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JP2007298408A - 静電容量式センサ - Google Patents

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JP2007298408A
JP2007298408A JP2006126866A JP2006126866A JP2007298408A JP 2007298408 A JP2007298408 A JP 2007298408A JP 2006126866 A JP2006126866 A JP 2006126866A JP 2006126866 A JP2006126866 A JP 2006126866A JP 2007298408 A JP2007298408 A JP 2007298408A
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capacitance
movable
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Hidekazu Furukubo
英一 古久保
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】簡便な手法により確実に自身の破損状態を検知する。
【解決手段】物理量の変位に応じて動作する可動電極5と、固定電極6とを相互に間隙を介して対向配置し、固定電極6と可動電極5との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき物理量を検出する静電容量式センサ1において、可動電極5を弾性的に可動させる複数のビーム部4を介して可動電極5を支持する支持部3を、各ビーム部4と1対1で接続し、互いに接触することなく独立した複数の島状に形成することで実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定電極と可動電極との間の静電容量を検出することにより所定の物理量を検出する静電容量式センサに関する。
従来より、公知の半導体プロセスを用いて半導体基板を加工することで固定部に弾性要素を介して可動電極が支持された構造を形成し、作用した外力等に応じて可動電極が固定電極に対して接離可能となるようにして、これら電極間の静電容量の変化を検出することで加速度や角速度等の種々の物理量を検出できるようにした静電容量式センサが知られている(例えば、特許文献1。)。
特許文献1では、静電容量式センサとして、加速度などの物理量によって変位する1個のマス部により、互いに垂直な2軸方向の物理量を検出することができるように構成された容量式物理量検出装置が開示されている。
特開2000−28634号公報
一般に、特許文献1で開示されているような静電容量式センサは、シリコンの微細加工技術により形成される微細な構造でありながら、可動電極といった可動構造を有しているため、マス部を支持するビーム部が折れるなど、破損してしまう可能性がある。特に、このような破損は、製品としての筐体内に収められる前段の製造工程時に生じやすいため、ビーム部が破損してしまっていないかどうかを製造工程の段階で検査することは、デバイスの信頼性を高める上で非常に重要である。
従来、このようなビーム折れなどの破損は、静電容量式センサを直接撮像した画像を目視で確認したり、画像処理により確認することで検知していた。しかしながら、このような画像に依存した検査手法は、人為的なミスや、撮像された画像の解像度などによっては、見落としの可能性を常に残してしまうといった問題がある。
また、このような画像に依存した検査手法だと、完全な破損ではないビーム部の微細なクラックなどを見落としてしまう可能性が極めて高く、短期間の使用により不良品となってしまうデバイスを製品として出荷してしまうといった問題もある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、簡便な手法により確実に自身の破損状態を検知することができる構造を有する静電容量式センサを提供することを目的とする。
本発明の静電容量式センサは、理量の変位に応じて動作する可動電極と、固定電極とを相互に間隙を介して対向配置し、前記固定電極と前記可動電極との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき前記物理量を検出する静電容量式センサにおいて、前記可動電極を弾性的に可動させる複数のビーム部を介して前記可動電極を支持する支持部が、前記各ビーム部と1対1で接続され、互いに接触することなく独立した複数の島状に形成されてなることで上述の課題を解決する。
本発明によれば、可動電極を弾性的に可動させる複数のビーム部を介して可動電極を支持する支持部が、各ビーム部と1対1で接続され、互いに接触することなく独立した複数の島状に形成されているため、簡便な手法により確実に自身の破損状態を検知することを可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[静電容量式センサの構成]
