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JP2007205508A - トリポート型等速ジョイント - Google Patents

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JP2007205508A
JP2007205508A JP2006026867A JP2006026867A JP2007205508A JP 2007205508 A JP2007205508 A JP 2007205508A JP 2006026867 A JP2006026867 A JP 2006026867A JP 2006026867 A JP2006026867 A JP 2006026867A JP 2007205508 A JP2007205508 A JP 2007205508A
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constant velocity
velocity joint
holder
elastic body
trunnion
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Application number
JP2006026867A
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Takeshi Kayano
健 茅野
Fumihiko Tsujimoto
史彦 辻本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to PCT/JP2007/051755 priority patent/WO2007088955A1/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

【課題】従来技術のような傾斜角度を規制する膨出部等を不要とした場合であってもローラ部材の姿勢を好適に保持することができると共に、製造コストを低減することにある。
【解決手段】外表面に球面部を有する複数のトラニオン26a(26b、26c)と、外周面が転動面24a(24b)に沿って回動するローラ部材52と、前記ローラ部材52を前記トラニオン26a(26b、26c)に保持すると共に上端部36が天井部20に当接するホルダ30と、前記トラニオン26a(26b、26c)の首部42に装着されゴム製材料によって形成されたプレート状からなり、弾性力によって前記ホルダ30を前記天井部20に向かって押圧することにより、前記ローラ部材52の姿勢を保持する弾性体38とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の駆動力伝達部において、駆動軸と従動軸とを連結させるトリポート型等速ジョイントに関する。
従来より、自動車の駆動力伝達部では、駆動軸の回転力を従動軸を介して各車軸へと伝達させるためにトリポート型等速ジョイントが用いられている。
この従来技術に係るトリポート型等速ジョイントとしては、特許文献1に開示された技術的思想がある。前記特許文献1では、ローラ要素に形成された球欠形走行面と外輪部材の凹部に形成された軌道とを接触させると共に、前記ローラ要素に形成された環状肩部と前記外輪部材の凹部内壁に膨出形成されたくぼみの案内肩面とを接触させることにより、軌道内におけるローラ要素の傾動を防止する構成が採用されている。
また、他の従来技術に係る等速ジョイントとしては、特許文献2に開示された技術的思想がある。前記特許文献2では、外輪部材の内部に縦方向に間隙が形成され、接点A又は接点Bのいずれかと接点Cとを介して前記縦方向の間隙の内部に形成された転動面に常時接触するロール体と、前記ロール体の変位を規制する肩部とを設ける構成が採用されている。
特開平6−123316号公報 特開平4−282028号公報
しかしながら、前記の従来技術に係るトリポート型等速ジョイントでは、ローラ要素の傾斜角度を規制するために、外輪部材の軌道の下部側に半径内側方向に膨出するくぼみを形成する必要があり、また、前記ロール体の傾斜角度を規制する肩部を形成する必要がある。
前記トリポート型等速ジョイントの外輪部材を鍛造成形によって製造した場合、ローラ要素又はロール体の傾斜角度を規制するくぼみ又は肩部等からなる複雑な膨出部の形状を鍛造成形によって高精度に形成しなければならず、鍛造成形品の成形精度を向上させる必要がある。例えば、外輪部材の凹部内壁に形成されたくぼみ又は肩部等の膨出部の形状に製造誤差があることによって、前記ローラ要素又はロール体に対する傾斜角度の規制が不安定となるからである。
このために、従来技術に係るトリポート型等速ジョイントでは、前記膨出部の形状(寸法、傾斜角度等)を高精度に鍛造成形することが可能な鍛造成形装置が必要となり、製造コストが高騰するという問題がある。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、従来技術のような傾斜角度を規制する膨出部等を不要とした場合であってもローラ部材の姿勢を好適に保持することができると共に、製造コストを低減することが可能なトリポート等速ジョイントを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、所定間隔離間し軸線方向に沿って延在する複数の案内溝が内周面に設けられ一方の伝達軸に連結される筒状のアウタ部材と、前記アウタ部材の開口する内空部内に挿入されて他方の伝達軸に連結されるインナ部材とを有する等速ジョイントにおいて、
