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JP2007208739A - データ記録システム及びデータ記録方法 - Google Patents

データ記録システム及びデータ記録方法 Download PDF

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JP2007208739A JP2006026229A JP2006026229A JP2007208739A JP 2007208739 A JP2007208739 A JP 2007208739A JP 2006026229 A JP2006026229 A JP 2006026229A JP 2006026229 A JP2006026229 A JP 2006026229A JP 2007208739 A JP2007208739 A JP 2007208739A
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Nobuhiro Yokogawa
信洋 横川
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Abstract

【課題】本発明は、ノードの有する多種類のデータを効率的に記憶手段に記録することができるデータ記録システム及びデータ記録方法の提供を目的とする。
【解決手段】ECUの有する多種類のデータを該データに付与されたフレームIDごとに仕分けして記録する記録装置14と、優先度の高いECU−Cと、優先度の低いECU−Aとを備え、ECU−Cは、多重通信線12を流れるデータフレームのフレームIDを監視することによってECU−Aによるデータフレームの送信が無いと検知された場合に、ECU−Cが付加すべきフレームIDを自身が有するデータに付加して送信することを特徴とするもの。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の異なる送信データを記録するデータ記録システム及びデータ記録方法に関する。
従来から、車内LANを介して接続された複数の制御装置から出力されるデータを記録装置に記録するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムにおいては、車両の走行が開始されると、以後、所定のタイミング(例えば定期的)で、エンジン制御装置やABS制御装置,ドア制御装置などの複数の制御装置から車内LANに対して記録装置宛てのデータが出力されて、記録装置がそれらのデータを記録する。
特開2002−330149号公報
しかしながら、上記の特許文献では、LANで結ばれたノードである複数の制御装置から送られてきた複数種類のデータがどのようなルールに従って記録装置に記録されるのかについて何ら言及がなされていない。したがって、記録装置の記憶領域のうち無記録の記憶領域が発生してもその無記録の記憶領域を有効活用することができなかった。
そこで、本発明は、ノードの有する多種類のデータを効率的に記憶手段に記録することができるデータ記録システム及びデータ記録方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明として、
ノードの有する多種類のデータを記憶するための記憶手段を備え、
前記ノードはデータの種類を区分するためのIDを付加したデータを送信して、該データをIDごとに仕分けして前記記憶手段に記録するデータ記録システムであって、
前記ノードには、優先度の高い第1のノードと前記第1のノードより優先度の低い第2のノードとが含まれており、
前記第1のノードは、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信することを特徴とする、データ記録システムを提供する。
また、第2の発明として、第1の発明に係るデータ記録システムであって、
前記第2のノードのデータ送信を停止させる停止手段を更に備え、
前記第1のノードは、前記停止手段によって前記第2のノードのデータ送信が停止されたことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信する、データ記録システムを提供する。
また、第3の発明として、第1の発明に係るデータ記録システムであって、
前記第1のノードが、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知するタイミングは、起動時のみである、データ記録システムを提供する。
また、第4の発明として、ノードがデータの種類を区分するためのIDを付加したデータを送信し、該データをIDごとに仕分けして記憶手段に記録するデータ記録方法であって、
前記ノードには、優先度の高い第1のノードと前記第1のノードより優先度の低い第2のノードとが含まれており、
