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JP2007261544A - 踏切遮断機 - Google Patents

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JP2007261544A
JP2007261544A JP2006093068A JP2006093068A JP2007261544A JP 2007261544 A JP2007261544 A JP 2007261544A JP 2006093068 A JP2006093068 A JP 2006093068A JP 2006093068 A JP2006093068 A JP 2006093068A JP 2007261544 A JP2007261544 A JP 2007261544A
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Yasunobu Iwata
康伸 岩田
Tetsuo Fukuda
哲夫 福田
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

【課題】遮断かんの折損及び踏切警報音発生器の故障を効果的に検知できる踏切遮断機を提供する。
【解決手段】パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かん2が降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機1において、遮断かん2の内側に警報音を検出する警報音検出手段としての内マイクロホン8を配する。そして、遮断かん折損判定手段としてのレベル差検出回路11と折損検知リレー12とで、内マイクロホン8と外マイクロホン7とで検出された警報音に基づいて遮断かん2の折損及び踏切警報音発生器の故障を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は踏切遮断機に係わり、特に、遮断かんの折損及び踏切警報音発生器の故障を効果的に検知できるようにしたものに関する。
踏切を列車が通過するときに遮断かんの降下する踏切遮断機は、踏切道から進出する自動車によって遮断かんが折損を受けることがあるので、従来の踏切遮断機には、遮断かんが折損したことを検知する遮断かん折損検知装置が設けられている。この従来の遮断かん折損検知装置としては、光センサを利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記光センサを利用した遮断かん折損検知装置は、赤外線を放射する赤外線放出部を有しているとともに、遮断かんにその赤外線放出部から照射された赤外線を反射する反射部を有し、さらに、その反射部から反射される赤外線を受光して遮断かんの折損の有無を検出する遮断かん折損検出部とを有している。そして、その遮断かん折損検出部は、遮断かんが上昇しているときの定位置において、赤外線放出部から照射された赤外線を受光できたときに遮断かんは正常であると検出し、その赤外線を受光できないときに遮断かんが折損していると検出するようにしている。
さらに、従来の遮断かん折損検知装置としては、検知線を利用したものも知られている。この検知線を利用した遮断かん折損検知装置は、導電線や光ファイバー等からなる検知線を遮断かんの長手方向に沿って添設し、検知線が断線したことを検出して遮断かんの折損を検知するようにしている。
また、従来の踏切遮断機には、踏切警報音発生器の故障検出装置が設けられている。すなわち、踏切遮断機は、遮断かんが降下したときに踏切警報音発生器のスピーカから所定の警報音が発せられるように構成されているが、何らかの原因により踏切警報音発生器に故障が発生すると警報音が発せられなくなり、踏切の安全を確保できなくなってしまう。そこで、従来の踏切遮断機に組み込まれている踏切警報音発生器の故障検出装置は、遮断かんが降下したときのタイミングに合わせて踏切警報音発生器からスピーカへの駆動電流が所定通りに供給されているか否かを検出できるように構成されている。したがって、踏切警報音発生器の故障検出装置は、遮断かん降下時に、踏切警報音発生器に所定の駆動電流が供給されないときは踏切警報音発生器に故障が発生したと検知することができる。
実開平7−40350号公報
しかしながら、上述の従来の踏切遮断機に組み込まれている遮断かん折損検知装置のうち、光センサを使用するものは、遮断かんが定位置に上昇したときの遮断かんの有無により検知するので、遮断かんが定位置となるタイミングまで検知できないという不都合があった。また、光センサを使用する遮断かん折損検知装置は、光センサを用いているので、光軸の調整を正確にしておく必要があり、もしこの光軸調整が不完全であると誤検知の原因になってしまう。
さらに、上述の検知線を使用した従来の遮断かん折損検知装置は、新たに遮断かんを取り付けるときに検知線の添設作業を必要とするといった現場作業上の問題を有しているとともに、遮断かんが折損しても検知線が切断されないときは、折損を検知できない不都合があった。
