JP2007282129A - 無線情報伝送システム、無線通信端末及びアクセスポイント - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信端末の移動により生じるハンドオーバを高速に行えるようにする。
【解決手段】アクセスポイントとの接続を介して無線LANに接続している携帯電話端末100が、接続中のアクセスポイントの電波強度が予め設定してある閾値に到達したことを検知した場合に、次に接続する可能性の高いアクセスポイントを選択し、現在接続中のアクセスポイントを介して、次に接続する可能性の高いアクセスポイントからの認証を得た上で、その認証情報を使用してハンドオーバを行うようにした。
【選択図】図7
【解決手段】アクセスポイントとの接続を介して無線LANに接続している携帯電話端末100が、接続中のアクセスポイントの電波強度が予め設定してある閾値に到達したことを検知した場合に、次に接続する可能性の高いアクセスポイントを選択し、現在接続中のアクセスポイントを介して、次に接続する可能性の高いアクセスポイントからの認証を得た上で、その認証情報を使用してハンドオーバを行うようにした。
【選択図】図7
Description
本発明は、無線LAN(Local Area Network)に用いて好適な無線情報伝送システム、無線通信端末及びアクセスポイントに関する。
近年、企業などでLANを構築するにあたり、無線LANの形態が採用されることが多くなってきている。無線LANでは、無線LAN通信用のネットワークカードを備えたパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯情報端末や、IP電話の機能を備える携帯電話端末などの無線通信端末が、アクセスポイントと呼ばれる無線中継機から発信される電波を介して通信や通話を行う。1台のアクセスポイントの電波が到達可能な範囲は、数10mから数100mであり、それより広範囲のエリアをカバーする必要がある場合は、複数台のアクセスポイントが用いられるのが通常である。
無線通信端末として携帯電話端末を使用する場合は、移動しながらの利用を想定する必要があり、移動の距離によっては、移動前に通信していたアクセスポイントから、移動先の位置をカバーするアクセスポイントに接続を切り替える必要がある。そしてその切り替えは、無線通信端末がアクセスポイントとの通信状況を判断することにより行われている。無線通信端末は、各アクセスポイントが定期的に発信するビーコン信号を受信し、そこに含まれるSSID(Service Set Identifier)やBSSID(Basic Service Set Identifier)などのアクセスポイント識別情報を基に、現在接続中のアクセスポイント及び電波受信可能な他のアクセスポイントの情報を把握している他、各アクセスポイントから供給される電波信号の電波強度を常に監視している。そして、通信中のアクセスポイントとの接続が悪化したと判断した場合に、別のアクセスポイントへの切り替えを行っている。このように、携帯通信端末の移動に伴って接続先のアクセスポイントが切り替わることをハンドオーバといい、ハンドオーバが行われることによって、広範囲なサービスエリアが確保される。
また、無線LANでは、無線信号の傍受や、なりすましによるアクセスを防ぐため、データの暗号化やアクセス制御などの手法でセキュリティの向上が図られており、端末がアクセスポイントに接続する際に認証を要する構成としてある場合が殆どである。この場合、無線通信端末の認証はハンドオーバの都度行われる必要があり、その結果ハンドオーバ時間は増大してしまう。特に近年は、VoIP(Voice over Internet Protocol)の技術を使い、無線LAN網を利用して携帯電話端末で内線通話が行えるようにしたケースが増えてきており、認証手続きなどによってハンドオーバ時間が増大すると、通話の断絶等の事態が生じることがある。このため、ハンドオーバ時間を短縮するための様々な技術が考案されている。
特許文献1には、携帯電話端末が、アクセスポイントを介して無線LANにアクセスする際のハンドオーバの処理例についての開示がある。
特開2004−343448号公報
