JP2007230149A - 画像形成装置およびその制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用者への負担を抑制しつつ十分な精度のレジスト調整を可能とする技術を提供することができる。
【解決手段】 記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、記録ヘッドの往復運動による第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成手段と、パターン形成手段で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し濃度のばらつき度を算出することを各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定手段と、測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御手段とを備える。
【選択図】図8
【解決手段】 記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、記録ヘッドの往復運動による第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成手段と、パターン形成手段で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し濃度のばらつき度を算出することを各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定手段と、測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御手段とを備える。
【選択図】図8
Description
本発明は、画像形成装置における画像形成位置の調整技術に関するものである。特に、インクジェットプリンタにおける異なるヘッド間における主走査方向のレジスト調整技術、または、往路記録/復路記録間のレジスト調整技術に関する。
従来のインクジェットプリンタにおける記録時の位置合わせ(以降、レジスト調整と呼ぶ)の技術として、例えば、エッジ検出法および濃度検出法がある。
エッジ検出法では、位置合わせを行う調整パターンとして複数の矩形のべた画像を用いる。調整パターンを互いに重ならないように記録した後、リニアエンコーダにより得られた位置を基準に光学センサで各調整パターンのエッジを検出して距離を算出する。解像度の高い光学センサを用いることにより、精度の高いエッジ検出を実現することが可能である。この技術を用いた製品としては、キヤノン社のBJ−W9000などがある。
一方、濃度検出法では、相対的な位置関係が異なって重ね記録された複数の調整パターンを用いレジスト調整を行う。複数の調整パターンを形成した後、調整パターンの中で濃度が一番低いものを選択し記録タイミングを導出する。この技術は、前述したエッジ検出法と比較し、解像度の低い比較的安価な光学センサで実現できるという長所がある。また、調整パターンがグラフィックの実記録に近いためグラフィックに適したレジスト調整ができるという長所を備えている(特許文献1)。
特開平10−329381号公報
ところで、一般的に調整パターンを検出する際、記録形成した部分の用紙の傾きや反射率の不均一性により検出信号は影響を受ける。そしてその影響により、レジスト調整精度の低下を引き起こす。ただし、従来はこのレジスト調整精度の低下は記録解像度に比較し小さいものであったため無視することが可能であった。
しかしながら、近年では記録解像度の向上の要求に伴ってインクの小液滴化が進み、上述のレジスト調整精度の低下による問題点が顕在化するに至っている。すなわち、レジスト調整精度の低下が記録解像度に比較し相対的に大きなものになった。なお、この問題点はエッジ検出法および濃度検出法何れについても当てはまることになる。
この問題点に対して、例えばエッジ検出法において、パターンを増設してエッジ検出のサンプル数を増やし平均化処理を施すことで精度低下の軽減は可能である。しかし、そのためには多くのテスト記録領域と記録時間を必要としてしまい、利用者に対しコスト的・時間的な負担を伴う。
一方、濃度検出法において、粗調整と微調整の2段階に調整工程を分け、微調整では、2つのプリント間の相対的な位置ずれに対する濃度変化の大きいパターンを用いる方法で精度低下の軽減は可能である。しかし、調整工程を分けることにより調整パターンが増加してしまう点、主滴に続くサテライトの着弾の影響により微調整パターンにおいて十分な濃度変化が得られにくい点が課題として残る。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ユーザへの不都合を抑制しつつ十分な精度のレジスト調整を可能とする技術を提供することに有る。
記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、記録ヘッドの往復運動による第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成手段と、パターン形成手段で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し濃度のばらつき度を算出することを各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定手段と、測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御手段とを備える。
