[go: up one dir, main page]

JP2007235081A - 有機led素子 - Google Patents

有機led素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2007235081A
JP2007235081A JP2006152457A JP2006152457A JP2007235081A JP 2007235081 A JP2007235081 A JP 2007235081A JP 2006152457 A JP2006152457 A JP 2006152457A JP 2006152457 A JP2006152457 A JP 2006152457A JP 2007235081 A JP2007235081 A JP 2007235081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting layer
layer
hole
organic led
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006152457A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Suwa
俊一 諏訪
Izuru Kashima
出 鹿島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Display Corp
Original Assignee
Kyocera Display Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Display Corp filed Critical Kyocera Display Corp
Priority to JP2006152457A priority Critical patent/JP2007235081A/ja
Publication of JP2007235081A publication Critical patent/JP2007235081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】従来より発光効率を高めることのできる有機LED素子を提供する。
【解決手段】発光層6は、正孔輸送性発光層6aと電子輸送性発光層6bとからなる。また、正孔ブロッキング層17は、電子輸送性発光層6bに接するとともに、電子輸送性発光層6bに含まれるドーパント材料と発光波長の同じドーパント材料を含む。正孔輸送性発光層6aはオレンジ色発光層とすることができ、電子輸送性発光層6bは青色発光層とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機LED(Light−Emitting Diode)素子に関する。
有機LED素子は、有機EL(Electro Luminescence)素子とも呼ばれ、有機物中に注入された電子と正孔が再結合して生じた励起子によって発光が起こる現象を利用した素子である。
近年では、この有機LED素子を用いたディスプレイの開発が盛んに行われている。これは、有機LEDディスプレイが、液晶ディスプレイに比較して、広い視野角、速い応答速度および高いコントラストなどを有することによるものである。
一般に、有機LED素子は、陰極と陽極の間に発光層が挟持された構造を有している。有機LED素子に電圧を印加すると、陰極からは電子が、陽極からは正孔がそれぞれキャリアとして注入される。これらのキャリアが発光層の内部で再結合すると、励起子が発生して発光が起こる。発光には、励起子の励起一重項状態からの発光を利用したものと、励起三重項状態からの発光を利用したものとがあるが、後者の方が高い発光効率が得られることが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
このような有機LED素子においては、陰極と発光層の間に正孔ブロッキング層を設けることによって、正孔を発光層内に閉じ込めて電子との再結合の確立を高めるとともに、生成した励起子が陰極の側へ拡散するのを防ぐことが行われる。特に、発光に燐光を利用する場合では、励起子の寿命が長いために、励起子が発光層の外に拡散して発光効率を低下させるおそれが高くなる。正孔ブロッキング層を設けることにより、励起子がこの層を越えて陰極の側へ移動するのを防ぐことができるので、発光効率の低下を抑制することが可能となる。
タン(Tung)、外7名、SID 04 DIGEST、2004年、p.48−51
しかしながら、正孔の一部は、発光層から正孔ブロッキング層に移動して電子と再結合する。これにより、正孔ブロッキング層の内部で、目的とする色の発光とは別の発光が起こったり、あるいは、発光ではなく発熱が起こったりする。こうした励起子の失活はいわば無駄な失活であり、有機LED素子の発光効率を低下させる原因となっていた。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、従来より発光効率を高めることのできる有機LED素子を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明は、陽極と陰極によって挟持され、ホスト材料およびドーパント材料を含む発光層を備えた有機LED素子において、
前記発光層の前記陰極の側には、前記発光層に接して正孔ブロッキング層が設けられており、
前記正孔ブロッキング層はドーパント材料を含むことを特徴とするものである。
前記発光層は、正孔輸送性発光層と電子輸送性発光層とからなり、
前記正孔ブロッキング層は、前記電子輸送性発光層に接するとともに、前記電子輸送性発光層に含まれるドーパント材料と発光波長の同じドーパント材料を含むものとすることができる。
この場合、前記正孔輸送性発光層はオレンジ色発光層であり、
前記電子輸送性発光層は青色発光層であるとすることができる。
また、前記正孔輸送性発光層は青色発光層であり、
前記電子輸送性発光層はオレンジ色発光層であるとすることもできる。
また、前記正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料は、前記発光層に含まれるドーパント材料とは発光波長が異なるものとすることもできる。
この場合、前記発光層は、正孔輸送性発光層と電子輸送性発光層とからなり、
前記正孔輸送性発光層はオレンジ色発光層であり、
前記電子輸送性発光層は青色発光層であって、
前記正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料は緑色に発光するものとすることができる。
また、前記発光層は、正孔輸送性発光層と電子輸送性発光層とからなり、
前記正孔輸送性発光層はオレンジ色発光層であり、
前記電子輸送性発光層は青色発光層であって、
前記正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料は青色に発光するものとすることもできる。ここで、電子輸送性発光層に含まれるドーパント材料と、正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料とは、異なる発光波長を有するものとする。
本発明によれば、正孔ブロッキング層がドーパント材料を含むので、従来より発光効率を高めることのできる有機LED素子とすることができる。
実施の形態1.
