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JP2007190651A - テープ切断装置、及びテープ印刷装置 - Google Patents

テープ切断装置、及びテープ印刷装置 Download PDF

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JP2007190651A
JP2007190651A JP2006012050A JP2006012050A JP2007190651A JP 2007190651 A JP2007190651 A JP 2007190651A JP 2006012050 A JP2006012050 A JP 2006012050A JP 2006012050 A JP2006012050 A JP 2006012050A JP 2007190651 A JP2007190651 A JP 2007190651A
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Tomoyuki Kubota
友之 久保田
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Abstract

【課題】テープのハーフカットを行う際の押し付け荷重を低減することが可能なテープ切断装置、及びテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】刃先67aが当接面77aと平行となってテープTを刃受部75に押し付ける状態からクランク円板61の回動がさらに進むと、切断部65によるテープTへの押し付け荷重が上昇する。これに伴い、刃先67aによる押し切りが開始するとともに、その反作用のS軸方向成分が、コイルばね70による引張荷重のS軸方向成分を上回ると、切断部65は、S軸に沿って摺動を開始する。この摺動は、支軸73に対しては、相対的に左上方向への摺動であり、固定部63に対しては、当接面77aと略平行な上方へのスライド動作となる。
【選択図】図6

Description

本発明は、テープ等を切断するテープ切断装置、及びこれを備えたテープ印刷装置に関する。
基材の裏面に粘着材層が形成され、これが剥離紙によって覆われた構成のテープに対して、基材及び剥離紙のいずれか一方のみの切断(ハーフカット)を行うテープ切断装置(ハーフカット機構)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなテープ切断装置は、切断刃と、刃受部とを備えており、切断刃と刃受部との間にテープを介在させた後、刃受部に対して所定の隙間を確保しつつ切断刃を押し付けることによってテープのハーフカットを実現している。
特開2005−59503号公報
ここで、1つのテープ切断装置で、テープ幅や素材が異なる複数種のテープをハーフカットできるテープ印刷装置を実現しようとすると、最も負荷のかかるケースでも所望のハーフカットが施されるように、切断刃の押し付け荷重を大きくする必要が生じる。しかしながら、押し付け荷重を大きくすると、切断刃や刃受部、さらにはそれらを支持する周辺部材を強固にする必要が生じるため、これに伴って装置が大型化してしまうとともに、テープ切断装置を電力で駆動する場合には、消費電力が増大してしまうという問題を有している。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、テープのハーフカットを行う際の押し付け荷重を低減することが可能なテープ切断装置、及びテープ印刷装置を提供することにある。
本発明のテープ切断装置は、切断刃と、前記切断刃を受ける刃受部と、前記切断刃の刃先と前記刃受部の刃受面との隙間を規制する規制部とを備え、前記切断刃の刃先を前記刃受面に対して略垂直方向に押し付けることにより、前記刃先と前記刃受面との間に介在させたテープを、前記規制部によって規制される前記隙間分の厚みを残してハーフカットするテープ切断装置であって、前記切断刃の押し付け動作に連動して、前記切断刃を前記刃受面に対して略平行にスライドさせるスライド手段を備えたことを特徴とする。
このテープ切断装置によれば、切断刃の押し付け動作(押し切り)に連動して切断刃がスライドするため、所謂「引き切り」の作用が付加されることになり、テープのハーフカットに要する押し付け荷重を低減することが可能となる。また、押し付け動作に連動したスライド動作であるため、スライド動作のためだけの駆動手段が不要となり、装置を簡略化することが可能となる。