第1の記録ヘッドおよび第2の記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを第1記録ヘッドで記録される第1の部分パターンと第2記録ヘッドで記録される第2の部分パターンとに分け、第1、第2の記録ヘッドの走査運動時の第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成手段と、パターン形成手段で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し濃度のばらつき度を算出することを各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定手段と、測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき第1、第2の記録ヘッドの走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御手段とを備える。
記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の制御方法において、走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、記録ヘッドの往復運動による第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成工程と、パターン形成工程で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し濃度のばらつき度を算出することを各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定工程と、測定工程で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御工程とを備える。
記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の制御プログラムにおいて、走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、記録ヘッドの往復運動による第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成工程を実行するためのプログラムコードと、パターン形成工程で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し濃度のばらつき度を算出することを各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定工程を実行するためのプログラムコードと、測定工程で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御工程を実行するためのプログラムコードとを備える。
本発明によれば、利用者への負担を抑制しつつ十分な精度のレジスト調整を可能とする技術を提供することができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下に説明する実施の形態では、インクジェット方式に従う記録ヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説明する。なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。つまり、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
(第1実施形態)
本発明に係る画像形成装置の第1実施形態として、カラーインクジェットプリンタを例に挙げて以下に説明する。
本発明に係る画像形成装置の第1実施形態として、カラーインクジェットプリンタを例に挙げて以下に説明する。
<装置構成>
図1は、第1実施形態に係るカラーインクジェットプリンタの外観斜視図である。なお、図においては装置内部を露出させるためフロントカバーを取り外した状態を示している。
図1は、第1実施形態に係るカラーインクジェットプリンタの外観斜視図である。なお、図においては装置内部を露出させるためフロントカバーを取り外した状態を示している。
図において、150は交換式のインクジェットカートリッジ、102はそのインクジェットカートリッジを着脱自在に保持するキャリッジユニットである。103はインクジェットカートリッジ150をキャリッジユニット102に固定するためのホルダである。インクジェットカートリッジ150をキャリッジユニット102内に装着してからカートリッジ固定レバー104を操作すると、これに連動してインクジェットカートリッジ150をキャリッジユニット102に圧接する。また、当該圧接によってインクジェットカートリッジ150の位置決めが行われると同時に、キャリッジユニット102に設けられた所要の信号伝達用の電気接点とインクジェットカートリッジ150側の電気接点とのコンタクトが行われる。105は電気信号をキャリッジユニット102に伝えるためのフレキシブルケーブルである。また、130はキャリッジユニット102に設けられた反射型光学センサである。これは本実施形態の自動レジスト調整において、用紙に記録形成された調整パターンの濃度を検出する機能を果たす。キャリッジ走査(主走査方向)および用紙搬送動作(副走査方向)を組み合わせることにより、光学センサ130は用紙上に形成された調整パターンの濃度を任意に検出することができる。なお、光学センサ130は用紙の端部検知に利用しても良い。
