以下、本発明をその一種であるパチンコ球(遊技球)を遊技媒体とするパチンコ式スロットマシンに具体化した一実施形態を図1〜図11に基づき説明する。以下の説明では、パチンコ球を遊技媒体とするパチンコ式スロットマシンを、単に「スロットマシン」という。スロットマシンは、「パチスロ機(回胴式遊技機)」と称される遊技機と同様のゲーム性を有し、遊技媒体としてメダルに代えてパチンコ球を用いるものである。なお、パチスロ機は、遊技者が賭数を設定した後、スタートレバーを操作して図柄変動ゲームを開始させるとともにストップボタンの操作により図柄を停止させ、その停止した図柄の組み合わせが遊技球の払出条件を充足させる賞態様を形成した場合に遊技媒体であるメダルを遊技者に付与するゲーム性を有する。また、パチスロ機及び本実施形態のスロットマシンは、図柄変動ゲームが開始してから賞として付与される遊技媒体の払出しが完了するまでを一遊技単位として図柄変動ゲームが行われる。また、以下の説明において「上」、「下」、「左」、「右」、「前(表)」、「後(裏)」は、特に断らない限り、遊技場に設置した状態のスロットマシンを遊技者側から見た場合(図1の状態)の「上」、「下」、「左」、「右」、「前(表)」、「後(裏)」を示すものとする。
図1には、本実施形態のスロットマシン10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠(内枠)12(図3参照)が開閉可能に組み付けられている。外枠11は、パチンコ遊技機の外枠と同一サイズの枠とされている。また、中枠12の前面側には、前枠(前面扉)13が開閉可能に組み付けられている。前枠13の右方には、当該前枠13の裏面に設けられた施錠装置(図示しない)によって中枠12及び前枠13を開閉不能に施錠するための上ドアキー14が設けられている。中枠12は、上ドアキー14に挿入したキーを反時計回り方向に回動操作することにより開放できるようになっているとともに、前枠13は、上ドアキー14に挿入したキーを時計回り方向に回動操作することにより開放できるようになっている。また、前枠13の右方であって、上ドアキー14の下部には、下ドアキー15が設けられており、当該下ドアキー15に挿入したキーを時計回り方向に回動操作することにより各種異常(エラー)の解除をすることができるようになっている。また、スロットマシン10の左方側には、当該スロットマシン10を遊技場の島設備に設置した際にカードユニット16が並設されるようになっている。カードユニット16は、遊技媒体としての遊技球の貸出しに利用される装置であって、プリペイドカードを挿入するカード挿入口16aが設けられている。
次に、前枠13の前面側の構成を図1にしたがって説明する。
前枠13の前面上部には、上部パネル17が設けられているとともに、当該上部パネル17には、賞態様を形成する図柄の組み合わせと当該図柄の組み合わせの入賞時に払出される賞球数などが表記されている。また、上部パネル17の下方には、遊技状態に応じた各種の演出表示を行う演出表示器18が設けられている。演出表示器18は、例えば、液晶ディスプレイで構成されている。また、演出表示器18の左右両側には、前枠13の裏面側に装着されるスピーカ19(図2に示す)から出力される各種の演出効果音を放音するためのスピーカ口20が設けられている。また、上部パネル17の左右及びスピーカ口20の左右には、各種の演出効果光を発する右上部ランプR1と、左上部ランプR2と、枠右ランプR3と、枠左ランプR4が設けられている。
前枠13の前面中央には、下部パネル21が設けられているとともに、当該下部パネル21には、中枠12に装着される表示装置としての図柄表示装置22を透視可能な透視窓23が設けられている。透視窓23は、ガラス板から構成されている。図柄表示装置22は、各種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻装された左リール22Lと、中リール22Cと、右リール22Rとから構成されている(図1及び図3参照)。各リール22L,22C,22Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータ(図示しない)により独立して縦方向に回転及び停止するように構成されており、各リール22L,22C,22Rが回転することによって透視窓23には各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。そして、各リール22L,22C,22Rの回転が停止した場合、透視窓23には、各リール22L,22C,22Rのリールシートに印刷された複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示されるようになっている。このため、透視窓23は、各リール22L,22C,22Rにおいて3つの図柄が表示可能な大きさで形成されている。そして、スロットマシン10には、透視窓23から透視可能な図柄の表示領域において、複数(本実施形態では5本)の入賞ラインL1,L2,L3,L4,L5が形成されている。
下部パネル21には、各種の遊技情報を表示(報知)する複数の表示用LEDが設けられている。具体的に言えば、透視窓23の左方には、デジタル表示用LED24と、取込球数表示用LED25と、取込可能表示用LED26と、再遊技表示用LED27と、遊技開始表示用LED28と、ウェイト表示用LED29とが設けられている。また、透視窓23の右方には、不足報知手段としての取込不足表示用LED30aと、獲得球数表示用LED30bが設けられている。
デジタル表示用LED24は、7セグメントLEDで構成されており、ボーナスゲーム(ビッグボーナスやレギュラーボーナス)中の払出球数などを表示する。取込球数表示用LED25は、3つのLEDから構成されており、図柄変動ゲームの賭数を設定するために機内に取り込んだ遊技球の球数に応じて1BET(本実施形態では5球)毎にLEDが1つ点灯する。取込可能表示用LED26は、図柄変動ゲームの賭数を設定可能な状態である時に点灯し、最大の賭数(MAXBET)が設定された場合や図柄変動ゲームが開始された場合に消灯する。再遊技表示用LED27は、図柄変動ゲームにおいてリプレイ役(賭数を設定せずに次回の図柄変動ゲームを開始させることができる状態を付与する役)が入賞した場合に点灯する。遊技開始表示用LED28は、図柄変動ゲームを開始させることが可能な状態である時に点灯し、図柄変動ゲームが開始された場合に消灯する。
ウェイト表示用LED29は、ウェイト中にスタート操作が検出された場合に点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまり速く進行し過ぎてしまうことを規制するために設定された最短遊技時間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後に各リール22L,22C,22Rが始動するように設定されている。したがって、十分な時間間隔を空けて図柄変動ゲームを進行する場合にはスタート操作時に図柄変動ゲームの進行が規制されることはないが、短時間で図柄変動ゲームを進行しようとする場合にはウェイトタイムによって図柄変動ゲームの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過するまでの間、リールの始動待ち状態となる。スロットマシン10では、前回の図柄変動ゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例えば4.1秒の最短遊技時間が設定されており、前回の図柄変動ゲームでリールの回転が開始された時点から4.1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された場合、最短遊技時間が経過した後にリールの回転が開始される。
取込不足表示用LED30aは、賭数を設定する際に、当該賭数に対応して機内に投入すべき(取り込むべき)遊技球の個数が不足している場合に点滅する。獲得球数表示用LED30bは、7セグメントLEDで構成されており、図柄変動ゲーム中に入賞が発生した場合に、当該入賞に基づいて遊技者に付与される賞球数が表示される。また、獲得球数表示用LED30bは、不正に遊技球の取り込みが行われた時にはこれを報知し、取込情報通知手段としても機能する。
下部パネル21の右側下部には、度数表示用LED31と、球貸ボタン32と、返却ボタン33と、球貸可能表示用LED34とが設けられている。度数表示用LED31は、7セグメントLEDで構成されており、カードユニット16のカード挿入口16aに挿入されたプリペイドカードから読み出された度数を表示する。球貸ボタン32は、度数表示用LED31に表示された度数、すなわちカードユニット16に挿入されたプリペイドカードより読み出された遊技用有価価値としての度数を使用して遊技球の球貸しを行う際に押圧するボタンである。返却ボタン33は、カードユニット16に挿入中のプリペイドカードを返却する際に押圧するボタンである。球貸可能表示用LED34は、球貸しが可能な状態である時に点灯する。
前枠13の前面であって、下部パネル21の直下には、遊技球を貯留する球皿としての上皿35が機前方に向かって突設されているとともに、上皿35の下方には、遊技球を貯留する下皿36が機前方に向かって突設されている。上皿35の左方には、遊技球を上皿35に払出すための上払出口37が設けられているとともに、下皿36の中央には、遊技球を下皿36に払出すための下払出口38が設けられている。
上皿35の上面35aの右側には、取込指示手段としての1BETボタン39が設けられているとともに、上面35aの左側には、取込指示手段としてのMAXBETボタン40が設けられている。1BETボタン39は、上皿35に貯留されている遊技球から最小単位の賭数(一の賭数)である1BET分(5球分)を図柄変動ゲームの賭数として賭ける際に押圧するボタンである。1BET分に相当する球数が規定遊技媒体数となる。MAXBETボタン40は、上皿35に貯留されている遊技球から1回の図柄変動ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例では3BET分)を図柄変動ゲームの賭数として賭ける際に押圧するボタンである。また、1BETボタン39の内部には、1BETボタンLED41が内蔵されているとともに、MAXBETボタン40の内部には、MAXBETボタンLED42が内蔵されている。1BETボタンLED41及びMAXBETボタンLED42は、ボタンの操作が受付可能である場合に点灯し、受付不可である場合に消灯する。
