JP2007205778A - 圧力検出素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、省スペース性を確保しつつ高い電気抵抗値を有する圧力検出素子を提供することを第1の目的としている。
【解決手段】 本発明は、外力の作用により電気抵抗値が変化する略環形状の感圧体と、前記感圧体の外周面に接合された一対の導線とを有する圧力検出素子である。このように感圧体を環形状とし、その外周面に導線を接合することにより、感圧体を流れる電流の経路を略環形状に形成することができる。したがって、同一の電流の経路長を例えば矩形状の感圧体で確保する場合に比べいたずらに感圧体を大きくする必要がなく、感圧体の省スペース性を確保しつつ電気抵抗値を高めることができる。なお、感圧体の形状は、圧力検出素子の用途により適宜選択されるものであり特に限定されないが、製造の容易さの面から略円環状とすることが望ましい。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明は、外力の作用により電気抵抗値が変化する略環形状の感圧体と、前記感圧体の外周面に接合された一対の導線とを有する圧力検出素子である。このように感圧体を環形状とし、その外周面に導線を接合することにより、感圧体を流れる電流の経路を略環形状に形成することができる。したがって、同一の電流の経路長を例えば矩形状の感圧体で確保する場合に比べいたずらに感圧体を大きくする必要がなく、感圧体の省スペース性を確保しつつ電気抵抗値を高めることができる。なお、感圧体の形状は、圧力検出素子の用途により適宜選択されるものであり特に限定されないが、製造の容易さの面から略円環状とすることが望ましい。
【選択図】図1
Description
本発明は圧力を印加すると電気抵抗率が変化する圧力検出素子の構造に関する。
近年、燃費や排ガスの規制を受けて自動車用センサの多様化が進んできており、高温や高圧に耐えうるセンサが求められている。この中の一つにエンジンのシリンダ内圧を計測する筒内圧センサがあり、例えば特許文献1にはエンジンの点火プラグとシリンダヘッドの間に取り付けて間接的に筒内圧を計測する方法が記載されている(特許文献1)。この方法を採用するとセンサが直接火炎に接することはないが、それでも300℃、10MPa程度の高温・高圧に耐えられるセンサ特性が要求され、また、シリンダとプラグの間に取り付けるために省スペースな構造が必要となる。現在主流である半導体圧力センサはシリコン単結晶を圧力を検出する媒体、いわゆる感圧体として使用し、加圧時にシリコンの電気抵抗が変化する現象を使用して圧力を検出しているが、その温度特性のために150℃以上の環境で使用することは困難であり、また、100MPaを超えるような高圧分野の圧力計測も困難であった。さらにセンサ構造が複雑なため、省スペース化が難しいという問題があった。
この問題を解決するために、300℃以上の高温下においても使用可能である圧力検出材料としてSiCに窒素をドープした材料や、Si3N4に導電性物質をドープした材料が研究されている(非特許文献1、特許文献2)。これらの材料は300℃以上の高温でも化学的で安定であり、機械強度も高く、高温・高圧下においても圧力を検出することができる。しかしながら、これらの材料は電気抵抗率が低く、感圧体として使用した際の電気抵抗値が小さくなり(100Ω以下)、定電流回路などに組み込み電気抵抗変化を電圧に変換すると、加圧時の電圧変化が数mVオーダーと小さく、配線抵抗の影響やノイズの影響が大きくなり圧力の測定精度が著しく悪くなるという問題がある。現状の圧力センサ材料は電気抵抗値が数k〜数十kΩであり、測定精度を考えるとkΩオーダーの抵抗値が必要となる。電気抵抗値を上げる方法として感圧体における電流が流れる経路の長さを大きくする方法があるが、省スペースの確保が困難になってしまう。また、薄膜化することにより抵抗値を高める方法もあるが、一辺の長さを極端に小さくすると機械強度が下がり、高い圧力の測定が出来なくなるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされたものであり、省スペース性を確保しつつ高い電気抵抗値を有する圧力検出素子を提供することを第1の目的とし、さらに、導電性の高い材料を使っても充分な電気抵抗値を有し、もってノイズの影響が小さく高温かつ高圧でも測定精度の高い圧力検出素子を提供することを第2の目的としている。
