JP2007310085A - 半導体装置のパターンデータ検証方法、半導体装置のパターンデータ検証プログラム、半導体装置のパターンデータ補正方法、および半導体装置のパターンデータ補正プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも2枚のマスクを用いるリソグラフィ工程において、形成されるパターンの設計データの許容誤差が適正な範囲内であるか否かをシミュレーションを利用して適正に判断する半導体装置のパターンデータの検証方法を提供する。
【解決手段】2枚のマスク1,2を用いて被処理基板6上に形成されるパターン5のうち、基板6上に残す部位および基板6上に残さない部位のいずれか一方の部位のエッジ部の設計データを各マスク1,2に形成されているそれぞれのマスクパターン3,4の設計データから抽出する。抽出された設計データおよび抽出されなかった設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する。少なくとも1枚のマスク1,2に形成されているマスクパターン3,4の設計データに基づいて基板6上にパターン5を形成するプロセスのシミュレーションを実行する。シミュレーションの結果と各許容誤差とを比較する。
【選択図】 図7
【解決手段】2枚のマスク1,2を用いて被処理基板6上に形成されるパターン5のうち、基板6上に残す部位および基板6上に残さない部位のいずれか一方の部位のエッジ部の設計データを各マスク1,2に形成されているそれぞれのマスクパターン3,4の設計データから抽出する。抽出された設計データおよび抽出されなかった設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する。少なくとも1枚のマスク1,2に形成されているマスクパターン3,4の設計データに基づいて基板6上にパターン5を形成するプロセスのシミュレーションを実行する。シミュレーションの結果と各許容誤差とを比較する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、半導体装置の製造工程のうちリソグラフィ工程に係り、特に2枚以上のマスクを用いて形成されるパターンの設計データの許容誤差が適正な範囲内であるか否かをシミュレーションを利用して判断する半導体装置のパターンデータの検証方法および検証プログラム、ならびに形成されるパターンの設計データの許容誤差を適正な範囲内に設定する半導体装置のパターンデータの補正方法および補正プログラムに関する。
近年、半導体装置の製造技術の進歩は非常に目覚しく、最小加工寸法が約70nmサイズの半導体装置が量産されている。このような半導体装置の微細化は、マスクプロセス技術、光リソグラフィ技術、およびエッチング技術等の微細パターン形成技術の飛躍的な進歩により実現されている。集積回路のパターンサイズが現在の世代よりも十分に大きい過去の世代では、ウェーハ上に形成する所望の集積回路パターンの平面形状をそのまま設計パターンとして描き、その設計パターンに忠実なマスクパターンを作成し、そのマスクパターンを投影光学系によりウェーハ上に転写し、そしてマスクパターンが転写された下地をエッチングすればよかった。これにより、略設計パターン通りの集積回路パターンをウェーハ上に形成することができた。しかし、集積回路パターンの微細化が進むにつれて、半導体装置の各製造プロセスにおいてパターンを忠実に形成することが困難になり、集積回路パターンの最終的な仕上り寸法が所望の設計パターン通りになり難い、という問題が生じてきた。
特に、微細加工を達成するために最も重要なリソグラフィプロセスおよびエッチングプロセスにおいては、形成したいパターンの周辺に配置された他のパターンのレイアウトや配置が、形成したいパターンの寸法精度に大きく影響する。そこで、これらの影響を回避するために開発されたのが、いわゆる光近接効果補正(Optical Proximity Correction:OPC)やプロセス近接効果補正(Process Proximity Correction:PPC)という技術である。これらは、加工後のパターンの寸法が所望の設計パターンの値になるように、予め補助パターンを付加したり、あるいはパターンの幅を太めたり細めたりすることにより、パターンの寸法を適正に補正する、という技術である。このような技術は、例えば特許文献1、特許文献2、あるいは非特許文献1等で報告されている。これらの技術を用いることにより、設計者が描いた集積回路パターンをウェーハ上に略設計パターン通りに形成することが可能になっている。
しかし、それらの補正技術を用いる場合、それらの補正の正しさを検証する技術が新たに必要となる。補正の正しさを検証する手法としては、例えば実際に形成されたマスクパターンのスペック値を元に検証する手法が考えられる。ただし、補正の正しさを正確に検証するためには、リソグラフィシミュレータを用いる検証が必須となる。例えば、特許文献3に開示されている技術では、ウェーハ上の所望パターンにおけるエッジ部と、光近接効果補正が施された後のパターンのレイアウトを用いて転写されたパターンにおけるエッジ部とをシミュレーションにより比較し、両者の差が予め決められた許容値の範囲内であるか否かを調べる検証ツールが提案されている。また、前述した特許文献1に開示されている技術では、光近接効果補正を行うとともに検証用の物理モデルを揃えて、所望パターンのエッジ部と転写パターンのエッジ部との位置ずれをシミュレーションにより高精度に予測する手法が提案されている。
なお、これらの検証手法において用いられる「予め決められた許容値」とは、集積回路パターンの箇所や線幅に拘らず一律に、または集積回路パターンの箇所や線幅ごとに個別に、集積回路パターンに対して予め設定された許容値を指す。あるいは、「予め決められた許容値」とは、例えばトランジスタなどの各素子ごとやラインパターンの端部ごとなど、集積回路パターンの部分ごとに予め規定された許容寸法変動量を指す。そして、それら各許容値や各許容寸法変動量に基づいて補正を行う、という手法も存在している。これらは、全て設計者が記述した集積回路パターンの設計データに基づいてシミュレーションによりパターンに対する許容幅が決定されるという技術である。
このような技術に対して、近年、レベンソン型位相シフトマスクというマスクを用いる技術が量産型半導体デバイスの製造工程に適用され始めている。この技術は、開口部の形状および位相差が互いに異なる2枚のマスクを使ってウェーハ上に最終的なパターン形状を得るという技術であり、マスクを2枚用いる点が従来の技術と異なっている。ところが、マスクを2枚用いるために、次に述べる2つの問題が発生する。1つは、ウェーハ上の最終段階でのパターン形状に基づく許容幅の設定では途中段階のパターン形状の正しさを保証することができない、という問題である。また、もう1つは、いずれか一方のマスクのみから形成されるパターン形状に基づく許容幅ではウェーハ上の最終段階でのパターン形状の正しさを保証することができない、という問題である。
また、レベンソン型位相シフトマスクでは、位相が180°異なっている開口部同士の間の部分と位相が同じ開口部同士の間の部分とでは、解像度が互いに異なっていることに注意する必要がある。具体的には、レベンソン型位相シフトマスクでは、位相が0°の開口部と位相が180°の開口部との間の部分の解像度が、位相が0°の開口部同士の間の部分や位相が180°の開口部同士の間の部分の解像度よりも高い。このため、ウェーハ上に形成されるパターンは寸法が同じでも、それらのレジスト形状には部分ごとに差異が生じる。この結果、ウェーハ上に形成される最終的なパターンの加工形状が、部分ごとに異なってしまうという問題が生じる。
したがって、レベンソン型位相シフトマスクを用いる場合には、パターンの形成箇所のみならずマスクに形成された各開口部間の位相差も考慮して、パターンに対する許容幅を分けて設定することが必要となる。ところが、そのような技術は今まで存在しなかった。すなわち、従来のレベンソン型位相シフトマスクを用いるパターン形成工程では、形成されるパターンに対する許容幅が緩すぎて欠陥部分を見逃し易かった。あるいは、従来のレベンソン型位相シフトマスクを用いるパターン形成工程では、形成されるパターンに対する許容幅が厳し過ぎて処理時間が増大し、スループットが低下し易かった。
特開平9−319067号公報
特願2001−375025号
USP6470489B1
SPIE Vol. 2322 (1994) 374 (Large Area Optical Proximity Correction using Pattern Based Correction, D. M. Newmark et al.)
