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JP2007264240A - 現像剤量規制ブレードおよびそれを搭載した現像装置 - Google Patents

現像剤量規制ブレードおよびそれを搭載した現像装置 Download PDF

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JP2007264240A JP2006088281A JP2006088281A JP2007264240A JP 2007264240 A JP2007264240 A JP 2007264240A JP 2006088281 A JP2006088281 A JP 2006088281A JP 2006088281 A JP2006088281 A JP 2006088281A JP 2007264240 A JP2007264240 A JP 2007264240A
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Kazuaki Iwata
和明 岩田
Naohiko Nakano
直彦 仲野
Keiko Taga
圭子 多賀
Toru Ishigaki
亨 石垣
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Abstract

【課題】簡易に製造でき、かつ、スジおよびムラ等の画像不良を抑制できる現像剤量規制ブレ−ドを提供する。
【解決手段】現像剤量規制ブレード13は、ブレード部材10および支持部材12が、互いに同一形状で全面がちょうど重なり合った層を形成するように積層されて構成され、先端部のブレード部材10の表面が現像剤担持体15に当接するように固定されている。先端部は、全幅にわたって、現像剤担持体15の回転方向側に折り曲げられている。固定点16から先端部側に向かって延びる直線部分が、現像剤担持体15との当接部での、現像剤担持体15の表面の垂線より、先端部側に向かって、現像剤担持体15の回転方向と反対方向側に向くように傾斜している。そして、当接部での、現像剤担持体15の表面の垂線と、固定点16から先端部側に向かって延びる直線部分との為す角度θ2が0度より大きく80度より小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真装置等の像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化するのに使用される現像剤の量を規制する現像剤量規制ブレード及びこの現像剤量規制ブレードを搭載した現像装置に関する。
一般に、現像装置は、現像剤(トナーとも言う)を現像剤担持体(現像スリーブ又は現像ローラとも言う)上に担持して、電子写真感光体などの像担持体の、静電潜像の形成面上に供給する構成を有している。現像装置には、現像剤量規制ブレードが、現像剤担持体の表面に当接するように固定されている。現像剤は、現像剤量規制ブレードによって、現像剤担持体上への付着量を規制され、現像剤担持体の表面上に担持された現像剤が薄膜状にされる。
現像剤量規制ブレードは、一般に、ゴム板、金属性薄板、樹脂板、およびこれらの積層体から形成され、現像剤担持体に圧接されるブレード部材と、このブレード部材を所定の位置に支持する支持部材とからなっている。ブレード部材の現像剤担持体に圧接される面は、現像剤の摩擦電荷を制御する機能を有していることから、電荷制御面とも呼ばれる。また、電荷制御面近傍の表層を電荷制御層と呼ぶこともある。
ネガ系トナーに対して用いられるブレード部材としては、例えば、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミドエラストマー等からなるブレード部材が挙げられる。また、ポジ系トナーに対して用いられる現像剤量規制ブレードとしては、金属製薄板に電荷制御したシリコーンゴムなどの帯電付与層を積層したものが用いられている。
更に、カラー画像の形成に用いられる非磁性トナーについては、トナー自体が磁性を持たないので、トナーに高い摩擦電荷を与えて、現像スリーブや現像ローラ上で薄膜を形成しなければならない。この場合、ブレード部材の電荷制御層に用いられている材料としては、ウレタンゴム、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、シリコーン樹脂などを挙げることができ、電荷制御面は面精度良く仕上げられる。
近年、電子写真プロセスに応用される高画質化およびフルカラー化された現像装置においては、粒が微細なトナーが使用されるため、現像スリーブ及び現像ローラへトナーをより均一に圧着することが要求されている。
