JP2007251435A - Ofdm復調装置、ofdm復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信路の状況に応じてTMCCキャリアをS/Nの劣化なく好適に復調する。
【解決手段】OFDM復調装置は、ベースバンド信号をFFT演算するFFT演算回路10と、FFT演算回路10によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルのうち、所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調するTMCC復調回路2とを備え、TMCC復調回路2は、FFT演算回路10に入力される前のベースバンド信号と、FFT演算回路10から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする通信路モニタ3と、通信路モニタ3によってモニタされた通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定するしきい値決定回路4とを有している。
【選択図】図2
【解決手段】OFDM復調装置は、ベースバンド信号をFFT演算するFFT演算回路10と、FFT演算回路10によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルのうち、所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調するTMCC復調回路2とを備え、TMCC復調回路2は、FFT演算回路10に入力される前のベースバンド信号と、FFT演算回路10から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする通信路モニタ3と、通信路モニタ3によってモニタされた通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定するしきい値決定回路4とを有している。
【選択図】図2
Description
本発明は、デジタル伝送方式にて、映像信号や音声信号を効率よく伝送できる直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplex、以下、略してOFDM)の復調装置、OFDM復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
(OFDM放送)
地上デジタル放送では、建物によるゴースト妨害(フェージング、マルチパス)の克服に好適な変調方式として、マルチキャリアのOFDM変復調方式が知られている。OFDM変復調方式は、1チャンネル帯域内に多数(256〜1024程度)のサブ・キャリアを設けて、映像信号や音声信号を効率よく伝送することが可能なデジタル変調・復調方式である。全キャリアを高速フーリエ逆変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)によってOFDM変調されたベースバンド(BB:BaseBand)信号を生成する。
地上デジタル放送では、建物によるゴースト妨害(フェージング、マルチパス)の克服に好適な変調方式として、マルチキャリアのOFDM変復調方式が知られている。OFDM変復調方式は、1チャンネル帯域内に多数(256〜1024程度)のサブ・キャリアを設けて、映像信号や音声信号を効率よく伝送することが可能なデジタル変調・復調方式である。全キャリアを高速フーリエ逆変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)によってOFDM変調されたベースバンド(BB:BaseBand)信号を生成する。
図3は、OFDM変調波の伝送シンボルの一例を示す図である。IFFT変換の処理窓の期間が、有効シンボル期間tsとなる。有効シンボル期間は、FsクロックN周期に相当する。有効シンボル期間tsを基本単位としてデジタル変調された全キャリアを加え合わせたものを、OFDM伝送シンボルという。
実際の伝送シンボルは、通常、図3に示すように、有効シンボル期間201に、ガードインターバル(GI)202aと呼ばれる期間tgを付加して構成されている。GI期間tg(202a)の波形は、有効シンボル期間tsの後部202bの信号波形を繰り返したものになっている。伝送シンボルのシンボル期間203は、有効シンボル期間201とGI期間202aとの和となる。たとえば、非特許文献1の放送規格によると、有効シンボル期間長は、MODEと呼ばれるパラメータによって次表1の様に定義されている。
さらに、GI期間(単位:μs)は、各有効シンボル期間長に対する比であるGI期間長(GI比)と呼ばれるパラメータによって、次表2の様に定義されている。
また、伝送シンボルを幾つか集めたものを伝送フレームという。これは、情報伝送用シンボルが100個程度集まったものに、フレーム同期用シンボルやサービス識別用シンボルを付加したものである。たとえば非特許文献1では、1フレームが204シンボルと定義されている。
また、非特許文献1によると、QPSK、16QAM、または64QAM変調された1伝送シンボルには、1セグメント当たり、次表3に示すキャリアが配置されている。
