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JP2007168181A - シート材の開孔又は延伸装置 - Google Patents

シート材の開孔又は延伸装置 Download PDF

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JP2007168181A
JP2007168181A JP2005366721A JP2005366721A JP2007168181A JP 2007168181 A JP2007168181 A JP 2007168181A JP 2005366721 A JP2005366721 A JP 2005366721A JP 2005366721 A JP2005366721 A JP 2005366721A JP 2007168181 A JP2007168181 A JP 2007168181A
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Takanobu Miyamoto
孝信 宮本
Yasuhiro Komori
康浩 小森
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

【課題】シート材に幅方向の引っ張り力を加えた状態下に、該シート材に開孔又は延伸処理を施すことができ、該シート材に、輪郭の鮮明な開孔を形成したり、該シート材を大きく延伸したりすることができる装置及び方法を提供すること。
【解決手段】本発明のシート材の開孔又は延伸装置は、それぞれ周方向に延びる複数本の突条部21を有する第1のロール2と、第1のロール2の突条部21,21間に挿入される穿孔ピン31を有する第2のロール3とを具備し、第1及び第2のロールそれぞれの軸長方向における、突条部又は穿孔ピンを有する領域の両外方に、凸部と凹部とが周方向に交互に形成された噛合部2S,3Sが形成されており、第1及び第2のロール間に導入したシート材4の両側を、第1のロールの噛合部2Sと第2のロールの噛合部3Sとの間で狭圧しながら、該シート材4に開孔又は延伸処理を施すことができるようになされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート材に開孔又は延伸処理を施す装置及び方法に関する。
シート材に立体的な開孔を形成する方法として、先に、出願人は、シート材の搬送方向に沿って、角錐又は円錐形状の凸状ピンを列状に有し、その列が多列に並設しているピンロール(第1の押し型)と、該多列の間に嵌入する突条部を有する突条ロール(第2の押し型)との間にシート材を導入し、該シート材に多数の立体的な開孔(貫通孔)を形成する方法を提案している(例えば、特許文献1,2参照)
しかし、従来の開孔方法においては、輪郭の鮮明な開孔が形成できない場合があった。
また、実質的に引っ張られていない歪ゼロの延伸積層ウエブを、相補的な立体的な表面を持つ一対の向き合ったロール間に供給し、該延伸積層ウエブの漸次延伸させるべき部分に拘束を加えた状態で、該延伸積層ウエブに、漸次延伸を加える方法が知られている(特許文献3参照)。この方法においては、ニップロール同士間、又はロールとベルトとの間のニップによりシート材を把持し該シート材が中央部に寄るのを防止しながら、一対の前記ロール間で挟圧して延伸させている。
しかし、横強度の高いシート材の場合には、特に該シート材を一方のロールの凹部に大きく押し込んで延伸させようとすると、該シート材を、ニップロール同士間やロールとベルトとの間で把持して押さえるだけでは、シート材が次第に中央に寄ってしまう。また、シート材の両側を拘束して、シート材が中央部に寄るのを防止するだけでは、シート材を幅方向に引っ張る力までは発生しないため、シート材を延伸する程度が大きくない。
特開平06−330443号公報 特開平05−317358号公報 特表平06−505681号公報
従って、本発明の目的は、シート材に幅方向の引っ張り力を加えた状態下に、該シート材に開孔又は延伸処理を施すことができ、該シート材に、輪郭の鮮明な開孔を形成したり、該シート材を大きく延伸したりすることのできる、シート材の開孔又は延伸装置、及びシート材の開孔又は延伸方法を提供することにある。
本発明は、それぞれ周方向に延びる複数本の突条部を有する第1のロールと、第1のロールの前記突条部間に挿入される穿孔ピン又は突条部を有する第2のロールとを具備し、第1及び第2のロールそれぞれの軸長方向における、突条部又は穿孔ピンを有する領域の両外方に、凸部と凹部とが周方向に交互に形成された噛合部が形成されており、第1のロール及び第2のロールとの間に導入されたシート材の両側を、第1のロールの噛合部と第2のロールの噛合部との間で狭圧しながら、該シート材に開孔又は延伸処理を施すことができるようになされている、シート材の開孔又は延伸装置を提供することにより、前記目的を達成したものである。