上皿35の前面35bの左側には、図柄変動ゲームを開始する際に操作する開始操作手段としてのスタートレバー43が設けられている。そして、スロットマシン10では、賭数の設定終了後(遊技開始表示用LED28の点灯後)にスタートレバー43を操作することにより、各リール22L,22C,22Rの回転が開始されるようになっている。
上皿35の前面35bの中央には、ストップボタン(停止ボタン)44L,44C,44Rが設けられている。ストップボタン44L,44C,44Rは、回転しているリールを停止させるためのボタンであり、各リール22L,22C,22Rに対応して3個のストップボタンがある。ストップボタン44Lの内部にはストップボタンLED45Lが内蔵されているとともに、ストップボタン44Cの内部にはストップボタンLED45Cが内蔵されており、さらにストップボタン44Rの内部にはストップボタンLED45Rが内蔵されている。ストップボタンLED45L,45C,45Rは、対応するストップボタン44L,44C,44Rの操作が受付可能である場合に青色に点灯し、操作が受付不可である場合に赤色に点灯する。
上皿35の前面35bの右側には、上皿35に貯留された遊技球(図2に示す取込装置100に入った遊技球を含む)を下皿36に排出するための上皿球抜きボタン46が設けられている。また、下皿36の前面36aには、下皿36に貯留された遊技球を外部に排出するための下皿球抜きレバー47が設けられている。また、前枠13の左側下部には、精算スイッチ48が設けられている。精算スイッチ48は、機内に取り込まれた遊技球が5球又は10球の場合に遊技球の払戻しをするときに使用するスイッチである。
次に、前枠13の後面側の構成を図2にしたがって説明する。
前枠13の後面上部には、サブ制御基板50と、演出表示制御基板51とが装着されている。サブ制御基板50は、スピーカ19の出力態様と、各ランプR1〜R4の発光態様を制御する。また、演出表示制御基板51は、サブ制御基板50に接続されており、演出表示器18の表示内容を制御する。また、前枠13の後面であって、透視窓23の下方(図2において左下方)には、球貸操作基板52が装着されている。球貸操作基板52には、度数表示用LED31と、球貸ボタン32と、返却ボタン33と、球貸可能表示用LED34とが実装されている。また、球貸操作基板52の下方には、機内に遊技球を取り込むための遊技媒体処理手段としての取込装置100が装着されている。
前枠13の後面であって、図2において右側には、上皿35に形成された上払出口37(図1に示す)と連通する遊技球払出口通路上54が形成されている。また、遊技球払出口通路上54の下方には、上皿35が満杯になることによって溢れた遊技球が下皿36に流下する際に通過する遊技球払出口通路下55が形成されている。また、前枠13の後面には、遊技球払出口通路下55と下皿36の下払出口38とを連通する払出通路56が形成されている。遊技球払出口通路下55を通過した遊技球(上皿35の満杯時に溢れた遊技球)は、払出通路56を流下した後、下払出口38を介して下皿36に払出される。また、前枠13の後面であって、図2において左側(取込装置100の下方)には、取込装置100の動作により機内に取り込んだ遊技球を島設備に設置したアウト球タンクに排出するための遊技球内部排出通路57が形成されている。また、取込装置100の下方には、当該取込装置100の取込通出部(図示しない)と払出通路56とを連通する返却通路58が形成されている。上皿35の上皿球抜きボタン46(図1に示す)が操作された場合には、当該上皿35の遊技球が取込装置100の取込通出部を介して返却通路58に排出されるとともに当該返却通路58を流下し、払出通路56を介して下皿36に排出される。
次に、中枠12の前面側の構成を図3にしたがって説明する。
中枠12の前面上部には、貸し球及び賞球の払出しを制御する払出制御基板59が装着されている。また、中枠12の中央には、左リール22Lと、中リール22Cと、右リール22Rとから構成される図柄表示装置22が装着されている。また、中枠12の左側には、前枠13の遊技球払出口通路上54と連通する遊技球内部払出口上60と、前枠13の遊技球払出口通路下55と連通する遊技球内部払出口下61とが設けられている。また、中枠12の下部には、前枠13の遊技球内部排出通路57と連通する遊技球通出部62が当該中枠12の内部を貫通するように形成されている。
次に、中枠12の後面側の構成を図4にしたがって説明する。
中枠12の後面上部には、スロットマシン10が設置される島設備から補給される遊技球が貯留される遊技球補給タンク63が設けられている。図4において遊技球補給タンク63の右側下方には、樋部材64が上下方向に延設されているとともに、当該樋部材64には遊技球補給タンク63に連設するように第1遊技球補給通路65と第2遊技球補給通路66が形成されている。第1遊技球補給通路65と第2遊技球補給通路66は、前後方向に2条形成されているとともに、遊技球補給タンク63からカーブを描く形状で、かつスロットマシン10の下方に向かって延設されている。また、樋部材64には、第1遊技球補給通路65の下流端(下流側口)に連設するように第1払出装置67が設けられているとともに、第2遊技球補給通路66の下流端(下流側口)に連設するように第2払出装置68が設けられている。第1払出装置67及び第2払出装置68は、遊技球補給タンク63に貯留された遊技球を機外(上皿35又は下皿36)に払出す装置である。本実施形態のスロットマシン10では、同一構成をなす2台(複数台)の払出装置(第1払出装置67と第2払出装置68)が設けられている。第1払出装置67と第2払出装置68は、中枠12の後面であって、図4において右側中段に、2台の払出装置が前後方向に並設されている。
また、第1遊技球補給通路65と第2遊技球補給通路66には、球抜きレバー69が設けられている。また、樋部材64には、球抜きレバー69の操作によって遊技球補給タンク63及び各遊技球補給通路65,66の一部に貯留された遊技球を島設備に設置されたアウト球タンクに排出する球抜き通路70が形成されている。球抜き通路70の下流側には、当該球抜き通路70を流下した遊技球を排出する樋通出部70aが形成されている。なお、本実施形態のスロットマシン10では、1つの球抜きレバー69で各遊技球補給通路65,66を球抜きできるようになっている。
遊技球補給タンク63内に貯留された遊技球は、第1遊技球補給通路65及び第2遊技球補給通路66において均一に2条に分流されるとともに、左右方向にカーブを描くように転動した後、第1払出装置67及び第2払出装置68に供給される。そして、第1払出装置67及び第2払出装置68から払出された遊技球は、遊技球内部払出口上60から遊技球払出口通路上54(図2に示す)を通過し、上払出口37(図1に示す)をとおって上皿35に払出される。なお、貸し球としての遊技球及び賞球としての遊技球は、いずれも同じ経路を辿って上皿35に払出される。
また、上皿35が遊技球で満杯になった場合には、遊技球内部払出口上60で溢れた遊技球が、遊技球内部払出口下61に排出される。そして、溢れ球は、遊技球内部払出口下61から遊技球払出口通路下55(図2に示す)を通過し、払出通路56をとおって下払出口38(図1に示す)から下皿36に払出される。また、球抜きレバー69が操作された場合、遊技球は、球抜き通路70を流下し、樋通出部70aから島設備に設置されたアウト球タンクに排出される。
また、中枠12の後面上部であって、遊技球補給タンク63の下方には、スロットマシン10全体を制御するメイン制御基板76が装着されている。また、中枠12の後面中央であって、図4において図柄表示装置22の右方には、スロットマシン10の各種構成部材(各種基板や演出装置など)に電源を供給する電源基板77が装着されている。また、電源基板77の右方には、カードユニットが接続されるカードユニット接続端子板78が装着されている。また、図柄表示装置22の下方には、遊技球通出部62(図3に示す)を有する遊技球排出通路79が形成されている。
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
遊技を開始させる場合は、対応するカードユニット16のカード挿入口16aにプリペイドカードを挿入する。これに基づき挿入されたプリペイドカードから読み出された度数が度数表示用LED31に表示される。この状態で球貸ボタン32を操作すると、プリペイドカードから読み出されて度数表示用LED31に表示されている度数のうち所定の貸出単位分(本実施例では2度)が減算され、その減算された度数に該当する球数(50球)の遊技球が第1払出装置67及び第2払出装置68によって上皿35に払出される。
賭数の設定が可能な状態においては、1BETボタン39及びMAXBETボタン40が点灯するようになっており、この状態において1BETボタン39及びMAXBETボタン40の操作が受付可能となる。そして、賭数を設定するには、1BETボタン39又はMAXBETボタン40を押圧する。1BETボタン39が押圧された場合には、上皿35に貯留された遊技球から、1BET分の球数(本実施例では5球)の遊技球が取込装置100の動作によって機内に取り込まれて1BET分の賭数が設定される。一方、MAXBETボタン40が押圧された場合には、上皿35に貯留された遊技球から、本実施形態で1回の図柄変動ゲームにおいて許容される賭数の最大数に該当する3BET分の球数(本実施例では15球)の遊技球が取込装置100の動作によって機内に取り込まれて3BET分の賭数が設定される。
本実施形態のスロットマシン10では、図1に示すように5本の入賞ラインL1,L2,L3,L4,L5が定めている。そして、遊技者により1BETボタン39が押圧されると、賭数が1BETに設定されるとともに中段の横1列の入賞ラインL1が有効とされ、この入賞ラインL1が有効となった旨を示す取込球数表示用LED25が左から1個点灯する。入賞ラインが有効になるとは、当該入賞ライン上に表示された図柄の組み合わせが有効となることで、有効な入賞ライン上に表示された図柄の組み合わせが予め定めた賞態様を形成する場合に賞球が払出される。また、遊技者により1BETボタン39が続けて押圧されると、賭数が2BETに設定されるとともに上段、中段及び下段の横3列の入賞ラインL1,L2,L3が有効とされ、これらの入賞ラインL1〜L3が有効となった旨を示す取込球数表示用LED25が左から2個まで点灯する。さらに、遊技者により1BETボタン39が続けて押圧されるか、又はMAXBETボタン40が押圧されると、賭数が3BETに設定される。また、上段、中段及び下段の横3列の入賞ラインL1〜L3に加えて斜め対角線上の2つの入賞ラインL4,L5が有効とされ、これらの入賞ラインL1〜L5が有効となった旨を示す取込球数表示用LED25が全部点灯する。なお、賭数が最大数である3BETに設定された場合には、それを越える賭数を設定することはできないため、取込可能表示用LED26、1BETボタンLED41及びMAXBETボタンLED42は消灯する。
