JP2007177757A - 可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】斜板角度の検出精度を高め、圧縮機の信頼性を確保することのできる可変容量型回転斜板式圧縮機の提供にある。
【解決手段】ハウジング11内のピストン28に設けられた凹部28aに一対のシュー29を収容し、該シュー29を介してピストン28と斜板22とを連結し、斜板22の傾斜角を制御して、ピストン28のストロークを変化させるように構成した可変容量型回転斜板式圧縮機10において、磁性体材料で形成された斜板22の外周部に設けられた磁石35と、該磁石35と対向してハウジング11に設けられ、磁石35の磁力を検出する磁気センサ36とを備えている。そして、斜板22の外周面22bに斜板22の外周面22bの径よりも小径となる磁石取り付け部22cを形成し、該磁石取り付け部22cに磁石35を磁石35の一部を突出させた状態で、且つ磁石35が斜板22の仮想外周円22e内に収まるように取り付けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】ハウジング11内のピストン28に設けられた凹部28aに一対のシュー29を収容し、該シュー29を介してピストン28と斜板22とを連結し、斜板22の傾斜角を制御して、ピストン28のストロークを変化させるように構成した可変容量型回転斜板式圧縮機10において、磁性体材料で形成された斜板22の外周部に設けられた磁石35と、該磁石35と対向してハウジング11に設けられ、磁石35の磁力を検出する磁気センサ36とを備えている。そして、斜板22の外周面22bに斜板22の外周面22bの径よりも小径となる磁石取り付け部22cを形成し、該磁石取り付け部22cに磁石35を磁石35の一部を突出させた状態で、且つ磁石35が斜板22の仮想外周円22e内に収まるように取り付けられている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、例えば、車両空調設備に用いられる可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出に関する。
一般的に、車両空調設備等に用いられる圧縮機として、吐出容量を可変制御することができる可変容量型圧縮機(以下、単に「圧縮機」と呼ぶ)が知られている。
特許文献1で開示された従来技術では、ワッブル式の圧縮機が開示されクランク室6内に駆動軸7が回転可能に支持されており、駆動軸7には回転保持部材28が嵌着され、該回転保持部材28には揺動板取付部材27がリンク連結されている。この揺動板取付部材27には、軸受を介して揺動板41が相対回転可能に支持されており、シリンダブロック2内の駆動軸7の周辺に設けられたシリンダ8内のピストン9と揺動板41とは、ピストンロッド49によって回動自在に連結されている。従って、駆動軸7の回転運動が揺動板取付部材27を介して揺動板41の軸線方向の往復揺動運動に変換されることにより、ピストン9がシリンダ8内を往復摺動し、冷媒ガスの吸入、圧縮作用を行うようになっている。
特許文献1で開示された従来技術では、ワッブル式の圧縮機が開示されクランク室6内に駆動軸7が回転可能に支持されており、駆動軸7には回転保持部材28が嵌着され、該回転保持部材28には揺動板取付部材27がリンク連結されている。この揺動板取付部材27には、軸受を介して揺動板41が相対回転可能に支持されており、シリンダブロック2内の駆動軸7の周辺に設けられたシリンダ8内のピストン9と揺動板41とは、ピストンロッド49によって回動自在に連結されている。従って、駆動軸7の回転運動が揺動板取付部材27を介して揺動板41の軸線方向の往復揺動運動に変換されることにより、ピストン9がシリンダ8内を往復摺動し、冷媒ガスの吸入、圧縮作用を行うようになっている。
そして、揺動板41の外周部の所定位置に被検出体としてのピン45(磁石)が外周方向に突出するように固着されており、ハウジング1の周壁の揺動板41の揺動に伴うピン45の通過位置には、電磁誘導型検出器48がその検出部48aを対向させて配設されている。電磁誘導型検出器48は、前記ピン45が検出部48aを通過する毎に磁束変化を検出し信号パルスを発生する。コントロールユニット19は入力された信号パルスより、ピン45が電磁誘導型検出器48の左側に存在する時間と、右側に存在する時間とを検出し、その検出信号を基に揺動板41の傾斜角、従って圧縮機の吐出容量が算出される。
特開昭62−218670号公報(第2〜5頁、図1)
しかし、ピストンと斜板とをシューを介して連結しシューと摺接する斜板の摺動部が、駆動軸の回転と同期回転するタイプの斜板式圧縮機においては、駆動軸の1回転につき信号パルスの発生は1回となるため、上記特許文献1で開示された技術を採用することはできない。仮にこのタイプの斜板式圧縮機において容量を検出しようとすれば、被検出体を斜板の外周に設け、更に検出器をハウジングに複数設けるか、若しくはハウジングに検出器を1つ設け、検出器と被検出体との距離に応じた磁束の変化により斜板の位置を読み取る方法が考えられる。
その場合に、特許文献1でも開示されているように、斜板の外周から被検出体を外周方向に突出させることにより、検出器の検出位置における磁束密度を大きくする手段が考えられる。しかし、シューと摺接する斜板の摺動部が駆動軸の回転と同期回転していることにより、被検出体がピストンの凹部と接触する恐れが生じてしまう。
この問題を対策する為に、被検出体を斜板の外周面内に埋め込んで被検出体がピストンの凹部と接触しないようにする方策が考えられる。しかし、被検出体と検出器との間の距離が遠くなることにより、検出器の検出位置における磁束密度が減少し、検出精度が落ちてしまい、被検出体の磁力を大きくしたり、検出器の検出感度を上げる必要が生じてしまう。
