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JP2007288892A - デジタルコンバータ及びその制御方法 - Google Patents

デジタルコンバータ及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スパイク状のノイズを低減ないし解消したデジタルコンバータ及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 コイル及びスイッチング素子を備えた昇圧チョッパと、前記コイルに入力電流を供給する整流回路と、前記スイッチング素子を所定の制御サイクルでPWM制御するコンピュータ回路とを有するデジタルコンバータにおいて、前記昇圧チョッパと並列にスイッチング回路を設け、前記スイッチング回路は、前記昇圧チョッパのスイッチング素子のON/OFF遷移動作に先行して、ON動作するよう設定されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、昇圧チョッパを用いたデジタルコンバータに関し、特に、スイッチング素子の過渡動作を改善したデジタルコンバータ及びその制御方法に関するものである。
出願人は先に、大型のコイルを使用しなくても精密なPWM制御が実現できる装置について提案している(特許文献1)。
特願2004−268135
この特許文献1に記載の発明は、コイル及びスイッチング素子を備えた昇圧チョッパと、コイルに入力電流を供給する整流回路と、スイッチング素子Qを所定の制御サイクルでPWM制御するコンピュータ回路とを有するデジタルコンバータにおいて、コイルへの入力電流が制御サイクル中に途切れない連続モードか、制御サイクルの途中で途絶える不連続モードかを判定しつつ、その判定結果に基づいて異なるアルゴリズムでPWM制御を行うようにしている。
この発明によれば、簡易な構成でありながら、入力電流の広い範囲で精密なPWM制御が可能となる。また、全てをソフトウェア制御で実現できるため、ハードウェア制御の場合のような力率改善回路を省略でき、また一般のコイルも使用できるので低コストで装置全体を小型化できるという利点がある。
しかしながら、電源の大電流化に伴い、スイッチング素子のON/OFF遷移動作時に発生するスパイク状のノイズが、他の回路に悪影響を与えることがあった。図18は、特許文献1の昇圧チョッパについて、そこに発生するスパイクノイズI,Iを図示したものである。図示の通り、スイッチングトランジスタQがOFF状態からON状態に遷移する時、ダイオードDの少数キャリア蓄積効果によるスパイク状の逆方向電流Iが流れる。また、スイッチングトランジスタQがON状態からOFF状態に遷移する時にも、スパイク状の電流Iが流れる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、スパイク状のノイズを低減ないし解消したデジタルコンバータ及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るデジタルコンバータは、コイル及びスイッチング素子を備えた昇圧チョッパと、前記コイルに入力電流を供給する整流回路と、前記スイッチング素子を所定の制御サイクルでPWM制御するコンピュータ回路とを有するデジタルコンバータにおいて、前記昇圧チョッパと並列にスイッチング回路を設け、前記スイッチング回路は、前記昇圧チョッパのスイッチング素子のON/OFF遷移動作に先行して、ON動作するよう設定されている。
図17は、第一スイッチング素子Q1による昇圧チョッパと、第二スイッチング素子Q2によるスイッチング回路とで構成された本発明の実施態様について、その動作内容を説明するための図面である。このスイッチング回路は、昇圧チョッパと同一回路構成としているが、好ましくは、入力コイルL2<入力コイルL1であり、ダイオードD2の逆回復電荷QrrはダイオードD1の逆回復電荷より小さく設定される。また、ダイオードD2は、好ましくは、逆回復時間の短い素子が選択される。
図示のデジタルコンバータでは、第一スイッチング素子Q1のON/OFF遷移動作に先行して、第二スイッチング素子Q2を短時間だけON動作させている。したがって、第二スイッチング素子Q2は、殆どの時間帯でOFF状態であり、このOFF時間帯に、スイッチング回路が昇圧チョッパのバイパス路として機能してコンデンサを充電する。しかも、第一スイッチング素子のON動作に先行して、第二スイッチング素子がON動作するので、ダイオードD1の蓄積電荷が低減されてスパイク状の電流の発生を抑制できる。
第一スイッチング素子は、その後、OFF状態からON状態に遷移し、次に、所定時間後にON状態からOFF状態に遷移して所定のPWM制御を実現する。第二スイッチング素子Q2は、第一スイッチング素子Q1のOFF遷移動作時にも、これに先行してON動作する(図17(b))。したがって、第一スイッチング素子がON状態からOFF状態に遷移するときにもスパイク状の電流の発生が抑制される。
本発明は、好ましくは、第一昇圧チョッパのコイルへの入力電流が制御サイクル中に途切れない連続モードか、制御サイクルの途中で途絶える不連続モードかを判定しつつ、その判定結果に基づいて異なるアルゴリズムでPWM制御を行っている。本発明では、連続モードか不連続モードかの判定は、毎回の制御サイクルで行っても良いし、複数回の制御サイクルに一回行ったのでも良い。何れにしても、連続モードか不連続モードかの判定は、好ましくは、今回の制御サイクルにおける、コイル充電開始電流Iv(n−2)、昇圧チョッパへの交流入力電圧Vac(n−1)、及び昇圧チョッパの直流出力電圧Vdc(n−1)の各計測値と、今回の制御サイクルにおけるPMW波の制御時間Ton(n−1)とコイルのインダクタンス値とに基づいて決定される。
PMW波の制御時間は、実施例では、制御オン時間Ton(n−1)を意味しているが、特に限定されるものではなく、スイッチング素子のOFF時間をPWM制御する場合であれば、制御オフ時間がこれに該当する。また、コイルのインダクタンス値は、コイル電流の計測値に対応して補正されるのが好ましい。