ところで、移動先のアクセスポイントが接続する認証サーバが、移動前のものとは異なる場合や、移動前後のサーバ間で認証方式が異なる場合、または認証サーバを用いていない場合においては、これまでに接続の実績のないアクセスポイントに無線通信端末が初めてアクセスする場合は、無線通信端末は新たに接続するアクセスポイントまたは認証サーバから認証を得る必要があり、かつ、その場合の認証はアクセスポイントの切り替え後に行われるため、ハンドオーバの時間が増大し、その間に通信や通話の切断が生じ易くなるという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、無線通信端末の移動により生じるハンドオーバを高速に行えるようにすることを目的とする。
本発明は、アクセスポイントとの接続を介して無線LANに接続している無線通信端末が、接続中のアクセスポイントの電波強度が予め設定してある閾値に到達したことを検知した場合に、次に接続する可能性の高いアクセスポイントを選択し、現在接続中のアクセスポイントを介して、次に接続する可能性の高いアクセスポイントからの認証を得た上で、その認証情報を使用してハンドオーバを行うようにしたものである。
このようにしたことで、無線通信端末は、直接接続していないアクセスポイントからの認証を得ることが可能となる。
本発明によると、無線通信端末は、次に接続する可能性の高いアクセスポイントと直接接続していなくても、そのアクセスポイントからの認証を得ることが可能になるため、無線通信端末は、ハンドオーバを行う前に、次に接続する可能性の高いアクセスポイントから予め認証を得ておくことができるようになる。
この場合、ハンドオーバ実行前に予め次に接続するアクセスポイントとの認証を済ませておき、その認証情報を使用してハンドオーバを行えるため、ハンドオーバの時間を短縮することができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。本例においては、携帯電話端末として構成された無線通信端末が、移動時に複数のアクセスポイント間で通信を切り替えて無線LANネットワークに接続するシステムとしたものである。
図1は、本例のシステム構成例を示した図である。フロア1、フロア2にはそれぞれフロア1用ネットワークNW1、フロア2用ネットワークNW2が配備されており、フロア1用ネットワークNW1とフロア2用ネットワークNW2は、ルータ400を介して接続されている。各ネットワークには複数台のアクセスポイントが接続されており、フロア1用ネットワークにはアクセスポイント320が、フロア2用ネットワークにはアクセスポイント330及び340が接続されている。各アクセスポイントは、そのカバーエリア内に位置する携帯電話端末100と無線LANネットワークとの中継を行っており、アクセスポイント330は、付近に位置する携帯電話端末100との通信を行うことにより、無線LANネットワークとの中継を行っている。なお、図1においては、説明のため携帯電話端末100を1台のみ図示してあるが、実際には複数台の携帯電話端末が各アクセスポイントを介して同一の無線LANネットワークに接続しているものとする。
次に、図2を参照して、本例のシステムで使用される携帯電話端末100の構成例を説明する。本例の携帯電話端末100は、無線電話用の基地局と無線通信を行うための無線電話通信用アンテナ101を備え、そのアンテナ101が無線電話通信用の通信部102に接続してあり、制御部120の制御で、基地局との間での無線通信を行うようにしてある。通信部102で通話用の通信を行う際には、受信した音声データを図示しない音声データ処理部に供給して音声データの受信処理を行ってからスピーカ104に供給して出力させ、また、マイクロフォン103が拾って音声データ処理部で処理された送信用の音声データを、通信部102に供給して送信させる。
この携帯電話端末100は、操作キーなどで構成された操作部106と、液晶ディスプレイなどで構成された表示部107を備える。操作部106は、電話番号やメール文などの入力操作や、各種モード設定などを行うことができ、表示部107には、メール文、ウェブにアクセスさせた画面などを表示させることができる。
