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JP2007312187A - 無線lan集積回路装置、無線lanシステム及び携帯電話機 - Google Patents

無線lan集積回路装置、無線lanシステム及び携帯電話機 Download PDF

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JP2007312187A
JP2007312187A JP2006140154A JP2006140154A JP2007312187A JP 2007312187 A JP2007312187 A JP 2007312187A JP 2006140154 A JP2006140154 A JP 2006140154A JP 2006140154 A JP2006140154 A JP 2006140154A JP 2007312187 A JP2007312187 A JP 2007312187A
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Naoto Inokawa
直人 井之川
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Abstract

【課題】簡単な構成で低消費電力化を図った無線LAN用集積回路装置及びそれを用いた無線LANシステムと携帯電話機を提供する。
【解決手段】アンテナにて受信された高周波信号を高周波増幅回路で増幅し、周波数変換回路でダウンコンバートする。上記周波数変換回路の出力信号を可変利得増幅回路で増幅し、測定回路で受信強度を検出する。制御回路により、受信モード開始から上記測定回路を動作状態にして上記可変利得増幅回路の利得粗調データを形成するまでの第1期間に上記可変利得増幅回路の動作電流を遮断する。また、上記制御回路により、上記第1期間終了後の第2期間に上記可変利得増幅回路に動作電流を供給して上記利得粗調データによる利得設定を行い、かかる可変利得増幅回路の出力信号に基づいて生成された利得微調データにより利得設定を行い、上記測定回路の動作電流を遮断する。
【選択図】図2

Description

この発明は、無線LAN集積回路装置、無線LANシステム及び携帯電話機に関し、例えば、IEEE802.11aに準拠したものに利用して有効な技術に関するものである。
無線LANに用いられるRFICの例として、マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ(Maxim Integrated Products)社から発行されているMAX2825/MAX2826/MAX2827データシートがある。このデータシート等にあるように、無線LAN用RFICの主な動作モードはシャットダウン(Shutdown;全回路パワーダウン)、スタンバイ(Standby;シンセサイザのみ動作)、レシーブ( Receive;シンセサイザ+受信部動作)、トランスミット(Transmit;シンセサイザ+送信部動作)の各モードが用意されている。送受信する必要がないことが明確な場合はシャットダウンモード、スタイバイモードにて低消費電力化を図るが、それ以外は基本的にレシーブモードにて動作させる。
Maxim Integrated Products, MAX2825/MAX2826/MAX2827データシート
本願発明者においては、無線LAN用RFICでは、上記動作モードのうちレシーブモードにて動作する時間の割合が大きい。レシーブモードでの動作電流は上記データシート等にあるように約100〜150mAと大きい。このような無線LAN用RFICを携帯電話機に搭載し、特定の施設内では無線LANを使用して構内電話として使用し、かかる施設外で使用するときには通常の携帯電話として使用することを検討した。しかしながら、上記無線LAN用RFICでは、上記のように消費電流が大きくて電池寿命を短くしてしまうという問題を有する。