前記第1のノードは、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信することを特徴とする、データ記録方法を提供する。
また、第5の発明として、第4の発明に係るデータ記録方法であって、
前記第1のノードは、前記第2のノードのデータ送信が停止されたことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信する、データ記録方法を提供する。
また、第6の発明として、第4の発明に係るデータ記録方法であって、
前記第1のノードが、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知するタイミングは、起動時のみである、データ記録方法を提供する。
本発明によれば、ノードの有する多種類のデータを効率的に記憶手段に記録することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の一実施例であるシステムの構成図を示す。本実施例のシステムは、自動車の各種制御装置に設けられるコンピュータを主体に構成された電子制御ユニットであるECUやインテリジェントなセンサなどの複数のノード10と、これら複数のノード10を接続した多重通信線12と、更にこの多重通信線12に接続された記録装置14と、を備えている。このシステムは、例えば、車両の故障診断を行ううえで各ノード10の有するデータを記録装置14に収集するために用いられる。
多重通信線12は、CAN(Controller Area Network)等のシングル線又はツイストペア線からなる共有バスであり、各ノード10から送出されるデータを所定の通信プロトコルに従って時分割多重で伝送(多重通信)することを可能としている。各ノード10から送出されたデータは、多重通信線12を介して他のノード10又は記録装置14へ送信される。
ノード10は、例えば、ステアリング舵角に応じた信号を出力する舵角センサ、車両の重心軸周りに生ずるヨーレートに応じた信号を出力するヨーレートセンサ、スロットル開度やアクセル開度,エンジン水温等に基づいてエンジン制御を行うエンジンECU、車輪速やヨーレート,ステアリング舵角等に基づいて車両の旋回挙動を安定化させるVSC(Vehicle Stability Control)−ECU、シフト操作位置等に基づいて車両のシフトポジションを制御するトランスミッションECU、ブレーキ踏力やステアリング舵角等に基づいて車両の制動力を制御するブレーキECU、ステアリング舵角等に基づいて操舵アシスト力を制御するパワーステアリングECU、エアコン操作スイッチや車内温等に基づいて車内のエアコンディションを制御するオートエアコンECUである。
ノード10はそれぞれ、コントローラを内蔵するマイクロコンピュータ(マイコン)と、このマイコンに接続する通信モジュールと、を有している。マイコンは、接続する多重通信線12の通信プロトコルに従ってコントローラを制御して、自ノード10から出力すべき出力データを多重通信線12を介して他のノード10へ送信すべくデジタル化し、また、他のノード10から多重通信線12を介して受信した入力データをデコードして自身での制御を実行する。また、通信モジュールは、コントローラにより制御され、他ノード10に自ノード10のデータを送信すると共に、他ノード10から自ノード10に送信されたデータを受信する。ノード10はそれぞれ、自ノード10に接続するセンサやスイッチの状態に基づいて或いは更に他ノード10から送信されるデータに基づいて自ノードにおける制御を行う。
すべてのノード10のうち特定のノード10は、他の特定のノード10との間で必要なデータを定期的(例えば50msごと)に送受信する。例えば、VSC−ECUとブレーキECUとエンジンECUとの間では、ブレーキECUで検出される車輪速の情報が共有されており、或いは、VSC−ECUで決定された旋回挙動を安定させるための駆動トルクや制動力の制御指令値が共有されている。また、エンジンECUとオートエアコンECUとの間では、エンジンECUで検出されるエンジン水温の情報が共有されている。これらの制御データは、検出したノード10からそのデータを共有するノード10へ送信されて、その送信先のノードにおける制御に利用される。
記録装置14もまた、コントローラを内蔵するマイコンと、マイコンに接続する通信モジュールと、を有している。記録装置14は、多重通信線12の通信プロトコルに従ってコントローラを制御して、各ノード10から多重通信線12に送信されるデータを通信モジュールで受信し、そのデータを記録する。具体的には、記録装置14は、送信されてきたデータを格納するハードディスクなどの定常用記録媒体14bを有している。各ノード10は、例えば車両故障を診断するのに必要な記録装置14に記録すべきデータを、多重通信線12を介して記録装置14へ送信する。
