JP2007292865A - レンズ保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動させるために電力を消費しない、形状記憶部材を用いたレンズ保護装置を提供する。
【解決手段】カメラ付き携帯電話機をカメラモードにすると、セラミック基板上に実装されたカメラ機能に関連する電子部品から熱が発生する。この熱を受けた形状記憶部材57は変態温度異常の温度に達すると収縮して、レンズバリア54を開位置へ移動させる。カメラモードをオフにすると、電子部品からの発熱はなくなるので、形状記憶部材57は自然に冷却されてバネ56によってレンズバリア54は閉位置へ移動される。
【選択図】図4
【解決手段】カメラ付き携帯電話機をカメラモードにすると、セラミック基板上に実装されたカメラ機能に関連する電子部品から熱が発生する。この熱を受けた形状記憶部材57は変態温度異常の温度に達すると収縮して、レンズバリア54を開位置へ移動させる。カメラモードをオフにすると、電子部品からの発熱はなくなるので、形状記憶部材57は自然に冷却されてバネ56によってレンズバリア54は閉位置へ移動される。
【選択図】図4
Description
本発明はレンズ保護装置に関し、さらに詳しくは、レンズを保護するバリアを形状記憶部材の変形力で移動させるレンズ保護装置に関する。
近年、携帯電話機にカメラモジュールを組み込んだカメラ付き携帯電話機が普及している。カメラ付き携帯電話機のような携帯機器に組み込まれるカメラモジュールは、撮影レンズが組み込まれた光学ユニットと、固体撮像素子(CCD)などをプリント配線板に実装したプリント配線板モジュールとから構成されている。また、デジタルカメラや携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラなどには、不使用時に撮影レンズを汚れから防ぐためにレンズバリアで覆うようにしたものがある。近年では、携帯電話機の小型化及び薄型化にともない、携帯電話機に備えられるカメラは小型化されている。これにより、撮影レンズを保護するレンズバリアにも小型化及び薄型化が求められている。
このことから、レンズ保護装置を小型化するために、駆動機構に形状記憶部材を用いたレンズ保護装置が知られている(例えば、特許文献1)。この形状記憶部材を用いたレンズ保護装置では、通電することによって形状記憶部材を収縮させて、レンズ保護装置を開閉する動力にするから、モータなどのレンズ保護装置を駆動するための大型の部材は必要なく、レンズ保護装置自体の小型化を実現している。しかし、形状記憶部材をレンズ保護装置の駆動機構に用いたとはいえ、形状記憶部材を通電加熱することによって収縮させる必要があることから、レンズ保護装置の消費する電力は少なくない。
このような形状記憶部材を用いたレンズ保護装置としては、駆動機構に用いられた形状記憶部材に通電する時間を制御するレンズ保護装置も知られている(例えば、特許文献2)。このレンズ保護装置は、通電加熱によって形状記憶部材を収縮させてレンズ保護装置を駆動するものの、その通電時間を少なく抑えることで電力の消費を抑制する。
また、同様にしてカメラに形状記憶部材を用いる例としては、小型化を目的として、絞り機構に形状記憶部材を用いる例も知られている(例えば、特許文献3)。以上のように、カメラを構成する各部品に形状記憶部材を用いることで、カメラ全体としての小型化妨げず、かつ自動開閉するレンズ保護装置や絞り機構が知られている。
特開2000−221563
特開2005−128450
特開2005−17632
しかしながら、形状記憶部材を用いてレンズ保護装置や絞り機構の駆動機構を構成する場合、レンズ保護装置などをコンパクトに実装することは可能になるが、通電することによって形状記憶部材を変形させて動力を得るから、レンズ保護装置や絞り機構を駆動するために余分な電力の消費を必要とするという問題が残っている。特に、近年では、カメラ機能に加え、ウェブ閲覧機能や音楽再生機能などを併せ持つ多機能な携帯電話機が普及していることを考慮すると、これらの機能で使用される電力は少なくないから、レンズ保護装置を駆動するために消費する電力も大きな問題となる。したがって、バッテリによって電力を供給されるという携帯機器の特性から、小型化はさることながら、消費電力を極力抑えつつ、ユーザの期待する機能を追加することが望まれている。
レンズ保護装置は、形状記憶部材をその駆動機構に用いることで小型化は可能にはなったものの、電力を消費してバリアの開閉を行うことには変わりはない。この点では、カメラ付き携帯電話機のように多機能で、これらの様々な機能に電力を消費せざるを得ない携帯機器に電力を多く消費するレンズ保護装置を実装することは難しい。
本発明は、上記問題を解決するためのものであり、レンズ保護装置の駆動機構に形状記憶部材を用いて小型化を実現し、この形状記憶部材を収縮させてレンズ保護装置を駆動するために電力を消費しない上に、自動で開閉するレンズ保護装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ保護装置は、撮影レンズの前面をレンズバリアで開閉するレンズ保護装置であり、プリント基板に実装された電子部品からの熱を受けて変態温度以上になったときに予め決められた記憶形状に変形する形状記憶部材を備え、この形状記憶部材が前記記憶形状に変形するときの変形力で前記レンズバリアを開き方向に移動させることを特徴とする。