上記課題を解決する第一の発明は、外力の作用により電気抵抗値が変化する略環形状の感圧体と、前記感圧体の外周面に接合された一対の導線とを有する圧力検出素子である。このように感圧体を環形状とし、その外周面に導線を接合することにより、感圧体を流れる電流の経路を略環形状に形成することができる。したがって、同一の電流の経路長を例えば矩形状の感圧体で確保する場合に比べいたずらに感圧体を大きくする必要がなく、感圧体の省スペース性を確保しつつ電気抵抗値を高めることができる。なお、感圧体の形状は、圧力検出素子の用途により適宜選択されるものであり特に限定されないが、製造の容易さの面から略円環状とすることが望ましい。
上記課題を解決する第二の発明は、外力の作用により電気抵抗値が変化する略C形状の感圧体と、円周方向において前記感圧体の夫々の端面に接合された一対の導線とを有する圧力検出素子である。このように感圧体を略C形状とし、その円周方向における端面にそれぞれ導線を接合することにより、電流が流れる経路を略C形状とすることができる。したがって、上記第一の発明と同様に電流の経路長を長くすることができ、感圧体の省スペース性を確保しつつ電気抵抗値を高めることができる。さらに、第1発明に係る感圧体と同サイズとする場合には、第1発明の感圧体よりも電流の流れる経路長を長くすることができる。
さらに、上記圧力検出素子において、前記感圧体の(半径方向における中心線の長さ/半径方向の断面積)が1000以上200000以下であることが好ましい。感圧体をこのように構成することで、感圧体を形成する材料の電気抵抗率が1Ω・m以上であれば、感圧体の抵抗値として1kΩ以上の抵抗値の圧力検出素子を得ることができると共に、十分な強度を確保する事ができるからである。
さらに加えて、上記圧力検出素子において、前記感圧体はセラミックスであることが望ましい。感圧体を高耐熱・高強度なセラミックスで構成することで、高温かつ高圧に耐えうる圧力検出素子を得ることができるからである。
さらにまた加えて、上記圧力検出素子において、前記感圧体が第1の粒子を主体とした母材中に前記第1の粒子とは導電性が異なる第2の粒子が分散したセラミックスであることが望ましい。感圧体をかかる構成とすることにより、感圧体に圧力が作用したときの第1の粒子と第2の粒子の接触状態の変化による電気抵抗の変化を利用した、極めて圧力感度の高い圧力検出素子を形成することができる。
本発明の圧力検出素子によれば、上記第一の発明又は第二の発明のように構成したので、その感圧体を流れる電流の経路長を長くすることができ、省スペース性を確保しつつ高い電気抵抗値を有する圧力検出素子を提供することができる。さらに、感圧体をセラミックスで構成することにより、感圧体を構成する材料の導電性が高い場合でも充分な電気抵抗値を有し、もってノイズの影響が小さく高温かつ高圧でも測定精度の高い圧力検出素子を提供することができる。
本発明の実施例を説明する。なお、以下の実施例に係る感圧体の組成及び形状は表1に示すとおりであり、組成、形状、製法又は試験方法等が同一の実施例については相違部分のみを説明し、共通部分の説明を省略する場合がある。また、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
実施例1、2は、図1に示すように、略円環状の感圧体11を備えた圧力検出素子1に係る例である。
(実施例1)
まず、第1の粒子として絶縁性セラミックスであるα‐Si3N4粉末(宇部興産製、型番:E10、平均粒径0.5μm)を39.0g、第2の粒子として導電性セラミックスであるC粉末(高純度化学製、型番:CCE01PA)を2.0g、焼結助剤としてAl2O3(高純度化学製、型番:ALO05PA)を6.0g、Y2O3(高純度化学製、型番:YYO01PA)を3.0g秤量し、エタノール中でボールミル混合を行った。これで得られたスラリーを乾燥後、Φ36mmの金型を用い、100MPaの圧力を加えて、Φ36mm、厚さ10mmの成形体を作成し、次いで、焼結温度1650℃、保持時間2時間、加圧力30MPa、窒素雰囲気中で、成形体をホットプレスで焼結した。
まず、第1の粒子として絶縁性セラミックスであるα‐Si3N4粉末(宇部興産製、型番:E10、平均粒径0.5μm)を39.0g、第2の粒子として導電性セラミックスであるC粉末(高純度化学製、型番:CCE01PA)を2.0g、焼結助剤としてAl2O3(高純度化学製、型番:ALO05PA)を6.0g、Y2O3(高純度化学製、型番:YYO01PA)を3.0g秤量し、エタノール中でボールミル混合を行った。これで得られたスラリーを乾燥後、Φ36mmの金型を用い、100MPaの圧力を加えて、Φ36mm、厚さ10mmの成形体を作成し、次いで、焼結温度1650℃、保持時間2時間、加圧力30MPa、窒素雰囲気中で、成形体をホットプレスで焼結した。
得られた焼結体から3mm角×6mmの試験片を採取し、試験片の3mm角の面にΦ2.0mm、厚さ1mmのCu電極を、765℃、真空度10−1Pa以下、加圧力0.1MPaの条件で15分キープしてロウ付けし、さらに該Cu電極にΦ0.6mmのCuリード線をハンダ付けした。なお、上記ロウ材としては、田中貴金属製のTKC―591ペーストを使用した(以下の実施例及び比較例で同じ。)。