各ノード10が多重通信線12へ送信するデータは、予め所定の構成を有するデータフレームにより構成されている。このデータフレームは、例えば、フレームの始まりを示すスタートオブフレーム(SOF)と、送信データ(データフレーム)の種類すなわち他の送信データと区別するための識別情報であるフレームID(データ送信の優先順位をも示す)を格納するIDフィールドと、データ長などを格納するコントロールフィールドと、送信データ自体の内容(例えば、車輪速の情報や駆動トルクの制御指令値等)を格納するデータフィールドと、伝送エラーをチェックするためのCRCフィールドと、正常に受信が完了したことを確認するためのACKフィールドと、データの終わりを示すエンドオブフレーム(EOF)と、から構成されている。
尚、本実施例のネットワークシステムは、各ノード10が多重通信線12を介して他のノード10へ送信すべきデータを時分割多重で送信することが可能なシステムである。すなわち、各ノード10は、多重通信線12に他のデータが流れていない状態ではデータ送信を開始することができる一方、他の1以上のノード10から同時にデータ送信が開始されたときは送信優先順位に従ってデータ送信を行い、他のノード10からのデータ送信が行われているときは一定時間待機した後にデータ送信を行う。なお、送信優先順位の高いフレームIDを送信するノード10が優先度の高いノードであり、送信優先順位の低いフレームIDを送信するノード10は優先度の低いノードであると言い換えることもできる。
図2は、本実施例のシステムにおける各ノード10の有するデータと、そのデータ種類ごとに割り当てられている固有のフレームIDとの関係を表した図を示す。尚、以下では適宜、本実施例のシステムが多重通信線12に接続する3つのノード10を有する場合について説明し、それらのノード10をそれぞれECU−A、ECU−B、及びECU−Cとする。
例えば図1及び図2に示す如く、本実施例において、ECU−Aは、記録装置14に記録すべきデータを1種類(例えば車速)だけ有しており、そのデータには、フレームID=“100”が割り当てられている。また、ECU−Bは、記録装置14に記録すべきデータを2種類(例えばエンジン回転数とスロットル開度)だけ有しており、それらのデータには、それぞれフレームID=“101”と“102”とが割り当てられている。更に、ECU−Cは、記録装置14に記録すべきデータを1種類(例えばヨーレート)だけ有しており、そのデータには、フレームID=“103”が割り当てられている。ECU−A、ECU−B、及びECU−Cはそれぞれ、予め定められている定期又は不定期の間隔で、記録装置14に記録すべきデータを、そのデータの種類に対して割り当てられているフレームIDのデータフレームにセットし、そのデータフレームを多重通信線12へ送出する。
以下、本実施例のシステムにおいて、ノード10から多重通信線12へ送出される記録装置14に記録すべきデータを記録装置14に記録する手法について説明する。図3は、本実施例のシステムにおいて複数のノード10からそれぞれ送出されるデータを記録装置14に格納する手法を説明するための図を示す。
図3(a)において、ECU−Aは、記録装置14に記録すべきデータ“A1”を多重通信線12へ送出すべきタイミングに至ると、そのデータの種類に対して予め割り当てられたフレームIDを“100”とするデータフレームにそのデータをセットしたうえで、そのデータフレームを多重通信線12へ送出する。データ“A2”,“A3”についても同様に、多重通信線12へ送出すべきタイミングで、送出される。さらに、図3(a)に示されるように、ECU−B,ECU−Cについても同様に、記録装置14に記録すべきデータを多重通信線12へ送出すべきタイミングに至ると、そのデータの種類に対して予め割り当てられたフレームIDのデータフレームにそのデータをセットしたうえで、そのデータフレームを多重通信線12へ送出する。
多重通信線12にかかるデータフレームが送出されると、記録装置14は、そのデータフレームに含まれるフレームIDを読み取り、そのフレームIDに基づいて自記録装置14宛てのデータが含まれると判断してそのデータを受信する。そして、記録装置14は、予め記録すべき全フレームIDのデータをそのフレームIDごとに仕分けて記憶するための定常用記録媒体14bに、受信したフレームIDのデータを定期的に(例えば、1秒ごと)記録する。
なお、受信したフレームIDのデータを全て定常用記録媒体14bに記録してもよいが、冗長にならないように、同一のフレームIDであれば受信毎にデータを上書き更新し、定期的なタイミングで定常用記録媒体14bへの記録を確定するようにしてもよい。また、定常用記録媒体14bには、その記録時刻又は記録順がわかるようにデータは格納される。図3に示される記録装置14の定常用記録媒体14bでいえば、同一列に格納されたデータ群(例えば、A1,B1,B11,C1)は同一の時刻に記録され、また、データ群は右にいくほど記録した時刻が新しくなる。
