JP2007259691A - Memsの静電駆動法、静電アクチュエーター、及びマイクロスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】可動部に印加される駆動力が大きく、また動作速度を増大させることができる静電駆動法を提供する。
【解決手段】MEMSの可動部100と一体に形成された第1電極10と、前記可動部と一体に形成された少なくとも一つの第2電極20と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される間隙とを有し、前記第1電極と前記第2電極とは非導電部材30によって互いに電気的に絶縁されており、前記電極間に力を生じさせる電荷を前記電極に誘起させ、前記電極間にはたらく力が前記MEMSの前記可動部を変形させる。
【選択図】図1
【解決手段】MEMSの可動部100と一体に形成された第1電極10と、前記可動部と一体に形成された少なくとも一つの第2電極20と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される間隙とを有し、前記第1電極と前記第2電極とは非導電部材30によって互いに電気的に絶縁されており、前記電極間に力を生じさせる電荷を前記電極に誘起させ、前記電極間にはたらく力が前記MEMSの前記可動部を変形させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)のアクチュエーションに関する。
マイクロエレクトロメカニカルシステム(以下、「MEMS」という。)は、低コスト低消費電力なRF(radio frequency)用途の部品を実現可能な技術として、最も期待されている。これらMEMSデバイスはミクロンサイズであり、集積化も可能である。このことから、現在、RFシステムでは受動素子が大きな面積を占めてしまうという問題があるが、RFシステム内の受動素子の全てを、たった一つのMEMSチップに、或はRFシステム用の処理チップに集積化することによって、この問題を回避することができると期待されている。
上記のような技術を用いて製造されるアクチュエーターはすでに数多く開発されているが、実際に市場に出ているのはそのうちごく僅かである。このようなデバイスの性能を左右する重要な要素として挙げられるのが、搭載されるデバイスの種類ごとに異なるアクチュエーターの駆動方法である。MEMSの駆動方式は様々あり、例えば、電熱による方法、静電力による方法、磁気による方法、圧電による方法等が挙げられる。今日、最も用いられているMEMSの駆動方式の一つが、静電力による方法すなわち静電駆動法である。静電駆動では、積層された二つの導電体(電極)に電圧を印加して、導体に電荷を誘起し、誘起された電荷間に働く力を駆動力として利用する。このような静電駆動法の利点の一つは、電極間の間隙が小さいほど、大きな駆動力を得られるということである。しかしながら依然として、通常の場合、大きな面積を必要とすることが課題として残る。アクチュエーターが大きな面積を占めてしまうと、搭載されるデバイスの動作速度及び信頼性を低下させてしまったり、面積あたりの製造コストを高くしてしまう等、多くの不都合が生じる。
今まで、静電駆動方式を採用しているマイクロデバイスのほとんどが、デバイスの可動部(片持ち梁構造、或は両端が固定された桁からなる橋のような構造をもつ)に電極を採用すると共に、固定電極を基板に設けていた。
上記のようなデバイスにおいて問題となるのが、電極間の間隙が大きくなると、可動電極を動作させる駆動力が小さくなってしまうことである。このことから、これらのデバイスでは、駆動力を大きくするために広い面積が必要となり、その結果、重量が増し、パワーの減衰効果が大きくなることによって、動作速度が著しく落ちてしまっていた。この問題は現在、様々な方法によって部分的には解決されている。例えば、減衰効果を減らすために可動部に穴を設ける(しかし同時に、全体的な駆動力も減らしてしまう)、駆動力を増大させるために面積を大きくする(しかし同時に動作速度を低下させ、電極の貼りつきの問題が起きやすくなる)、電極間の間隙を小さくする(これも電極の貼りつきの問題を起こしやすくし、多くの場合、重要なパラメーターとなるデバイス特性の質を低下させてしまう)、厚みを小さくする等の方法がとられている。
このようなデバイスの一例として、特許文献1に記載されたMEMSが挙げられる。特許文献1には、アクチュエーターと一体に形成された屈曲部によって支持及び動かされる可動部を有するMEMSが開示されている。そして特許文献1に開示されているデバイスでは、駆動される二つの電極が一つの導電体から形成されており、また、斥力による動作に限定されている。
また、特許文献2には、静電アクチュエーターが開示されている。特許文献2に開示された静電アクチュエーターには、メイン電極と駆動体との間に積層補助電極がさらに設けられている。正電荷或は負電荷が、メイン電極と、各補助電極と、駆動体とに印加され、メイン電極に隣接する補助電極間及び駆動体に隣接する補助電極間にそれぞれ静電引力が生じる。
初めに、請求項1に係る本発明の静電駆動方法、請求項12に係る本発明の静電アクチュエーター、及び請求項24もしくは請求項25に係る本発明のマイクロスイッチについて述べる。本発明の静電駆動方法及び静電アクチュエーターの好ましい実施形態は、従属請求項に記載されている。