また、本発明は、好ましくは、連続モードか不連続モードかの判定結果に対応する演算式を用いて、PMW波の制御時間Ton(n)を決定すべきである。更に好ましくは、次回の制御サイクルにおけるPMW波の制御時間Ton(n)は、次回の制御サイクルにおける、コイル平均電流の予測値Iav(n)を演算要素にして決定される。ここで、コイル平均電流の予測値Iav(n)は、前記交流入力電圧の予測値Vac(n)と積算パラメータβとの積算で決定され、前記積算パラメータβは、直流出力電圧Vdcの目標値Voとの偏差VerrによるPI(Proportional-Integral)制御で決定されるのが好ましい。
また、本発明のコンピュータ回路は、アナログ入力信号をデジタル変換するAD変換部と、各種レジスタへの設定データに基づいて任意のパルス幅のパルス波を自動的に出力可能なタイマ部とを有するワンチップマイコンであるのが好ましい。前記AD変換部は、前記タイマ部からの指令に基づいて、一群のアナログ入力信号をデジタル変換する構成、言い換えると、CPUからの指令を経ることなく動作する構成を採るのが好ましい。更に好ましくは、前記AD変換部は、必要なデジタル変換処理が終われば、その旨をCPUに通知する構成を採るべきである。また、本発明は、請求項1〜6に記載の各技術的要素を具備するデジタルコンバータの制御方法である。
以上説明した本発明によれば、昇圧チョッパの過渡動作を改善して高周波ノイズの発生を抑制したデジタルコンバータを実現できる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は、ソフトウェア制御によるデジタルコンバータ1を示す回路構成図であり、モータ制御システムの一部として組み込まれている。このデジタルコンバータ1では、単相交流電圧(例えば200V)が全波整流回路2で整流されて脈流となった後、ワンチップマイコン3によってPWM(Pulse Width Modulation)制御がされる昇圧チョッパ4A及びその補助動作をするスイッチング回路4Bによって所定の直流電圧Vdc(例えば350V)に変換される。そして、三相モータMは、ワンチップマイコン3に制御されるインバータ回路5によって駆動される。なお、全波整流回路2の出力側にはリップル抑制用のコンデンサCinが接続されている。
昇圧チョッパ4Aは、整流回路2の脈流出力Vacを受ける入力コイルL1と、入力コイルL1に直列接続されるダイオードD1と、入力コイルL1とダイオードD1(アノード端子)の接続点とグランドとの間に配置されてON/OFF動作するスイッチング素子Q1と、ダイオードD1(カソード端子)とグランドとの間に接続される平滑コンデンサCとを中心に構成されている。
スイッチング素子Q1として、この実施例では、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が使用されており、ゲート端子に受けるPWM波に基づいてON/OFF動作している。そして、スイッチング素子Q1のON電流は、シャント抵抗rから検出されるよう構成されている。
図示の通り、スイッチング回路4Bは、回路構成上は、昇圧チョッパ4Aと同じである。すなわち、スイッチング回路4Bは、整流回路2の脈流出力Vacを受ける入力コイルL2と、入力コイルL2に直列接続されるダイオードD2と、入力コイルL2とダイオードD2(アノード端子)の接続点とグランドとの間に配置されてON/OFF動作するスイッチング素子Q2とで構成されている。但し、入力コイルL2の平均電流は、入力コイルL1の平均電流より十分小さく設定されるので、これに対応して、入力コイルL2のインダクタンスは、入力コイルL1より適宜に小さい。
スイッチング素子Q2は、例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタIGBTで構成され、ゲート端子に受ける制御信号CTLに基づいてON/OFF動作している。制御信号CTLは、昇圧チョッパ4Aが受けるPWM波に先行するON信号であり、スイッチング素子Q2は、スイッチング素子Q1に先行して短時間だけON状態となり、それ以外はOFF状態となる。したがって、OFF状態のスイッチング回路4Bは、平滑コンデンサCへのいわばバイパス路として機能している。
実施例の昇圧チョッパ4は、上記の通りに構成されているので、スイッチング素子Q1がON動作すると、脈流入力電圧Vacが、スイッチング素子Q1と、これに直列接続されたコイルLi及びシャント抵抗rとで短絡されることになり、コイルL1に充電電流が流れることになる。この状態で、スイッチング素子Q1がOFF状態になると、ダイオードD1がON状態となって、コイルL1の放電電流が、コイルL1→ダイオードD1→平滑コンデンサCの経路で流れ、平滑コンデンサCは充電される。
従来の回路構成であれば、このダイオードD1のON遷移時に、スパイク状の電流が流れる(図18)。しかし、この実施例では、ダイオードD1がON遷移する前のOFF状態でも、ダイオードD2がON状態であって平滑コンデンサCを充電しており、且つ、スイッチング素子Q1のOFF遷移に先立って、スイッチング素子Q2がON遷移して入力電流を吸収するので、スパイク状の電流は生じない。
次に、ダイオードD1がON状態であって、コイルL1→ダイオードD1→平滑コンデンサCの経路で、平滑コンデンサCが充電されている状態で、スイッチング素子Q1がOFF状態からON状態に遷移した場合を考える。従来の回路構成であれば、この時、ダイオードD1の蓄積電荷の放電によって逆方向電流が流れるが(図18)、バイパス路として機能するスイッチング回路4Bの存在と、スイッチング素子Q1のON遷移に先立つスイッチング素子Q2がON遷移によって、本実施例では、スパイク状電流の発生を抑えることができる。
さて、図1の他の回路構成について説明すると、ワンチップマイコン3には、信号入力部IN1,IN3を通して、それぞれエミッタ電流IE1(=第一コイルL1の充電電流I)と、入力交流電圧Vacと、出力直流電圧Vdcとが入力されており、内蔵されたA/DコンバータAD1,AD4によって、それぞれ入力信号がデジタル変換されている。なお、A/DコンバータAD1とA/DコンバータAD4は、第一コイルL1の充電電流Iを異なるタイミングで取得している。
