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JP2007193929A - 光学的情報記録媒体、光学的情報記録方法、光学的情報記録再生装置および半導体回路 - Google Patents

光学的情報記録媒体、光学的情報記録方法、光学的情報記録再生装置および半導体回路 Download PDF

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Kenji Narumi
建治 鳴海
Kenji Koishi
健二 小石
Kohei Akimoto
浩平 秋本
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】記録再生装置の種類に応じて、記録を禁止するか否かを適切に判定する。
【解決手段】本発明の光ディスク1は、レーザ光を照射して情報を記録又は再生する光ディスクであって、情報を記録する記録領域6と、光ディスク1の管理情報を記録する管理領域とを備え、管理領域は、記録再生装置による記録が可能な記録禁止フラグ領域7を有し、記録禁止フラグ領域7には、少なくとも2種類の記録線速度においてそれぞれ記録を禁止するか否かを識別する、互いに独立した少なくとも2つの識別情報が記録される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学的にデータを記録・再生する光学的情報記録媒体、記録方法および記録再生装置に関するもので、特に、記録媒体のフォーマットに関連する。
近年、光学的にデータを記録する記録媒体として、光ディスク、光カード、光テープなどが提案・開発されている。その中でも光ディスクは、大容量かつ高密度にデータを記録・再生できる媒体として注目されている。
書き換え型光ディスクの一つの方式に、相変化型光ディスクがある。相変化型光ディスクに用いる記録膜は、レーザ光による加熱条件および冷却条件によって、アモルファス状態および結晶状態のいずれかの状態になる。なお、アモルファス状態と結晶状態とには可逆性がある。上記のアモルファス状態と結晶状態とでは、記録膜の光学定数(屈折率および消衰係数)が異なる。相変化型光ディスクでは、情報信号に応じて選択的に2つの状態を記録膜に形成し、この結果として生じる光学的変化(透過率又は反射率の変化)を利用して、情報信号の記録・再生を行う。
上記の2つの状態を得るために、以下のような方法で情報信号を記録する。光ヘッドにより集束させたレーザ光を光ディスクの記録膜にパルス状に照射して(これを記録パルスと呼ぶ)、記録膜の温度を融点を越えて上昇させると、溶融部分は、レーザ光の通過とともに急速に冷却されてアモルファス状態のマークになる。また、記録膜の温度を結晶化温度以上融点以下の温度まで上昇させる程度の強度のレーザ光を集束して照射すると、照射部の記録膜は結晶状態になる。なお、このパワーレベルは消去パワーと呼ぶ。
光ディスクは、転送レートを上げるために、高い記録線速度(線速度)における記録性能を向上させることが要求されている。そのため、より高速で記録できる光ディスクが開発・商品化されてきた。例えば、書き換え型光ディスクの一つであるDVD−RAMディスク(記録容量4.7GB)において、当初のディスクは線速度8.2m/sでの記録に対応していたが、12.4m/sや20.5m/sの記録といった、より高い線速度の記録に対応するディスクも商品化された。
こうした高速記録対応のディスクは、従来の記録再生装置でも記録できるように、低い線速度でも記録できるように設計されている。すなわち、12.4m/sや20.5m/s対応のディスクは、8.2m/sの線速度でも信号品質良く記録することが可能である。
また、記録再生装置がディスクのバージョン/リビジョンを判定し、それによって線速度を決定できるように、ディスクの管理領域にバージョン/リビジョン識別子を記録することが一般的である。管理領域とは、ディスクの個別の情報を記録する領域で、記録再生装置が実際に情報を記録する前に参照する領域である。
なお、DVD−RAMについては、非特許文献1に基本的なフォーマットが記載されている。
カートリッジタイプの光ディスクの場合は、カートリッジの所定の場所に穴を開けたりふさいだりすることで、その光ディスクに対する記録許可(記録可能)又は禁止(不可能)を決めることができる。記録再生装置がカートリッジの所定の場所の状態をセンサで検出することで、記録再生装置はその光ディスクに記録動作を行うか否かを制御する。
カートリッジなしのタイプの光ディスクの場合は、ディスク上の所定の領域に、記録を禁止するか否かを識別する識別子(フラグ)を、識別情報として記録する。この識別情報を記録する領域を、記録禁止フラグ領域と呼ぶ。この記録禁止フラグ領域は、管理領域内のディスク認識領域内に設けられることが多く、記録再生装置による記録が可能である。また他に、管理領域内には物理フォーマット情報領域(リードイン領域)も設けられる。これはディスクの製造者のみが記録可能な領域である。なお、ディスク認識領域と物理フォーマット情報領域については、非特許文献1にも記載されている。
記録再生装置は、光ディスクが投入(すなわち、ロード)された後、情報を記録するのに先だって、記録禁止フラグ領域の識別情報を再生する。その識別情報に基づいて、記録再生装置は記録動作を行うか否かを決定する。
このようにして、ユーザは大切なコンテンツに誤記録することを防ぐことができる。またメーカーは、記録してほしくないディスクにユーザが勝手に記録するのを禁止したりすることもできる。
ecma INTERNATIONAL Standard, ECMA−330,2nd edition
しかしながら、近年開発が進められている光ディスクにおいても、広い線速度範囲にわたって完全に均一な記録性能を得ることは困難である。これは以下の理由による。
相変化型光ディスクでは、高い線速度でマークを消去できるようにするためには、結晶化しやすい記録膜材料を用いることが一般的である。これは、高い線速度の場合、光ディスク上の一点から見たときのレーザスポットの通過時間がより短時間になるので、結晶化しやすい材料でないとアモルファス状態のマークが結晶状態にならないためである。
一方、このような記録膜材料を用いた光ディスクに対して、極端に低い線速度で記録してマークを形成しようとしても、十分な大きさのマークを形成することができない。これは、レーザスポットがゆっくり通過することによる、記録膜の熱の蓄積効果のために冷却速度が遅くなり、本来、アモルファス状態のマークを形成したい部分の一部も結晶状態になってしまうためである。
従って、より高い線速度で記録可能な光ディスクでは、従来の低い線速度では、十分に良好な品質で記録できないことがあり得る。例えば、線速度65.6m/sでの記録に対応した光ディスクに8.2m/sで記録すると信号品質が低下する、というようなことが生じる。このような光ディスクの場合、線速度8.2m/sでの記録は禁止することが望ましい。
しかしながら、実際にこのような65.6m/sでの記録に対応した光ディスクを従来の(すなわち線速度8.2m/sでの記録に対応する)記録再生装置に投入すると、記録再生装置がその光ディスクを正常に認識できず、誤記録をしてしまうおそれがあった。その理由の一つは、従来の光ディスクでは、記録可能または不可能を識別する識別情報は、線速度とは無関係に設定されていたためである。さらなる理由としては、従来の記録再生装置が商品化された時点では65.6m/sでの記録に対応した光ディスクが存在しなかったために、65.6m/sでの記録に対応した光ディスクのバージョン/リビジョン識別子がその記録再生装置にとって未知のものであるためである。
ここで、記録再生装置における、線速度決定の動作を図14および表1を用いて具体的に説明する。図14は、線速度8.2m/sから20.5m/sまでの記録に対応した記録再生装置の動作を説明するフローチャートである。
光ディスクを記録再生装置に投入すると、光ディスクは所定の線速度(例えば8.2m/s)で回転する(ステップ601、以下S601のように称する)。
次に、光ディスクにレーザ光が照射され、フォーカスおよびトラッキング動作を行う。さらに、光ヘッドを光ディスクの管理領域までシークさせ、管理領域の再生を開始する(S602)。
