JP2007211717A - 遠心圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベーンレスディフューザ付近に発生する失速セルに起因するサージングを抑制することができる遠心圧縮機を提供する。
【解決手段】サージ限界付近の作動領域で局所的に圧力の高い失速セルがベーンレスディフューザプレート9付近に発生した際、その失速セルがベーンレスディフューザプレート9の全周にわたって形成された複数のバイパス孔9Aを通過してスクロール流路3Aに流出するため、ベーンレスディフューザプレート9付近に発生する失速セルに起因するサージングが十分に抑制される。
【選択図】図1
【解決手段】サージ限界付近の作動領域で局所的に圧力の高い失速セルがベーンレスディフューザプレート9付近に発生した際、その失速セルがベーンレスディフューザプレート9の全周にわたって形成された複数のバイパス孔9Aを通過してスクロール流路3Aに流出するため、ベーンレスディフューザプレート9付近に発生する失速セルに起因するサージングが十分に抑制される。
【選択図】図1
Description
本発明は、遠心圧縮機に関し、詳しくは、ベーンレスディフューザを備えた遠心圧縮機に関するものである。
コンプレッサハウジング内で回転するコンプレッサホイール(羽根車)により吸入気体をコンプレッサホイールの周囲に形成されるスクロール流路に向けて圧送する遠心圧縮機において、コンプレッサホイールの外周とその周囲のスクロール流路との間には、通常、ディフューザによって環状の気体流路が形成されている。この環状の気体流路は、内周側から外周側に向けて流路断面積が徐々に増大することにより、コンプレッサホイールからスクロール流路に向けて圧送される吸入気体の流速を低下させてその圧力を上昇させる。
この種のディフューザを備えた遠心圧縮機として、翼板を有しない所謂ベーンレスディフューザを備えたターボチャージャ用のコンプレッサが従来一般に知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
特開2000−257437号公報
特開2002−266797号公報
実開平6−63897号公報
ところで、特許文献1〜3に記載されたようなベーンレスディフューザを備えた遠心圧縮機において、吸入気体の流量が少なく、かつ、吸入気体の圧力比(圧縮後の圧力/圧縮前の圧力)が高いサージ限界付近の作動領域では、局所的に圧力の高い失速セルがベーンレスディフューザ付近に発生し、その結果、遠心圧縮機がサージング(吸入気体の周期的な圧力変動や流速変動)により作動不能となる恐れがある。
そこで、本発明は、ベーンレスディフューザ付近に発生する失速セルに起因するサージングを抑制することができる遠心圧縮機を提供することを課題とする。
本発明に係る遠心圧縮機は、コンプレッサハウジング内のコンプレッサホイールの外周とその周囲のスクロール流路との間に環状の気体流路を形成するためのベーンレスディフューザプレートを備えた遠心圧縮機であって、ベーンレスディフューザプレートには、気体流路とスクロール流路とを連通するバイパス孔が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る遠心圧縮機では、そのサージ限界付近の作動領域で局所的に圧力の高い失速セルがベーンレスディフューザプレート付近に発生した際、その失速セルがベーンレスディフューザプレートに沿って旋回しつつバイパス孔を通過してスクロール流路に流出するため、ベーンレスディフューザプレート付近に発生する失速セルに起因するサージングが抑制される。
本発明の遠心圧縮機において、バイパス孔がベーンレスディフューザプレートの全周にわたって複数設けられていると、ベーンレスディフューザプレート付近に発生した複数の失速セルを複数のバイパス孔からスクロール流路に流出させることができ、ベーンレスディフューザプレート付近に発生する失速セルに起因するサージングを十分に抑制できるので好ましい。
ここで、本発明の遠心圧縮機は、そのサージ限界付近の作動領域でのみバイパス孔を開き、それ以外の作動領域ではバイパス孔を閉じるバイパス孔開閉手段を備えた構造とすることができる。