また、前記レンズバリアを閉じ方向に付勢するバネを備え、前記形状記憶部材が変態温度未満に降下したときに前記バネの付勢によりレンズバリアを閉じ方向に移動させることを特徴とする。
また、前記プリント基板がセラミック基板で構成されるとともに前記電子部品は前記撮影レンズで結像された被写体像を光電変換するイメージセンサを含み、電子部品からの熱が前記セラミック基板を介して形状記憶部材に伝達されることを特徴とする。
本発明のレンズ保護装置は、レンズバリアの駆動機構に形状記憶部材を用いたので、駆動機構にモータなどの駆動部材を用いた場合よりも小型化が実現する。さらに、レンズバリアを駆動させる形状記憶部材の一端をプリント基板に接続する。このため、プリント基板上に実装された電子部品を駆動することで発生した熱を受けて形状記憶部材は収縮し、レンズバリアを駆動して撮影レンズは開放される。また、電子部品の駆動を停止することで熱の発生はなくなり、形状記憶部材は自然に冷却されることで変形することが容易になり、レンズバリアを移動させる付勢力を失うから、バネによってレンズバリアは駆動され、撮影レンズは保護される。このため、従来、形状記憶部材を収縮させるために必要であった、通電による電力の消費はなくなる。従って、小型化を実現しつつも、レンズ保護装置自身が消費する電力のない省電力なレンズ保護装置を提供することができる。
図1に、本発明を実施したカメラ付き携帯電話機5を、電話機能やカメラ機能などを使用する際の使用状態にした外観斜視図を示す。また、図2に、本発明を実施したカメラ付き携帯電話機5を、着信の待ち受け時や移動時の折り畳まれた待機状態にした外観斜視図を示す。
カメラ付き携帯電話機5は、受話部11と送話部10から構成される。受話部11と送話部10はヒンジ部15によって折りたたみ自在に連結されている。ヒンジ部15は受話部側のヒンジ部16と送話部側のヒンジ部17から構成されており、送話部10と受話部11の内部にそれぞれ備えられているカメラ付き携帯電話機5を構成する電子部品を実装したプリント基板(図示しない)は、ヒンジ部15を介してケーブルによって電気的に接続されている
カメラ付き携帯電話機5で通話する際には、受話部11の受話スピーカ20がユーザの耳へ、送話部10の送話マイク21がユーザの口の近傍へ配置されるように、受話部11と送話部10を開いてカメラ付き携帯電話機5を使用する(図1参照)。また、カメラ付き携帯電話機5のカメラ機能を用いる場合にも、受話部11と送話部10を通話する際と同様の位置まで開いて使用する。
送話部10は、送話部カバー25、送話部カバー26、バッテリカバー27、送話マイク21、操作部30、バッテリ(図示しない)、アンテナ86(図5参照)などから構成されている。送話部カバー25と送話部カバー26の間には、カメラ付き携帯電話機5を構成する様々な電子部品(例えばアンテナ86や送話マイク21)が実装されたプリント基板(図示しない)が備えられている。このプリント基板は送話部カバー25にネジ及びネジ穴(図示しない)などによって固定されている。
また、送話部カバー26とバッテリカバー27の間にはバッテリが備えられており、バッテリは送話カバー26にあけられた貫通孔を介してプリント基板と接続し、プリント基板上に実装された電子部品に電力を供給する。操作部30には、カメラ付き携帯電話機5の電源をオン、オフするための電源ボタン、通話時のダイヤル操作を行うためのダイヤルボタン、電話モードやカメラモードなどを切り替えるためのメニューボタンやカーソルキーなどから構成される。また、操作部30の各種ボタンには、カメラ付き携帯電話機5のモードによって異なる複数の機能が割り当てられている。
なお、カメラ付き携帯電話機5の動作モードは、電話機能を使用するための電話モードの他に、内蔵されているデジタルカメラを用いて撮影を行うカメラモード、メールを作成及び送受信するメールモード、インターネットに接続するインターネットモードなどを備えており、通常は電話モードの着信待ち受け状態で携帯するように設定されている。
受話部11は、受話部カバー35、受話部カバー36、LCDパネル40、受話スピーカ20、カメラモジュール45、レンズ保護装置50などから構成されている。LCDパネル40は、文字や画像などの情報を表示するとともに、カメラ付き携帯電話機5のカメラ機能を使用する場合には、撮影画像を確認するビューファインダとしても使用する。また、受話部カバー35と受話部カバー36の間には、カメラ付き携帯電話機5を構成する様々な電子部品(例えば、受話スピーカ20)が実装されたプリント基板(図示しない)に加えて、カメラモジュール45が備えられている。このプリント基板やカメラモジュール45はネジやネジ穴(図示しない)などによって受話部カバー35または受話部カバー36に固定されている。また、受話部カバー36には、後述するカメラモジュール45を構成するレンズユニット62の撮影レンズ64をカメラ付き携帯電話機5の外部に露呈するための開口部47が設けられている。さらに、この開口部47の背後には、後述するレンズ保護装置50が設けられている。
図3に、受話部11の主要部の分解斜視図を示す。受話部カバー36に設けられた開口部47の背後には、レンズ保護装置50のガイド開口部51、レンズユニット62の撮影レンズ64、プリント基板ユニット63に実装された固体撮像素子(以下、CCD)(イメージセンサ)71が同一光軸上に配置される。レンズ保護装置50は、ネジ及びネジ穴(図示しない)などによって受話部カバー36に固定されている。また、図示しない部分において、カメラモジュール45は、カメラ付き携帯電話機5を構成する様々な電子部品を実装したプリント基板(図示しない)と接続及び固定されている。
