JP2007214811A - 無線通信システム、無線通信方法、アクセスポイント装置及びアクセスポイント装置の通信方法 - Google Patents
無線通信システム、無線通信方法、アクセスポイント装置及びアクセスポイント装置の通信方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】発信要求先のアクセスポイント装置が許容数の無線端末と無線通信している場合に十分な無線通信サービスの提供ができなかった。
【解決手段】発信要求情報を受けたアクセスポイント装置で、発信側無線端末を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超えると、発信要求情報に付与されている符号化方式データをより使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、着信要求情報を受けたアクセスポイント装置で、着信側帯域データが第一着信側閾値データを超えると、着信要求情報に付与されている符号化方式データをより使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側及び着信側の無線端末の各コーデック部に変更された符号化方式データが示すコーデック方式を設定する。
【選択図】図1
【解決手段】発信要求情報を受けたアクセスポイント装置で、発信側無線端末を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超えると、発信要求情報に付与されている符号化方式データをより使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、着信要求情報を受けたアクセスポイント装置で、着信側帯域データが第一着信側閾値データを超えると、着信要求情報に付与されている符号化方式データをより使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側及び着信側の無線端末の各コーデック部に変更された符号化方式データが示すコーデック方式を設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、帯域量に応じて決定される許容数の無線端末と無線通信可能なアクセスポイント装置を有する無線通信システムに関し、特に、アクセスポイント装置が使用している帯域量に応じて、発信側無線端末及び着信側無線端末が使用するコーデック方式をそれぞれ変更する無線通信システムに関する。
帯域量に応じて決定される許容数の無線端末と無線通信可能なアクセスポイント装置を有する無線通信システムが知られている。例えば、下記特許文献1では、帯域量に応じて決定される許容数の無線端末と無線通信を行っているアクセスポイント装置が、さらに、他の無線端末から発信要求を受けると、該他の無線端末と無線通信するために必要な帯域量の不足を検知し、発信要求を行った他の無線端末に対し、通信不可通知を行う無線通信システムが開示されている。
特開2005−229591号公報
しかしながら、上述した無線通信システムには、次のような解決すべき課題があった。即ち、他の無線端末の発信要求時、既に要求先のアクセスポイント装置が帯域量に応じて決定される許容数の無線端末と無線通信を行っていた場合、無線通信中である無線端末のいずれかとアクセスポイント装置との無線通信が終了されるまで、発信要求を行った他の無線端末は、該アクセスポイント装置を介して無線通信を行うことができず、利便性に問題があった。
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成1〉
コーデック部に設定された符号化方式データが示すコーデック方式を使用して、発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介して相互に無線通信中の複数の無線端末と、前記無線通信を制御する呼制御装置と、同一のコーデック方式を使用して、着信側となる着信側無線端末と無線通信を行うべく、前記発信側のアクセスポイント装置に対し、新たに発信要求を行う発信側無線端末とを備える無線通信システムにおいて、前記発信側無線端末は、指定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した発信要求情報を前記発信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信部を備え、前記発信側のアクセスポイント装置は、前記発信要求情報に付与されたコーデック方式の変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを保持する記憶部と、前記発信要求情報を受信すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記通信中の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す発信側帯域データを取得する発信側帯域取得部と、前記発信側帯域データが前記第一発信側閾値データより大きいと、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定する発信側通信可否判定部と、前記発信側通信可否判定部が前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に付与した前記発信要求情報を前記呼制御装置に送信する発信側中継通信部とを備え、前記呼制御装置は、前記発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定する変更要否判定部と、前記変更要否判定部が変更要と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成する変更制御部と、前記生成された着信要求情報を前記着信側のアクセスポイント装置に送信する通信制御部とを備え、前記着信側のアクセスポイント装置は、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを保持する記憶部と、前記着信要求情報を受信すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す着信側帯域データを取得する着信側帯域取得部と、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより小さいと、通信可と判定する着信側通信可否判定部と、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報を前記着信側無線端末に送信する着信側中継通信部とを備え、前記着信側無線端末は、前記着信要求情報を受信すると、付与された符号化方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する着信側方式設定部と、前記着信側方式設定部がコーデック方式を設定すると、設定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信応答情報を前記発信側無線端末に送信する着信側通信部とを備え、更に、前記発信側無線端末は、着信応答情報を受信すると、付与された符号方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する発信側方式設定部を備えることを特徴とする。
〈構成2〉
構成1の無線通信システムにおいて、前記着信側通信可否判定部は、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより大きいと、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定し、前記着信側中継通信部は、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示情報を前記呼制御装置に送信し、前記呼制御装置から、該符号化方式データを変更した着信要求情報を受信すると、該着信要求情報を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする。
〈構成3〉
コーデック部に設定された符号化方式データが示すコーデック方式を使用して、発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介して相互に無線通信中の複数の無線端末と、同一のコーデック方式を使用して、着信側無線端末と無線通信を行うべく、前記発信側のアクセスポイント装置に対し、発信要求を行う発信側無線端末とを備える無線通信システムにおいて、前記発信側無線端末は、指定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した発信要求情報を前記発信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信部を備え、前記発信側のアクセスポイント装置は、前記発信要求情報に付与されたコーデック方式の変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを保持する記憶部と、前記発信要求情報を受信すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す発信側帯域データを取得する発信側帯域取得部と、前記発信側帯域データが前記第一発信側閾値データより大きいと、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定する発信側通信可否判定部と、前記発信側通信可否判定部が前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に前記発信要求情報に付与する発信側中継通信部と、前記発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定する発信側変更要否判定部と、前記発信側変更要否判定部が変更要と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成する変更制御部と、前記生成された着信要求情報を前記着信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信制御部とを備え、前記着信側のアクセスポイント装置は、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを保持する記憶部と、前記着信要求情報を受信すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す着信側帯域データを取得する着信側帯域取得部と、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより小さいと、通信可と判定する着信側通信可否判定部と、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報を前記着信側無線端末に送信する着信側通信制御部とを備え、前記着信側無線端末は、前記着信要求情報を受信すると、付与された符号化方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する着信側方式設定部と、前記着信側方式設定部がコーデック方式を設定すると、設定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信応答情報を前記発信側無線端末に送信する着信側通信部とを備え、更に、前記発信側無線端末は、着信応答情報を受信すると、付与された符号方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する発信側方式設定部を備えることを特徴とする。
〈構成4〉
構成3の無線通信システムにおいて、前記着信側通信可否判定部は、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより大きいと、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定し、前記着信側通信制御部は、前記着信側通信可否判定部が前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に、前記着信要求情報に付与し、前記着信要求情報に変更指示データが付与されていると、変更要と判定する着信側変更要否判定部と、前記着信側変更要否判定部が変更要と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成すると共に、該着信要求情報を前記着信側通信制御部に転送する着信側変更制御部とを備えることを特徴とする。
〈構成5〉
設定されたコーデック方式を使用する無線端末の通信を中継し、発信側無線端末と着信側無線端末間の新たな呼接続要求に関する処理を行うアクセスポイント装置において、呼接続要求としての第一の信号を受信して、当該アクセスポイント装置の第一の通信量が第一の閾値を超えたか否かを判定する第一の判定部と、前記第一の通信量が前記第一の閾値を超えたとき、前記着信者側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式の変更に関わる第二の信号を送信する第一の送信部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式が前記第二の信号に基づいて変更された第三の信号を中継する第一の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成6〉
構成5のアクセスポイント装置において、前記第二の信号は、変更後のコーデック方式の設定を指示する信号であることを特徴とする。
〈構成7〉
構成5のアクセスポイント装置において、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、前記第一の信号は、発呼指示を示す信号であることを特徴とする。
〈構成8〉
請求項5記載のアクセスポイント装置において、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、前記第一の信号は、着呼指示を示す信号であることを特徴とする。
〈構成9〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、着信側アクセスポイント装置を備え、前記着信側アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号と前記第二の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成10〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、更に、発信側アクセスポイント装置を備え、前記発信側アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号を中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、第一の送信部は、前記第二の信号を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする。
〈構成11〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、呼制御装置と、着信側アクセスポイント装置を備え、前記呼制御装置は、前記第一の信号を制御する第一の制御部と、前記第二の信号に基づいて、変更後のコーデック方式の設定を指示する第四の信号を送信する第二の送信部とを備え、前記着信側アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号と前記第四の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成12〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、更に、発信側アクセスポイント装置を備え、前記発信側アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号を中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備え、前記呼制御装置は、前記第一の信号を制御する第一の制御部と、前記アクセスポイント装置から受信した前記第二の信号に基づいて、変更後のコーデック方式の設定を指示する第四の信号を送信する第二の送信部とを備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、前記第一の信号と第四の信号を前記着信側無線端末に中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成13〉