得られた試験片の電気抵抗値及び電気抵抗変化率をミリオームメーター(アドバンテスト製、型番:R8340)で測定した。ここで、電気抵抗変化率を測定する際には、試験片の3mm×6mmの面を20MPaで加圧して測定した。これらの測定結果を表2に示す。
上記試験片を切り出した残りの焼結体から、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ2.0mmの略円環形状の感圧体11を切り出した。そして、感圧体11の外周面の相対する位置に、Φ2.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極12とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線13を、765℃、真空度10−1Pa以下、加圧力0.1MPaの条件で15分キープしてロウ付けを行なった。そして、上記の試験片と同様に感圧体11の電気抵抗値をミリオームメーターで測定し、次いでその感圧体11をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製して圧力検出素子1を得た。かかる圧力検出素子1では、図1において矢示するように、入力側から出力側に向かい感圧体11の円周方向に沿い流れる電流の流路が形成される。なお、同様の方法で圧力検出素子1を10個作製した(以下の実施例及び比較例でも同様)。この10個の圧力検出素子1に組み込まれた各感圧体11の電気抵抗値の平均値を表2に示す。
10個の圧力検出素子1の全てについて、それぞれオートグラフ(島津製作所製、:型番AG-50KNG)を用いて25℃と300℃の条件で20MPaの圧力を加えたときの電圧変化量から測定精度を算出した。電圧変化量は、ミリオームメーター(アドバンテスト製、型番:R8340)で測定した。ここで、測定精度とは、圧力検出素子1が検出した圧力の真の圧力に対する誤差のことである。本実施例(以下も同様)では、オートグラフで圧力検出素子1に負荷した荷重と圧力検出素子1に表示された荷重との差を測定精度とした。25℃及び300度における10個の圧力検出素子1の測定精度の平均値を表2に示す。上記オートグラフによる加圧試験後に、感圧体11に破損等の異常が有るか否かの外観検査行なった。外観検査の結果を表2に示す。
(実施例2)
表1に示すように、実施例1との違いは感圧体11の厚みを4.0mmとした点である。その他感圧体11の組成、製法及び圧力検出素子1の構成並びに測定方法は実施例1と同様である。実施例2の試験片、感圧体11及び圧力検出素子1のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例1との違いは感圧体11の厚みを4.0mmとした点である。その他感圧体11の組成、製法及び圧力検出素子1の構成並びに測定方法は実施例1と同様である。実施例2の試験片、感圧体11及び圧力検出素子1のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
実施例3〜8は、図2に示すように、略C形状の感圧体21を備えた圧力検出素子2に係る例である。そして、実施例3〜5は、感圧体21を構成する材料の電気抵抗率を変化させた例であり、実施例5〜8は、感圧体21の形状、具体的にはその厚みを変化させた例である。
(実施例3)
表1に示すように、実施例1との違いは感圧体21の形状が異なる点であり、その他の組成及び製法等は実施例1と基本的に同じである。ここで、感圧体21は次のように作成した。実施例1と同様に作製した焼結体から、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ2.0mmの円環形状体を切り出し、その円周部の一箇所を0.5mm幅で切断して分離部24を形成し、略C形状をなす感圧体21を得た。そして、図2に示すように、分離部24の相対する面(円周方向において感圧体21の相対する端面)25にΦ2.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極22とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線23を、上記同様の条件でロウ付けをした。そして、Cu電極22及びCuリード線23が接合された感圧体21をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製して圧力検出素子2を得た。かかる圧力検出素子2では、図2において矢示するように、入力側から出力側に向かい感圧体21の円周方向に沿い流れる電流の流路が形成される。