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JP2007290946A - 断熱材組成物とその製造方法および断熱構造体の施工方法。 - Google Patents

断熱材組成物とその製造方法および断熱構造体の施工方法。 Download PDF

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JP2007290946A
JP2007290946A JP2007038172A JP2007038172A JP2007290946A JP 2007290946 A JP2007290946 A JP 2007290946A JP 2007038172 A JP2007038172 A JP 2007038172A JP 2007038172 A JP2007038172 A JP 2007038172A JP 2007290946 A JP2007290946 A JP 2007290946A
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Makoto Hirai
誠 平井
Hiroko Furukawa
博子 古川
Yoshiaki Sato
嘉昭 佐藤
Toshihiro Otani
俊浩 大谷
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Oita University
Cosmo Co Ltd
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Oita University
Cosmo Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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Abstract

【課題】各断熱材組成物の製造方法、その断熱構造体の施工方法を提供する。
【解決手段】セメントの密度が0.2〜1.0g/cm3、混和材の密度が0.01〜0.2g/cm3、吸水性を有する中空骨材の密度が0.3〜0.6g/cm3、補強材の密度が0.001〜0.05g/cm3、混和剤および水を含む密度が0.001〜0.04g/cm3であり、且つ前記吸水性を有する中空骨材が容積比で55%〜90%含むことを特徴とする請求項2に記載の断熱材組成物。セメントの密度が0.45〜0.9g/cm3、混和材の密度が0.05〜0.2g/cm3、吸水性を有しない中空骨材の密度が0.005〜0.02g/cm3、補強材の密度が0.001〜0.05g/cm3、混和剤および水を含む密度が0.01〜0.04g/cm3であり、且つ前記吸水性を有しない中空骨材が容積比で30%〜60%含むことを特徴とする請求項5に記載の断熱材組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に船舶の床に配設する断熱材組成物とその製造方法および断熱構造体の施工方法に関するものである。
船舶においてエンジンルームに面する居住区(人が航海中生活する場所)は、エンジン火災などから人の安全を守るために、船舶構造・機関・設備関係法令の船舶防火構造規則(FTP Code(Fire Test Procedures Code))のA60級仕切り材の評価試験(以下、A60試験)に合格した防火構造体を設置する規定になっている。当試験は、実際の床構造体(断熱材+鋼板)と同じ断面寸法の供試体に対して、下面より1時間で約950℃に達するような規定の温度で加熱した際に、温度やひび割れに関する基準を満足しなければならないが、この試験では温度のみならず鋼板の反りによる応力も加わるためかなり過酷な条件といえる。また、この防火構造体に使用できる材料は予め不燃性試験によって燃焼せず、有毒ガスが発生しないことを確かめたものでなければならない。
既存の一般的な船舶艤装床材は、床鋼板上面側において鋼板に耐火・断熱材であるケイ酸カルシウムボードを貼り付け、その上に金属網を貼り、さらにその上にモルタルを塗るというものである。船舶の場合、家具や棚などの全てのものが事前に固定されているため、狭い場所の施工が複雑で施工が難しい上、ケイ酸カルシウムボードを細かく切り込む必要があり、それによる多くの粉塵が舞い散る中での作業となり、作業環境も劣悪である。さらに、多くの廃棄物が発生しているといった問題を抱えている。
