[go: up one dir, main page]

JP2007191500A - 壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法 - Google Patents

壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007191500A
JP2007191500A JP2006008173A JP2006008173A JP2007191500A JP 2007191500 A JP2007191500 A JP 2007191500A JP 2006008173 A JP2006008173 A JP 2006008173A JP 2006008173 A JP2006008173 A JP 2006008173A JP 2007191500 A JP2007191500 A JP 2007191500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall surface
adhesive composition
adhesive
construction
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006008173A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Higashimatsu
伸也 東松
Katsunao Sato
克尚 佐藤
Masahiro Yano
正博 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aica Kogyo Co Ltd filed Critical Aica Kogyo Co Ltd
Priority to JP2006008173A priority Critical patent/JP2007191500A/ja
Publication of JP2007191500A publication Critical patent/JP2007191500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】建材を壁面に施工する際、水系で、片面塗布でも使用でき、実質的にオープンタイムをとる必要がなく、貼り合わせ後の位置合わせが可能であり、拭き取りも容易な壁面施工接着剤組成物及び建材施工方法を提供する。
【解決手段】ガラス転移点温度が−20℃以下であるアクリル系樹脂エマルジョンを含んでなる壁面施工用接着剤組成物である。また、アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、ウレタン系樹脂エマルジョンの固形分を1〜50重量部含んでなる壁面施工用接着剤組成物である。さらに、これらを用いた壁面施工方法である。
【選択図】なし。

Description

本発明は、建材を壁面に施工する際に使用できる壁面施工用接着剤組成物及び施工方法に関するものである。
従来、化粧合板、メラミン樹脂化粧板等の壁面用建材を下地に施工する際には、ゴム系溶剤型接着剤や変成シリコーン系接着剤等が用いられてきた。ゴム系溶剤型接着剤は強力なコンタクト性を有するため、貼り合わせ直後から壁面用建材自身の重さに耐えうる強度を発現する。また、被着材適性に優れ、広範な下地及び建材に対応できる。変成シリコーン系接着剤は弾性を有するため、建材が吸放湿や温度変化等の要因により寸法変化を起こした場合や反りを生じた際、下地とのずれに対する緩衝作用を有する等の利点がある。
特開2004−323589号公報
しかしながら、ゴム系溶剤型接着剤は有機溶剤を使用している点や、下地と建材の両面に塗布する必要があるため作業工程が多くなる点、接着剤塗布後に有機溶剤が揮発して十分なコンタクト性が発現するまで待つ工程、即ちオープンタイムをとる必要がある点等の課題がある。変成シリコーン系接着剤においては初期接着力が十分ではなく、仮留め用に両面テープを併用する必要があり作業工程が増えるという点や、表面材が薄い場合はビード塗布した接着剤や両面テープの跡が表面に現れるという、外観上の問題があった。また、両者とも施工中に誤って建材の表面に接着剤を付着させてしまった場合、拭き取りには有機溶剤を使用する必要があり、一定時間経過してしまうと溶剤を使用しても除去することができなかった。さらに、一旦貼り合わせを行うと、位置合わせ等の微調整ができないため、施工が難しいという問題点があった。
従って本発明の課題は、建材を壁面に施工する際、水系で、片面塗布でも使用でき、実質的にオープンタイムをとる必要がなく、貼り合わせ後の位置合わせが可能であり、拭き取りも容易な接着剤組成物及び建材の壁面施工方法を提供することである。
請求項1の発明は、ガラス転移点温度(Tg)が−20℃以下であるアクリル系樹脂エマルジョンを含んでなる壁面施工用接着剤組成物である。Tgが−20℃以下のアクリル樹脂系エマルジョンの粘着性により、合板、プラスターボード等の吸水性を持つ下地に接着剤を塗布後、建材を貼り合わせるまでの僅かな時間においても、水が下地に吸い込まれたり空気中に揮発することにより、建材を保持できる初期接着力(タック)が得られるため、実質的にオープンタイムをとることなく建材の貼り合わせを行うことができる。−20℃を超える場合、粘着力が劣り十分な初期接着力が得られないため、オープンタイムをとるか仮留めが必要となり、本発明の課題を解決できない。
