JP2007242737A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャネルに対して、より効果的に応力を作用させてキャリア移動度の向上を図った半導体装置を提供すること。
【解決手段】絶縁層から突出して第1の方向xに延在して設けられた半導体フィンと、半導体フィンにおける少なくともチャネル部の側面に対向して設けられ、第1の方向xに対して略直交する第2の方向yに延在するゲート電極と、半導体フィンとゲート電極との間に介在された絶縁膜と、チャネル部の上に設けられたスペーサ層と、スペーサ層における第2の方向yに沿った側面に設けられた側壁絶縁層と、側壁絶縁層及びスペーサ層を覆って設けられ、半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、を備え、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtが45ナノメータ(nm)以上であり、かつスペーサ層の高さh1が105ナノメータ(nm)以上である。
【選択図】図1
【解決手段】絶縁層から突出して第1の方向xに延在して設けられた半導体フィンと、半導体フィンにおける少なくともチャネル部の側面に対向して設けられ、第1の方向xに対して略直交する第2の方向yに延在するゲート電極と、半導体フィンとゲート電極との間に介在された絶縁膜と、チャネル部の上に設けられたスペーサ層と、スペーサ層における第2の方向yに沿った側面に設けられた側壁絶縁層と、側壁絶縁層及びスペーサ層を覆って設けられ、半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、を備え、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtが45ナノメータ(nm)以上であり、かつスペーサ層の高さh1が105ナノメータ(nm)以上である。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置に関し、特にチャネル部に応力を与えて結晶を歪ませ、キャリア移動度を高めるようにした半導体装置に関する。
近年、半導体トランジスタに求められる性能が高まるにつれ、その構造が見直されてきている。そのような中、「FinFET」と呼ばれる3次元構造のマルチゲート型トランジスタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
プレーナ型のトランジスタは、平面状にソース−チャネル−ドレインが並び、チャネルの上にゲート絶縁膜を挟んでゲート電極が設けられている。
これに対して、「FinFET」では、ソース−チャネル−ドレインが形成される半導体層がフィン状(ビーム状)に設けられており、チャネルの両側を、絶縁膜を挟んでゲート電極が包み込む構造をとる。
これに対して、「FinFET」では、ソース−チャネル−ドレインが形成される半導体層がフィン状(ビーム状)に設けられており、チャネルの両側を、絶縁膜を挟んでゲート電極が包み込む構造をとる。
「FinFET」は、ゲート面積が同サイズのプレーナ型トランジスタに比べて大きいことから駆動電流が大きく、より高速なデバイスを実現できる。また、さらに駆動電流を高めるには、チャネルに応力を作用させて結晶を歪ませてキャリア移動度を高めることが有効であるが、この場合、いかに効果的にチャネルに応力を作用させるかが重要となる。
特開2005−159362号公報
本発明は、チャネルに対して、より効果的に応力を作用させてキャリア移動度の向上を図った半導体装置を提供する。
本発明の一態様によれば、絶縁層と、前記絶縁層から突出して、前記絶縁層の主面に対して平行な第1の方向に延在し、前記第1の方向に並んで形成されたソース領域と、チャネル部と、ドレイン領域と、を有する半導体フィンと、前記半導体フィンにおける少なくとも前記チャネル部の側面に対向して設けられ、前記第1の方向に対して略直交し、前記絶縁層の主面に対して平行な第2の方向に延在するゲート電極と、前記半導体フィンと前記ゲート電極との間に介在された絶縁膜と、前記チャネル部の上に設けられたスペーサ層と、前記スペーサ層における前記第2の方向に対して略平行な側面に隣接して設けられた側壁絶縁層と、前記側壁絶縁層及び前記スペーサ層を覆って設けられ、前記半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、を備え、前記側壁絶縁層の前記第1の方向の厚さが45ナノメータ(nm)以上であり、かつ前記スペーサ層の高さが105ナノメータ(nm)以上であることを特徴とする半導体装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、絶縁層と、前記絶縁層から突出して、前記絶縁層の主面に対して平行な第1の方向に延在し、前記第1の方向に並んで形成されたソース領域と、チャネル部と、ドレイン領域と、を有する半導体フィンと、前記半導体フィンにおける少なくとも前記チャネル部の側面に対向して設けられ、前記第1の方向に対して略直交し、前記絶縁層の主面に対して平行な第2の方向に延在すると共に、前記第2の方向の端部の前記チャネル部からの長さが、前記絶縁層と接する部分から前記半導体フィンの上面高さ部分に至るまで略同一であるゲート電極と、前記半導体フィンと前記ゲート電極との間に介在された絶縁膜と、前記ゲート電極における前記第1の方向に対して略平行な側面上を少なくとも覆って設けられ、前記半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、を備え、前記ストレスライナーが、前記絶縁層上で前記ゲート電極における前記側面上から前記第2の方向に張り出していないことを特徴とする半導体装置が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によれば、絶縁層と、前記絶縁層から突出して、前記絶縁層の主面に対して平行な第1の方向に延在し、前記第1の方向に並んで形成されたソース領域と、チャネル部と、ドレイン領域と、を有する半導体フィンと、前記半導体フィンにおける少なくとも前記チャネル部の側面に対向して設けられ、前記第1の方向に対して略直交し、前記絶縁層の主面に対して平行な第2の方向に延在すると共に、前記第2の方向の端部の前記チャネル部からの長さが、前記絶縁層と接する部分から前記半導体フィンの上面高さ部分に至るまで略同一であるゲート電極と、前記半導体フィンと前記ゲート電極との間に介在された絶縁膜と、前記ゲート電極における前記第1の方向に対して略平行な側面上を少なくとも覆って設けられ、前記半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、を備え、前記ストレスライナーが、前記絶縁層上で前記ゲート電極における前記側面上から前記第2の方向に張り出しており、前記絶縁層における前記ストレスライナーの張り出した部分と接する部分は、前記絶縁層と前記ゲート電極との界面よりもくぼんでいることを特徴とする半導体装置が提供される。