平坦面によって形成された天井部と、前記天井部と略直交する断面直線状に形成された転動面とを有する案内溝が形成された前記アウタ部材と、
前記案内溝に向かって膨出し、外表面に球面部を有する複数のトラニオンと、
外周面が前記アウタ部材の転動面に接触し、前記転動面に沿って回動するローラ部材と、
前記ローラ部材を前記トラニオンに保持すると共に、軸線方向に沿った上端部が前記天井部に当接するホルダと、
前記トラニオンに設けられ、弾性力によって前記ホルダを前記天井部に向かって押圧する弾性体と、
を備えることを特徴とする。
この場合、前記弾性体は、前記トラニオンの首部に装着されたプレート状に設けるとよい。
また、前記弾性体は、トラニオンの首部を囲繞し、一端部が前記トラニオンの根本部に形成された環状段部に係着され、他端部がホルダの下部に形成された環状凹部に係着されたコイルスプリングとするとよい。
さらに前記弾性体は、弾性プレートと、前記弾性プレートに積層され前記ホルダの下端部と係合する金属製プレートとによって構成されるとよい。
なお、前記ホルダには、前記弾性体の上面に係合する爪部が設けられるとよい。
本発明によれば、ローラ部材が案内溝の転動面に対して所定角度傾斜しようとする場合、弾性力によってホルダを上方に向かって押圧する弾性体をトラニオンに設けることにより、ホルダの上端部が前記案内溝の天井部に対して、常時、当接してローラ部材の傾斜角度を規制する第1の作用と、前記弾性体の反力によってローラ部材と案内溝の転動面との摩擦力を増大させてホルダの内壁面に沿ってトラニオンの球面部を滑動させ、ローラ部材の傾斜角度を規制する第2の作用とがそれぞれ共働することにより、案内溝に対するローラ部材の傾斜角度が規制される。
このように、本発明では、前記の第1と第2の作用が共働してローラ部材に及ぼされることにより、案内溝に対するローラ部材の傾斜角度を規制して前記ローラ部材の面倒れを防止することができる。
本発明では、以下のような効果を有する。すなわち、トラニオンに弾性体を設けることにより、従来技術のような傾斜角度を規制する膨出部等を不要として、ローラ部材の姿勢を好適に保持することができる。
しかも、アウタ部材の内面形状が簡素されることにより、鍛造成形工程が簡便になると共に、高精度な鍛造成形装置を用いる必要がなく既存の鍛造成形装置によって容易に製造することができることにより、製造コストを低減することができる。
本発明に係るトリポート型等速ジョイントについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において参照符号10は、本発明の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイントを示し、このトリポート型等速ジョイント10は、図示しない第1伝達軸の一端部に一体的に連結されて開口部を有する筒状のアウタカップ(アウタ部材)12と、第2伝達軸14の一端部に固着されてアウタカップ12の孔部内に収納されるインナ部材16とから基本的に構成される。
前記アウタカップ12の内周面には、軸線方向に沿って延在し、且つ軸心の回りにそれぞれ120度の間隔をおいて3本の案内溝18a〜18c(但し、案内溝18b、18cは図示を省略する)が形成される。各案内溝18a(18b、18c)は、平坦面によって形成された天井部20と、前記天井部20を間にした両側に配置され該天井部20に対して所定角度傾斜する傾斜面22a、22bと、前記天井部20と略直交する平面によって形成され、後述するローラ部材の外周面に接触する転動面24a、24bとを有する(図3参照)。なお、前記アウタカップ12の開口部は、図示しない可撓性ブーツによって閉塞される。
この場合、本実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10では、従来技術においてローラ要素又はロール体の傾斜角度を規制するために形成されていたくぼみや肩部等の膨出部が何ら設けられることがなく、後述するローラ部材の外周面に接触し相互に対向する前記転動面24a、24bが断面直線状で略平行に形成される(図3参照)。
図1に示されるように、第2伝達軸14の一端部にはリング状のスパイダ28がセレーション嵌合され、前記スパイダ28の外周面には、それぞれ案内溝18a(18b、18c)に向かって膨出し軸心の回りに120度の間隔をおいて3本のトラニオン26a〜26c(但し、トラニオン26b、26cは図示を省略する)が一体的に膨出形成される。
各トラニオン26a(26b、26c)は、それぞれ、球状に形成され、各トラニオン26a(26b、26c)の外表面に該トラニオン26a(26b、26c)の軸線を中心として周方向に沿って形成された球面部は、略円筒状のホルダ30の内壁面と係合する。