請求項2の発明は、アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、ウレタン系樹脂エマルジョンの固形分を1〜50重量部含んでなる請求項1記載の壁面施工用接着剤組成物である。ウレタン系樹脂エマルジョン1〜50重量部用いることにより、各種材料への密着性が向上し、木材、紙、金属、ケイカル、モルタル、含浸紙、メラミン樹脂化粧板などの材料だけでなく、裏面に熱可塑性樹脂紙又は熱可塑性コート紙を配し、積層一体化されてなるような難接着性の建材も接着することができる。ウレタン系樹脂エマルジョンが50重量部を超える場合、初期接着力が低下するため好ましくない。
請求項3の発明は、アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、充填材を50〜500重量部含んでなる請求項1または2に記載の壁面施工用接着剤組成物である。充填材を50〜500重量部含有することにより接着剤の凝集力を向上させ、最終強度を向上させることができる。
請求項4の発明は、アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、粘着付与剤の固形分を10〜300重量部含んでなる請求項1〜3のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物である。粘着付与剤を10〜300重量部含有することにより接着剤の凝集力を向上させ、最終強度を向上させることができる。
請求項5の発明は、TI値が2〜7である請求項1〜4のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物である。TI値が2〜7であることにより、接着剤を下地に塗布する際の伸びが良く、かつ塗布後に接着剤の垂れの問題がないため良好な塗布作業性が得られる。さらに建材を貼り合わせた後、建材の重量や反発等の応力に対する保持力が得られ、結果的に初期接着力を向上させることができる。TI値は低せん断力下における粘度と高せん断力下における粘度の比であり、前者は接着剤塗布後の状態、後者は接着剤塗布時の状態とみなすことができる。TI値が大きければ接着剤塗布後は相対的に粘度が高いため垂れにくく、接着剤塗布時は相対的に粘度が低いため塗布しやすい。
請求項6の発明は、固形分が60〜85%である請求項1〜4のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物である。固形分が60〜85%であることにより、接着剤を塗布後、初期接着力の発現をさらに早くすることができる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物を用いて建材を壁面に施工する方法である。例えば、合板、プラスターボードのような多孔質材料の下地側に片面塗布し、クシメコテ、各種ローラー、ハケ等の塗布具を用いて接着剤組成物を塗布する。次いでオープンタイムを取る必要なく、建材を貼り合せる。この方法により、接着剤の両面塗布、オープンタイムをとる、両面テープを併用する等の面倒な工程を行うことなく簡便に建材を壁面に施工できる。
本発明からなる接着剤組成物は初期接着力に優れているため、水系かつ一液で、片面塗布で使用でき、実質的にオープンタイムをとる必要がなく、貼り合わせ後の位置合わせが可能で、拭き取りも容易である。また、この接着剤を用いた施工方法により、安全かつ簡便に建材を壁面に施工できる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明に使用されるアクリル系樹脂エマルジョンの製造方法は特に限定されないが、例えば、水、乳化剤の存在下でモノマーを乳化重合する方法、適当な溶媒中でモノマーを重合した後に乳化剤を用いて水相に転送する方法等が挙げられるが、乳化重合が好ましい。乳化重合においては、モノマーの全量を反応容器に仕込んで一括で重合する方法や、モノマーを連続的または断続的に反応容器に添加する方法、モノマーを予め乳化剤で乳化する方法等を用いることができる。また、モノマーの一部を重合してシード粒子を形成するか、別途調製したシードエマルジョンを添加することにより、シードエマルジョンの存在下で重合を行うシード重合法や、モノマー組成を2段階またはそれ以上の多段階に分けることによりコア−シェル構造を形成させるコア−シェル重合法等も用いることができる。
アクリル系樹脂エマルジョンのTgは−20℃以下であることが必要であり、−30℃以下が好ましい。また、モノマーの総量100部中において、カルボキシル基含有モノマーを0.1〜10部とすることが重合安定性及び保存安定性の面から好ましい。
ウレタン系樹脂エマルジョンとしては、ポリエステル系ウレタン樹脂エマルジョン、ポリエーテル系ウレタン樹脂エマルジョン、ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンなどが挙げられる。ポリエステル系ウレタン樹脂エマルジョンの例として、ハイドランHW−301、HW−310、HW−311、HW−333、HW−340、HW−350、HW−920、HW−940、HW−950、AP−20、AP−30、AP−40、AP−60LM、ECOS−3000(大日本インキ工業株式会社製)、ユープレンUXA−3004、UXA−3005(三洋化成工業株式会社製)などが挙げられる。ポリエーテル系ウレタン樹脂エマルジョンとしては、パーマリンUA−150、UA−200(三洋化成工業株式会社製)、ヨドゾールRX−7、RD−6、RD−7(日本エヌエスシー株式会社製)などが挙げられるポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョンとしては、パーマリンUA−300、UA−310(三洋化成工業株式会社製)、ヨドゾールRD−20(日本エヌエスシー株式会社製)などが挙げられる。ウレタン系樹脂エマルジョンの配合量は、固形分を基準としてアクリル系樹脂エマルジョン100重量部に対して1〜50重量部が好ましく、2〜30重量部がより好ましい。