しかしながら、図3(b)に示されるように、車両の仕様上設定されていない等の理由によってECU−Aが多重通信線12に接続されていない場合には、記録装置14の定常用記録媒体14bに予め割り当てられているフレームID“100”の記憶領域へのデータ記録は行われないため、データ記録が行われない無駄な記憶領域(以下、「無記録領域」という)が生じてしまう。このような無記録領域を発生させないためには、ECU−A以外の他のECUがこのような無記録領域を利用できるようにすればよい。
そこで、優先度の高いECU(高優先ECU)は、多重通信線12を流れるデータフレームに付加されたフレームIDを監視することによって自身の優先度より低いECUによるデータフレームの送信状況を判断する。すなわち、高優先ECUは、自身が有するフレームIDより送信優先順位の低いフレームIDが付加されたデータフレームが多重通信線12を流れているか否かを監視する。高優先ECUは、この監視によって自身の優先度より低いECUによるデータフレームの送信が無いと検知すれば(送信優先順位の低いフレームIDが付加されたデータフレームの送信が無いと検知すれば)、定常用記録媒体14bに予め割り当てられている当該フレームIDの記憶領域が無記録領域になっていると判断することができる。データフレームを検知する際に、監視対象のフレームIDを有するデータフレームが一定時間送信されていないことを検知することで、データフレームの送信が無いとみなすことができる。この無送信を検知するための一定時間は、フレーム長が設計上最長となるデータフレームを送信した場合の送信間隔以上あればよい。
上述のように無記録領域があると判断した高優先ECUは、そのデータフレームの送信をしていないと検知されたECUの代わりに、自身が有するデータをセットしたデータフレームを増加して送信する。例えば、高優先ECUは、検知されなかったフレームIDの数だけ自身のデータフレームの数を増加させる。このとき、増加させたデータフレームのフレームIDには、送信が無いと検知されたデータフレームのフレームIDが付与される。このようにすることによって、高優先ECUが増やしたデータフレームは、他のデータフレームと同様に、記録装置14の定常用記録媒体14bにデータフレームに付与されたフレームIDに従って記録されることになる。
なお、高優先ECUによる上述のデータフレームの監視処理は、その高優先ECUが起動する際の1回のみ実行することが好ましい。起動後の各ECUは、データ送信が可能な状態となる。高優先ECUが起動後も継続的に監視すると、自身の優先度より低いECUがリセット発生や故障等によって送信停止をした場合であっても、定常用記録媒体14bに予め割り当てられているそのECU(のフレームID)の記憶領域を利用してしまうことになるからである。つまり、自身の優先度より低いECUがリセット状態や故障状態から復旧すると、双方のECUが同一のフレームIDを付加したデータフレームを送信することになるため、データフレームが互いに衝突するおそれがある。また、自信の優先度より低いECUが後付けオプションとして、ある時点から追加されたり、取り外されたりする場合がある。したがって、高優先ECUが起動する度に監視処理が行われることが望ましい。
高優先ECUによるフレームIDに基づくデータフレームの上述の監視内容について図3を用いて説明する。図3において、フレームIDの番号が大きいほど送信優先順位が高いとする。図3(b)において、ECU−AよりフレームIDの番号が大きいECU−BとECU−Cは、フレームIDを監視することによって、ECU−Aによるデータフレームの送信が無いことを、すなわちフレームID“100”が付加されたデータフレームの送信が無いことを検知する。ECU−Bに比べ優先度の高いECU−Cが、自身がさらに記録装置14に記録したいデータC11、C12、C13にそのフレームID“100”を付して、データ送信を開始する。その結果、図3(c)に示されるように、本来ECU−Aが送出したデータを記憶する領域にECU−Cが送出したデータを記憶することができるようになり、定常用記憶領域14bに無記録領域が発生することを抑えることができるようになる。
なお、ECU−Cより優先度の低いECU−Bは、ECU−Cが記録装置14に記録したいデータが無い等の理由によりECU−CによるフレームID“100”が付加されたデータフレームの送信が一定時間無いことを検知すれば、ECU−B自身がさらに記録装置14に記録したいデータにそのフレームID“100”を付して、データ送信を開始するようにすればよい。