本発明に係る遠心圧縮機によれば、そのサージ限界付近の作動領域で局所的に圧力の高い失速セルがベーンレスディフューザプレート付近に発生した際、その失速セルがバイパス孔を通過してスクロール流路に流出するため、ベーンレスディフューザプレート付近に発生する失速セルに起因するサージングを抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る遠心圧縮機の最良の実施形態を説明する。この説明において、同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。ここで、参照する図面において、図1は第1実施形態に係る遠心圧縮機をコンプレッサとして備えたターボチャージャの構造を示す断面図、図2は図1に示したベーンレスディフューザプレートの正面図である。
第1実施形態に係る遠心圧縮機は、図1に示すターボチャージャ1のコンプレッサとして構成されている。このターボチャージャ1は、図示しない車両用エンジンの排気系の途中に介設されるタービン用のタービンハウジング2と、吸入系の途中に介設されるコンプレッサ用のコンプレッサハウジング3と、両者を接続するセンターハウジング(ベアリングハウジング)4とを備えている。
タービンハウジング2内には、車両用エンジンの排気系を流通する排気ガスを導入するスクロール流路2Aが形成されている。そして、このスクロール流路2Aから流入する排気ガスの通過によって回転駆動されるタービンホイール5がタービンハウジング2内に収容されている。
一方、コンプレッサハウジング3内には、車両用エンジンの吸入系の空気を大気圧以上に加圧して過給するためのコンプレッサホイール6が収容されている。このコンプレッサホイール6の周囲には、加圧された吸入空気を車両用エンジンの吸入系に送出するスクロール流路3Aが形成されている。
タービンハウジング2内のタービンホイール5と、コンプレッサハウジング3内のコンプレッサホイール6とは、一体に回転するようにシャフト7を介して相互に連結されている。このシャフト7は、フローティングベアリング8を介してセンターハウジング4に回転自在に支持されている。
ここで、コンプレッサハウジング3内には、コンプレッサホイール6の基端部外周とコンプレッサホイール6の周囲のスクロール流路3Aとの間に環状の空気流路(気体流路)3Bを形成するためのベーンレスディフューザプレート9(図2参照)が設置されている。このベーンレスディフューザプレート9は、コンプレッサハウジング3のバックプレート3Cに対面する扁平なリング状に形成されており、その内周がコンプレッサハウジング3の内部に形成された円形の支持部3Dに嵌合して固定されている。
このようなベーンレスディフューザプレート9とバックプレート3Cとの間に形成される環状の空気流路3Bは、内周側から外周側に向けて流路断面積が徐々に増大することにより、コンプレッサホイール6の基端部外周からスクロール流路3Aに向けて圧送される吸入空気の流速を低下させてその圧力を上昇させる。
ここで、ベーンレスディフューザプレート9には、その片側の環状の空気流路3Bと反対側のスクロール流路3Aとを連通するバイパス孔9Aが形成されている。このバイパス孔9Aは、例えば図2に示すような円弧状のスリット孔として形成されており、ベーンレスディフューザプレート9の全周にわたって複数形成されている。なお、これらのバイパス孔9Aは、例えば図3に示すような複数の円形孔に変更してもよい。
以上のように構成されたターボチャージャ1においては、図示しない車両用エンジンの運転に伴いその排気系に排出された排気ガスがタービンハウジング2内のスクロール流路2Aからタービンホイール5を通過して流通することにより、タービンホイール5が回転駆動される。そして、このタービンホイール5の回転に連動してコンプレッサハウジング3内のコンプレッサホイール6が回転駆動されることにより、車両用エンジンの吸入系の吸入空気が大気圧以上に加圧されて過給される。
その際、第1実施形態の遠心圧縮機として構成されたターボチャージャ1のコンプレッサにおいて、コンプレッサホイール6の基端部外周からスクロール流路3Aに向けて圧送される吸入空気は、環状の空気流路3Bを内周側から外周側へ向けて通過する過程で徐々に流速が低下して圧力が上昇するのであり、ベーンレスディフューザプレート9の複数のバイパス孔9Aを通過してスクロール流路3Aに流出することは殆どない。
ここで、ターボチャージャ1のコンプレッサ(第1実施形態の遠心圧縮機)においては、吸入空気の流量が少なく、かつ、吸入空気の圧力比(圧縮後の圧力/圧縮前の圧力)が高いサージ限界付近の作動領域で局所的に圧力の高い失速セルがベーンレスディフューザプレート9付近に発生した場合、圧力の高い失速セルは、ベーンレスディフューザプレート9に沿って旋回しつつ複数のバイパス孔9Aの何れかを通過してスクロール流路3Aに流出する。このため、ベーンレスディフューザプレート9付近に発生する失速セルに起因するサージングが効果的に抑制される。