レンズ保護装置50は、レンズバリア54、ガイド52、バネ56、形状記憶部材57、熱伝導部材58から構成される。また、ガイド52は矩形状のガイドカバー53aとガイドカバー53bから構成されており、ガイド開口部51を備えている。ガイドカバー53bには、溝55が形成されている。
ガイドカバー53aとガイドカバー53bを嵌合させたガイド52は、ガイドカバー53bに形成された溝55の部分が中空になる。このガイド52の中空の空間は、レンズバリア54、バネ56、形状記憶部材57が収まる空間である。レンズバリア54は、この溝55の形状に沿って移動自在であり、ガイド開口部51を塞ぐ閉位置と、ガイド開口部51を開放する開位置との間を移動する。レンズバリア54自身は、動力を持たないから、バネ56及び形状記憶部材57によって付勢される力によって、レンズバリア54はガイド52の中空の空間を移動する。
レンズバリア54がガイド52の中空の空間を移動する様子を図4に示す。図4(a)は、レンズバリア54が閉位置にあることによってレンズユニット62の撮影レンズ64がカメラ付き携帯電話機5の外部から遮蔽されている様子を示す。また、図4(b)は、レンズバリア54が開位置へ移動し、レンズユニット62の撮影レンズ64がカメラ付き携帯電話機の外部に露出されている様子を示す。
形状記憶部材57は、形状記憶合金からなる。この形状記憶合金は、形状記憶合金自身の温度が変態温度と呼ばれる所定の温度に達すると収縮するように設計されている。また、形状記憶合金自身の温度が変態温度以下であるときには、容易に変形させることができる。したがって、この形状記憶合金からなる形状記憶部材57は、形状記憶部材57自身の温度が変態温度以上になると、収縮してレンズバリア54を変位させる付勢力を発生し、形状記憶部材57自身の温度が変態温度以下であるときには、容易に変形されるから、レンズバリア54を付勢する力を持たない。つまり、レンズバリア54に係合されている形状記憶部材57は、形状記憶部材57自身の温度が所定の温度以上に上昇した場合にだけ、且つレンズバリア54を開位置方向にだけ、レンズバリア54を付勢する力を発生する。
なお、形状記憶部材57をなす形状記憶合金は、ニッケルとチタンからなる形状記憶合金である。このニッケルとチタンからなる形状記憶合金は、ニッケルとチタンの混合比率を変えることによって変態温度を自由に設計することができる。
バネ56は、バネ56自身が伸張した伸びに比例する弾性力を発生する。この弾性力によって、バネ56は、レンズバリア54を付勢する。バネ56が発生する弾性力は、形状記憶部材57のように部材自身或いは周辺の温度に殆ど影響を受けないから、バネ56が伸張或いは収縮しているときには常にレンズバリア54を付勢する力を発生することができる。レンズ保護装置50を構成するバネ56は、レンズバリア54が閉位置にあるときにも、バネ56の自然長よりも伸張した状態になるように設計されている。したがって、バネ56はレンズバリア54を常に閉位置方向へ付勢している。
上述のように、バネ56と形状記憶部材57とがレンズバリア54に係合されているから、バネ56が閉位置方向に付勢する力と形状記憶部材57が開位置方向に付勢する力の均衡にしたがって、レンズバリア54はガイド52の中空の空間を溝55に沿って、開位置と閉位置との間で移動する。また、形状記憶部材57が変態温度以下であるときには、形状記憶部材57はレンズバリア54を開位置方向に付勢する力を発生しないから、バネ56がレンズバリア54を閉位置方向に付勢する力によって、レンズバリア54は開位置へ移動、或いは開位置を維持される。
レンズバリア54が閉位置にあると、ガイド開口部51は閉塞される。したがって、受話部カバー36に設けられた開口部47から入る光やほこりなどは、レンズバリア54によってレンズユニット62の撮影レンズ64から遮断される。つまり、閉位置にあるレンズバリア54は、ほこりなど撮影レンズ64を汚したり、傷つけたりするおそれのあるものからから撮影レンズ64を保護する。
また、レンズバリア54が開位置にあると、ガイド開口部51は開放される。したがって、受話部カバー36に設けられた開口部47から入る光やほこりなどは、ガイド開口部51を通過し、レンズユニット62の撮影レンズ64まで到達することができる。つまり、レンズバリア54が開位置にあれば、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部に露出され、カメラ付き携帯電話機5のカメラ機能を用いるときには、被写体光を受光することができる。
なお、バネ56の一端は、上述のように、レンズバリア54に係合されているが、バネ56の他端はガイドカバー53bに設けられた突起に固着されている。また、形状記憶部材57も同様にして、その一端をレンズバリア54に係合されている。形状記憶部材57の他端は、熱伝導部材58に半田付けによって固定されている。つまり、形状記憶部材57の一端は、熱伝導部材58との熱交換効率が良いように固着されている。
熱伝導部材58は、カメラモジュール63のプリント基板ユニット63内で発生する熱を、セラミック基板70を介して上述の形状記憶部材57に伝導する。したがって、熱伝導部材58の一端は、形状記憶部材57に、他端はセラミック基板70に接続されている。また、熱伝導部材58は、形状記憶部材57及びセラミック基板70と熱的に接触していればよいので、これらの間に電気的な接続は必要としない。