有機LEDディスプレイでフルカラー表示を実現する方法の1つに、白色光を出射する有機LED素子とカラーフィルタを組み合わせて用いる方法がある。この場合、白色光は、有機LED素子の発光層にオレンジ色発光層と青色発光層を設け、これらを同時に発光させることによって得られる。しかしながら、この方法では、有機LED素子からの発光光の一部がカラーフィルタによって吸収されてしまうので、高輝度の光を得るためには、発光効率を高くすることが必要となる。
一方、上述の通り、陰極と発光層の間に正孔ブロッキング層を設けることによって、正孔や励起子が陰極の側へ拡散するのを防ぐことができる。しかしながら、正孔の一部は、発光層から正孔ブロッキング層に移動する。このため、発光層だけでなく、正孔ブロッキング層においても、電子と正孔の再結合が起こる。これにより、目的とするオレンジ色や青色の発光とは別の発光が起こったり、あるいは、発光ではなく発熱が起こったりする。
そこで、本発明者は、正孔ブロッキング層にドーパント材料を添加することによって、正孔ブロッキング層の内部で起こる励起子の失活を目的とする発光光に利用することを考え、本発明に至った。すなわち、本発明は、これまで無駄な失活として終わっていた正孔ブロッキング層内での電子と正孔の再結合を積極的に利用することによって、有機LED素子の発光効率の向上を図るものである。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態について述べる。尚、本明細書において、正孔注入性とは陽極から正孔を注入され得る能力を称し、正孔輸送性とは注入された正孔を発光層へ輸送する能力を称する。また、電子注入性とは陰極から電子を注入され得る能力を称し、電子輸送性とは注入された電子を発光層へ輸送する能力を称する。
図1は、本実施の形態における有機LED素子1の模式的断面図である。図において、基板2の上には、陽極3、正孔注入層4、正孔輸送層5、発光層6、正孔ブロッキング層7、電子輸送層8、電子注入層9および陰極10が形成されている。また、発光層6は、正孔輸送層5の上に形成された正孔輸送性発光層6aと、正孔輸送性発光層6aの上に形成された電子輸送性発光層6bとからなっている。
正孔輸送性発光層6aおよび電子輸送性発光層6bのいずれにも、正孔輸送性のホスト材料と電子輸送性のホスト材料が含まれている。但し、正孔輸送性発光層6aでは、正孔輸送性のホスト材料の割合が多く、電子輸送性発光層6bでは、電子輸送性のホスト材料の割合が多い。また、正孔輸送性発光層6aは、オレンジ色に発光するドーパント材料を含み、電子輸送性発光層6bは、青色に発光するドーパント材料を含む。そして、正孔ブロッキング層7は、電子輸送性のホスト材料と、電子輸送性発光層6bと同じドーパント材料とを含む。
以下、有機LED素子1を構成する各部材について説明する。
基板2には、可視光に対して透過率の高い材料が用いられる。具体的には、アルカリガラス、無アルカリガラスおよび石英ガラスなどの無機ガラスの他に、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール並びにポリフッ化ビニリデンおよびポリフッ化ビニルなどのフッ素含有ポリマーなどの透明材料が挙げられる。
陽極3には、透明であって仕事関数の大きな金属若しくはその合金または他の導電性化合物が用いられる。例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、SnOまたはZnOなどを陽極材料として用いることができる。例えば、基板2の上に、これらの膜を蒸着法またはスパッタ法などによって成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、陽極3を形成することができる。
正孔注入層4と正孔輸送層5は、ともに正孔輸送性の有機材料によって構成される。すなわち、陽極3とのイオン化ポテンシャルの差が小さいことによって、陽極3からの正孔注入障壁が低く、また、正孔移動度の高い材料が用いられる。
本実施の形態においては、例えば、陽極3の上に銅フタロシアニンを蒸着することによって、正孔注入層4を形成することができる。また、銅フタロシアニンに代えて、4,4′,4″−トリス{N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ}トリフェニルアミンおよび4,4′,4″−トリス{N,N−ジフェニルアミノ}トリフェニルアミンなどのトリフェニルアミン誘導体などを用いることもできる。
正孔輸送層5としては、例えば、N,N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(α−NPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス[N−フェニル−N−(2−ナフチル)−4’−アミノビフェニル−4−イル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(NPTE)、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(HTM2)およびN,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)などを用いることができる。本実施の形態においては、例えば、正孔注入層4の上にα−NPDを蒸着することによって、正孔輸送層5を形成することができる。
発光層6は、ホスト材料およびドーパント材料からなっている。ホスト材料は、それ自体で発光可能な材料であるが、ドーパント材料と組み合わせて使用することによって、ホスト材料の発光波長特性を変化させることができる。
ホスト材料としては、例えば、8−キノリノールおよびその誘導体を配位子としたアルミニウム錯体などを用いることができる。