この場合、前記トラニオン26a(26b、26c)は、後述する弾性体の弾発力に抗してホルダ30の軸線方向に沿って摺動自在に設けられると共に、ホルダ30の軸線に対して傾動自在に設けられ、また、ホルダ30の軸線を回転中心として所定角度だけ回動自在に設けられる。
前記ホルダ30は、トラニオン26a(26b、26c)の軸線方向に沿って延在する円筒部32と、前記円筒部32の下部側に該円筒部32と一体的に形成され半径外方向に向かって屈曲する環状フランジ部34とから構成される。
前記ホルダ30の円筒部32の上端部36は、後述する弾性体の弾性力によって常時押圧されることにより、案内溝18a(18b、18c)の天井部20に対して、常時、当接するように設けられる。
すなわち、ホルダ30の上端部36は、図示しない第1伝達軸と第2伝達軸14とが同軸にあって作動角が0度の場合、及び、図示しない第1伝達軸又は第2伝達軸14が相対的に所定角度傾斜して作動角(ジョイント角)が所定角度となった場合であっても、後述する弾性体の弾性力によって、前記ホルダ30の上端部36が案内溝18a(18b、18c)の天井部20に当接するように設けられている。
また、前記ホルダ30の環状フランジ部34の下面には、後述する弾性体38に係合し該ホルダ30に対してトラニオン26a(26b、26c)が所定角度だけ傾動したときに前記弾性体38の上面を押圧する一組の円弧状爪部(後述する)が設けられる。
前記ホルダ30の下部側であって環状フランジ部34とスパイダ28との間には、天然ゴム又は合成ゴムのゴム製材料からなり、図4に示されるように、平面視して長方形のプレート状からなる弾性体38が第2伝達軸14の軸線と平行に設けられる。
なお、前記弾性体38は、ゴム製材料に限定されるものではなく、後述するように、コイルスプリング、板ばね等のばね部材、又は、比較的軟質な合成樹脂等によって形成されるとよい。
この弾性体38は、中央に形成された孔部40を介して球状のトラニオン26a(26b、26c)を貫通しリング状のスパイダ28に近接する前記トラニオン26a(26b、26c)の首部42に装着される。なお、前記弾性体38の孔部40は、トラニオン26a(26b、26c)の首部42の断面形状に対応してテーパ状に形成される。
前記弾性体38の上面には、該弾性体38の軸線方向に沿って一組の円弧状段部44a、44bが膨出形成され、前記円弧状段部44a、44bに沿ってホルダ30の環状フランジ部34の下部に膨出形成された円弧状爪部46a、46bが係合する(図2参照)。
また、前記弾性体38の下面には、スパイダ28の外周面に沿って湾曲する凹部48が形成される(図4参照)。前記弾性体38の円弧状段部44a、44bとホルダ30の円弧状爪部46a、46bとがそれぞれ係合することにより、該弾性体38が位置決めされた状態で組み付けられると共に、前記弾性体38の周方向に沿った回転を阻止する回り止めがなされる。
アウタカップ12の案内溝18a〜18cに沿ってローラ部材52及びホルダ30を組み付ける際、弾性体38の弾性力によって前記ローラ部材52及びホルダ30は、案内溝18a〜18cの天井部20に向かって押し付けられた状態で組み付けられる。この場合、図7及び図8に示されるように、組み付け前の自然状態における弾性体38の厚さをL0とし、組み付け後の圧縮状態における弾性体38の厚さをL1とすると(L0>L1)、L0とL1との差(L0−L1)が弾性体38の組み付け時における圧縮量となり、トリポート型等速ジョイント10の種類、アウタカップ12の大きさ、寸法等によって前記圧縮量を適宜設定するとよい。
前記ホルダ30の外周部には複数のニードルベアリング50を介してローラ部材52が外嵌され、前記ローラ部材52の外周面は、案内溝18a(18b、18c)の断面形状に対応して断面直線状に形成される。
ここで、前記弾性体38aの変形例を図9に示す。この変形例に係る弾性体38aは、所定の厚さからなるゴム製の弾性プレート53からなり、さらに、ホルダ30の円弧状爪部46a、46bによって押圧される弾性プレート53の上面に金属製プレート55を固着している点に特徴がある。この金属製プレート55を設けることにより、弾性体38aの変位(姿勢)を抑制することができる利点がある。
各ニードルベアリング50及びローラ部材52は、ホルダ30の環状溝に嵌着されたサークリップ54及びワッシャ56と、ホルダ30の屈曲した環状フランジ部34との間に保持される。なお、前記ワッシャ56を用いることなくサークリップ54のみでニードルベアリング50及びローラ部材52を保持することも可能である。
ローラ部材52の外周面が案内溝18a(18b、18c)の転動面24a、24bに対して面接触していることにより、前記転動面24a、24bに沿って左右方向(図1の矢印Y方向)に転動自在に設けられる。
本発明の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作並びに作用効果について説明する。
図示しない第1伝達軸が回転すると、その回転力はアウタカップ12を介してインナ部材16に伝達され、トラニオン26a〜26cを通じて第2伝達軸14が所定方向に回転する。
すなわち、アウタカップ12の回転力は、案内溝18a(18b、18c)に沿って変位するローラ部材52に伝達され、さらに、ニードルベアリング50を介して前記ローラ部材52の内嵌されるホルダ30を通じてトラニオン26a(26b、26c)に伝達されることにより、スパイダ28を介して前記トラニオン26a(26b、26c)に連結された第2伝達軸14が回転する。
