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JP2007252152A - 発電制御装置 - Google Patents

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JP2007252152A
JP2007252152A JP2006075870A JP2006075870A JP2007252152A JP 2007252152 A JP2007252152 A JP 2007252152A JP 2006075870 A JP2006075870 A JP 2006075870A JP 2006075870 A JP2006075870 A JP 2006075870A JP 2007252152 A JP2007252152 A JP 2007252152A
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battery
generator
voltage
alternator
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JP2006075870A
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English (en)
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Ichiyo Yamaguchi
一陽 山口
Nobuji Fukuoka
亘二 福岡
Masashi Yamashita
真史 山下
Shinji Takemoto
真司 竹本
Shinichiro Takatomi
伸一郎 高冨
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

【課題】発電制御装置で、発電機に新たに専用回路を設けることなく発電機の故障を検出することができるようにする。
【解決手段】発電制御装置10内に備えられた既存の中央演算制御処理装置11によって、車両が制御される。それとともに、発電機20にバッテリ30の充電電圧が指令される。そして、発電機20に指令された充電電圧と、検出したバッテリ30のバッテリ電圧とに基づいて発電機20の故障が判断される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された発電制御装置に関する。
近年、急速な自動車普及に伴って自動車の快適性・安全性・利便性の向上に対するニーズが高まっている。そのため、自動車に取り付けられるエアコンやナビゲーションなどの車載電装品が急増しており、その重要性も増してきている。それによって、オルタネータに代表される給電系の役割が増大している。
つまり、給電系が故障することによる車両全体に対する影響が大きくなってきている。たとえば、エアバックやABS(Antilock Brake System)などの安全走行システムへの給電がされなくなることにより使用できなくなる場合や、最悪の場合には走行不能になってしまうこともある。
したがって、給電系の故障を迅速に検出し、ユーザに警告する必要がある。そこで、オルタネータに新たに故障検出回路を追加し、Duty値を用いてオルタネータの異常を検出する異常検出装置が提案されている(特許文献1参照)。また、オルタネータに新たに故障検出回路を追加し、リプル数を用いてオルタネータの異常を検出する異常検出装置が提案されている(特許文献2参照)。
特許第3374543号公報 特開2003−61260号公報
しかし、上記異常検出装置では、発電機の故障を検出するための専用回路を新たに設ける必要があるため、コストがかかってしまうという問題があった。また、専用回路を設けることによって、回路が占有するスペースを確保しなければならないという問題もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、発電機に新たに専用回路を設けることなく発電機の故障を検出することができる発電制御装置を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、発電機にバッテリの充電電圧を指令し、指令した前記充電電圧とバッテリ電圧とに基づいて前記発電機の故障を判断する発電機異常判断処理を行うことを特徴とする発電制御装置が提供される。
これにより、発電機にバッテリの充電電圧が指令され、指令された充電電圧とバッテリ電圧とに基づいて発電機の故障が判断される。