記録再生装置は、管理領域内にあるバージョン/リビジョン識別子を再生して、バージョン/リビジョン番号を読み出す(S603)。記録再生装置は、バージョン/リビジョンから対応記録線速度を求めるためのテーブルを内部に有している(表1にテーブルの例を示す)。記録再生装置はこのテーブルを参照することにより、投入された光ディスクの対応記録線速度を照合する(S604)。
(表1)
Figure 2007193929
この照合結果をもとにして、記録再生装置は投入された光ディスクに対する線速度が決定される(S605)。対応記録線速度が一定の範囲を持つ場合は、その範囲の最高の値を線速度として決定することが多い。その後、実際に情報を記録する指令が来るまで記録再生装置は待機状態になる(S606)。
以上のような動作を伴う記録再生装置では、記録再生装置内部のテーブルに記載された(すなわち既知の)バージョン/リビジョン番号の光ディスクであれば問題なく線速度を決定できる。しかし、テーブルに記載されていない(すなわち未知の)バージョン/リビジョン番号を持つ、高倍速記録に対応した光ディスクが新たに商品化され、記録再生装置に投入された場合、記録再生装置はその光ディスクが対応している線速度を判別することができない。その結果、対応していない記録線速度で誤記録をすることがあり得る。
そこで、本発明は上記従来の課題を解決するもので、高い線速度での記録には対応しているが低い線速度の記録に対応していない光ディスクを、低い線速度の記録に対応した記録再生装置に投入したときでも、記録再生装置が適切に記録動作を制御でき、十分な信号品質を保って記録を行うことが可能な記録媒体を提供する。
本発明の光学的情報記録媒体は、レーザ光を照射して情報を記録又は再生する光学的情報記録媒体であって、情報を記録する記録領域と、光学的情報記録媒体の管理情報を記録する管理領域とを備え、管理領域は、記録が可能な記録禁止フラグ領域とを有している。記録禁止フラグ領域には、少なくとも2種類の記録線速度においてそれぞれ記録を禁止するか否かを識別する、互いに独立した少なくとも2つの識別情報が記録される。
なお、管理情報とは、光ディスクの個別の情報のことをいい、アドレス情報や再生専用の情報、リードイン(物理フォーマット)情報、情報を記録再生する際の記録再生条件などを指す。
また、2種類の記録線速度とは、使用態様によって、2つの異なるかつ一定の速度(低線速度および高線速度)の値を指す場合もあるし、さらに、それらの速度近傍で値が変化する速度範囲(低線速度部分および高線速度部分)を指す場合もある。
これにより、特定の記録線速度に対して記録を禁止するか否かを識別する識別情報が記録再生装置によって記録される。つまり、記録再生装置が対応する記録線速度以外の記録線速度による記録を防止できるので、媒体に対して信号品質の低い記録を行うのを防ぐことができる。
本発明の光学的情報記録媒体においては、管理領域は、ディスク認識領域を有し、記録禁止フラグ領域は、ディスク認識領域内に設けられることが好ましい。
これにより、従来記録禁止フラグを設けていた領域に、新たな識別情報を追加できるため、記録媒体のフォーマット構成が簡易になる。
本発明の光学的情報記録媒体は、記録再生装置を特定する記録装置情報が記録される記録装置固有情報領域をディスク認識領域内に複数有し、記録装置固有情報領域に一対一で対応した第2記録禁止フラグ領域を複数有している。各第2記録禁止フラグ領域には、少なくとも2種類の記録線速度においてそれぞれ記録を禁止するか否かを識別する、互いに独立した少なくとも2つの第2識別情報が記録される。
ここで、「記録再生装置を特定する」とは、その装置で実行する記録再生条件を特定することをいい、記録媒体を記録再生可能な装置自体を特定の装置に限定するわけではない。
この記録媒体では、記録禁止フラグ領域に記録された識別情報によれば記録が禁止される記録線速度であっても、第2記録禁止フラグ領域に記録された第2識別情報によって当該記録再生装置に許される記録線速度である場合は、その記録線速度による記録が行われる。つまり、記録再生装置と記録媒体の組み合わせにより最大の線速度範囲での良好な信号品質の記録ができる。
本発明の光学的情報記録媒体においては、少なくとも2種類の記録線速度において、速度の低い記録線速度の動作を規定する記録禁止フラグ領域には、識別情報を記録不可能と設定し、速度の高い記録線速度の動作を規定する記録禁止フラグ領域には、識別情報を記録可能と設定することが好ましい。
これにより、後から高い線速度の記録のみに対応した媒体が商品化されても、低い線速度の記録のみに対応した記録再生装置がその媒体に誤記録することを適切に防ぐことができる。
本発明の光学的情報記録媒体においては、光学的情報記録媒体のバージョン/リビジョンを識別するバージョン/リビジョン識別子を、記録禁止フラグ領域管理領域に有し、バージョン/リビジョン識別子には、記録再生装置で既知のバージョン/リビジョンを記録するものであればことが好ましい。
これにより、従来の記録再生装置でディスクを確実に認識でき、より確実に誤記録を防止できるため、より好ましい
本発明の光学的情報記録方法は、上記に係る光学的情報記録媒体に記録する光学的情報記録方法であって、識別情報および/又は第2識別情報に基づいて記録動作を行う。
この方法では、記録再生装置が対応する記録線速度に応じて、記録動作を制御できるので、媒体に対して信号品質の低い記録を行うのを防ぐことができる。
また、本発明の光学的情報記録方法は、記録禁止フラグ領域の識別情報に従って、記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第1ステップと、第1ステップで記録が禁止されていると判断された場合に、記録装置情報に対応する第2識別情報に基づいて、記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第2ステップと、を有する。
この方法では、第1ステップで記録禁止フラグ領域に記録された識別情報によれば記録が禁止される記録線速度であると判断されても、第2ステップで第2記録禁止フラグ領域に記録された第2識別情報によって当該記録再生装置に許される記録線速度であると判断された場合は、その記録線速度による記録が行われる。つまり、記録再生装置と媒体の組み合わせにより最大の線速度範囲での良好な信号品質の記録ができる。
さらに、本発明の光学的情報記録方法は、第1ステップと第2ステップとの間に、記録再生装置に対応する記録装置情報、および記録装置情報に対応する第2識別情報が記録されているか否かを判断する第3ステップと、第3ステップで記録されていないと判断された場合は、記録再生装置が記録しようとする記録線速度で信号を試し書きする第4ステップと、試し書きした信号の再生品質を判断する第5ステップと、第5ステップの判断結果記録装置情報および第2識別情報に反映させて新たに記録する第6ステップと、を有することが好ましい。
この方法では、記録媒体を最初に当該記録再生装置に用いる場合にのみ第4〜6ステップを必要とするが、2回目以降はそれらステップを必要としない。つまり、同じ記録再生装置に媒体を複数回投入する場合、2回目以降は記録禁止の判定を速やかに行うことができる。
また、本発明の光学的情報記録再生装置は、上記に係る光学的情報記録媒体に記録する光学的情報記録再生装置であって、識別情報および/又は第2識別情報に基づいて記録動作を制御する制御部を有する。
この記録再生装置では、記録再生装置に対応する記録線速度に応じて、記録動作を制御できるので、媒体に対して信号品質の低い記録を行うのを防ぐことができる。
また、本発明の光学的情報記録再生装置においては、制御部は、記録禁止フラグ領域の識別情報に従って、記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第1判断部と、第1判断部が記録禁止と判断した場合に、記録装置情報に対応する第2識別情報に従って、記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第2判断部と、を有する。
