JP2007167941A - 溶融金属成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置において、加熱シリンダの前端側に設けたノズル部内の溶融金属の酸化を確実に防止できると共に、不活性ガスの消費量を低減できるようにすること。
【解決手段】ノズル部内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、ノズル部の先端開口を封止可能なキャップ手段とを有し、キャップ手段は、給湯工程の前に、ノズル部の先端開口を封止状態から開放状態とすると共に、給湯工程の後に、ノズル部の先端開口を開放状態から封止状態とする。
【選択図】図5
【解決手段】ノズル部内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、ノズル部の先端開口を封止可能なキャップ手段とを有し、キャップ手段は、給湯工程の前に、ノズル部の先端開口を封止状態から開放状態とすると共に、給湯工程の後に、ノズル部の先端開口を開放状態から封止状態とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、溶融金属(金属溶湯)を金型のキャビティ内に射出・充填する溶融金属成形装置に係り、特に、加熱シリンダ内で金属材料を溶融化する金属溶融化メカニズムを備えた溶融金属成形装置に関する。
溶融金属材料を金型のキャビティ内に射出・充填して製品を得る溶融金属成形装置としては、金属材料(例えば、Al合金、Mg合金など)を溶融する溶解炉(るつぼ)を備え、この溶解炉で溶融した金属材料を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げ、汲み上げた溶融金属(金属溶湯)を射出スリーブ内に注ぎ込んで、これを射出プランジャの高速前進によって金型のキャビティ内に射出・充填するようにした、コールドチャンバー式のダイカストマシンが良く知られている。このコールドチャンバー式の溶融金属成形装置(ダイカストマシン)においては、溶解炉で溶融した金属材料(溶融金属)をラドルで汲み上げて搬送するようにしているので、装置全体が大掛かりなものとなり、また、ラドルで汲み上げて搬送する際に、溶融金属の空気と触れる面が酸化したり、温度が下がったりすることから、製品品質の向上には一定の限界がある。
そこで、金属材料を溶融するのに、溶解炉を用いずに、射出スリーブを兼ねる加熱シリンダによって、金属材料を溶融するようにした溶融金属成形装置が提案されている(特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に示された技術と略同等の構成をとる溶融金属成形装置を示す説明図である。図11において、101は加熱シリンダ、102は加熱シリンダ101の前端に設けられたノズル(ホットランナノズル)、103は、加熱シリンダ101の外周およびノズル102の外周にそれぞれ巻装されたバンドヒータ、104は、図示せぬ金型によって形づくられ、ノズル103の先端と連通するキャビティ、105は、加熱シリンダ101の後端に設けられた酸化皮膜剥ぎ取り部(ダイス部)、106は、加熱シリンダ101の後端寄りの位置に設けられ、開放位置をとった際には加熱シリンダ101の内部を真空ポンプ107と連通させる開閉弁、107は、開閉弁106内の中空部と連通され、加熱シリンダ101の内部を真空(真空に近い状態)にするための真空ポンプ、108は、加熱シリンダ101内の真空度をチェックするためのゲージ、109はエア源、110は、エア源109からのエア圧により開閉弁106を開閉制御する電磁弁、111は、加熱シリンダ101の後端の開口と対向するように配置された材料受け取り部、112は、図示せぬ油圧シリンダにより駆動され、材料受け取り部111内および加熱シリンダ101内を前後進可能なピストン体である。
図11に示す構成において、図11の(a)に示すように、まず、材料受け取り部111の上方に設けられて、所定長の円柱状の金属材料113を縦方向一列で収納した図示せぬ予備加熱装置から、予備加熱された所定長の円柱状の金属材料113が、材料受け取り部111に1つずつ落下・供給される。このとき、加熱シリンダ101およびノズル102内には、ピストン体112により先に加熱シリンダ101内に押し込められた金属材料113が前端側から所定量だけ詰まっており、加熱シリンダ101内の後端寄りの位置からノズル102に行くにしたがって、金属材料113は徐々に溶融化されており、ノズル102内では金属材料113は完全に溶融化された状態にある。また、このとき、開閉弁106は閉鎖状態にある。
次に、図11の(b)に示すように、ピストン体112を低速で前進させて、金属材料113を材料受け取り部111から加熱シリンダ101の後端側に押し込み、この押し込みの際に、酸化皮膜剥ぎ取り部105によって金属材料113の外周の酸化皮膜を剥ぎ取る。金属材料113が材料受け取り部111から加熱シリンダ101内に一部入り込むと、加熱シリンダ101の後端の開口は金属材料113により閉塞されるので、この状態で、一旦、ピストン体112の前進を停止させる。そして、電磁弁110によって開閉弁106を開放位置に切り換えて、加熱シリンダ101の内部と真空ポンプ107とを連通させて、真空ポンプ107により加熱シリンダ101の内部を真空引きする。