図示しない第1伝達軸から第2伝達軸14に対して回転駆動力が伝達されている際、図5に示されるように、図示しない第1伝達軸の軸線に対して第2伝達軸14が所定角度だけ傾斜しようとすると、ローラ部材52が案内溝18a〜18cに沿って転動しながら、トラニオン26a(26b、26c)の球面部がホルダ30の円筒状の内壁面と係合し、該トラニオン26a(26b、26c)が第2伝達軸14と一体的に所定角度だけ傾斜する。このため、第1伝達軸の回転速度はアウタカップ12に対する第2伝達軸14の傾斜角度に影響されることなく、常時、一定の回転速度(等速)で第2伝達軸14に伝達される。
ところで、図5に示されるように、図示しない第1伝達軸の軸線に対して第2伝達軸14が所定角度だけ傾斜した場合、トラニオン26a(26b、26c)の球面部とホルダ30の円筒状の内壁面との係合作用下に回転摩擦が発生し、ホルダ30に外嵌されたローラ部材52を図5の矢印A方向に沿って回転させる力が作用する。
その際、本実施の形態では、ホルダ30の環状フランジ部34の下部に形成された円弧状爪部46a、46bが弾性体38の上面を押圧し、この押圧力による反力としてホルダ30の上端部をアウタカップ12の案内溝18a(18b、18c)の天井部20に対して押し付ける力が作用する。このホルダ30の上端部をアウタカップ12の案内溝18a(18b、18c)の天井部20に対して押圧することにより、前記ホルダ30に外嵌されたローラ部材52とアウタカップ12の案内溝18a(18b、18c)の転動面24a、24bとの間の摩擦力が増大し、ホルダ30及びローラ部材52を案内溝18a(18b、18c)の軸線に対して傾動させることがなく、ホルダ30の円筒状の内壁面に対してトラニオン26a(26b、26c)の球面部を円滑に滑動させることができる。
この結果、本実施の形態では、従来技術のような傾斜角度を規制するためのくぼみや肩部等の膨出部を不要とし、弾性体38の反力によってローラ部材52と案内溝18a(18b、18c)との間の摩擦力を増大させて前記ローラ部材52の案内溝18a(18b、18c)(転動面24a、24b)に対する面倒れを阻止することにより、ホルダ30に外嵌されたローラ部材52の姿勢が保持された状態で、第1伝達軸から第2伝達軸14に対して円滑に回転駆動力を伝達することができる。
換言すると、ローラ部材52が案内溝18a(18b、18c)の転動面24a、24bに対して所定角度傾斜しようとする場合、トラニオン26a(26b、26c)の首部42に装着されてその弾性力によってホルダ30を上方に向かって押圧する弾性体38を設けることにより、ホルダ30の上端部36が前記案内溝18a(18b、18c)の天井部20に対して、常時、当接してローラ部材52の傾斜角度を規制する第1の作用と、前記弾性体38の反力によってローラ部材52と案内溝18a(18b、18c)の転動面24a、24bとの摩擦力を増大させてホルダ30の円筒状の内壁面に沿ってトラニオン26a(26b、26c)の球面部を滑動させ、ローラ部材52の傾斜角度を規制する第2の作用とがそれぞれ共働することにより、案内溝18a(18b、18c)に対するローラ部材52の傾斜角度が規制される。
このように、前記の第1と第2の作用が共働してローラ部材52に及ぼされることにより、案内溝18a(18b、18c)に対するローラ部材52の傾斜角度を規制して前記ローラ部材52の面倒れを防止することができる。
この結果、本実施の形態では、従来技術のような傾斜角度を規制する膨出部等を不要とした場合であってもローラ部材52の姿勢を好適に保持することができ、しかも、アウタカップ12の内面形状が簡素されることにより鍛造成形工程が簡便になると共に、高精度な鍛造成形装置を用いる必要がなく既存の鍛造成形装置によって容易に製造することができることにより製造コストを低減することができる。
これに対して、図6に示されるように、弾性体38が設けられていない比較例に係るトリポート型等速ジョイント100では、トラニオン26a(26b、26c)の球面部とホルダ30の円筒状の内壁面との係合作用下に回転摩擦が発生し、ホルダ30に外嵌されたローラ部材52を図6の矢印B方向に沿って回転させる力が作用することにより、案内溝18a(18b、18c)(転動面24a、24b)の軸線に対してローラ部材52が所定角度だけ傾動して前記ローラ部材52の面倒れが発生する。従って、ローラ部材52が案内溝18a(18b、18c)に対して所定角度傾動することにより、前記ローラ部材52が案内溝18a(18b、18c)に沿って円滑に転動することがなく摺動することにより誘起スラスト力が増大するという問題が発生する。
