JP2007322734A - 光学シート - Google Patents
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Abstract
【課題】片面にプリズム列を備え、他面が平坦な第1のレンズートと、少なくとも一方の面にレンズ列を備えた第2のレンズシートとを重ね合わせた光学シートにおいて、第1のレンズシートと第2のレンズシートとの擦れによる振動白粉の問題を解消する。
【解決手段】第1のレンズシート(全反射型フレネルレンズシート2)と第2のレンズシート(レンチキュラーレンズシート3)を、第1のレンズシートの平坦面2aと第2の
レンズシートのレンズ列形成面(レンチキュラーレンズ面3a)とが対向するように重ね合わせた光学シート1Aにおいて、対向面の少なくとも一方に、表面粗さRa(JIS B 0601 2001)0.2μm〜10μmの微細凹凸を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】第1のレンズシート(全反射型フレネルレンズシート2)と第2のレンズシート(レンチキュラーレンズシート3)を、第1のレンズシートの平坦面2aと第2の
レンズシートのレンズ列形成面(レンチキュラーレンズ面3a)とが対向するように重ね合わせた光学シート1Aにおいて、対向面の少なくとも一方に、表面粗さRa(JIS B 0601 2001)0.2μm〜10μmの微細凹凸を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、背面投写型画像表示装置で使用される透過型スクリーンを初めとする、少なくとも2つのレンズシートを重ね合わせてなる光学シートに関する。
背面投写型画像表示装置には、一般に、映像光の入射側からフレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートの順で配置される透過型スクリーンが用いられる。
フレネルレンズシートは、等間隔で同心円状の微細ピッチのレンズからなるフレネルレンズがシート状に形成されたものであり、映像光源からの投写光がレンチキュラーレンズシートに対し略垂直な方向に揃うように偏向する凸レンズの機能を有する。
近年、背面投写型画像表示装置では、薄型化の要請により、透過型スクリーンに対して斜めに映像光を投写するようになっており、それに適するフレネルレンズシートとして、入射側で全反射を利用したフレネルレンズ(以下、全反射型フレネルレンズという)が提案されている(特許文献1)。
一方、レンチキュラーレンズシートは、シリンドリカルレンズを縦ストライプ状に列設したレンチキュラーレンズを映像光の入射面に形成したものである。フレネルレンズシートにより略平行光となった映像光は、このレンチキュラーレンズによりレンチキュラーレンズシートの略出射面に集光され、観察者側に拡散される。また、レンチキュラーレンズシートの出射面において、映像光の集光箇所以外の部分には、外光コントラストを改善するために光吸収層パターン(所謂ブラックストライプ)が設けられる。
レンチキュラーレンズシートのピッチは、従来のブラウン管を映像源とした背面投写型画像表示装置においては、0.7〜0.5mmであり、厚みは1〜0.7mm程度であったが、近年の、液晶表示装置(LCD)、マイクロミラーデバイス(DMD)等のマイクロディスプレイを映像源とした背面投写型画像表示装置においては、より高精細の映像を得られるようにするため、レンチキュラーレンズのピッチは0.3〜0.1mm程度に小さくなっており、それに伴ってレンチキュラーレンズシートの厚みも0.3〜0.1mm程度に薄くなっている。
しかしながら、レンチキュラーレンズシートは、一般に合成樹脂で構成されているため、このように薄いシートに形成すると自立できない。そのため、レンチキュラーレンズシートは、透光性で剛直なシート(例えば、厚さ2mmのアクリル樹脂シート)からなる前面板に貼り合せて使用されている。
ところで、透過型スクリーンをプロジェクションテレビに組み立て、トラック等によって販売店にまで長距離輸送すると、スクリーン面に影状の欠陥点が発生する場合がある。これは、プロジェクションテレビ内でフレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとが対向し、接触したまま繰り返し振動が与えられることにより、フレネルレンズシートの刃先とレンチキュラーレンズシートのレンズ面とが擦れて粉状物が生じ、それがスクリーンに付着し、スクリーン画面上に影を生じさせるためである。このような現象を本明細書では振動白粉または白粉と呼ぶ。
この振動白粉は、向かい合うフレネルレンズシートのレンズ面とレンチキュラーレンズシートとのレンズ面の頂部同士がぶつかることにより生じるから、従来、フレネルレンズシートの平坦面をレンチキュラーレンズシートのレンズ面に対向させると、白粉の問題は生じないと考えられていた。
