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JP2007220745A - III族窒化物p型半導体の製造方法 - Google Patents

III族窒化物p型半導体の製造方法 Download PDF

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JP2007220745A JP2006036925A JP2006036925A JP2007220745A JP 2007220745 A JP2007220745 A JP 2007220745A JP 2006036925 A JP2006036925 A JP 2006036925A JP 2006036925 A JP2006036925 A JP 2006036925A JP 2007220745 A JP2007220745 A JP 2007220745A
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Abstract

【課題】駆動電圧が低く、且つ、1μAでの順方向電圧の時間的な変化量が少なく、信頼性の高いIII族窒化物半導体発光素子の製造に有用なIII族窒化物p型半導体の製造方法を提供すること。
【解決手段】p型ドーパントを含むIII族窒化物半導体の成長終了後降温する際に、該III族窒化物半導体の(10−10)面のX線ロッキングカーブ半値幅が400arcsec以下になるように制御しつつ、成長終了から90秒以内に窒素源の供給を停止することを特徴とするIII族窒化物p型半導体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、高出力の青色、緑色、あるいは紫外領域の光を発する発光素子の製造に有用なIII族窒化物p型半導体の製造方法に関する。
近年、短波長の光を発光する発光素子用の半導体材料として、III族窒化物半導体材料が注目を集めている。一般にIII族窒化物半導体は、サファイア単結晶を始めとする種々の酸化物結晶、炭化珪素単結晶およびIII−V族化合物半導体単結晶等を基板として、その上に有機金属気相化学反応法(MOCVD法)や分子線エピタキシー法(MBE法)あるいは水素化物気相エピタキシー法(HVPE法)等によって積層される。
現在、工業レベルで最も広く採用されている結晶成長方法は、基板としてサファイアやSiC、GaN、AlN等を用い、その上に有機金属気相化学反応法(MOCVD法)を用いて作製する方法で、前述の基板を設置した反応管内にIII族の有機金属化合物とV族の原料ガスを用い、温度700℃〜1200℃程度の領域でn型層、発光層およびp型層を成長させる。各半導体層の成長後、基板もしくはn型層に負極を形成し、p型層に正極を形成することによって発光素子を得ることが出来る。
例えば特許第3063756号公報では、静電耐圧の向上などの発光素子の信頼性向上のために、互いにn型不純物ドープ量が異なる多層膜をn型クラッド層として用いたり、あるいは、互いにp型不純物ドープ量が異なる多層膜をp型クラッド層として用いている。また、特開平9−312416号公報では、p型層の総膜厚を10〜150nmにすることで、発光層の結晶劣化を抑制し、素子信頼性の向上を行なっている。しかし、これらの方法では、工程が複雑になったり、p型層の結晶性に問題が発生したりする可能性がある。
窒化ガリウム膜の結晶性(特に転位密度)を解析するために、(10−10)面のX線ロッキングカーブ(XRC)半値幅の解析が有効であることが、例えばJpn.J.Appl.Phys.Vol.42(2003)L1−L3に報告されている。しかし、窒化ガリウム単膜での報告例しかなく発光ダイオード構造の積層膜での報告例はない。要するに、p型層の作製方法によってp型層の結晶性を向上させ、素子信頼性を改善することに関してはこれまで具体的に検討されていない。
また、発光素子において、低電流領域の印加電圧(例えば、1μAでの順方向電圧)が低い場合、あるいは、エージングによってその値が時間とともに大きく変化する場合は、発光強度の低下や静電耐圧の低下などが起こり、信頼性が低下することが一般的に知られている。発光素子のユーザーである電子業界は、1μAでの順方向電圧の最低値を仕様書に記載しているのが通常である。しかし、低電流領域での印加電圧の改善に関する技術の報告はこれまでなされていない。
特許第3063756号公報 特開平9−312416号公報 Jpn.J.Appl.Phys.Vol.42(2003)L1−L3
本発明の目的は、20mAでの順方向電圧(駆動電圧)が低く、且つ、1μAでの順方向電圧の時間的な変化量が少なく、信頼性の高いIII族窒化物半導体発光素子の製造に有用なIII族窒化物p型半導体の製造方法を提供することである。
本発明は以下の発明を提供する。
