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JP2007273663A - 電子機器 - Google Patents

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JP2007273663A
JP2007273663A JP2006096397A JP2006096397A JP2007273663A JP 2007273663 A JP2007273663 A JP 2007273663A JP 2006096397 A JP2006096397 A JP 2006096397A JP 2006096397 A JP2006096397 A JP 2006096397A JP 2007273663 A JP2007273663 A JP 2007273663A
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flat cable
claw
side wall
claw portion
housing
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JP2006096397A
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Ryohei Suzuki
良平 鈴木
Takamitsu Kawai
貴光 河合
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】フラットケーブルを断線させることなく容易に取り外すことができる電子機器を提供すること。
【解決手段】収容部41は、フラットケーブル40が敷設される底面の両側に、フラットケーブル40よりも幅広に離間された側壁53,54が対向配置されている。収容部41には、フラットケーブル40を側壁53,54間に収容又は取り出すための開口部が側壁53,54の先端側に形成されている。収容部41には、底面52との間にフラットケーブル40の側縁56を挿入可能な隙間が隔てられて、側壁54から収容部41の幅方向の中央へ向けて第1爪部42が突設されている。第1爪部42は、底面に敷設され側縁56が第1爪部42に掛止されたフラットケーブル40の長手方向に付与される引抜力により掛止が解除されるように、フラットケーブル40の側縁56を第1爪部42の先端側へ案内する案内部を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、電気信号が伝送されるフラットケーブル(FFC:フレキシブルフラットケーブル)を具備する電子機器に関するものである。
従来より、電子機器において、電子部品と回路基板とを接続するリード線等の線材を所定の配線経路に沿って保持するための保持構造が機器本体に形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図14は、特許文献1に開示された線材の保持構造の概略図である。
図14に示されるように、特許文献1に開示された保持構造では、壁面部101A、壁面部102A、及び、壁面部103Aが交互に向きを変えるように機器本体100に垂設されている。壁面部101A、壁面部102A、及び、壁面部103Aには、各壁面部101A〜103Aの上部先端の中央から内側に向かって突出するように、突出部101B、突出部102B、及び、突出部103Bが形成されている。電気信号が伝送されるリード線105は、機器本体100の上面、壁面部101A〜103A、突出部101B〜103Bによって囲まれた空間104に配置される。
特開2005−19913号公報
ところで、例えばスキャナ等を具備する電子機器には、画像データ等の電気信号が伝送される電線として帯状のフラットケーブル(FFC)が使用されている。このフラットケーブルは、上記リード線105と同様に機器内部に保持されるが、電子機器の分解作業時に取り外されることがある。そのため、フラットケーブルは、容易に取り外せるように保持されることが好ましい。しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の保持構造でフラットケーブルが保持されている場合、フラットケーブルの長手方向の一端を引っ張った際に、フラットケーブルの側縁が突出部101B〜103Bに引っ掛かり、フラットケーブル内の電線が断線するおそれがある。フラットケーブルの取り外しには細心の注意が必要であり、分解作業を効率よく行うことができないという問題点があった。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、フラットケーブルを断線させることなく容易に取り外すことができる電子機器を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る電子機器は、電気信号が伝送される可撓性を有する帯状のフラットケーブルと、上記フラットケーブルが敷設される底面の両側に、該フラットケーブルよりも幅広に離間された側壁が対向配置され、上記フラットケーブルを該側壁間に収容又は取り出すための開口部が該側壁の先端側に形成されてなる収容部と、上記収容部の底面との間に上記フラットケーブルの一方の側縁を挿入可能な隙間が隔てられて、上記収容部の一方の側壁から上記収容部の幅方向の中央へ向けて突設された第1爪部と、を具備する電子機器であって、上記第1爪部は、上記底面に敷設され一方の側縁が上記第1爪部に掛止されたフラットケーブルの長手方向に付与される引抜力により上記掛止が解除されるように、該フラットケーブルの上記一方の側縁を上記第1爪部の先端側へ案内する案内部を有するものである。
フラットケーブルは、電気信号が伝送されるものであり、可撓性を有する帯状に形成されている。フラットケーブルは、収容部の底面に敷設される。収容部の側壁は、フラットケーブルよりも幅広に離間されて、底面の両側に対向配置されている。すなわち、フラットケーブルは、側壁の間に底面に沿うようにフラットな状態で敷設される。底面と接していない側壁の先端側には、フラットケーブルを側壁間に収容又は取り出すための開口部が形成されている。フラットケーブルは、この開口部から側壁の間に収容され、必要に応じて取り外される。第1爪部は、収容部の一方の側壁から収容部の幅方向の中央へ向けて突設されている。この第1爪部と収容部の底面との間には隙間が設けられており、この隙間には、底面に敷設されたフラットケーブルの一方の側縁が挿入される。これにより、敷設されたフラットケーブルが第1爪部によって掛止されるので、フラットケーブルが収容部から簡単に外れることがない。
収容部に収容されたフラットケーブルは、上記のように、底面に敷設され、一方の側縁が第1爪部に掛止されている。このフラットケーブルを取り外す場合、例えば、フラットケーブルの長手方向の一端が持ち上げられることによりフラットケーブルの長手方向に引抜力が付与される。この引抜力により、フラットケーブルは、底面から開口部へ向けて引き上げられる。その際、第1爪部に掛止されているフラットケーブルの一方の側縁は、案内部により第1爪部の先端側へ案内される。第1爪部に掛止されているフラットケーブルの側縁が第1爪部の先端まで案内されると、掛止が解除され、フラットケーブルが収容部から取り出される。このように、フラットケーブルの長手方向に引抜力が作用した際に、第1爪部に掛止されているフラットケーブルの一方の側縁は、案内部により掛止が解除されるように案内される。したがって、取り付けられているフラットケーブルを断線させることなく容易に取り外すことが可能となる。
(2) 上記案内部は、上記収容部の幅方向に延びる端縁が上記収容部の長手方向に対して傾斜されたものであってもよい。これにより、フラットケーブルに対して長手方向に引抜力が付与された場合に、フラットケーブルの一方の側縁が傾斜した案内部により収容部の幅方向の中央に向かって案内され、掛止が解除される。
(3) 上記収容部の他方の側壁に、上記底面に敷設されたフラットケーブルの他方の側縁に当接して、該フラットケーブルの一方の側縁を上記一方の側壁に当接させる被接部が設けられていてもよい。
被接部は、収容部の他方の側壁に設けられている。フラットケーブルが、一方の側縁が第1爪部に掛止された状態で底面に敷設されると、フラットケーブルの他方の側縁は、被接部に当接する。これにより、フラットケーブルは、被接部からの押圧力により第1爪部の下方へ向かって押圧され、フラットケーブルの一方の側縁が収容部の一方の側壁に当接する。したがって、フラットケーブルの一方の側縁が第1爪部と底面との隙間に確実に挿入されるので、フラットケーブルを第1爪部により確実に掛止されることが可能となる。