このテープ切断装置において、前記スライド手段は、前記切断刃を、前記押し付け方向に対して斜めに摺動可能に支持する支持部と、前記切断刃を、前記押し付け方向側に位置するように付勢する付勢手段とを備え、前記支持部によって前記切断刃を前記刃受面に押し付けることにより、前記切断刃を、前記押し付け方向の反対方向側に位置するように摺動させるようにしてもよい。
このテープ切断装置によれば、押し付け方向に対して斜めに摺動可能に支持されている切断刃が、押し付け方向側に位置するように付勢されている。この切断刃は、刃受面に押し付けられると、付勢に反して押し付け方向の反対方向側に位置するように摺動する。この摺動方向は、押し付け方向に対して斜めであるから、切断刃は刃受面に対して平行にスライドすることになる。この結果、引き切りの作用が付加されるため、押し付け荷重を低減することが可能となる。
このテープ切断装置において、前記支持部は、前記切断刃の略中央部で、当該切断刃を回動可能に支持することが望ましい。
このテープ切断装置によれば、切断刃がその略中央で支持部に対して回動するため、切断刃を取り付ける際の精度を厳格にすることなく、テープに対して均一な押し付け荷重を付加することが可能となる。
このテープ切断装置において、前記刃受部及び前記切断刃が、支軸を中心に相対的に回動して切断動作するハサミ形式のものであることが望ましい。
このテープ切断装置によれば、ハサミ形式での切断を行うため、支軸を中心とした回転(回動)動作を与えるだけで切断することが可能となり、装置の構成を簡略化することが可能となる。
本発明のテープ印刷装置は、テープの表面に画像を形成するテープ印刷装置であって、前述したテープ切断装置のいずれか1つを備えたことを特徴とする。
このテープ印刷装置によれば、前記テープ切断装置を備えているため、前述した効果と同様の効果を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係るテープ切断装置について、図面を参照して説明する。本実施形態のテープ切断装置は、基材の裏面に形成された粘着剤層が剥離紙で覆われた構成のテープの表面(基材側表面)に、文字や図形等の画像を印刷するテープ印刷装置に組み込まれるものであり、印刷後のテープの基材のみを切断するためのハーフカッタとして機能するものである。
まず、図1及び図2を参照して本実施形態のテープ印刷装置の構成について説明する。
図1及び図2は、本実施形態のテープ印刷装置の概略構成を示す斜視図である。
両図に示すように、テープ印刷装置1は、筐体10の上面の手前側に複数のキーを有するキーボード11を備え、上面奥側には、液晶表示装置等からなる表示部12を備えている。キーボード11が備えるキーには、アルファベットや数字、記号等を入力可能な文字キーの他に、テープ印刷装置1の各種動作を指定可能な制御キーが含まれる。また、表示部12は、キーボード11から入力された文字の表示や、印刷イメージの表示、或いは、各種メニュー画面等の表示に用いられる。
筐体10の上面奥側には、表示部12に隣接して、テープカートリッジ2を装着するための凹部13が配設されている。凹部13の開口部上には、開閉蓋14が開閉可能に備えられており、開閉蓋14を開放状態にすることで、テープカートリッジ2を着脱することが可能となっている。また、開閉蓋14には、光透過性を有する確認窓14aが備えられており、凹部13にテープカートリッジ2が装着されているか否かを外部から視認可能になっている。凹部13の底面には、凸状のサーマルヘッド15や、搬送機構16を構成する回転軸16a,16bが設けられており、凹部13にテープカートリッジ2を装着すると、テープカートリッジ2に設けられた孔状のヘッド嵌合部21にサーマルヘッド15が嵌合するとともに、回転軸16a,16bがそれぞれテープカートリッジ2の被駆動部22a,22bと係合するようになっている。