また、本発明は、それぞれ周方向に延びる複数本の突条部を有する第1のロールと、第1のロールの前記突条部間に挿入される穿孔ピン又は突条部を有する第2のロールとの間にシート材を導入し、該シート材の両側を、相互に噛み合う第1のロールの噛合部と第2のロールの噛合部との間で狭圧し、該シート材に幅方向の引っ張り力を加えた状態下に、該シート材に開孔又は延伸処理を施すシート材の開孔又は延伸方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明のシート材の開孔又は延伸装置によれば、シート材に幅方向の引っ張り力を加えた状態下に、該シート材に開孔又は延伸処理を施すことができ、輪郭の鮮明な開孔を形成したり、該シート材を大きく延伸したりすることができる。
本発明のシート材の開孔又は延伸方法によれば、シート材に、輪郭の鮮明な開孔を形成したり、シート材を大きく延伸したりすることができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態の装置及び方法は、図1〜図3に示すように、シート材に開孔を形成するシート材の開孔装置及び開孔方法である。
第1実施形態の装置1は、図1〜図3に示すように、それぞれ周方向に延びる複数本の突条部21を有する第1のロール2と、第1のロール2の突条部21,21間に挿入される穿孔ピン31を有する第2のロール3とを具備している。
第1のロール2における突条部21は、図2に示すように、該ロール2の軸長方向の中央領域2Aに設けられており、隣り合う突条部21間には、穿孔ピン31が嵌入する程度の隙間が設けられている。第1のロール2の突条部21は、該ロール2の回転軸22の周囲に固定された円板23の周縁部から形成され、突条部21間の隙間は、円板23と円板23との間にスペーサ24を介在させることで形成されている。円板23及びスペーサ24の中央部には、回転軸22の挿通孔が形成されており、円板23及びスペーサ24自体は環状に形成されている。円板23及びスペーサ24は、回転軸22の軸長方向に重ね合わされ、該回転軸22に、図示しない公知の固定手段(締結部材等)によって固定されている。
第2のロール3は、シート材4を挟んで第1のロール2と対向して配される。
第2のロール3における穿孔ピン31は、図2に示すように、該ロール3の軸長方向の中央領域3Aに設けられている。穿孔ピン31は、第2のロール3の周方向に直列に多数配されており、その列が、ロール3の軸長方向に多列に形成されている。穿孔ピン31は、図示しないが、周縁部に多数の穿孔ピンを一定間隔に形成したピン円板を、第2のロール3の回転軸32の周囲に固定することにより設けられている。ピン円板は、第1のロールの回転軸22に対する前記円板23の固定と同様に、ピン円板間にスペーサを介在させて固定する。
第2のロール3の回転軸32には、カートリッジヒータの挿入孔(図示せず)が形成され、カートリッジヒータの加熱により適宜ピン円板を加熱可能になされている。
第1のロール2の軸長方向における、前記中央領域(突条部21を有する領域)2Aの両外方には、凸部2aと凹部2bとが周方向に交互に形成された噛合部2S、2Sが形成されている。また、第2のロール3の軸長方向における、前記中央領域(穿孔ピン31を有する領域)3Aの両外方にも、凸部3aと凹部3bとが周方向に交互に形成された噛合部3S,3Sが形成されている。第1のロール2の噛合部2Sと第2のロール3の噛合部3Sとは、両者間にシート材4を介在させた状態で相互に噛み合うようになされている。
第1のロール2の各噛合部2Sには、周方向に凸部2aと凹部2bとが交互に形成された単位噛合部25〜28がロール2の軸長方向に複数形成されている。そして、図1及び図2に示すように、隣り合う単位噛合部における、凸部2a及び凹部2bのロール周方向の位置が異なっている。より具体的には、隣り合う単位噛合部における、凸部及び凹部のロール周方向の位置が、凸部及び凹部のロール周方向のピッチの半ピッチ分にずれている。
第2のロール3の各噛合部3Sにも、周方向に凸部3aと凹部3bとが交互に形成された単位噛合部35〜38がロール3の軸長方向に複数形成されている。第2のロール3においても、隣り合う単位噛合部における凸部及び凹部のロール周方向の位置が、凸部及び凹部のロール周方向のピッチの半ピッチ分ずれている。
そして、第1のロール2と第2のロール3は、両ロール2,3の軸長方向における同一位置にある単位噛合部同士がシート材4を介在させた状態で噛み合うようになされている。