本発明においては、少なくとも2枚のマスクを用いるリソグラフィ工程において、形成されるパターンの設計データの許容誤差が適正な範囲内であるか否かをシミュレーションを利用して適正に判断する半導体装置のパターンデータの検証方法および検証プログラム、ならびに形成されるパターンの設計データの許容誤差を適正な範囲内に設定する半導体装置のパターンデータの補正方法および補正プログラムを提供する。
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置のパターンデータ検証方法は、少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する工程と、抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する工程と、少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する工程と、このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する工程と、を含むことを特徴とするものである。
また、前記課題を解決するために、本発明の他の態様に係る半導体装置のパターンデータ検証プログラムは、コンピュータに、少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する処理と、抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する処理と、少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する処理と、このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する処理と、を実行させることを特徴とするものである。
また、前記課題を解決するために、本発明のまた他の態様に係る半導体装置のパターンデータ補正方法は、少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する工程と、抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する工程と、少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する工程と、このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する工程と、前記シミュレーションの結果の少なくとも一部が前記各許容誤差の範囲外となった場合には、前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データを抽出する工程と、抽出された前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データに対して前記各許容誤差の範囲内に収める補正を施す工程と、を具備することを特徴とするものである。
さらに、前記課題を解決するために、本発明のさらに他の態様に係る半導体装置のパターンデータ補正プログラムは、コンピュータに、少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する処理と、抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する処理と、少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する処理と、このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する処理と、前記シミュレーションの結果の少なくとも一部が前記各許容誤差の範囲外となった場合には、前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データを抽出する処理と、抽出された前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データに対して前記各許容誤差の範囲内に収める補正を施す処理と、を実行させることを特徴とするものである。
本発明によれば、少なくとも2枚のマスクを用いるリソグラフィ工程において、形成されるパターンの設計データの許容誤差が適正な範囲内であるか否かをシミュレーションを利用して適正に判断する半導体装置のパターンデータの検証方法および検証プログラム、ならびに形成されるパターンの設計データの許容誤差を適正な範囲内に設定する半導体装置のパターンデータの補正方法および補正プログラムを提供することができる。
以下、本発明に係る各実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明に係る第1実施形態を図1および図2を参照しつつ説明する。図1〜図5は、本実施形態に係るパターン形成工程の概略を模式的に示す図である。図6は、本実施形態に係るパターン形成工程の概略をフローチャートにして示す図である。図7は、図6中ST03で示すマスク作成工程における半導体装置のパターンデータ検証方法のより詳細な工程をフローチャートにして示す図である。
先ず、本発明に係る第1実施形態を図1および図2を参照しつつ説明する。図1〜図5は、本実施形態に係るパターン形成工程の概略を模式的に示す図である。図6は、本実施形態に係るパターン形成工程の概略をフローチャートにして示す図である。図7は、図6中ST03で示すマスク作成工程における半導体装置のパターンデータ検証方法のより詳細な工程をフローチャートにして示す図である。
本実施形態は、半導体集積回路を作製する際に形成されるパターンのデータの精度等を検証する手法に関する。具体的には、本実施形態においては、半導体集積回路のパターンを被処理基板上に形成する際に、少なくとも2種類以上のフォトマスクを使用する。そして、被処理基板上に形成されるパターンのうち最終的に被処理基板上に残される部位および被処理基板上に残されない部位について、個別に適正な許容誤差または許容幅を予め割り当てる。それとともに、フォトマスクに形成されているマスクパターンの設計データに基づいて被処理基板上にパターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する。そして、このシミュレーションの結果と予め割り当てた各許容誤差とを比較し、形成されるパターンの精度が許容誤差の範囲内に収まるか否かを判定する。以下、本実施形態においては、このようなマスクパターンの設計データの検証方法について詳しく説明する。ひいては、前述した方法を用いる半導体装置のパターンデータの設計データの検証方法について詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置のパターン形成工程においては、互いに異なるマスクパターン3,4が形成されている第1および第2の2種類のフォトマスク1,2を組み合わせて用いる。これにより、図1に示すようなパターン形状を有するパターン5を被処理基板としての半導体基板6の表面上に形成する。パターン5は、図示しない半導体装置の内部に設けられる各種の半導体集積回路や半導体素子、あるいは配線等の基礎となる。
第1のフォトマスク1は、レベンソン型あるいはAlt−PSM(alternating phase shift mask)と称される様式のマスクである。このレベンソン型フォトマスク1には、図1に示すように、互いに位相が異なる第1および第2の2種類の開口部7,8がそれぞれ複数個ずつ形成されている。各第1の開口部7は、これらを通過した図示しない露光光の位相が約0°となるように設定されている。また、各第2の開口部8は、これらを通過した露光光の位相が約180°となるように設定されている。そして、各第1の開口部7と各第2の開口部8とは、交互に配置されて並べられている。このように、第1および第2の各開口部7,8を通過した露光光は、それらの位相を約180°または約0°に設定されるので、レベンソン型フォトマスク1はシフターマスクとも称される。このシフターマスク1は、通常、微小なパターンを形成するために用いられる。
第2のフォトマスク2は、シフターマスク1により形成される後述する第1の露光パターン10の形状を所望の形状に成形するための成形用マスクである。具体的には、第2のフォトマスク2は、シフターマスク1により形成された第1の露光パターン10から不要な部分を除去して最終的に半導体基板であるウェーハ6上に残すパターン(部位)5に仕上げるためのマスクである。このため、第2のフォトマスク2は、シフターマスク1により形成された第1の露光パターン10のうち最終的に半導体基板6上に残すパターン5となる部分を覆う形状に形成されている。それとともに、第2のフォトマスク2には、シフターマスク1により形成された第1の露光パターン10のうち最終的に半導体基板6上に残さない不要部分(部位)のみを露出する形状からなる成形用開口部9が、不要部分のみを露出する位置に複数個形成されている。この第2のフォトマスク2は、通常、トリムマスクとも称される。また、第1の露光パターン10に対して、最終的に半導体基板6上に残すパターン5を第2の露光パターンとも称することとする。
図2(a)には、シフターマスク1の平面図を示す。また、図2(b)には、図2(a)に示すシフターマスク1を用いて半導体基板6上に形成される第1の露光パターン10の平面図を示す。図2(a)に示すシフターマスク1を用いてパターン転写を行うと、図2(b)に示すようにシフターマスク1のマスクパターン3に対応した形状からなる第1の露光パターン10が半導体基板6上に形成される。第1の露光パターン10のうち、シフターマスク1の第1および第2の各開口部7,8に対向する部分は、図2(b)に示すような略楕円形状あるいは略長円形状の開口パターン11として形成される。シフターマスク1に形成されているマスクパターン3の解像度は、図2(a)中破線で囲んで示す部分Aが最も高い。すなわち、シフターマスク1に形成されているマスクパターン3の解像度は、通過光の位相が約0°になるように設定された各第1の開口部7と通過光の位相が約180°になるように設定された各第2の開口部8との間の部分が最も高い。したがって、半導体基板6上に形成された第1の露光パターン10の解像度も、図2(b)中破線で囲んで示す部分Bが最も高い。すなわち、第1の露光パターン10の解像度は、互いに隣接する各開口パターン11同士の間の部分が最も高い。