また、従来の踏切警報音発生器の故障検知装置の組み込まれている踏切遮断機においては、踏切警報音発生器への駆動電流に基づいて故障を検知するようにしているので、所定の駆動電流が踏切警報音発生器へ供給されていても実際に警報音が発生しているか不明であるという問題点があった。
そこで、本発明は、上記不都合を解決するためになされたものであって、その目的は、遮断かんの折損を速やかに、かつ簡単に検知できるようにするとともに、警報音が発生しているか否かを確実に検知することのできる踏切遮断機を提供することにある。
本発明に係る踏切遮断機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんが降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機であって、前記遮断かんの内側において前記所定の警報音を検出する警報音検出手段と、その警報音検出手段で検出された警報音に基づいて前記遮断かんの折損を判定する遮断かん折損判定手段とを有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の踏切遮断機は、パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんの両端側がそれぞれ密閉されていることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の踏切遮断機は、遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段を設けるとともに、その遮断かん降下検出手段及び警報音検出手段は踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、その警報音検出手段の検出情報はその踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるものであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の踏切遮断機は、パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんが降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機であって、前記遮断かんの外側において前記所定の警報音を検出する第1の警報音検出手段と、前記遮断かんの内側において前記所定の警報音を検出する第2の警報音検出手段と、前記第1の警報音検出手段で検出された警報音及び第2の警報音検出手段で検出された警報音に基づいて前記遮断かんの折損を判定する遮断かん折損判定手段とを有することを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の踏切遮断機は、第1の警報音検出手段が遮断かんの外側に設けられたマイクロホン又は音圧センサを含んで構成され、第2の警報音検出手段が遮断かんの内側に設けられたマイクロホン又は音圧センサを含んで構成されていることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の踏切遮断機は、パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんの両端側がそれぞれ密閉されていることを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の踏切遮断機は、遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段を設けるとともに、その遮断かん降下検出手段、第1の警報音検出手段及び第2の警報音検出手段は、踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、それら第1の警報音検出手段及び第2の警報音検出手段の検出情報は、その踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるものであることを特徴としている。
また、本発明に係る踏切遮断機は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載の踏切遮断機は、遮断かんが降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機であって、前記遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段と、前記遮断かんが降下したときに発せられる前記所定の警報音を検出する警報音検出手段と、前記遮断かん降下検出手段が前記遮断かんの降下を検出し、かつ前記警報音検出手段が前記所定の警報音を検出しないときに、その所定の警報音を生成させる踏切警報音生成手段に異常が発生したと判定する異常判定手段とを有することを特徴としている。