設定されたコーデック方式を使用する無線端末の通信を中継し、発信側無線端末と着信側無線端末間の新たな呼接続要求に関する処理を行うアクセスポイント装置の通信方法において、呼接続要求としての第一の信号を受信して、当該アクセスポイント装置の第一の通信量が第一の閾値を超えたか否かを判定する第一の判定ステップと、前記第一の通信量が前記第一の閾値を超えたとき、前記着信者側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式の変更に関わる第二の信号を送信する第一の送信ステップと、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式が前記第二の信号に基づいて変更された第三の信号を中継する第一の中継ステップとを含むことを特徴とする。
〈構成14〉
構成13のアクセスポイント装置の通信方法において、第二の信号は、変更後のコーデック方式の設定を指示する信号であることを特徴とする。
〈構成15〉
構成13のアクセスポイント装置の通信方法であって、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置を備える無線通信システムの通信方法において、前記着信側アクセスポイント装置は、前記第一の信号と前記第二の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継ステップと、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継ステップとを含むことを特徴とする。
〈構成16〉
構成13のアクセスポイント装置の通信方法であって、更に、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置を備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置である無線通信システムの通信方法において、前記発信側アクセスポイント装置は、前記第一の信号を中継する第二の中継ステップと、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継ステップとを含み、前記アクセスポイント装置において、前記第一の送信ステップは、前記第二の信号を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする。
〈構成1〉
コーデック部に設定された符号化方式データが示すコーデック方式を使用して、発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介して相互に無線通信中の複数の無線端末と、前記無線通信を制御する呼制御装置と、同一のコーデック方式を使用して、着信側となる着信側無線端末と無線通信を行うべく、前記発信側のアクセスポイント装置に対し、新たに発信要求を行う発信側無線端末とを備える無線通信システムにおいて、前記発信側無線端末は、指定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した発信要求情報を前記発信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信部を備え、前記発信側のアクセスポイント装置は、前記発信要求情報に付与されたコーデック方式の変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを保持する記憶部と、前記発信要求情報を受信すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記通信中の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す発信側帯域データを取得する発信側帯域取得部と、前記発信側帯域データが前記第一発信側閾値データより大きいと、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定する発信側通信可否判定部と、前記発信側通信可否判定部が前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に付与した前記発信要求情報を前記呼制御装置に送信する発信側中継通信部とを備え、前記呼制御装置は、前記発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定する変更要否判定部と、前記変更要否判定部が変更要と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成する変更制御部と、前記生成された着信要求情報を前記着信側のアクセスポイント装置に送信する通信制御部とを備え、前記着信側のアクセスポイント装置は、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを保持する記憶部と、前記着信要求情報を受信すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す着信側帯域データを取得する着信側帯域取得部と、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより小さいと、通信可と判定する着信側通信可否判定部と、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報を前記着信側無線端末に送信する着信側中継通信部とを備え、前記着信側無線端末は、前記着信要求情報を受信すると、付与された符号化方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する着信側方式設定部と、前記着信側方式設定部がコーデック方式を設定すると、設定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信応答情報を前記発信側無線端末に送信する着信側通信部とを備え、更に、前記発信側無線端末は、着信応答情報を受信すると、付与された符号方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する発信側方式設定部を備えることを特徴とする。
〈構成2〉
構成1の無線通信システムにおいて、前記着信側通信可否判定部は、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより大きいと、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定し、前記着信側中継通信部は、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示情報を前記呼制御装置に送信し、前記呼制御装置から、該符号化方式データを変更した着信要求情報を受信すると、該着信要求情報を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする。
〈構成3〉
コーデック部に設定された符号化方式データが示すコーデック方式を使用して、発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介して相互に無線通信中の複数の無線端末と、同一のコーデック方式を使用して、着信側無線端末と無線通信を行うべく、前記発信側のアクセスポイント装置に対し、発信要求を行う発信側無線端末とを備える無線通信システムにおいて、前記発信側無線端末は、指定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した発信要求情報を前記発信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信部を備え、前記発信側のアクセスポイント装置は、前記発信要求情報に付与されたコーデック方式の変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを保持する記憶部と、前記発信要求情報を受信すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す発信側帯域データを取得する発信側帯域取得部と、前記発信側帯域データが前記第一発信側閾値データより大きいと、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定する発信側通信可否判定部と、前記発信側通信可否判定部が前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に前記発信要求情報に付与する発信側中継通信部と、前記発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定する発信側変更要否判定部と、前記発信側変更要否判定部が変更要と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成する変更制御部と、前記生成された着信要求情報を前記着信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信制御部とを備え、前記着信側のアクセスポイント装置は、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを保持する記憶部と、前記着信要求情報を受信すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す着信側帯域データを取得する着信側帯域取得部と、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより小さいと、通信可と判定する着信側通信可否判定部と、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報を前記着信側無線端末に送信する着信側通信制御部とを備え、前記着信側無線端末は、前記着信要求情報を受信すると、付与された符号化方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する着信側方式設定部と、前記着信側方式設定部がコーデック方式を設定すると、設定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信応答情報を前記発信側無線端末に送信する着信側通信部とを備え、更に、前記発信側無線端末は、着信応答情報を受信すると、付与された符号方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する発信側方式設定部を備えることを特徴とする。
〈構成4〉
構成3の無線通信システムにおいて、前記着信側通信可否判定部は、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより大きいと、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定し、前記着信側通信制御部は、前記着信側通信可否判定部が前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に、前記着信要求情報に付与し、前記着信要求情報に変更指示データが付与されていると、変更要と判定する着信側変更要否判定部と、前記着信側変更要否判定部が変更要と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成すると共に、該着信要求情報を前記着信側通信制御部に転送する着信側変更制御部とを備えることを特徴とする。
〈構成5〉
設定されたコーデック方式を使用する無線端末の通信を中継し、発信側無線端末と着信側無線端末間の新たな呼接続要求に関する処理を行うアクセスポイント装置において、呼接続要求としての第一の信号を受信して、当該アクセスポイント装置の第一の通信量が第一の閾値を超えたか否かを判定する第一の判定部と、前記第一の通信量が前記第一の閾値を超えたとき、前記着信者側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式の変更に関わる第二の信号を送信する第一の送信部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式が前記第二の信号に基づいて変更された第三の信号を中継する第一の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成6〉
構成5のアクセスポイント装置において、前記第二の信号は、変更後のコーデック方式の設定を指示する信号であることを特徴とする。
〈構成7〉
構成5のアクセスポイント装置において、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、前記第一の信号は、発呼指示を示す信号であることを特徴とする。
〈構成8〉
請求項5記載のアクセスポイント装置において、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、前記第一の信号は、着呼指示を示す信号であることを特徴とする。
〈構成9〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、着信側アクセスポイント装置を備え、前記着信側アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号と前記第二の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成10〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、更に、発信側アクセスポイント装置を備え、前記発信側アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号を中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、第一の送信部は、前記第二の信号を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする。
〈構成11〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、呼制御装置と、着信側アクセスポイント装置を備え、前記呼制御装置は、前記第一の信号を制御する第一の制御部と、前記第二の信号に基づいて、変更後のコーデック方式の設定を指示する第四の信号を送信する第二の送信部とを備え、前記着信側アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号と前記第四の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成12〉
構成5のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、更に、発信側アクセスポイント装置を備え、前記発信側アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続され、前記第一の信号を中継する第二の中継部と、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備え、前記呼制御装置は、前記第一の信号を制御する第一の制御部と、前記アクセスポイント装置から受信した前記第二の信号に基づいて、変更後のコーデック方式の設定を指示する第四の信号を送信する第二の送信部とを備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、前記第一の信号と第四の信号を前記着信側無線端末に中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする。
〈構成13〉
設定されたコーデック方式を使用する無線端末の通信を中継し、発信側無線端末と着信側無線端末間の新たな呼接続要求に関する処理を行うアクセスポイント装置の通信方法において、呼接続要求としての第一の信号を受信して、当該アクセスポイント装置の第一の通信量が第一の閾値を超えたか否かを判定する第一の判定ステップと、前記第一の通信量が前記第一の閾値を超えたとき、前記着信者側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式の変更に関わる第二の信号を送信する第一の送信ステップと、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式が前記第二の信号に基づいて変更された第三の信号を中継する第一の中継ステップとを含むことを特徴とする。
〈構成14〉
構成13のアクセスポイント装置の通信方法において、第二の信号は、変更後のコーデック方式の設定を指示する信号であることを特徴とする。
〈構成15〉