テープカートリッジ2には、カートリッジケース20の内部に、ともに帯状のテープTとインクリボンRとが内蔵されている。テープTは、PET(ポリエチレンテレフタレート)或いは紙材等からなる基材の裏面に接着剤層が形成され、それが剥離紙によって覆われた構成になっている。テープ印刷装置1は、テープTの幅や素材(基材の材質)、色等が異なる複数種類のテープカートリッジ2に対応可能になっており、ユーザは、用途や好みに応じたテープカートリッジ2を使用することができる。なお、テープカートリッジ2の裏面には、内蔵するテープTの幅を識別可能な複数の孔(図示せず)が設けられており、テープ印刷装置1は、凹部13の底面に備えられたマイクロスイッチ等の識別センサ19(図3参照)によって、装着されたテープカートリッジ2のテープ幅を識別可能になっている。
テープカートリッジ2を凹部13に装着すると、テープTの表面は、ヘッド嵌合部21において、インクリボンRを介してサーマルヘッド15と対向するようになっており、サーマルヘッド15を発熱駆動することにより、キーボード11により入力された文字等をテープTの表面に印刷することができる。また、この状態で回転軸16a,16bを回転駆動させると、テープTとインクリボンRは搬送されて、テープTはカートリッジケース20の外部に排出され、インクリボンRはカートリッジケース20の内部で巻き取られる。
筐体10の側面には、凹部13と筐体10の外部とを連通するスリット17が設けられており、カートリッジケース20から排出された印刷済みのテープTは、スリット17を通って筐体10の外部に向けて所定量だけ搬送される。筐体10の内部には、スリット17を囲むようにカッタユニット18が配設されており、スリット17の内部を横断するテープTを切断することができる。このカッタユニット18による切断によって、テープTの印刷済みの部位がテープ片(ラベル)Lとして切り離され、スリット17の開口部(テープ排出口)から排出される。
図3は、テープ印刷装置1の回路構成を示すブロック図である。
テープ印刷装置1は、前述したキーボード11、表示部12、サーマルヘッド15、回転軸16a,16bを含む搬送機構16、カッタユニット18、識別センサ19に加えて、テープ印刷装置1の動作を統括制御する制御部30と、表示部12に画像を表示させる表示駆動部41と、サーマルヘッド15を発熱駆動するヘッド駆動部42と、搬送機構16を駆動する搬送駆動部43と、カッタユニット18を駆動するカッタ駆動部44とを備えている。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、CGROM(キャラクタジェネレータROM)34、入力インターフェイス(I/F)35、出力インターフェイス(I/F)36等からなり、CPU31は、ROM32に記憶されている制御プログラムに従って、テープ印刷装置1の各種動作を司る。
ROM32は、フラッシュROM等からなり、前記制御プログラム等を記憶し、RAM33は、キーボード11から入力された文字コードや、表示部12の表示内容に対応する画像データ、或いはCPU31の処理結果等を一時的に記憶する。また、CGROM34は、テープ印刷装置1で印刷可能な文字や記号等のフォントデータを記憶している。フォントデータは、文字等を印刷したり、表示部12に表示させたりする際に用いられるドットデータであり、それぞれ文字コードに対応付けられて記憶されている。CGROM34は、CPU31によって指定された文字コードに対応するフォントデータを出力する。
表示駆動部41、ヘッド駆動部42、搬送駆動部43、及びカッタ駆動部44は、制御部30の出力インターフェイス36に接続されており、制御部30の制御に基づいて前記各部12,15,16,18をそれぞれ駆動する。また、キーボード11は、ユーザの入力操作に応じた操作信号を入力インターフェイス35に出力し、識別センサ19は、装着されたテープカートリッジ2のテープ幅を識別可能な識別信号を入力インターフェイス35に出力する。
テープ印刷装置1は、上記のような構成を有しており、制御部30が、キーボード11からの入力操作等に基づいて画像データを形成し、さらに、ヘッド駆動部42及び搬送駆動部43に指示をして、サーマルヘッド15及び搬送機構16を画像データに応じて駆動させることにより、画像データに応じた画像をテープTに印刷する。つまり、制御部30、ヘッド駆動部42、搬送駆動部43、サーマルヘッド15、及び搬送機構16は、テープ印刷装置1の印刷手段として機能する。なお、印刷手段としては、前記構成に限られず、インクジェット方式等、他の印刷方式を用いてもよい。制御部30は、印刷が完了すると、カッタ駆動部44に指示をして、カッタユニット18に含まれるフルカット部18aを駆動させる。これにより、所望の画像が印刷されたテープ片Lが切り離される。