(1)III族窒化物p型半導体の製造方法において、p型ドーパントを含むIII族窒化物半導体の成長終了後降温する際に、該III族窒化物半導体の(10−10)面のX線ロッキングカーブ半値幅が400arcsec以下になる条件下で、成長終了から90秒以内に窒素源の供給を停止することを特徴とするIII族窒化物p型半導体の製造方法。
(2)半導体成長終了時の温度が900℃以上1050℃以下である上記1項に記載の製造方法。
(3)窒素源がアンモニアガスである上記1または2項に記載の製造方法。
(4)半導体成長時のキャリアガスが水素ガスを含有している上記1〜3項のいずれか一項に記載の製造方法。
(5)半導体成長終了後のキャリアガスが不活性ガスである上記1〜4項のいずれか一項に記載の製造方法。
(6)半導体成長終了後の窒素源の流量が全ガス体積中の0.001〜10%である上記1〜5項のいずれか一項に記載の製造方法。
(7)成長終了から窒素源の供給を停止するまでの時間が25秒以上である上記1〜6項のいずれか一項に記載の製造方法。
(8)III族窒化物半導体がAlxInyGa1-x-yN(x=0〜0.5、y=0〜0.1)である上記1〜7項のいずれか一項に記載の製造方法。
(9)上記1〜8項のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたIII族窒化物p型半導体。
(10)上記9項に記載のIII族窒化物p型半導体を含むIII族窒化物半導体発光素子。
(11)上記10項に記載のIII族窒化物半導体発光素子からなるランプ。
(12)上記11項に記載のランプが組み込まれている電子機器。
(13)上記12項に記載の電子機器が組み込まれている機械装置。
本発明のIII族窒化物p型半導体の製造方法によれば、p型半導体層の結晶性を良好に保つことができ、20mAでの順方向電圧(駆動電圧)が低く、且つ、1μAでの順方向電圧の時間的な変化量が少なく信頼性の高いIII族窒化物半導体発光素子を製造することが可能になる。
本発明の製造方法を適用できるIII族窒化物p型半導体におけるIII族窒化物半導体には、GaNの他、InN、AlNなどの2元系混晶、InGaN、AlGaNなどの3元系混晶、InAlGaNなどの4元系混晶等が全て含まれる。本発明においてはさらに、窒素以外のV族元素を含む、GaPN、GaNAsなどの3元混晶や、これにInやAlを含むInGaPN、InGaAsN、AlGaPN、AlGaAsNなどの4元混晶、更にIn、Alの両方を含むAlInGaPN、AlInGaAsNや、PとAsの両方を含むAlGaPAsN、InGaPAsNなどの5元混晶、そして全ての元素を含むAlInGaPAsNの6元混晶も、III族窒化物半導体に含まれる。
本発明は、上記の中でも作製が比較的容易で分解の危険性の少ない、GaN、InN、AlNなどの2元系混晶、InGaN、AlGaNなどの3元系混晶、InAlGaNなどの4元系混晶など、V族としてNのみを含むIII族窒化物半導体に特に好適に用いることができる。一般式AlxInyGa1-x-yN(0≦x+y≦1)で表わした場合、xは0〜0.5の範囲が好ましく、yは0〜0.1の範囲が好ましい。
また、本発明に用いることができるp型ドーパントには、III族窒化物半導体にドープしてp型導電性を示すと報告または予想されている、Mg、Ca、Zn、Cd、Hgなどがある。この中でも熱処理による活性化率の高いMgが、p型ドーパントとして特に好ましい。ドーパントの量は、1×1018〜1×1021cm-3が好ましい。1×1018cm-3以下では、発光強度の低下を招く。また、1×1021cm-3より多いと、結晶性の悪化が起きるので好ましくない。さらに好ましくは1×1019〜5×1020cm-3である。
本発明を適用するIII族窒化物p型半導体の成長方法は特に限定されず、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハイドライド気相成長法)、MBE(分子線エピタキシー法)、などIII族窒化物半導体を成長させることが知られている全ての方法に適用できる。好ましい成長方法は、膜厚制御性、量産性の観点からMOCVD法である。
MOCVD法では、キャリアガスとして水素ガス(H2)または窒素ガス(N2)が、III族原料であるGa源としてトリメチルガリウム(TMGa)またはトリエチルガリウム(TEGa)が、Al源としてトリメチルアルミニウム(TMAl)またはトリエチルアルミニウム(TEAl)が、In源としてトリメチルインジウム(TMIn)またはトリエチルインジウム(TEIn)が、窒素源としてアンモニア(NH3)またはヒドラジン(N24)などがそれぞれ用いられる。また、p型ドーパントとしては、Mg原料として例えばビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)またはビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム((EtCp)2Mg)を、Zn原料としてジメチル亜鉛(Zn(CH32)をそれぞれ用いる。
キャリアガスとしてH2を含有している場合、および/または窒素源としてNH3が用いられている場合に本発明の効果は大きい。