構成13のアクセスポイント装置の通信方法であって、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置を備える無線通信システムの通信方法において、前記着信側アクセスポイント装置は、前記第一の信号と前記第二の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継ステップと、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継ステップとを含むことを特徴とする。
〈構成16〉
構成13のアクセスポイント装置の通信方法であって、更に、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置を備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置である無線通信システムの通信方法において、前記発信側アクセスポイント装置は、前記第一の信号を中継する第二の中継ステップと、前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継ステップとを含み、前記アクセスポイント装置において、前記第一の送信ステップは、前記第二の信号を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする。
本発明の無線通信システムでは、発信側無線端末が符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置に送信し、発信要求情報を受信したアクセスポイント装置において、発信側無線端末を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、着信要求情報を受信したアクセスポイント装置において、発信側無線端末を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ変更された符号化方式データが示すコーデック方式を発信側無線端末及び着信側無線端末の各コーデック部に設定するようにしたので、発信側無線端末及び着信側無線端末が、設定されたコーデック方式を使用することで、発信要求時に、要求先のアクセスポイント装置が帯域量に応じて決定される許容数の無線端末と無線通信している場合であっても、該発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介した無線通信を行うことができる利便性の高い無線通信システムを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図を用いて詳細に説明する。
〈実施例1の構成〉
図1は、本発明の無線通信システムを示すブロック構成図である。
図1は、本発明の無線通信システムを示すブロック構成図である。
図1に示すように、本実施例の無線通信システムは、呼制御装置10、アクセスポイント装置20、30、発信側無線端末40、着信側無線端末50、複数の無線端末60、ネットワーク80から構成されている。
ネットワーク80は、呼制御装置10及びアクセスポイント装置20、30間を接続する通信回線である。
発信側無線端末40は、発信側の無線電話機であり、制御部41、記憶部42、コーデック部43、発信側通信部44、発信側方式設定部45を有している。
記憶部42は、HDD等のメモリであり、端末識別データが格納されている。この端末識別データとは、例えば、電話番号等のような自己を識別するためのデータである。
この発信側無線端末40は、従来と同様に、後述するように、自己の位置を呼制御装置10に管理させるべく、無線通信の際に中継すべきアクセスポイント装置に対して、記憶部42の端末識別データを定期的に送信している。
着信側無線端末50は、着信側の無線電話機であり、制御部51、記憶部52、コーデック部53、着信側通信部54、着信側方式設定部55を有している。
記憶部52は、HDD等のメモリであり、端末識別データが格納されている。この端末識別データとは、例えば、電話番号等のような自己を識別するためのデータである。
この着信側無線端末50は、従来と同様に、後述するように、自己の位置を呼制御装置10に管理させるべく、無線通信の際に中継すべきアクセスポイント装置に対して、記憶部52の端末識別データを定期的に送信している。
アクセスポイント装置20は、各無線端末および呼制御装置10間を中継する装置であり、制御部21、記憶部22、発信側帯域取得部23、発信側通信可否判定部24、発信側中継通信部25、発信側更新可否判定部26、発信側データ更新部27を有している。
記憶部22は、HDD等のメモリであり、装置識別データ、第一発信側閾値データ、第二発信側閾値データ、方式変更状況データ、使用帯域データ、方式帯域量対応テーブルがそれぞれ格納されている。
装置識別データとは、例えば、IPアドレス等のような自己を識別するためのデータである。
方式変更状況データは、アクセスポイント装置20がコーデック方式の変更状況を「未変更」、「変更中」のいずれかで示すデータであり、初期設定では、「未変更」を示している。
第一発信側閾値データは、各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示すデータである。
第二発信側閾値データは、各無線端末からの発信要求を制限すべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示すデータである。
使用帯域データは、現在、アクセスポイント装置20を介して無線通信を行っている各無線端末が使用している帯域量の合計を示すデータであり、後述するように、発信側データ更新部27により更新される。
方式帯域量対応テーブルは、コーデック方式を示す符号化方式データ毎に、使用する帯域量を示す帯域量データが対応付けられたテーブルであり、例えば、コーデック方式(G.711)を示す符号化方式データに対して帯域量(64k)を示す帯域量データ、コーデック方式(G.729)を示す符号化方式データに対して帯域量(8k)を示す帯域量データが対応付けられる。
このアクセスポイント装置20は、従来と同様に、自己が無線通信管理する各無線端末から、無線端末の電話番号等を示す端末識別データを受信すると、受信した端末識別データ及び記憶部22の装置識別データを呼制御装置10に送信する。これにより、呼制御装置10は、後述するように、端末識別データが示す無線端末がアクセスポイント装置20を介して無線通信可能であることを特定することができる。
アクセスポイント装置30は、各無線端末および呼制御装置10間を中継する装置であり、制御部31、記憶部32、着信側帯域取得部33、着信側通信可否判定部34、着信側中継通信部35、着信側更新可否判定部36、着信側データ更新部37を有している。
記憶部32は、HDD等のメモリであり、装置識別データ、第一着信側閾値データ、第二着信側閾値データ、方式変更状況データ、使用帯域データ、方式帯域量対応テーブルがそれぞれ格納されている。
装置識別データとは、例えば、IPアドレス等のような自己を識別するためのデータである。
方式変更状況データは、アクセスポイント装置20がコーデック方式の変更状況を「未変更」、「変更中」のいずれかで示すデータであり、初期設定では、「未変更」を示している。
第一着信側閾値データは、アクセスポイント装置が使用している帯域量により、各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示すデータである。
第二着信側閾値データは、アクセスポイント装置が使用している帯域量により、各無線端末からの発信要求を制限すべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示すデータである。
使用帯域データは、現在、アクセスポイント装置30を介して無線通信を行っている各無線端末が使用している帯域量の合計を示すデータであり、後述するように、着信側データ更新部37により更新される。
方式帯域量対応テーブルは、コーデック方式を示す符号化方式データ毎に、使用する大域量を示す帯域量データが対応付けられたテーブルであり、例えば、コーデック方式(G.711)を示す符号化方式データに対して帯域量(64k)を示す帯域量データ、コーデック方式(G.729)を示す符号化方式データに対して帯域量(8k)を示す帯域量データが対応付けられる。
このアクセスポイント装置30は、従来と同様に、自己が無線通信管理する各無線端末から、無線端末の電話番号等を示す端末識別データを受信すると、受信した端末識別データ及び記憶部32の装置識別データを呼制御装置10に送信する。これにより、呼制御装置10は、後述するように、端末識別データが示す無線端末がアクセスポイント装置30を介して無線通信可能であることを特定することができる。
呼制御装置10は、各無線端末間の無線通信確立を行う装置であり、制御部11、記憶部12、変更要否判定部13、装置特定部14、変更制御部15、通信制御部16を有している。
記憶部12は、HDD等のメモリであり、方式変更対応テーブル、端末装置間対応リストデータがそれぞれ格納されている。
方式変更対応テーブルは、符号化方式データ毎に、変更対象として該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データが対応付けられたテーブルであり、例えば、固定電話と同等の音質のコーデック方式(G.711(=64k))を示す符号化方式データに対し、変更対象として、該符号化方式データ(G.711(=64k))より使用帯域の少ない携帯電話と同等の音質のコーデック方式(G.729(=8k))を示す符号化方式データが対応付けられる。
端末装置間対応リストデータは、呼制御装置10が各無線端末との無線通信に中継すべきアクセスポイント装置を特定するためのデータであり、従来と同様に、上述したように、各アクセスポイント装置20、30から各無線端末の端末識別データおよび装置識別データを受信する毎に、受信した各無線端末の端末識別データおよび装置識別データに基づいて更新される。
本実施例では、記憶部12には、発信側無線端末40を示す端末識別データ、発信側の無線端末60を示す端末識別データに対してアクセスポイント装置20を示す装置識別データがそれぞれ対応付けられ、着信側無線端末50を示す端末識別データ、着信側の無線端末60を示す端末識別データに対してアクセスポイント装置30を示す装置識別データがそれぞれ対応付けられた端末装置間対応リストデータが格納されていることとする。
複数の無線端末60は、アクセスポイント装置20、30を介して無線通信中の無線電話機である。
以下、本実施例における呼制御装置10、アクセスポイント装置20、30、発信側無線端末40、着信側無線端末50、複数の無線端末60の相互関連について説明を行う。
まず、発信側無線端末40が着信側無線端末50と無線通信すべく、アクセスポイント装置20に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した発信要求情報を送信した場合について説明を行う。
発信側無線端末40の制御部41は、いわゆるCPUとして、発信側無線端末40を制御する部であり、発信者が図示しない入力部を介して、着信側無線端末50の電話番号を示す端末識別データ及び、例えば、G.711(64k)等のようなコーデック方式を示す符号化方式データを入力し、発信要求を指示すると、端末識別データ及び符号化方式データを発信側通信部44に転送する。
発信側通信部44は、無線通信可能なアクセスポイント装置とのデータ通信を行う部であり、端末識別データ及び符号化方式データを受けると、端末識別データ及び符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置20に送信する。
アクセスポイント装置20の制御部21は、いわゆるCPUとして、アクセスポイント装置20を制御する部であり、発信要求情報を受信すると、発信要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、新規に発信要求を行った無線端末を含めた通信に必要な全帯域量を示す発信側帯域データを取得すべく、発信要求情報を発信側帯域取得部23に転送する。
発信側帯域取得部23は、発信側帯域データを取得する部であり、図示しないメモリに下記発信側帯域量算出式を保持している。
発信側帯域量算出式=NT+ST・・・(1)
但し、NT:新規の無線端末が通信に必要な帯域量データ、ST:使用帯域データ。
発信側帯域取得部23は、発信要求情報を受けると、まず、発信要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部22から使用帯域データを取得する。そして、発信側帯域取得部23は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(1)に適用し、発信側帯域データを取得する。
発信側通信可否判定部24は、使用する帯域量に応じて通信可否を判定する部であり、発信側帯域取得部23が発信側帯域データを取得すると、まず、記憶部22の方式変更状況データを参照し、発信側帯域データと比較すべき閾値データ(=第一発信側閾値データまたは第二発信側閾値データ)を決定する。即ち、方式変更状況データが「未変更」を示していると、発信側帯域データの比較対象を第一発信側閾値データと決定し、「変更中」を示していると、比較対象を第二発信側閾値データと決定する。
発信側通信可否判定部24は、比較対象を第二発信側閾値データと決定すると、発信側帯域データと第二発信側閾値データとの比較を開始し、発信側帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、発信側帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、通信不可と判定する。
発信側データ更新部27は、記憶部22の各データを更新する部であり、発信側通信可否判定部24が通信可と判定すると、メモリの発信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データに加算して使用帯域データを更新する。
発信側中継通信部25は、各無線端末と呼制御装置10との中継を行う部であり、発信側データ更新部27が使用帯域データを更新すると、メモリの発信要求情報を呼制御装置10に送信する。
一方、通信不可と判定すると、従来と同様に、帯域不足により通信不可を示す通信不可データを発信側無線端末40に送信する。
発信側無線端末40の制御部41は、通信不可データを受信すると、例えば、図示しないスピーカ等の出力部を介して通信不可データに基づく音声出力等を行う。これにより、発信側無線端末40の利用者は、帯域不足により通信不可であることを把握することができる。
一方、発信側通信可否判定部24が比較対象を第一発信側閾値データと決定すると、発信側帯域データと決定した第一発信側閾値データとの比較を開始し、発信側帯域データの示す帯域量が第一発信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、発信側帯域データの示す帯域量が第一発信側閾値データの示すそれよりも大きいと、G.729のコーデック方式変更により通信可と判定する。
発信側データ更新部27は、発信側通信可否判定部24が通信可と判定すると、上記と同様に、使用帯域データを更新し、発信側通信可否判定部24がコーデック方式変更により通信可と判定すると、上記した使用帯域データの更新を行うと共に、記憶部22の方式変更状況データを「未変更」(G.711)から「変更中」(G.729)に更新する。
発信側中継通信部25は、発信側データ更新部27が使用帯域データを更新すると、上記と同様に、メモリの発信要求情報を呼制御装置10に送信し、発信側データ更新部27が方式変更状況データを更新すると、呼制御装置10にコーデック方式の変更を指示すべく、コーデック方式の変更を指示する変更指示データを付与した発信要求情報を呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、いわゆるCPUとして、呼制御装置10を統括制御する部であり、発信要求情報を受信すると、発信要求情報を変更要否判定部13に転送する。
変更要否判定部13は、各無線端末に設定されているコーデック方式の変更が必要か否かを判定する部であり、受信した発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定し、付与されていないと、変更不要と判定する。
制御部11は、変更要否判定部13がコーデック方式の変更不要と判定すると、発信要求情報を装置特定部14に転送し、変更要と判定すると、発信要求情報を変更制御部15に転送する。
変更制御部15は、符号化方式データの変更を行う部であり、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部12の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを発信要求情報に付与する。