このようにサージングが抑制されることは、ターボチャージャ1のコンプレッサ(第1実施形態の遠心圧縮機)の作動特性を示す図4の線図において、サージラインが二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に向かって吸入空気量の少ない側へ移動することを意味する。従って、吸入空気量の少ない領域におけるエンジンの作動ラインは、点線で示す位置から実線で示す位置に向かって吸入空気量のより少ない側へ移動させることが可能となり、エンジンの作動領域をより低速側に拡大することが可能となる。
次に、図5、図6を参照して第2実施形態に係る遠心圧縮機を説明する。この第2実施形態の遠心圧縮機は、図5に示すターボチャージャ10のコンプレッサとして構成されており、図1に示したベーンレスディフューザプレート9に代わる2枚一組の固定ベーンレスディフューザプレート11と可動ベーンレスディフューザプレート12とを備えている。なお、図5に示すターボチャージャ10は、図1に示したターボチャージャ1と略同様に構成されているため、同様の構成部分については、同一の符号を付すことで説明を省略する。
図5に示すように、固定ベーンレスディフューザプレート11は、扁平なリング状に形成されており、その内周がコンプレッサハウジング3の内部に形成された円形の支持部3Dに嵌合して固定されている。一方、可動ベーンレスディフューザプレート12は、例えば固定ベーンレスディフューザプレート11の外周を包持するカギ形の断面形状のリング状に形成されており、固定ベーンレスディフューザプレート11に対し相対回動可能に重ねられてコンプレッサハウジング3のバックプレート3Cに対面している。
図6に示すように、固定ベーンレスディフューザプレート11には、バイパス孔11Aとしての複数の円弧状長孔が同一円周上に配置して間欠的に複数形成されている。同様に、可動ベーンレスディフューザプレート12には、バイパス孔12Aとしての複数の円弧状長孔が同一円周上に配置して間欠的に複数形成されている。
ここで、固定ベーンレスディフューザプレート11に対する可動ベーンレスディフューザプレート12の回動位置が所定の第1回動位置にあるとき、可動ベーンレスディフューザプレート12の各バイパス孔12Aが固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aに重なって各バイパス孔11Aが全開とされ、固定ベーンレスディフューザプレート11に対する可動ベーンレスディフューザプレート12の回動位置が所定の第2回動位置にあるとき、可動ベーンレスディフューザプレート12の各バイパス孔12Aが固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aからずれて各バイパス孔11Aが全閉とされるようになっている。
そこで、可動ベーンレスディフューザプレート12を固定ベーンレスディフューザプレート11に対し第1回動位置と第2回動位置との間で回動させることにより固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aを開閉させるバイパス孔開閉手段が設けられている。このバイパス孔開閉手段は、図5に示したターボチャージャ10のコンプレッサ(第2実施形態の遠心圧縮機)のサージ限界付近の作動領域でのみ固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aを全開とさせ、それ以外の作動領域では各バイパス孔11Aを全閉とさせるものである。
バイパス孔開閉手段20は、図5に示したターボチャージャ10の作動領域を検出するための一群のセンサとして、図7に示すように、コンプレッサハウジング3内を流通する吸入空気の流量Qを検出するエアフローセンサ21と、コンプレッサハウジング3の入口側の流入空気圧Pinを検出する入口側エア圧力センサ22と、コンプレッサハウジング3の出口側の流出空気圧Poutを検出する出口側エア圧力センサ23とを備えている。
また、バイパス孔開閉手段20は、エアフローセンサ21、入口側エア圧力センサ22および出口側エア圧力センサ23からそれぞれ検出信号が入力される制御装置24と、この制御装置24から出力される制御信号によりモータ駆動回路25を介して回転が制御される駆動モータ26とを備えている。
