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JP2007187132A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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JP2007187132A
JP2007187132A JP2006007763A JP2006007763A JP2007187132A JP 2007187132 A JP2007187132 A JP 2007187132A JP 2006007763 A JP2006007763 A JP 2006007763A JP 2006007763 A JP2006007763 A JP 2006007763A JP 2007187132 A JP2007187132 A JP 2007187132A
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Hideo Yahagi
秀夫 矢作
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Abstract

【課題】サイクロン捕集器の遠心分離作用を利用する排ガス浄化装置において、粒子凝縮のための特別な媒体を用いることなく、多様な運転条件に対応できるような新規な手段を提供する。
【解決手段】サイクロン捕集器30の上流側に、放電電極22およびハニカム構造体24を設置する。放電電極22からの放電によって排ガス中のPMが帯電させられ、静電気力によってハニカム構造体24に吸着されて、その隔壁表面や前端面に一時的に保持される。ハニカム構造体24に堆積したPMは、粒径が増大すると流体抵抗が増すため、排ガス流によって保持手段から引き離され、サイクロン捕集器30に供給される。PMの粒径が吸着の際に増大させられているため、サイクロン捕集器30による捕集が促進される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気系に用いられ、排ガス中に含まれる所定物質を除去する排ガス浄化装置に関する。
内燃機関の排ガスに含まれる粒子状物質(PM; Particulate Matter)を除去するための技術として、特許文献1はサイクロン捕集器の遠心分離作用を利用する装置を開示している。また特許文献2は、サイクロン捕集器の前段に、電極によって帯電させられた吸着性粉体やバインダー液滴を供給することで、粒子状物質を凝集させる装置を開示している。
特開2004‐316513号公報 特開2003‐190838号公報
しかし、特許文献1の装置では、PMの粒径が小さい場合や流速が小さい場合に捕集が困難になる。また特許文献2の装置では、粒径や流速についての多様な運転条件に対応できる反面、供給できる吸着性粉体やバインダー液滴の量に限界があるため、長い航続距離を要求されうる車載用としては必ずしも好ましくない。
そこで本発明の目的は、サイクロン捕集器の遠心分離作用を利用する排ガス浄化装置において、粒子凝縮のための特別な媒体を用いることなく、多様な運転条件に対応できるような新規な手段を提供することにある。
第1の本発明は、エンジンからの排気通路にサイクロン捕集器が設置されている排ガス浄化装置であって、前記サイクロン捕集器よりも上流側の前記排気通路中に、排ガス中の粒子状物質を帯電させるための帯電手段と、排ガス中の粒子状物質を吸着して一時的に保持するための保持手段と、を備えたことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第1の本発明では、帯電手段が排ガス中の粒子状物質を帯電させ、保持手段が、排ガス中の粒子状物質を吸着して一時的に保持する。保持手段に堆積した粒子状物質は粒径が増大すると流体抵抗が増すため、排ガス流によって保持手段から引き離され、サイクロン捕集器に供給される。そして粒子状物質の粒径が吸着の際に増大させられているため、サイクロン捕集器による捕集が促進される。このように本発明によれば、粒子状物質の粒径を増大させるために粒子状物質自体を帯電させるので、粒子凝縮のための特別な媒体を用いることなしに、多様な運転条件に対応することが可能になる。
第2の本発明は、前記エンジンの状態を示す所定の物理量に基づいて、前記帯電手段を制御する制御手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第2の本発明では、エンジンの状態を示す所定の物理量に基づいて、前記帯電手段を制御する制御手段を更に備えたので、エンジンの状態に応じた適切な運転を行うことが可能になる。