図5に、本発明を実施したカメラ付き携帯電話機5の電気的構成を表すブロック図を示す。カメラモジュール45は、携帯電話機に撮影機能を組み込むためのものであり、レンズユニット62とプリント基板ユニット63から構成される。レンズユニット62は、撮影レンズ64を構成するレンズ65、66、67と、レンズ駆動機構68と、モータ69とから構成される。レンズ65とレンズ66は、図示しないレンズ鏡筒にスライド自在に保持され、レンズ67はレンズ鏡筒の背面に形成された撮影開口(図示せず)に固着されている。
レンズ駆動機構68は、例えばウォームホイール、低速ギア等から構成され、レンズ65及びレンズ66を撮影光軸に対して平行な方向にスライド移動する。モータ69は、レンズ駆動機構68を駆動する駆動源であり、図示しないモータギアを介してレンズ駆動機構68に接続されている。モータ69としては、例えばパルスモータが用いられる。このモータ69が正逆転すると、ズーム倍率が広角側、望遠側にセットされる。
プリント基板ユニット63は、セラミック基板(プリント基板)70と、セラミック基板70に実装された固体撮像素子(以下、CCD)(イメージセンサ)71、CCDドライバ72、モータドライバ73、相関二重サンプリング回路(CDS)74、増幅器(AMP)75、A/D変換回路(A/D)76などとから構成される。セラミック基板70(プリント基板)はガラスセラミックなどからなるセラミックグリーンシートを複数枚積層して焼成することで形成される。このセラミックグリーンシートは、セラミック基板70に実装されたCCDドライバ72(図示しない)などの電子部品から発生した熱を、熱伝導部材58に効率よく伝達する程度に熱伝導性がよい。また、モータドライバ73は、モータ69の駆動を制御する。モータドライバ73は、撮影時に操作部30のズームボタンが押圧操作されたときに、モータ69にパルス信号を出力してレンズ65、及びレンズ66を移動させる。
CCD71は、周知のように、多数の受光素子がマトリックス状に配列された光電面を備えており、レンズ65、66、67を通過して光電面に結像した被写体光を光電変換する。このCCD71は、CCDドライバ72から出力された垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつアナログの撮像信号として出力する。なお、CCDドライバ72(電子部品)は高クロックで動作し、発熱する電子部品のひとつである。
CCD71から出力されたアナログの撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)74に入力されてノイズが除去されるとともに、増幅器(AMP)75で増幅される。そして、A/D変換回路(A/D)76に入力されてデジタルな画像データに変換される。A/D変換回路(A/D)76から出力されたデジタルな画像データは、画像処理回路78に入力され、マトリックス演算処理、ホワイトバランス調節、ガンマ補正などの各種画像処理が施され、RAM82に書き込まれる。RAM82は作業用メモリであり、画像データや、制御部80によって実行される制御用プログラムが読み出される。ROM83には、前記制御用プログラムや設定情報などが格納される。
LCDパネル40には、RAM82に記憶された画像データがスルー画として表示される。操作部30のシャッタボタン(図示せず)が全押しされると、RAM82に記憶された画像データは圧縮処理が施された後、図示しないメモリカードなどの記憶媒体に記憶される。
制御部80は、操作部30の各種ボタンからの入力操作に応じて、電話機能部85及びカメラモジュール45にバッテリからの電力を供給し、各部を制御する。例えば、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードに切り替えると、制御部80は、ROM83に格納されている各種プログラムを読み出し、これらのプログラムに従ってカメラモジュール45の各部を上述したように駆動する。また、例えば、カメラ付き携帯電話機5を電話モードに切り替えると、制御部80は、ROM83に格納されている各種プログラムを読み出し、これらのプログラムに従って電話機能部85を駆動する。
電話機能部85には、アンテナ86、受話スピーカ20、送話マイク21などが接続されており、カメラ付き携帯電話機5を電話機として機能させる。通話は、受話スピーカ20及び送話マイク21を通して行われ、通話の音声はアンテナ86を介して外部の基地局と通信される。
次に、本実施形態の作用について説明する。カメラ付き携帯電話機5は、着信の待ち受け時には折り畳まれた待機状態にあるので、送話部11と受話部10をヒンジ部16を中心に回動させて使用状態にすると、制御部80はユーザの設定した画像などをLCDドライバ87を介してLCDパネル40に表示する。
このとき、カメラ付き携帯電話機5はカメラモードになっていないから、カメラモジュール45には給電されておらず、形状記憶部材57はどこからも熱を供給されないから、形状記憶部材57は変態温度以下の温度である。したがって、形状記憶部材57はレンズバリア54を開位置方向に付勢する力を略発生しておらず、小さな力によって容易に伸張されるから、レンズバリア54はバネ56に付勢される力によって閉位置にある。つまり、レンズ保護装置40によって撮影レンズ64は、カメラ付き携帯電話機5の外部から保護されている。
