JP2007301980A - レーザ積層方法およびレーザ積層装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった積層偏心位置にレーザ光とパウダー状の添加物を位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記横方向とは反対方向に所定の偏心量をもった積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダー状の添加物を位置させて積層を行い、これら積層を交互に行うレーザ積層方法およびレーザ積層装置に関する。
【解決手段】 積層中心位置1に対して横方向に偏心量△Lをもった積層偏心位置2にレーザ光とパウダーを位置させ1層目積層101を積層し、次に前記積層中心位置1に対して前記横方向と反対方向に偏心量△Lをもった積層偏心位置2にレーザ光とパウダーを位置させ2層目積層102を積層し、これら積層を交互に行うレーザ積層方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 積層中心位置1に対して横方向に偏心量△Lをもった積層偏心位置2にレーザ光とパウダーを位置させ1層目積層101を積層し、次に前記積層中心位置1に対して前記横方向と反対方向に偏心量△Lをもった積層偏心位置2にレーザ光とパウダーを位置させ2層目積層102を積層し、これら積層を交互に行うレーザ積層方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、積層線の積層中心位置付近に沿ってパウダー状の添加物を供給し、前記パウダー状の添加物をレーザ光及び/またはその溶融池で溶融し、前記積層中心位置付近に沿った溶融を複数回行うことで多層状に積層するレーザ積層方法およびレーザ積層装置に関するものである。
レーザ熱源は、その光が細く絞られ高いパワー密度が得られることから、溶接分野のみではなく、レーザ積層造形分野にも使用されている。その時、添加材としてフィラーワイヤを使用するものがあるが、レーザの集光径が細い場合、レーザが照射された場所にフィラーワイヤを正確に供給して、それを溶融させることは困難であった。
この課題を解決するために、フィラーワイヤの代わりに、粉末を使用する方法が提案されていた(例えば、非特許文献1参照)。
この場合には、粉末をいかに安定に供給するかは重要とされていた。例えばパウダーを供給するノズルの工夫から粉末を安定に供給する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
実際の積層では、様々な変動要因があり、粉末の供給を安定にするだけでは、安定な積層を行うには足らなかった。
この課題を解決するために、例えば積層の高さをセンシングして、そのセンシング信号に応じて積層高さを均一にする方法が提案されていた(例えば、特許文献2参照)。
丸谷洋二、ラピッドプロトタイピングの最新動向、レーザー研究、第24巻、第4号、27〜34頁 特開平4−84684号公報
特開平11−347761号公報
丸谷洋二、ラピッドプロトタイピングの最新動向、レーザー研究、第24巻、第4号、27〜34頁
しかし、積層の高さをセンシングして、そのセンシング信号に応じて積層高さを均一にする方法では、積層の高さをセンシングするためのセンサーが必要なため、装置の価格が高くなるのみではなく、装置構成が複雑になる新たな課題があった。
上記課題を解決するために、本発明は積層線の積層中心位置付近に沿ってパウダーを供給し、前記パウダーをレーザ光及び/またはレーザ光で形成した溶融池で溶融し、前記積層中心位置付近に沿った溶融を複数回行うことで多層状に積層するレーザ積層方法であって、
前記積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うレーザ積層方法である。
前記積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うレーザ積層方法である。
また、本発明は積層線の積層中心位置付近に沿ってパウダーを供給し、前記パウダーをレーザ光及び/またはレーザ光で形成した溶融池で溶融し、前記積層中心位置付近に沿った溶融を複数回行うことで多層状に積層するレーザ積層装置であって、
パウダーを供給するパウダー供給装置と、前記パウダーを溶融するレーザ光を発生するレーザ装置と、前記パウダーと前記レーザ光とを被積層物の積層中心位置付近に導入するレーザヘッドと、前記レーザヘッドを取り付け、それを移動させるための移動装置と、前記移動装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザヘッドが位置するように前記移動装置を制御し、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザヘッドが位置するように前記移動装置を制御し、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うことを特徴とするレーザ積層装置である。