この問題を対策する為に、被検出体を斜板の外周面内に埋め込んで被検出体がピストンの凹部と接触しないようにする方策が考えられる。しかし、被検出体と検出器との間の距離が遠くなることにより、検出器の検出位置における磁束密度が減少し、検出精度が落ちてしまい、被検出体の磁力を大きくしたり、検出器の検出感度を上げる必要が生じてしまう。
又、斜板に鉄系金属等の磁性体材料を使用している場合には、被検出体による磁力線分布が変化し、被検出体から発する磁力線が周辺の斜板の方により多く流れることにより、検出器の検出位置における磁束密度が減少し、更に検出精度が落ちてしまう問題がある。
又、被検出体とピストンの凹部との接触の問題を対策するために、被検出体と接触するピストンの凹部の肉厚を削る方策が考えられる。しかし、これはピストンの凹部の強度低下を招き、ピストンの往復運動時にピストンの凹部への応力集中によりピストン凹部が破損してしまう恐れが生じ、信頼性確保の点で問題がある。
又、被検出体とピストンの凹部との接触の問題を対策するために、被検出体と接触するピストンの凹部の肉厚を削る方策が考えられる。しかし、これはピストンの凹部の強度低下を招き、ピストンの往復運動時にピストンの凹部への応力集中によりピストン凹部が破損してしまう恐れが生じ、信頼性確保の点で問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、斜板角度の検出精度を高め、圧縮機の信頼性を確保することのできる可変容量型回転斜板式圧縮機の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジング内のピストンに設けられた凹部に一対のシューを収容し、該シューを介して前記ピストンと斜板とを連結し、前記斜板の前記シューと摺接する摺動部を、駆動軸の回転に同期して回転可能に設け、前記駆動軸の回転に伴い前記駆動軸と同期回転しつつ、前記駆動軸の軸線方向に揺動運動を行う前記斜板の傾斜角を制御して、前記ピストンのストロークを変化させるように構成した可変容量型回転斜板式圧縮機において、磁性体材料で形成された前記斜板の外周部に設けられた磁石と、該磁石と対向して前記ハウジングに設けられ、前記磁石の磁力を検出する磁気センサとを備え、前記斜板の外周面に前記斜板の外周面の径よりも小径となる磁石取り付け部を形成し、該磁石取り付け部に前記磁石を前記磁石の一部を突出させた状態で、且つ前記磁石が前記斜板の仮想外周円内に収まるように取り付けられたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、磁石が斜板の仮想外周円内に収まるように取り付けられているので、シューと摺接する斜板の摺動部が駆動軸の回転と同期回転しても磁石がシューを収容されたピストンの凹部と接触する事はなく、ピストンの凹部の肉厚を削る必要がない。これにより、ピストンの強度と信頼性の確保が可能となる。
又、磁石が斜板の外周面の径よりも小径となる磁石取り付け部に、磁石の一部を突出させた状態で取り付けられているので、磁石から発する磁力線は、磁性体材料より形成されている斜板の方へ流れる量が減少し、磁気センサの検出位置における磁束密度を上昇させることができる。従って、磁石の磁力を大きくしたり、磁気センサの検出感度を上げることなく、磁気センサによる検出精度を高めることができる。
請求項1記載の発明によれば、磁石が斜板の仮想外周円内に収まるように取り付けられているので、シューと摺接する斜板の摺動部が駆動軸の回転と同期回転しても磁石がシューを収容されたピストンの凹部と接触する事はなく、ピストンの凹部の肉厚を削る必要がない。これにより、ピストンの強度と信頼性の確保が可能となる。
又、磁石が斜板の外周面の径よりも小径となる磁石取り付け部に、磁石の一部を突出させた状態で取り付けられているので、磁石から発する磁力線は、磁性体材料より形成されている斜板の方へ流れる量が減少し、磁気センサの検出位置における磁束密度を上昇させることができる。従って、磁石の磁力を大きくしたり、磁気センサの検出感度を上げることなく、磁気センサによる検出精度を高めることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出装置において、前記磁石取り付け部は、前記斜板の外周面の一部に平面で形成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、磁石取り付け部は、斜板の外周面の一部に平面で形成されているので、円形の斜板の一部を直線状に削除すれば良く、加工が簡単であり製造工数を削減できる。
請求項2記載の発明によれば、磁石取り付け部は、斜板の外周面の一部に平面で形成されているので、円形の斜板の一部を直線状に削除すれば良く、加工が簡単であり製造工数を削減できる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出装置において、前記磁石取り付け部は、前記斜板の外周面の一部に曲面で形成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、磁石取り付け部は、斜板の外周面の一部に曲面で形成されているので、磁石の周囲のみを削除することにより磁石を突出させることができ、斜板よりの削除部分を少なくできる。
請求項3記載の発明によれば、磁石取り付け部は、斜板の外周面の一部に曲面で形成されているので、磁石の周囲のみを削除することにより磁石を突出させることができ、斜板よりの削除部分を少なくできる。