上記のように少なくとも最小数である1BETの賭数が設定された時点でスタートレバー43の操作が受付可能な状態、すなわち、図柄変動ゲームが開始可能な状態となる。また、スタートレバー43の操作が受付可能な状態になった旨を示す遊技開始表示用LED28が点灯する。そして、遊技開始表示用LED28が点灯している状態、すなわち賭数が1BET以上設定されており、図柄変動ゲームを開始可能な状態でスタートレバー43を操作すれば、図柄表示装置22の各リール22L,22C,22Rが回転し、透視窓23には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。その後、各リール22L,22C,22Rの回転が開始されてから所定時間が経過すると、各ストップボタン44L,44C,44Rの操作が受付可能になり、これら各ストップボタン44L,44C,44Rの操作が受付可能になった旨を示す各ストップボタンLED45L,45C,45Rが青色に点灯する。そして、各ストップボタンLED45L,45C,45Rが青色に点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン44L,44C,44Rを押圧すれば、対応するストップボタンLED45L,45C,45Rが赤色に点灯する。また、対応するリール22L,22C,22Rの回転が停止され、透視窓23からは対応する列の上段、中段及び下段に図柄が表示される。なお、遊技者がストップボタン44L,44C,44Rを押圧しない場合には、所定時間(例えば30秒)が経過した時点で各リール22L,22C,22Rが自動的に順次停止する。
そして、全てのリール22L,22C,22Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に予め定めた賞態様を形成する図柄の組み合わせが表示された場合は入賞となり、入賞した賞態様に応じた個数の遊技球が遊技者に対して付与される。賞球は、第1払出装置67及び第2払出装置68の作動により、機内から払出される。また、付与された賞球数は、獲得球数表示用LED30bに表示される。また、特に予め定められた特別図柄の組み合わせが表示されて大当り入賞した場合等にあっては、通常遊技状態とは異なり、遊技者にとって有利な、すなわち大量の賞球を獲得できる特別遊技状態が発生し、ビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームが遊技者に対して遊技価値として付与される。
ここで、ビッグボーナスは、当該ビッグボーナスが作動することとなる図柄が有効とされた入賞ラインL1〜L5の何れかに表示された場合に行う特別遊技をいう。ビッグボーナスが作動することとなる図柄が有効とされた入賞ラインL1〜L5の何れかに表示された場合、演出表示器18及び各ランプR1〜R4においてビッグボーナス開始演出を行ったあと、レギュラーボーナスを作動させる。ここで、レギュラーボーナスは、レギュラーボーナス終了条件を満たした場合に作動を終了する。レギュラーボーナス終了条件とは、12回の遊技を行った場合、6回の入賞があった場合、又はビッグボーナス終了条件が成立した場合のいずれかとする。また、ビッグボーナス終了条件とは、当該ビッグボーナスの作動開始からの遊技球払出球数が1575球を超えた場合となっている。そして、レギュラーボーナスの作動を終了させてなおビッグボーナス終了条件が成立していない場合は、所定時間経過後にレギュラーボーナスを再び作動させる。そして、レギュラーボーナス作動中においてビッグボーナス終了条件が成立した場合は、演出表示器18及び各ランプR1〜R4においてビッグボーナス終了演出を行ったあと、ビッグボーナスの作動を終了させる。なお、レギュラーボーナスとは、当該レギュラーボーナスが作動することとなる図柄が有効ライン上に表示された場合に行う特別遊技をいう。レギュラーボーナスが作動することとなる図柄が有効とされた入賞ラインL1〜L5の何れかに表示された場合、演出表示器18及び各ランプR1〜R4においてレギュラーボーナス開始演出を行ったあと、12回の遊技を行った場合、又は6回の入賞があった場合に作動を終了する。なお、レギュラーボーナス中は、図柄抽選が特定の図柄の組み合わせだけ表示可能とされ、特定の図柄組み合わせのうちのある図柄組み合わせの当選確率が高くなっている。
遊技球が取り込まれた状態で精算スイッチ48を操作すると、取り込まれた遊技球と同数の遊技球が第1払出装置67及び第2払出装置68の作動によって上払出口37から上皿35へ払出される。なお、上皿35が満杯の状態である場合、遊技球は下払出口38から下皿36へ払出される。また、上皿35から下皿36への返却に関しては、上皿球抜きボタン46を操作することにより行われる。
次に、本実施形態のスロットマシンに搭載された取込装置100の具体的な構成について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、取込装置100は、前面開口した略矩形状のベース部材101と、ベース部材101に揺動可能に配設される樋形状の遊技媒体収容部材102と、ベース部材101の開口側を覆蓋保護するカバー部材103とを備えている。遊技媒体収容部材102は、動作部材に該当する。
ベース部材101の上面には、遊技媒体収容部材102と連結される軸体(図示せず)を有するソレノイド104が設けられている。なお、本実施形態においては遊技媒体収容部材102及びソレノイド104が駆動手段に相当する。また、ベース部材101の内部には、遊技球の有無を検出し得る収容検出手段としての収容検出センサ105〜109の発光部105a〜109aが縦一列に配置されているとともに、発光部105a〜109aの左方には、遊技媒体収容部材102の揺動位置を検出する位置検出手段としての位置検出センサ110(図6参照)が配置されている。なお、位置検出センサ110は後述する位置検出片110a(図6(a)参照)の有無を非接触で検出するフォトセンサである。また、ベース部材101の図5における底部左方には、遊技球が通過可能な大きさに形成された第1通出部111が設けられるとともに、底部右方には、第2通出部112が設けられている。また、第1通出部111と第2通出部112との間には、取込装置100に収容されている遊技球を下皿36に返却する球抜き口113が設けられている。第1通出部111には、通過した遊技球を検出する通出検出手段としての第1取込検出センサ114が設けられるとともに、第2通出部112には、通出検出手段としての第2取込検出センサ115が設けられている。そして、ベース部材101の図5における右側側面には、後述する閉塞部材124を軸支する軸受け部116a,116bが上下に2箇所形成されている。
遊技媒体収容部材102の上面には、ソレノイド104の軸体が挿入可能な軸受け孔部117が形成されている。また、遊技媒体収容部材102は、1BET分(本実施形態では5球)の遊技球を収容可能な第1遊技媒体収容部118と、第2遊技媒体収容部119が設けられている。図5において、第1遊技媒体収容部118は、上側を第1球入口118aとし、下側を第1球出口118bとしている。また、第2遊技媒体収容部119は、上側を第2球入口119aとし、下側を第2球出口119bとしている。第1遊技媒体収容部118及び第2遊技媒体収容部119は、遊技球が通過可能な幅の半円弧形状の溝であり、溝の長手方向における長さは遊技球の直径5球分に相当している。第1遊技媒体収容部118には、遊技媒体収容部材102をベース部材101に組み付けた状態において、発光部105a〜109aと対向可能な位置に、発光部105a〜109aからの光が通過可能な大きさに形成された光通過孔120a〜120eが形成されている。第2遊技媒体収容部119には、遊技媒体収容部材102をベース部材101に組み付けた状態において、発光部105a〜109aと対向可能な位置に、光通過孔121a〜121eが形成されている。また、図6(a)に示すように、遊技媒体収容部材102の裏面上方には、位置検出センサ110により検出される被検出部としての位置検出片110aが突設されている。
カバー部材103の上方には、上皿35から流入されてきた遊技球を搬送する遊技球搬送路122が図における左方から右下方向へと曲げられる態様で設けられるとともに、遊技球搬送路122は、遊技球が通過可能な流入部としての流入口123と連通している。流入口123は、取込装置100を組み立てた状態において、各遊技媒体収容部材の球入口と対向し得る位置に形成されている。また、カバー部材103の図における手前側には、収容検出センサ105〜109の受光部105b〜109bが、発光部105a〜109aと対向する位置に設けられている。
閉塞部材124は、正面視逆L字の平板状に形成されている。そして、閉塞部材124には、当該閉塞部材124をベース部材101に組み付けた際に球抜き口113を閉塞し得る移動規制板124aが設けられている。また、閉塞部材124には、当該閉塞部材124をベース部材101に組み付ける際に軸受け部116a,116bに軸支される一対の軸部124b,124cを有する作用部124dが設けられている。閉塞部材124は、軸受け部116a,116bに軸部124b,124cが軸支されることにより、ベース部材101に対して揺動可能に組み付けられる。
次に、取込装置100における遊技球の動きについて図6を参照して説明する。図6は、図5で示したカバー部材103から、遊技媒体収容部材102と対向する部分を取り除いた場合の断面図である。
図6(a)は、遊技媒体収容部材102が、ベース部材101の軸体を中心として右に揺動した状態を示している。このとき、遊技媒体収容部材102は、第1遊技媒体収容部118の第1球入口118aと流入口123とが連通しているとともに、第2遊技媒体収容部119の第2球出口119bと第2通出部112とは連通している。また、第1球出口118bと球抜き口113との間には、移動規制板124aが位置しており、第1球出口118bと球抜き口113との連通は妨げられている。つまり、遊技媒体収容部材102が図6(a)に示す状態である時には、第1遊技媒体収容部118が流入口123からの遊技球を受け入れて収容する収容位置に存在しており、第2遊技媒体収容部119が遊技球を通出する通出位置に存在している。