第3の本発明は、前記サイクロン捕集器に流入する排ガスの流速を変更する流速変更手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第3の本発明では、サイクロン捕集器に流入する排ガスの流速を変更することにより、捕集に適した流速にすることが可能になる。
第4の本発明は、排ガスの温度および流速のうち少なくともいずれかに基づいて、前記流速変更手段を制御する流速制御手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第4の本発明では、排ガスの温度および流速のうち少なくともいずれかに基づいて、流速制御手段が前記流速変更手段を制御するので、排ガスの状態に応じた適切な運転を行うことが可能になる。
第5の本発明は、前記流速変更手段は、前記排気通路の断面積を変更可能であり、前記流速制御手段は、排ガスの流量に基づいて前記流速変更手段を制御し、且つ排ガスの流量が大きいときほど前記排気通路の断面積を漸増させることを特徴とする排ガス浄化装置である。
第5の本発明では、流速制御手段が、排気通路内の排ガスの流量が大きいときほど前記排気通路の断面積を漸増させるので、サイクロン捕集器に供給される排ガスの流速を捕集に適した速度にすることが可能になる。
第6の本発明は、前記サイクロン捕集器に酸化剤を供給する酸化剤供給手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第6の本発明では、酸化剤の作用によって、サイクロン捕集器に捕集された粒子状物質の酸化を促進できる。
第7の本発明は、前記サイクロン捕集器における分離筒の下端部と、前記サイクロン捕集器における粒子状物質収容部との間に、触媒物質を配置したことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第7の本発明では、サイクロン捕集器における分離筒の下端部と、前記粒子状物質収容部との間に、触媒物質を配置したので、より好適に排ガスを浄化でき、また粒子状物質の酸化温度を低減することが可能になる上、サイクロン捕集器よりも後段に別途の触媒装置を設ける場合には、当該別途の触媒装置における触媒量を抑制することができる。
第8の本発明は、前記酸化剤供給手段は、前記サイクロン捕集器における分離筒の内側に連通する供給管を備え、当該供給管は、前記分離筒における流れ方向と同方向に向けられて設置されていることを特徴とする排ガス浄化装置である。
第8の本発明では、酸化剤供給手段の供給管を分離筒の内部に接続したので、分離筒外に酸化剤を供給する場合に比べ、粒子状物質収容部内の気圧の上昇に伴う捕集率の低下を抑制することができる。また、酸化剤が分離筒の内周面に沿って流れることが期待できるため、粒子状物質の酸化を促進することができる。
第9の本発明は、前記粒子状物質収容部の近傍に、帯電除去手段をさらに備えたことを特徴とする排ガス浄化装置である。
第9の本発明では、帯電除去手段によってPMの浮上を抑制し、その浄化を促進することができる。帯電除去手段としては、第10の本発明のように導電体を用いるのが好適である。
本発明の実施形態につき、以下に図面に従って説明する。図1に示される本実施形態の排ガス処理装置1は、車両に適用されると好適なものであり、ディーゼルエンジンであるエンジン10の燃焼室から排出される排ガスを浄化するために、当該エンジン10の排気通路12中に組み込まれる。エンジン10はユーザの操作状態を含む車両の状態に応じて燃料噴射量とバルブタイミングを変更可能である。エンジン10からの排気通路12には、上流側から三元触媒20、サイクロン捕集器30、NOx触媒40、および酸化触媒50がこの順に直列に設置されている。酸化触媒50の下流側は、不図示の消音器を介して大気に開放している。三元触媒20とサイクロン捕集器30との間には、放電電極22およびハニカム構造体24が、この順に設置されている。
三元触媒20としては、例えばセラミックハニカム構造体の表面に形成されたアルミナなどの被覆層に白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属微粒子が担持された貴金属触媒を用いるのが好適である。
放電電極22は、高電圧の印加に伴う放電により排ガス中のPMを帯電させるために設置されている。ハニカム構造体24はセラミックス材料からなり、具体的にはコーディエライトやSiC(炭化珪素)等を用いるのが好適である。ハニカム構造体24は、排ガスの流れ方向に沿って形成された多数の互いに平行な隔壁を有し、これらの隔壁によって囲まれた空間は、それぞれ前後に連通した排ガス経路をなしている。
サイクロン捕集器30は、流入する気体によって生成される渦状の流れに伴って生じる遠心力によって気体中の粒子を捕捉する装置であり、図2および図3に示されるように、筒状の外装体31の内部に、下方に向かって縮径すると共に下端部が開口した分離筒32を有する。分離筒32は、その上端部分にその接線方向に向けて設置された筒状の入口管32aを有する。分離筒32の外周には、外装体31の内部を上下に区画する板状のセパレータ31a,31bが設けられている。外装体31の底面には、凹状のPM収容部33が形成されている。