この記録再生装置では、第1判断部が記録禁止フラグ領域に記録された識別情報によれば記録が禁止される記録線速度であると判断しても、第2判断部が第2記録禁止フラグ領域に記録された第2識別情報によって当該記録再生装置に許される記録線速度であると判断した場合は、その記録線速度による記録が行われる。つまり、記録再生装置と媒体の組み合わせにより最大の線速度範囲での良好な信号品質の記録ができる。
さらに、本発明の光学的情報記録再生装置は、第1判断部と第2判断部との間に、記録再生装置に対応する記録装置情報、および記録装置情報に対応する第2識別情報が記録されているか否かを判断する第3判断部と、第3判断部が記録されていないと判断した場合は、記録再生装置が記録しようとする記録線速度で信号を試し書きする試し書き部と、試し書きした信号の再生品質を判断する第4判断部と、第4判断部の判断結果を記録装置情報および第2識別情報に反映させて新たに記録する情報記録部と、を有することが好ましい。
この記録再生装置では、記録媒体を最初に記録再生装置に用いる場合にのみ試し書き部と第4判断部と情報記録部は作動するが、2回目以降にそれらは作動しない。つまり、同じ装置に媒体を複数回投入する場合、2回目以降は記録禁止の判定を速やかに行うことができる。
本発明の光学的情報記録再生装置は、上記に係る光学的情報記録媒体に記録する光学的情報記録再生装置であって、光学的情報記録媒体を回転させるスピンドルモータと、光学的情報記録媒体にレーザ光を照射する光ヘッドと、光ヘッドを制御して光学的情報記録媒体に記録情報を記録させる記録部と、光学的情報記録媒体から識別情報および/又は第2識別情報を読み出す再生部と、識別情報および/又は第2識別情報に基づいて記録動作を制御する制御部と、を備える。
この記録再生装置では、記録再生装置に対応する記録線速度に応じて、記録動作を制御できるので、媒体に対して信号品質の低い記録を行うのを防ぐことができる。
本発明の半導体回路は、上記に係る光学的情報記録媒体の記録再生を制御する半導体回路であって、識別情報および/又は第2識別情報に基づく制御信号を取得する制御信号取得部と、取得された制御信号を用いて、記録動作を制御するパラメータを調整するパラメータ調整部とを備える。
この半導体回路では、制御信号を用いて半導体回路内で制御パラメータの調整を行うため、適切な制御パラメータの設定を実現する半導体回路を提供することが可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、線速度別に記録禁止の識別情報を光学的情報記録媒体に設けることにより、記録再生装置が対応している線速度に応じて、記録を禁止するか否かを適切に判定できる。
以下、実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜4を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
[光学的情報記録媒体1の構成]
図1は、本実施形態における光学的情報記録媒体(光ディスク)1の構成を示す図である。光ディスク1は、中央に記録再生装置に装着するための中心孔2を備えたポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの透明基板上に記録層を設けた構造である。基板には、図示しないが、記録再生時にレーザ光をトラッキングする案内溝、アドレス情報や再生専用の情報を記録したエンボスピットが設けられている。記録層は相変化記録材料であるGeBiTe合金からなり、レーザ光を照射することによってマークを形成する。この光ディスクは、線速度24.6m/sから65.6m/sの範囲内で良好な信号品質で記録可能なように設計する。
光ディスク1は、エンボスピットによって媒体のリードイン情報などを記録したリードイン領域3、情報を記録再生する際の記録再生条件が記録されるディスク認識領域(ディスク・アイデンティフィケーション・ゾーンともいう)4、特定のデータを試験的に記録してその信号品質を測定するためのテスト記録領域5、実際に使用する情報を記録する情報記録領域6を有している。ディスク認識領域4は、リードイン領域3とは異なり、テスト記録領域5および情報記録領域6と同様に、記録再生装置による記録が可能な領域である。ここで、ディスク認識領域4とテスト記録領域5は、リードイン領域3と情報記録領域6との間に設けることが好ましい。なお、ここで、リードイン領域3、ディスク認識領域4、テスト記録領域5を含む領域で、かつその記録再生装置での動作を管理している領域を管理領域と呼ぶ。
本発明の光ディスク1に情報を記録する場合、最初にリードイン領域3にアクセスして、その領域に記録されている記録再生条件を読み出す。次にディスク認識領域4に記録されている記録再生条件を読み出し、その記録再生条件に基づいて記録再生装置における記録再生条件を設定する。そして、必要に応じてテスト記録領域5において特定のデータを試し書きし、試し書きデータを再生した信号の品質を確認した後に、情報記録領域6に情報の記録を行う。従って、各領域を上述の通りに配置することによって、情報の記録を行う光学ヘッドの移動距離が最短となり、アクセス時間を短縮できる。なお、ディスク認識領域4およびテスト記録領域5は、どちらを内周側に配置してもよい。また、リードイン領域3、ディスク認識領域4、およびテスト記録領域5は、情報記録領域6の外周側に配置しても良い。
記録禁止フラグ領域7は、ディスク認識領域4内に設けられる。これは、この領域7をリードイン領域3内に設けても、記録禁止動作を適切に制御する効果は得られるが、ディスク認識領域4内に設ける方が、ユーザの記録再生装置で記録禁止フラグ領域7内の識別情報を書き換えることができる利点があり、より好ましいためである。また、ディスク認識領域4内に設けるものであれば、記録動作の識別情報を設けていた領域に、新たな識別情報を追加できるため、光ディスクのフォーマット構成が簡易になり、より好ましい。いずれにしても、識別情報は実際に情報が記録される前に再生される領域に配置することが望ましい。
図2は、本発明の第1の実施の形態において、記録禁止フラグ領域7に記録される、記録禁止フラグ情報の構成を説明する図である。
記録禁止フラグ情報は1バイト(すなわち8ビット)の領域からなる。最上位ビットb7は線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲における記録禁止の識別情報を記録するビットとする。次のビットb6は線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲における識別情報を記録するビットとする。b5からb0は未使用の領域である。
識別情報b7およびb6はビット状態が1のときは情報記録領域6の記録を禁止する。ビット状態が0の場合は、情報記録領域6への記録を許可するものとする。
光ディスク1で従来の形態と異なるのは、記録禁止フラグ領域7で、線速度別に記録禁止の識別情報を記録するビットを設けていることである。
本実施形態では、光ディスク1を24.6m/sから65.6m/sの範囲内で良好な信号品質で記録可能なように設計しているので、b7は1、b6は0のビット状態となるよう、あらかじめ記録禁止フラグ領域7に記録しておく。
なお、上記の線速度範囲は、最小線速度と最大線速度との比が2.6程度になるように設定されたものである。この比は、12cmの光ディスクの場合、ディスクの中心から最内周までの半径が約23mm、最外周までの半径が約59mmであることから導かれる。
[光学的情報記録再生装置の構成]
図3は、本実施形態における、光学的情報記録再生装置(記録再生装置)の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、線速度8.2m/sで情報を記録することが可能な記録再生装置Aと、線速度65.6m/sで情報を記録できる記録再生装置Bの2台を用いる。
記録再生装置A、Bはそれぞれ、システム制御回路301で制御される。光ディスク1は、スピンドルモータ302により回転する。変調回路303は、実際に記録する情報を変調する。記録パルス生成回路304は、変調回路303からの変調信号に基づいて記録パルス信号を生成する。レーザ駆動回路305は、記録パルス信号に基づいてレーザを駆動する。光ヘッド306は、光ディスク1に、駆動されたレーザからレーザ光を照射する。これら変調回路303、記録パルス生成回路304、およびレーザ駆動回路305は、いわゆる記録部である。