このような問題を解決するには、床上面のみにおいて流し込みによる施工が可能な高断熱材料の開発が必要である。そのような材料であれば作業工程が短縮され、ケイ酸カルシウムボードなどを使用しないことで産業廃棄物を発生させないばかりでなく、粉塵の発生も少なく、作業環境の改善が可能である。しかし、床厚や重量の増加は船舶重量の増加から輸送コストの増加を招き、床厚及び単位面積あたりの重量を既存の工法よりも抑えたものでなければならない。また、使用する材料は加熱時に燃焼せず、有毒ガスを発生しないようなものを選定しなければならない。
本発明は前記課題を解決するものでありその特徴とする技術的手段は次の(1)〜(9)の発明のとおりである。
(1)、セメント、混和材、吸水性を有する中空骨材、補強材、混和剤および水を含む密度が0.6〜1.2g/cm3、であり、且つ前記吸水性を有する中空骨材が容積比で55%〜90%含むことを特徴とする断熱材組成物。
(2)、セメントの密度が0.2〜1.0g/cm3、混和材の密度が0.01〜0.2g/cm3、吸水性を有する中空骨材の密度が0.3〜0.6g/cm3、補強材の密度が0.001〜0.05g/cm3、混和剤および水を含む密度が0.001〜0.04g/cm3であり、且つ前記吸水性を有する中空骨材が容積比で55%〜90%含むことを特徴とする前記(1)に記載の断熱材組成物。
(3)、セメントを10〜50W%と、混和材を2〜40W%と、吸水性を有する中空骨材を15〜40W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を0.1〜2W%と、水を25〜50W%を混練した後、この混練物を流し込んで前記 (2)の断熱材組成物を成形することを特徴とする断熱材組成物の製造方法。
(4)、セメントを10〜50W%と、混和材を2〜40W%と、吸水性を有する中空骨材を15〜40W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を0.1〜2W%と、水を25〜50W%を混練した後、この混練物を金属板の上に流し込んで前記(1)(2)の断熱材組成物層を成形し、この断熱材組成物層の上に補強仕上材層を積層することを特徴とする断熱構造体の施工方法。
(5)、セメント、混和材、吸水性を有しない中空骨材、補強材、混和剤および水を含む密度が0.8〜1.4g/cm3、であり、且つ前記吸水性を有しない中空骨材が容積比で30%〜60%含むことを特徴とする断熱材組成物。
(6)、セメントの密度が0.45〜0.9g/cm3、混和材の密度が0.05〜0.2g/cm3、吸水性を有しない中空骨材の密度が0.005〜0.02g/cm3、補強材の密度が0.001〜0.05g/cm3、混和剤および水を含む密度が0.01〜0.04g/cm3であり、且つ前記吸水性を有しない中空骨材が容積比で30%〜60%含むことを特徴とする前記(5)に記載の断熱材組成物。
(7)、セメントを30〜65W%と、混和材を10〜35W%と、吸水性を有しない中空骨材を0.5〜3W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を1〜3W%と、水を20〜30W%を混練した後、この混練物を流し込んで断熱材組成物を成形することを特徴とする前記 (5)に記載の断熱材組成物の製造方法。
(8)、セメントを30〜65W%と、混和材を10〜35W%と、吸水性を有しない中空骨材を0.5〜3W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を1〜3W%と、水を20〜30W%を混練した後、この混練物を金属板の上に流し込んで前記 (5)に記載の断熱材組成物層を成形し、この断熱材組成物層の上に補強仕上材層を積層することを特徴とする断熱構造体の施工方法。
(9)、補強仕上材層は、金属製、合成樹脂製またはガラス繊維製の網を装填した樹脂モルタル層とすることを特徴とする前記(4)又は前記(8)に記載の断熱構造体の施工方法。
1、断熱材組成物の製造方法発明(3)は、優れた耐火断熱効果を有する前記(1)と(2)の断熱材組成物を確実に得られる作用効果を呈する。
2、断熱材組成物の製造方法発明(7)は、優れた耐火断熱効果を有する前記(5)と(6)の断熱材組成物を確実に得られる作用効果を呈する。
3、前記(1)と(2)の断熱材組成物及び前記(5)と(6)の断熱材組成物は、流し込み均厚成形性に優れしかも耐火温度が950℃以上、熱拡散率が0.4mm/s以下の優れた耐火断熱効果を呈する。
