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JP2007214012A - 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ - Google Patents

放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ Download PDF

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JP2007214012A JP2006033515A JP2006033515A JP2007214012A JP 2007214012 A JP2007214012 A JP 2007214012A JP 2006033515 A JP2006033515 A JP 2006033515A JP 2006033515 A JP2006033515 A JP 2006033515A JP 2007214012 A JP2007214012 A JP 2007214012A
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昌士 岡本
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

【課題】
プロジェクタにおいて使用される高輝度放電ランプを点灯するための放電ランプ点灯装置において、回転カラーホイールなどの動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させて、放電ランプの明るさの高速変調を行うことが可能であり、かつ電気的制御による変調のパターンの切換えが可能であるようにする。
【解決手段】
ランプ電流検出信号変換回路は、変調信号のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御される複数個のスイッチ素子を含み、変調信号のそれぞれのビットの真と偽の組み合せによってゲインが可変とし、変調切換タイミング信号を受けて、変調ビット集合記憶部の原変調ビット集合から、変調切換カウント部のカウント値に応じたビット集合を選択して原変調信号を更新するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタにおいて使用される、高圧放電ランプ、特に高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の高輝度放電ランプを点灯するための放電ランプ点灯装置、および前記放電ランプ点灯装置を用いたプロジェクタに関する。
例えば、液晶プロジェクタやDLP(TM)プロジェクタのような画像表示用などの光学装置のためのプロジェクタにおいては、高輝度放電ランプ(HIDランプ)が使用される。前記したプロジェクタには、ダイクロイックプリズム等により赤、緑、青すなわちR,G,Bの3原色を分離し、各色毎に設けた空間変調素子によって各3原色別の画像を発生させ、ダイクロイックプリズム等により光路を再合成してカラー画像を表示する方式のものがある。
また他方では、R,G,Bの3原色の透過色を有するカラーホイールからなるフィルタを回転させ、このフィルタ、すなわち動的色フィルタに光源からの光を通すことにより各3原色の光束を順次発生させ、これに同期させて空間変調素子を制御することにより、各3原色別の画像を時間分割によって順次発生させ、カラー画像を表示する方式のものもある。
前記したような放電ランプを点灯させる放電ランプ点灯装置においては、先ず、始動に際しては、ランプに無負荷開放電圧と呼ばれる電圧を印加した状態で、高電圧を印加して放電空間内に絶縁破壊を発生させてグロー放電を経てアーク放電に移行させ、最終的に、安定な定常点灯を実現するように動作する。アーク放電に移行直後は、例えば10V程度の低い値であったランプの放電電圧は、温度上昇に伴って徐々に上昇し、定常点灯状態では一定電圧で安定する。通常、放電ランプ点灯装置は、所定のランプ投入電力を実現するために必要なランプ電流を出力できるよう、入力電源の出力をランプの放電電圧に適合させるコンバータを有しており、また、ランプ電圧、すなわちコンバータの出力電圧を検出し、この情報に基づいて、例えば目標電力を検出電圧で除算した商の値によって、目標ランプ電流を決定する仕組を有している。
放電ランプの駆動の方式に関しては、前記コンバータによってランプを点灯させる直流駆動方式と、前記コンバータの後段にインバータをさらに具備することによって周期的極性反転を行う交流駆動方式とがある。直流駆動方式の場合は、ランプからの光束もまた直流的、すなわち時間的に変化しないため、基本的に、前記したプロジェクタの両方の方式において、全く同様に適用することができるという大きな利点がある。これに対し、交流駆動方式の場合は、極性反転周波数という、直流駆動方式には無い自由度を利用して、放電ランプの電極の消耗や成長を制御できる可能性があるという利点がある反面、極性反転時の発光の瞬断やオーバーシュートなどが生じて表示画像に悪影響を及ぼすなど、極性反転が存在すること自体に起因する不利な点もある。
ところで、表示画像の色再現性能を高いものとするためには、光源ランプのスペクトル分布と前記した動的色フィルタを用いた色順次光束への変換形態の整合が重要である。前記したカラーホイールの場合、R,G,B(場合によってはこれらに加えてWすなわち白)各色の領域の角度分布、すなわち1回転あたりの各色が透過している時間の割合を、ランプのスペクトルに合わせて設定することにより、色再現性能の向上、もしくは所望の色再現性能への改善を図ることができる。
例えば、R成分が不足するランプを使用する場合は、R成分の透過領域を大きくする、すなわちR成分が透過している時間の割合を他の色よりも長くすることが有効である。しかしながら、このような方法によって色再現性能を所望のものに改善させる場合は、例えばDLP方式のプロジェクタでは、表示画像の各画素の色毎の輝度を空間変調素子の各画素の動作のデューティサイクル比で制御するため、透過している時間の割合を減じた色成分においては、画素の諧調の細かな制御ができ難くなるという問題が生じる。
このような問題を解決するために、例えば、特表平08−505031号には、画像投射装置において、カラー変化手段の出力によって与えられる光ビームのカラーに同期して光源の出力パワーを変化させる光源駆動制御手段を設けることが提案されている。しかし、この文献には、光源駆動制御手段の具体的な構成は示されていなかった。
また、特表2004−526992号にも、同様に色に対応した電力をランプに供給するようにしたカラーディスプレイ装置が提案されている。この文献には、高速でランプに供給する電力を変化させることができるアークランプ安定回路の電気配線ブロック線図が記載されているが、これは、2種類の供給電力レベルを設定することができるに過ぎず、前記したようなR,G,Bの3色またはWを加えた4色のそれぞれに対してランプに供給する電力を設定することはできなかった。また、設定する電力レベルのバランスを変更する場合は、回路の抵抗器を抵抗値の異なるものに交換する必要があった。
このように、前記した問題を解決するためには、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期した、光源の明るさの高速変調が有益であることが知られていたが、これを、必要な波形の任意性を有した上で、低コストで達成することは実現できていなかった。
一方、特開2005−267933号には、複数ビットの変調信号(M0,M1,…)と対応付けられたスイッチによってゲインが可変のランプ電流検出信号変換回路を設ける構成とすることにより、任意の波形にて高速に放電ランプ光源の明るさを変調する放電ランプ点灯装置が記載されている。この技術を動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期した、光源の明るさの高速変調の実現に単純に応用しようとするならば、変調信号(M0,M1,…)を生成する変調信号生成回路(Un)は、例えば、図15に記載のような回路構成とすることが考えられる。
変調状態を切換えるタイミングを規定するために動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて生成され、放電ランプ点灯装置の外部から入力される信号、例えばカラーホイールであれば、回転に伴う透過色の切換わり目ごとにパルス的に発生させる変調切換タイミング信号(So)は、例えばSN74HC161などの汎用ICを用いて構成したカウンタ(Wc)のクロックパルス入力端子に入力される。また、色順次周期における位相を特定するために前記動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて生成され、放電ランプ点灯装置の外部から入力される信号、例えばカラーホイールであれば、1回転に1回の、特定の前記変調切換タイミング信号(So)に重ねてパルス的に発生させる変調周期初期化信号(Sop)は、前記カウンタ(Wc)のクリア入力端子に入力される。
この構成により、前記動的色フィルタ(Of)がその時点で発現している色情報は、前記カウンタ(Wc)の2ビットの計数値出力である色コード信号(WeA,WeB)によって追跡することができる。ただし、ここでは、前記動的色フィルタ(Of)が、例えばR,G,B,Wの、4色の領域から構成されていると仮定している。
前記色コード信号(WeA,WeB)は、例えばSN74HC139などの汎用ICを用いて構成したデコーダ(Wd)に入力され、その出力である4本の色情報選択信号(Wf0,Wf1,Wf2,Wf3)のうちの、その時点で発現している色情報に対応した1本のみが活性化される。前記色情報選択信号(Wf0,Wf1,Wf2,Wf3)は、それぞれ対応して設けられた、例えばSN74HC244などの汎用ICを用いて構成したトライステートゲート(Wg0,Wg1,Wg2,Wg3)の制御入力端子に入力される。
前記トライステートゲート(Wg0,Wg1,Wg2,Wg3)の入力データ端子には、グランドへの接続の開閉を設定するためのそれぞれ4個のスイッチからなるスイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)がそれぞれ接続され、これらは、合計16個の抵抗からなる抵抗アレイ(Wra)で電源端子(Wtp)にプルアップされている。なお、それぞれの前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)のスイッチ数が4であるのは、前記変調信号(M0,M1,M2,M3)を4ビット深さとしたことによるためであり、変調に必要な分解能に応じて、適宜増減することができる。この構成により、前記トライステートゲート(Wg0,Wg1,Wg2,Wg3)のうちその時点で発現している色情報に対応した1個のみの入力データが出力データ端子に現れ、それ以外のものの出力データ端子は高インピーダンスに保たれるため、前記トライステートゲート(Wg0,Wg1,Wg2,Wg3)のそれぞれ対応するビットの出力データを接続することにより変調信号(M0,M1,M2,M3)を生成することができる。
すなわち、図15に記載の変調信号生成回路(Un)は、動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて生成される前記変調切換タイミング信号(So)および前記変調周期初期化信号(Sop)に従って、動的色フィルタ(Of)においてその時点で発現している色情報に対応した、前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)のうちのどれか1個のもののスイッチ開閉状態の設定が選択されて、ディジタル値としての前記変調信号(M0,M1,M2,M3)を生成することができる。具体的には、前記変調切換タイミング信号(So)を受信すると、前記スイッチアレイ(Ws0)の設定に従う前記変調信号(M0,M1,M2,M3)が生成され、次に前記変調切換タイミング信号(So)を受信すると、前記スイッチアレイ(Ws1)の設定に従う前記変調信号(M0,M1,M2,M3)が、さらに次に前記変調切換タイミング信号(So)を受信すると、前記スイッチアレイ(Ws2)の設定に従う前記変調信号(M0,M1,M2,M3)が、さらに次に前記変調切換タイミング信号(So)を受信すると、前記スイッチアレイ(Ws3)の設定に従う前記変調信号(M0,M1,M2,M3)がそれぞれ生成され、以降、この動作を繰り返す。そして、この変調信号生成回路(Un)を前記した特開2005−267933号に記載の技術における変調信号生成回路(Un)として適用することにより、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期した、光源の明るさの高速変調が可能な放電ランプ点灯装置を実現することが、原理的には可能である。