また、本発明は、静電アクチュエーターの両電極の形成、及びデバイスの可動部に関する。
本発明の第1の態様に係るマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)の静電駆動法は、MEMSの可動部と一体に形成された第1電極と、同様に前記MEMSの前記可動部と一体に形成された少なくとも一つの第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される間隙とを有し、前記第1電極と前記第2電極とは非導電部材によって互いに電気的に絶縁されており、前記第1電極と前記第2電極との電極間に力を生じさせる電荷を前記第1電極と前記第2電極とに誘起させ、前記電極間にはたらく力が前記MEMSの前記可動部を変形させることを特徴とする。
非導電部材は、第1の電極と第2電極とを絶縁するように形成される限り、第2電極の長さ方向のどの部分に配置されていてもよい。
このように本発明の静電駆動方法によれば、本発明の静電駆動方法が適用されるデバイスの可動部に印加される力を増大させることが可能であり、デバイスの撓み振動の周期間その効果は続く。また、本発明によれば大きな駆動力を得ることができるので、アクチュエーション領域の面積縮小、及び印加する電圧を小さくすることが可能である。さらに、軽量化が可能となり、大きな駆動力を得ることができるので、動作速度を増大させることができる。したがって、本発明の駆動方法によれば、非常に良い性能を有するデバイスを得ることが可能である。
本発明の静電駆動方法において、前記非導電部材は前記第2電極の長さ方向に沿って存在する第1部分の上に少なくとも配置されていることが望ましい。また、前記第1部分は前記第2電極の第1の端部であってもよい。この場合、第2電極もしくは駆動電極は、梁状の形をなすタイプとなる。
また、前記非導電部材は前記第2電極の少なくとも第2部分の上にも配置されていてもよい。また、前記第2部分は、前記第2電極の前記第1の端部と対向する第2の端部であってもよい。
また、本発明の静電駆動方法において、二つ以上の前記第2電極が、前記可動部の長さ方向に沿って形成されていることが望ましい。
また、前記可動部の長さ方向に沿って、複数の前記第2電極が同じ側に形成されていてもよい。
これら二つ以上の第2電極は、梁形状型であってもよいし、橋形状型であってもよい。
さらに、本発明の静電駆動方法は、前記誘起された電荷が同極性であり、前記電極間に斥力がはたらいている場合と、前記第1電極と前記第2電極との間に電位差を印加することによって生じる引力がはたらいている場合とを含む。
前記第2電極は長くても前記第1電極とほぼ同じ長さであることが望ましい。
本発明の第2の態様に係る静電アクチュエーターは、少なくとも第1電極及び第2電極からなる一組の電極を有するMEMS用の静電アクチュエーターであって、前記第1電極は、前記MEMSの可動部と一体に形成され、前記第2電極は、同様に前記MEMSの前記可動部と一体に形成され、前記第1電極と前記第2電極との間に間隙が形成され、前記第1電極と前記第2電極とは非導電部材によって互いに電気的に絶縁され、前記第1電極と前記第2電極とに誘起された電荷により前記第1電極と前記第2電極との間に力が生成され、これにより前記MEMSの前記可動部が変形することを特徴とする。
前記第1電極と前記第2電極とを駆動するための電圧が、前記可動部を通じて印加されてもよいし、一又は複数の別途設けられた層を通じて印加されてもよい。後者の場合、前記一又は複数の別途設けられた層は、可撓性を有することが望ましい。これは、前記可動部或は可撓部の動作に与える影響を可能な限り最小にするためである。すなわち、アクチュエーションによる可動部の撓みの度合いが、別途層を設けていない場合の可動部の撓み具合と同等となるようにするためである。
本発明に係る静電アクチュエーターにおいて、前記非導電部材は、少なくとも前記第2電極の長さ方向に沿って存在する第1部分上で、前記第2電極と前記第1電極とを絶縁していてもよい。また、前記第1部分は前記第2電極の第1の端部であってもよい。この場合、第2電極は、梁形状型となる。
また、前記非導電部材は、少なくとも前記第2電極の第2部分の上でも、前記第2電極と前記第1電極とを絶縁していてもよい。前記第2部分は、前記第2電極の前記第1の端部と対向する第2の端部であってもよく、この場合、第2電極が橋形状型であってもよい。
本発明のより好ましい態様によれば、静電アクチュエーターは、前記可動部の長さ方向に沿って形成された少なくとも二つの第2電極を含むことが望ましい。
本発明の静電アクチュエーターは、複数の前記第2電極を前記可動部の同じ側に有してもよいが、前記第2電極は前記可動部の長さ方向に沿って形成されていることが望ましい。もしくは、前記第2電極が前記可動部の両側に前記可動部の長さ方向に沿って形成されていてもよい。この場合、同じ側に形成されている二つもしくはそれ以上の第2電極は、同じ型の電極であることが望ましい。
これら二つ以上設けられる第2電極は、梁形状型であってもよいし、橋形状型であってもよい。
本発明の静電駆動方法は、性能特性を最適化したMEMSを製造するのに適用することができる。ここで言う性能特性とは、低い駆動電圧、大きな撓み、速い動作速度、そして小さなデバイス面積である。