106はキャリッジユニット102を主走査方向に往復走査させるための駆動源をなすキャリッジモータである。107は動力をキャリッジユニット102に伝達するキャリッジベルトである。111は主走査方向に存在しキャリッジユニット102の支持を行うとともにその移動を案内するガイドシャフトである。109はキャリッジユニット102に取り付けられた透過型のフォトカプラ、110はキャリッジホームポジション付近に設けられた遮光板である。112はインクジェットヘッドの前面をキャップするキャップ部材やこのキャップ内を吸引する吸引部、さらにはヘッド前面のワイピングを行う部材などの回復系を含むホームポジションユニットである。
113は用紙などの記録媒体を排出するための排出ローラであり、不図示の拍車状ローラと協動して記録媒体を挟み込み、これをプリンタの外へと排出する。114はラインフィードユニットであり、記録媒体を副走査方向へ所定量搬送する。
図2は、インクジェットカートリッジ150の構造を説明するための斜視図である。ここで、(A)は、カートリッジ150の分解斜視図であり、(B)は、カートリッジ150のプリントヘッド部の主要部構造を示す模式図である。
ここで、215はブラック(Bk)のインクを収納したインクタンク、216はシアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のインクを収納したインクタンクである。これらのインクタンクはインクジェットカートリッジ本体に対して着脱できるようになっている。217はインクタンク216が収納する各色インクのインクジェットカートリッジ本体側のインク供給管220に対する連結口である。218は同じくインクタンク215が収納するブラックインクの連結口であり、当該連結によってインクジェットカートリッジ本体に保持されているプリントヘッド201に対してインクの供給が可能となる。219は電気接点部であり、キャリッジユニット102に設けられた電気接点部とコンタクトする。なお電気接点のコンタクトに伴って、フレキシブルケーブル105を介しプリンタ本体制御部から電気信号の受容が可能となる。
プリントヘッド201は、Bkのインクを吐出するノズルを配列したBkインク吐出部と、それぞれY、MおよびCのインクを吐出するノズル群を一体かつインライン配置したヘッドである。なお、カラーインク吐出部はBkの吐出口配列範囲に対応して配列されている。
用紙などの記録媒体108と所定の隙間(例えば約0.5〜2.0mm程度)をおいて対面する吐出口面221には、所定のピッチで複数の吐出口222が形成される。そして、共通液室223と各吐出口222とを繋ぐ各液路224の壁面に沿ってインク吐出の利用されるエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)225が配設されている。
また、カートリッジ150は、吐出口222がキャリッジ102の走査方向と交差する方向に並ぶような位置関係でキャリッジ102に搭載されている。そして、電気接点部219を介して入力された画像信号または吐出信号に基づいて、対応する電気熱変換体(以下においては、「吐出ヒータ」とも呼ぶ)225を駆動する。具体的には、液路224内のインクを膜沸騰させ、そのときに発生する気泡の圧力によって吐出口222からインクを吐出させる。
図3は、反射型光学センサ130を説明するための模式図である。
反射型光学センサ130は、発光部331と受光部332を有している。発光部331から発した光Iin335は被記録媒体108の表面で反射する。反射光としては正反射と乱反射が存在するが、記録媒体108上に形成された画像の濃度をより正確に検出のためは乱反射光Iref337を検出することが望ましい。そのため、受光部332は発光部331からの光の入射角と異なるよう配置している。検出し得られた検出信号はプリンタの電気基板に伝えられる。
ここでは、C,M,Y,Kの各色のインクの吐出を行う全てのヘッドについてのレジスト調整を行うために、発光部としては白色LEDもしくは3色LED、受光部としては可視光域に感度をもつフォトダイオードを用いるものとする。ただし、重ね記録された互いの相対記録位置と濃度の関係を検出する場合において、異なる色間の調整を行う場合には、検出感度の高い色を選択可能である3色LEDを用いることがより好適である。
なお、詳しくは後述するが記録媒体108上に形成された画像の濃度の検出と言っても、濃度の絶対値を検出する必要はなく相対的な濃度が検出できれば良い。また、後述する調整パターン群に属する各パターン(調整パターンに含まれるひとつのパターンを以後、パッチと呼ぶ)内の相対的な濃度差が検出できる程度の検出分解能を有していれば良い。
さらに、光学センサ130を含む検出系の安定度に関しては、調整パターン群を一式検出し終わるまでに検出濃度差に影響を与えない程度であれば良い。感度調整については、例えば、用紙の非記録部分に光学センサ130を移動して行う。調整方法としては、検出レベルが上限値となるように発光部331の発光強度の調整を行う、あるいは、受光部332内の検出アンプの利得の調整を行う方法がある。なお、感度調整は必須ではないが、S/Nを向上させ検出精度を高める方法として好適である。
なお、光学センサ130の空間解像度に関しては後述するが、調整パターン群に属する各パターン(パッチ)内のエリアファクタによる濃度変動が検出できる程度であればよい。つまり、記録ヘッドによる記録解像度までの空間解像度を有する必要は無く、後述する調整用パターンが判別ができる程度(例えば50〜100dpi程度)の解像度を持っていれば良い。
図4は、第1実施形態に係るカラーインクジェットプリンタの制御回路の概略ブロック図である。
