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JP2007198949A - 分析用ディスク、及び分析装置 - Google Patents

分析用ディスク、及び分析装置 Download PDF

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JP2007198949A JP2006018823A JP2006018823A JP2007198949A JP 2007198949 A JP2007198949 A JP 2007198949A JP 2006018823 A JP2006018823 A JP 2006018823A JP 2006018823 A JP2006018823 A JP 2006018823A JP 2007198949 A JP2007198949 A JP 2007198949A
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Toshihiro Yamanishi
敏弘 山西
Masaru Nakakita
勝 中北
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】 分析すべき液体試料が反応チャンバーに到達する以前に、液体貯蔵チャンバーに収納された収容容器内の試薬液体だけが反応チャンバーに排出される誤動作を防止できる分析用ディスクを提供する。
【解決手段】 試薬液体は伸縮自在の筒状の収容容器1に入れられた状態で液体貯蔵チャンバー27に取り付けられるとともに、収容容器1は回転によって液体貯蔵チャンバー内の空間を移動しないよう、収容容器の凹部33に対して分析用平板に形成した凸部5が係合している。分析用平板の回転時の遠心力によって収容容器1が伸長した場合においても、液体貯蔵チャンバー27の側壁に当接しない空間2を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、人体から採取した血液などの液体試料中の成分を分析するために、予めディスク内に保持した液体を使用して分析する分析用ディスク、および分析装置に関するものである。
血液等の液体の定性的・定量的分析を行うための分析装置として、回転可能な平板に液体を収容可能なチャンバーを複数形成し、これらの間を流路で連結した分析用ディスクを用いて、この分析用ディスクを回転駆動させ、液体試料が流路を通じてチャンバーを移送させながら分析する装置が提案されている。このような分析装置はチャンバーからの情報を光学的に読み取ることで血液等の液体試料を分析し診断できる(例えば特許文献1参照)。
この種の分析装置では、人体から採取した血液のみを用いて分析するのではなく、予め分析用ディスク内に、洗浄液、希釈液、反応試薬溶液を収容しておき、これらの液体を適当なタイミングでチャンバーや流路に排出して分析に供するようにしたものがある。(例えば、特許文献2参照)
図10は従来の分析用ディスクを示す平面図であり、分析用ディスクに収容容器1が収納空間27に収納された構成を特徴としている。収容容器1は伸縮自在な多孔質性のプラスチックスポンジ20と、この筒状のスポンジ20の両端に不浸透性キャップ21が取り付けられた構成であって、分析用ディスクには収容容器が2個設けられている。
ここで図11の要部拡大図に示すように、収容容器1を外部と連通する溝を通して押圧棒25などで圧縮すると、収容容器1に浸透していた液体22が収容容器1外の流路に排出される構造となっている。
また反応チャンバー29には、ガラス材質の試薬ビーズ30が予め挿入されている。この試薬ビーズの直径は、流路断面積より大きく設計されているので、反応チャンバー29の外へ出ることはない。分析用ディスクには廃棄チャンバー60も用意されている。なお分析用ディスクの回転中心23を通る回転軸は、鉛直方向に対して90度傾斜している。63はマーカー孔である。
この分析装置では、液体試料である血液を検体注入口4から分析用ディスクの試料チャンバー62に注入後、分析用ディスクを回転させることで遠心力7にて赤血球を分離する。次に分析用ディスク回転を停止し、毛細管現象を利用して血漿を反応チャンバー29まで移動させる。このとき血漿中の抗原は試薬ビーズ30に塗布された抗体に反応(結合)する。