この発明の目的は、簡単な構成で低消費電力化を図った無線LAN用集積回路装置及びそれを用いた無線LANシステムと携帯電話機を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。アンテナにて受信された高周波信号を高周波増幅回路で増幅し、周波数変換回路で上記高周波信号をダウンコンバートする。上記周波数変換回路の出力信号を可変利得増幅回路で増幅する。上記周波数変換回路の出力信号の強度を測定回路で検出する。上記可変利得増幅回路及び測定回路の動作の制御回路として、受信モード開始から上記測定回路を動作状態にして上記可変利得増幅回路の利得粗調データを形成するまでの第1期間に上記可変利得増幅回路の動作電流を遮断する。また、上記第1期間終了後の第2期間に上記可変利得増幅回路に動作電流を供給して上記利得粗調データによる利得設定を行い、かかる可変利得増幅回路の出力信号に基づいて生成された利得微調データにより利得設定を行い、上記測定回路の動作電流を遮断する。
本願において開示される発明のうち他の代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。受信回路の送信回路を備えた無線LANシステムにおいて、アンテナにて受信された高周波信号を増幅する可変利得増幅回路の出力信号を周波数変換回路によりダウンコンバートする。信号測定回路により上記ダウンコンバートされた信号から受信レベル強度検出信号を形成して上記可変利得増幅回路の利得制御信号を形成する。上記信号測定回路に用いられる差動増幅回路に、かかる差動増幅回路の差動出力信号を受けて、上記差動増幅回路のDCオフセットを小さくする補正電圧を形成するオフセット補正回路を設ける。
精度の高い受信レベルの測定が可能になる。受信レベルに対応した最適な信号増幅を行うことができる無線LANシステムを実現できる。
図1には、本発明に係る無線LANシステムのRF処理部(高周波IC)及びベースバンド処理部(ベースバンドLSI)の一実施例のブロック図が示されている。同図では、RF処理部22とベースバンド処理部23以外は省略されている。実際の無線LANシステムでは、送信用パワーアンプ13はインピーダンス整合回路や高調波を除去するフィルタなどとともにセラミック基板等の絶縁基板上にモジュール(パワーモジュール)として構成される。特に制限されないものの、高周波IC(22)を形成する回路等はSiGe等の一つの半導体基板上に形成され、ベースバンドLSI(23)はシリコン等の一つの半導体基板上にCMOSを用いた回路で形成される。
上記構成により、RF処理部22はアップコンバートやダウンコンバート動作を行う為の動作速度を容易に得ることができ、ベースバンド処理部23は低消費電力での動作が可能となる。また、アンテナ切り替えスイッチ2とRF処理部22との間に、受信信号から不要波を除去するバンドパスフィルタが設けられる。アンテナ切り替えスイッチ2とバンドパスフィルタは、パワーモジュールとは別個の絶縁基板上にモジュール(フロントエンドモジュール)として構成される。そして、これらのモジュールと上記RF処理部(高周波IC)22とベースバンド処理部(ベースバンドLSI)23とが1つのプリント配線基板上に実装されて無線LANシステムが構成される。
この実施例の無線LANでの送受信動作は、次の通りである。受信信号は、受信アンテナ1a,1bより受信され、LNA(ロウノイズアンプ)3で増幅され、周波数変換回路(直交復調器)4にてベースバント信号に変換される。その後LPF/PGA5a,5bにて妨害信号除去および目的の信号が適当なレベルになるように増幅され、I,Q信号別々にベースバンド処理部23に伝えられ、復調回路7にて復調される。送信信号は、変調回路8にてベースバンド信号が作られ、送信ベースバンドLPF10a,10bを通り、直交変調器11により目的のRF周波数まで周波数変換され、プリアンプ12を通して上記送信用パワーアンプ13で増幅され、送信アンテナ14より送信される。上記ベースバンド処理部23では、上記RF処理部22からのアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路(以下、単にADCという)6a,6bが設けられる。また、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換回路(以下、単にDACという)9a,9bが設けられる。
受信レベル調整動作は、次の通りである。受信側I、Qベースバンド信号のレベルを調整するための機構として、AGC(Automatic Gain Contro1)が使用される。このための信号レベル測定に、第1測定回路16、第2測定回路19が使用される。第1測定回路(図1では測定回路1)16は、上記周波数変換回路(直交復調器)4の出力31,32を第1測定回路16にて、妨害信号を除去検波および信号レベル値の対数圧縮を行い出力する。第2測定回路(図1では測定回路2)19は復調対象となるI、Q信号が上記ADC6a,6bでデジタル信号に変換されたものが入力され、レベルを線形のままで測定して上記制御回路20に伝える。