PM収容部33の表面、すなわち外装体31の底面には、触媒物質が担持されている。触媒物質としては、Pt・Pdなどの貴金属、pt担持ジルコニア、ag担持ジルコニア、またはO3の使用に適したMnO、Fe、NiO等を用いることができる。
サイクロン捕集器30の入口部分には、流速制御弁34が設置されている。流速制御弁34は、排気通路12の実質的な断面積(すなわち、体積流量を流速で除した値)を変更可能である。流速制御弁34は、図4ないし図6に示されるフラップ状の弁体34aを有し、弁体34aは、略円盤状であって端部が下流側に屈曲した本体35と、この本体35の上流側の面に固定された先端下向きの偏向板36を有する。本体35には、全閉時の最低流量を規定するための通孔35aが設けられている。弁体34aはステップモータ37によって、軸35bの周りで旋回方向に駆動され、その開度はECU25によって制御される。
サイクロン捕集器30のPM収容部33に酸化剤を供給するために、オゾン発生器60が設置されている。オゾン発生器60は、概ね円筒形の容器と、容器の内部に配置された概ね円筒形の外周電極と、外周電極の長手方向軸心上に位置するように挿通された細径棒状の中心電極と、処理された気体を吐出するためのポンプとを有する。オゾン発生器60は、その外部から取り込まれた外気を、高電圧の印加に伴う放電によりラジカル化し、Oを生成させるものである。オゾン発生器60の吐出側は、オゾン供給管61を介して、サイクロン捕集器30の外装体に接続されている。
NOx触媒40としては、選択還元触媒(SCR)を用いることができる。選択還元触媒は、排ガス中のNOに対して還元剤を添加してガス混合物を形成し、このガス混合物によりNOxをNに転化させるものである。選択還元触媒には、酸化ガリウム−アルミナ触媒を用いることができる。還元剤としては、アンモニア・尿素のほか、HCを含んだ燃料(軽油)を用いることができる。
酸化触媒50は、HC、CO、NOxなどの物質を処理してH2O、CO2、N2等にする触媒装置であり、本実施形態ではいわゆるスイーパとして用いられる。酸化触媒50の触媒物質としては、例えばPt/CeO、Mn/CeO、Fe/CeO、Ni/CeO、Cu/CeO等を用いることができる。
放電電極22に対して高電圧を印加するための高電圧電源23は、インバータ回路・トランス・整流用のダイオード等を含む。高電圧電源23には、これに給電するための直流電源(不図示)、例えば車載のバッテリが接続されている。
装置全体を制御する電子制御ユニット(以下ECUという)25は、図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポートおよび不揮発性メモリ等を含むものである。ECU25の入力ポートには、エンジン10のクランク軸の近傍に設置されたクランク角センサ41、スロットル弁の近傍に設けられたスロットル開度センサ42、吸気側に設けられたエアフローメータ43、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ44等の各種センサ類がA/D変換器を介して接続されている。ECU25では、エンジン10の状態を示すこれらの検出信号に基づいて夫々の値が算出され、後述のとおり処理される。
ECU25の出力ポートには、上述した高電圧電源23に加え、流速制御弁34を駆動するためのステップモータ37と、オゾン発生器60とがD/A変換器および駆動回路を介して接続されている。
ECU25のROMには、エンジン10の燃料噴射量やバルブタイミング等を制御するための各種の制御プログラムと共に、各種の関数や基準値が予め格納されている。ECU25のROMには、放電電極22の電圧値を設定するための放電電圧マップ、流速制御弁34の開度を設定するための流速制御弁開度マップ、およびオゾン発生器60によるオゾン供給量を設定するためのオゾン供給量マップが予め格納されている。
放電電圧マップは、例えばエンジン回転数、燃料噴射量、吸入空気量、エンジン水温およびバルブタイミングなどのエンジン運転条件に基づいて算出されるPM発生量と、放電電極22の目標電圧値とが互いに関連付けられたものであり、同マップをPM発生量によって参照することにより、放電電極22の最適な電圧値が算出できるようにされている。同マップでは、PM発生量が大きいときほど放電電極22の目標開度が大きくなるように設定されている。オゾン供給量マップは、PM発生量と、オゾン発生器60の目標電圧値およびポンプ速度とが互いに関連付けられたものであり、同マップをPM発生量によって参照することにより、最適なオゾン発生器60の目標電圧値およびポンプ速度が算出できるようにされている。同マップでは、PM発生量が大きいときほど目標電圧値およびポンプ速度が大きくなるように設定されている。