4、前記(1)と(2)の断熱材組成物の製造方法発明(3)を用いた施工方法発明(4)は、図1に示す断熱構造体を確実に得て、金属板側からの950℃以上の高温加熱に対して前記優れた耐火断熱効果を発揮し補強仕上材層側への伝熱を長時間遮断し火災を確実に防止するものである。
5、前記(5)と(6)の断熱材組成物の製造方法発明(7)を用いた施工方法発明(8)も、図1に示す断熱構造体を確実に得て、金属板側からの950℃以上の高温加熱に対して前記優れた耐火断熱効果を発揮し補強仕上材層側への伝熱を長時間遮断し火災を確実に防止するものである。
本発明の前記発明(1)〜(9)の技術構成の定義および意義について以下に詳述する。
<本発明における主要材料等の定義>
本発明においてセメントとは、JISR5210に規定される普通ポルトランドセメント、JISR5211に規定される高炉セメント、JISR5212に規定されるシリカセメント、JISR5213に規定されるフライアッシュセメント及びJISR5214に規定されるエコセメントを言う。
本発明において混和材とは、石炭火力発電所から発電に伴う副産物として発生する、JISA6201に規定されるフライアッシュおよび特許出願2005−184138に示されるような装置などで未燃炭素を除去して改質されたフライアッシュを言う。
本発明において吸水性を有する中空骨材とは、シラス、白土または軽石など火山性ガラス質堆積物を焼成発泡させたものを言う。
本発明において吸水性を有しない中空骨材とは、ビーズ法ポリスチレンフォーム(発泡ポリスチレン)を言う。
本発明において補強材とは、モルタルやコンクリートを補強するために使用されているガラス繊維を言う。
本発明において混和剤とは、JISA6203に規定されるセメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂やJISA6204に規定されるコンクリート用化学混和剤を言う。
本発明において補強仕上材層の具体例は金属製、合成樹脂製またはガラス繊維製の網を装填した樹脂モルタル層を言い、樹脂モルタルとはJISA6203に規定されるセメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂により接着性及び強度を増加させたモルタルを言う。

<発明(1)と(2)の断熱材組成物における各技術構成の意義>
セメント、混和材、吸水性を有する中空骨材、補強材、混和剤および水を含む密度を0.6〜1.2g/cm3、とする意義。
本断熱性組成物は、高い断熱性と軽量化が要求されるため、極力、軽量である方が好ましいが、通常運用時に金属板と剥離しない接着力が要求される。下記の吸水性を有する中空骨材の容積比がその両者を満足するための範囲であり、その結果、密度は上記の範囲になる。
前記吸水性を有する中空骨材の容積比を55%〜90%とする意義。
軽量の吸水性を有する中空骨材は、軽量且つ内部に保水するため、加熱時にその水分の蒸発熱により上面の温度上昇を抑えることができ、これを多量に混入するほど高断熱化及び軽量化につながる。上記の範囲はそのための必要な範囲であり、これ以上多く混入することは物理的に不可能であり、これ以下では充分な断熱性を持たない。
セメントの密度を0.2〜1.0g/cm3とする意義。
前記吸水性を有する中空骨材の容積比を55%〜90%としたときに充分な接着力を満足するためであり、吸水性を有する骨材に練混ぜ水の一部が取り込まれ、セメントが硬化したのちに上記の値をとる。
混和材の密度を0.01〜0.2g/cm3とする意義。
耐火性を有し、産業副産物であるフライアッシュはポゾラン活性を有しており、水酸化カルシウムと反応することで硬化する。それをセメントと置き換えることで環境負荷を低減し、且つ低コスト化が図れるが、セメントと比較して強度は低下することになる。前記吸水性を有する中空骨材の容積比を55%〜90%とし、且つ前記のセメント密度としたときに充分な接着力を満足するために上記の値をとる。
吸水性を有する中空骨材の密度を0.3〜0.6g/cm3とする意義。
吸水性を有する中空骨材を前記の容積比とした場合、その密度は上記の値をとる。
補強材の密度を0.001〜0.05g/cm3とする意義。
補強材は火災時に断熱組成物のひび割れを防止するためのものであり、これ以上多ければ適度な作業性を確保できず、これ以下では充分な補強効果が得られない。
混和剤および水を含む密度を0.001〜0.04g/cm3とする意義。
混練時に吸水性を有する中空骨材に一部の水が吸収されるが、その水量に適度な作業性を確保し、且つ必要な接着力を満足するための水量を加えた値と、前記セメント量に対して材料分離をしない程度の粘性を持たせるために必要な混和剤量を合計したときの値。