加熱シリンダ101の内部が真空引きされた後、図11の(c)に示すように、電磁弁110によって開閉弁106を閉鎖位置に切り換えて、次に、ピストン体112を高速で前進させる。これにより、ピストン体112に押されて加熱シリンダ101内に新たに装填された金属材料113が、前の金属材料113を順次、前方側に押圧し、この押圧によって、図11の(d)に示すように、ノズル102内の溶融した金属材料(金属溶湯)113がキャビティ104へ急速に射出開始される。
そして、図11の(e)に示すように、キャビティ104内に金属材料113が完全に行き渡って射出(射出・充填)が完了すると、ピストン体112が金属材料113から受ける圧力が所定値まで上がって、この圧力検出を契機にして、ピストン体112の前進は停止される。
キャビティ104内への金属材料113の射出が完了すると、キャビティ104内の金属材料113は金型から熱を奪われることにより、急速に冷却・固化される。この冷却工程では、ノズル102に巻装されたバンドヒータ103による加熱制御を中断することで、ノズル102内の先端側の金属材料113も冷却・固化され、これによって、ノズル102の先端側が固化した金属材料113によってシール(封止)される。射出の完了後には、図11の(f)に示すように、ピストン体112は、新たな金属材料113を材料受け取り部111に落下・供給可能とする位置まで、後退駆動される。また、冷却・固化工程が完了すると、型開きが行われ、固化した製品(鋳造品)は、ノズル102側の金属材料と切り離されて(このとき、切り離しを容易にするため、型開きの前にノズル102が加熱される)、図示せぬ可動側金型と一体となって、図示せぬ固定側金型から分離される。そして、型開きの完了後、または、型開きの途上において、図示せぬエジックト機構による製品の可動側金型からの突き出し、および、図示せぬロボットによる製品の取り出しが行われる。
特開2004−148391号公報
図11を用いて上述した溶融金属成形装置は、射出スリーブを兼ねる加熱シリンダ101によって金属材料を溶融して、加熱シリンダ先端のノズル102から溶融金属(金属溶湯)を、直接金型のキャビティ内に射出・充填するようにしているので、溶解炉を備えたコールドチャンバー式のダイカストマシンのように、溶解炉で溶融した金属材料を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げて射出スリーブ内に注ぎ込む構成をとるものに比べると、大きな溶解炉を必要としないので、装置全体を比較的にコンパクトにまとめることができる。また、溶融金属が空気と触れる虞が少ないので、溶融金属が酸化する虞が少ないとされている。
しかしながら、図11に示した溶融金属成形装置では、加熱シリンダ101の先端のノズル102のランド部の径は、ある程度以上細くしておかないと、ノズル102の金属材料113の溶融化や固化の応答性が悪くなるので、ノズル102のランド部の径はある程度以下に細くせざるを得ない。しかし、ノズル102のランド部の径が小さいと、次のような問題点が生じる。つまり、溶融金属の射出・充填においては、一般的に、金型のゲート部やランナ部の溶融金属の通過速度は、焼き付きや圧力損失の観点から、55m/秒以下とするのが普通で、30〜40m/秒が好ましいといわれている。単位時間当たりの溶融金属の通過量は、ノズル102のランド部の径の面積と通過速度の積であり、ノズル102のランド部の径が小さいことと、前記したように通過速度の制限があることから、単位時間当たりの溶融金属の通過量は、言い換えれば充填量は、おのずと制限を受けるものとなる。溶融金属の成形においては、前記したように溶融金属はキャビティ内に充填後、急速に冷却・固化するため、充填時間は0.1〜0.05秒程度と極めて短いのが一般的である。これらのことから、図11に示すような溶融金属成形装置は、金属の溶融能力が充分あるにもかかわらず、その成形(鋳造)可能な製品重量がおのずと制限されてしまう。
この点、コールドチャンバー式のダイカストマシン(溶融金属成形装置)は、製品ごとに射出・充填速度やその湯道の通過面積の大きさを最適なものとすることができるので、汎用性に優れている。
そこで、金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置を、本願出願人は、特願2005−223038において提案した。この特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置においては、加熱シリンダの前端側に設けたノズル部から射出スリーブ内に溶融金属を落下供給して給湯を行い、射出スリーブ内に供給された溶融金属を射出プランジャにより金型内に射出・充填するようにしており、これにより、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置を実現している。
