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JP2007302254A - 吐出容器 - Google Patents

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JP2007302254A
JP2007302254A JP2006129346A JP2006129346A JP2007302254A JP 2007302254 A JP2007302254 A JP 2007302254A JP 2006129346 A JP2006129346 A JP 2006129346A JP 2006129346 A JP2006129346 A JP 2006129346A JP 2007302254 A JP2007302254 A JP 2007302254A
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Kenichi Okabe
健一 岡部
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Kao Corp
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Abstract

【課題】開口部を有する容器本体と、吐出口を有し且つ該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器において、収容物が吐出器の吐出口近傍に残存した状態で使用環境の温度が上昇しても、吐出器から蓋体を取り外して吐出口を開封したときに、吐出器の吐出口近傍に残存している収容物が吐出口から溢れにくく、液垂れが発生しにくい吐出容器を提供する。
【解決手段】上部に開口部21を有する容器本体2と、上部に吐出口31を有し且つ容器本体2の開口部21に取り付けられる吐出器3と、吐出口31を塞ぐ蓋体4とからなる吐出容器1であって、蓋体4は、これにより吐出口31が塞がれた状態において吐出口31の内側に突出する棒状部41を有しており、棒状部41は、蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程においては、吐出器3の内部と外部とを連通する連通路が形成され、蓋体4により吐出口31が完全に塞がれたときには、該連通路は塞がるように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、上部に開口部を有する容器本体と、上部に吐出口を有し且つ該容器本体の該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器に関する。
液状の化粧料、薬剤等の収容物を収容し、吐出する吐出容器として、上部に開口部を有する容器本体と、上部に吐出口を有し且つ該容器本体の該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器が知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
このような構成の吐出容器においては、例えば吐出器を横方向から押圧することにより、適量の収容物を吐出口から容易に吐出することができる。また、未使用時においては、蓋体により吐出口を塞ぐことができる。
実開平5−71136号公報 実開平2−105886号公報
特許文献1,2記載の吐出容器においては、使用者は、蓋体により吐出口が塞がれている状態の吐出容器をしばらく横にしたり、蓋体を下向きにする場合がある。このようにすると、容器本体に収容されている収容物は、吐出器の吐出口近傍に移動する。その後、蓋体を上向きにしても、吐出器の吐出口近傍に存在する収容物が容器本体側に移動せず、吐出器の吐出口近傍に残存したままとなる場合がある。このような現象は、収容物の粘度が高い場合に特に顕著に発生する。
また、容器本体及び吐出器の収容空間に存在している空気は、使用環境の温度上昇に従って膨張する。空気は、10℃の温度上昇で約4%(体積%)膨張し、無視できない程度膨張する。そのため、収容物が前述のように吐出器の吐出口近傍に残存した状態において、使用環境の温度が上昇し、容器本体及び吐出器の収容空間に存在している空気が膨張すると、吐出器から蓋体を取り外して吐出口を開封したときに、吐出器の吐出口近傍に残存している収容物が、前記空気の膨張に起因して、吐出口から溢れて液垂れが発生しやすい。このような現象は、使用環境の温度上昇が大きい場合に特に顕著に発生する。