抗原抗体反応が終わると、分析用ディスクを回転させ、反応チャンバー29から血漿を廃棄チャンバー60に移動させる。血漿中の抗原抗体複合体は試薬ビーズに結合したままである。
次に図11に示すように、分析用ディスクが停止しているときに、2個有る収容容器のうちのすすぎ液が収容された収容容器を押圧棒25にて押圧すると、収容容器1が圧縮されて貯蔵されていたすすぎ液が排出されて、流路を通って反応チャンバー29に注入される。分析用ディスクを1秒当たり1回転で揺動することで反応チャンバーに注入されたすすぎ液で試薬ビーズをすすぐ。この後分析用ディスクが回転して、すすぎ液は廃棄チャンバーに廃棄される。
さらに別の収容容器1を押圧して、同様に反応試薬溶液を反応チャンバー29に注入すると、反応試薬溶液が反応チャンバーにある試薬ビーズの抗原抗体反応(結合)を破壊するため、抗原は反応試薬溶液中に溶出する。それから分析用ディスクを回転させ、反応チャンバー29が分析用チャンバーの上側に位置したときに回転を停止させると、重力により抗原を含む検査液体が分析チャンバー10に移動し、光学的に分析検査が行われる。
特開2003−248006号公報 特表2001−502793号公報
しかしながら従来の構成では、収容容器1が分析用ディスク内の液体貯蔵チャンバーに固定されることなく置かれているだけであるので、分析用ディスクが回転開始および停止するときに収容容器1が液体貯蔵チャンバー27の縦壁に当接してしまう。このためすすぎ液や反応試薬溶液を、プラスチックスポンジに浸透させて保持させているだけの収容溶液1から、所望のタイミング以外のタイミングで液体が漏れ出てしまい、正確な分析ができないという課題があった。
この課題を、図12(a)及び図12(b)を用いて詳しく説明する。図12(a)で示すように収容容器と液体貯蔵チャンバーの間には余裕の空間28がある。これは分析目的に応じて大きさの異なる収容溶液を分析用ディスクに挿入できるようにするため設けてあり、したがって収容容器1は自在に動くことが可能である。
ところが図12(b)に示すように、分析用ディスクが例えば回転中心23の廻りを矢印方向24に回転開始すると、収容容器1は慣性力8によって液体貯蔵チャンバーの縦壁(周方向)27aと当接する。また回転による遠心力7にて収容容器1は外周方向に押されて、やがては液体貯蔵チャンバーの縦壁(半径方向)27bとも当接する。この2箇所の当接により、収容容器は圧縮変形を生じるため、収容容器内の液体の一部22が容器外に排出されるという現象が発生する。
以下に、この現象がどんな課題を生むかを記述する。この漏れ現象が分析のどの段階で発生するかが、重要である。検体となる液体試料が、反応チャンバー29に到達していない段階で、収容容器1内の液体が収容容器1から排出されると、収容容器1内の液体だけが反応チャンバー29を通り抜けて分析チャンバー10に侵入することになる。そうなると分析装置は収容容器1から排出された液体だけを分析処理するので、誤った分析結果を出力してしまうことになる。これは分析装置において致命的な誤動作である。また、液体試料と試薬ビーズ30とが抗原抗体反応を起こす前に、すすぎ液が通過してしまうことも同様に問題となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、所望のタイミング以外のタイミングで、収容容器から液体が漏れ出る誤動作を防止し、正確な分析ができる分析用ディスクおよび分析装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の分析用ディスクは、採取した分析すべき液体試料を保持する試料チャンバーと、前記分析に供する液体を予め収容する液体貯蔵チャンバーと、前記試料チャンバーより移送された液体試料を分析する分析チャンバーと、各チャンバーを連絡する流路とを備え、軸心周りに回転させることで、前記試料チャンバー内の液体試料および液体貯蔵チャンバーの液体を、前記流路を通して移送させ、前記分析チャンバーにて分析を行う分析用ディスクにおいて、前記液体貯蔵チャンバー内の液体は、収容容器に封入されるとともに、前記収容容器は、前記回転によって液体貯蔵チャンバー内の空間を移動しないよう、保持手段により保持されていることを特徴とするものである。