ドーパント材料としては、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム錯体(Alq)、ビス(8−ヒドロキシ)キナルジンアルミニウムフェノキサイド(Alq′OPh)、ビス(8−ヒドロキシ)キナルジンアルミニウム−2,5−ジメチルフェノキサイド(BAlq)、モノ(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)リチウム錯体(Liq)、モノ(8−キノリノラート)ナトリウム錯体(Naq)、モノ(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)リチウム錯体、モノ(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)ナトリウム錯体およびビス(8−キノリノラート)カルシウム錯体(Caq)などのキノリン誘導体の金属錯体、テトラフェニルブタジエン、フェニルキナクドリン(QD)、アントラセン、ペリレン並びにコロネンなどを用いることができる。
本実施の形態においては、発光層6は、正孔輸送性発光層6aと電子輸送性発光層6bとからなる。そして、正孔輸送性発光層6aはオレンジ色発光層であり、電子輸送性発光層6bは青色発光層である。但し、正孔輸送性発光層6aを青色発光層とし、電子輸送性発光層6bをオレンジ色発光層とすることもできる。これらの層は、正孔輸送性および電子輸送性の有機材料をホスト材料とし、これにオレンジ色または青色に発光するドーパント材料が添加されてなるものとすることができる。
陽極3と陰極10の間に直流電流が印加されると、陽極3からは、正孔注入層4と正孔輸送層5を介して、正孔輸送性発光層6aへ正孔が注入される。また、陰極10からは、電子注入層9、電子輸送層8および正孔ブロッキング層7を介して、電子輸送性発光層6bへ電子が注入される。さらに、これらの発光層の界面で正孔と電子の移動が起こると、各発光層の内部のホスト材料で正孔と電子が再結合してホスト材料が励起される。次いで、ホスト材料からドーパント材料に励起エネルギーが移動して、ドーパント材料が励起される。そして、励起されたドーパント材料が基底状態に戻る際に、ドーパント材料の発光ピーク波長に応じた固有の色の発光が起こる。このとき、視認者には、各発光層の発光色の混色が有機LED素子1の発光色として認識される。
このように、正孔輸送性発光層6aには、電子輸送性発光層6bから電子が注入される。一方、電子輸送性発光層6bには、正孔輸送性発光層6aから正孔が注入される。そして、これらの発光層の界面から所定の厚さの領域を発光帯域として、正孔輸送性発光層6aでオレンジ色の光が発光し、同時に、電子輸送性発光層6bで青色の光が発光すると、人間の目には白色の光が発光したものとして映る。
有機LED素子1においては、発光層6の陰極10の側に、発光層6、具体的には、電子輸送性発光層6bに接して正孔ブロッキング層7が設けられている。正孔ブロッキング層7は、発光層6から電子輸送層8への正孔や励起子の移動をブロックする層である。
例えば、発光層にカルバゾール骨格を有する化合物を用いた場合、この化合物は正孔輸送性を有しているものの、イオン化ポテンシャルが大きいために、注入された正孔が陰極側に抜けやすいという問題がある。そこで、陰極側に正孔ブロッキング層を設けることにより、正孔が陰極側に移動するのを抑制することが可能となる。
本実施の形態における正孔ブロッキング層7は、正孔輸送性発光層6aや電子輸送性発光層6bに用いられる電子輸送性のホスト材料と同じホスト材料と、電子輸送性発光層6bに用いられるドーパント材料と同じドーパント材料とからなるものとする。これにより、正孔ブロッキング層7のホスト材料で正孔と電子が再結合してホスト材料が励起される。次いで、ホスト材料からドーパント材料に励起エネルギーが移動して、ドーパント材料が励起される。そして、励起されたドーパント材料が基底状態に戻る際に、ドーパント材料の発光ピーク波長に応じた固有の色、すなわち、本実施の形態においては青色の発光が起こる。すなわち、本実施の形態の構成によれば、正孔ブロッキング層7で起こる正孔と電子の再結合を利用することにより、電子輸送性発光層6bで起こる発光の色と同じ色の光を正孔ブロッキング層7でも生じさせることができる。
このように、正孔ブロッキング層7で青色の光を発光させることによって、正孔輸送性発光層6a、電子輸送性発光層6bおよび正孔ブロッキング層7のそれぞれで発光した光の混色が有機LED素子1の発光光として視認される。ここで、有機LED素子1では、視認者は、陽極3の側から有機LED素子1を観察する。このため、正孔ブロッキング層7でのキャリアの再結合を利用しない場合、すなわち、従来の有機LED素子の場合には、視認者から見て前面にある正孔輸送性発光層6aでの発光が強くなり、発光光はオレンジがかった白色光となる。これに対して、本実施の形態の構成によれば、正孔ブロッキング層7でも青色の発光を起こしているので、従来より青色の発光光の強度が強くなっている。これにより、従来よりオレンジ味が相対的に弱くなるので、より色純度の高い白色光を得ることができる。
尚、本実施の形態において、正孔輸送性発光層6aを青色発光層とし、電子輸送性発光層6bをオレンジ色発光層とした場合にも、正孔ブロッキング層7は、正孔輸送性発光層6aや電子輸送性発光層6bに用いられる電子輸送性のホスト材料と同じホスト材料と、電子輸送性発光層6bに用いられるドーパント材料と同じドーパント材料とからなるものとする。この場合、従来の有機LED素子では、視認者から見て前面にある電子輸送性発光層6bでの発光が強くなることによって、発光光は青味がかった白色光となる。しかし、本実施の形態の構成とすることにより、従来より相対的に青味を弱くすることができるので、従来より色純度に優れた白色光を得ることが可能となる。
図1の有機LED素子1において、電子輸送層8および電子注入層9は、ともに電子輸送性の有機材料から構成される。