本発明によれば、チャネルに対して、より効果的に応力を作用させてキャリア移動度の向上を図った半導体装置が提供される。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の要部断面構造を例示する模式図である。
図2は、同第1の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図である。図1における半導体フィン2及びゲート電極4の断面は、図2におけるA−A方向の断面に対応する。
図3は、同第1の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4と、ストレスライナー6との配置関係を表す模式平面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の要部断面構造を例示する模式図である。
図2は、同第1の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図である。図1における半導体フィン2及びゲート電極4の断面は、図2におけるA−A方向の断面に対応する。
図3は、同第1の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4と、ストレスライナー6との配置関係を表す模式平面図である。
図2に表されるように、半導体フィン2は、絶縁層8から突出して、絶縁層8の主面に対して平行な第1の方向xに延在するフィン状(ビーム状)を呈する。半導体フィン2は、半導体基板11上に設けられ、半導体基板11表面及び半導体フィン2の下部を覆うように絶縁層(STI:Shallow Trench Isolation)8が設けられる。半導体フィン2は、例えばシリコンからなる。絶縁層8は、例えば酸化シリコンからなる。
半導体フィン2の表層部には、図1に表されるように、第1の方向xに並んで、ソース領域S、チャネル部13、ドレイン領域Dが形成されている。さらに、ソース領域Sのまわりにはソースエクステンション領域SEが形成され、ドレイン領域Dのまわりにはドレインエクステンション領域DEが形成されている。ソースエクステンション領域SEとドレインエクステンション領域DEとの間にチャネル部13が形成される。
図2に表されるように、半導体フィン2のチャネル部13をまたぐようにゲート電極4が設けられている。ゲート電極4は、例えばポリシリコン(多結晶シリコン)からなる。図3に表されるように、ゲート電極4は、上からみると、半導体フィン2の延在方向(第1の方向x)に対して略直交し、かつ絶縁層8の主面に対して平行な第2の方向yに延在している。なお、ゲート電極4の端部に例えば四角形状のコンタクト部を一体に設けた構造でもよく、またゲート電極4の端部が例えばL字状に屈曲していてもよい。
図2に表されるように、半導体フィン2における第1の方向xに平行な両側面には、絶縁膜15が形成されている。絶縁膜15は、例えば熱酸化法により形成される酸化シリコン膜である。また、半導体フィン2のチャネル部13の上には絶縁層17が設けられている。絶縁層17は、例えば窒化シリコンからなる。ゲート電極4は、絶縁膜15を介してチャネル部13の側面に対向し、絶縁層17を介してチャネル部13の上面に対向している。図1に表される半導体フィン2の断面においては、点線のハッチングで示す部分が、ゲート電極4が対向する部分である。
ゲート電極4の上には、例えば窒化シリコンからなる絶縁層19が設けられている。したがって、チャネル部13上には、絶縁層17、ゲート電極4、絶縁層19が順に積層され、本実施形態では、それらがチャネル部13上のスペーサ層21を構成する。
また、図2に表されるように、ゲート電極4の第2の方向yの両端部において絶縁層8に接する部分(下端部)はその上の部分よりも第2の方向yに張り出しておらず、ゲート電極4の第2の方向yの両端部のチャネル部13からの長さが、絶縁層8と接する部分から半導体フィン2の上面高さ部分に至るまで略同一である。すなわち、ゲート電極4の第2の方向yの両端面は、上から下まで段差がなく、絶縁層8表面に対して略垂直面となっている。
図1に表されるように、スペーサ層21(絶縁層17、ゲート電極4、絶縁層19)における第2の方向(図1においては紙面を貫く方向)に平行な側面には、第1〜第3の側壁絶縁層(サイドウォール)23〜25が設けられている。例えば、第1及び第2の側壁絶縁層23、24は窒化シリコンからなり、第3の側壁絶縁層25はTEOS(tetraethylorthonsillicate)からなる。
側壁絶縁層23〜25及びスペーサ層21は、ストレスライナー6によって覆われている。ストレスライナー6は、図3に表されるように、半導体フィン2及びゲート電極4を覆っている。ストレスライナー6は、例えば窒化シリコンからなり、側壁絶縁層23〜25に用いられる窒化シリコンよりも、強い初期応力(intrinsic stress)を有している。ストレスライナー6は、その初期応力(引張応力または圧縮応力)により、半導体フィン2(特にチャネル部13)の結晶を歪ませて、キャリア移動度を向上させる役割を担う。
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例について説明する。
図4〜図17は、本実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。
図4〜図17は、本実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。