しかしながら、実際には、フレネルレンズシートの平坦面をレンチキュラーレンズシートのレンズ面に対向させても、白粉の問題は解消しなかった。
これに対し、本発明は、全反射型フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを重ね合わせた透過型スクリーンのように、片面にプリズム列を備え、他面が平坦な第1のレンズートと、少なくとも一方の面にレンズ列を備えた第2のレンズシートとを、第1のレンズシートの平坦面と第2のレンズシートのレンズ列形成面面とが対向するように重ね合わせた光学シートにおいて、対向面同士の擦れによる振動白粉の問題を解消することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、片面にプリズム列を備え、他面が平坦な第1のレンズートと、少なくとも一方の面にレンズ列を備えた第2のレンズシートとを、第1のレンズシートの平坦面と第2のレンズシートのレンズ列形成面面とが対向するように重ね合わせた光学シートにおいて、対向する前記平坦面とレンズ列形成面の少なくとも一方に、表面粗さRa(JIS B 0601 2001)0.2μm〜10μmの微細凹凸が形成されている光学シートを提供する。
本発明の光学シートによれば、第1のレンズシートの平坦面と第2のレンズシートのレンズ列形成面とが対向し、対向面の少なくとも一方の表面に、特定の表面粗さRaの微細凹凸が形成されているので、対向面同士の摩擦を低減させることができる。したがって、光学シートの静置状態で第1のレンズシートと第2のレンズシートとが接しているか、又は搬送時の振動により接する程度に近接して設けられている場合であっても、振動白粉が生じることを防止できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1は、本発明の光学シートの一実施例の概略斜視図である。この光学シートは、全反射型フレネルレンズシート(第1のレンズシート)2とレンチキュラーレンズシート(第2のレンズシート)3とを、全反射型フレネルレンズシート2の平坦面2aとレンチキュラーレンズシート3のレンチキュラーレンズ面3aとが対向するように重ね合わせ、枠体(図示せず)に取り付けた透過型スクリーン1Aであり、背面投写型画像表示装置で映像光の投写に使用される。
ここで、全反射型フレネルレンズシート2とレンチキュラーレンズシート3とが重ね合わさるとは、透過型スクリーン1Aの静置状態において、全反射型フレネルレンズシート2とレンチキュラーレンズシート3の対向面が接しているか、透過型スクリーン1Aの搬送時の振動により、対向面が容易に接する程度に近接している状態、例えば、対向面間の距離が5mm以下の状態にあることをいう。
全反射型フレネルレンズシート2自体としては、公知のものを使用することができ、その構成樹脂素材としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、(メタ)アクリル・スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂等の光透過性樹脂をあげることができる。
全反射型フレネルレンズシート2において、フレネルレンズのピッチは0.03mm〜0.2mmが好ましく、シート厚は1mm〜5mm、特にシートに剛直性を持たせて反りを少なくすることにより振動白粉を低減するため1.6mm以上とすることが好ましい。なお、全反射型フレネルシートでは反りによる集光特性の悪化が通常のフレネルレンズシートよりも敏感なため、光学特性上も反りを低減するためにシート厚を厚くすることが好ましいが、従来は、シート厚を厚くすると、白粉が悪化するという問題があった。これに対し、本発明によれば、このような問題を解消することができる。
一方、レンチキュラーレンズシート3では、レンチキュラーレンズ3aのピッチは0.05mm〜0.3mmが好ましく、シート厚は1mm〜5mm、特に振動白粉防止のため1.6mm以上とすることが好ましい。レンチキュラーレンズシートについても、従来はシートが厚いほど白粉が悪化するという問題があり、一方、レンチキュラーレンズシートは一般に拡散板を貼り合せた形態であるため、おのずと厚みが大きくなり、白粉の問題が悪化していた。これに対し、本発明によれば、このような問題も解消することができる。したがって、レンチキュラーレンズシート3は、自立性を持たせるなどの点から、図2に示す透過型スクリーン1Bのように、前面板5に貼り合せて用いることが好ましい。