なお、制御部30は、同一の画像が印刷された複数のラベルを連続して出力する旨の指示を受けた場合等には、カッタ駆動部44に指示をして、カッタユニット18に含まれるハーフカット部18bを駆動させ、各ラベル間のハーフカットを行う。これにより、基材の切断により分割された複数のラベルが1つの剥離紙で覆われたテープ片Lを形成する。
ここで、カッタユニット18について、図面を用いて説明する。上述したように、本実施形態のカッタユニット18は、テープTを剥離紙ごと切り落とすフルカッタを備えたフルカット部18aと、テープTの基材のみを切断するハーフカッタを備えたハーフカット部18bとを有しており、ハーフカット部18bは、フルカット部18aのテープ送り方向下流側に隣接して配設される。
図4(a)、(b)は、フルカット部18aの概略構成を示す正面図である。ここで、図4(a)は、フルカッタが開いた状態を示す図、図4(b)は、フルカッタが閉じた状態を示す図であり、いずれの図もテープ送り方向の上流側から見た状態を示している。
図4(a)、(b)に示すように、フルカット部18aは、ハサミ形式のフルカッタ50と、フルカッタ50に係合してフルカッタ50に切断動作をさせるクランク円板51と、クランク円板51を回転駆動するフルカットモータ(図示せず)等を有している。
フルカッタ50は、固定刃52と可動刃53とを支軸54により回動自在に連結したハサミ形式のものであり、筐体10に固定される固定刃52に対して可動刃53が回動することにより切断動作を行う。固定刃52及び可動刃53は並設されており、固定刃52がテープ送り方向の上流側(装置内部側)に、可動刃53がテープ送り方向の下流側(装置外部側)に位置している。
固定刃52及び可動刃53は、ともに略L字型の形状を有している。固定刃52は、支軸54との連結部周縁から略水平に延出する固定刃基部55と、前記連結部周縁から固定刃基部55に対して略直角(略上方)に延出する固定刃ブレード56とが一体的に形成されたものであり、可動刃53は、前記連結部周縁から固定刃基部55と略反対方向に延出する可動刃基部57と、固定刃ブレード56と略同一方向に延出する可動刃ブレード58とが一体的に形成されたものである。
可動刃基部57には、その延出方向に沿って、クランク円板51と係合するための長孔59が形成されており、クランク円板51の偏心位置に設けられたクランクピン51aが長孔59に挿入されるようにして係合している。これにより、クランク円板51と可動刃基部57とにより揺動クランク機構が構成され、フルカットモータの駆動によりクランク円板51をその中心に設けた軸51bを回転軸として回動させると、可動刃ブレード58は、固定刃ブレード56から最も離間する切断待機位置(図4(a)参照)と、可動刃ブレード58の一部が固定刃ブレード56に重なる切断完了位置(図4(b)参照)との間で切断動作(往復回動)を行い、テープTの切り離し(フルカット)を行う。
図5(a)、(b)は、ハーフカット部18bの概略構成を示す図であり、図5(a)は、ハーフカッタが閉じた状態での正面図、図5(b)は、その平面図である。また、図6(a)〜(c)は、ハーフカッタが開いた状態から閉じた状態に移行する様子を示す説明図である。なお、いずれの図もテープ送り方向の上流側から見た状態を示している。
図5(a)、(b)に示すように、ハーフカット部18bは、テープ切断装置としてのハーフカッタ60と、ハーフカッタ60に係合してハーフカッタ60に切断動作をさせるクランク円板61と、クランク円板61を回転駆動するハーフカットモータ(図示せず)等を有している。
ハーフカッタ60は、切断刃としての切断部65を備えた可動部62と、切断部65を受ける固定部63とを支軸64により回動自在に連結したハサミ形式のものであり、筐体10に固定される固定部63に対して可動部62が回動することにより、テープTに切断部65を押し付ける。なお、ハーフカッタ60は、送られてくるテープTに対して、切断部65がテープTの基材側(非剥離紙側)から切り込むように配設されている。