本発明の方法によれば、デバイス面積が小さくなり、また容易に製造できるようになることから、低コストでデバイスを製造することが可能となる。
本発明の方法によれば、デバイス面積が小さくなり、また容易に製造できるようになることから、低コストでデバイスを製造することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る静電アクチュエーターを示し、図1(a)は正断面図、図1(b)は動作時の正断面図であり、本発明の静電駆動の原理を示している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る静電アクチュエーターを示し、図1(a)は正断面図、図1(b)は動作時の正断面図であり、本発明の静電駆動の原理を示している。
静電アクチュエーターは第1電極10を有し、この第1電極10は、当該静電アクチュエーターが搭載されるデバイスの可撓性を有する可動部100(例えば、梁のようなもの)の一部を構成する。また、静電アクチュエーターは、可動部100の一部を構成し電気的に絶縁された二つの非導電部材としての支持部30の上に形成された第2電極20を有する。第2電極20は、駆動電極としての機能を有している。第1電極10と第2電極20との間には、空隙もしくは柔らかい誘電体40が存在する。柔らかい誘電体40の場合、当該誘電体40はデバイスの変形を、十分な許容可能な程度に、柔軟性を有する必要がある。
第1の実施形態において、電極間に間隙を有し、アクチュエーション構造(橋のような)をなす要素である第1電極10、第2電極20、支持部30の各々は、デバイスの可動部100の上に形成されている。
この二つの電極(第1電極10、第2電極20)に電位差を印加することにより、電極領域に引力が生じ、可動部100を変形させる。
そして、柔らかい支持材を用いて、もしくは、単純に支持体を幾何学的に設計することにより、可動部100を変形可能にする支持部30を形成する。この支持部30により、可動部100全体を撓ませることができる。
撓む方向は、第2電極20(駆動電極)が配置された方向に依存する。
先述のように、図1は所定の梁構造を有する場合の静電駆動の原理を示している。第1電極10と第2電極20との電極間の間隙を小さくすることにより大きな駆動力が得られるため、搭載される装置の多くの場合、アクチュエーション領域を小さくすることが可能となる。また、より高い駆動力を必要とする場合には、デバイスのアクチュエーション領域をより広くするか、もしくは並列アクチュエーターをさらに加えてもよい。
第1電極10と第2電極20の両電極を駆動させる電圧は、可動部100自体を通じて印加するようにしてもよいし(可動部100が電気的な導電性を有する場合)、別の層を設けて印加するようにしてもよい。後者の場合、可動部100の変位量を最大にするために、設けられた電気的接続部分が可動部100の動作に与える影響を、可能な限り最小にしなくてはならない。
本発明の駆動原理は、可動部100の変位が面外の場合でも面内の場合でも適用可能である。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係るアクチュエーターを示し、図2(a)、(b)は正断面図、図2(b)は動作時の正断面図である。本実施形態では、第1の実施形態で示した両端支持の橋のような構造の代わりに、片持ちの梁構造をなす第2電極(駆動電極)20'を有する。第2電極(駆動電極)20'は、電気的に絶縁された一つの支持体30と間隙40とによって第1電極10とは電気的に絶縁されている。したがって、可動部100とも電気的に絶縁されている。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るアクチュエーターを示し、図2(a)、(b)は正断面図、図2(b)は動作時の正断面図である。本実施形態では、第1の実施形態で示した両端支持の橋のような構造の代わりに、片持ちの梁構造をなす第2電極(駆動電極)20'を有する。第2電極(駆動電極)20'は、電気的に絶縁された一つの支持体30と間隙40とによって第1電極10とは電気的に絶縁されている。したがって、可動部100とも電気的に絶縁されている。
図2(b)は、本発明の駆動原理を示している。電荷が電極に誘起され、誘起された電荷間に働く力がMEMSの駆動源として利用されている。
間隙40は、例えば、ポリシリコン層間の熱酸化物を取り除くことによる表面マイクロマシニングプロセスや、フォトリソグラフィーによる方法などにより形成することができる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係るアクチュエーターを示し、図3(a)は正断面図、図3(b)は動作時の正断面図である。本実施形態では、第2電極(駆動電極)20がアレイ状に形成され、デバイスの可動部100の長さ方向に沿って当該可動部100上に配置されている。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るアクチュエーターを示し、図3(a)は正断面図、図3(b)は動作時の正断面図である。本実施形態では、第2電極(駆動電極)20がアレイ状に形成され、デバイスの可動部100の長さ方向に沿って当該可動部100上に配置されている。