上記の特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置では、加熱シリンダの前端側に設けたノズル部の内部に、常時、加圧した不活性ガスを送り込んで、加熱シリンダの先端側の溶融金属の酸化を防止するようにしている。ところが、このように、ノズル部の内部に常時不活性ガスを送り込むようにすると、不活性ガスの消費が嵩むという問題がある。このため、ノズル部の内部に不活性ガスを間欠的に送り込むことも考えられるが、このようにすると、ノズル部の先端開口が常に開放されているので、ノズル部の内部に空気が入り込むことは避けがたく、したがって、溶湯金属が酸化されることは否めない。しかし、金属成形(鋳造)に用いる金属材料がMg合金である場合には、溶融金属の酸化は品質に深刻な影響を及ぼし、良品鋳造を阻害する。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置において、加熱シリンダの前端側に設けたノズル部内の溶融金属の酸化を確実に防止できると共に、不活性ガスの消費量を低減できるようにすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、加熱シリンダの後端側から該加熱シリンダ内に、予備加熱された円柱状の金属材料を順次供給して、直動体により前記金属材料を前記加熱シリンダの前端側に順次押し込むと共に、前記加熱シリンダに装着されたヒータからの加熱によって、前記金属材料を、前記加熱シリンダの後端側から前端側に行くにしたがって徐々に溶融化するようにし、前記加熱シリンダの前端側に設けたノズル部から射出スリーブ内に溶融金属を落下供給して給湯を行い、前記射出スリーブ内に供給された溶融金属を射出プランジャにより金型内に射出・充填するようにした溶融金属成形装置において、
前記ノズル部内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記ノズル部の先端開口を封止可能なキャップ手段とを有し、該キャップ手段は、給湯工程の前に、前記ノズル部の先端開口を封止状態から開放状態とすると共に、前記給湯工程の後に、前記ノズル部の先端開口を開放状態から封止状態とし、前記ノズル部の先端開口が封止状態にある際には、前記ノズル部内への不活性ガスの供給を行うことなく前記ノズル部内を不活性ガス雰囲気に保つ。
前記ノズル部内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記ノズル部の先端開口を封止可能なキャップ手段とを有し、該キャップ手段は、給湯工程の前に、前記ノズル部の先端開口を封止状態から開放状態とすると共に、前記給湯工程の後に、前記ノズル部の先端開口を開放状態から封止状態とし、前記ノズル部の先端開口が封止状態にある際には、前記ノズル部内への不活性ガスの供給を行うことなく前記ノズル部内を不活性ガス雰囲気に保つ。
本発明によれば、溶解炉を用いる必要がなく、装置全体をコンパクトにできるという、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、汎用性に優れ、かつ、重量の嵩む製品の成形(鋳造)も可能あるという、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置において、射出スリーブに給湯を行うときのみノズル部の先端開口を開放するようにしているので、ノズル部の先端開口がキャップ手段によって封止されているときには、ノズル部の内部に不活性ガスを送り続ける必要はなく、したがって、1鋳造サイクル中でのほぼ給湯工程期間のみに、ノズル部の内部に不活性ガスを送り込めばよいので、不活性ガスの消費量を大幅に低減することが可能となると共に、ノズル部の先端開口が封止されているときには、ノズル部の内部には空気が入り込む虞はなく、ノズル部の内部は不活性ガス雰囲気に保たれて、ノズル部内の溶融金属の酸化を確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1〜図10は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による溶融金属成形装置に係り、図1〜図4は、本実施形態の溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。