上記第1測定回路12の出力はADC17によりデジタル信号に変換され、平均LPF18を通して上記制御回路14に送られる。これらの結果をもとに、ゲイン設定値データ40を発生し、パワー&ゲイン制御回路21を介して、I,Q信号レベルが目標レベルとなるようにLPF/PGA5a,5bのゲインを制御する。パワー&ゲイン制御回路21では、上記制御回路20から受け取ったゲイン設定値データ40と同じく制御回路20が発生した制御信号37に従って、LAN制御信号38,42及びPGAゲイン設定値データ39,制御信号44に展開して、LNA3とLPF/PGA5a,5bにそれぞれ与え、ベースバンド処理部23のADC6a,6bへの入力レベルが最適となるようにゲイン調整を行う。また、パワー&ゲイン制御回路21は、制御信号41、42、43及び44により、局部発振器15、LAN3、直交復調器4及びLPF/PGA5a,5bの動作モードに対応した動作制御も行う。
上記第1測定回路16による調整はダイナミックレンジが広いが高精度化が難しく、第2測定回路19による調整は高精度化が可能だがダイナミックレンジが取れない性質があるため、受信レベル調整は2段階に分けて行われる。まず、第1測定回路16の出力信号をADC17によりデジタル信号に変換して制御回路20に入力する。制御回路20は第1測定回路16の出力結果より、I,Qの信号レベルが目標レベルとなるようRF信号処理部22に与えるべき適切なゲイン設定値40を算出し、それをゲイン設定値データとしてパワー&ゲイン制御回路21に与える。パワー&ゲイン制御回路21は、上記制御回路20から受け取ったゲイン設定値データをLANゲイン設定値データ38、PGAゲイン設定値データ39に展開し、上記LAN3、PGA5a,5bに与える。(以下この処理を受信利得粗調整とする)
上記にてLAN3,PGA5a,5bのゲインを一旦設定後、出力されるI,Q信号レベルを第2測定回路19で測定し、制御回路20に入力する。制御回路20は、測定回路出力結果より、最終的にI,Qの信号レベルが目標レベルとなるようなゲイン設定値を算出し、パワー&ゲイン制御回路21を介してPGA5a,5bに与える。(以下この処理を受信利得微調整とする)
上記パワー&ゲイン制御回路21によるパワー制御として、受信モード開始から上記第1測定回路16を動作状態にして上記可変利得増幅回路としての上記LPF/PGA5a,5bの利得粗調データを形成するまでの第1期間に上記LPF/PGA5a,5bの動作電流を遮断する。また、上記第1期間終了後の第2期間に、上記LPF/PGA5a,5bに動作電流を供給して上記利得粗調データによる利得設定を行い、かかるLPF/PGA5a,5bの出力信号33,34に基づいて上記第2測定回路19で生成された利得微調データにより利得設定を行う。そして、この第2期間では上記第1測定回路16の動作電流を遮断する動作が含まれる。また、上記パワー&ゲイン制御回路21により、RF処理部22においては、前記のようにシャットダウン(Shutdown;全回路パワーダウン)、スタンバイ(Standby;シンセサイザのみ動作)、トランスミット(Transmit;シンセサイザ+送信部動作)の各モードも実施される。
上記RF信号処理部22は、主にシャットダウン(全回路パワーオフ),スタンバイ(局部発振器15のみ動作),受信(局部発振器+受信部動作),送信(局部発振器+送信部動作)の4つの動作モードを持つ。そして、上記受信モードでは、上記のような第1期間と第2期間によるパワー制御動作が行われる。これら動作モードはベースバンド信号処理部23の制御回路20で決定し、動作モード制御信号40でRF信号処理部22のパワー&ゲイン制御回路21に与える。パワー&ゲイン制御回路21は送られた動作モード制御信号を元に、制御信号41〜48にて各動作モードに必要なブロックのみ動作させる。たとえば受信動作モードではRF信号処理部22のうち局部発信器15、LAN3、直交復調器4、LPF/PGA5a,5b、第1測定回路16のみをオンさせる。(ここでオフとは電源電圧を印加したままで内部消費電流をほぼ0とすること、オンとは回路が通常動作することを意味する。)