流速制御弁開度マップは、例えばエンジン回転数、燃料噴射量および吸入空気量などのエンジン運転条件に基づいて算出される排ガス流量と、流速制御弁34の目標開度とが互いに関連付けられたものであり、同マップを排ガス流量によって参照することにより、流速制御弁34の最適な目標開度が算出できるようにされている。図7に示されるように、同マップでは、排ガス流量が大きいときほど流速制御弁34の目標開度が大きくなるように(すなわち、排気通路の断面積が漸増するように)設定されている。なお、流速制御弁34の目標開度を算出するために、エンジン水温、排気温度などの他のパラメータを考慮してもよい。
またECU25は、高電圧電源23のインバータ回路を駆動するための駆動パルス信号(ゲート信号)や電圧指示信号を算出し出力する。高電圧電源23では、直流電源からの直流電圧がインバータ回路によって交流電圧に変換され、トランスによって昇圧させられると共にダイオードにより整流されて出力され、これにより放電電極22に電圧が印加されることになる。
以上のとおり構成された本実施形態の動作について、以下に説明する。本実施形態におけるECU25では、各センサの検出値に基づいて、上述した各マップによって放電電極22、オゾン発生器60、および流速制御弁34の制御目標値が算出され、ECU25の制御出力により、これら各装置が制御目標値に一致するように制御される。
三元触媒20によって処理されたPMを含む排ガスが放電電極22の近傍に到達すると、そこで放電電極22からの放電によって排ガス中のPMが帯電させられ、静電気力によってハニカム構造体24に吸着されて、その隔壁表面や前端面に一時的に保持される。ハニカム構造体24に堆積したPMは、粒径が増大すると流体抵抗が増すため、排ガス流によって保持手段から引き離され、サイクロン捕集器30に供給される。そしてPMの粒径が吸着の際に増大させられているため、サイクロン捕集器30による捕集が促進されることになる。
サイクロン捕集器30の入口部分に設けられている流速制御弁34は、ECU25によって制御され、排ガス流量にほぼ比例して流路の実質的な断面積(すなわち、体積流量を流速で除した値)が変更される。その結果、排ガス流量が低い場合には流路の断面積が狭くされ、サイクロン捕集器30の分離筒32内における排ガスの流速の低下が抑制される。
サイクロン捕集器30の入口管32aから分離筒32内に導入された排ガスは、自由渦流を形成して、図3に示される下降旋回流(矢印a)となり、その遠心力により排ガス中のPMは分離筒32の内壁に沿って自然落下(矢印b)して、PM収容部33に収容される。また、PMが分離した後の清浄ガスは、分離筒32の途中で発生する上昇流(矢印c)によって、排出筒32bを通ってサイクロン捕集器30から出て、下流側へと排出される。
サイクロン捕集器30から排出された排ガスは、NOx触媒40および酸化触媒50を経て外部に排出されることになる。
以上のとおり、本実施形態では、PMの粒径を増大させるためにPM自体を帯電させるので、粒子凝縮のための特別な媒体を用いることなしに、多様な運転条件に対応することが可能になる。
また、本実施形態では、エンジン10の状態を示す所定の物理量に基づいて、ECU25によって放電電極22を制御するので、エンジン10の状態に応じた適切な運転を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、流速制御弁34によって、サイクロン捕集器30に流入する排ガスの流速を変更するので、サイクロン捕集器30による捕集に適した流速にすることにより、排ガス流量が低い低回転時にもサイクロン捕集器30内における十分な遠心力を得ることができる。
また本実施形態では、排ガスの温度および流速のうち少なくともいずれかに基づいて、ECU25が流速制御弁34を制御するので、排ガスの状態に応じた適切な運転を行うことが可能になる。
また本実施形態では、流速制御弁34が、排気通路12内の排ガスの流量が大きいときほど排気通路12の断面積を漸増させるので、サイクロン捕集器30に供給される排ガスの流速を捕集に適した速度にすることが可能になる。
また本実施形態では、酸化剤としてのオゾンの作用によって、サイクロン捕集器30に捕集されたPMの酸化を促進できる。
また本実施形態では、流速制御弁34の上流側の側面に、先端が下向きの偏向板36を設けたので、分離筒32内の旋回流を促進できる。
なお、上記実施形態では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。例えば、放電電極22の電圧値、流速制御弁34の開度、およびオゾン発生器60によるオゾン供給量を設定するための入力変数は上記に例示したものに限られない。また、上記実施形態では放電電極22への印加電圧を可変としたが、固定値としてもよい。