そして、図6(b)に示すように、遊技球が、遊技球搬送路122を経由して、流入口123から第1遊技媒体収容部118に流入すると、遊技球は移動規制板124aにより取込装置100からの排出が妨げられているので、第1遊技媒体収容部118に1BET分収容される。このとき、収容検出センサ105〜109の発光部105a〜109aから出る光は5球の遊技球により遮られるため、受光部105b〜109bは光を検出しない。そのため、収容検出センサ105〜109は、夫々遊技球が第1遊技媒体収容部118に有ることを検出している状態、すなわち、オンになりメイン制御基板76に検出信号を入力する。
図6(c)は、遊技媒体収容部材102が、ソレノイド104の作動により、図6(a)の状態からベース部材101の軸体を中心として左に揺動した状態を示している。このとき、遊技媒体収容部材102は、第2遊技媒体収容部119の第2球入口119aと流入口123とが連通しているとともに、第1遊技媒体収容部118の第1球出口118bと第1通出部111とが連通している。また、第2球出口119bと球抜き口113との間には、移動規制板124aが位置しており、第2球出口119bと球抜き口113との連通は妨げられている。つまり、遊技媒体収容部材102が図6(c)に示す状態である時には、第2遊技媒体収容部119が流入口123からの遊技球を受け入れて収容する収容位置に存在しており、第1遊技媒体収容部118が遊技球を通出する通出位置に存在している。すなわち、本実施形態の取込装置100においては、遊技媒体収容部材102の各遊技媒体収容部118,119のいずれか一方が遊技球の通出が許容される許容位置に位置すると同時に、他方の遊技媒体収容部材が遊技球の通出が規制される規制位置に位置している。また、取込装置100は、許容状態と規制状態とが略同時に起こるように構成されている。
図6(c)の状態において、第1遊技媒体収容部118に収容された5個の遊技球は、図6(d)に示すように、第1球出口118bから第1通出部111を通過して機内に取り込まれる。このとき、第1遊技媒体収容部118に収容された遊技球は、第1通出部111から通出される毎に当該第1通出部111に設けられた第1取込検出センサ114で検出される。第1取込検出センサ114は、遊技球を検出する毎に、検出信号をメイン制御基板76に出力する。一方、第2遊技媒体収容部119に流入口123を通過した遊技球が第2球入口119aから流入して1BET分収容される。
取込装置100は、遊技球が収容された遊技媒体収容部が収容位置から通出位置に動作することにより、1BET分の遊技球を排出し、その結果、1BET分の遊技球が機内に取り込まれたことになる。したがって、取込装置100は、収容位置に存在する遊技媒体収容部が通出位置に揺動する動作を3回行うことにより、3BET分の遊技球を機内に排出し得ることになる。なお、収容位置に存在する遊技媒体収容部に収容された遊技球は、待機状態(取込準備状態)とされており、この状態においては機内へ取り込まれていないことになる。待機状態において上皿球抜きボタン46を操作すると、第1遊技媒体収容部118が収容位置にある場合には、閉塞部材124が揺動することに伴って、移動規制板124aが第1球出口118bと球抜き口113の間から離間する。また、待機状態において上皿球抜きボタン46を操作すると、第2遊技媒体収容部119が収容位置にある場合には、閉塞部材124が揺動することに伴って、移動規制板124aが第2球出口119bと球抜き口113の間から離間する。そして、球抜き口113の閉塞状態が解除されることにより、収容位置に存在する遊技媒体収容部に収容された遊技球を、返却通路58から下皿36に返却することができる。
次に、スロットマシン10の制御構成(電気的構成)を図7にしたがって説明する。
スロットマシン10に搭載された各種基板のうち、制御手段としてのメイン制御基板76によって遊技状態の制御と遊技球の取込制御が実行されるとともに、サブ制御基板50によって遊技状態に応じた演出制御等が実行され、さらに払出制御基板59によって球貸し及び賞球の発生による遊技球の払出制御が実行される。電源基板77には、スロットマシン10の外部から電源が供給される。そして、電源基板77には、サブ制御基板50、払出制御基板59、メイン制御基板76及びカードユニット接続端子板78が接続されており、これらの各基板50,76,78は電源基板77を介して電源が供給されるようになっている。メイン制御基板76には、図柄表示装置22を構成する各リール22L,22C,22R、サブ制御基板50、払出制御基板59が接続されている。また、メイン制御基板76には、下部パネル21に設けられた各種表示用LED24〜29,30a,30bが接続されている。また、メイン制御基板76には、1BETボタン39と、MAXBETボタン40と、スタートレバー43と、各ストップボタン44L,44C,44Rと、精算スイッチ48とが接続されている。また、メイン制御基板76には、取込装置100のソレノイド104が接続されている。
サブ制御基板50には、演出表示制御基板51を介して演出表示器18が接続されている。また、サブ制御基板50には、スピーカ19や、各種ランプR1〜R4が接続されている。
払出制御基板59には、第1払出装置67と、第2払出装置68と、が接続されている。また、払出制御基板59には、カードユニット接続端子板78が接続されているとともに、当該カードユニット接続端子板78には、球貸操作基板52(度数表示用LED31、球貸ボタン32、返却ボタン33、球貸可能表示用LED34)が接続されている。また、カードユニット接続端子板78には、スロットマシン10に並設されるカードユニット16が信号ケーブルを介して各種信号を送受可能に接続されるようになっている。
メイン制御基板76には、制御動作を所定の手順で実行することのできるメインCPU(Central Processing Unit )76aと、メインCPU76aの制御プログラムを格納するメインROM(Read Only Memory)76bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができるメインRAM(Random Access Memory)76cと、メインCPU76aと外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート(図示しない)とが設けられている。
また、メイン制御基板76には、初期リセット回路と、クロック発生回路と、パルス分周回路(割込パルス発生回路)と、乱数発生回路とが設けられている。これらの回路は、何れも図示していない。初期リセット回路は、電源取込時にメインCPU76aにリセットパルスを与える。クロック発生回路は、メインCPU76aにクロック信号を与える。パルス分周回路は、クロック発生回路からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にメインCPU76aに与える。乱数発生回路は、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生する。さらに、メイン制御基板76には、何れも図示しない入力回路やモータ回路等が設けられている。
メインRAM76cには、デジタル表示用LED24に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ等、遊技に必要な情報が記憶されるとともに、必要に応じて読み出されるようになっている。
メインROM76bには、メインCPU76aの制御プログラムに加えて、各遊技状態(通常遊技状態、ボーナスゲーム状態)別に入賞図柄の組み合わせ、獲得遊技球の球数、対応する内部当選フラグ等が定められた入賞判定テーブルと、各遊技状態(通常遊技状態、ボーナスゲーム状態)別並びに各入賞役別の内部当選確率が内部抽選処理において読み込んだ内部抽選用乱数値の割り当て範囲として定められた内部当選確率テーブル、ビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームの作動終了条件が記憶されている。
さらに、メインROM76bには、各リール22L,22C,22Rの図柄番号毎に、各リール22L,22C,22Rの停止操作がなされてから該当するリールが停止するまでに移動する図柄のコマ数が、遊技状態、当選番号、停止操作回胴、及び停止順番に基づいて選択される停止位置テーブルが記憶されている。
メイン制御基板76からサブ制御基板50へは、出力バッファを介してメインCPU76aが制御する遊技状態を特定可能な各種コマンドが出力される。出力バッファは、メイン制御基板76の内部から外部への信号の出力を許容するが、メイン制御基板76の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、メイン制御基板76とサブ制御基板50との間において、メイン制御基板76からサブ制御基板50への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介してメイン制御基板76に不正信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
メイン制御基板76のメインCPU76aから払出制御基板59へは、出力バッファを介して遊技球の払出しの指示とその際の払出球数を示す払出制御コマンドが出力される。一方、払出制御基板59からメイン制御基板76のメインCPU76aに対しては、払出制御基板59の状態を表す払出状態コマンドが、入力バッファを介して入力される。
スタートレバー43の検出信号は、メイン制御基板76に搭載された入力回路を介してメインCPU76aに入力される。メインCPU76aは、スタートレバー43の検出信号を受け、モータ回路を介して回胴モータ信号を出力する。回胴モータ信号は、各リール22L,22C,22R別に設けられた各ステッピングモータ(図示しない)に入力される。これにより、各リール22L,22C,22Rが回転し始める。
また、メインCPU76aは、スタートレバー43の検出信号が入力されたタイミングで乱数発生回路から1個の乱数を読み込む。そして、メインCPU76aは、その読み込んだ乱数と、メインROM76b内に格納されている内部当選確率テーブルとを参照して、入賞の発生を許容するか否かを決定する内部抽選処理を実行し、入賞の発生を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果をメインRAM76cに記憶させる。これにより、スタート操作がされたタイミングとほぼ等しいタイミングで、内部抽選処理が実施され、入賞役の当選の有無が決定される。その後、メインCPU76aは、入賞役別の当選結果に応じて各リール22L,22C,22Rを制御する。