しかしながら、図15に記載の変調信号生成回路(Un)には不利な点が存在する。先ず第1に、回路素子の数が多く、したがってコスト高になりがちな上に、回路基板の面積がかさむため、放電ランプ点灯装置の小型化に不利である。第2に、前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)の設定に従う前記変調信号(M0,M1,M2,M3)を、前記したように繰り返すものであるため、もし、変調のパターンを変更したい場合は、前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)に設定された開閉状態のパターンを変更する必要があり、したがって、プロジェクタの工場出荷後に変調のパターンを変更することは実質的に不可能である。
もし、ユーザの操作によって変調波形、すなわち変調のパターンを変更できるようにしたい場合は、前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)の4個の組を複数組実装し、これらから選択するようにする、もしくは、前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)を廃して、代わりに、前記トライステートゲート(Wg0,Wg1,Wg2,Wg3)の16本の入力信号を、例えばマイクロプロセッサの出力ポートから供給する、などのように構成する必要があるが、何れの場合も回路が大規模になってしまう欠点がある。特に後者の場合、マイクロプロセッサから16本分もの出力ポートを割り当てることは、非常に困難である。
これを回避するために、前記スイッチアレイ(Ws0,Ws1,Ws2,Ws3)の代わりに、例えばSN74HC164などの汎用ICを用いて構成したパラレル出力付きシフトレジスタを実装し、マイクロプロセッサの出力ポートの1本をデータビットに、1本をシフトクロックに割り当てるように構成することにより、マイクロプロセッサの出力ポートの割り当ては解決するが、回路素子の数が多く、コスト高で、小型化に不利な点は改善されないため、これらを専用IC化するなどが必要となるが、この方法は、相当な大量生産を行う場合にしか適用できない。
特表平08−505031号 特表2004−526992号 特開2005−267933号
本発明が解決しようとする課題は、動的色フィルタを有するプロジェクタにおいて、前記したように、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させて、放電ランプの明るさの高速変調を行うことが可能であり、かつ電気的制御による変調のパターンの切換えが可能である放電ランプ点灯装置およびプロジェクタを提供することにある。
本発明の請求項1の放電ランプ点灯装置は、放電ランプにより発生された光束(Ox1)を動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換し前記色順次光束(Ox2)を利用して画像を投影表示するプロジェクタにおいて前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置(Ex)であって、前記放電ランプ点灯装置は、前記放電ランプ(Ld)に給電する給電回路(Ux)と、ランプ電圧(VL)を検出しランプ電圧検出信号(Sv)を生成するためのランプ電圧検出手段(Vx)と、ランプ電流(IL)を検出しランプ電流検出信号(Si)を生成するためのランプ電流検出手段(Ix)と、前記ランプ電流検出信号(Si)を変換するためのランプ電流検出信号変換回路(Ai)と、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)からのランプ電流相関信号(Sj)と前記放電ランプ(Ld)に流す電流の大きさを示すランプ電流目標信号(St)との差異が小さくなるように、前記給電回路(Ux)をフィードバック制御する給電能力制御回路(Ud)と、前記ランプ電圧検出信号(Sv)に依存して前記放電ランプ(Ld)に投入されている負荷電力値PLが予め定めた目標電力値PTになるように前記ランプ電流目標信号(St)を更新する電力制御回路(Up)と、複数ビットの2値の変調信号(M0,M1,…)を生成する変調信号生成回路(Un)を有し、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)は、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御される複数個のスイッチ素子(Z0,Z1,…)を含み、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽の組み合せによってゲインが可変であり、前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットを保持するための変調信号レジスタ(F0,F1,…)と、前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)に設定する原変調信号(K0,K1,…)を生成する原変調信号生成回路(Uk)を有し、前記原変調信号生成回路(Uk)は、前記原変調信号(K0,K1,…)として発現するためのビット値の組である原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)を前記動的色フィルタ(Of)の各色に対応して記憶する変調ビット集合記憶部(Ukm)を有し、前記変調信号生成回路(Un)は、変調状態を切換えるタイミングを規定するために前記動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて生成され入力される変調切換タイミング信号(So)に同期して前記原変調信号(K0,K1,…)を前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)に設定し、前記原変調信号生成回路(Uk)は、前記変調切換タイミング信号(So)の受信カウント数をカウントする変調切換カウント部(Ukc)を有しており、前記変調切換タイミング信号(So)を受けて、次回に前記変調切換タイミング信号(So)が入力されたときに前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)に設定するための値となるように、前記変調ビット集合記憶部(Ukm)の前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)から、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値に応じたビット集合を選択して前記原変調信号(K0,K1,…)を更新するとともに、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値を更新することを特徴とするものである。ここで、原変調ビット集合(J0A・J1A・…)や原変調ビット集合(J0B・J1B・…)は、それぞれ、原変調ビット(J0A,J1A,…)からなる集合、原変調ビット(J0B,J1B,…)からなる集合を表す。
本発明の請求項2の放電ランプ点灯装置は、請求項1の発明において、色順次周期における位相を特定するために動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて、前記変調切換タイミング信号(So)には変調が施されて入力され、前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調切換タイミング信号(So)に変調が施されているか否かを識別する初期化情報復調回路(Uod)を有し、前記初期化情報復調回路(Uod)が、前記変調切換タイミング信号(So)に変調が施されていることを識別したときは、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値を初期化する動作を設定することを特徴とするものである。
本発明の請求項3の放電ランプ点灯装置は、請求項1から2の発明において、前記原変調信号生成回路(Uk)は、動的色フィルタ(Of)の色順次周期における特定の前記変調切換タイミング信号(So)から、次の前記変調切換タイミング信号(So)までの期間内において、電流目標更新許可信号(Se)を生成し、前記電流目標更新許可信号(Se)が非活性状態のときは、前記ランプ電流目標信号(St)を更新しないように構成されたことを特徴とするものである。
本発明の請求項4の放電ランプ点灯装置は、請求項1から3の発明において、前記放電ランプ(Ld)に印加する電圧を極性反転して前記放電ランプ(Ld)を交流駆動するためのインバータ(Ui)と、前記インバータ(Ui)の動作を制御するインバータ制御回路(Uf)をさらに有し、前記インバータ制御回路(Uf)は、動的色フィルタ(Of)の色順次における特定の条件の前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに前記インバータ(Ui)に極性反転せしめるように構成されたことを特徴とするものである。
本発明の請求項5の放電ランプ点灯装置は、請求項4の発明において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記インバータ(Ui)の極性状態に対応するビット信号であるインバータ極性信号(Sfs)を保持するインバータ極性レジスタ(Ufs)と、前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定する原インバータ極性信号(Sfr)を生成する原インバータ極性信号生成回路(Ufr)を有し、変調切換タイミング信号(So)に同期して前記原インバータ極性信号(Sfr)を前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定し、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)は、前記変調切換タイミング信号(So)を受けて、前記原インバータ極性信号(Sfr)を、次回に前記変調切換タイミング信号(So)が入力されたときに前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定するための値となるように、更新することを特徴とするものである。
本発明の請求項6のプロジェクタは、放電ランプにより発生された光束(Ox1)を動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換し前記色順次光束(Ox2)を利用して画像を投影表示するプロジェクタであって、前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置が請求項1から5に記載の放電ランプ点灯装置(Ex)であることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)は、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御される複数個のスイッチ素子(Z0,Z1,…)を含み、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽の組み合せによってゲインが可変であるように構成したことにより、放電ランプの明るさの高速変調が可能であり、また、前記変調切換タイミング信号(So)を受けて、前記変調ビット集合記憶部(Ukm)の前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)から、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値に応じたビット集合を選択して前記原変調信号(K0,K1,…)を更新するように構成したことにより、少ない部品点数で、しかも高速な素子を使用せずとも、変調切換タイミング信号(So)に対する動作の遅れやジッタを生ずることなく、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させた変調を行うことができ、しかも電気的制御による変調のパターンの切換えが可能となる。すなわち、結果として、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させて、放電ランプの明るさの高速変調を行うことが可能であり、かつ電気的制御による変調のパターンの切換えが可能である放電ランプ点灯装置およびプロジェクタを提供することができる。