(4) 上記被接部は、上記他方の側壁における上記第1爪部と対向する位置から上記収容部の長手方向へそれぞれ所定の距離が離間された位置に、一対が設けられていてもよい。第1爪部が設けられていない他方の側壁には、一対の被接部が設けられている。これらの被接部は、他方の側壁における第1爪部と対向する位置から、収容部の長手方向へそれぞれ所定の距離が離間された位置に設けられている。換言すれば、他方の側壁における第1爪部と対向する位置から、収容部の長手方向の一方へ所定の距離が離間された位置に1つ目の被接部が設けられ、収容部の長手方向の他方へ所定の距離が離間された位置に2つ目の被接部が設けられている。したがって、フラットケーブルは、これら2つの被接部により第1爪部の下方の隙間へ向かって押圧された状態で、第1爪部により確実に掛止され得る。なお、他方の側壁における第1爪部と対向する位置には被接部が設けられていないので、第1爪部と対向する位置に被接部が設けられている場合に比べて、フラットケーブルの一方の側縁を第1爪部の下方の隙間に挿入し易く、また、取り付けられたフラットケーブルを取り外し易いという利点がある。
(5) 上記収容部が底面に沿ってL字形に曲折する曲折部に、該曲折部における底面との間に折り曲げられた上記フラットケーブルの折曲部分を挿入可能な隙間が隔てられて、上記曲折部における外側の側壁から内側の側壁へ向かって突出する第2爪部が設けられていてもよい。
フラットケーブルは、可撓性を有するので折り曲げて取り付けることが可能である。収容部には、所定の場所を迂回するために、収容部が底面に沿ってL字形に曲折した曲折部が形成されている。この曲折部には、曲折部における外側の側壁から内側の側壁へ向かって突出する第2爪部が設けられている。第2爪部は、曲折部における底面との間に、曲折部の底面に沿うように折り曲げられたフラットケーブルの折曲部分を挿入可能な隙間が隔てられて設けられている。
フラットケーブルを取り付ける場合、曲折部における底面に沿うようにL字形に折り曲げられたフラットケーブルの折曲部分が第2爪部と底面との間の隙間に挿入され、第2爪部によりフラットケーブルが掛止される。一方、このようにして取り付けられたフラットケーブルを取り外す場合、例えば、フラットケーブルの長手方向の一端が持ち上げられることにより、フラットケーブルの長手方向に引抜力が付与される。その際、第2爪部と底面との間の隙間が曲折部の内側の側壁に向かって開口するように第2爪部が形成されているため、第2爪部によるフラットケーブルの掛止は容易に解除され得る。したがって、取り付けられているフラットケーブルを断線させることなく収容部の曲折部から容易に取り外すことが可能となる。
(6) 上記曲折部において、各側壁から上記収容部の幅方向の中央へ向けて突出され、上記底面に敷設されたフラットケーブルを上記収容部の幅方向に狭持する一対の狭持部が設けられていてもよい。狭持部は、曲折部における各側壁から収容部の幅方向の中央へ向けて突出するように一対が設けられている。底面に敷設されたフラットケーブルは、曲折部において、第2爪部に掛止されるとともに、一対の狭持部により収容部の幅方向に狭持される。したがって、フラットケーブルは、第2爪部に加えて一対の狭持部により収容部の曲折部に保持されるので、第2爪部の形状を、よりフラットケーブルを取り外し易い形状にすることが可能となる。
(7) 上記収容部の開口部を閉塞する蓋が設けられていてもよい。これにより、収容部の開口部が蓋により閉塞されるので、フラットケーブルを収容部に強固に保持させる必要がないという利点がある。すなわち、収容部の内部を、よりフラットケーブルを取り外し易い構造にすることが可能となる。
本発明に係る電子機器によれば、フラットケーブルの長手方向に引抜力が作用した際に、第1爪部に掛止されているフラットケーブルの一方の側縁が、案内部により掛止が解除されるように第1爪部の先端側に案内される。したがって、収容部に取り付けられているフラットケーブルを断線させることなく容易に取り外すことができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更されてもよいことは勿論である。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機1(本発明の電子機器に相当)の外観構成を示す斜視図である。図2は、この複合機1の内部構成を示す断面図である。
複合機1は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の概ね直方体の外形を有する装置本体10を備えている。この装置本体10は、原稿の画像データを読み取るスキャナ部3と、被記録媒体に画像記録を行うプリンタ部2とが上下二段に配置されたものであり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、電話通信機能、ファクシミリ機能等を有する。
本実施形態に係る複合機1の特徴とするところは、フラットケーブル40(図9参照)の取付構造にある。すなわち、プリンタ部2の内部には、プリンタ部2、スキャナ部3等の動作を制御するための制御基板18(図2及び図7参照)が配置されている。スキャナ部2には、原稿の読み取りを行うためのコンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」ともいう。)32(図4参照)が設けられている。CIS32と制御基板18とを電気的に接続するフラットケーブル40が、プリンタ部2の筐体11の上面側に形成された収容部41(図7及び図8参照)に収容されている。収容されているフラットケーブル40は、複合機1の分解作業等のために収容部41から取り外される。その際、フラットケーブル40を掛止している収容部41内の第1爪部42〜45(図9参照)及び第2爪部46,47(図9参照)にフラットケーブル40が引っ掛かることなく、フラットケーブル40を容易に取り出すことが可能となっている。収容部41、第1爪部42〜45、第2爪部46,47の構造については、後に詳述される。
装置本体10のプリンタ機能においては、装置本体10が主に不図示のコンピュータと接続され、プリンタ部2がこのコンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて記録用紙その他の被記録媒体(以下、単に「記録用紙」と称される。)に画像や文書を記録する。また、プリンタ部2は、装置本体10に接続されたデジタルカメラ等の外部機器から出力される画像データを記録用紙に記録することもできる。さらに、プリンタ部2は、装置本体10に装着されたメモリカード等の各種記憶媒体に記憶された画像データ等を記録用紙に記録することもできる。
装置本体10のスキャナ機能においては、スキャナ部3により読み取られた原稿の画像データがコンピュータに送信される。また、この画像データは、メモリカード等の各種記憶媒体に記憶されることも可能である。装置本体10のコピー機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データがプリンタ部2において記録用紙に記録される。
装置本体10の電話通信機能においては、不図示の電話回線を通じて音声が電気信号として送受信され、ファクシミリ機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データが電気信号として上記電話回線を通じてファクシミリ送信される。また、受信されたファクシミリデータは、プリンタ部2により記録用紙に記録される。装置本体10の側面13に局線が接続される接続部14が設けられている。
装置本体10の下部がプリンタ部2である。プリンタ部2は、正面に開口15が形成されている。この開口15の内部に、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20には、被記録媒体である記録用紙が収容される。給紙トレイ20は、A4サイズ以下のB5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙を収容可能である。図1には示されていないが、給紙トレイ20は、装置正面側にスライドされることによりトレイ面が拡張されるようになっている。拡張された給紙トレイ20は、リーガルサイズの記録用紙を収容することも可能である。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、後述のようにプリンタ部2の内部へ給送されて所望の画像が記録され、排紙トレイ21へ排出される。
装置本体10の上部がスキャナ部3である。スキャナ部3は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。装置本体10は、原稿カバー30を備えている。この原稿カバー30は、装置本体10の天板として機能し、開閉自在に設けられている。この原稿カバー30の下側にプラテンガラス31及びコンタクトイメージセンサ32が設けられている。プラテンガラス31には、画像読取りを行う原稿が載置される。プラテンガラス31の下方には、装置本体10の奥行き方向を主走査方向とするコンタクトイメージセンサ32が、装置本体10の幅方向(図2の紙面に垂直方向)に往復動可能に設けられている。