即ち、例えば、メモリの発信要求情報にG.711(=64k)を示す符号化方式データが付与されていると、変更制御部15は、符号化方式データ(G.711(=64k))に基づいて、記憶部12の方式変更対応テーブルを参照し、使用帯域の少ないG.729(=8k)を示す符号化方式データを特定すると共に、特定したG.729(=8k)を示す符号化方式データを付与する。
制御部11は、変更制御部15が符号化方式データの変更を完了すると、該符号化方式データが付与された発信要求情報を装置特定部14に転送する。
装置特定部14は、発信要求先の無線端末を通信可能に管理しているアクセスポイント装置を特定する部であり、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与された端末識別データに基づいて、記憶部12の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する。
本実施例では、着信側無線端末50を示す端末識別データが付与された発信要求情報を受信することから、アクセスポイント装置30を示す装置識別データが特定される。
制御部11は、装置特定部14が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び発信要求情報に付与されている符号化方式データを通信制御部16に転送する。
通信制御部16は、各無線端末間の通信を制御する部であり、装置識別データ及び符号化方式データを受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対し、G.711又はG.729を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を送信する。
本実施例では、通信制御部16により、符号化方式データが付与された着信要求情報がアクセスポイント装置30に送信される。
アクセスポイント装置30の制御部31は、いわゆるCPUとして、アクセスポイント装置30を統括制御する部であり、着信要求情報を受信すると、着信要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、新規に発信要求を行った無線端末を含めた通信に必要な全帯域量を示す着信側帯域データを取得すべく、着信要求情報を着信側帯域取得部33に転送する。
着信側帯域取得部33は、着信側帯域データを取得する部であり、図示しないメモリに下記着信側帯域量算出式を保持している。
着信側帯域量算出式=NT+ST・・・(2)
但し、NT:新規の無線端末が通信に必要な帯域量データ、ST:使用帯域データ。
着信側帯域取得部33は、着信要求情報を受けると、まず、着信要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部32から使用帯域データを取得する。そして、着信側帯域取得部33は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(2)に適用し、着信側帯域データを取得する。
着信側通信可否判定部34は、使用する帯域量に応じて通信可否を判定する部であり、着信側帯域取得部33が着信側帯域データを取得すると、まず、記憶部32の方式変更状況データを参照し、着信側帯域データと比較すべき閾値データ(=第一着信側閾値データまたは第二着信側閾値データ)を決定する。即ち、方式変更状況データが「未変更」を示していると、着信側帯域データの比較対象を第一着信側閾値データと決定し、「変更中」を示していると、比較対象を第二着信側閾値データと決定する。
着信側通信可否判定部34は、比較対象を第二着信側閾値データと決定すると、着信側帯域データと第二着信側閾値データとの比較を開始し、着信側帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、着信側帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、通信不可と判定する。
着信側データ更新部37は、記憶部32の各データを更新する部であり、着信側通信可否判定部34が通信可と判定すると、メモリの着信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データに加算して使用帯域データを更新する。
着信側中継通信部35は、各無線端末と呼制御装置10との中継を行う部であり、着信側データ更新部37が使用帯域データを更新すると、メモリの着信要求情報を着信側無線端末50に送信する。
一方、通信不可と判定すると、従来と同様に、帯域不足により通信不可を示す通信不可データを呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、通信不可データを受信すると、受信した通信不可データを通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受信した通信不可データをアクセスポイント装置20に送信する。
アクセスポイント装置20の制御部21は、通信不可データを受信すると、受信した通信不可データを発信側中継通信部25に転送し、発信側中継通信部25は、受信した通信不可データを発信側無線端末40に送信する。
発信側無線端末40の制御部41は、通信不可データを受信すると、例えば、図示しないスピーカ等の出力部を介して通信不可データに基づく音声出力等を行う。これにより、発信側無線端末40の利用者は、帯域不足により通信不可であることを把握することができる。
一方、着信側通信可否判定部34が比較対象を第一着信側閾値データと決定すると、着信側帯域データと決定した第一着信側閾値データとの比較を開始し、着信側帯域データの示す帯域量が第一着信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、着信側帯域データの示す帯域量が第一着信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、G.729を示すコーデック方式変更により通信可と判定する。
着信側データ更新部37は、着信側通信可否判定部34が通信可と判定すると、上記と同様に、使用帯域データを更新し、着信側通信可否判定部34がコーデック方式変更により通信可と判定すると、上記と同様に、使用帯域データの更新を行うと共に、記憶部32の方式変更状況データを「未変更」から「変更中」に更新する。
着信側中継通信部35は、着信側データ更新部37が使用帯域データのみを更新すると、メモリの着信要求情報を着信側無線端末50に送信し、着信側データ更新部37が方式変更状況データを「変更中」に更新すると、呼制御装置10にコーデック方式の変更を指示すべく、メモリの着信要求情報に付与された符号化方式データを含む変更指示情報を呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、変更指示情報を受信すると、変更指示情報を変更制御部15に転送する。
変更制御部15は、変更指示情報を受けると、変更指示情報に含まれている符号化方式データに基づいて、記憶部12の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データ(G.729)を特定すると共に、特定された符号化方式データを付与した着信要求情報を通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受信した着信要求情報をアクセスポイント装置30に送信する。
アクセスポイント装置30の制御部31は、着信要求情報を受信すると、受信した着信要求情報を着信側無線端末50に送信する。
着信側無線端末50の制御部51は、いわゆるCPUとして、着信側無線端末50を統括制御する部であり、着信要求情報を受信すると、着信要求情報に付与された符号化方式データを着信側方式設定部55に転送する。
着信側方式設定部55は、使用すべきコーデック方式をコーデック部53に設定する部であり、符号化方式データを受けると、図示しないメモリに符号化方式データを一時格納すると共に、符号化方式データに基づいたコーデック方式をコーデック部53に設定する。
制御部51は、着信側方式設定部55がコーデック方式をコーデック部53に設定すると、メモリの符号化方式データを着信側通信部54に転送する。
着信側通信部54は、無線通信可能なアクセスポイント装置とのデータ通信を行う部であり、符号化方式データを受けると、符号化方式データを付与した着信応答情報をアクセスポイント装置30に送信する。
アクセスポイント装置30の制御部31は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報を着信側中継通信部35に転送し、着信側中継通信部35は、受信した着信応答情報を呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報を通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受信した着信応答情報をアクセスポイント装置20に送信する。
アクセスポイント装置20の制御部21は、着信応答情報を受信すると、受信した着信応答情報を発信側無線端末40に送信する。
発信側無線端末40の制御部41は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報に付与された符号化方式データを発信側方式設定部45に転送する。
発信側方式設定部45は、使用すべきコーデック方式をコーデック部43に設定する部であり、符号化方式データを受けると、符号化方式データに基づいたコーデック方式をコーデック部43に設定する。以降、発信側無線端末40は、コーデック部43に設定されたコーデック方式により、アクセスポイント装置20を介して着信側無線端末50と無線通信を行うことができる。
このように、アクセスポイント装置20において、発信側帯域データが第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、アクセスポイント装置30において、着信側帯域データが第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式をそれぞれ設定するようにしたので、以降、発信側無線端末40及び着信側無線端末50が設定されたコーデック方式を使用することで、アクセスポイント装置20、30を介して無線通信を行うことができる。
引き続き、発信側無線端末40が着信側無線端末50との通信を切断すべく、アクセスポイント装置20に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を送信した場合について説明を行う。
アクセスポイント装置20の制御部21が、発信側無線端末40から、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を受信すると、切断要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、切断要求された無線端末の使用していた帯域量を除く全帯域量を示す発信側削減帯域データを取得すべく、切断要求情報を発信側帯域取得部23に転送する。
発信側帯域取得部23は、図示しないメモリに下記発信側削減帯域量算出式を保持している。
発信側削減帯域量算出式=ST−BT・・・(3)
但し、ST:使用帯域データ、BT:切断対象の無線端末が使用していた帯域量データ。
発信側帯域取得部23は、切断要求情報を受けると、まず、切断要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部22から使用帯域データを取得する。そして、発信側帯域取得部23は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(3)に適用し、発信側削減帯域データを取得する。
発信側更新可否判定部26は、使用する帯域量に応じて方式変更状況データの更新可否を判定する部であり、発信側帯域取得部23が発信側削減帯域データを取得すると、発信側削減帯域データと記憶部22の第二発信側閾値データとを比較し、発信側削減帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、更新可と判定し、発信側削減帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、更新不可と判定する。
発信側データ更新部27は、発信側更新可否判定部26が更新不可と判定すると、メモリの切断要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データから減算して使用帯域データを更新し、発信側更新可否判定部26が更新可と判定すると、上記した使用帯域データの更新を行うと共に、記憶部22の方式変更状況データを「変更中」から「未変更」に更新する。
発信側中継通信部25は、発信側データ更新部27が記憶部22を更新すると、メモリの切断要求情報を呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、切断要求情報を受信すると、切断要求情報を装置特定部14に転送する。
装置特定部14は、切断要求情報を受けると、付与されている端末識別データに基づいて、記憶部12の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する。即ち、本実施例では、アクセスポイント装置30を示す装置識別データが特定される。
制御部11は、装置特定部14が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び切断要求情報を通信制御部16に転送する。
通信制御部16は、装置識別データ及び切断要求情報を受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対して切断要求情報を送信する。即ち、アクセスポイント装置30に対して切断要求情報が送信される。
アクセスポイント装置30の制御部31は、切断要求情報を受信すると、切断要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、切断要求された無線端末の使用していた帯域量を除く全帯域量を示す着信側削減帯域データを取得すべく、切断要求情報を着信側帯域取得部33に出力する。
着信側帯域取得部33は、図示しないメモリに下記着信側削減帯域量算出式を保持している。
着信側削減帯域量算出式=ST−BT・・・(4)
但し、ST:使用帯域データ、BT:切断対象の無線端末が使用していた帯域量データ。
着信側帯域取得部33は、切断要求情報を受けると、まず、切断要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部32から使用帯域データを取得する。そして、発信側帯域取得部23は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(4)に適用し、着信側削減帯域データを取得する。
着信側更新可否判定部36は、使用する帯域量に応じて方式変更状況データの更新可否を判定する部であり、着信側帯域取得部33が着信側削減帯域データを取得すると、まず、着信側削減帯域データと記憶部32の第二着信側閾値データとを比較し、着信側削減帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、更新可と判定し、着信側削減帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、更新不可と判定する。
着信側データ更新部37は、着信側更新可否判定部36が更新不可と判定すると、メモリの切断要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データから減算して使用帯域データを更新し、着信側更新可否判定部36が更新可と判定すると、上記した使用帯域データを更新すると共に、記憶部32の方式変更状況データを「変更中」から「未変更」に更新する。
着信側中継通信部35は、着信側データ更新部37が記憶部32を更新すると、メモリの切断要求情報を着信側無線端末50に送信する。
着信側無線端末50は、制御部51は、切断要求情報を受信すると、通信の切断を検知し、切断要求情報を受信したことを示す切断応答情報を着信側通信部54に転送し、着信側通信部54は、受け付けた切断応答情報をアクセスポイント装置30に送信する。
アクセスポイント装置30の制御部31は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を着信側中継通信部35に転送し、着信側中継通信部35は、受け付けた切断応答情報を呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受け付けた切断応答情報を発信側無線端末40に送信し、発信側無線端末40が切断応答情報を受信すると、発信側無線端末40と着信側無線端末50間における通信の切断が完了する。
〈実施例1の動作〉
以下、実施例1の無線通信システムの動作について説明を行う。
以下、実施例1の無線通信システムの動作について説明を行う。