粘着付与剤を構成する粘着付与樹脂としては特に限定されるものではないが、ガムロジン、トールロジン、ウッドロジン、不均斉化ロジン、重合ロジン、これらの多価アルコールとのエステルまたはその水素化・脱水素化物などのロジン系樹脂、テルペン樹脂、炭化水素変性テルペン樹脂、これらの水素添加物などのテルペン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、これらの水素添加物などのテルペンフェノール系樹脂、石油樹脂、これらの水素添加物などの石油系樹脂などが挙げられる。その中でも重合ロジン系樹脂は、粘着性付与効果に優れかつ耐熱性や耐湿熱性にも良好なものとして好適に用いられている。
これら粘着付与樹脂は、特に水性エマルジョンとして使用することが好ましく、水性樹脂エマルジョンとする手段として、粘着付与剤樹脂をベンゼン、トルエン等の溶剤に溶解したのち前記乳化剤と軟水を添加し、高圧乳化機を用いてエマルジヨン化した後減圧下に溶剤を除去する方法、または、樹脂の軟化点が約90℃以下となるよう小量のベンゼン、トルエン等の溶剤を混合し、つづいて乳化剤を練り込み、さらに熱水を徐々に添加してゆき転相乳化させてエマルジヨンを得た後溶剤を減圧下に除去またはそのまま使用する方法、あるいはオートクレーブ中にて樹脂の軟化点以上に昇温して乳化剤を練り込み熱水を徐々に添加してゆき転相乳化させてエマルジヨン化する方法等により得ることができ、いずれの方法によってもよい。
これらの粘着付与樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されて用いられても良い。尚、軟化点100℃前後の粘着付与樹脂エマルジョンを用いることにより、接着剤組成物の硬化後の皮膜強度を向上させ、最終接着強度を向上させられる。粘着付与剤の配合量は、アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、粘着付与剤の固形分10〜300重量部とすることが好ましく、20〜200部とすることがより好ましい。10部未満であると、粘着性が低下し、初期接着力が低下する場合や、凝集力が低下し最終強度が低下する場合がある。300部を超えると、接着力は向上するが、接着剤が脆くなる可能性がある。
充填剤としては、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、硫酸カルシウム、コーンスターチ、タピオカ澱粉、小麦粉、椰子粉等を用いることができる。中でも炭酸カルシウムが好ましく、比表面積が2000〜30000cm/gである炭酸カルシウムがより好ましい。2000cm/g未満であると乾燥性が遅く、初期強度の発現に時間を要し、凝集力が低下し最終強度、耐熱性が低下する場合がある。30000cm/gを超えると粘度が高くなりすぎるため作業性が低下する場合がある。充填材を用いることによる効果としては、接着剤組成物の粘度、構造粘性を調整して接着剤組成物の塗布を容易にすることが挙げられる。また、不揮発分が上がることにより、初期の粘着力を高められること等も挙げられる。配合量としては、固形分を基準としてアクリル系樹脂エマルジョン100重量部に対して充填材を50〜500重量部とすることが好ましく、80〜400重量部とすることがより好ましい。50部未満であると固形分が低くなるため乾燥性が遅く、初期強度の発現に時間を要する場合や、凝集力が低下し最終強度、耐熱性が低下する場合がある。500部を超えると粘度が高くなりすぎるため作業性が低下する場合がある。
接着剤組成物の性状については、JISK7117−1に準拠し、23℃においてBH型回転粘度計を用いて測定した2rpmでの粘度が30〜300Pa・sであるのが好ましく、50〜250Pa・sであるのがより好ましい。またTI値2〜7であることが好ましい。尚、TI値は23℃においてBH型回転粘度計を用いて測定した2rpmの粘度の値と20rpmの粘度の値の比であり、以下の式によって算出される。TI値は低せん断力下における粘度と高せん断力下における粘度の比であり、前者は接着剤塗布後の状態、後者は接着剤塗布時の状態とみなすことができる。
Figure 2007191500
粘度が30Pa・s未満の場合、又はTI値が2未満の場合、接着剤組成物を下地に塗布したときに垂れやすくなる。粘度が300Pa・sを超える場合、又はTI値が7を超える場合、接着剤を下地に塗布する作業性が低下する。
接着剤組成物の不揮発分は60%〜85%が好ましく、65%〜80%がより好ましい。60%未満では接着剤組成物の塗布直後の接着力が十分ではなく、オープンタイムを取る必要がある。85%を超えると接着剤の粘度が高くなり過ぎ、塗布作業性が低下する場合がある。
なお、各使用態様に応じて各種の配合材料を添加することができる。斯かる配合材料には、増粘剤、分散剤、レベリング剤、耐水化剤、防腐剤、消泡剤、界面活性剤、殺菌剤、可塑剤、pH調整剤、着色顔料、防錆剤、老化防止剤、難燃剤、架橋剤としてイソシアネート化合物、エポキシ化合物、シランカップリング剤、オキサゾリン系化合物、金属酸化物などが挙げられる。
特に前記配合組成で好ましい粘度、TI値が得られない場合、増粘剤を用いて粘度、TI値を調整することが好ましい。増粘剤としては、配合時にチクソトロピー性を付与するもの、またニュートニアン性を付与するものがあるが、増粘前の性状に応じて適宜選択することができる。