装置本体10は、操作パネル6を備えている。操作パネル6は、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するためのものであり、装置本体10の正面上部に配置されている。操作パネル6は、各種操作ボタン35や液晶ディスプレイ36から構成されている。装置本体10は、操作パネル6からの操作指示に基づいて動作される。なお、装置本体10が外部のコンピュータに接続されている場合には、このコンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示に基づいても装置本体10が動作される。
装置本体10は、スロット部7を備えている。スロット部7は、装置本体10の正面に配置されており、記憶媒体である各種小型メモリカードがスロット部7に装填される。操作パネル6において所定の操作が行われることにより、スロット部7に装填された小型メモリカードに記憶された画像データが読み出される。読み出された画像データに関する情報は、例えば液晶ディスプレイ36に表示され、操作ボタン35の操作に基づいて任意に選択された画像がプリンタ部2により記録用紙に記録される。
図2に示されるように、装置本体10の底側に給紙トレイ20が配置されている。この給紙トレイ20は、同図において左右方向(図1において矢印137の方向)に挿抜されるようになっている。給紙トレイ20が装置内部に挿入されると、記録用紙は、後述される給紙ローラ25によって図2において右方向(記録用紙の搬送方向)へ引き出され、用紙搬送路23に沿って画像記録ユニット24側へ送られる。また、ユーザーが給紙トレイ20を装置内部から引き抜くことによって、ユーザーは、給紙トレイ20に記録用紙を補充することができるようになっている。
給紙トレイ20の奥側に分離傾斜板22が設けられている。この分離傾斜板22は、装置背面側へ倒れるように傾斜している。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から給送された記録用紙を分離して上方へ案内する。分離傾斜板22の上方に上記用紙搬送路23が形成されている。この用紙搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へ曲がっている。さらに、用紙搬送路23は、装置本体10の背面側から正面側へと延び、画像記録ユニット24を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23によって下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24に至り、この画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
図3は、スキャナ部3がプリンタ部2に対して開かれ、開閉扉72がプリンタ部2の筐体11に対して開かれた状態の複合機1を示す外観斜視図である。なお、操作パネル6は、装置本体10に固定されるものであるが、ここでは取り外された状態で示されている。
図3に示されるように、スキャナ部3のケーシング37が、装置背面側を軸としてプリンタ部2に回動可能に支持されている。これにより、スキャナ部3は、装置正面側を自由端としてプリンタ部2に対して上側へ開かれる。操作パネル6は、プリンタ部2側に固定されており、スキャナ部3とともに開閉されない。スキャナ部3が開かれることにより、プリンタ部2の内部が露出され、ジャム処理などが行われる。
プリンタ部2とスキャナ部3との間には、支持部材71が設けられている。支持部材71は、装置奥行きより若干短い長さの平板形状であり、基端がプリンタ部2の上部であって装置正面側に回動自在に連結されている。支持部材71は、装置奥行き方向に延出されている。支持部材71の装置背面側は回動先端であり、ケーシング37に摺動自在に連結されている。支持部材71は、スキャナ部3がプリンタ部2に対して開かれた状態において、図3に示されるように、筋交いの如く、スキャナ部3を支持する。
プリンタ部2は、リフィルユニット70を備えている。このリフィルユニット70は、図に示されるように、プリンタ部2の筐体10の前方側、すなわち前面パネル16側に内蔵されている。本実施形態では、リフィルユニット70は4つのインクカートリッジを収容保持することができる。各インクカートリッジには、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色のインクがそれぞれ貯留される。これらインクカートリッジに貯留された各色のインクは、不図示のインクチューブを介して画像記録ユニット24の記録ヘッド39(図2参照)へ供給されるように構成されている。
プリンタ部2の筐体11は、その前面パネル16に開閉扉72を有している。この開閉扉72は、前面パネル11の幅方向の一方の端部(本実施形態では右端部)に設けられた開口73を開閉するものである。この開閉扉72は、プリンタ部2の内部にアクセスするためにプリンタ部2の筐体11に対して開閉される扉である。具体的には、開閉扉72は、前方へ倒伏することによって上記開口73を開いて該開口73からリフィルユニット70を露出させる姿勢(開放姿勢)と、上記開口73を閉じてリフィルユニット70を収容する姿勢(閉塞姿勢)との間で回動自在となっている。開閉扉72の開閉動作は、該開閉扉72の下端が回動軸となって装置前面側に回動することにより達成される。
プリンタ部2の筐体11の上面には、フラットケーブル40が収容される収容部41(図7参照)が形成されている。収容部41は、その一端がCIS32(図4参照)に接続されスキャナ部3から外部に延出されたフラットケーブル40が収容されるものである。後に詳述されるが、フラットケーブル40の他端は、フラットケーブル40が収容部41に収容された後、プリンタ部2の内部に配置されている制御基板18(図7参照)に接続される。なお、図3においては、収容部41の上方の開口部55(図8参照)が蓋17によって閉塞された状態が示されている。
スキャナ部3は原稿カバー30を備えており、図3に示されるように、原稿カバー30は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する装置本体10の筐体に対して背面側の蝶番を介して開閉自在に取り付けられている。原稿カバー30は、装置本体10に対して閉じられた状態において、複合機1の上面の一部を構成する。なお、この原稿カバー30に自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder)が設けられていてもよい。
図2に示されるように、原稿カバー30が閉じられることにより、プラテンガラス31は原稿カバー30に覆われる。原稿カバー30の下面には、スポンジ及び白板等からなる押さえ部材(不図示)が配設されている。プラテンガラス31は、スキャンされる原稿が載置されるものであり、例えば透明なガラス板やアクリル板等である。このプラテンガラス31には、A4サイズやリーガルサイズ以下の原稿が載置可能である。A4サイズやリーガルサイズ以下の原稿は、プラテンガラス31上に載置されて原稿カバー30が閉じられることにより、当該原稿がプラテンガラス31上に固定される。この状態で、画像読取ユニット222(図4参照)がプラテンガラス31に沿って走査されることにより、FBSによる原稿の画像読取りが行われる。
図4は、スキャナ部3の内部構造を示す図であり、スキャナ部3の筐体を構成する上カバーが取り外された状態のスキャナ部3の平面図である。
装置本体10の筐体内に画像読取ユニット222が配設されている。この筐体には、プラテンガラス31(図2参照)を支持するための支持リブ223が、画像読取ユニット222の移動範囲を囲繞するように設けられている。支持リブ223により、プラテンガラス31が水平に支持される。上記上カバーが取り付けられると、この上カバーに設けられた開口からプラテンガラス31が露出する。プラテンガラス31が露出した領域がFBSにおける画像読取領域である。
画像読取ユニット222は、CIS32、キャリッジ224、ガイドシャフト225、及び、ベルト駆動機構226から構成されている。画像読取ユニット222にCIS32を採用することにより、イメージセンサが小型軽量化されて、スキャナ部3の小型化及び薄型化が実現される。
図5は、CIS32の構成を示す平面図である。
