JP2008002885A - 車輪速度検出装置付き車輪軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイロット筒部の内周に対する保護ケースの圧入時にパイロット筒部が膨張するのを抑制することができるようにした車輪速度検出装置付き車輪軸受装置を提供することである。
【解決手段】外輪1の内側に組込まれた内方部材5を複列の転動体10によって回転自在に支持する。内方部材5のインナー側の端部にセンサロータ11を取り付け、そのセンサロータ11と軸方向で対向する回転センサ13を外輪1のインナー側端部に取り付けられる保護カバー12で支持する。保護カバー12の外周に形成された円筒部12bの開口端部に、その開口端から軸方向に延びる複数のスリット15を周方向に間隔をおいて形成し、上記円筒部12bの開口端部をパイロット筒部2の内径面に圧入する保護カバー12の取付け時に、パイロット筒部2が膨張するのを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】外輪1の内側に組込まれた内方部材5を複列の転動体10によって回転自在に支持する。内方部材5のインナー側の端部にセンサロータ11を取り付け、そのセンサロータ11と軸方向で対向する回転センサ13を外輪1のインナー側端部に取り付けられる保護カバー12で支持する。保護カバー12の外周に形成された円筒部12bの開口端部に、その開口端から軸方向に延びる複数のスリット15を周方向に間隔をおいて形成し、上記円筒部12bの開口端部をパイロット筒部2の内径面に圧入する保護カバー12の取付け時に、パイロット筒部2が膨張するのを防止する。
【選択図】図1
Description
この発明は、車輪の回転速度を検出する車輪速度検出装置付き車輪軸受装置に関するものである。
一般に、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)を採用した自動車においては、回転速度検出装置によって車輪の回転速度を検出するようにしている。
ここで、上記回転速度検出装置が外部に露出する取付けであると、小石等の飛翔物の衝突によって破損し、あるいは、泥水等の付着によって検出精度が低下し、ときには回転速度を検出し得ない場合が生じる。
そのような不都合を解消するため、特許文献1に記載された車輪速度検出装置付き車輪軸受装置においては、外輪のインナー側端部に形成されたパイロット筒部の内径面にカバーケース(保護カバー)の外周に形成された円筒部の開口端部を圧入し、その保護カバーによってセンサおよびセンサロータからなる車輪速度検出装置を覆うようにしている。
なお、外輪のインナー側端部とは、車体に対する車輪軸受装置の組付け状態において、車体の幅方向内方をいう。
ここで、特許文献1に記載された車輪軸受装置においては、外輪のインナー側端部に設けられた上記パイロット筒部をナックルに設けられた嵌合孔に嵌合し、そのパイロット筒部からアウター側に片寄った位置に形成されたフランジをボルトの締付けによりナックルに固定して、外輪の組付けとしている。
このとき、パイロット筒部とナックルの嵌合孔の嵌め合いがしまり嵌めによる嵌め合いであると、外輪の組み立てが困難になり、その組立て性を考慮して、すきま嵌めによる嵌め合いとしている。
また、実車に対する組付け状態において、車輪からモーメント荷重が負荷され、軸受が変形した時、ナックルの嵌合孔の内周にパイロット筒部の外周を接触させて剛性を高め、軸受部の変形を抑制するようにしているため、パイロット筒部の外径には極めて厳しい寸法公差レンジが求められている。
ところで、特許文献1に記載された車輪軸受装置においては、外輪に設けられたパイロット筒部の内径面に保護カバーの開口端部を圧入により取り付けるようにしているため、圧入時にパイロット筒部が膨張により変形し、外径の寸法精度を維持することができなくなるという不都合がある。
この発明の課題は、パイロット筒部の内周に対する保護ケースの圧入時にパイロット筒部が膨張するのを抑制することができるようにした車輪速度検出装置付き車輪軸受装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、ナックルの嵌合孔に嵌合されるパイロット筒部をインナー側の端部に有し、そのパイロット筒部からアウター側に片寄った位置にナックルに対する取付け用のフランジが形成された外方部材と、その外方部材の内側に組込まれ、車輪取付け用のフランジを外周に有する内方部材と、その内方部材を回転自在に支持する複列の転動体と、前記内方部材のインナー側端部の外周に設けられたセンサロータと、そのセンサロータに対向配置された回転センサと、その回転センサを支持し、外周に設けられた円筒部の開口端部が前記パイロット筒部の内径面に圧入されて、センサロータおよび回転センサの検出部を覆う保護カバーとから成る車輪速度検出装置付き車輪軸受装置において、前記保護カバーに形成された円筒部の開口端部に、その開口端から軸方向に延びる複数のスリットを周方向に間隔をおいて形成した構成を採用したのである。
ここで、隣接するスリット間に形成された弾性片に係合突部を形成し、その係合突部をパイロット筒部の内径面に形成された周方向の係合溝に係合させるようにすると、保護カバーの引抜き耐力を高めることができ、脱落防止に効果を挙げることができる。
上記のように、保護カバーに形成された円筒部の開口端部にスリットを形成したことにより、円筒部の開口端部は径方向に弾性変形し易くなり、外方部材のパイロット筒部に対する円筒部の開口端部の圧入の際に、そのパイロット筒部が膨張するのを抑制することができ、パイロット筒部の外径面の寸法精度を維持することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1に示すように、外方部材としての外輪1は、ナックルAの嵌合孔aに挿入されるパイロット筒部2をインナー側の端部に有し、そのパイロット筒部2は上記嵌合孔aに対して微小なクリアランスをもって嵌合されるすきま嵌めの嵌め合いとされている。
外輪1の外周には、上記パイロット筒部2からアウター側に片寄った位置にナックルAにボルト止めされるフランジ3が設けられ、内周には複列の軌道溝4が形成されている。
外輪1の内側に組込まれた内方部材5は、ハブ6と、そのハブ6のインナー側の端部の小径軸部に圧入されて小径軸部の軸端の加締めにより抜止めされた軸受内輪7とからなり、上記ハブ6の外周には車輪取付け用のフランジ8が設けられている。