本発明からなる接着剤組成物の塗布面は片面、両面限定されるものではないが、特に合板、プラスターボードのような多孔質材料の下地側に片面塗布し、クシメコテ、各種ローラー、ハケ等の塗布具を用いることができる。
接着剤組成物の塗布量は、100〜600g/mが好ましく、150〜550g/mがより好ましく、200〜500g/mがさらに好ましい。100g/m未満では塗布量不足となり、接着強度が十分発現しないため好ましくない。また、600g/m以上塗布しても接着力の向上は見られず、乾燥が遅くなる等の問題があるため好ましくない。
接着剤組成物を下地に塗布後、建材を貼り合わせるまでの僅かな時間においても建材を保持できる初期接着力が発現するため、実質的にオープンタイムを取ることなく建材を壁面に施工することができる。尚、施工直後から建材を支えられるだけの初期接着力が発現するものの完全には乾燥していないため、直後であれば建材を壁面に貼り付けたまま位置合わせのためにずらすことが可能である。
さらに、建材を施工する際、誤って接着剤組成物を建材の表面に付着させてしまった場合でも、例えば水を含ませたウェスで拭き取ることにより容易に除去できる。
以下、本発明について実施例、比較例により更に説明する。
なお、配合については重量部を単に部として記載する。勿論、本発明は実施例に限定されるものではない。
壁面施工用接着剤の配合例
アクリル系樹脂エマルジョンとして、ECX−100−13(不揮発分58%、Tg−45℃、ガンツ化成株式会社製)、ウルトラゾールB−800(不揮発分55%、Tg−10℃、ガンツ化成株式会社製、商品名)、ウレタン系樹脂エマルジョンとして、パーマリンUA−150(不揮発分30%、三洋化成工業株式会社製、商品名)、粘着付与剤として、KNS120(重合ロジン系エマルジョン、不揮発分50%、軟化点120℃、荒川化学工業株式会社製、商品名)、充填材として、ホワイトンSB(炭酸カルシウム、比表面積10000cm/g、白石工業株式会社製、商品名)、増粘剤として、ラテコールD(BASFジャパン株式会社製、商品名)、アキュゾール880(ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製、商品名)を配合し、表1、表2記載の接着剤組成物を得た。
Figure 2007191500
Figure 2007191500
接着性能評価方法
12mmラワン合板にクシメコテを用いて接着剤組成物を300g/m塗布し、特願2005-273596号に記載されるメラミン樹脂化粧板(厚み0.8mm、アイカ工業株式会社、JQ−147)を貼り合わせ、ハンドローラーを2回かけることにより圧締した。23℃雰囲気下で1日養生した後、40℃雰囲気下で3日、その後40℃、90%RH雰囲気下で3日養生する。建研式接着力試験器を用いて平面引張り試験を行い、接着強度の測定及び破壊状態を観察した。破壊状態が合板材破の場合は*を付記し、凝集破壊の場合は無印とした。
乾燥性
プラスターボード(12mm厚、吉野石膏株式会社製)にクシメコテを用いて接着剤組成物を300g/m塗布し、乾燥するまでの時間を評価した。
◎:15分以内 ○:15分超〜25分以内 △:25分超〜40分以内 ×:40分超
保持力(初期接着力)
プラスターボード(12mm厚、吉野石膏株式会社製)にクシメコテを用いて接着剤組成
物を300g/m塗布し、特許願2005-273596号に記載されるメラミン樹脂化粧板(厚み0.8mm、アイカ工業株式会社、JQ−147)をオープンタイム0分にて貼り合わせ、垂直に立てかけて状態を観察した。
◎:浮きがない ○:一部浮きがあるが、5分後に再度圧締することにより収まる △:一部浮きがあるが、10分後に再度圧締することにより収まる ×:一部浮きがあり、10分後に再度圧締しても収まらない
尚、本評価方法における浮きとは部分なものであり、建材全体としては垂直面からずり落ちることなく保持できている。また、浮いた部分は空気と接触できるため、再度圧締するまでの時間が実質的にオープンタイムとなり、浮いた部分の接着力が向上するため、再度圧締することにより収まる。
実施例1〜16の接着剤組成物については、接着性能評価において0.46N/mm以上の強度が得られ、乾燥性、保持力とも△以上の評価であった。
比較例1においては、乾燥性、保持力は良好であったものの、接着性能評価において0.28N/mmの強度しか得られず、基準とする0.4N/mmを下回った。
本発明からなる接着剤組成物は粘着力及び凝集力に優れているため、水系かつ一液で、片面塗布で使用でき、オープンタイムを取る必要がなく、貼り合わせ後の位置合わせが可能で、拭き取りも容易なため、安全かつ簡便に建材を壁面施工できる。

Claims (7)

  1. ガラス転移点温度が−20℃以下であるアクリル系樹脂エマルジョンを含んでなる壁面施工用接着剤組成物。
  2. アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、ウレタン系樹脂エマルジョンの固形分を1〜50重量部含んでなる請求項1記載の壁面施工用接着剤組成物。
  3. アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、充填材を50〜500重量部含んでなる請求項1または2に記載の壁面施工用接着剤組成物。
  4. アクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、粘着付与剤の固形分を10〜300重量部含んでなる請求項1〜3のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物。