また、本発明の分析装置は、上記分析用ディスクが装着される分析装置であって、分析用ディスクをその軸心周りに回転駆動するための回転駆動手段と、分析チャンバー内の液体試料を分析するための分析手段と、前記液体貯蔵チャンバー内の収容容器を押圧して、液体貯蔵チャンバー内の液体を排出するため排出手段を備え、前記回転駆動手段により、液体試料を試料チャンバーから流路を通じて分析チャンバーに導くとともに、前記排出手段によって排出された液体を、前記回転駆動手段により流路を通じて分析チャンバーに導き、前記分析手段により分析するようにしたことを特徴とする分析装置。
本発明の分析用ディスクおよび分析装置によれば、分析用ディスクの回転時、不要なタイミングにおいて、収容容器から、希釈液や、すすぎ液、反応試薬溶液などの液体が漏れ出ることを防止することができる。これによって収容容器中の液体が、すすぎや、希釈、液体試料との反応などが行われずに分析チャンバーに進行して、誤った分析結果を出力するという誤動作を防止することが出来る。
以下に、本発明の分析用ディスク及び分析装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1における分析装置の斜視図である。図2は本発明の実施例1における分析用ディスクに取り付けられる分析用平板の上面図を示すものである。図3は図2にて指示した収容容器及び収納空間を横切る断面A−Aを表す図である。図5は本発明の実施例1および後述の実施例2で用いられる収容容器を補足説明した図である。図6は貯蔵容器の他の構成例を示す斜視図である。図7は貯蔵容器に関するさらにその他の例を表す図である。図8は押圧棒にて収容容器を押圧したときの押圧量と収容容器内の液体の排出量を表したものである。図9は収容容器に貯蔵された液体を分析用平板の流路に注入することを説明する図である。
図1において61は分析用平板であり、分析用ディスク44の上に固定用治具46で固定される。このとき回転体のバランスをとるために回転体にはバランスウェイト42が取り付けられる。回転体は制御部55に固定された回転駆動手段45と連結しており、回転駆動手段45が持つ制御回路により時計回り及び反時計回りの両方向の回転ができるとともに、揺動運動もできる。なお回転駆動手段45の回転軸6は制御部55から傾斜している。また制御部にはデータ入力手段65と表示手段64をはじめとして、各種制御ボタンが備えられている。
分析用平板は一辺が8cmの正方形のガラス平板で、図3に示すように上平板15、中平板16、下平板17を積層して成る。中平板16の厚みは7mm、上平板15と下平板17の厚みは5mmである。中平板16には多数の溝18が彫られており、これらの溝が、図2の平面図で示す、収容容器1の液体貯蔵チャンバー27と、分析チャンバー10、検体注入口4としての機能を果たし、また前述の空間・領域を結ぶ流路となる。検体注入口4から注入した液体試料を保持し、かつ液体試料と試薬液体(希釈液)を希釈(あるいは混合)する試料チャンバー3も、この中平板16の溝で構成される。
図2において、中平板16の収容容器1を収納する液体貯蔵チャンバー27には、収容容器1の栓部13と勘合する位置に凸部5が形成されており、栓部13と反対側である収容容器1の後尾部と対面する縦壁を除去して開口部9(開口部9は図3にて図示)、回転中心から遠い側の壁面には肉盗み加工して形成した回避空間2が設けられている。
図5で示すように収容容器1は、収容容器の本体14と、栓部13から構成される。本体は角柱型で蛇腹形状とし、容積は0.5cc〜2ccの範囲で分析目的に応じて容積を使い分ける。収容容器本体の材質はポリエチレンなどの比較的柔らかいプラスチックでブロー成型にて製作する。栓部13の材質は容器本体より高剛性のジュラコン(ポリプラスチックス株式会社の登録商標)とし、射出成型にて製作する。そして収容容器に規定の試薬液体を注入後、収容容器の本体先端部に設けた開口部12に栓部を軽圧入して完成する。繰り返しになるが、この栓部13のくびれ部分(凹部)33が中平板の凸部5と勘合する。
なお収容容器については、図6に示す第二の形態、図7(a)の第三の形態もある。
図6で示す第二の形態は、ブロー成型で作ったポリエチレン製の収容容器本体47に規定の液体試薬を注入する。そして収容気本体の開口部に接着剤48を塗布し、アルミ箔でできた封止シール49を開口部に押し当て、50の山折指示に沿って封止シールを前記接着剤に貼り付けて開口部を封止する。収容容器の容積は0.5cc〜2ccの範囲で分析目的に応じて容積を使い分ける。