図3に示すように、シフターマスク1により半導体基板6上に形成された第1の露光パターン10に対して、さらにトリムマスク2によるパターン転写を行う。すると、図3中最も右側の図に示すパターン形状からなる第2の露光パターン5が半導体基板6上に形成される。すなわち、シフターマスク1およびトリムマスク2を用いて重ね合わせ露光を行うことにより、最終的に半導体基板6上に残す第2の露光パターン5が形成される。シフターマスク1およびトリムマスク2の両フォトマスク1,2により覆われた領域が第2の露光パターン5として最終的に半導体基板6上に残される。
図4(a)には、シフターマスク1とトリムマスク2とを重ね合わせた場合の平面図を示す。また、図4(b)には、シフターマスク1を用いて半導体基板6上に形成される第1の露光パターン10にトリムマスク2を重ね合わせた場合の平面図を示す。すなわち、図4(a)は、図1に示すように、シフターマスク1による露光処理とトリムマスク2による露光処理とを一括して行う工程に対応する。また、図4(b)は、図3に示すように、シフターマスク1による露光処理を行った後にトリムマスク2による露光処理を行う工程に対応する。これら図4(a)および図4(b)に示す各工程の結果、半導体基板6上に形成される第2の露光パターン5のパターン形状はいずれも同じである。なお、図4(b)は、より具体的には、シフターマスク1による露光プロセスのシミュレーションの結果とトリムマスク2とを重ね合わせた場合を描いて示す図である。また、図4(a)においては、図面を見易くするために、前述した図1および図2(a)と異なり、第1および第2の各開口部7,8をすべて白抜きの枠で示す。
図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cは、シフターマスク1のマスクパターン3が有する第1および第2の各開口部7,8のエッジ部のうちトリムマスク2によってカバーされていない部分を示す。前述したように、本実施形態においては、シフターマスク1およびトリムマスク2の両フォトマスク1,2により覆われた領域が第2の露光パターン5として最終的に半導体基板6上に残される。したがって、図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cは、半導体基板6上に転写されるマスクパターン3のうち、最終的に半導体基板6上で残す必要のない部分である。このような部分は、第2の露光パターン5の設計段階における寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第2の露光パターン5の寸法や形状のずれが大きくなっても構わない部分である。すなわち、図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cは、第2の露光パターン5の理想の寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第2の露光パターン5の寸法や形状についての許容誤差や許容幅を緩く設定しても構わない部分である。ただし、トリムマスク2によってカバーされない領域内にシフターマスク1のマスクパターン3のエッジ部が位置していることが重要である。
同様に、図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eは、シフターマスク1により半導体基板6上に形成された第1の露光パターン10の各開口パターン11のエッジ部のうちトリムマスク2によってカバーされていない部分を示す。すなわち、図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eは、半導体基板6上に転写された第1の露光パターン10のうち、最終的に半導体基板6上に残らない部分である。したがって、図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eは、第1の露光パターン10の理想の寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第1の露光パターン10の寸法や形状の許容幅を緩く設定しても構わない部分である。ただし、トリムマスク2によってカバーされない領域内に第1の露光パターン10のエッジ部が位置していることが重要である。
これらに対して、図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dは、シフターマスク1のマスクパターン3が有する第1および第2の各開口部7,8のエッジ部のうちトリムマスク2によってカバーされている部分を示す。したがって、図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dは、半導体基板6上に転写されるマスクパターン3のうち、最終的に半導体基板6上に残す必要がある部分である。このような部分は、第2の露光パターン5の設計段階における寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第2の露光パターン5の寸法や形状のずれが大きくなってはいけない部分である。すなわち、図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dは、第2の露光パターン5の理想の寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第2の露光パターン5の寸法や形状の許容幅を厳しく設定しなければならない部分である。
同様に、図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fは、第1の露光パターン10が有する各開口パターン11のエッジ部のうちトリムマスク2によってカバーされている部分を示す。すなわち、図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fは、半導体基板6上に転写される第1の露光パターン10のうち、最終的に半導体基板6上に残る部分である。したがって、図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fは、第1の露光パターン10の理想の寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第1の露光パターン10の寸法や形状の許容幅を厳しく設定しなければならない部分である。
具体的には、図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dや図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fは、半導体基板6上に設けられる図示しない各種の半導体素子や半導体集積回路、あるいは各種の配線等の一部を構成する。このため、図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dや図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fは、パターンの寸法や形状について高い形成精度が要求される部分となる。したがって、シフターマスク1のマスクパターン3を設計する際には、マスクパターン3のうち図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dや図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fに対応する部位のパターンデータについて、各種半導体デバイスのパフォーマンスや配線の線幅等に応じて厳しい許容幅を設定する必要がある。例えば、マスクパターン3のうち図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dや図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fに対応する部位のパターンデータについて、次に述べるように許容幅を設定するとよい。
1つは、半導体基板6上に残す第2のパターン5のエッジ部に対する許容幅を、マスクパターン3のうち対象となるデザインの割合の約10%以内に設定するものである。
また、他の1つは、半導体基板6上に残す第2のパターン5のエッジ部の寸法に対する許容幅を、デザインルールで規定しているマスクパターン3のエッジ部の寸法の約10%以内などと規定するものである。例えば、デザインルールで規定しているマスクパターン3のエッジ部の最小寸法が約40nmであるとする。この場合、実際に半導体基板6上に形成される第2のパターン5のエッジ部の寸法の許容幅は、約40nm±約40nm×約0.1=約40nm±約4nmとなる。
さらに、他の1つは、半導体基板6上に残す第2のパターン5のエッジ部の寸法に対する許容幅を、これが含まれる回路や配線等の種類や微細度に応じて設定するものである。例えば、半導体基板6上に残す第2のパターン5のうち、半導体基板6上に形成される図示しないトランジスタのゲートとして機能する部分のデザインルールにおける寸法が約40nmであるとともに、その許容幅が約5%に設定されているとする。この場合、実際に半導体基板6上に形成される第2のパターン5のうち、トランジスタのゲートに相当する部分のエッジ部の寸法の許容幅は、約40nm±約40nm×約0.05=約40nm±約2nmとなる。あるいは、半導体基板6上に残す第2のパターン5のうち、半導体基板6上に形成される図示しない配線として機能する部分のデザインルールにおける寸法が約40nmであるとともに、その許容幅が約20%に設定されているとする。この場合、実際に半導体基板6上に形成される第2のパターン5のうち、配線のエッジ部に相当する部分の寸法の許容幅は、約40nm±約40nm×約0.2=約40nm±約8nmとなる。
またさらに、他の1つは、半導体基板6上に残す第2のパターン5のエッジ部の寸法に対する許容幅を、コンタクトホールに対するカバレッジが必要な部位に関しては、第2のパターン5の寸法変動にシフターマスク1とトリムマスク2との重ね合わせマージンを考慮して設定するものである。