信号入力部IN1は、昇圧チョッパ4Aのシャント抵抗rの両端電圧を受けるOPアンプ回路で構成されており、シャント抵抗rと合わせて、電流検出センサとして機能している。また、信号入力部IN2及び信号入力部IN3は、抵抗分圧回路とOPアンプ増幅回路とで構成されている。
このような信号入力部IN1,IN3及びA/DコンバータAD1,AD4を通して取得されたデータは、ワンチップマイコン3によって演算処理されPWM信号のON時間(以下、制御オン時間という)が算出される。そして、ワンチップマイコン3は、制御オン時間をパルス幅とするPWM信号を、TIOCA_0端子から出力する。また、これに合せて、ワンチップマイコン3は、ONパルス信号CTLを、TIOCA_1端子及びTIOCA_2端子とから出力する。なお、ワンチップマイコン3の各出力端子(TIOCA_0,TIOCA_1,TIOCA_2)については、詳細に後述する。
そして、ワンチップマイコン3の各出力端子(TIOCA_0,TIOCA_1,TIOCA_2)から出力された各パルス信号(PWM,CTL)は、OR回路やバッファ回路DRを通して、スイッチング素子Q1,Q2のゲート端子に供給される。なお、ワンチップマイコン3は、信号入力部IN4と信号出力部OUT2を介してインバータ回路5に接続されて、三相モータMをインバータ制御している。
以下、ワンチップマイコン3の具体的な制御動作を説明するに先立って、昇圧チョッパ4Aに関して、その制御原理から説明する。図2は、ワンチップマイコン3から出力されるPWM波と、昇圧チョッパ4AのコイルL1に流れる電流の関係を図示したタイムチャートである。
図示の通り、コイルL1にはコイル充電電流とコイル放電電流による三角波が流れるが、コイルL1に蓄えられたエネルギーが十分であって連続的に電流が流れる連続モード(図2(a)参照)と、エネルギーが不十分であるため、電流が途中で途切れる不連続モード(図2(b)参照)とがある。
本実施例では、何れの動作モードにあるかに応じて、異なるPWM制御を行っているので、先ず、動作モードを判定する判定式を説明する。図2のタイムチャートにおいて、今現在が、制御サイクル(n−1)であるとする。そして、この制御サイクル(n−1)中の計測値に基づいて、次の制御サイクル(n)における制御オン時間Ton(n)を決定することを考える。なお、交流入力電圧の周波数は50Hz又は60Hzであるが、十分迅速に制御するため、本実施例では、制御周期Tを45.6μSにしている。
以下、コイルL1のインダクタンス値をLとして、回路方程式を説明する。コイル充電時(スイッチング素子ON)における回路方程式は、Vac(n−1)=L×{Ip(n−1)−Iv(n−2)}/Ton(n−1)・・・(式1)となる。ここで、Iv(n−2)はコイル充電開始電流、Ip(n−1)はコイル充電ピーク電流、Ton(n−1)は制御オン時間であり、それぞれ制御サイクル(n−1)における値である。また、Vac(n−1)は制御サイクル(n−1)における入力電圧であるが、電源周波数に対して、制御周期T(=45.6μS)が十分短いのでVac(n−1)を一定値とみなすことができる。
一方、コイル放電時(スイッチング素子OFF)における回路方程式は、Vdc(n−1)−Vac(n−1)=L×{Ip(n−1)−Iv(n−1)}/Toff(n−1)・・・(式2)となる。ここで、Vdc(n−1)はコンデンサCの両端電圧、Iv(n−1)は今回の制御サイクル終了時のコイル電流(次回の制御サイクルのコイル充電開始電流)、Toff(n−1)はOFF時間であり、それぞれ制御サイクル(n−1)における値である。
(式1)及び(式2)からIp(n−1)を消去してIv(n−1)について解くと、Iv(n−1)=Iv(n−2)+T/L×[{Vac(n−1)−Vdc(n−1)}+Ton(n−1)×Vdc(n−1)]・・・(式3)となる。なお、制御周期Tは、T=Ton(n−1)+Toff(n−1)である。
上記の(式3)において、Iv(n−1)>0であれば連続モード、Iv(n−1)=0であれば不連続モードとなる。但し、(式3)は、今回の制御サイクル(n−1)におけるコイル充電開始電流Iv(n−2)を用いて、次回の制御サイクル(n)におけるコイル充電開始電流Iv(n−1)を求めているので、充電開始電流Iv(n−2)が正確でないと、連続モードか不連続モードかの判定が狂うことになる。すなわち、Iv(n−2)を一つ手前の制御サイクルにおける制御オン時間(Ton(n−2))などに基づく予測演算によって決定したのでは、(式3)の演算によって誤差が累積されることになり、制御の指示値自体が目標から外れて発散してしまうおそれがある。そこで、この実施例では、制御サイクルごとに、コイル充電開始時の入力電流AD1を計測するようにしている。
但し、制御サイクル開始時から入力電流の取得時までに不可避的に時間遅れTsが生じるので(図8(c)参照)、この時間遅れTsを考慮して計測値AD1を補正してコイル充電開始電流Iv(n−2)としている。今、制御サイクル(n−1)のTsのタイミングにおける電流計測値をAD1とすると、コイル充電電流の傾斜(Δi/Δt)は、L×Δi/Δt=eの関係からΔi/Δt=e/Lである。ここで、eは電圧、iは電流、tは時間である。
したがって、時間遅れTsにおける電流増加量は、Vac(n−1)/L×Tsと算出することができ、この値を用いると、Iv(n−2)=AD1−Vac(n−1)/L×Ts・・・(式4)となる。そして、この(式4)を(式3)に代入すると、Iv(n−1)=AD1−[Vac(n−1)×Ts+T×{Vdc(n−1)−Vac(n−1)}−Ton(n−1)×Vdc(n−1)]/L・・・(式5)となり、今回の制御サイクル(n−1)の最終タイミング(=次回の制御サイクルの開始タイミング)における入力電流値Iv(n−1)を、今回の制御サイクル(n−1)の開始タイミングにおける入力電流の計測値AD1に基づいて正確に決定することができる。