これらの携帯電話端末100内の各ブロックは、制御ライン150を介して制御部120などと接続してあり、またデータライン160を介してデータ転送を行える構成としてあり、メモリ105に必要なデータを記憶させるとともに、後述するアクセスポイント300によって発行される認証情報を記憶させるようにしてある。また、メモリ105とは別に、大容量のデータ記憶手段であるハードディスクドライブ装置を備え、この携帯電話端末100に入力されたデータやダウンロードされたデータなどを蓄積するようにしてもよい。
また、本例の携帯電話端末100は、無線LAN用通信部109と、その無線LAN用通信部109に接続されたアンテナ108とを備えて、IPネットワーク上の他の携帯通信端末と通信及び通話が可能な構成としてある。
次に、制御部120での制御処理の詳細について、図3を参照にして説明する。なお、図3は制御部120で実現される機能の一部(無線LAN用通信の制御機能の一部)を示した機能ブロック図であり、必ずしも制御部120がこれらの機能を処理する物理的な処理部を備えている必要はなく、ソフトウェアに基づいた制御演算処理で、同様の機能を実現する構成としてもよい。後述する記憶部124についても、制御部120とは別のメモリ105を使用してもよい。制御部120内に構成される信号受信判定部121は、無線LAN用通信部109で受信した信号から、アクセスポイントの識別情報や電波強度などの情報を得るようにしてある。
アクセスポイント決定部122は、無線LAN用通信部109を介して受信中の、アクセスポイント300の電波強度が、予め設定しておいたハンドオーバ準備閾値に到達した場合にそれを検知し、接続状態が最も良好になると思われるアクセスポイントを次に接続する可能性の高いアクセスポイントとして決定する。接続切り替え準備処理部123は、現在接続中のアクセスポイント300に対し、次に接続する可能性の高いアクセスポイントへの認証要求情報の中継を依頼する。認証情報記憶部124は、次に接続する可能性の高いアクセスポイントから接続の認証を得られた場合に、セッションキーなどの認証情報をメモリ105などに保存する。接続切り替え実行部125は、認証情報記憶部124に記憶された認証情報を元に、現在接続中のアクセスポイント300から、アクセスポイント決定部122で決定された次に接続する可能性の高いアクセスポイントへ、ハンドオーバを実行するようにしてある。上述した各部の動作の詳細については後述する。
図4は、本例のシステムで使用されるアクセスポイント300の構成例である。本例のアクセスポイント300は、携帯電話端末100とのデータの送受信を行うための無線通信用アンテナ301を備え、そのアンテナ301が無線LAN通信用の通信部302に接続してあり、制御部310の制御で、携帯電話端末100との無線通信を行うようにしてある。有線通信部303では、有線LANを介して接続された他の通信端末との通信を行う。信号発生部304は、ビーコン信号の生成を行っており、生成された信号は、アンテナ301から出力される。
これらのアクセスポイント300内の各ブロックは、制御ライン350を介して制御部310などと接続してあり、またデータライン360を介してデータ転送を行える構成としてある。論理的経路生成部305は、携帯電話端末100の接続切り替え準備処理部123から、無線LAN用通信部109を介して送信された、次に接続する可能性の高いアクセスポイントに対する認証要求の中継依頼情報を受信したとき、次に接続する可能性の高いアクセスポイントと携帯電話端末100との間に、携帯電話端末100の認証を行うための論理的経路を生成する。論理的経路生成部305の動作の詳細については後述する。
次に、ハンドオーバ閾値及びハンドオーバ準備閾値について、図5及び図6を参照にして説明する。図5は、アクセスポイントA〜Cが等間隔に並んで配列されている様子を示しており、各アクセスポイントを中心に描かれた同心円は、各アクセスポイントの電波強度を示してある。図6では、このような環境において、携帯電話端末100が図5に図示された位置から矢印右側方向に移動する場合の、携帯電話端末100の無線LAN用通信部109が受信する各アクセスポイントからの電波信号の電波強度の遷移の例を示してある。アクセスポイントの電波強度は、アクセスポイントの通信部302から送られる電波信号のdB値を基に判断されるものであり、携帯電話端末100の信号受信判定部121が、無線LAN用通信回路109を介して取得した電波信号のdB値の大きさを基に、現在接続中あるいは接続可能なアクセスポイントの電波強度を判断し、その推移を常に監視するようにしてある。