本実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10では、前記の比較例のような問題が発生することがなく、2軸が交差して前記2軸間で作動角が生じた場合であっても、案内溝18a(18b、18c)に沿ってローラ部材52を円滑に転動させて誘起スラスト力を低減させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10aを図10及び図11に示す。なお、前記実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この他の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイント10aでは、弾性体60としてコイルスプリングからなるばね部材を用いている点で前記実施の形態と相違している。
前記ばね部材からなる弾性体60の一端部は、トラニオン26a(26b、26c)の根本部近傍に形成された平坦な環状段部62に係着され、前記弾性体60の他端部は、ホルダ30aの環状凹部64に係着される。前記ばね部材からなる弾性体60を用いることにより、より一層製造コストの低減化を図ることができる。なお、前記ばね部材は、前記ゴム製材料からなる弾性体38と同一の作用効果を有するため、その詳細な説明を省略する。
本発明の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイントの軸線方向に沿った縦断面図である。 図1の部分拡大縦断面図である。 図2のIII−III線に沿った部分拡大縦断面図である。 図1に示すトリポート型等速ジョイントのトラニオンに装着された弾性体の斜視図である。 図1に示すトリポート型等速ジョイントの動作を示す縦断面図である。 弾性体が設けられていない比較例に係るトリポート型等速ジョイントの軸線方向に沿った縦断面図である。 組み付け前の自然状態における弾性体の厚さを示す側面図である。 組み付け後の圧縮状態における弾性体の厚さを示す縦断面図である。 変形例に係る弾性体を示す縦断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るトリポート型等速ジョイントの部分拡大縦断面図である。 図10のXI−XI線に沿った縦断面図である。
符号の説明
10、10a、100…トリポート型等速ジョイント
12…アウタカップ 14…伝達軸
16…インナ部材 18a〜18c…案内溝
20…天井部 22a、22b…傾斜面
24a、24b…転動面 26a〜26c…トラニオン
28…スパイダ 30、30a…ホルダ
32…円筒部 34…環状フランジ部
36…上端部 38、38a、60…弾性体
40…孔部 42…首部
44a、44b…円弧状段部 46a、46b…円弧状爪部
48…凹部 50…ニードルベアリング
52…ローラ部材 53…弾性プレート
54…サークリップ 55…金属製プレート
56…ワッシャ 62…環状段部
64…環状凹部

Claims (5)

  1. 所定間隔離間し軸線方向に沿って延在する複数の案内溝が内周面に設けられ一方の伝達軸に連結される筒状のアウタ部材と、前記アウタ部材の開口する内空部内に挿入されて他方の伝達軸に連結されるインナ部材とを有する等速ジョイントにおいて、
    平坦面によって形成された天井部と、前記天井部と略直交する断面直線状に形成された一組の転動面とを有する案内溝が形成された前記アウタ部材と、
    前記案内溝に向かって膨出し、外表面に球面部を有する複数のトラニオンと、
    外周面が前記アウタ部材の転動面に接触し、前記転動面に沿って回動するローラ部材と、
    前記ローラ部材を前記トラニオンに保持すると共に、軸線方向に沿った上端部が前記天井部に当接するホルダと、
    前記トラニオンに設けられ、弾性力によって前記ホルダを前記天井部に向かって押圧する弾性体と、
    を備えることを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
  2. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記弾性体は、前記トラニオンの首部に装着されたプレート状からなり、前記弾性体の上面に前記ホルダに設けられた爪部が係合することを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
  3. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記弾性体は、トラニオンの首部を囲繞するコイルスプリングからなり、前記コイルスプリングの一端部は、前記トラニオンの根本部に形成された環状段部に係着され、他端部は前記ホルダの下部に形成された環状凹部に係着されることを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
  4. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ホルダには、弾性体の上面に係合する爪部が設けられることを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
  5. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記弾性体は、弾性プレートと、前記弾性プレートに積層され前記ホルダの下端部と係合する金属製プレートとからなることを特徴とするトリポート型等速ジョイント。
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