請求項2の発明によれば、前記変調切換タイミング信号(So)に変調が施されているか否かを識別する初期化情報復調回路(Uod)を有するように構成したことにより、変調周期初期化信号を別に設けることなく、色順次光束の発現の周期と変調パターンの周期とを整合させることを達成した放電ランプ点灯装置を提供することができる。
請求項3の発明によれば、電流目標更新許可信号(Se)を生成し、前記電流目標更新許可信号(Se)が非活性状態のときは、前記ランプ電流目標信号(St)を更新しないように構成したことにより、ランプ電流の変調に起因して生じる可能性のある、ランプ電力制御の不安定性の増加を回避することを達成した放電ランプ点灯装置を提供することができる。
請求項4の発明によれば、動的色フィルタ(Of)の色順次における特定の条件の前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに前記インバータ(Ui)に極性反転せしめるように構成したことにより、放電ランプにとって望ましい極性反転の周波数を維持しながら、極性反転時の発光の瞬断やオーバーシュートなどが生じて表示画像に悪影響を及ぼす問題を回避することを達成した放電ランプ点灯装置を提供することができる。
請求項5の発明によれば、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)は、前記変調切換タイミング信号(So)を受けて、前記原インバータ極性信号(Sfr)を、次回に前記変調切換タイミング信号(So)が入力されたときに前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定するための値となるように、更新するように構成したことにより、極性反転の仕方の柔軟な設定を達成した放電ランプ点灯装置を提供することができる。
請求項6の発明によれば、前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置が請求項1から5に記載の放電ランプ点灯装置(Ex)であるように構成したことにより、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させて、放電ランプの明るさの高速変調を行うことが可能であり、かつ電気的制御による変調のパターンの切換えが可能であることが達成され、色再現性能の向上、もしくは所望の色再現性能への改善ことを達成したプロジェクタを提供することができる。
先ず、本発明の放電ランプ点灯装置を簡略化して示すブロック図である図1および図2を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。
図1において、放電ランプ(Ld)には、その放電始動のためのスタータ(Us)が接続してある。この図の場合は、前記放電ランプ(Ld)の封体の外部に設けた補助電極(Et)に高電圧を印加する、いわゆる外部トリガ方式の場合を示すが、トリガ方式は、本発明の本質には無関係である。給電回路(Ux)は、前記放電ランプ(Ld)の主放電のための電極(E1,E2)を介して前記放電ランプ(Ld)に給電するように接続する。
前記給電回路(Ux)の出力電流、すなわちランプ電流(IL)はランプ電流検出手段(Ix)により検出され、ランプ電流検出信号(Si)が生成されてランプ電流検出信号変換回路(Ai)に入力され、ランプ電流相関信号(Sj)に変換されて出力される。前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)は、(例えば図10に記載のもののように)その内部に複数個のスイッチ素子(Z0,Z1,…)を含み、それぞれのオン状態とオフ状態の組み合せによって前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)のゲイン、すなわち前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)の入力信号である前記ランプ電流検出信号(Si)の大きさに対する出力信号である前記ランプ電流相関信号(Sj)の大きさの比が可変であるように構成されている。ここで、前記スイッチ素子(Z0,Z1,…)のそれぞれに対応して、2値の変調信号(M0,M1,…)が変調信号生成回路(Un)により生成され、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽(または偽と真)に対応して、前記スイッチ素子(Z0,Z1,…)のそれぞれのオン状態とオフ状態が制御される。すなわち、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)のゲインは、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽の組み合わせにより可変である。
したがって、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)は、入力である前記ランプ電流検出信号(Si)に対し、前記変調信号(M0,M1,…)の状態で決まるゲインを付与した前記ランプ電流相関信号(Sj)を出力する。このとき、前記変調信号(M0,M1,…)の各ビットの真と偽との変化により生じるゲインの変化量、すなわち各ビットの重みは、前記変調信号(M0,M1,…)の各ビットごとに異なり、各ビットの重みを適当に選択して構成することにより、少ない前記変調信号(M0,M1,…)の数、すなわちビット数で、多くの階調のゲインを設定することができる。例えば、前記変調信号が3ビットであれば、ゲインの階調は8階調となる。なお、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)は、普通は増幅器として構成されるが、減衰器であってもよい。
給電能力制御回路(Ud)には、前記ランプ電流相関信号(Sj)と、この信号の制御目標値であるランプ電流目標信号(St)とが入力され、前記給電能力制御回路(Ud)は、これら2つの信号を比較する。そして、もし前記前記ランプ電流相関信号(Sj)が前記ランプ電流目標信号(St)より小さい場合は、前記ランプ電流(IL)が増加するように、逆に前記前記ランプ電流相関信号(Sj)が前記ランプ電流目標信号(St)より大きい場合は、前記ランプ電流(IL)が減少するように、前記給電回路(Ux)へのゲート駆動信号(Sg)の出力をフィードバック制御することにより、前記ランプ電流相関信号(Sj)と前記ランプ電流目標信号(St)とが一致するように制御する。
一方、給電回路(Ux)の出力電圧、すなわちランプ電圧(VL)はランプ電圧検出手段(Vx)により検出され、ランプ電圧検出信号(Sv)が生成されて電力制御回路(Up)に入力される。
前記電力制御回路(Up)は、前記ランプ電圧検出信号(Sv)を用いて、前記放電ランプ(Ld)に投入されている負荷電力値PLが予め定めた目標電力値PTになるように前記ランプ電流目標信号(St)を更新する機能を有する。
本発明の放電ランプ点灯装置がこのように構成されていることにより、前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調信号(M0,M1,…)を所望の組み合せを生成することにより、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)のゲインを直接に変調することができ、この結果は、前記給電能力制御回路(Ud)のはたらきにより、直ちに前記給電回路(Ux)をフィードバック制御して前記ランプ電流(IL)を変調するため、光源の明るさの高速な変調を実現することができる。
図2は、前記変調信号生成回路(Un)の構成を示す図である。
変調状態を切換えるタイミングを規定するために前記動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて、変調切換タイミング信号(So)が、例えばプロジェクタの画像処理部で生成され入力される。
原変調信号生成回路(Uk)のなかの変調切換カウント部(Ukc)は、前記変調切換タイミング信号(So)を受信する度に保持値をインクリメント、すなわち前記変調切換タイミング信号(So)をカウントする。また、変調周期初期化信号(Sop)が、前記変調切換タイミング信号(So)と同様に生成され入力され、前記変調切換カウント部(Ukc)は、この信号受信することにより保持値をクリア、すなわち初期化する。
このとき、前記動的色フィルタ(Of)の色順次の1周期内の前記変調切換タイミング信号(So)の数と、前記変調切換カウント部(Ukc)の進数を合わせておく。例えば、前記動的色フィルタ(Of)の色順次の1周期内の前記変調切換タイミング信号(So)の数が4、すなわち、色順次周期が4色である場合は、前記変調切換カウント部(Ukc)は4進カウンタとして構成する。
変調ビット集合記憶部(Ukm)には、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値のそれぞれ、すなわち、前記動的色フィルタ(Of)が発現している各色に対応して、原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)が記憶されている。例えば、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウントの、ある値に対しては原変調ビット集合(J0A・J1A・…)が、次の値に対しては原変調ビット集合(J0B・J1B・…)が、…、というように、色毎に、それぞれ必要なビット数を有するビット集合からなるデータが記憶されている。通常は、それぞれの前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)は、それぞれ例えば1バイトのデータとして記憶される。
そして、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値に応じて、前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…)、あるいは前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…)、…、が選択され、原変調信号(K0,K1,…)として前記原変調信号生成回路(Uk)から出力し、変調信号レジスタ(F0,F1,…)に入力される。なお、図2においては、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値に応じて前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)から対応するビット集合を選択する機能を、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値(Skc)をデコードして、選択信号(SkdA,SkdB,…)のうちの1本を活性化するデコーダ(Ukd)によって表している。
Dフリップフロップにより構成される前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)のそれぞれには、前記変調切換タイミング信号(So)がデータ設定クロックパルスとして入力されている。このため、前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調切換タイミング信号(So)を受信する直前までに入力されていた前記原変調信号(K0,K1,…)のそれぞれのビット値を、前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに保持して、直ちに前記変調信号(M0,M1,…)として出力するように動作する。したがって、前記原変調信号生成回路(Uk)が前記変調切換タイミング信号(So)を受信し、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値をインクリメントした結果に基づいて前記変調ビット集合記憶部(Ukm)から選択して出力した前記原変調信号(K0,K1,…)は、その次に前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに前記変調信号(M0,M1,…)として前記変調信号生成回路(Un)から出力されることになる。