そして、このようにして求めた次回制御サイクルのコイル充電開始電流Iv(n−1)が正か否かに応じて、連続モードか不連続モードかを正確に判定でき、それに応じた最適な制御が可能となる。すなわち、今回の制御サイクル(n−1)における、交流入力電圧Vac(n−1)、直流出力電圧Vdc(n−1)、及び入力電流AD1の各計測値と、前回の制御サイクルで決定された制御オン時間Ton(n−1)とに基づいて、連続モード用の制御をすべきか、不連続モード用の制御をすべきかを確定できる。なお、以上の(式1),(式5)の算出手順については、図11,図12に補充説明をしている。
ところで、直流出力電圧Vdc(n−1)は、必ずしも、制御サイクル毎に更新される必要はないので、本実施例では、1mS毎に値が更新されるVdc(i)を使用している(図9のステップST30参照)。したがって、本実施例の判別式は、正確には、Iv(n−1)=AD1−[Vac(n−1)×Ts+T×{Vdc(i)−Vac(n−1)}−Ton(n−1)×Vdc(i)]/L・・・(式5’)となる。
更にまた、直流出力電圧として、図9のステップST38の処理で算出される過去0.5秒間の平均値Vdcを使用しても良い。この場合には、Iv(n−1)=AD1−[Vac(n−1)×Ts+T×{Vdc−Vac(n−1)}−Ton(n−1)×Vdc]/L・・・(式5’’)の判別式が採用される。
<不連続モード>
続いて、各制御サイクル中のコイル平均電流Iavに基づいて、制御オン時間Ton(n)を算出する方法について説明する。先ず、不連続モードにおける制御オン時間Ton(n)を算出する(図2(b)参照)。
コイル充電時における回路方程式は、Vac(n)=L×{Ip(n)−Iv(n−1)}/Ton(n)となるが、不連続モードゆえに、Iv(n−1)=0であり、結局、Vac(n)=L×Ip(n)/Ton(n)・・・(式6)となる。ここで、Vac(n)は交流入力電圧、Ip(n)はコイル充電ピーク時の電流値、Iv(n−1)はコイル充電開始時の電流値、Ton(n)は制御オン時間である。
一方、コイル放電時における回路方程式は、Vdc(n)−Vac(n)=L/Tcut(n)×{Ip(n)−Iv(n)}となる。なお、Tcut(n)は、コイル充電ピーク状態の電流値Ip(n)が、放電されてゼロになるまでの時間である(図2(b)参照)。ここでは不連続モードの回路方程式を問題にしているので、Iv(n)=0となり、Vdc(n)−Vac(n)=L/Tcut(n)×Ip(n)・・・(式7)となる。また、この制御サイクルにおける入力電流の平均値Iav(n)は、Iav(n)={Ip(n)×Ton(n)+Ip(n)×Tcut(n)}/(2×T)・・・(式8)となる。
そして、これら(式6),(式8)をTon(n)について解くと、Ton(n)×Ton(n)={2×T×L×Iav(n)×(Vdc(n)−Vac(n))}/{Vac(n)×Vdc(n)}・・・(式9)と算出される。なお、(式9)の算出過程は、図13,図14に示した。
<連続モード>
続いて、連続モードにおける制御オン時間Ton(n)を算出する(図2(a)参照)。コイル充電時における回路方程式は、Vac(n)=L×{Ip(n)−Iv(n−1)}/Ton(n)・・・(式10)となる。一方、コイル放電時における回路方程式は、Vdc(n)−Vac(n)=L/Toff(n)×{Ip(n)−Iv(n)}・・・(式11)となる。ここで、Toff(n)=T−Ton(n)であり、コイル放電開始から次回の制御サイクルにおけるコイル充電開始までの時間である。
そして、この制御サイクルにおける平均電流Iav(n)は、Iav(n)=[{Ip(n)+Iv(n−1)}×Ton(n)+{Ip(n)+Iv(n)}×Toff(n)]/{2×T}・・・(式12)となる。ここで、Ip(n),Iv(n)を消去しつつ(式10),(式12)をToff(n)について解くと、Toff(n)×Toff(n)=[2×T×L×{Iv(n−1)−Iav(n)}/Vdc(n)]+T×T×Vac(n)/Vdc(n)・・・(式13)となるので、結局、Ton(n)は、Ton=T−Toff(n)・・・(式14)と算出される。なお、(式14)その他の算出過程は、図15,図16に補充説明している。
本実施例では、不連続モードか連続モードかに応じて、(式9)か又は(式14)を用いて制御オン時間Ton(n)を算出するが、その演算には、次回の制御サイクル(n)における、交流入力電圧Vac(n)、直流出力電圧Vdc(n)、及び平均入力電流Iav(n)の予測パラメータが必要となる。
交流入力電圧Vac(n)については、今回の交流入力電圧の計測値Vac(n−1)と、前回の交流入力電圧の計測値Vac(n−2)に基づいて予測することとし、具体的には、今回の計測値Vac(n−1)に、制御サイクル(n−2)と制御サイクル(n−1)計測値の差分を加算して以下の通りとする。Vac(n)=2×Vac(n−1)−Vac(n−2)・・・(式15)
一方、直流出力電圧Vdc(n)については、直流電圧についての過去の計測値の平均値Vdcを採用する。平均値Vdcの算出法は適宜に決定されるが、この実施例では0.5秒毎に実行される平均化処理によって過去0.5秒間の計測値を平均化して、直流出力電圧Vdcとしている(図9のステップST38参照)。この直流出力電圧Vdcは、メモリの適当なワークエリアに格納されており、このワークエリアの値Vdcが0.5秒毎に更新されるようになっている。
したがって、この場合には、不連続モードで、Ton(n)×Ton(n)={2×T×L×Iav(n)×(Vdc−Vac(n))}/{Vac(n)×Vdc}・・・(式9’)となり、一方、連続モードでは、Toff(n)×Toff(n)=[2×T×L×{Iv(n−1)−Iav(n)}/Vdc]+T×T×Vac(n)/Vdc・・・(式13’)、Ton=T−Toff(n)・・・(式14’)となる。