図4に表されるように、例えばシリコンからなる半導体基板11上に、パターニングされた絶縁層17をマスクとしたエッチング加工により、第1の方向xに延在する半導体フィン2が形成される。なお、絶縁層17を形成するにあたっては、半導体フィン2の上面の熱酸化が行われ、その熱酸化膜の上に絶縁層17が形成される。
次に、図5に表されるように、半導体基板11表面及び半導体フィン2の下部を覆うように絶縁層(STI:Shallow Trench Isolation)8を埋め込んだ後、絶縁層8より突出する半導体フィン2の側面を熱酸化させて絶縁膜(酸化シリコン膜)15を形成する。
次に、半導体フィン2及び絶縁層17を覆うようにポリシリコン(多結晶シリコン)層4aを絶縁層8上に堆積した後、そのポリシリコン層4aを、図6に表されるように半導体フィン2上の絶縁層17上面が露出するまで研磨して平坦化する。
この後、図7に表されるようにさらにポリシリコン層4aを堆積した後、そのポリシリコン層4a上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁層19を堆積する。この後、その絶縁層19を、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により選択的にエッチングしてパターニングする。そして、この絶縁層19をマスクとして、ポリシリコン層4aをRIEすることで、図2に表されるゲート電極4が形成される。
なお、半導体フィン2上の絶縁層17は、ゲート電極4の下の部分(チャネル部13の上の部分)のみが残される。また、半導体フィン2の側面に形成された絶縁膜15は、ゲート電極4と半導体フィン2のチャネル部13との間の部分のみ残され、他の部分は除去される。あるいは、絶縁膜15は、半導体フィン2の全側面にわたって残しておいてもよい。
なお、半導体フィン2上の絶縁層17は、ゲート電極4の下の部分(チャネル部13の上の部分)のみが残される。また、半導体フィン2の側面に形成された絶縁膜15は、ゲート電極4と半導体フィン2のチャネル部13との間の部分のみ残され、他の部分は除去される。あるいは、絶縁膜15は、半導体フィン2の全側面にわたって残しておいてもよい。
図8は、図2におけるB−B断面図である。
図9は、図2におけるA−A断面図である。
図9は、図2におけるA−A断面図である。
続く工程では、図10に表されるように、絶縁層17、ゲート電極4、絶縁層19からなるスペーサ層21の第2の方向(図10においては紙面を貫く方向)に沿った側面に、第1の側壁絶縁層23が形成される。第1の側壁絶縁層23は、例えば窒化シリコンからなる。
次に、スペーサ層21及び第1の側壁絶縁層23をマスクとした傾斜イオン注入を行い、図11に表されるように、半導体フィン2の表層部にソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEを形成する。なお、ソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEを形成するにあたっては、傾斜イオン注入法に限らず、例えばプラズマドープ法を用いてもよい。
図12は、ソースエクステンション領域SE、ドレインエクステンション領域DE及びこれら両領域間のチャネル部13の不純物分布を表す模式図である。
ソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEは、例えばヒ素(As)が注入されて、第1導電型(本実施形態ではn型)とされる。ソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEのまわり(ソースエクステンション領域SEとドレインエクステンション領域DEとの間のチャネル部13を含む)は、例えばボロン(B)が注入されて、第2導電型(本実施形態ではp型)とされる。
なお、図12の半導体フィン2において、濃淡が濃い部分ほど、ヒ素(As)またはボロン(B)の濃度が高い。
ソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEは、例えばヒ素(As)が注入されて、第1導電型(本実施形態ではn型)とされる。ソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEのまわり(ソースエクステンション領域SEとドレインエクステンション領域DEとの間のチャネル部13を含む)は、例えばボロン(B)が注入されて、第2導電型(本実施形態ではp型)とされる。
なお、図12の半導体フィン2において、濃淡が濃い部分ほど、ヒ素(As)またはボロン(B)の濃度が高い。
次に、図13に表されるように、半導体フィン2及びスペーサ層21を覆うようにして、第2の側壁絶縁層24が形成される。第2の側壁絶縁層24は、例えば窒化シリコンからなる。さらに、図14に表されるように、第2の側壁絶縁層24を覆う第3の側壁絶縁層25が形成される。第3の側壁絶縁層25は、例えばTEOS(tetraethylorthonsillicate)からなる。
次に、第3の側壁絶縁層25をRIEして、図15に表されるように、スペーサ層21の側面に対向する部分にのみ第3の側壁絶縁層25が残るようにする。さらに、第2の側壁絶縁層24をRIEして、図16に表されるように、第1の側壁絶縁層23に隣接する部分及び第3の側壁絶縁層25の下の部分にのみ第2の側壁絶縁層24が残るようにする。
そして、スペーサ層21及び第1〜第3の側壁絶縁層23〜25をマスクとしてイオン注入を行い、図17に表されるように、ソースエクステンション領域SE中にソース領域Sを、ドレインエクステンション領域DE中にドレイン領域Dを形成する。ソース領域S及びドレイン領域Dの形成は、例えば、略垂直イオン注入法によって行われる。あるいは、傾斜イオン注入法、プラズマドープ法によってソース領域S及びドレイン領域Dを形成してもよい。ソース領域S及びドレイン領域Dは、拡散によってわずかに第2、第3の側壁絶縁層24、25の下方の領域におよんでいるが、大部分は第1〜第3の側壁絶縁層23〜25から外れた部分に存在する。