双方のシートとも、振動白粉防止のため、シート厚を1.6mm以上とすることが好ましい理由は次の通りである。即ち、振動白粉は、フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとの振動による擦れの他に、スクリーンの変形の擦れによっても生じる。例えば、反り形状を円の一部と考えれば、板厚t=2mmで円周差は全周で12.6mm(=2πt:円の径に無関係)となる。ここで、図3に示すように、フレネルレンズシート2とレンチキュラーレンズシート3が1枚のスクリーン1の表裏の面であるとし、スクリーン1の縦寸法L1 が700mm、スクリーン1の中央部が振動で奥行き方向(L2 方向)に±10mm動くとすれば、スクリーンの反りはR=6000mm程度(=円周38000mm)となる。したがって、このときのスクリーン面の円周差は±700/38000×12.6=±0.23mmとなり、この値が振動による円周差の最大量となる。このように、厚みtが大きいほど振動による円周差が大きくなり、擦れる長さが大きくなるので、白粉は発生しやすくなる。白粉の発生のしやすさは、厚みtの他に、擦れ合うシート材料の粘弾性、剛性等によっても異なるが、従来は、フレネルレンズシート2とレンチキュラーレンズシート3の厚みを1.6mm以上とすることにより、白粉の発生が顕著に増加していた。これに対し、本発明によれば、これらのシートの厚みを1.6mm以上としても白粉の問題が生せず、従来技術に対して顕著な効果を得ることができる。
図1の透過型スクリーン1Aにおいて、レンチキュラーレンズシート3の出射面には、レンチキュラーレンズ3aの非集光部分に光吸収層パターン4が形成されており、これにより外光反射を防止している。
この透過型スクリーン1Aでは、フレネルレンズシート2の平坦面2aに、表面粗さRa(JIS B 0601 2001)0.2μm〜10μmの微細凹凸が形成されていることを特徴としており、これにより振動白粉の発生を防止する。表面粗さRaが0.2μmより小さいと振動白粉の発生を防止できないことがあり、反対に10μmより大きいと、画面にギラツキが目立ったり、映像がボケたりする場合があるので好ましくない。より確実に振動白粉の発生を防止する点から、フレネルレンズシート2の平坦面2aの表面粗さRaは1μm〜10μmとすることが好ましい。
なお、フレネルレンズシート2の平坦面2aに、このような微細凹凸を設けることにより、映像のギラツキを低減させることも可能となる。
フレネルレンズシート2の平坦面2aに、上述の微細凹凸を形成する方法としては、フレネルレンズシート2の構成基材に微粒子を分散させてフレネルレンズシートを成型するか、あるいはフレネルレンズシート2の平坦面2aに微粒子を混入したバインダを塗布してもよい。微粒子は特に樹脂製光拡散剤が好ましい。ガラスなどの無機光拡散剤だと硬いために白粉が発生しやすくなる場合がある。バインダとしては、ウレタンアクリレート系光硬化性樹脂などを用いる事ができる。この微粒子を混入したバインダを塗布する方法によれば、微粒子の粒径、微粒子とバインダの混入量等を調整することで、容易に凹凸形状を調整することができるので好ましい。
また、フレネルレンズシート2の平坦面2aに微細凹凸を形成する別の方法としては、シート基材の成形型をサンドブラストなどで粗面にし、この表面凹凸をフレネルレンズシート2の平坦面2aに転写してもよい。この場合は高価な拡散剤を使用せず、あるいは使用量を減らして微細凹凸を形成することができる。
フレネルレンズシート2の平坦面2aの微細凹凸は、それによる水平方向拡散性が垂直方向の拡散性に比して小さくなるように形成することが好ましい。フレネルレンズシート2の平坦面2aで拡散された映像光は、レンチキュラーレンズシート3を通過して観察者側に出光するが、レンチキュラーレンズシート3の出射面には光吸収層パターン4が設けられているため、フレネルレンズシート2の平坦面2aで水平方向の拡散性が大きいと、その分、光が光吸収層パターン4で遮られ、透過型スクリーン1Aの光透過率が低下する。これに対し、フレネルレンズシート2の平坦面2aで、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズの長手方向(垂直方向)の拡散視野角は比較的大きく、これと垂直な方向(水平方向)の拡散視野角は比較的小さくすると、レンチキュラーレンズシート3aへ入射した光が光吸収層パターン4で遮られにくくなり、かつ、フレネルレンズシート2に拡散性をもたせることができるので、光透過率を低下させることなく、ギラツキを低減させることが可能となる。
このようなフレネルレンズシート2の平坦面2aの拡散性は、より具体的には、図4(a)に示す垂直方向の拡散視野角範囲が、αv=4.8〜11.5°,βv=5.3〜12.6°,γv=6.4〜15.4°であり、水平方向の拡散視野角範囲がαh=0〜2.5°,βh=0〜2.7°,γh=0〜3.5°である。ここで、αは、図4(b)に示すように、輝度が1/2になる視野半値角、βは、輝度が1/3になる視野1/3値角、γは輝度が1/10になる視野1/10値角をいう。