p型ドーパントを含有したIII族窒化物半導体を成長させた後、室温まで降温して半導体積層物を成長装置から取り出す手順として、成長時にキャリアガスとして水素ガスを含有している場合、成長終了直後に成長温度と同じ温度においてキャリアガスを水素ガスを含有しない不活性ガスに切り替えることが好ましい。切り替えに要するタイムラグとして許される約1分以上水素ガスの流通を継続すると、駆動電圧が充分低くなり難い。キャリアガスを置換する不活性ガスとしては、窒素ガスが好ましいが、アルゴンまたはヘリウム等およびこれらの混合物を用いることもできる。
また、キャリアガスの切り替えと同時に、窒素源の流量を低下させることが好ましい。成長時の窒素源の供給量は通常、全ガス量の体積のうち10%〜50%であるが、窒素源を低下させた後の窒素源の量は全ガス量の体積のうち5%以下とすることが望ましい。更に望ましくは、1%以下である。窒素源の量が多すぎると、素子の駆動電圧が思うように低下しない。この際、窒素源の流量も0としてしまうとp型層を成す結晶からの窒素の脱離を引き起こしてしまい、素子のVrの低下を招く。窒素源の量は全ガス量の体積のうち0.001%以上とすることが望ましい。更に望ましくは、0.01%以上である。
また、窒素源の流量変更およびキャリアガスの切り替え直後に降温を開始することが望ましい。成長終了後の温度の保持時間が長いと、結晶性の低下を招くだけでなく、発光層への熱ダメージが蓄積され、発光強度が低下する。
また、一旦流量を低下させた窒素源の流量を、降温の過程で完全に0とする操作を行うことが必要である。窒素源の流通を停止することなく300℃などの低温まで温度を下げて作製した素子では、ボンディングの際にかかる熱によって、素子の駆動電圧が上昇する現象が発生する。
降温の途中で窒素源の流量を0とするまでの時間は、25秒以上90秒以下であることが望ましい。25秒未満とした場合には、半導体積層膜の結晶性が低下することで、発光素子の1μAでの順方向電圧の時間的な変化が大きくなり信頼性が低下する。また、90秒を超えた場合には、素子の20mAでの駆動電圧の上昇を招く。
本発明においては、III族窒化物p型半導体の成長終了後降温する際に、III族窒化物p型半導体の(10−10)面のX線ロッキングカーブ(XRC)半値幅が400arcsec以下になる条件下で降温することが重要である。XRC半値幅が400secsecよりも大きくなると、発光素子の1μAでの順方向電圧の時間的な変化が大きくなり、発光素子の信頼性が低下する。好ましくは350arcsec以下になる条件下で降温する。XRCの半値幅は、成膜後の半導体層のX線測定により調べることができる。
図5は、(10−10)面X線ロッキングカーブの測定方法を説明した概略図である。III族窒化物半導体積層物をサファイアC面基板上に積層する場合、III族窒化物p型半導体の(10−10)面は図5に示すように積層膜表面に垂直になる。X線を完全に回折角で入射すると回折X線が検出できなくなるため、図5に示すように煽り角αを1°としてX線を入射させ回折ピークを検出することでXRC半値幅の測定が可能になる。
III族窒化物p型半導体の(10−10)面のXRC半値幅は、III族窒化物p型半導体の成長時の温度によって影響を受ける。そのXRC半値幅を400arcsec以下にするためには、p型層の成長温度は、850℃以上が好ましい。さらに好ましくは900℃以上1050℃以下である。
また、III族窒化物p型半導体のAl組成もその(10−10)面のXRC半値幅に大きく影響する。そのXRC半値幅を400arcsec以下にするためには、III族窒化物p型半導体のAl組成は全III族元素に対して20%以下が好ましい。さらに好ましくは5%以下である。
さらに、III族窒化物p型半導体の成長終了後の窒素源の流量によって、III族窒化物p型半導体の(10−10)面のXRC半値幅は大きく影響を受ける。そのXRC半値幅を400arcsec以下にするためには、窒素源の流量を低下させる際に、窒素源の量は全ガス量の体積のうち0.001%以上とすることが望ましい。更に望ましくは、0.01%以上である。
また、窒素源を停止するまでの時間にも大きく影響を受け、XRC半値幅を400arcsec以下にするためには、III族窒化物p型半導体の成長終了後、窒素源を停止するまでの時間が25秒以上であることが好ましい。さらに好ましくは30秒以上である。
III族窒化物p型半導体の(10−10)面のXRC半値幅が400arcsecを超えると、III族窒化物p型半導体の原子配列に乱れが生じ、III族窒化物p型半導体の結晶性が悪くなることが、p型半導体の断面TEM観察の結果、判明した。このp型半導体の結晶性の悪化が1μAでの順方向電圧の時間的な変化を引き起こすものと思われる。