図1〜図4において、1は、溶融系ユニット用の図示せぬレール部材上に前後進可能であるように設けられた第1の保持プレート、2は、同じく溶融系ユニット用の図示せぬレール部材上に前後進可能であるように設けられ、第1の保持プレート1と対向する第2の保持プレート、3は、その両端を第1の保持プレート1と第2の保持プレート2にそれぞれ固定され、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2を一体に連結する複数本の連結軸、4は、図示せぬ溶融系ユニット用のレール部材上に前後進可能であるように設けられ(あるいは、連結軸3に挿通案内されて前後進可能であるように設けられ)、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2との間で後記するように前後進駆動される直動体、5は、第2の保持プレート2に搭載された金属材料押し込み用の電動サーボモータ、6は、電動サーボモータ5を駆動制御するモータドライバ、7は、溶融金属成形装置の全体制御を司るシステムコントローラであり、該システムコントローラ7は、図示せぬ各種センサからの計測情報や計時情報などを参照して、予め用意された各種プログラムに基づき、溶融金属成形装置の各部の動作を制御する。このシステムコントローラ7は、上記の電動サーボモータ5に対しては、電動サーボモータ5に付設された図示せぬエンコーダの出力を参照しつつ、直動体4を位置軸に沿った速度フィードバック制御で駆動させるように、モータドライバ6を介して速度フィードバック制御のドライブ指令を与える。
8は、電動サーボモータ5の出力軸に固着された駆動小プーリ、9は、電動サーボモータ5の回転を、駆動小プーリ8および図示せぬタイミングベルトを介して伝達される被動プーリ、10は、ネジ軸11とナット体12を備え、回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、11は、第2の保持プレート2に回転可能に保持され、その端部に被動プーリ9を固着したネジ軸、12は、ネジ軸11に螺合されてネジ軸11の回転に伴って直線移動すると共に、直動体4に固着されたロードセル13にその端部が固着されたナット体である。電動サーボモータ5の回転は、駆動小プーリ8、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ9を介して、ネジ軸11に伝達され、ネジ軸11の回転方向に応じて、ナット体11と一体となって直動体4およびロードセル13が、前進駆動または後退駆動される。
上記の直動体4は、後記する溶融前の円柱状の金属材料35を、後記の加熱シリンダ14の後端の開口部から、加熱シリンダ14の内部に押し込むためのもので、この直動体4には、後記の加熱シリンダ14の内周径よりも僅かに細い外径の押し込み部4aが設けられている。本実施形態では、前記した特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置と相違して、直動体4の押し込み部4aにより、後記する溶融前の円柱状の金属材料35を、後記するように、給湯量にかかわりなく加熱シリンダ14の内部に完全に押し込むようになっている。
14は、その後端側を第1の保持プレート1に固定された加熱シリンダ、15は、加熱シリンダ14の前端側に、加熱シリンダ14と一体に設けられたノズル部であり、該ノズル部15は、加熱シリンダ14の先端側に設けられ、上向き傾斜管状部と該上向き傾斜管状部に連なる下向き傾斜管状部とを備えた略「ヘ」字形の第1ノズル部15aと、第1ノズル部15aの先端部を内蔵し、加熱シリンダ14から第1ノズル部15aを介して吐出される溶融金属を、後記する射出スリーブ29内に落下供給するための垂直管で構成される第2ノズル部15bとからなっている。なお、図1〜図4では図示を割愛してあるが、加熱シリンダ14およびノズル部15の外周には、図11の構成と同様にバンドヒータが巻装されている。
16は、上記した構成要素1〜15を含んで構成される溶融系ユニット全体を前後進させる駆動源であるユニット移動用の電動サーボモータ、17は、電動サーボモータ16の回転をプーリ、ベルトよりなる図示せぬ回転伝達系を介して伝達されて、電動サーボモータ16の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、18は、システムコントローラ7からの指令に応じて電動サーボモータ16を駆動制御するモータドライバである。図示していないが、ボールネジ機構17の直線移動部は、第1の保持プレート1および/または第2の保持プレート2に連結・固定されており、電動サーボモータ16の駆動力により、溶融系ユニット全体は、後記するタイミングで前進駆動または後退駆動される。なお、システムコントローラ7は、上記の電動サーボモータ16に対しては、電動サーボモータ16に付設された図示せぬエンコーダの出力を参照しつつ、溶融系ユニット全体を位置軸に沿った位置フィードバック制御で駆動させるように、モータドライバ18を介して位置フィードバック制御のドライブ指令を与える。