特許文献1には、現像剤量規制ブレードの構成として、ブレード部材、接着剤、および支持部材を、互いに実質的に同一形状で全面がちょうど重なり合った層を形成するように積層した構成が開示されている。さらに、現像剤量規制ブレードのブレード先端形状を、摺動面と端面によって形成される縁部に第1斜面を形成し、ブレード部材の、支持部材との接着面と端面によって形成される縁部に第2斜面を設けた形状としたブレードが特許文献2,3に開示されている。このようなブレード構成によれば、高速化、高耐久化が図られてきているカラー複写機やカラーレーザービームプリンターにおいても、現像剤量規制ブレードの帯電付与面にカラー用トナー粒子が融着するのを有効に抑制することができる。
特開2002−372858号公報 特開2002−372854号公報 特開2002−372855号公報
しかしながら、特許文献2,3に開示されたブレード先端形状を採用する場合、この形状に加工するのに困難を伴い、また、ブレード先端形状の品質にバラツキを生じやすいため、更なる技術検討が望まれている。そして、このような困難を回避しながら、微粒子トナーを用いた場合においても、現像剤量規制ブレードの帯電付与面にカラー用トナー粒子が融着するのを抑制することができるようにすることが求められている。さらに、現像スリーブ及び現像ローラへトナーをより均一に圧着できるようにすることが求められている。
本発明は、上記のような従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、現像剤量規制ブレードを、簡易に製造できるものとしながら、その帯電付与面に現像剤、特にカラー用トナー粒子が融着するのを抑制できるようにすることを目的とする。さらに、この現像剤量規制ブレードを、その帯電付与層表面を平滑とし、その当接圧を精度良く制御してトナー粒子に対して適正な圧力を実現し、現像スリーブ及び現像ローラへのトナーの圧着をより均一なものとすることができるようにする。そして、スジおよびムラ等の画像不良の抑制を図る。
また、本発明は、このような現像剤量規制ブレードを備えた、現像剤によるスジおよびムラ等の画像不良を抑制できる現像装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、現像剤容器から現像担持体によって搬出される現像剤の量を規制する少なくともブレード部材および支持部材が、互いに同一形状で全面が重なり合った層を形成するように積層されて構成され、先端部のブレード部材の表面が現像剤担持体に当接するように固定され、現像剤容器から現像剤担持体によって搬出される現像剤の量を規制する現像剤量規制ブレードにおいて、先端部は、全幅にわたって、現像剤担持体の回転方向側に折り曲げられており、固定点から先端部側に向かって延びる直線部分が、現像剤担持体との当接部での、現像剤担持体の表面の垂線より、先端部側に向かって、現像剤担持体の回転方向と反対方向側に向くように傾斜し、当接部での、現像剤担持体の表面の垂線と、前記直線部分との為す角度が0度より大きく80度より小さいことを特徴とした現像剤量規制ブレードにより達成される。
また、現像剤量規制ブレードは、前記先端部の曲げ角度が10°以上70°以下の範囲にあることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、前記先端部の、曲げられた部分の外側面の曲率半径が0.1mm以上2.0mm以下の範囲にあることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、前記先端部の、曲げられた位置と端との間の距離が0.2mm以上2mm以下の範囲にあることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、前記当接部の表面粗さが十点平均粗さ(Rz)で0.1μm以上3.5μm以下であることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、前記ブレード部材が、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料から構成されていることを特徴とする。
更には、電子写真装置等の像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化するのに使用される現像装置において、前記の何れかに記載する現像剤量規制ブレードが搭載されていることを特徴とする。
上記本発明の現像剤量規制ブレードを使用すれば、ブレード部材の帯電付与層表面を平滑とし、現像剤担持体との当接圧を精度良く制御してトナー粒子に対して適正な圧力を実現することができる。その結果、スジおよびムラ等の画像不良を抑制することができる。また、現像剤担持体上の現像剤量を均一に規制し現像剤粒子を均一に摩擦帯電することができ、かつ、現像剤量規制ブレードの帯電付与層表面にトナー粒子が融着することを抑制することができる。