同図に示されるように、CIS32は、その上面227が平面視で細長矩形の平面であり、且つ、全体形状が細長直方体形状の筐体228を有する。筐体228の上面227には、筐体228に内蔵されたLEDの光を導くライトガイド229が筐体228の長手方向に配設されている。このライトガイド229により、LEDの光がCIS32の筐体228の上面227側へ長手方向に沿って出射される。また、筐体228の上面227には、複数の集光レンズ230がライトガイド229と平行するように筐体228の長手方向に一列に配設されている。
筐体228の内部には、集光レンズ230の直下に複数の受光素子が集光レンズ230と同方向に列設されている。LEDから出射された光はプラテンガラス31上の原稿に照射され、その反射光が集光レンズ230により受光素子に集光される。受光素子は反射光の強度に応じた電気信号を出力する所謂光電変換素子であり、反射光強度に応じた電気信号を出力する。CIS32の筐体228の長手方向は、画像読取りにおける主走査方向である。この主走査方向の長さ、すなわちCIS32の筐体228の長手方向の長さは、CIS32が読取り可能な最大サイズの原稿に対応した長さである。CIS32は、筐体228の長手方向を読取ラインとして画像読取りを行い、読取ライン毎の電気信号を出力する。本実施形態では、プラテンガラス31にはA4サイズやリーガルサイズの原稿が載置できるので、CIS32の読取ラインはA4サイズやリーガルサイズの原稿に対応されている。
CIS32の筐体228には、嵌合部231が設けられている。嵌合部231は、キャリッジ224に対して、CIS32の副走査方向、すなわち主走査方向と直交する方向の位置決めを行うものである。嵌合部231は、基部232と軸233とを有し、CIS32の筐体228の短手方向側の一方の端部から基部232が突設され、この基部232から長手方向に軸233が突設されている。この軸233が後述されるキャリッジ224の軸受部234(図6参照)と嵌合して、CIS32の副走査方向の位置決めがなされる。CIS32の筐体228の短手方向の他端には、凸部235が形成されている。この凸部235は、後述されるキャリッジ224の凹部236(図6参照)と嵌合してCIS32の主走査方向の位置決めを行うものである。
CIS32の筐体228の底面であって、筐体228の長手方向の一方の端部側には、コネクタ部201が設けられている。図5においては、筐体228の底面が表れていないので、コネクタ部201は破線で示されている。コネクタ部201は、CIS32のLEDや受光素子と電気的に接続されて、信号等の入出力を行うためのものである。コネクタ部201には、フラットケーブル40(図4及び図6参照)の一端が接続される。フラットケーブル40は、CIS32のLEDに電力供給するための導線や、受光素子から電気信号を出力するための導線等の複数の導線が薄平形状に並べられて一体に絶縁被膜されたものである。なお、フラットケーブル40の他端側は、スキャナ部3の下面における背面側からスキャナ部3の外部に延出されており(図4参照)、プリンタ部2の内部に配置されている制御基板18(図7参照)に接続される。これにより、CIS32と制御基板18との間で電気信号路が形成される。スキャナ部3から延出されたフラットケーブル40は、収容部41に収容された後、その他端が上記制御基板18に接続される。すなわち、フラットケーブル40のスキャナ部3から延出された部分は、収容部41内部に固定される。
図6は、CIS32を搭載したキャリッジ224の平面図である。
同図に示されるように、キャリッジ224は、その上側にCIS32を搭載する容器状のものである。キャリッジ224は、底部と、この底部の副走査方向側の両端から上方へ立設された壁237とを有する。壁237は、キャリッジ224の往復動方向の側面を形成する。上記底部と壁237とにより形成される空間内にCIS32が収容される。底部の主走査方向側の両端には壁が設けられておらず、CIS32の筐体228の一方の端部は、キャリッジ224の長手方向側から突出される。キャリッジ224の上端は開口しており、キャリッジ224に搭載されたCIS32の上面227が露出される。
上記壁237の一方には、CIS32の嵌合部231と嵌合する軸受部234が形成されている。軸受部234は、上下方向の長孔であり、この長孔に嵌合部231の軸233が挿通されることにより、嵌合部231と軸受部234とが所定範囲で上下動可能に嵌合される。軸受部234は、上記一対の嵌合部231に対応した位置に配置されている。上記壁237の他方の内面側には、上記凸部235に対応して凹部236が形成されている。この凹部236とCIS32の凸部235とが嵌合することにより、キャリッジ224に対するCIS32の主走査方向の位置決めがなされる。
なお、本実施形態では、CIS32の筐体228に設けられた嵌合部231により副走査方向の位置決めが行われ、凸部235により主走査方向の位置決めが行われる。ただし、これらによるキャリッジ224に対するCIS32の位置決めは一例であり、その形状や位置決めの方向等は種々変更され得る。
CIS32の長手方向の両端には、ローラユニット238が設けられている。図5に示されるように、CIS32の上面227の両端に、ローラユニット238を位置決めするための孔239が形成されている。孔239にローラユニット238の底面に突設されたピンが嵌入されて、図6に示されるように、CIS32の両端にローラユニット238がそれぞれ位置決め固定される。各ローラユニット238は、フレーム240と、フレーム240に支持されたローラ241とを備えている。フレーム240は、一対のローラ241をCIS32の短手方向に転動可能な状態でそれぞれ軸支している。各ローラ241は、CIS32の上面227から均等に上方へ突出しており、これらローラ241がプラテンガラス31の裏面に当接する。これにより、CIS32の上面227とプラテンガラス31の裏面との間に一定の間隙が形成される。この一定の間隙により、CIS32の焦点距離がプラテンガラス31の上面に一致する。つまり、ローラユニット238のローラ241は、CIS32の焦点距離をプラテンガラス31の上面に一致させるように上面227から上方へ突出されている。また、各ローラ241の転動により、プラテンガラス31に対するCIS32の移動が円滑なものになる。
キャリッジ224の底部の内面側には、図示されていないバネ受け部が設けられており、このバネ受け部によってコイルバネが保持されている。このコイルバネは、バネ受け部により位置決めされて、CIS32とキャリッジ224との間に介在されている。このコイルバネにより、キャリッジ224に搭載されたCIS32がプラテンガラス31側、すなわち上方へ付勢される。CIS32は、嵌合部231と軸受部234とが所定範囲で上下動可能に嵌合されることにより、キャリッジ224に対して所定範囲で上下動可能である。また、上記コイルバネにより、CIS32の上面227から突出したローラユニット238の各ローラ241がプラテンガラス31の裏面に圧接されるとともに、CIS32は、当該コイルバネの付勢力に反して下方へ移動可能である。
コネクタ部201が配置された側のキャリッジ224の壁237には、ケーブル保持部202が設けられている。ケーブル保持部202は、壁237の外面に形成されたフック形状のものであり、フラットケーブル40を係止可能である。これにより、CIS32の往復動によりフラットケーブル40の一端がコネクタ部201から外れることが防止される。
上記プラテンガラス31に原稿が載置され操作パネル6の所定操作に基づいて読取開始命令が入力されると、この原稿に対して、上記CIS32が走査されて画像読取りが行われる。CIS32は、キャリッジ224に搭載されており、キャリッジ224は、ベルト駆動機構226(図4参照)の駆動を受けてプラテンガラス31に平行に移動される。つまり、CIS32は、キャリッジ224とともにプラテンガラス31に平行に移動される。キャリッジ224に搭載されたCIS32は、コイルバネによりプラテンガラス31に付勢されている。CIS32には、ローラユニット238が設けられており、コイルバネの付勢力を受けて、ローラユニット238の各ローラ241がプラテンガラス31の裏面に当接する。これにより、プラテンガラス31とCIS32との間隙が一定に保たれる。CIS32は、プラテンガラス31を通じて主走査方向の読取ラインで画像読取りを行い、副走査方向へスライド移動される。
フラットケーブル40は、可撓性を有しており、CIS32の往復動に伴って姿勢変化しながらCIS32に追従する。装置本体10の筐体には、固定部33が設けられている。フラットケーブル40は、その一端側、すなわち、コネクタ部201に接続された一端から固定部33までの部分がU字形状に反転するように撓みながらCIS32に追従して姿勢変化する。フラットケーブル40の固定部33に固定される部分から制御基板18に接続される他端までにおいて装置本体10に固定されるようになっている。