再生信号検出回路307は、光ディスク1からの反射光に基づき再生信号を電気信号として検出する。再生信号処理回路308は、再生信号に対して2値化や波形等化を行う。復調回路309は、情報を復調する。これら再生信号検出回路307、再生信号処理回路308、および復調回路309は、いわゆる再生部である。記録禁止判定回路310は、記録禁止フラグ領域7の識別情報を検出して記録を禁止するか否かを判定する。
なお、ここでは、図3に示したように、各機能を回路に分けて説明したが、必ずしもこれらの機能と回路は一対一に対応している必要はない。すなわち、本実施形態の記録再生装置を実現可能に設計された回路を適宜用いることができる。例えば、上記各回路をいくつかまとめてその機能を半導体回路に実行させてもよいし、システム制御回路301内に記録禁止判定回路310の機能を組み込むなどしてもよい。
[記録動作]
次に、図4のフローチャートを用いて、本実施形態の記録再生装置の動作について説明する。最初に、記録再生装置Aに光ディスク1を投入した場合の動作を説明する。
光ディスク1を投入した後、まず、起動工程ステップ401(以下、S401のように略記する)において、システム制御回路301はスピンドルモータ302の回転数を設定し、光ディスク1を所定の線速度(記録再生装置Aでは8.2m/s)で回転させる。レーザ駆動回路305は光ディスク1にレーザ光を照射し、システム制御回路301は光ヘッド306のアクチュエータを制御してフォーカスおよびトラッキング動作を行う。さらに、光ヘッド306を光ディスク1のリードイン領域3まで移動させる。
リードイン情報読み出し工程S402では、光ディスク1に記録されている情報を読み出す。ここでは、光ディスク1からの反射光量の変化を再生信号検出回路307で電気信号として検出し、再生信号処理回路308で電気信号を復調が容易なように波形処理して、復調回路309で情報信号を得る。
引き続き、記録禁止フラグ読み出し工程S403により、記録禁止フラグ領域7の識別情報を読み出す。
さらに、記録禁止判定工程S404により、記録禁止判定回路310において、記録再生装置Aが記録しようとしている線速度(すなわち8.2m/s)で記録が禁止されているか否かを判定する。記録線速度8.2m/sに対応する記録禁止フラグの識別情報は、図2のb7のビットが対応している。ここでは、b7は1のビット状態になっているので、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置での記録は禁止する(S404のYes)と判定する。
この判定結果に基づき、再生許可工程S405により、システム制御回路301は再生動作のみを許可する信号を変調回路303に送り、記録情報は変調回路303に送出しない。待機工程S406により、システム制御回路301が光ディスク1からの情報を再生するよう指示するまで、記録再生装置Aは待機状態となる。
以上の工程により、記録再生装置Aは、24.6m/sから65.6m/sの範囲で良好に記録できる光ディスク1に対して、線速度8.2m/sで記録することを禁止することができる。その結果、信号品質が低い状態で光ディスク1に記録することを未然に防ぐことが可能となる。
次に、記録再生装置Bに光ディスク1を投入した場合の動作を説明する。記録禁止フラグ読み出し工程S403までは、光ディスク1を線速度65.6m/sで回転させることを除いて、記録再生装置Aの場合と同様の動作をする。
記録禁止判定工程S404により、記録禁止判定回路310において、記録再生装置Bが記録しようとしている線速度(すなわち65.6m/s)で記録が禁止されているか否かを判定する。記録線速度65.6m/sに対応する記録禁止フラグの識別情報は、図2のb6のビットが対応している。b6は0のビット状態になっているので、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置Bでの記録は許可する(S404のNo)と判定する。
この判定結果に基づき、試し書き工程S407により、システム制御回路301は試し書き情報を変調回路303に送り、光ディスク1に試し書きを行う。試し書きの結果に従って、光ディスク1への記録条件(すなわち、記録パワー、消去パワー、記録パルス波形など)を決定する。記録工程S408により、システム制御回路301が光ディスク1に情報を記録する。
以上の工程により、記録再生装置Bは、24.6m/sから65.6m/sの範囲で良好に記録できる光ディスク1に対して、線速度65.6m/sで記録することができる。
以上述べたように、本実施の形態のポイントは、図2に示すように、線速度別に記録禁止フラグの識別情報を設けることである。これにより、記録再生装置が対応している記録線速度に応じて、記録を禁止するか否かを適切に判定できる。言い換えると、記録再生装置が対応する記録線速度以外の記録線速度による記録を防止できるので、媒体に対して信号品質の低い記録を行うのを防ぐことができる。
(第2の実施形態)
次に、図5〜9を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
[光学的情報記録媒体501の構成]
図5は、本実施形態における光学的情報記録媒体(光ディスク)501の構成を示す図である。第1の実施形態における光ディスク1と異なる点は、記録装置固有情報領域(装置固有情報領域)502をディスク認識領域4内に設けていることである。また光ディスク501は、線速度24.6m/sから65.6m/sの範囲内で良好な信号品質で記録可能なように設計する。ただし、光ディスク501は、良好に記録可能な線速度範囲が、第1の実施形態の光ディスクよりもやや広くなるように設計する。そのため、記録再生装置の性能が良ければ、線速度20.5m/sでも良好に記録できる可能性があるものである。
図6は、本実施形態において、記録禁止フラグ領域7および装置固有情報領域502に記録される情報の構成を示す図である。第1の実施形態と異なる点は、装置固有情報領域502に、特定の記録再生装置を示す情報と対応させて、記録禁止フラグ情報を記録可能としたことである。
ここでは、記録禁止フラグ領域7に記録する識別情報を「記録禁止フラグ情報0」と呼ぶ。装置固有情報領域502にはn個の記録再生装置を示す情報と、n個の記録禁止フラグ情報を記録することができる。これらをそれぞれ「記録再生装置情報n」と「記録禁止フラグ情報n」と呼ぶ(ここでnは1以上の整数である)。同じ番号の記録再生装置情報と記録禁止フラグ情報が1対1で対応している。
図7は、本実施形態における、記録禁止フラグ領域7および装置固有情報領域502に記録される、記録禁止フラグ情報の構成を説明する図である。
本実施形態では、最上位ビットb7は、線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲における記録禁止の識別情報を記録するビットとする。次のビットb6は、線速度20.5m/sにおける識別情報を記録するビットとする。次のビットb5は、線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲における識別情報を記録するビットとする。b4からb0は、未使用の領域である。
識別情報b7、b6、およびb5において、ビット状態と記録禁止/許可の関係は第1の実施形態と同様である。ビット状態が0の場合は、情報記録領域6への記録を許可するものとする。
光ディスク501は、少なくとも24.6m/sから65.6m/sの範囲内で良好な信号品質で記録可能なように設計してある。そのため、b7は1、b6は1、b5は0のビット状態となるよう、あらかじめ記録禁止フラグ領域7の識別情報である「記録禁止フラグ情報0」に記録しておく。なお光ディスク501の出荷時には、装置固有情報領域502に特定の情報は記録されていない(すなわち、すべて空き領域の状態になっている)。
[光学的情報記録再生装置の構成]
本実施形態における、光学的情報記録再生装置の概略構成を図8に示す。第1の実施形態の記録再生装置と異なるのは、光ディスク501を用いることと、システム制御回路801の動作が違うことである。