このようにフレネルレンズシート2の平坦面2aにおいて、垂直方向と水平方向で拡散性が異なるように微細凹凸を形成する手法としては、成形型を斜めからサンドブラストする方法、あるいは成形型表面をラグビーボール状にレーザ彫刻する方法などが好ましい。
本発明において、表面粗さRa0.2μm〜10μmの微細凹凸は、上述のようにフレネルレンズシート2の平坦面2aに形成する他、レンチキュラーレンズシート3のレンチキュラーレンズ面3aに形成してもよい。この場合、その表面粗さRaは、レンチキュラーレンズの頂部をレンチキュラーレンズの長手方向に計測した値をいう。
また、本発明において表面粗さRa0.2μm〜10μmの微細凹凸は、フレネルレンズシート2の平坦面2aとレンチキュラーレンズシート3のレンチキュラーレンズ面3aの双方に形成してもよい。
レンチキュラーレンズ面3に微細凹凸を形成する場合、より確実に振動白粉の発生を防止する点からは、表面粗さRaを1μm〜10μmとすることが好ましい。
レンチキュラーレンズ面3に微細凹凸を形成する方法としては、シート基材に樹脂製光拡散剤を混入する方法などが好ましい。
本発明の透過型スクリーンでは、振動白粉の発生を防止するため、必要に応じて、全反射型フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートの対向する面の少なくとも一方に摩擦低減剤を塗布してもよい。摩擦低減剤としては、シリコーンオイル、フッ素系オイルが好ましい。また、摩擦低減剤は、過度に多く塗布すると、レンズの谷部に溜まり、迷光の原因となるので、0.3〜10nm程度の塗布厚とすることが好ましい。
以上、本発明の光学シートが、全反射型フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートを重ね合わせた透過型スクリーンである場合について詳細に説明したが、本発明は、種々の光学シートに適用することができる。
例えば、第1のレンズシートが屈接型フレネルレンズシートであり、第2のレンズシートが垂直拡散用レンチキュラーレンズシートもしくは水平拡散用レンチキュラーレンズシートであり、フレネルネルレンズシートのフレネルレンズ面と反対側の平坦面と、垂直拡散用もしくは水平拡散用レンチキュラーレンズシートのレンチキュラーレンズ面とを対向させて重ね合わせ、さらに必要により保護シート等を重ね合わせた透過型スクリーンであってもよい。また、レンチキュラーレンズシートと、レンチキュラーレンズに対向した面が平坦なプリズムシートと、レンチキュラーレンズシート側にバックライトを配置したレンズ式バックライト拡散板(例えば、特開2006−030537号など)において、そのプリズムシートの平坦面とそれに対向するレンチキュラーレンズ面の一方、又は双方に、表面粗さRaが0.2μm〜10μmの微細凹凸を形成したものも本発明の光学シートとすることができる。
(1)レンチキュラーレンズシートの作製
メチルメタクリレート・スチレン樹脂(スチレン樹脂含量55重量%)から成型した、ピッチ150μm、厚さ0.2mmのレンチキュラーレンズシートであって、アクリルビーズからなる拡散材(粒径8μm)の含有量と、レンチキュラーレンズ頂部の表面粗さRaが表1のように異なる2種(レンチ1,レンチ2)を作製した。
メチルメタクリレート・スチレン樹脂(スチレン樹脂含量55重量%)から成型した、ピッチ150μm、厚さ0.2mmのレンチキュラーレンズシートであって、アクリルビーズからなる拡散材(粒径8μm)の含有量と、レンチキュラーレンズ頂部の表面粗さRaが表1のように異なる2種(レンチ1,レンチ2)を作製した。
この2種のレンチキュラーレンズシートは、それぞれ厚さ1.85mmのメチルメタクリレート・スチレン樹脂(スチレン樹脂含量55重量%)製の前面板と貼り合わせた。
前面板と貼り合わせた後のシートの合計厚みは、2種とも2.1mmで、短辺反りは20mm(反りの方向は映像光源側に凸)であった。
(2)フレネルレンズシートの作製
メチルメタクリレート・スチレン樹脂(スチレン樹脂含量55重量%)を主成分とする基材シートの片面にウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂からなる、フレネルピッチ0.06mm、最大レンズ高さ約0.06mm、全体厚み2mm、短辺反り0mmの全反射型フレネルレンズを形成し、フレネルレンズシート「フレネル1」および「フレネル2」を作製した。ここで、フレネル2の基材シートには架橋メチルメタクリレート・スチレン共重合体樹脂製拡散材(粒径8μm)を含有させたが、フレネル1の基材シートには拡散材を含有させなかった。その結果、フレネルレンズの平坦面の表面粗さRaが表2のように異なった。