続いて、第1〜第3の側壁絶縁層23〜25及びスペーサ層21を覆うようにストレスライナー6が形成されて、図1に表される構造が得られる。ストレスライナー6は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成される窒化シリコン膜である。このストレスライナー形成時のガス種、ガス流量、温度、圧力などのプロセス条件や膜厚を制御することで、初期応力(intrinsic stress)として引張応力を持つか、圧縮応力を持つか、さらにそれら応力の大きさ等を制御できる。なお、ストレスライナー6の応力は、ストレスライナー6の形成後に行われる熱工程などによって初期応力から変化していく。
次に、n型MOSにおいて、ストレスライナー6が、1.3ギガパスカル(GPa)の引張応力を初期応力として有するとし、また700℃から27℃の熱負荷条件を設定してシミュレーションを行い、チャネル部近傍に作用する応力を計算した結果について説明する。
図18は、そのシミュレーションによって得られたチャネル部近傍における応力分布を表す図である。図18において、白い点線で囲まれる領域がチャネル部を表す。
図18(a)は、第1の方向x(ドレイン電流方向)に作用する応力成分の分布を表す。
図18(b)は、第2の方向y(半導体フィン幅方向)に作用する応力成分の分布を表す。
図18(c)は、高さ方向(ウェーハ面に垂直な方向)に作用する応力成分の分布を表す。
また、図中、実線で囲まれた領域は引張応力が作用している領域を表し、1点鎖線で囲まれた領域は圧縮応力が作用している領域を表す。濃淡が濃い部分ほど、引張応力または圧縮応力は大きい。
図18(b)は、第2の方向y(半導体フィン幅方向)に作用する応力成分の分布を表す。
図18(c)は、高さ方向(ウェーハ面に垂直な方向)に作用する応力成分の分布を表す。
また、図中、実線で囲まれた領域は引張応力が作用している領域を表し、1点鎖線で囲まれた領域は圧縮応力が作用している領域を表す。濃淡が濃い部分ほど、引張応力または圧縮応力は大きい。
チャネル部近傍には、図18(a)〜(c)に表される3方向成分の応力を合成した応力が作用する。
また、図19は、n型MOSにおいて、チャネル部に作用する応力がゼロの場合と、ストレスライナーの初期応力が1.3ギガパスカル(GPa)の引張応力の場合とで、駆動電流−ゲート電圧特性を比較したグラフ図を表す。同図において、横軸はゲート電圧(V)を、縦軸は駆動電流(ドレイン電流)(A)を表す。
この図19の結果より、n型MOSにおいて、引張応力が生ずるストレスライナーを用いれば、駆動電流の増大が図れることがわかる。なお、p型MOSにおいては、n型MOSとは逆に、圧縮応力が生ずるストレスライナーを用いることで、駆動電流の増大が図れる。
また、図19は、n型MOSにおいて、チャネル部に作用する応力がゼロの場合と、ストレスライナーの初期応力が1.3ギガパスカル(GPa)の引張応力の場合とで、駆動電流−ゲート電圧特性を比較したグラフ図を表す。同図において、横軸はゲート電圧(V)を、縦軸は駆動電流(ドレイン電流)(A)を表す。
この図19の結果より、n型MOSにおいて、引張応力が生ずるストレスライナーを用いれば、駆動電流の増大が図れることがわかる。なお、p型MOSにおいては、n型MOSとは逆に、圧縮応力が生ずるストレスライナーを用いることで、駆動電流の増大が図れる。
また、本発明者らは、検討の結果、n型MOSにおいては、チャネル部において電流方向に作用する引張応力が強くなるほどキャリア移動度を高めることができ、このためには側壁絶縁層23〜25の第1の方向の厚さ(図1における寸法t)を厚くすればよいとの知見を得た。
図20は、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtと、駆動電流との関係を例示するグラフ図である。横軸は側壁絶縁層の第1の方向の厚さt(nm)を、縦軸は駆動電流(A)を表す。凡例における数値は、ゲート高さ(図1におけるスペーサ層21の高さh1)(nm)を表す。また、下段のグラフ群はストレスライナー6の厚さが15(nm)の場合を、中段のグラフ群はストレスライナー6の厚さが30(nm)の場合を、上段のグラフ群はストレスライナー6の厚さが45(nm)の場合を表す。
なお、圧縮応力が生ずるストレスライナーを用いるp型MOSにおいては、チャネル部において電流方向に作用する圧縮応力が強くなるほどキャリア移動度を高めることができ、これを実現するのにも、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを厚くすればよいとの知見を得ることができた。
また、本発明者らは、検討の結果、n型MOSにおいては、チャネル部において高さ方向に作用する圧縮応力が強くなるほどキャリア移動度を高めることができ、このためにはゲート高さ(図1におけるスペーサ層21の高さh1)を高くすればよいとの知見を得た。
図21は、ゲート高さ(図1におけるスペーサ層21の高さh1)と、駆動電流との関係を例示するグラフ図である。横軸はゲート高さ(nm)を、縦軸は駆動電流(A)を表す。なお、ゲート高さh1の測定は困難であるため、実際には、半導体フィン2上のストレスライナー6表面と、スペーサ層21を覆う部分のストレスライナー6表面との間の高さh2を測定し、このh2をゲート高さの測定値として用いた。図21のグラフ図において、凡例における数値は、側壁絶縁層の第1の方向の厚さt(nm)を表す。
なお、圧縮応力が生ずるストレスライナーを用いるp型MOSにおいては、チャネル部の高さ方向に作用する引張応力が強くなるほどキャリア移動度を高めることができ、これを実現するのにも、ゲート高さ(図1におけるスペーサ層21の高さh1)を厚くすればよいとの知見を得た。
図20、21の結果より、要求される製品仕様やデザインルールによって制限される上限寸法内において、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを45ナノメータ(nm)以上、ゲート高さ(スペーサ層の高さ)h1を105ナノメータ(nm)以上とすれば、実用上有効な駆動電流の増大効果が得られる。特に、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを60ナノメータ(nm)以上とし、かつスペーサ層の高さh1を120ナノメータ(nm)以上とした場合に、より大きな駆動電流が得られる。
図41は、参考例に係る半導体装置において、チャネル部を、第2の方向yに平行な面で断面した模式断面図である。