コントローラ400は主制御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のCPU401、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM403、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM405を有する。ホスト装置410は、画像データの供給源である。具体的には、プリントに係る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータの他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インタフェース(I/F)412を介してコントローラ400と送受信される。
操作部420は操作者による指示入力を受容するスイッチ群である。電源スイッチ422、プリント開始を指示するためのスイッチ424、吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ426がある。また、マニュアルでレジスト調整を行うためのレジスト調整起動スイッチ427、マニュアルで該調整値を入力するためのレジスト調整値設定入力部429等を有する。
センサ群430は装置の状態を検出するためのセンサ群であり、上述の反射型光学センサ130、ホーム・ポジションを検出するためのフォトカプラ109および環境温度を検出するために適宜の部位に設けられた温度センサ434等を有する。
ヘッドドライバ440は、プリントデータ等に応じて記録ヘッド201内の吐出ヒータ441を駆動するドライバである。ヘッドドライバ440は、プリントデータを吐出ヒータ441の位置に対応させて整列させるシフト・レジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ回路がある。さらに、駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータ441を作動させる論理回路素子の他、ドット形成位置合わせのために駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。
記録ヘッド201には、サブヒータ442が設けられている。サブヒータ442はインクの吐出特性を安定させるための温度調整を行うものであり、吐出ヒータ441と同時にプリントヘッド基板上に形成された形態および/またはプリント・ヘッド本体ないしはヘッド・カートリッジに取り付けられる形態とすることができる。
モータ・ドライバ450は主走査モータ452を駆動するドライバであり、副走査モータ462はプリント媒体108を搬送(副走査)するために用いられるモータであり、モータ・ドライバ460はそのドライバである。
<装置のレジスト調整動作>
次に、レジスト調整動作の概要について説明する。
次に、レジスト調整動作の概要について説明する。
図5は、第1実施形態に係るカラーインクジェットプリンタにおけるレジスト調整動作の全体フローチャートである。なお、以下のステップ内の各制御は、コントローラ400により実行される。
ステップS501では、レジスト調整を行う対象のヘッド(例えばBk)を選択し、そのヘッドを用いて記録媒体上に、第1のパターンを往走査時に、第2のパターンを復走査時に記録する。第1のパターン、第2のパターンにより、例えば、主走査方向に並んだ10mm四方の矩形パターンが複数個形成される。ここで、第1のパターンの記録は一定の記録タイミングで記録を行い、第2のパターンの記録は少しずつ記録タイミングをずらしている。その結果、第1のパターンと第2のパターンとの記録位置は相対的に主走査方向に1ドットずつ異なるように記録されている。なお、ここでは、第1のパターンを一定に、第2のパターンをずらして記録するよう構成したが、第1のパターンと第2のパターンの記録位置が走査方向に相対的にずれるような構成であればよい。
なお、例えば、個々のパッチを形成する第1のパターンおよび第2のパターンは同一のものを用い、第2のパターンの記録時においてパッチ毎に吐出タイミングをずらすことにより各パッチを形成するのが基本的な考え方である。ただし、通常は1ドットずつずらしたパッチを形成すれば検出に十分であることから、1ドットずつずらした画像データをあらかじめ作成しておき、これを記録する方が構成としては簡単になる。調整用パターンの詳細については後述する。
ステップS502では、キャリッジユニット102を走査することにより、ステップS401で形成した各パッチの濃度を逐次光学センサ130で読み取り、検出値(サンプル値)を回路基板(不図示)へと伝送する。回路基板内では、検出された信号をA/D変換し、検出対象のパッチと関連付けて値を記憶する。なお、キャリッジの走査速度は、キャリッジの姿勢を安定させて読み取りの精度を確保するために一定速とすることが望ましい。なお、検出値は各パッチ内の異なる位置から複数個取得する。
ステップS503では、ステップS502で取得された各パッチにおける検出値の変化に基づいて、第1のパターンと第2のパターンとの相対的な記録位置が正しく記録される記録タイミングを導出する。詳細動作については後述する。
ステップS504では、ステップS503で導出した記録タイミングを記憶部(不図示)に記憶する。
このような一連のステップにより記憶部に記憶された記録タイミングに基づき、以後の記録動作を実行することにより、往走査での記録と復走査での記録の相対的な位置を合わせることが可能となる。
<調整用パターン群と検出信号の関係>