この発明によれば、斜板外周面への磁石の取り付け方を工夫することにより、検出位置における磁束密度を高めることができ、斜板角度の検出精度の向上と圧縮機の信頼性確保を図れる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る可変容量型回転斜板式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と呼ぶ)の容量検出装置を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示す圧縮機10には、圧縮機10の外殻であるハウジング11が形成されているが、このハウジング11は、複数のシリンダボア12aが形成されたシリンダブロック12と、そのシリンダブロック12の前部側に接合されるフロントハウジング13と、シリンダブロック12の後部側に接合されるリヤハウジング14とから構成されている。
そして、フロントハウジング13からリヤハウジング14まで通される通しボルト15の前後方向の締め付けにより、フロントハウジング13、シリンダブロック12及びリヤハウジング14が一体的に固定され、ハウジング11が形成される。
以下、第1の実施形態に係る可変容量型回転斜板式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と呼ぶ)の容量検出装置を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示す圧縮機10には、圧縮機10の外殻であるハウジング11が形成されているが、このハウジング11は、複数のシリンダボア12aが形成されたシリンダブロック12と、そのシリンダブロック12の前部側に接合されるフロントハウジング13と、シリンダブロック12の後部側に接合されるリヤハウジング14とから構成されている。
そして、フロントハウジング13からリヤハウジング14まで通される通しボルト15の前後方向の締め付けにより、フロントハウジング13、シリンダブロック12及びリヤハウジング14が一体的に固定され、ハウジング11が形成される。
フロントハウジング13には、クランク室16が後部側をシリンダブロック12により閉鎖した状態にて形成されている。
そして、回転自在の駆動軸17がそのクランク室16の中央付近を貫通するように備えられており、この駆動軸17はフロントハウジング13に設けられるラジアル軸受18と、シリンダブロック12に設けられる別のラジアル軸受19により支持されている。
この駆動軸17の前部を支持するラジアル軸受18の前方に、駆動軸17の周面に渡って摺接する軸封機構20が備えられている。又、この実施形態における駆動軸17の前端は、図示しない動力伝達機構を介して外部駆動源に連結されている。
そして、回転自在の駆動軸17がそのクランク室16の中央付近を貫通するように備えられており、この駆動軸17はフロントハウジング13に設けられるラジアル軸受18と、シリンダブロック12に設けられる別のラジアル軸受19により支持されている。
この駆動軸17の前部を支持するラジアル軸受18の前方に、駆動軸17の周面に渡って摺接する軸封機構20が備えられている。又、この実施形態における駆動軸17の前端は、図示しない動力伝達機構を介して外部駆動源に連結されている。
前記クランク室16における駆動軸17には、ラグプレート21が一体回転可能に固着されている。
ラグプレート21の後方における駆動軸17には、容量変更機構を構成している斜板22が駆動軸17の軸線方向へスライド可能及び傾動可能に支持されている。
斜板22とラグプレート21との間にはヒンジ機構23が介在され、このヒンジ機構23を介して斜板22がラグプレート21及び駆動軸17に対して、同期回転可能及び傾動可能に連結されている。
ラグプレート21の後方における駆動軸17には、容量変更機構を構成している斜板22が駆動軸17の軸線方向へスライド可能及び傾動可能に支持されている。
斜板22とラグプレート21との間にはヒンジ機構23が介在され、このヒンジ機構23を介して斜板22がラグプレート21及び駆動軸17に対して、同期回転可能及び傾動可能に連結されている。
駆動軸17におけるラグプレート21と斜板22との間にはコイルスプリング24が巻装されているほか、コイルスプリング24の押圧により後方へ付勢される摺動自在の筒状体25が駆動軸17に嵌挿されている。
斜板22は、コイルスプリング24の付勢力を受けた筒状体25により常に後方、すなわち、斜板22の傾斜角度が減少する方向へ向けて押圧される。尚、斜板22の傾斜角度とは、ここでは駆動軸17と直交する面と斜板22の面により成す角度を意味している。
斜板22は、コイルスプリング24の付勢力を受けた筒状体25により常に後方、すなわち、斜板22の傾斜角度が減少する方向へ向けて押圧される。尚、斜板22の傾斜角度とは、ここでは駆動軸17と直交する面と斜板22の面により成す角度を意味している。
斜板22の前部にはストッパ部22aが突設されており、このストッパ部22aがラグプレート21に当接することにより、斜板22の最大傾斜角位置が規制されるようになっている。斜板22の後方における駆動軸17には止め輪26が取り付けられ、この止め輪26の前方においてコイルスプリング27が駆動軸17に巻装されている。このコイルスプリング27の前部に当接することにより斜板22の最小傾斜角位置が規制されるようになっている。図1において、実線で示す斜板22は最大傾斜角位置にあり、仮想線で示す
斜板22は最小傾斜角位置にある。
鉄系金属等の磁性体材料で形成された斜板22の外周部には、磁石35が取り付けられており、これに対向するシリンダブロック12のシリンダ周壁12bには複数の磁気センサ36が取り付けられているが、これについては後で詳述する。
斜板22は最小傾斜角位置にある。
鉄系金属等の磁性体材料で形成された斜板22の外周部には、磁石35が取り付けられており、これに対向するシリンダブロック12のシリンダ周壁12bには複数の磁気センサ36が取り付けられているが、これについては後で詳述する。