但し、0.5秒間の平均値Vdcを使用するのに変えて、A/DコンバータAD3の出力値AD3を1mS毎に取得したVdc(i)の値を使用しても良い。この場合には、不連続モードで、Ton(n)×Ton(n)={2×T×L×Iav(n)×(Vdc(i)−Vac(n))}/{Vac(n)×Vdc(i)}・・・(式9’’)となり、一方、連続モードでは、Toff(n)×Toff(n)=[2×T×L×{Iv(n−1)−Iav(n)}/Vdc(i)]+T×T×Vac(n)/Vdc(i)・・・(式13’’)、Ton=T−Toff(n)・・・(式14’’)となる。なお、図3では、便宜上、Vdc(i)を使用する場合を実線で示し、直流出力電圧Vdcを使用する場合を破線で示している。
また、平均入力電流Iav(n)の予測値は、交流入力電圧Vac(n)の予測値との関係からIav(n)=β×Vac(n)とする。ここでゲインβは、直流出力電圧の基準値(目標値)Voと、上記の平均化された直流出力電圧Vdcとを比較しながら、その差VerrがゼロになるようにPI制御によって調整する。
すなわち、Verr=Vo−Vdc・・・(式16)であり、Vo=Vac(pk)+α・・・(式17)である。ここで、直流出力電圧の基準値Voは、交流入力電圧(脈流)の波高値Vac(pk)に、コイルLによる昇圧量αを加算したものに設定する。このように設定することによって、入力電圧値に応じた効率の高い変換が可能となる。また、コイルLによる昇圧量を小さくできるので、大型化しない適当なサイズで安価で軽量のコイルを選択することが可能となる。なお、コイルLのインダクタンス最適値は、一般に、L=Vac×Vac×(Vdc−Vac)/{γ×Pac×Vdc/T}の設計式に基づいて決定されるが、本実施例では、入力電圧値Vacに対応して出力電圧値Vdcを設定するので、コイルのインダクタンス値がほぼ最適値を常に維持する。なお、上記の設計式において、γは入力電流のリプル含有率、Tは制御周期、Pacは最大入力電力、Vacは入力電圧の瞬時値である。
図3は、上記した制御動作を説明する制御ブロック図である。図示の通り、連続モードか不連続モードかを各制御サイクル毎に判定し、不連続モードであれば(式9’/式9’’)を使用し、連続モードであれば(式14’/式14’’)を使用して制御オン時間Tonを算出する。そして、算出された制御オン時間Tonに等しいパルス幅を有するPWM波によって昇圧チョッパ4Aのスイッチング素子Q1をON動作させる。
以上、図2と図3に基づいて、PWM制御の制御原理を説明したので、次に、図3の制御動作を実現するワンチップマイコン3について具体的に説明する。
図4は、ワンチップマイコン3の内部構成図を例示したものであり、ここでは、シングルチップRISCマイコンSH7046(株ルネサステクノロジー)を使用している。このワンチップマイコン3は、CPUコア30と、クロック発生部31と、AD変換部32と、マルチファンクションタイマパルスユニット(MTU)33とを内蔵している。この実施例のクロック発生部31は、50MHzのシステムクロックを発振しており、システムクロックを二分周した25MHzの周辺クロックPΦがMTU33に供給されている。そして、この周辺クロックPΦは、その後分周されることなく、そのまま計数クロック(周波数25MHz)としてMTU33のカウンタに供給される。
図5は、AD変換部32の内部構成を概略的に図示したものである。このAD変換部32は、8チャネルのアナログ入力端子AN8,AN15を有しており、入力されたアナログ信号は、逐次比較方式によりAD変換され、AD変換後のデジタルデータ(分解能10ビット)は、データレジスタADDR8,ADDR15に格納される。
この実施例では、昇圧チョッパ4の動作状態を示す各アナログ信号は、信号入力部IN1,IN3を経由して、上記したAD変換部32に供給されており、AD変換部32は、実質的に、4チャネルのA/DコンバータAD1,AD4として機能している。4チャネルのA/DコンバータAD1,AD4は、連続スキャンモードで動作するよう設定されており、MTU33からAD変換開始トリガ(図5参照)を受けると、A/DコンバータAD1,AD4がその順番にAD変換動作を実行するようになっている。
そして、すべてのAD変換動作が完了すると、CPUコア30に対して、割込み信号(ADI割込み)を出力するよう設定されている。したがって、CPUコア30は、ADI割込みに起因する割込み処理プログラムにおいて、AD変換された入力データに基づく演算処理を行い、前述した制御オン時間Tonを算出することになる。
図6は、MTU(マルチファンクションタイマパルスユニット)33の内部構成を図示したものである。このMTU33は、5チャネル(channel_0〜channel_4)の16ビットタイマにより構成されており、各種のレジスタへの設定データに基づいて、任意のパルス幅のPWM波を出力できるようになっている。
本実施例の場合、MTU33の各設定は、以下の通りである。
<AD変換部32に関連する設定>
TGRA_0(チャネル0のジェネラルレジスタA)のコンペアマッチによりAD変換開始トリガを発生させる。なお、このAD変換開始トリガによって、ワンチップマイコン3のAD変換部32がAD変換の動作を開始するのは、前述した通りである。
<CPUコア30への割込み要求の設定>
TGRA_0(チャネル0のジェネラルレジスタA)のコンペアマッチによりCPUコアに割込み要求信号を発生させる。この割込み要求信号に応じて、CPUコア30は、TGRB_0(チャネル0のジェネラルレジスタB)、TGRA_2,TGRB_2(チャネル2のジェネラルレジスタAとB)に設定値を書込む(図6の「*」記号参照)。
ここで、TGRB_0の設定値(Ton)は、MTU33から出力されるPWM波の立下りタイミングを規定する変数値である。また、TGRA_2,TGRB_2の設定値(図6ではTon−20,Ton+20と表示)は、第一スイッチング素子Q1のOFF遷移動作に先立って、第二スイッチング素子Q2をON動作させるタイミングを規定する変数値である。
<MTU33の動作に関する設定>
[設定(1)] チャネル0〜2の全てを「同期動作」に設定する。そして、チャネル0のカウンタクリア要因を「TGRA_0(チャネル0のジェネラルレジスタA)のコンペアマッチ」に設定し、チャネル1〜2のカウンタクリア要因を「同期クリア」に設定する。したがって、チャネル0〜2のタイマカウンタTCNT_0〜TCNT_2は、全てTGRA_0のコンペアマッチ時に同期してクリアされる。