この参考例では、ゲート電極4の第2の方向yの両端の下端部がその上の部分よりも、絶縁層8上で第2の方向yに張り出して形成されている。そして、ストレスライナー6が、そのゲート電極4の第2の方向yに張り出した部分を覆って設けられている。
n型MOSでは、チャネル部に対して、第2の方向y(半導体フィン幅方向)に圧縮応力が作用すればキャリア移動度の増大が図れる。しかし、参考例の構造では、ゲート電極4の第2の方向yへの張出し部の上に形成されたストレスライナー6の張出し部6aが、ゲート電極4及び絶縁膜15を挟んで、チャネル部の高さ方向にみた中間部分に位置し、そのストレスライナー6の張出し部6aからの引張応力が、チャネル部に広く作用しやすい。すなわち、チャネル部に対して、キャリア移動度を向上させるべく圧縮応力が作用しにくい。
これに対して、本実施形態では、図1におけるC−C断面図である図22に表されるように、ゲート電極4の第2の方向yの両端面を、絶縁層8の主面に対して略垂直にすることで、ストレスライナー6の第2の方向yの張出し部6aを、ゲート電極4と絶縁層8との界面近くに位置させることができる。すなわち、チャネル部(半導体フィン2において、絶縁膜15を介してゲート電極4に対向する部分)の下端に、ストレスライナー6の第2の方向yの張出し部6aを位置させることができ、ストレスライナー6の張出し部6aからの引張応力が、チャネル部全体に広く作用しにくくなる。
なお、本実施形態では、ゲート電極4の第2の方向yの両端面上にも図1に示されたような第1〜第3の側壁絶縁層23〜25が形成され、これら側壁絶縁層を介してストレスライナー6がゲート電極4の端面を覆うこととなるが、図22においては側壁絶縁層の図示を省略している。
なお、本実施形態では、ゲート電極4の第2の方向yの両端面上にも図1に示されたような第1〜第3の側壁絶縁層23〜25が形成され、これら側壁絶縁層を介してストレスライナー6がゲート電極4の端面を覆うこととなるが、図22においては側壁絶縁層の図示を省略している。
ただし、この場合でも、ストレスライナー6の張出し部6aからの引張応力が強いと、チャネル部に対しての影響が無視できなくなる。
図23は、n型MOSにおいて、ストレスライナー6が、1.3ギガパスカル(GPa)の引張応力を初期応力として有するとした場合の応力分布のシミュレーション結果を表す図である。
図23において、点線で囲まれる部分は、ストレスライナー6が絶縁層(STI:Shallow Trench Isolation)8上でその上の部分よりも第2の方向yに張り出した部分近傍を表す。図中、実線で囲まれた領域は引張応力が作用している領域を表し、1点鎖線で囲まれた領域は圧縮応力が作用している領域を表す。濃淡が濃い部分ほど、引張応力または圧縮応力は大きい。
図23において、点線で囲まれる部分は、ストレスライナー6が絶縁層(STI:Shallow Trench Isolation)8上でその上の部分よりも第2の方向yに張り出した部分近傍を表す。図中、実線で囲まれた領域は引張応力が作用している領域を表し、1点鎖線で囲まれた領域は圧縮応力が作用している領域を表す。濃淡が濃い部分ほど、引張応力または圧縮応力は大きい。
図23の結果より、絶縁層(STI)8上でその上の部分よりも第2の方向yに張り出したストレスライナーの強い引張応力が、チャネル部まで影響しているのがわかる。
[第2の実施形態]
図24は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置において、図22に対応する断面構造を例示する模式図である。
なお、以下に説明する各実施形態において、前述の第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図24は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置において、図22に対応する断面構造を例示する模式図である。
なお、以下に説明する各実施形態において、前述の第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図22におけるストレスライナー6の第2の方向y(半導体フィン幅方向)への張出し部6aを例えばRIEにより除去しており、ストレスライナー6の第2の方向yの両端部のチャネル部からの長さが、絶縁層(STI)8と接する部分から半導体フィン2の上面高さ部分に至るまで略同一である。すなわち、ストレスライナー6の第2の方向yの両端面は、上から下まで段差がなく、絶縁層8表面に対して略垂直面となっている。絶縁層19上のストレスライナー6もRIEにより除去され、ストレスライナー6は、ゲート電極4の第2の方向yの両端面(第1の方向xに平行な側面)に残される。なお、図22において図示を省略したゲート電極4の第2の方向yの両端面上における側壁絶縁層は、形成されていても形成されていなくてもいずれであってもよい。
ストレスライナー6の第2の方向y(半導体フィン幅方向)への張出し部6aを設けないことで、チャネル部において第2の方向yに、ストレスライナー6からの引張応力が作用するのを抑えることができる。この結果、チャネル部のキャリア移動度を高めて駆動電流の増大を図ることができる。
図25は、ストレスライナー6の第2の方向yへの張出し部6aのRIE前後で、チャネル部における第2の方向yの応力をシミュレーションして比較した応力分布図である。n型MOSにおいて、ストレスライナー6が、1.3ギガパスカル(GPa)の引張応力を初期応力として有するとした。図中、白い点線で囲まれた領域はチャネル部を表し、実線で囲まれた領域は引張応力が作用している領域を表し、1点鎖線で囲まれた領域は圧縮応力が作用している領域を表す。濃淡が濃い部分ほど、引張応力または圧縮応力は大きい。
図25(a)は、張出し部6aのRIE前、すなわち図22の構造における第2の方向yの応力分布を表し、図25(b)は、張出し部6aのRIE後、すなわち図24の構造における第2の方向yの応力分布を表す。
この図25の結果より、ストレスライナー6の第2の方向yへの張出し部6aを設けないことで、チャネル部において第2の方向y(半導体フィン幅方向)に効果的に圧縮応力を作用させることことができ、キャリア移動度の向上が図れる。
この図25の結果より、ストレスライナー6の第2の方向yへの張出し部6aを設けないことで、チャネル部において第2の方向y(半導体フィン幅方向)に効果的に圧縮応力を作用させることことができ、キャリア移動度の向上が図れる。