図7(b)で示す第三の形態は、ポリエチレン製のビニール袋54、射出成型で作製した内側パイプ51及び外側パイプ52、およびジュラコンで作製した栓部53から構成される。図7(a)で示した断面図のように、ビニール袋の先端を内側パイプに挿入して内側パイプの外側に折り曲げる。外側パイプの内径は内側パイプの外径より小さく設計しているので、内側パイプに沿って外側パイプを軽圧入するとビニール袋は内側パイプ及び外側パイプに固定される。その後にビニール袋に規定の液体試料を注入し、ジュラコンで作製した栓部53を内側パイプに軽圧入して、収容容器が完成する。収容容器の容積は0.5cc〜2ccの範囲で分析目的に応じて容積を使い分ける。
図9で示す押圧棒25は、分析装置が停止時に、分析用平板の外部から中平板16に設けた開口部9から分析用ディスク内部に挿入され、押圧力26にて収容容器に当接する。
以上のように構成された分析用ディスクおよび分析装置について、以下その動作、作用について説明する。
最初に分析用平板61の製作について説明する。容積0.5〜2ccの収容容器1の開口部12から希釈液を注射器で注入し、栓部13で開口部を封止する。希釈液量は検体液体の検査目的により異なるが、概略0.5〜1ccである。したがって収容容器の容積と希釈液量については複数の組み合わせとなる。この組み合わせについては、予め組み合わせ番号が決められていて、製作した組み合わせに従って収容容器に組み合わせ番号を記したシールを収容容器に貼り付ける(図は省略)。
次に、下平板17と中平板16を接着剤で固定した分析用ディスクの半製品の液体貯蔵チャンバー27に分析ディスクを取り付ける。このとき図5(b)に示す収容容器の凹部33と図2で示す液体貯蔵チャンバーの凸部5を係合することで、回転駆動手段により分析用ディスクが回転開始したときに、収容容器が慣性力8にて液体貯蔵チャンバー内を滑らないように固定できる。
また分析用平板には、以下の回避空間が備わっている。分析用ディスクが回転するとき慣性力で収容容器が回転方向と逆方向に伸長し、収容容器の後部が中平板の液体貯蔵チャンバーに当接することを防止するため、図3に示す開口部9を設けておく。また分析用ディスクが回転中、収容容器は遠心力7を受けて中平板の液体貯蔵チャンバーの側壁に当接しないように回避空間2を設ける。これらの回避空間がない場合、分析用ディスク回転における慣性力と遠心力で収容容器が液体貯蔵チャンバーの側壁に当接し、収容容器内の圧力上昇を原因とする収容容器の開栓が発生する。
上述の構造を持つ中平板16と下平板17の半製品に収容容器を固定した後、中平板と上平板15を接着剤にて固定して分析用平板61を完成させる。
次に分析用ディスクの検体注入口4から検体である血液を数十マイクロリットル注入させ毛細管現象を用いて試料チャンバー3に輸送する。それから検体注入口を防水シールで封止して(図は省略)、図1に示すように分析用ディスク固定治具46にて分析用ディスクに固定する。このとき、前述した収容容器に貼られたシール番号を読み取り、分析装置のデータ入力手段にて前記シール番号を制御手段に入力しておく。
次に分析装置の回転駆動装置にて分析用ディスクを反時計回り(図2の矢印11)に回転させ、遠心力にて血漿と血球を分離させる。なお実施例1の場合、分析用ディスクを時計回りに回転させると慣性力にて収容容器が圧縮して、収容容器内液体の圧力が高まり開栓する誤動作が発生するため、必ず反時計回りに回転させる必要が有る。
ここで分析用ディスクを停止させ、改めて試料チャンバー3が廃棄チャンバー60の上方になる位置まで回転体を回転させて、密度の違いを利用して重力にて血球を廃棄チャンバー60に移動させる。
次に分析用平板の中平板16に設けた開口部9が押圧棒25の正面に位置するよう回転体を回転させて停止する。
それから押圧装置43が作動して押圧棒25が開口部9に進入し、収容容器1を押圧することで収容容器内の液体圧力が高まり収容容器が開栓され、収容容器内の希釈液が試料チャンバー3へと排出される。このときに希釈液と血漿が混合し希釈処理が行われる。従来技術では分析用ディスク上に試料チャンバーと反応チャンバーが独立して存在していたが、本発明の実施例1の場合は分析装置のコンパクト化を狙うため、試料チャンバーに反応チャンバーの機能を共用させている。
なお液体貯蔵チャンバーには予め空間19と予備流路32が備えられており、収容容器から分離した栓部が流路を塞いで分析を妨害することがない対策が設けられている。