この表において、SPは、SP(Scattered Pilot)信号を意味する。このSP信号は、周期的に挿入されるパイロット信号であり、たとえば、キャリア方向において、12キャリアに1回、シンボル方向において、4シンボルに1回、挿入される。TMCCは、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を意味する。このTMCC信号は、フレーム同期信号や伝送パラメータを伝送するための信号である。AC1は、AC1(Auxiliary Channel)信号を意味する。このAC1信号は、付加情報を伝送するための信号である。TMCCとAC1は、SPと異なり、各キャリアにおいて、非周期的に配置されている。
(従来のOFDM復調装置の基本構成)
従来のOFDM復調装置の一構成例は、たとえば、特許文献1に示されている。図4は、従来のOFDM復調装置91の構成を示すブロック図である。OFDM復調装置91は、アンテナ81と、チューナ82と、ベースバンド信号処理部89と、誤り訂正処理部70とを含んでいる。ベースバンド信号処理部89は、アナログデジタル変換器(ADC)83と、直交復調回路84と、狭帯域キャリア周波数誤差補正回路85と、伝送モード判定回路86と、FFT演算回路80と、広帯域キャリア周波数誤差補正回路87と、TMCC復調回路92と、波形等化回路88とを有している。
従来のOFDM復調装置の一構成例は、たとえば、特許文献1に示されている。図4は、従来のOFDM復調装置91の構成を示すブロック図である。OFDM復調装置91は、アンテナ81と、チューナ82と、ベースバンド信号処理部89と、誤り訂正処理部70とを含んでいる。ベースバンド信号処理部89は、アナログデジタル変換器(ADC)83と、直交復調回路84と、狭帯域キャリア周波数誤差補正回路85と、伝送モード判定回路86と、FFT演算回路80と、広帯域キャリア周波数誤差補正回路87と、TMCC復調回路92と、波形等化回路88とを有している。
放送局から放送されたデジタル放送の放送波は、OFDM復調装置91のアンテナ81により受信され、RF信号としてチューナ82に供給される。チューナ82は、アンテナ81を通じてそれぞれ受信されたRF(高周波)信号を、IF(中間周波数)信号に周波数変換する。チューナ82は、周波数変換したIF信号を、ベースバンド信号処理部89に設けられたADC83に供給する。
チューナ82から出力されたIF信号は、ADC83によりデジタル化される。デジタル化されたIF信号は、直交復調回路84に供給される。
直交復調回路84は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を出力する。ベースバンドのOFDM信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号となる。直交復調回路84から出力されるベースバンドのOFDM信号は、狭帯域キャリア周波数誤差補正回路85及び伝送モード判定回路86に供給される。
狭帯域キャリア周波数誤差補正回路85は、直交復調回路84から供給されたベースバンドのOFDM信号の狭帯域キャリア周波数誤差を補正して、FFT演算回路80に供給する。
伝送モード判定回路86は、ベースバンドのOFDM信号から伝送モード及びガードインターバル比等の伝送パラメータを抽出するシンボル同期処理を実行して、抽出した伝送パラメータをFFT演算回路80に供給する。
FFT演算回路80は、伝送モード判定回路86から供給された伝送パラメータに基づいて、ベースバンドのOFDM信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されている信号を抽出して出力する。FFT演算回路80は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長分の信号を抜き出し、抜き出した信号に対してFFT演算を行う。すなわち、FFT演算回路80は、1つのOFDMシンボルからガードインターバル長分の信号を除き、残った信号に対してFFT演算を行う。FFT演算を行うために抜き出される信号の範囲は、その抜き出した信号点が連続していれば、1つのOFDM伝送シンボルの任意の位置でよい。つまり、その抜き出す信号の範囲の開始位置は、GI期間中のいずれかの位置となる。FFT演算回路80により抽出された各サブキャリアに変調されていた信号は、実軸成分(Iチャネル信号)と虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号である。FFT演算回路80により抽出された信号は、TMCC復調回路92、広帯域キャリア周波数誤差補正回路87および波形等価回路88に供給される。
広帯域キャリア周波数誤差補正回路87は、FFT演算回路80によって供給されたベースバンドのOFDM信号の広帯域キャリア周波数誤差を補正してFFT演算回路80に供給する。
波形等価回路88には、FFT演算回路80から出力された各サブキャリアから復調された後の信号が供給される。波形等価回路88は、その信号に対してキャリア復調を行う。ISDB−T規格のOFDM信号を復調する場合であれば、波形等価回路88は、たとえば、DQPSKの差動復調、または、QPSK、16QAM、および64QAMなどの同期復調を行う。
TMCC復調回路92は、OFDM伝送フレームにおける所定の位置に変調されている、TMCCなどの伝送制御情報を復調する。誤り訂正処理部70は、波形等価回路88により波形等価されたOFDM信号の誤りを訂正する。
図5は、TMCC復調回路92の構成を示すブロック図である。TMCC復調回路92は、差動復調回路95を有している。差動復調回路95は、FFT演算回路80によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアを差動復調して、加算平均回路98及び復調レベル検出回路93に供給する。復調レベル検出回路93は、差動復調回路95によって差動復調されたTMCCキャリアの復調レベルを検出して比較回路97に供給する。