前記シリンダブロック12の各シリンダボア12a(本実施例では5個)には、片頭型のピストン28がそれぞれ往復移動可能に収容され、これらのピストン28の首部には凹部28aが形成されている。このピストン28の凹部28aには、一対のシュー29が収容され、一対のシュー29の間に斜板22の外周部が摺接可能に係留されている。斜板22のシュー29と摺接する摺動部は、駆動軸17の回転に同期して回転可能に設けられている。
そして、駆動軸17の回転に伴い斜板22が駆動軸17と同期回転しつつ、駆動軸17の軸線方向に揺動運動される時、シュー29を介して各ピストン28が前後方向に往復移動される。
そして、駆動軸17の回転に伴い斜板22が駆動軸17と同期回転しつつ、駆動軸17の軸線方向に揺動運動される時、シュー29を介して各ピストン28が前後方向に往復移動される。
一方、図1に示されるように、リヤハウジング14の前部側とシリンダブロック12の後部側は、バルブプレート31を介在させて接合されている。
リヤハウジング14内の中心側には吸入室32が形成されており、リヤハウジング14内の外周側には吐出室33が形成されている。吸入室32及び吐出室33は、バルブプレート31に設けられている吸入ポート31a及び吐出ポート31bによりシリンダボア12a内の圧縮室30とそれぞれ連通されている。
ところで、各ピストン28が上死点位置より下死点位置へ移動する時に、吸入室32内の冷媒ガスは吸入ポート31aを介してシリンダボア12a内の圧縮室30に吸入される。圧縮室30内に吸入された冷媒ガスは、ピストン28の下死点位置より上死点位置への移動により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート31bを介して吐出室33へ吐出される。
リヤハウジング14内の中心側には吸入室32が形成されており、リヤハウジング14内の外周側には吐出室33が形成されている。吸入室32及び吐出室33は、バルブプレート31に設けられている吸入ポート31a及び吐出ポート31bによりシリンダボア12a内の圧縮室30とそれぞれ連通されている。
ところで、各ピストン28が上死点位置より下死点位置へ移動する時に、吸入室32内の冷媒ガスは吸入ポート31aを介してシリンダボア12a内の圧縮室30に吸入される。圧縮室30内に吸入された冷媒ガスは、ピストン28の下死点位置より上死点位置への移動により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート31bを介して吐出室33へ吐出される。
尚、この圧縮機10では、斜板22の傾斜角度を変更させてピストン28のストローク即ち圧縮機10の吐出容量を調整するために、リヤハウジング14に容量制御弁34が配設されている。
そして、この容量制御弁34は、吐出室33とクランク室16とを連通する給気通路(図示せず)の途中に配置されている。
この容量制御弁34の弁開度の調整を介して吐出室33からクランク室16に導入される高圧の冷媒ガスの導入量と、クランク室16と吸入室32とを連通させる抽気通路(図示せず)を通じてクランク室16から吸入室32へ導出させる冷媒ガスの導出量とのバランスにより、クランク室16内の圧力が決定される。
これにより、ピストン28を挟んだクランク室16内と圧縮室30内の圧力の差が変更されて、斜板22の傾斜角度が変更される。
そして、この容量制御弁34は、吐出室33とクランク室16とを連通する給気通路(図示せず)の途中に配置されている。
この容量制御弁34の弁開度の調整を介して吐出室33からクランク室16に導入される高圧の冷媒ガスの導入量と、クランク室16と吸入室32とを連通させる抽気通路(図示せず)を通じてクランク室16から吸入室32へ導出させる冷媒ガスの導出量とのバランスにより、クランク室16内の圧力が決定される。
これにより、ピストン28を挟んだクランク室16内と圧縮室30内の圧力の差が変更されて、斜板22の傾斜角度が変更される。
図2及び図3に示されるように、斜板22の下死点位置の斜板22の外周面22bには、斜板22の外周面22bの径よりも小径となる内側に退縮した磁石取り付け部22cが平面状に形成されている。この磁石取り付け部22cの中央部分には、磁石取り付け部22cより軸心線mに向けて有底丸孔22dが形成されており、この有底丸孔22dには永久磁石よりなる磁石35が、磁石35の一部を外周方向へh3だけ突出させた状態で、且つ磁石35が斜板22の仮想外周円22e内に収まるように取り付けられている。なお、仮想外周円22eとは、斜板22の外周面22bと同心・同径の円である。磁石35は、磁極N極を外周方向に向け、それとは逆極性の磁極S極を軸心線mの方向に向けて配置されている。
磁石取り付け部22cの軸心Oよりのストローク長f1は、一対のシュー29との摺接運動時において、斜板22がシュー29より脱落しない寸法に設定されている。
磁石取り付け部22cの軸心Oよりのストローク長f1は、一対のシュー29との摺接運動時において、斜板22がシュー29より脱落しない寸法に設定されている。
図2及び図4に示されるように、この磁石35に対向するシリンダブロック12のシリンダ周壁12bにおけるピストン28と通しボルト15の間であって、斜板22の最小傾斜角位置(図4で仮想線で示す)より最大傾斜角位置(図4で実線で示す)に到る対向領域に複数の貫通孔12cが軸心線mに平行に形成されており、この貫通孔12cには磁石35の磁束を検出するための複数の磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eがそれぞれ取り付けられている。
ここで、斜板22の最小傾斜角位置における磁石35に対向して磁気センサ36aが設けられ、最大傾斜角位置における磁石35に対向して磁気センサ36eが設けられ、その間の傾斜角に対応して磁気センサ36b、36c、36dがそれぞれ設けられている。
ここで、斜板22の最小傾斜角位置における磁石35に対向して磁気センサ36aが設けられ、最大傾斜角位置における磁石35に対向して磁気センサ36eが設けられ、その間の傾斜角に対応して磁気センサ36b、36c、36dがそれぞれ設けられている。
磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eとしては同一仕様のホール素子を使用しており、磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eは、感知した磁束密度を、磁気センサ36と接続された図示しない制御ユニットに送信する。磁石35、磁気センサ36及び制御ユニットにより圧縮機の容量検出装置が構成されている。制御ユニットは、それぞれの磁気センサ36の感知した磁束密度の大きさより、上記斜板22の磁石取り付け部22cに取り付けられた磁石35がどの位置にあるのかを検出する。
制御ユニットには、予めそれぞれの磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eに対応する斜板22の傾斜角の対応データ等が保管されており、制御ユニットは所定のプログラムに基づいて演算処理を行うことによって、検出対象の斜板22の傾斜角を算出し、圧縮機の吐出容量を得ることが可能となっている。
制御ユニットには、予めそれぞれの磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eに対応する斜板22の傾斜角の対応データ等が保管されており、制御ユニットは所定のプログラムに基づいて演算処理を行うことによって、検出対象の斜板22の傾斜角を算出し、圧縮機の吐出容量を得ることが可能となっている。
図5(a)は、本実施形態における磁石35による磁力線分布を示しており、磁石35を磁石取り付け部22cより外周方向にh3だけ突出させて取り付けることにより、磁性体材料で形成された斜板22の方へ流れる磁束の量が減少し、対向する位置にある磁気センサ36方向への磁束の量が増加する。ちなみに、図5(b)には、磁石35を突出させない場合の磁力線分布を示し、この場合には斜板22の方へ流れる磁束の量が増加し、対向する位置にある磁気センサ36方向への磁束の量が相対的に減少する。
図6に示すグラフは、磁気センサ36と磁石35の距離をgとし、磁石取り付け部22cよりの磁石35の突出量をhとし、磁気センサ36での検出出力(磁束密度)をvとした時の、hをパラメータとしてgとvとの関係をグラフに表したものである。特性曲線W1はh=h1の時の特性を表し、特性曲線W2はh=h2の時の特性を表し、特性曲線W3はh=h3の時の特性を表している。
尚、gとhの単位はmmで、vはvoltで表している。具体的には、h1=0mm、h2=0.5mm、h3=1.0mmとしている。又、斜板22の最小傾斜角位置におけるg=g0とし、最大傾斜角位置におけるg=g1とすれば、g0≦g≦g1の範囲内で変化することになる。(図4参照)
尚、gとhの単位はmmで、vはvoltで表している。具体的には、h1=0mm、h2=0.5mm、h3=1.0mmとしている。又、斜板22の最小傾斜角位置におけるg=g0とし、最大傾斜角位置におけるg=g1とすれば、g0≦g≦g1の範囲内で変化することになる。(図4参照)
ここで、g=g0及びg=g1の位置に軸に直角な線を引いて、それぞれの特性曲線W1、W2、W3との交点をそれぞれv10、v20、v30及びv11、v21、v31とすれば、v10<v20<v30、v11<v21<v31の関係がある。
磁石35の突出量hを大きくすればするほど、磁気センサ36での検出出力v即ち磁束密度は大きくなっている。
本実施形態では、磁石35の突出量h=h3としているので、特性曲線w3が本実施形態における特性を示しており、磁気センサ36と磁石35の距離gが、g0≦g≦g1の範囲内で変化するので、磁気センサ36での検出出力vは、v31≦v≦v30の範囲内の値をとることになる。
磁石35の突出量hを大きくすればするほど、磁気センサ36での検出出力v即ち磁束密度は大きくなっている。
本実施形態では、磁石35の突出量h=h3としているので、特性曲線w3が本実施形態における特性を示しており、磁気センサ36と磁石35の距離gが、g0≦g≦g1の範囲内で変化するので、磁気センサ36での検出出力vは、v31≦v≦v30の範囲内の値をとることになる。
次に、この実施形態に係る圧縮機10の動作について説明する。
駆動軸17の回転に伴い、斜板22は揺動回転運動を行い、斜板22と連結されたピストン28は、前後方向へ往復運動を行い、冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出を行う。
斜板22の傾斜角は、容量制御弁34によりピストン28を挟んだクランク室16内と圧縮室30内の圧力の差が変更されることにより制御されている。
ここで、斜板22がある傾斜角で回転運動を行っている場合を考える。斜板22の磁石取り付け部22cに取り付けられている磁石35が、斜板22の回転に伴い、シリンダ周壁12bに取り付けられている磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eの近傍を通過する時、各磁気センサ36は磁石35による磁束密度を検出する。
駆動軸17の回転に伴い、斜板22は揺動回転運動を行い、斜板22と連結されたピストン28は、前後方向へ往復運動を行い、冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出を行う。
斜板22の傾斜角は、容量制御弁34によりピストン28を挟んだクランク室16内と圧縮室30内の圧力の差が変更されることにより制御されている。
ここで、斜板22がある傾斜角で回転運動を行っている場合を考える。斜板22の磁石取り付け部22cに取り付けられている磁石35が、斜板22の回転に伴い、シリンダ周壁12bに取り付けられている磁気センサ36a、36b、36c、36d、36eの近傍を通過する時、各磁気センサ36は磁石35による磁束密度を検出する。