まず、発信側無線端末40が着信側無線端末50と無線通信すべく、アクセスポイント装置20に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した発信要求情報を送信した場合に、発信側無線端末40、着信側無線端末50に対するコーデック方式が変更されるまでについて説明を行う。
図2は、実施例1の無線通信システムにおける発信側無線端末40、着信側無線端末50に対するコーデック方式の変更動作フローチャートである。
発信側無線端末40の制御部41は、発信者が図示しない入力部を介して、着信側無線端末50の電話番号を示す端末識別データ及び、例えば、G.711(64k)等のようなコーデック方式を示す符号化方式データを入力し、発信要求を指示すると、端末識別データ及び符号化方式データを発信側通信部44に転送する。
発信側通信部44は、端末識別データ及び符号化方式データを受けると、端末識別データ及び符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置20に送信する(S1)。
アクセスポイント装置20の制御部21は、発信要求情報を受信すると、発信要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、新規に発信要求を行った無線端末を含めた通信に必要な全帯域量を示す発信側帯域データを取得すべく、発信要求情報を発信側帯域取得部23に転送する。
発信側帯域取得部23は、発信要求情報を受けると、まず、発信要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部22から使用帯域データを取得する。そして、発信側帯域取得部23は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(1)に適用し、発信側帯域データを取得する(S2)。
発信側通信可否判定部24は、発信側帯域取得部23が発信側帯域データを取得すると、まず、記憶部22の方式変更状況データを参照し、発信側帯域データと比較すべき閾値データ(=第一発信側閾値データまたは第二発信側閾値データ)を決定する(S3)。即ち、方式変更状況データが「未変更」を示していると、発信側帯域データの比較対象を第一発信側閾値データと決定し、「変更中」を示していると、比較対象を第二発信側閾値データと決定する。
発信側通信可否判定部24は、比較対象を第二発信側閾値データと決定すると、発信側帯域データと第二発信側閾値データとの比較を開始し、発信側帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、発信側帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、通信不可と判定する(S4)。
発信側データ更新部27は、発信側通信可否判定部24が通信可と判定すると、メモリの発信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データに加算して使用帯域データを更新する(S5)。
発信側中継通信部25は、発信側データ更新部27が使用帯域データを更新すると、メモリの発信要求情報を呼制御装置10に送信する(S9)。
一方、通信不可と判定すると、従来と同様に、帯域不足により通信不可を示す通信不可データを発信側無線端末40に送信する(S6)。
発信側無線端末40の制御部41は、通信不可データを受信すると、例えば、図示しないスピーカ等の出力部を介して通信不可データに基づく音声出力等を行う。これにより、発信側無線端末40の利用者は、帯域不足により通信不可であることを把握することができる。
一方、発信側通信可否判定部24が比較対象を第一発信側閾値データと決定すると、発信側帯域データと決定した第一発信側閾値データとの比較を開始し、発信側帯域データの示す帯域量が第一発信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、発信側帯域データの示す帯域量が第一発信側閾値データの示すそれよりも大きいと、G.729のコーデック方式変更により通信可と判定する(S7)。
発信側データ更新部27は、発信側通信可否判定部24が通信可と判定すると、上記と同様に、使用帯域データを更新し(S8)、発信側通信可否判定部24がコーデック方式変更により通信可と判定すると、上記した使用帯域データの更新を行うと共に、記憶部22の方式変更状況データを「未変更」(G.711)から「変更中」(G.729)に更新する(S10)。
発信側中継通信部25は、発信側データ更新部27が使用帯域データのみを更新すると、上記と同様に、メモリの発信要求情報を呼制御装置10に送信し、発信側データ更新部27が方式変更状況データを更新すると、呼制御装置10にコーデック方式の変更を指示すべく、コーデック方式の変更を指示する変更指示データを付与した発信要求情報を呼制御装置10に送信する(S11)。
呼制御装置10の制御部11は、発信要求情報を受信すると、発信要求情報を変更要否判定部13に転送する。
変更要否判定部13は、受信した発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定し、付与されていないと、変更不要と判定する(S12)。
制御部11は、変更要否判定部13がコーデック方式の変更不要と判定すると、発信要求情報を装置特定部14に転送し(S13)、変更要と判定すると、発信要求情報を変更制御部15に転送する(S14)。
変更制御部15は、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部12の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを発信要求情報に付与する(S15)。
即ち、例えば、メモリの発信要求情報にG.711(=64k)を示す符号化方式データが付与されていると、変更制御部15は、符号化方式データ(G.711(=64k))に基づいて、記憶部12の方式変更対応テーブルを参照し、使用帯域の少ないG.729(=8k)を示す符号化方式データを特定すると共に、特定したG.729(=8k)を示す符号化方式データを付与する。
制御部11は、変更制御部15が符号化方式データの変更を完了すると、該符号化方式データが付与された発信要求情報を装置特定部14に転送する。
装置特定部14は、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与された端末識別データに基づいて、記憶部12の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する(S16)。
本実施例では、着信側無線端末50を示す端末識別データが付与された発信要求情報を受信することから、アクセスポイント装置30を示す装置識別データが特定される。
制御部11は、装置特定部14が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び発信要求情報に付与されている符号化方式データを通信制御部16に転送する。
通信制御部16は、装置識別データ及び符号化方式データを受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対し、該符号化方式データを付与した着信要求情報を送信する(S17)。
本実施例では、通信制御部16により、符号化方式データが付与された着信要求情報がアクセスポイント装置30に送信される。
アクセスポイント装置30の制御部31は、着信要求情報を受信すると、着信要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、新規に発信要求を行った無線端末を含めた通信に必要な全帯域量を示す着信側帯域データを取得すべく、着信要求情報を着信側帯域取得部33に転送する。
着信側帯域取得部33は、着信要求情報を受けると、まず、着信要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部32から使用帯域データを取得する。そして、着信側帯域取得部33は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(2)に適用し、着信側帯域データを取得する(S18)。
着信側通信可否判定部34は、着信側帯域取得部33が着信側帯域データを取得すると、まず、記憶部32の方式変更状況データを参照し、着信側帯域データと比較すべき閾値データ(=第一着信側閾値データまたは第二着信側閾値データ)を決定する。即ち、方式変更状況データが「未変更」を示していると、着信側帯域データの比較対象を第一着信側閾値データと決定し、「変更中」を示していると、比較対象を第二着信側閾値データと決定する(S19)。
着信側通信可否判定部34は、比較対象を第二着信側閾値データと決定すると、着信側帯域データと第二着信側閾値データとの比較を開始し、着信側帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、着信側帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、通信不可と判定する(S25)。
着信側データ更新部37は、着信側通信可否判定部34が通信可と判定すると、メモリの着信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データに加算して使用帯域データを更新する(S26)。
着信側中継通信部35は、着信側データ更新部37が使用帯域データを更新すると、メモリの着信要求情報を着信側無線端末50に送信する(S28)。
一方、通信不可と判定すると、従来と同様に、帯域不足により通信不可を示す通信不可データを呼制御装置10に送信する。
呼制御装置10の制御部11は、通信不可データを受信すると、受信した通信不可データを通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受信した通信不可データをアクセスポイント装置20に送信する。
アクセスポイント装置20の制御部21は、通信不可データを受信すると、受信した通信不可データを発信側中継通信部25に転送し、発信側中継通信部25は、受信した通信不可データを発信側無線端末40に送信する(S27)。
発信側無線端末40の制御部41は、通信不可データを受信すると、例えば、図示しないスピーカ等の出力部を介して通信不可データに基づく音声出力等を行う。これにより、発信側無線端末40の利用者は、帯域不足により通信不可であることを把握することができる。
一方、着信側通信可否判定部34が比較対象を第一着信側閾値データと決定すると、着信側帯域データと決定した第一着信側閾値データとの比較を開始し、着信側帯域データの示す帯域量が第一着信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、通信可と判定し、着信側帯域データの示す帯域量が第一着信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、コーデック方式変更により通信可と判定する(S20)。
着信側データ更新部37は、着信側通信可否判定部34が通信可と判定すると、上記と同様に、使用帯域データのみを更新し(S21)、着信側通信可否判定部34がコーデック方式変更により通信可と判定すると、上記と同様に、使用帯域データの更新を行うと共に、記憶部32の方式変更状況データを「未変更」から「変更中」に更新する(S22)。
着信側中継通信部35は、着信側データ更新部37が使用帯域データのみを更新すると、メモリの着信要求情報を着信側無線端末50に送信し、着信側データ更新部37が方式変更状況データを「変更中」に更新すると、呼制御装置10にコーデック方式の変更を指示すべく、メモリの着信要求情報に付与された符号化方式データを含む変更指示情報を呼制御装置10に送信する(S23)。
呼制御装置10の制御部11は、変更指示情報を受信すると、変更指示情報を変更制御部15に転送する。
変更制御部15は、変更指示情報を受けると、変更指示情報に含まれている符号化方式データに基づいて、記憶部12の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを付与した着信要求情報を通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受信した着信要求情報をアクセスポイント装置30に送信する(S24)。
アクセスポイント装置30の制御部31は、着信要求情報を受信すると、受信した着信要求情報を着信側無線端末50に送信する(S28)。
着信側無線端末50の制御部51は、着信要求情報を受信すると、着信要求情報に付与された符号化方式データを着信側方式設定部55に転送する。
着信側方式設定部55は、符号化方式データを受けると、図示しないメモリに符号化方式データを一時格納すると共に、符号化方式データに基づいたコーデック方式をコーデック部53に設定する(S29)。
制御部51は、着信側方式設定部55がコーデック方式をコーデック部53に設定すると、メモリの符号化方式データを着信側通信部54に転送する。
着信側通信部54は、符号化方式データを受けると、符号化方式データを付与した着信応答情報をアクセスポイント装置30に送信する(S30)。
アクセスポイント装置30の制御部31は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報を着信側中継通信部35に転送し、着信側中継通信部35は、受信した着信応答情報を呼制御装置10に送信する(S31)。
呼制御装置10の制御部11は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報を通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受信した着信応答情報をアクセスポイント装置20に送信する(S32)。
アクセスポイント装置20の制御部21は、着信応答情報を受信すると、受信した着信応答情報を発信側無線端末40に送信する(S33)。
発信側無線端末40の制御部41は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報に付与された符号化方式データを発信側方式設定部45に転送する。
発信側方式設定部45は、符号化方式データを受けると、符号化方式データに基づいたコーデック方式をコーデック部43に設定する(S34)。以降、発信側無線端末40は、コーデック部43に設定されたコーデック方式により、アクセスポイント装置20を介して着信側無線端末50と無線通信を行うことができる。
このように、アクセスポイント装置20において、発信側帯域データが第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、アクセスポイント装置30において、着信側帯域データが第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式をそれぞれ設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50が設定されたコーデック方式を使用することで、アクセスポイント装置20、30を介して無線通信を行うことができる。
引き続き、発信側無線端末40が着信側無線端末50との通信を切断すべく、アクセスポイント装置20に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を送信した場合の動作について説明を行う。
図3は実施例1の無線通信システムの切断要求動作フローチャートである。
アクセスポイント装置20の制御部21が、発信側無線端末40から、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を受信すると(S1)、切断要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、切断要求された無線端末の使用していた帯域量を除く全帯域量を示す発信側削減帯域データを取得すべく、切断要求情報を発信側帯域取得部23に転送する。
発信側帯域取得部23は、切断要求情報を受けると、まず、切断要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部22から使用帯域データを取得する。そして、発信側帯域取得部23は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(3)に適用し、発信側削減帯域データを取得する(S2)。
発信側更新可否判定部26は、発信側帯域取得部23が発信側削減帯域データを取得すると、発信側削減帯域データと記憶部22の第二発信側閾値データとを比較し、発信側削減帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、更新可と判定し、発信側削減帯域データの示す帯域量が第二発信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、更新不可と判定する(S3)。