電子輸送層8には、電子親和力が大きく電子の移動度が大きい材料が用いられる。例えば、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール(BND)および2−(4−t−ブチルフェニル)−5−(4−ビフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)などが挙げられる。
電子注入層9は、陰極10からの電子の注入を容易にしたり、陰極10との密着性を良好にしたりする。電子注入層9には、例えば、LiF(フッ化リチウム)などのアルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属のハロゲン化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の酸化物などが用いられる。これらの材料は絶縁性であるので、膜厚は10nm以下とすることが好ましく、5nm以下とすることがより好ましい。
陰極10には、仕事関数の小さな金属またはその合金が用いられる。具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属および周期表第3族の金属などが挙げられる。この内、安価で化学的安定性のよい材料であることから、Al(アルミニウム)、Mg(マグネシウム)、または、MgとAl、MgとAg(銀)、MgとIn(インジウム)若しくはAlとLi(リチウム)などの合金を用いることができる。例えば、電子注入層10の上に、これらの膜を蒸着法によって成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、陰極10を形成することができる。
以上述べたように、本実施の形態は、正孔ブロッキング層でのキャリアの再結合を有機LED素子の発光光として積極的に利用するので、結果として、従来より高効率の有機LED素子とすることができる。
また、電子輸送性発光層に含まれるドーパント材料と発光波長の同じドーパント材料を正孔ブロッキング層に添加することによって、従来より色純度に優れ、また、高い輝度を有する白色光を得ることが可能となる。
実施の形態2.
有機LED素子においては、用途により要求される発光色が異なる場合がある。したがって、有機LED素子には、バリエーションに富んだ発光色を実現することが求められている。
そこで、本発明者は、実施の形態1と同様に、正孔ブロッキング層にドーパント材料を添加することによって、正孔ブロッキング層の内部で起こる励起子の失活を発光光として利用することを考えた。但し、実施の形態1とは、正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料の発光波長と、発光層に含まれるドーパント材料の発光波長とが異なる点で相違する。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態について述べる。
図2は、本実施の形態における有機LED素子11の模式的断面図である。図において、基板12の上には、陽極13、正孔注入層14、正孔輸送層15、発光層16、正孔ブロッキング層17、電子輸送層18、電子注入層19および陰極20が形成されている。また、発光層16は、正孔輸送層15の上に形成された正孔輸送性発光層16aと、正孔輸送性発光層16aの上に形成された電子輸送性発光層16bとからなっている。
正孔輸送性発光層16aおよび電子輸送性発光層16bのいずれにも、正孔輸送性のホスト材料と電子輸送性のホスト材料が含まれている。但し、正孔輸送性発光層16aでは、正孔輸送性のホスト材料の割合が多く、電子輸送性発光層16bでは、電子輸送性のホスト材料の割合が多い。また、正孔輸送性発光層16aは、オレンジ色に発光するドーパント材料を含み、電子輸送性発光層16bは、青色に発光するドーパント材料を含む。そして、正孔ブロッキング層17は、電子輸送性のホスト材料と、緑色に発光するドーパント材料とを含む。
以下、有機LED素子11を構成する各部材について説明する。
基板12には、可視光に対して透過率の高い材料が用いられる。具体的には、アルカリガラス、無アルカリガラスおよび石英ガラスなどの無機ガラスの他に、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール並びにポリフッ化ビニリデンおよびポリフッ化ビニルなどのフッ素含有ポリマーなどの透明材料が挙げられる。
陽極13には、透明であって仕事関数の大きな金属若しくはその合金または他の導電性化合物が用いられる。例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、SnOまたはZnOなどを陽極材料として用いることができる。例えば、基板2の上に、これらの膜を蒸着法またはスパッタ法などによって成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、陽極13を形成することができる。
正孔注入層14と正孔輸送層15は、ともに正孔輸送性の有機材料によって構成される。すなわち、陽極13とのイオン化ポテンシャルの差が小さいことによって、陽極13からの正孔注入障壁が低く、また、正孔移動度の高い材料が用いられる。
本実施の形態においては、例えば、陽極13の上に銅フタロシアニンを蒸着することによって、正孔注入層14を形成することができる。また、銅フタロシアニンに代えて、4,4′,4″−トリス{N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ}トリフェニルアミンおよび4,4′,4″−トリス{N,N−ジフェニルアミノ}トリフェニルアミンなどのトリフェニルアミン誘導体などを用いることもできる。