これらに対して、図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cや図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eは、前述したように、最終的に半導体基板6上には残らない部分である。したがって、シフターマスク1のマスクパターン3を設計する際には、マスクパターン3のうち図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cや図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eに対応する部位のパターンデータについて厳しい許容幅を設定する必要はない。ただし、トリムマスク2によってカバーされない領域内にシフターマスク1のマスクパターン3のエッジ部が位置していることが重要である。すなわち、シフターマスク1のマスクパターン3のエッジ部が、半導体基板6上に設けられる図示しない各種の半導体素子や半導体集積回路、あるいは各種の配線等の一部を構成しない領域に位置していることが重要である。そして、マスクパターン3のうち図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cや図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eに対応する部位のパターンデータについては、例えば図5(a)および(b)に示すように許容幅を設定するとよい。
図5(a)には、図4(a)と同様に、シフターマスク1とトリムマスク2とを重ね合わせた場合の平面図を示す。また、図5(b)には、図5(a)中実線の円で囲んで示す部分Gを拡大して示す。マスクパターン3のうち最終的に半導体基板6上には残らない部分に対応する部位のパターンデータについては、図5(b)中Hで示す間隔を許容幅として設定すればよい。すなわち、シフターマスク1に形成されているマスクパターン3が有する第2の開口部8または第1の開口部7のエッジ部と、トリムマスク2に形成されているマスクパターン4のエッジ部との間隔を許容幅として設定すればよい。なお、最終的に半導体基板6上に残るか否かに拘らず、設計段階の理想的なパターンの寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成される第1のパターン10の寸法や形状の許容幅を設定する際には、実際のプロセスのばらつきやシフターマスク1とトリムマスク2との重ね合わせマージンなどを考慮する必要がある。また、図5(a)においては、図面を見易くするために、前述した図4(a)同様に、第1および第2の各開口部7,8をすべて白抜きの枠で示す。
次に、図6および図7を参照しつつ、本実施形態に係るパターン形成工程について説明する。なお、図6に示すフローチャートは、レベンソン型位相シフトマスク1を用いて半導体基板6上にパターンの転写像を得るまでの工程の概略を表すものである。
先ず、半導体基板6上に形成すべき図示しない所望の半導体集積回路のパターンのデータを作成または設計する。これをステップ01(ST01)とする。
次に、ステップ01で作成したパターンデータに基づいて、シフターマスク1のマスクパターン3のデータおよびトリムマスク2のマスクパターン4のデータを作成する。すなわち、図1に示すようなパターン形状を有する2枚のフォトマスク1,2のマスクデータを作成する。これをステップ02(ST02)とする。
次に、ステップ02で作成した各マスクパターン3,4のデータに基づいて、シフターマスク1およびトリムマスク2を作成する。これをステップ03(ST03)とする。
次に、ステップ03で作成したシフターマスク1を用いて、半導体基板6上の図示しないレジスト膜等にマスクパターン3を露光して転写する。これにより、半導体基板6上に第1の露光パターン10が転写される。これをステップ04(ST04)とする。
次に、ステップ04において第1の露光パターン10が転写されたレジスト膜等にエッチング等の加工処理を施す。これにより、図2(b)や図3に示す第1の露光パターン10を半導体基板6上に形成する。これをステップ05(ST05)とする。
次に、ステップ05において第1の露光パターン10が形成されたレジスト膜等に、ステップ03で作成したトリムマスク2を用いてマスクパターン4を露光して転写する。これにより、マスクパターン4が半導体基板6上に形成された第1の露光パターン10に重ね合わされて転写される。これをステップ06(ST06)とする。
次に、ステップ06においてマスクパターン4が転写されたレジスト膜等にエッチング等の加工処理を施す。これをステップ07(ST07)とする。
そして、ステップ07においてエッチング等の加工処理が施された半導体基板6に現像との各種工程を施すことにより、半導体基板6上に第2の露光パターン5を形成する。すなわち、最終的に半導体基板6上に残すべき所望の半導体集積回路のパターン5が半導体基板6上に形成される。これをステップ07(ST07)とする。
なお、図6中破線矢印で示すように、ステップ05を飛ばしてステップ04からステップ06に直接移っても構わない。すなわち、ステップ04におけるシフターマスク1を用いるマスクパターン3の露光転写工程と、ステップ06におけるトリムマスク2を用いるマスクパターン4の露光転写工程とを、連続して行っても構わない。この場合、トリムマスク2を用いるマスクパターン4の露光転写工程が終わった後、ステップ07において半導体基板6上のレジスト膜等にエッチング工程や現像工程等の加工処理を一括して行えばよい。これにより、シフターマスク1のマスクパターン3とトリムマスク2のマスクパターン4とを重ね合わせたパターン形状からなる第2の露光パターン5を、より簡潔かつ迅速に半導体基板6上に形成することができる。
このように、図6に示すステップ01〜ステップ08までの各工程を経ることにより、図1および図3に示すように、シフターマスク1およびトリムマスク2の両フォトマスクにより覆われた部分だけが第2の露光パターン5として半導体基板6上に残される。すなわち、所望の半導体集積回路のパターン5が半導体基板6上に形成される。
ここで、図7を参照しつつ、図6中ST03で示すシフターマスク1およびトリムマスク2を作成する工程についてより詳細に説明する。具体的には、図7を参照しつつ、本実施形態に係るパターン形成工程におけるマスクパターンの設計データの検証方法の工程について詳細に説明する。ひいては、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータの設計データの検証方法の工程について詳細に説明する。ただし、図7においては、本実施形態に係るマスクパターンの設計データの検証方法についての説明を分かり易くするために、敢えてST03以前の工程であるST01およびST02も図示した。
先ず、前述したように、ステップ01において半導体基板6上に形成すべき図示しない所望の半導体集積回路のパターンのデータを作成または設計する。
次に、ステップ02において、半導体基板6上に第2の露光パターン5を形成するための複数のマスクデータをステップ01で作成したパターンデータに基づいて作成する。すなわち、図1に示すシフターマスク1のマスクパターン3の設計データおよびトリムマスク2のマスクパターン4の設計データを、ステップ01で作成したパターンデータに基づいて作成する。
次に、半導体基板6上に形成されるパターンのエッジ部となる各フォトマスクパターン3,4の設計データを、各フォトマスクパターン3,4の設計データから抽出する。具体的には、シフターマスク1のマスクパターン3の設計データおよびトリムマスク2のマスクパターン4の設計データのうち、最終的に半導体基板6上に残される半導体集積回路のパターン5および半導体基板6上に残らないパターンのいずれか一方のパターンのエッジ部の設計データを、各マスクパターン3,4のそれぞれの設計データから抽出する。ここでは、最終的に半導体基板6上に残される半導体集積回路のパターン5のエッジ部の設計データを、各フォトマスクパターン3,4の設計データから抽出することとする。これをステップ03−1(ST03−1)とする。
それとともに、このステップ03−1と並行して、シフターマスク1およびトリムマスク2の少なくとも一方のマスクに形成されているマスクパターン3,4の設計データに基づいて、半導体基板6上に半導体集積回路のパターン5を形成するプロセスのシミュレーションを実行する。これをステップ03−2(ST03−2)とする。
このステップ03−2におけるシミュレーションを実行する方法として、次に述べる2通りの方法が考えられる。一方は、シフターマスク1およびトリムマスク2の各マスクに対して、個別に計算した結果を使用する、という方法である。他方は、前述したように、図6に示すステップ01〜ステップ08までの各工程のうちステップ05を経ない一括露光あるいは二重露光プロセスを行うとともに、シフターマスク1およびトリムマスク2の両マスクのパターン3,4の像の重なりを計算した結果を使用する、という方法である。また、このステップ03−2におけるシミュレーションを実行する際には、露光光のドーズ量、光強度(threshold level)、フォーカス、収差、あるいはレジスト膜中の酸の拡散など、実際のリソグラフィ工程において生じ得るプロセスの変動をパラメータとして取り込んだシミュレーションを実施することが望ましい。
次に、ステップ03−1において抽出されたパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅を設定する。すなわち、各フォトマスクパターン3,4の設計データから抽出した最終的に半導体基板6上に残される半導体集積回路のパターン5のエッジ部の設計データに対する許容幅を設定する。これをステップ03−3(ST03−3)とする。それとともに、ステップ03−1において抽出されなかったパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅を設定する。すなわち、各フォトマスクパターン3,4の設計データから抽出されなかった最終的に半導体基板6上に残されないパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅を設定する。これをステップ03−4(ST03−4)とする。