図1、図2を用いて、本発明の実施の形態として示す静電容量式センサ1の構成について説明する。実施の形態として示す静電容量式センサ1は、互いに垂直な2軸方向の加速度を検出することができる。
図1は、静電容量式センサの半導体層2を示した平面図である。図1に示すように、半導体層2は、半導体基板に公知の半導体プロセスにより間隙10を形成することで、支持部3、ビーム部4、可動電極5、固定電極6、ストッパ部7、グランド電極9が形成されている。
図2は、図1のI−I線で半導体層2を切断するように静電容量式センサ1を切断した様子を示した断面図である。図2に示すように、静電容量式センサ1は、この半導体層2の表裏両面にガラス基板などの絶縁層20,21を、例えば、陽極接合などをして接合することで形成される。これら半導体層2と絶縁層20,21との接合面には、比較的浅い凹部22が形成されており、半導体層2各部の絶縁性や可動電極5の動作性の確保が図られている。図1に示すように、半導体層2が略正方形状となるように静電容量式センサ1は、切り出されることになる。
図1に示すように、グランド電極9は、静電容量式センサ1の略正方形状となる半導体層2のサイズを規定するように四つの周縁(四辺)に沿って略一定幅で枠状に延設されている。
支持部3は、間隙10を介してグランド電極9内側に形成されている。具体的には、支持部3は、グランド電極9の四つの周縁(四辺)に沿って略一定幅で延設されながら、四辺の略中央に相当する位置に間隙10を設けることで島状に形成されている。
各支持部3には、内側の隅から、それぞれ当該支持部3の各辺と平行に、かつ中途で直角に折れ曲がりながら中心に向けて渦巻き状に伸びるビーム部4が設けられている。つまり、支持部3は、ビーム部4と1対1で接続され、互いに接触することなく独立した複数の島状に形成されている。
図1に示すようにビーム部4は、間隙10を介して略枠状となる支持部3の二辺分に亘って、それぞれ相互干渉することなく延設されるとともに、内側端部では可動電極5の隅部に接続されており、支持部3に対して可動電極5を弾性的に可動支持するバネ要素(渦巻きバネ)として機能する。
これにより、静電容量式センサ1では、可動電極5に対し、バネ要素としてのビーム部4、ビーム部4に接続された支持部3により支持される質量要素(マス)としての機能を与え、これらバネ要素と質量要素とによってバネ−マス系を構成している。このような静電容量式センサ1は、質量要素としての可動電極5の位置変位による可動電極5、固定電極6間の静電容量の変化を検出する。そして、静電容量式センサ1は、検出された静電容量の変化をC−V変換することで得られる電圧波形から当該静電容量式センサ1に加えられた加速度を検出することができる。
具体的には、この静電容量の変化は、可動電極5、固定電極6にそれぞれ形成された櫛歯状の複数の検出可動電極5a、検出固定電極6aからなる検出部8A乃至8D(以下、総称する場合は、単に検出部8と呼ぶ。)によって検出される。
図1に示すX軸方向に加速度が与えられると、可動電極5がX軸方向に変位し、検出部8Aの検出可動電極5a、検出固定電極6aで検出される静電容量と、検出部8Bの検出可動電極5a、検出固定電極6aで検出される静電容量に差が生じる。この静電容量の差からX軸方向の加速度を検出することができる。
一方、図1に示すY軸方向に加速度が与えられると、可動電極5がY軸方向に変位し、検出部8Cの検出可動電極5a、検出固定電極6aで検出される静電容量と、検出部8Dの検出可動電極5a、検出固定電極6aで検出される静電容量に差が生じる。この静電容量の差からY軸方向の加速度を検出することができる。
図1に示す固定電極6の隅部6bの位置A乃至位置D上には、図2に示すような絶縁層20をサンドブラスト加工等によって貫通させた貫通孔24を介し、隅部6bの表面6c、貫通孔24の内周面24a、絶縁層20の表面20aに固定電極6の電位を取り出すための電極部23が金属薄膜にて形成されている。なお、絶縁層20の表面20aは、図示しない絶縁性の樹脂層によって被覆(モールド成形)される。
また、この貫通孔24を絶縁層21に設け、同じように電極部23を形成して、半導体層2の裏面より固定電極6の電位を取り出すようにしてもよい。
一方、可動電極5の電位は、当該可動電極5をビーム部4を介して支持する各支持部3から取り出すようにする。図3は、図1のII−II線で半導体層2を切断するように静電容量式センサ1を切断した様子を示した断面図である。図1に示す各支持部3の位置E乃至位置H上には、図3に示すような絶縁層20をサンドブラスト加工等によって貫通させた貫通孔26を介し、支持部3の表面3a、貫通孔26の内周面26a、絶縁層20の表面20aに可動電極5の電位を取り出すための電極部25が金属薄膜にて形成されている。なお、上述したように絶縁層20の表面20aは、図示しない絶縁性の樹脂層によって被覆(モールド成形)される。
また、この貫通孔26を絶縁層21に設け、同じように電極部25を形成して、半導体層2の裏面より可動電極5の電位を取り出すようにしてもよい。
