JP2007251881A - ブロックノイズ除去装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像をぼやけさせることなく、ブロックノイズを除去することのできるブロックノイズ除去装置を提供する。
【解決手段】算出手段(CPU91等)により、第1フィルタ処理手段(CPU91等)によりフィルタ処理された対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出し、決定手段(CPU91等)により、第1フィルタ処理手段におけるフィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせてブロックノイズのレベルが最小となるフィルタ係数を決定し、第2フィルタ処理手段(CPU91等)により、決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う。
【選択図】図2
【解決手段】算出手段(CPU91等)により、第1フィルタ処理手段(CPU91等)によりフィルタ処理された対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出し、決定手段(CPU91等)により、第1フィルタ処理手段におけるフィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせてブロックノイズのレベルが最小となるフィルタ係数を決定し、第2フィルタ処理手段(CPU91等)により、決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、ブロック単位で圧縮された画像データを伸張した際に生じるブロックノイズを除去することができるブロックノイズ除去装置及びブロックノイズ除去機能を備えた電子機器に関する。
従来より、MPEG(Moving Picture Experts Group)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の画像圧縮技術により、画像データの伝送や保存の効率化が図られている。例えば、MPEGは、画像データを8×8の64画素のブロックに分割し、ブロック毎にDCT(Discrete Cosine Transform)を行って周波数成分(DCT係数)に変換し、当該DCT係数を符号化することにより画像データを圧縮するものである。
しかしながら、この符号化段階において、高周波成分を大きく省略することによる符号量の削減が行われているために、圧縮された画像データを復号した際に、ブロック間の境界が目視確認できるブロックノイズ(ブロック歪み)と呼ばれる現象が起こることがある。
しかしながら、この符号化段階において、高周波成分を大きく省略することによる符号量の削減が行われているために、圧縮された画像データを復号した際に、ブロック間の境界が目視確認できるブロックノイズ(ブロック歪み)と呼ばれる現象が起こることがある。
そこで、これまでに、当該ブロックノイズを低減させるための種々の技術が開発されてきた。
例えば、特許文献1には、ブロック毎に不可逆圧縮された映像信号において、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対値を算出する隣接差分演算手段と、隣接差分演算手段からのn−1個演算結果を第一の閾値及び第2の閾値と比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて、上記n個の画素領域内にブロック境界の有無を判定するブロック境界判定手段と、ブロック境界判定手段によってブロック境界があると判定された場合に、上記ブロック境界のみに対しフィルタをかけるブロック境界除去手段と、を備えたブロック歪み除去装置が提案されており、これによれば、ブロック境界検出結果を保持するメモリ7を必要とせずに、かつ入力映像の拡大圧縮などによらず任意の画素ブロックサイズでブロック歪みを除去することができる。
また、例えば、特許文献2には、AD変換後のデジタル信号から参照画素領域内において水平方向に隣接する画素間の差分絶対値を算出する周辺画素情報生成手段、各差分絶対値に基づいて、上記注目画素に対して左側及び右側のうち予め定められた側にある隣接画素と上記注目画素との境界位置がブロック境界であるか否かを判定するブロック境界判定手段、上記境界位置がブロック境界であると判定された場合、上記注目画素と上記隣接が素との差分絶対値及びそれらの画素値の大小関係に基づいて、注目画素を含む水平ライン上における上記境界位置付近の所要数からなる補正対象画素の画素値を補正する画素値補正手段を備えるブロックノイズ除去装置の技術が提案されており、これにより、ブロック単位で符号化された後に復号化され、さらにその後にDA変換されたアナログ信号に対して、デジタル信号に変換するAD変換器を備えた機器においても、ブロックノイズの除去が可能となる。
また、例えば、特許文献3に開示されたブロック状ノイズを除去するフィルタは、動画の技術においてブロック状生成ノイズの移転を防止するのに用いられているブロック化防止フィルタであり、これにより、垂直及び水平方向についてブロックの境界でエッジが自然かどうか検査してフィルタを施す。水平方向であれば、例えばピクセルP0〜P3と、P4〜P7の間で値の平均値の比較を行い、閾値を超えている場合は、P0〜P7の値の変化が滑らかになるようにP0〜P3と、P4〜P7の一方或いは両方でフィルタを施す。これにより、静止画の逆DCTによる復元において、高圧縮率により高周波成分が失われている画像を復元したときに現れるブロック状ノイズを除去することを可能としている。
例えば、特許文献1には、ブロック毎に不可逆圧縮された映像信号において、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対値を算出する隣接差分演算手段と、隣接差分演算手段からのn−1個演算結果を第一の閾値及び第2の閾値と比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて、上記n個の画素領域内にブロック境界の有無を判定するブロック境界判定手段と、ブロック境界判定手段によってブロック境界があると判定された場合に、上記ブロック境界のみに対しフィルタをかけるブロック境界除去手段と、を備えたブロック歪み除去装置が提案されており、これによれば、ブロック境界検出結果を保持するメモリ7を必要とせずに、かつ入力映像の拡大圧縮などによらず任意の画素ブロックサイズでブロック歪みを除去することができる。
また、例えば、特許文献2には、AD変換後のデジタル信号から参照画素領域内において水平方向に隣接する画素間の差分絶対値を算出する周辺画素情報生成手段、各差分絶対値に基づいて、上記注目画素に対して左側及び右側のうち予め定められた側にある隣接画素と上記注目画素との境界位置がブロック境界であるか否かを判定するブロック境界判定手段、上記境界位置がブロック境界であると判定された場合、上記注目画素と上記隣接が素との差分絶対値及びそれらの画素値の大小関係に基づいて、注目画素を含む水平ライン上における上記境界位置付近の所要数からなる補正対象画素の画素値を補正する画素値補正手段を備えるブロックノイズ除去装置の技術が提案されており、これにより、ブロック単位で符号化された後に復号化され、さらにその後にDA変換されたアナログ信号に対して、デジタル信号に変換するAD変換器を備えた機器においても、ブロックノイズの除去が可能となる。
また、例えば、特許文献3に開示されたブロック状ノイズを除去するフィルタは、動画の技術においてブロック状生成ノイズの移転を防止するのに用いられているブロック化防止フィルタであり、これにより、垂直及び水平方向についてブロックの境界でエッジが自然かどうか検査してフィルタを施す。水平方向であれば、例えばピクセルP0〜P3と、P4〜P7の間で値の平均値の比較を行い、閾値を超えている場合は、P0〜P7の値の変化が滑らかになるようにP0〜P3と、P4〜P7の一方或いは両方でフィルタを施す。これにより、静止画の逆DCTによる復元において、高圧縮率により高周波成分が失われている画像を復元したときに現れるブロック状ノイズを除去することを可能としている。
しかしながら、特許文献1〜3に開示されたこれらのブロックノイズ除去の技術では、ブロック境界付近の画素データに対してフィルタ処理等を行うことで、ブロック間の不連続を目立たなくするものであるため、結果的に、ブロックノイズ低減後の画像がぼやけてしまうという問題があった。
そこで、例えば、特許文献4には、ブロック端検出回路によってブロックの境界を検出し、相関方向検出回路によって相関方向と相関値を検出し、また、レベル差検出回路により相関値がしきい値より小さいかどうか検出し、さらに、フィルタリング回路は、画像データにローパスフィルタ処理を施して、切り替え回路は、ブロックの境界で相関値がしきい値より小さいときのみフィルタリング回路の出力を選択し、そうでない場合、遅延回路の出力を選択するブロック歪低減回路が開示されている。これにより、斜め方向のエッジ成分を有する画像に対して、映像がぼけてしまうことなく効果的にブロック歪を低減することができる。
また、例えば、特許文献5には、ブロックの境界を挟んで隣接する画素同士を平均化し、ブロック中央部分の画素については平均化せずにブロックノイズを低減することにより、画像をあまりぼけさせることなく、デジタル画像からブロックノイズが除去されるブロックノイズ除去システムが開示されている。