これらステップ03−1において抽出されたパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅とステップ03−1において抽出されなかったパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅とは、それぞれ個別かつ独立に設定される。ここでは、最終的に半導体基板6上に残される半導体集積回路のパターン5のエッジ部の設計データに対する許容幅を、最終的に半導体基板6上に残されないパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅よりも厳しく(小さく)設定する。
次に、ステップ03−2におけるシミュレーションの結果と、ステップ03−3において設定された許容幅とを比較する。すなわち、ステップ03−3において設定されたステップ03−1において抽出されたパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅が、許容範囲内に入っているか否かについて判定する。これをステップ03−5(ST03−5)とする。ステップ03−3において設定された許容幅がステップ03−2におけるシミュレーションによる許容範囲内に入っていれば、後述するステップ03−6に進む。また、ステップ03−3において設定された許容幅がステップ03−2におけるシミュレーションによる許容範囲内に入っていなければ、これをエラーとみなして前述したST01まで戻る。そして、ステップ03−3において設定された許容幅がステップ03−2におけるシミュレーションによる許容範囲内に入るまでこれまでの工程をやり直す。
同様に、ステップ03−2におけるシミュレーションの結果と、ステップ03−4において設定された許容幅とを比較する。すなわち、ステップ03−4において設定されたステップ03−1において抽出されなかったパターンのエッジ部の設計データに対する許容幅が、許容範囲内に入っているか否かについて判定する。これをステップ03−6(ST03−6)とする。ステップ03−4において設定された許容幅がステップ03−2におけるシミュレーションによる許容範囲内に入っていれば、後述するステップ03−7に進む。また、ステップ03−4において設定された許容幅がステップ03−2におけるシミュレーションによる許容範囲内に入っていなければ、これをエラーとみなして前述したST01まで戻る。そして、ステップ03−4において設定された許容幅がステップ03−2におけるシミュレーションによる許容範囲内に入るまでこれまでの工程をやり直す。
そして、ステップ03−3において設定された許容幅およびステップ03−4において設定された許容幅が、ともにステップ03−2におけるプロセスシミュレーションによる許容範囲内に入ったことを確認した後、その設計データに基づいて露光用フォトマスク1,2を作成する。すなわち、フォトマスクパターン3およびフォトマスクパターン4の設計データに最終的に問題がないと確認された後、マスクパターン3を備えるシフターマスク1およびマスクパターン4を備えるトリムマスク2を作成する。これをステップ03−7(ST03−7)とする。
なお、ステップ03−5およびステップ03−6においてフォトマスクパターン3およびフォトマスクパターン4の設計データにエラーがあると判断された場合には、各パターン3,4のうちその問題がある箇所の設計データを抽出し、問題の原因を調査する必要が生じる。この場合、その調査結果のフィードバック先として、例えば次に述べる2通りのフィードバック先が考えられる。1つは、フォトマスクパターン3およびフォトマスクパターン4のそれぞれの設計データのうち、問題となっている箇所の設計データを適正な値に変更して修正する、というフィードバックである。また、他の1つは、フォトマスクパターン3およびフォトマスクパターン4のそれぞれの設計データを作成する際に用いる各種の処理用パラメータを適正な値に変更して修正する、というフィードバックである。
このようにして、問題のない設計データに基づいてマスクパターン3を備えるシフターマスク1およびマスクパターン4を備えるトリムマスク2の2枚の露光用フォトマスクをステップ03において作成する。この後、図6に示すように、ステップ03で作成したシフターマスク1を用いて、半導体基板6上のレジスト膜等にマスクパターン3を露光して転写するステップ04に進む。以後の工程は、前述した通りである。
以上説明したように、この第1実施形態によれば、従来技術において最終的に半導体基板6上に残らないパターンと同一の許容幅を最終的に半導体基板6上に残るパターンに対して設定していたために見逃していた欠陥パターンを容易に見付けることができる。ひいては、そのような欠陥パターンを殆どなくすことができる。あるいは、この第1実施形態によれば、従来技術において最終的に半導体基板6上に残るパターンと同一の許容幅を最終的に半導体基板6上に残らないパターンに対して設定していたために過剰スペックとなっていた部分を容易に見付けることができる。ひいては、そのような過剰スペックが発生するおそれを殆どなくすことができる。すなわち、この第1実施形態によれば、最終的に半導体基板6上に残るか否かに拘らず、シフターマスク1およびトリムマスク2を用いて半導体基板6上に形成される様々なパターンについて、それらの許容幅を適正に検証することができる。
具体的には、本実施形態によれば、図4(a)中一点鎖線で囲んで示す部分Cや図4(b)中一点鎖線で囲んで示す部分Eのように最終的に半導体基板6上に残らないパターンや、図4(a)中二点鎖線で囲んで示す部分Dや図4(b)中二点鎖線で囲んで示す部分Fのように最終的に半導体基板6上に残る第2の露光パターン5について、それぞれ適正な大きさの許容幅を迅速かつ適正に設定することができる。すなわち、設計段階の理想的なパターンの寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成されるパターンの寸法や形状の適正な許容幅を、最終的に半導体基板6上に残るか否かに拘らず、リソグラフィ工程におけるスループットが低下するおそれを生じさせることなく、高い精度で設定することができる。これにより、所望の半導体集積回路等のパターン5を半導体基板6上に効率よく高い精度で形成することができる。
このように、本実施形態によれば、シフターマスク1およびトリムマスク2の少なくとも2枚のマスクを用いるリソグラフィ工程において、形成されるパターンの設計データの許容誤差が適正な範囲内であるか否かをシミュレーションを利用して適正かつ容易に判断することができる半導体装置のパターンデータの検証方法を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を図8を参照しつつ説明する。図8は、本実施形態に係るパターン形成工程の概略を模式的に示す図である。なお、前述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
次に、本発明に係る第2実施形態を図8を参照しつつ説明する。図8は、本実施形態に係るパターン形成工程の概略を模式的に示す図である。なお、前述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
本実施形態では、前述した第1実施形態においてシフターマスク1のマスクパターンのデータを検証する際に、さらに考慮する必要のある部位を追加する場合について説明する。以下、具体的に説明する。
図8(a)に示すシフターマスク21が備えるフォトマスクパターン22では、前述したように互いに約180°異なる位相を有する第1の開口部7と第2の開口部8とが2列に並べられて交互に複数個ずつ配置されている。そして、各第1の開口部7と各第2の開口部8とが並べられている順序は各列において同じである。このようなパターン形状からなるフォトマスクパターン22には、図8(a)中一点鎖線で示す部分Iのように、互いに位相が異なる第1の開口部7と第2の開口部8との間となる部分が存在する。それとともに、図8(a)中二点鎖線で示す部分Jのように、同位相の第1の開口部7同士あるいは第2の開口部8同士の間となる部分が存在する。
これに対して、図8(b)に示すシフターマスク23が備えるフォトマスクパターン24では、図8(a)に示すシフターマスク21が備えるフォトマスクパターン22と同様に、第1の開口部7と第2の開口部8とが2列に並べられて交互に複数個ずつ配置されているが、各第1の開口部7と各第2の開口部8とが並べられている順序は各列において反対になっている。このようなパターン形状からなるフォトマスクパターン24では、図8(b)中一点鎖線で示す部分Iのように、互いに位相が異なる第1の開口部7と第2の開口部8との間となる部分しか存在しない。フォトマスクパターン24には、図8(a)中二点鎖線で示す部分Jのように、同位相の第1の開口部7同士あるいは第2の開口部8同士の間となる部分が存在しない。
第1実施形態において説明したように、シフターマスク21,23においては、互いに約180°異なる位相を有する第1の開口部7と第2の開口部8との間におけるパターンの解像度が最も高い。ところが、図8(a)に示すように、第1の開口部7および第2の開口部8の配置状態によっては、約0°と約0°、あるいは約180°と約180°など、同位相の開口部7,8同士が隣接し合う箇所が発生してしまう。このような箇所は、半導体基板6上における観察結果やシミュレーションの結果では他の箇所と同じ寸法や形状となる結果が得られても、最終的な加工後の寸法や形状が異なってしまうおそれがある。したがって、このような問題が発生するおそれを防ぐために、シフターマスク21のマスクデータを検証する際に、各開口部7,8の配置情報に応じて許容スペックを変えることが好ましい。すなわち、シフターマスク21のマスクデータを検証する際に、フォトマスクパターン24中における位相の配置情報に応じて許容スペックをそれぞれ異なる適正な値に設定することが好ましい。
例えば、前述したプロセスシミュレーションによって得られた寸法において、位相が互いに異なる開口部7,8に挟まれた部分は、その寸法が約60nmを上回った場合に許容範囲外としてレポートする設定とする。これに対して、互いに同位相の開口部7,8に挟まれた部分は、その寸法が約80nmを上回った場合に許容範囲外としてレポートする設定とする。すなわち、互いに同位相の開口部7,8に挟まれた部分の許容幅を、位相が互いに異なる開口部7,8に挟まれた部分の許容幅よりも緩く設定する。このような設定とすることにより、必要以上に緩い許容スペックを適用してパターン中に欠陥が発生するおそれを抑制したり低減したりすることができる。あるいは、必要以上に厳しい許容スペックを強いてリソグラフィ工程におけるスループットが低下するおそれを抑制したり低減したりすることができる。