<発明(1)と(2)の断熱材組成物を得るための発明(3)の製造方法における技術構成の意義>
セメントを10〜50W%とする意義。
前記吸水性を有する中空骨材の容積比を55%〜90%としたときに充分な接着力を満足するために上記の値をとる。
混和材を2〜40W%とする意義。
耐火性を有し、産業副産物であるフライアッシュはポゾラン活性を有しており、水酸化カルシウムと反応することで硬化する。それをセメントと置き換えることで環境負荷を低減し、且つ低コスト化が図れるが、セメントと比較して強度は低下するため、充分な接着力を満足するために上記の値をとる。
吸水性を有する中空骨材を15〜40W%とする意義。
軽量の吸水性を有する中空骨材は、軽量且つ内部に保水するため、加熱時にその水分の蒸発熱により上面の温度上昇を抑えることができ、これを多量に混入するほど高断熱化及び軽量化につながる。上記の範囲はそのための必要な範囲であり、これ以上多く混入することは物理的に不可能であり、これ以下では充分な断熱性を持たない。
補強材を0.1〜2W%とする意義。
補強材は火災時に断熱組成物のひび割れを防止するためのものであり、これ以上多ければ適度な作業性を確保できず、これ以下では充分な補強効果が得られない。
混和剤を0.1〜2W%とする意義。
吸水性を有する中空骨材を上記の範囲で混入した場合、水量の調整だけでは適度な作業性を確保できないために、上記の量を混入する。
水を25〜50W%とする意義。
混練時に吸水性を有する中空骨材に一部の水が吸収されるが、その水量に適度な作業性を確保し、且つ必要な接着力を満足するための水量を加えた値。
<発明(5)と(6)の断熱材組成物における各技術構成の意義>
セメント、混和材、吸水性を有しない中空骨材、補強材、混和剤および水を含む密度を0.8〜1.4g/cm3、とする意義。
本断熱性組成物は、高い断熱性と軽量化が要求されるため、極力、軽量である方が好ましいが、通常運用時に金属板と剥離しない接着力が要求される。下記の吸水性を有しない中空骨材の容積比がその両者を満足するための範囲であり、その結果、密度は上記の範囲になる。
前記吸水性を有しない中空骨材の容積比を30%〜60%とする意義。
軽量の吸水性を有する中空骨材を多量に混入することで高断熱、且つ軽量化を図るための範囲であり、これ以上多く混入すると気泡が連続するため充分な断熱性を得ることができず、これ以下では充分な断熱性を持たない。
セメントの密度を0.45〜0.9g/cm3とする意義。
本発明で使用するセメントは、セメントクリンカーの化合物の構成比並びに粉末度の調整によってJISに規定された規格を満足するように製造されており、そのときの密度は上記の値をとる。
混和材の密度を0.05〜0.2g/cm3とする意義。
本発明で使用する混和材は、石炭火力発電所で発電に伴う副産物として発生するフライアッシュを言うが、その主な化学成分はSiO及びAlであり、その密度は上記の値をとる。
吸水性を有しない中空骨材の密度を0.005〜0.02g/cm3とする意義。
本発明で使用する吸水性を有しない中空骨材の密度は、ビーズ法ポリスチレンフォーム(発泡ポリスチレン)を言うが、JIS A 9511「発泡プラスチック系保温材」に規定されているように断熱材として幅広く利用されており、その密度は上記の値をとる。
補強材の密度を0.001〜0.05g/cm3とする意義。
補強材は火災時に断熱組成物のひび割れを防止するためのものであり、これ以上多ければ適度な作業性を確保できず、これ以下では充分な補強効果が得られない。
混和剤および水を含む密度を0.01〜0.04g/cm3とする意義。
必要な接着力を満足するための水量と、前記セメント量に対して材料分離をしない程度の粘性を持たせるために必要な混和剤量を合計したときの値。
<発明(5)と(6)の断熱材組成物を得るための発明(7)の製造方法における技術構成の意義>
セメントを30〜65W%とする意義。
前記吸水性を有しない中空骨材の容積比を30%〜65%としたときに必要な接着力を満足するための範囲。
混和材を10〜35W%とする意義。
耐火性を有し、産業副産物であるフライアッシュはポゾラン活性を有しており、水酸化カルシウムと反応することで硬化する。それをセメントと置き換えることで環境負荷を低減し、且つ低コスト化が図れるが、セメントと比較して強度は低下するため、充分な接着力を満足するために上記の値をとる。
吸水性を有しない中空骨材を0.5〜3W%とする意義。