図1に示すように、ストッパ部7は、可動電極5の動作により、可動電極5と固定電極6とが衝突して損傷することを防止するために設けられている。ストッパ部7は、可動電極5と対向する面に突起7aを設けることで衝突による影響を最小限に抑制している。なお、ストッパ部7は、可動電極5、固定電極6と電気的に絶縁されている。
[検出部8の構成]
続いて、図4に示す静電容量式センサ1の検出部8を中心に可動電極5、固定電極6を拡大した平面図を用いて、検出部8の詳細な構成について説明をする。
図4に示すように、可動電極5には、その中央部5bから支持部3の一辺の端部に向けてその辺と略垂直に細長く伸びる帯状の検出可動電極5aが形成されている。検出可動電極5aは、所定のピッチで、互いに平行となるように櫛歯状に複数形成される。また、各検出可動電極5aは、先端部が互いに平行となるように揃えられているが、長さが櫛歯の中央となるほど長く、櫛歯の中央から離れるほど短くなっている。
一方、固定電極6には、可動電極5の中央部5bに向けて、検出可動電極5aと平行に細長く伸びる帯状の検出固定電極6aが形成されている。検出固定電極6aは、上述した櫛歯状の複数の検出可動電極5aの間に、検出可動電極5aと1対1で平行に対向するように、所定のピッチ(例えば、検出可動電極5aと同一のピッチ)で櫛歯状に複数形成される。また、各検出固定電極6aは、検出可動電極5aに対応させて、櫛歯の中央となるほど長く、櫛歯の中央から離れるほど短くなっており、検出可動電極5a、検出固定電極6a同士が相互に対向する対向面の対向面積をできるだけ広く確保できるようにしてある。
図4に示すように、検出可動電極5a、検出固定電極6aを形成する上で設けられた間隙10は、一方側で狭い間隙10a、他方側で広い間隙10bとなっている。検出部8は、狭い側の間隙10aを検知ギャップ(電極ギャップ)として検出可動電極5a、検出固定電極6a間の静電容量を検出する。
[ビーム部4の破損検知処理]
図1乃至図4を用いて説明したように静電容量式センサ1は、可動電極5をビーム部4を介して支持する半導体層2の支持部3を島状に形成することで、可動電極5から延びるビーム部4と1対1で接続されている。このような支持部3の位置E乃至位置H上に形成された電極部25は、可動電極5の電位を取り出すのに使用される以外にも、ビーム部4の折れなどといった自身の破損状態を検知するために用いることができる。
具体的には、支持部3に形成された電極部25のうちの任意の電極部25間に電圧を印加することで電流を流し、導通、内部抵抗を測定することで、この電極部25間にあるビーム部4が破損しているかどうかを検査する。電極部25間が導通していない場合には、当該電極部25間にあるビーム部4がどこかで完全に折れてしまっていると判断でき、導通しているものの内部抵抗に異常が見られる場合には、ビーム部4になんからのクラックが存在していると判断することができる。
図5に、静電容量式センサ1の等価回路と、上述した可動電極5、固定電極6の静電容量の変化を検出する容量検出回路27と、ビーム部4の破損検知処理を担うビーム破損検知回路28とを示す。容量検出回路27、ビーム破損検知回路28は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで実現することができる。図5に示す、静電容量式センサ1の等価回路において、C1,C2,C3,C4は、可動電極5、固定電極6間の静電容量を示しており、R1,R2,R3,R4は、ビーム部4の内部抵抗を示している。
図5に示すように、容量検出回路27には、絶縁層20の貫通孔24を介して固定電極6上に形成された各電極部23である電極部X1,X2,Y1,Y2が接続され、絶縁層20の貫通孔26を介して可動電極5と同電位である各支持部3上に形成された電極部25である電極部M1,M2,M3,M4が接続されている。
容量検出回路27は、静電容量式センサ1に加速度が加わることで、可動電極5が位置変位した場合に、可動電極5、固定電極6間の静電容量C1,C2又は静電容量C3,C4の変化を検出し、検出された静電容量の変化をC−V変換することで得られる電圧波形から静電容量式センサ1に加えられた加速度を検出することができる。
また、ビーム破損検知回路28には、絶縁層20の貫通孔26を介して各支持部3上に形成された電極部25である電極部M1,M2,M3,M4が、任意の2点間に電圧を印加するこができるように接続されている。
ビーム破損検知回路28は、電極部M1,M2,M3,M4の任意の2点間に電圧を印加することで電流を流し、導通、内部抵抗を測定し、測定結果から電極部間にあるビーム部4の状態を判断する。例えば、ビーム破損検知回路28は、電極部M1,M3間に電圧を印加して電流を流し、電極部M1,M3間の導通状態、ビーム部4の内部抵抗R1,R3を検知する。
例えば、ビーム破損検知回路28は、検査対象となる静電容量式センサ1の設計仕様によってあらかじめ定められた所定の範囲内の理想的なビーム部4の内部抵抗R1,R2,R3,R4の値をデフォルト値として保持しておき、電圧を印加することで算出される抵抗値と比較をすることで、ビーム部4の折れや、ビーム部4に存在するクラックを検知する。