本発明の発電制御装置によれば、発電機にバッテリの充電電圧を指令し、指令した充電電圧とバッテリ電圧とに基づいて発電機の故障を判断するようにした。これによって、発電機の故障を検出するための専用回路を新たに設けることなく発電機の故障を検出することができ、コストを低減することができる。また、専用回路を新たに設ける必要がないため、専用回路が占有するスペースを確保する必要がなくなる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に適用される発明の概念図である。図1に示すように、発電制御装置10は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)11を備えている。また、発電制御装置10は、発電機20とバッテリ30と接続されている。発電機20は、バッテリ30と接続されている。
発電制御装置10は、内部に備えられたCPU11によって車両を制御する。たとえば、車両に搭載されているエンジンの燃料噴射量を制御する。また、CPU11は、発電機20に対して、バッテリ30に対する充電のときに発電機20が出力すべき電圧である充電電圧を指令する。そして、CPU11は、バッテリ30の出力電圧であるバッテリ電圧を取得する。
CPU11は、発電機20に対して充電電圧を指令した後、バッテリ電圧がどのように変化するかを監視する。つまり、バッテリ電圧が、発電機20に対して指令した充電電圧に追従するかを監視する。
そして、CPU11は、発電機20に対して充電電圧を指令したにもかかわらずバッテリ電圧が充電電圧に追従しないときには、発電機20が故障して動作していないと判断する。また、CPU11は、発電機20に対して充電電圧を指令した後に、バッテリ電圧が、発電機20に対して指令した充電電圧を上回っている場合には、発電機20が故障して過度に動作していると判断する。
このような発電制御装置10によれば、車両を制御する既存のCPU11によって、発電機にバッテリ30の充電電圧を指令し、指令した充電電圧とバッテリ電圧とに基づいて発電機20の故障を判断するようにした。これによって、発電機20の故障を検出するための専用回路を新たに設けることなく発電機20の故障を検出でき、コストを軽減することができる。なお、発電制御装置10は、給電制御装置や電源制御装置と一体型であってもよく、さらにエンジン制御装置と一体型であってもよい。
次に、本発明のエンジン制御装置をマスタECU(Electronic Control Unit)に適用した場合の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す図である。図2に示すように、マスタECU100、バッテリ200、およびオルタネータ300が電源ライン400と通信バス410を介して接続されている。また、マスタECU100には、ナビゲーション500と報知部510が接続されている。
バッテリ200には、バッテリ200の電圧を計る電圧計210、電流を計る電流計220、およびバッテリ液温度を計る液温計230が接続されている。マスタECU100は、電圧計210、電流計220、および液温計230の各々が計測した情報を通信バス410を介して取得する。
また、マスタECU100は、通信バス410を介してオルタネータ300に、バッテリ200に対して行う充電処理に関する指示を行う。なお、この通信バス410は、たとえば、LIN(Local Interconnect Network)を用いる。
オルタネータ300は、バッテリ200に対して充電処理を行う。具体的には、通信バス410を介してマスタECU100から充電処理の指示を受け、指示された充電電圧を出力することによってバッテリ200を充電する。
マスタECU100は、オルタネータ300に充電処理に関する指示を行うと、指示から一定時間後にバッテリ200の電圧を電圧計210から取得し、オルタネータ300が故障しているか否かを判断する発電機異常判断処理を行う。そして、オルタネータ300が故障していると判断すると、報知部510を用いてユーザに対してオルタネータ300が故障している旨の報知を行う。
なお、電源ライン400と通信バス410には、不図示の各種車両に搭載されている補機が接続されており、マスタECU100は、通信バス410を介して各種補機から車両の状態を示す各種情報を取得する。たとえば、車両に搭載されている電装品の使用状況、車外の寒暖などの車両の外部環境、および道路情報などを通信バス410を介して取得する。
図3は、本実施の形態に用いるマスタECUのハードウェア構成例を示す図である。図3に示すように、マスタECU100は、マイクロコンピュータ(マイコン)101、I/F(InterFace)102、およびバス103を備えており、I/F102を介して、たとえば外部の通信バス410と接続されている。