正孔輸送層15としては、例えば、N,N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(α−NPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス[N−フェニル−N−(2−ナフチル)−4’−アミノビフェニル−4−イル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(NPTE)、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(HTM2)およびN,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)などを用いることができる。本実施の形態においては、例えば、正孔注入層14の上にα−NPDを蒸着することによって、正孔輸送層15を形成することができる。
発光層16は、ホスト材料およびドーパント材料からなっている。ホスト材料は、それ自体で発光可能な材料であるが、ドーパント材料と組み合わせて使用することによって、ホスト材料の発光波長特性を変化させることができる。
ホスト材料としては、例えば、8−キノリノールおよびその誘導体を配位子としたアルミニウム錯体などを用いることができる。
ドーパント材料としては、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム錯体(Alq)、ビス(8−ヒドロキシ)キナルジンアルミニウムフェノキサイド(Alq′OPh)、ビス(8−ヒドロキシ)キナルジンアルミニウム−2,5−ジメチルフェノキサイド(BAlq)、モノ(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)リチウム錯体(Liq)、モノ(8−キノリノラート)ナトリウム錯体(Naq)、モノ(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)リチウム錯体、モノ(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)ナトリウム錯体およびビス(8−キノリノラート)カルシウム錯体(Caq)などのキノリン誘導体の金属錯体、テトラフェニルブタジエン、フェニルキナクドリン(QD)、アントラセン、ペリレン並びにコロネンなどを用いることができる。
本実施の形態においては、発光層16は、正孔輸送性発光層16aと電子輸送性発光層16bとからなる。そして、正孔輸送性発光層16aはオレンジ色発光層であり、電子輸送性発光層16bは青色発光層である。但し、正孔輸送性発光層16aを青色発光層とし、電子輸送性発光層16bをオレンジ色発光層とすることもできる。これらの層は、正孔輸送性および電子輸送性の有機材料をホスト材料とし、これにオレンジ色または青色に発光するドーパント材料が添加されてなるものとすることができる。
陽極13と陰極20の間に直流電流が印加されると、陽極13からは、正孔注入層14と正孔輸送層15を介して、正孔輸送性発光層16aへ正孔が注入される。また、陰極20からは、電子注入層19、電子輸送層18および正孔ブロッキング層17を介して、電子輸送性発光層16bへ電子が注入される。さらに、これらの発光層の界面で正孔と電子の移動が起こると、各発光層の内部のホスト材料で正孔と電子が再結合してホスト材料が励起される。次いで、ホスト材料からドーパント材料に励起エネルギーが移動して、ドーパント材料が励起される。そして、励起されたドーパント材料が基底状態に戻る際に、ドーパント材料の発光ピーク波長に応じた固有の色の発光が起こる。
発光層16の陰極20の側には、発光層16、具体的には、電子輸送性発光層16bに接して正孔ブロッキング層17が設けられている。正孔ブロッキング層17は、発光層16から電子輸送層18への正孔の移動をブロックする層である。
例えば、発光層にカルバゾール骨格を有する化合物を用いた場合、この化合物は正孔輸送性を有しているものの、イオン化ポテンシャルが大きいために、注入された正孔が陰極側に抜けやすいという問題がある。そこで、陰極側に正孔ブロッキング層を設けることにより、正孔が陰極側に移動するのを抑制することが可能となる。
本実施の形態における正孔ブロッキング層17は、正孔輸送性発光層16aや電子輸送性発光層16bに用いられる電子輸送性のホスト材料と同じホスト材料と、これらの発光層に含まれるドーパント材料とは発光波長が異なるドーパント材料、具体的には、緑色に発光するドーパント材料とからなるものとする。
正孔ブロッキング層17を上記の構成とすると、まず、正孔ブロッキング層17のホスト材料で正孔と電子が再結合してホスト材料が励起される。次いで、ホスト材料からドーパント材料に励起エネルギーが移動して、ドーパント材料が励起される。そして、励起されたドーパント材料が基底状態に戻る際に、ドーパント材料の発光ピーク波長に応じた固有の色、すなわち、本実施の形態においては緑色の光の発光が起こる。
本実施の形態において、正孔輸送性発光層16aには、電子輸送性発光層16bから電子が注入される。また、電子輸送性発光層16bには、正孔輸送性発光層16aから正孔が注入される。さらに、正孔ブロッキング層17には、これらの発光層から正孔が注入される。そして、正孔輸送性発光層16aでオレンジ色の光が、電子輸送性発光層16bで青色の光が、正孔ブロッキング層17で緑色の光がそれぞれ発光すると、視認者には、各発光層の発光色の混色、すなわち、黄緑がかった白色が有機LED素子11の発光色として見える。
本実施の形態において、正孔ブロッキング層17に添加するドーパント材料は、発光層16に含まれるドーパント材料と発光波長の異なるものであればよく、緑色に発光するドーパント材料に限られるものではない。所望とする発光光の色に応じて、適宜ドーパント材料を選択し、正孔ブロッキング層17に添加することが好ましい。
例えば、正孔ブロッキング層17に対して、電子輸送性発光層16bに含まれるドーパント材料とは発光波長の異なる青色のドーパント材料を添加することもできる。特に、電子輸送性発光層16bに含まれるドーパント材料よりも青味の強いドーパント材料を、正孔ブロッキング層17に添加すると、このようなドーパント材料を添加しない場合に比べて、より色純度のよい白色光を得ることができる。尚、発光層に青味の強いドーパント材料を添加した場合にも白色光の色純度を高めることができるが、有機LED素子の駆動寿命の著しい低下を招く。これに対して、正孔ブロッキング層に添加した場合には、駆動寿命の低下を軽減することができる。