実施例3の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例1との違いは感圧体21の形状が異なる点であり、その他の組成及び製法等は実施例1と基本的に同じである。ここで、感圧体21は次のように作成した。実施例1と同様に作製した焼結体から、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ2.0mmの円環形状体を切り出し、その円周部の一箇所を0.5mm幅で切断して分離部24を形成し、略C形状をなす感圧体21を得た。そして、図2に示すように、分離部24の相対する面(円周方向において感圧体21の相対する端面)25にΦ2.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極22とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線23を、上記同様の条件でロウ付けをした。そして、Cu電極22及びCuリード線23が接合された感圧体21をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製して圧力検出素子2を得た。かかる圧力検出素子2では、図2において矢示するように、入力側から出力側に向かい感圧体21の円周方向に沿い流れる電流の流路が形成される。実施例3の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(実施例4)
表1に示すように、実施例3との違いは、感圧体21を構成する材料の電気抵抗率を下げるため、導電成分であるC粉末を3.0gと増加させ、α‐Si3N4粉末を38.0gとした点である。その他感圧体21の形状、製法及び測定方法等は実施例3と基本的に同じである。実施例4の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例3との違いは、感圧体21を構成する材料の電気抵抗率を下げるため、導電成分であるC粉末を3.0gと増加させ、α‐Si3N4粉末を38.0gとした点である。その他感圧体21の形状、製法及び測定方法等は実施例3と基本的に同じである。実施例4の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(実施例5)
表1に示すように、実施例3との違いは、実施例4に比べ更に感圧体21を構成する材料の電気抵抗率を下げるため導電成分であるC粉末を6.0gと増加させ、α‐Si3N4粉末を35.0gとした点である。その他感圧体21の形状、製法及び測定方法等は実施例3と基本的に同じである。実施例5の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例3との違いは、実施例4に比べ更に感圧体21を構成する材料の電気抵抗率を下げるため導電成分であるC粉末を6.0gと増加させ、α‐Si3N4粉末を35.0gとした点である。その他感圧体21の形状、製法及び測定方法等は実施例3と基本的に同じである。実施例5の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(実施例6)
表1に示すように、実施例5との違いは感圧体21の厚みを1.0mmとした点である。その他感圧体21の製法及び測定方法等は実施例5と基本的に同じである。実施例6の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例5との違いは感圧体21の厚みを1.0mmとした点である。その他感圧体21の製法及び測定方法等は実施例5と基本的に同じである。実施例6の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(実施例7)
表1に示すように、実施例5との違いは感圧体21の厚さ0.2mmとした点である。その他感圧体21の製法及び測定方法等は実施例5と基本的に同じであるが、本実施例(以下の実施例8も同様。)では、感圧体21の厚みが薄くCu電極を接合することが困難であったため、感圧体21の分離部24の端面に銀ペースト(住友金属鉱山(株)、型番:S8740)を550℃で焼き付けて電極22を形成した。実施例7の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例5との違いは感圧体21の厚さ0.2mmとした点である。その他感圧体21の製法及び測定方法等は実施例5と基本的に同じであるが、本実施例(以下の実施例8も同様。)では、感圧体21の厚みが薄くCu電極を接合することが困難であったため、感圧体21の分離部24の端面に銀ペースト(住友金属鉱山(株)、型番:S8740)を550℃で焼き付けて電極22を形成した。実施例7の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(実施例8)