また、上記実施形態では、流速制御弁34の開度をエンジン運転条件に基づいてECU5によって制御することとしたが、流速制御弁は、例えばバネなどの弾性体によって常時付勢されたものであってもよい。この場合には、流速制御弁は上流側に向けて常時付勢され、且つ排ガス流により下流側に向けて開くように設置することにより、排ガス流量に概ね比例した開度を実現することが可能になる。
また、上記実施形態では、サイクロン捕集器30のPM収容部33の表面、すなわち外装体31の底面に触媒物質を担持させたが、このような構成に代えて、またはこのような構成に加えて、図8に示されるように、サイクロン捕集器30における分離筒32の下端部と、PM収容部33との間に、触媒物質を担持させたハニカム構造体51を配置してもよい。この場合の好適な触媒物質は上記実施形態のものと同様である。このような構成によれば、さらに好適に排ガスを浄化でき、また粒子状物質の酸化温度を低減することが可能になる上、サイクロン捕集器30よりも後段の触媒装置における触媒量を抑制することができる。なお、このように触媒物質を担持させたハニカム構造体51を設置する構成に代えて、ハニカム構造体51を用いずに、外装体31の内壁面であって分離筒32の下端部とPM収容部33との間の領域に、触媒物質を担持させてもよい。
また、上記実施形態においてはオゾン供給管61を外装体31に固定し、PM収容部33に向けてオゾンを供給するようにしたが、このような構成に代えて、図9に示される変形例のサイクロン捕集器130のように、オゾン供給管61を分離筒32に固定し、分離筒32内に向けてオゾンを供給するようにしてもよい。また、図10に示されるように、オゾン供給管61を分離筒32の接線方向に向けて設置するのが好適である。この場合には、オゾンが分離筒32の内周面に沿って流れることが期待できるため、PMおよび排ガス中の他の物質の酸化を促進することができ、また分離筒32外であるPM収容部33にオゾンを供給する場合に比べ、PM収容部33内の気圧の上昇に伴うPM捕集率の低下を抑制することができる。
また、サイクロン捕集器のPM収容部33にある程度の量のPMが溜まると、帯電した電荷によってPMが互いに反発し、分離筒32から落下してきたPMが外装体31内で沈降せず、雲状に滞留するという現象が生じうる。このような現象を抑制するためには、図9に示されるように、PM収容部33の近傍に、帯電除去手段としての導電性スクリーン70を設置してもよい。
導電性スクリーン70は、図11および図12に示されるように、環状の外枠71と、その内部に配置された導電性網体72とを有する。外枠71の上面および下面には、概ね半球形の多数の突起73が設置されている。外枠71、導電性網体72および突起73は、いずれもステンレス鋼などの導電体からなる。図13に示されるように、外装体131は上下に分割可能とされており、上部131aのフランジ132aと、下部131bのフランジ132bとが、不図示のボルトによって締結されている。両フランジ132a,132bの間にリング133が挟まれて固定されている。導電性スクリーン70は、リング133と下部131bとの間に、所定の隙間を介して収容されており、これによって外装体131に遊動可能に保持されている。
このような構成によれば、分離筒32から落下してきたPMが導電性スクリーン70に接触することで除電され、外装体31内で雲状に滞留するという現象を抑制することができる。また、導電性スクリーン70を外装体131内で遊動可能に保持したので、走行中やエンジン運転中の振動に伴う導電性スクリーン70の振動により、導電性スクリーン70上のPMの堆積を抑制することができる。なお、導電性スクリーン70を振動させるためにモータやソレノイドなどのアクチュエータを設置し、これを適宜のタイミングで駆動してもよい。
また、図14に示されるように、サイクロン捕集器230は、単一の外装体231内に複数の分離筒232を有していてもよい。
また、図15に示されるように、サイクロン捕集器330は、消音器331の内部に形成されていてもよい。
また、帯電手段・保持手段およびサイクロン捕集器の組合せが設置される排気経路中の位置は上記実施形態のものに限られず、例えば図16に示されるように、NOx触媒40よりも下流側であってもよい。この場合におけるサイクロン捕集器430の構成は、上記各変形例のいずれであってもよい。