パウダーを供給するパウダー供給装置と、前記パウダーを溶融するレーザ光を発生するレーザ装置と、前記パウダーと前記レーザ光とを被積層物の積層中心位置付近に導入するレーザヘッドと、前記レーザヘッドを取り付け、それを移動させるための移動装置と、前記移動装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザヘッドが位置するように前記移動装置を制御し、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザヘッドが位置するように前記移動装置を制御し、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うことを特徴とするレーザ積層装置である。
以上のように本発明は、前記積層中心位置の近傍、かつ、前記積層線に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層線に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うことによって積層の幅および高さを均一にすることができる。
以下、本発明におけるレーザ積層方法とレーザ積層装置について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるレーザ積層方法による積層物の断面を示す模式図である。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるレーザ積層方法による積層物の断面を示す模式図である。
1は、被積層物4に積層物を作ろうとする位置の中心を示す積層中心位置である。2と3とは、それぞれ前記積層中心位置1に対して所定の偏心量、△Lを持つ第1と第2の積層偏心位置であり、それぞれ前記積層中心位置1の両側に位置する。101は、前記積層偏心位置2を中心に第1回目の積層を行った場合の1層目積層である。102は、前記積層偏心位置3を中心に第2回目の積層を行った場合の2層目積層である。103と104とは、前記1層目積層101と前記2層目積層102と同様の方法で積層したものであり、それぞれ3層目積層と4層目積層である。Wは、作ろうとする積層物の目標とする積層幅を示す目標積層幅であり、W0は各々の積層を行った場合の各層の積層幅を示す各層積層幅である。通常、目標積層幅Wは、各層積層幅W0よりやや大きい値となっている。前記積層物の全体は図示していないが、その各々の断面は図1に示した通りである。また、前記積層物では、各々の断面における前記積層中心位置1(直線)のなす軌跡は前記積層物の中心であり、それは平面でもよく、曲面でもよい。以下の説明では、前記軌跡(平面あるいは曲面)と前記被積層物4の表面とが交差して作る線のことを積層線と呼ぶ。言うまでもなく、それは直線でもよく、曲線でもよい。このことは、実施の形態1以降の実施の形態においても共通のことであり、その説明を省略する。
以上に示す本発明のレーザ積層方法の詳細方法について、図1を参照しつつ説明する。前記被積層物4における前記積層中心位置1に積層物を作ろうとする場合、まず、前記積層偏心位置2において、第1回目の積層である1層目積層101の積層を行う。その後、前記積層偏心位置3において、第2回目の積層である2層目積層102の積層を行う。そ
の後、順次3層目積層103および4層目積層104の積層を行い、以上のプロセスを繰り返すことによって積層物を作っていく。その結果、各々の積層では前記各層積層幅W0の積層を得ることができ、最終的には目標とする前記目標積層幅Wの積層物を得ることができる。
の後、順次3層目積層103および4層目積層104の積層を行い、以上のプロセスを繰り返すことによって積層物を作っていく。その結果、各々の積層では前記各層積層幅W0の積層を得ることができ、最終的には目標とする前記目標積層幅Wの積層物を得ることができる。
以上に示す本発明のレーザ積層方法の効果について、図9を参照しつつ説明する。図9は従来のレーザ積層方法を示す模式図である。なお、図1に示す模式図と同一の機能、同一の動作のものに同一の記号を付し、その説明を省略する。501は、積層中心位置1を中心に第1回目の積層を行った場合の1層目積層である。502aは、前記1層目積層501の上で積層中心位置1を中心に第2回目の積層を行う場合の溶融池である。502bと502cとは、前記溶融池502aが固まる前に、ランダムに振動した時の溶融池である。図示の通り、前記溶融池502bと前記溶融池502cとに対応する溶融池の中心は、前記溶融池502aから見ては偏心位置であり、それぞれ5と6とで示される。言うまでもなく、前記溶融池502bと前記溶融池502cとがそのまま凝固すると、前記偏心位置5と前記偏心位置6とは、その時の積層偏心位置ともなる。前記溶融池502aは、そのまま凝固するのが望ましいが、実際の積層では常に振動するものであり、その理由も複雑である。例えば、前記第2層目の積層を行う時に、前記1層目積層501の一部が溶融して、前記溶融池502aを支えることになるので、積層時のレーザ照射位置のわずかなずれなどによって、前記1層目積層501の溶融が前記積層中心位置1に対してアンバランス(非対称)となり、結果的にその時に形成した溶融池の位置もランダムになり、例えば、図では前記溶融池502bまたは前記溶融池502cのどちらの状態にもなり得る。また、第2層目の積層を行う時に、レーザ光が前記溶融池502aに当たるので、前記溶融池502aから溶融金属の蒸発が発生する。前記溶融金属からの蒸気は、前記溶融池502aに反力を働くので、前記溶融池502aは前記反力の影響を受けてランダムに振動し出し、前記溶融池502bまたは前記溶融池502cのどちらの状態にもなり得ることが考えられる。