通常、前記動的色フィルタ(Of)が発現する色の切換わりまでの時間、すなわち前記変調切換タイミング信号(So)の時間間隔は1ミリ秒の程度であるから、前記原変調信号生成回路(Uk)が前記変調切換タイミング信号(So)を受信してから1ミリ秒以内に前記原変調信号(K0,K1,…)の出力を完了すればよいことがわかる。したがって、前記原変調信号生成回路(Uk)を構成するに際しては、高速な動作を行う素子は必要ではなく、また、前記変調切換タイミング信号(So)を受信してから前記原変調信号(K0,K1,…)の出力を完了までの時間のバラツキ、すなわちジッタがあっても構わない。これに対し、前記変調信号(M0,M1,…)の更新は、前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)によって、前記変調切換タイミング信号(So)に同期して全てのビットに対して一斉に行われるため、前記変調切換タイミング信号(So)の受信からの有意な遅れやジッタは生じない。
前記図15の回路と比較して、回路構成が簡略化され、少ない部品点数で実現できることがわかる。さらに、同時に複数の色に対する変調信号データを出力する必要がないため、前記変調ビット集合記憶部(Ukm)は、変調に必要な分解能に応じ必要とされるビット深さを満足する、RAMやROMなどのICメモリをそのまま使用することができる。この場合、ICメモリのアドレス入力には、前記変調切換カウント部(Ukc)の前記カウント値(Skc)をそのまま入力すればよく、ICメモリからの読み出しに関しては、前記デコーダ(Ukd)を設ける必要は無い。また、変調波形、すなわち変調のパターンを複数保持し、切換えて使いたい場合は、変調のパターン番号をディジタル数値として、前記カウント値(Skc)の上位ビットに割り当てることにより、容易に実現することが可能である。
さらに、前記したように、前記原変調信号生成回路(Uk)は、高速な動作が必要ではなく、またジッタがあっても構わないため、マイクロプロセッサを用いて構成することができる。このような構成の場合は、さらに回路が簡略化される上に、変調のパターンとして、複数のものを保持し、切換えられることはもちろん、例えばUART(非同期シリアル通信用の素子)を用いた通信機能などを使って、任意のパターンをプロジェクタの画像処理部からロードして実現させることも可能である。
このように、本発明によれば、放電ランプの明るさの高速変調が可能であり、また、少ない部品点数で、しかも高速な素子を使用せずとも、変調切換タイミング信号(So)に対する動作の遅れやジッタを生ずることなく、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させた変調を行うことができ、しかも電気的制御による変調のパターンの切換えが可能となる。
先述の前記変調周期初期化信号(Sop)に関する説明の部分においては、この信号の生成元から伝送されて来る経路については、具体的に述べなかった。当然、前記変調切換タイミング信号(So)とは独立の経路を設けて伝送されるようにしてもよいが、前記変調切換タイミング信号(So)と同じ経路を使って前記変調周期初期化信号(Sop)を伝送することにより、信号線の本数を節約することができる。そのために、前記変調周期初期化信号(Sop)を活性化する場合は、例えばプロジェクタの画像処理部において前記変調切換タイミング信号(So)に変調を施して送るようにする。ただし、ここで言う前記変調切換タイミング信号(So)に施す「変調」と、本発明の主題である放電ランプの明るさに施す「変調」とは対象と形態が異なるため、混同無きよう注意されたい。
前記変調切換タイミング信号(So)に施す変調方法として、変調が施されているか否かが簡単に識別できる、すなわち簡単に復調して前記変調周期初期化信号(Sop)を再現できる方法であれば、任意の変調方法を採用することができる。例えば、前記変調切換タイミング信号(So)のパルス幅に短いものと長いものが送信されるとし、規定の時間幅よりも長いものが受信された場合は、単に前記変調切換タイミング信号(So)が受信されたとして処理し、逆に短いものが受信された場合は、変調が施されているものとして識別し、前記変調切換タイミング信号(So)とともに前記変調周期初期化信号(Sop)をも受信されたとして処理するように復調することができる。
図3のaは、このような初期化情報復調回路(Uod)の構成を簡略化して示す図である。前記変調切換タイミング信号(So)は、モノステーブルマルチバイブレータ(A11)に入力され、前記モノステーブルマルチバイブレータ(A11)は、入力信号の立ち上がりを受けて一定の時間幅(τ11)のパルス信号(Soa)を出力する。前記変調切換タイミング信号(So)および前記パルス信号(Soa)は、論理ゲート(A12)に入力され、この論理ゲート(A12)は、前記変調切換タイミング信号(So)がローレベルかつ前記パルス信号(Soa)がハイレベルのときにローレベルの前記変調周期初期化信号(Sop)を生成する。
図3のb,c,dは、前記初期化情報復調回路(Uod)の動作を簡略化して示すタイミング図で、bは前記変調切換タイミング信号(So)、cは前記パルス信号(Soa)、dは前記変調周期初期化信号(Sop)を表す。時点(t11)では、パルス幅の長い前記変調切換タイミング信号(So)を受信しているが、このパルスの終了の時点では、同じく前記時点(t11)で発生した前記パルス信号(Soa)が既にローレベルに戻ってしまっているため、前記変調周期初期化信号(Sop)はハイレベルのままである。一方、時点(t12)では、パルス幅の短い前記変調切換タイミング信号(So)を受信しているが、このパルスの終了の時点(t13)では、同じく前記時点(t12)で発生した前記パルス信号(Soa)はまだハイレベルに留まっているため、前記パルス信号(Soa)の、前記時点(t13)からの前記時間幅(τ11)の残りの時間に等しいローレベルの時間幅を有する前記変調周期初期化信号(Sop)が生成される。
あるいは、前記変調切換タイミング信号(So)に施す変調方法として、例えば、前記変調切換タイミング信号(So)のパルスが単発であるものと複数パルスのバーストであるものが送信されるとし、規定の時間幅内に1個のパルスが受信された場合は、単に前記変調切換タイミング信号(So)が受信されたとして処理し、逆に複数のパルスが受信された場合は、変調が施されているものとして識別し、前記変調切換タイミング信号(So)とともに前記変調周期初期化信号(Sop)をも受信されたとして処理するように復調することができる。
図4のaは、このような初期化情報復調回路(Uod’)の構成を簡略化して示す図である。
前記変調切換タイミング信号(So)は、モノステーブルマルチバイブレータ(A21)に入力され、前記モノステーブルマルチバイブレータ(A21)は、入力信号の立ち上がりを受けて一定の時間幅(τ21)のパルス信号(So’)を出力する。前記変調切換タイミング信号(So)および前記パルス信号(So’)は、論理積ゲート(A23)に入力され、この論理積ゲート(A23)は、前記パルス信号(So’)がハイレベルのときに前記変調切換タイミング信号(So)の立ち上がりを通過させてモノステーブルマルチバイブレータ(A22)に入力し、前記モノステーブルマルチバイブレータ(A22)は、入力信号の立ち上がりを受けて一定の時間幅(τ22)のローレベルの前記変調周期初期化信号(Sop)を生成する。
図4のb,c,dは、前記初期化情報復調回路(Uod’)の動作を簡略化して示すタイミング図で、bは前記変調切換タイミング信号(So)、cは前記パルス信号(So’)、dは前記変調周期初期化信号(Sop)を表す。時点(t21)では、単発の前記変調切換タイミング信号(So)を受信しているが、同じく前記時点(t21)で発生した前記パルス信号(So’)がローレベルに戻る前に、後続の前記変調切換タイミング信号(So)を受信しなかったため、前記変調周期初期化信号(Sop)はハイレベルのままである。一方、時点(t22)では、複数パルスからなる前記変調切換タイミング信号(So)の先頭部を受信しているが、2番目のパルスを受信した時点(t23)では、同じく前記時点(t22)で発生した前記パルス信号(So’)はまだハイレベルに留まっているため、前記論理ゲート(A23)によって前記モノステーブルマルチバイブレータ(A22)が活性化され、ローレベルの時間幅(τ22)を有する前記変調周期初期化信号(Sop)が生成される。放電ランプ点灯装置の他の回路部においては、前記変調切換タイミング信号(So)の代わりとして、前記パルス信号(So’)を使用すればよい。
なお、前記したように前記原変調信号生成回路(Uk)をマイクロプロセッサを用いて構成する場合は、ここで述べた初期化情報復調回路(Uod)についても同じマイクロプロセッサに構成することが好適である。このような本発明の構成により、変調周期初期化信号を別に設けることなく、色順次光束の発現の周期と変調パターンの周期とを整合させることが可能になる。
ランプの温度変化に伴うランプ電圧変化や、ランプ寿命の消耗にかかわる長期間的視野でのランプ電圧変化は別として、HIDランプには、定常点灯時の短期間的視野では、ランプ電流が変化してもそのランプ電圧はあまり変化しない、という独特の特徴がある。すなわち、近似的にはツェナダイオードのように、流す電流とは無関係に、ランプ電圧を一定と見なすことができる(ツェナダイオード近似)。したがって、本発明の放電ランプ点灯装置によって点灯が行われている放電ランプの電流は、変調によって常に変化しているが、予め定めた目標電力値を実現できる前記ランプ電流目標信号(St)を決定するために行う前記ランプ電圧検出信号(Sv)の取得タイミングは、ランプ電流の変調状態に無頓着でよいことになる。
しかしながら、前記のツェナダイオード近似は、あくまでも近似であり、厳密には、ランプ電流の変調を行うと、ランプ電圧も少々変化するため、変調状態に無頓着に前記ランプ電圧検出信号(Sv)の取得を行った場合は、取得された前記ランプ電圧検出信号(Sv)の値には、ランプ電流の変調に起因した、様々な値のランプ電圧の擾乱が重畳されていることになる。このため、決定された前記ランプ電流目標信号(St)にはバラツキが含まれてしまい、ランプ電力制御の不安定性が多少増す傾向がある。この不安定性を改善するためには、ランプ電流の変調が特定の状態の期間、すなわち前記変調信号生成回路(Un)が生成している前記変調信号(M0,M1,…)が同じ値である期間に限定して、前記ランプ電圧検出信号(Sv)の取得を行うようにすることが効果的である。
具体的には、前記原変調信号生成回路(Uk)は、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値が特定の値である期間のみ活性化される電流目標更新許可信号(Se)を生成し、電力制御回路(Up)は、前記電流目標更新許可信号(Se)が非活性状態のときは、前記ランプ電流目標信号(St)を更新しないように構成する。なお、前記電流目標更新許可信号(Se)の生成方法に関しては、前記選択信号(SkdA,SkdB,…)のうちの適当なものを選んで流用することにより、簡単に実現することができる。図2においては、前記選択信号(SkdA)を前記電流目標更新許可信号(Se)として利用するものを描いてある。このような本発明の構成により、ランプ電流の変調に起因して生じる可能性のある、ランプ電力制御の不安定性の増加を回避することができる。
本発明は、直流駆動方式および交流駆動方式の放電ランプ点灯装置の両方に対して適用できるが、前記したように、交流駆動方式の放電ランプ点灯装置の場合は、極性反転時の発光の瞬断やオーバーシュートなどが生じて表示画像に悪影響を及ぼす可能性があるため、動的色フィルタ(Of)における発現色の切換わり目のタイミングで極性反転を行うことが望ましい。ただし、極性反転時の発光の瞬断やオーバーシュートなどの現象は、インバータ(Ui)の後段に存在するインダクタンス成分の大きさに依存して発生するため、このインダクタンス成分を小さくするなどにより、極性反転時の発光の瞬断やオーバーシュートなどを小さく抑えることができれば、色の切り変わり目での極性反転に限定する必要は無い。
動的色フィルタ(Of)における発現色の切換わり目のタイミングで極性反転を行う場合でも、色の切換わり目の全てのタイミングにおいて極性反転を行うこともできるが、色の切換わり目の発生する周波数、すなわち前記変調切換タイミング信号(So)の周波数が、放電ランプにとって望ましい極性反転の周波数よりも高過ぎる場合には、例えばランプの寿命が短くなるなどの問題が生ずる可能性がある。このような場合は、動的色フィルタ(Of)の色順次における特定の条件の前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに前記インバータ(Ui)に極性反転せしめるようにすることによって極性反転周波数を減じ、この問題を回避することができる。
図5は、インバータ制御回路(Uf)の構成を簡略化して示す図である。