表1に示すように、実施例5との違いは感圧体21の厚みを0,1mmとした点である。電極22の構成が実施例7と同一である点を除き、その他感圧体21の製法及び測定方法等は実施例5と基本的に同じである。実施例8の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
表1に示すように、実施例5との違いは感圧体21の厚みを0,1mmとした点である。電極22の構成が実施例7と同一である点を除き、その他感圧体21の製法及び測定方法等は実施例5と基本的に同じである。実施例8の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(比較例1)
比較例1の圧力検出素子3は、図3に示すように、感圧体31の厚み方向の面に接合されたCu電極32を介しCuリード線33を電気的に接合した構成である。かかる構成の圧力検出素子3では、図において矢示するように、感圧体31の厚み方向に直線状に電流の流路が形成される。ここで、感圧体31は次のようにして作成した。表1に示すように、実施例4と同様に作製した焼結体から、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ3.0mmの略円環形状の感圧体31を切り出した。そして感圧体31の厚み方向における上下面に、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極32とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線33を配置し、上記実施例と同様な条件でロウ付けをした。Cu電極32とCuリード線33が接合された感圧体31をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製し圧力検出素子3を得た。この比較例1の試験片、感圧体31及び圧力検出素子3のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
比較例1の圧力検出素子3は、図3に示すように、感圧体31の厚み方向の面に接合されたCu電極32を介しCuリード線33を電気的に接合した構成である。かかる構成の圧力検出素子3では、図において矢示するように、感圧体31の厚み方向に直線状に電流の流路が形成される。ここで、感圧体31は次のようにして作成した。表1に示すように、実施例4と同様に作製した焼結体から、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ3.0mmの略円環形状の感圧体31を切り出した。そして感圧体31の厚み方向における上下面に、外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極32とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線33を配置し、上記実施例と同様な条件でロウ付けをした。Cu電極32とCuリード線33が接合された感圧体31をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製し圧力検出素子3を得た。この比較例1の試験片、感圧体31及び圧力検出素子3のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(比較例2)
比較例2の圧力検出素子4は、図4に示すように、円盤形状の感圧体41の外周面に接合されたCu電極42を介しCuリード線43を電気的に接合した構成である。かかる構成の圧力検出素子4では、図において矢示するように、感圧体41の半径方向に直線状に電流の流路が形成される。ここで、感圧体41は次のようにして作成した。表1に示すように、実施例1と同様に作製した焼結体から、外径Φ19.0mm、厚さ2.0mmの円盤形状の感圧体41を切り出した。そして、図4に示すように、感圧体41の外周面の相対する位置にΦ2.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極42とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線を配置し、上記実施例と同様な条件でロウ付けをした。そして、Cu電極42とCuリード線43が接合された感圧体41をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製し、圧力検出素子4を得た。この比較例2の試験片、感圧体41及び圧力検出素子4のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