例えば、図4において、斜板22が最大傾斜角位置にあるとすると、この斜板22の磁石35に対向し、最も近接した位置にあるのは磁気センサ36eである。この時、磁気センサ36eと磁石35の距離g=g1で最も離れた位置にあるが、磁石35が磁石取り付け部22cより外周方向に突出させて取り付けられていることにより、検出位置における磁束密度が高くなり、磁気センサ36による検出を可能としている。
この場合には、磁気センサ36eによる検出出力が最も高くなり、磁気センサ36eの対向する位置に斜板22があることが検出され、制御ユニットは、この検出位置信号を基に所定のプログラムで演算処理を行い、斜板22の傾斜角を算出し出力を行う。
この場合には、磁気センサ36eによる検出出力が最も高くなり、磁気センサ36eの対向する位置に斜板22があることが検出され、制御ユニットは、この検出位置信号を基に所定のプログラムで演算処理を行い、斜板22の傾斜角を算出し出力を行う。
この実施形態に係る圧縮機によれば以下の効果を奏する。
(1)磁石35が斜板22の外周面22bの径よりも小径となる磁石取り付け部22cに、磁石35の一部を突出させた状態で取り付けられているので、磁石35から発する磁力線は、磁性体材料より形成されている斜板22の方へ流れる量が減少し、磁気センサ36の検出位置における磁石35による磁束密度を上昇させることができる。従って、磁石35の磁力を大きくしたり、磁気センサ36の検出感度を上げることなく、磁気センサ36による検出精度を高めることができ、斜板22の傾斜角を精度良く検出可能となる。
(2)磁石35が斜板22の仮想外周円22e内に収まるように取り付けられているので、斜板22が駆動軸17の周りを揺動回転運動しても磁石35がピストン28の凹部28aと接触する事はなく、ピストン28の凹部28aの肉厚を削る必要がない。これにより、ピストン28の強度と信頼性の確保が可能となる。
(3)磁石取り付け部22cは、斜板22の外周面22bの一部に平面で形成されているので、円形の斜板22の一部を直線状に削除すれば良く、加工が簡単であり製造工数を削減できる。
(4)磁石35と磁気センサ36を使用しているので取り扱いが簡単であり、又、シリンダ周壁12bに固定するだけで良いので、取り付けが簡単である。
(5)磁気センサ36は、シリンダブロック12のシリンダ周壁12bにおけるピストン28と通しボルト15の間に設けられており、間に障害物がないので、斜板22上の磁石35の磁束密度を精度良く検出可能である。
(1)磁石35が斜板22の外周面22bの径よりも小径となる磁石取り付け部22cに、磁石35の一部を突出させた状態で取り付けられているので、磁石35から発する磁力線は、磁性体材料より形成されている斜板22の方へ流れる量が減少し、磁気センサ36の検出位置における磁石35による磁束密度を上昇させることができる。従って、磁石35の磁力を大きくしたり、磁気センサ36の検出感度を上げることなく、磁気センサ36による検出精度を高めることができ、斜板22の傾斜角を精度良く検出可能となる。
(2)磁石35が斜板22の仮想外周円22e内に収まるように取り付けられているので、斜板22が駆動軸17の周りを揺動回転運動しても磁石35がピストン28の凹部28aと接触する事はなく、ピストン28の凹部28aの肉厚を削る必要がない。これにより、ピストン28の強度と信頼性の確保が可能となる。
(3)磁石取り付け部22cは、斜板22の外周面22bの一部に平面で形成されているので、円形の斜板22の一部を直線状に削除すれば良く、加工が簡単であり製造工数を削減できる。
(4)磁石35と磁気センサ36を使用しているので取り扱いが簡単であり、又、シリンダ周壁12bに固定するだけで良いので、取り付けが簡単である。
(5)磁気センサ36は、シリンダブロック12のシリンダ周壁12bにおけるピストン28と通しボルト15の間に設けられており、間に障害物がないので、斜板22上の磁石35の磁束密度を精度良く検出可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る可変容量型圧縮機を図7、図8に基づいて説明する。
この実施形態の圧縮機は、第1の実施形態における斜板22の磁石取り付け部22cの形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは、説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
次に、第2の実施形態に係る可変容量型圧縮機を図7、図8に基づいて説明する。
この実施形態の圧縮機は、第1の実施形態における斜板22の磁石取り付け部22cの形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは、説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図7に示されるように、斜板41の下死点位置の斜板41の外周面41bには、斜板41の外周面41bの径よりも小径となる内側に退縮した磁石取り付け部41cが曲面状の凹みで形成されている。この磁石取り付け部41cの中央部分には、磁石取り付け部41cより軸心線mに向けて有底丸孔41dが形成されており、この有底丸孔41dには永久磁石よりなる磁石35が、磁石35の一部を外周方向へiだけ突出させた状態で、且つ磁石35が斜板41の仮想外周円41e内に収まるように取り付けられている。磁石35は、磁極N極を外周方向に向け、それとは逆極性の磁極S極を軸心線mの方向に向けて配置されている。
磁石取り付け部41cの軸心Oよりのストローク長f2は、一対のシュー29との摺接運動時において、斜板22がシュー29より脱落しない寸法に設定されている。