従って、本発明の目的は、上部に開口部を有する容器本体と、上部に吐出口を有し且つ該容器本体の該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器において、収容物が吐出器の吐出口近傍に残存した状態で使用環境の温度が上昇しても、吐出器から蓋体を取り外して吐出口を開封したときに、吐出器の吐出口近傍に残存している収容物が吐出口から溢れにくく、液垂れが発生しにくい吐出容器を提供することにある。
本発明は、上部に開口部を有する容器本体と、上部に吐出口を有し且つ該容器本体の該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器であって、前記蓋体は、これにより前記吐出口が塞がれた状態において該吐出口の内側に突出する棒状部を有しており、前記棒状部は、前記蓋体により前記吐出口を塞ぐ過程においては、前記吐出器の内部と外部とを連通する連通路が形成され、該蓋体により該吐出口が完全に塞がれたときには、該連通路は塞がるように構成されている吐出容器を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明の吐出容器によれば、上部に開口部を有する容器本体と、上部に吐出口を有し且つ該容器本体の該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器において、収容物が吐出器の吐出口近傍に残存した状態で使用環境の温度が上昇しても、吐出器から蓋体を取り外して吐出口を開封したときに、吐出器の吐出口近傍に残存している収容物が吐出口から溢れにくく、液垂れが発生しにくい。
以下、本発明の吐出容器を、その好ましい一実施形態である第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吐出容器の第1実施形態の斜視図が示されている。図2には、図1に示す吐出容器から蓋体を外した状態の斜視図が示されている。図3には、図1に示す吐出容器の部分縦断面図が示されている。
本実施形態の吐出容器1は、図1〜図3に示すように、上部に開口部21を有する容器本体2と、上部に吐出口31を有し且つ容器本体2の開口部21に嵌められる吐出器3と、吐出口31を塞ぐ蓋体4とからなる。
容器本体2は、図4に示すように、上部に開口部21を有し、下部に底部を有している。開口部21と底部との間は、略円筒状の容器胴部22となっている。開口部21の内周縁及び外周縁の平面視形状は、何れも円形である。開口部21における容器胴部22寄りの首部は、くびれて細径となっている。
開口部21の内径(直径)は、例えば6〜30mmであり、その外径(直径)は、例えば10〜40mmである。容器胴部22の内径(直径)は、例えば6〜50mmであり、その外径(直径)は、例えば10〜55mmである。容器本体2の高さは、例えば25〜100mmである。容器本体2の容量は、例えば10〜200cm3(ml)である。
容器本体2には、各種収容物が収容される。収容物は特に制限されないが、適量の収容物を吐出器3の吐出口31から容易に吐出するという本発明の吐出容器の主機能を考慮すると、収容物としては、例えば、化粧水、乳液等の液状化粧料、塗り薬等の液状薬品が適している。
本発明の吐出容器は、粘度の高い収容物を収容する吐出容器に好ましく適用される。収容物の粘度は、例えば300〜5000mPa・sである。
容器本体2は、通常の横方向の押圧力では実質的に変形しない剛性を有していてもよく、通常の押圧力で押圧すると変形可能な低い剛性を有していてもよいが、高い剛性を有していることが好ましい。容器本体2の素材は特に制限されないが、高い剛性を有するものとして、例えば、ガラス、硬質プラスチックが挙げられる。高いバリア性及び高圧滅菌に対する耐性を有している点でガラスが好ましい。
容器本体2の開口部21は、図5に示すように、キャップCを嵌めて封止できるようになっている。このように蓋体4とは別に、開口部21を封止できるキャップCを利用するのは、例えば、本発明の吐出容器の使用前において容器本体2の開口部21を確実に封止することで、容器本体2の収容物の品質劣化を防止するためである。
次に吐出器3について説明する。吐出器3は、図3及び図6に示すように、容器本体2の開口部21に嵌めるための基部32と、吐出口31が設けられた先端部33と、基部32と先端部33との間にあって横方向からの押圧により弾性変形可能な胴部34とからなる。
