JP2007264179A - 接眼レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】よりコンパクトな構成でありながら高い結像性能を発揮しつつ、射出瞳径が大きく観察しやすい接眼レンズを提供する。
【解決手段】この接眼レンズは、物体側から射出瞳側に向かって、正のレンズL1からなる第1のレンズ群G1と、負のレンズL2からなる第2のレンズ群G2と、正のレンズL3からなる第3のレンズ群G3とを順に備える。さらに、主点間隔PPの適正な範囲を規定する条件式(1)を満足する。これにより、物体から射出瞳位置までの距離が短縮されると共に良好な収差性能が発揮される。さらに、物体側でのテレセントリック性が確保されつつ射出瞳径も十分な大きさとなるので、指向性の強い液晶表示面の観察に好適なものとなる。
【選択図】図1
【解決手段】この接眼レンズは、物体側から射出瞳側に向かって、正のレンズL1からなる第1のレンズ群G1と、負のレンズL2からなる第2のレンズ群G2と、正のレンズL3からなる第3のレンズ群G3とを順に備える。さらに、主点間隔PPの適正な範囲を規定する条件式(1)を満足する。これにより、物体から射出瞳位置までの距離が短縮されると共に良好な収差性能が発揮される。さらに、物体側でのテレセントリック性が確保されつつ射出瞳径も十分な大きさとなるので、指向性の強い液晶表示面の観察に好適なものとなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、物体を拡大して肉眼で観察する接眼レンズに係り、特に、画像表示装置の表示面に表示された画像の観察に好適な接眼レンズに関する。
従来より、例えばビデオカメラなどのビューファインダに用いられ、液晶表示面に表示された画像を拡大観察するための光学系として接眼レンズが用いられている。また、接眼レンズは、表示装置を備えた携帯用電話機等に表示される画像を手軽に見やすい大きさに拡大するものとしても用いられている。最近では、撮像素子の高画素化に伴って画像の高品質化が進んでいるうえ、表示装置の小型化も著しい。こうしたことから、小型でありながら高い結像性能を発揮する接眼レンズが要望されている。
従来の画像表示装置用の接眼レンズのうち、比較的レンズ枚数の少ないものとしては、特許文献1に開示されたものがある。
特開2002−48985号公報
上記特許文献1に記載の接眼レンズは、レンズ枚数を抑えることで小型化を図っているものの、全長の寸法に関して不十分なところがある。すなわち、反射型の液晶表示装置への適用を前提として画像表示面からの間隔を大きく確保しているので、これを透過型の液晶表示装置へ適用すると、その間隔分だけ接眼レンズ系の全長が長くなってしまうのである。
また、液晶表示装置は指向性を有しているので、接眼レンズ系において液晶表示面側でのテレセントリック性の確保が必要となる。すなわち、液晶表示面からの光の主光線が前側主点を通るようにする必要がある。ところが、一般的にはテレセントリック性を確保しようとすると物体(液晶表示面)から射出瞳の位置までの距離が長くなる傾向にあり、全体構成の小型化の妨げとなっている。
一方、観察者が車両等の振動を伴う状況下においてビデオカメラや携帯用電話機を使用する機会も多いことから、観察者の瞳との相対位置が多少変化しても比較的容易に画像を認識できる接眼レンズが望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、よりコンパクトな構成でありながら高い結像性能を発揮しつつ、射出瞳径が大きく観察しやすい接眼レンズを提供することにある。
本発明の接眼レンズは、物体側から射出瞳側に向かって、正のパワーを有する単レンズまたは接合レンズからなる第1のレンズ群と、負のパワーを有する単レンズからなる第2のレンズ群と、正のパワーを有する単レンズからなる第3のレンズ群とを順に備え、かつ、全系の焦点距離をf、主点間隔をPPとしたときに、以下の条件式(1)を満足するように構成したものである。
−0.7<PP/f≦0 ……(1)
−0.7<PP/f≦0 ……(1)
本発明の接眼レンズでは、物体側から順に配置された第1〜第3のレンズ群におけるパワーが正、負、正であり、かつ、主点間隔PPが条件式(1)を満たすような負の値であることから、物体側におけるテレセントリック性が維持されつつ、物体(例えば画像表示面)から射出瞳位置までの距離が短縮される。そのうえ、諸収差が良好に補正され、十分な大きさの射出瞳径となっている。