図26は、図24の構造と、図22の構造とで、駆動電流増加率を比較したグラフ図である。縦軸に表される駆動電流増加率は、ストレスライナー6を用いない、すなわち応力がゼロの場合に対する駆動電流の増加率(%)を表す。
この図26の結果より、ストレスライナー6の第2の方向yの張出し部6aを設けない構造(図24の構造)の方が、駆動電流増加率を高くすることができる。
この図26の結果より、ストレスライナー6の第2の方向yの張出し部6aを設けない構造(図24の構造)の方が、駆動電流増加率を高くすることができる。
なお、p型MOSにおいては、第2の方向y(半導体フィン幅方向)の応力は、引張応力である方がキャリア移動度が増大する。したがって、p型MOSでは、圧縮応力を初期応力として有するストレスライナーの張出し部6aからの圧縮応力がチャネル部に作用しにくくすることが望ましい。そこで、p型MOSにおいても、ストレスライナー6の第2の方向yへの張出し部6aを設けないことで、チャネル部において第2の方向y(半導体フィン幅方向)に効果的に引張応力を作用させることができ、これにより、キャリア移動度を向上させて、駆動電流の増大が図れる。
[第3の実施形態]
図27及び図28は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置において、図22に対応する断面構造を例示する模式図である。
図27及び図28は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置において、図22に対応する断面構造を例示する模式図である。
本実施形態では、図22の構造と同様、ストレスライナー6は、ゲート電極4の第2の方向yの両端面及び絶縁層19の上面を覆っており、なおかつストレスライナー6の第2の方向yの両端部が、第2の方向yに張り出して絶縁層8上を覆っている。ただし、絶縁層8において、ストレスライナー6の張出した部分6aと接する部分は、絶縁層8とゲート電極4との界面よりもくぼんでいる。その絶縁層8のくぼみは、ストレスライナー6を形成する前に、エッチング(例えばRIE)されて形成される。すなわち、本実施形態では、ストレスライナー6の第2の方向yの張出し部6aが、チャネル部(半導体フィン2において、絶縁膜15を介してゲート電極4に対向する部分)よりも下方に位置するようにしている。ここでも、図22において図示を省略したゲート電極4の第2の方向yの両端面上における側壁絶縁層は、形成されていても形成されていなくてもいずれであってもよい。
図27は、絶縁層8がくぼんだ部分の深さ(エッチング深さ)dが、ストレスライナー6の厚さよりも大きい場合を表す。
図28は、絶縁層8がくぼんだ部分の深さ(エッチング深さ)dが、ストレスライナー6の厚さと略等しい場合を表す。
図28は、絶縁層8がくぼんだ部分の深さ(エッチング深さ)dが、ストレスライナー6の厚さと略等しい場合を表す。
図29は、ストレスライナー6の厚さが20ナノメータ(nm)の場合に、絶縁層8のエッチング深さdの違いによる、チャネル部における第2の方向yの応力分布をシミュレーションした結果を表す図である。n型MOSにおいて、ストレスライナー6が、1.3ギガパスカル(GPa)の引張応力を初期応力として有するとした。図中、白い点線で囲まれた領域はチャネル部を表し、実線で囲まれた領域は引張応力が作用している領域を表し、1点鎖線で囲まれた領域は圧縮応力が作用している領域を表す。濃淡が濃い部分ほど、引張応力または圧縮応力は大きい。
図29(a)は、エッチング深さdが0ナノメータ(nm)の場合、すなわち図22の構造の場合の応力分布を表す。
図29(b)は、エッチング深さdが、ストレスライナー厚と同じ20ナノメータ(nm)の場合、すなわち図28の構造の場合の応力分布を表す。
図29(c)、(d)は、それぞれ、エッチング深さdが、ストレスライナー厚より大きい30、40ナノメータ(nm)の場合、すなわち図27の構造の場合の応力分布を表す。
この図29の結果より、絶縁層8のエッチング深さdが大きいほど、チャネル部において第2の方向y(半導体フィン幅方向)に効果的に圧縮応力を作用させることができ、キャリア移動度の向上が図れる。
図29(b)は、エッチング深さdが、ストレスライナー厚と同じ20ナノメータ(nm)の場合、すなわち図28の構造の場合の応力分布を表す。
図29(c)、(d)は、それぞれ、エッチング深さdが、ストレスライナー厚より大きい30、40ナノメータ(nm)の場合、すなわち図27の構造の場合の応力分布を表す。
この図29の結果より、絶縁層8のエッチング深さdが大きいほど、チャネル部において第2の方向y(半導体フィン幅方向)に効果的に圧縮応力を作用させることができ、キャリア移動度の向上が図れる。
図30は、ストレスライナー6の厚さが20ナノメータ(nm)の場合に、絶縁層(STI)8のエッチング深さ(絶縁層8とゲート電極4との界面に対して、絶縁層8がくぼんだ深さ)dに対する、駆動電流増加率及び駆動電流の関係を例示するグラフ図である。横軸は、絶縁層8のエッチング深さd(nm)を表し、左側の縦軸は、ストレスライナー6を用いない、すなわち応力がゼロの場合に対する駆動電流増加率(%)を表し、右側の縦軸は、駆動電流(A/μm)を表す。
この図30の結果より、絶縁層8のエッチング深さdをストレスライナー厚より大きくすることで、駆動電流及び駆動電流増加率を顕著に高めることができる。
この図30の結果より、絶縁層8のエッチング深さdをストレスライナー厚より大きくすることで、駆動電流及び駆動電流増加率を顕著に高めることができる。
なお、p型MOSにおいては、第2の方向y(半導体フィン幅方向)の応力は、引張応力である方がキャリア移動度が増大する。したがって、p型MOSでは、圧縮応力を初期応力として有するストレスライナーの張出し部6aからの圧縮応力がチャネル部に作用しにくくすることが望ましい。そこで、p型MOSにおいても、ストレスライナー6の張出し部6aと接する絶縁層8を、絶縁層8とゲート電極4との界面よりもくぼませることで、チャネル部において第2の方向y(半導体フィン幅方向)に効果的に引張応力を作用させることことができ、これにより、キャリア移動度を向上させて、駆動電流の増大が図れる。
[第4の実施形態]
図31は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図であり、前述の第1の実施形態における図2に対応する図である。