マイコン101は、CPU101a、ROM(Read Only Memory)101b、およびRAM(Random Access Memory)101cを有している。マスタECU100は、CPU101aによって装置全体が制御されている。CPU101aには、マイコン101の内部のバス101dを介してROM101bおよびRAM101cが接続されている。RAM101cには、CPU101aによる処理に必要な各種データが保存される。ROM101bには、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
なお、マスタECU100のハードウェアは、図3に示した構成に限るものではない。たとえば、バス103にROMを接続し、このROMにOSやアプリケーションプログラムを格納するようにしてもよい。また、バス103にRAMを接続し、このRAMにデータを一時的に保持するようにしてもよい。以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に、マスタECU100が有する処理機能について説明する。
図4は、本実施の形態のマスタECUの処理機能を示す図である。図4に示すように、マスタECU100は、車両状態検出部110、発電指令部120、異常判断部130、および報知処理部140を備えている。また、車両状態検出部110は、発電機状態検出部111、車両状況検出部112、バッテリ状態検出部113、電装品使用状況検出部114、および道路状況検出部115を備えている。
発電機状態検出部111は、オルタネータ300の状態を検出する。具体的には、オルタネータ300が充電しているか否かを検出する。
車両状況検出部112は、車両の状況を検出する。具体的には、アクセルの開度と車両の加速・減速を検出する。
バッテリ状態検出部113は、バッテリ200の状態を検出する。具体的には、バッテリ200のバッテリ電圧を電圧計210から取得し、バッテリ200の電流を電流計220から取得し、バッテリ200の液温度を液温計230から取得する。
電装品使用状況検出部114は、車両に搭載されている電装品の使用状況を検出する。具体的には、車両に搭載されている電装品の消費電力を検出する。
道路状況検出部115は、車両が通行すると見込まれる道路の状況を検出する。具体的には、ナビゲーション500から車両が通行しているもしくは通行が予想される道路の傾斜情報と渋滞情報を取得する。
発電指令部120は、オルタネータ300が出力すべき電圧である充電電圧を指令する。より具体的には、発電指令部120は、バッテリ状態検出部113からバッテリ電圧を受け取り、あらかじめ設定されている所定電圧を加算した電圧を充電電圧とする。
そして、発電指令部120は、車両に搭載されている電装品の使用状況を電装品使用状況検出部114から受け取り、電装品の使用状況に応じて上述した充電電圧を補正し、補正した充電電圧をオルタネータ300に対して出力するように指令する。
以下、電装品の使用状況と充電電圧を補正するための補正値との関係を示すグラフについて説明する。
図5は、電装品が消費する消費電力と充電電圧の補正値の関係を示す図である。図5に示すように、消費電力−補正値グラフ610は、車両に搭載されている電装品の使用状況、つまり、電装品が消費している消費電力と消費電力に応じて充電電圧に加算すべき補正値の関係を示している。
この補正値は、電装品が消費する電力が大きくなるにしたがって大きくなり、電装品が消費する電力が小さくなるにしたがって小さくなる。オルタネータ300は、バッテリ200を充電するとともに車両に搭載されている電装品に対しても電力を供給していることから、電装品が電力を消費するとその消費量に合わせて補正値を大きくすることにより、バッテリ200に対して確実に充電できるようにオルタネータ300に充電電圧を出力させることが可能となる。
これによって、バッテリ200に一定の電圧で充電がなされるはずであり、オルタネータ300に対する充電指示から所定時間後のバッテリ電圧をバッテリ状態検出部113から取得することによってオルタネータ300が異常であるか否かの判断をすることが可能となる。
異常判断部130は、発電指令部120からオルタネータ300に対して指令した充電電圧を受け取る。また、バッテリ状態検出部113からバッテリ電圧を受け取り、発電指令部120がオルタネータ300に対して指令した充電電圧に追従してバッテリ電圧が上昇しているかを監視する。
バッテリ電圧が指令した充電電圧に追従している場合には、オルタネータ300は正常に作動していると判断される。また、オルタネータ300に対して充電電圧を指令したにもかかわらずバッテリ電圧が上昇しない場合には、オルタネータ300が故障して停止している発電停止異常であると判断される。また、バッテリ電圧がオルタネータ300に対して指令した充電電圧以上になった場合には、オルタネータ300が故障して暴走している発電無制御異常であると判断される。