本発明の接眼レンズでは、さらに以下の条件式(2)〜(5)を全て満足するように構成されていることが望ましい。但し、第1のレンズ群の焦点距離をf1、第2のレンズ群の焦点距離をf2、第3のレンズ群の焦点距離をf3、第1のレンズ群と第2のレンズ群との光軸上の間隔をD12、第2のレンズ群と第3のレンズ群との光軸上の間隔をD23とする。
0.5<f1/f<1.5 ……(2)
0.5<|f2/f|<2.0 ……(3)
0.5<f3/f<1.0 ……(4)
0.23<(D12+D23)/f<0.6 ……(5)
こうすることで、第1〜第3のレンズ群におけるパワー配分がより適正化され、さらなるコンパクト化が達成される。
0.5<f1/f<1.5 ……(2)
0.5<|f2/f|<2.0 ……(3)
0.5<f3/f<1.0 ……(4)
0.23<(D12+D23)/f<0.6 ……(5)
こうすることで、第1〜第3のレンズ群におけるパワー配分がより適正化され、さらなるコンパクト化が達成される。
本発明の接眼レンズでは、第3のレンズ群における単レンズの両面が、光軸から周辺へ向かうほど正のパワーが弱まるような非球面であることが望ましい。こうすることで、コンパクト化と結像性能の向上との両立がバランス良くなされる。
本発明の接眼レンズによれば、物体側から射出瞳側に向かって正の第1のレンズ群と負の第2のレンズ群と正の第3のレンズ群とを順に配置すると共に、主点間隔PPを、条件式(1)を満たすような負の値としたので、物体側でのテレセントリック性を確保しつつコンパクト化を達成することができる。さらに、射出瞳径も十分な大きさとなることから、例えば船舶や車両等の振動を伴う状況下においても比較的良好な像の観察を行うことができるうえ、適度なアイレリーフが得られることで眼鏡の使用の有無にかかわらず同一視野において良好な像の観察が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明における一実施の形態としての接眼レンズの第1の構成例を示している。この構成例は、後述の第1の数値実施例(図6)のレンズ構成に対応している。また、図2〜図5は、それぞれ本実施の形態における第2〜第5の構成例を示している。第2〜第5の構成例は後述の第2〜第5の数値実施例(図7〜図10)のレンズ構成に対応している。図1〜図5では、向かって左側が物体側であり、向かって右側が射出瞳側である。符号Siは、最も物体側の構成要素の面を1番目として、射出瞳側(観察者側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面を示す。符号Riは、面Siの曲率半径を示す。符号Diは、i番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸Z1上の面間隔を示す。但し、符号D0は画像表示面S0と面S1との光軸Z1上における面間隔である。図1においてのみ、入射光線を示す。なお、以下では、図1に示した接眼レンズの構成例を基本にして説明し、必要に応じて第2〜第5の構成例についても説明する。
この接眼レンズは、例えば液晶表示装置やプラズマ表示装置、あるいはエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)表示装置などの画像表示面S0に表示された画像を拡大して観察する際に用いられるものである。なお、図1において点A,B,Cで結ばれる三角形は、画像表示面S0に表示された画像の全てを観察することのできる領域(以下、領域ABCという。)を示している。すなわち、領域ABCであれば、どの位置に観察者が瞳を置いたとしても全視野に亘る良好な観察像が得られる。
この接眼レンズは、光軸Z1に沿って物体側(画像表示面S0の側)から射出瞳E.P側に向かうように正のパワーを有する第1のレンズ群G1と、負のパワーを有する第2のレンズ群G2と、正のパワーを有する第3のレンズ群G3とが順に配置された構成となっている。
第1のレンズ群G1は、第1〜第4の構成例のように、光軸Z1近傍において例えば両凸形状をなす単一のレンズL1によって構成される。あるいは、第5の構成例のように、両凸形状をなすレンズL11と物体側に凹面を向けた負のメニスカス形状をなすレンズL12との接合レンズによって第1のレンズ群G1を構成してもよい。
第2のレンズ群G2は、光軸Z1近傍において例えば物体側に凹面を向けた負のメニスカス形状をなす単一のレンズL2によって構成されている。
第3のレンズ群G3は、光軸Z1近傍において例えば両凸形状をなす単一のレンズL3によって構成されている。
第1,3〜5の構成例では、レンズL3の両面S5,S6(第5の構成例では面S6,7)が非球面となっている。これらの非球面は、光軸Z1から周辺へ向かうほど正のパワーが弱まるような形状であることが望ましい。一方、第2の構成例では、レンズL1の射出瞳側の面S2と、レンズL3の物体側の面S5とが非球面となっている。