インバータ制御回路(Uf)は、前記インバータ(Ui)の極性状態に対応するビット信号であるインバータ極性信号(Sfs)を保持する、Dフリップフロップを用いて構成されたインバータ極性レジスタ(Ufs)を有している。なお、前記インバータ極性信号(Sfs)がハイレベルのときは、インバータは一方の極性、ローレベルのときは他方の極性となるように前記インバータ(Ui)が構成される。前記インバータ極性レジスタ(Ufs)には、原インバータ極性信号生成回路(Ufr)で生成された原インバータ極性信号(Sfr)が入力される。
前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)には、前記変調切換タイミング信号(So)が、また必要に応じて前記変調周期初期化信号(Sop)が入力されており、例えば、前記変調切換カウント部(Ukc)と同様の構成を内部に有し、これのカウント値によって、前記動的色フィルタ(Of)がその時点で発現している色情報を追跡することができる。そして、この色情報に基づいて、極性を維持すべきであるか、極性を反転すべきであるかを決定し、新しい前記原インバータ極性信号(Sfr)を決定し出力する。
前記インバータ極性レジスタ(Ufs)には、前記変調切換タイミング信号(So)と概ね等価な極性反転タイミング信号(So2)がデータ設定クロックパルスとして入力されている。このため、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記変調切換タイミング信号(So)を受信する直前までに入力されていた前記原インバータ極性信号(Sfr)の値を、前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに保持して、直ちに前記インバータ極性信号(Sfs)として出力するように動作する。したがって、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)が前記変調切換タイミング信号(So)を受信して決定した前記原インバータ極性信号(Sfr)は、その次に前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに前記インバータ極性信号(Sfs)として前記インバータ制御回路(Uf)において設定されることになる。
ところで、前記原インバータ極性信号(Sfr)の生成に関しては、前記した原変調信号(K0,K1,…)の生成と同時に行うことが回路構成の簡略化の観点から有利である。そのため、前記図2には、前記原インバータ極性信号(Sfr)を生成する仕組みを追加して記載してあり、したがって、この図の原変調信号生成回路(Uk)は、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)を兼ねている。ここでは、前記変調ビット集合記憶部(Ukm)に、前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)に加えて、前記原インバータ極性信号(Sfr)として使用する原インバータ極性ビット(JiA,JiB,…)をも記憶させている。そして、前記変調ビット集合記憶部(Ukm)からは、J0A・J1A・…・JiAあるいはJ0B・J1B・…・JiBなどの形式で原変調ビット集合が読み出され、前記原インバータ極性ビット(JiA,JiB,…)のみが分離されて前記原インバータ極性信号(Sfr)として出力される。
例えば前記変調ビット集合記憶部(Ukm)のビット長が8ビットであるとして、原変調信号(K0,K1,…)のビット深さが6ビットである場合を考えると、前記した前記原インバータ極性ビット(JiA,JiB,…)の追加記憶は、元々余っていた2ビット分の記憶域に追加するだけであるから、これによる記憶容量の増加や、読み出しのための回路構造やシーケンスの複雑化などの不都合が生ずること無しに、前記原変調信号生成回路(Uk)に前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)の機能を追加できる。当然ながら、原変調信号生成回路(Uk)と、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)と複合せずに別に構成しても構わない。
なお、例えば、前記原インバータ極性ビット(JiA,JiB,…)の真・偽を、それぞれ前記原インバータ極性信号(Sfr)のハイレベル・ローレベルに対応させてもよいが、例えば、前記原インバータ極性ビット(JiA,JiB,…)の真・偽を、それぞれ前記原インバータ極性信号(Sfr)を反転させる・反転させないに対応させてもよい。後者の場合は、前記インバータ極性信号(Sfs)、または前回の前記変調切換タイミング信号(So)の受信の際に生成した前記原インバータ極性信号(Sfr)と、読み出された前記原インバータ極性ビットとの排他的論理和演算により、新しい前記原インバータ極性信号(Sfr)を生成すればよい。
ところで、前記極性反転タイミング信号(So2)は、前記変調切換タイミング信号(So)と、タイミング信号補完回路(Ufm)で生成された極性反転タイミング信補完信号(So1)とを論理和ゲート(A31)にて合成して生成している。これは、もし、プロジェクタの画像処理部から送信されて来るはずの前記変調切換タイミング信号(So)が途絶えた場合には、交流点灯用のランプを直流点灯することになって破損してしまうため、前記タイミング信号補完回路(Ufm)は、適正な時間間隔を有するパルス信号としての前記変調切換タイミング信号(So)が入力されているかどうかを常時監視し、もし入力されていない場合は、代用の信号としての極性反転タイミング信補完信号(So1)を出力することによって、ランプが直流点灯されることを回避するために設けたものである。なお、前記論理和ゲート(A31)は、前記変調切換タイミング信号(So)と前記極性反転タイミング信補完信号(So1)との何れかを選択するデータセレクタとしてもよい。
当然ながら、前記変調切換タイミング信号(So)が正常に入力されている限り、インバータ極性信号(Sfs)の更新は、前記インバータ極性レジスタ(Ufs)によって、前記変調切換タイミング信号(So)に同期して行われるため、前記変調切換タイミング信号(So)の受信からの有意な遅れやジッタは生じない。したがって、前記原変調信号生成回路(Uk)に関して述べたことと同様に、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)や前記タイミング信号補完回路(Ufm)についても高速な動作が必要ではないため、マイクロプロセッサを用いて構成することができる。
このような本発明の構成により、前記インバータ極性信号(Sfs)の生成に関しては、前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)が前記変調切換タイミング信号(So)を受信して前記原インバータ極性信号(Sfr)を生成するまでに十分な時間を利用できるため、例えば、前記した前記原変調信号生成回路(Uk)に変調のパターンを複数保持し、切換えて使う場合に、極性反転を行う色の切換わり目の条件、すなわち極性反転のパターンについても最適なものに切換えるなど、極性反転の仕方の柔軟な設定が可能となる。さらに、例えば、放電ランプの電極の消耗や成長を制御するためなどに、例えば、前記インバータ(Ui)の極性反転周期の長い期間を周期的に挿入する技術(例えばEP1594156に記載の技術)なども容易に併用して実現できる。
図6は、本発明のプロジェクタの一つの形態を簡略化して示すブロック図である。
本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)によって始動・点灯される放電ランプ(Ld)から発せられた光束(Ox1)は、必要に応じて設けられる、凹面鏡や集光レンズ等を含むコンデンサ光学系(Oc)を通過した光束(Ox1’)を経て、回転カラーホイールなどの動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換される。前記色順次光束(Ox2)は、DMD(TM)やLCD、LCOS(反射型の液晶表示パネル)などを用いた空間変調素子(Om)によって色順次の画像光束(Ox3)に変調され、投影レンズ(Op)によって、プロジェクタと一体の、あるいはプロジェクタの外部に設けられたスクリーン(Os)に投影画像が形成される。
プロジェクタの画像処理部(Ox)は、ロータリエンコーダなどの動的色フィルタ(Of)が発現している色情報に対応するセンサからの信号(Soc)に基づいて、前記変調切換タイミング信号(So)を生成し、放電ランプ点灯装置(Ex)に送信するように構成される。前記放電ランプ(Ld)は本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)によって点灯されるため、動的色フィルタを用いた色順次光束への変換動作に同期させて、放電ランプの明るさの高速変調を行うことが可能であり、かつ電気的制御による変調のパターンの切換えが可能である。結果として、色再現性能の向上、もしくは所望の色再現性能への改善が可能となる。
次に、発明を実施するための形態について、より具体的な構成を示した図面を用いて説明する。
図7は、直流駆動方式による、本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)の構成の、簡略化された一例を示すものである。
本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、降圧チョッパ回路を基本とした給電回路(Ux)は、PFC等のDC電源(Mx)より電圧の供給を受けて動作し、放電ランプ(Ld)への給電量調整を行う。前記給電回路(Ux)においては、FET等のスイッチ素子(Qx)によってDC電源(Mx)よりの電流をオン・オフし、チョークコイル(Lx)を介して平滑コンデンサ(Cx)に充電が行われ、この電圧が放電ランプ(Ld)に印加され、放電ランプ(Ld)に電流を流すことができるように構成されている。なお、前記スイッチ素子(Qx)がオン状態の期間は、スイッチ素子(Qx)を通じた電流により、直接的に平滑コンデンサ(Cx)への充電と負荷である放電ランプ(Ld)への電流供給が行われるとともに、チョークコイル(Lx)に磁束の形でエネルギーを蓄え、前記スイッチ素子(Qx)がオフ状態の期間は、チョークコイル(Lx)に磁束の形で蓄えられたエネルギーによって、フライホイールダイオード(Dx)を介して放電ランプ(Ld)への電流供給が行われる。
前記降圧チョッパ型の給電回路(Ux)においては、前記スイッチ素子(Qx)の動作周期に対する、前記スイッチ素子(Qx)がオン状態の期間の比、すなわちデューティサイクル比により、前記放電ランプへの給電量を調整することができる。ここでは、あるデューティサイクル比を有するゲート駆動信号(Sg)が給電制御回路(Fx)によって生成され、ゲート駆動回路(Gx)を介して、前記スイッチ素子(Qx)のゲート端子を制御することにより、前記したDC電源(Mx)よりの電流のオン・オフが制御される。
スタータ(Us’)においては、抵抗(Ri)を介して、ランプ電圧(VL)によってコンデンサ(Ci)が充電される。ゲート駆動回路(Gi)を活性化すると、サイリスタ等よりなるスイッチ素子(Qi)が導通することにより、前記コンデンサ(Ci)がトランス(Ki)の1次側巻線(Pi)を通じて放電し、2次側巻線(Hi)に高電圧パルスを発生する。スタータ(Us’)の2次側巻線(Hi)に発生した高電圧は、給電回路(Ux)の出力電圧に重畳されて電極(E1,E2)間に印加され、放電ランプ(Ld)の放電を始動することができる。この図のトリガ方式は、前記図1のトリガ方式とは異なるが、トリガ方式は、本発明の本質には無関係である。
前記放電ランプ(Ld)の電極(E1,E2)間を流れるランプ電流(IL)と、電極(E1,E2)間に発生するランプ電圧(VL)とは、ランプ電流検出手段(Ix)と、ランプ電圧検出手段(Vx)とによって、検出できるように構成される。なお、前記ランプ電流検出手段(Ix)については、シャント抵抗を用いて、また前記ランプ電圧検出手段(Vx)については、分圧抵抗を用いて簡単に実現することができる。前記ランプ電流検出手段(Ix)よりのランプ電流検出信号(Si)、および前記ランプ電圧検出手段(Vx)よりのランプ電圧検出信号(Sv)は、前記給電制御回路(Fx)に入力される。
図8は、前記図7に記載の前記給電制御回路(Fx)の簡略化された構成を示すものである。
前記ランプ電圧検出信号(Sv)は、電力制御回路(Up)のなかのAD変換器(Adc)に入力されて、適当な桁数を有するディジタルのランプ電圧データ(Sxv)に変換され、マイクロプロセッサユニット(Mpu)に入力される。ここで、マイクロプロセッサユニット(Mpu)は、CPUやプログラムメモリ、データメモリ、クロックパルス発生回路、タイムカウンタ、ディジタル信号の入出力のためのIO制御器などを含む。