この実施例では、ベースバンド信号処理部23の制御回路20にあらかじめ設定しておくことで、受信動作を時間軸上で上記のような第1期間と第2期間に分けられてキャリア感知+受信利得粗調整と受信利得微調整+復調の2段階の動作モードに分けて行うことが可能とされる。つまり、上記第1期間では局部発信器15、LAN3、直交復調器4、第1測定回路16をオンさせ、LPF/PGA5a,5bをオフさせる。上記第2期間では局部発信器15、LAN3、直交復調器4、LPF/PGA5a,5bをオンさせ、第1測定回路16はオフさせる。このため第1期間においてはLPF/PGA5a,5bの動作電流分、第2期間では第1測定回路16の動作電流分の消費電力削減が可能であり、前記のようなRFICでの受信動作モードのみの制御に比べ10〜20%もの電力削減が見込める。
図2には、この発明に係る無線LANシステムの動作の一例を説明するための動作タイミング図が示されている。同図は上記2段階の動作モードを持つ受信動作の時間軸上の流れを示したものである。まずベースバンド信号処理部23の制御回路20は、動作モード制御信号40でRF信号処理部22を受信モードに設定する。RF信号処理部22のパワー&ゲイン制御回路21は、上記受信モード設定を受けてLAN ON/OFF/制御信号42、直交復調器 ON/OFF/制御信号43、測定回路1(第1測定回路) ON/OFF 制御信号45をハイレベルに変化させ、局部発振器15、LAN3、直交復調器4、第1測定回路16をオンさせる。
ベースバンド信号処理部23の制御回路20は、上記第1測定回路16の出力から信号を検知すると、平均LPF18の処理、所定の遅延時間分待った後に信号の検出レベルを算出し、動作モード制御信号40でRF信号処理部22にゲイン設定値データ(利得粗調データ)37を出力する。RF信号処理部22のパワー&ゲイン制御回路21は、これらを受けてLPF/PGA ON/OFF/制御信号44をハイレベルに変化させ、測定回路1 ON/OFF 制御信号45をロウレベルに変化させ、上記LPF/PGA5a,5bをオン、第1測定回路16をオフさせた後、上記LAN/PGA5a,5bに上記利得粗調データ37に対応してゲインを設定する。
上記にて、ベースバンド信号処理部22にとってほぼ適切なレベルのI,Q信号33,34が出力されるはずだが、第1測定回路16およびADC17による測定誤差、PGA5a,5bの利得誤差などから、真に適切なレベルからは開きが生ずる可能性がある。ここでのレベル設定のミス分は信号のS/Nに影響を及ぼすため、再度I,Q信号を元に第2測定回路19の出力から信号のレベルを算出し、ゲイン設定値データ(利得微調データ)37を出力して、PGA5a,5bにて利得の微調整を行う。この利得微調整後、受信データの復調を行う。
アンテナ端信号は、例えばIEEE802.11aに準拠したパッケト構成の信号が入力される。図3には、上記IEEE802.11aに準拠したパケット構成の説明図が示されている。t1からt7までが利得設定期間とされ、5.6μs以内に終えることが推奨されている。この時間内に前記第1期間での利得粗調と、第2期間での利得微調を終了させる。上記第1測定回路16は、1つの受信パケットのうちt1〜t5のような4.0μsのような極く短い時間しか動作しないので大きな消費電流の削減が可能となる。特に制限されないが、後述するような携帯電話機に搭載した場合を考慮して、上記ゲイン設定値データ37は、送信動作となった場合にも保持されて、再度の受信モードに用いることが可能とされる。
図4には、図1のLPF/PGAの一実施例のブロック図が示されている。LPF/PGA5a(5bも同様)は、LPF(Low Pass Filter)101,103,105とPGA(Programmable Gain Amp)102,104,106が交互に連結されている。それぞれのPGA102,104,106に対しては、PGAゲイン設定データ39によりゲイン制御がなされる。制御信号44は、PGAの動作電流の供給/遮断を制御する。このようにPGAは多段増幅回路で構成されているため、その動作電流を遮断することにより消費電流を低減させることができる。
図5には、図4のLPF/PGAに対応した各段の特性図が示されている。例えばIEEE802.11aでは、目的信号に対して、隣接妨害信号は+16dB、非隣接妨害信号は+32dBまで許容する必要がある。このため、目的信号を目標信号レベルまで増幅するにあたり、妨害信号による回路の飽和を防止することが必要となる。このため、必要なLPFとPGAの特性を例えば3段階に分割して、それを前記図4と同様にLPF101、PGA102、LFP103、PGA104、LFP105、PGA106のように交互に配置される。