また、各ストップボタン44L,44C,44Rから出力されたストップボタン信号は、メイン制御基板76に搭載された入力回路を介してメインCPU76aに入力される。ストップボタン信号を入力したメインCPU76aは、モータ回路を介してストップボタン信号に対応するステッピングモータを停止させるための回胴モータ信号を出力する。
また、1BETボタン39及びMAXBETボタン40から出力されたBET信号は、メイン制御基板76に搭載された入力回路を介してメインCPU76aに入力される。そして、メインCPU76aは、遊技球の取り込み可能な状態においてBET信号を入力することにより、取込装置100を制御し、機内に遊技球を取り込むとともに賭数を設定する。また、メインCPU76aは、遊技状態や払出状態に応じて、各表示用LED24〜29,30a,30bの点灯を制御する。
また、取込装置100に設けられている収容検出センサ105〜109が何れかの遊技媒体収容部材にて遊技球を5球検知すると、収容検出センサ105〜109からメイン制御基板76へ検出信号を送信する。メイン制御基板76は、検出信号によって遊技媒体収容部材にて遊技球を5球検知した状態が26.268ms以上継続していることによって、取込装置100からスロットマシン10へと遊技球が取り込み可能な状態である取込準備状態に制御する。なお、メイン制御基板76は、収容検出センサ105〜109が、遊技球5球を検知している状態が26.2682ms未満の場合には、取込装置100が遊技球の取込受付不可の状態に制御する。
遊技球が取込準備状態において、1BETボタン39、またはMAXBETボタン40が押圧されることによりメイン制御基板76に対して当該BETコマンドを送信する。ここで、メイン制御基板76は位置検出信号を受信してソレノイド104を左右何れかの方向に作動させるかを決定し、取込装置100に対してソレノイド信号を送信してソレノイド104によって遊技媒体収容部材102を揺動させて、取込準備球を第1通出部111又は第2通出部112からスロットマシン10に取り込む。そして、取込装置100の第1通出部111及び第2通出部112に設けられた第1取込検出センサ114又第2取込検出センサ115によって遊技球を検知して取込検出センサ信号をメイン制御基板76に送信する。メイン制御基板76は、取込検出センサ信号を受けることで賭数を設定する。また、MAXBETボタン40が押圧されたときのように連続して遊技球を取り込む場合には、上記の処理を複数回実行することで行う。
また、メイン制御基板76は取込検出センサによって取込検出センサを通過した時間を管理している。具体的には、1回の遊技球取込動作を開始してから1876.3ms経過しても取込検出センサが5球の取込遊技球を検知できない場合にはエラーとなる。
サブ制御基板50には、何れも図示しないサブCPU、サブROM及びサブRAMと、各スピーカ19から音を出力させるためのスピーカ駆動回路と、各ランプR1〜R4を点灯又は点滅させるための発光駆動回路とが搭載されている。サブRAMには、メイン制御基板76から送信される各種コマンドに基づく遊技状態等、遊技に伴う演出に必要な情報が記憶される。サブROMには、メイン制御基板76から送信される各種コマンドの内容を特定可能なデータが格納されたコマンドテーブルが記憶されているとともに、メイン制御基板76から送信されるコマンドに対応して各部の制御パターンを定めた制御パターンテーブルが記憶されている。サブCPUは、メイン制御基板76よりコマンドを受信した場合に、受信したコマンドにより特定される遊技状態並びにその時点で設定されている演出パターンに応じた制御パターンを抽出し、この抽出した制御パターンに応じて演出表示器18、スピーカ19、及び各ランプR1〜R4を制御する。
払出制御基板59には、何れも図示しない払出CPUと、制御プログラムを格納する払出ROMと、必要なデータの書き込み及び書き出しができる払出RAMとが設けられている。
また、払出制御基板59には、払出制御基板59に接続された各種センサからの信号を入力する信号入力回路と、第1払出装置67及び第2払出装置68を駆動する払出装置駆動回路とが設けられている。また、払出制御基板59には、メイン制御基板76からの制御コマンド(払出制御コマンド、初期化要求コマンド、復帰要求コマンド)を入力するコマンド入力回路と、メイン制御基板76に対して制御コマンド(払出状態コマンド)を出力するコマンド出力回路とが設けられている。また、払出制御基板59には、カードユニット16との信号の入出力を行う入出力回路が設けられている。
次に、メインCPU76aが行う制御の流れについて説明する。
メインCPU76aのメイン制御の流れにおいては、カードユニット16から遊技者に対して遊技球の貸し出しを行う制御や、図柄表示装置22の各リール22L〜22Rの回転及び停止制御、スタートレバー43が操作された時に図柄表示装置22に表示される図柄が所定の賞態様を形成可能な状態を生起するかを抽選する制御、及び遊技球の機内への取込に係る制御等が所定の周期毎に順次行なわれている。
次に、遊技球の取り込みに係る制御を図8〜図11を参照して、詳説する。
図8に示すように、取込処理が実行されると、まず始めに、メインCPU76aは3ユニット取込要求データをメインRAM76cにセットする(ステップS1)。3ユニット取込要求データには、取込要求フラグに設定する値のデータが含まれており、ここでは取込要求フラグは「3」にセットされる。続いて、メインCPU76aは、MAXBETボタン40からのON入力があるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2における判定結果が肯定の場合、メインCPU76aはステップS5に移行し、取込準備フラグが設定されているか否かを判定する(ステップS5)。当該取込準備フラグは、メイン制御とは別の周期で実行されるインターバル処理において設定されるフラグである。より具体的には、メインCPU76aは、インターバル処理毎に、収容検出センサ105〜109の検出結果に基づき、前記収容位置に存在する前記遊技媒体収容部材において前記規定遊技媒体数(5球)の遊技球が所定の確認時間(26.2682ms)の間、連続して検出されているか否かの判定を繰り返し実行する。そして、当該判定結果が肯定の場合、取込準備フラグを設定する。当該取込準備フラグが設定されている状態が、取込準備状態に相当する。
一方、ステップS2における判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS3に移行し、1ユニット取込要求データをメインRAM76cにセットする(ステップS3)。1ユニット取込要求データには、取込要求フラグに設定する値のデータが含まれており、ここでは取込要求フラグは「1」にセットされる。なお、1ユニット取込要求データと3ユニット取込要求データはメインRAM76cにおける同一の記憶領域に記憶される情報であるため、ステップS3の処理においては3ユニット取込要求データが1ユニット取込要求データに書き換えられることとなる。続いて、メインCPU76aは、1BETボタン39からのON入力があるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4における判定結果が否定の場合、メインCPU76aは取込処理を終了する。一方、ステップS5における判定結果が肯定の場合、メインCPU76aはステップS5に移行し、取込準備フラグが設定されているか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS6に移行し、取込不足表示用LED30aを点滅させる(ステップS6)。ここで、本実施形態におけるスロットマシン10は、取込不足表示用LED30aに加え、スピーカ19によっても取り込み遊技球の不足を遊技者に通知している。そこで、メインCPU76aは、スピーカ19による通知を行うための制御コマンドをサブ制御基板50に出力するためのサブ制御コマンド設定の処理を行う(ステップS7)。そして、メインCPU76aは、取込処理を終了する。
一方、ステップS5の判定結果が肯定である場合、メインCPU76aは、取込可能表示用LED26を消灯させる(ステップS8)。取込可能表示用LED26は、賭数が最大に設定された時点で消灯し、賭数が設定されていない状態かつ取り込みが可能な状態においては点灯している。続いて、メインCPU76aは、ソレノイド右シフトデータをメインRAM76cにセットする(ステップS9)。ソレノイド右シフトデータは、遊技媒体収容部材102が右方向すなわち、図6(a)の状態に移動するようソレノイド104を制御するための制御コマンドである。続いて、メインCPU76aは、第2取込検出センサカウント要求データと、第1取込検出センサ異常監視要求データをメインRAM76cにセットする(ステップS10)。第2取込検出センサカウント要求データは、第2取込検出センサ115からの検出信号を有効として、第2取込検出センサ115からの検出信号をもとに取り込んだ遊技球の個数として計数することを示すデータである。また、第1取込検出センサ異常監視要求データは、第1取込検出センサからの検出信号の入力があった場合、獲得球数表示用LED30bにエラーを通知する情報を表示することを示すデータである。
続いて、メインCPU76aは、ソレノイド104が左方向に停止しているか判定する(ステップS11)。より具体的には、ソレノイド104が左方向に停止している場合は、図6(c)に示すように、遊技媒体収容部材102は左方向に存在しており、この時、位置検出センサ110は、遊技媒体収容部材102に設けられた位置検出片110aを検出している。すなわち、メインCPU76aは、位置検出センサ110が位置検出片110aを検出している場合、ソレノイド104が左方向に停止していると判定する。一方、ソレノイド104が右方向に停止している場合は、図6(a)に示すように、遊技媒体収容部材102は右方向に存在しており、この時、位置検出センサ110は、遊技媒体収容部材102に設けられた位置検出片110aを検出していない。すなわち、メインCPU76aは、位置検出センサ110が位置検出片110aを検出していない場合、ソレノイド104が右方向に停止していると判定する。