図31は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図であり、前述の第1の実施形態における図2に対応する図である。
本実施形態では、半導体フィン2におけるチャネル部の両側面及び上面に絶縁膜15を設け、その絶縁膜15を介在させて、ゲート電極4が半導体フィン2のチャネル部に対向する構造としている。すなわち、ゲート電極4のゲート電圧印加により、半導体フィン2の両側面及び上面付近にチャネルが生ずるいわゆる「トライゲート構造」となっている。
[第5の実施形態]
図32は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図であり、前述の第1の実施形態における図2に対応する図である。
図32は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図であり、前述の第1の実施形態における図2に対応する図である。
本実施形態では、ゲート電極4が、半導体フィン2及び絶縁層17によって第2の方向yにみて2つに分断されて、ソース電極端子、ドレイン電極端子、および2つのゲート電極端子を有する「4端子構造」となっている。
[第6の実施形態]
図33は、本発明の第6の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図であり、前述の第1の実施形態における図2に対応する図である。
図33は、本発明の第6の実施形態に係る半導体装置において、半導体フィン2と、ゲート電極4との配置関係を表す模式斜視図であり、前述の第1の実施形態における図2に対応する図である。
本実施形態は、前述の第5の実施形態と同様にゲート電極4が第2の方向yに2つに分断された「4端子構造」であるが、半導体フィン2のチャネル部上に絶縁層17が設けられず、チャネル部の両側面及び上面を絶縁膜15が覆っている。
[第7の実施形態]
図34〜図36は、本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。なお、図36は、図35におけるD−D断面図である。
図34〜図36は、本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。なお、図36は、図35におけるD−D断面図である。
第1の実施形態に関して前述した図11に表される工程の後、すなわちソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEを形成した後、例えばRIE法により、絶縁層19の側面の第1の側壁絶縁層23、絶縁層17上のゲート電極(ポリシリコン)4、ソースエクステンション領域SEの一部分、およびドレインエクステンション領域DEの一部分を除去する。
その後、ゲート電極(ポリシリコン)4、ソースエクステンション領域SE、およびドレインエクステンション領域DEが除去された部分に、SiGe(シリコンゲルマニウム)選択的にエピタキシャル成長させる。
これにより、図35、36に表されるように、SiGe(シリコンゲルマニウム)からなるソース領域32及びドレイン領域33が得られ、またゲート電極の一部(絶縁層17より上の部分)31も、SiGe(シリコンゲルマニウム)から構成される構造が得られる。この後、絶縁層17、SiGe(シリコンゲルマニウム)層31、側壁絶縁層23および半導体フィン2を覆って、ストレスライナー6が形成される。本実施形態においては、絶縁層17とSiGe(シリコンゲルマニウム)層31とから、スペーサ層が構成される。
[第8の実施形態]
図37〜図39は、本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。なお、図39は、図38におけるE−E断面図である。
図37〜図39は、本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。なお、図39は、図38におけるE−E断面図である。
第1の実施形態に関して前述した図10に表される工程の後、イオン注入によりソースエクステンション領域SE及びドレインエクステンション領域DEを形成する前に、半導体フィン2表層部において、ソース領域及びドレイン領域となる部分を、例えばコバルト(Co)やニッケル(Ni)を用いてシリサイド化する。これにより、図38に表されるように、例えば、NiSi、CoSiなどのシリサイドからなるソース領域42及びドレイン領域43が得られる。「FinFET」では非常に薄い半導体フィンを用いるので、ソース領域及びドレイン領域の抵抗は無視できず、本実施形態のようにソース領域及びドレイン領域をシリサイド化して低抵抗化するのは「FinFET」にとって有効である。
また、図10に表される工程の後、例えばRIE法により、絶縁層19及びこの側面の第1の側壁絶縁層23を除去して、絶縁層17上のゲート電極(ポリシリコン)4を、例えばコバルト(Co)やニッケル(Ni)を用いてシリサイド化してもよい。これにより、図38、39に表されるように、ゲート電極の一部41がシリサイド化されて低抵抗化される。この後、絶縁層17、シリサイド層41、側壁絶縁層23および半導体フィン2を覆って、ストレスライナー6が形成される。本実施形態においては、絶縁層17とシリサイド層41とから、スペーサ層が構成される。
[第9の実施形態]
図40は、本発明の第9の実施形態に係る半導体装置において、前述の第1の実施形態における図8に対応する模式断面図である。
図40は、本発明の第9の実施形態に係る半導体装置において、前述の第1の実施形態における図8に対応する模式断面図である。
本実施形態では、例えばシリコンなどの半導体基板51上に埋め込み絶縁層(酸化シリコン層)52が設けられ、この埋め込み絶縁層52上に、SOI(Silicon On Insulator)層を形成した後、このSOI層を選択的にエッチング加工して、半導体フィン2を得るようにしている。
前述した各実施形態は、技術的に可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、これらも本発明の範囲に包含される。