  5. TI値が2〜7である請求項1〜4のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物。
  6. 固形分が60〜85%である請求項1〜5のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の壁面施工用接着剤組成物を用いて建材を壁面に施工する方法。
JP2006008173A 2006-01-17 2006-01-17 壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法 Pending JP2007191500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006008173A JP2007191500A (ja) 2006-01-17 2006-01-17 壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006008173A JP2007191500A (ja) 2006-01-17 2006-01-17 壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007191500A true JP2007191500A (ja) 2007-08-02

Family

ID=38447459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006008173A Pending JP2007191500A (ja) 2006-01-17 2006-01-17 壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007191500A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015147864A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 東リ株式会社 立面材用接着剤
KR20160039023A (ko) * 2014-09-30 2016-04-08 (주)엘지하우시스 외단열용 우레탄계 접착제 조성물 및 이를 이용한 외단열 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015147864A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 東リ株式会社 立面材用接着剤
KR20160039023A (ko) * 2014-09-30 2016-04-08 (주)엘지하우시스 외단열용 우레탄계 접착제 조성물 및 이를 이용한 외단열 시스템
KR102037428B1 (ko) 2014-09-30 2019-10-29 (주)엘지하우시스 외단열용 우레탄계 접착제 조성물 및 이를 이용한 외단열 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9909036B2 (en) Pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape
JP4825992B2 (ja) アクリル系粘着剤組成物、該組成物を用いた粘着テープの製造方法および粘着テープ
KR101320139B1 (ko) 고형 타입의 고무계 점착제 조성물과 그의 점착 시트
WO1998020086A1 (en) Article having slippable adhesive
WO1998020086A9 (en) Article having slippable adhesive
JP2008115315A (ja) 水分散型アクリル系粘着剤、及び粘着テープ並びにその製造方法
JP2015165023A (ja) 粘着剤組成物および粘着シート
JP4825404B2 (ja) 粘着シートおよびその製造方法
WO2021065662A1 (ja) ホットメルト粘着剤組成物、粘着テープ、及び粘着テープの製造方法
JP2007191500A (ja) 壁面施工用接着剤組成物及び壁面施工方法
JP2004002545A (ja) 接着剤組成物
JP6838857B2 (ja) 積層体、接着キット、積層構造体及びその製造方法、並びにコンタクト接着剤組成物
JP4836568B2 (ja) 生分解性シート連結・固定用粘着テープ
JP2004067803A (ja) 接着剤組成物
JP2004027084A (ja) プライマー組成物及び接着構造体
JP2011046961A (ja) アクリル系粘着剤組成物、該組成物を用いた粘着テープの製造方法および粘着テープ
JP2014040614A (ja) 粘着剤組成物及び粘着テープ
US20240076529A1 (en) Acrylic pressure-sensitive adhesive and also adhesive tape furnished with acrylic pressure-sensitive adhesive
JP2013023627A (ja) 粘着テープ
JP6225377B2 (ja) 粘着テープ及び積層粘着テープ
JP7320359B2 (ja) 粘着シート
Benedek Adhesive Properties
Urban et al. Applications in the adhesives and construction industries
JPH09302312A (ja) 装飾用粘着シート
JP2010189532A (ja) 両面粘着テープの製造方法