さらに、本発明の現像剤量規制ブレードは、必要な精度を確保しながら簡易に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
最初に、図4を参照して現像装置の全体構成の概要について説明する。なお、図4は、現像装置の構成の一例を示すものであり、本発明は、これによって何ら限定されるものではない。本発明の現像装置を使用し得る電子写真装置としては、複写機、レーザービームプリンタ、エルイーディープリンタ(LEDプリンタ)、および、電子写真製版システムなどの電子写真応用装置などを挙げることができる。
図4に示す現像装置は、一例として、一成分の現像剤46を収容する現像剤容器14を有している。現像剤容器14内には、弾性ローラ45と現像剤担持体15がそれぞれ回転可能に設けられている。弾性ローラ45と現像剤担持体15は、互いに圧接しており、現像剤担持体15の一部は、現像剤容器14の側面から突出している。詳細には説明しないが、この現像装置は、現像剤担持体15の、現像剤容器14から突出した部分を、表面に静電潜像を形成される像担持体、例えば図に示す電子写真感光体41の表面に対する距離を変化させるように移動させることができる。
この現像装置において、現像剤容器14内の現像剤46は、c方向に回転する弾性ローラ45により現像剤担持体15に圧着される。圧着された現像剤は、現像剤担持体15の、b方向への回転により、a方向に回転する電子写真感光体41まで搬出される。
この様な機構において、現像剤担持体15には現像剤量規制ブレード13が当接している。それによって、搬出される現像剤46の量が規制されて現像剤46の薄膜が形成されると同時に、当接部において現像剤46に所定の摩擦電荷(トリボとも言う)が付与される。
次に、図1を参照して本実施形態の現像剤量規制ブレード13の構成の詳細について説明する。
本発明の現像剤量規制ブレード13は、少なくともブレード部材10および支持部材12が、互いに実質的に同一形状で全面がちょうど重なり合った層を形成するように積層されて構成されている。現像剤量規制ブレード13は、ブレード先端部(現像剤量規制ブレード13の、当接部側の端部)のブレード部材10の表面が現像剤担持体15に所定の圧接力Fで当接するように固定されている。ブレード先端部は、全幅にわたって、現像剤担持体15の回転方向b側に折り曲げられている。
現像剤量規制ブレード13の、固定点(固定された部分の、ブレード先端部側の端部)16から先端部側に向かって延びる直線部分は、当接部での、現像剤担持体15の表面の垂線より、先端部側に向かって、現像剤担持体の回転方向bと反対方向側に向くように傾斜している。そして、現像剤量規制ブレード13と現像剤担持体15との当接部での、現像剤担持体15の表面の垂線と、上記の直線部分との為す角度θ2が0度より大きく80度より小さい。
図1は、このような本発明の一例としての本実施形態の現像剤量規制ブレード13を示しており、この例では、現像剤量規制ブレード13は、支持部材12とブレード部材10に加え、両者を接合する接着部材11を有している。
ブレード部材10は、トナー帯電付与性が良好な材料から形成されている。ブレード部材10を形成する材料としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレート等を挙げることができる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、ブレード部材10の構成材料には、所定の帯電性能等を実現する所望の帯電付与層を構成するために、導電材料等の添加剤を加えることもできる。
ブレード部材10の厚さは、0.01mm以上0.3mm以下とすることが好ましい。ブレード部材10の厚さを0.01mmより薄くすると、現像剤担持体との摩擦による磨耗に対して耐久性が低下する。一方、ブレード部材の厚さを0.3mmより厚くすると、安定した当接圧が得られにくくなる。
支持部材12は、金属平板、樹脂平板等の材料から作製することが好ましい。具体的には、例えば、ステンレススチール板、リン青銅板、アルミ板等の金属平板、またポリエチレンテレフタレート、アクリル、ポリエチレン、ポリエステル等の樹脂平板を挙げることができる。支持部材12の厚さは0.05mm以上0.15mm以下であることが好ましい。支持部材12の厚さを0.05mmより薄くすると、適正な当接圧が得られず、現像剤粒子に対して必要な圧力を付与できなくなる。一方、支持部材12の厚さを0.15mm以下とすれば、支持部材12の持つバネ性により現像剤量規制ブレード13が現像剤担持体15に追従しやすくなり、これは、現像剤粒子に対して必要な圧力を付与するのに有効である。