なお、本実施形態では、スキャナ部3がFBSとして実現されているため、イメージセンサとしてCIS32が採用されているがCCDイメージセンサ (Charge Coupled Device Image Sensor) が採用されてもよいことは勿論である。また、本実施形態では、ADF(Auto Document Feeder)が設けられていないが、これが搭載されていてもよい。さらに、本実施形態では、スキャナ部3はFBSとして機能するが、シートフィーダタイプのものでもよい。
図7は、プリンタ部2の筐体11を示す斜視図である。図8は、フラットケーブル40が収容されていない状態の収容部41を示す拡大斜視図である。図9は、フラットケーブル40が収容された状態の収容部41を示す拡大斜視図である。
本実施形態に係る複合機1は、図7〜図9に示されるように、フラットケーブル40と、フラットケーブル40が収容される収容部41と、収容部41の内部に形成された第1爪部42〜45と、同じく収容部41の内部に形成された第2爪部46,47と、を具備するものである。
フラットケーブル40(図9参照)は、CIS32(図4参照)と制御基板18(図7参照)とを電気的に接続するものである。換言すれば、制御基板18とCIS32との間で、フラットケーブル40により電気信号が伝送される。フラットケーブル40は、複数の導線が1列に並べられて絶縁素材により絶縁被覆されている。フラットケーブル40の全体形状は、帯状である。フラットケーブル40は、可撓性を有する。フラットケーブル40は、その一端がスキャナ部3におけるCIS32のコネクタ部201(図5参照)に接続されている。フラットケーブル40におけるスキャナ部3の外部に延出された部分は、収容部41内に収容されている。フラットケーブル40の他端は、プリンタ部2の筐体11の上面に形成された開口29を挿通され、プリンタ部2の内部に配置されている制御基板18に接続される。
図7に示されるように、フラットケーブル40が収容される収容部41は、プリンタ部2の筐体11の上面に形成されている。フラットケーブル40は、スキャナ部3の下面における背面側の一方の端部(本実施形態においては、右端部)から延出されている(図4参照)。したがって、スキャナ部3が装置背面側を軸としてプリンタ部2に回動可能に支持された状態では、フラットケーブル40は、プリンタ部2の上面におけるプリンタ部2の背面側の右端部から延出される。プリンタ部2の筐体11の上面には、一端がCIS32に接続されているフラットケーブル40の他端を挿通させるための開口29が形成されている。スキャナ部2の筐体11の内部には、制御基板18が配置されている。開口29を挿通されたフラットケーブル40の他端が、制御基板18に設けられたコネクタに接続されるようになっている。なお、プリンタ部2の上面には、ジャム処理等のために、開口28が形成されている。したがって、フラットケーブル40が収容される収容部41は、プリンタ部2の筐体11の上面において、装置背面側の右端部から開口29まで、開口28を迂回するように形成されている。開口28は、本発明において、収容部41が迂回する所定の場所の一例である。
図8に示されるように、収容部41は、底面52、側壁53,54、及び、開口部55によって構成されている。底面52には、フラットケーブル40が敷設される(図9参照)。側壁53及び54は、底面52の両側から垂設されている。側壁53及び54は、フラットケーブル40が敷設される底面52の両側に、フラットケーブル40よりも幅広に離間するように対向配置されている。すなわち、側壁53と側壁54との距離は、フラットケーブル40の幅よりも若干長くなるように設計されている。底面52の上方には、開口部55が設けられている。この開口部55は、フラットケーブル40を側壁53,54間に収容又は取り出すためのものであり、側壁53,54の先端側(底面52と接していない側)に形成されている。蓋17(図3参照)は、収容部41の開口部55を閉塞するものであり、平面視で底面52と略同形状となるように形成された薄型部材である。この蓋17は、フラットケーブル40が収容部41に収容された後、収容部41の開口部55を覆うように配置される。
図8及び図9に示されるように、収容部41には、収容部41の底面52に敷設されたフラットケーブル40を掛止する第1爪部42〜45が形成されている。
図10は、図7におけるI部の拡大斜視図である。
図9及び図10に示されるように、第1爪部42は、収容部41における直線部48に形成されている。ここで、直線部とは、収容部41において、フラットケーブル40が折り曲げられることなく直線的に底面52に敷設されている部分であり、本実施形態では、収容部41における装置本体10の横方向と奥行き方向との2箇所が直線部48,49に相当する。第1爪部42は、直線部48における底面52との間に、フラットケーブル40の側縁56(一方の側縁)を挿入可能な隙間90(図10参照)を隔てて形成されている。すなわち、第1爪部42は、直線部48において、隙間90を隔てて底面52と対向配置されている。第1爪部42は、収容部41の側壁54(一方の側壁)から収容部41の幅方向(図10において矢印115の方向)の中央へ向けて突設されている。第1爪部42は、平板形状のものである。第1爪部42は、収容部41の幅方向(矢印115の方向)の中央へ向けて延びる端縁のうち、収容部42の長手方向(矢印116の方向)の一方側の端縁が長手方向の他方側の端縁よりも収容部41の幅方向により突出するように形成されている。換言すれば、第1爪部42は、平面視で、角部が丸みをおびた略直角三角形状に形成されている。なお、この略直角三角形状の斜辺が後述される案内部96に相当する。
第1爪部42は、フラットケーブル40の側縁56を第1爪部42の先端110側へ案内する案内部96を有する。案内部96は、収容部41の幅方向の中央へ向けて延びる第1爪部42の端縁である。案内部96は、収容部41の長手方向の一方の端縁が長手方向の他方の端縁よりも収容部41の幅方向により突出するように形成されている。第1爪部42に案内部96が形成されていることにより、底面52に敷設され側縁56が第1爪部42に掛止されたフラットケーブル40の長手方向(図10において矢印116の方向)に付与される引抜力により掛止が解除されるようになっている。なお、ここでは、案内部96は、収容部41の幅方向に延びる端縁が収容部41の長手方向に対して傾斜されたものである。
収容部41の直線部48における側壁53(他方の側壁)には、被接部75,76が設けられている。被接部75,76は、底面52に敷設されたフラットケーブル40の側縁60(他方の側縁)に当接して、フラットケーブル40の側縁56を側壁54に当接させるものである(図9参照)。被接部75,76は、横幅よりも高さ及び奥行きが大きい略直方体形状のものであり、収容部42の幅方向(矢印115の方向)の中央へ向けて延びる端縁が先端に向けて傾斜するように形成されたものである。被接部75,76は、詳しくは、第1爪部42の下方における側壁54にフラットケーブル40の側縁56を当接させる。この第1爪部42の下方における側壁54は、第1爪部42が設けられていない部分の側壁54よりも収容部41の幅方向の中央に若干突出されている。被接部75,76は、側壁53における第1爪部42と対向する位置から収容部41の長手方向(矢印116の方向)へそれぞれ所定の距離が離間された位置に、一対が設けられたものである。すなわち、被接部75は、側壁53における第1爪部42と対向する位置から収容部41の長手方向の一方へ所定の距離が離間された位置に設けられている。被接部76は、側壁53における第1爪部42と対向する位置から収容部41の長手方向の他方へ所定の距離が離間された位置に設けられている。
図11は、図7におけるII部の拡大斜視図である。
図9及び図11に示されるように、第2爪部46は、収容部41における曲折部50に形成されている。ここで、曲折部は、収容部41が底面52に沿ってL字形に曲折する部分である。したがって、収容部41の曲折部50では、フラットケーブル40は曲折部50における底面52に沿うように、L字形に折り曲げられた状態で収容される。第2爪部46は、曲折部50における底面52との間に、折り曲げられたフラットケーブル40の折曲部分86を挿入可能な隙間91を隔てて形成されている。すなわち、第2爪部46は、曲折部50において、隙間91を隔てて底面52と対向配置されている。第2爪部46は、曲折部50における側壁53(外側の側壁)から側壁54(内側の側壁)へ向かって突出するように設けられている。第2爪部46は、平板形状のものである。第2爪部46は、平面視で縦長の概ね長方形に形成されたものであり、側壁53に当接しない側の角部は、丸みをおびた形状に形成されている。