TMCC復調回路92には、信号レベル検出回路96が設けられている。信号レベル検出回路96は、FFT演算回路80によってFFT演算されたTMCCキャリアの信号レベルを検出して比較回路97に供給する。
TMCC復調回路92は、しきい値決定回路94を有している。しきい値決定回路94は、FFT演算回路80によってFFT演算されたTMCCキャリアに基づいてしきい値を決定して比較回路97に供給する。
比較回路97は、しきい値決定回路94によって決定されたしきい値と、信号レベル検出回路96によって検出されたTMCCキャリアの信号レベル及び復調レベル検出回路93によって検出されたTMCCキャリアの復調レベルとを比較し、加算平均に用いるTMCCキャリアの差動復調結果のタイミングを検出して、加算平均回路98に供給する。
加算平均回路98は、比較回路97によって検出されたタイミングに基づいて、差動復調回路95によって差動復調されたTMCCキャリアを加算平均して符号判別回路99に供給する。符号判別回路99は、加算平均回路98による加算平均結果を符号判別し、DBPSK復調データとして出力する。
図6は、周波数選択性フェージングの影響による搬送波の周波数特性劣化を説明するためのグラフである。移動体や地上波系のデジタル無線通信において注目されているOFDM方式では、図6に示すように互いに同じ周波数fsの間隔を空けて配置された多数の搬送波(キャリア)を、それぞれ同一のシンボル周波数でデジタル変調して情報符号を伝送する。
各搬送波のデジタル変調方式としては、4相位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)方式、16値直交振幅変調(16QAM:16 Quadrature Amplitude Modulation)、32QAM方式、64QAM方式などが用いられている。OFDM方式においては、キャリア単位で変調が可能であるので、これらの変調方式をシンボル内で同時に2つ以上使用することができる。このような伝送方式を階層化伝送という。階層化伝送を行った場合、受信装置側では復調の際に階層化情報が必要となる。その情報を伝送するために用意されているキャリアがTMCCである。
周波数選択性フェージングが起きると、図6に示すように、その影響で伝送帯域内にS/Nの劣化が生じる。TMCCキャリアが割り当てられている個所に、このようなS/Nの劣化が生じると、例えば、搬送波24a・24bのように、TMCCキャリアの受信レベルは小さくなり、復調したTMCC情報符号の符号誤り率が増加するといった問題が生じる。
この問題を解決するために、図5に示すように、FFT演算回路80によってFFT演算されたTMCCキャリアに基づいてしきい値を決定し、このしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアのみを加算平均して符号判別を行い、当該TMCCキャリアを復調するTMCC復調を行う。
この場合、受信レベルの大きいTMCCキャリアの値のみを加算平均しているために、周波数選択性フェージングによって一部のキャリアレベルが下がっても、TMCC検出におけるS/Nの低下を抑えることができ、TMCC情報符号の符号誤り率を低減できる。
特開2002−247003号公報(平成14年8月30日(2002.8.30)公開)
「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式ARIB STD−B31 1.5版」、社団法人電波産業界、2001年5月31日初版策定、2003年7月29日1.5版改定
しかしながら、上記従来の構成では、OFDM信号が伝送される通信路の環境が悪化すると、図6に示されるTMCCキャリアの受信レベルの減少度合いが変動するため、しきい値に基づいてTMCC検出におけるS/Nの低下を安定して抑えることができず、TMCC情報符号の符号誤り率を安定して低減することができないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信路の状況に応じてTMCCキャリアをS/Nの劣化なく好適に復調することができるOFDM復調装置、OFDM復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することにある。
本発明に係るOFDM復調装置は、上記課題を解決するために、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算するFFT演算回路と、前記FFT演算回路によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアのうち、所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調するTMCC復調回路とを備え、前記TMCC復調回路は、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする通信路モニタと、前記通信路モニタによってモニタされた通信路の状況に基づいて、前記所定のしきい値を決定するしきい値決定回路とを有していることを特徴とする。