以下では、本発明の最も特徴的な部分である、調整用パターンの濃度検出に基づくパラメータの決定(ステップS503)について詳細に説明する。
以下では、本発明の最も特徴的な部分である、調整用パターンの濃度検出に基づくパラメータの決定(ステップS503)について詳細に説明する。
図6は、レジスト調整に用いるパターン群の模式図である。なお、図5において白丸で描かれるドットは往走査で記録媒体上に形成されるドットを示し、黒丸で描かれるドットは復走査で形成されるドットを示すものである。つまり、実際のドットの色または濃さを示すものでは無く、各ドットは同一のプリントヘッドから吐出されるインクで形成された同一色・同一濃さのドットである。
図6(A)は往走査と復走査で記録位置が相対的に合っている状態におけるパッチの一部を拡大した図を示している。一方、(B)は記録位置が相対的に少しずれた状態、(C)は記録位置がさらにずれた状態におけるパッチの一部を拡大した図を示している。
ここで示すプリントパターン群は、プリント位置がずれるに従ってプリント部全体の濃度が低下するようになっている。すなわち、図6(A)では、エリアファクタは約100%である。図6(B)、(C)に示すようにプリント位置がずれるに従い、往走査のドット(白抜きドット)と復走査のドット(黒ドット)の重なりが大きくなる。同時に、プリントされていない領域、すなわちドットによって覆われていない領域も広がる。この結果、エリアファクタが低下するので、平均すれば全体的な濃度は減少するのである。
なお、調整パターンとして1ドット1スペースなどを用いることも可能であるが、その場合より高解像度の光学センサが必要となりコスト高の原因になることから、複数ドット複数スペース(図6における4ドット4スペース等)を用いることが望ましい。
これらのパターン群の意図するところは、往復のプリント位置が相互にずれるのに対してエリアファクタが減少することにある。ドットの濃度はエリアファクタに強く依存する。そのため、ドットが重なりによる濃度上昇よりもプリントされていない領域の増加の方が、全体の濃度に与える影響が大きい。
ところで、背景技術にも述べたように、近年の記録の高解像度化に伴い、相対的に被記録媒体の傾きや反射率の不均一性に依存する誤差の影響を受け易くなっている。そのため、複数のパッチそれぞれについて平均濃度を算出したとしても、適正なパッチの選択が困難となっている。
そこで、本実施形態では、各パッチ内の平均濃度を求めるのではなく、パッチ内の濃度変化を検出することのできる光学解像度を備えた光学センサを用いて各パッチについてパッチ内の複数の濃度検出値のばらつきの度合いを求める。そして、そのばらつきの度合いの大きさに基づいて最適レジスト調整値を求めるのである。つまり、ばらつきの度合いは、平均値などに比較しS/Nが高くとれることを利用しているのである。
第1パターンおよび第2パターンとして、例えば主走査方向に規則的な調整パターンを用いた場合、スキャンしながら検出された1パッチ内における濃度値はある振幅を持って周期的に増減する。
図8は、往復走査による記録にずれが有るパッチ内の濃度検出を例示的に示す図である。なお、図中の矩形枠は光学センサ130の開口部(検出範囲)の大きさを示している。なお(a)〜(c)はパッチ上を光学センサ130が走査する際の時間経過を示すものであり、パッチはすべて同一のものである。また、ここでは説明を簡単にするために、センサの開口部を矩形としているが、開口部は矩形に限らず円形のものなどを用いても良い。
図から分かるように、主走査方向に相対的な記録のずれが生じている場合、光学センサ130の開口部の位置により、開口部に含まれるパッチ形状に変化が生じていることがわかる。つまり、開口部に含まれるパッチの形状に注目した場合、検出値を取得する光学センサ130の開口部の位置により、エリアファクタに変化が生じる。そのため、同一パッチ内であっても、図8のようにずれがあるパッチにおいて複数の検出値を取得した場合、その得られる検出値はばらつくことになる。
図から分かるように、主走査方向に相対的な記録のずれが生じている場合、光学センサ130の開口部の位置により、開口部に含まれるパッチ形状に変化が生じていることがわかる。つまり、開口部に含まれるパッチの形状に注目した場合、検出値を取得する光学センサ130の開口部の位置により、エリアファクタに変化が生じる。そのため、同一パッチ内であっても、図8のようにずれがあるパッチにおいて複数の検出値を取得した場合、その得られる検出値はばらつくことになる。
図9は、往復走査による記録にずれが無いパッチ内の濃度検出を例示的に示す図である。つまり、パッチのエリアファクタはほぼ100%となっている点が前述の図8と異なる。
前述のずれがある場合(図8)と異なり、光学センサ130の開口部の位置による、開口部に含まれるパッチ形状には変化が生じない。そのため、同一パッチ内においては、得られる検出値のばらつきはほとんどないことになる。
つまり、相対的な記録位置が異なって重ね記録された複数の調整パターンにおいては、エリアファクタが100%に最も近い状態(図9)では、濃度変化量は小さく、100%よりも小さくなるにつれ(図8)濃度検出値のばらつきは大きくなる。基本的にはこのばらつきの度合いを評価対象とするが、具体的には、パッチ内の複数の検出値に対する標準偏差(σ)を求めることでこれを行う。
図7は、記録媒体上に走査方向に形成された調整パターン(複数のパッチ)を例示的に示す図である。キャリッジユニット102などの主走査部材に搭載した光学センサ130を、調整パターンの上部を通るように走査させ、その光学特性(濃度)の変化を各パッチ内それぞれにおいて複数取得する。