本発明のIII族窒化物p型半導体の製造方法は、各種半導体素子の製造に用いることができる。例えば、発光ダイオードやレーザーダイオードなどの半導体発光素子の他、各種高速トランジスターや受光素子などIII族窒化物p型半導体を必要とする半導体素子の製造であるなら、どのような半導体素子の製造にも用いることが可能である。これら各種半導体素子の中でも、pn接合の形成と良好な特性の正極の形成を必要とする半導体発光素子の製造に特に好適に用いることができる。
図1は、本発明のIII族窒化物p型半導体の製造方法を用いて製造したIII族窒化物半導体発光素子の断面を模式的に示した図である。基板1上に、必要に応じてバッファ層2を介し、III族窒化物のn型半導体層3、発光層4およびp型半導体層5が順次積層されており、n型半導体層3に負極6が、p型半導体層5に正極7がそれぞれ設けられている。
基板1には、サファイア、SiC、GaN、AlN、Si、ZnO等その他の酸化物基板等従来公知の材料を何ら制限なく用いることができる。好ましくはサファイアである。
バッファ層2は、基板とその上に成長させるn型半導体層3との格子不整合を調整するために必要に応じて設けられる。従来公知のバッファ層技術が必要に応じて用いられる。例えば特開2003−243302号公報などに開示されているSP(Seeding Process)法と呼ばれる格子不整合結晶エピタキシャル成長技術が用いられる。特に、GaN系結晶を作製することが可能な程度の高温でAlN結晶膜を作製するSP法は、生産性の向上などの観点で優れた格子不整合結晶エピタキシャル成長技術である。
n型半導体層3の組成および構造は、この技術分野でよく知られている公知の技術を用いて所望の組成および構造にすればよい。通常、n型半導体層は負極と良好なオーミック接触が得られるコンタクト層と発光層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有するクラッド層からなる。負極6もこの技術分野でよく知られている公知の技術を用いて所望の組成および構造にすればよい。
発光層4も、単一量子井戸構造(SQW)および多重量子井戸構造(MQW)等従来公知の組成および構造を何ら制限なく用いることができる。多重量子井戸構造の場合、厚さが不均一な井戸層と厚さが均一な井戸層を含んだ多重量子井戸構造にすると、素子の駆動電圧が低下し、かつ、発光強度が大きいので好ましい。
p型半導体層5は本発明の製造方法によって形成される。その組成および構造については、この技術分野でよく知られている公知の技術を用いて所望の組成および構造にすればよい。通常、n型半導体層と同様、正極と良好なオーミック接触が得られるコンタクト層と発光層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有するクラッド層からなる。
本発明の方法で作製したp型層に接触させる正極7の材料としては、Au、Ni、Co、Cu、Pd、Pt、Rh、Os、Ir、Ruなどの金属を用いることができる。また、ITOやNiO、CoOなどの透明酸化物を用いることもできる。透明酸化物を用いる形態としては、塊として上記金属膜中に含んでも良いし、層状として上記金属膜と重ねて形成しても良い。勿論、透明酸化物を単独で用いることもできる。透明酸化物としては、透明性および導電性の観点から、ITOが好ましい。
また、正極はほぼ全面を覆うように形成しても構わないし、隙間を開けて格子状や樹形状に形成しても良い。正極を形成した後に、合金化や透明化を目的とした熱アニールを施す場合もあるが、施さなくても構わない。
素子の形態としては、透明正極を用いて半導体側から発光を取り出す、いわゆるフェイスアップ(FU)型としても良いし、反射型の正極を用いて基板側から発光を取り出す、いわゆるフリップチップ(FC)型としても良い。
本発明の製造方法を利用して製造したIII族窒化物半導体発光素子は、例えば当業界周知の手段により透明カバーを設けてランプにすることができる。また、本発明のIII族窒化物半導体発光素子と蛍光体を有するカバーとを組み合わせて白色のランプを作製することもできる。
また、本発明のIII族窒化物半導体発光素子から作製したランプは駆動電圧が低く、且つ信頼性が高いので、この技術によって作製したランプを組み込んだ携帯電話、ディスプレイ、パネル類などの電子機器や、その電子機器を組み込んだ自動車、コンピュータ、ゲーム機、などの機械装置類は、低電力での駆動が可能となり、且つ信頼性が高く、高い特性を実現することが可能である。特に、携帯電話、ゲーム機、玩具、自動車部品などの、バッテリ駆動させる機器類において、省電力の効果を発揮する。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)