図11に示されるように、曲折部50において、各側壁53,54から収容部41の幅方向(矢印117の方向)の中央へ向けて突出するように、一対の狭持部65,66が設けられている。この一対の狭持部65,66は、底面52に敷設されたフラットケーブル40を収容部41の幅方向に狭持するものである。したがって、狭持部65と狭持部66との間隔は、フラットケーブル40の幅方向の長さと同一か、或いは、若干短くなるように設計されている。なお、図8及び図9に示されるように、ここでは、側壁54よりも収容部41の内側にさらに側壁54が設けられており、狭持部66は、この内側の側壁54から突出するように設けられている。狭持部65,66は、横幅よりも高さ及び奥行きが大きい略直方体形状のものであり、収容部42の幅方向(矢印117の方向)の中央へ向けて延びる端縁が先端に向けて傾斜するように形成されたものである。
図12は、図7におけるIII部の拡大斜視図である。
図9及び図12に示されるように、第1爪部43は、第1爪部42と同様に収容部41における直線部48に形成されている。第1爪部43は、第1爪部42が突設されている側壁54と対向する側壁53に設けられている。第1爪部43は、直線部48における底面52との間に、フラットケーブル40の側縁57(一方の側縁)を挿入可能な隙間92を隔てて形成されている。すなわち、第1爪部43は、直線部48において、隙間92を隔てて底面52と対向配置されている。第1爪部43は、収容部41の側壁53(一方の側壁)から収容部41の幅方向(矢印118の方向)の中央へ向けて突設されている。第1爪部43は、平板形状のものである。第1爪部43は、収容部41の幅方向(矢印118の方向)の中央へ向けて延びる端縁のうち、収容部42の長手方向(矢印119の方向)の一方側の端縁が長手方向の他方側の端縁よりも収容部41の幅方向により突出するように形成されている。換言すれば、第1爪部43は、平面視で、角部が丸みをおびた略直角三角形状に形成されている。なお、この略直角三角形状の斜辺が後述される案内部97に相当する。
第1爪部43は、フラットケーブル40の側縁57(図9参照)を第1爪部43の先端111側へ案内する案内部97を有する。案内部97は、収容部41の幅方向に延びる第1爪部43の端縁である。案内部97は、収容部41の長手方向(矢印119の方向)の一方側の端縁が長手方向の他方側の端縁よりも収容部41の幅方向(矢印118の方向)の中央へ向けてより突出するように形成されている。第1爪部43に案内部97が形成されていることにより、底面52に敷設され側縁57が第1爪部43に掛止されたフラットケーブル40の長手方向(矢印119の方向)に付与される引抜力により掛止が解除されるようになっている。なお、ここでは、案内部97は、収容部41の幅方向に延びる端縁が収容部41の長手方向に対して傾斜されたものである。
収容部41の直線部48における側壁54(他方の側壁)には、被接部77,78が設けられている。被接部77,78は、底面52に敷設されたフラットケーブル40の側縁61(他方の側縁)に当接して、フラットケーブル40の側縁57を側壁53に当接させるものである(図9参照)。被接部77,78は、横幅よりも高さ及び奥行きが大きい略直方体形状のものであり、収容部42の幅方向(矢印118の方向)の中央へ向けて延びる端縁が先端に向けて傾斜するように形成されたものである。被接部77,78は、詳しくは、第1爪部43の下方における側壁53に側縁57を当接させる。この第1爪部43の下方における側壁53は、第1爪部43が設けられていない部分の側壁53よりも収容部41の幅方向の中央に若干突出されている。被接部77,78は、側壁53における第1爪部43と対向する位置から収容部41の長手方向(矢印119の方向)へそれぞれ所定の距離が離間された位置に、一対が設けられたものである。すなわち、被接部77は、側壁54における第1爪部43と対向する位置から収容部41の長手方向の一方へ所定の距離が離間された位置に設けられている。被接部78は、側壁54における第1爪部43と対向する位置から収容部41の長手方向の他方へ所定の距離が離間された位置に設けられている。
第2爪部47は、収容部41における曲折部51に形成されている。したがって、収容部41の曲折部51では、フラットケーブル40は曲折部51における底面52に沿うように、L字形に折り曲げられた状態で収容される。第2爪部47は、曲折部51における底面52との間に、折り曲げられたフラットケーブル40の折曲部分87を挿入可能な隙間93を隔てて形成されている。すなわち、第2爪部47は、曲折部51において、隙間93を隔てて底面52と対向配置されている。第2爪部47は、曲折部51における側壁54(外側の側壁)から側壁53(内側の側壁)へ向かって突出するように設けられている。第2爪部47は、平板形状のものである。第2爪部47は、平面視で縦長の概ね長方形に形成されたものであり、側壁54に当接しない角部は、丸みをおびた形状に形成されている。なお、第2爪部47の側壁54と当接する一方の角部は、ここではその一部が切除された形状となっている。
図12に示されるように、曲折部51において、各側壁53,54から収容部41の幅方向(矢印119の方向)の中央へ向けて突出するように、一対の狭持部67,68が設けられている。この一対の狭持部67,68は、底面52に敷設されたフラットケーブル40を収容部41の幅方向に狭持するものである。したがって、狭持部67と狭持部68との間隔は、フラットケーブル40の幅方向の長さと同一か、或いは、若干短くなるように設計されている。狭持部67,68は、横幅よりも高さ及び奥行きが大きい略直方体形状のものであり、収容部42の幅方向(矢印119の方向)の中央へ向けて延びる端縁が先端に向けて傾斜するように形成されたものである。
図13は、図7におけるIV部の拡大斜視図である。
図9及び図13に示されるように、第1爪部44は、収容部41における直線部49に形成されている。第1爪部44は、後述される第1爪部45が突設されている側壁53に対向する側壁54側に設けられている。第1爪部44は、直線部49における底面52との間に、フラットケーブル40の側縁58(一方の側縁)を挿入可能な隙間94を隔てて形成されている。第1爪部44は、フラットケーブル40の側縁58を第1爪部44の先端112側へ案内する案内部98を有する。
収容部41の直線部49における側壁53(他方の側壁)には、被接部79,80が設けられている。被接部79,80は、側壁53における第1爪部44と対向する位置から収容部41の長手方向(矢印122の方向)へそれぞれ所定の距離が離間された位置に、一対が設けられたものである。
第1爪部45は、第1爪部44と同様に収容部41における直線部49に形成されている。第1爪部45は、第1爪部44が突設されている側壁54と対向する側壁53側に設けられている。第1爪部45は、直線部49における底面52との間に、フラットケーブル40の側縁59(一方の側縁)を挿入可能な隙間95を隔てて形成されている。第1爪部45は、フラットケーブル40の側縁59を第1爪部45の先端113側へ案内する案内部99を有する。
収容部41の直線部49における側壁54(他方の側壁)には、被接部81,82が設けられている。被接部81,82は、側壁54における第1爪部45と対向する位置から収容部41の長手方向(矢印122の方向)へそれぞれ所定の距離が離間された位置に、一対が設けられたものである。
第1爪部44,45、案内部98,99、及び被接部79〜82は、上記第1爪部42,43、案内部96,97、及び被接部75〜78と設置場所が異なる点を除いて同様の構成を有するものである。そのため、ここでの詳細な説明は省略される。また、本実施形態においては、直線部48に2つの第1爪部42,43、直線部49に2つの第1爪部44,45の計4つの第1爪部が設けられているが、第1爪部の数・間隔は、適宜設定されるものである。
フラットケーブル40を収容部41に取り付ける場合、フラットケーブル40の一端は、上記のようにCIS32のコネクタ部201(図5参照)に接続される。次に、フラットケーブル40は、その他端側がスキャナ部3の外部へ延出される(図4参照)。このように、スキャナ部3から延出されたフラットケーブル40が、収容部41の導入部84(図8及び図13)から開口29(図8参照)に向けて、途中で折り曲げられつつ収容部41の底面52に敷設される。
フラットケーブル40は、電気信号が伝送されるものであり、可撓性を有する帯状に形成されている。側壁53,54の底面52と接していない先端側には、フラットケーブル40を側壁53,54間に収容又は取り出すための開口部55(図8参照)が形成されている。フラットケーブル40は、この開口部55から側壁53,54の間に収容され、必要に応じて取り外される。
フラットケーブル40を収容部40に取り付ける場合、フラットケーブル40は、直線部49においては、導入部84側から側壁53,54の間に底面52に沿うようにフラットな状態で敷設される。直線部49に設けられた第1爪部45は、収容部52の側壁53から収容部41の幅方向の中央へ向けて突設されている。この第1爪部45と収容部41の底面52との間には隙間95が設けられており、この隙間95には、底面52に敷設されたフラットケーブル40の側縁59が挿入される。これにより、敷設されたフラットケーブル40が第1爪部45によって掛止される。