このように、静電容量式センサ1は、1対1でビーム部4が接続され、ビーム部4を介して可動電極5を支持する支持部3が島状に形成されているため、支持部3上に形成された任意の電極部25間に電圧を印加して電流を流し、導通、内部抵抗を測定するという極めて簡便な手法により、この電極部25間にあるビーム部4の折れや、ビーム部4に存在するクラックを検知することができる。
[自己診断機能について]
ところで、本発明の実施の形態として示す静電容量式センサ1は、ビデオカメラ、バーチャルリアリティ装置、カーナビゲーションシステムなどの電子機器に搭載されたり、車両のエアバックシステムの加速度センサなどに用いられる。
車両のエアバックシステムは、安全装置であるため、安全装置発動のトリガーとなる加速度を検出する加速度センサには高い信頼性が求められる。そこで、このようなエアバックシステムなどに用いる加速度センサには、当該加速度センサの故障や性能低下を常時自己診断することができる専用の回路を併設させ、システムの信頼性を向上させるようにしている(例えば、特開平6−74968号公報参照。)。
具体的には、加速度センサの固定電極、可動電極間に静電気力をかけ、強制的に可動電極に変位を与えることで擬似的な加速度を加えた状態とし、検出される加速度から加速度センサの状態を診断することができる。
上述したように本発明の実施の形態として示す静電容量式センサ1では、電圧印加処理を実行し、導通状態の検証、内部抵抗値の算出を行うビーム破損検知回路28によって当該静電容量式センサ1の状態を検証することができるため、自己診断機能の代替手段として利用することができる。
[本発明の別な構成]
なお、本発明の実施の形態として示す静電容量式センサ1は、X軸方向、Y軸方向といった互いに垂直な2軸方向の加速度を検出するように構成しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、1軸方向の加速度を検出するセンサ、2軸以上の加速度を検出するセンサにも適用することができる。
図6に、一例として、1軸方向の加速度を検出できる静電容量式センサ31を示す。図6では、半導体層32を挟持するガラス基板を透過した静電容量式センサ31の半導体層32の様子を示している。
図6に示すように、半導体層32は、半導体基板に公知の半導体プロセスにより間隙40を形成することで、支持部33、ビーム部34、可動電極35、固定電極36、ストッパ部37、グランド電極39が形成されている。
図6に示すように、グランド電極39は、静電容量式センサ31の略長方形状となる半導体層32のサイズを規定するように四つの周縁(四辺)に沿って略一定幅で枠状に延設されている。
支持部33は、間隙40を介してグランド電極39内側に形成されている。支持部33は、間隙10を設けることで島状に形成されている。
各支持部33には、それぞれ当該支持部33から蛇行するように折れ曲がりながら中心に向けてビーム部34が設けられている。つまり、支持部33は、ビーム部34と1対1で接続され、互いに接触することなく独立した複数の島状に形成されている。
図6に示すように、ビーム部34は、それぞれ相互干渉することなく延設されるとともに、可動電極35の隅部に接続されており、支持部33に対して可動電極35を弾性的に可動支持するバネ要素として機能する。
これにより、静電容量式センサ31では、可動電極35に対し、バネ要素としてのビーム部34、ビーム部34に接続された支持部33により支持される質量要素(マス)としての機能を与え、これらバネ要素と質量要素とによってバネ−マス系を構成している。このような静電容量式センサ31は、質量要素としての可動電極35の位置変位による可動電極35、固定電極36間の静電容量の変化を検出する。そして、静電容量式センサ31は、検出された静電容量の変化をC−V変換することで得られる電圧波形から当該静電容量式センサ31に加えられた加速度を検出することができる。
具体的には、この静電容量の変化は、可動電極35、固定電極36にそれぞれ形成された櫛歯状の複数の検出可動電極35a、検出固定電極36aからなる検出部38A、38B(以下、総称する場合は、単に検出部38と呼ぶ。)によって検出される。
図6に示すX軸方向に加速度が与えられると、可動電極35がX軸方向に変位し、検出部38Aの検出可動電極35a、検出固定電極36aで検出される静電容量と、検出部38Bの検出可動電極35a、検出固定電極36aで検出される静電容量に差が生じる。この静電容量の差からX軸方向の加速度を検出することができる。
図6に示す固定電極36の隅部36bの位置I、位置J上には、半導体層32を挟持する図示しない絶縁層をサンドブラスト加工等によって貫通させた貫通孔を介し、隅部36bの表面、貫通孔の内周面、絶縁層表面に固定電極36の電位を取り出すための電極部が金属薄膜にて形成される。