軽量の吸水性を有する中空骨材を多量に混入することで高断熱、且つ軽量化を図るための範囲であり、これ以上多く混入すると気泡が連続するため充分な断熱性を得ることができず、これ以下では充分な断熱性を持たない。
補強材を0.1〜2W%とする意義。
補強材は耐火試験時に断熱組成物のひび割れを防止するためのものであり、これ以上多ければ適度な作業性を確保できず、これ以下では充分な補強効果が得られない。
混和剤を1〜3W%とする意義。
吸水性を有しない中空骨材であるビーズ法ポリスチレンフォームを上記の範囲で混入した場合、骨材の強度は無いに等しいものであるため、水セメント比を抑え、セメントペースト部分の強度をある程度確保する必要が有る。一方、その骨材は密度が非常に小さく、セメントモルタルと混合する場合、特許公開2001−316159にその混合方法が提案されているように他の材料との密度差により材料分離を生じ、均一な分散が難しい。セメントペーストの粘性を高めることでそれを解消することができ、その場合、上記の混和剤量が必要となる。
水を20〜30W%とする意義。
吸水性を有しない中空骨材を上記の範囲で混入した場合、中空骨材の強度は無いに等しいものであるため、水セメント比を抑え、ペースト部分の強度をある程度確保する必要が有り、その場合上記の値をとる。
<発明(4)と(8)における技術構成の意義>
金属板の上に断熱材組成物層を流し込み成形しその上に補強仕上材層を積層する意義。
補強仕上材層は、荷重や物の落下などから前記断熱材組成物層が圧壊、曲げ損傷、割れ傷損することを確実に防止するものであり、補強仕上材層内への前記装填材(物)は、主に補強仕上材層を補強するものである。
実施例1は、本発明(3)の断熱材組成物製造方法例と、これで得た本発明 (2)の断熱材組成物例と、本発明(4)の施工例を紹介する。
表1には、断熱材組成物製造方法例を記載し、表2には表1の製造方法で得た断熱材組成物の特性を記載し、表3には表1に記載の製造方法を含んで施工した例を記載しその結果の断熱構造体の断面構成を図1に示す。図2は断熱構造体の耐火断熱試験炉例を示す。
<表1の詳細説明>
表1中の製造No1は、耐火試験をクリアできる最低の条件として設計したものであり、吸水性を有する中空骨材の配合割合が17.5W%と最も少ない条件である。製造No3は、必要な接着力を満足する条件のうち、限界まで吸水性を有する中空骨材を増加させて設計したもので、その中空骨材の配合割合が35.9W%である。製造No.2はその中間的な条件として設計したものである。
Figure 2007290946
Figure 2007290946
Figure 2007290946
<実施例1のまとめ(作用効果)>
上記の3条件で施工を実施した結果、製造No.1の断熱組成物は、密度が1.19g/cm3、耐圧強度が16.6N/mm2、曲げ強度が6.36N/mm2、熱拡散率が0.323mm2/sの物性値を示し、その断熱構造体の鋼鉄板側を900℃で60分加熱したときの補強仕上層の表面温度が125℃であった。製造No.2の断熱組成物は、密度が0.79g/cm3、耐圧強度が7.15N/mm2、曲げ強度が2.78N/mm2、熱拡散率が0.297mm2/sの物性値を示し、その断熱構造体の鋼鉄板側を900℃で60分加熱したときの補強仕上層の表面温度が78℃であった。製造No.3の断熱組成物は、密度が0.64g/cm3、耐圧強度が5.28N/mm2、曲げ強度が1.49N/mm2、熱拡散率が0.287mm2/sの物性値を示し、その断熱構造体の鋼鉄板側を900℃で60分加熱したときの補強仕上層の表面温度が70℃であった。
実施例2は、本発明(7)の断熱材組成物製造方法例と、これで得た本発明 (5)の断熱材組成物例と、本発明(8)の施工例を紹介する。
表4には、断熱材組成物製造方法例を記載し、表5には表4の製造方法で得た断熱材組成物の特性を記載し、表6には表4に記載の製造方法を含んで施工した例を記載しその結果の断熱構造体の断面構成を図1に示す。図2は断熱構造体の耐火断熱試験炉例を示す。
<表4の詳細説明>
表4中の製造No4は、耐火試験をクリアできる最低の条件として設計したものであり、吸水性を有しない中空骨材の配合割合が0.6W%と最も少ない条件である。製造No6は、必要な接着力を満足する条件のうち、限界まで吸水性を有しない中空骨材を増加させて設計したもので、その中空骨材の配合割合が2.1W%である。製造No.5はその中間的な条件として設計したものである。
Figure 2007290946
Figure 2007290946
Figure 2007290946
<実施例2のまとめ(作用効果)>