特開2003−324740号公報
特開2003−274404号公報
特開平10−224790号公報
特開平11−298898号公報
特開平9−275560号公報
そこで、例えば、特許文献4には、ブロック端検出回路によってブロックの境界を検出し、相関方向検出回路によって相関方向と相関値を検出し、また、レベル差検出回路により相関値がしきい値より小さいかどうか検出し、さらに、フィルタリング回路は、画像データにローパスフィルタ処理を施して、切り替え回路は、ブロックの境界で相関値がしきい値より小さいときのみフィルタリング回路の出力を選択し、そうでない場合、遅延回路の出力を選択するブロック歪低減回路が開示されている。これにより、斜め方向のエッジ成分を有する画像に対して、映像がぼけてしまうことなく効果的にブロック歪を低減することができる。
また、例えば、特許文献5には、ブロックの境界を挟んで隣接する画素同士を平均化し、ブロック中央部分の画素については平均化せずにブロックノイズを低減することにより、画像をあまりぼけさせることなく、デジタル画像からブロックノイズが除去されるブロックノイズ除去システムが開示されている。
しかしながら、上記の特許文献4及び特許文献5に開示されたブロックノイズ除去の技術であっても、特許文献1〜3の技術と同様にブロック境界の画素データに対してフィルタ処理等を行うことで、ブロック間の不連続を目立たなくすることに変わりなく、ブロックノイズ低減後の画像が多少ともぼやけてしまうことは防ぐことができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像をぼやけさせることなく、ブロックノイズを除去することのできるブロックノイズ除去装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、所定数の画素を含むブロック毎に不可逆符号化後、復号化された画像データにおけるブロックノイズを除去するブロックノイズ除去機能を備えた電子機器において、
対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行う第1フィルタ処理手段と、
前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、前記各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する算出手段と、
前記第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う第2フィルタ処理手段と、を備えることを特徴とする。
対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行う第1フィルタ処理手段と、
前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、前記各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する算出手段と、
前記第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う第2フィルタ処理手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、所定数の画素を含むブロック毎に不可逆符号化後、復号化された画像データにおけるブロックノイズを除去するブロックノイズ除去装置において、
対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行う第1フィルタ処理手段と、
前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、前記ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する算出手段と、
前記第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが所定の条件を満たすフィルタ係数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う第2フィルタ処理手段と、
を備えることを特徴とする。
対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行う第1フィルタ処理手段と、
前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、前記ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する算出手段と、
前記第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが所定の条件を満たすフィルタ係数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う第2フィルタ処理手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のブロックノイズ除去装置において、前記算出手段は、前記対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、前記各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のブロックノイズ除去装置において、前記算出手段は、前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、前記ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載のブロックノイズ除去装置において、前記決定手段は、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ブロックノイズ除去機能を備えた電子機器において、第1フィルタ処理手段は、対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行い、算出手段は、第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出し、決定手段は、第1フィルタ処理手段におけるフィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定し、第2フィルタ処理手段は、決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う。従って、ブロック境界付近の画素データのみに対するフィルタ処理に伴って生じる画像のぼやけを発生させることなく、ブロックノイズを除去することができるブロックノイズ除去機能を備えた電子機器を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1フィルタ処理手段は、対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行い、算出手段は、第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出し、決定手段は、第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが所定の条件を満たすフィルタ係数を決定し、第2フィルタ処理手段は、決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う。従って、ブロック境界付近の画素データのみに対するフィルタ処理に伴って生じる画像のぼやけを発生させることなく、ブロックノイズを除去するブロックノイズ除去装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、算出手段は、対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する。従って、ブロックノイズ除去装置において、複雑な演算処理に依ることなく、簡単な構成で、ブロックノイズを除去することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、算出手段は、第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する。従って、ブロックノイズ除去装置において、より適切な方法により、ブロックノイズを除去することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2〜4の何れか一項に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、決定手段は、算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定するので、ブロックノイズ除去装置において、ブロックノイズをより低減した画像データを取得することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、電子機器として、例えば、MPEG等の圧縮符号化技術により8画素×8画素のブロック単位で不可逆符号化された画像データを復号化するとともに、復号化された画像に生じるブロック間のブロックノイズを除去するためのブロックノイズ除去機能を備えたテレビジョン受像機100について説明する。