本発明の請求項9に記載の踏切遮断機は、遮断かん降下検出手段及び踏切警報音検出手段が踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、その警報音検出手段の検出情報がその踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるものであることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の踏切遮断機は、遮断かんの内側において所定の警報音を検出する警報音検出手段と、その警報音検出手段で検出された警報音に基づいてその遮断かんの折損を判定する遮断かん折損判定手段とからなるので、遮断かんが折損すると警報音検出手段で検出される警報音が大きくなるから遮断かんの折損を簡単に、かつ容易に検知することができる。
本発明の請求項2に記載の踏切遮断機は、パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんの両端側がそれぞれ密閉されているので、遮断かんが折損したときの警報音の変化量を大きくすることができる。
本発明の請求項3に記載の踏切遮断機は、遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段を設けるとともに、その遮断かん降下検出手段及び警報音検出手段が踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、その警報音検出手段の検出情報がその踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるので、踏切遮断機の本体に大きな改良を加えることなく容易に実施することができる。
本発明の請求項4に記載の踏切遮断機は、遮断かんの外側において所定の警報音を検出する第1の警報音検出手段と、遮断かんの内側において所定の警報音を検出する第2の警報音検出手段と、第1の警報音検出手段で検出された警報音及び第2警報音検出手段で検出された警報音に基づいて遮断かんの折損を判定する遮断かん折損判定手段とからなるので、遮断かんが折損すると第2の警報音検出手段で検出される警報音が第1の警報音検出手段で検出される警報音に近づくから遮断かん折損を簡単に、かつ容易に検知することができる。
本発明の請求項5に記載の踏切遮断機は、第1の警報音検出手段が遮断かんの外側に設けられたマイクロホン又は音圧センサを含んで構成され、第2の警報音検出手段が遮断かんの内側に設けられたマイクロホン又は音圧センサを含んで構成されているので、容易に実施することができる。
本発明の請求項6に記載の踏切遮断機は、パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんの両端側がそれぞれ密閉されているので、遮断かんが折損したとき第2の警報音検出手段で検出される警報音を大きく変化させることができる。
本発明の請求項7に記載の踏切遮断機は、遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段を設けるとともに、その遮断かん降下検出手段、第1の警報音検出手段及び第2の警報音検出手段が踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、それら第1の警報音検出手段及び第2の警報音検出手段の検出情報は、その踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるので、踏切遮断機の本体に大きな改良を加えることなく実施することができる。
本発明の請求項8に記載の踏切遮断機は、遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段と、遮断かんが降下したときに発せられる所定の警報音を検出する警報音検出手段と、遮断かん降下検出手段が遮断かんの降下を検出し、かつ警報音検出手段が所定の警報音を検出しないときに、その所定の警報音を生成させる踏切警報音生成手段に異常が発生したと判定する異常判定手段とからなるので、踏切警報音生成手段の異常を確実に検知することができる。
本発明の請求項9に記載の踏切遮断機は、遮断かん降下検出手段及び踏切警報音検出手段が踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、その警報音検出手段の検出情報がその踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるので、踏切遮断機の本体に大きな改良を加えることなく実施することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る踏切遮断機1の正面図、図2はその踏切遮断機1の遮断かん2の詳細図、図3は図2のA−A線拡大断面図であり、図示の例では、遮断かん2が降下している状態、すなわち踏切遮断機1が踏切道を遮断している状態を示している。