上述のオルタネータ300が異常であるか否かを判断する発電機異常判断処理は、一定の条件の下でキャンセルされる。この一定の条件をキャンセル条件という。キャンセル条件としては、たとえば、一定以上アクセルが踏み込まれたとき、車両の加速度が一定以上になったとき、もしくは電装品の消費電力が一定以上になったときである。
発電機異常判断処理は、オルタネータ300を強制的に駆動し、バッテリ200の電圧変化を監視することによってオルタネータ300の異常を判断するものである。したがって、オルタネータ300を強制的に駆動するときに車両のエンジンのトルクを大量に使うことになる。そこで、上述のキャンセル条件に合致するときには、ドラビリティが低下することを防ぐために発電機異常判断処理を中断する。
また、発電機異常判断処理を中断するタイミングとしては、キャンセル条件を満たした状態が所定時間以上経過した後に中断することが望ましい。そうすることによって、瞬間的にのみキャンセル条件が満たされるに過ぎない動作においてまで発電機異常判断処理を中断することがなくなり、挙動が安定するからである。
なお、上述のキャンセル条件を満たされるべき所定時間は充電電圧とバッテリ電圧の偏差によって決定され、バッテリ200の内部抵抗および電装品の使用状況に応じて補正される。異常判断部130は、バッテリ状態検出部113からバッテリ200の電圧、電流、および液温度を受け取り、受け取った情報に基づいてバッテリ200の内部抵抗を算出する。
以下、所定時間を決定し、決定した所定時間を補正するための補正値を決定するための各種グラフを説明する。
図6は、充電電圧とバッテリ電圧との偏差と、所定時間の関係を示す図である。図6に示すように、偏差−所定時間グラフ620は、発電指令部120がオルタネータ300に対して指示した充電電圧とバッテリ200のバッテリ電圧との偏差と、キャンセル条件を満たした状態がその時間以上継続されると上述の発電機異常判断処理を中断するという所定時間との関係を示している。
所定時間は、偏差が大きくなるにしたがって大きくなり、偏差が小さくなるにしたがって小さくなる。偏差が大きいということはバッテリ電圧が低いことを意味するので、なるべくオルタネータ300を稼働してバッテリ200に対する充電を行いたいという要請に基づいている。そこで、偏差が大きいときほどキャンセル条件を満たした状態が長くないと発電機異常判断処理を中断しないようにする。
図7は、バッテリの内部抵抗と補正値の関係を示す図である。図7に示すように、内部抵抗−補正値グラフ630は、バッテリ200の内部抵抗と、上述の所定時間を補正するための補正値との関係を示している。
この補正値は、内部抵抗が大きくなるにしたがって大きくなり、内部抵抗が小さくなるにしたがって小さくなる。内部抵抗が大きいということはバッテリ200が劣化していることを意味するので、なるべくオルタネータ300を稼働してバッテリ200に対する充電を行いたいという要請に基づいている。そこで、内部抵抗が大きいときほどキャンセル条件を満たした状態が長くないと発電機異常判断処理を中断しないように補正値を大きくする。
図8は、電装品が消費する電力と補正値の関係を示す図である。図8に示すように、電力−時間補正値グラフ640は、車両に搭載されている電装品の消費電力と、上述の所定時間を補正するための補正値との関係を示している。
この補正値は、消費電力が大きくなるにしたがって小さくなり、消費電力が小さくなるにしたがって大きくなる。消費電力が大きいということはオルタネータ300が大量の電力を電装品に対して供給していることを意味する。
したがって、さらにオルタネータ300を稼働させる発電機異常判断処理を行うと、エンジンが発生したトルクがオルタネータ300によって大量に消費されることによってドラビリティが悪化するので、消費電力が大きいときには、なるべく発電機異常判断処理を中断したいという要請に基づいている。そこで、消費電力が大きいときほどキャンセル条件を満たした状態が短くても発電機異常判断処理を中断するように補正値を小さくする。
報知処理部140は、異常判断部130によってオルタネータ300が故障していると判断された場合に、ユーザに対してオルタネータ300が故障している旨を報知部510を用いて報知する。また、オルタネータ300が故障していることによって正常に充電されないバッテリ200があとどれくらいの時間が経過するとあがってしまうかを報知部510を用いて報知する。
以上のような機能を有しているマスタECU100により、以下の処理が行われる。
図9、図10は、マスタECUによる発電機異常判断処理の手順を示すフローチャートである。図9、図10に示すフローチャートは、本来1つのフローチャートであるが、便宜上2つの図に分けて説明する。以下、図9、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