前述した従来のレーザ積層方法に対し本発明のレーザ積層方法では、図1に示す通り、2回目積層102の積層を行う時に、積層中心位置1に対してわざと偏心量△Lを設けるので、その時の溶融池は、最初から前記積層中心位置1に対して偏心量△Lだけ離れた場所に形成される。したがって、実際の積層では前述した様々な変動要因が働いても、前記偏心量△Lをもって形成した溶融池は、前記偏心量△Lが適正であれば、前記積層中心位置1に対して反対方向に偏心する可能性が少ない。結果的に、従来のレーザ積層方法と比較して、前記積層偏心位置2のところに2層目積層102を安定に形成することができる。言うまでもなく、3層目積層103以降の積層も同様の理由で、安定に形成することができる。
以上に示すように、本発明のレーザ積層方法によると、積層線の積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置にレーザ光とパウダー状の添加物を位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記横方向とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダー状の添加物を位置させて積層を行い、これら積層を交互に行うことによって積層の幅および高さを均一にすることができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2におけるレーザ積層装置を示すブロック図である。なお、図1と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付しその説明を省略する。
図2は本発明の実施の形態2におけるレーザ積層装置を示すブロック図である。なお、図1と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付しその説明を省略する。
7はパウダー供給部701とパウダー搬送部702とからなるパウダー供給装置で、8はレーザ発振器801とレーザ伝送手段802とからなるレーザ装置である。9は、前記
レーザ発振器801から発生され、前記レーザ伝送手段802から伝送されてきたレーザ光10を受け、それを集光して被積層物4の積層位置に照射すると共に、前記パウダー供給部701から供給され、パウダー搬送部702から搬送されてきたパウダー11を受け、それを被積層物4の積層位置に供給することのできるレーザヘッドである。前記レーザ伝送手段802は、光ファイバーであってよく、また、レンズより組み合わせた伝送系であってもよい。前記パウダー搬送部702は、図示していないが、前記パウダー11を保持するためのコンテナーを設けたパウダー供給部701に接続された、可とう性のチューブであってよい。前記レーザヘッド9は、その中のパウダー11を通す部分の構造としてはパイプであってよく、また、一つ以上の穴を設けられ、パウダー11をこれらの穴から噴出せる構造にしたものであってもよい。12は、前記レーザヘッド9が取り付けられ、それを移動させる移動装置である。13は、前記パウダー供給装置7と前記レーザ装置8と前記移動装置12とを制御する制御装置である。
レーザ発振器801から発生され、前記レーザ伝送手段802から伝送されてきたレーザ光10を受け、それを集光して被積層物4の積層位置に照射すると共に、前記パウダー供給部701から供給され、パウダー搬送部702から搬送されてきたパウダー11を受け、それを被積層物4の積層位置に供給することのできるレーザヘッドである。前記レーザ伝送手段802は、光ファイバーであってよく、また、レンズより組み合わせた伝送系であってもよい。前記パウダー搬送部702は、図示していないが、前記パウダー11を保持するためのコンテナーを設けたパウダー供給部701に接続された、可とう性のチューブであってよい。前記レーザヘッド9は、その中のパウダー11を通す部分の構造としてはパイプであってよく、また、一つ以上の穴を設けられ、パウダー11をこれらの穴から噴出せる構造にしたものであってもよい。12は、前記レーザヘッド9が取り付けられ、それを移動させる移動装置である。13は、前記パウダー供給装置7と前記レーザ装置8と前記移動装置12とを制御する制御装置である。