[設定(2)] チャネル0〜2を「PWMモード1」に設定する。PWMモード1の場合、チャネル0では、TGRA(ジェネラルレジスタA)とTGRB(ジェネラルレジスタB)をペアで使用することになる。そして、TIOCA端子(MTU33のPWM出力端子)からTGRAとTGRBのコンペアマッチによるPWM波が出力される。
そこで、この実施例では、TIOCA_0端子(チャネル0のPWM出力端子)から、TGRA(ジェネラルレジスタA:設定値1140)及びTGRB(ジェネラルレジスタB:制御サイクル毎の設定値Ton)の各コンペアマッチによってPWM波を出力している(図7(a)参照)。
[設定(3)] TGRA_1,TGRB_1(チャネル1のジェネラルレジスタAとB)には、初期設定により、CPUコア30が1140−αとγとを固定的に書込む。ここでは、α=γ=20としているので、TGRA_1とTGRB_1には、1120=1140−20と、20が書き込まれる。なお、このαとγは、ONパルス信号CTLのパルス幅を決定する値であるから、制御サイクル毎にエミッタ電流に基づいて変更しても良く、この場合には、TGRA_0のコンペアマッチによる割込み要求信号に応答して制御サイクル毎に書き換えることになる。
[設定(4)] 先に、<CPUコア30への割込み要求の設定>、に関して説明した通り、TGRA_2,TGRB_2(チャネル2のジェネラルレジスタAとB)には、TGRA_0のコンペアマッチによる割込み要求に応じて、CPUコア30が、それぞれ、Ton−α、Ton+γを書込む。なお、Tonは、制御サイクル毎に算出される制御オン時間である。図6及び図7では、α=γ=20として記載している。
[設定(5)] TIOCA端子(MTU33のPWM出力端子)の出力レベルは、TGRA(ジェネラルレジスタA)のコンペアマッチ時と、TGRB(ジェネラルレジスタB)のコンペアマッチ時に変化する。そして、TIOCA_0〜TIOCA_2の各出力は、各チャネルのTIOR(タイマIOコントロールレジスタ)への初期設定により、TGRA_0〜TGRA_2のコンペアマッチでHレベルに立ち上がり、TGRB_0〜TGRB_2のコンペアマッチでLレベルに立下るよう設定する。
[設定(6)] タイマカウンタTCNTの計数クロックは、周辺クロックPΦと同じ25MHz(周期40nS)とする。
MTU33は、上記のように設定されて動作する。図7(a)は、MTU33の動作に関連して、各チャネル0〜2のタイマカウンタTCNT(TCNT_0〜TCNT_2)と各ジェネラルレジスタ(TGRA_0,TGRB_0)との関係、PWM出力端子(TIOCA_0)から出力されるPWM波、及び、MTU33の各出力端子(TIOCA_1〜TIOCA_2)から出力されるパルス信号CTLを図示したものである。
先に説明した通り、本実施例では、固定値1140に設定されたTGRA_0のコンペアマッチ時に、チャネル0〜2のタイマカウンタTCNT_0〜TCNT_2が同期してクリアされる。そのため、各タイマカウンタTCNTは、0,1139を循環する1140進カウンタとして機能する。一方、タイマカウンタTCNTの計数クロックは、25MHz(周期40nS)であるから、タイマカウンタは、45.6μS(=1140×40nS)を一周期(制御周期T)として循環動作することになり、PWM制御のキャリア周波数は約22KHzとなる。
チャネル0、チャネル1の各ジェネラルレジスタ(TGRA_0,TGRA_1,TGRB_1)には、初期設定処理により、それぞれ1140、1140−α、0+γが固定的に設定される。一方、チャネル0、チャネル2の各ジェネラルレジスタ(TGRB_0,TGRA_2,TGRB_2)には、チャネル0のTGRA(TGRA_0)のコンペアマッチ時(つまり各タイマカウンタTCNTの同期クリア時)に生じる割込みにより、CPUコア30によって、それぞれTon、Ton−α、Ton+γが書込まれる。
以上の設定のため、タイマカウンタTCNTがクリアされるのに合わせて、TIOCA_0(チャネル0のTIOCA端子)はHレベルに立ち上がる。その後、チャネル0のタイマカウンタTCNT_0が進行して、TGRB_0(チャネル0のジェネラルレジスタB)の値であるTonに一致すると、TIOCA_0はLレベルに立下がる。このようなPWM波のON/OFF遷移動作に先立って、TIOCA_1端子とTIOCA_2端子からは先行してONパルス信号CTLが出力される。
以上の通り、PWM波は、パルス幅Tonでスイッチング素子Q1をON動作させ、且つ、スイッチング素子Q1がON遷移動作に先立ってスイッチング素子Q2が、ONパルス信号CTLによってON状態になる。なお、図7(b)は、スイッチング回路4Bに対する駆動回路DRの出力波形を図示したものである。また、図7(c)は、TGRA_0(チャネル0のジェネラルレジスタA)のコンペアマッチに基づくCPUコア30の割込み処理を図示したものである。先に説明した通り、各制御周期の最初のタイミングで(TGRA_0のコンペアマッチ時)、CPUコア30は、MTU33のTGRB_0(チャネル0のジェネラルレジスタB)に、パルス幅が制御オン時間Tonとなる設定値を書込む。なお、この制御オン時間Tonは、一つ手前の制御サイクルにおいて算出された値である。
図7(d)は、TGRA_0(チャネル0のジェネラルレジスタA)のコンペアマッチによるAD変換開始トリガに関して図示したものである。図示の通り、各制御周期の最初のタイミングで(TGRA_0のコンペアマッチ時)、AD変換開始トリガがMTU33からAD変換部32に供給され、これに呼応して、A/DコンバータAD1,AD4が連続スキャンモードで動作して、この順番にAD変換動作を実行する。そして、A/DコンバータAD4がAD変換を終了すると、CPUコア30に対して、AD変換終了割込み信号を出力する。