第1爪部45が設けられている側壁53とは反対側の側壁54には、一対の被接部81,82が設けられている。フラットケーブル40が、側縁59が第1爪部45に掛止された状態で底面52に敷設されると、フラットケーブル40の側縁63は、被接部81,82に当接する。これにより、フラットケーブル40は、被接部81,82からの押圧力により第1爪部45の下方へ向かって押圧され、フラットケーブル40の側縁59が収容部41の側壁53に当接する。したがって、フラットケーブル40の側縁59が第1爪部45と底面52との隙間95に確実に挿入されるので、フラットケーブル40を第1爪部45により確実に掛止させることが可能となる。
本実施形態においては、被接部81,82は、側壁54における第1爪部45と対向する位置から、収容部41の長手方向(図13において矢印122の方向)へそれぞれ所定の距離が離間された位置に設けられている。換言すれば、側壁54における第1爪部45と対向する位置から、収容部41の長手方向の一方へ所定の距離が離間された位置に1つ目の被接部81が設けられ、収容部41の長手方向の他方へ所定の距離が離間された位置に2つ目の被接部82が設けられている。すなわち、側壁54における第1爪部45と対向する位置には被接部が設けられていないので、第1爪部45と対向する位置に被接部が設けられている場合に比べて、フラットケーブル40の側縁59を隙間95に挿入し易いという利点がある。また、フラットケーブル40を取り外す場合にも、取り外しやすい。
続いて、フラットケーブル40は、第1爪部44(図9及び図13参照)及び被接部79,80により掛止される。具体的には、フラットケーブル40が、側縁58が第1爪部44に掛止された状態で底面52に敷設されると、フラットケーブル40の側縁62は、被接部79,80に当接する。これにより、フラットケーブル40は、被接部79,80からの押圧力により第1爪部44の下方へ向かって押圧され、フラットケーブル40の側縁58が収容部41の側壁54に当接する。フラットケーブル40の側縁58が第1爪部44と底面52との隙間94(図13参照)に確実に挿入されるので、フラットケーブル40が第1爪部44により確実に掛止される。
収容部41には、開口28等を迂回するために、収容部41が底面52に沿ってL字形に曲折した曲折部50,51が形成されている(図8参照)。図12に示されるように、曲折部51には、曲折部51における外側の側壁54から内側の側壁53へ向かって突出する第2爪部47が設けられている。第2爪部47は、曲折部51における底面52との間に、曲折部51の底面52に沿うように折り曲げられたフラットケーブル40の折曲部分87(図9参照)を挿入可能な隙間93(図12参照)が隔てられて設けられている。曲折部51における底面52に沿うように、直線部49から直線部48に向けてL字形に折り曲げられたフラットケーブル40は、その折曲部分87が隙間93に挿入され、第2爪部47により掛止される。
曲折部51には、側壁53,54から収容部41の幅方向へ向けて突出するように一対の狭持部67,68が設けられている(図12参照)。底面52に敷設されたフラットケーブル40は、曲折部51において、第2爪部47に掛止されるとともに、一対の狭持部67,68により収容部41の幅方向に狭持される。
次に、曲折部51において折曲部分87が掛止されたフラットケーブル40は、直線部48(図8参照)において、第1爪部43及び被接部77,78により掛止される(図9参照)。具体的には、フラットケーブル40が、側縁57が第1爪部43に掛止された状態で底面52に敷設されると、フラットケーブル40の側縁61は、被接部77,78に当接する。これにより、フラットケーブル40は、被接部77,78からの押圧力により第1爪部43の下方へ向かって押圧され、フラットケーブル40の側縁57が収容部41の側壁53に当接する。フラットケーブル40の側縁57が第1爪部43と底面52との隙間92(図12参照)に確実に挿入されるので、フラットケーブル40が第1爪部43により確実に掛止される。
続いて、フラットケーブル40は、第1爪部42(図9及び図10参照)及び被接部75,76により掛止される。具体的には、フラットケーブル40が、側縁56が第1爪部42に掛止された状態で底面52に敷設されると、フラットケーブル40の側縁60は、被接部75,76に当接する。これにより、フラットケーブル40は、被接部75,76からの押圧力により第1爪部42の下方へ向かって押圧され、フラットケーブル40の側縁56が収容部41の側壁54に当接する。フラットケーブル40の側縁56が第1爪部42と底面52との隙間90(図10参照)に確実に挿入されるので、フラットケーブル40が第1爪部42により確実に掛止される。
このようにして直線部48に掛止されたフラットケーブル40は、曲折部50における底面52に沿うように、直線部48から開口29へ向けてL字形に折り曲げられる。第2爪部46(図11参照)は、曲折部50における底面52との間に、曲折部50の底面52に沿うように折り曲げられたフラットケーブル40の折曲部分86(図9参照)を挿入可能な隙間91(図12参照)が隔てられて設けられている。開口29へ向けて折り曲げられたフラットケーブル40は、その折曲部分86が隙間91に挿入され、第2爪部46により掛止される。
曲折部50には、側壁53,54から収容部41の幅方向へ向けて突出するように一対の狭持部65,66が設けられている(図11参照)。底面52に敷設されたフラットケーブル40は、曲折部50において、第2爪部46に掛止されるとともに、一対の狭持部65,66により収容部41の幅方向に狭持される。
このように、第1爪部45、第1爪部44、第2爪部47、第1爪部43、第1爪部42、及び、第2爪部46により掛止されたフラットケーブル40の他端は、開口29を挿通される。開口29の下方には、上記制御基板18(図7参照)が設けられている。フラットケーブル40の他端は、制御基板18のコネクタに接続される。最後に、蓋17により収容部41の開口55が閉塞され、フラットケーブル40の取付作業が完了する。
上記のように収容部41に収容されたフラットケーブル40を取り外す場合、まず、収容部41の開口55を閉塞する蓋17が取り除かれる。そして、制御基板18のコネクタに接続されているフラットケーブル40の他端がコネクタから取り外され、フラットケーブル40が他端側(制御基板18に接続される側)から上方に引き上げられる。すなわち、フラットケーブル40は、収容部41に取り付けられる方向とは逆方向に取り外される。フラットケーブル40の長手方向の一端(制御基板18に接続される側)が持ち上げられる。これにより、フラットケーブル40の長手方向に引抜力が付与される。その際、第2爪部46と底面52との間の隙間91(図11参照)が曲折部50の内側の側壁54(図9参照)に向かって開口するように第2爪部46が形成されているため、第2爪部46によるフラットケーブル40の掛止は容易に解除され得る。すなわち、曲折部50において、フラットケーブル40に対して引抜力が作用することにより、フラットケーブル40の折曲部分86が外側の側壁53から内側の側壁54へ向けて移動することにより、第2爪部46による掛止が簡単に解除される。
一対の狭持部65,66は、フラットケーブル40を収容部41の幅方向(図11において矢印117の方向)に狭持するものである。すなわち、狭持部65,66は、開口55に対してフラットケーブル40を掛止していない。したがって、一対の狭持部65,66によるフラットケーブル40の固定は簡単に解除される。
第2爪部46による掛止が解除されたフラットケーブル40がさらに引き上げられると、フラットケーブル40は、直線部48において、底面52から開口部55へ向けて引き上げられる。その際、第1爪部42に掛止されているフラットケーブル40の一方の側縁56(図9参照)は、傾斜した案内部96により第1爪部42の先端110側へ案内される(図9及び図10参照)。すなわち、フラットケーブル40の側縁56は、第1爪部42において、側壁54側から収容部41の幅方向(図10において矢印115の方向)の中央へ向けて案内される。第1爪部42に掛止されているフラットケーブル40の側縁56が第1爪部42の先端110まで案内されると、掛止が解除される。
第1爪部43に掛止されているフラットケーブル40の一方の側縁57(図9参照)は、傾斜した案内部97により第1爪部43の先端111側へ案内される。すなわち、フラットケーブル40の側縁57は、第1爪部43において、側壁53側から収容部41の幅方向(矢印118の方向)の中央へ向けて案内される(図9及び図12参照)。第1爪部43に掛止されているフラットケーブル40の側縁57が第1爪部43の先端111まで案内されると、掛止が解除される。これにより、フラットケーブル40は、第1爪部42及び第1爪部43による掛止が解除され、直線部48(図9参照)から取り外される。