ステップS11における判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ソレノイド左シフトデータをメインRAM76cにセットする(ステップS12)。ソレノイド左シフトデータは、遊技媒体収容部材102が左方向に移動するようソレノイド104を制御するための制御コマンドである。続いて、メインCPU76aは、第1取込検出センサカウント要求データと、第2取込検出センサ異常監視要求データをメインRAM76cにセットする(ステップS13)。第1取込検出センサカウント要求データは、第1取込検出センサ114からの検出信号を有効として、第1取込検出センサ114からの検出信号をもとに取り込んだ遊技球の個数として計数することを示すデータである。また、第2取込検出センサ異常監視要求データは、第2取込検出センサからの検出信号の入力があった場合、獲得球数表示用LED30bにエラーを通知する情報を表示することを示すデータである。すなわち、メインCPU76aは、遊技媒体収容部材102が左側にある場合には、右側に移動するようソレノイド104を制御し、遊技媒体収容部材102が右側にある場合には、左側に移動するようソレノイド104を制御する。続いてメインCPU76aは、ステップS14に移行する。
一方、ステップS11における判定結果が肯定の場合、メインCPU76aは、ステップS14に移行する。この場合、メインRAM76cにはソレノイド右シフトデータがセットされている。なお、ソレノイド右シフトデータとソレノイド左シフトデータとはメインRAM76cにおける同一の記憶領域に記憶される情報であるため、ステップS12の処理においてはソレノイド右シフトデータがソレノイド左シフトデータに書き換えられることとなる。また、第2取込検出センサカウント要求データと第1取込検出センサカウント要求データとはメインRAM76cにおける同一の記憶領域に記憶される情報であるため、ステップS13の処理においては第2取込検出センサカウント要求データは第1取込検出センサカウント要求データに書き換えられることとなる。また、第1取込検出センサ異常監視要求データと第2取込検出センサ異常監視要求データとはメインRAM76cにおける同一の記憶領域に記憶される情報であるため、ステップS13の処理において第1取込検出センサ異常監視要求データは第2取込検出センサ異常監視要求データに書き換えられることとなる。
一方、ステップS14に移行したメインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されているソレノイド制御回数の値に「2」をセットする(ステップS14)。当該ソレノイド制御回数は、1回の取込動作(1BET分の取込動作)においてソレノイド104を動作(通電)させる最大回数を示すものであり、本実施形態においてソレノイド104は、一回の取込動作において最大2回通電される。続いて、メインCPU76aは、ステップS10又はステップS13においてセットされた異常要求監視データを異常監視要求フラグとしてメインRAM76cにセットする(ステップS15)。すなわち、遊技媒体収容部材102が左方向に検出された場合、第1取込検出センサ異常検出監視要求データがセットされ、一方、遊技媒体収容部材102が右方向に検出された場合、第2取込検出センサ異常検出監視要求データがセットされる。
続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込球数カウントデータをクリアする(ステップS16)。取込球数カウントデータは、有効となっている取込検出センサにより検出された遊技球の個数をメインCPU76aが計数した値である。ここでは、前回取込処理が実行された時に計数されているデータが残っているため、その値をクリアしている。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されているソレノイド制御回数の値が2であるか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17の判定結果が肯定の場合、すなわち今回の取込処理において初めてソレノイド104の通電が行われる場合、メインCPU76aは、ソレノイド作動時間の値を60.0416msにしてメインRAM76cにセットする(ステップS171)。一方、ステップS17の判定結果が否定の場合、すなわち取込処理においてソレノイド104の通電が2回目以降実行される場合、メインCPU76aは、ソレノイド作動時間の値を、1回目のソレノイド104の制御において設定したよりも長い時間である101.3202msにしてメインRAM76cにセットする(ステップS172)。当該ソレノイド作動時間は、ソレノイド104が一回の制御で通電される時間を表しており、ソレノイド作動時間が経過するとソレノイド104への通電は停止される。なお、本実施形態において、60.0416msが第1駆動時間に相当し、101.3202msが第2駆動時間に相当する。
続いて、図9に示すように、メインCPU76aは、メインRAM76cにソレノイド出力データをセットする(ステップS18)。このとき、実際にソレノイド104がステップS171又はステップS172において設定されたソレノイド作動時間の間通電される。従って、この処理において実際にソレノイド104が通電されて、遊技媒体収容部材102が揺動(駆動)される。なお、ステップS171においてセットされたソレノイド作動時間(60.0416ms)の間、ソレノイド104が通電される制御が初期駆動制御に相当し、ステップS172においてセットされたソレノイド作動時間(101.3202ms)の間、ソレノイド104が通電される制御が再駆動制御に相当する。
続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに計測監視時間としての取込遊技球カウント時間をセットし、その後時間がカウントされる(ステップS19)。当該取込遊技球カウント時間は、この時間が継続している間は、メインCPU76aが有効となっている取込検出センサからの検出信号の入力を取込球数カウントデータとして計数する時間である。なお、取込遊技球カウント時間は、ステップS171又はステップS172においてセットされるソレノイド作動時間より長い時間に設定されている。続いて、メインCPU76aは、ステップS171又はステップS172において設定したソレノイド作動時間が終了したか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20の判定結果が肯定の場合、メインCPU76aは、ソレノイド104をオフする(ステップS21)。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されているソレノイド制御回数を1減算して(ステップS22)、ステップS23に移行する。
一方、ステップS20の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS21、ステップS22の処理を行わずにステップS23に移行し、取込遊技球カウント時間が終了したか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS24に移行し、第1取込検出センサ114からの検出信号を計数しているか否かを判定する(ステップS24)。すなわち、メインCPU76aは、メインRAM76cに第2取込検出センサカウント要求データと第1取込検出センサカウント要求データのいずれが記憶されているかを判定し、検出信号の入力が有効となっている取込検出センサを判定している。
ステップS24の判定結果が肯定の場合、すなわち、第1取込検出センサ114からの検出信号の入力が有効となっている場合、ステップS27に移行し(図10に示す)、メインCPU76aは、第1取込検出センサ114がオンとなって検出信号が入力されているか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27の判定結果が肯定の場合、すなわち、検出信号の入力があった場合、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込球数カウントを1加算し(ステップS28)、ステップS29に移行する。一方、ステップS27の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS20からの処理を再度行う。
ステップS24の判定結果が否定の場合、すなわち、第2取込検出センサ115からの検出信号の入力が有効となっている場合、ステップS25に移行し、メインCPU76aは、第2取込検出センサ115がオンとなって検出信号が入力されているか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25の判定結果が肯定の場合、すなわち、検出信号の入力があった場合、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込球数カウントを1加算し(ステップS26)、ステップS29に移行する(図10に示す)。一方、ステップS25の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS20からの処理を再度行う。
続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込球数カウントデータの値を調べ、取込球が規定遊技媒体数の5球確認されているか否かを判定する(ステップS29)。ステップS29の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、ステップS20からの処理を再度行う。一方、ステップS29の判定結果が肯定の場合、すなわち、5球の遊技球が機内へ取り込まれたのが確認された場合、メインCPU76aは、ソレノイド104をオフする(ステップS30)。続いて、メインCPU76aは、取込検出センサの異常監視を開始してよい時期か否かを判定する(ステップS31)。ステップS31の判定結果が肯定の場合、ステップS33に移行する。一方、ステップS31の判定結果が否定の場合、ステップS32に移行し、メインCPU76aは、5球の遊技球が通過済みか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32の判定結果が肯定の場合、ステップS33に移行し、判定結果が否定の場合、再度ステップS31の判定を行う。ステップS33では、取り込み球数を計数した取込検出センサ(114又は115)の一方に対して、異常監視を行うように制御するための取込センサ異常監視フラグをセットする。つまり、取り込み球数を計数していない他方の取込検出センサは、ステップS15において異常監視が既に開始されているため、このステップS33の処理を行うことにより第1取込検出センサ114及び第2取込検出センサ115が共に異常監視を行うようになる。