マイクロプロセッサユニット(Mpu)は、前記ランプ電圧データ(Sxv)を参照した計算や、その時点の系の状態に応じた条件判断に基づき、後述する給電能力制御回路(Ud)のための、チョッパ能力制御目標データ(Sxt)を生成する。前記チョッパ能力制御目標データ(Sxt)は、DA変換器(Dac)によって、アナログのランプ電流目標信号(St)に変換され、給電能力制御回路(Ud)に入力される。さらに、許容されるランプ電流(IL)の上限値ILmaxを規定するためのランプ電流上限信号(Sk)が、ランプ電流上限信号発生回路(Uc)により発生され、給電能力制御回路(Ud)に入力される。
前記給電能力制御回路(Ud)内においては、前記ランプ電流目標信号(St)は、必要に応じて設ける増幅器またはバッファ(Ad1)とダイオード(Dd1)を介して、さらに、前記ランプ電流上限信号(Sk)は、必要に応じて設ける増幅器またはバッファ(Ad2)とダイオード(Dd2)を介して、ともにプルアップ抵抗(Rd1)の一端に接続され、チョッパ駆動目標信号(Sd2)が生成される。なお、前記プルアップ抵抗(Rd1)の他端は適当な電圧を有する基準電圧源(Vd1)に接続される。したがって前記チョッパ駆動目標信号(Sd2)は、前記ランプ電流目標信号(St)に対応する信号(Sd3)または前記ランプ電流上限信号(Sk)に対応する信号(Sd4)のうちの、何れか大きくない方が選択された信号となる。
すなわち、前記電力制御回路(Up)が、例えば、定格電力に対応する定数を前記ランプ電圧データ(Sxv)で除算して、定格電力を達成するためのランプ電流(IL)の値を算出し、この値に対応するものとして生成するなど、何らかの方法で前記ランプ電流目標信号(St)を生成したとして、仮にこれが不適当であった場合でも、前記給電能力制御回路(Ud)内において、ハードウェア的に、ランプ電流(IL)が前記ランプ電流上限信号(Sk)を超えないように、前記チョッパ駆動目標信号(Sd2)が制限されることになる。
因みに、前記したAD変換器(Adc)やマイクロプロセッサユニット(Mpu)を介した制御は、動作速度が遅い(もしくは速いものとすると高コストとなる)ため、例えばランプの放電状態が急変するなどの事態が生じた場合には、その動作遅れによって、前記したランプ電流目標信号(St)の不適当が発生し得るため、このような電流制限機能をハードウェア的に構成することは、ランプや給電装置の保護の観点からも有益なことである。
一方、前記ランプ電流検出信号(Si)は、ランプ電流検出信号変換回路(Ai)によって、変調信号(M0,M1,…)に基づき変換され、必要に応じて設ける増幅器またはバッファ(Ad3)とダイオード(Dd3)を介して、一端がグランド(Gndx)に接続されたプルダウン抵抗(Rd5)の他端に接続され、制御対象信号(Sd5)が生成される。
さらに、前記ランプ電圧検出信号(Sv)は、比較器(Cmv)によって、前記した無負荷開放電圧に対応する電圧を有する基準電圧源(Vd2)の電圧と比較され、もし、前記ランプ電圧検出信号(Sv)が、無負荷開放電圧より高い場合は、トランジスタ(Qd1)がオフまたは能動状態になり、適当な電圧源(Vd3)から、抵抗(Rd4)とダイオード(Dd4)を介して、前記プルダウン抵抗(Rd5)に電流を流すことにより、前記制御対象信号(Sd5)の水準を上げるように動作する。逆に前記ランプ電圧検出信号(Sv)が、無負荷開放電圧より低い場合は、前記トランジスタ(Qd1)がオン状態になるため、前記電圧源(Vd3)からの電流は短絡され、前記制御対象信号(Sd5)は、前記ランプ電流検出信号(Si)に対応するものとなる。何となれば、前記のプルダウン抵抗(Rd5)とダイオード(Dd3)、ダイオード(Dd4)よりなる回路は、各ダイオードのアノード側の信号(Sd6)と信号(Sd7)の何れか小さくない方に対応する電圧が選択されてプルダウン抵抗(Rd5)に発生するからである。このように構成したことにより、たとえ出力電流がほとんど停止して、前記ランプ電流検出信号(Si)がほとんど入らない状態であっても、前記ランプ電圧検出信号(Sv)が、前記無負荷開放電圧より高くなろうとすると、前記制御対象信号(Sd5)が急速に上昇することにより、ランプ電圧(VL)は、概略無負荷開放電圧以下に、常にハードウェア的に制限される。
前記チョッパ駆動目標信号(Sd2)は、抵抗(Rd2)と抵抗(Rd3)で分圧されて、演算増幅器(Ade)の反転入力端子に入力される。一方、前記制御対象信号(Sd5)は、前記演算増幅器(Ade)の非反転入力端子に入力される。そして、前記演算増幅器(Ade)の出力信号(Sd1)は、積分コンデンサ(Cd1)とスピードアップ抵抗(Rd6)を介して反転入力端子にフィードバックされているため、前記演算増幅器(Ade)は、前記チョッパ駆動目標信号(Sd2)の抵抗(Rd2)と抵抗(Rd3)による分圧電圧に対する、前記制御対象信号(Sd5)の電圧の差を積分する、誤差積分回路としてはたらく。
時定数を決めるための抵抗(Rd0)とコンデンサ(Cd0)が接続された発振器(Osc)は、図9のaに示すような鋸歯状波信号(Sd0)を発生し、この鋸歯状波信号(Sd0)と、前記誤差積分回路の出力信号(Sd1)とは、比較器(Cmg)で比較される。ただし比較に際しては、前記誤差積分回路の出力信号(Sd1)に対してオフセット電圧(Vd4)を加えた信号(Sd8)と前記鋸歯状波信号(Sd0)とが比較される。前記鋸歯状波信号(Sd0)の電圧が前記信号(Sd8)の電圧よりも高い期間においてハイレベルとなる前記ゲート駆動信号(Sg)が生成され、前記給電能力制御回路(Ud)から出力される。前記したように、前記信号(Sd8)は誤差積分回路の出力信号(Sd1)にオフセットを加えたものであるため、前記誤差積分回路の出力信号(Sd1)が仮に零であったとしても、前記ゲート駆動信号(Sg)のデューティサイクル比は、100%より小さいある最大値、すなわち最大デューティサイクル比DXmax以下になるように構成されている。図9のaおよびbには、前記誤差積分回路の出力信号(Sd1)、およびこれに対してオフセットを加えた信号(Sd8)、前記鋸歯状波信号(Sd0)と前記ゲート駆動信号(Sg)の関係が示されている。
前記給電制御回路(Fx)から出力された前記ゲート駆動信号(Sg)が、前記ゲート駆動回路(Gx)に入力されることにより、結果として、前記ランプ電流検出信号(Si)および前記ランプ電圧検出信号(Sv)が、スイッチ素子(Qx)の動作にフィードバックされたフィードバック制御系が完成する。なお、図8に記載の給電能力制御回路(Ud)の構成に際しては、前記演算増幅器(Ade)や発振器(Osc)、比較器(Cmg)などが集積された市販の集積回路として、テキサスインスツルメンツ社製TL494などを利用することができる。
図8においては、前記原変調信号生成回路(Uk)において生成された前記電流目標更新許可信号(Se)が、前記ランプ電流目標信号(St)の生成を司る前記マイクロプロセッサユニット(Mpu)に入力されるように描いてある。先に、前記電流目標更新許可信号(Se)の生成方法に関しては、前記選択信号(SkdA,SkdB,…)のうちの適当なものを選んで流用することが可能である旨を記載したが、前記した、前記変調ビット集合記憶部(Ukm)に、前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)に加えて、前記原インバータ極性信号(Sfr)として使用する原インバータ極性ビット(JiA,JiB,…)をも記憶させる技術と同様に、前記電流目標更新許可信号(Se)として使用する許可ビットをも記憶させるようにしてもよい。なお、前記原変調信号生成回路(Uk)を前記マイクロプロセッサユニット(Mpu)が兼ねる場合は、このような前記電流目標更新許可信号(Se)の生成と活用は、プログラム上の動作となる。
図10は、前記図8に記載の前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)の簡略化された構成を示すものである。この図のランプ電流検出信号変換回路は、演算増幅器(Aai)による非反転増幅回路を基本として、前記ランプ電流検出信号(Si)が、前記演算増幅器(Aai)により増幅され、その出力信号としてランプ電流相関信号(Sj)が生成される。
前記演算増幅器(Aai)の出力は、抵抗(Rfc)と、抵抗(Rac)やこれに並列接続されてグランドに接続されている抵抗との合成抵抗と、により分圧されて前記演算増幅器(Aai)の反転入力端子に接続されるため、この非反転増幅回路のゲインは、この分圧比により規定される。抵抗(Rac)に並列接続されている抵抗(Ra0,Ra1,Ra2)とグランドとの間には、トランジスタによるスイッチ素子(Z0,Z1,Z2)がそれぞれ挿入されているため、スイッチ素子(Z0,Z1,Z2)それぞれのオンまたはオフにより、それぞれの抵抗(Ra0,Ra1,Ra2)が接続状態または非接続状態を切換えられるため、この非反転増幅回路のゲインを可変することができる。
スイッチ素子(Z0,Z1,Z2)は、それぞれのベース端子がそれぞれベース抵抗(Rm0,Rm1,Rm2)を介して変調信号(M0,M1,M2)に接続されているため、スイッチ素子(Z0,Z1,Z2)は、前記変調信号(M0,M1,M2)のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御され、結果として、前記変調信号(M0,M1,M2)のそれぞれのビットの真と偽の組み合せによってこの非反転増幅回路のゲインを可変することができる。
ここで、抵抗(Ra0,Ra1,Ra2)の抵抗値の関係として、抵抗(Ra0)を抵抗(Ra1)の2倍、抵抗(Ra1)を抵抗(Ra2)の2倍に設定することにより、変調信号(M0)を最下位ビット、変調信号(M2)を最上位ビットとした3ビットの2進数データとしてこの非反転増幅回路のゲインを可変することができる。ただし、非反転増幅回路のゲインと2進数データとは直線関係には無い。なおここでは、一例として3ビットの場合を示したが、必要に応じてビット数を増減して同様に構成することができる。
前記図10には、演算増幅器による非反転増幅回路を基本とした前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)の一例を示したが、図11に、同じく演算増幅器による非反転増幅回路を基本としたランプ電流検出信号変換回路の一例を示す。前記図10のものにおいては並列接続されていた抵抗(Rac,Ra0,Ra1,Ra2)を、図11のものにおいては直列接続の抵抗(Ra0’,Ra1’,Ra2’,Rac’)とし、抵抗(Ra0’,Ra1’,Ra2’)それぞれを、フォトカプラを構成するトランジスタによるスイッチ素子(Z0’,Z1’,Z2’)それぞれのオンまたはオフにより短絡状態または非短絡状態を切換えられるため、この非反転増幅回路のゲインを可変することができるようにしたものである。前記スイッチ素子(Z0’,Z1’,Z2’)それぞれのオンまたはオフを制御するフォトカプラのLED(Dfi,Dm0,Dm1,Dm2)は、電源端子(Tc)と抵抗(Rm10,Rm11,Rm12)を介して前記変調信号(M0,M1,M2)によって駆動される。
同様に、図12に、同じく演算増幅器による非反転増幅回路を基本としたランプ電流検出信号変換回路の一例を示す。前記図11のものにおいてはグランドに接続される側の合成抵抗を変更することによって非反転増幅回路のゲインを可変としたが、図12のものにおいてはグランドに接続される側の抵抗(Rac”)は不変とし、帰還側の抵抗を、抵抗(Ra0”,Ra1”,Ra2”,Rfc”)とし、抵抗(Ra0”,Ra1”,Ra2”)それぞれを、フォトカプラを構成するトランジスタによるスイッチ素子(Z0”,Z1”,Z2”)それぞれのオンまたはオフにより短絡状態または非短絡状態を切換えられるため、この非反転増幅回路のゲインを可変することができるようにしたものである。
このように、本発明の放電ランプ点灯装置においては、前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai,Ai’,Ai”)の構成については、種々の方式ものが可能で、ここで示した非反転増幅器を基本としたもの以外にも、反転増幅器を基本としたものや、増幅器を使用しないものなどが使用できる。ここまでの説明においては、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御される複数個のスイッチ素子(Z0,Z1,…)を含むものとして、前記変調信号(M0,M1,M2)のそれぞれに、1個づつのスイッチ素子がそれぞれ対応して設けられた、すなわち、前記変調信号(M0)の真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z0)、前記変調信号(M1)の真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z1)、前記変調信号(M2)の真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z2)を含むものを例示したが、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれに、複数個づつのスイッチ素子がそれぞれ対応して設けられたものでもよい。