そして、ユーザが操作部30のメニューボタンを操作して、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードに変更すると、制御部80はバッテリからカメラモジュール45に電力の供給を開始し、ROM83からカメラモジュール45を動作させるために必要な各種プログラムを読み出す。読み出されたこれらのプログラムにしたがって、制御部80はカメラモジュール45のプリント基板ユニット63に実装されたCCDドライバ72を介してCCD71の制御を開始する。また、同時に、制御部80はモータドライバ73を介してモータ69の制御を開始する。このとき、カメラモジュール45のプリント基板ユニット63に実装された電子部品のいくつかは少なからず発熱する。例えば、CCDドライバ72は高クロックで動作するので発熱する。
プリント基板ユニット63に実装されたCCDドライバ72などの電子部品から発生した熱は、セラミック基板70を介して、セラミック基板70に一端を半田付けで固定された熱伝導部材58に伝導する。熱伝導部材58は、他端をレンズ保護装置40の形状記憶部材57に半田付けで固定されているので、熱伝導部材58の熱は形状記憶部材57に伝導する。
カメラ付き携帯電話機5を電話モードの待ち受け状態からカメラモードに変更する以前には、レンズバリア54を介して、バネ56がレンズバリア54を閉位置方向に付勢する力によって伸長されていた形状記憶部材57は、熱伝導部材58から伝えられた熱によって温度が上昇する。形状記憶部材57の温度が変態温度に達すると、形状記憶部材57は相変態を起こし、形状記憶部材57が記憶している長さまで収縮する。
形状記憶部材57が収縮する際にレンズバリア54を開位置方向へ付勢する力は、バネ56がレンズバリア54を閉位置へ付勢する力を上回るように設計されているから、レンズバリア54は、形状記憶部材57の収縮にともなって、開位置へ移動される。このように、レンズ保護装置40のガイド開口部51は開放され、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部に露出される。
撮影レンズ64がカメラ付き携帯電話機5の外部に露出されると、カメラモジュール45は、スルー画の取得を開始する。そして、LCDパネル40に表示されるスルー画を確認しながらフレーミングを行い、操作部30のシャッタボタン(図示しない)を押圧操作することでメモリカード(図示しない)などの記憶媒体に画像を取得する。
次に、操作部30を操作し、電話モードなどにして、カメラ付き携帯電話機5のカメラモードを終了させると、制御部80は、ROM83から読み出したプログラムにしたがって、カメラモジュール45を停止処理する。例えば、制御部80は、カメラモジュール45のプリント基板ユニット63に実装された電子部品へのバッテリからの電力の供給を停止する。そして、プリント基板ユニット63に実装されたCCDドライバ72などが停止処理されると、CCDドライバ72が作動していたときに発生していた熱は発生しなくなり、CCDドライバ72自身は自然に冷却される。同様にして、プリント基板ユニット63に実装された電子部品が停止処理されると、熱の発生は止まり、自然に冷却される。また、カメラモジュール45が停止処理され、セラミック基板70に実装された電子部品から熱が発生しなくなると、セラミック基板70やセラミック基板70と熱的に接続されている熱伝導部材58に伝導する熱もなくなるから、これらも同様にして自然に冷却される。
同様にして、熱伝導部材58に熱的に接続されている形状記憶部材57も、カメラモジュール45の動作が停止されると、熱の供給源を失うから、自然に冷却される。その後、変態温度以上であった形状記憶部材57の温度が変態温度以下にまで下がると、形状記憶部材57の収縮はおさまり、容易に変形可能になる。したがって、形状記憶部材57はレンズバリア54を開位置方向へ付勢する力を失うから、レンズバリア54は、バネ56が閉位置方向へ付勢する力によって、再び閉位置へ移動する。
以上のように、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードにすると、レンズバリア54は自動的に開位置へ移動され、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部に露出される。また、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードから、例えば電話モードにすると、レンズバリア54は自動的に閉位置に移動され、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部から遮蔽され、保護される。なおかつ、レンズ保護装置40のレンズバリア54は、カメラモジュール45を使用することによって発生する熱だけを用いて、バネ56と形状記憶部材57によって自動的に閉位置及び開位置へ移動されるから、レンズ保護装置40による撮影レンズ64の保護及び開放の切り換えに全く電力を消費しない。
なお、本実施形態のカメラ付き携帯電話機5では、矩形状のレンズ保護装置40を用いたが、レンズ保護装置の形状はこれに限らない。例えば、図6は受話部11の主要部の分解斜視図であり、円形状でレンズバリアを2枚持つレンズ保護装置において本発明を適用した例を示す。なお、矩形状のレンズ保護装置40と共通する部材については、同じ符号を付しその説明を省略する。また、図7に円形状のレンズ保護装置90の上面図を示す。