このような構造において、第2電極(駆動電極)20は、デバイスの変位が実現可能な限り、図示上方または下方(もしくは、面内変位における右側または左側)のどちら側に配置されていてもよい。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態に係るアクチュエーターを示し、図4(a)は正断面図、図4(b)は動作時の正断面図である。本実施形態では、第2電極(駆動電極)20'がアレイ状に形成され、デバイスの可動部100が形成される長さ方向に沿って当該可動部100上に配置されている。
図4は、本発明の第4の実施形態に係るアクチュエーターを示し、図4(a)は正断面図、図4(b)は動作時の正断面図である。本実施形態では、第2電極(駆動電極)20'がアレイ状に形成され、デバイスの可動部100が形成される長さ方向に沿って当該可動部100上に配置されている。
(第5の実施形態)
本発明を適用可能な例の一つとして、図5に示すようなマイクロスイッチが挙げられる。図5(a)は平面図、図5(b)は正面図、図5(c)は動作時を示す正面図である。マイクロスイッチ200は、アレイ状に形成された第2電極(駆動電極)20を有する。可撓性接続部50を介して、アレイ状に形成された(マイクロスイッチの必須構成要素である)第2電極20と第1電極10との間に電位差が印加されると、マイクロスイッチはコンタクトパッド300に接触する。
本発明を適用可能な例の一つとして、図5に示すようなマイクロスイッチが挙げられる。図5(a)は平面図、図5(b)は正面図、図5(c)は動作時を示す正面図である。マイクロスイッチ200は、アレイ状に形成された第2電極(駆動電極)20を有する。可撓性接続部50を介して、アレイ状に形成された(マイクロスイッチの必須構成要素である)第2電極20と第1電極10との間に電位差が印加されると、マイクロスイッチはコンタクトパッド300に接触する。
この場合、小さな電圧で大きな撓みを得ることが可能である。また、力が解放される際の復元力を高く保つことが可能であるので、マイクロスイッチが接触した後に貼り付いてしまうという静止摩擦の問題を回避することができる。
(第6の実施形態)
図6は、本発明を適用可能なマイクロスイッチの第2の実施形態を示している。図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は動作時を示す正面図である。本実施形態では、マイクロスイッチ200'はアレイ状に形成された第2電極(駆動電極)20'(及び一つ支持体)が設けられており、上記と同様に第2電極(駆動電極)20'と接続する電気接続部50'が形成されている。
図6は、本発明を適用可能なマイクロスイッチの第2の実施形態を示している。図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は動作時を示す正面図である。本実施形態では、マイクロスイッチ200'はアレイ状に形成された第2電極(駆動電極)20'(及び一つ支持体)が設けられており、上記と同様に第2電極(駆動電極)20'と接続する電気接続部50'が形成されている。
図3、4、5、及び6に示した実施形態では、デバイス中に同じ大きさを有する第2電極(駆動電極)20、20'が形成されていたが、これら第2電極(駆動電極)20、20'はそれぞれ異なる大きさに形成されていてもよい。実際には、図7に示すように、支持体、第1電極及び第2電極はそれぞれ等しい大きさを有する必要はなく、異なる幅、長さ、あるいは厚さに形成されていてもよい。なお、図7は、マイクロスイッチの応用例を示す図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図、図7(c)は動作時を示す正面図である。
本発明は、RFのMEMSや、マイクロ流体工学分野、マイクロセンサー、マイクロアクチュエーターなど様々な分野に適用可能である。具体的な適用例としては、マイクロスイッチ、マイクロミラー、測位システム、マイクロバルブ等が挙げられる。
10…第1電極、100…可動部、30…非導電部材としての支持部、20,20'…第2電極(駆動電極)、40…誘電体、200,200'…マイクロスイッチ、50…可撓性接続部、50'…電気接続部。
Claims (25)
- MEMSの可動部と一体に形成された第1電極と、前記可動部と一体に形成された少なくとも一つの第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される間隙とを有し、前記第1電極と前記第2電極とは非導電部材によって互いに電気的に絶縁されているMEMSの静電駆動法であって、
前記第1電極と前記第2電極との電極間に力を生じさせる電荷を前記第1電極と前記第2電極とに誘起させ、
前記電極間にはたらく力が前記MEMSの前記可動部を変形させることを特徴とするMEMSの静電駆動法。 - 前記非導電部材は、前記第2電極の長さ方向に沿って存在する第1部分の上に少なくとも配置されていることを特徴とする請求項1に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記第1部分は、前記第2電極の第1の端部であることを特徴とする請求項2に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記非導電部材は、前記第2電極の第2部分の上にも少なくとも配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記第2部分は、前記第2電極の前記第1の端部と対向する第2の端部であることを特徴とする請求項4に記載のMEMSの静電駆動法。