なお、各開口部7,8の間の部分に対する許容誤差の閾値は、前述した約60nmや約80nmなどといった具体的な数値の代わりに、例えばデザインルールで規定される寸法の約1.5倍あるいは約2倍などと設定としても構わないのはもちろんである。また、各開口部7,8の間の部分に対する許容誤差の閾値は、第1実施形態において説明した図6中ステップ04におけるシフターマスク1による露光転写工程とステップ06におけるトリムマスク2による露光転写工程との間における加工変換差を考慮して設定することも可能である。
以上説明したように、この第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態においては、シフターマスク21,23に形成されているマスクパターン22,24の設計データ中に含まれている位相や透過率に関する複数のデータのうち少なくとも位相の配置情報に関するデータをマスクパターン22,24の設計データ中から取得する。そして、取得した位相に関する配置情報に基づいてシミュレーションを実行する際に、マスクパターン3を半導体基板6上に形成する際に生じ得るマスクパターン3の設計データの変動を含む許容誤差をパラメータとして設定する。
このような工程によれば、設計段階の理想的なパターンの寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成されるパターンの寸法や形状の適正な許容幅を、最終的に半導体基板6上に残るか否かに拘らず、リソグラフィ工程におけるスループットが低下するおそれを生じさせることなく、より高い精度で設定することができる。これにより、所望の半導体集積回路等のパターン5を半導体基板6上に効率よく、かつ、より高い精度で形成することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明に係る第3実施形態を図9および図10を参照しつつ説明する。図9は、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ補正方法の概略をフローチャートにして示す図である。図10は、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ補正装置の概略を示すブロック図である。なお、前述した第1および第2の各実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
次に、本発明に係る第3実施形態を図9および図10を参照しつつ説明する。図9は、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ補正方法の概略をフローチャートにして示す図である。図10は、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ補正装置の概略を示すブロック図である。なお、前述した第1および第2の各実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
本実施形態においては、半導体装置のパターンデータ補正方法として、第1実施形態に係るマスクパターンのデータ検証方法を利用するマスクパターンのデータ補正方法について説明する。併せて、このマスクパターンのデータ補正方法を実際にデータ補正装置であるコンピュータに実行させるための、半導体装置のパターンデータ補正プログラムとしてのマスクパターンのデータ補正プログラムについても説明する。
図9のフローチャートで表されているマスクパターンのデータ補正方法は、シミュレーションを用いた一般的なモデルベースに基づくマスクパターンのデータ補正方法である。具体的には、いわゆる光近接効果補正(Optical Proximity Correction:OPC)と称される補正方法である。半導体基板6上でのパターン形状が所望通りに形成されるように、ステップ32(ST32)〜ステップ36(ST36)を少なくとも1回経てマスクパターンの設計データを作成する。ただし、その工程中に第1実施形態において説明したマスクパターンの設計データ検証方法を利用する。以下、具体的かつ詳細に説明する。
先ず、半導体基板6上に形成すべき図示しない所望の半導体集積回路のパターン5のデータを作成する。これをステップ31(ST31)とする。
次に、ステップ31において作成された半導体集積回路のパターンのうち所望の部分に相当するパターンを選択して抽出する。これをステップ32(ST32)とする。
次に、ステップ32において選択した部分パターンに相当する設計データに基づいて、半導体基板6上に半導体集積回路のパターン5を形成するプロセスのシミュレーションを実行する。この際、選択した部分パターンの設計データとともに、各種のシミュレーション用パラメータが入力される。これをステップ33(ST33)とする。
次に、ステップ32において選択した設計データに対して許容幅を設定する。それとともに、ステップ32において選択されなかった設計データに対して許容幅を設定する。そして、設定された各許容幅とステップ33におけるシミュレーションの結果とを比較する。すなわち、設定された各許容幅が、許容範囲内に入っているか否かについて判定する。これをステップ34(ST34)とする。設定された各許容幅がステップ33におけるシミュレーションによる許容範囲内に入っていれば、後述するステップ36に進む。なお、このステップ34には、第1実施形態において参照した図7に記載されているステップ01〜ステップ03−7のうちステップ03−3、ステップ03−4、ステップ03−5、およびステップ03−6の各ステップと同様の処理を適用することとする。
また、設定された各許容幅がステップ33におけるシミュレーションによる許容範囲内に入っていなければ、これをエラーとみなして各許容幅が許容範囲内に収まるように補正処理を施す。すなわち、各許容幅が許容範囲内に収まるように、ステップ32において選択したパターンおよびステップ32において選択しなかったパターンのそれぞれエッジ部を設計データ上で所定量移動させる。すなわち、ステップ32において選択したパターンおよびステップ32において選択しなかったパターンのそれぞれエッジ部に対して、新たな許容幅を設定する。これをステップ35(ST35)とする。この後、所定量移動させられた各パターンのエッジ部の設計データに基づいて再び前述したステップ33におけるシミュレーションを行う。続けて、前述したステップ34を行い、新たに設定された各許容幅とステップ33におけるシミュレーションの結果とを比較する。以後、新たに設定された各許容幅がステップ33におけるシミュレーションによる許容範囲内に入るまで、ステップ33、ステップ33、およびステップ35の各ステップからなるループを複数回繰り返す。
以後、半導体基板6上に形成されるパターンの設計データのうち、対象となる全てのパターンのエッジ部の設計データに対してステップ32〜ステップ35の工程を行う。すなわち、半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対してステップ32〜ステップ35の各工程に係る計算を行う。そして、この計算が半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して行われた否かについて判断する。これをステップ36(ST36)とする。
ステップ32〜ステップ35の各工程に係る計算が半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して行われたことが認められれば、ステップ31〜ステップ36までの各工程を終了とする。また、ステップ32〜ステップ35の各工程に係る計算が半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して行われたことが認められなければ、これをエラーとみなして前述したステップ32まで戻る。そして、ステップ32〜ステップ35の各工程に係る計算がパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して行われるまで、ステップ32〜ステップ35の各工程からなるループを複数回繰り返す。そして、ステップ32〜ステップ35の各工程に係る計算が半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して終了した後、その結果に基づいてシフターマスク1のマスクパターン3およびトリムマスク2のマスクパターン4のそれぞれのフォトマスクパターン用データを作成して出力する。
次に、図10を参照しつつ、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ補正装置としてのマスクパターンのデータ補正装置41について説明する。このパターンデータ補正装置41は、前述した図9に示す本実施形態に係るマスクパターンのデータ補正方法を実行するものである。
図10に示すように、パターンデータ補正装置41は、設計データ取得部42、許容幅設定部43、シミュレーション用パラメータ取得部44、シミュレーション部45、許容幅判定部46、パターンエッジ移動部47、出力部48、およびこれらの動作を制御する制御部49などから構成されている。
設計データ取得部42には、半導体集積回路のパターン5の設計データが入力される。許容幅設定部43には、許容幅設定パラメータが入力される。それとともに、許容幅設定部43には、半導体集積回路のパターン5の設計データのうち設計データ取得部42により選択された所望のパターンのエッジ部の設計データが入力される。すなわち、設計データ取得部42は、図9に示すマスクパターンのパターンデータ補正工程のうちステップ32を実行する。シミュレーション用パラメータ取得部44には、シミュレーション用パラメータが入力される。シミュレーション部45は、図9に示すマスクパターンのパターンデータ補正工程のうちステップ33を実行する。許容幅判定部46は、シミュレーション部45によるシミュレーションの結果と許容幅設定部43が設定したターゲットの許容幅とを比較した結果である差分が許容範囲内に収まっているか否かについて判定する。すなわち、許容幅判定部46は、許容幅設定部43とともに図9に示すマスクパターンのパターンデータ補正工程のうちステップ29を実行する。