可動部62は、切断部65と、切断部65を支持するブレード支持部66とで構成され、切断部65は、直刃のブレード67と、ブレード67を保持するブレードホルダ68とを有している。ブレードホルダ68は、略方形の平板で形成されており、固定部63に対向する端面の上下両端部には、固定部63に向けて突出する2つの突出部68a,68b(本発明の規制部に相当)が形成されている。ブレード67は、その刃先67aが2つの突出部68a,68bの間で、且つ突出部68a,68bの先端から所定の距離tだけ奥まった位置となるように、ブレードホルダ68にスポット溶接等により固着されている。なお、距離tは、テープTの剥離紙の厚みと略等しくなるように設定されている。また、切断部65(ブレードホルダ68及びブレード67の双方)の略中央には、刃先67aに沿った刃線方向、及びこれに垂直な刃先67aの押し付け方向の双方に対して斜めに(右下下がりに)傾いた長円状の貫通孔69が形成されている。
ブレード支持部66は、上記したフルカッタ50の固定刃52及び可動刃53と同様に、略L字状に形成されている。具体的には、支軸64との連結部周縁から略水平に延出するアーム部71と、前記連結部周縁からアーム部71に対して略直角(上方)に延出するホルダ支持部72(本発明の支持部に相当)とで構成されている。ホルダ支持部72の略中央には、切断部65を支持するための支軸73が備えられており、支軸73に切断部65の貫通孔69を係合させることにより、切断部65は、ホルダ支持部72に対して回動可能になるとともに、貫通孔69(長円)の長軸(以降、S軸という)に沿って摺動可能になっている。
ここで、切断部65の中央下側には、他端が筐体10に支持されたコイルばね70(本発明の付勢手段に相当)の一端が取り付けられており、切断部65を略下方向に付勢している。具体的には、コイルばね70は、図6(a)に示すように、ハーフカッタ60が開いた状態で、ホルダ支持部72と略平行で下向きの方向に切断部65を付勢している。このため、ハーフカッタ60が開いた状態、即ち切断部65が固定部63に押し付けられていない状態では、切断部65は、コイルばね70による付勢に従い、貫通孔69に沿って右下に移動した状態(支軸73が貫通孔69の左上端部に当接した状態)で、ホルダ支持部72と略平行な姿勢となっている。このとき、切断部65は、ホルダ支持部72から固定部63に向かって、即ち切断部65の押し付け方向に向かって最も突出した状態となる。なお、コイルばね70による付勢方向は、切断部65が押し付け方向に突出可能な方向であればよく、本実施形態のように貫通孔69が右下下がりの場合には、右方向に付勢するようにしてもよい。つまり、S軸方向右下向きの成分を有する荷重を付加すればよい。
アーム部71の先端(支軸64とは反対側の端部)近傍には、クランク円板61と係合してアーム部71を揺動させるためのクランクピン71aが、可動部62に対して略垂直に突出している(図5(b)参照)。クランク円板61の側面には、クランクピン71aと係合可能な溝61aが、周縁部から中心部(軸61b)に向かって形成されている。これにより、クランク円板61とアーム部71とにより揺動クランク機構が構成され、ハーフカットモータの駆動により軸61bを回転軸としてクランク円板61を回動させると、アーム部71は揺動し、モータの回転方向に応じて切断部65を固定部63に押し付けたり、固定部63から離間させたりする動作を行うことができる。
固定部63は、支軸64が係合された基部74、及び基部74からホルダ支持部72と略同一方向(上方)に延出する刃受部75で構成されている。刃受部75は、平面視(図5(b)参照)で略L字状に折り曲げられており、切断部65と略平行な結合部76と、切断部65と略垂直で、切断部65と当接する当接面77a(本発明の刃受面に相当)を備えた当接部77が形成されている。搬送機構16によって送られるテープTは、当接面77aに沿って上流側から下流側に移動する。なお、結合部76は、ハーフカッタ60に隣接するフルカッタ50の固定刃52にねじ止めされる(ねじ穴は図示せず)。
次に、図6(a)〜(c)を用いて、ハーフカット部18bの動作について説明する。
ハーフカットを行う場合、制御部30は、搬送駆動部43に指示をして、搬送機構16に印刷済みのテープTを下流に向けて搬送させる。テープTのハーフカットすべき位置がスリット17内の所定の位置に達すると、制御部30は、カッタ駆動部44に指示をして、ハーフカットモータを所定の向きに回転させる。ハーフカットモータの回転は、図示しない減速ギア等を介してクランク円板61に伝わり、クランク円板61が回動する。