直線部48から取り外されたフラットケーブル40は、さらに引き上げられる。第2爪部47と底面52との間の隙間93(図12参照)が曲折部51の内側の側壁53(図9参照)に向かって開口するように第2爪部47が形成されているため、第2爪部47によるフラットケーブル40の掛止は容易に解除され得る。すなわち、曲折部51において、フラットケーブル40に対して引抜力が作用することにより、フラットケーブル40の折曲部分87(図9参照)が外側の側壁54から内側の側壁53へ向けて移動することにより、フラットケーブル40の第2爪部47による掛止が簡単に解除される。
一対の狭持部67,68は、フラットケーブル40を収容部41の幅方向(図12において矢印119の方向)に狭持するものである。すなわち、狭持部67,68は、開口55に対してフラットケーブル40を掛止していない。したがって、一対の狭持部67,68によるフラットケーブル40の固定は簡単に解除される。
第2爪部47による掛止が解除されたフラットケーブル40は、直線部49において、底面52から開口部55へ向けて引き上げられる。これにより、フラットケーブル40の側縁58は、第1爪部44において、側壁54側から収容部41の幅方向(図13において矢印121の方向)の中央へ向けて案内され、第1爪部42の先端112まで案内されると、掛止が解除される。
第1爪部45に掛止されているフラットケーブル40の一方の側縁59は、案内部99により第1爪部45の先端113側へ案内される(図9及び図13参照)。側縁59が第1爪部45の先端113まで案内されると、掛止が解除される。これにより、フラットケーブル40が直線部49(図9参照)から取り外される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る複合機1によれば、フラットケーブル40の長手方向の一端(制御基板18に接続される側)が持ち上げられることにより、収容部41に取り付けられているフラットケーブル40を断線させることなく、収容部41の曲折部50、直線部48、曲折部50、直線部49から容易に取り外すことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。すなわち、本実施形態においては、収容部41の他方の側壁に、一対の被接部(例えば、被接部75,76)が設けられている場合について説明したが、被接部は必ずしも設ける必要はない。ただし、被接部を設けた場合、第1爪部の下方の隙間にフラットケーブル40の側縁を確実に挿入して第1爪部に掛止させることができるので、被接部を設けた方が好適である。
また、本実施形態においては、収容部41の開口55を閉塞するために蓋17が使用される場合について説明したが、蓋17は必ずしも設ける必要はない。ただし、収容部41の開口55を蓋17により閉塞することにより、フラットケーブル40を収容部41に強固に保持させる必要がないため、蓋17を設ける方が好適である。この場合、収容部41の内部、すなわち、第1爪部42〜45及び第2爪部46,47を、よりフラットケーブル40を取り外しやすい構造とすることが可能となる。例えば、第1爪部42の先端110を、収容部41の幅方向の中央に向かってあまり突出させないように形成することで、フラットケーブル40の側縁56を第1爪部42に掛止し易く、且つ、取り外し易くなる。
また、本実施形態においては、曲折部における各側壁から収容部41の幅方向の中央へ向けて突出する一対の狭持部(例えば、狭持部65,66)が設けられている場合について説明したが、狭持部は必ずしも設ける必要はない。ただし、狭持部を設けた場合、収容部41の曲折部において第2爪部に加えて狭持部によりフラットケーブル40が保持されるため、第2爪部をフラットケーブル40をより取り外しやすい形状とすることができる。したがって、狭持部を設けた方が好適である。
また、本実施形態においては、本発明に係る電子機器が複合機1である場合について説明したが、電子機器がファクシミリ装置である形態、プリンタである形態、スキャナ単体の装置である形態等であってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機1の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、スキャナ部3がプリンタ部2に対して開かれ、開閉扉72がプリンタ部2の筐体11に対して開かれた状態の複合機1を示す外観斜視図である。 図4は、スキャナ部3の内部構造を示す図であり、スキャナ部3の筐体を構成する上カバーが取り外された状態のスキャナ部3の平面図である。 図5は、CIS32の構成を示す平面図である。 図6は、CIS32を搭載したキャリッジ224の平面図である。 図7は、プリンタ部2の筐体11を示す斜視図である。 図8は、フラットケーブル40が収容されていない状態の収容部41を示す拡大斜視図である。 図9は、フラットケーブル40が収容された状態の収容部41を示す拡大斜視図である。 図10は、図7におけるI部の拡大斜視図である。 図11は、図7におけるII部の拡大斜視図である。 図12は、図7におけるIII部の拡大斜視図である。 図13は、図7におけるIV部の拡大斜視図である。 図14は、従来の電子機器における線材の保持構造を示す概略図である。
符号の説明
1・・・複合機(電子機器)
17・・・蓋
40・・・フラットケーブル
41・・・収容部
42,43,44,45・・・第1爪部
46,47・・・第2爪部
50,51・・・曲折部
52・・・底面
53,54・・・側壁
55・・・開口部
56,57,58,59・・・側縁(一方の側縁)
60,61,62,63・・・側縁(他方の側縁)
65,66,67,68・・・狭持部
75,76,77,78,79,80,81,82・・・被接部
86,87・・・折曲部分
90,91,92,93,94,95・・・隙間
96,97,98,99・・・案内部
110,111,112,113・・・先端
115,117,118,121・・・幅方向
116,119,122・・・長手方向

Claims (7)

  1. 電気信号が伝送される可撓性を有する帯状のフラットケーブルと、
    上記フラットケーブルが敷設される底面の両側に、該フラットケーブルよりも幅広に離間された側壁が対向配置され、上記フラットケーブルを該側壁間に収容又は取り出すための開口部が該側壁の先端側に形成されてなる収容部と、
    上記収容部の底面との間に上記フラットケーブルの一方の側縁を挿入可能な隙間が隔てられて、上記収容部の一方の側壁から上記収容部の幅方向の中央へ向けて突設された第1爪部と、を具備する電子機器であって、
    上記第1爪部は、上記底面に敷設され一方の側縁が上記第1爪部に掛止されたフラットケーブルの長手方向に付与される引抜力により上記掛止が解除されるように、該フラットケーブルの上記一方の側縁を上記第1爪部の先端側へ案内する案内部を有するものである電子機器。
  2. 上記案内部は、上記収容部の幅方向に延びる端縁が上記収容部の長手方向に対して傾斜されたものである請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記収容部の他方の側壁に、上記底面に敷設されたフラットケーブルの他方の側縁に当接して、該フラットケーブルの一方の側縁を上記一方の側壁に当接させる被接部が設けられたものである請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 上記被接部は、上記他方の側壁における上記第1爪部と対向する位置から上記収容部の長手方向へそれぞれ所定の距離が離間された位置に、一対が設けられたものである請求項3に記載の電子機器。
  5. 上記収容部が底面に沿ってL字形に曲折する曲折部に、該曲折部における底面との間に折り曲げられた上記フラットケーブルの折曲部分を挿入可能な隙間が隔てられて、上記曲折部における外側の側壁から内側の側壁へ向かって突出する第2爪部が設けられたものである請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 上記曲折部において、各側壁から上記収容部の幅方向の中央へ向けて突出され、上記底面に敷設されたフラットケーブルを上記収容部の幅方向に狭持する一対の狭持部が設けられたものである請求項5に記載の電子機器。
  7. 上記収容部の開口部を閉塞する蓋が設けられたものである請求項1から6のいずれかに記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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