吐出器3の基部32には、図6に示すように、内筒51及び外筒52がそれぞれ下方に突出して設けられている。図3及び図6に示すように、内筒51は、吐出器3が容器本体2に嵌められた状態において開口部21の内周縁に衝合する筒部である。外筒52は、吐出器3が容器本体2に嵌められた状態において開口部21の外周縁に衝合する筒部である。内筒51の上端部と外筒52の上端部とは、中抜き円盤状(ドーナツ状)の筒連結部55により連結されている。
内筒51の高さ(筒連結部55の下面からの下向き高さ)は、例えば1〜5mmである。外筒52の高さ(筒連結部55の下面からの下向き高さ)は、例えば3〜15mmである。
外筒52の内壁には、内径方向に突出する外筒凸部52Bが設けられている。外筒凸部52Bは、外筒52の周方向に90度間隔で4個設けられている。外筒凸部52Bは、図3に示すように、吐出器3が容器本体2に嵌められた状態において、容器本体2の開口部21の首部に係合し、抜け止めとして機能する。
周方向に隣接する外筒凸部52B,52Bの間は、部分的に欠けている外筒凹部52Aとなっている。従って、外筒52の内壁には、部分的に欠けている外筒凹部52Aが外筒52の周方向に90度間隔で4個設けられることになる。
内筒51の内壁に設けられている外筒凹部52Aの幅(外筒52の周方向に沿う幅)の合計は、外筒52の内壁の周長に対し、例えば20〜90%である。
外筒凸部52B及び外筒凹部52Aの個数は、4個に制限されず、例えば1〜3個又は5〜8個でもよい。
尚、外筒凸部52Bは、外筒52の内壁の全周に亘っていてもよい。即ち、外筒凹部52Aがなくてもよい。
筒連結部55の下面(内面)における内筒51と外筒52との間には、下向きに突出する下向きリブ53が設けられている。下向きリブ53は、内筒51及び外筒52と同心円状に全周に亘っている。下向きリブ53の高さは、例えば0.5〜3mmである。下向きリブ53は、吐出器3が容器本体2に嵌められた状態において、容器本体2の開口部21の上端部と吐出器3の基部32との間の密着性を向上させている。
外筒凸部52B及び外筒凹部52Aは、図3に示すように、内筒51の下端部を上下方向に跨いでいる。
基部32における筒連結部55よりも上方部分の外壁32Aには、外径方向に突出する外壁突起32Bが設けられている。外壁突起32Bは、外壁32Aの全周に亘っている。基部32における筒連結部55よりも上方部分は、剛性を高くするため、肉厚となっている。
吐出器3の胴部34は、横方向からの押圧により弾性変形可能な筒部である。胴部34の上部は、先端部33となっており、先端部33には吐出口31が設けられている。胴部34から先端部33に掛けて、図6(a)に示すように、滑らかな先細形状になっている。
吐出器3における基部32の筒連結部55の上面から先端部33までの長さ(高さ)は、例えば25〜70mmである。
吐出口31は、これから吐出される収容物の物性、要求される吐出性能等に応じて、適当な大きさ、形状とされている。吐出口31の開口面積は、例えば0.2〜20mm2である。
吐出器3の素材としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、エラストマーなどや、それらの素材の複合材料が挙げられる。本実施形態においては、吐出器3は直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)から形成されている。
次に蓋体4について説明する。蓋体4は、図7(a)に示すように、上底側が頭部43により封止され、下底側が開口している有底の略円筒形状となっている。頭部43の周縁部は、外径方向に延出し、つば部45を形成している。頭部43につば部45が形成されていると、蓋体4により吐出口31が塞がれた状態の吐出容器1(図1に示す状態の吐出容器1)を、蓋体4を下側にして安定して載置することができる。
頭部43の下面(内面)の中央部には、吐出口31を封止するための棒状部41が下向きに突出するように設けられている。図3に示すように、棒状部41は、蓋体4により吐出口31が塞がれた状態において吐出口31の内側に突出する。棒状部41の高さ(頭部43の下面からの下向き高さ)は、例えば2〜30mmである。
棒状部41は、蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程においては、吐出器3の内部と外部とを連通する連通路が形成されるように構成されている。本実施形態においては、図7(a)に示すように、棒状部41の外面にその長さ方向に延びる連通路形成用溝41Aが設けられており、連通路形成用溝41Aから前記連通路が形成されている。本実施形態における連通路形成用溝41Aの横断面形状は、図7(b)に示すように、円弧が外側に位置する弓形である。連通路形成用溝41Aの横断面積は、例えば0.2〜20mm2である。