本実施の形態において、正孔輸送層15に正孔輸送性の高い材料を用いた場合には、正孔が電子輸送性発光層16bや正孔ブロッキング層17へ移動する傾向が強くなる。このため、有機LED素子11の発光色は、電子輸送性発光層16bや正孔ブロッキング層17での発光による色に支配されて青緑がかった白色光となる。
一方、電子輸送層18に電子輸送性の高い材料を用いた場合には、電子が電子輸送性発光層16bや正孔輸送性発光層16aに移動する傾向が強くなる。このため、有機LED素子11の発光色は、電子輸送性発光層16bや正孔輸送性発光層16aでの発光による色に支配されて青赤(ピンク)がかった白色光となる。
さらに、本実施の形態において、正孔輸送性発光層16aを青色発光層とし、電子輸送性発光層16bをオレンジ色発光層とした上で、正孔輸送層15に正孔輸送性の高い材料を用いた場合には、有機LED素子11の発光色は赤緑(黄色)がかった白色光となる。
図2の有機LED素子11において、電子輸送層18および電子注入層19は、ともに電子輸送性の有機材料から構成される。
電子輸送層18には、電子親和力が大きく電子の移動度が大きい材料が用いられる。例えば、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール(BND)および2−(4−t−ブチルフェニル)−5−(4−ビフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)などが挙げられる。
電子注入層19は、陰極20からの電子の注入を容易にしたり、陰極20との密着性を良好にしたりする。電子注入層19には、例えば、LiF(フッ化リチウム)などのアルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属のハロゲン化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の酸化物などが用いられる。これらの材料は絶縁性であるので、膜厚は10nm以下とすることが好ましく、5nm以下とすることがより好ましい。
陰極20には、仕事関数の小さな金属またはその合金が用いられる。具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属および周期表第3族の金属などが挙げられる。この内、安価で化学的安定性のよい材料であることから、Al(アルミニウム)、Mg(マグネシウム)、または、MgとAl、MgとAg(銀)、MgとIn(インジウム)若しくはAlとLi(リチウム)などの合金を用いることができる。例えば、電子注入層19の上に、これらの膜を蒸着法によって成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、陰極20を形成することができる。
以上述べたように、本実施の形態は、正孔ブロッキング層でのキャリアの再結合を有機LED素子の発光光として積極的に利用するので、結果として、従来より高効率の有機LED素子とすることができる。
また、正孔ブロッキング層に発光層とは異なる発光波長のドーパント材料を添加することによって、有機LED素子の発光光の色味を変えることができる。尚、本実施の形態においては、オレンジ色と青色の発光層を用いたが、本発明はこれに限られるものではない。発光層および正孔ブロッキング層で発光する個々の光の色を変えることによって、バリエーションに富んだ発光色を有機LED素子で実現することが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。
以下、本発明の実施例について述べる。
実施例1.
ガラス基板の上にITOを成膜して、陽極を形成した。次に、これを真空蒸着機の中に入れ、真空蒸着機の内部を1×10−6Torrまで減圧した。次いで、式(1)に示す物質を2Å/秒の速度で40nmの厚さに蒸着して、陽極の上に正孔注入層を形成した。さらに、式(2)に示す物質を2Å/秒の速度で20nmの厚さに蒸着して、正孔注入層の上に正孔輸送層を形成した。
式(1)
Figure 2007235081
式(2)
Figure 2007235081
式(3)に示す物質および式(4)に示す物質をホスト材料とし、式(5)に示す物質をドーパント材料として、正孔輸送層の上にこれらを同時に蒸着することによって、厚さ20nmの正孔輸送性発光層を形成した。ホスト材料の蒸着速度は、2Å/秒とした。また、ドーパント材料の蒸着速度は、0.02Å/秒とした。
式(3)
Figure 2007235081
式(4)
Figure 2007235081
式(5)
Figure 2007235081
続いて、式(4)に示す物質および式(3)に示す物質をホスト材料とし、式(6)に示す物質をドーパント材料として、正孔輸送性発光層の上にこれらを同時に蒸着することによって、厚さ40nmの電子輸送性発光層を形成した。ホスト材料の蒸着速度は、2Å/秒とした。また、ドーパント材料の蒸着速度は、0.02Å/秒とした。
式(6)
Figure 2007235081
続いて、式(4)に示す物質を2Å/秒の速度で、また、式(6)に示す物質をドーパントとして0.02Å/秒の速度で同時に電子輸送性発光層の上に蒸着し、正孔ブロッキング層を形成した。
次いで、式(7)に示す物質を2Å/秒の速度で20nmの厚さに蒸着して、正孔ブロッキング層の上に電子輸送層を形成した。
式(7)
Figure 2007235081
次に、LiFを0.5Å/秒の速度で0.5nmの厚さに蒸着し、電子輸送層の上に電子注入層を形成した。続いて、Alを5Å/秒の速度で100nmの厚さに蒸着して、電子注入層の上に陰極を形成した。
得られた有機LED素子の発光特性を評価したところ、正孔ブロッキング層からの青緑色の発光が見られた。また、500cd/mの輝度を得るときの電流効率は9.7cd/Aであり、駆動電圧は11.2Vであった。
実施例2.