本実施の形態における接眼レンズは、以下の条件式(1)を満足するように構成されている。但し、fは全系の焦点距離であり、PPは前側主点P1と後側主点P2との間隔(図1参照)、すなわち主点間隔である。
−0.7<PP/f≦0 ……(1)
−0.7<PP/f≦0 ……(1)
この接眼レンズは、さらに以下の条件式(2)〜(5)を全て満たしていることが望ましい。但し、f1〜f3はそれぞれ第1〜第3のレンズ群G1〜G3であり、D12は第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との光軸Z1上の間隔であり、D23は第2のレンズ群G2と第3のレンズ群G3との光軸Z1上の間隔である。
0.5<f1/f<1.5 ……(2)
0.5<|f2/f|<2.0 ……(3)
0.5<f3/f<1.0 ……(4)
0.23<(D12+D23)/f<0.6 ……(5)
0.5<f1/f<1.5 ……(2)
0.5<|f2/f|<2.0 ……(3)
0.5<f3/f<1.0 ……(4)
0.23<(D12+D23)/f<0.6 ……(5)
次に、以上のように構成された本実施の形態の接眼レンズの作用および効果を説明する。
本実施の形態の接眼レンズでは、3枚または4枚という少ないレンズ枚数によって条件式(1)を満足するように構成されていることから、物体位置から射出瞳位置までの距離(以下、全長という)が短縮され、コンパクト化が実現されている。すなわち、全長が、前側焦点位置から前側主点位置までの第1の間隔と、前側主点から後側主点までの第2の間隔と、後側主点から後側焦点位置までの第3の間隔との合計であるとすれば、従来の接眼レンズのように第1〜第3の間隔が全て同符号である場合と比べ、この接眼レンズでは第2の間隔(すなわち主点間隔PP)が負の符号であることから、その分だけ全長が短縮されることとなる。主点間隔PPが負であるとは、前側主点P1が後側主点P2よりも射出瞳側にあるということである。さらに、この接眼レンズでは、光軸Z1から離れた周辺領域を透過する光線であっても諸収差が比較的良好に補正されるので、射出瞳径が十分な大きさとなっている。そのうえ、物体側でのテレセントリック性が確保されており、例えば液晶表示装置などの指向性の高い画像表示装置にも対応可能となっている。ここで、条件式(1)の下限を下回ると、諸収差(特にコマ収差)が劣化し、十分に補正することが困難となる。
条件式(2)は、全系のパワー(1/f)に対する第1のレンズ群G1のパワー(1/f1)の大きさを表す量(f1/f)の適正範囲を表す式である。条件式(3)は、全系のパワー(1/f)に対する第2のレンズ群G2のパワー(1/f2)の絶対値を表す量|f2/f|の適正範囲を表す式である。条件式(4)は、全系のパワー(1/f)に対する第3のレンズ群G3のパワー(1/f3)の大きさを表す量(f3/f)の適正範囲を表す式である。これらの各条件式(2)〜(4)を満足するように第1〜第3のレンズ群G1〜G3のパワー配分を適正化することにより、諸収差の補正と、全長の短縮化とをバランス良く実施することができる。
ここで、条件式(2)の下限を下回って第1のレンズ群G1の正のパワーが強くなりすぎると、例えば像面湾曲の補正が不十分となってしまう。一方、条件式(2)の上限を上回って第1のレンズ群G1の正のパワーが弱くなりすぎると光線の偏向角が不足し、主点間隔PPを負とすることが困難となってしまう。
また、条件式(3)の下限を下回って第2のレンズ群G2の負ののパワーが強くなりすぎると、例えば球面収差やコマ収差の補正が困難となる。一方、条件式(3)の上限を上回って第2のレンズ群G2の負のパワーが弱くなりすぎると像面湾曲が増大するうえ、光線の偏向角が不足することで主点間隔PPを負とすることが困難となる。
また、条件式(4)の下限を下回って第3のレンズ群G3の正のパワーが強くなりすぎると、例えば球面収差やコマ収差の補正が不十分となってしまう。一方、条件式(4)の上限を上回って第3のレンズ群G3の正のパワーが弱くなりすぎると光線の偏向角が不足し。主点間隔PPを負とすることが困難となってしまう。
条件式(5)は、第1〜第3のレンズ群G1〜G3の相互間隔について適切な範囲を規定している。ここで、条件式(5)の下限を下回って第1〜第3のレンズ群G3が互いに近接しすぎてしまうと、主点間隔PPを負に保つことが困難となる。一方、条件式(5)の上限を上回るほど離れてしまうと、良好な収差性能を確保するために主点間隔PPを負とすることが困難となる。