このように、棒状部41は、蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程において吐出器3の内部と外部とを連通する連通路が形成される形状として、棒状部41の外面にその長さ方向に延びる連通路形成用溝41Aが設けられた形状を採用しているため、棒状部41の横断面を大きく、棒状部41の剛性を高くできる。
連通路形成用溝41Aは、棒状部41の先端部(下端部)から例えば0〜29.5mmの範囲に設けられている。棒状部41における基端部(根元)側の領域には、連通路形成用溝41Aは設けられていない。この連通路形成用溝41Aが設けられていない部分は、棒状部41における基端部(根元)から例えば0.5〜5mmの範囲に設けられている。連通路形成用溝41Aをこのように設けることで、前記連通路は、蓋体4により吐出口31が完全に塞がれたときに該領域により塞がるように構成されている。
棒状部41の体積は、吐出器3の有効容積と容器本体2の有効容積とを合わせた値の0.1〜20%であることが好ましく、0.3〜10%であることが更に好ましい。「棒状部41の体積」とは、頭部43の下面からの突出した部分の体積である。「吐出器3の有効容積と容器本体の有効容積とを合わせた値」とは、容器本体2に吐出器3が取り付けられた状態における容器本体2及び吐出器3の合計容積を意味する。
棒状部41の体積が大きい程、吐出口31から蓋体4を取り外し、吐出口31から棒状部41を抜き取ったときの減圧効果が大きいが、棒状部41の体積が大きい程、見栄えが悪くなるため、棒状部41の体積は適度な大きさに設定することが好ましい。
頭部43の下面(内面)には、棒状部41から外径方向に離間して、底面視で中抜き円盤状の導入ガイド44が設けられている。導入ガイド44は、下向きに、棒状部41の先端部(下端部)よりも下方まで突出している。導入ガイド44における下端部側の内壁には、下外向きに傾斜したテーパーが形成されている。
導入ガイド44が設けられているため、蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程において、吐出器3の先端部33(吐出口31)は、導入ガイド44により棒状部41に向けて誘導されるようになっている。
蓋体4の側壁を形成する垂直筒部42は、図3に示すように、吐出器3の胴部34を側方から完全に包囲し得る大きさ及び形状を有している。従って、蓋体4により吐出口31が塞がれた状態において、垂直筒部42は、胴部34を覆うと共に垂直筒部42の下端部が基部32に至るように構成されている。
垂直筒部42の高さは、例えば26〜71mmである。垂直筒部42の内部の横断面積は、例えば28〜315mm2である。
垂直筒部42の内壁42Aには、内壁突起42Bが設けられている。内壁突起42Bは、内壁42Aの全周に亘って、内径方向に突出している。内壁突起42Bの上下方向位置は、例えば垂直筒部42の下端部から0〜10mmの範囲である。
本実施形態においては、垂直筒部42の内壁42Aにおける下端部側に外径方向に凹んで内壁凹部42Cが形成されており、内壁凹部42Cから突出する形で内壁突起42Bが形成されている。
図3に示すように、蓋体4により吐出口31が塞がれた状態において、基部32の外壁32Aと垂直筒部42の内壁42Aとが衝合するようになっている。詳細には、外壁突起32Bと内壁突起42Bとが衝合するようになっている。
また、吐出器3が容器本体2に嵌められると共に蓋体4により吐出口31が塞がれた状態において、基部32が開口部21の上端部と垂直筒部42の下端部とによって挟まれるようになっている。
蓋体4の素材としては、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリスチレン樹脂(PS)、アクリルニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、スチレンブタジエン樹脂(SB)、アクリル樹脂(PMMA)飽和ポリエステル樹脂(PET、PCTA)などが挙げられる。
本実施形態の吐出容器1は、例えば以下のように使用される。使用前においては、容器本体2と吐出器3とは分離している。容器本体2には収容物が収容されており、図5に示すように、開口部21がキャップCにより封止されている。蓋体4は吐出器3に取り付けられている。
まず、容器本体2の開口部21からキャップCを取り外し、図4に示すように、開口部21を開封する。次に、開口部21に、図1及び図3に示すように、蓋体4が取り付けられた状態の吐出器3の基部32を嵌める。