上記の3条件で施工を実施した結果、製造No.4の断熱材組成物は、密度が1.39g/cm3、耐圧強度が25.3N/mm2、曲げ強度が8.15N/mm2、熱拡散率が0.337mm2/sの物性値を示し、その断熱構造体の鋼鉄板側を900℃で60分加熱したときの補強仕上層の表面温度が141℃であった。製造No.5の断熱組成物は、密度が1.00g/cm3、耐圧強度が11.2N/mm2、曲げ強度が4.68N/mm2、熱拡散率が0.311mm2/sの物性値を示し、その断熱構造体の鋼鉄板側を900℃で60分加熱したときの補強仕上層の表面温度が105℃であった。製造No.6の断熱組成物は、密度が0。81g/cm3、耐圧強度が7.44N/mm2、曲げ強度が2.95N/mm2、熱拡散率が0.298mm2/sの物性値を示し、その断熱構造体の鋼鉄板側を900℃で60分加熱したときの補強仕上層の表面温度が95℃であった。
本発明の断熱材組成物とその製造方法及び断熱構造体の施工方法は、船舶の艤装床材な、船舶その他の耐熱性を必要とするあらゆる構造物に好適に用いることができる。
施工結果の断熱構造体の断面構成図を示す説明図である。 耐火断熱試験炉の縦断面図を示す説明図である。
符号の説明
A 金属板
B 断熱材組成物層
C 補強仕上材層
D 装填物(材)

Claims (9)

  1. セメント、混和材、吸水性を有する中空骨材、補強材、混和剤および水を含む密度が0.6〜1.2g/cm3、であり、且つ前記吸水性を有する中空骨材が容積比で55%〜90%含むことを特徴とする断熱材組成物。
  2. セメントの密度が0.2〜1.0g/cm3、混和材の密度が0.01〜0.2g/cm3、吸水性を有する中空骨材の密度が0.3〜0.6g/cm3、補強材の密度が0.001〜0.05g/cm3、混和剤および水を含む密度が0.001〜0.04g/cm3であり、且つ前記吸水性を有する中空骨材が容積比で55%〜90%含むことを特徴とする請求項2に記載の断熱材組成物。
  3. セメントを10〜50W%と、混和材を2〜40W%と、吸水性を有する中空骨材を15〜40W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を0.1〜2W%と、水を25〜50W%を混練した後、この混練物を流し込んで断熱材組成物を成形することを特徴とする断熱材組成物の製造方法。
  4. セメントを10〜50W%と、混和材を2〜40W%と、吸水性を有する中空骨材を15〜40W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を0.1〜2W%と、水を25〜50W%を混練した後、この混練物を金属板の上に流し込んで断熱材組成物層を成形し、この断熱材組成物層の上に補強仕上材層を積層することを特徴とする断熱構造体の施工方法。
  5. セメント、混和材、吸水性を有しない中空骨材、補強材、混和剤および水を含む密度が0.8〜1.4g/cm3、であり、且つ前記吸水性を有しない中空骨材が容積比で30%〜60%含むことを特徴とする断熱材組成物。
  6. セメントの密度が0.45〜0.9g/cm3、混和材の密度が0.05〜0.2g/cm3、吸水性を有しない中空骨材の密度が0.005〜0.02g/cm3、補強材の密度が0.001〜0.05g/cm3、混和剤および水を含む密度が0.01〜0.04g/cm3であり、且つ前記吸水性を有しない中空骨材が容積比で30%〜60%含むことを特徴とする請求項5に記載の断熱材組成物。
  7. セメントを30〜65W%と、混和材を10〜35W%と、吸水性を有しない中空骨材を0.5〜3W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を1〜3W%と、水を20〜30W%を混練した後、この混練物を流し込んで断熱材組成物を成形することを特徴とする断熱材組成物の製造方法。
  8. セメントを30〜65W%と、混和材を10〜35W%と、吸水性を有しない中空骨材を0.5〜3W%と、補強材0.1〜2W%と、混和剤を1〜3W%と、水を20〜30W%を混練した後、この混練物を金属板の上に流し込んで断熱材組成物層を成形し、この断熱材組成物層の上に補強仕上材層を積層することを特徴とする断熱構造体の施工方法。
  9. 前記補強仕上材層は、金属製、合成樹脂製またはガラス繊維製の網を装填した樹脂モルタル層とすることを特徴とする請求項4又は請求項8に記載の断熱構造体の施工方法。
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