本実施形態では、線速度8.2m/sで情報を記録することが可能な記録再生装置Aと、線速度65.6m/sで情報を記録できる記録再生装置B、線速度20.5m/sで情報を記録できる記録再生装置Cの3台を用いる。
[記録動作]
次に、図9のフローチャートを用いて、本実施形態の記録再生装置の動作について説明する。最初に、記録再生装置Aに光ディスク501を投入した場合の動作を説明する。
光ディスク501を投入した後の起動工程S901、およびリードイン情報読み出し工程S902の動作は、第1の実施形態における起動工程S401、リードイン情報読み出し工程S402と同様である。引き続き、記録禁止フラグ読み出し工程S903により、記録禁止フラグ領域7の識別情報である「記録禁止フラグ情報0」および、装置固有情報領域502の「記録再生装置情報n」と「記録禁止フラグ情報n」(nは1以上の整数)を読み出す。
記録禁止判定工程S904により、記録再生装置Aが記録しようとしている線速度(すなわち8.2m/s)で記録が禁止されているか否かを「記録禁止フラグ情報0」を用いて判定する。記録線速度8.2m/sに対応する記録禁止フラグの識別情報は、図7のb7のビットが対応している。この光ディスク501では、b7は1のビット状態になっているので、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置での記録は禁止する(S904のYes)と判定する。
次に、装置情報判定工程S905により、装置固有情報領域502に、記録再生装置Aを示す情報が存在するか調べる。
記録再生装置Aに光ディスク501を初めて投入する場合には、記録再生装置Aを示す情報は存在しない(S905のNo)。この場合は、試し書き工程S909により、線速度8.2m/sで試し書きを行った後、信号品質判定工程S910により、試し書きしたデータを再生して信号品質を判定する。光ディスク501は、線速度8.2m/sでは良好に記録ができないため、信号品質はNGと判定される(S910のNo)。情報書き込み工程S912により、装置固有情報領域502の中の「記録再生装置情報n」および「記録禁止フラグ情報n」(nは1以上の整数)のうち、空き領域に記録再生装置Aを示す情報と、記録禁止フラグの識別情報とを書き込む。もし、装置固有情報領域502がすべて空き領域であれば「記録再生装置情報1」と「記録禁止フラグ情報1」とに情報を記録すればよい。記録再生装置Aでは、8.2m/sで良好に記録できなかったため、記録禁止フラグ情報のb7(図7参照)に1のビット状態を記録する。b6とb5は、「記録禁止フラグ情報0」のb6およびb5のビット状態をコピーして記録するか、未記録の状態としておく。再生許可工程S907により、システム制御回路801は再生動作のみを許可する信号を変調回路303に送り、記録情報は変調回路303に送出しない。待機工程S908により、システム制御回路801が光ディスクからの情報を再生するよう指示するまで、記録再生装置Aは待機状態となる。
記録再生装置Aへ光ディスク501が投入されるのが2回目以降である場合には、装置固有情報領域502に記録再生装置Aを示す情報がすでに記録されている(S905のYes)。この場合は、記録再生装置Aを示す情報が記録されている「記録再生装置情報n」に対応する「記録禁止フラグ情報n」の識別情報をもとに、線速度8.2m/sで記録禁止か否かを判定する(S906)。記録禁止フラグ情報のb7には1がセットされているため、8.2m/sでの記録は禁止されていると判定する(S906のYes)。従って、再生許可工程S907により、システム制御回路801は再生動作のみを許可する信号を変調回路303に送り、記録情報は変調回路303に送出しない。待機工程S908により、システム制御回路801が光ディスク501からの情報を再生するよう指示するまで、記録再生装置Aは待機状態となる。このように、光ディスク501の投入が2回目以降の場合は、試し書きを経ることなく、記録禁止するかどうかを速やかに判定することができる。
以上の工程により、記録再生装置Aは、光ディスク501に対して、線速度8.2m/sで記録することを禁止することができる。その結果、信号品質が低い状態で光ディスク501に記録することを未然に防ぐことが可能となる。
次に、記録再生装置Bに光ディスク501を投入した場合の動作を説明する。記録禁止フラグ読み出し工程S903までは、光ディスク501を線速度65.6m/sで回転させることを除いて、記録再生装置Aの場合と同様の動作をする。
記録禁止判定工程S904により、記録禁止判定回路310において、記録再生装置Bが記録しようとしている線速度(すなわち65.6m/s)で記録が禁止されているか否かを判定する。記録線速度65.6m/sに対応する記録禁止フラグの識別情報は、図7のb5のビットが対応している。b6は0のビット状態になっているので、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置Bでの記録は許可する(S904のNo)と判定する。
この判定結果に基づき、試し書き工程S913により、システム制御回路801は試し書き情報を変調回路303に送り、光ディスク501に試し書きを行う。試し書きの結果に従って、光ディスク501への記録条件(すなわち、記録パワー、消去パワー、記録パルス波形など)を決定する。記録工程S914により、システム制御回路801が光ディスク501に情報を記録する。
以上の工程により、記録再生装置Bは、光ディスク501に対して、線速度65.6m/sで記録することができる。
次に、記録再生装置Cに光ディスク501を投入した場合の動作を説明する。記録禁止フラグ読み出し工程S903までは、光ディスク1を線速度20.5m/sで回転させることを除いて、記録再生装置Aの場合と同様の動作をする。
記録禁止判定工程S904により、記録再生装置Cが記録しようとしている線速度(すなわち20.5m/s)で記録が禁止されているか否かを「記録禁止フラグ情報0」を用いて判定する。記録線速度20.5m/sに対応する記録禁止フラグの識別情報は、図7のb7およびb6のビットが対応している。この光ディスク501では、b7およびb6は1のビット状態になっているので、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置での記録は禁止する(S904のYes)と判定する。次に、装置情報判定工程S905により、装置固有情報領域502に、記録再生装置Cを示す情報が存在するか調べる。
記録再生装置Cに光ディスク501を初めて投入する場合には、記録再生装置Cを示す情報は存在しない(S905のNo)。この場合は、試し書き工程S909により、線速度20.5m/sで試し書きを行った後、信号品質判定工程S910により、試し書きしたデータを再生して信号品質を判定する。記録再生装置Cの性能が良好であれば、光ディスク501は線速度20.5m/sで良好な品質で記録することができる。その結果、信号品質はOKと判定される(S910のYes)。情報書き込み工程S912により、装置固有情報領域502の中の「記録再生装置情報n」および「記録禁止フラグ情報n」(nは1以上の整数)のうち、空き領域に記録再生装置Cを示す情報と、記録禁止フラグの識別情報を書き込む。記録再生装置Cでは20.5m/sで良好に記録できたため、記録禁止フラグ情報のb6(図7参照)に0のビット状態をセットして記録する。b7およびb5は、「記録禁止フラグ情報0」のb7およびb5のビット状態をコピーして記録するか、未記録の状態としておく。ここでb7に0をセットしないのは、b7は8.2m/sから20.5m/sまでのすべての線速度範囲で良好な品質で記録できる場合のみ、ビット状態0をセットするものとしているためであり、また記録再生装置Cでは、20.5m/s以外の線速度における試し書きをしていないためである。
記録再生装置Cにより20.5m/sで良好に記録できなかった場合には、S910でNoと判定される。その後の工程は、記録再生装置Aの場合と同様である。また、光ディスク501を投入するのが2回目以降の場合、試し書きを経ずに記録禁止するか否かを速やかに判定するのも記録再生装置Aの場合と同様である。