受話部カバー36に設けられた開口部47の背後に、レンズ保護装置50の開口部96、レンズユニット62の撮影レンズ64、プリント基板ユニット63に実装されたCCD71が同一光軸上に配置される(図6参照)。詳細は後述するが、円形状のレンズ保護装置90を構成する形状記憶部材95は、その両端をプリント基板ユニット63に固着され、熱的に接続されている。
円形状のレンズ保護装置90は、円形開口板91、一対のレンズバリア92、支持軸93、バネ(レンズ保護装置駆動機構)94、形状記憶部材(レンズ保護装置駆動機構)95から構成される。円形開口板91には、開口部96が設けられている。また、円形状のレンズ保護装置90は、図示しない固定部材によって、受話部カバー36及びプリント基板ユニット63に固定されている。円形状のレンズ保護装置90のバネ94は矩形状のレンズ保護装置40のバネ56と、円形状のレンズ保護装置90の形状記憶部材95は矩形状のレンズ保護装置40の形状記憶部材57と同じ素材である。また、円形状のレンズ保護装置90においても矩形状のレンズ保護装置40と同様に、レンズバリア92が開口部96を塞ぐ位置を閉位置、レンズバリア92が開口部96を開放する位置を開位置と呼ぶことにする。
図7に示すように、円形開口板91には、一対のレンズバリア92が支持軸93を回転の中心として回動自在に取り付けられている。但し、必要以上にレンズバリア92が回転することを抑制するためのストッパ99a及びストッパ99bが円形開口板91に設けられている。ストッパ99aはレンズバリア92の回転を閉位置で正しくとめるためのストッパであり、ストッパ99bはレンズバリア92の回転を開位置で正しく止めるためのストッパである。
一対のレンズバリア92は、一端に突起部97が設けられており、この突起部97にはバネ94の一端と形状記憶部材95が係止されている。突起部97には図示しない溝が設けてあり、バネ94の一端と形状記憶部材95は円形開口板91の平面方向には滑らかにすべり、円形開口板91の平面に垂直方向にはずれることなく係止される。バネ94の他端は、円形開口板91に設けられた係止部98の溝(図示しない)に係止されている。この係止部98に設けられた溝も、レンズバリア92の突起部97と同様に、バネ94の一端は、円形開口板91の平面方向には滑らかにすべり、円形開口板91の平面に垂直な方向にはずれることなく係止されている。また、形状記憶部材95の両端は、円形開口板91に設けられた貫通孔100を通して、カメラモジュール45のプリント基板ユニット63を構成するセラミック基板70に直接半田付けによって固着されている。
レンズバリア92が開位置と閉位置とで移動する様子を図8に示す。図8(a)は、レンズバリア54が閉位置にあることによってレンズユニット62の撮影レンズ64がカメラ付き携帯電話機5の外部にから遮蔽されている様子を示す。また、図8(b)は、レンズバリア54が開位置へ移動し、レンズユニット62の撮影レンズ64がカメラ付き携帯電話機の外部に露出されている様子を示す。
上述したように、バネ94と形状記憶部材95はレンズバリア92に設けられた突起部97に係止されているから、形状記憶部材95が変態温度以下であり、レンズバリア92を開位置方向に付勢する力を持たないときには、レンズバリア92は、バネ94によって突起部97を係止部98方向に付勢される。レンズバリア92は、支持軸93を中心にストッパ99aに突き当たるまで回転される。ストッパ99aによってレンズバリア92の回転が止められると、開口部96は一対のレンズバリア92によって塞がれる(図8(a)参照)。
また、形状記憶部材95が変態温度以上の温度になると、形状記憶部材95は収縮してレンズバリア92を開位置方向に付勢する力を発生する。形状記憶部材95が収縮することでレンズバリア92を開位置へ付勢する力は、バネ94がレンズバリア92を閉位置方向へ付勢する力よりも大きくなるように設計されている。したがって、形状記憶部材95が変態温度以上になると、レンズバリア92は形状記憶部材95によって貫通孔100の方向へ付勢されて回転する。このときレンズバリア92は、支持軸93を中心として、ストッパ99bに突き当たるまで回転される。ストッパ99bによってレンズバリア92の回転が止められると、開口部96は、一対のレンズバリア92から開放される(図8(b)参照)。
次に、円形レンズ保護装置90を用いたときの作用について説明する。カメラ付き携帯電話機5は、着信の待ち受け時には折りたたまれた待機状態にあるので、送話部11と受話部10をヒンジ部16を中心に回動させて使用状態にすると、制御部80はユーザの設定した画像などをLCDパネル40に表示する。
このとき、カメラ付き携帯電話機5はカメラモードになっていないから、カメラモジュール45には給電されておらず、形状記憶部材95はどこからも熱を供給されていないから、形状記憶部材95は変態温度以下の温度である。したがって、形状記憶部材95はレンズバリア92を開位置方向に付勢する力を発生しておらず、容易に変形される状態であるから、レンズバリア92はバネ94に付勢される力によって閉位置にある。つまり、レンズ保護装置90によって撮影レンズ64は、カメラ付き携帯電話機5の外部から保護されている。
そして、ユーザが操作部30のメニューボタンを操作して、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードに変更すると、制御部80はバッテリからカメラモジュール45に電力の供給を開始し、ROM83からカメラモジュール45を動作させるために必要な各種プログラムを読み出す。読み出されたこれらのプログラムにしたがって、制御部80はカメラモジュール45のプリント基板ユニット63に実装されたCCDドライバ72を介してCCD71の制御を開始する。このとき、プリント基板ユニット63に実装された電子部品のいくつかは少なからず発熱する。例えば、CCDドライバ72は高クロックで動作するので発熱する。