なお、本テレビジョン受像機100の扱う画像データはこれに限られること無く、例えば、16画素×16画素のブロック毎に圧縮された画像データであっても良い。
なお、本テレビジョン受像機100の扱う画像データはこれに限られること無く、例えば、16画素×16画素のブロック毎に圧縮された画像データであっても良い。
図1は、本発明にかかるテレビジョン受像機100においてブロックノイズ除去処理の対象となる画像データを例示する図である。
図1において、太線はブロック境界Dを示しており、ブロック境界Dで囲まれるー領域が1つのブロックBを示している。各ブロックBは、8画素×8画素の64の画素Pから構成されており、すなわち、例えば、1フレームが704画素×480画素の画像データであれば、5280個のブロックBから構成されることとなる。
本テレビジョン受像機100に入力される画像データは、当該8×8の64画素を1ブロックとするブロック単位でDCT、符号化等の処理が行われることにより圧縮されている。
図1において、太線はブロック境界Dを示しており、ブロック境界Dで囲まれるー領域が1つのブロックBを示している。各ブロックBは、8画素×8画素の64の画素Pから構成されており、すなわち、例えば、1フレームが704画素×480画素の画像データであれば、5280個のブロックBから構成されることとなる。
本テレビジョン受像機100に入力される画像データは、当該8×8の64画素を1ブロックとするブロック単位でDCT、符号化等の処理が行われることにより圧縮されている。
ここで、ブロックノイズについて、図1を例に用いながら具体的に説明する。
本実施形態では、1フレーム分の画像データを構成する各ブロックBに対して、フレーム単位の画像データにおいて左上に存するブロックB(例えば、ブロックB1)を起点として、左から右且つ上から下の順番でブロックノイズ除去処理を行うものとする。例えば、図1に図示されたブロックB1〜B4のうち、ブロックB4を対象ブロックBsとした場合に、上ブロック境界Du(ブロック境界D)を挟んで対象ブロックBsたるブロックB4と隣接する隣接ブロックBtはブロックB2であり、左ブロック境界Dl(ブロック境界D)を挟んでブロックB4と隣接する隣接ブロックBtはブロックB3である。これら隣接ブロックBtとしてのブロックB2及びB3は、当該テレビジョン受像機100におけるブロックノイズ除去処理が、対象ブロックBsよりも先に行われるブロックBであり、すなわち、ブロックB4について出力データが確定した後は、ブロックB4が隣接ブロックBtとなる。また、隣接ブロックBtは2つとは限らず、フレーム単位の画像データにおいて左端に存在するブロックB(例えば、ブロックB3)或いは上端に存在するブロックB(例えば、ブロックB2)は、隣接ブロックBtを1つのみ有する。さらに、フレーム単位の画像データにおいて左上にあるブロックB(例えば、ブロックB1)は、隣接ブロックBtを有さず、対象ブロックBsとしてブロックノイズ除去処理は行われないこととなる。
ここで、例えば、ブロックB4において、ブロックB2との上ブロック境界Duに存する画素Pを画素P1〜P8とし、ブロックB3との左ブロック境界Dlに存する画素Pを画素P1、P9〜P15とする。また、ブロックB2において、ブロックB4との左ブロック境界Dlに存する画素PをP16〜P23をとし、さらに、ブロックB3において、ブロックB4との左ブロック境界Dlに存する画素Pを画素P24〜P31とする。
このような画像データにおいて、ブロックノイズは、例えば、ブロックB4内の画素P1〜P8とブロックB2内の画素P16〜P23との画素値Lの差が大きくなる場合に、ブロックB4とブロックB2との上ブロック境界Duに発生することとなる。また、ブロックB4内の画素P1、P9〜P15と、ブロックB3内の画素P24〜P31との画素値Lの差が大きくなる場合に、ブロックB4とブロックB3との左ブロック境界Dlにブロックノイズが発生することとなる。
本発明におけるテレビジョン受像機100は、画像データを構成する各ブロックBを対象ブロックBsとして、対象ブロックBsを構成する全部の画素Pの画素値Lをフィルタ処理により一括して変換することにより、隣接ブロックBtの画素Pの画素値Lとの差を減縮し、これをもって、画像データをぼやけさせることなく、ブロックノイズの除去を可能とする。
本実施形態では、1フレーム分の画像データを構成する各ブロックBに対して、フレーム単位の画像データにおいて左上に存するブロックB(例えば、ブロックB1)を起点として、左から右且つ上から下の順番でブロックノイズ除去処理を行うものとする。例えば、図1に図示されたブロックB1〜B4のうち、ブロックB4を対象ブロックBsとした場合に、上ブロック境界Du(ブロック境界D)を挟んで対象ブロックBsたるブロックB4と隣接する隣接ブロックBtはブロックB2であり、左ブロック境界Dl(ブロック境界D)を挟んでブロックB4と隣接する隣接ブロックBtはブロックB3である。これら隣接ブロックBtとしてのブロックB2及びB3は、当該テレビジョン受像機100におけるブロックノイズ除去処理が、対象ブロックBsよりも先に行われるブロックBであり、すなわち、ブロックB4について出力データが確定した後は、ブロックB4が隣接ブロックBtとなる。また、隣接ブロックBtは2つとは限らず、フレーム単位の画像データにおいて左端に存在するブロックB(例えば、ブロックB3)或いは上端に存在するブロックB(例えば、ブロックB2)は、隣接ブロックBtを1つのみ有する。さらに、フレーム単位の画像データにおいて左上にあるブロックB(例えば、ブロックB1)は、隣接ブロックBtを有さず、対象ブロックBsとしてブロックノイズ除去処理は行われないこととなる。
ここで、例えば、ブロックB4において、ブロックB2との上ブロック境界Duに存する画素Pを画素P1〜P8とし、ブロックB3との左ブロック境界Dlに存する画素Pを画素P1、P9〜P15とする。また、ブロックB2において、ブロックB4との左ブロック境界Dlに存する画素PをP16〜P23をとし、さらに、ブロックB3において、ブロックB4との左ブロック境界Dlに存する画素Pを画素P24〜P31とする。
このような画像データにおいて、ブロックノイズは、例えば、ブロックB4内の画素P1〜P8とブロックB2内の画素P16〜P23との画素値Lの差が大きくなる場合に、ブロックB4とブロックB2との上ブロック境界Duに発生することとなる。また、ブロックB4内の画素P1、P9〜P15と、ブロックB3内の画素P24〜P31との画素値Lの差が大きくなる場合に、ブロックB4とブロックB3との左ブロック境界Dlにブロックノイズが発生することとなる。
本発明におけるテレビジョン受像機100は、画像データを構成する各ブロックBを対象ブロックBsとして、対象ブロックBsを構成する全部の画素Pの画素値Lをフィルタ処理により一括して変換することにより、隣接ブロックBtの画素Pの画素値Lとの差を減縮し、これをもって、画像データをぼやけさせることなく、ブロックノイズの除去を可能とする。
ここで、各画素Pは、輝度信号Y、色差信号Cr、Cbの三つの成分から成り、例えば、各々は8ビットのデータを有して、256階調のレベルで表現される。以下の説明では、画素値Lは、3成分全体のレベルを指すものとし、各々の成分の画素値Lを変換する場合について説明する。なお、画素値Lは、例えば輝度信号Yのレベルのみを指すものとして、輝度信号Yの画素値Lのみを変換する構成としても良い。
図2は、本実施形態におけるブロックノイズ除去機能を備えたテレビジョン受像機100の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態におけるテレビジョン受像機100は、例えば、アンテナ1、チューナ2、可変長復号部3a、逆量子化部3b、逆DCT部3c、入力画像メモリ4、ノイズレベル算出部5、フィルタ6、メモリ7、出力画像メモリ8、制御部9、制御バス10、ディスプレイ11、スピーカ12等を備えて構成されている。このうち、ブロックノイズ除去機能は、入力画像メモリ4、ノイズレベル算出部5、フィルタ6、メモリ7、出力画像メモリ8、制御部9等により構成される。
図2に示すように、本実施形態におけるテレビジョン受像機100は、例えば、アンテナ1、チューナ2、可変長復号部3a、逆量子化部3b、逆DCT部3c、入力画像メモリ4、ノイズレベル算出部5、フィルタ6、メモリ7、出力画像メモリ8、制御部9、制御バス10、ディスプレイ11、スピーカ12等を備えて構成されている。このうち、ブロックノイズ除去機能は、入力画像メモリ4、ノイズレベル算出部5、フィルタ6、メモリ7、出力画像メモリ8、制御部9等により構成される。
可変長復号部3aは、ブロックB単位で符号化された画像データが入力されると、可変長符号(VLC: Variable Length Code)である当該画像データの復号化を行い、逆量子化部3bに出力する。
逆量子化部3bは、入力された量子化DC係数に対して所定の量子化間隔値を掛けることにより逆量子化し、DCT係数に変換して、逆DCT部3cに出力する。
逆DCT部3cは、入力されたDCT係数に対して逆DCTを行い、さらに、図示しない動き補償部において動き補償処理等を行って、入力画像メモリ4に出力する。
入力画像メモリ4は、可変長復号部3a、逆量子化部3b、逆DCT部3c等において上述した処理が繰り返されることにより伸張されたブロックB単位の画像データが順次入力されると、それぞれの画像データをブロックB単位で一時的に格納する。