以上の工程により、記録再生装置Cの場合は、その性能に応じて光ディスク501へ線速度20.5m/sで記録を禁止するか否かを適切に判定することができる。
以上述べたように、本実施形態では、図6に示すように、記録再生装置を特定する記録再生装置情報1〜nとともにその記録再生装置情報と1対1に対応した記録禁止フラグ情報1〜nを光ディスク501の装置固有情報領域502に記録する。これにより、記録再生装置の性能と光ディスクとの組み合わせによっては、より大きな線速度範囲で良好な信号品質の記録ができる。具体的には、記録禁止フラグ領域7に記録された記録禁止フラグ情報0によって記録が禁止される記録線速度であっても、装置固有情報領域502に記録された記録禁止フラグ情報1〜nにより記録再生装置に許される線速度であれば、その線速度による記録が行われる。
さらに、本実施形態では、記録禁止フラグ領域7の記録禁止フラグ情報0に従って記録再生装置が記録しようとしている線速度で記録が禁止されているか否かを判断するS904と、S904で記録が禁止されていると判断された場合に、記録再生装置情報に対応する記録禁止フラグ情報に従って記録再生装置が記録しようとしている線速度で記録が禁止されているか否かを判断するS906との間に、S905、S909、S910、S911、およびS912が設けられる。具体的には、記録再生装置に対応する記録再生装置情報、および記録再生装置情報に対応する記録禁止フラグ情報(1〜n)が記録されているか否かを判断するS905と、そこで記録されていないと判断した場合には光ディスク501に試し書きするS909と、試し書きした信号の再生品質を判断するS910と、S910の判断結果として、記録再生装置情報および記録禁止フラグ情報(1〜n)を記録するS911およびS912とが設けられている。
この方法では、光ディスク501を最初にその記録再生装置に用いる場合にのみS909、S910、S911、およびS912を必要とするが、2回目以降はそれらの工程を必要としない。つまり、同じ記録再生装置に光ディスクを複数回投入する場合、2回目以降は記録禁止の判定を速やかに行うことができる。
なお、上記の各実施形態では、線速度別の記録禁止フラグ情報を1バイトの中の各ビットに割り当てたが、図10に示すように線速度ごとに別のバイトに割り当てるものであっても同様の効果が得られる。図10の形態は、バイト位置「0」の最上位ビットb7を線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲における記録禁止の識別情報を記録するビットとする。また、バイト位置「1」の最上位ビットb7を線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲における識別情報を記録するビットとする。各バイトのb6からb0は未使用の領域としている。
(第3の実施形態)
次に、図11〜13を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略することがある。
[光学的情報記録媒体の構成]
本実施形態における光学的情報記録媒体(光ディスク)の構成は、第一の実施形態と同様のものを用いる(図1参照)。
図11に、本実施形態において、記録禁止フラグ領域7に記録される記録禁止フラグ情報の構成を示す。図11(a)は、線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲の記録に対応した光ディスク(これをディスクAと呼ぶ)、図11(b)はより高倍速である、線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲の記録に対応した光ディスク(これをディスクBと呼ぶ)の場合を示している。
記録禁止フラグ情報は、1バイト(すなわち8ビット)の領域からなる。
ディスクAでは、最上位ビットb7は、線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲における記録禁止の識別情報を記録するビットとする。b6からb0は、未使用の領域である。
ディスクBでは、最上位ビットb7は、ディスクAと同様に、線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲における記録禁止の識別情報を記録するビットとする。次のビットb6はディスクAとは異なり、線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲における識別情報を記録するビットとする。b5からb0は、未使用の領域である。
ディスクAおよびBにおける識別情報b7、およびディスクBにおける識別情報b6は、ビット状態が1のときは情報記録領域6の記録を禁止する。ビット状態が0の場合は、情報記録領域6への記録を許可するものとする。
本実施形態の光ディスクで、従来の形態と異なるのは、記録禁止フラグ領域7で、線速度別に記録禁止の識別情報を記録するビットを設けていることである。
本実施形態のディスクAでは、光ディスク1を8.2m/sから20.5m/sの範囲内で良好な信号品質で記録可能なように設計しているので、b7は0のビット状態となるよう、あらかじめ記録禁止フラグ領域7に記録する。ディスクBでは、光ディスク1を24.6m/sから65.6m/sの範囲内で良好な信号品質で記録可能なように設計しているので、b7は1、b6は0のビット状態となるよう、記録禁止フラグ領域7に記録しておく。
[光学的情報記録再生装置の構成]
本実施形態における、光学的情報記録再生装置(記録再生装置)の概略構成は、第1の実施形態と同様である(図3参照)。
本実施形態では、線速度8.2m/s〜20.5m/sで情報を記録することが可能な記録再生装置Aと、線速度8.2m/s〜65.6m/sで情報を記録できる記録再生装置Bの2台を用いる。
[記録動作]
次に、図12のフローチャートを用いて、本実施形態の記録再生装置の動作について説明する。最初に、記録再生装置Aに光ディスク1を投入した場合の動作を説明する。
光ディスク1を投入した後、まず、起動工程S1201により、システム制御回路301はスピンドルモータ302の回転数を設定し、光ディスク1を所定の線速度(記録再生装置Aでは20.5m/s)で回転させる。レーザ駆動回路305は光ディスク1にレーザ光を照射し、システム制御回路301は光ヘッド306のアクチュエータを制御してフォーカスおよびトラッキング動作を行う。さらに、光ヘッド306を光ディスク1の管理領域まで移動させる。
管理情報再生工程S1202で、光ディスク1に記録されている管理情報の再生を開始する。ここでは、光ディスク1からの反射光量の変化を再生信号検出回路307で電気信号として検出し、再生信号処理回路308で電気信号を復調が容易なように波形処理して、復調回路309で、情報信号を得る。
引き続き、識別情報読み出し工程S1203により、記録禁止フラグ領域7の識別情報を読み出す。
記録可能線速度判定工程S1204により、記録禁止判定回路310において、記録再生装置Aが記録可能な線速度(すなわち8.2m/s〜20.5m/s)で記録が禁止されているか判定する。
記録線速度8.2m/s〜20.5m/sに対応する記録禁止フラグ領域7の識別情報は図11(a)、(b)のb7ビットが対応している。記録再生装置Aは、このb7ビットを管理しており、この装置の動作を規定する管理情報として再生することが可能である。なぜなら、記録再生装置Aが商品化された時点で光ディスクAのフォーマットは存在していたからである。しかし、光ディスクBのフォーマットはその時点では存在しなかったため、b6ビットはこの装置の動作を規定するものではなく、記録再生装置Bはb6ビットを管理していない。
光ディスクAが投入された場合には、b7は0のビット状態(すなわち線速度8.2m/s〜20.5m/sで記録可能)になっているので、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置での記録を許可する(S1204のYes)と判定する。