上記特徴によれば、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタし、このモニタされた通信路の状況に基づいて、前記所定のしきい値を決定する。このため、FFT演算前後の全データを使用する事から、通信路の状況が精度よく検出でき、キャリア方向のみでなく、時間軸方向の信号強度変化についてもモニタする事で、どのような通信路環境でも最適なしきい値を設定する事ができる。その結果、通信路の状況に応じてTMCCキャリアをS/Nの劣化なく好適に復調することができる。
本発明に係るOFDM復調装置では、前記通信路モニタは、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、信号強度の時間的変化を検出し、前記しきい値決定回路は、前記通信路モニタによって検出された信号強度の時間的変化が大きくなると、前記しきい値を小さくすることが好ましい。
上記構成によれば、信号強度の小さい信号が入力された場合、全ての信号が閾値を下回る可能性が出てくるので、しきい値を小さくすることによって、これを避けることができる。
本発明に係るOFDM復調装置では、前記通信路モニタは、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、キャリア毎の信号強度の変化を検出し、前記しきい値決定回路は、前記通信路モニタによって検出されたキャリア毎の信号強度の変化が大きくなると、前記しきい値を大きくすることが好ましい。
上記構成によれば、しきい値を大きくすることにより、S/Nの小さい信号をTMCC復調に使わないようにすることができる。
本発明に係るOFDM復調装置では、前記TMCC復調回路は、前記TMCCキャリアを差動復調する差動復調回路を有しており、前記しきい値決定回路は、前記差動復調回路による差動復調後の信号強度に基づいて前記所定のしきい値を決定することが好ましい。
差動復調前のFFTからの出力に基づいてしきい値を決定する場合、差動復調前のFFTからの出力の値そのものが差動復調後の信号の値と異なるので(差動復調前のFFTからの出力はI、Qデータであり、差動復調後のデータはI、Qデータの複素乗算結果である)、差動復調後の信号と対応がとれるような値に変換しなければならない。しかし、差動復調後の信号であれば、上記のような変換は必要がなく、そのまま(単純の±αくらいの計算は必要であるが)しきい値として使うことができる。ただし、基準となるしきい値の決定方法は、これに限定されない。FFT前後のI、Qデータに基づいてしきい値を算出してもよいし、経験的に決めた値に基づいて算出してもよい。
本発明に係るOFDM復調装置では、前記TMCC復調回路は、前記FFT演算回路によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルを検出する信号レベル検出回路と、前記信号レベル検出回路によって検出されたTMCCキャリアの信号レベルを、前記しきい値決定回路によって決定されたしきい値と比較して、前記しきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを出力する比較回路とを有していることが好ましい。
上記構成によれば、簡単な構成により、TMCCキャリアの信号レベルのうち、所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを抽出することができる。
本発明に係るOFDM復調装置では、前記TMCC復調回路は、前記TMCCキャリアを差動復調する差動復調回路と、前記差動復調回路によって差動復調されたTMCCキャリアを加算平均する加算平均回路と、前記加算平均回路による加算平均結果を入力して符号判別を行い、TMCCキャリア復調結果として出力する符号判別回路とを有していることが好ましい。
上記構成によれば、簡単な構成により、TMCCキャリアの信号レベルのうち、所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調することができる。
本発明に係る他のOFDM復調装置は、上記課題を解決するために、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算するFFT演算回路と、前記ベースバンド信号のTMCCキャリアを復調するTMCC復調回路とを備え、前記TMCC復調回路は、前記TMCCキャリアの信号レベルと、前記TMCCキャリアよりも遅延した遅延TMCCキャリアの信号レベルとを検出する信号レベル検出回路と、前記TMCCキャリアの信号レベルをしきい値と比較し、前記遅延TMCCキャリアの信号レベルをしきい値と比較する比較回路とを有していることを特徴とする。
この特徴によれば、現シンボルと前シンボルの両方で、信号レベルを検出し、両方の信号レベルが所定のしきい値以上であれば、そのキャリアのTMCC信号を使用して復調することができる。このため、TMCCキャリアを確実にS/Nの劣化なく復調することができる。
本発明に係るOFDM復調方法は、上記課題を解決するために、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算し、FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタし、前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定し、FFT演算したベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルのうち、前記所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調することを特徴とする。