発信側データ更新部27は、発信側更新可否判定部26が更新不可と判定すると、メモリの切断要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部22の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データから減算して使用帯域データのみを更新し(S4)、発信側更新可否判定部26が更新可と判定すると、上記した使用帯域データの更新を行うと共に、記憶部22の方式変更状況データを「変更中」から「未変更」に更新する(S5)。
発信側中継通信部25は、発信側データ更新部27が記憶部22を更新すると、メモリの切断要求情報を呼制御装置10に送信する(S6)。
呼制御装置10の制御部11は、切断要求情報を受信すると、切断要求情報を装置特定部14に転送する。
装置特定部14は、切断要求情報を受けると、付与されている端末識別データに基づいて、記憶部12の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する。即ち、本実施例では、アクセスポイント装置30を示す装置識別データが特定される(S7)。
制御部11は、装置特定部14が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び切断要求情報を通信制御部16に転送する。
通信制御部16は、装置識別データ及び切断要求情報を受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対して切断要求情報を送信する。即ち、アクセスポイント装置30に対して切断要求情報が送信される(S8)。
アクセスポイント装置30の制御部31は、切断要求情報を受信すると(S9)、切断要求情報を図示しないメモリに一時格納すると共に、切断要求された無線端末の使用していた帯域量を除く全帯域量を示す着信側削減帯域データを取得すべく、切断要求情報を着信側帯域取得部33に出力する。
着信側帯域取得部33は、切断要求情報を受けると、まず、切断要求情報に付与された符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、記憶部32から使用帯域データを取得する。そして、発信側帯域取得部23は、特定した帯域量データ及び取得した使用帯域データを上記式(4)に適用し、着信側削減帯域データを取得する(S10)。
着信側更新可否判定部36は、着信側帯域取得部33が着信側削減帯域データを取得すると、まず、着信側削減帯域データと記憶部32の第二着信側閾値データとを比較し、着信側削減帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも小さいと、更新可と判定し、着信側削減帯域データの示す帯域量が第二着信側閾値データの示す帯域量よりも大きいと、更新不可と判定する(S11)。
着信側データ更新部37は、着信側更新可否判定部36が更新不可と判定すると、メモリの切断要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部32の方式帯域量対応テーブルを参照し、対応する帯域量データを特定すると共に、特定された帯域量データが示す帯域量を使用帯域データから減算して使用帯域データのみを更新し(S12)、着信側更新可否判定部36が更新可と判定すると、上記した使用帯域データを更新すると共に、記憶部32の方式変更状況データを「変更中」から「未変更」に更新する(S13)。
着信側中継通信部35は、着信側データ更新部37が記憶部32を更新すると、メモリの切断要求情報を着信側無線端末50に送信する(S14)。
着信側無線端末50は、制御部51は、切断要求情報を受信すると、通信の切断を検知し、切断要求情報を受信したことを示す切断応答情報を着信側通信部54に転送し、着信側通信部54は、受け付けた切断応答情報をアクセスポイント装置30に送信する(S15)。
アクセスポイント装置30の制御部31は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を着信側中継通信部35に転送し、着信側中継通信部35は、受け付けた切断応答情報を呼制御装置10に送信する(S16)。
呼制御装置10の制御部11は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を通信制御部16に転送し、通信制御部16は、受け付けた切断応答情報を発信側無線端末40に送信し(S17)、発信側無線端末40が切断応答情報を受信すると、発信側無線端末40と着信側無線端末50間における通信の切断が完了する。
〈実施例1の効果〉
実施例1の無線通信システムでは、発信側無線端末40が符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置20に送信し、発信要求情報を受信したアクセスポイント装置20において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、着信要求情報を受信したアクセスポイント装置30において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す着信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式を設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50が、設定されたコーデック方式を使用することで、発信要求時に、要求先のアクセスポイント装置20、30が帯域量に応じて決定される許容数の無線端末60と無線通信している場合であっても、アクセスポイント装置20、30を介した無線通信を行うことができる利便性の高い無線通信システムを提供することができる。
実施例1の無線通信システムでは、発信側無線端末40が符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置20に送信し、発信要求情報を受信したアクセスポイント装置20において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、着信要求情報を受信したアクセスポイント装置30において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す着信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式を設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50が、設定されたコーデック方式を使用することで、発信要求時に、要求先のアクセスポイント装置20、30が帯域量に応じて決定される許容数の無線端末60と無線通信している場合であっても、アクセスポイント装置20、30を介した無線通信を行うことができる利便性の高い無線通信システムを提供することができる。
〈実施例2の構成〉
図4は、実施例2の無線通信システムを示すブロック構成図である。
図4は、実施例2の無線通信システムを示すブロック構成図である。
本実施例の無線通信システムは、アクセスポイント装置90、100、発信側無線端末40、着信側無線端末50、複数の無線端末60、ネットワーク80から構成されている。
発信側無線端末40、着信側無線端末50、複数の無線端末60、ネットワーク80は、実施例1と同様である。
アクセスポイント装置90は、各無線端末間を中継する装置であり、制御部91、発信側帯域取得部23、発信側通信可否判定部24、発信側更新可否判定部26、発信側データ更新部27、記憶部92、発信側変更要否判定部93、装置特定部94、発信側変更制御部95、発信側通信制御部96を有している。
記憶部92は、HDD等からなるメモリであり、装置識別データ、第一発信側閾値データ、第二発信側閾値データ、方式変更状況データ、使用帯域データ、方式帯域量対応テーブル、方式変更対応テーブル、端末装置間対応リストデータがそれぞれ格納されている。
装置識別データ、第一発信側閾値データ、第二発信側閾値データ、方式変更状況データ、使用帯域データ、方式帯域量対応テーブル、方式変更対応テーブル、端末装置間対応リストデータは、実施例1と同様のデータである。
このアクセスポイント装置90は、アクセスポイント装置100から、アクセスポイント装置100が無線通信管理する各無線端末の端末識別データおよび装置識別データを受信する毎に、受信した各無線端末の端末識別データおよび装置識別データに基づいて、端末装置間対応リストデータを更新する。これにより、アクセスポイント装置90は、着信側無線端末50がアクセスポイント装置100を介して無線通信可能であることを特定することができる。
アクセスポイント装置100は、各無線端末間を中継する装置であり、制御部101、着信側帯域取得部33、着信側通信可否判定部34、着信側更新可否判定部36、着信側データ更新部37、記憶部102、着信側変更要否判定部103、着信側通信制御部105を有している。
記憶部102は、HDD等からなるメモリであり、装置識別データ、第一着信側閾値データ、第二着信側閾値データ、方式変更状況データ、使用帯域データ、方式帯域量対応テーブル、方式変更対応テーブルがそれぞれ格納されている。
装置識別データ、第一着信側閾値データ、第二着信側閾値データ、方式変更状況データ、使用帯域データ、方式帯域量対応テーブル、方式変更対応テーブルは、実施例1と同様のデータである。
以下、本実施例におけるアクセスポイント装置90、100、発信側無線端末40、着信側無線端末50、無線端末60の相互関連について説明を行う。
まず、発信側無線端末40が着信側無線端末50と無線通信すべく、アクセスポイント装置90に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した発信要求情報を送信した場合について説明を行う。
アクセスポイント装置90の制御部91は、いわゆるCPUとして、アクセスポイント装置90を制御する部であり、発信側無線端末40から発信要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、発信要求情報を発信側変更要否判定部93に転送する。
発信側変更要否判定部93は、各無線端末に設定されているコーデック方式の変更が必要か否かを判定する部であり、受信した発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定し、付与されていないと、変更不要と判定する。
制御部91は、発信側変更要否判定部93がコーデック方式の変更不要と判定すると、発信要求情報を装置特定部94に転送し、変更要と判定すると、発信要求情報を発信側変更制御部95に転送する。
発信側変更制御部95は、符号化方式データの変更を行う部であり、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部92の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを発信要求情報に付与する。
即ち、例えば、メモリの発信要求情報にG.711(=64k)を示す符号化方式データが付与されていると、発信側変更制御部95は、符号化方式データ(G.711(=64k))に基づいて、記憶部92の方式変更対応テーブルを参照し、使用帯域の少ないG.729(=8k)を示す符号化方式データを特定すると共に、特定したG.729(=8k)を示す符号化方式データを付与する。
制御部91は、発信側変更制御部95が符号化方式データの変更を完了すると、該符号化方式データが付与された発信要求情報を装置特定部94に転送する。
装置特定部94は、発信要求先の無線端末を通信可能に管理しているアクセスポイント装置を特定する部であり、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与された端末識別データに基づいて、記憶部92の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する。
本実施例では、着信側無線端末50を示す端末識別データが付与された発信要求情報を受信することから、アクセスポイント装置100を示す装置識別データが特定される。
制御部91は、装置特定部94が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び発信要求情報に付与されている符号化方式データを発信側通信制御部96に転送する。
発信側通信制御部96は、各無線端末間の通信を制御する部であり、装置識別データ及び符号化方式データを受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対し、該符号化方式データを付与した着信要求情報を送信する。本実施例では、発信側通信制御部96により符号化方式データが付与された着信要求情報がアクセスポイント装置100に送信される。
アクセスポイント装置100の制御部101は、いわゆるCPUとして、アクセスポイント装置100を統括制御する部であり、着信要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、着信要求情報を着信側変更要否判定部103に転送する。
着信側変更要否判定部103は、各無線端末に設定されているコーデック方式の変更が必要か否かを判定する部であり、受信した着信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定し、付与されていないと、変更不要と判定する。
制御部101は、着信側変更要否判定部103がコーデック方式の変更不要と判定すると、着信要求情報を着信側通信制御部105に転送し、変更要と判定すると、着信要求情報に付与された符号化方式データを含む変更指示情報を着信側変更制御部104に転送する。
着信側変更制御部104は、符号化方式データの変更を行う部であり、変更指示情報を受けると、変更指示情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部102の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを付与した着信要求情報を着信側通信制御部105に転送する。
着信側通信制御部105は、着信要求情報を受けると、着信要求情報を着信側無線端末50に送信する。
着信側無線端末50は、着信要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、設定した符号化方式データを付与した着信応答情報をアクセスポイント装置100に送信する。
アクセスポイント装置100の制御部101は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報を着信側通信制御部105に転送し、着信側通信制御部105は、受信した着信応答情報をアクセスポイント装置90に送信する。
アクセスポイント装置90の制御部91は、着信応答情報を受信すると、受信した着信応答情報を発信側無線端末40に送信する。
発信側無線端末40の制御部41は、着信応答情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、着信応答情報に付与された符号化方式データに基づいて、コーデック方式をコーデック部43に設定する。以降、発信側無線端末40は、コーデック部43に設定されたコーデック方式により、アクセスポイント装置90を介して着信側無線端末50と無線通信を行うことができる。
このように、アクセスポイント装置90において、帯域データが第一閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、アクセスポイント装置100において、帯域データが第一閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式をそれぞれ設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50が設定されたコーデック方式を使用することでアクセスポイント装置90、100を介して無線通信を行うことができる。
引き続き、発信側無線端末40が着信側無線端末50との通信を切断すべく、アクセスポイント装置90に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を送信した場合について説明を行う。
アクセスポイント装置90の制御部91が、発信側無線端末40から、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、メモリの切断要求情報を装置特定部94に転送する。
装置特定部94は、切断要求情報を受けると、切断要求情報に付与された端末識別データに基づいて、記憶部92の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する。