図6において、縦軸は電波強度を示しており、横軸は時間を示している。縦軸方向に引かれたP1〜P3の3本の線は、特定の時間軸を切り取って線として表現したものである。時間軸で0からP1地点の直前までの間では、アクセスポイントBの通信部302から送信される電波信号の電波強度は一定の値を示しており、携帯電話端末100の無線LAN用通信部109は、この間はアクセスポイントBから安定して電波を得ていたことがわかる。ところが、ちょうどP1地点で、アクセスポイントBの電波強度が落ち込み始めたことが確認できる。図6で横軸方向に引かれた2本の線のうち、下の線はハンドオーバ実行の閾値として設定されたハンドオーバ閾値であり、携帯電話端末100が現在接続中のアクセスポイントの電波強度が弱まってハンドオーバ閾値に到達したことが検知されると(P3の時点)、接続切り替え実行部125にて、アクセスポイント決定部122で決定された、次に接続する可能性の高いアクセスポイントへハンドオーバが実施されるようにしてある。
本例では、ハンドオーバ閾値の前にハンドオーバ準備閾値を設けてあり、図6で横軸方向に引かれた2本の線のうちの、上の線として示してある。図6に図示されているように、ハンドオーバ準備閾値は、ハンドオーバ閾値より電波強度において高い値に設定するようにしてあり、現在接続中のアクセスポイントの電波強度が弱まっている場合に、その電波強度がハンドオーバ閾値より先にハンドオーバ準備閾値に到達するようにしてある。アクセスポイント決定部122は、無線LAN用通信部109を介して現在接続中のアクセスポイントから受信している電波信号の電波強度が、ハンドオーバ準備閾値に到達したことを検知した場合に、その時点で接続状態の良いアクセスポイントを次に接続する可能性の高いアクセスポイントとして選定する。図6では、P2の時点で、現在接続中のアクセスポイントBの電波強度がハンドオーバ準備閾値に達しており、代わりにアクセスポイントCの電波強度が上昇していることを確認できる。これは、携帯電話端末100が、図5にて矢印で示されるように、アクセスポイントBからアクセスポイントCの方向へ移動しているためであり、このような状態においてアクセスポイント決定部122は、各アクセスポイントの電波強度と携帯電話端末100のユーザの移動方向を考慮し、次に接続する可能性の高いアクセスポイントとして、アクセスポイントCを選定する。
携帯電話端末100のアクセスポイント決定部122によってハンドオーバ準備閾値が検知されてから、接続切り替え実行部125によってハンドオーバが実行されるまでの処理例について、図7のシーケンス図を参照にして説明する。携帯電話端末100の無線LAN用通信部109を介して受信している、現在接続中のアクセスポイントBの電波強度が弱まり、ハンドオーバ準備閾値に到達したことがアクセスポイント決定部122によって検知されると(ステップS11)、同じくアクセスポイント決定部122によって、次に接続するアクセスポイントとしてアクセスポイントCが選定される(ステップS12)。次に、接続切り替え準備処理部123によって、現在接続中のアクセスポイントBに対して、次に接続予定のアクセスポイントCとの認証要求の中継依頼情報が送信される(ステップS13)。つまり、認証要求として送信するデータの中のMAC(Media Access Control)フレームの宛先としてアクセスポイントCのMACアドレスが指定され、接続先のアクセスポイントの宛先として、アクセスポイントBのMACアドレスが指定されて、無線LAN用通信部109を介して送信される。
このとき携帯電話端末100の無線LAN用通信部109からアクセスポイントBに送信されるMACフレームの構成例を、図8(a)に示してある。無線LAN上でやり取りされるMACフレームの規格はIEEE802.11で定められており、図8(a)に示されるように、宛先アドレスの他にアクセスポイントのBSSID(Basic Service Set Identifier)、つまりMACアドレスを指定することができる。BSSIDには、アクセスポイントBのMACアドレスが指定され、宛先としてアクセスポイントCのMACアドレスが指定されている。送信したいデータは認証要求であるため、認証情報を取り扱う「管理用フレーム」であることがTypeフィールドで宣言されており、SubTypeフィールドで「認証」が指定されるようにしてある。