図10は、図7に示す複数のパッチ上を光学センサを走査した際の濃度の検出値の実測例を示す図である。図において、縦軸は濃度であり、横軸はプリント位置を示している。なお、パッチの存在しない位置では、記録媒体自体の濃度が検出される。また、(a)〜(i)で示すプリント位置パラメータは、図7と共通である。
光学センサ130により得られた各パッチ内の複数の検出値から、以下の標準偏差を求める式を用いて、各パッチにおける濃度のばらつきの度合いを算出する。
ここで、nはパッチ内での測定回数、Vkはk回目(kはn以下)の測定における濃度値、V_aveはパッチ内で測定した検出値の平均値である。
算出した標準偏差の値は、1パッチ内の相対値であり、記録位置により紙の反射率が変化した場合においても、その影響を受けにくい。そのため、記録位置の異なる、他のパッチから得た標準偏差の値との間でと直接ばらつきの度合いを比較することができる。なお、ここではバラツキ度として標準偏差を用いているがバラツキの程度を示す統計量であれば構わない。
図11は、各パッチの複数の濃度検出値の標準偏差および平均の算出結果を示す図である。
図11(A)は、各パッチについて300個の検出値を取得し標準偏差を算出した結果を示しており、縦軸は標準偏差、横軸はプリント位置を示している。いる。一方、図11(B)は比較のため、同じ300個の検出値について平均を算出した結果を示しており、縦軸は平均、横軸はプリント位置を示している。
なお、上述したように、標準偏差の値はパッチ内のエリアファクタが100%に近いほど小さい。そして、エリアファクタが100%から小さくなるにつれ大きくなる。そこで、最もエリアファクタが大きくなるパッチを標準偏差の値が最も小さくなるパッチから決定する。そして、ステップS501においてそのパッチを記録した際の記録タイミングをレジスト調整値として決定する。
記録したパッチを光学センサ130で読み込む際に、記録媒体自体の表面反射率や、プラテンの影響、または白地との濃度差が少ない淡色インクにおける外乱等の影響を受ける。そのため、図11(B)の(e)の位置のパッチのように特異点を示すことがある。この場合、レジスト調整の最適値を判断すると、本来最適な調整位置である(f)ではなく(e)を選んでしまうことになる。一方、標準偏差はパッチ内での相対値のみを評価する値であるため、図11(A)では上述した影響により1パッチ内で濃度に変化が生じた場合においても特異点の発生を低減可能であり、最適なレジスト調整位置である(f)を選ぶことができる。
上述した、第1実施形態に係るカラーインクジェットプリンタのレジスト調整の詳細フローチャートを図12に示す。なお、より適切なレジスト調整値を算出するために、各パッチに対応する標準偏差に対し多項式近似などを適用し補間を行っても良い。つまり、多項式近似などにより得られた近似曲線の最小値(極小値)に対応する位置からレジスト調整値を導出するのである。
以上説明したとおり本実施形態によれば、従来濃度検出法と同様に実記録に近い条件での調整を実現できる。さらに、複数のパッチそれぞれにおける濃度値のばらつきの度合いを指標とすることにより、記録媒体の傾きや反射率の不均一性に依存する誤差の影響を受けにくい、精度の高いレジスト調整を実現できる。これにより、着弾精度の高い記録を行うことができる記録装置を提供することができる。
なお、本実施形態で用いる光学センサ130は、キャリッジに搭載されているため、キャリッジ走査により、紙面上の反射率と、紙のない位置(プラテン)における反射率を測定できる。また、調整パッチ内の濃度の変化量が検出可能な程度に高解像度のセンサである。そのため、用紙端部の検出に利用する、高解像度センサとしてことも可能である。そのため、紙端部における反射率の変化から、用紙端部を検知することが可能であり、用紙端部検知センサとして共用することができる。共用することにより、プリンタトータルのコストパフォーマンスを高めることが可能となる。
また、本実施形態においては、往走査の記録と復走査の記録との間のレジスト調整として説明を行ったが、2列以上の吐出口列から構成される記録ヘッドにおける、吐出口列間のレジスト調整にも適用可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどがある。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (11)
- 記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを、前記記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、前記記録ヘッドの往復運動による、前記第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして、前記位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成手段と、
前記パターン形成手段で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し、濃度のばらつき度を算出することを、各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定手段と、
前記測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき、記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 第1の記録ヘッドおよび第2の記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを、前記第1記録ヘッドで記録される第1の部分パターンと前記第2記録ヘッドで記録される第2の部分パターンとに分け、前記第1、第2の記録ヘッドの走査運動時の、前記第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして、前記位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成手段と、