一方、可動電極35の電位は、当該可動電極35をビーム部34を介して支持する各支持部33から取り出すようにする。図6に示す各支持部33の位置K乃至位置N上には、図示しない絶縁層をサンドブラスト加工等によって貫通させた貫通孔を介し、支持部33の表面、貫通孔の内周面、絶縁層の表面に可動電極35の電位を取り出すための電極部が金属薄膜にて形成される。
図6に示すように、ストッパ部37は、可動電極35の動作により、後述する検出可動電極35aと検出固定電極36aとが衝突して損傷することを防止するために設けられている。ストッパ部37は、可動電極35に設けられた切り欠きに対応する突起部37aを設けることで衝突による影響を最小限に抑制している。なお、ストッパ部37は、可動電極35、固定電極36と電気的に絶縁されている。
図6に示すように、可動電極35には、その中央部から略垂直に細長く伸びる帯状の検出可動電極35aが形成されている。検出可動電極35aは、所定のピッチで、互いに平行となるように櫛歯状に複数形成される。
一方、固定電極36には、可動電極35の中央部に向けて、検出可動電極35aと平行に細長く伸びる帯状の検出固定電極36aが形成されている。検出固定電極36aは、上述した櫛歯状の複数の検出可動電極35aの間に、検出可動電極35aと1対1で平行に対向するように、所定のピッチ(例えば、検出可動電極35aと同一のピッチ)で櫛歯状に複数形成される。
図6に示すように、検出可動電極35a、検出固定電極36aを形成する上で設けられた間隙40は、一方側で狭い間隙40a、他方側で広い間隙40bとなっている。検出部38は、狭い側の間隙40aを検知ギャップ(電極ギャップ)として検出可動電極35a、検出固定電極36a間の静電容量を検出する。
このように、静電容量式センサ31は、上述した静電容量式センサ1と同様に、1対1でビーム部34が接続され、ビーム部34を介して可動電極35を支持する支持部33が島状に形成されているため、支持部33上に形成された任意の電極部間に電圧を印加して電流を流し、導通、内部抵抗を測定するという極めて簡便な手法により、この電極部間にあるビーム部34の折れや、ビーム部34に存在するクラックを検知することができる。
また、静電容量式センサ31は、ビーム部34の破損状態を検査することができるため、この検査機能を上述した自己診断機能の代替手段として利用することができる。
また、本発明の実施の形態として示す静電容量式センサ1,31は、加速度を検出するが、本発明は、これに限定されるものではなく、静電容量方式のセンサであればどのような物理量を検出するものにも適用することができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施の形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態として示す静電容量式センサの半導体層の構成について示す図である。 前記静電容量式センサを図1に示すI−I線で切断した様子について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサを図1に示すII−II線で切断した様子について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサの検出部の詳細な構成について説明するための図である。 ビーム部の破損状態を検知する手法について説明するための図である。 一軸方向の物理量を検出する静電容量式センサの一例を示した図である。
符号の説明
1 静電容量式センサ
2 半導体層
3 支持部
3a 表面
4 ビーム部
5 可動電極
5a 検出可動電極
6 固定電極
6a 検出固定電極
8 検出部
10 間隙
23 電極部
25 電極部
27 容量検出回路
28 ビーム破損検知回路
31 静電容量式センサ
32 半導体層
33 支持部
34 ビーム部
35 可動電極
35a 検出可動電極
36 固定電極
36a 検出固定電極
38 検出部
40 間隙

Claims (2)

  1. 物理量の変位に応じて動作する可動電極と、固定電極とを相互に間隙を介して対向配置し、前記固定電極と前記可動電極との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき前記物理量を検出する静電容量式センサにおいて、
    前記可動電極を弾性的に可動させる複数のビーム部を介して前記可動電極を支持する支持部が、前記各ビーム部と1対1で接続され、互いに接触することなく独立した複数の島状に形成されてなること
    を特徴とする静電容量式センサ。
  2. 前記固定電極と前記可動電極とが形成された半導体層の表裏面の少なくとも一方に接合された絶縁層のうち、前記複数の島状に形成された各支持部上の絶縁層に貫通孔を設け、前記貫通孔を介して前記絶縁層上に電極部が形成され、任意の前記電極部間の導通状態、内部抵抗の両方またはいずれか一方を検知可能とすること
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
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