図7のシーケンス図に戻って説明すると、ステップS13で携帯電話端末100の無線LAN用通信部109から送信されたフレームは、アクセスポイントBの通信部302で受信されると、MACフレーム中に宛先アドレスとして指定されたMACアドレスが、アクセスポイントBのMACアドレスではなく、アクセスポイントCのMACアドレスであることが検知される(ステップS14)。アクセスポイントCとの接続は、有線のLANを通して行う必要があるため、携帯電話端末100の無線LAN用通信部109から送信されたフレームは、アクセスポイントBの論理的経路生成部305によってカプセル化され、有線LANの規格であるイーサネット(登録商標)のMACフレームに載せられて(ステップS15)、有線通信部303を介してアクセスポイントCへ転送される(ステップS16)。この処理により、携帯電話端末100とアクセスポイントC間が、アクセスポイントBによりブリッジされ、携帯電話端末100からアクセスポイントCへの認証要求情報が届けられる。
このとき、アクセスポイントBからアクセスポイントCに送信されるMACフレームの構成例を、図8(b)に示してある。宛先にはアクセスポイントCのMACアドレスが指定され、送信元アドレスとしてアクセスポイントBのMACアドレスが指定された上で、データ部に、携帯電話端末100から受け取ったMACフレームがカプセル化されて埋め込まれている。「長さ/タイプ」フィールドに「WLAN拡張」をセットしてあるため、このフレームを受け取るアクセスポイントCにて、データがアクセスポイントBをブリッジして送信されたものであると判断でき、カプセル化されたフレームを取り出すことが可能となる。
図7のシーケンス図に戻って説明すると、アクセスポイントBの有線通信部303から送信されたフレームが、アクセスポイントCで受信されると、カプセル化されたフレーム中に、携帯電話端末100からの認証要求情報が含まれていることが検知され、アクセスポイントCによって携帯電話端末100が認証される(ステップS17)。認証情報は、カプセル化されたフレームのデータ部に載せられ、宛先にアクセスポイントBのアドレスが指定されて送信される(ステップS18)。
ここでいう認証方法とは、例えばWPA−PSK(Wi-Fi Protected Access Pre-shared key)などを用いた認証方法のことであり、認証情報とは、認証のシーケンスにおいて生成されたセッションキーなどを指す。本例では、認証サーバを立てずに、携帯通信端末の認証をアクセスポイントにて行わせる構成としたが、認証サーバを立ててIEEE802.1x規格の認証方式を用いる構成としてもよい。
ステップS19では、アクセスポイントCから送信されたフレームがアクセスポイントBの通信部302で受信され、論理的経路生成部305によって、受信されたフレームの「長さ/タイプ」フィールドに「WLAN拡張」がセットされていることが検出されると、続いてデータ部にカプセル化されたフレームが載せられていることが判断され、カプセル化されたフレーム中で宛先として指定されてある携帯電話端末100に対し、カプセル化された部分のフレームが、通信部302を介して転送される(ステップS19)。
ステップS18で、アクセスポイントCからアクセスポイントBに送信されるフレームの構成例を、図8(c)に示してある。「長さ/タイプ」フィールドに「WLAN拡張」がセットされたフレームであり、宛先にはアクセスポイントBのMACアドレスが指定され、カプセル化された無線LANのMACフレームの宛先フィールドに、端末のMACアドレスが指定されている。カプセル化されたフレームのデータ部には認証情報が含まれている。
図8(d)は、ステップS19でアクセスポイントBの通信部302から携帯電話端末100に送信されるMACフレームの構成例である。アクセスポイントBと携帯電話端末100間は無線LANを通しての接続となるため、送信されるのは無線LAN用のMACフレームとなる。宛先アドレスとBSSIDに携帯電話端末100のMACアドレスが指定され、データ部に認証情報が載せてある。