例えば、図13に示すような、前記変調信号(M0,M1,M2)のそれぞれに、2個づつのスイッチ素子がそれぞれ対応して設けられた、すなわち、前記変調信号(M0)の真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z0a,Z0b)、前記変調信号(M1)の真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z1a,Z1b)、前記変調信号(M2)の真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z2a,Z2b)を含むものでもよい。
図13に示すランプ電流検出信号変換回路(Ai0)の場合、前記変調信号(M0,M1,M2)のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御されるスイッチ素子(Z0a,Z1a,Z2a)に対し、スイッチ素子(Z0b,Z1b,Z2b)のベースにはインバータ(I0,I1,I2)が挿入されているため、スイッチ素子(Z0a)とスイッチ素子(Z0b)とは一方がオン状態であれば他方はオフ状態に、スイッチ素子(Z1a)とスイッチ素子(Z1b)とは一方がオン状態であれば他方はオフ状態に、スイッチ素子(Z2a)とスイッチ素子(Z2b)とは一方がオン状態であれば他方はオフ状態に、それぞれなる。また、図13に示すように、例えばラダー抵抗ネットワーク(RA0)を利用したり、DA変換用ICを使用して構成することも可能である。
放電ランプの始動時、および始動直後のランプ電圧が低い期間では、放電が安定しないため、前記変調切換タイミング信号(So)がプロジェクタの画像処理部から送信されて来ても、前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調信号(M0,M1,…)として一定の条件のものを生成して、実質的にランプ電流の変調が行われないようにすることが望ましい。なお、前記図7においては、降圧チョッパ型のDC−DCコンバータを基本とした給電回路(Ux)を示したが、昇圧チョッパ型や反転(または昇降圧)チョッパ型などの他の方式のコンバータや、トランスや共振回路を用いたものなど、任意の電力供給回路により構成することができる。
本発明の放電ランプ点灯装置の一つの形態を簡略化して示す図である図14を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。本図は、給電回路(Ux)の後段にフルブリッジ方式のインバータ(Ui)を設けるものを示す。
インバータ(Ui)は、FET等のスイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)を用いたフルブリッジ回路により構成してある。それぞれのスイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)は、それぞれのゲート駆動回路(G1,G2,G3,G4)により駆動され、前記ゲート駆動回路(G1,G2,G3,G4)は、一方の対角要素の前記スイッチ素子(Q1)と前記スイッチ素子(Q3)がオン状態の位相においては、他方の対角要素の前記スイッチ素子(Q2)と前記スイッチ素子(Q4)はオフ状態に維持され、逆に他方の対角要素の前記スイッチ素子(Q2)と前記スイッチ素子(Q4)がオン状態の位相においては、一方の対角要素の前記スイッチ素子(Q1)と前記スイッチ素子(Q3)はオフ状態に維持されるよう、インバータ制御回路(Uf)により生成されるインバータ制御信号(Sf1,Sf2)により制御される。前記した2つの位相の切換えを行うときは、前記スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)の全てがオフ状態になる、デッドタイムと呼ばれる期間が挿入される。
なお、前記スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)が例えばMOSFETである場合は、ソース端子からドレイン端子に向かって順方向となる寄生ダイオードが素子自体に内蔵されている(図示を省略)が、バイポーラトランジスタのような、前記寄生ダイオードが存在しない素子の場合は、前記した位相の切換え時、またはデッドタイムの期間において、インバータ(Ui)の後段に存在しているインダクタンス成分に起因する誘導電流が流れようとすることにより、逆電圧の発生により素子が破損される恐れがあるため、前記寄生ダイオードに相当するダイオードを、逆並列に接続することが望ましい。
トリガ駆動回路(Us1)においては、抵抗(Re)を介して、前記給電回路(Ux)の出力電圧によってコンデンサ(Ce)が充電される。例えば、マイクロプロセッサユニット(Mpu)などで生成されるトリガ信号(図示を省略)を受けてゲート駆動回路(Ge)を活性化すると、サイリスタ等よりなるスイッチ素子(Qe)が導通することにより、前記コンデンサ(Ce)が高電圧トランス(Te)の1次側巻線(Pe)を通じて放電し、2次側巻線(He)に高電圧パルスを発生する。前記2次側巻線(He)に発生した高電圧は、放電ランプ(Ld)の補助電極(Et)に印加され、前記放電ランプ(Ld)の電極(E1,E2)間の放電を始動することができる。
また、高電圧トランス(Te)が作動したときに主たる放電のための前記電極(E1,E2)に印加される、無負荷開放電圧を増強するためのトランス(Th)を追加することにより、放電ランプ(Ld)の点灯性を改善する工夫を施してある。トリガ駆動回路(Us1)に対し、コンデンサ(Ch)が追加されて、コンデンサ(Ce)とともに抵抗(Re)とスイッチ素子(Qe)との接続ノードに接続され、前記トランス(Th)の1次側巻線(Ph)を介して前記コンデンサ(Ch)が充電されるように構成されている。
したがって、高電圧トランス(Te)の1次側巻線(Pe)にパルス電流が流れて補助電極(Et)に高電圧パルスが印加されるときは、同様に前記トランス(Th)の前記1次側巻線(Ph)にパルス電流が流れて、2次側巻線(Sh)に電圧が発生し、給電回路(Ux)から前記電極(E1,E2)に印加される無負荷開放電圧に重畳される。その結果、放電ランプ(Ld)の点灯性が改善される。
交流駆動方式の放電ランプ点灯装置においては、ランプ電圧検出手段(Vx)およびランプ電流検出手段(Ix)は、図14に示すように前記インバータ(Ui)よりも前段に設け、ランプ電圧検出信号(Sv)およびランプ電流検出信号(Si)は、それぞれランプ電圧とランプ電流の絶対値に対応する信号として取得することが好適である。
前記インバータ制御回路(Uf)による前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)の生成は、前記図5に記載のように、前記インバータ極性信号(Sfs)およびその論理反転信号であるインバータ極性信号論理反転信号(Sfs*)を元にして行う。ただし、前記インバータ極性レジスタ(Ufs)のクロック信号である前記極性反転タイミング信号(So2)は、前記したデッドタイム期間を挿入するために、モノステーブルマルチバイブレータ(A32)に入力され、前記モノステーブルマルチバイブレータ(A32)は、入力信号の立ち上がりを受けて一定の時間幅のデッドタイム信号(Sdt)を生成する。NOR論理ゲート(A33,A34)には、前記インバータ極性信号(Sfs)、前記インバータ極性信号論理反転信号(Sfs*)が入力され、またそれぞれにデッドタイム信号(Sdt)が入力されるため、互いにデッドタイム期間で隔てられた前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)が生成される。
本明細書に記載の回路構成は、本発明の光源装置の動作や機能、作用を説明するために、必要最少限のものを記載したものである。したがって、説明した回路構成や動作の詳細事項、例えば、信号の極性であるとか、具体的な回路素子の選択や追加、省略、或いは素子の入手の便や経済的理由に基づく変更などの創意工夫は、実際の装置の設計時に遂行されることを前提としている。
とりわけ過電圧や過電流、過熱などの破損要因から給電装置のFET等のスイッチ素子などの回路素子を保護するための機構、または、給電装置の回路素子の動作に伴って発生する放射ノイズや伝導ノイズの発生を低減したり、発生したノイズを外部に出さないための機構、例えば、スナバ回路やバリスタ、クランプダイオード、(パルスバイパルス方式を含む)電流制限回路、コモンモードまたはノーマルモードのノイズフィルタチョークコイル、ノイズフィルタコンデンサなどは、必要に応じて、実施例に記載の回路構成の各部に追加されることを前提としている。本発明になる放電ランプ点灯装置の構成は、本明細書に記載の回路方式のものに限定されるものではなく、また、記載の波形やタイミング図に限定されるものではない。
さらに、例えば、前記図1における前記給電制御回路(Fx)の前記電力制御回路(Up)は、ランプ電圧(VL)に対応する前記ランプ電圧検出信号(Sv)をAD変換し、これに基づいて前記ランプ電流目標信号(St)を設定するものとしたが、ランプ電流(IL)に対応する前記ランプ電流検出信号(Si)についてもこれをAD変換し、得られた電流値が目標電流値に一致するように前記ランプ電流目標信号(St)を補正して設定することにより、各回路素子パラメータのバラツキの影響を補正するような高精度化や高機能化、あるいは逆に、例えば、前記マイクロプロセッサユニット(Mpu)を廃して、より単純な制御回路に代えるような簡素化などの光源装置の構成の多様化のもとでも、本発明の効果は良好に発揮される。
本発明の放電ランプ点灯装置の一形態を簡略化して示すブロック図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の一部の一形態を簡略化して示すブロック図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の一部の一形態を簡略化して示す図とタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の一部の一形態を簡略化して示す図とタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の一部の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明のプロジェクタの一形態の簡略化されたブロック図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の動作の一形態を簡略化して示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の動作の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の動作の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の動作の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の動作の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一形態を簡略化して示す図を表す。 放電ランプ点灯装置の一部の一形態を簡略化して示す図を表す。
符号の説明
A11 モノステーブルマルチバイブレータ
A12 論理ゲート
A21 モノステーブルマルチバイブレータ
A22 モノステーブルマルチバイブレータ
A23 論理ゲート
A23 論理積ゲート
A31 論理和ゲート
A32 モノステーブルマルチバイブレータ
A33 NOR論理ゲート
A34 NOR論理ゲート
Aai 演算増幅器
Ad1 バッファ
Ad2 バッファ
Ad3 バッファ
Adc AD変換器
Ade 演算増幅器
Ai ランプ電流検出信号変換回路
Ai’ ランプ電流検出信号変換回路
Ai” ランプ電流検出信号変換回路
Ai0 ランプ電流検出信号変換回路
Cd0 コンデンサ
Cd1 積分コンデンサ
Ce コンデンサ
Ch コンデンサ
Ci コンデンサ
Cmg 比較器
Cmv 比較器
Cx 平滑コンデンサ
Dac DA変換器
Dd1 ダイオード
Dd2 ダイオード
Dd3 ダイオード
Dd4 ダイオード