比較例2の圧力検出素子4は、図4に示すように、円盤形状の感圧体41の外周面に接合されたCu電極42を介しCuリード線43を電気的に接合した構成である。かかる構成の圧力検出素子4では、図において矢示するように、感圧体41の半径方向に直線状に電流の流路が形成される。ここで、感圧体41は次のようにして作成した。表1に示すように、実施例1と同様に作製した焼結体から、外径Φ19.0mm、厚さ2.0mmの円盤形状の感圧体41を切り出した。そして、図4に示すように、感圧体41の外周面の相対する位置にΦ2.0mm、厚さ1mmの入力側及び出力側のCu電極42とΦ0.6mmの入力側及び出力側のCuリード線を配置し、上記実施例と同様な条件でロウ付けをした。そして、Cu電極42とCuリード線43が接合された感圧体41をブリッジ回路に組み込み定電流回路を作製し、圧力検出素子4を得た。この比較例2の試験片、感圧体41及び圧力検出素子4のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
(比較例3)
比較例3は、図2に示す圧力検出素子2において、感圧体21の厚みを実施例8よりもさらに薄くした例である。表1に示すように、本比較例の圧力検出素子2は、実施例8と同様に作製した分離部24を有する外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ0.076mmの略C形状の感圧体21を備えたものである。この比較例3の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
比較例3は、図2に示す圧力検出素子2において、感圧体21の厚みを実施例8よりもさらに薄くした例である。表1に示すように、本比較例の圧力検出素子2は、実施例8と同様に作製した分離部24を有する外径Φ19.0mm、内径Φ14.0mm、厚さ0.076mmの略C形状の感圧体21を備えたものである。この比較例3の試験片、感圧体21及び圧力検出素子2のそれぞれの特性の測定結果を表2に示す。
実施例1〜8と比較例1,2とを対比すれば、感圧体11の形状を略環形状としその外周面に導線13を接続する構成又は感圧体21を略C形状としその分離部24の端面25に導線23を接続する構成とし、感圧体11、21を流れる電流の経路長を長くすることにより感圧体11,21電気抵抗値を高めることができ、25℃、300℃いずれの条件の下でも±5%以下の測定精度の圧力検出素子が得られることが判る。また、上記実施例1,2と実施例3〜8とを対比すれば、同一の寸法で電気抵抗値をさらに高くするためには感圧体を略C形状とすることが望ましいことが判る。さらに、実施例1〜8と比較例3とを対比すれば、(半径方向における中心線の長さ/半径方向の断面積)を1000〜20000の範囲とすることで、±5%以内の測定精度を有するとともに圧力が作用した場合でも破壊しない圧力検出素子1、2を得ることができることが判る。
1(2、3、4) 圧力検出素子
11(21、31、41) 感圧体
12(22、32、42) Cu電極
13(23、33、43) Cuリード線
11(21、31、41) 感圧体
12(22、32、42) Cu電極
13(23、33、43) Cuリード線
Claims (5)
- 外力の作用により電気抵抗値が変化する略環形状の感圧体と、前記感圧体の外周面に接合された一対の導線とを有する圧力検出素子。
- 外力の作用により電気抵抗値が変化する略C形状の感圧体と、円周方向における前記感圧体の夫々の端面に接合された一対の導線とを有する圧力検出素子。
- 前記感圧体の(半径方向における中心線の長さ/半径方向の断面積)が1000以上200000以下である請求項1または2に記載の圧力検出素子。
- 前記感圧体がセラミックスである請求項1乃至3のいずれかに記載の圧力検出素子。
- 前記感圧体が第1の粒子を主体とした母材中に前記第1の粒子とは導電性が異なる第2の粒子が分散したセラミックスである請求項1乃至4のいずれかに記載の圧力検出素子。
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JP2006023047A JP2007205778A (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | 圧力検出素子 |
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2006
- 2006-01-31 JP JP2006023047A patent/JP2007205778A/ja active Pending
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