遮断かん2は、周知の遮断かんと同様に、竹製又は合成樹脂製からなり、所定の長さを有するパイプ材で構成されている。そしてこの遮断かん2は、長手方向の一端部が後述する遮断かん取付部に着脱自在に取り付けられるように構成されているとともに、その長手方向の両端側は、キャップ部材3a,3bにより密閉されている(図2参照)。
この踏切遮断機1の遮断かん2の上昇・下降動作機構は、周知の遮断かんを備えた踏切遮断機と同様なので詳しい説明を省略するが、列車が踏切の所定距離まで接近したことが踏切制御子で検知されると、筐体4内に設けられているモータ(図示せず)が回転駆動するとともに、その回転駆動軸に設けられている遮断かん取付部5が回動して遮断かん2が水平位置まで降下させられる(図1参照)。そしてこの遮断かん2の降下と同時に、本発明の踏切警報音発生手段に相当するスピーカを含んで構成される図示しない踏切警報音発生器に駆動電流が供給され、そのスピーカから所定の警報音の発生が開始される。
列車が踏切を通過したことが踏切制御子等で検知されると、モータは遮断かん2の降下時と逆に回転駆動し、遮断かん2を上昇させ、遮断かん2がほぼ垂直状態に保たれた状態で停止され、これにより踏切道は開放される。そしてこの遮断かん2の上昇と同時に、踏切警報音発生器に供給されていた駆動電流が停止されてスピーカからの所定の警報音の発生が停止される。なお、図中、6はバランスウエイトであり、モータの負荷を低減するために用いられている。
図中、7は外マイクロホンであって、本発明の請求項1及び請求項8の警報音検出手段に相当するとともに、本発明の請求項4の第1の警報音検出手段に相当していて、周知のマイクロホン又は音圧センサからなり、遮断かん取付部5近くの遮断かん2の外側に接着剤又は取付ビス等により固定されている。また、図中、8は、本発明の請求項4の第2の警報音検出手段に相当していて、周知のマイクロホン又は音圧センサからなり、遮断かん取付部5近くの遮断かん2の内側に接着剤又は取付ビス等により固定されている。
なお、上記外マイクロホン7は、遮断かん2に取り付けずに筐体4の外側又は遮断かん取付部5の外側に取り付けてもよく、要するに、図示しない踏切警報音発生器から発生される警報音を検出できる位置であればよい。
また、上記内マイクロホン8は、遮断かん2の内部のうち、折損を受けない部分に取り付けられ、したがって、図示のように遮断かん取付部5近くの遮断かん2内に設けられる。特に、キャップ部材3bの近くであれば、取り付けが容易であり、キャップ部材3bの内側に取り付けることもできる。要するに、この内マイクロホン8は、図示しない踏切警報音発生器から発生される警報音を遮断かん2を介して検出できる位置に設けられる。
次に、図4、図5及び図6を用いて遮断かん2の折損検知動作について説明する。図中、9は、外マイクロホン7からの信号をフィルタ処理するバンドパスフィルタ、10は、内マイクロホン8からの信号をフィルタ処理するバンドパスフィルタである。これらバンドパスフィルタ9,10は、踏切警報音発生器から発生される警報音のみをレベル差検出回路11に出力し、誤検知を防止するための用いられている。
すなわち、図示しない踏切警報音発生器から発生される警報音は、周囲の他の音と明瞭に判別でき、緊迫感・不快感を与えないように、いわゆる音の公害の発生源とならないように十分に配慮されて踏切警報音発生器の周波数が決められているので、バンドパスフィルタ9,10の周波数通過帯域も、踏切警報音発生器の周波数によって決められている。なお、レベル差検出回路11には、両マイクロホン7,8からの信号が両バンドパスフィルタ9,10を介して直接入力されるように示されているが、各マイクロホン7,8と各バンドパスフィルタ9,10の間には、図示しないが増幅回路や検波回路等の必要な処理回路が設けられている。
レベル差検出回路11には、外マイクロホン7で受信された警報音の音量に比例したレベルの信号が入力されるとともに、内マイクロホン8で受信された警報音の音量に比例したレベルの信号が入力される。外マイクロホン7から入力される信号レベルは、遮断かん2が図1に示されるような正常状態のときも、図6に示されるように、遮断かん2が折損したときも変化がなく同じ値である。これに対し、内マイクロホン8から入力される信号レベルは、遮断かん2が図1に示されるような正常状態のときに小さく、図6に示されるように、遮断かん2が折損したときに大きくなり、ほぼ外マイクロホン7から入力される信号レベルと等しくなる。したがって、レベル差検出回路11では、内マイクロホン8から入力される信号レベルが外マイクロホン7から入力される信号レベルに所定以上近づいたときに、遮断かん2が折損したと判定し、折損検知リレー12を作動させる。折損検知リレー12が動作したときは、従来と同様に、列車(電車等の車両を含んでいる)の運転士や所定の管理事務所等の所定の場所に対して踏切遮断機に異常が発生したことが報知される。