〔ステップS11〕発電機異常検出部111は、オルタネータ300の状態を検出する。
〔ステップS12〕車両状況検出部112は、車両の状況を示す情報を検出する。具体的には、アクセルの開度、車両の加速度、および車両の速度を検出する。
〔ステップS13〕バッテリ状態検出部113は、バッテリ200の状態を検出する。具体的には、電圧計210からバッテリ200の電圧を取得し、電流計220からバッテリ200の電流を取得し、液温計230からバッテリ200の液温度を取得する。
〔ステップS14〕電装品使用状況検出部114は、車両に搭載されている電装品の消費電力を検出する。
〔ステップS15〕道路状況検出部115は、ナビゲーション500から車両が通行している道路の渋滞情報と道路の傾斜情報を取得する。
〔ステップS16〕異常判断部130は、オルタネータ300が故障しているか否かを判断する発電機異常判断処理を開始する条件が成立しているか否かを判断する。異常判断部130は、発電機状態検出部111から受け取るオルタネータ300の状態、車両状況検出部112から受け取る車両の状況、バッテリ状態検出部113から受け取るバッテリ200の状態、および電装品使用状況検出部114から受け取る電装品の使用状況の少なくとも1つに基づいて発電機異常判断処理を開始する条件である開始条件を判断する。
また、上記開始条件に加えてさらに、道路状況検出部115から道路状況を受け取り、発電機異常判断処理を開始する条件として加味してもよい。
開始条件が成立していると判断した場合には、処理をステップS17へ進め、開始条件が成立していないと判断した場合には、処理をステップS25へ進める。
〔ステップS17〕発電指令部120は、オルタネータ300が出力すべき電圧を算出する。より具体的には、バッテリ状態検出部113から取得したバッテリ200の電圧に対して、あらかじめ設定されている所定電圧を加算した電圧をオルタネータ300が出力すべき電圧とする。
〔ステップS18〕マスタECU100は、発電機異常判断処理を行うように指示を受けた場合、もしくは発電機異常判断処理を行うべきであると判断した場合に、オルタネータ300に対する発電指令を行い、指令後のバッテリ200の電圧に基づいてオルタネータ300が故障しているか否かを判断する。
これは、オルタネータ300が正常ならば、オルタネータ300から出力される充電電圧によってバッテリ200が充電されることによって、発電指令部120から指示された充電電圧にバッテリ200の電圧が追従するはずであるという考えに基づいている。したがって、上述したような発電機異常判断処理を行う場合には、バッテリ200が必ず充電される電圧がオルタネータ300から出力されるようにしなくてはならない。
そこで、発電指令部120は、バッテリ200の電圧に、あらかじめ設定されている所定電圧を加算した電圧に対して、さらに電装品使用状況検出部114から受け取った電装品の使用状況、もしくはバッテリ状態検出部113から受け取ったバッテリ200の状態に基づいて補正を行い、バッテリ200が必ず充電される電圧がオルタネータ300から出力されるようにする。なお、オルタネータ300から出力される電圧は、発電機異常判断処理を行っている間、一定であるとなおよい。
〔ステップS19〕異常判断部130は、キャンセル条件が不成立か否かを判断する。不成立であると判断した場合には、処理をステップS20へ進め、成立していると判断した場合には、処理をステップS29へ進める。
〔ステップS20〕異常判断部130は、発電指令部120がオルタネータ300に対してオルタネータ300が出力すべき電圧を指令した後、所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間が経過したと判断した場合には、処理をステップS21へ進め、所定時間が経過していないと判断した場合には、処理をステップS19へ進める。
〔ステップS21〕異常判断部130は、発電指令部120からオルタネータ300に対して指令したオルタネータ300が出力すべき出力電圧の値を取得する。また、バッテリ状態検出部113からバッテリ200の電圧を取得する。そして、バッテリ200の電圧がオルタネータ300に対して指令した電圧に近づいているか否かを判断する。
つまり、発電指令部120から指令され、オルタネータ300から出力されたはずである電圧が、オルタネータ300が正常に作動することによってバッテリ200に対して充電され、バッテリ200の電圧が指令電圧に近づいているか否かに基づいてオルタネータ300が正常に作動しているか否かを判断する。バッテリ200の電圧が上昇していない場合には、処理をステップS22へ進め、バッテリ200の電圧が上昇した場合には、処理をステップS31へ進める。