接着部材11は、支持部材12とブレード部材10とを接合する働きを有する。接着部材11を形成するための接着材料としては、例えば、ポリウレタン系のホットメルト、ポリエステル系のホットメルト、エチレンビニルアルコール系(EVA系)のホットメルト、ポリアミド系のホットメルト等の接着材料を挙げることができる。
上述の角度θ2に関しては、0度以下だと、十分な現像剤を現像剤担持体15上に取り込むことができない。なお、角度θ2の、マイナスの値は、現像剤量規制ブレード13の、固定点16から延びる直線部分が、当接部での、現像剤担持体15の表面の垂線より、先端部側に向かって、現像剤担持体の回転方向b側に向くように傾斜している場合を示す。
ブレード先端部の曲げ角度θ1(曲げられた部分より先端側の部分と、固定点16側の部分との間の為す角度)は、10°以上70°以下の範囲にあることが好ましい。曲げ角度を10°より小さくとすると、支持部材12のバネ性が強くなりすぎて十分な現像剤を現像剤担持体15上に取り込むことができない。また、90°以上とすると、一度現像剤担持体15上に取り込んだトナーに、曲げられた先端部分が再度接触してしまう為、現像剤担持体15上のトナー層にスジやムラが生じてしまう。
ブレード先端部の曲げ半径R(曲げられた部分の外側面の曲率半径)は、0.1mm以上2.0mm以下の範囲にあることが好ましい。ブレード先端部の曲げ半径Rが0.1mmより小さいと、適切な当接圧を得るためのブレード総厚が得られない。また、ブレード先端部の曲げ半径Rが2.0mmより大きいと、現像剤担持体15上で現像剤量を均一に規制することが困難になる。
ブレードエッジからブレード先端部の曲げ位置までの距離Lは、0.2mm以上2mm以下の範囲にあることが好ましい。この距離Lを0.2mmより小さくすると、曲げ形状を良好に形成することができず現像剤担持体15上にトナーを均一にコートすることができない。また、2mmより大きくすると、現像剤担持体15上のトナー量を規制することが困難になる。
現像剤量規制ブレード13の当接部の表面粗さは、十点平均粗さ(Rz)で0.1μm以上3.5μm以下の範囲であることが好ましい。表面粗さを十点平均粗さ(Rz)で0.1μmより小さくすると、ブレード部材10表面の微小なキズや凹凸による影響が、画像上において目立ちやすくなる。また、表面粗さを十点平均粗さ(Rz)で3.5μmより小さくすると、現像剤担持体15上の現像剤層にスジまたはムラが発生し、現像剤量を均一に規制できない。
次に、本発明の現像剤量規制ブレードの、一例の製造方法をその製造過程に従い説明する。
図2に示すように、まず、ロールコーターに被塗布シート24(面転写用シート及び保護シートとして機能する)を仕掛ける。そして、ブレード部材用組成物25を押出機21から被塗布シート24上に押出し、所定の隙間を設けて近接配置されたロール22とロール23との間隙を、被塗布シート24と共に通す。ブレード部材用組成物25としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレート等のいずれかから調製されたものを用いることができる。このブレード部材用組成物25を乾燥固化することによって、被塗布シート24上に所定の厚みのブレード部材層31(図3参照)が形成されたブレード部材シートが形成される。このブレード部材シートは、被塗布シート24が外側になるように巻き取られる。
このブレード部材シートにおいて、ブレード部材層31は、後の工程を経てブレード部材10となるものであり、被塗布シート24に接している面が現像剤担持体15との当接面となる。上記のように、ブレード部材用組成物25は、溶融状態で被塗布シート24上に押出され、塗布、固化される。その結果、ブレード部材用組成物25から塗布固化膜として形成されるブレード部材層31の、被塗布シート24に接する面には、被塗布シート24の、面転写シートとしての非常に滑らかな面が転写される。被塗布シート24の、面転写シートとしての非常に滑らかな面の面粗度の適正値は現像剤粒子径との関係で適宜決定される。
図3は、上記のブレード部材シートを、支持部材33と貼り合せて積層体を形成する積層体形成工程の一例を模式的に示している。
上記ブレード部材シートと支持部材33との接着は、図3に示した装置により連続的に行うことができる。即ち、ブレード部材層31及び被塗布シート24からなるブレード部材シートを、ロール36を経てロール35に供給し、この際、ブレード部材層31側表面にスプレー34を用いて接着剤を塗布する。その後、ロール37から支持部材33を供給しながら、支持部材33とブレード部材シートとを積層してロール35と37の間のニップに供給し、加圧して貼り合わせて積層体を形成し、得られた積層体をロール38に巻き取る。ブレード部材シートと支持部材33とを貼り合せた後、更に強固な接着性を実現するために、加熱等の処理を行ってもよい。