また、ハブ6および軸受内輪7の外周には、外輪1の複列の軌道溝4と径方向で対向する軌道溝9が形成され、その径方向で対向する軌道溝4,9間に内方部材5を回転自在に支持する転動体10が組込まれている。
軸受内輪7の外径面にはセンサロータ11が取付けられている。ここで、センサロータ11は、軸受内輪7の外径面に圧入される筒部11aの端部に円板部11bを設け、その円板部11bに多数の歯11cを等間隔に形成した強磁性体かるなるものが示されているが、上記多数の歯11cに変えてS極とN極を周方向に交互に設けたものを用いるようにしてもよい。
センサロータ11は外輪1のパイロット筒部2に取付けた保護カバー12により覆われている。保護カバー12は円形の端板部12aの外周に円筒部12bを設けた構成とされ、上記端板部12aにセンサロータ11と軸方向で対向する回転センサ13が支持されている。
回転センサ13には、永久磁石とコイルを内蔵したもの、磁気抵抗素子を用いたもの等があり、上記センサロータ11が回転すると、磁束密度の変化により抵抗値あるいは出力電圧の周波数が変化し、その変化する出力信号に基いて車輪の回転数を検出するようにしている。
図2および図3に示すように、保護カバー12は、パイロット筒部2の内径面に対する円筒部12bの開口端部の圧入によって取付け状態とされ、その円筒部12bの外周にはパイロット筒部2の端面に衝合される環状突部14が曲げ成形されている。
また、円筒部12bのパイロット筒部2に圧入される開口端部には、その開口端から軸方向に延びる複数のスリット15が周方向に間隔をおいて形成されている。
上記のように、保護カバー12に形成された円筒部12bの開口端部にスリット15を形成することにより、円筒部12bの開口端部は径方向に弾性変形し易くなる。このため、外輪1のパイロット筒部2に対する円筒部12bの開口端部の圧入の際に、そのパイロット筒部2が膨張するのを抑制することができ、パイロット筒部2の外径面の寸法精度を維持することができるので、ナックルAの嵌合孔aに対する嵌め合いを適切な関係に保持することができる。
ここで、図4に示すように、隣接するスリット15間に形成された弾性片16の先端部に係合突部17を曲げ成形し、その係合突部17をパイロット筒部2の内径面に形成された周方向の係合溝18に係合させるようにすると、保護カバー12の引抜き耐力を高めることができ、脱落防止に効果を挙げることができる。
A ナックル
a 嵌合孔
1 外輪(外方部材)
2 パイロット筒部
3 フランジ
4 軌道溝
5 内方部材
6 ハブ
7 軸受内輪
8 フランジ
9 軌道溝
10 転動体
11 センサロータ
11a 筒部
11b 円板部
11c 歯
12 保護カバー
12a 端板部
12b 円筒部
13 回転センサ
14 環状突起
15 スリット
16 弾性片
17 係合突部
18 係合溝
a 嵌合孔
1 外輪(外方部材)
2 パイロット筒部
3 フランジ
4 軌道溝
5 内方部材
6 ハブ
7 軸受内輪
8 フランジ
9 軌道溝
10 転動体
11 センサロータ
11a 筒部
11b 円板部
11c 歯
12 保護カバー
12a 端板部
12b 円筒部
13 回転センサ
14 環状突起
15 スリット
16 弾性片
17 係合突部
18 係合溝
Claims (2)
- ナックルの嵌合孔に嵌合されるパイロット筒部をインナー側の端部に有し、そのパイロット筒部からアウター側に片寄った位置にナックルに対する取付け用のフランジが形成された外方部材と、その外方部材の内側に組込まれ、車輪取付け用のフランジを外周に有する内方部材と、その内方部材を回転自在に支持する複列の転動体と、前記内方部材のインナー側端部の外周に設けられたセンサロータと、そのセンサロータに対向配置された回転センサと、その回転センサを支持し、外周に設けられた円筒部の開口端部が前記パイロット筒部の内径面に圧入されて、センサロータおよび回転センサの検出部を覆う保護カバーとから成る車輪速度検出装置付き車輪軸受装置において、
前記保護カバーに形成された円筒部の開口端部に、その開口端から軸方向に延びる複数のスリットを周方向に間隔をおいて形成したことを特徴とする車輪速度検出装置付き車輪軸受装置。 - 前記隣接するスリット間に形成された弾性片に係合突部を形成し、その係合突部をパイロット筒部の内周に形成された周方向の係合溝に係合した請求項1に記載の車輪速度検出装置付き車輪軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006171302A JP2008002885A (ja) | 2006-06-21 | 2006-06-21 | 車輪速度検出装置付き車輪軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006171302A JP2008002885A (ja) | 2006-06-21 | 2006-06-21 | 車輪速度検出装置付き車輪軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008002885A true JP2008002885A (ja) | 2008-01-10 |
Family
ID=39007403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006171302A Pending JP2008002885A (ja) | 2006-06-21 | 2006-06-21 | 車輪速度検出装置付き車輪軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008002885A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014016030A (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-30 | Ab Skf | 機器を搭載されたベアリング |
CN110799767A (zh) * | 2017-06-26 | 2020-02-14 | 日本精工株式会社 | 车轮支承用滚动轴承单元 |
-
2006
- 2006-06-21 JP JP2006171302A patent/JP2008002885A/ja active Pending
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