逆量子化部3bは、入力された量子化DC係数に対して所定の量子化間隔値を掛けることにより逆量子化し、DCT係数に変換して、逆DCT部3cに出力する。
逆DCT部3cは、入力されたDCT係数に対して逆DCTを行い、さらに、図示しない動き補償部において動き補償処理等を行って、入力画像メモリ4に出力する。
入力画像メモリ4は、可変長復号部3a、逆量子化部3b、逆DCT部3c等において上述した処理が繰り返されることにより伸張されたブロックB単位の画像データが順次入力されると、それぞれの画像データをブロックB単位で一時的に格納する。
ノイズレベル算出部5は、入力画像メモリ4に格納されたブロックBをそれぞれ対象ブロックBsとして、対象ブロックBs内の上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlに存する画素Pの画素値Lと、当該各ブロック境界Dを挟んで対象ブロックBsと隣接する隣接ブロックBt内の、当該ブロック境界Dに存する画素Pの画素値Lとの差分絶対値A(統計値)の和により、当該ブロック境界Dにおけるブロックノイズのレベルを算出する。
フィルタ6は、ノイズレベル算出部5において算出されたノイズレベルが所定の閾値以上である場合に、後述するフィルタ係数決定プログラム93cの実行に際して、第1フィルタ処理プログラム93a(後述)の実行により、対象ブロックBsにおける上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lにフィルタ係数を用いたフィルタ処理を行う第1フィルタ処理を実行するとともに、第2フィルタ処理プログラム93d(後述)の実行により、フィルタ係数決定プログラム93c(後述)の実行において決定されたフィルタ係数に基づいて、対象ブロックBs全体の画素Pの画素値Lにフィルタ処理を行う第2フィルタ処理を行うことで、ブロックB間のブロックノイズを除去する。
メモリ7は、後述するフィルタ係数決定プログラム93cの実行に際して、フィルタ6において第1フィルタ処理が行われることにより、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lが変換された画像データに対して、ノイズレベル算出部5において算出されたブロックノイズのレベルを示すデータが出力されると、当該データを、第1フィルタ処理におけるフィルタ係数と関連付けて格納する。当該メモリ7には、第1フィルタ処理が行われて生成された画像データのうちで、ブロックノイズのレベルが最も小さい画像データのノイズレベルを示すデータが、当該画像データを生成するための第1フィルタ処理において用いたフィルタ係数とともに格納されるようになっており、ブロックノイズ除去処理の対象となるブロック番号Bnがインクリメントされる度にリセットされる。すなわち、当該メモリ7には、入力画像メモリ4に格納された画像データを対して行われた1回目のノイズレベルの算出結果が格納され、その後、当該画像データに対して第1フィルタ処理及びノイズレベルの算出が行われる度に、算出結果と、メモリ7に格納されたノイズレベルとの比較に基づいて、算出結果のレベルの方が小さい場合にのみ、メモリ7が更新されることとなる。
出力画像メモリ8は、後述する第2フィルタ処理プログラム93dの実行により、フィルタ6において、決定されたフィルタ係数に基づく第2フィルタ処理が行われることにより生成された画像データがブロックB単位で入力されると、当該画像データをフレーム単位で蓄積するとともに、ブロックノイズのレベルが所定の閾値未満であり、ブロックノイズの除去が不要と判断された画像データが入力されると、当該画像データをフレーム単位で蓄積する。
制御部9は、CPU(Central Processing Unit)91と、RAM(Random Access Memory)92と、ROM(Read Only Memory)93と、等を備えて構成されている。
CPU91は、制御バス10を介してテレビジョン受像機100の各部から入力された入力信号に応じて、ROM93に格納された各種プログラムを実行するとともに、制御バス10を介して各部に実行にかかるプログラムに基づく出力信号を出力することによって、本テレビジョン受像機100の動作全般を統括制御する。
RAM92は、CPU91によって各種プログラムが実行される際に生じる処理結果や、入力されたデータ等を一時的に記憶する。
ROM93は、例えば、第1フィルタ処理プログラム93a、ノイズレベル算出プログラム93b、フィルタ係数決定プログラム93c、第2フィルタ処理プログラム93d等の各種プログラムを備えている。
第1フィルタ処理プログラム93aは、例えば、CPU91に、入力画像メモリ4に格納されたブロックBの各々を対象ブロックBsとして、対象ブロックBsの画素Pの画素値Lにフィルタ係数を用いた第1フィルタ処理(フィルタ処理)を行う機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU91は、後述するフィルタ係数決定プログラム93cの実行に際して、入力画像メモリ4に格納されたブロックBの各々を対象ブロックBsとして、後述するノイズレベル算出プログラム93bの実行により算出されたブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である場合に、ブロックノイズの除去が必要と判断して、対象ブロックBsの上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lに対して、フィルタ係数を用いた第1フィルタ処理を実行することにより、当該画素Pの画素値Lを一括して変換する。この第1フィルタ処理は、例えば、各画素Pを構成する輝度信号Y、色差信号Cr、Cb、それぞれの成分に対して、所定のフィルタ係数に基づくフィルタ処理を行い、画素値Lを変換するものである。第1フィルタ処理を行うことにより画素値Lが変換された上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画像データは、ノイズレベル算出部5に出力される。
CPU91は、かかる第1フィルタプログラムを実行することにより、フィルタ6とともに第1フィルタ処理手段として機能する。
具体的には、CPU91は、後述するフィルタ係数決定プログラム93cの実行に際して、入力画像メモリ4に格納されたブロックBの各々を対象ブロックBsとして、後述するノイズレベル算出プログラム93bの実行により算出されたブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である場合に、ブロックノイズの除去が必要と判断して、対象ブロックBsの上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lに対して、フィルタ係数を用いた第1フィルタ処理を実行することにより、当該画素Pの画素値Lを一括して変換する。この第1フィルタ処理は、例えば、各画素Pを構成する輝度信号Y、色差信号Cr、Cb、それぞれの成分に対して、所定のフィルタ係数に基づくフィルタ処理を行い、画素値Lを変換するものである。第1フィルタ処理を行うことにより画素値Lが変換された上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画像データは、ノイズレベル算出部5に出力される。
CPU91は、かかる第1フィルタプログラムを実行することにより、フィルタ6とともに第1フィルタ処理手段として機能する。
ノイズレベル算出プログラム93bは、例えば、CPU91に、第1フィルタ処理プログラム93aの実行により第1フィルタ処理が行われた対象ブロックBsの上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lと、各ブロック境界Dを挟んで当該対象ブロックBsと隣接する隣接ブロックBtのブロック境界Dの画素Pの画素値Lと、の差分絶対値Aから、当該ブロック境界Dにおけるブロックノイズのレベルを算出する機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU91は、ノイズレベル算出部5において、入力画像メモリ4に格納された各々のブロックBを対象ブロックBsとして、対象ブロックBsにおける上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlを挟んで隣り合う各画素P同士の画素値Lに基づく差分絶対値Aの平均値avrにより、当該上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを検出するとともに、対象ブロックBsにおける画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBtにおける画素Pの画素値Lとの大小関係を示すデータを取得する。ブロックノイズのレベルの算出に際して、CPU91は、対象ブロックBsを入力画像メモリ4に格納された画像データから読み出すとともに、隣接ブロックBtを出力画像メモリに格納された第2フィルタ処理後の画像データから読みだす。