上記特徴によれば、FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタし、このモニタされた通信路の状況に基づいて、前記所定のしきい値を決定する。このため、FFT演算前後の全データを使用する事から、通信路の状況が精度よく検出でき、キャリア方向のみでなく、時間軸方向の信号強度変化についてもモニタする事で、どのような通信路環境でも最適なしきい値を設定する事ができる。その結果、通信路の状況に応じてTMCCキャリアをS/Nの劣化なく好適に復調することができる。
本発明に係るプログラムは、上記課題を解決するために、コンピュータに、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算する手順と、FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする手順と、前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定する手順と、FFT演算したベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルのうち、前記所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調する手順とを実行させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記課題を解決するために、コンピュータに、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算する手順と、FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする手順と、前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定する手順と、FFT演算したベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルのうち、前記所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調する手順とを実行させるプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明に係るOFDM復調装置は、以上のように、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする通信路モニタと、前記通信路モニタによってモニタされた通信路の状況に基づいて、前記所定のしきい値を決定するしきい値決定回路とを備えているので、通信路の状況に応じてTMCCキャリアをS/Nの劣化なく好適に復調することができるという効果を奏する。
本発明に係る他のOFDM復調装置は、以上のように、前記TMCCキャリアの信号レベルと、前記TMCCキャリアよりも遅延した遅延TMCCキャリアの信号レベルとを検出する信号レベル検出回路と、前記TMCCキャリアの信号レベルを前記所定のしきい値と比較し、前記遅延TMCCキャリアの信号レベルを前記所定のしきい値と比較する比較回路とを備えているので、TMCCキャリアを確実にS/Nの劣化なく復調することができるという効果を奏する。
本発明に係るOFDM復調方法は、以上のように、FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタし、前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定するので、通信路の状況に応じてTMCCキャリアをS/Nの劣化なく好適に復調することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1及び図2に基づいて説明すると以下の通りである。図1は、本発明の実施形態を示すものであり、OFDM復調装置1の要部構成を示すブロック図である。
OFDM復調装置1は、アンテナ11と、チューナ12と、ベースバンド信号処理部19と、誤り訂正処理部20とを含んでいる。ベースバンド信号処理部19は、アナログデジタル変換器(ADC)13と、直交復調回路14と、狭帯域キャリア周波数誤差補正回路15と、伝送モード判定回路16と、FFT演算回路10と、広帯域キャリア周波数誤差補正回路17と、TMCC復調回路2と、波形等化回路18とを有している。
放送局から放送されたデジタル放送の放送波は、OFDM復調装置1のアンテナ11により受信され、RF信号としてチューナ12に供給される。チューナ12は、アンテナ11を通じてそれぞれ受信されたRF(高周波)信号を、IF(中間周波数)信号に周波数変換する。チューナ12は、周波数変換したIF信号を、ベースバンド信号処理部19に設けられたADC13に供給する。
チューナ12から出力されたIF信号は、ADC13によりデジタル化される。デジタル化されたIF信号は、直交復調回路14に供給される。
直交復調回路14は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を出力する。ベースバンドのOFDM信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号となる。直交復調回路14から出力されるベースバンドのOFDM信号は、狭帯域キャリア周波数誤差補正回路15及び伝送モード判定回路16に供給される。
狭帯域キャリア周波数誤差補正回路15は、直交復調回路14から供給されたベースバンドのOFDM信号の狭帯域キャリア周波数誤差を補正して、FFT演算回路10に供給する。