図2は本実施例で作製した半導体発光素子用のIII族窒化物半導体積層物の断面を示した模式図である(但し、発光層の井戸層と障壁層は箇略化している)。図2に示すとおり、c面を有するサファイア基板上に、格子不整合結晶のエピタキシャル成長方法によってAlNからなるSP層(バッファ層)を積層し、その上に基板側から順に、厚さ8μmのアンドープGaN下地層、約1×1019cm-3の電子濃度を持つ厚さ2μmの高GeドープGaNコンタクト層、1×1018cm-3の電子濃度を持つ厚さ20nmのIn0.02Ga0.98Nクラッド層、6層の厚さ15nmの3×1017cm-3のSiをドープしたGaN障壁層と5層の厚さ3nmのノンドープのIn0.08Ga0.92Nの薄層で構成される井戸層とを交互に積層させた多重量子井戸構造の発光層、厚さ16nmのMgドープのp型Al0.05Ga0.95Nクラッド層、8×1017cm-3の正孔濃度を持つ厚さ0.2μmのMgドープp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層を順に積層した構造である。
上記のIII族窒化物半導体積層物の作製は、MOCVD法を用いて以下の手順で行った。
先ず、サファイアC面基板を、高周波誘導加熱式ヒータでカーボン製のサセプタを加熱する形式の多数枚の基板を処理できるステンレス製の反応炉の中に導入した。サセプタは、それ自体が回転する機構を持ち、基板を自転させる機構を持つ。サファイア基板は、窒素ガス置換されたグローブボックスの中で、加熱用のカーボン製サセプタ上に載置した。試料を導入後、窒素ガスを流通して反応炉内をパージした。
窒素ガスを8分間に渡って流通した後、誘導加熱式ヒータを作動させ、10分をかけて基板温度を600℃に昇温し、同時に炉内の圧力を15kPa(150mbar)とした。基板温度を600℃に保ったまま、水素ガスと窒素ガスを流通させながら2分間放置して、基板表面のサーマルクリーニングを行なった。
サーマルクリーニングの終了後、窒素キャリアガスのバルブを閉とし、反応炉内へのガスの供給を水素のみとした。
キャリアガスの切り替え後、基板の温度を1150℃に昇温させた。1150℃で温度が安定したのを確認した後、TMAlの配管のバルブを切り替え、TMAlの蒸気を含む気体を反応炉内へ供給して、これを反応炉の内壁に着いた付着物の分解により生じるN原子と反応させて、サファイア基板上にAlNを付着させる処理を開始した。
7分30秒間の処理の後、TMAlの配管のバルブを切り替え、TMAlの蒸気を含む気体を反応炉内へ供給を停止した。そのままの状態で4分待機し、炉内に残ったTMAl蒸気が完全に排出されるのを待った。続いて、アンモニアガスの配管のバルブを切り替え、炉内にアンモニアガスの供給を開始した。
4分の後、アンモニアの流通を続けながら、サセプタの温度を1040℃に降温し、炉内圧力を40kPa(400mbar)とした。サセプタ温度の降温中、TMGaの配管の流量調整器の流量を調節した。
基板温度が1040℃になったのを確認した後、温度の安定を待ち、その後TMGaのバルブを切り替えてTMGaの炉内への供給を開始し、アンドープのGaNの成長を開始し、約4時間に渡って上記のGaN層の成長を行った。
このようにして、約8μmの膜厚を有するアンドープGaN下地層を形成した。
更に、このアンドープGaN下地層上に高Geドープのn型GaNコンタクト層を成長させた。アンドープGaN下地層の成長後、TMGaの炉内への供給を停止し、その後1分間で基板温度を1100℃に昇温させ、3分間保持し温度を安定化させた。その間、テトラメチルゲルマニウム(TMGe)流通量を調節した。流通させる量は事前に検討してあり、GeドープGaNコンタクト層の電子濃度が約2×1019cm-3となるように調整した。アンモニアはそのままの流量で炉内へ供給し続けた。
3分間の温度安定化の後、厚さ10nmのGeドープn型GaNと厚さ10nmのアンドープGaNとの薄膜をこの順序で交互に100周期成長させ、約2μmのn型GaNコンタクト層を成長させた。GeドープGaNはTMGaとTMGeを炉内に供給することで作製し、アンドープGaN層はTMGaを供給することで作製した。これにより、平均キャリア濃度約1×1019cm-3のn型コンタクト層を形成した。
最後のアンドープGaN層を成長させた後、TMGaのバルブを切り替えて、TMGaの炉内への供給を停止した。アンモニアはそのまま流通させながら、バルブを切り替えてキャリアガスを水素から窒素へ切り替えた。その後、基板の温度を1100℃から730℃へ低下させた。
炉内の温度の変更を待つ間に、SiH4の供給量を設定した。流通させる量は事前に検討してあり、SiドープInGaNクラッド層の電子濃度が1×1018cm-3となるように調整した。アンモニアはそのままの流量で炉内へ供給し続けた。
その後、炉内の状態が安定するのを待って、TMInとTEGaとSiH4のバルブを同時に切り替え、これらの原料の炉内への供給を開始した。所定の時間だけ供給を継続し、20nmの膜厚を有するSiドープIn0.02Ga0.98Nクラッド層を形成した。
SiドープIn0.02Ga0.98Nクラッド層を形成した後、TMIn、TEGaおよびSiH4のバルブを切り替え、これらの原料の供給を停止した。原料供給を停止した後、SiH4の供給量の設定を変更した。流通させる量は事前に検討してあり、SiドープGaN障壁層の電子濃度が3×1017cm-3となるように調整した。SiドープGaN障壁層の形成を下記の如く行った。