図6(a)に示すように、ハーフカッタ60が最も開いた状態から、クランク円板61を時計回りに回動させていくと、溝61aに係合したクランクピン71aによってアーム部71が持ち上げられ、支軸64を回転軸として可動部62が時計回りに回動していく。これに伴い、切断部65は、ホルダ支持部72とともに固定部63の当接面77aに徐々に接近していき、まず、切断部65(ブレードホルダ68)の下側の突出部68aが当接部77の当接面77aに当接する。
クランク円板61の回動が進むにつれ、切断部65は、突出部68aが当接部77に押されることにより、支軸73の周りを時計回りに回動する。切断部65は、回動しながらテープTに当接し、図6(b)に示すように、刃先67aが当接面77aと平行となってテープTを当接部77に押し付ける状態となる。
さらに、クランク円板61の回動が進むと、切断部65によるテープTへの押し付け荷重が上昇する。これに伴い、刃先67aによるテープTの押し切りが開始するとともに、その反作用のS軸方向成分が、コイルばね70による引張荷重のS軸方向成分を上回ると、切断部65は、S軸に沿って摺動を開始する。この摺動は、ホルダ支持部72或いは支軸73に対しては、相対的に左上方向への摺動であり、切断部65は、S軸に沿って押し付け方向の反対方向側に相対移動する。一方、刃受部75に対しては、刃先67aでテープTを押し付ける状態のままであるため、この摺動は、当接面77aと略平行な上方へのスライド動作となる。切断部65は、刃先67aでテープTを押し切りしつつ、貫通孔69の右下端部が支軸73に達するまで摺動し、図6(c)に示すように、突出部68a,68bが当接面77aに当接した状態になると、テープTの基材が切断される。
基材の切断が完了すると、制御部30は、ハーフカットモータを逆回転させ、クランク円板61を反時計回りに回動させる。これにより、アーム部71は押し下げられ、可動部62は、支軸64を回転軸として反時計回りに回動し、切断部65は、切断動作時とは概ね逆の軌道でその位置や姿勢を変化さる。可動部62が切断待機状態(図6(a)参照)に戻ると、制御部30は、ハーフカットモータを停止させる。
以上説明したように、本実施形態のハーフカッタ60によれば、以下の効果を得ることが可能となる。
(1)本実施形態のハーフカッタ60によれば、切断部65の押し付け動作(押し切り)に連動して切断部65がスライドするため、所謂「引き切り」の作用が付加されることになり、押し付け荷重を低減することが可能となる。また、押し付け動作に連動したスライド動作であるため、スライド動作のためだけの駆動手段が不要となり、装置を簡略化することが可能となる。
(2)本実施形態のハーフカッタ60によれば、ホルダ支持部72が、切断部65の略中央部で、切断部65を回動可能に支持しているため、切断部65を取り付ける際の精度を厳格にすることなく、テープTに対して均一な押し付け荷重を付加することが可能となる。
(3)本実施形態のハーフカッタ60によれば、切断部65及び刃受部75が、支軸64を中心に相対的に回動して切断動作するハサミ形式のものであるため、支軸64を中心とした回転(回動)動作を与えるだけで切断することが可能となり、装置の構成を簡略化することが可能となる。
なお、本実施形態では、押し付け方向に対して斜めに傾いた貫通孔69を有する切断部65と、切断部65を貫通孔69に沿って摺動可能に支持するホルダ支持部72及び支軸73と、切断部65を摺動方向の一端側に付勢するコイルばね70が、本発明のスライド手段として機能する。
(変形例)
また、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態では、当接面77aと刃先67aとの隙間を規制する突出部68a,68bが、切断部65(ブレードホルダ68)に備えられているが、刃受部75(当接面77a上)に備えるようにしてもよい。
前記実施形態では、切断部65を押し付け方向側に付勢するための付勢手段として、コイルばね70を用いているが、付勢手段はこれに限られず、他の弾性部材等を用いることができる。また、前記実施形態のように、切断部65の貫通孔69が右下下がり(押し付け方向側が下に下がった形状)の場合には、切断部65の自重(重力による付勢)を利用することも可能である。
前記実施形態では、ハーフカッタ60が開いている状態で、切断部65がホルダ支持部72と略平行な姿勢になっているため、ハーフカッタ60を閉じていく際に、切断部65の下側の突出部68aが先に当接面77aに当接する構成になっているが、上側の突出部68bが先に当接する構成としてもよい。いずれの構成であっても、切断部65が支軸73を中心にして回動可能な構成となっているため、切断部65を当接部77に押し付ける過程で切断部65は回動し、刃先67aがテープT(当接面77a)と略平行な姿勢となる。