このように、本実施の形態の接眼レンズによれば、第1〜第3のレンズ群G1〜G3を上記のように構成し、各条件式(1)〜(5)を全て満足するようにしたので、高い結像性能を維持しつつ、コンパクト化を実現することができる。さらに、物体側でのテレセントリック性を確保しているので、例えば液晶表示装置などの高い指向性を有する画像表示面の拡大観察にも対応可能となっている。そのうえ、射出瞳径を十分な大きさとすることができるので、光軸と直交する方向、および光軸に沿った方向における瞳の移動量の許容範囲が拡大される。すなわち、図1に示した領域ABCの範囲が極めて大きなものとなっている。したがって、例えば船舶や車両等の振動を伴う状況下においても比較的容易に像の観察を行うことができる。あるいは、アイレリーフの選択幅に余裕があるので、眼鏡を使用して観察を行う場合および裸眼で観察を行う場合のいずれであっても良好な観察を行うことができる。具体的には、裸眼で観察を行う場合には、射出瞳E.Pの位置に瞳を置くようにすれば不要光の侵入を防ぐことができる。一方、眼鏡を使用する場合には、例えば後方の射出瞳E.P2の位置に瞳が配置されることとなるが、その場合であっても射出瞳E.Pの位置に瞳を置いたときと同一の視野について良好な観察が可能となる。
次に、本実施の形態に係る接眼レンズの具体的な数値実施例について説明する。
以下では、第1〜第5の数値実施例(実施例1〜5)をまとめて説明する。ここで、図6は、図1に示した接眼レンズの第1の構成例に対応する具体的なレンズデータ(実施例1)を示している。同様に、図7〜図10は、第2〜第5の構成例(図2〜図5)に対応する具体的なレンズデータ(実施例2〜5)である。そのうち、図6(A)、図7(A)、図8(A)、図9(A)および図10(A)には各実施例のレンズデータのうち基本的なデータ部分を示し、図6(B)、図7(B)、図8(B)、図9(B)および図10(B)には各実施例のレンズデータのうち非球面形状に関するデータ部分を示す。
図6(A)、図7(A)、図8(A)、図9(A)および図10(A)に示した基本レンズデータにおける面番号Siの欄には、各実施例の接眼レンズについて、図1〜図5にそれぞれ示した符号Siに対応させて、最も物体側にある構成要素の面を1番目として、射出瞳側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1〜6または1〜7)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図1〜図5で示した符号Riに対応させて、物体側からi番目の面の曲率半径の値を示す。面間隔Diの欄についても、図1〜図5で付した符号に対応させて、物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示す。但し、実施例1〜4におけるD6および実施例5におけるD7は、最も射出瞳側の面S6またはS7から射出瞳位置までの光軸上の間隔である。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートル(mm)である。Ndj,νdjの欄には、それぞれ物体側からj番目(j=1〜3または1〜4)のレンズ要素のd線(587.6nm)に対する屈折率およびアッベ数の値を示す。また、面番号Siの左側に付された記号「*」は、そのレンズ面が非球面形状であることを示す。実施例1,3〜5ではレンズL3の面S5,6(実施例5では面S6,7)が非球面であり、実施例2では、レンズL1の射出瞳側の面S2と、レンズL3の物体側の面S5とが非球面となっている。基本レンズデータには、これらの非球面の曲率半径として、光軸近傍(近軸近傍)の曲率半径の数値を示している。
図6(B)、図7(B)、図8(B)、図9(B)および図10(B)の各非球面データの数値において、記号“E”は、その次に続く数値が10を底とした“べき指数”であることを示し、その10を底とした指数関数で表される数値が“E”の前の数値に乗算されることを示す。例えば、「1.0E−02」であれば、「1.0×10-2」であることを示す。
各非球面データには、以下の式(ASP)によって表される非球面形状の式における各係数Ai,Kの値を記す。Zは、より詳しくは、光軸から高さYの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm)を示す。
Z=C・Y2/{1+(1−K・C2・Y2)1/2}+A3・Y3+A4・Y4+A5・Y5+A6・Y6+A7・Y7+A8・Y8+A9・Y9+A10・Y10 ……(ASP)
但し、
Z:非球面の深さ(mm)
Y:光軸からレンズ面までの距離(高さ)(mm)