以上に示す本発明のレーザ積層装置の動作について、図1と図2を参照しつつ説明する。被積層物4の積層中心位置1に積層物を作ろうとする場合、まず、制御装置13は、移動装置12を制御することによってレーザ光10の照射位置とパウダー11の供給位置とを所定の積層位置、例えば、第1の積層偏心位置2に合わせる。その後、レーザ装置8とパウダー供給装置7とを制御することによって前記積層偏心位置2の積層位置にパウダー11を供給すると共にレーザ光10を照射し、また、前記移動装置12を移動させることによって1層目積層101の積層を行う。つぎに、制御装置13は、前記移動装置12を制御することによって前記レーザ光10の照射位置と前記パウダー11の供給位置とを第2の積層偏心位置3に合わせる。その後、前記1層目積層101の積層と同様の方法で2層目積層102の積層を行う。以上のことを繰り返すことによって、3層目積層103と4層目積層104との以降の積層を行う。
以上に示すように、本発明のレーザ積層装置によると、積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置にレーザ光とパウダー状の添加物を位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記横方向とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダー状の添加物を位置させて積層を行い、これら積層を交互に行うことによって、積層の幅および高さを均一にすることができる。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3におけるレーザ積層装置を説明するブロック図である。図3に示す本発明の実施の形態3は、図2に示す本発明の実施の形態2おいて、移動装置12と制御装置13との代わりに、操作部(マニピュレータ)14と制御部15とからなるロボット装置16を使用したものである。なお、図2と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付しその説明を省略する。
図3は本発明の実施の形態3におけるレーザ積層装置を説明するブロック図である。図3に示す本発明の実施の形態3は、図2に示す本発明の実施の形態2おいて、移動装置12と制御装置13との代わりに、操作部(マニピュレータ)14と制御部15とからなるロボット装置16を使用したものである。なお、図2と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付しその説明を省略する。
図示の通り、レーザヘッド9は、前記操作部(マニピュレータ)14に取り付けられるものである。前記ロボット装置16は、前記制御部15をもって前記操作部(マニピュレータ)14を制御することによって、前記レーザヘッド9を移動させる。以上に示す本発明のレーザ積層装置の動作は、以下の通りである。被積層物4において積層を行う時に、前記ロボット装置16は、レーザ装置8とパウダー供給装置7とを制御すると共に、前記操作部(マニピュレータ)14に取り付けられた前記レーザヘッド9を所定の積層位置に移動させることによって積層を行う。
以上に示すように、本発明の実施の形態3のレーザ積層装置では、本発明の実施の形態2のレーザ積層装置において、移動装置12と制御装置13との代わりに、ロボット装置16を使用することによって同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4において、レーザのパワー密度と集光径との組合せによって被積層物4、またはパウダー11の材質を持つバルク材に形成され得る溶込み形状の形態を示す模式図である。図5は、パウダー11を供給せずに、レーザ光10のみを照射した場合に被積層物4、またはパウダー11の材質を持つバルク材に形成される溶融池の形状を示す模式図である。図4と図5とを参照しつつ、本発明の実施の形態4の詳細について説明する。
図4において、HCAはレーザのパワー密度と集光径との組合せでは熱伝導型溶込みが形成され得る領域であり、KHAはレーザのパワー密度と集光径との組合せではキーホール型溶込みが形成され得る領域である。C1は、前記熱伝導型溶込み領域HCAと前記キーホール型溶込み領域KHAとの境界を示す曲線である。前記熱伝導型溶込み領域HCAと前記キーホール型溶込み領域KHAは、それぞれ図5(a)と図5(b)とに示す溶込み形状と対応するものである。すなわち、図5(a)はレーザのパワー密度が低い時、図5(b)はレーザのパワー密度が高い時と対応する溶込み形状である。図5(a)では、201は被積層物4、またはパウダー11の材質を持つバルク材にレーザ光10のみを照射した場合に形成した溶融池(溶融領域)である。この場合、前記レーザ光10のパワー密度が低いため、図示の通り、広く浅い溶融池201が形成される。図5(b)では、前記レーザ光10のパワー密度が十分に高いため、前記被積層物4の表面が溶融されると共に、激しい蒸発202が発生する。前記蒸発202は、前記レーザ光10の出力とそのパワー密度との大小に応じた大きさのキーホール204を形成させるが、図示の通り、溶融池205が形成される。前記熱伝導型溶込み領域HCAと前記キーホール型溶込み領域KHAとの境である曲線C1は、被積層物4において初層を積層する場合には、P0は被積層物4におけるレーザ光10のパワー密度、aは前記レーザ光10の集光径、CONST1は被積層物4の材質に対応する常数としたときP0・a=CONST1の式(式1)で決まる。