正孔ブロッキング層を形成する際に、式(8)に示す物質を同時に蒸着した他は、実施例1と同様にして有機LED素子を形成した。
式(8)

Figure 2007235081
図3は、得られた有機LED素子の発光スペクトルである。尚、比較例1として、正孔ブロッキング層にドーパント材料を添加しない従来の有機LED素子の発光スペクトルについても示している。また、表1は、これらの有機LED素子の発光光について、CIE色度座標のx値およびy値と、外部量子効率とを比較したものである。
表1
Figure 2007235081
図3および表1より、実施例2では、比較例より黄緑がかった白色光が得られることが分かった。
実施例3.
正孔ブロッキング層を形成する際に、式(9)に示す物質を同時に蒸着した他は、実施例1と同様にして有機LED素子を形成した。
式(9)
Figure 2007235081
図4は、得られた有機LED素子の発光スペクトルである。尚、比較例2として、正孔ブロッキング層にドーパント材料を添加しない従来の有機LED素子の発光スペクトルについても示している。また、表2は、これらの有機LED素子の発光光について、CIE色度座標のx値およびy値と、外部量子効率とを比較したものである。
表2
Figure 2007235081
図4および表2より、実施例3では、比較例2より青味の強い白色光が得られることが分かった。
実施の形態1における有機LED素子の模式的断面図である。 実施の形態2における有機LED素子の模式的断面図である。 実施例2および比較例1について、発光スペクトルを比較したものである。 実施例3および比較例2について、発光スペクトルを比較したものである。
符号の説明
1,11 有機LED素子
2,12 基板
3,13 陽極
4,14 正孔注入層
5,15 正孔輸送層
6,16 発光層
7,17 正孔ブロッキング層
8,18 電子輸送層
9,19 電子注入層
10,20 陰極

Claims (7)

  1. 陽極と陰極によって挟持され、ホスト材料およびドーパント材料を含む発光層を備えた有機LED素子において、
    前記発光層の前記陰極の側には、前記発光層に接して正孔ブロッキング層が設けられており、
    前記正孔ブロッキング層はドーパント材料を含むことを特徴とする有機LED素子。
  2. 前記発光層は、正孔輸送性発光層と電子輸送性発光層とからなり、
    前記正孔ブロッキング層は、前記電子輸送性発光層に接するとともに、前記電子輸送性発光層に含まれるドーパント材料と発光波長の同じドーパント材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機LED素子。
  3. 前記正孔輸送性発光層はオレンジ色発光層であり、
    前記電子輸送性発光層は青色発光層であることを特徴とする請求項2に記載の有機LED素子。
  4. 前記正孔輸送性発光層は青色発光層であり、
    前記電子輸送性発光層はオレンジ色発光層であることを特徴とする請求項2に記載の有機LED素子。
  5. 前記正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料は、前記発光層に含まれるドーパント材料とは発光波長が異なることを特徴とする請求項1に記載の有機LED素子。
  6. 前記発光層は、正孔輸送性発光層と電子輸送性発光層とからなり、
    前記正孔輸送性発光層はオレンジ色発光層であり、
    前記電子輸送性発光層は青色発光層であって、
    前記正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料は緑色に発光することを特徴とする請求項5に記載の有機LED素子。
  7. 前記発光層は、正孔輸送性発光層と電子輸送性発光層とからなり、
    前記正孔輸送性発光層はオレンジ色発光層であり、
    前記電子輸送性発光層は青色発光層であって、
    前記正孔ブロッキング層に含まれるドーパント材料は青色に発光することを特徴とする請求項5に記載の有機LED素子。
JP2006152457A 2006-01-31 2006-05-31 有機led素子 Pending JP2007235081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006152457A JP2007235081A (ja) 2006-01-31 2006-05-31 有機led素子

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022539 2006-01-31
JP2006152457A JP2007235081A (ja) 2006-01-31 2006-05-31 有機led素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007235081A true JP2007235081A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38555315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006152457A Pending JP2007235081A (ja) 2006-01-31 2006-05-31 有機led素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007235081A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20090040233A (ko) * 2007-10-19 2009-04-23 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치
JP2010034484A (ja) * 2008-07-01 2010-02-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2010026859A1 (en) * 2008-09-05 2010-03-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, and electronic device
WO2011024346A1 (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 シャープ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、および有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JP2011508368A (ja) * 2007-12-11 2011-03-10 グローバル・オーエルイーディー・テクノロジー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 青色発光層を備えた白色oled
JP2013526773A (ja) * 2010-05-11 2013-06-24 メルク パテント ゲーエムベーハー 有機エレクトロルミネッセンスデバイス
JP2014197547A (ja) * 2007-09-27 2014-10-16 株式会社半導体エネルギー研究所 発光素子、照明装置及び発光装置
JP2016225313A (ja) * 2011-02-11 2016-12-28 株式会社半導体エネルギー研究所 発光素子及び発光装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000315583A (ja) * 1999-03-02 2000-11-14 Nec Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ
JP2002343571A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 有機電界発光素子
JP2004006165A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Toyota Industries Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2005020283A2 (en) * 2003-08-20 2005-03-03 Eastman Kodak Company White light-emitting device with improved doping

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000315583A (ja) * 1999-03-02 2000-11-14 Nec Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ
JP2002343571A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 有機電界発光素子