そして、CPU91は、入力画像メモリ4に格納された画像データのうち、ブロックノイズのレベルが所定の閾値未満である画像データを、ブロックノイズの除去を不要と判断して、第1フィルタ処理を行うことなく出力画像メモリ8に出力して記憶させるとともに、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である画像データを、ブロックノイズの除去が必要と判断し、第1フィルタ処理の対象としてフィルタ6に出力する。これにより、ブロックノイズの除去が必要なブロックBのみに対するフィルタ処理が行われ、効率の良い処理が行われることとなる。
さらに、CPU91は、フィルタ6において第1フィルタ処理が行われることにより、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lが変換された画像データにおいて、対象ブロックBsにおける上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlを挟んで隣り合う各画素P同士の画素値Lに基づく差分絶対値Aの平均値avrにより、当該上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを検出するとともに、対象ブロックBsにおける画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBtにおける画素Pの画素値Lとの大小関係を示すデータを取得する。
具体的には、CPU91は、ノイズレベル算出部5において、入力画像メモリ4に格納された各々のブロックBを対象ブロックBsとして、対象ブロックBsにおける上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlを挟んで隣り合う各画素P同士の画素値Lに基づく差分絶対値Aの平均値avrにより、当該上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを検出するとともに、対象ブロックBsにおける画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBtにおける画素Pの画素値Lとの大小関係を示すデータを取得する。ブロックノイズのレベルの算出に際して、CPU91は、対象ブロックBsを入力画像メモリ4に格納された画像データから読み出すとともに、隣接ブロックBtを出力画像メモリに格納された第2フィルタ処理後の画像データから読みだす。
そして、CPU91は、入力画像メモリ4に格納された画像データのうち、ブロックノイズのレベルが所定の閾値未満である画像データを、ブロックノイズの除去を不要と判断して、第1フィルタ処理を行うことなく出力画像メモリ8に出力して記憶させるとともに、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である画像データを、ブロックノイズの除去が必要と判断し、第1フィルタ処理の対象としてフィルタ6に出力する。これにより、ブロックノイズの除去が必要なブロックBのみに対するフィルタ処理が行われ、効率の良い処理が行われることとなる。
さらに、CPU91は、フィルタ6において第1フィルタ処理が行われることにより、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lが変換された画像データにおいて、対象ブロックBsにおける上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlを挟んで隣り合う各画素P同士の画素値Lに基づく差分絶対値Aの平均値avrにより、当該上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを検出するとともに、対象ブロックBsにおける画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBtにおける画素Pの画素値Lとの大小関係を示すデータを取得する。
CPU91は、これらノイズレベルの算出結果を示すデータをRAM92に出力し、次に行う第1フィルタ処理のフィルタ係数を決定するためのデータとして一時的に記憶するとともに、当該ノイズレベルの算出結果を示すデータをメモリ7に対して出力する。そして、既にメモリ7にブロックノイズのレベルを示すデータが格納されている場合に、当該格納されたブロックノイズのレベルと比較して、算出したブロックノイズのレベルが格納されているブロックノイズのレベルよりも小さい場合に、当該算出したブロックノイズのレベルをフィルタ係数と関連付けて格納し、メモリ7を書き換える。一方、算出したブロックノイズのレベルが格納されているブロックノイズのレベルよりも大きい場合には、メモリ7を書き換えることなく新たに算出したデータを破棄する。すなわち、メモリ7には、第1フィルタ処理が行われてブロックノイズのレベルが算出された画像データのうちで、ブロックノイズのレベルが最も小さい画像データのノイズレベルを示すデータが、当該画像データに対する第1フィルタ処理において用いたフィルタ係数とともに格納されることとなる。
CPU91は、かかるノイズレベル算出プログラム93bを実行することにより、ノイズレベル算出部5とともに算出手段として機能する。
CPU91は、かかるノイズレベル算出プログラム93bを実行することにより、ノイズレベル算出部5とともに算出手段として機能する。
フィルタ係数決定プログラム93cは、例えば、CPU91に、第1フィルタ処理プログラム93aにおけるフィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、ノイズレベル算出プログラム93bにより算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定する機能を実現させるためのプログラムである。
CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックBのうち、ノイズレベル算出プログラム93bの実行により算出されたブロックノイズのレベルが所定の閾値以上であり、フィルタ6に出力されたブロックBの各々を対象ブロックBsとして、ノイズレベル算出部5におけるブロックノイズの算出結果に応じて決定したフィルタ係数に基づいて、第1フィルタ処理を所定の回数(例えば、3回)実行させる。フィルタ係数は、例えば、フィルタ処理の対象となるブロックBにおける各画素Pの画素値Lに演算することにより画素値Lを高めるフィルタ係数や、当該ブロックBにおける各画素Pの画素値Lに演算することにより画素値Lを低めるフィルタ係数等であり、ノイズレベル算出部5において算出されるブロックノイズのレベルや、対象ブロックBs内の画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBt内の画素Pの画素値Lとの大小関係に応じて決定され、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理が実行される。このフィルタ係数は、第1フィルタ処理後に行われるブロックノイズのレベルが算出される度に、当該算出結果に応じて、ブロックノイズが小さくなるように決められる。
CPU91は、かかるフィルタ係数決定プログラム93cを実行することにより、決定手段として機能する。
CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックBのうち、ノイズレベル算出プログラム93bの実行により算出されたブロックノイズのレベルが所定の閾値以上であり、フィルタ6に出力されたブロックBの各々を対象ブロックBsとして、ノイズレベル算出部5におけるブロックノイズの算出結果に応じて決定したフィルタ係数に基づいて、第1フィルタ処理を所定の回数(例えば、3回)実行させる。フィルタ係数は、例えば、フィルタ処理の対象となるブロックBにおける各画素Pの画素値Lに演算することにより画素値Lを高めるフィルタ係数や、当該ブロックBにおける各画素Pの画素値Lに演算することにより画素値Lを低めるフィルタ係数等であり、ノイズレベル算出部5において算出されるブロックノイズのレベルや、対象ブロックBs内の画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBt内の画素Pの画素値Lとの大小関係に応じて決定され、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理が実行される。このフィルタ係数は、第1フィルタ処理後に行われるブロックノイズのレベルが算出される度に、当該算出結果に応じて、ブロックノイズが小さくなるように決められる。
CPU91は、かかるフィルタ係数決定プログラム93cを実行することにより、決定手段として機能する。
第2フィルタ処理プログラム93dは、例えば、CPU91に、フィルタ係数決定プログラム93cの実行により決定されたフィルタ係数により、フィルタ6において、対象ブロックBs全体の画素Pの画素値Lに第2フィルタ処理(フィルタ処理)を行う機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックBを対象ブロックBsとして、フィルタ係数決定プログラム93cの実行によりメモリ7に格納されたデータに基づいて決定されたフィルタ係数を用いて、対象ブロックBsを構成する全部の画素Pの画素値Lに対する第2フィルタ処理を実行することにより、当該対象ブロックBsの画素Pの画素値Lを一括して変換する。さらに、CPU91は、第2フィルタ処理を行うことにより生成した画像データを、出力画像メモリ8に格納する。