図4は本発明の実施の形態4において、レーザのパワー密度と集光径との組合せによって被積層物4、またはパウダー11の材質を持つバルク材に形成され得る溶込み形状の形態を示す模式図である。図5は、パウダー11を供給せずに、レーザ光10のみを照射した場合に被積層物4、またはパウダー11の材質を持つバルク材に形成される溶融池の形状を示す模式図である。図4と図5とを参照しつつ、本発明の実施の形態4の詳細について説明する。
図4において、HCAはレーザのパワー密度と集光径との組合せでは熱伝導型溶込みが形成され得る領域であり、KHAはレーザのパワー密度と集光径との組合せではキーホール型溶込みが形成され得る領域である。C1は、前記熱伝導型溶込み領域HCAと前記キーホール型溶込み領域KHAとの境界を示す曲線である。前記熱伝導型溶込み領域HCAと前記キーホール型溶込み領域KHAは、それぞれ図5(a)と図5(b)とに示す溶込み形状と対応するものである。すなわち、図5(a)はレーザのパワー密度が低い時、図5(b)はレーザのパワー密度が高い時と対応する溶込み形状である。図5(a)では、201は被積層物4、またはパウダー11の材質を持つバルク材にレーザ光10のみを照射した場合に形成した溶融池(溶融領域)である。この場合、前記レーザ光10のパワー密度が低いため、図示の通り、広く浅い溶融池201が形成される。図5(b)では、前記レーザ光10のパワー密度が十分に高いため、前記被積層物4の表面が溶融されると共に、激しい蒸発202が発生する。前記蒸発202は、前記レーザ光10の出力とそのパワー密度との大小に応じた大きさのキーホール204を形成させるが、図示の通り、溶融池205が形成される。前記熱伝導型溶込み領域HCAと前記キーホール型溶込み領域KHAとの境である曲線C1は、被積層物4において初層を積層する場合には、P0は被積層物4におけるレーザ光10のパワー密度、aは前記レーザ光10の集光径、CONST1は被積層物4の材質に対応する常数としたときP0・a=CONST1の式(式1)で決まる。
2層目積層102以降の積層を行う場合には、図4における熱伝導型溶込み領域HCAとキーホール型溶込み領域KHAとの境である曲線C1は、P0は積層位置におけるレーザ光10のパワー密度、aは前記レーザ光10の集光径、CONST2はパウダー11と同一の材質を有するバルク材に対応する常数としたときP0・a=CONST2の式(式2)によって決まる。
図4において、横軸および縦軸にメモリを示していないが、これは、被積層物4またはパウダー11の材質が変わると、曲線C1も変わるので、ここではその模式図のみを示したためである。いくつかの材料の常数CONST1または常数CONST2の値としては、ステンレス鋼では22〜27、鉄鋼では25〜30、を使用してよい。但し、この時のパワー密度P0と集光径aとの単位としては、それぞれKW/cm2とmmとを使用するものである。
実際の積層について考える。初層では、被積層物4の溶融をできるだけ少なくするのが望ましい。したがって、前記レーザ光10ののパワー密度P0と集光径aとの選定は、前記熱伝導型溶込み領域HCA内に選定する必要がある。すなわち、前記集光径aが定まれば、前記レーザ光10ののパワー密度を、前記集光径aと対応する前記曲線C1の値より低く設定する必要がある。逆に、前記レーザ光10ののパワー密度P0が定まれば、前記レーザ光10の集光径aを、前記のパワー密度P0と対応する前記曲線C1の値より小さく設定する必要がある。但し、この時の前記曲線C1を算出するには、式1を使用しなければならない。2層目以降の積層では、積層は1層目、あるいはその後の前回の積層の上に行うので、その時には前回の積層をできるだけ深く溶かさないようにすることが望ましい。したがって、その時の前記レーザ光10ののパワー密度P0と集光径aとの選定は、前記初層の時と同様の方法で行う必要があるが、前記曲線C1の算出には式2を使用しなければならない。
以上に示す方法で前記レーザ光10ののパワー密度P0と集光径aとを選定する理由については、図5を参照しつつ説明する。
すなわち、仮に、図5(b)に示すような状態でパウダー11を供給して初層の積層を行うとすると、前記パウダー11が溶融され、前記キーホール204あるいは前記溶融池205に入ってしまうので、良好な積層を形成することができない。1層目の積層が良好でないと、2層目以降の積層も困難になることが容易に考えられる。一方、2層目以降の積層を行う場合には、図5(b)のような高いレーザのパワー密度にすると、その以前に積層したものを深く溶かしてしまう恐れがあるので、やはり良好な積層を得ることができない。
以上に示すように、本発明の実施の形態4のレーザ積層方法またはレーザ積層装置においては、本発明の実施の形態1から実施の形態3までのレーザ積層方法またはレーザ積層装置において、初層を積層する際には、積層位置におけるレーザ光のパワー密度を凡そ式1から求められた値以下とするが、2層目以降の積層を行う際、積層位置におけるレーザ光のパワー密度を凡そ式2から求められた値以下とすることによって積層の幅および高さを均一にすることができる。
(実施の形態5)