例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせて、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを45ナノメータ(nm)以上、ゲート高さ(スペーサ層の高さ)h1を105ナノメータ(nm)以上としつつ、ストレスライナー6の第2の方向yへの張出し部6aを設けない構造にすれば、チャネル部におけるキャリア移動度をより高めて、駆動電流をより大きくできる。
同様に、第1の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせて、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを45ナノメータ(nm)以上、ゲート高さ(スペーサ層の高さ)h1を105ナノメータ(nm)以上としつつ、ストレスライナー6の張出し部6aと接する絶縁層8を、絶縁層8とゲート電極4との界面よりもくぼませる構造としてもよい。
例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせて、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを45ナノメータ(nm)以上、ゲート高さ(スペーサ層の高さ)h1を105ナノメータ(nm)以上としつつ、ストレスライナー6の第2の方向yへの張出し部6aを設けない構造にすれば、チャネル部におけるキャリア移動度をより高めて、駆動電流をより大きくできる。
同様に、第1の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせて、側壁絶縁層の第1の方向の厚さtを45ナノメータ(nm)以上、ゲート高さ(スペーサ層の高さ)h1を105ナノメータ(nm)以上としつつ、ストレスライナー6の張出し部6aと接する絶縁層8を、絶縁層8とゲート電極4との界面よりもくぼませる構造としてもよい。
また、複数の半導体フィン2を平行に並設させ、これら半導体フィン2の各チャネル部をまたいでゲート電極4を設けてもよい。
また、ストレスライナー6の材料は、窒化シリコンに限らず、例えば、窒化酸化シリコンなどを用いてもよい。
2…半導体フィン、4…ゲート電極、6…ストレスライナー、8…絶縁層、11…半導体基板、13…チャネル部、15…絶縁膜、17…絶縁膜、19…絶縁層、21…スペーサ層、23…第1の側壁絶縁層、24…第2の側壁絶縁層、25…第3の側壁絶縁層、S…ソース領域、SE…ソースエクステンション領域、D…ドレイン領域、DE…ドレインエクステンション領域、x…第1の方向(電流方向)、y…第2の方向(半導体フィン幅方向)
Claims (5)
- 絶縁層と、
前記絶縁層から突出して、前記絶縁層の主面に対して平行な第1の方向に延在し、前記第1の方向に並んで形成されたソース領域と、チャネル部と、ドレイン領域と、を有する半導体フィンと、
前記半導体フィンにおける少なくとも前記チャネル部の側面に対向して設けられ、前記第1の方向に対して略直交し、前記絶縁層の主面に対して平行な第2の方向に延在するゲート電極と、
前記半導体フィンと前記ゲート電極との間に介在された絶縁膜と、
前記チャネル部の上に設けられたスペーサ層と、
前記スペーサ層における前記第2の方向に対して略平行な側面に隣接して設けられた側壁絶縁層と、
前記側壁絶縁層及び前記スペーサ層を覆って設けられ、前記半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、
を備え、
前記側壁絶縁層の前記第1の方向の厚さが45ナノメータ(nm)以上であり、かつ前記スペーサ層の高さが105ナノメータ(nm)以上であることを特徴とする半導体装置。 - 絶縁層と、
前記絶縁層から突出して、前記絶縁層の主面に対して平行な第1の方向に延在し、前記第1の方向に並んで形成されたソース領域と、チャネル部と、ドレイン領域と、を有する半導体フィンと、
前記半導体フィンにおける少なくとも前記チャネル部の側面に対向して設けられ、前記第1の方向に対して略直交し、前記絶縁層の主面に対して平行な第2の方向に延在すると共に、前記第2の方向の端部の前記チャネル部からの長さが、前記絶縁層と接する部分から前記半導体フィンの上面高さ部分に至るまで略同一であるゲート電極と、
前記半導体フィンと前記ゲート電極との間に介在された絶縁膜と、
前記ゲート電極における前記第1の方向に対して略平行な側面上を少なくとも覆って設けられ、前記半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、
を備え、
前記ストレスライナーが、前記絶縁層上で前記ゲート電極における前記側面上から前記第2の方向に張り出していないことを特徴とする半導体装置。 - 絶縁層と、
前記絶縁層から突出して、前記絶縁層の主面に対して平行な第1の方向に延在し、前記第1の方向に並んで形成されたソース領域と、チャネル部と、ドレイン領域と、を有する半導体フィンと、
前記半導体フィンにおける少なくとも前記チャネル部の側面に対向して設けられ、前記第1の方向に対して略直交し、前記絶縁層の主面に対して平行な第2の方向に延在すると共に、前記第2の方向の端部の前記チャネル部からの長さが、前記絶縁層と接する部分から前記半導体フィンの上面高さ部分に至るまで略同一であるゲート電極と、
前記半導体フィンと前記ゲート電極との間に介在された絶縁膜と、
前記ゲート電極における前記第1の方向に対して略平行な側面上を少なくとも覆って設けられ、前記半導体フィンを歪ませるための初期応力を有するストレスライナーと、
を備え、
前記ストレスライナーが、前記絶縁層上で前記ゲート電極における前記側面上から前記第2の方向に張り出しており、
前記絶縁層における前記ストレスライナーの張り出した部分と接する部分は、前記絶縁層と前記ゲート電極との界面よりもくぼんでいることを特徴とする半導体装置。 - 前記絶縁層がくぼんだ部分の深さは、前記ストレスライナーの厚さよりも大であることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
- 前記ストレスライナーは、窒化シリコンからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装置。
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