以上の通り、MTU33は、CPUコア30及びAD変換部32と協働して、PWM波を、約50μSの制御周期Tで出力する。図8,図9は、図3の制御動作を実現するワンチップマイコン3の処理内容を示すフローチャートである。図3に示す制御処理は、45.6μS毎に繰り返されるMTU33によるPWM波の出力動作(図7(a)、図8(a)参照)と、1mS毎に起動されるタイマ割込みTM_INT(図9)と、AD変換動作が完了すると起動されるAD変換終了割込みAD_INT(図8(b))とを中心に構成されている。
以下、図8(a)に基づいて、MTU33の動作内容を確認する。タイマカウンタTCNTは、45.6μS(=計数クロックの1140個分)毎に同期してクリアされる。このクリア時にCPUコア30に割込みがかかり、CPUコア30は、TGRB_0,TGRA_2,TGRB_2への書込み処理によって各PWM波の立下りタイミングと、それに先行するONパルス信号CTLの動作タイミングとを規定する(図7(b)(c)参照)。また、タイマカウンタTCNTのクリア時に、AD変換部33に対してAD変換開始トリガが供給される(図7(d)参照)。
その後、連続スキャンモードで動作するA/DコンバータAD1,AD4のAD変換処理を完了すると、CPUコア30に、AD変換終了割込みがかかる。なお、図8(c)に示すように、制御サイクルが開始されてから最初のAD変換が開始されるまでに時間遅れTsがあり、また、1番目のAD変換開始から4番目のAD変換開始までに遅延時間Tdがある。
<AD変換終了割込みAD_INT>
全てのA/DコンバータについてAD変換動作が終了すると、図8(b)に示す割込み処理AD_INTによって制御演算が実行される。先ず、A/DコンバータAD1,AD4の出力値AD1,AD4(コイルLへの入力電流)を取得する(ST10)。次に、平均演算(AD1+AD4)/2によって、制御サイクル(n−1)における入力電流の平均値Iav(n−1)を算出する(ST11)。なお、図8(c)に示すように、入力電流値は、サンプリング点によって変化するので、入力電流の平均値(平均電流)としての精度は高くないが、この平均値Iav(n−1)は、次に説明するインダクタンス値の補正に使用するだけであるから、特に問題は生じない。
入力電流の平均値Iav(n−1)が求まれば、回路に実装されているコイルL1のインダクタンス値を電流値Iav(n−1)に基づいて特定する。コイルL1は、図10に示すように、そこに流れる直流重畳電流(平均電流)に応じて、そのインダクタンス値が変化する場合が多い。そこで、この実施例では、回路に実装されているコイルL1の特性を予めメモリに格納しておき、入力電流の平均値Iav(n−1)に応じたインダクタンス値を、各演算式で使用するようにしている。
そのため、大型で高価なコイルを使用しなくても高精度の制御が可能となる。なお、制御精度を更に高めるためには、平均演算(AD1+AD4)/2によって求まった電流値Iav(n−1)を、その制御サイクル(n−1)における制御オン時間Ton(n−1)に応じて補正しても良い(図3参照)。すなわち、2つのサンプリング点AD1,AD4が、コイル充電電流AD1とコイル放電電流AD4に分かれる場合もあれば、制御オン時間Ton(n−1)が長いために、共にコイル充電電流となる場合もあるので(図8(c)参照)、この点を踏まえて平均電流を補正すれば、より精密な制御を実現できる。
続いて、A/DコンバータAD2の出力値AD2(交流入力電圧Vac(n−1))を取得する(ST13)。そして、電圧予測式Vac(n)=2×Vac(n−1)−Vac(n−2)に基づいてVac(n)を算出する(ST14)。次に、A/DコンバータAD3の出力値AD3(直流出力電圧Vdc(n−1))を取得する(ST15)。
続いて、Iav(n)=β×Vac(n)の計算によって、入力電流指令値Iav(n)を算出する(ST16)。なお。必要な積算パラメータβの値は、図9に示すタイマ割込み処理TM_INTにおいて1mS毎に更新されて適宜なワークエリアに格納されている。
次に、A/DコンバータAD1からの取得値AD1と、ステップST12の処理で補正されたコイルのインダクタンス値Lと、ステップST13の処理で取得された交流入力電圧値Vac(n−1)と、この制御サイクルにおける制御オン時間Ton(n−1)と、直流出力電圧値Vdc(i)とに基づいて、(式5’)の判別式に基づいて、コイル充電開始電流Iv(n−1)を算出する(ST17)。そして、コイル充電開始電流Iv(n−1)の値(正か否か)に応じて、連続モードとして制御すべきか不連続モードとして制御すべきかを決定する(ST17)。なお、(式5’)に代えて(式5’’)の判別式を用いても良いのは、前述の通りである。
ここでIv(n−1)≦0であって不連続モードであった場合には、Iv(n−1)=0に設定すると共に(ST19)、(式9’)または(式9’’)の演算式に基づいて制御オン時間Ton(n)を算出する(ST20)。一方、Iv(n−1)>であって連続モードであった場合には、(式14’)(式14’’)の演算式に基づいて制御オン時間Ton(n)を算出する(ST21)。
そして、算出された制御オン時間Ton(n)について、それが制御上限値と制御下限値を超えていないことを条件に、次回の制御サイクル(n)の制御オン時間としてPWM用バッファ領域にTon(n)の値を設定する(ST22,23)。このようにしてPWM用バッファに書込まれたTon(n)は、次の制御サイクル開始時の割込み時に使用され、MTU33のTGRA_2,TGRB_2(チャネル2のジェネラルレジスタAとB)に、それぞれ、Ton−α,Ton+γが書込まれる。但し、算出された制御オン時間Ton(n)が、上限値か下限値を超えている場合には、PWM用バッファに、それぞれ制御上限値又は制御下限値を設定する。
<タイマ割込みTM_INT>
続いて、上記したAD変換終了割込みAD_INTとは独立して、1mS毎に開始されるタイマ割込みTM_INTについて図9のフローチャートに基づいて説明する。
タイマ割込みTM_INTでは、先ず、A/DコンバータAD3の出力であるVdc(i)を取得する(ST30)。なお、A/DコンバータAD3は45.6μS毎にAD変換動作を実行するが、タイマ割込みINT1では、AD変換された出力直流電圧を1mS毎に取得することになる。以下、取得した直流電圧をVdc(i)と表現する。