図6は本発明の実施の形態5におけるレーザ積層方法またはレーザ積層装置を使用して2層目の積層を行う方法を説明するための模式図である。なお、図1に示す模式図と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付し、その説明を省略する。
図6は本発明の実施の形態5におけるレーザ積層方法またはレーザ積層装置を使用して2層目の積層を行う方法を説明するための模式図である。なお、図1に示す模式図と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付し、その説明を省略する。
17は、レーザ光10の光軸であり、2層目の積層を行うため積層偏心位置3と同一の位置になるようにした。aは、前記レーザ光10の積層位置における集光径である。△Mは、2層目積層102と1層目積層101との右側端の差であり、前記2層目積層102の前記1層目積層101に対するはみ出し量である。△Hは、1層目積層101の積層の積層高さである。△HMは、2層目積層102の積層を行う時に、1層目積層101を溶融した深さを示す溶融深さである。
本発明の実施の形態5の機能あるいは動作について、図6を参照しつつ説明する。図6では、はみ出し量△Mの値が大きすぎると、2層目積層102を積層する時に、1層目積層101の未溶融部分が前記2層目積層の溶融池を支えきれなくなり、溶融金属の垂れが発生してしまう恐れがある。また、前記溶融深さ△HMが深すぎると、2層目積層102を積層する時に、やはり1層目積層101の未溶融部分が前記2層目積層の溶融池を支えきれなくなり、溶融金属の垂れが発生してしまう。したがって、本発明では、積層中心位置1に対する横方向の偏心量△Lは、積層位置におけるレーザ光10の集光径aの1/4または積層の目標積層幅Wの1/4のいずれか小さいほうの値以下にすることによって、前記溶融金属の垂れを防止すると共に、積層の幅および高さを均一にすることができる。また、本発明では、各々の層の積層を行う際に、その直前の積層に対する溶融深さ△HMを前記直前の積層の積層高さ△Hの1/2以下にするようレーザ出力を選定することによって、前記溶融金属の垂れを防止すると共に、積層の幅および高さを均一にすることができる。
以上の説明は、2層目積層102の積層を例にして説明したが、言うまでもなく、その後の積層も同様である。
(実施の形態6)
図7は本発明の実施の形態6におけるレーザ積層方法またはレーザ積層装置による積層
物の断面を示す模式図である。ここでは、2種類の主成分を持つパウダー11aとパウダー11bを使用した場合の積層を例に説明する。なお、図1と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付しその説明を省略する。
図7は本発明の実施の形態6におけるレーザ積層方法またはレーザ積層装置による積層
物の断面を示す模式図である。ここでは、2種類の主成分を持つパウダー11aとパウダー11bを使用した場合の積層を例に説明する。なお、図1と同一の機能、同一の動作のものには同一の記号を付しその説明を省略する。
301は、パウダー11aを使用して積層偏心位置2において行った第1回目の積層である1層目積層である。302は、パウダー11bを使用して積層偏心位置3において行った第2回目の積層である2層目積層である。以降、前記パウダー11aとパウダー11bとを使用して、交互に積層していく。本発明の実施の形態6には、以下の特徴がある。パウダー11aを使用して1層目積層301の積層を終えた後、パウダー11bを使用して2層目積層302の積層を行うので、前記2層目積層302の積層が終了した時点では、前記2層目積層302の成分は、前記パウダー11aの一部と前記パウダー11bの一部との成分が混合した成分のものとなる。また、パウダー11aとパウダー11bとの供給量を調整することによって所定成分の積層物をえることができる。以上の説明において、2種類のパウダーの例を説明したが、言うまでもなく、パウダーの主成分の種類は少なくとも2種類あればよい。
以上に示すように、本発明の実施の形態6において、少なくとも2種類の主成分を持つパウダーを使用して、それを順番に積層することによって積層の幅および高さを均一にすると共に、所定の混合成分を持つ積層物を得ることができる。
(実施の形態7)
図8は本発明の実施の形態7におけるレーザ積層装置において、パウダー11がレーザヘッド9から出るパウダー出口19a〜19hの配置を示す模式図である。まず、その構造について説明する。
図8は本発明の実施の形態7におけるレーザ積層装置において、パウダー11がレーザヘッド9から出るパウダー出口19a〜19hの配置を示す模式図である。まず、その構造について説明する。
18は、前記レーザヘッド9の先端部分に取り付けられ、パウダー11を被積層物4に向かって送り出すチップである。19a〜19hは、前記チップ18に設けられたパウダー11の供給経路であり、前記チップ18の端面20においてはパウダー出口(以下、パウダー出口19と称することがある。)となる。図示の通り、前記パウダー出口19は、レーザ光10の光軸17を中心に同心円状に配置される。なお、前記パウダー出口19から出たパウダー11は、被接合物4のほぼ表面付近において、前記レーザ光10が照射される位置に交わるように構成される。