プリント基板ユニット63に実装されたCCDドライバ72などの電子部品から発生した熱は、セラミック基板70を介して、セラミック基板70に両端を半田付けで固定された形状記憶部材95に伝導する。
カメラ付き携帯電話機5を電話モードの待ち受け状態からカメラモードに変更する以前には、レンズバリア92の突起部97を介して、バネ94がレンズバリア92を閉位置方向に付勢する力によって伸張されていた形状記憶部材95は、セラミック基板70から受けた熱によって温度が上昇する。形状記憶部材95の温度が変態温度に達すると、形状記憶部材95は相変態を起こし、形状記憶部材95が記憶している長さまで収縮する。
形状記憶部材95が収縮する際にレンズバリア92を開位置方向に付勢する力は、バネ94がレンズバリア92を閉位置方向へ付勢する力を上回るように設計されているから、レンズバリア92は、形状記憶部材95の収縮にともなって、開位置へ回転される。このように、レンズ保護装置90の開口部96は開放され、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部に露出される。
撮影レンズ64がカメラ付き携帯電話機5の外部に露出されると、カメラモジュール45は、スルー画の取得を開始する。そして、LCDパネル40に表示されるスルー画を確認しながらフレーミングを行い、操作部30のシャッタボタンを押圧操作することでメモリカードなどの記憶媒体に画像を取得する。
操作部30を操作し、電話モードなどにして、カメラ付き携帯電話機5のカメラモードを終了させると、制御部80は、ROM83から読み出したプログラムにしたがって、カメラモジュール45の停止処理をする。例えば、制御部80は、カメラモジュール45のプリント基板ユニット63に実装された電子部品へのバッテリからの電力の供給を停止する。そして、プリント基板ユニット63に実装されたCCDドライバ72などが停止処理されると、CCDドライバ72が作動していたときに発生していた熱の発生はなくなり、CCDドライバ72自身は自然に冷却される。同様にして、プリント基板ユニット63に実装された電子部品が停止処理されると、熱の発生は止まり、自然に冷却される。また、カメラモジュール45が停止処理され、セラミック基板70に実装された電子部品からの熱が発生しなくなると、セラミック基板70やセラミック基板70に熱的に接続されている形状記憶部材95に伝導する熱もなくなるから、これらも同様にして自然に冷却される。
そして、変態温度以上であった形状記憶部材95の温度が変態温度以下にまで下がると、形状記憶部材95の収縮はおさまり、容易に変形可能になる。したがって、形状記憶部材95はレンズバリア92を開位置方向へ付勢する力を失うから、レンズバリア92は、バネ94が閉位置方向に付勢する力によって、再び閉位置へ回転される。
以上のように、円形状のレンズ保護装置90を用いた場合であっても、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードにすると、レンズバリア92は自動的に開位置へ移動され、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部に露出される。また、カメラ付き携帯電話機5をカメラモードから、例えば電話モードにすると、レンズバリア92は自動的に閉位置に移動され、撮影レンズ64はカメラ付き携帯電話機5の外部から遮蔽され、保護される。なおかつ、レンズ保護装置90のレンズバリア92は、カメラモジュール45を使用することによって発生する熱だけを用いて、バネ94と形状記憶部材95によって自動的に閉位置と開位置へ移動されるから、レンズ保護装置90による撮影レンズ64の保護及び開放の切り換えに全く電力を消費しない。
なお、本実施形態のカメラ付き携帯電話機5で用いた形状記憶部材は、常温から変態温度に達したときに収縮するように製造されているが、これとは逆に常温から変態温度に達したときに伸長する形状記憶部材を用いてもよい。また、形状記憶部材やバネの配置とレンズバリアに付勢する力の向きも、本発明のレンズ保護装置を用いる製品のデザインなどに合わせて、その組み合わせを変えてもよい。また、バネ56およびバネ94の代わりに、変態温度に達したときに伸張する形状記憶部材を用い、本実施形態の形状記憶部材と同様にセラミック基板を熱源として動作させても良い。
なお、本実施形態のカメラ付き携帯電話機5では、矩形状のレンズ保護装置40を駆動するために形状記憶部材57を熱伝導部材58に半田付けし、熱伝導部材58を介してセラミック基板70と熱的に接触させることで間接的にセラミック基板70に実装された電子部品の発生する熱を利用したが、必ずしも熱伝導部材85を介する必要はない。例えば、形状記憶部材を用いた形状記憶部材の一端を直接セラミック基板70などの熱源に半田付けなどによって接触させてもよい。また、必ずしも半田付けによって熱接触させる必要はない。例えば、形状記憶部材の一端を挟み込む受け口をセラミック基板上に用意し、そこに形状記憶部材の一端を挟み込むなどすることで、固定及び熱接触させてもよい。