また分析装置の設計段階にて、希釈液の容積、収容容器の容積、検体液の容積をパラメータとして押圧力と収容容器からの希釈液の排出量の関係を実験しており、その結果は分析装置の制御部にプログラミングされている。分析作業開始時に収容容器に貼られたシール番号を入力しているので、分析装置に内蔵されたコンピューターが前記プログラミングと現状の収容容器の関係から適切な押圧力を決定する。図8において点Pの押圧力が開栓に要する力であり、この点Pの大きさは分析用ディスク輸送時に想定される衝撃力より大きめに設計され、収容容器の開口部と栓部のしまりバメ強度にて調整される。
さて希釈処理が完了すると、試料チャンバー3が分析チャンバー10の上方になる位置まで分析用ディスク44を回転させて停止させる。毛細管現象と重力の作用にて、希釈された血漿が分析チャンバーに輸送される。そして分析チャンバーが光学系測定機器41の下部に位置するまで分析用ディスク44を回転させ、分析作業を行う。分析終了後は、分析用平板を分析装置から取り外し廃棄する。
以上のように、本実施例1では、中平板における収容容器の液体貯蔵チャンバーに関して回転時の周方向に開口部、また前記液体貯蔵チャンバーにおける半径方向の外周側側壁に回避空間を設け、かつ収容容器の凹部と係合して収容容器を固定できる凸部を中平板に設けるとともに、分析用ディスクを前記開口部から前記栓部の方向に回転させることにより、分析用ディスク回転における慣性力と遠心力で収容容器が液体貯蔵チャンバーの側壁に当接しなくなり、当接による収容容器内の圧力上昇を原因とする収容容器の開栓を防止することができる。
なお本発明の実施例に示した分析用ディスクは、チップ化された分析用平板が分析用ディスクに取り付けられる構成としたが、分析用平板を着脱自在に構成するのではなく、分析用ディスク自体に、流路やチャンバーを一体的に形成することもできる。また、上記の実施例において、分析用平板は四角形としたが、三角形から多角形の平板、あるいは円板や楕円形状の平板にも適用できる。
図4は、本発明の実施例2における分析用ディスクの上面図を示すもので、実施例1の構成と異なるところは収容容器の液体貯蔵チャンバーの向きである。実施例1の液体貯蔵チャンバーの方向が、回転時の周方向に沿っているのに対して、実施例2は回転中心6からの半径方向に沿っている。
こういった場合、中平板の凸部5は内周側、開口部9は外周側にそれぞれ設ければ、遠心力7で収容容器が伸張しても収容容器が中平板に当接しない。また慣性力8による当接防止のため、分析用ディスクの回転方向11に対して収容容器の後方側に回避空間2に設ける。その他の構成は実施例1と同じである。
なお実施例2の分析用ディスクも図2に示した分析装置に取り付け、実施例1同様に分析作業ができる。また図6に示す本発明における第二の収容容器、および図7(b)に示す第三の収容容器についても、実施例2の分析用平板に利用できる。
以上のように、本実施例2では、中平板における収容容器の液体貯蔵チャンバーに関して回転時の半径方向の外周側に開口部、また前記収納空間の周方向の後方部に回避空間2を設け、かつ収容容器の栓部を固定できる凸部を中平板に設けるとともに、分析用平板を反時計方向に回転させることにより、分析用ディスク回転における慣性力と遠心力で収容容器が液体貯蔵チャンバーの側壁に当接しなくなり、当接による収容容器内の圧力上昇を原因とする収容容器の開栓を防止することができる。
本発明にかかる分析用ディスクおよび分析装置は、収容容器内に貯蔵された希釈液が分析装置の回転開始時に試料チャンバー(あるいは反応チャンバー)に排出される誤動作を防ぐことができ、血液などの液体試料を分析する技術分野で有用である。
本発明の実施例1における分析装置の斜視図 本発明の実施例1における分析用平板の上面図 図2で指示した分析用平板内の収容容器を横切る断面A−Aを表す断面図 本発明の実施例2における分析装置の上面図 実施例1および実施例2における収容容器の本体と栓部を示す図 実施例1および実施例2における収容容器の本体に栓部が勘合した状態図 本発明における収容容器の第二の形態を示す図 本発明における収容容器の第三の形態を表す断面図 本発明における収容容器の第三の形態の構成を示す図 収容容器の押圧力と収容容器からの液体排出量の関係を示す図 本発明の実施例1において収容容器に貯蔵された液体を分析用平板の流路に注入することを説明する図 従来技術の分析用ディスクの上面図 従来の分析用ディスクの動作を説明する図 従来の分析用ディスクの動作を説明する図 従来の分析用ディスクの動作を説明する図
符号の説明
1 収容容器