その結果、容器本体2の開口部21の内周縁は、吐出器3の内筒51により封止される。開口部21の上端部は、吐出器3の下向きリブ53により封止される。開口部21の外周縁は、吐出器3の外筒52により封止される。外筒凸部52Bは、開口部21からの吐出器3の抜け止めとして機能する。
このようにして、吐出器3を容器本体2に嵌めて一体化した後、吐出器3から蓋体4を取り外し、図2に示すように、吐出器3の吐出口31を開封する。そして、吐出口31を下向き又は横向きにして、容器本体2に収容されている収容物を吐出器3の胴部34の内部に移動させる。更に、吐出器3の胴部34をその横方向から押圧し、吐出器3の胴部34に収容されている収容物を吐出口31から適量吐出することができる。
収容物を全て使い切ってしまった場合や収容物が保存性のないものの場合には、使用済の吐出容器1を廃棄すればよい。保存性のある収容物が残った場合には、吐出口31を蓋体4により再封して、再度使用するまで吐出容器1を保管しておけばよい。
本実施形態の吐出容器1によれば以下の効果が奏される。
使用者は、蓋体4により吐出口31が塞がれている状態の吐出容器1をしばらく横にしたり、蓋体4を下向きにする場合がある。このようにすると、容器本体2に収容されている収容物は、吐出器3の吐出口31近傍に移動する。その後、蓋体4を上向きにしても、吐出器3の吐出口31近傍に存在する収容物が容器本体2側に移動せず、吐出器3の吐出口31近傍に残存したままとなる場合がある。このような現象は、収容物の粘度が高い場合に特に顕著に発生する。
また、吐出容器1を一旦使用した後、吐出器3の吐出口31を蓋体4により再封した際に、吐出口31近傍に存在する収容物が容器本体2に移動せず、吐出口31近傍に残存したままとなる場合がある。
このような収容物が吐出器3の吐出口31近傍に残存した状態で使用環境の温度が上昇すると、容器本体2及び吐出器3の収納空間の気圧が高くなる。
而して、本実施形態の吐出容器1においては、蓋体4は、これにより吐出口31が塞がれた状態において吐出口31の内側に突出する棒状部41を有している。そのため、容器本体2及び吐出器3の収納空間の気圧が高くなっていたとしても、吐出口31から蓋体4を取り外すに連れて、吐出器3の収容空間から棒状部41が引き抜かれ、該収納空間を占める棒状部41の体積が徐々に減少する。従って、該収容空間に存在する空気が徐々に膨張し、該収容空間の気圧が徐々に低下する。その結果、吐出器3から蓋体4を取り外して吐出口31を開封したときに、吐出器3の吐出口31近傍に残存している収容物が吐出口31から溢れにくく、液垂れが発生しにくい。
一方で、棒状部41は、蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程においては、吐出器3の内部と外部とを連通する連通路が形成されるように構成されている。本実施形態においては、棒状部41の外面にその長さ方向に延びる連通路形成用溝41Aが設けられており、連通路形成用溝41Aから前記連通路が形成されている。そのため、蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程において、前記連通路を通じて、吐出器3の内部と外部とが連通しているため、蓋体4により吐出口31を塞ぐことに起因する容器本体2及び吐出器3の収容空間における気圧の上昇を防止又は低減できる。このような点から、容器本体2及び吐出器3の収容空間における気圧の上昇を予め防止又は低減している。
次に本発明の第2実施形態の吐出容器1を、図8及び図9を参照しながら説明する。第2実施形態について、特に説明しない点については、第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図8及び図9において、図1〜図7と同じ部材に同じ符号を付してある。
第2実施形態の吐出容器1は、第1実施形態の吐出容器1に比して、蓋体4に導入ガイド44が設けられていない。また、棒状部41の長さ(頭部43の下面からの下向き長さ)が、一層長くなっている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態の吐出容器1によれば、第1実施形態の効果と同様の効果が奏される。また、棒状部41の長さが一層長く、すなわち、棒状部41の一層体積が大きいため、収容物が吐出口31から一層溢れにくく、液垂れが発生しにくい。
尚、棒状部41の長さを一層長くすると、吐出口31を蓋体4で塞ぐ場合に、吐出口31に棒状部41の先端がスムーズに導かれないときがある。そこで、吐出口31に棒状部41の先端がスムーズに導かれるように、第2実施形態では、蓋体4の垂直筒部42に、その肉厚を増した肉厚部46を設けて、蓋体4の垂直筒部42と吐出器3の胴部34との間隔(クリアランス)を少なくしている。