前記実施形態では、ハーフカッタ60がテープTの基材のみを切断する構成を示しているが、剥離紙を剥がしやすくする目的等により、基材を残し剥離紙のみを切断する構成としてもよい。
前記実施形態では、制御部30がモータを駆動することによりテープTを切断するオートカッタの例を示しているが、ユーザの手動(押圧等)により可動部62を回動させる構成としてもよい。
前記実施形態のハーフカッタ60を、テープ印刷装置1以外の機器に適用した場合でも同様の効果を得ることができる。
テープ印刷装置の概略構成を示す斜視図。 テープ印刷装置の概略構成を示す斜視図。 テープ印刷装置の回路構成を示すブロック図。 フルカット部の概略構成を示す正面図であり、(a)は、フルカッタが開いた状態を示す図、(b)は、フルカッタが閉じた状態を示す図。 ハーフカット部の概略構成を示す図であり、(a)は、ハーフカッタが閉じた状態での正面図、(b)は、その平面図。 (a)〜(c)は、ハーフカッタが開いた状態から閉じた状態に移行する様子を示す説明図。
符号の説明
1…テープ印刷装置、2…テープカートリッジ、10…筐体、11…キーボード、12…表示部、13…凹部、14…開閉蓋、14a…確認窓、15…サーマルヘッド、16…搬送機構、17…スリット、18…カッタユニット、18a…フルカット部、18b…ハーフカット部、19…識別センサ、20…カートリッジケース、30…制御部、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…CGROM、35…入力インターフェイス、36…出力インターフェイス、41…表示駆動部、42…ヘッド駆動部、43…搬送駆動部、44…カッタ駆動部、50…フルカッタ、60…ハーフカッタ、61…クランク円板、61a…溝、61b…軸、62…可動部、63…固定部、64…支軸、65…切断部、66…ブレード支持部、67…ブレード、67a…刃先、68…ブレードホルダ、68a,68b…突出部、69…貫通孔、71…アーム部、71a…クランクピン、72…ホルダ支持部、73…支軸、74…基部、75…刃受部、76…結合部、77…当接部、77a…当接面。

Claims (5)

  1. 切断刃と、
    前記切断刃を受ける刃受部と、
    前記切断刃の刃先と前記刃受部の刃受面との隙間を規制する規制部と、
    を備え、前記切断刃の刃先を前記刃受面に対して略垂直方向に押し付けることにより、前記刃先と前記刃受面との間に介在させたテープを、前記規制部によって規制される前記隙間分の厚みを残してハーフカットするテープ切断装置であって、
    前記切断刃の押し付け動作に連動して、前記切断刃を前記刃受面に対して略平行にスライドさせるスライド手段を備えたことを特徴とするテープ切断装置。
  2. 請求項1に記載のテープ切断装置であって、前記スライド手段は、
    前記切断刃を、前記押し付け方向に対して斜めに摺動可能に支持する支持部と、
    前記切断刃を、前記押し付け方向側に位置するように付勢する付勢手段と、
    を備え、前記支持部によって前記切断刃を前記刃受面に押し付けることにより、前記切断刃を、前記押し付け方向の反対方向側に位置するように摺動させることを特徴とするテープ切断装置。
  3. 請求項1又は2に記載のテープ切断装置であって、前記支持部は、前記切断刃の略中央部で、当該切断刃を回動可能に支持することを特徴とするテープ切断装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープ切断装置であって、前記刃受部及び前記切断刃が、支軸を中心に相対的に回動して切断動作するハサミ形式のものであることを特徴とするテープ切断装置。
  5. テープの表面に画像を形成するテープ印刷装置であって、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープ切断装置を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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