次に、図8を参照しつつ、少なくとも2種類以上の主成分を持つパウダー11aとパウダー11bとを使用した場合に、前記チップ18からパウダー11を送り出すための、パウダー出口19への前記パウダー11aと前記パウダー11bとの配分について説明する。図示していないが、パウダー11aは、パウダー出口19aと、パウダー出口19cと、パウダー出口19eと、パウダー出口19gとから送り出される。パウダー11bは、パウダー出口19bと、パウダー出口19dと、パウダー出口19fとパウダー出口19hとから送り出される。
以上の構成によって、被積層物4の積層位置において溶融池を形成する場合、前記パウダー11aと前記パウダー11bとが混合され、均一な混合成分となる積層物を作ることができる。なお、前記パウダー11aと前記パウダー11bとの供給量を調整することによって所定成分の積層物を得ることができる。
以上の説明において、2種類のパウダー11の例を説明したが、言うまでもなく、パウダーの主成分の種類は少なくとも2種類あればよい。その時のパウダー出口19の構造およびそこへのパウダー11の配分は以下の通りである。すなわち、パウダー11の主成分が2種類以上になった場合、レーザ光10の光軸17と同心円状に配置するパウダー出口
19の数をパウダー11の主成分の種類の倍数にすると共に、前記パウダー出口19に割り当てるパウダー11を、その主成分ごとに順番に配置することによって同様の効果を得ることができる。
19の数をパウダー11の主成分の種類の倍数にすると共に、前記パウダー出口19に割り当てるパウダー11を、その主成分ごとに順番に配置することによって同様の効果を得ることができる。
以上に示すように、本発明の実施の形態7において、少なくとも2種類の主成分を持つパウダーを同時に積層位置に供給して積層することによって積層の幅および高さを均一にすると共に、均一な混合成分を持つ積層物を得ることができる。
本発明の実施の形態1から本発明の実施の形態7までの説明では、積層線の形状を限定しなかったが、それが直線であってよく、曲線であってもよい。
本発明に係るレーザ積層方法またはレーザ積層装置は、積層の高さを均一にすることが簡単な構成でできるので、産業上有用である。
1 積層中心位置
2 第1の積層偏心位置
3 第2の積層偏心位置
4 被積層物
5 偏心位置
6 偏心位置
7 パウダー供給装置
8 レーザ装置
9 レーザヘッド
10 レーザ光
11 パウダー
11a パウダー
11b パウダー
12 移動装置
13 制御装置
14 操作部(マニピュレータ)
15 制御部
16 ロボット装置
17 光軸
18 チップ
19 パウダー出口
19a パウダー出口
19b パウダー出口
19c パウダー出口
19d パウダー出口
19e パウダー出口
19f パウダー出口
19g パウダー出口
19h パウダー出口
20 チップ端面
101 1層目積層
102 2層目積層
103 3層目積層
104 4層目積層
201 溶融池
202 蒸発
203 溶融池
204 キーホール
205 溶融池
301 1層目積層
302 2層目積層
701 パウダー供給部
702 パウダー搬送部
801 レーザ発振器
802 レーザ搬送手段
501 1層目積層
502a 溶融池
502b 溶融池
502c 溶融池
a 集光径
C1 曲線
HCA 熱伝導型溶込み領域
KHA キーホール型溶込み領域
P0 レーザのパワー密度
W 目標積層幅
W0 各層積層幅
△H 積層高さ
△HM 溶融深さ
△L 偏心量
△M はみ出し量
2 第1の積層偏心位置
3 第2の積層偏心位置
4 被積層物
5 偏心位置
6 偏心位置
7 パウダー供給装置
8 レーザ装置
9 レーザヘッド
10 レーザ光
11 パウダー
11a パウダー
11b パウダー
12 移動装置
13 制御装置
14 操作部(マニピュレータ)
15 制御部
16 ロボット装置
17 光軸
18 チップ
19 パウダー出口
19a パウダー出口
19b パウダー出口
19c パウダー出口
19d パウダー出口
19e パウダー出口
19f パウダー出口
19g パウダー出口
19h パウダー出口
20 チップ端面
101 1層目積層
102 2層目積層
103 3層目積層
104 4層目積層
201 溶融池
202 蒸発
203 溶融池
204 キーホール
205 溶融池
301 1層目積層
302 2層目積層
701 パウダー供給部
702 パウダー搬送部
801 レーザ発振器
802 レーザ搬送手段
501 1層目積層
502a 溶融池
502b 溶融池
502c 溶融池
a 集光径
C1 曲線
HCA 熱伝導型溶込み領域
KHA キーホール型溶込み領域
P0 レーザのパワー密度
W 目標積層幅
W0 各層積層幅
△H 積層高さ
△HM 溶融深さ
△L 偏心量
△M はみ出し量
Claims (18)
- 積層線の積層中心位置付近に沿ってパウダーを供給し、前記パウダーをレーザ光及び/またはレーザ光で形成した溶融池で溶融し、前記積層中心位置付近に沿った溶融を複数回行うことで多層状に積層するレーザ積層方法であって、