2 回避空間
3 試料チャンバー
4 検体注入口
5 収容容器を保持する凸部
6 回転中心
7 遠心力を表すベクトル
8 慣性力を表すベクトル
9 開口部
10 分析チャンバー
11 分析用平板の回転方向を表すベクトル
12 収容容器の開口部
13 収容容器の栓部
14 収容容器の本体
15 上平板
16 中平板
17 下平板
18 溝
19 空間
20 プラスチックスポンジ
21 不浸透キャップ
22 収容容器から排出された液体
23 回転中心
24 分析用平板の回転方向を表すベクトル
25 押圧棒
26 押圧力を表すベクトル
27 液体貯蔵チャンバー
27a 液体貯蔵チャンバーの縦壁(周方向)
27b 液体貯蔵チャンバーの縦壁(半径方向)
28 空間
29 反応チャンバー
30 試薬ビーズ
31 流路
32 流路
33 収容容器の凹部
41 光学系測定機器
42 バランスウェイト
43 押圧装置
44 分析用ディスク
45 回転駆動手段
46 分析用ディスク固定治具
47 収容容器
48 接着剤
49 封止シール
50 山折り指示
51 内側パイプ
52 外側パイプ
53 栓部
54 ビニール袋
55 制御部
60 廃棄チャンバー
61 分析用ディスク
62 試料チャンバー
63 マーカー孔
64 表示手段
65 データ入力手段

Claims (10)

  1. 採取した分析すべき液体試料を保持する試料チャンバーと、前記分析に供する液体を予め収容する液体貯蔵チャンバーと、前記試料チャンバーより移送された液体試料を分析する分析チャンバーと、各チャンバーを連絡する流路とを備え、軸心周りに回転させることで、前記試料チャンバー内の液体試料および液体貯蔵チャンバーの液体を、前記流路を通して移送させ、前記分析チャンバーにて分析を行う分析用ディスクにおいて、
    前記液体貯蔵チャンバー内の液体は、収容容器に封入されるとともに、前記収容容器は、前記回転によって液体貯蔵チャンバー内の空間を移動しないよう、保持手段により保持されていることを特徴とする分析用ディスク。
  2. 保持手段は、収容容器の凹形状または凸形状に対して、分析用ディスクの基板に形成した凸形状または凹形状が係合して構成されるものであることを特徴とする請求項1記載の分析用ディスク。
  3. 収容容器は、伸縮自在の筒状の容器にて形成されることを特徴とする請求項1記載の分析用ディスク。
  4. 収容容器は、分析用ディスクの軸心から外方に向かって延びるように配置されることを特徴とする請求項3に記載の分析用ディスク。
  5. 液体貯蔵チャンバーは、分析用ディスクの回転時の遠心力によって、前記収容容器が伸長した場合においても、前記液体貯蔵チャンバーの側壁に当接しないほどの空間を有することを特徴とする請求項4記載の分析用ディスク。
  6. 前記液体貯蔵チャンバーは、前記収容容器を押圧して、前記収容容器内の液体を排出するための押圧手段を備えることを特徴とする請求項1記載の分析用ディスク。
  7. 前記収容容器は、液体に加えられた圧力により開く栓を備えたことを特徴とする請求項1記載の分析用ディスク。
  8. 前記試料チャンバー、液体貯蔵チャンバー、分析チャンバー、および流路がチップ化された分析用平板が、分析用ディスク本体から着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の分析用ディスク。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の分析用ディスクが装着される分析装置であって、
    分析用ディスクをその軸心周りに回転駆動するための回転駆動手段と、
    分析チャンバー内の液体試料を分析するための分析手段と、
    前記液体貯蔵チャンバー内の収容容器を押圧して、液体貯蔵チャンバー内の液体を排出するため排出手段を備え、
    前記回転駆動手段により、液体試料を試料チャンバーから流路を通じて分析チャンバーに導くとともに、前記排出手段によって排出された液体を、前記回転駆動手段により流路を通じて分析チャンバーに導き、前記分析手段により分析するようにしたことを特徴とする分析装置。
  10. 排出手段は、前記分析用ディスクの押圧手段を駆動して、液体を収容容器から排出するようにしたことを特徴とする請求項9記載の分析装置。

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