入力信号として目的信号、隣接妨害、非隣接妨害が混合した信号が入ってくる場合、まずLPF101により妨害信号をある程度除去した後、PGA102により増幅する。次にLPF103を通し妨害信号をさらに除去してPGA104にてさらに増幅する。同様にLPF105による妨害信号除去とPGA106による増幅を行い目的信号が目標とする信号レベルになるようにする。このとき、各LPF101,103,105の妨害遮断特性とPGA102,104,106のゲインを制御することにより、信号が通過する回路が飽和することなく目的信号の増幅が可能となる。
図1の第1測定回路16は、図示しないけれどもローパスフィルタ(以下LPFという)に上記ダウンコンバートされた受信信号が入力される。このLPFで受信信号中から隣接妨害信号や非隣接妨害信号が除去されて目的信号が取り出される。上記取り出された目的信号は、アンプ&検波回路により増幅と検波とが行われる。アンプ&検波回路は、例えば前段回路と後段回路に分けられる。上記各アンプ&検波回路は、信号レベルが各アンプのダイナミックレンジ内にある場合は、ゲイン分の増幅をして後段アンプに信号を渡す。各アンプの出力が全波整流されDC成分としてVI変換される。各段のVI変換出力は集積され、出力回路にて電圧に変換されて出力される。前記のようにアンプ&検波回路は、例えば10dBアンプ4段ずつでブロック化されている。第1測定回路16は、このように多段増幅回路で構成されるものであり、オン(動作状態)にすると各段増幅回路で消費電流が発生する。この実施例では、前記利得粗調データを生成するための単時間だけ上記動作状態にするので大幅な電流低減が可能となる。
上記アンプ&検波回路は、例えば差動トランジスタと、差動トランジスタのコレクタに設けられた抵抗及び共通エミッタに設けられた電流源からなる差動アンプで構成される。この差動アンプは入力としてIN(+)、IN(−)、出力としてOUTN、OUTPがある完全差動アンプが用いられる。差動入力がIN(+)、IN(−)に入力されてそれに基づいて、抵抗Rとそれぞれの入力トランジスタに流れる電流比に基づいた出力電圧が出力OUTN、OUTPから差動で得られる。
図6には、この発明に係る無線LANシステムの動作の一例を説明するための動作タイミング図が示されている。この実施例は、前記図2の実施例と異なり、ベースバンド信号処理部23の制御回路20は、前記第1期間及び第2期間を設定せずに、LPF/PGA ON/OFF制御信号44の変化(OFF→ON)、測定回路1 ON/OFF 制御信号45の変化(ON→OFF )は、ゲイン設定値データ37の受信モード設定後の初回の書込み、つまりは利得粗調データの設定をトリガとしてRF信号処理部22のパワー&ゲイン制御回路21が行う。上記により、ベースバンド信号処理部23の制御回路20に特別な制御を要求せずに、前記図2の実施例と同等の電力削減効果を得ることができる。
図7には、この発明に係る携帯電話機の一実施例のブロック図が示されている。マイク(送話器)、スピーカ(受話器)に対応して音声インタフェースが設けられる。アンテナに対応して送信電波を出力し、受信電波を入力する高周波インタフェースが設けられる。信号処理(ベースバンド)を行うマイクロプロセッサ、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)及びASIC(論理回路)及びデータを記憶するメモリ回路が設けられる。メモリ回路は、スタティック型RAMや不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)が用いられる。液晶コントローラ(LSI)と液晶パネルが設けられて必要な表示動作が行われる。ダイヤル入力や文字入力のためのスイッチ(ボタンや動作モードの切り替えを行うスイッチ(ボタン)は、ベースバンド部に含まれる。
この実施例では、前記図1のRF信号処理部22を含むよう無線LANが搭載される。この実施例の携帯電話機は、一定のエリアでの構内電話(内線電話)として使用するときには、無線LANを用いて通話等が行われる。そして、外出時には高周波インタフェースを用いた一般の携帯電話機として用いる。この場合、無線LANでの前記のようなパワー制御によって、電池寿命を長くすることができる。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、第1測定回路に用いられる完全差動型増幅の具体的構成や、PGAの具体的構成は種々の実施形態を採ることができる。この発明は、無線LAN集積回路装置、無線LANシステム及び携帯電話機に広く利用することができる。