本実施形態における噛合部2S,2Sは、それぞれ、外周面の周方向に凸部2aと凹部2bとが交互に形成された歯車状円板25’〜28’が、前記軸部22の周囲に固定されて形成されている。本実施形態の各噛合部2Sにおいては、4枚の歯車状円板25’〜28’が、軸部22の軸長方向に並べられている。前述した各単位噛合部25〜28は、個々の歯車状円板25’〜28’の外周面から形成されている。
本実施形態における各噛合部3S、3Sは、それぞれ、外周面の周方向に凸部3aと凹部3bとが交互に形成された歯車状円板35’〜38’が、前記軸部32の周囲に固定されて形成されている。本実施形態における各噛合部3Sにおいては、4枚の歯車状円板35’〜38’が、軸部32の軸長方向に並べられている。前述した各単位噛合部35〜38は、個々の歯車状円板35’〜38’の外周面から形成されている。
上述した第1実施形態の装置1を用いたシート材の開孔方法について説明する。
第1及び第2ロール2,3を、図1及び図3中の矢印Pで示す方向に回転させ、回転する両ロール2,3間に、公知の搬送手段により搬送した帯状のシート材4を導入する。
尚、シート材4は、両ロール2,3の軸長方向における両噛合部2S,2S間及び両噛合部3S,3S間に亘る幅のものを用いる。
第1及び第2ロール2,3間に導入されたシート材4における、第1のロール2の中央領域2Aと第2のロール3の中央領域3Aとの間に導入された部分には、第1のロール2の突条部21と、第1のロール2の突条部21,21間に挿入される第2のロールの穿孔ピン31とによる押圧により、多数の立体的な開孔(貫通孔)41が形成される。
第1のロール2の中央領域2Aと第2のロール3の中央領域3Aとの間に導入されたシート材4に、立体的な開孔(貫通孔)41が形成される仕組みは、特許文献1の方法又は装置と同様である。第1のロール2の突条部21や第2のロールの穿孔ピン31の配置、それらの相対的な位置関係、穿孔ピン31の加熱等、特に詳述しない点は、特許文献1の方法又は装置と同様とすることができる。
本実施形態においては、第1及び第2ロール2,3間に導入されたシート材4の長手方向の両側が、第1のロール2の噛合部2Sと第2のロール3の噛合部3Sとの間で狭圧される。シート材4における、互いに噛み合う噛合部2S,3S間で狭圧された部分は、噛合部2S,3Sの凹凸形状に沿った形状に変形し、シート材の搬送方向(以下、MDともいう)及びシート材の搬送方向に直交する方向(以下、CD方向ともいう)に引き伸ばされる。
その結果、シート材4に穿孔ピン31が突き刺さるのと同時あるいはその直前又はその直後から、該シート4に、CD方向の引っ張り力が加わり、単にシート材4が幅方向中央に寄らないように該シート材4の両側部をピンテンター等により拘束した場合に比べても、より大きな張力がシート材4に加わる。
そして、その高張力状態下に、穿孔ピン31がシート材4に突き刺さり、あるいは該シート材4に突き刺さった穿孔ピン31が抜き取られる。
これにより、シート材4には、形状がきれいな立体的な開孔41、例えば平面視したときの開孔の輪郭が鮮明な立体的な開孔(貫通孔)41が形成される。
凸部2a、3aと凹部2b、3bを有する第1及び第2のロール2,3には、平歯車や斜歯歯車などの歯車が使用できるが、製作コストの点でインボリュート歯形の平歯車が望ましく、シート4に幅方向の引っ張り力を与える観点から、モジュール範囲が好ましくは0.6〜20であり、より好ましくは1〜10である。各噛合部2S,3Sの凸部と凹部のかみ合い距離は、2×M(mm)(但しMはモジュール)であり、例えばモジュール0.6では1.2mmであり、モジュール1〜10では2.0〜20mmである。
また、各噛合部2S,3Sのロール軸長方向の長さL(図2参照)は、前記中央領域(凸条部21を有する領域)2Aの同方向の長さL2に対する比(L/L2)が、0.05以上であることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.4である。また、ロール2、ロール3のピッチ円直径の比については、特に制限はないが、1:1が好ましい。各噛合部2S,3Sの前記長さLは、5mm以上であることが好ましく、より好ましくは10mm以上である。
開孔処理を施す対象のシート材4としては、各種公知のシート材を用いることができ、例えば、各種製法による不織布、織布、樹脂フィルム、不織布又は織布と樹脂フィルムの積層体等が挙げられる。生理用ナプキン、使い捨ておむつ、パンティライナー等の吸収性物品の表面シートとして好ましく用いられる、開孔を有するシート材を形成する場合には、不織布、又は不織布と樹脂フィルムとの積層体が好ましく用いられる。不織布としては、例えば、カード法により製造された熱融着繊維ウエブを熱風処理して得られるエアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられる。これらの不織布における繊維の結合手段に特に制限はなく、例えば、バインダーによる結合や熱融着による結合を用いることができる。また、繊維の結合に代えて、スパンレース不織布等のように繊維の機械的な絡合を利用してもよい。滑らかな肌触りや柔らかさの観点からは、カード法により得られた熱融着繊維ウエブを熱風処理し、強固な圧縮を与えずに不織布化したエアスルー不織布が特に好適である。