制御装置24は、車両に搭載されている図示しないECU(ElectricControl Unit)等のマイクロコンピュータのハードウェアおよびソフトウェアを利用して構成されている。この制御装置24は、エアフローセンサ21、入口側エア圧力センサ22、出口側エア圧力センサ23およびモータ駆動回路25との間の入出力インターフェースI/OおよびA/Dコンバータの他、プログラムおよびデータを記憶したROM(ReadOnly Memory)、入力データ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、プログラムを実行するCPU(CentralProcessing Unit)等をハードウェアとして備えている。
ここで、制御装置24には、コンプレッサ圧力比算出部24A、バイパス孔開閉部24B、データマップ24C、駆動信号出力部24Dがソフトウェアとして構成されている。そして、データマップ24Cには、図4に二点鎖線で示したサージラインが2次元マップとして記憶されている。
コンプレッサ圧力比算出部24Aは、入口側エア圧力センサ22および出口側エア圧力センサ23からそれぞれ入力される流入空気圧Pinおよび流出空気圧Poutの検出信号に基づき、図5に示したターボチャージャ10のコンプレッサ(第2実施形態の遠心圧縮機)の圧力比を算出し、その圧力比(Pout/Pin)の信号をバイパス孔開閉部24Bに出力する。
バイパス孔開閉部24Bは、コンプレッサ圧力比算出部24Aから入力されるコンプレッサの圧力比(Pout/Pin)の信号と、エアフローセンサ21から入力されるコンプレッサの吸入空気流量Qの信号とに基づいてデータマップ24Cをルックアップすることにより、コンプレッサの吸入空気流量Qおよび圧力比(Pout/Pin)に対応する作動領域が図4に二点鎖線で示したサージラインの右側近傍のサージ限界付近にあるか否かを判定し、その判定信号を駆動信号出力部24Dに出力する。
駆動信号出力部24Dは、バイパス孔開閉部24Bから入力される判定信号に基づき、コンプレッサの吸入空気流量Qおよび圧力比(Pout/Pin)に対応する作動領域がサージ限界付近にある場合には、可動ベーンレスディフューザプレート12を固定ベーンレスディフューザプレート11に対し第1回動位置に回動させてバイパス孔11Aを全開とさせるための駆動信号(全開)をモータ駆動回路25に出力する。そして、この駆動信号出力部24Dは、コンプレッサの作動領域がサージ限界付近にない場合には、可動ベーンレスディフューザプレート12を固定ベーンレスディフューザプレート11に対し第2回動位置に回動させてバイパス孔11Aを全閉とさせるための駆動信号(全閉)をモータ駆動回路25に出力する。
モータ駆動回路25は、駆動信号出力部24Dから駆動信号(全開)が入力されると、駆動モータ26が図示しないリンク機構を介して可動ベーンレスディフューザプレート12を第1回動位置に回動させるように駆動モータ26の回転方向および回転量を制御する。そして、このモータ駆動回路25は、駆動信号出力部24Dから駆動信号(全閉)が入力されると、駆動モータ26が図示しないリンク機構を介して可動ベーンレスディフューザプレート12を第2回動位置に回動させるように駆動モータ26の回転方向および回転量を制御する。
以下、バイパス孔開閉手段20の制御装置24が実行するバイパス孔開閉処理の手順を図8に示すフローチャートに沿って説明する。まず、ステップS1では、入口側エア圧力センサ22から制御装置24のコンプレッサ圧力比算出部24Aに流入空気圧Pinの信号が入力され、続くステップS2では、出口側エア圧力センサ23からコンプレッサ圧力比算出部24Aに流出空気圧Poutの信号が入力される。そして、次のステップS3では、コンプレッサ圧力比算出部24Aによりコンプレッサの圧力比(Pout/Pin)が算出される。
続くステップS4では、コンプレッサ圧力比算出部24Aにより算出された圧力比(Pout/Pin)の信号がバイパス孔開閉部24Bに入力され、次のステップS5では、エアフローセンサ21からバイパス孔開閉部24Bに吸入空気流量Qの信号が入力される。
すると、バイパス孔開閉部24Bは、ステップS6でデータマップ24Cをルックアップすることにより、コンプレッサの吸入空気流量Qおよび圧力比(Pout/Pin)に対応する作動領域が図4に二点鎖線で示したサージラインの右側近傍のサージ限界付近にあるか否かを判定し(S7)、その判定信号を駆動信号出力部24Dに出力する。
ここで、ステップS7の判定結果がYESであれば、続くステップS8で駆動信号出力部24Dが駆動信号(全開)をモータ駆動回路25に出力する。これにより、駆動モータ26が図示しないリンク機構を介して可動ベーンレスディフューザプレート12を第1回動位置に回動させる。その結果、図5および図6に示した固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aが全開とされる。