なお、踏切道には、通常、2個又は4個の踏切遮断機が設置されるが、上述の外マイクロホン7は、複数の踏切遮断機に対して1個の外マイクロホン7のみとすることができる。この場合は、レベル差検出回路11には、各踏切遮断機に設けられている遮断かん2の内マイクロホン8の信号が入力される。
図5は、遮断かん2の折損を内マイクロホン8のみで検知する例を示している。すなわち、内マイクロホン8は、遮断かん2が正常状態でも受信される音量は小さいが警報音を検出することができる。したがって、検出回路13は、内マイクロホン8の音量が大きく変化したことを検出したときに、遮断かん2が折損したと判定し、折損検知リレー12を作動させるように構成されている。なお、この場合は、検出回路13が遮断かん2の正常状態(遮断かん2が折損していない状態)で所定レベルの受信信号を得るようにするために、遮断かん2に1個又は2個以上の小孔をあけてもよい。
上述のバンドパスフィルタ9,10及びレベル差検出回路11は、従来の踏切遮断機の踏切器具箱内に実装することができるが、これら機器及び駆動電源を別途用意して、既設の踏切遮断機に容易に実装することができる。これについては後述する。
図7及び図8は、図示しない踏切警報音発生器から実際に警報音が発生しているかを確実に検知できるようにした本発明の他の実施例を示したもので、図中、20は検知部であり、30は電源部である。
検知部20は、遮断かん取付部5近くの遮断かん2に固定されていて、上述の外マイクロホン7と同様の音圧センサ21と、遮断かん2の上昇・下降状態を検出する水銀スイッチ等からなる傾斜センサ22とを有している。なお、警報音の確認と遮断かん2の折損とを同時に検知する場合には、外マイクロホン7の検出出力を音圧センサ21の代わりの検出出力として利用することができる。また、内マイクロホン8のみで遮断かん2の折損を検知するときは(図5参照)、内マイクロホン8の検出出力を音圧センサ21の代わりの検出出力として利用することができる。
電源部30は、太陽光を受光して電源を生成するソーラパネル31と、そのソーラパネル31の生成した電力を蓄電する二次電池32とを有していて、遮断かん2が降下したときにONとなる傾斜センサ22のスイッチ22aを介して音圧センサ21に電源が供給されるように構成されている。
図9は、上述の音圧センサ21から得られる音圧センサ情報を取り込んで異常検知処理を行う踏切器具箱40内を示している。すなわち、この踏切器具箱40内には、踏切遮断機を統括的に駆動制御する踏切制御部41が設けられている。なお、図示の例では、図面を簡略化するために、異常検知に係る部分のみが示されている。
この踏切制御部41は、外部電源により駆動され、踏切制御子等から得られる情報により踏切遮断機やスピーカの制御出力をするとともに、遮断かん降下情報及び遮断かん上昇情報が入力されている。そしてこの踏切制御部41には、音圧センサ21からの音圧センサ情報が入力されるように構成されている。
上記構成からなる踏切制御部41では、遮断かん降下情報が入力され、かつ遮断かん2が降りているときに音圧センサ21から所定の情報が入力されているとき、すなわち、音圧センサ21が警報音を受信しているときは、正常と判定して異常検知リレー42の動作を行わない。これに対し、遮断かん降下情報が入力され、かつ遮断かん2が降下しているにもかかわらず音圧センサ21から所定の情報が入力されないとき、すなわち、踏切警報音発生器に故障が発生してスピーカから所定の警報音が発生せず、したがってその警報音が音圧センサ21で受信されないときは、異常発生と判定して異常検知リレー42を動作させる。この異常検知リレー42の動作により列車の運手士や所定の管理事務所等の所定の場所に対して異常が発生したことが報知される。
上述の踏切警報音発生器の故障検知においては、踏切器具箱40内の電源を用いずに検知部20にソーラパネル31を設けて電源としているので、踏切器具箱40内の回路構成に大きな変更を加えることなく実施でき、特に、既設の踏切制御機に容易に適用することができる。
図10は、音圧センサ21からの音圧センサ情報を無線を介して踏切制御部41に送信するようにしたもので、検知部20に音圧センサ情報を無線送信する無線ユニット23を設けるとともに、踏切器具箱40内にも無線ユニット43を設け、検知部20からの音圧センサ情報を無線で受信できるように構成されている。このように、検知部20からの音圧センサ情報を無線で受信できるようにすると、現場での配線作業を省略することができ、特に既設の踏切遮断機に容易に適用することができる。
本発明に係る踏切遮断機の正面図である。 踏切遮断機の遮断かんの詳細を示す図である。 図2のA−A線拡大断面図である。 遮断かんの折損検知動作の例を示す図である。 遮断かんの折損検知動作の他の例を示す図である。 踏切遮断機の遮断かんが折損したときの様子を示す図である。 踏切警報音発生器からの警報音の発生を検知する構成を有する踏切遮断機の正面図である。 踏切遮断機で警報音の発生を検知するための構成を示す図である。 音圧センサ情報を取り込んで異常検知処理を行う踏切器具箱内の構成を示す図である。 音圧センサからの音圧センサ情報を、無線を介して踏切制御部に送信するようにした構成例を示す図である。