パターンエッジ移動部47は、許容範囲内に収まらなかったパターンのエッジ部の許容幅が許容範囲内に収まるように、許容範囲内に収まらなかったパターンのエッジ部を設計データ上で所定量移動させる。すなわち、許容範囲内に収まらなかったパターンのエッジ部の設計データに対して、その許容幅が許容範囲内に収まるように新たな許容幅を設定する。したがって、パターンエッジ移動部47は、図9に示すマスクパターンのパターンデータ補正工程のうちステップ35を実行する。出力部48は、図9に示すマスクパターンのパターンデータ補正工程のうちステップ32〜ステップ35の各工程に係る処理が半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して終了した後、その結果に基づいてシフターマスク1のマスクパターン3およびトリムマスク2のマスクパターン4のそれぞれのフォトマスクパターン用データを作成して出力する。
制御部49は、図9に示すマスクパターンのパターンデータ補正工程のうちステップ32〜ステップ35の各工程に係る計算が半導体基板6上に最終的に残すべき半導体集積回路のパターン5の全てのエッジ部の設計データに対して終了したか否かを判断する。すなわち、制御部49は、図9に示すマスクパターンのデータ補正工程のうちステップ36を実行する。それとともに、制御部49は、図9に示すマスクパターンのデータ補正工程に係るステップ32〜ステップ35の各工程が適正に行われるように、設計データ取得部42、許容幅設定部43、シミュレーション用パラメータ取得部44、シミュレーション部45、許容幅判定部46、パターンエッジ移動部47、および出力部48の動作を制御する。すなわち、制御部49は、パターンデータ補正装置41が適正に機能するように、その動作を制御する。
以上説明したように、この第3実施形態によれば、前述した第1および第2の各実施形態と同様の効果を得ることができる。従来技術においては、半導体基板上に形成される全てのパターンのエッジ部に対して一律に同じ許容誤差を設定していた。このため、例えば最終的に半導体基板上に残るトランジスタのゲート部に対しては適正な大きさの許容誤差であっても、最終的に半導体基板上には残らないパターンのエッジ部に対しては厳し過ぎる大きさの許容誤差となる場合が多々あった。そして、このような厳し過ぎる許容誤差を満足させるための補正処理が行われることにより、補正処理に掛かる時間の増大を招くなどの弊害が多々発生していた。すなわち、半導体基板上に形成されるパターンの精度を向上させる代わりに、リソグラフィ工程全体におけるスループットが低下し易かった。したがって、従来技術においては、半導体基板上に形成されるパターンの精度の向上と、リソグラフィ工程全体におけるスループットの短時間化は互いにトレードオフであった。
これに対して、本実施形態に係るマスクパターンのデータ補正方法および補正装置においては、前述したように、第1実施形態に係るマスクパターンのデータ検証方法の工程の一部を利用している。これにより、設計段階の理想的なパターンの寸法や形状に対する実際に半導体基板6上に形成されるパターンの寸法や形状の適正な許容幅を、最終的に半導体基板6上に残るか否かに拘らず、リソグラフィ工程におけるスループットが低下するおそれを生じさせることなく、高い精度で設定することができる。これにより、所望の半導体集積回路等のパターン5を半導体基板6上に効率よく高い精度で形成することができる。したがって、本実施形態によれば、シフターマスク1およびトリムマスク2の少なくとも2枚のマスクを用いるリソグラフィ工程において、形成されるパターンの設計データの許容誤差が適正な範囲内であるか否かをシミュレーションを利用して適正かつ容易に判断することができるとともに、その許容誤差を適正な範囲内に設定することができるマスクパターンのデータ補正方法および補正装置を提供することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明に係る第4実施形態を図11を参照しつつ説明する。図11は、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ検証プログラムおよび半導体装置のパターンデータ補正プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体と、前述した第3実施形態において参照した図10に示す半導体装置のパターンデータ補正装置との関係を簡略して示すブロック図である。なお、前述した第1〜第3の各実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
次に、本発明に係る第4実施形態を図11を参照しつつ説明する。図11は、本実施形態に係る半導体装置のパターンデータ検証プログラムおよび半導体装置のパターンデータ補正プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体と、前述した第3実施形態において参照した図10に示す半導体装置のパターンデータ補正装置との関係を簡略して示すブロック図である。なお、前述した第1〜第3の各実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
本実施形態においては、半導体装置のパターンデータ補正プログラムとしてのマスクパターンのデータ補正プログラム、およびこのデータ補正プログラムを記録したコンピュータ51に読み取り可能な記録媒体52について説明する。これらデータ補正プログラムおよび記録媒体52は、前述した第3実施形態に係るマスクパターンのデータ補正方法を実行するものである。より具体的には、本実施形態に係るデータ補正プログラムおよび記録媒体52は、第3実施形態において参照した図10に示すマスクパターンのパターンデータ補正装置としての半導体装置のパターンデータ補正装置41を作動させるとともにその動作を制御して、図9に示すマスクパターンのデータ補正方法を実行するものである。
前述したように、図9に示すステップ31〜ステップ36からなるマスクパターンのデータ補正方法は、実質的に全てコンピュータ51で処理可能なデータ処理工程からなる。そして、図9に示すマスクパターンのデータ補正方法は、例えば磁気ディスクや光ディスク、あるいは半導体メモリ等の記録媒体52に記録された本実施形態に係るマスクパターンのデータ補正プログラムを読み込み、読み込んだこのプログラムによって動作が制御されるコンピュータ51によっても実現される。当然、図10に示すマスクパターンのデータ補正装置41は、記録媒体52に記録された本実施形態に係るマスクパターンのデータ補正プログラムを読み込み、読み込んだこのプログラムによって動作が制御されるコンピュータ51によっても実現される。したがって、図9に示すデータ補正方法は、記録媒体52に記録された本実施形態に係るマスクパターンのデータ補正プログラムを読み込み、読み込んだこのプログラムによって動作が制御されるコンピュータ51によって実現されるデータ補正装置41によっても実行される。
したがって、以下の説明においては、図10に示すマスクパターンのデータ補正装置41をコンピュータ51とみなして説明する。また、図11においては、データ補正装置41が備える設計データ取得部42、許容幅設定部43、シミュレーション用パラメータ取得部44、シミュレーション部45、許容幅判定部46、パターンエッジ移動部47、出力部48、および制御部49のそれぞれの入力部、出力部、記憶部、および演算処理部を、それぞれ単にコンピュータ51の入力部53、出力部54、記憶部55、およびCPU56としてまとめて示す。なお、演算処理部としてのCPU56は、データ処理部、あるいはプログラム実行部とも称される。
図11中白抜き矢印で示すように、記録媒体52に記録されたマスクパターンのデータ補正プログラムを、コンピュータ51に読み込ませる。具体的には、記録媒体52に記録されたマスクパターンのデータ補正プログラムを、コンピュータ51の入力部53を介してコンピュータ51のCPU56に読み取らせる。CPU56に読み取られたデータ補正プログラムは、CPU56からコンピュータ51の記憶部55に送られて記憶される。この後、CPU56は、前述したように図10に示すマスクパターンのデータ補正装置41による図9に示すマスクパターンのデータ補正方法が適正に実行されるように、記憶部55に記憶したデータ補正プログラムに基づいて、コンピュータ51を適正に作動させる。コンピュータ51による処理結果は、出力部54を介して出力される。すなわち、マスクパターンのデータ補正装置41が備える設計データ取得部42、許容幅設定部43、シミュレーション用パラメータ取得部44、シミュレーション部45、許容幅判定部46、パターンエッジ移動部47、出力部48、および制御部49によって本実施形態に係るマスクパターンのデータ補正方法が適正に実行される。
なお、本実施形態において記述した手法は、コンピュータ51に実行させることのできるプログラムとして、例えばフレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CD、DVD、およびMO等の光ディスク、あるいは半導体メモリ等の記録媒体52に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝達して各種装置に適用したりすることも可能である。そして前述したマスクパターンのデータ補正装置41を実現するコンピュータ51は、各種の記録媒体52に記録されたマスクパターンのデータ補正プログラムを読み込み、このデータ補正プログラムによって動作が制御されることにより、前述した処理を実行する。また、コンピュータ51の記憶部55にも、例えばフレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CD、DVD、およびMO等の光ディスク、あるいは半導体メモリ等、その内部に記録するデータやプログラムを適宜書き替え可能もしくは更新可能な記録媒体や記憶装置を用いることが好ましい。