伝送モード判定回路16は、ベースバンドのOFDM信号から伝送モード及びガードインターバル比等の伝送パラメータを抽出するシンボル同期処理を実行して、抽出した伝送パラメータをFFT演算回路10に供給する。
FFT演算回路10は、伝送モード判定回路16から供給された伝送パラメータに基づいて、ベースバンドのOFDM信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されている信号を抽出して出力する。FFT演算回路10は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長分の信号を抜き出し、抜き出した信号に対してFFT演算を行う。すなわち、FFT演算回路10は、1つのOFDMシンボルからガードインターバル長分の信号を除き、残った信号に対してFFT演算を行う。FFT演算を行うために抜き出される信号の範囲は、その抜き出した信号点が連続していれば、1つのOFDM伝送シンボルの任意の位置でよい。つまり、その抜き出す信号の範囲の開始位置は、GI期間中のいずれかの位置となる。FFT演算回路10により抽出された各サブキャリアに変調されていた信号は、実軸成分(Iチャネル信号)と虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号である。FFT演算回路10により抽出された信号は、TMCC復調回路2、広帯域キャリア周波数誤差補正回路17および波形等価回路18に供給される。
広帯域キャリア周波数誤差補正回路17は、FFT演算回路10によって供給されたベースバンドのOFDM信号の広帯域キャリア周波数誤差を補正してFFT演算回路10に供給する。
波形等価回路18には、FFT演算回路10から出力された各サブキャリアから復調された後の信号が供給される。波形等価回路18は、その信号に対してキャリア復調を行う。ISDB−T規格のOFDM信号を復調する場合であれば、波形等価回路18は、たとえば、DQPSKの差動復調、または、QPSK、16QAM、および64QAMなどの同期復調を行う。
TMCC復調回路22は、OFDM伝送フレームにおける所定の位置に変調されている、TMCCなどの伝送制御情報を復調する。誤り訂正処理部20は、波形等価回路18により波形等価されたOFDM信号の誤りを訂正する。
図2は、TMCC復調回路2の構成を示すブロック図である。TMCC復調回路2は、差動復調回路5を有している。差動復調回路5は、1シンボル遅延回路21を有している。1シンボル遅延回路21は、FFT演算回路10によってFFT演算されたTMCCキャリアを1シンボルだけ遅延させて、信号レベル検出回路6及び差動復調回路5の複素共役回路22に供給する。
複素共役回路22は、1シンボル遅延したTMCCキャリアを複素共役演算して、複素乗算回路23に供給する。複素乗算回路23は、FFT演算回路80によってFFT演算されたTMCCキャリアと、複素共役回路22からの1シンボル遅延したTMCCキャリアとを複素乗算により差動復調して加算平均回路8、比較回路7及びしきい値決定回路4に供給する。
信号レベル検出回路6は、FFT演算回路10によってFFT演算されたTMCCキャリアの信号レベルと、1シンボル遅延回路21からの1シンボル遅延したTMCCキャリアの信号レベルとを検出して比較回路7に供給する。
TMCC復調回路2には、通信路モニタ3が設けられている。通信路モニタ3は、FFT演算回路10に入力される前のベースバンド信号と、FFT演算回路10から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、OFDM信号が伝送された通信路の状況をモニタする。通信路モニタ3は、FFT演算回路10に入力される前のベースバンド信号に含まれる全データを参照して、信号強度の時間的変化を検出する。また、上記通信路モニタ3はFFT演算回路10から出力された信号に含まれる全データを参照して、信号強度の時間変化、及びキャリア毎の信号強度の変化を検出する。
しきい値決定回路4は、通信路モニタ3によってモニタされた通信路の状況と、複素乗算回路23によって差動復調されたTMCCキャリアとに基づいて、しきい値を決定する。通信路モニタ3によって検出された信号強度の時間変化が大きくなると、しきい値決定回路4は、閾値を下げる。これは、信号強度の小さい信号が入力された場合、全てのTMCCキャリアが閾値を下回るおそれが出てくるので、これを避ける為の処理である。
信号強度の時間変化が大きくなった場合、閾値を設定せずに、全てのTMCCキャリアに基づいて、DBPSK復調を行ってもよい。
また、信号強度の時間的変化率が大きい場合、閾値の時間的変化率も大きくして、信号強度の変化に追随させる。
周波数方向に信号強度の変化が大きくなった場合には、大きめの閾値に設定し、SNの小さいTMCCキャリアをTMCC復調に使わないようにする。信号強度の時間変化、及びキャリア毎の信号強度の変化の両方ともが小さい時には、全てのTMCCキャリアに基づいて、DBPSK復調を行ってもよい。
比較回路7は、信号レベル検出回路6によって検出されたTMCCキャリアの信号レベルを、しきい値決定回路4によって決定されたしきい値と比較して、しきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均回路8に出力する。加算平均回路8は、しきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別回路9に供給する。符号判別回路9は、加算平均回路8による加算平均結果を入力して符号判別を行い、TMCCキャリア復調結果(DBPSK復調データ)として出力する。