基板温度は730℃のままでTEGaとSiH4の炉内への供給を開始し、所定の時間SiをドープしたGaNからなる薄層の障壁層Aを形成し、TEGaとSiH4の供給を停止した。その後、成長を中断した状態でサセプタの温度を920℃に昇温した。温度が安定したのち、基板温度や炉内の圧力、アンモニアガスおよびキャリアガスの流量や種類はそのままで、TEGaとSiH4のバルブを切り替えてTEGaとSiH4の炉内への供給を再開し、そのまま基板温度920℃にて、規定の時間の障壁層Bの成長を行った。障壁層Bを成長後、TEGaとSiH4の炉内供給を停止した。続いてサセプタ温度を730℃に下げ、TEGaとSiH4の供給を開始し、障壁層Cの成長を行った後、再びバルブを切り替えてTEGaとSiH4の供給を停止してGaN障壁層の成長を終了した。これにより、A、BおよびCからなる3層構造の障壁層で総膜厚が15nmのSiドープGaN障壁層を形成した。
GaN障壁層の成長終了後、30秒間に渡ってTEGaとSiH4の供給を停止し、TEGaの供給量の設定を事前に検討した流量に変更した後、基板温度や炉内の圧力、アンモニアガスおよびキャリアガスの流量や種類はそのままで、TEGaとTMInのバルブを切り替えてTEGaとTMInの炉内への供給を行ない、井戸層の形成を行なった。あらかじめ決めた時間の間TEGaとTMInの供給を行なった後、再びバルブを切り替えてTEGaとTMInの供給を停止してIn0.08Ga0.92N井戸層の成長を終了した。この時点では、3nmの膜厚を成すIn0.08Ga0.92N層が形成された。In0.08Ga0.92N井戸層の成長終了後、TEGaの供給量の設定を変更した。引き続いて、TEGaおよびSiH4の供給を再開し、2層目の障壁層の形成に入った。
このような手順を5回繰り返し、5層のSiドープGaN障壁層と5層のIn0.08Ga0.92N井戸層を形成した。これらの井戸層、障壁層の作製工程では、730℃にて障壁層Aを形成した後、障壁層Bを形成するため920℃へ昇温する工程ではIII族原料の供給を停止することによって半導体層の成長を中断した。
5層目のIn0.08Ga0.92N井戸層を形成した後、引き続いて6層目の障壁層の形成に入った。6層目の障壁層の形成においては、SiH4の供給を再開し、SiドープGaNからなる薄層の障壁層Aを形成した後、TEGaとSiH4の炉内への供給を続けたまま、基板温度を920℃に昇温し、そのまま基板温度920℃にて規定の時間障壁層Bの成長を行なった。障壁層Bを成長後、TEGaとSiH4の炉内供給を停止した。続いて基板温度を730℃に下げ、TEGaとSiH4の供給を開始し、障壁層Cの成長を行った後、再びバルブを切り替えてTEGaとSiH4の供給を停止してGaN障壁層の成長を終了した。これにより、A、BおよびCからなる3層構造の障壁層で総膜厚が15nmのSiドープGaN障壁層を形成した。
以上の手順にて、厚さが不均一な井戸層(1〜4層目)と厚さが均一な井戸層(5層目)を含んだ多重量子井戸構造の発光層を形成した。
このSiドープGaN障壁層で終了する発光層上に、Mgドープのp型Al0.05Ga0.95Nクラッド層を形成した。
TEGaとSiH4の供給を停止して、SiドープGaN障壁層の成長が終了した後、基板の温度を980℃へ昇温し、キャリアガスの種類を水素に切り替え、炉内の圧力を15kPa(150mbar)に変更した。炉内の圧力が安定するのを待って、TMGaとTMAlとCp2Mgのバルブを切り替え、これらの原料の炉内への供給を開始した。その後、約3分間に渡って成長を行ったあと、TEGaとTMAlの供給を停止し、Mgドープのp型Al0.05Ga0.95Nクラッド層の成長を停止した。これにより、16nmの膜厚を有するMgドープのp型Al0.05Ga0.95クラッド層を形成した。
このMgドープのp型Al0.05Ga0.95Nクラッド層上に、Mgドープのp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層を形成した。
TMGaとTMAlとCp2Mgの供給を停止して、MgドープのAl0.05Ga0.95Nクラッド層の成長が終了した後、キャリアガスと炉内の圧力はそのままで、TMGa、TMAl、Cp2Mgの供給量の変更を行なった。その後、アンモニアガスは炉内へ供給を続けた状態から、さらに、TMGaとTMAlとCp2Mgのバルブを切り替え、これらの原料の炉内への供給を開始した。Cp2Mgを流通させる量は事前に検討してあり、Mgドープp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層の正孔濃度が8×1017cm-3となるように調整した。その後、約14分間に渡って成長を行ったあと、TMGaとTMAlとCp2Mgの供給を停止し、Mgドープp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層の成長を停止した。これにより、約0.2μmの膜厚を成すMgドープp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層を形成させた。