以上説明したように、この第4実施形態によれば、前述した第1〜第3の各実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明に係る第5実施形態を図示を省略して説明する。
次に、本発明に係る第5実施形態を図示を省略して説明する。
本実施形態においては、前述した第1〜第4の各実施形態のうち少なくとも1つの実施形態に係る技術を利用する半導体装置の製造方法について説明する。
先ず、前述した第1〜第4の各実施形態のうち少なくとも1つの実施形態に係る技術を利用して、最終的に半導体基板6上に残すパターン5を半導体基板6上に形成する。この後、図示を伴う具体的かつ詳細な説明は省略するが、このパターン5が形成された半導体基板6を、トランジスタ製造工程や配線形成工程などの他の前工程( Front End Of the Line:FEOL)に流す。続けて、前工程を経た半導体基板6を、さらにダイシング、チップマウンティング、ボンディング、およびモールディング等の後工程( Back End Of the Line:BEOL)に流す。BEOLを経ることにより、本実施形態に係る図示しない所望の半導体装置を得る。
以上説明したように、この第5実施形態によれば、前述した第1〜第4の各実施形態のうち少なくとも1つの実施形態に係る技術を利用する。これにより、各種半導体素子や配線等を高い精度で効率よく半導体基板6上に形成することができる。このため、性能、信頼性、および品質等が向上された半導体装置を効率よく生産することができる。
なお、本発明に係る半導体装置のパターンデータ検証方法、半導体装置のパターンデータ検証プログラム、半導体装置のパターンデータ補正方法、半導体装置のパターンデータ補正プログラム、および半導体装置の製造方法は、前述した第1〜第5の各実施形態には制約されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、それらの構成、あるいは製造工程などの一部を種々様々な設定に変更したり、あるいは各種設定を適宜、適当に組み合わせて用いたりして実施することができる。
例えば、前述したシフターマスク1,21,23においては、位相が約0°の第1の開口部7および位相が約180°の第2の開口部8がそれぞれ複数個ずつ有しているが、これには限定されない。シフターマスクには、例えば位相が約0°、約90°、約180°、および約270°と互いに90°ずつ異なる4種類の開口部が形成されても構わない。シフターマスクには、露光条件等に応じて位相が互いに異なる値に設定された少なくとも2種類の開口部が、それぞれ少なくとも1個ずつ形成されていればよい。
また、第1〜第4の各実施形態においては、許容幅が許容範囲外になった場合には、これをエラーとみなして許容幅が許容範囲内に収まるようにデータを修正したり、あるいはデータを補正したりしたが、これには限定されない。第1〜第4の各実施形態に係る技術を用いれば、エラーを含んだ状態の設計データに基づいてフォトマスクのパターンを作成し、このエラーを含んだパターンを被処理基板6上におけるプロセスのばらつきをモニタリングする際のモニタリング用パターンとして利用することもできる。
また、第1〜第4の各実施形態において行ったプロセスシミュレーションには、光学像計算を含ませても構わない。
また、第1〜第4の各実施形態において設定した抽出されたパターンの設計データに対する許容幅あるいは許容誤差は、被処理基板6上における所望の寸法に対する変動率や、デザインルールミニマムに対する割合に基づいて定義しても構わない。それとともに、第1〜第4の各実施形態において設定した抽出されたパターンの設計データに対する許容幅あるいは許容誤差は、ゲートであるか否か、配線であるか否か、あるいはコンタクトホールの有無など、集積回路パターンのデータから抽出される回路情報を考慮して設定されても構わない。
また、第1〜第4の各実施形態において設定した抽出されなかったパターンの設計データに対する許容幅あるいは許容誤差は、プロセスのばらつきによって生じ得るパターン形状の変動を考慮した場合でも、被処理基板6上に最終的に形成されるエッジ部とならないような幅であるとして定義しても構わない。
また、第2実施形態においては、抽出したパターンの設計データおよび抽出しなかったパターンの設計データに対する許容幅を設定する際に、シフターマスク21,23に形成されている各開口部7,8の設計データ中に含まれている位相や透過率に関する配置情報を取得してこれをシミュレーションに利用したが、これには限定されない。取得した位相や透過率に関する配置情報に基づいてシミュレーションを実行する際に、マスクパターン22,24を被処理基板6上に露光転写する際に生じ得るマスクパターン22,24の設計データの変動を含む許容誤差をパラメータとして含ませても構わない。
さらに、第1および第3の各実施形態においては、最終的に半導体基板6上に残される半導体集積回路のパターン5のエッジ部の設計データを、シフターマスク1のフォトマスクパターン3およびトリムマスク2のフォトマスクパターン4のそれぞれの設計データから選択して抽出したが、これに限定されるものではない。各フォトマスクパターン3,4の設計データから選択して抽出するデータとして、最終的に半導体基板6上に残されないパターンのエッジ部の設計データを各フォトマスクパターン3,4の設計データから選択して抽出しても構わない。
1,21,23…シフターマスク(Alt−PSM、レベンソン型フォトマスク、第1のフォトマスク)、2…トリムマスク(第2のフォトマスク)、3,4,22,24…マスクパターン(フォトマスクパターン)、5…第2の露光パターン(被処理基板上に残す必要のある部位)、6…半導体基板(被処理基板)、10…第1の露光パターン(被処理基板上に残す必要のない部位)、41…マスクパターンのデータ補正装置(半導体装置のパターンデータ補正装置、コンピュータ)、51…コンピュータ(マスクパターンのデータ補正装置、半導体装置のパターンデータ補正装置)
Claims (5)
- 少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する工程と、
抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する工程と、
少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する工程と、
このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置のパターンデータ検証方法。 - 前記各マスクのうち少なくとも1枚のマスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データ中には位相および透過率の少なくとも一方について複数のデータが含まれているとともに、前記位相および前記透過率の少なくとも一方の前記データに関する配置情報を前記マスクパターンの前記設計データ中から取得する工程と、
前記マスクパターンを前記被処理基板上に形成する際に生じ得る前記マスクパターンの前記設計データの変動を含む許容誤差を、取得した前記配置情報に基づいて前記シミュレーションを実行する際にパラメータとして設定する工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置のパターンデータ検証方法。 - コンピュータに、
少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する処理と、
抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する処理と、
少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する処理と、
このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する処理と、
を実行させることを特徴とする半導体装置のパターンデータ検証プログラム。 - 少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する工程と、
抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する工程と、
少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する工程と、
このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する工程と、
前記シミュレーションの結果の少なくとも一部が前記各許容誤差の範囲外となった場合には、前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データを抽出する工程と、
抽出された前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データに対して前記各許容誤差の範囲内に収める補正を施す工程と、
を具備することを特徴とする半導体装置のパターンデータ補正方法。 - コンピュータに、
少なくとも2枚のマスクを用いて被処理基板上に形成されるパターンのうち、前記被処理基板上に残す必要のある部位および前記被処理基板上に残す必要のない部位のいずれか一方の前記部位のエッジ部の設計データを前記各マスクに形成されているそれぞれのマスクパターンの設計データから抽出する処理と、
抽出された前記設計データおよび抽出されなかった前記設計データについて、それぞれ個別に許容誤差を設定する処理と、
少なくとも1枚の前記マスクに形成されている前記マスクパターンの前記設計データに基づいて前記被処理基板上に前記パターンを形成するプロセスのシミュレーションを実行する処理と、
このシミュレーションの結果と前記各許容誤差とを比較する処理と、
前記シミュレーションの結果の少なくとも一部が前記各許容誤差の範囲外となった場合には、前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データを抽出する処理と、
抽出された前記各許容誤差の範囲外となった前記設計データに対して前記各許容誤差の範囲内に収める補正を施す処理と、
を実行させることを特徴とする半導体装置のパターンデータ補正プログラム。
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