本実施の形態では、先行技術を示す図5における差動復調後の復調レベル検出回路を削除し、差動復調前の2つのデータ(現シンボルデータと1シンボル前の(遅延した)データ)に対して信号レベルを検出する信号レベル検出回路6を設けている。図5に示す先行技術では、差動復調後の信号レベルが小さい場合、前シンボルのTMCCキャリアの信号強度が小さいと判定していたが、差動復調は現シンボルと前シンボルとで算出され、そこから前シンボルの信号レベルを判定するのは効率の良い判定方法とは言えない。従って、本実施の形態では、現シンボルと前シンボルとの両方の信号レベルを信号レベル検出回路6により検出し、両方の信号レベルが閾値以上であれば、そのキャリアのTMCC信号を使用するという方法をとる。
以下、具体的な動作を説明する。差動復調回路5は、下記の(式1)により、TMCC(AC1)キャリア毎にFFT出力の差動復調を行う。
ここで、
Z(n、k):FFT演算回路10からの出力、
である。
Z(n、k):FFT演算回路10からの出力、
である。
しきい値決定回路4は、通信路モニタ3によってモニタされた通信路の状況と、差動復調回路5の複素乗算回路23によって差動復調されたTMCCキャリアとに基づいて、しきい値Zth(n)・Zth(n−1)を決定する。
次に、比較回路7は、信号レベル検出回路6によって検出されたTMCCキャリアZ(n、k)の信号レベルを、しきい値決定回路4によって決定されたしきい値Zth(n)と比較し、また、1シンボル遅延したTMCCキャリアZ(n−1、k)の信号レベルを、しきい値決定回路4によって決定されたしきい値Zth(n−1)と比較する。
その後、加算平均回路8は、下記の(式2)及び(式3)を満足するTMCCキャリアC(n、k)のみを下記の(式4)に示すように加算する。
その後、符号判別回路9は、上記(式4)に示す和D(n)の符号に応じてDBPSK復調を行う。即ち、D(n)≧0であるときは、復調結果=0とし、D(n)<0であるときは、復調結果=1として復調データを出力する。
次に、他の具体的な動作を説明する。差動復調回路5は、上記の(式1)により、TMCC(AC1)キャリア毎にFFT出力の差動復調を行う。
しきい値決定回路4は、通信路モニタ3によってモニタされた通信路の状況と、差動復調回路5の複素乗算回路23によって差動復調されたTMCCキャリアとに基づいて、しきい値Zth(n)及びしきい値Cthを決定する。
次に、比較回路7は、信号レベル検出回路6によって検出されたTMCCキャリアZ(n、k)の信号レベルを、しきい値決定回路4によって決定されたしきい値Zth(n)と比較する。また、比較回路7は、差動復調されたTMCCキャリアC(n、k)の信号レベルを、しきい値決定回路4によって決定されたしきい値Cthと比較する。
その後、加算平均回路8は、下記の(式5)及び(式6)を満足するTMCCキャリアC(n、k)のみを下記の(式7)に示すように加算する。
その後、符号判別回路9は、上記(式7)に示す和D(n)の符号に応じてDBPSK復調を行う。即ち、D(n)≧0であるときは、復調結果=0とし、D(n)<0であるときは、復調結果=1として復調データを出力する。
このように、通信路モニタ3を新たに設けたことにより、通信路環境の変動に応じてしきい値を設定することが可能となり、通信路環境の変動に応じて最適なTMCC復調が行える。
本実施の形態では、地上デジタル放送を受信するためのOFDM復調装置の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。OFDM方式に従って信号を受信する装置であればよく、例えば、無線LANのための復調装置、BSデジタル放送、CSデジタル放送を受信するための復調装置、ケーブルテレビの復調装置に対しても本発明を適用することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上記実施形態のOFDM復調装置の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態のOFDM復調装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
本発明は、デジタル伝送方式にて、映像信号や音声信号を効率よく伝送できるOFDM復調装置、OFDM復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に適用することができる。また、OFDM方式に従って信号を受信する装置、例えば、無線LANのための復調装置、BSデジタル放送、CSデジタル放送を受信するための復調装置、ケーブルテレビの復調装置に対しても本発明を適用することができる。
1 OFDM復調装置
2 TMCC復調回路
3 通信路モニタ
4 しきい値決定回路
5 差動復調回路
6 信号レベル検出回路
7 比較回路
8 加算平均回路
9 符号判別回路
10 FFT演算回路
2 TMCC復調回路
3 通信路モニタ
4 しきい値決定回路
5 差動復調回路
6 信号レベル検出回路
7 比較回路
8 加算平均回路
9 符号判別回路
10 FFT演算回路
Claims (10)
- アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算するFFT演算回路と、
前記FFT演算回路によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアのうち、所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調するTMCC復調回路とを備え、