符号の説明
1 踏切遮断機
2 遮断かん
3a,3b キャップ部材
4 筐体
5 遮断かん取付部
6 バランスウエイト
7 外マイクロホン
8 内マイクロホン
9,10 バンドパスフィルタ
11 レベル差検出回路
12 折損検知リレー
20 検知部
21 音圧センサ
22 傾斜センサ
22a スイッチ
23,43 無線ユニット
30 電源部
31 ソーラパネル
32 二次電池
40 踏切器具箱
41 踏切制御部
42 異常検知リレー

Claims (9)

  1. パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんが降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機であって、
    前記遮断かんの内側において前記所定の警報音を検出する警報音検出手段と、
    前記警報音検出手段で検出された警報音に基づいて前記遮断かんの折損を判定する遮断かん折損判定手段と、
    を有することを特徴とする踏切遮断機。
  2. 請求項1に記載の踏切遮断機において、前記パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんの両端側は、それぞれ密閉されていることを特徴とする踏切遮断機。
  3. 請求項1又は2に記載の踏切遮断機において、前記遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段を設けるとともに、その遮断かん降下検出手段及び前記警報音検出手段は、前記踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、その警報音検出手段の検出情報は、その踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるものであることを特徴とする踏切遮断機。
  4. パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんが降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機であって、
    前記遮断かんの外側において前記所定の警報音を検出する第1の警報音検出手段と、
    前記遮断かんの内側において前記所定の警報音を検出する第2の警報音検出手段と、
    前記第1の警報音検出手段で検出された警報音及び第2の警報音検出手段で検出された警報音に基づいて前記遮断かんの折損を判定する遮断かん折損判定手段と、
    を有することを特徴とする踏切遮断機。
  5. 請求項4に記載の踏切遮断機において、前記第1の警報音検出手段は、前記遮断かんの外側に設けられたマイクロホン又は音圧センサを含んで構成され、前記第2の警報音検出手段は前記遮断かんの内側に設けられたマイクロホン又は音圧センサを含んで構成されていることを特徴とする踏切遮断機。
  6. 請求項4又は5に記載の踏切遮断機において、前記パイプ材からなる所定の長さを有する遮断かんの両端側は、それぞれ密閉されていることを特徴とする踏切遮断機。
  7. 請求項4から6のいずれかに記載の踏切遮断機において、前記遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段を設けるとともに、その遮断かん降下検出手段、前記第1の警報音検出手段及び前記第2の警報音検出手段は、前記踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、それら第1の警報音検出手段及び前記第2の警報音検出手段の検出情報は、その踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるものであることを特徴とする踏切遮断機。
  8. 遮断かんが降下したときに所定の警報音を発する踏切遮断機であって、
    前記遮断かんが降下したことを検出する遮断かん降下検出手段と、
    前記遮断かんが降下したときに発せられる前記所定の警報音を検出する警報音検出手段と、
    前記遮断かん降下検出手段が前記遮断かんの降下を検出し、かつ前記警報音検出手段が前記所定の警報音を検出しないときに、その所定の警報音を生成させる踏切警報音生成手段に異常が発生したと判定する異常判定手段と、
    を有することを特徴とする踏切遮断機。
  9. 請求項8に記載の踏切遮断機において、前記遮断かん降下検出手段及び前記踏切警報音検出手段は、前記踏切遮断機の本体の駆動電源と別の駆動電源により駆動され、その警報音検出手段の検出情報は、その踏切遮断機の本体の踏切制御部に有線又は無線により送信されるものであることを特徴とする踏切遮断機。
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