続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されているユニット値を1加算する(ステップS34)。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されているユニット値が3になったか否かを判定する(ステップS35)。すなわち、メインCPU76aは、機内に最大賭数と同数の遊技球が取り込まれた否かを判定する。ステップS35の判定結果が肯定の場合、ステップS44(図11に示す)に移行し、メインCPU76aは、取込可能表示用LED26を消灯させる(ステップS44)。続いて、メインCPU76aはメインRAM76cに記憶されている取込要求フラグの値をクリアし(ステップS45)、取込処理を終了する。
一方、ステップS35の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込要求フラグの値を1減算する(ステップS36)。続いて、メインCPU76aは、取込動作を終了させるか否か、すなわち、メインRAM76cに記憶された取込要求フラグの値が0であるか否かを判定する(ステップS37)。ステップS37の判定結果が肯定の場合、メインCPU76aは取込処理を終了する。一方、ステップS37の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、メインRAM76cに取込準備フラグ監視時間をセットする(ステップS38)。当該取込準備フラグ監視時間は、MAXBETボタン40が操作された場合で、最初に規定遊技媒体数の遊技球が機内へ取り込まれた以降に、この時間の継続中前記取込準備フラグが設定されているかを常時監視する時間である。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに取込準備フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS39)。ステップS39の判定結果が肯定の場合、メインCPU76aは、ステップS9からの処理を再度行う(図8に示す)。一方、ステップS39の判定結果が否定の場合、メインCPU76aは、取込準備フラグ監視時間が経過する迄、ステップS39の判定を繰り返す(ステップS40)。一方、取込準備フラグ監視時間が経過した場合で、取込準備フラグが設定されていないときは、ステップS41に移行し(図11に示す)、メインCPU76aは、取込不足表示用LED30aを点滅させる(ステップS41)。続いて、メインCPU76aは、スピーカ19による通知を行うための制御コマンドをサブ制御基板50に出力するための取込不足出力要求をメインRAM76cにセットし(ステップS42)、これらセットした制御コマンドをサブ制御基板50に対し出力する、サブ制御コマンド設定を行う(ステップS43)。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込要求フラグの値をクリアして(ステップS45)、取込処理を終了する。
次に、ステップS23の判定結果が肯定となった場合、すなわち、遊技媒体収容部材102には規定遊技媒体数の遊技球が収容されているにも関わらず、機内に規定遊技媒体数の遊技球が取り込まれたことが検出されなかった場合のエラー処理に係る制御の流れについて順次説明する。このような状況が起こりうる可能性としては、ステップS18においてソレノイド104を通電して遊技媒体収容部材102を駆動させようとしたにも関わらず、遊技媒体収容部材102が実際には動かなかった場合が考えられる。すなわち、このとき取込装置100は、遊技球の通出が規制された規制状態にあり、この場合、取込装置100においては、再度ソレノイド104を通電して遊技媒体収容部材102を駆動させる再駆動制御が実行される。
図9に示すように、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されているソレノイド制御回数が「0」であるか否かを判定する(ステップS46)。通常、ステップS23において判定した取込遊技カウント時間が終了している場合、取込遊技カウント時間より短い値に設定されているソレノイド作動時間も終了しており、ステップS22の処理を経てソレノイド制御回数が減算されている。このため、最初にステップS46の判定が行われる時には、ソレノイド制御回数の値は「1」となっており、ステップS46の判定結果は否定となり、メインCPU76aは、ステップS17(図8に示す)からの処理(再駆動制御)を行う。当該再駆動制御においてはステップS17の判定が否定となるため、ステップS172において1回目の駆動制御(初期駆動制御)の場合とは異なる駆動時間(101.3202ms)がセットされてソレノイド104が通電される。
一方、2回目にステップS46の判定が行われる時には、ソレノイド制御回数の値は「0」となっており、ステップS46の判定結果は肯定となり、ステップS47に移行し、メインCPU76aは、以下一連のエラー処理を実行する。
メインCPU76aは、獲得球数表示用LED30bに表示されている遊技者が賞球として獲得した遊技球数を示す獲得球数表示を退避させる(ステップS47)。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cにエラー表示である「E3」をセットし獲得球数表示用LED30bに出力する(ステップS48)。ここで、本実施形態のスロットマシン10においては、各ランプR1〜R4においてもエラーである旨を通知している。メインCPU76aは、各ランプR1〜R4で通知するための制御コマンドを作成するためにエラー番号をセットする(ステップS49)。そして、これらセットしたデータをサブ制御基板50に出力する制御コマンドとしてセットし(ステップS50)、サブ制御コマンド設定を行ってサブ制御基板50に制御コマンドを出力する(ステップS51)。
次に、メインCPU76aは、エラーが解除されたか否かの判定を繰り返す(ステップS52)。エラーは、エラー解除用の鍵を、下ドアキー15に差し込んで回すことにより解除される。エラーが解除されて、ステップS52の判定結果が肯定となった場合、メインCPU76aは、エラー表示終了時の出力要求をメインRAM76cにセットし(ステップS53)、サブ制御コマンド設定を実行してサブ制御基板50に制御コマンドを送信する(ステップS54)。そして、メインCPU76aは、退避させていた獲得球数表示を再度7セグメントLEDに表示させる(ステップS55)。
続いて、ステップS56に移行し(図11に示す)、メインCPU76aは、取込確認済み遊技球が有るか否かを判定する(ステップS56)。すなわち、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている取込球数カウントデータの値を調べ、これが0でないか否かを判定する。ステップS56の判定結果が肯定の場合、すなわち、1以上の遊技球の取り込みが確認されていた場合、メインCPU76aは、取込球数カウントデータの値を払い戻し個数としてメインRAM76cにセットする(ステップS57)。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶した払い戻し個数の遊技球が払い戻されるよう払出制御基板59を介して、第1払出装置67及び第2払出装置68を制御する(ステップS58)。続いて、メインCPU76aは、メインRAM76cに記憶されている払い戻し個数の値をクリアし(ステップS59)、次いで、取込要求フラグの値をクリアして(ステップS60)、取込処理を終了する。
以上に説明した取込処理に係る制御の流れに基づいて、ソレノイド104の通電にかかる制御について詳説する。
1BETボタン39又はMAXBETボタン40が操作されて、収容検出センサ105〜109により規定遊技媒体数の遊技球が収容されているのが検出されると、ソレノイド作動時間として60.0416msセットされ、この時間の間ソレノイド104が通電される初期駆動制御が行われる。正常に遊技媒体収容部材102が揺動された場合、収容位置にある遊技球を収容した遊技媒体収容部が通出位置に移動し、取込遊技球カウント時間内に遊技球が機内に取込まれる。
一方、正常に遊技媒体収容部材102が揺動されなかった場合、遊技媒体収容部材102が揺動されないため収容位置にある遊技媒体収容部は移動せず、遊技球の取込みは行われない。そして、取込遊技球カウント時間が経過した後に、再度ソレノイド作動時間として101.3202msセットされ、この時間の間ソレノイド104が通電される再駆動制御が行われる。この場合、ソレノイド104に対し初期駆動制御のときよりも長い間通電されるため、ソレノイド104の磁力が強くなり、遊技媒体収容部材102が正常に揺動する可能性は初期駆動制御のときよりも高くなる。
そして、ソレノイド104が正常に作動すると遊技媒体収容部材102が揺動されて収容位置にある遊技球を収容した遊技媒体収容部が通出位置に移動し、遊技球が機内に取込まれる。
以上に説明した本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ソレノイド104を初期駆動制御で通電する時間と再駆動制御で通電する時間とを、夫々異なる時間になるようにした。従って、初期駆動制御と再駆動制御とでは取込装置100におけるソレノイド104及び遊技媒体収容部材102の動作態様を異ならせる制御構成を採用したため、初期駆動制御において回避できなかった障害であっても再駆動制御において回避できる可能性が高まる。従って、流入口123から流入された遊技球を迅速に第1通出部111又は第2通出部112から通出させる遊技媒体通出処理を確実に実行し得るスロットマシン10を提供することができる。