〔ステップS22〕異常判断部130は、オルタネータ300が発電停止異常であると判断する。
〔ステップS23〕報知処理部140は、異常判断部130がオルタネータ300に異常があると判断すると、オルタネータ300に異常がある旨をユーザに対して報知する。たとえば、報知部510は、メータパネルに組み込まれた警告灯であり、その警告灯を点灯させることによりユーザに対してオルタネータ300に異常がある旨を報知する。
〔ステップS24〕報知処理部140は、あとどれくらいの時間でバッテリ200があがってしまうかを報知する。詳しくは後述する。
〔ステップS25〕異常判断部130は、発電機異常判断処理を開始する開始条件が成立していない場合に、ユーザからの異常判断要求があるか否かを判断する。異常判断要求があると判断した場合には、処理をステップS26へ進め、異常判断要求がないと判断した場合には、処理をステップS28へ進める。
〔ステップS26〕異常判断部130は、発電機異常判断処理を開始する開始条件を緩和する。つまり、異常判断部130がユーザからの異常判断要求を受け付けたときや、異常判断部130が発電機異常判断処理が必要であると判断したときには、なるべくその要求に応えるために、オルタネータ300の異常判断を開始する開始条件を緩和する。
〔ステップS27〕異常判断部130は、発電機異常判断処理を開始する開始条件が成立しているか否かを判断する。開始条件が成立していると判断した場合には、処理をステップS17へ進め、開始条件が成立していないと判断した場合には、処理をリターンする。
〔ステップS28〕異常判断部130は、開始条件が満たされず、かつユーザからの異常判断要求がない場合でも、オルタネータ300が異常である蓋然性が高い場合には、発電機異常判断処理が必要であると判断する。
たとえば、異常判断部130は、車両状況検出部112から受け取る車両の状況、バッテリ状態検出部113から受け取るバッテリ200の状態、および電装品使用状況検出部114から受け取る電装品の使用状況の少なくとも1つに基づいてオルタネータ300が異常である蓋然性が高いか否かを判断する。異常判断部130は、発電機異常判断処理が必要と判断した場合には、処理をステップS26へ進め、必要ないと判断した場合には、処理をリターンする。
〔ステップS29〕故障検出部130は、キャンセル条件が成立してから所定時間が経過したか否かを判断する。つまり、異常判断部130は、キャンセル条件が成立したときに、すぐに発電機異常判断処理を中断するわけではなく、所定時間が経過した後に発電機異常判断処理を中断する。キャンセル条件が成立するとき、たとえば、急にアクセルが踏み込まれた場合のすべてにおいて発電機異常判断処理がキャンセルされて挙動が不安定になることを防ぐためである。
異常判断部130は、キャンセル条件が成立した状態で所定時間経過したと判断した場合には、処理をステップS30へ進め、キャンセル条件が成立した状態で所定時間経過しなかったと判断した場合には、処理をステップS19へ進める。
〔ステップS30〕異常判断部130は、発電機異常判断処理を中断する。具体的には、異常判断部130は、発電指令部120に対して発電機異常判断処理を中断する旨の信号を出力する。そして、発電指令部120は、オルタネータ300に対して駆動を中断する旨の指示を行う。
〔ステップS31〕異常判断部130は、バッテリ200の電圧がオルタネータ300に対して指令した電圧を超過したか否かを判断する。超過したと判断した場合には、処理をステップS32へ進め、超過していないと判断した場合には、処理をリターンする。
〔ステップS32〕異常判断部130は、オルタネータ300が発電無制御異常であると判断する。つまり、オルタネータ300が故障して指令された以上の電圧を出力してしまっていると判断する。
図11は、マスタECUによる時間報知処理の手順を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
〔ステップS41〕報知処理部140は、異常判断部130がオルタネータ300が異常であるか否かを判断する。異常であると判断した場合には、処理をステップS42へ進め、異常ではないと判断した場合には、処理をリターンする。
〔ステップS42〕報知処理部140は、電装品使用状況検出部114から電装品の使用状況を取得し、電装品の使用状況に変更があったか否かを判断する。変更があったと判断した場合には、処理をステップS43へ進め、変更がなかったと判断した場合には、処理をステップS45へ進める。
〔ステップS43〕報知処理部140は、バッテリ200があがるまでの時間を算出する。たとえば、バッテリ容量が55〔Ah〕であり、現状のバッテリ充電率が70〔%〕であり、バッテリ上がり充電率が30〔%〕であり、電装品が使用する電気量が100〔Asec〕であるとき、以下の式(1)によりバッテリがあがるまでの時間を算出する。