- 少なくとも二つの前記第2電極が、前記可動部の長さ方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記可動部の長さ方向に沿って、複数の前記第2電極が同じ側に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記第2電極が少なくとも二つ形成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記誘起された電荷が同極性であり、前記電極間に斥力がはたらいていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記誘起された電荷が逆極性であり、前記電極間に引力がはたらいていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のMEMSの静電駆動法。
- 前記第2電極は、前記第1電極とほぼ同じ長さを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のMEMSの静電駆動法。
- 少なくとも第1電極及び第2電極を有するMEMS用の静電アクチュエーターであって、
前記第1電極は、前記MEMSの可動部と一体に形成され、
前記第2電極は、同様に前記MEMSの前記可動部と一体に形成され、
前記第1電極と前記第2電極との間には間隙が形成され、
前記第1電極と前記第2電極とは非導電部材によって互いに電気的に絶縁され、
前記第1電極と前記第2電極とに誘起された電荷により前記第1電極と前記第2電極との間に力が生成され、これにより前記MEMSの前記可動部が変形することを特徴とする静電アクチュエーター。 - 前記第1電極と前記第2電極とを駆動するための電圧が、前記可動部を通じて印加されることを特徴とする請求項12に記載の静電アクチュエーター。
- 前記第1電極と前記第2電極とを駆動するための電圧が、一又は複数の別途設けられた層を通じて印加されることを特徴とする請求項12に記載の静電アクチュエーター。
- 前記可動部の動きに対する影響が最小限となるよう、前記一又は複数の別途設けられた層は可撓性を有することを特徴とする請求項14に記載の静電アクチュエーター。
- 前記非導電部材は、少なくとも前記第2電極の長さ方向に沿って存在する第1部分上で、前記第2電極と前記第1電極とを絶縁していることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載の静電アクチュエーター。
- 前記第1部分は前記第2電極の第1の端部であることを特徴とする請求項16に記載の静電アクチュエーター。
- 前記非導電部材は、少なくとも前記第2電極の第2部分の上でも、前記第2電極と前記第1電極とを絶縁していることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の静電アクチュエーター。
- 前記第2部分は、前記第2電極の前記第1の端部と対向する第2の端部であることを特徴とする請求項18に記載の静電アクチュエーター。
- 前記可動部の長さ方向に沿って形成された少なくとも二つの前記第2電極を有することを特徴とする請求項12乃至19のいずれか一項に記載の静電アクチュエーター。
- 複数の前記第2電極が前記可動部の同じ側に形成されていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか一項に記載の静電アクチュエーター。
- 前記第2電極が少なくとも二つ形成されていることを特徴とする請求項20又は請求項21に記載の静電アクチュエーター。
- 前記非導電部材が、前記可動部が変形可能となるように形成されていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか一項に記載の静電アクチュエーター。
- 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のMEMSの静電駆動方法を採用したマイクロスイッチ。
- 請求項12乃至23のいずれか一項に記載の静電アクチュエーターを有するマイクロスイッチ。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP06075578A EP1832550A1 (en) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | Electrostatic actuation method and electrostatic actuator with integral electrodes for microelectromechanical systems |
Publications (1)
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