次に、本発明の第2実施形態の装置及び方法について、図4を参照して説明する。
第2実施形態の装置及び方法は、シート材4に延伸処理を施す装置及び方法である。
第2実施形態の装置1’は、図4に示すように、それぞれ周方向に延びる複数本の突条部21を有する第1のロール2と、第1のロール2の突条部21,21間に挿入される突条部31’を有する第2のロール3とを具備している。
第2実施形態の装置における第1のロール2は、噛合部2S,2S間の幅及び突条部21の本数が異なる以外は、第1実施形態における第1のロール2と同様の構成を有している。第2実施形態の装置における第2のロール3は、軸長方向の中央領域3Aに、穿孔ピン31に代えて、第1のロール2の中央領域2Aにおけるのと同様の突条部31’が形成されている。そして、第1のロール2と第2のロール3の相対向部においては、第1のロール2の突条部21が、第2のロール3の2つの突条部31’,31’間に挿入され、第2のロール3の突条部31’が、第1のロール2の2つの突条部21,21間に挿入されるようになされている。
第2実施形態について特に説明しない点は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態の装置1’も、第1実施形態の装置と同様に、第1のロール2の軸長方向における中央領域(突条部21を有する領域)2Aの両外方に噛合部2S、2Sが形成され、また、第2のロール3の軸長方向における、中央領域(突条部31’を有する領域)3Aの両外方に噛合部3S,3Sが形成されている。また、第1のロール2の噛合部2Sと第2のロール3の噛合部3Sとは、両者間にシート材4を介在させた状態で相互に噛み合うようになされている。
第2実施形態の装置を用いてシート材を延伸するには、第1及び第2ロール2,3を回転させ、回転する両ロール2,3間に、公知の搬送手段により搬送した帯状のシート材4を導入する。これにより、シート材4における、第1のロール2の中央領域2Aと第2のロール3の中央領域3Aとの間に導入された部分は、両ロール2,3の突条部21,31’による相互の押し込み作用により、シート材4の幅方向の断面形状が、図4に示すように、波形あるいはジグザグ形の形状に変形し、それにより、該シート4が幅方向(CD方向と同じ)に延伸される。この延伸の際には、シート材4の両側が、第1のロール2の噛合部2Sと第2のロール3の噛合部3Sとの間で狭圧される。これによって、シート材4に、幅方向の引っ張り力が加わり、単にシート材4が幅方向中央に寄らないように該シート材4の両側部をピンテンター等により拘束した場合に比べて、より大きな張力がシート材4に加わる。そのため、シート材4を効率的に大きく延伸することができる。
本発明の装置又は方法で延伸させるシート材としては、非弾性繊維ウエブと、弾性繊維ウエブと弾性繊維ウエブとがこの順に積層され、これらが、エンボスやエアースルー方式の熱風処理等によって厚み方向に一体化したもの積層不織布等が挙げられる。このような積層不織布に、幅方向の延伸処理を施し、非弾性繊維ウエブを伸長させることで、全体として伸縮性に富む積層不織布を得ることができる。
前記積層不織布における弾性繊維層は、弾性を有する繊維の集合体である。弾性を有する繊維の成形方法には、例えば溶融した樹脂をノズル孔より押出し、この押出された溶融状態の樹脂を熱風により伸長させることによって繊維を細くするメルトブローン方法と半溶融状態の樹脂を冷風や機械的ドロー比によって延伸するスパンボンド法がある。また、メルトブローン法の特殊な方法として、メルトブローン法にスパンボンド法を組み合わせたスピニングブローン法がある。また、弾性繊維層は、弾性を有する繊維からなるウエブや不織布の形態であり得る。例えば、スピニングブローン法、スパンボンド法、メルトブローン法等によって形成されたウエブや不織布であり得る。特に好ましくは、スピニングブローン法で得られたウエブである。弾性繊維層の構成繊維としては、例えば熱可塑性エラストマー、ゴムなどを原料とする繊維を用いることができる。特に熱可塑性エラストマーを原料とする繊維は、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた繊維は熱融着させやすいので、エアスルー不織布を基本構成とする本実施形態の伸縮性不織布に好適である。熱可塑性エラストマーとしては、SBS、SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーを挙げることができる。これらは一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