K:2次曲面の係数
C:近軸曲率=1/R
(R:近軸曲率半径)
Ai:第i次(i=4,6)の非球面係数
但し、
Z:非球面の深さ(mm)
Y:光軸からレンズ面までの距離(高さ)(mm)
K:2次曲面の係数
C:近軸曲率=1/R
(R:近軸曲率半径)
Ai:第i次(i=4,6)の非球面係数
図11には、全系の焦点距離f(mm)、第1〜第3のレンズ群G1〜G3の焦点距離f1〜f3(mm)、第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との光軸上の間隔D12、および第2のレンズ群G2と第3のレンズ群G3との光軸上の間隔D23についての数値データを実施例毎に示す。併せて、条件式(1)〜(5)に対応する数値データを実施例毎にまとめて示す。図11に示したように、各実施例の値が、全て条件式(1)〜(5)の数値範囲内となっている。
図12(A)〜12(C)は、実施例1の接眼レンズにおける球面収差、非点収差、およびディストーション(歪曲収差)を示している。ここでは、射出瞳側から光を入射した場合に接眼レンズを透過して物体側の画像表示面S0に現れる各収差を示すようにしている。各収差図には、d線を基準波長とした収差を示すが、球面収差図には、F線(波長486.1nm),C線(波長656.3nm)についての収差も示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。さらに、図13(A)〜13(G)は、実施例1の接眼レンズにおける横収差を示している。ここで、図13(A)〜13(D)に付したEXはタンジェンシャル方向のコマ収差を示し、図13(E)〜13(G)に付したEYはサジタル方向のコマ収差を示す。なお、PX,PYは射出瞳面上における光線位置を示す。各収差図において、FNO.はF値、ωは半画角を示す。同様に、実施例2についての諸収差を図14(A)〜14(C)および図15(A)〜15(G)に示し、実施例3についての諸収差を図16(A)〜16(C)および図17(A)〜17(G)に示し、実施例4についての諸収差を図18(A)〜18(C)および図19(A)〜19(G)に示し、実施例5についての諸収差を図20(A)〜20(C)および図21(A)〜21(G)に示す。
以上の各レンズデータおよび各収差図から明らかなように、各実施例について、極めて良好な収差性能が発揮されている。また、全長のコンパクト化も達成されている。
以上、いくつかの実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率およびアッベ数の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
G1〜G3…第1〜第3のレンズ群、S0…画像表示面、Si…物体側から第i番目のレンズ面、Ri…物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径、Di…物体側から第i番目と第(i+1)番目のレンズ面との面間隔、E.P…射出瞳、Z1…光軸。
Claims (3)
- 物体側から射出瞳側に向かって、
正のパワーを有する単レンズまたは接合レンズからなる第1のレンズ群と、
負のパワーを有する単レンズからなる第2のレンズ群と、
正のパワーを有する単レンズからなる第3のレンズ群と
を順に備え、かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されている
ことを特徴とする接眼レンズ。
−0.7<PP/f≦0 ……(1)
但し、
f:全系の焦点距離
PP:主点間隔 - さらに以下の条件式(2)〜(5)を全て満足するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の接眼レンズ。
0.5<f1/f<1.5 ……(2)
0.5<|f2/f|<2.0 ……(3)
0.5<f3/f<1.0 ……(4)
0.23<(D12+D23)/f<0.6 ……(5)
但し、
f1:第1のレンズ群の焦点距離
f2:第2のレンズ群の焦点距離
f3:第3のレンズ群の焦点距離
D12:第1のレンズ群と第2のレンズ群との光軸上の間隔
D23:第2のレンズ群と第3のレンズ群との光軸上の間隔 - 前記第3のレンズ群における単レンズの両面は、光軸から周辺へ向かうほど正のパワーが弱まるような非球面である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接眼レンズ。
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