CPU91は、かかる第2フィルタプログラムを実行することにより、フィルタ6とともに第2フィルタ処理手段として機能する。
具体的には、CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックBを対象ブロックBsとして、フィルタ係数決定プログラム93cの実行によりメモリ7に格納されたデータに基づいて決定されたフィルタ係数を用いて、対象ブロックBsを構成する全部の画素Pの画素値Lに対する第2フィルタ処理を実行することにより、当該対象ブロックBsの画素Pの画素値Lを一括して変換する。さらに、CPU91は、第2フィルタ処理を行うことにより生成した画像データを、出力画像メモリ8に格納する。
CPU91は、かかる第2フィルタプログラムを実行することにより、フィルタ6とともに第2フィルタ処理手段として機能する。
次に、図4を参照しながら、CPU91によるブロックノイズ除去処理により、1フレーム分の画像データにおけるブロックノイズを除去する場合について説明する。なお、本ブロックノイズ除去処理は、CPU91により第1フィルタ処理プログラム93a、ノイズレベル算出プログラム93b、フィルタ係数決定プログラム93c、第2フィルタ処理プログラム93dが実行されることにより行われる。
ステップS1において、CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックBnの画像データを対象ブロックBsとして、対象ブロックBsと隣接ブロックBtとのブロックノイズを算出し、算出結果をメモリ7に格納する。なお、隣接ブロックBtを有さないブロックB1については以下の処理を行わず、出力画像メモリ8にそのまま出力する。次に、CPU91は、ステップS1において算出されたブロックノイズのレベルが所定の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS2)。CPU91は、ステップS2において、ブロックノイズのレベルが所定の閾値未満であると判断すると(ステップS2;No)ステップS3に進み、一方、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上と判断すると(ステップS2;Yes)、ステップS4に進む。ステップS3においてCPU91は、ブロックBnの画像データを、ブロックノイズの除去を不要として、出力画像メモリ8に出力して格納する。
ここで、当該ステップS1〜S3におけるCPU91の処理について、図1及び図3の画像データを用いて具体的に説明する。
CPU91は、例えば、ブロックB4を対象ブロックBsとして、ブロックB2及びブロックB3との上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを算出する場合、ノイズレベル算出部5において、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlを挟んで隣り合う各画素P同士の画素値Lの差分絶対値A1〜A16を、A1=|L1−L16s|、A2=|L2−L17|、・・・、A16=|L15−L31|等の演算処理により、それぞれ算出する。当該ノイズレベルの算出に際して、CPU91は、対象ブロックBsであるブロックB4の画像データを入力画像メモリ4から読み出すとともに、隣接ブロックBtであるブロックB2及びブロックB3の画像データを出力画像メモリ8から読み出す。そして、CPU91は、算出した差分絶対値A1〜A16の平均値avrを算出し、この平均値avrを、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルとして取得する。また、CPU91は、ブロックB4内の画素値L1〜L15の、ブロックB2、B3内の画素値L16〜L31に対する大小関係を検出する。
CPU91は、例えば、ブロックB4を対象ブロックBsとして、ブロックB2及びブロックB3との上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを算出する場合、ノイズレベル算出部5において、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlを挟んで隣り合う各画素P同士の画素値Lの差分絶対値A1〜A16を、A1=|L1−L16s|、A2=|L2−L17|、・・・、A16=|L15−L31|等の演算処理により、それぞれ算出する。当該ノイズレベルの算出に際して、CPU91は、対象ブロックBsであるブロックB4の画像データを入力画像メモリ4から読み出すとともに、隣接ブロックBtであるブロックB2及びブロックB3の画像データを出力画像メモリ8から読み出す。そして、CPU91は、算出した差分絶対値A1〜A16の平均値avrを算出し、この平均値avrを、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルとして取得する。また、CPU91は、ブロックB4内の画素値L1〜L15の、ブロックB2、B3内の画素値L16〜L31に対する大小関係を検出する。
CPU91は、当該算出したブロックノイズのレベル及び対象ブロックBsと隣接ブロックBtにおける画素値Lの大小関係を示すデータを、RAM92に出力して、次に行う第1フィルタ処理のフィルタ係数を決定するためのデータとして記憶させるとともに、メモリ7に対して出力して記憶させる。
また、CPU91は、ノイズレベルを算出した画像データのうち、ブロックノイズのレベルが所定の閾値未満である画像データを、ブロックノイズの除去を不要と判断して、第1フィルタ処理を行うことなく出力画像メモリ8に出力するとともに、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である画像データをブロックノイズの除去が必要と判断してフィルタ6に出力する。
また、CPU91は、ノイズレベルを算出した画像データのうち、ブロックノイズのレベルが所定の閾値未満である画像データを、ブロックノイズの除去を不要と判断して、第1フィルタ処理を行うことなく出力画像メモリ8に出力するとともに、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である画像データをブロックノイズの除去が必要と判断してフィルタ6に出力する。
次に、図4のステップS4において、CPU91は、フィルタ6において、入力画像メモリ4に格納されたブロックBnの画像データを対象ブロックBsとして、当該画像データに対し、フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(g回目)を実行して、上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lを変換する。次に、CPU91は、ステップS4における第1フィルタ処理により上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lが変換された画像データを、ブロックノイズ算出部5に対して出力し、対象ブロックBsと隣接ブロックBtとの上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおけるブロックノイズのレベルを算出し(ステップS5)、算出結果をRAM92に一時的に記憶させるとともに、メモリ7に対して出力する。
続いて、CPU91は、ステップS5において算出されたブロックノイズのレベルと、メモリ7に既に格納されたレベルとを比較して、算出されたブロックノイズのレベルが、メモリ7に格納されたブロックノイズのレベルを示すデータよりも小さいか否かを判断する(ステップS6)。CPU91は、ステップS6において、算出されたブロックノイズのレベルが、メモリ7に格納されたブロックノイズのレベルを示すデータよりも小さくないと判断すると(ステップS6;No)、ステップS8に進み、一方、算出されたブロックノイズのレベルが、メモリ7に格納されたブロックノイズのレベルを示すデータよりも小さいと判断すると(ステップS6;Yes)、ステップS5において算出したブロックノイズのレベルの算出結果を、ステップS4における第1フィルタ処理において用いたフィルタ係数と関連付けて格納し、メモリ7を書き換える(ステップS7)。
ステップS8において、CPU91は、フィルタ回数gをインクリメントするとともに、フィルタ回数gが所定の回数を超えたか否かを判断する(ステップS9)。ステップS9において、CPU91は、フィルタ回数gが所定の回数を超えていないと判断すると(ステップS9;No)、ステップS4に戻って以上の処理を繰り返し、一方、フィルタ回数gが所定の回数を超えたと判断すると(ステップS9;Yes)、ステップS10に進む。
ステップS10において、CPU91は、メモリ7に格納されたフィルタ係数を、ブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数として決定する。
続いて、CPU91は、ステップS5において算出されたブロックノイズのレベルと、メモリ7に既に格納されたレベルとを比較して、算出されたブロックノイズのレベルが、メモリ7に格納されたブロックノイズのレベルを示すデータよりも小さいか否かを判断する(ステップS6)。CPU91は、ステップS6において、算出されたブロックノイズのレベルが、メモリ7に格納されたブロックノイズのレベルを示すデータよりも小さくないと判断すると(ステップS6;No)、ステップS8に進み、一方、算出されたブロックノイズのレベルが、メモリ7に格納されたブロックノイズのレベルを示すデータよりも小さいと判断すると(ステップS6;Yes)、ステップS5において算出したブロックノイズのレベルの算出結果を、ステップS4における第1フィルタ処理において用いたフィルタ係数と関連付けて格納し、メモリ7を書き換える(ステップS7)。