この判定結果に基づき、記録線速度決定工程1207は、投入されたディスクに対する記録線速度を決定する。この記録再生装置Aおよび光ディスクAは、共に最大20.5m/sの線速度で記録可能であるため、線速度20.5m/sを記録線速度として決定する。試し書き工程S1208により、システム制御回路301は試し書き情報を変調回路303に送り、光ディスクAに試し書きを行う。試し書きの結果に従って、光ディスクAへの記録条件(すなわち、記録パワー、消去パワー、記録パルス波形など)を決定する。記録工程S1209により、情報を記録する指示が来たときにシステム制御回路301が光ディスクAに情報を記録する。
光ディスクBが記録再生装置Aに投入された場合には、b7は1のビット状態になっているので、記録禁止判定回路310は、記録再生装置Aでの記録は禁止する(S1204のNo)と判定する。
この判定結果に基づき、再生許可工程1205により、システム制御回路301は再生動作のみを許可する信号を変調回路303に送り、情報を記録する指示が来ても記録情報は変調回路303に送出されない。待機工程S1206により、システム制御回路301が光ディスクBからの情報を再生するよう指示するまで、記録再生装置Aは待機状態となる。
以上の工程により、記録再生装置Aは、ディスクAに対して問題なく記録でき、ディスクBに対して、記録を適切に禁止することができる。その結果、信号品質が低い状態で光ディスク1に記録することを未然に防ぐことが可能となる。
次に、記録再生装置Bに光ディスク1を投入した場合の動作を説明する。記録禁止フラグ読み出しS1203までは、光ディスク1を線速度65.6m/sで回転させることを除いて、記録再生装置Aの場合と同様の動作をする。
記録可能線速度判定工程1204により、記録禁止判定回路310において、記録再生装置Bが記録可能である線速度(すなわち8.2m/s〜65.6m/s)で記録が禁止されているか判定する。
記録線速度8.2m/s〜20.5m/sに対応する記録禁止フラグ領域7の識別情報は図11(a)、(b)のb7のビットが対応している。また、記録線速度24.6m/s〜65.6m/sに対応する記録禁止フラグ領域7の識別情報はb6のビットが対応している。記録再生装置Bはこれらb7およびb6ビットの両方を管理しており、記録再生装置Bの動作を規定する管理情報として再生することが可能である。なぜなら、記録再生装置Bが商品化される時点で光ディスクAのフォーマットと光ディスクBのフォーマットの両方が存在しているからである。
光ディスクAが投入された場合には、記録再生装置Bは、b7が0のビット状態(すなわち線速度8.2m/s〜20.5m/sで記録可能)になっていることを検知する。これにより、記録禁止判定回路310は、この記録再生装置での記録を許可する(S1204のYes)と判定する。
この判定結果に基づき、記録線速度決定工程S1207は、投入された光ディスクに対する線速度を決定する。この記録再生装置Bは、8.2m/s〜65.6m/sの線速度で記録可能であり、光ディスクAは最大20.5m/sの線速度で記録可能なので、線速度20.5m/sを記録線速度として決定する。試し書き工程S1208により、システム制御回路301は試し書き情報を変調回路303に送り、光ディスクAに試し書きを行う。試し書きの結果に従って、光ディスクAへの記録条件(すなわち、記録パワー、消去パワー、記録パルス波形など)を決定する。記録工程S1209により、情報を記録する指示が来たときにシステム制御回路が光ディスクAに情報を記録する。
光ディスクBが記録再生装置Aに投入された場合には、b6が0のビット状態(すなわち線速度24.6m/s〜65.6m/sで記録可能)になっているので、記録禁止判定回路310はディスクAの場合と同様に、この記録再生装置Aでの記録を許可する(S1204のYes)と判定する。
この判定結果に基づき、記録線速度決定工程S1207は投入された光ディスクに対する線速度を決定する。この記録再生装置Aは8.2m/s〜65.6m/sの線速度で記録可能であり、光ディスクAは最大65.6m/sの線速度で記録可能なので、線速度65.6m/sを線速度として決定する。以降の工程は記録線速度を65.6m/sに設定することを除いて、光ディスクAの場合と同様である。
以上の工程により、記録再生装置Bは、ディスクAおよびBのいずれに対しても各ディスクが対応する最高の線速度で記録することができる。
以上述べたように本実施形態は、図11に示すように、線速度別に記録禁止フラグ領域に識別情報を設ける。また、高い線速度の記録に対応した光ディスクでは、低い線速度の記録に対応した光ディスクの記録禁止フラグ領域と同じ位置に、低い線速度に対する記録禁止フラグ領域を設け、低い線速度に対する記録禁止フラグ領域は従来の記録再生装置で管理する領域に設ける。さらに、高い線速度の記録のみに対応したディスクでは、記録禁止フラグ領域を高い線速度に対して記録可能に、低い線速度に対しては記録不可能に設定する。
これらにより、記録再生装置が対応している記録線速度に応じて、記録を禁止するか否かを適切に判定でき、媒体に対して誤って信号品質の低い記録を行うのを防ぐという特別の効果を奏する。
なお、上記の実施形態では、線速度別の記録禁止フラグ領域の識別情報を1バイトの中の各ビットに割り当てたが、図13に示すように線速度ごとに別のバイトに割り当てるものであっても同様の効果が得られる。図13(a)は線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲の記録に対応した光ディスク、図13(b)はより高倍速の線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲の記録に対応した光ディスクにおける識別情報の構成を示している。
図13(a)、(b)の両方において、バイト位置「0」の最上位ビットb7を線速度8.2m/sから線速度20.5m/sの範囲における記録禁止の識別情報を記録するビットとする。図13(b)においてバイト位置「1」の最上位ビットb7を線速度24.6m/sから線速度65.6m/sの範囲における識別情報を記録するビットとする。また図13(a)では、バイト位置「0」のb6からb0およびバイト位置「1」は未使用の領域としている。図13(b)では、各バイトのb6からb0は未使用の領域としている。
また、上記の実施形態において、光ディスクBのバージョン/リビジョン番号を光ディスクAと同じにする(すなわち、記録再生装置Aで既知のバージョン/リビジョン番号とする)ものであれば、従来の記録再生装置において光ディスクを確実に認識でき、より確実に誤記録を防止できるため、より好ましい。
(他の実施形態)
上記の実施形態における識別情報は、その媒体が投入される可能性のある記録再生装置が、その記録再生装置が対応している記録線速度で記録可能か不可能かを判別できる識別子であればよい。媒体が投入される可能性のある記録再生装置とは、例えばその媒体のバージョン/リビジョンに対応していない記録再生装置である。
上記の実施形態では一定の線速度範囲に対応して記録可能識別子を設けたが、単一の線速度であってもかまわない。
上記の光ディスクは書き換え型に限定されるものではなく、追記型など、レーザ光により記録膜にマークを形成する媒体であればいずれも上記の方法を適用することができる。
上記の各実施形態における光ディスクの記録線速度や記録条件、フォーマット、領域やビットの割り当ては上述に限定されるものではない。これらは、本発明の目的を達成し得る限り、媒体や記録再生装置に応じた適切なものに設定することが可能である。例えば、記録線速度は、各実施形態で示した範囲よりもさらに広い速度範囲(最小線速度と最大線速度との比が2.6倍以上)であってもよい。またこの場合は、その速度範囲内でさらに複数の速度範囲に分けて記録禁止の識別情報をビットに記録するなどしてもよい。