(2)ソレノイド104を初期駆動制御で通電する時間が再駆動制御で通電する時間より長くなるよう設定することとした。従って、再駆動制御においては、第1所定時間よりも長い第2所定時間を用いて初期駆動制御時よりも強い駆動力を取込装置100におけるソレノイド104に与えるため、初期駆動制御時に通出されなかった遊技球を再駆動制御によって確実に通出させることができる。また、初期駆動制御では、遊技球の通出に最低限必要な動力を用いて制御を行い、遊技球が正しく通出されなかった場合に第2所定時間を用いるので、通常時から第2所定時間を用いて制御を行う場合に比して消費電力の低減及び遊技球の通出に係る構成部材の長寿命化に繋がる。
(3)両取込検出センサ114,115により検出された遊技球の個数を計数する計測監視時間(取込遊技球カウント時間)を設定し、当該計測監視時間内において、計数された遊技球数が規定遊技媒体数に満たない場合に、再駆動制御を実行することとした。従って、再駆動制御を実行するまでの時間を制限することで、再駆動制御の実行を遅延させることがなく制御の迅速化を図ることができる。
(4)収容検出センサ105〜109が、第1遊技媒体収容部118及び第2遊技媒体収容部119に収容された遊技球を遊技球毎に検出するため、確実に規定遊技媒体数の遊技球を機内へ取り込ませることが可能となる。また、ソレノイド104のオン・オフを切換える制御のみで5球の遊技球を1度に機内へ取り込むことができ、遊技球を1球毎に取り込む取込装置を採用した場合に比して遊技球の取り込みに係る制御が簡素化される。
(5)MAXBETボタン40が操作されて最大賭数が設定された場合には、MAXBETボタン40が操作された時の遊技球の取込が行われた以降、すなわち、6球目以降の取込処理においては、最大賭数に相当する個数の遊技球が機内へ取り込まれた否か判定し、当該判定結果が否定の場合には、取込準備フラグがセットされるごとに、遊技媒体収容部材102が揺動するようソレノイド104を制御することとした。そのため、6球目以降の取り込みにおいても、遊技球が遊技媒体収容部に収容されたことを確認してから実際に機内に遊技球を取り込むこととしたため、確実に規定遊技媒体数の遊技球を機内へ取り込ませることが可能となる。また、一方の遊技媒体収容部から遊技球を機内に取り込ませると同時に他方の遊技媒体収容部において遊技球が収容されるよう構成したので、取込動作を効率よく短時間で行うことが可能となる。
(6)取込監視フラグ監視時間が終了しても、取込準備フラグがセットされていない場合、取込不足表示用LED30aを点滅させて遊技球の不足を報知することにした。そのため、遊技者は取込不足表示用LED30aの点滅から遊技球の不足を容易に認識することができる。
(7)第1通出部111から機内へと取り込まれた遊技球は第1取込検出センサ114により検出され、第2通出部112から機内へと取り込まれた遊技球は第2取込検出センサ115により検出されることとした。そのため、位置検出センサ110により検出された遊技媒体収容部材102の位置に基づいたソレノイド104の作動によって遊技媒体収容部材102が揺動した場合に、遊技球が通出される通出部に対応した取込検出センサにより遊技球が検出されることによって、遊技媒体収容部材102が正常に揺動されたことを確認することができる。
(8)第1遊技媒体収容部118が通出位置にある場合には、第1取込検出センサ114の検出信号をもとに遊技球の個数が計数される。また、第2遊技媒体収容部119が通出位置にある場合には、第2取込検出センサ115の検出信号をもとに遊技球の個数が計数される。従って、意図された遊技球の取込経路とは異なる経路からの遊技球の取り込みが計数されることがなく、遊技球の取込個数を正確に計数することができる。また、不正行為による賭数の設定を防止することもできる。
(9)1BETボタン39又はMAXBETボタン40が操作されてから賭数に応じた個数の遊技球が取り込まれる迄の取込処理中は以下のように制御を行う。すなわち、通出位置に第1遊技媒体収容部118が存在する場合に前記第2取込検出センサ115の検出信号を入力したとき、及び通出位置に第2遊技媒体収容部119が存在する場合に前記第1取込検出センサ114の検出信号を入力したときには、検出信号を入力した旨を獲得球数表示用LED30bに表示させることとした。従って、遊技球の取込処理中に、意図した遊技球の取込動作とは違った動作が行われ、不具合が発生したことを判別することができる。
(10)取込処理中以外は、第1取込検出センサ114及び第2取込検出センサ115からの検出信号の入力を常時監視し、入力があった場合は、検出信号を入力した旨を獲得球数表示用LED30bに表示させることとした。そのため、1BETボタン39又はMAXBETボタン40が操作されていないにも拘らず機内に遊技球が取り込まれるという不具合を判別することができる。また、電波を使用した不正行為も判別することができる。
(11)位置検出片110aが位置検出センサ110に接触することがないため、長期に亘って取込装置100を使用したとしても、位置検出片110aが位置検出センサ110と接触することで位置検出センサ110に不具合が生じてしまうのを防止することができる。
(12)第1遊技媒体収容部118又は第2遊技媒体収容部119においては規定遊技媒体数の遊技球が検出されているにもかかわらず、機内には規定遊技媒体数の遊技球が取り込まれなかった場合に、取り込んだ遊技球として計数された遊技球の個数と同数の遊技球を遊技者に返却してカウント値をリセットすることとした。従って、遊技者は遊技を行うためには、再度1BETボタン39又はMAXBETボタン40を操作して遊技球を機内へ取り込ませる必要があり、結果として、遊技が実行されるために必要な遊技球の個数を正確に機内へ取り込むことができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態においては、取込装置100を前枠13の裏側において遊技媒体収容部材102が上下に延在するよう配設したが、遊技媒体収容部材102が傾斜するように配設してもよい。
・遊技媒体収容部において規定遊技媒体数の遊技球が検出されなかった場合に、取込不足表示用LED30aを点滅させるようにしたが、これをどちらの遊技媒体収容部で不足が起こっているのかを通知可能な構成に変更してもよい。
・規定遊技媒体数を5球に設定したが、所要に応じて遊技媒体収容部材の長さを変更するとともに、収容検出センサの数を増減させることで、任意数の規定遊技媒体数を設定可能である。
・遊技媒体収容部材102を揺動することで、遊技媒体収容部材102を移動させるよう構成したが、これに限らず、遊技媒体収容部材102を平行移動させて移動させるよう変更してもよい。
・メイン制御基板76が取込処理に係る制御を行うこととしたが、別途取込処理用の制御基板を設けるように変更してもよい。
・遊技球を遊技媒体として遊技を行う各種遊技機に取込装置100を配設してもよい。
・遊技媒体収容部材102を揺動するのがソレノイド104ではなく、例えばステッピングモータ等に変更してもよい。
・遊技媒体収容部材の形状は、リボルバー型等に変更してもよい。
・初期駆動制御と再駆動制御とにおける駆動時間を異ならせる制御は、遊技球を遊技者に対して払出す払出装置において適用してもよい。
・再駆動制御においては、ソレノイド104を1回通電する制御を行うようにしたが、これを遊技球の取込が検出されなかった場合、規定遊技媒体数の遊技球の取込が検出されるまで、2回以上繰り返して通電するように変更してもよい。この場合、2回目以降の全ての通電時間が第2駆動時間である101.3202msである必要はなく、例えば、1回目の制御で60.0416ms、2回目の制御で101.3202ms、3回目の制御で60.0416ms通電するようにしてもよい。すなわち、再駆動制御において遊技球が通出されるまで複数回に亘って通電する場合には、ソレノイド104を通電する複数回の所定時間の中に第2所定時間である101.3202msを含めるようにすればよい。
・通出された遊技球の数が規定遊技媒体数に満たない場合に再駆動制御を行う構成を示したがこれは以下のように変更してもよい。すなわち、収容位置にあることが検出されている遊技媒体収容部118,119のいずれかが、初期駆動制御を実行した後に通出位置に変位していないと、位置検出センサ110によって検出される遊技媒体収容部材102の位置から判断された場合に、再駆動制御が行われるように変更してもよい。
次に、上記実施形態およびその態様の変更から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記駆動手段は、遊技媒体の通出を許容する許容状態となる許容位置と前記遊技媒体の通出を規制する規制状態となる規制位置との間で動作する動作部材と、当該動作部材を動作させるソレノイドとを備え、前記動力は、当該ソレノイドに通電させる電力であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
(ロ)前記制御手段は、前記通出検出手段により検出された遊技媒体の個数を計数する計測監視時間を設定し、当該計測監視時間内において、計数された遊技媒体数が前記規定遊技媒体数に満たない場合に、前記再駆動制御を実行することを特徴とする請求項1〜請求項3、及び前記技術思想イのいずれか1項に記載の遊技機。
(ハ)流入部から流入される遊技媒体を通出部に通出する遊技媒体処理手段と、前記遊技媒体処理手段の動作を制御する制御手段とを備える遊技機において、前記遊技媒体処理手段は、流入された遊技媒体の前記通出部からの通出を許容する許容位置と当該通出を規制する規制位置とのいずれか一方の位置に動作する駆動手段と、前記駆動手段の位置を検出する位置検出手段を備えており、前記制御手段は、前記駆動手段に第1所定時間の間、動力を与えて前記駆動手段を前記規制位置から前記許容位置へ動作させるための初期駆動制御を実行し、当該初期駆動制御の実行後、前記位置検出手段により検出される前記駆動手段の位置が前記許容位置に存在しない場合には前記駆動手段を前記規制位置から前記許容位置へ再び動作させるための再駆動制御を実行し、前記再駆動制御は、前記駆動手段に対して1回又は複数回の動力を再び与える制御であって、前記動力を1回与える場合には前記駆動手段に動力を与える所定時間を前記第1所定時間とは異なる第2所定時間とし、前記動力を複数回与える場合には前記駆動時間に動力を与える複数回の所定時間の中に前記第2所定時間を含めることを特徴とする遊技機。
100…取込装置、102…遊技媒体収容部材、104…ソレノイド、105〜109…収容検出センサ、110…位置検出センサ、111…第1通出部、112…第2通出部、114…第1取込検出センサ、115…第2取込検出センサ、118…第1遊技媒体収容部、118a…第1球入口、118b…第1球出口、119…第2遊技媒体収容部、119a…第2球入口、119b…第2球出口、123…流入口。