次に、SUM←SUM+Vdc(i)の演算を実行して、取得した出力直流電圧Vdc(i)の値をワークエリアの平均算出バッファSUMに加算する(ST31)。また、A/DコンバータAD2の出力である交流入力電圧Vac(i)を取得して(ST32)、交流入力電圧Vac(i)と、メモリに保存されている波高最大値Vac(pk)とを対比する(ST33)。
そして、Vac(i)>Vac(pk)であれば、Vac(pk)←Vac(i)の演算によって、メモリに記憶されている波高最大値Vac(pk)の値を更新する(ST34)。このようにして交流入力電圧の波高値Vac(pk)を求めた後、カウンタCTをデクリメント処理(−1)し(ST35)、カウンタ値CTがゼロか否かを判定する(ST36)。
ここで、カウンタ値CTがCT=0となると、平均算出バッファSUMの値を1/500倍することで、出力直流電圧Vdc(i)の平均値を求める(ST37)。そして、この平均値によって直流出力電圧Vdcを特定する(ST38)。
このようにして直流出力電圧Vdcが求めれば、平均算出バッファSUMとカウンタCTの値を初期設定し(ST39)、Vo←Vac(pk)+αの演算によって出力直流電圧の基準値(目標値)Voを算出する(ST40)。αは、入力交流電圧の波高値Vac(pk)と比較した場合の、コイルLにおける昇圧分である。そして、出力基準電圧Voと、計測値から得られる出力平均電圧Vdcとの差を算出する(ST41)。具体的には、Verr(i)←Vo−Vdcの演算を行う。
以上の結果に基づき、PI制御による指令値βを算出してタイマ割込み処理INT1を終える(ST42)。ここで、指令値βの算出は、β=Verr(i)×Kp+{Verr(i)×Ki+Verr(i−1)’×Ki}の演算式によるが、Verr(i−1)’×Kiは、前回(i−1)の積分制御値であって、Verr(i−1)’×Ki=Verr(i−1)×Ki+Verr(i−2)’×Kiとして算出されていた値である。
なお、以上説明したAD変換終了割込み(図8(b))の内容は、制御ブロック図3に「INT1」と記載している。また、AD変換部33の動作には「A/D」と記載し、MTU33の動作には「MTU」と記載している。
以上の通り、実施例に係るデジタルコンバータ1では、スイッチング回路4Bが、昇圧チョッパ4Aに並列に接続されているので、各スイッチング素子Q1,Q2の平均電流が低下して、ON/OFF遷移動作時のスパイクノイズが低減される。しかも、スイッチング素子Q1のON/OFF遷移動作時には、必ずスイッチグ素子Q2がON状態であるので、この意味でもスパイクノイズの発生が有効に抑制される。
実施例に係るデジタルコンバータを示す回路ブロック図である。 制御周期とコイルの充放電動作との関係を説明するタイムチャートである。 実施例に係るデジタルコンバータの制御動作を説明する制御ブロック図である。 ワンチップマイコンの内部構成を示すブロック図である。 AD変換部の内部構成を示すブロック図である。 MTUの内部構成を示すブロック図である。 MTUの動作を説明するタイムチャートである。 MTUとAD変換割込みの動作内容を示すフローチャートである。 タイマ割込みの動作内容を示すフローチャートである。 コイルのインダクタンス値と平均電流との関係を示す特性図である。 (式5)の導出過程を説明する図面である。 (式5)の導出過程を説明する図面である。 (式9)の導出過程を説明する図面である。 (式9)の導出過程を説明する図面である。 (式14)の導出過程を説明する図面である。 (式14)の導出過程を説明する図面である。 本発明の動作原理を説明する図面である。 従来技術の問題点を説明する図面である。
符号の説明
L1,L3 コイル
Q1,Q3 スイッチング素子
1 デジタルコンバータ
2 整流回路
3 コンピュータ回路(ワンチップマイコン)
4A 昇圧チョッパ

Claims (7)

  1. コイル及びスイッチング素子を備えた昇圧チョッパと、前記コイルに入力電流を供給する整流回路と、前記スイッチング素子を所定の制御サイクルでPWM制御するコンピュータ回路とを有するデジタルコンバータにおいて、
    前記昇圧チョッパと並列にスイッチング回路を設け、前記スイッチング回路は、前記昇圧チョッパのスイッチング素子のON/OFF遷移動作に先行して、ON動作するよう設定されていることを特徴とするデジタルコンバータ。
  2. 前記スイッチング回路は、前記整流回路の脈流出力を受ける入力コイルと、前記入力コイルに直列接続されるダイオードと、前記入力コイルと前記ダイオードの接続点とグランドとの間に配置されてON/OFF動作する補助スイッチング素子とを備えて構成される請求項1に記載のデジタルコンバータ。
  3. 前記ダイオードの出力端子は、前記昇圧チョッパのスイッチング素子のOFF動作時に充電されるコンデンサに接続され、前記コンデンサから、前記昇圧チョッパの直流出力電圧が得られるよう構成された請求項2に記載のデジタルコンバータ。
  4. 連続モードか不連続モードかの判定は、今回の制御サイクルにおける、前記コイルの充電開始電流、前記昇圧チョッパへの交流入力電圧、及び前記昇圧チョッパの直流出力電圧の各計測値と、今回の制御サイクルにおけるPMW波の制御時間と、前記コイルのインダクタンス値とに基づいて決定される請求項1〜3の何れかに記載のデジタルコンバータ。
  5. 前記コンピュータ回路は、アナログ入力信号をデジタル変換するAD変換部と、各種レジスタへの設定データに基づいて任意のパルス幅のパルス波を自動的に出力可能なタイマ部とを有するワンチップマイコンである請求項1〜4の何れかに記載のデジタルコンバータ。
  6. 前記AD変換部は、前記タイマ部からの指令に基づいて、一群のアナログ入力信号をデジタル変換するよう構成されている請求項5に記載のデジタルコンバータ。
  7. 請求項1〜6のいずれかの動作を実現するデジタルコンバータの制御方法。
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