このようにして得られた積層体を、プレス切断やワイヤー切断等により所定の長さにした後、プレスによるL曲げ加工またはV曲げ加工によりブレード先端部を曲げ、上記したような所定の形状を得る。最後に、被塗布シート24を剥離して、現像剤量規制ブレード13が完成する。
以上のようにして、本実施形態の現像剤量規制ブレード13は、必要な精度を確保しながら比較的簡易に製造することができる
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜7)
ブレード部材を形成する材料として、JIS D 6253で規定される、ショアーD硬度が40°のポリアミドエラストマー(ダイセル・デグサ社製、商品名:ダイアミドE40)を選定した。
ブレード部材を形成するため、この材料を200℃に溶融し、Tダイ押出し成形機(プラ技研社製)を用い、被塗布シート(東洋紡績社製、商品名:エステルフィルム)上に押し出した。そして、40℃に加温したロールにより0.4MPaの圧力でニップして、両者を貼りあわせながら押出し、固化して、ブレード部材シートを形成した。
次に、支持部材として厚さ0.12mmのリン青銅シート(原田伸銅所社製)を用い、ブレード部材シートに貼り合わせ、積層体を形成した。この際、ブレード部材層とリン青銅シートとの間に、接着材料である東洋モートン社製アドコートAD−76P1(商品名)よりなる接着部材層を設けた。貼り合わせには、ラミネート機(岡崎機械社製)を用い、80℃に加温したロールにより0.2MPaの圧力でニップして貼り合せを行った。
得られた積層体を所定のブレード寸法にプレス切断した後、V曲げ加工にて、ブレード先端部を曲げた。それによって、曲げ角度と曲げ半径と曲げ位置を、表1に示すようにし、最後に被塗布シートを剥離して各実施例のサンプルの現像剤量規制ブレードを得た。
なお、現像剤量規制ブレードの長手方向の長さは200mm、幅は23mmとした。また、得られた現像剤量規制ブレードの総厚は0.16mm、内訳としてはブレード部材の厚さは0.03mm、接着剤の厚さは0.01mm、支持部材の厚さは0.12mmとした。ブレード部材層の表面の十点平均粗さ(Rzjis)は0.3μmであった。
次に、得られた現像剤量規制ブレードを、レーザービームプリンタ(商品名:Satera、キヤノン製)用の現像装置内の現像剤量規制ブレードと置き換えて、各実施例の現像装置を得た。このとき、現像剤量規制ブレードと現像剤担持体との接点における、現像剤担持体の表面の垂線と、現像剤量規制ブレードの、固定点から先端部側に向かって延びる直線部分との為す角度θ2を、表1に示すように設定した。そして、ベタ黒の画像を出力して、出力画像におけるスジ及びムラ等の有無を確認した。結果は、下記の基準で評価して表1に示している。
○ :無し
△ :ほとんど無し
× :有り
(実施例8)
本実施例では、実施例1〜7と同様に、現像剤量規制ブレードを作製し、それをレーザービームプリンタに組み込んで、出力画像の評価を行った。この際、被塗布シートとして、帝人デュポンフィルム(商品名:帝人マットフィルム)を用い、その結果、ブレード部材層の表面の十点平均粗さ(Rzjis)は3.2μmであった。また、θ2、曲げ角度、曲げ半径、曲げ位置は、表1に示す条件に従って設定した。
(比較例1)
本比較例では、V曲げ加工を除いた以外は実施例1〜7と同様にして現像剤量規制ブレードを作製し、それをレーザービームプリンタに組み込んで、出力画像の評価を行った。ブレード部材層の表面の十点平均粗さ(Rzjis)は、実施例1〜7と同様、0.3μmであった。θ2は40°に設定した。
(比較例2)
リン青銅シート(原田伸銅所社製)を所定のブレード寸法にプレス切断して、本比較例の現像剤量規制ブレードとした。この現像剤量規制ブレードの長手方向の長さは200mm、幅は23mmとした。得られた現像剤量規制ブレードの表面の十点平均粗さ(Rzjis)は0.7μmであった。
次に、実施例と同様、現像剤量規制ブレードをレーザービームプリンタに組み込んで出力画像の評価を行った。この際、θ2は40°に設定した。
(比較例3〜4)
本比較例では、実施例1〜7と同様に、現像剤量規制ブレードを作製し、それをレーザービームプリンタに組み込んで、出力画像の評価を行った。この際、表1に示すように、θ2を本発明の範囲外に設定した。また、曲げ角度、曲げ半径、曲げ位置は、表1に示す条件に従って設定した。
以上の評価結果を表1にまとめて示す。
Figure 2007264240