ステップS8において、CPU91は、フィルタ回数gをインクリメントするとともに、フィルタ回数gが所定の回数を超えたか否かを判断する(ステップS9)。ステップS9において、CPU91は、フィルタ回数gが所定の回数を超えていないと判断すると(ステップS9;No)、ステップS4に戻って以上の処理を繰り返し、一方、フィルタ回数gが所定の回数を超えたと判断すると(ステップS9;Yes)、ステップS10に進む。
ステップS10において、CPU91は、メモリ7に格納されたフィルタ係数を、ブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数として決定する。
ここで、当該ステップS4〜S10におけるCPU91の処理について、図1及び図3の画像データを用いて具体的に説明する。
CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックB4のブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である場合に、ブロックノイズのレベルの算出結果がRAM92に対して出力されるとともに、当該ブロックB4の画像データがフィルタ6に出力されると、RAM92に格納されたノイズレベルの算出結果に応じてフィルタ係数を決定し、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(1回目)を実行する。そして、当該第1フィルタ処理により上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lが変換された画像データをノイズレベル算出部5に対して出力する。続いて、CPU91は、ノイズレベル算出部5において、第1フィルタ処理(1回目)が行われた画像データのブロックノイズのレベルを算出し、算出結果をRAM92に格納するとともに、メモリ7に出力し、既に記憶されたレベルと比較して、算出したレベルが既に記憶されたレベルよりも小さい場合にはメモリ7を書き換え、算出したレベルが記憶されたレベルよりも大きい場合には、メモリ7を書き換えることなく算出したデータを破棄する。
次に、CPU91は、RAM92に格納されたノイズレベルの算出結果に応じてフィルタ係数を決定し、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(2回目)を実行し、画像データをノイズレベル算出部5に対して出力して、第1フィルタ処理(2回目)が行われた画像データのブロックノイズのレベルを算出する。さらに、算出結果をRAM92に格納するとともに、メモリ7に出力し、算出したレベルが既に記憶されたレベルよりも小さい場合にはメモリ7を書き換える。
次に、CPU91は、RAM92に格納されたノイズレベルの算出結果に応じてフィルタ係数を決定し、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(3回目)を実行し、画像データをノイズレベル算出部5に対して出力して、第1フィルタ処理(3回目)が行われた画像データのブロックノイズのレベルを算出する。さらに、算出結果をRAM92に格納するとともに、メモリ7に出力し、算出したレベルが既に記憶されたレベルよりも小さい場合にはメモリ7を書き換える。
そして、CPU91は、第1フィルタ処理の実行回数が3回に達したと判断すると、その時点でメモリ7に記憶されたフィルタ係数を、ブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数として決定する。
CPU91は、入力画像メモリ4に格納されたブロックB4のブロックノイズのレベルが所定の閾値以上である場合に、ブロックノイズのレベルの算出結果がRAM92に対して出力されるとともに、当該ブロックB4の画像データがフィルタ6に出力されると、RAM92に格納されたノイズレベルの算出結果に応じてフィルタ係数を決定し、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(1回目)を実行する。そして、当該第1フィルタ処理により上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lが変換された画像データをノイズレベル算出部5に対して出力する。続いて、CPU91は、ノイズレベル算出部5において、第1フィルタ処理(1回目)が行われた画像データのブロックノイズのレベルを算出し、算出結果をRAM92に格納するとともに、メモリ7に出力し、既に記憶されたレベルと比較して、算出したレベルが既に記憶されたレベルよりも小さい場合にはメモリ7を書き換え、算出したレベルが記憶されたレベルよりも大きい場合には、メモリ7を書き換えることなく算出したデータを破棄する。
次に、CPU91は、RAM92に格納されたノイズレベルの算出結果に応じてフィルタ係数を決定し、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(2回目)を実行し、画像データをノイズレベル算出部5に対して出力して、第1フィルタ処理(2回目)が行われた画像データのブロックノイズのレベルを算出する。さらに、算出結果をRAM92に格納するとともに、メモリ7に出力し、算出したレベルが既に記憶されたレベルよりも小さい場合にはメモリ7を書き換える。
次に、CPU91は、RAM92に格納されたノイズレベルの算出結果に応じてフィルタ係数を決定し、当該フィルタ係数に基づく第1フィルタ処理(3回目)を実行し、画像データをノイズレベル算出部5に対して出力して、第1フィルタ処理(3回目)が行われた画像データのブロックノイズのレベルを算出する。さらに、算出結果をRAM92に格納するとともに、メモリ7に出力し、算出したレベルが既に記憶されたレベルよりも小さい場合にはメモリ7を書き換える。
そして、CPU91は、第1フィルタ処理の実行回数が3回に達したと判断すると、その時点でメモリ7に記憶されたフィルタ係数を、ブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数として決定する。
次に、図4のステップS11において、CPU91は、フィルタ6において、入力画像メモリ4に格納されたブロックBnの画像データを対象ブロックBsとして、ステップS10において決定されたフィルタ係数に基づく第2フィルタ処理を実行する。ステップS12において、CPU91は、ステップS11における第2フィルタ処理により生成された画像データを出力画像メモリ8に出力して格納する。
次に、CPU91は、ステップS13において、ブロック番号nをインクリメントし、ステップS14において、1フレーム分の画像を構成する全ブロックについて処理が済んだか否かを判断する(ステップS14)。
ステップS14において、CPU91は、全ブロックBについて処理が済んでいないと判断すると(ステップS14;No)、ステップS1に戻って以上の処理を繰り返す。一方、CPU91は、全ブロックBについて処理済みと判断すると(ステップS14;Yes)、本処理を終了する。
次に、CPU91は、ステップS13において、ブロック番号nをインクリメントし、ステップS14において、1フレーム分の画像を構成する全ブロックについて処理が済んだか否かを判断する(ステップS14)。
ステップS14において、CPU91は、全ブロックBについて処理が済んでいないと判断すると(ステップS14;No)、ステップS1に戻って以上の処理を繰り返す。一方、CPU91は、全ブロックBについて処理済みと判断すると(ステップS14;Yes)、本処理を終了する。
以上説明した本発明にかかるブロックノイズ除去機能を備えたテレビジョン受像機100によれば、CPU91による第1フィルタ処理プログラム93aの実行により、対象ブロックBsの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定の第1フィルタ処理が行われ、CPU91によるノイズレベル算出プログラム93bの実行により、第1フィルタプログラム93aの実行によりフィルタ処理された対象ブロックBsの上ブロック境界Du及び左ブロック境界Dlにおける画素Pの画素値Lと、各ブロック境界Dを挟んで当該対象ブロックBsと隣接する隣接ブロックBtのブロック境界Dの画素Pの画素値Lと、の差分絶対値から、当該ブロック境界Dにおけるブロックノイズのレベルが算出される。また、CPU91によるフィルタ係数決定プログラム93cの実行により、第1フィルタ処理プログラム93aにおけるフィルタ係数を変化させてフィルタ処理が行われ、ノイズレベル算出プログラム93bにより算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数が決定され、第2フィルタ処理プログラム93dにより、フィルタ係数決定プログラム93cの実行により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロックBs全体の画素Pの画素値Lに所定のフィルタ処理が行われる。