JP2004006165A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Toyota Industries Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2005020283A2 (en) * 2003-08-20 2005-03-03 Eastman Kodak Company White light-emitting device with improved doping

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11462704B2 (en) 2007-09-27 2022-10-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, lighting device, light-emitting device, and electronic device
US11108009B2 (en) 2007-09-27 2021-08-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, lighting device, light-emitting device, and electronic device
US10636992B2 (en) 2007-09-27 2020-04-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, lighting device, light-emitting device, and electronic device
US10115926B2 (en) 2007-09-27 2018-10-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, lighting device, light-emitting device, and electronic device
US9685623B2 (en) 2007-09-27 2017-06-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, lighting device, light-emitting device, and electronic device
JP2014197547A (ja) * 2007-09-27 2014-10-16 株式会社半導体エネルギー研究所 発光素子、照明装置及び発光装置
KR20160026958A (ko) * 2007-10-19 2016-03-09 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 소자를 제작하기 위한 방법
JP2009117356A (ja) * 2007-10-19 2009-05-28 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子、発光装置、並びに電子機器
KR101710355B1 (ko) 2007-10-19 2017-02-27 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 소자를 제작하기 위한 방법
JP2013214523A (ja) * 2007-10-19 2013-10-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子および発光装置
KR20090040233A (ko) * 2007-10-19 2009-04-23 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치
KR101598440B1 (ko) 2007-10-19 2016-02-29 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치
TWI487157B (zh) * 2007-12-11 2015-06-01 Global Oled Technology Llc 具有藍光發射層之白光有機發光二極體
KR101614403B1 (ko) * 2007-12-11 2016-04-21 글로벌 오엘이디 테크놀러지 엘엘씨 청색 발광층을 갖는 백색 oled
JP2011508368A (ja) * 2007-12-11 2011-03-10 グローバル・オーエルイーディー・テクノロジー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 青色発光層を備えた白色oled
JP2010034484A (ja) * 2008-07-01 2010-02-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機エレクトロルミネッセンス素子
US9356250B2 (en) 2008-09-05 2016-05-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, comprising an organometallic complex light-emitting material, a light-emitting device and an electronic device comprising the light-emitting element
CN102217419A (zh) * 2008-09-05 2011-10-12 株式会社半导体能源研究所 发光元件、发光器件和电子器件
WO2010026859A1 (en) * 2008-09-05 2010-03-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, and electronic device
WO2011024346A1 (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 シャープ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、および有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JP2013526773A (ja) * 2010-05-11 2013-06-24 メルク パテント ゲーエムベーハー 有機エレクトロルミネッセンスデバイス
JP2016225313A (ja) * 2011-02-11 2016-12-28 株式会社半導体エネルギー研究所 発光素子及び発光装置
US10084156B2 (en) 2011-02-11 2018-09-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, and display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7279235B2 (en) OLEDs doped with phosphorescent compounds
CN100484349C (zh) 有机发光元件
US6413656B1 (en) Reduced symmetry porphyrin molecules for producing enhanced luminosity from phosphorescent organic light emitting devices
JP3589960B2 (ja) 有機el素子
JP5738690B2 (ja) 電気リン光に基づく高効率有機発光デバイス
EP2175503A2 (en) White organic electroluminescent device
KR20030014119A (ko) 방출층 및 정공 수송층 중에 색 중성 도펀트를 갖는 유기발광장치
KR20060066645A (ko) 유기 el 소자
JP2008028371A (ja) 有機発光装置
JP2007235081A (ja) 有機led素子
CN100508242C (zh) 有机电致发光器件
JP5109054B2 (ja) 有機電界発光素子
JP2007200662A (ja) 有機led素子の製造方法
KR101101940B1 (ko) 이중 도핑을 이용한 고효율 진적색 인광 유기발광소자 및 그 제조 방법
JP2007200776A (ja) 有機led素子の製造方法
CN110140427A (zh) 有机电致发光器件和照明装置
JPH1154277A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2005048315A2 (en) Light emitting devices and materials for use in the devices
JP2000100568A (ja) 有機発光素子
JP3206741B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3525434B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2010141359A (ja) 有機電界発光素子及び発光装置
KR20080088930A (ko) Kl 호스트 재료를 사용한 새로운 유기전계발광소자 및이를 구비한 표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110823