前記パターン形成手段で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し、濃度のばらつき度を算出することを、各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定手段と、
前記測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき、第1、第2の記録ヘッドの走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記タイミング制御手段は、前記測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき複数個の位置ずれ検出用パターンから1つの位置ずれ検出用パターンを選択し、該位置ずれ検出用パターンを記録した際の記録タイミングに基づいて制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記タイミング制御手段は、前記測定手段で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき関数近似を行い、該関数においてばらつきが最小となる値に対応する記録タイミングに基づいて制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記位置ずれ検出用パターンは、走査方向のずれ量が大きくなるに従い濃度が減少するパターンであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記位置ずれ検出用パターンは、走査方向のずれ量が無い場合に該パターンにより前記記録媒体の覆われる比率が100%となるパターンであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1または第2の部分パターンの主走査方向に連続して記録される画素群で規定される幅をWとしたとき、
前記測定手段によって濃度検出する対象となる領域の前記主走査方向のサイズは、前記記録ヘッドで記録可能な隣接する画素間の距離よりも大きく、2×W未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記測定手段は、前記位置ずれ検出用パターンが形成された部分の記録媒体からの乱反射光に基づいて濃度を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記測定手段は、記録媒体端部の検知を合わせて行うことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを、前記記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、前記記録ヘッドの往復運動による、前記第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして、前記位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成工程と、
前記パターン形成工程で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し、濃度のばらつき度を算出することを、各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定工程と、
前記測定工程で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき、記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 記録ヘッドを走査運動させることで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の制御プログラムであって、
走査運動方向の記録位置ずれを検出するための位置ずれ検出用パターンを、前記記録ヘッドの往走査運動時で記録される第1の部分パターンと復走査運動時に記録される第2の部分パターンとに分け、前記記録ヘッドの往復運動による、前記第1、第2の部分パターンの何れか一方の記録タイミングを徐々にずらして、前記位置ずれ検出用パターンを複数個形成するパターン形成工程を実行するためのプログラムコードと、
前記パターン形成工程で形成された位置ずれ検出用パターン内の複数の異なる位置の光学濃度を測定し、濃度のばらつき度を算出することを、各位置ずれ検出用パターンについて実行する測定工程を実行するためのプログラムコードと、
前記測定工程で得られた各位置ずれ検出用パターンの濃度のばらつき度に基づき、記録ヘッドの往復走査運動時の記録タイミングの制御を行うタイミング制御工程を実行するためのプログラムコードと、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御プログラム。
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-
2006
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