Mgドープp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層の気相成長を終了させた後、直ちに基板を加熱するために利用していた、高周波誘導加熱式ヒータへの通電を停止した。同時に、キャリアガスを水素から窒素へと切り替え、アンモニアの流量を低下させた。具体的には、成長中には全流通ガス量のうち体積にして約14%を締めていたアンモニアガスを、0.2%まで下げた。
更に、この状態で45秒保持した後、アンモニアの流通を停止した。図4にこの降温過程を模式的な図にしたものを示す。以後、Mgドープp型AlGaNコンタクト層の成長終了後、アンモニア供給量を下げた時点からアンモニアの供給を停止するまでの時間をtとする。
この状態で、基板温度が室温まで降温したのを確認して、作製したIII族窒化物半導体積層物を大気中に取り出した。
以上のような手順により、半導体発光素子用のIII族窒化物半導体積層物を作製した。ここでMgドープp型Al0.02Ga0.98Nコンタクト層は、p型キャリアを活性化するためのアニール処理を行なわなくてもp型を示した。
次いで、上記のIII族窒化物半導体積層物を用いて半導体発光素子の一種である発光ダイオードを作製した。
作製したIII族窒化物半導体積層物を用いてLEDを作製した。先ず、負極(n型オーミック電極)を形成する予定の領域に一般的なドライエッチングを施し、その領域に限り、GeドープGaN層の表面を露出させた。露出させた表面部分には、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)を重層させてなるn型オーミック電極を形成した。p型コンタクト層の表面の略全域には、厚さ350nmのITOからなる正極(p型オーミック電極)を形成した。さらに、p型オーミック電極上にTi、Au、AlおよびAuをこの順序で積層した正極ボンディングパッドを形成した(Tiがオーミック電極側)。これらの作業により、図3に示すような形状を持つ電極を作製した。
このようにして正極および負極を形成したIII族窒化物半導体積層物について、サファイア基板の裏面を研削、研磨してミラー状の面とした。その後、該III族窒化物半導体積層物を350μm角の正方形のチップに切断しチップとした。更にそのチップをリードフレーム上に載置し、金線でリードフレームへ結線して発光ダイオードとした。
上記のようにして作製した発光ダイオードの正極および負極間に順方向電流を流したところ、電流20mAにおける順方向電圧(駆動電圧)は3.42V、電流1μAにおける順方向電圧は2.4Vであった。また、発光波長は460nmであり、印加電流20mAでの発光出力は10.5mWを示した。このような発光ダイオードの特性は、作製したIII族窒化物半導体積層物のほぼ全面から作製された発光ダイオードについて、ばらつきなく得られた。
この発光素子に順方向で30mAの電流を流し、スタート時および100時間後に電流1μAにおける順方向電圧を測定するエージングテストを行ない、スタート時と100時間後の電流1μAにおける順方向電圧の変化率を比較したところ、電圧の変化率は−4.2%と良好であった。
また、III族窒化物半導体積層物の(10−10)面の回折面のX線ロッキングカーブ(XRC)を測定し回折ピークの半値幅を解析した。
図5は、(10−10)面X線ロッキングカーブの測定方法を説明した概略図である。III族窒化物半導体積層物はサファイアC面基板上に積層するため、(10−10)面は図5に示すように積層膜表面に垂直になる。X線を完全に回折角で入射すると回折X線が検出できなくなるため、図5に示すように煽り角αを1°としてX線を入射させ回折ピークを検出した。
結果として得られた、(10−10)面の回折ピーク半値幅は、310arcsecであった。
(実施例2〜5および比較例1、2)
Mgドープp型AlGaNコンタクト層の成長終了後、アンモニアの供給を停止する時刻を変化させることにより、アンモニア供給量を下げた時点からアンモニアの供給を停止するまでの時間tを変化させた点を除いて、実施例1と同様に発光ダイオードを作製し、得られた発光ダイオードを実施例1と同様に評価した。
各実施例および比較例の温度条件と評価結果を表1に示す。なお、表1には実施例1の結果も併せて示した。
表1から明らかな様に、Mgドープp型AlGaNコンタクト層の成長終了後、アンモニア供給量を下げた時点からアンモニアの供給を停止するまでの時間tを25秒以上にすると1μAでの順方向電圧の変化率が小さくなり、更にXRC(10−10)面半値幅が小さくなる。
また、比較例2で示したt=180秒では、20mAでの駆動電圧が3.5Vと高くなる。
図6は、実施例1〜5、比較例1および2の条件で複数回III族窒化物半導体積層物を作製し、そのXRC(10−10)面半値幅と、それらのIII族窒化物半導体積層物を用いて実施例1と同様の方法で発光ダイオードを作製したときの1μAでの順方向電圧の変化率の関係を示したものである。図6からXRC(10−10)面半値幅が400arcsecよりも小さくなると、1μAでの順方向電圧の変化率が小さくなり、作製した発光ダイオードの信頼性が向上することがいえる。