メチルメタクリレート・スチレン樹脂(スチレン樹脂含量55重量%)を主成分とする基材シートの片面にウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂からなる、フレネルピッチ0.06mm、最大レンズ高さ約0.06mm、全体厚み2mm、短辺反り0mmの全反射型フレネルレンズを形成し、フレネルレンズシート「フレネル1」および「フレネル2」を作製した。ここで、フレネル2の基材シートには架橋メチルメタクリレート・スチレン共重合体樹脂製拡散材(粒径8μm)を含有させたが、フレネル1の基材シートには拡散材を含有させなかった。その結果、フレネルレンズの平坦面の表面粗さRaが表2のように異なった。
(3)透過型スクリーンの作製と振動試験
(1)の2種のレンチキュラーレンズシート(前面板付き)と、(2)の2種の全反射型フレネルレンズシートとを、表3のように組合せ、全反射型フレネルレンズシートの平坦面とレンチキュラーレンズシートのレンチキュラーレンズ面とが対向するように重ね合わせ、枠体に固定して透過型スクリーンを作製した。
(1)の2種のレンチキュラーレンズシート(前面板付き)と、(2)の2種の全反射型フレネルレンズシートとを、表3のように組合せ、全反射型フレネルレンズシートの平坦面とレンチキュラーレンズシートのレンチキュラーレンズ面とが対向するように重ね合わせ、枠体に固定して透過型スクリーンを作製した。
得られた透過型スクリーンに対して、振動試験(Grms=0.5100、ASTM:D4728 track)を、温度−10℃で6時間行い、プロジェクションテレビ(三星電子株式会社製SVP−50L2HX)に取り付け、全白画面表示状態で、スクリーンから1.5m離れた正面から目視で輝度ムラを観察した。その結果を表3に示す。
表3から、レンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートの対向面の少なくとも一方の面の表面粗さが2μmの透過型スクリーンでは、振動白粉の問題が生じないことわかる。
本発明の透過型スクリーンは、プロジェクションテレビ等の背面投写型画像表示装置で有用となる。
1A、1B 透過型スクリーン
2 全反射型フレネルレンズシート
2a 平坦面
3 レンチキュラーレンズシート
4 光吸収層パターン
5 前面板
2 全反射型フレネルレンズシート
2a 平坦面
3 レンチキュラーレンズシート
4 光吸収層パターン
5 前面板
Claims (4)
- 片面にプリズム列を備え、他面が平坦な第1のレンズートと、少なくとも一方の面にレンズ列を備えた第2のレンズシートとを、第1のレンズシートの平坦面と第2のレンズシートのレンズ列形成面とが対向するように重ね合わせた光学シートにおいて、対向する前記平坦面とレンズ列形成面の少なくとも一方に、表面粗さRa(JIS B 0601 2001)0.2μm〜10μmの微細凹凸が形成されている光学シート。
- 第1のレンズシートの平坦面の表面粗さRaが1μm〜10μmである請求項1記載の光学シート。
- 第2のレンズシートのレンズ列形成面の表面粗さRaが1μm〜10μmである請求項1記載の光学シート。
- 第1のレンズシートが、全反射型フレネルレンズシートであり、第2のレンズシートがレンチキュラーレンズシートである請求項1〜3のいずれかに記載の光学シート。
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JP2006152661A JP2007322734A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 光学シート |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101174471B1 (ko) | 2009-12-15 | 2012-08-16 | 한국과학기술연구원 | 렌즈 어셈블리를 포함하는 태양전지 모듈 |
US8274736B2 (en) | 2007-12-10 | 2012-09-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Transmission-type screen, projection-type display device, and image displaying method |
-
2006
- 2006-05-31 JP JP2006152661A patent/JP2007322734A/ja active Pending
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KR101174471B1 (ko) | 2009-12-15 | 2012-08-16 | 한국과학기술연구원 | 렌즈 어셈블리를 포함하는 태양전지 모듈 |
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