この発明に係る無線LANシステムのRF処理部及びベースバンド処理部の一実施例を示すブロック図である。 この発明に係る無線LANシステムの動作の一例を説明するための動作タイミング図である。 この発明を説明するためのIEEE802.11a パケット構成を説明するためのタイミング図である。 図1のLPF/PGAの一実施例を示すブロック図である。 図4のLPF/PGAに対応した各段の特性図である。 この発明に係る無線LANシステムの動作の他の一例を説明するための動作タイミング図である。 この発明に係る携帯電話機の一実施例を示すブロック図である。
符号の説明
1a,1b…受信アンテナ、2…スイッチ、3…LNA、4…周波数変換回路(直交復調器)、5a,51b…LPF/PGA、6a,6b…ADC、7…復調回路、8…変調回路、9a,9b…DAC、11…直交変調器、12…プリアンプ、13…パワーアンプ、14…アンテナ、15…局部発振器、16…第1測定回路(測定回路1)、17…DAC、18…平均LPF、19…第2測定回路(測定回路2)、20…制御回路、21…パワー&ゲイン制御回路、22…RF処理部、23…ベースバンド処理部

Claims (10)

  1. アンテナにて受信された高周波信号を増幅する高周波増幅回路と、
    上記高周波増幅回路で増幅された上記高周波信号をダウンコンバートする周波数変換回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号を増幅する可変利得増幅回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号の強度を検出する測定回路と、
    上記可変利得増幅回路及び測定回路の動作の制御を行う制御回路とを備え、
    上記制御回路は、
    受信モード開始から上記測定回路を動作状態にして上記可変利得増幅回路の利得粗調データを形成するまでの第1期間に上記可変利得増幅回路の動作電流を遮断し、
    上記第1期間終了後の第2期間に上記可変利得増幅回路に動作電流を供給して上記利得粗調データによる利得設定を行い、かかる可変利得増幅回路の出力信号に基づいて生成された利得微調データにより利得設定を行い、上記測定回路の動作電流を遮断する無線LAN集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1期間と第2期間は、上記制御回路により予め設定される無線LAN集積回路装置。
  3. 請求項1において、
    上記第1期間と第2期間の切り替えは、上記測定回路による利得粗調データの生成タイミングで設定される無線LAN集積回路装置。
  4. 請求項2又は3において、
    上記周波数変換回路は、I信号とQ信号に対応した第1出力信号と第2出力信号を形成し、
    上記可変利得増幅回路は、上記第1出力信号を受ける第1可変利得増幅回路と、上記第2出力信号を受ける第2可変利得増幅回路とであり、
    上記測定回路は、上記第1出力信号と第2出力信号を受けて上記利得粗調データの元となるアナログ信号を形成する無線LAN集積回路装置。
  5. 請求項4において、
    上記周波数変換回路に供給される周波数信号を形成する局部発振回路と、
    送信用I信号、Q信号及び上記局部発振回路で形成された周波数信号を受ける直交変調器と、
    上記直交変調器の出力信号を増幅するプリアンプとを更に有する無線LAN集積回路装置。
  6. アンテナにて受信された高周波信号を増幅する高周波増幅回路と、
    上記高周波増幅回路で増幅された上記高周波信号をダウンコンバートする周波数変換回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号を増幅する可変利得増幅回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号の強度を検出する第1測定回路と、
    上記可変利得増幅回路及び測定回路の動作の制御を行う第1制御回路とを備え、
    上記第1制御回路は、
    受信モード開始から上記第1測定回路を動作状態にして上記可変利得増幅回路の利得粗調データを形成するまでの第1期間に上記可変利得増幅回路の動作電流を遮断し、
    上記第1期間終了後の第2期間に上記可変利得増幅回路に動作電流を供給して上記利得粗調データによる利得設定を行い、かかる可変利得増幅回路の出力信号に基づいて生成された利得微調データにより利得設定を行い、上記第1測定回路の動作電流を遮断する第1集積回路装置と、