表1から、本発明に従った各実施例の現像剤量規制ブレードを用いることによって、スジおよびムラ等の画像不良を抑制できることが分かる。これは、本発明の現像剤量規制ブレードによれば、その帯電付与表面を平滑なものとし、現像剤担持体との当接圧を精度良く制御してトナー粒子に対して適正な圧力を実現できることを意味している。すなわち、それによって、現像剤担持体上で現像剤量を均一に規制し現像剤粒子を均一に摩擦帯電させることができ、かつ、現像剤量規制ブレードの帯電付与層表面にトナー粒子が融着することを抑制できる。そして、その結果、良好な画像出力が可能となっている。
本発明の実施形態の現像剤量規制ブレードを示す模式的断面図である。 本発明の実施形態の現像剤量規制ブレードの製造方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の実施形態の現像剤量規制ブレードの製造方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の実施形態の現像装置を示す模式的断面図である。
符号の説明
F 圧接力
θ1 曲げ角度
θ2 現像剤量規制ブレードの折り曲げ点での現像担持体の回転中心とを結ぶ線と現像剤量規制ブレードの押し圧方向と為す角度
R 曲げ半径
L 曲げ位置
10 ブレード部材
11 接着部材
12 支持部材
13 現像剤量規制ブレード
14 現像剤容器
15 現像剤担持体
16 固定点
21 ノズル
22 ロール
23 ロール
24 面転写用シート
25 原料
31 ブレード部材
32 面転写用シート
33 支持部材
34 スプレー
35 ロール
36 ロール
37 ロール
38 ロール
41 電子写真感光体(像担持体)
42 現像剤容器
43 現像剤担持体(現像スリーブ、現像ローラ)
44 現像剤量規制ブレード
45 弾性ローラ
46 現像剤(トナー)

Claims (7)

  1. 現像剤容器から現像担持体によって搬出される現像剤の量を規制する少なくともブレード部材および支持部材が、互いに同一形状で全面が重なり合った層を形成するように積層されて構成され、先端部の前記ブレード部材の表面が現像剤担持体に当接するように固定され、現像剤容器から前記現像剤担持体によって搬出される現像剤の量を規制する現像剤量規制ブレードにおいて、
    前記先端部は、全幅にわたって、前記現像剤担持体の回転方向側に折り曲げられており、
    固定点から前記先端部側に向かって延びる直線部分が、前記現像剤担持体との当接部での、前記現像剤担持体の表面の垂線より、前記先端部側に向かって、前記現像剤担持体の回転方向と反対方向側に向くように傾斜し、前記当接部での、前記現像剤担持体の表面の垂線と、前記直線部分との為す角度が0度より大きく80度より小さいことを特徴とした現像剤量規制ブレード。
  2. 前記先端部の曲げ角度が10°以上70°以下の範囲にあることを特徴とした請求項1記載の現像剤量規制ブレード。
  3. 前記先端部の、曲げられた部分の外側面の曲率半径が0.1mm以上2.0mm以下の範囲にあることを特徴とした請求項1または2記載の現像剤量規制ブレード。
  4. 前記先端部の、曲げられた位置と端との間の距離が0.2mm以上2mm以下の範囲にあることを特徴とした請求項1から3のいずれか1項に記載の現像剤量規制ブレード。
  5. 前記当接部の表面粗さが十点平均粗さ(Rz)で0.1μm以上3.5μm以下であることを特徴とした請求項1から4のいずれか1項に記載の現像剤量規制ブレード。
  6. 前記ブレード部材は、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料から構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の現像剤量規制ブレード。
  7. 像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化するのに使用される現像装置において、
    請求項1から6のいずれか1項に記載する現像剤量規制ブレードが搭載されていることを特徴とする現像装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017032940A (ja) * 2015-08-06 2017-02-09 富士ゼロックス株式会社 現像装置及び画像形成装置
US10036976B2 (en) 2015-12-17 2018-07-31 Ricoh Company, Ltd. Developing device, and image forming apparatus and process unit incorporating same

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