前記TMCC復調回路は、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする通信路モニタと、
前記通信路モニタによってモニタされた通信路の状況に基づいて、前記所定のしきい値を決定するしきい値決定回路とを有していることを特徴とするOFDM復調装置。 - 前記通信路モニタは、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、信号強度の時間的変化を検出し、
前記しきい値決定回路は、前記通信路モニタによって検出された信号強度の時間的変化が大きくなると、前記しきい値を小さくする請求項1記載のOFDM復調装置。 - 前記通信路モニタは、前記FFT演算回路に入力される前のベースバンド信号と、前記FFT演算回路から出力された後のベースバンド信号とに基づいて、キャリア毎の信号強度の変化を検出し、
前記しきい値決定回路は、前記通信路モニタによって検出されたキャリア毎の信号強度の変化が大きくなると、前記しきい値を大きくする請求項1記載のOFDM復調装置。 - 前記TMCC復調回路は、前記TMCCキャリアを差動復調する差動復調回路を有しており、
前記しきい値決定回路は、前記差動復調回路による差動復調後の信号強度に基づいて前記所定のしきい値を決定する請求項1記載のOFDM復調装置。 - 前記TMCC復調回路は、前記FFT演算回路によってFFT演算されたベースバンド信号のTMCCキャリアの信号レベルを検出する信号レベル検出回路と、
前記信号レベル検出回路によって検出されたTMCCキャリアの信号レベルを、前記しきい値決定回路によって決定されたしきい値と比較して、前記しきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを出力する比較回路とを有している請求項1記載のOFDM復調装置。 - 前記TMCC復調回路は、前記TMCCキャリアを差動復調する差動復調回路と、
前記差動復調回路によって差動復調されたTMCCキャリアを加算平均する加算平均回路と、
前記加算平均回路による加算平均結果を入力して符号判別を行い、TMCCキャリア復調結果として出力する符号判別回路とを有している請求項1記載のOFDM復調装置。 - アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算するFFT演算回路と、
前記ベースバンド信号のTMCCキャリアを復調するTMCC復調回路とを備え、
前記TMCC復調回路は、前記TMCCキャリアの信号レベルと、前記TMCCキャリアよりも遅延した遅延TMCCキャリアの信号レベルとを検出する信号レベル検出回路と、
前記TMCCキャリアの信号レベルをしきい値と比較し、前記遅延TMCCキャリアの信号レベルをしきい値と比較する比較回路とを有していることを特徴とするOFDM復調装置。 - アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算し、
FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタし、
前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定し、
FFT演算したベースバンド信号のTMCCキャリアのうち、前記所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調することを特徴とするOFDM復調方法。 - コンピュータに、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算する手順と、
FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする手順と、
前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定する手順と、
FFT演算したベースバンド信号のTMCCキャリアのうち、前記所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調する手順とを実行させることを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、アンテナにより受信されてチューナにより高周波信号から周波数変換された中間周波数信号を直交復調したベースバンド信号をFFT演算する手順と、
FFT演算する前のベースバンド信号と、FFT演算した後のベースバンド信号とに基づいて、通信路の状況をモニタする手順と、
前記モニタした通信路の状況に基づいて、所定のしきい値を決定する手順と、
FFT演算したベースバンド信号のTMCCキャリアのうち、前記所定のしきい値よりも大きなレベルを有するTMCCキャリアを加算平均して符号判別を行い、TMCCキャリアを復調する手順とを実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2006069980A JP2007251435A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | Ofdm復調装置、ofdm復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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