    上記第1測定回路の出力信号を受けてデジタル信号に変換する第1ADCと、
    上記可変利得増幅回路の出力信号を受けてデジタル信号に変換する第2ADCと、
    上記第2ADCの出力信号を受ける第2測定回路と、
    上記第1ADC及び上記第2測定回路の出力信号に対応した上記利得粗調データ及び上記利得微調データを上記第1制御回路に伝える第2制御回路と、
    上記第2ADCの出力信号を受けて復調回路とを有する第2集積回路を有する無線LANシステム。
  7. 請求項6において、
    上記周波数変換回路は、I信号とQ信号に対応した第1出力信号と第2出力信号を形成し、
    上記可変利得増幅回路は、上記第1出力信号を受ける第1可変利得増幅回路と、上記第2出力信号を受ける第2可変利得増幅回路とであり、
    上記測定回路は、上記第1出力信号と第2出力信号を受けて上記利得粗調データの元となるアナログ信号を形成し、
    上記第2ADCは、上記第1出力信号を受ける第3ADCと、上記第2出力信号を受ける第4ADCである無線LANシステム。
  8. 請求項7において、
    上記第1集積回路装置は、
    上記周波数変換回路に供給される周波数信号を形成する局部発振回路と、
    アナログ信号からなる送信用I信号、Q信号及び上記局部発振回路で形成された周波数信号を受ける直交変調器と、
    上記直交変調器の出力信号を増幅するプリアンプとを更に有し、
    上記第2集積回路装置は、
    送信データを受けてデジタル信号からなる送信用I信号及びQ信号を形成する変調回路と、
    上記デジタル信号からなる送信用I信号及びQ信号を受けて上記アナログ信号からなる送信用I信号、Q信号を形成する第1DAC及び第2ADCとを更に有する無線LANシステム。
  9. 請求項8において、
    受信アンテナと、
    受信アンテナ切り替えスイッチと、
    送信アンテナと、
    上記プリアンプの出力信号を受けて上記送信アンテナを駆動するパワーアンプを備えた無線LANシステム。
  10. アンテナにて受信された高周波信号を増幅する高周波増幅回路と、
    上記高周波増幅回路で増幅された上記高周波信号をダウンコンバートする周波数変換回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号を増幅する可変利得増幅回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号の強度を検出する第1測定回路と、
    上記可変利得増幅回路及び測定回路の動作の制御を行う第1制御回路とを備え、
    上記第1制御回路は、
    受信モード開始から上記第1測定回路を動作状態にして上記可変利得増幅回路の利得粗調データを形成するまでの第1期間に上記可変利得増幅回路の動作電流を遮断し、
    上記第1期間終了後の第2期間に上記可変利得増幅回路に動作電流を供給して上記利得粗調データによる利得設定を行い、かかる可変利得増幅回路の出力信号に基づいて生成された利得微調データにより利得設定を行い、上記第1測定回路の動作電流を遮断する第1集積回路装置と、
    上記第1測定回路の出力信号を受けてデジタル信号に変換する第1ADCと、
    上記可変利得増幅回路の出力信号を受けてデジタル信号に変換する第2ADCと、
    上記第2ADCの出力信号を受ける第2測定回路と、
    上記第1ADC及び上記第2測定回路の出力信号に対応した上記利得粗調データ及び上記利得微調データを上記第1制御回路に伝える第2制御回路と、
    上記第2ADCの出力信号を受けて復調回路とを有する第2集積回路を有する無線LAMシステムと、
    携帯電話システムとを有し、
    上記無線LANシステムと携帯電話システムを切り替えて使用する携帯電話機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009302790A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Renesas Technology Corp 受信装置およびその動作方法
WO2015129481A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 ソニー株式会社 受信装置および受信方法

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