ここで、肉厚部46は、蓋体4の開口側端部から1〜20mmの位置から蓋体4の頭部43に亘って設けてあり、その厚みは、蓋体4の垂直筒部42と吐出器3の胴部34との間隔(クリアランス)が、例えば0.2〜2mmとなるように設定する。肉厚部46の長さ(蓋体4の開口部から蓋体4の頭部43側までの肉厚部)L1と棒状部41の長さL2との比(L1/L2)は、好ましくは0.5〜5、より好ましくは1〜3である。
本発明の吐出容器は、前記の実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
蓋体4の垂直筒部42の全体形状は、円筒状に制限されず、例えば四角柱状でもよい。
蓋体4の棒状部41における連通路形成用溝41Aの横断面形状は、例えば、図10(a)に示すように、矩形でもよく、図10(b)に示すように、内側に向けて凸の略扇形でもよい。
蓋体4により吐出口31を塞ぐ過程において吐出器3の内部と外部とを連通する連通路を形成する構成は、棒状部41の外周に連通路形成用溝41Aを設ける構成に制限されない。例えば、棒状部41の形状を工夫することにより、前記連通路を形成することができる。そのような棒状部41の側面視形状としては、例えば、図11(a)に示す円錐形状、図11(b)に示す先細の段付棒形状が挙げられる。
容器本体2の開口部21の内周縁及び外周縁の平面視形状は、円形に制限されず、例えば矩形でもよい。
吐出器3が容器本体2の開口部21に取り付けられる構成としては、嵌合(嵌め込み)に制限されず、例えばねじ接合でもよい。
吐出器3の胴部34は、横方向からの押圧により弾性変形可能であれば、その形態に制限はない。
導入ガイド44及び第2実施形態における蓋体4の肉厚部46の断面視形状は、中抜き円盤状に制限されず、図12に示すように、周方向に不連続的なプロペラ形状でもよい。
図1は、本発明の吐出容器の第1実施形態の斜視図である。 図2は、図1に示す吐出容器から蓋体を外した状態の斜視図である。 図3は、図1に示す吐出容器の部分縦断面図である。 図4は、図1に示す吐出容器における容器本体を示す斜視図である。 図5は、図4に示す容器本体の開口部にキャップを嵌めた状態を示す斜視図である。 図6は、図1に示す吐出容器における吐出器を示す図で、(a)は正面図の部分断面図、(b)は底面図である。 図7(a)は、図1に示す吐出容器における蓋体の正面図の部分断面図であり、図7(b)は、棒状部における連通路形成用溝が形成されている部分の横断面図である。 図8は、本発明の吐出容器の第2実施形態の部分縦断面図(図3対応図)である。 図9は、図8に示す吐出容器における蓋体の正面図の部分断面図(図7対応図)である。 図10(a)及び図10(b)は、それぞれ異なる形状の連通路形成用溝を示す横断面図〔図7(b)対応図〕である。 図11(a)及び図11(b)は、それぞれ異なる形状の棒状部を示す側面図である。 図12は、異なる形状の導入ガイドを示す底面図である。
符号の説明
1 吐出容器
2 容器本体
21 開口部
22 容器胴部
3 吐出器
31 吐出口
32 基部
32A 外壁
32B 外壁突起
33 先端部
34 胴部
4 蓋体
41 棒状部
41A 連通路形成用溝
42 垂直筒部
42A 内壁
42B 内壁突起
43 頭部
44 導入ガイド
51 内筒
52 外筒
52A 外筒凹部
52B 外筒凸部
53 下向きリブ
C キャップ

Claims (3)

  1. 上部に開口部を有する容器本体と、上部に吐出口を有し且つ該容器本体の該開口部に取り付けられる吐出器と、該吐出口を塞ぐ蓋体とからなる吐出容器であって、
    前記蓋体は、これにより前記吐出口が塞がれた状態において該吐出口の内側に突出する棒状部を有しており、
    前記棒状部は、前記蓋体により前記吐出口を塞ぐ過程においては、前記吐出器の内部と外部とを連通する連通路が形成され、該蓋体により該吐出口が完全に塞がれたときには、該連通路は塞がるように構成されている吐出容器。
  2. 前記棒状部の外面にはその長さ方向に延びる連通路形成用溝が設けられており、該連通路形成用溝から前記連通路が形成されている請求項1記載の吐出容器。
  3. 前記棒状部の体積は、前記吐出器の有効容積と前記容器本体の有効容積とを合わせた値の0.1〜20%である請求項1又は2に記載の吐出容器。
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