本発明の光学的情報記録媒体、光学的情報記録方法、および光学的情報記録再生装置には、パーソナルコンピュータ、サーバ、レコーダ、あるいは半導体回路などにも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る光学的情報記録媒体の構成を示す図。 第1の実施形態に係る記録禁止フラグ情報の構成を示す図。 第1の実施形態に係る光学的情報記録再生装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る記録動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る光学的情報記録媒体の構成を示す図。 第2の実施形態に係る記録禁止フラグ領域および装置固有情報領域の構成を示す図。 第2の実施形態に係る記録禁止フラグ情報の構成を示す図。 第2の実施形態に係る光学的情報記録再生装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態の係る記録動作を示すフローチャート。 他の実施形態に係る記録禁止フラグ情報の構成を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る記録禁止フラグ情報の構成を示す図。 第3の実施形態に係る記録動作を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る記録禁止フラグ情報の構成を示す図。 従来の記録動作を示すフローチャート。
符号の説明
1、501 光ディスク
2 中心孔
3 リードイン領域
4 ディスク認識領域
5 テスト記録領域
6 情報記録領域
7 記録禁止フラグ領域
301、801 システム制御回路
302 スピンドルモータ
303 変調回路
304 記録パルス生成回路
305 レーザ駆動回路
306 光ヘッド
307 再生信号検出回路
308 再生信号処理回路
309 復調回路
310 記録禁止判定回路
502 装置固有情報領域
S ステップ


Claims (14)

  1. レーザ光を照射して情報を記録又は再生する光学的情報記録媒体であって、
    前記情報を記録する記録領域と、
    前記光学的情報記録媒体の管理情報を記録する管理領域と、を備え、
    前記管理領域は、記録が可能な記録禁止フラグ領域を有し、
    前記記録禁止フラグ領域には、少なくとも2種類の記録線速度においてそれぞれ記録を禁止するか否かを識別する、互いに独立した少なくとも2つの識別情報が記録される、
    光学的情報記録媒体。
  2. 前記管理領域は、ディスク認識領域を有し、
    前記記録禁止フラグ領域は、ディスク認識領域内に設けられる、
    請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  3. 前記記録再生装置を特定する記録装置情報が記録される記録装置固有情報領域を前記ディスク認識領域内に複数有し、
    前記記録装置固有情報領域に一対一で対応した第2記録禁止フラグ領域を複数有し、
    各第2記録禁止フラグ領域には、少なくとも2種類の記録線速度においてそれぞれ記録を禁止するか否かを識別する、互いに独立した少なくとも2つの第2識別情報が記録される、
    請求項2に記載の光学的情報記録媒体。
  4. 前記少なくとも2種類の前記記録線速度に一対一で対応した前記記録禁止フラグ領域を複数有し、
    前記少なくとも2種類の前記記録線速度のうち、いずれか一方の記録線速度での動作を規定する前記記録禁止フラグ領域には、前記識別情報を記録不可能と設定し、
    他方の記録線速度での動作を規定する前記記録禁止フラグ領域には、前記識別情報を記録可能と設定する、
    請求項1または2に記載の光学的情報記録媒体。
  5. 前記少なくとも2種類の前記記録線速度において、速度の低い前記記録線速度の動作を規定する前記記録禁止フラグ領域には、前記識別情報を記録不可能と設定し、
    速度の高い前記記録線速度の動作を規定する前記記録禁止フラグ領域には、前記識別情報を記録可能と設定する、
    請求項4に記載の光学的情報記録媒体。
  6. 光学的情報記録媒体のバージョン/リビジョンを識別するバージョン/リビジョン識別子を、前記記録禁止フラグ領域に有し、
    前記バージョン/リビジョン識別子には、記録再生装置で既知のバージョン/リビジョンを記録する、
    請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学的情報記録媒体に記録する光学的情報記録方法であって、
    前記識別情報および/又は前記第2識別情報に基づいて記録動作を行う、
    光学的情報記録方法。
  8. 前記記録禁止フラグ領域の前記識別情報に従って、前記記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第1ステップと、
    前記第1ステップで記録が禁止されていると判断された場合に、前記記録装置情報に対応する前記第2識別情報に基づいて、前記記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第2ステップと、を有する、
    請求項7に記載の光学的情報記録方法。
  9. 前記第1ステップと前記第2ステップとの間に、前記記録再生装置に対応する前記記録装置情報、および前記記録装置情報に対応する前記第2識別情報が記録されているか否かを判断する第3ステップと、
    前記第3ステップで記録されていないと判断された場合は、前記記録再生装置が記録しようとする記録線速度で信号を試し書きする第4ステップと、
    前記試し書きした前記信号の再生品質を判断する第5ステップと、
    前記第5ステップの判断結果を前記記録装置情報および前記第2識別情報に反映させて新たに記録する第6ステップと、を有する、
    請求項8に記載の光学的情報記録方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学的情報記録媒体に記録する光学的情報記録再生装置であって、
    前記識別情報および/又は前記第2識別情報に基づいて記録動作を制御する制御部を備える、
    光学的情報記録再生装置。
  11. 前記制御部は、前記記録禁止フラグ領域の前記識別情報に従って、前記記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第1判断部と、
    前記第1判断部が記録禁止と判断した場合に、記録装置情報に対応する第2識別情報に従って、前記記録再生装置が記録しようとしている記録線速度で記録が禁止されているか否かを判断する第2判断部と、を有する、
    請求項10に記載の光学的情報記録再生装置。
  12. 前記制御部は、前記第1判断部と前記第2判断部との間に、前記記録再生装置に対応する前記記録装置情報および前記記録装置情報に対応する前記第2識別情報が記録されているか否かを判断する第3判断部と、
    前記第3判断部が記録されていないと判断した場合は、前記記録再生装置が記録しようとする記録線速度で信号を試し書きする試し書き部と、
    前記試し書きした前記信号の再生品質を判断する第4判断部と、
    前記第4判断部の判断結果を前記記録装置情報および前記第2識別情報に反映させて新たに記録する情報記録部と、をさらに有する、
    請求項11に記載の光学的情報記録再生装置。
  13. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学的情報記録媒体に記録する光学的情報記録再生装置であって、
    前記光学的情報記録媒体を回転させるスピンドルモータと、
    前記光学的情報記録媒体にレーザ光を照射する光ヘッドと、
    前記光ヘッドを制御して前記光学的情報記録媒体に記録情報を記録させる記録部と、
    前記光学的情報記録媒体から前記識別情報および/又は前記第2識別情報を読み出す再生部と、
    前記識別情報および/又は前記第2識別情報に基づいて記録動作を制御する制御部と、を備える、
    光学的情報記録再生装置。
  14. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学的情報記録媒体の記録再生を制御する半導体回路であって、
    前記識別情報および/又は前記第2識別情報に基づく制御信号を取得する制御信号取得部と、
    前記取得された前記制御信号を用いて、前記記録動作を制御するパラメータを調整するパラメータ調整部と、を備える、
    半導体回路。



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