再び図7のシーケンス図に戻ると、アクセスポイントCから送信された認証情報は、携帯電話端末100の無線LAN用通信部109で受信されると、認証情報記憶部124によってフレームのデータ部に含まれた認証情報が取り出され、認証情報はメモリ105などに保存される(ステップS20)。そして、無線LAN用通信部109を介して受信中の、現在接続中のアクセスポイントBからの電波信号の電波強度が、ハンドオーバ閾値に到達したことが接続切り替え実行部125によって検知されると(ステップS21)、接続切り替え実行部125によって、認証情報記憶部124に記憶された認証情報を用いて、アクセスポイントBからアクセスポイントCへのハンドオーバが実行される(ステップS22)。
このように構成することで、実際のハンドオーバが行われる前に次に接続予定のアクセスポイントとの認証を済ませてから、その認証情報を使用して実際のハンドオーバを行うため、ハンドオーバ時に生ずる通話の途切れ時間を短縮できるようになる。
この場合、現在接続中のアクセスポイントが次に接続予定のアクセスポイントとのブリッジの役割を果たすため、両アクセスポイント間、もしくは両アクセスポイントが接続する認証サーバ間で認証方法が異なる場合でも、携帯通信端末は、次に接続予定のアクセスポイントまたは認証サーバの認証方式に則って、認証を得ることが可能となる。
なお、ここまで説明した実施の形態では、無線LAN間の通信データに対して暗号化をかけない場合を例に挙げて説明を行ったが、WEP(Wired Equivalent Privacy)やTKIP(Temporary Key Integrity Protocol)、AES(Advanced Encryption Standard)などの手法を用いて経路の暗号化を行うようにしてもよい。この場合、端末から現在接続中のアクセスポイントへ送られるフレームのTypeフィールドを「管理用フィールド」、SubTypeフィールドを「暗号化」と指定し、データ部に暗号化シーケンスデータを載せるようにすればよい。これにより、送られたフレームは、現在接続中のアクセスポイントによってブリッジされ、次に接続予定のアクセスポイント間に暗号化された経路が生成される。
また、上述した実施の形態では、携帯電話端末に適用した例としたが、IP電話専用の無線IP電話機など、IP網を利用して通話を行える無線通信端末に適用させてもよい。
100…携帯電話端末、101…アンテナ、102…通信部、103…マイクロフォン、104…スピーカ、105…メモリ、106…操作部、107…表示部、108…無線LAN通信用アンテナ、109…無線LAN用通信部、120…制御部、121…信号受信判定部、122…アクセスポイント決定部、123…接続切り替え準備処理部、124…認証情報記憶部、125…接続切り替え実行部、150…制御ライン、160…データライン、201…信号受信判定部、300…アクセスポイント、301…アンテナ、302…通信部、303…有線通信部、304…信号発生部、305…論理的経路生成部、310…制御部、350…制御ライン、360…データライン、A〜C…アクセスポイント
Claims (10)
- 共通のネットワークに接続された少なくとも2つのアクセスポイントと、該それぞれのアクセスポイントと無線通信を行う無線通信端末とで構成される無線情報伝送システムにおいて、
前記無線通信端末として、
前記アクセスポイントから送信される信号を受信する信号受信部と、
前記信号受信部で受信した信号に基づいて認識される電波強度を監視し、電波強度の予め設定した閾値への到達を検知した場合、次に接続する可能性の高いアクセスポイントを決定するアクセスポイント決定部と、
現在接続中のアクセスポイントに対して、前記アクセスポイント決定部で決定された、次に接続する可能性の高いアクセスポイントへの認証要求の中継依頼を行う接続切り替え準備処理部と、
前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントから得た認証情報を記憶する認証情報記憶部と、
前記認証情報記憶部に記憶された認証情報を使用して、現在通信中のアクセスポイントから前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントへの接続切り替えを実行する接続切り替え実行部とを備え、
前記アクセスポイントとして、
前記無線通信端末との通信を行う通信部と、