ところで、何らかの重大な故障等が発生して、高優先ECUの有するデータの種類や記憶量を増加させたい場合がある。例えば、それまで記憶させていなかったデータの種類を増やしたり、それまで記憶させていたデータをより精度よく記憶させたりしたい場合がある。このような場合には、高優先ECUからの要求や所定のイベントの発生(例えば、警告灯の点灯や異常を知らせるダイアグフラグが立つ)によって優先度の低いECUがデータフレームの送信を自主的に停止することで、高優先ECUが自身の記録したいデータをその優先度の低いECUに予め割り当てられた記憶領域に記憶させることができる。
図4(a)に示されるように、ECU−Aが、所定のイベント16の発生を直接検知した場合、または、所定のイベント16の発生を検知したECU−Cによってその発生を知らされた場合、定常用記録媒体14bの自身に割り当てられた記憶領域を他のECUに譲渡するため、自主的に送信を停止する。その結果、ECU−AよりフレームIDの番号が大きいECU−BとECU−Cは、フレームIDを監視することによって、ECU−Aによるデータフレームの送信が無いことを、すなわちフレームID“100”が付加されたデータフレームの送信が無いことを検知する。ECU−Bに比べ優先度の高いECU−Cが、自身がさらに記録装置14に記録したいデータC11、C12、C13にそのフレームID“100”を付して、データ送信を開始する。その結果、図4(c)に示されるように、本来ECU−Aが送出したデータを記憶する領域にECU−Cが送出したデータを記憶することができるようになり、定常用記憶領域14bに無記録領域が発生することを抑えることができるようになる。
なお、ECU−Cより優先度の低いECU−Bは、ECU−Cが記録装置14に記録したいデータが無い等の理由によりECU−CによるフレームID“100”が付加されたデータフレームの送信が一定時間無いことを検知すれば、ECU−B自身がさらに記録装置14に記録したいデータにそのフレームID“100”を付して、データ送信を開始するようにすればよい。また、図4に示される高優先ECUによるデータフレームの監視処理は、上述のような所定のイベント発生をトリガーとしているので、その高優先ECUが起動する際の1回のみ実行するとは限らない。
また、記録装置14を多重通信装置12から取り外した場合等において、記録装置14の定常記憶媒体14bの記録内容がどのECUに属するデータであるかを識別できるように、各ECUは所定のフォーマットデータをセットしてデータフレームを送信し、記録装置14はフレームIDに従ってそのフォーマットデータとともにデータを定常記憶媒体14bに記憶する。つまり、図3(c),図4(c)に示される記録装置14の定常用記録媒体14bに予め割り当てられているフレームID“100”の記憶領域に記憶されているデータがECU−Aが送出したデータなのかECU−Cが送出したデータなのかを識別するためである。そして、フォーマットデータと各ECUとの対応関係を通信プロトコルとして取り決めておけば、定常用記録媒体14bに記憶されたフォーマットデータの値によってどのECUのデータのものかを判別することができるようになる。
例えば、各ECUは、デフォルトではフォーマットデータを“00”にセットしてデータフレームを送信する。ECU−Cが、ECU−A等の他のECUのために割り当てられた記憶領域を使用する場合には(他のECUに割り当てられているフレームIDが付与されたデータフレームの送信がないと検知した場合には)、フォーマットデータを“01”に変更してデータフレームを送信する。ECU−Bが、ECU−A等の他のECUのために割り当てられた記憶領域を使用する場合には(他のECUに割り当てられているフレームIDが付与されたデータフレームの送信がないと検知した場合には)、フォーマットデータを“02”に変更してデータフレームを送信する。これにより、定常用記録媒体14bに記憶されたフォーマットデータが“01”であれば、その記憶されたデータはECU−Cが有するデータであると判別でき、定常用記録媒体14bに記憶されたフォーマットデータが“02”であれば、その記憶されたデータはECU−Bが有するデータであると判別できる。
以上、本実施例の内容によれば、ECUの有する多種類のデータを記憶する際に、記録装置14の定常記憶媒体14bの記憶領域を無駄なく効率的に利用することができるようになる。
また、本実施例の内容によれば、ECUは記録装置14の定常記憶媒体14bの記憶内容を直接参照せずに、多重通信線12を流れるデータフレームのフレームIDを監視することによって、定常記憶媒体14bの無記録領域の発生を検知することができる。一方、記録装置14は単にフレームIDに従って定常記憶媒体14bに仕分けしながらデータを記録しているだけである。したがって、定常記憶媒体14bに記録するデータの種類や記憶量を増やしたい場合には、記録するデータの種類や記憶量を増やしたいECU自身の送信手順等を変更するだけで、それ以外の他のECUや記憶装置14を変更する必要はないため、データの種類や記憶量を増やしても、ECUと記録装置14との簡素な関係を保ったままシステムの汎用性を維持することができる。