(70〔%〕−30〔%〕)/100〔%〕×198000〔Asec〕/100〔Asec〕=792〔sec〕=13.2〔min〕 ……(1)
なお、上記式(1)にある198000〔Asec〕は、55〔Ah〕を〔Asec〕に換算したものである。
〔ステップS44〕報知処理部140は、算出したバッテリ200があがるまでの時間を表示する。たとえば、報知部510は、メータパネルに組み込まれた表示装置であり、その表示装置に時間を表示することによりユーザに対してオルタネータ300があがるまでの時間を報知する。
〔ステップS45〕報知処理部140は、算出したバッテリ200があがるまでの時間から、時間を算出してからの経過時間を減算して表示する。
上述のような処理を行うことによって、車両を制御する既存のCPU101aによって、オルタネータ300にバッテリ200の充電電圧を指令し、指令した充電電圧とバッテリ電圧とに基づいてオルタネータ300が異常であるか否かを判断するようにした。これによって、オルタネータ300が異常であるか否かの判断をするための専用回路を新たに設けることなくオルタネータ300の故障を検出することができ、コストを低減することができる。
なお、発電指令部120が、車両に搭載されている電装品の使用状況を電装品使用状況検出部114から受け取り、電装品の使用状況に応じて充電電圧を補正する旨の説明をしたが、バッテリ状態検出部113からバッテリ200の状態を示す情報を受け取り、バッテリ状態に応じて充電電圧を補正してもよい。たとえば、バッテリ状態検出部113からバッテリ200の電圧、電流、もしくは液温度を受け取り、バッテリ200の内部抵抗を算出することによってバッテリ200の劣化度を判定し、劣化度に基づいて充電電圧を補正するようにしてもよい。
また、上述の発電機異常判断処理とは別個独立にバッテリ200の劣化判定をしているとき、もしくはバッテリ200が劣化していると判定されたときには、発電機異常判断処理は行わない。バッテリ200が劣化しているときに発電機異常判断処理を行うと、バッテリ200が劣化していることによってバッテリ電圧が上昇しないのか、オルタネータ300が異常でバッテリ電圧が上昇しないのかの区別がつかず、オルタネータ300の異常を誤検出してしまうおそれがあるからである。
本実施の形態に適用される発明の概念図である。 本実施の形態に係るシステム構成例を示す図である。 本実施の形態に用いるマスタECUのハードウェア構成例を示す図である。 本実施の形態のマスタECUの処理機能を示す図である。 電装品が消費する消費電力と充電電圧の補正値の関係を示す図である。 充電電圧とバッテリ電圧との偏差と、所定時間の関係を示す図である。 バッテリの内部抵抗と補正値の関係を示す図である。 電装品が消費する電力と補正値の関係を示す図である。 マスタECUによる発電機異常判断処理の手順を示すフローチャートである。 マスタECUによる発電機異常判断処理の手順を示すフローチャートである。 マスタECUによる時間報知処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 発電制御装置
11 中央演算処理装置
20 発電機
30 バッテリ

Claims (6)

  1. 発電機にバッテリの充電電圧を指令し、指令した前記充電電圧とバッテリ電圧とに基づいて前記発電機の故障を判断する発電機異常判断処理を行うことを特徴とする発電制御装置。
  2. 前記発電機は、前記発電機異常判断処理を行っている間に出力する電圧を一定とすることを特徴とする請求項1記載の発電制御装置。
  3. 前記バッテリの劣化度合いを示すバッテリ状態、もしくは車両に搭載されている電装品の消費電力を示す電装品使用状況の少なくとも一方に基づいて前記充電電圧を補正することを特徴とする請求項1記載の発電制御装置。
  4. 前記充電電圧を指令してから所定時間経過した後の前記バッテリ電圧に基づいて前記発電機が異常か否かを判断することを特徴とする請求項1記載の発電制御装置。
  5. 前記所定時間を、バッテリの劣化度合いを示すバッテリ状態、前記車両の状態を示す車両状態、および前記バッテリ電圧と前記充電電圧の差の少なくとも1つに基づいて決定することを特徴とする請求項4記載の発電制御装置。
  6. 前記充電電圧を指令してから所定時間経過しても前記バッテリ電圧が前記充電電圧に追従しないときには、前記発電機が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の発電制御装置。
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