同様にして、円形状のレンズ保護装置90を駆動するために形状記憶部材95の両端をセラミック基板70に直接半田付けすることによって固定し、熱接触させたが、形状記憶部材95にセラミック基板70に実装された電子部品から発生した熱が伝わればよいので、形状記憶部材95とセラミック基板70との間に効率よく熱を伝導することができる熱伝導部材などを設けてもよい。また、形状記憶部材95の端は必ずしも半田付けによってセラミック基板70や前述の熱伝導部材に固定することで熱接触する必要もない。本発明を実施するにあたり、十分に熱が形状記憶部材に伝えられればよいので、例えば、形状記憶部材の端を挟み込む受け口をセラミック基板上に用意し、そこに形状記憶部材の一端を挟み込むことで、固定及び熱接触させてもよい。
なお、本実施形態のカメラ付き携帯電話機では、らせん状及び線状の形状記憶部材を用いたが、形状記憶部材の形状はこれに限らない。例えば、線状の形状記憶合金を網目状に編んだものは、単純な線状の形状記憶合金よりもおおきな、人間の筋肉と同程度の伸縮率で大きな応力を発生することが知られている。この網目状に編んだ形状記憶部材は人口筋肉と呼ばれることもあり、リハビリテーションの補助機材などへの応用が期待されている。このような、形状記憶合金を用いた応用素材を用いても、本発明を実施することができる。
なお、本実施形態では、カメラ付き携帯電話機を用いて説明したが、本発明の適用はこれに限らない。例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮影機器や、PDAなどの携帯機器或いは小型機器に組み込まれる撮影機能や、プロジェクタなどの映写機器にも、本発明のレンズ保護装置を用いることができる。
5 カメラ付き携帯電話機
10 送話部
11 受話部
40 LCDパネル
45 カメラモジュール
50、90 レンズ保護装置
54、92 レンズバリア
56、94 バネ
57、95 形状記憶部材
58 熱伝導部材
62 レンズユニット
63 プリント基板ユニット
64 撮影レンズ(レンズ)
70 セラミック基板(プリント基板)
71 CCD(電子部品、イメージセンサ)
72 CCDドライバ(電子部品)
10 送話部
11 受話部
40 LCDパネル
45 カメラモジュール
50、90 レンズ保護装置
54、92 レンズバリア
56、94 バネ
57、95 形状記憶部材
58 熱伝導部材
62 レンズユニット
63 プリント基板ユニット
64 撮影レンズ(レンズ)
70 セラミック基板(プリント基板)
71 CCD(電子部品、イメージセンサ)
72 CCDドライバ(電子部品)
Claims (3)
- 撮影レンズの前面をレンズバリアで開閉するレンズ保護装置において、
プリント基板に実装された電子部品からの熱を受けて変態温度以上になったときに予め決められた記憶形状に変形する形状記憶部材を備え、この形状記憶部材が前記記憶形状に変形するときの変形力で前記レンズバリアを開き方向に移動させることを特徴とするレンズ保護装置。 - 前記レンズバリアを閉じ方向に付勢するバネを備え、前記形状記憶部材が変態温度未満に降下したときに前記バネの付勢によりレンズバリアを閉じ方向に移動させることを特徴とする請求項1記載のレンズ保護装置。
- 前記プリント基板がセラミック基板で構成されるとともに前記電子部品は前記撮影レンズで結像された被写体像を光電変換するイメージセンサを含み、電子部品からの熱が前記セラミック基板を介して形状記憶部材に伝達されることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006118065A JP2007292865A (ja) | 2006-04-21 | 2006-04-21 | レンズ保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006118065A JP2007292865A (ja) | 2006-04-21 | 2006-04-21 | レンズ保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007292865A true JP2007292865A (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=38763571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006118065A Pending JP2007292865A (ja) | 2006-04-21 | 2006-04-21 | レンズ保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007292865A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009223319A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | スライド機構 |
WO2023169381A1 (zh) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 华为技术有限公司 | 电子设备以及壳体组件 |
-
2006
- 2006-04-21 JP JP2006118065A patent/JP2007292865A/ja active Pending
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