前記通信部を介して前記無線通信端末から認証要求の中継依頼を受信した場合、前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントと前記無線通信端末との間に、前記無線通信端末の認証を行うための論理的経路を生成する論理的経路生成部とを備えることを特徴とする
無線情報伝送システム。 - 請求項1記載の無線情報伝送システムにおいて、
前記予め設定された閾値は、実際にアクセスポイントとの接続切り替えを行う場合に参照される閾値より、電波強度において大きな値で設定されることを特徴とする
無線情報伝送システム。 - 請求項1記載の無線情報伝送システムにおいて、
前記アクセスポイント決定部による、次に接続する可能性が高いアクセスポイントの決定は、当該無線通信端末の移動方向を算出することにより行われることを特徴とする
無線情報伝送システム。 - 請求項1記載の無線情報伝送システムにおいて、
前記接続切り替え準備処理部による認証要求の中継依頼は、MACフレームの宛先に、前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントのアドレスが指定されることにより行われることを特徴とする
無線情報伝送システム。 - 請求項1記載の無線情報伝送システムにおいて、
前記論理的経路生成部は、端末から送信されたデータ中のMACフレームをカプセル化して、有線LAN用MACフレームに載せることで、前記無線通信端末と前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントとの間に論理的な経路を生成することを特徴とする
無線情報伝送システム。 - アクセスポイントとの無線通信を介して所定のネットワークに接続される無線通信端末において、
前記アクセスポイントから送信される信号を受信する信号受信部と、
前記信号受信部で受信した信号に基づいて認識される電波強度を監視し、電波強度の予め設定した閾値への到達を検知した場合、次に接続する可能性の高いアクセスポイントを決定するアクセスポイント決定部と、
現在接続中のアクセスポイントに対して、前記アクセスポイント決定部で決定された、次に接続する可能性の高いアクセスポイントへの認証要求の中継依頼を行う接続切り替え準備処理部と、
前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントから得た認証情報を記憶する認証情報記憶部と、
前記認証情報記憶部に記憶された認証情報を使用して、現在通信中のアクセスポイントから前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントへの接続切り替えを実行する接続切り替え実行部とを備えることを特徴とする
無線通信端末。 - 請求項6記載の無線通信端末において、
前記予め設定された閾値は、実際にアクセスポイントとの接続切り替えを行う場合に参照される閾値より、電波強度において大きな値で設定されることを特徴とする
無線通信端末。 - 請求項6記載の無線通信端末において、
前記アクセスポイント決定部による、次に接続する可能性が高いアクセスポイントの決定は、当該無線通信端末の移動方向を算出することにより行われることを特徴とする
無線通信端末。 - 請求項6記載の無線通信端末において、
前記接続切り替え準備処理部による認証要求の中継依頼は、MACフレームの宛先に、前記次に接続する可能性の高いアクセスポイントのアドレスが指定されることにより行われることを特徴とする
無線通信端末。 - 無線通信端末と無線通信を行って、前記無線通信端末と所定のネットワークとを中継するアクセスポイントにおいて、
前記無線通信端末との無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を介して前記無線通信端末から認証要求の中継依頼を受信した場合、前記無線通信端末から指定された別のアクセスポイントと前記無線通信端末との間に、前記無線通信端末の認証を行うための論理的経路を生成する論理的経路生成部とを備えることを特徴とする
アクセスポイント。
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2006
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