本実施例では、着信側無線端末50を示す端末識別データが付与された切断要求情報を受信することから、アクセスポイント装置100を示す装置識別データが特定される。
制御部91は、装置特定部94が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び切断要求情報を発信側通信制御部96に転送する。
発信側通信制御部96は、装置識別データ及び切断要求情報を受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対し、切断要求情報を送信する。本実施例では、発信側通信制御部96により、切断要求情報がアクセスポイント装置100に送信される。
アクセスポイント装置100の制御部101は、切断要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、切断要求情報を着信側無線端末50に送信する。
着信側無線端末50は、制御部51は、切断要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、切断応答情報をアクセスポイント装置100に送信する。
アクセスポイント装置100の制御部101は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を着信側通信制御部105に転送し、着信側通信制御部105は、受け付けた切断応答情報をアクセスポイント装置90に送信する。
アクセスポイント装置90の制御部91は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を発信側通信制御部96に転送し、発信側通信制御部96は、受け付けた切断応答情報を発信側無線端末40に送信し、発信側無線端末40が切断応答情報を受信すると、発信側無線端末40と着信側無線端末50間における通信の切断が完了する。
〈実施例2の動作〉
以下、実施例2の無線通信システムの動作について説明を行う。
以下、実施例2の無線通信システムの動作について説明を行う。
まず、発信側無線端末40が着信側無線端末50と無線通信すべく、アクセスポイント装置90に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した発信要求情報を送信した場合に、発信側無線端末40、着信側無線端末50に対するコーデック方式が変更されるまでについて説明を行う。
図5は、実施例2の無線通信システムにおける発信側無線端末40、着信側無線端末50に対するコーデック方式の変更動作フローチャートである。
アクセスポイント装置90の制御部91は、発信側無線端末40から発信要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、発信要求情報を発信側変更要否判定部93に転送する。
発信側変更要否判定部93は、受信した発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定し、付与されていないと、変更不要と判定する(S12)。
制御部91は、発信側変更要否判定部93がコーデック方式の変更不要と判定すると、発信要求情報を装置特定部94に転送し(S13)、変更要と判定すると、発信要求情報を発信側変更制御部95に転送する(S14)。
発信側変更制御部95は、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部92の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを発信要求情報に付与する(S15)。
即ち、例えば、メモリの発信要求情報にG.711(=64k)を示す符号化方式データが付与されていると、発信側変更制御部95は、符号化方式データ(G.711(=64k))に基づいて、記憶部92の方式変更対応テーブルを参照し、使用帯域の少ないG.729(=8k)を示す符号化方式データを特定すると共に、特定したG.729(=8k)を示す符号化方式データを付与する。
制御部91は、発信側変更制御部95が符号化方式データの変更を完了すると、該符号化方式データが付与された発信要求情報を装置特定部94に転送する。
装置特定部94は、発信要求情報を受けると、発信要求情報に付与された端末識別データに基づいて、記憶部92の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する(S16)。
本実施例では、着信側無線端末50を示す端末識別データが付与された発信要求情報を受信することから、アクセスポイント装置100を示す装置識別データが特定される。
制御部91は、装置特定部94が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び発信要求情報に付与されている符号化方式データを発信側通信制御部96に転送する。
発信側通信制御部96は、装置識別データ及び符号化方式データを受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対し、該符号化方式データを付与した着信要求情報を送信する(S17)。本実施例では、発信側通信制御部96により符号化方式データが付与された着信要求情報がアクセスポイント装置100に送信される。
アクセスポイント装置100の制御部101は、着信要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、着信要求情報を着信側変更要否判定部103に転送する。
着信側変更要否判定部103は、受信した着信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定し、付与されていないと、変更不要と判定する(S28)。
制御部101は、着信側変更要否判定部103がコーデック方式の変更不要と判定すると、着信要求情報を着信側通信制御部105に転送し、変更要と判定すると、着信要求情報に付与された符号化方式データを含む変更指示情報を着信側変更制御部104に転送する。
着信側変更制御部104は、変更指示情報を受けると、変更指示情報に付与されている符号化方式データに基づいて、記憶部102の方式変更対応テーブルを参照し、変更対象となる使用帯域の少ない符号化データを特定すると共に、特定された符号化方式データを付与した着信要求情報を着信側通信制御部105に転送する(S29)。
着信側通信制御部105は、着信要求情報を受けると、着信要求情報を着信側無線端末50に送信する(S30)。
着信側無線端末50は、着信要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、設定した符号化方式データを付与した着信応答情報をアクセスポイント装置100に送信する(S32)。
アクセスポイント装置100の制御部101は、着信応答情報を受信すると、着信応答情報を着信側通信制御部105に転送し、着信側通信制御部105は、受信した着信応答情報をアクセスポイント装置90に送信する(S33)。
アクセスポイント装置90の制御部91は、着信応答情報を受信すると、受信した着信応答情報を発信側無線端末40に送信する(S34)。
発信側無線端末40の制御部41は、着信応答情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、着信応答情報に付与された符号化方式データに基づいて、コーデック方式をコーデック部43に設定する(S35)。以降、発信側無線端末40は、コーデック部43に設定されたコーデック方式により、アクセスポイント装置90を介して着信側無線端末50と無線通信を行うことができる。
このように、アクセスポイント装置90において、発信側帯域データが第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、アクセスポイント装置100において、着信側帯域データが第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式をそれぞれ設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50が設定されたコーデック方式を使用することで、アクセスポイント装置90、100を介して無線通信を行うことができる。
引き続き、発信側無線端末40が着信側無線端末50との通信を切断すべく、アクセスポイント装置90に対して、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を送信した場合について説明を行う。
図6は、実施例2の無線通信システムの切断要求動作フローチャートである。
アクセスポイント装置90の制御部91が、発信側無線端末40から、使用していたコーデック方式を示す符号化方式データ及び着信側無線端末50を示す端末識別データを付与した切断要求情報を受信すると(S1)、実施例1と同様に動作し、引き続き、メモリの切断要求情報を装置特定部94に転送する。
装置特定部94は、切断要求情報を受けると、切断要求情報に付与された端末識別データに基づいて、記憶部92の端末装置間対応リストデータを参照し、対応する装置識別データを特定する(S6)。
本実施例では、着信側無線端末50を示す端末識別データが付与された切断要求情報を受信することから、アクセスポイント装置100を示す装置識別データが特定される。
制御部91は、装置特定部94が装置識別データを特定すると、特定された装置識別データ及び切断要求情報を発信側通信制御部96に転送する。
発信側通信制御部96は、装置識別データ及び切断要求情報を受けると、装置識別データに基づくアクセスポイント装置に対し、切断要求情報を送信する(S7)。本実施例では、発信側通信制御部96により、切断要求情報がアクセスポイント装置100に送信される。
アクセスポイント装置100の制御部101は、切断要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、引き続き、切断要求情報を着信側無線端末50に送信する(S13)。
着信側無線端末50は、制御部51は、切断要求情報を受信すると、実施例1と同様に動作し、切断応答情報をアクセスポイント装置100に送信する(S14)。
アクセスポイント装置100の制御部101は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を着信側通信制御部105に転送し、着信側通信制御部105は、受け付けた切断応答情報をアクセスポイント装置90に送信する(S15)。
アクセスポイント装置90の制御部91は、切断応答情報を受信すると、切断応答情報を発信側通信制御部96に転送し、発信側通信制御部96は、受け付けた切断応答情報を発信側無線端末40に送信し(S16)、発信側無線端末40が切断応答情報を受信すると、発信側無線端末40と着信側無線端末50間における通信の切断が完了する。
〈実施例2の効果〉
実施例2の無線通信システムでは、発信側無線端末40が符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置90に送信し、発信要求情報を受信したアクセスポイント装置90において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、着信要求情報を受信したアクセスポイント装置100において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す着信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式をそれぞれ設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50は、設定されたコーデック方式を使用することで、発信要求時に、要求先のアクセスポイント装置90、100が帯域量に応じて決定される許容数の無線端末60と無線通信している場合であっても、アクセスポイント装置90、100を介した無線通信を行うことができる利便性の高い無線通信システムを提供することができる。
実施例2の無線通信システムでは、発信側無線端末40が符号化方式データを付与した発信要求情報をアクセスポイント装置90に送信し、発信要求情報を受信したアクセスポイント装置90において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す発信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを超える場合、発信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更すると共に、着信要求情報を受信したアクセスポイント装置100において、発信側無線端末40を含めた通信に必要な帯域量を示す着信側帯域データが各無線端末のコーデック方式の変更をすべきか否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを超える場合、着信要求情報に付与されている符号化方式データを、該符号化方式データよりも使用帯域の少ない符号化方式データに変更し、かつ発信側無線端末40及び着信側無線端末50のコーデック部43、53に対し、変更された符号化方式データが示すコーデック方式をそれぞれ設定するようにしたので、発信側無線端末40及び着信側無線端末50は、設定されたコーデック方式を使用することで、発信要求時に、要求先のアクセスポイント装置90、100が帯域量に応じて決定される許容数の無線端末60と無線通信している場合であっても、アクセスポイント装置90、100を介した無線通信を行うことができる利便性の高い無線通信システムを提供することができる。
また、アクセスポイント装置90に発信側変更要否判定部93、装置特定部94、発信側変更制御部95、発信側通信制御部96を設け、アクセスポイント装置100に、着信側変更要否判定部103、着信側変更制御部104、着信側通信制御部105をそれぞれ設けるようにしたので呼制御装置10が不要となった。
上記実施例では、符号化方式データの変更例として、G.711(=64k)からG.729(=8k)への変更について説明を行ったが、これに限られることはなく、入力された符号化方式データが示すコーデック方式より使用する通信帯域が少ないコーデック方式に変更する構成であれば、例えば、G.723.1(=6.3k)、G.726(=24k)、G.726(=14k)等のどのようなコーデック方式に変更してもよい。
10 呼制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 変更要否判定部
14 装置特定部
15 変更制御部
16 通信制御部
20 アクセスポイント装置
21 制御部
22 記憶部
23 発信側帯域取得部
24 発信側通信可否判定部
25 発信側中継通信部
26 発信側更新可否判定部
27 発信側データ更新部
30 アクセスポイント装置
31 制御部
32 記憶部
33 着信側帯域取得部
34 着信側信可否判定部
35 着信側中継通信部
36 着信側更新可否判定部
37 着信側データ更新部
40 発信側無線端末
41 制御部
42 記憶部
43 コーデック部
44 発信側通信部
45 発信側方式設定部
50 着信側無線端末
51 制御部
52 記憶部
53 コーデック部
54 着信側通信部
55 着信側方式設定部
60 無線端末
80 ネットワーク
90 アクセスポイント装置
91 制御部
92 記憶部
93 発信側変更要否判定部
94 装置特定部
95 発信側変更制御部
96 発信側通信制御部
100 アクセスポイント装置
101 制御部
102 記憶部
103 着信側変更要否判定部
104 着信側変更制御部
105 着信側通信制御部
11 制御部
12 記憶部
13 変更要否判定部
14 装置特定部
15 変更制御部
16 通信制御部
20 アクセスポイント装置
21 制御部
22 記憶部
23 発信側帯域取得部
24 発信側通信可否判定部
25 発信側中継通信部
26 発信側更新可否判定部
27 発信側データ更新部
30 アクセスポイント装置
31 制御部
32 記憶部
33 着信側帯域取得部
34 着信側信可否判定部
35 着信側中継通信部
36 着信側更新可否判定部
37 着信側データ更新部
40 発信側無線端末
41 制御部
42 記憶部
43 コーデック部
44 発信側通信部
45 発信側方式設定部
50 着信側無線端末
51 制御部
52 記憶部
53 コーデック部
54 着信側通信部
55 着信側方式設定部
60 無線端末
80 ネットワーク
90 アクセスポイント装置
91 制御部
92 記憶部
93 発信側変更要否判定部
94 装置特定部
95 発信側変更制御部
96 発信側通信制御部
100 アクセスポイント装置
101 制御部
102 記憶部
103 着信側変更要否判定部
104 着信側変更制御部
105 着信側通信制御部
Claims (16)