Dfi LED
Dm0 LED
Dm1 LED
Dm2 LED
Dx フライホイールダイオード
E1 電極
E2 電極
Et 補助電極
Ex 放電ランプ点灯装置
F0 変調信号レジスタ
F1 変調信号レジスタ
Fx 給電制御回路
G1 ゲート駆動回路
G2 ゲート駆動回路
G3 ゲート駆動回路
G4 ゲート駆動回路
Ge ゲート駆動回路
Gi ゲート駆動回路
Gndx グランド
Gx ゲート駆動回路
He 2次側巻線
Hi 2次側巻線
I0 インバータ
I1 インバータ
I2 インバータ
IL ランプ電流
Ix ランプ電流検出手段
J0A 原変調ビット
J0A・J1A・… 原変調ビット集合
J0B 原変調ビット
J0B・J1B・… 原変調ビット集合
J1A 原変調ビット
J1B 原変調ビット
JiA 原インバータ極性ビット
JiB 原インバータ極性ビット
K0 原変調信号
K1 原変調信号
Ki トランス
Ld 放電ランプ
Lx チョークコイル
M0 変調信号
M1 変調信号
M2 変調信号
M3 変調信号
Mpu マイクロプロセッサユニット
Mx DC電源
Oc コンデンサ光学系
Of 動的色フィルタ
Om 空間変調素子
Op 投影レンズ
Os スクリーン
Osc 発振器
Ox 画像処理部
Ox1 光束
Ox1’ 光束
Ox2 色順次光束
Ox3 画像光束
Pe 1次側巻線
Ph 1次側巻線
Pi 1次側巻線
Q1 スイッチ素子
Q2 スイッチ素子
Q3 スイッチ素子
Q4 スイッチ素子
Qd1 トランジスタ
Qe スイッチ素子
Qi スイッチ素子
Qx スイッチ素子
RA0 ラダー抵抗ネットワーク
Ra0 抵抗
Ra0’ 抵抗
Ra0” 抵抗
Ra1 抵抗
Ra1’ 抵抗
Ra1” 抵抗
Ra2 抵抗
Ra2’ 抵抗
Ra2” 抵抗
Rac 抵抗
Rac’ 抵抗
Rac” 抵抗
Rd0 抵抗
Rd1 プルアップ抵抗
Rd2 抵抗
Rd3 抵抗
Rd4 抵抗
Rd5 プルダウン抵抗
Rd6 スピードアップ抵抗
Re 抵抗
Rfc 抵抗
Rfc” 抵抗
Ri 抵抗
Rm0 ベース抵抗
Rm1 ベース抵抗
Rm10 抵抗
Rm11 抵抗
Rm12 抵抗
Rm2 ベース抵抗
Sd0 鋸歯状波信号
Sd1 出力信号
Sd2 チョッパ駆動目標信号
Sd3 信号
Sd4 信号
Sd5 制御対象信号
Sd6 信号
Sd7 信号
Sd8 信号
Sdt デッドタイム信号
Se 電流目標更新許可信号
Sf1 インバータ制御信号
Sf2 インバータ制御信号
Sfr 原インバータ極性信号
Sfs インバータ極性信号
Sfs* インバータ極性信号論理反転信号
Sg ゲート駆動信号
Sh 2次側巻線
Si ランプ電流検出信号
Sj ランプ電流相関信号
Sk ランプ電流上限信号
Skc カウント値
SkdA 選択信号
SkdB 選択信号
So 変調切換タイミング信号
So’ パルス信号
So1 極性反転タイミング信補完信号
So2 極性反転タイミング信号
Soa パルス信号
Soc 信号
Sop 変調周期初期化信号
St ランプ電流目標信号
Sv ランプ電圧検出信号
Sxt チョッパ能力制御目標データ
Sxv ランプ電圧データ
T11 ノード
T12 ノード
T21 ノード
T22 ノード
T31 ノード
T32 ノード
T41 ノード
T42 ノード
Tc 電源端子
Te 高電圧トランス
Th トランス
Uc ランプ電流上限信号発生回路
Ud 給電能力制御回路
Uf インバータ制御回路
Ufm タイミング信号補完回路
Ufr 原インバータ極性信号生成回路
Ufs インバータ極性レジスタ
Ui インバータ
Uk 原変調信号生成回路
Ukc 変調切換カウント部
Ukd デコーダ
Ukm 変調ビット集合記憶部
Un 変調信号生成回路
Uod 初期化情報復調回路
Uod’ 初期化情報復調回路
Up 電力制御回路
Us スタータ
Us’ スタータ
Us1 トリガ駆動回路
Ux 給電回路
VL ランプ電圧
Vd1 基準電圧源
Vd2 基準電圧源
Vd3 電圧源
Vd4 オフセット電圧
Vx ランプ電圧検出手段
Wc カウンタ
Wd デコーダ
WeA 色コード信号
WeB 色コード信号
Wf0 色情報選択信号
Wf1 色情報選択信号
Wf2 色情報選択信号
Wf3 色情報選択信号
Wg0 トライステートゲート
Wg1 トライステートゲート
Wg2 トライステートゲート
Wg3 トライステートゲート
Wra 抵抗アレイ
Ws0 スイッチアレイ
Ws1 スイッチアレイ
Ws2 スイッチアレイ
Ws3 スイッチアレイ
Wtp 電源端子
Z0 スイッチ素子
Z0’ スイッチ素子
Z0” スイッチ素子
Z0a スイッチ素子
Z0b スイッチ素子
Z1 スイッチ素子
Z1’ スイッチ素子
Z1” スイッチ素子
Z1a スイッチ素子
Z1b スイッチ素子
Z2 スイッチ素子
Z2’ スイッチ素子
Z2” スイッチ素子
Z2a スイッチ素子
Z2b スイッチ素子
t11 時点
t12 時点
t13 時点
t21 時点
t22 時点
t23 時点
τ11 時間幅
τ21 時間幅
τ22 時間幅

Claims (6)

  1. 放電ランプにより発生された光束(Ox1)を動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換し前記色順次光束(Ox2)を利用して画像を投影表示するプロジェクタにおいて前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置(Ex)であって、
    前記放電ランプ点灯装置は、
    前記放電ランプ(Ld)に給電する給電回路(Ux)と、
    ランプ電圧(VL)を検出しランプ電圧検出信号(Sv)を生成するためのランプ電圧検出手段(Vx)と、
    ランプ電流(IL)を検出しランプ電流検出信号(Si)を生成するためのランプ電流検出手段(Ix)と、
    前記ランプ電流検出信号(Si)を変換するためのランプ電流検出信号変換回路(Ai)と、
    前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)からのランプ電流相関信号(Sj)と前記放電ランプ(Ld)に流す電流の大きさを示すランプ電流目標信号(St)との差異が小さくなるように、前記給電回路(Ux)をフィードバック制御する給電能力制御回路(Ud)と、
    前記ランプ電圧検出信号(Sv)に依存して前記放電ランプ(Ld)に投入されている負荷電力値PLが予め定めた目標電力値PTになるように前記ランプ電流目標信号(St)を更新する電力制御回路(Up)と、
    複数ビットの2値の変調信号(M0,M1,…)を生成する変調信号生成回路(Un)を有し、
    前記ランプ電流検出信号変換回路(Ai)は、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽に対応してオン状態とオフ状態が制御される複数個のスイッチ素子(Z0,Z1,…)を含み、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットの真と偽の組み合せによってゲインが可変であり、
    前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調信号(M0,M1,…)のそれぞれのビットを保持するための変調信号レジスタ(F0,F1,…)と、前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)に設定する原変調信号(K0,K1,…)を生成する原変調信号生成回路(Uk)を有し、
    前記原変調信号生成回路(Uk)は、前記原変調信号(K0,K1,…)として発現するためのビット値の組である原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)を前記動的色フィルタ(Of)の各色に対応して記憶する変調ビット集合記憶部(Ukm)を有し、
    前記変調信号生成回路(Un)は、変調状態を切換えるタイミングを規定するために前記動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて生成され入力される変調切換タイミング信号(So)に同期して前記原変調信号(K0,K1,…)を前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)に設定し、
    前記原変調信号生成回路(Uk)は、前記変調切換タイミング信号(So)の受信カウント数をカウントする変調切換カウント部(Ukc)を有しており、前記変調切換タイミング信号(So)を受けて、
    次回に前記変調切換タイミング信号(So)が入力されたときに前記変調信号レジスタ(F0,F1,…)に設定するための値となるように、
    前記変調ビット集合記憶部(Ukm)の前記原変調ビット集合(J0A・J1A・…,J0B・J1B・…,…)から、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値に応じたビット集合を選択して前記原変調信号(K0,K1,…)を更新するとともに、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値を更新することを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 色順次周期における位相を特定するために動的色フィルタ(Of)の動作に基づいて、前記変調切換タイミング信号(So)には変調が施されて入力され、前記変調信号生成回路(Un)は、前記変調切換タイミング信号(So)に変調が施されているか否かを識別する初期化情報復調回路(Uod)を有し、前記初期化情報復調回路(Uod)が、前記変調切換タイミング信号(So)に変調が施されていることを識別したときは、前記変調切換カウント部(Ukc)のカウント値を初期化する動作を設定することを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 前記原変調信号生成回路(Uk)は、動的色フィルタ(Of)の色順次周期における特定の前記変調切換タイミング信号(So)から、次の前記変調切換タイミング信号(So)までの期間内において、電流目標更新許可信号(Se)を生成し、前記電流目標更新許可信号(Se)が非活性状態のときは、前記ランプ電流目標信号(St)を更新しないように構成されたことを特徴とする請求項1から2に記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 前記放電ランプ(Ld)に印加する電圧を極性反転して前記放電ランプ(Ld)を交流駆動するためのインバータ(Ui)と、前記インバータ(Ui)の動作を制御するインバータ制御回路(Uf)をさらに有し、前記インバータ制御回路(Uf)は、動的色フィルタ(Of)の色順次における特定の条件の前記変調切換タイミング信号(So)を受信したときに前記インバータ(Ui)に極性反転せしめるように構成されたことを特徴とする請求項1から3に記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 前記インバータ制御回路(Uf)は、前記インバータ(Ui)の極性状態に対応するビット信号であるインバータ極性信号(Sfs)を保持するインバータ極性レジスタ(Ufs)と、前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定する原インバータ極性信号(Sfr)を生成する原インバータ極性信号生成回路(Ufr)を有し、
    変調切換タイミング信号(So)に同期して前記原インバータ極性信号(Sfr)を前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定し、
    前記原インバータ極性信号生成回路(Ufr)は、前記変調切換タイミング信号(So)を受けて、前記原インバータ極性信号(Sfr)を、次回に前記変調切換タイミング信号(So)が入力されたときに前記インバータ極性レジスタ(Ufs)に設定するための値となるように、更新することを特徴とする請求項4に記載の放電ランプ点灯装置。
  6. 放電ランプにより発生された光束(Ox1)を動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換し前記色順次光束(Ox2)を利用して画像を投影表示するプロジェクタであって、前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置が請求項1から5に記載の放電ランプ点灯装置(Ex)であることを特徴とするプロジェクタ。
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