磁石取り付け部41cの軸心Oよりのストローク長f2は、一対のシュー29との摺接運動時において、斜板22がシュー29より脱落しない寸法に設定されている。
図8には、磁石35による磁力線分布を示しており、磁石35を磁石取り付け部41cより外周方向にiだけ突出させて取り付けることにより、磁性体材料で形成された斜板41の方へ流れる磁束の量が減少し、対向する位置にある磁気センサ36方向への磁束の量が増加する。これは、磁気センサ36での検出位置における磁束密度を高める。
各磁気センサ36で検出された磁束密度は、検出信号として制御ユニットに送信され、制御ユニットはこの検出信号に基づき所定のプログラムで演算処理を行い、斜板41の傾斜角を算出し出力を行う。
各磁気センサ36で検出された磁束密度は、検出信号として制御ユニットに送信され、制御ユニットはこの検出信号に基づき所定のプログラムで演算処理を行い、斜板41の傾斜角を算出し出力を行う。
この実施形態に係る圧縮機によれば以下の効果を奏する。
尚、第1の実施形態における(4)、(5)の効果は同じであり、それ以外の効果を記載する。
(1)磁石35が斜板41の外周面41bの径よりも小径となる磁石取り付け部41cに、磁石35の一部をiだけ突出させた状態で取り付けられているので、磁石35から発する磁力線は、磁性体材料より形成されている斜板41の方へ流れる量が減少し、相対的に磁気センサ36方向への磁束が増えることにより、磁気センサ36の検出位置における磁石35による磁束密度を上昇させることができる。従って、磁石35の磁力を大きくしたり、磁気センサ36の検出感度を上げることなく、磁気センサ36による検出精度を高めることができ、斜板41の傾斜角を精度良く検出可能となる。
(2)磁石35が斜板41の仮想外周円41e内に収まるように取り付けられているので、斜板41が駆動軸17の周りを揺動回転運動しても磁石35がピストン28の凹部28aと接触する事はなく、ピストン28の凹部28aの肉厚を削る必要がない。これにより、ピストン28の強度と信頼性の確保が可能となる。
(3)磁石取り付け部41cは、斜板41の外周面41bの一部に曲面状の凹みで形成されているので、磁石35の周囲のみを削除することにより磁石35を磁石取り付け部41cよりiだけ突出させることができ、斜板41よりの削除部分を少なくできる。
(4)磁石取り付け部41cが曲面状の凹みで形成されているので、磁石取り付け部41cの軸心Oよりのストローク長f2に対し、磁石35の突出量iを更に大きくでき、磁気センサ36の検出位置における磁束密度を更に高めることが可能となる。
尚、第1の実施形態における(4)、(5)の効果は同じであり、それ以外の効果を記載する。
(1)磁石35が斜板41の外周面41bの径よりも小径となる磁石取り付け部41cに、磁石35の一部をiだけ突出させた状態で取り付けられているので、磁石35から発する磁力線は、磁性体材料より形成されている斜板41の方へ流れる量が減少し、相対的に磁気センサ36方向への磁束が増えることにより、磁気センサ36の検出位置における磁石35による磁束密度を上昇させることができる。従って、磁石35の磁力を大きくしたり、磁気センサ36の検出感度を上げることなく、磁気センサ36による検出精度を高めることができ、斜板41の傾斜角を精度良く検出可能となる。
(2)磁石35が斜板41の仮想外周円41e内に収まるように取り付けられているので、斜板41が駆動軸17の周りを揺動回転運動しても磁石35がピストン28の凹部28aと接触する事はなく、ピストン28の凹部28aの肉厚を削る必要がない。これにより、ピストン28の強度と信頼性の確保が可能となる。
(3)磁石取り付け部41cは、斜板41の外周面41bの一部に曲面状の凹みで形成されているので、磁石35の周囲のみを削除することにより磁石35を磁石取り付け部41cよりiだけ突出させることができ、斜板41よりの削除部分を少なくできる。
(4)磁石取り付け部41cが曲面状の凹みで形成されているので、磁石取り付け部41cの軸心Oよりのストローク長f2に対し、磁石35の突出量iを更に大きくでき、磁気センサ36の検出位置における磁束密度を更に高めることが可能となる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第2の実施形態では、斜板41の外周面41bに形成される磁石取り付け部41cを、斜板41の板厚方向に沿ってカットされることにより形成される曲面状の凹みとして説明したが、図9に示すように、斜板51の外周面51bに軸心線mに向けて、板厚n内に収まる釣鐘状の丸孔を形成し、この丸孔内周面を磁石取り付け部51cとしてここに磁石35を取り付けても良い。この場合には、斜板51の外周面51bを全周に渡り残したままで、曲面状の凹みを形成可能なので、磁石35の突出量を更に大きく取れる。
○ 第1、第2の実施形態では、斜板の外周面に形成される磁石取り付け部を平面又は、曲面で形成されるとして説明したが、多角平面としても良いし、又、平面と曲面の両方で形成されていても構わない。
○ 第1、第2の実施形態では、斜板の外周面の下死点位置に磁石取り付け部を形成し、そこに磁石を取り付けるとして説明したが、下死点位置に限定されるものではなく、斜板の外周面のどの位置であっても構わない。
○ 第1、第2の実施形態では、ハウジングのシリンダ周壁に取り付ける磁気センサを複数個として説明したが、斜板の最小傾斜角位置又は、最大傾斜角位置に対向するシリンダ周壁に磁気センサを1個設け、磁気センサと磁石との距離に応じた磁束の変化により斜板の位置を読み取るようにしても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、磁石を永久磁石とし、磁気センサをホール素子として説明したが、磁石に変えて磁性体としても良いし、又、磁気センサはホール素子以外の磁気誘導型センサ、MRセンサ及びMIセンサ等を用いても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、斜板を鉄系の磁性体材料として説明したが、ニッケル、コバルト等を含む磁性体材料もこれに該当する。