前記積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザ光と前記パウダーを位置させて積層を行い、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うレーザ積層方法。 - 前記所定の偏心量として、積層位置におけるレーザ光の集光径の1/4または積層の目標積層幅の1/4のいずれか小さいほうの値以下とする請求項1記載のレーザ積層方法。
- 初層を積層するときの積層位置におけるレーザ光のパワー密度を、P0:積層位置におけるレーザのパワー密度(KW/cm2)、a:積層位置におけるレーザの集光径(mm)、CONST1:被積層物の材質に対応する常数とするとき凡そP0・a=CONST1の式から求められた値以下とする請求項1または2記載のレーザ積層方法。
- 2層目以降の積層を行うときの積層位置におけるレーザのパワー密度を、P0:積層位置におけるレーザのパワー密度(KW/cm2)、a:積層位置におけるレーザの集光径(mm)、CONST2:パウダーの材質に対応する常数とするとき凡そP0・a=CONST2の式から求められた値以下とする請求項1または2記載のレーザ積層方法。
- 各々の層の積層を行う際に、その直前の積層に対する溶融深さを前記直前の積層の積層高さの1/2以下にするようレーザ出力を選定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のレーザ積層方法。
- パウダーは、少なくとも2種類の組成であって、それを順番に積層する請求項1から5の何れかに記載のレーザ積層方法。
- パウダーは、少なくとも2種類の組成であって、それを同時に積層位置に供給する請求項1から5の何れかに記載のレーザ積層方法。
- 積層線の積層中心位置付近に沿ってパウダーを供給し、前記パウダーをレーザ光及び/またはレーザ光で形成した溶融池で溶融し、前記積層中心位置付近に沿った溶融を複数回行うことで多層状に積層するレーザ積層装置であって、
パウダーを供給するパウダー供給装置と、前記パウダーを溶融するレーザ光を発生するレーザ装置と、前記パウダーと前記レーザ光とを被積層物の積層中心位置付近に導入するレーザヘッドと、前記レーザヘッドを取り付け、それを移動させるための移動装置と、前記移動装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、積層中心位置の近傍、かつ、前記積層中心位置に対して横方向に所定の偏心量をもった第1の積層偏心位置に前記レーザヘッドが位置するように前記移動装置を制御し、次に前記積層中心位置の近傍であって、かつ、前記積層中心位置に対して前記第1の積層偏心位置とは反対方向に所定の偏心量をもった第2の積層偏心位置に前記レーザヘッドが位置するように前記移動装置を制御し、これら第1の積層偏心位置での前記パウダーの溶融と第2の積層偏心位置での前記パウダーの溶融を交互に行うことを特徴とするレーザ積層装置。 - 前記制御装置は、前記所定の偏心量として積層位置におけるレーザ光の集光径の1/4または積層の目標積層幅の1/4のいずれか小さいほうの値以下に制御する請求項8記載のレーザ積層装置。
- 前記制御装置と前記移動装置として産業用ロボットを使用する請求項8または請求項9記載のレーザ積層装置。
- 初層を積層するとき積層位置におけるレーザ光のパワー密度を、P0:積層位置におけるレーザのパワー密度(KW/cm2)、a:積層位置におけるレーザの集光径(mm)、CONST1:被積層物の材質に対応する常数とするとき凡そP0・a=CONST1の式から求められた値以下とする請求項8から10の何れかに記載のレーザ積層装置。
- 2層目以降の積層を行うとき積層位置におけるレーザのパワー密度を、P0:積層位置におけるレーザのパワー密度(KW/cm2)、a:積層位置におけるレーザの集光径(mm)、CONST2:パウダーの材質に対応する常数とするとき凡そP0・a=CONST2の式から求められた値以下とする請求項8から10の何れかに記載のレーザ積層装置。
- 各々の層の積層を行う際に、その直前の積層に対する溶融深さを前記直前の積層の積層高さの1/2以下にするようレーザ出力を選定することを特徴とする請求項8から12の何れかに記載のレーザ積層装置。
- パウダーは、少なくとも2種類の組成であって、それを順番に積層する請求項8から13の何れかに記載のレーザ積層装置。
- パウダーは、少なくとも2種類の組成であって、それを同時に積層位置に供給する請求項8から13の何れかに記載のレーザ積層装置。
- パウダーの種類分だけレーザヘッドに供給経路を設けると共に、前記パウダーが前記レーザヘッドから出るパウダー出口をレーザ光の光軸と同心円状に配置する請求項15記載のレーザ積層装置。
- レーザ光の光軸と同心円状に配置するパウダー出口の数をパウダーの主成分の種類の倍数にすると共に、前記パウダー出口に割り当てるパウダーを、その主成分ごとに順番に配置する請求項16記載のレーザ積層装置。
- 積層線は直線または曲線である請求項8から17の何れかに記載のレーザ積層装置。
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