- コーデック部に設定された符号化方式データが示すコーデック方式を使用して、発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介して相互に無線通信中の複数の無線端末と、前記無線通信を制御する呼制御装置と、同一のコーデック方式を使用して、着信側となる着信側無線端末と無線通信を行うべく、前記発信側のアクセスポイント装置に対し、新たに発信要求を行う発信側無線端末とを備える無線通信システムにおいて、
前記発信側無線端末は、
指定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した発信要求情報を前記発信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信部を備え、
前記発信側のアクセスポイント装置は、
前記発信要求情報に付与されたコーデック方式の変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを保持する記憶部と、
前記発信要求情報を受信すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記通信中の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す発信側帯域データを取得する発信側帯域取得部と、
前記発信側帯域データが前記第一発信側閾値データより大きいと、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定する発信側通信可否判定部と、
前記発信側通信可否判定部が前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に付与した前記発信要求情報を前記呼制御装置に送信する発信側中継通信部とを備え、
前記呼制御装置は、
前記発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定する変更要否判定部と、
前記変更要否判定部が変更要と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成する変更制御部と、
前記生成された着信要求情報を前記着信側のアクセスポイント装置に送信する通信制御部とを備え、
前記着信側のアクセスポイント装置は、
前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを保持する記憶部と、
前記着信要求情報を受信すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す着信側帯域データを取得する着信側帯域取得部と、
前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより小さいと、通信可と判定する着信側通信可否判定部と、
前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報を前記着信側無線端末に送信する着信側中継通信部とを備え、
前記着信側無線端末は、
前記着信要求情報を受信すると、付与された符号化方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する着信側方式設定部と、
前記着信側方式設定部がコーデック方式を設定すると、設定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信応答情報を前記発信側無線端末に送信する着信側通信部とを備え、
更に、前記発信側無線端末は、着信応答情報を受信すると、付与された符号方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する発信側方式設定部を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記着信側通信可否判定部は、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより大きいと、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定し、
前記着信側中継通信部は、前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示情報を前記呼制御装置に送信し、前記呼制御装置から、該符号化方式データを変更した着信要求情報を受信すると、該着信要求情報を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - コーデック部に設定された符号化方式データが示すコーデック方式を使用して、発信側及び着信側のアクセスポイント装置を介して相互に無線通信中の複数の無線端末と、同一のコーデック方式を使用して、着信側無線端末と無線通信を行うべく、前記発信側のアクセスポイント装置に対し、発信要求を行う発信側無線端末とを備える無線通信システムにおいて、
前記発信側無線端末は、
指定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した発信要求情報を前記発信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信部を備え、
前記発信側のアクセスポイント装置は、
前記発信要求情報に付与されたコーデック方式の変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一発信側閾値データを保持する記憶部と、
前記発信要求情報を受信すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す発信側帯域データを取得する発信側帯域取得部と、
前記発信側帯域データが前記第一発信側閾値データより大きいと、前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定する発信側通信可否判定部と、
前記発信側通信可否判定部が前記発信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に前記発信要求情報に付与する発信側中継通信部と、
前記発信要求情報に変更指示データが付与されていると、コーデック方式の変更要と判定する発信側変更要否判定部と、
前記発信側変更要否判定部が変更要と判定すると、前記発信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成する変更制御部と、
前記生成された着信要求情報を前記着信側のアクセスポイント装置に送信する発信側通信制御部とを備え、
前記着信側のアクセスポイント装置は、
前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更が必要か否かを判定するための基準となる帯域量を示す第一着信側閾値データを保持する記憶部と、
前記着信要求情報を受信すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式及び前記複数の無線端末が使用しているコーデック方式に基づいて、前記発信側無線端末及び前記複数の無線端末の無線通信に必要となる全帯域量を示す着信側帯域データを取得する着信側帯域取得部と、
前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより小さいと、通信可と判定する着信側通信可否判定部と、
前記着信側通信可否判定部が通信可と判定すると、前記着信要求情報を前記着信側無線端末に送信する着信側通信制御部とを備え、
前記着信側無線端末は、
前記着信要求情報を受信すると、付与された符号化方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する着信側方式設定部と、
前記着信側方式設定部がコーデック方式を設定すると、設定されたコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信応答情報を前記発信側無線端末に送信する着信側通信部とを備え、
更に、前記発信側無線端末は、着信応答情報を受信すると、付与された符号方式データが示すコーデック方式を自己のコーデック部に設定する発信側方式設定部を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記着信側通信可否判定部は、前記着信側帯域データが前記第一着信側閾値データより大きいと、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定し、
前記着信側通信制御部は、前記着信側通信可否判定部が前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更により通信可と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データの変更を指示する変更指示データを更に、前記着信要求情報に付与し、
前記着信要求情報に変更指示データが付与されていると、変更要と判定する着信側変更要否判定部と、
前記着信側変更要否判定部が変更要と判定すると、前記着信要求情報に付与された符号化方式データが示すコーデック方式よりも使用帯域量が少ないコーデック方式を示す符号化方式データを付与した着信要求情報を生成すると共に、該着信要求情報を前記着信側通信制御部に転送する着信側変更制御部とを備えることを特徴とする請求項3記載の無線通信システム。 - 設定されたコーデック方式を使用する無線端末の通信を中継し、発信側無線端末と着信側無線端末間の新たな呼接続要求に関する処理を行うアクセスポイント装置において、
呼接続要求としての第一の信号を受信して、当該アクセスポイント装置の第一の通信量が第一の閾値を超えたか否かを判定する第一の判定部と、
前記第一の通信量が前記第一の閾値を超えたとき、前記着信者側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式の変更に関わる第二の信号を送信する第一の送信部と、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式が前記第二の信号に基づいて変更された第三の信号を中継する第一の中継部とを備えることを特徴とするアクセスポイント装置。 - 前記第二の信号は、変更後のコーデック方式の設定を指示する信号であることを特徴とする請求項5記載のアクセスポイント装置。
- 前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、
前記第一の信号は、発呼指示を示す信号であることを特徴とする請求項5記載のアクセスポイント装置。 - 前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、
前記第一の信号は、着呼指示を示す信号であることを特徴とする請求項5記載のアクセスポイント装置。 - 請求項5記載のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、
更に、着信側アクセスポイント装置を備え、
前記着信側アクセスポイント装置は、
前記着信側無線端末と無線回線にて接続され、
前記第一の信号と前記第二の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継部と、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項5記載のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、
更に、発信側アクセスポイント装置を備え、
前記発信側アクセスポイント装置は、
前記発信側無線端末と無線回線にて接続され、
前記第一の信号を中継する第二の中継部と、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備え、
前記アクセスポイント装置は、
前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、第一の送信部は、前記第二の信号を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項5記載のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、
前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、
更に、呼制御装置と、着信側アクセスポイント装置を備え、
前記呼制御装置は、
前記第一の信号を制御する第一の制御部と、
前記第二の信号に基づいて、変更後のコーデック方式の設定を指示する第四の信号を送信する第二の送信部とを備え、
前記着信側アクセスポイント装置は、
前記着信側無線端末と無線回線にて接続され、
前記第一の信号と前記第四の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継部と、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項5記載のアクセスポイント装置を備える無線通信システムにおいて、
更に、発信側アクセスポイント装置を備え、
前記発信側アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続され、
前記第一の信号を中継する第二の中継部と、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継部とを備え、
前記呼制御装置は、
前記第一の信号を制御する第一の制御部と、
前記アクセスポイント装置から受信した前記第二の信号に基づいて、変更後のコーデック方式の設定を指示する第四の信号を送信する第二の送信部とを備え、
前記アクセスポイント装置は、
前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置であり、
前記第一の信号と第四の信号を前記着信側無線端末に中継する第三の中継部とを備えることを特徴とする無線通信システム。 - 設定されたコーデック方式を使用する無線端末の通信を中継し、発信側無線端末と着信側無線端末間の新たな呼接続要求に関する処理を行うアクセスポイント装置の通信方法において、
呼接続要求としての第一の信号を受信して、当該アクセスポイント装置の第一の通信量が第一の閾値を超えたか否かを判定する第一の判定ステップと、
前記第一の通信量が前記第一の閾値を超えたとき、前記着信者側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式の変更に関わる第二の信号を送信する第一の送信ステップと、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記発信側無線端末と前記着信側無線端末間のコーデック方式が前記第二の信号に基づいて変更された第三の信号を中継する第一の中継ステップとを含むことを特徴とするアクセスポイント装置の通信方法。 - 請求項13に記載のアクセスポイント装置の通信方法において、
第二の信号は、変更後のコーデック方式の設定を指示する信号であることを特徴とするアクセスポイント装置の通信方法。 - 請求項13に記載のアクセスポイント装置の通信方法であって、前記アクセスポイント装置は、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置であり、更に、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置を備える無線通信システムの通信方法において、
前記着信側アクセスポイント装置は、
前記第一の信号と前記第二の信号を前記着信側無線端末に中継する第二の中継ステップと、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継ステップとを含むことを特徴とする無線通信システムの通信方法。 - 請求項13に記載のアクセスポイント装置の通信方法であって、更に、前記発信側無線端末と無線回線にて接続される発信側アクセスポイント装置を備え、前記アクセスポイント装置は、前記着信側無線端末と無線回線にて接続される着信側アクセスポイント装置である無線通信システムの通信方法において、
前記発信側アクセスポイント装置は、
前記第一の信号を中継する第二の中継ステップと、
前記着信側無線端末から前記発信側無線端末に対して、前記第三の信号を中継する第三の中継ステップとを含み、
前記アクセスポイント装置において、
前記第一の送信ステップは、前記第二の信号を前記着信側無線端末に送信することを特徴とする無線通信システムの通信方法。
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- 2006-02-08 JP JP2006031586A patent/JP2007214811A/ja active Pending
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