また、上記実施形態では帯電手段として放電電極22を利用したが、本発明では排ガス流を利用した摩擦によりPMの帯電を促進するための帯電性部材など、PM自体の帯電を促進する構成であれば他の各種の帯電手段を利用可能である。また、オゾンを外気から生成する構成に代えて、排ガスから生成する構成や、タンクから供給する構成としてもよい。また、上記実施形態では放電電極22に対し直流の高電圧を印加することとしたが、放電電極22に対する印加電圧の種類や波形は、交番状のパルスなど任意のものを採用することができる。また、三元触媒および選択還元触媒の種類も、上記実施形態に挙げたもののほか他の各種の公知のものを広く利用でき、そのような変形も本発明の範疇に属するものである。
本発明の実施形態の排ガス浄化装置を示す概略構成図である。 サイクロン捕集器を示す概略平面図である。 サイクロン捕集器を示す概略側面図である。 サイクロン捕集器の流速制御弁を示す概略平面図である。 流速制御弁を示す平面図である。 流速制御弁を示す正面図である。 流速制御弁開度マップの設定例を示すグラフである。 サイクロン捕集器の変形例の要部を示す概略側面図である。 サイクロン捕集器の別の変形例を示す概略側面図である。 図9のサイクロン捕集器の要部を示す平面断面図である。 導電性スクリーンを示す平面図である。 導電性スクリーンを示す一部切欠した側面図である。 導電性スクリーンの設置状態の要部を示す一部切欠した側面図である。 サイクロン捕集器の変形例であって、単一の外装体内に複数の分離筒を有するものを示す概略斜視図である。 サイクロン捕集器の変形例であって、消音器の内部に形成されたものを示す概略側面図である。 帯電手段・保持手段およびサイクロン捕集器の組合せをNOx触媒よりも下流側に設置した変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 排ガス処理装置
10 エンジン
12 排気通路
22 放電電極
23 高電圧電源
24 ハニカム構造体
25 ECU
30,130,230,330,430 サイクロン捕集器
32,232 離筒
34 流速制御弁
37 ステップモータ

Claims (10)

  1. エンジンからの排気通路にサイクロン捕集器が設置されている排ガス浄化装置であって、
    前記サイクロン捕集器よりも上流側の前記排気通路中に、排ガス中の粒子状物質を帯電させるための帯電手段と、排ガス中の粒子状物質を吸着して一時的に保持するための保持手段と、を備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排ガス浄化装置であって、
    前記エンジンの状態を示す所定の物理量に基づいて、前記帯電手段を制御する制御手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  3. 請求項1または2に記載の排ガス浄化装置であって、
    前記サイクロン捕集器に流入する排ガスの流速を変更する流速変更手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  4. 請求項3に記載の排ガス制御装置であって、
    排ガスの温度および流速のうち少なくともいずれかに基づいて、前記流速変更手段を制御する流速制御手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  5. 請求項4に記載の排ガス浄化装置であって、
    前記流速変更手段は、前記排気通路の断面積を変更可能であり、
    前記流速制御手段は、排ガスの流量に基づいて前記流速変更手段を制御し、且つ排ガスの流量が大きいときほど前記排気通路の断面積を漸増させることを特徴とする排ガス浄化装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の排ガス浄化装置であって、
    前記サイクロン捕集器に酸化剤を供給する酸化剤供給手段を更に備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  7. 請求項6に記載の排ガス浄化装置であって、
    前記サイクロン捕集器における分離筒の下端部と、前記サイクロン捕集器における粒子状物質収容部との間に、触媒物質を配置したことを特徴とする排ガス浄化装置。
  8. 請求項6または7に記載の排ガス浄化装置であって、
    前記酸化剤供給手段は、前記サイクロン捕集器における分離筒の内側に連通する供給管を備え、当該供給管は、前記分離筒における流れ方向と同方向に向けられて設置されていることを特徴とする排ガス浄化装置。
  9. 請求項6ないし8のいずれかに記載の排ガス浄化装置であって、
    前記粒子状物質収容部の近傍に、帯電除去手段をさらに備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  10. 請求項9に記載の排ガス浄化装置であって、
    前記帯電除去手段は導電体からなることを特徴とする排ガス浄化装置。
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