前記積層不織布における非弾性繊維層は、伸長性を有するが、実質的に非弾性のものである。ここでいう、伸長性は、構成繊維自体が伸長する場合と、構成繊維自体は伸長しなくても、繊維どうしの交点において熱融着していた両繊維どうしが離れたり、繊維どうしの熱融着等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、繊維層全体として伸長する場合の何れであっても良い。非弾性繊維層を構成する繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。非弾性繊維層を構成する繊維は、短繊維が好ましく、撥水性を有することが好ましい。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。非弾性繊維層は、連続フィラメント又は短繊維のウエブ又は不織布であり得る。
本発明の装置又は方法で延伸させるシート材は、上記の積層不織布に限られず、各種製法による不織布、織布、不織布や織布と樹脂フィルムの積層体、樹脂フィルム等であっても良い。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明のシート材の開孔又は延伸装置は、上記の各実施形態に制限されず、種々の変更可能である。
例えば、上述した実施形態における第1及び第2のロール2,3の噛合部21,31は、それぞれ、4つの単位噛合部からなるものであったが、2つ若しくは3つ又は5つ以上の単位噛合部からなるものであっても良い。また、複数の単位噛合部における隣り合う単位噛合部は、凸部及び凹部のロール周方向の位置が、凸部及び凹部のロール周方向のピッチの1/3ピッチ、1/5ピッチ等、半ピッチ以外の角度ずれていても良い。但し、半ピッチずれていることが、シート材4に大きな引っ張り力を加える観点から好ましい。
また、第1及び第2のロール2,3の噛合部21,31は、図5に示すように、凸部aと凹部bとがロール周方向に一列に並んだものであって、単位噛合部に分割されていないものであっても良い。この場合には、シート材4における、互いに噛み合う噛合部2S,3S間で狭圧された部分は、MD方向の断面形状が変化し、直接的にはMD方向に延伸するが、そのMD方向の伸長に伴うCD方向の収縮によって、第1及び第2のロールの中央領域2A,3A間に位置する部分に幅方向に引っ張る力が加わる。
本発明の第1実施形態に係るシート材の開孔装置を示す斜視図である。 図1に示す装置の第1及び第2ロールを、シートの導出方向側から見た図である。 図2のII−II線断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシート材の延伸装置を示す図(図2相当図)である。 本発明の他の実施形態を示す図(図2相当図)である。
符号の説明
1,1’ シート材の開孔又は延伸装置
2 第1のロール
21 突条部
3 第3のロール
31 穿孔ピン
31’突条部
4 シート材
41 開孔

Claims (4)

  1. それぞれ周方向に延びる複数本の突条部を有する第1のロールと、第1のロールの前記突条部間に挿入される穿孔ピン又は突条部を有する第2のロールとを具備し、第1及び第2のロールそれぞれの軸長方向における、突条部又は穿孔ピンを有する領域の両外方に、凸部と凹部とが周方向に交互に形成された噛合部が形成されており、第1のロール及び第2のロールとの間に導入されたシート材の両側を、第1のロールの噛合部と第2のロールの噛合部との間で狭圧しながら、該シート材に開孔又は延伸処理を施すことができるようになされている、シート材の開孔又は延伸装置。
  2. 第1及び第2のロールそれぞれの前記噛合部には、周方向に凸部と凹部とが交互に形成された単位噛合部が各ロールの軸長方向に複数形成されており、隣り合う単位噛合部における、前記凸部及び前記凹部のロール周方向の位置が異なっている請求項1記載のシート材の開孔又は延伸装置。
  3. 隣り合う単位噛合部における、前記凸部及び前記凹部のロール周方向の位置が、前記凸部又は前記凹部のロール周方向のピッチの半ピッチ分ずれている請求項2記載のシート材の開孔又は延伸装置。
  4. それぞれ周方向に延びる複数本の突条部を有する第1のロールと、第1のロールの前記突条部間に挿入される穿孔ピン又は突条部を有する第2のロールとの間にシート材を導入し、該シート材の両側を、相互に噛み合う第1のロールの噛合部と第2のロールの噛合部との間で狭圧し、該シート材に幅方向の引っ張り力を加えた状態下に、該シート材に開孔又は延伸処理を施すシート材の開孔又は延伸方法。

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