一方、ステップS7の判定結果がNOであれば、ステップS9で駆動信号出力部24Dが駆動信号(全閉)をモータ駆動回路25に出力する。これにより、駆動モータ26が図示しないリンク機構を介して可動ベーンレスディフューザプレート12を第2回動位置に回動させる。その結果、図5および図6に示した固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aが全閉とされる。
このように、図5に示したターボチャージャ10のコンプレッサ(第1実施形態の遠心圧縮機)においては、その作動領域が図4に二点鎖線で示したサージラインの右側近傍のサージ限界付近にない場合、固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aが全閉とされる。このため、コンプレッサホイール6の基端部外周からスクロール流路3Aに向けて圧送される吸入空気は、固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aからスクロール流路3Aに不用意に流出することがなく、環状の空気流路3Bを内周側から外周側へ向けて確実に通過し、その過程で徐々に流速が低下して圧力が効率的に上昇する。
これに対し、図5に示したターボチャージャ10のコンプレッサ(第1実施形態の遠心圧縮機)の作動領域が図4に二点鎖線で示したサージラインの右側近傍のサージ限界付近にある場合には、固定ベーンレスディフューザプレート11の各バイパス孔11Aが全開とされる。このため、局所的に圧力の高い失速セルが可動ベーンレスディフューザプレート12付近に発生した場合、圧力の高い失速セルは、可動ベーンレスディフューザプレート12に沿って旋回しつつその複数のバイパス孔12Aおよび固定ベーンレスディフューザプレート11の複数のバイパス孔11Aを通過してスクロール流路3Aに流出する。従って、可動ベーンレスディフューザプレート12付近に発生する失速セルに起因するサージングが効果的に抑制される。
このようにサージングが抑制されるため、図5に示したターボチャージャ10のコンプレッサ(第1実施形態の遠心圧縮機)では、図4に示したサージラインが二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に向かって吸入空気量の少ない側へ移動する。従って、吸入空気量の少ない領域におけるエンジンの作動ラインは、点線で示す位置から実線で示す位置に向かって吸入空気量のより少ない側へ移動させることが可能となり、エンジンの作動領域をより低速側に拡大することが可能となる。
本発明に係る遠心圧縮機は、前述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、図1に示したベーンレスディフューザプレートのバイパス孔の形状は、図2、図3に示した形状に限らず、適宜の形状に変更することができる。同様に、図5に示した固定ベーンレスディフューザプレートのバイパス孔および可動ベーンレスディフューザプレートのバイパス孔の形状も図6に示した形状に限らず、適宜の形状に変更することができる。
1…ターボチャージャ、2…タービンハウジング、3…コンプレッサハウジング、3A…スクロール流路、3B…空気流路、3C…バックプレート、4…センターハウジング、5…タービンホイール、6…コンプレッサホイール、9…ベーンレスディフューザプレート、9A…バイパス孔、10…ターボチャージャ、11…固定ベーンレスディフューザプレート、11A…バイパス孔、12…可動ベーンレスディフューザプレート、12A…バイパス孔、20…バイパス孔開閉手段、24…制御装置。
Claims (3)
- コンプレッサハウジング内のコンプレッサホイールの外周とその周囲のスクロール流路との間に環状の気体流路を形成するためのベーンレスディフューザプレートを備えた遠心圧縮機であって、
前記ベーンレスディフューザプレートには、前記気体流路とスクロール流路とを連通するバイパス孔が設けられていることを特徴とする遠心圧縮機。 - 請求項1に記載の遠心圧縮機であって、前記バイパス孔がベーンレスディフューザプレートの全周にわたって複数設けられていることを特徴とする遠心圧縮機。
- 請求項1または2に記載の遠心圧縮機であって、そのサージ限界付近の作動領域でのみ前記バイパス孔を開き、それ以外の作動領域では前記バイパス孔を閉じるように構成されたバイパス孔開閉手段を備えていることを特徴とする遠心圧縮機。
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