○ 第1、第2の実施形態では、磁気センサをハウジング周面に取り付けるとして説明したが、ハウジング周面近傍に設けられている各ハウジングを結合する通しボルトに取り付けても良い。又、別の取り付け部材を設けて、その取り付け部材に磁気センサを固定しても良い。
○ 第2の実施形態では、斜板41の外周面41bに形成される磁石取り付け部41cを、斜板41の板厚方向に沿ってカットされることにより形成される曲面状の凹みとして説明したが、図9に示すように、斜板51の外周面51bに軸心線mに向けて、板厚n内に収まる釣鐘状の丸孔を形成し、この丸孔内周面を磁石取り付け部51cとしてここに磁石35を取り付けても良い。この場合には、斜板51の外周面51bを全周に渡り残したままで、曲面状の凹みを形成可能なので、磁石35の突出量を更に大きく取れる。
○ 第1、第2の実施形態では、斜板の外周面に形成される磁石取り付け部を平面又は、曲面で形成されるとして説明したが、多角平面としても良いし、又、平面と曲面の両方で形成されていても構わない。
○ 第1、第2の実施形態では、斜板の外周面の下死点位置に磁石取り付け部を形成し、そこに磁石を取り付けるとして説明したが、下死点位置に限定されるものではなく、斜板の外周面のどの位置であっても構わない。
○ 第1、第2の実施形態では、ハウジングのシリンダ周壁に取り付ける磁気センサを複数個として説明したが、斜板の最小傾斜角位置又は、最大傾斜角位置に対向するシリンダ周壁に磁気センサを1個設け、磁気センサと磁石との距離に応じた磁束の変化により斜板の位置を読み取るようにしても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、磁石を永久磁石とし、磁気センサをホール素子として説明したが、磁石に変えて磁性体としても良いし、又、磁気センサはホール素子以外の磁気誘導型センサ、MRセンサ及びMIセンサ等を用いても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、斜板を鉄系の磁性体材料として説明したが、ニッケル、コバルト等を含む磁性体材料もこれに該当する。
○ 第1、第2の実施形態では、磁気センサをハウジング周面に取り付けるとして説明したが、ハウジング周面近傍に設けられている各ハウジングを結合する通しボルトに取り付けても良い。又、別の取り付け部材を設けて、その取り付け部材に磁気センサを固定しても良い。
10 圧縮機
11 ハウジング
12a シリンダボア
16 クランク室
17 駆動軸
22 斜板
22b 外周面
22c 磁石取り付け部
22e 仮想外周円
28 ピストン
28a 凹部
30 圧縮室
35 磁石
36 磁気センサ
11 ハウジング
12a シリンダボア
16 クランク室
17 駆動軸
22 斜板
22b 外周面
22c 磁石取り付け部
22e 仮想外周円
28 ピストン
28a 凹部
30 圧縮室
35 磁石
36 磁気センサ
Claims (3)
- ハウジング内のピストンに設けられた凹部に一対のシューを収容し、該シューを介して前記ピストンと斜板とを連結し、前記斜板の前記シューと摺接する摺動部を、駆動軸の回転に同期して回転可能に設け、
前記駆動軸の回転に伴い前記駆動軸と同期回転しつつ、前記駆動軸の軸線方向に揺動運動を行う前記斜板の傾斜角を制御して、前記ピストンのストロークを変化させるように構成した可変容量型回転斜板式圧縮機において、
磁性体材料で形成された前記斜板の外周部に設けられた磁石と、該磁石と対向して前記ハウジングに設けられ、前記磁石の磁力を検出する磁気センサとを備え、
前記斜板の外周面に前記斜板の外周面の径よりも小径となる磁石取り付け部を形成し、該磁石取り付け部に前記磁石を前記磁石の一部を突出させた状態で、且つ前記磁石が前記斜板の仮想外周円内に収まるように取り付けられたことを特徴とする可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出装置。 - 前記磁石取り付け部は、前記斜板の外周面の一部に平面で形成されることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出装置。
- 前記磁石取り付け部は、前記斜板の外周面の一部に曲面で形成されることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型回転斜板式圧縮機の容量検出装置。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
KR20180120743A (ko) * | 2016-03-07 | 2018-11-06 | 티이 커넥티버티 저머니 게엠베하 | 특히 자동차에서의 압축기를 위한 서브조립체 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005379270A patent/JP2007177757A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180120743A (ko) * | 2016-03-07 | 2018-11-06 | 티이 커넥티버티 저머니 게엠베하 | 특히 자동차에서의 압축기를 위한 서브조립체 |
KR102096808B1 (ko) * | 2016-03-07 | 2020-04-03 | 티이 커넥티버티 저머니 게엠베하 | 자동차에서의 압축기를 위한 서브조립체 |
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