また、実施例1および比較例1で作製したIII族窒化物半導体積層物のp型半導体の断面TEM観察を行なった。図7および図8はそれぞれ実施例1および比較例1のIII族窒化物半導体積層物のp型半導体の断面TEM写真である。図8中の矢印で示した箇所には原子格子像の歪みが観察され、比較例1の条件で作製したp型層は結晶性が悪いことが分かる。一方、図7の実施例1で作製したIII族窒化物半導体積層物のp型半導体層には原子格子像の歪みが観察されず、結晶性は良好である。
実施例1のIII族窒化物半導体積層物のp型半導体層のXRC(10−10)面半値幅が310arcsecであり、比較例1のIII族窒化物半導体積層物のp型半導体層のXRC(10−10)面半値幅が420arcsecであることから、上記結果は、XRC(10−10)面半値幅が大きい場合、p型半導体層の原子格子配列が乱れ、p型半導体層の結晶性が低下していることを示している。
本発明の製造方法により製造されたIII族窒化物p型半導体を用いて得られる発光素子は、20mAでの順方向電圧(駆動電圧)が低く、且つ、1μAでの順方向電圧の時間的な変化率が少ないので、高い信頼性を備えているといえ、例えばランプ等として、その産業上の利用価値は非常に大きい。
本発明の製造方法を用いて製造したIII族窒化物半導体発光素子の断面を模式的に示した図である。 実施例および比較例で作製したIII族窒化物半導体積層物の断面を示した模式図である。 実施例および比較例で作製した発光ダイオードの電極構造を示した模式図である。 実施例および比較例におけるIII族窒化物p型半導体の成長温度プロファイルを示した模式図である。 III族窒化物p型半導体の(10−10)面X線ロッキングカーブの測定方法を説明した概略図である。 III族窒化物p型半導体のXRC(10−10)面半値幅と1μAでの順方向電圧の変化率の関係を示した図である。 実施例1のp型半導体層の断面TEM写真である。 比較例1のp型半導体層の断面TEM写真である。
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 n型半導体層
4 発光層
5 p型半導体層
6 負極
7 正極
10 LED
11 半導体積層物
101 基板
102 AlN−SP層(バッファ層)
103 アンドープGaN下地層
104 n型GaNコンタクト層
105 n型InGaNクラッド層
106 多重量子井戸構造発光層
107 p型AlGaNクラッド層
108 p型AlGaNコンタクト層
109 負極
110 正極
110 正極ボンディングパッド
112 n型GaNコンタクト層露出面

Claims (13)

  1. III族窒化物p型半導体の製造方法において、p型ドーパントを含むIII族窒化物半導体の成長終了後降温する際に、該III族窒化物半導体の(10−10)面のX線ロッキングカーブ半値幅が400arcsec以下になる条件下で、成長終了から90秒以内に窒素源の供給を停止することを特徴とするIII族窒化物p型半導体の製造方法。
  2. 半導体成長終了時の温度が900℃以上1050℃以下である請求項1に記載の製造方法。
  3. 窒素源がアンモニアガスである請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 半導体成長時のキャリアガスが水素ガスを含有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 半導体成長終了後のキャリアガスが不活性ガスである請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 半導体成長終了後の窒素源の流量が全ガス体積中の0.001〜10%である請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 成長終了から窒素源の供給を停止するまでの時間が25秒以上である請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. III族窒化物半導体がAlxInyGa1-x-yN(x=0〜0.5、y=0〜0.1)である請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたIII族窒化物p型半導体。
  10. 請求項9に記載のIII族窒化物p型半導体を含むIII族窒化物半導体発光素子。
  11. 請求項10に記載のIII族窒化物半導体発光素子からなるランプ。
  12. 請求項11に記載のランプが組み込まれている電子機器。
  13. 請求項12に記載の電子機器が組み込まれている機械装置。
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