従って、ブロック境界付近の画素データのみに対するフィルタ処理に伴って生じる画像のぼやけを発生させることなく、ブロックノイズを除去することができるブロックノイズ除去機能を備えたテレビジョン受像機100を提供することができる。
従って、ブロック境界付近の画素データのみに対するフィルタ処理に伴って生じる画像のぼやけを発生させることなく、ブロックノイズを除去することができるブロックノイズ除去機能を備えたテレビジョン受像機100を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
例えば、所定の統計値は、対象ブロックBs内のブロック境界Dに存する画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBt内の当該ブロック境界に存する画素Pの画素値Lとの差分絶対値Aの平均値avrでなくとも良く、例えば、対象ブロックBs内のブロック境界Dに存する画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBt内の当該ブロック境界に存する画素Pの画素値Lとの差分値の自乗の平均値等であっても良い。
また、例えば、ブロックノイズ除去処理は、左上を起点として左から右且つ上から下のブロックの順番で行う場合に限られることなく、1フレームの画像データにおける中央部のブロックから行う構成や、入力された画像データに応じてブロックノイズの除去処理を行う順番が、その都度決定される構成であっても良い。これにより、画像データに応じたより適切な処理が行われることとなり、ブロックノイズをより低減させることが可能となる。
また、本発明は、ブロック境界D付近の画素Pのみに対するフィルタ処理により、ブロックノイズを除去する従来型のブロックノイズ除去技術を併用し、入力された画像データに応じて最も適切な処理方法を選択して、実行する構成であっても良い。この構成によっても、画像データに応じたより適切な処理により、ブロックノイズをより低減させることができる。
また、ブロックノイズ除去機能を備えた電子機器は、テレビジョン受像機に限られることなく、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、DVDレコーダ、PC(Personal Computer)等であっても良い。
また、本実施形態では、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上であるブロックBに対してのみフィルタ処理を行う構成としたが、全てのブロックBに対してフィルタ処理を行う構成としても良い。この構成により、更にブロックノイズが低減した画像が得られることとなる。
例えば、所定の統計値は、対象ブロックBs内のブロック境界Dに存する画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBt内の当該ブロック境界に存する画素Pの画素値Lとの差分絶対値Aの平均値avrでなくとも良く、例えば、対象ブロックBs内のブロック境界Dに存する画素Pの画素値Lと、隣接ブロックBt内の当該ブロック境界に存する画素Pの画素値Lとの差分値の自乗の平均値等であっても良い。
また、例えば、ブロックノイズ除去処理は、左上を起点として左から右且つ上から下のブロックの順番で行う場合に限られることなく、1フレームの画像データにおける中央部のブロックから行う構成や、入力された画像データに応じてブロックノイズの除去処理を行う順番が、その都度決定される構成であっても良い。これにより、画像データに応じたより適切な処理が行われることとなり、ブロックノイズをより低減させることが可能となる。
また、本発明は、ブロック境界D付近の画素Pのみに対するフィルタ処理により、ブロックノイズを除去する従来型のブロックノイズ除去技術を併用し、入力された画像データに応じて最も適切な処理方法を選択して、実行する構成であっても良い。この構成によっても、画像データに応じたより適切な処理により、ブロックノイズをより低減させることができる。
また、ブロックノイズ除去機能を備えた電子機器は、テレビジョン受像機に限られることなく、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、DVDレコーダ、PC(Personal Computer)等であっても良い。
また、本実施形態では、ブロックノイズのレベルが所定の閾値以上であるブロックBに対してのみフィルタ処理を行う構成としたが、全てのブロックBに対してフィルタ処理を行う構成としても良い。この構成により、更にブロックノイズが低減した画像が得られることとなる。
100 テレビジョン受像機(ブロックノイズ除去装置、電子機器)
5 ノイズレベル算出部(算出手段)
6 フィルタ(第1フィルタ処理手段、第2フィルタ処理手段)
91 CPU(第1フィルタ処理手段、算出手段、決定手段、第2フィルタ処理手段)
93a 第1フィルタ処理プログラム(第1フィルタ処理手段)
93b ノイズレベル算出プログラム(算出手段)
93c フィルタ係数決定プログラム(決定手段)
93d 第2フィルタ処理プログラム(第2フィルタ処理手段)
5 ノイズレベル算出部(算出手段)
6 フィルタ(第1フィルタ処理手段、第2フィルタ処理手段)
91 CPU(第1フィルタ処理手段、算出手段、決定手段、第2フィルタ処理手段)
93a 第1フィルタ処理プログラム(第1フィルタ処理手段)
93b ノイズレベル算出プログラム(算出手段)
93c フィルタ係数決定プログラム(決定手段)
93d 第2フィルタ処理プログラム(第2フィルタ処理手段)
Claims (5)
- 所定数の画素を含むブロック毎に不可逆符号化後、復号化された画像データにおけるブロックノイズを除去するブロックノイズ除去機能を備えた電子機器において、
対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行う第1フィルタ処理手段と、
前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、前記各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する算出手段と、
前記第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う第2フィルタ処理手段と、を備えることを特徴とする電子機器。 - 所定数の画素を含むブロック毎に不可逆符号化後、復号化された画像データにおけるブロックノイズを除去するブロックノイズ除去装置において、
対象ブロックの画素の画素値にフィルタ係数を用いた所定のフィルタ処理を行う第1フィルタ処理手段と、
前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、前記ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出する算出手段と、
前記第1フィルタ処理手段における前記フィルタ係数を変化させてフィルタ処理を行わせ、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが所定の条件を満たすフィルタ係数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたフィルタ係数により、当該対象ブロック全体の画素の画素値に所定のフィルタ処理を行う第2フィルタ処理手段と、
を備えることを特徴とするブロックノイズ除去装置。 - 前記算出手段は、前記対象ブロックの上ブロック境界及び左ブロック境界における画素の画素値と、前記各ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、から算出される所定の統計値により、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出することを特徴とする請求項2に記載のブロックノイズ除去装置。
- 前記算出手段は、前記第1フィルタ処理手段によりフィルタ処理された前記対象ブロックのブロック境界における画素の画素値と、前記ブロック境界を挟んで当該対象ブロックと隣接する隣接ブロックのブロック境界の画素の画素値と、の差分絶対値から、当該ブロック境界におけるブロックノイズのレベルを算出することを特徴とする請求項2又は3に記載のブロックノイズ除去装置。
- 前記決定手段は、前記算出手段により算出されたブロックノイズのレベルが最も小さくなるフィルタ係数を決定することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のブロックノイズ除去装置。
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---|---|---|---|
JP2006076054A JP2007251881A (ja) | 2006-03-20 | 2006-03-20 | ブロックノイズ除去装置及び電子機器 |
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- 2006-03-20 JP JP2006076054A patent/JP2007251881A/ja active Pending
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