また、本実施例の内容によれば、記録装置14の定常記憶媒体14bの記憶領域が最大限に利用されるため、記録装置14の定常記憶媒体14bの記憶領域を増加させる必要がないので、記憶領域の増加への投資を抑えることができる。
また、本実施例のシステムは車両に搭載されるシステムであるが、車両仕様の相違により、ある車種の車両では記録装置14に記録可能なデータを送信するすべてのノード10を有する一方で、他の車種の車両では記録装置14に記録可能なデータを送信するノード10のうちの一部しか有さないことがある。このような場合であっても、本実施例の内容によれば、車両の有するノード10のデータを記録装置14に記録するうえで、車種ごとにノード10や記録装置14の構成変更や設定変更を行う必要はなく、車種変更等に伴うノード10の増減に柔軟に対応したデータ記録を実現することが可能となっている。また、多重通信線12を介して接続させるノード10や記録装置14の増減に柔軟に対応できるので、その拡張性に優れたデータ記録システムを構築することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記の実施例においては、記録装置14の定常用記録媒体14bに過去所定期間内のすべてのデータが格納されるが、新しいデータを格納すべき状況下でその定常用記録媒体14bがそのデータ容量分だけの残存容量を有していないときは、最も古いデータから順に消去して新しいデータを格納することとすればよい。
更に、上記の実施例のシステムを、自動車の有する各種の電子制御ユニットを多重通信線14を介して接続させたものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、自動車以外に搭載されて、電子制御装置を多重通信線を介して接続させたものであってもよい。
本発明の一実施例であるシステムの構成図である。 本実施例のシステムにおける各ノード10の有するデータと、そのデータ種類ごとに割り当てられている固有のフレームIDとの関係を表した図である。 本実施例のシステムにおいて複数のノード10からそれぞれ送出されるデータを記録装置14に格納する手法を説明するための図を示す。 ノード10の一つが自主的に送信を停止した場合の本実施例のシステムにおいて複数のノード10からそれぞれ送出されるデータを記録装置14に格納する手法を説明するための図を示す。
符号の説明
10 ノード
12 多重通信線
14 記録装置
14b 定常用記録媒体

Claims (6)

  1. ノードの有する多種類のデータを記憶するための記憶手段を備え、
    前記ノードはデータの種類を区分するためのIDを付加したデータを送信して、該データをIDごとに仕分けして前記記憶手段に記録するデータ記録システムであって、
    前記ノードには、優先度の高い第1のノードと前記第1のノードより優先度の低い第2のノードとが含まれており、
    前記第1のノードは、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信することを特徴とする、データ記録システム。
  2. 前記第2のノードのデータ送信を停止させる停止手段を更に備え、
    前記第1のノードは、前記停止手段によって前記第2のノードのデータ送信が停止されたことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信する、請求項1記載のデータ記録システム。
  3. 前記第1のノードが、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知するタイミングは、起動時のみである、請求項1記載のデータ記録システム。
  4. ノードがデータの種類を区分するためのIDを付加したデータを送信し、該データをIDごとに仕分けして記憶手段に記録するデータ記録方法であって、
    前記ノードには、優先度の高い第1のノードと前記第1のノードより優先度の低い第2のノードとが含まれており、
    前記第1のノードは、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信することを特徴とする、データ記録方法。
  5. 前記第1のノードは、前記第2のノードのデータ送信が停止されたことを検知したときには、前記第1のノードが送信可能なデータに前記第2のノードが付加すべきIDを付加してデータ送信する、請求項4記載のデータ記録方法。
  6. 前記第1のノードが、前記第2のノードが付加すべきIDが付加されたデータが送信されていないことを検知するタイミングは、起動時のみである、請求項4記載のデータ記録方法。
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