19は、加圧(大気圧を十分上回る程度の圧力に加圧)した不活性ガス(例えば、窒素ガス)を加熱シリンダ14の後端側内およびノズル部15内に供給する不活性ガス供給手段、20は、不活性ガス供給手段19からの不活性ガスを、加熱シリンダ14の後端側の外周部に設けられたガス供給口21を通じて、加熱シリンダ14の後端側内に供給するガス配管、22は、不活性ガス供給手段19からの不活性ガスを、ノズル部15の上部に設けられたガス供給口23を通じて、ノズル部15の内部に供給するガス配管、24は、ガス配管22上に設けられた制御弁である。不活性ガス供給手段19はシステムコントローラ7によって制御され、加熱シリンダ14の後端側内には、常時、加圧された不活性ガスを供給する。また、制御弁24は、ノズル部15の内部の圧力が予め設定された圧力(例えば、大気圧またはそれを若干上回る圧力)以下になると、不活性ガス供給手段19からの不活性ガスをノズル部15の内部に供給し、ノズル部15の内部の圧力が予め設定された圧力を超えると、ノズル部15の内部への不活性ガスの供給を遮断する。つまり、制御弁24は、その上流側とその下流側との圧力差(差圧)により自動的にオン/オフ(連通/遮断)する機能を備えており、ノズル部15の内部の圧力が予め設定された圧力以下になったときのみ、加圧された不活性ガスをノズル部15の内部へ供給する。なお、ノズル部15の第2ノズル部15bの先端開口(下部開口)は、後記するキャップ手段40により、必要時以外は封止されるようになっており、上記の差圧により自動的にオン/オフする制御弁24に代えて、システムコントローラ7からの指令に基づき、キャップ手段40による開放開始でオンし(連通状態となり)、キャップ手段40による封止完了でオフする(遮断状態となる)電磁制御弁としてもよい。
25は、加熱シリンダ14の後端の開口部内周に設けられた、後記する金属材料35の表面の酸化皮膜を除去するためのダイス部よりなる酸化皮膜剥ぎ取り部(酸化被膜除去手段)である。
26は固定金型、27は可動金型であり、図示では割愛してあるが、固定金型26は固定ダイプレートに搭載され、可動金型27は前後進可能な可動ダイプレートに搭載されていて、可動金型27は可動ダイプレートの前後進によって型締め(型閉じ)または型開きされるようになっていて、型締め完了状態では、固定金型26と可動金型27とによってキャビティ28が形づくられるようになっている。
29は、その端部を固定金型26に固定された射出スリーブ、30は、ノズル部15の第2ノズル部15bの先端開口(下部開口)と対向するように、射出スリーブ29の外周上部に穿設された溶融金属注入口、31は、溶融金属の射出・充填用の油圧シリンダ、32は、射出スリーブ29内を前後進可能な射出プランジャであり、ここでは、この射出プランジャ32は、図示を簡略する都合上、油圧シリンダ31のピストンロッドと一体化したものに描いてあるが、実際には、油圧シリンダ31のピストンロッドの先端に、プランジャチップ32aをもつ射出プランジャ32のロッド部が連結・固定されるようになっている。なお、油圧シリンダ31は、システムコントローラ7によって、図示せぬ制御バルブやバルブドライバを介して制御され、射出プランジャ32を前進または後退させる。
41は、後記するキャップ手段40のエアシリンダ、33は、エア源からの加圧エアをエアシリンダ41の前進用エア室または後退用エア室に選択的に送り込んで、エアシリンダ41のピストン体の前進/後退を制御するシリンダ制御バルブ、34は、システムコントローラ7からの指令に基づき、シリンダ制御バルブ33を駆動制御するバルブドライバである。
なお、図1〜図4においては、符号35により、溶融前の円柱状の金属材料、あるいは、半溶融状態の金属材料、あるいは、溶融状態の金属材料を、総括的に示してある。また、図1〜図4中において、図1〜図3は、溶融系ユニットが前進位置にある状態を示しており、図4は、溶融系ユニットが前進位置にある状態を示しており、溶融系ユニットが前進位置にある状態では、ノズル部15(ノズル部15の第2ノズル部15b)の先端開口は開放されていて、ノズル部15の先端開口は射出スリーブ29の溶融金属注入口30と対向しており、溶融系ユニットが後退位置にある状態では、図4では図示の都合上割愛してあるが、ノズル部15の先端開口は後記するキャップ手段40により閉塞されている。なおまた、溶融系ユニットと射出スリーブ29(射出系ユニット)とは、斜交配置されている(後記の図5〜図7参照)。
図5は、溶融系ユニットが後退位置にある状態の溶融系ユニットの要部斜視図である。図5において、40は、溶融系ユニット用のベース部材43上に配置されたキャップ手段で、該キャップ手段40は、前記したエアシリンダ41と、エアシリンダ41により前後進駆動(上下動駆動)される封止用部材42とによって、構成されている。溶融系ユニットが、電動サーボモータ16の駆動力で後退位置まで移動すると、ノズル部15(ノズル部15の第2ノズル部15b)の先端開口は、後退位置(下降位置)にある封止用部材42と対向し、ノズル部15の先端開口が封止用部材42と対向すると、直ちに、エアシリンダ41が駆動されて封止用部材42が前進(上昇)し、これによって、ノズル部15の先端開口は、封止用部材42により気密に封止されるようになっている。また、溶融系ユニットが、後退位置から前進位置に移動する直前のタイミングにおいて、エアシリンダ41が駆動されて封止用部材42が後退(下降)し、これによって、ノズル部15の先端開口が、封止状態から開放状態に移行させられるようになっている。
図6は、溶融系ユニットが前進位置にある状態の溶融系ユニットの要部斜視図である。溶融系ユニットが後退位置にある際には、前記したように、開放状態にあるノズル部15の先端開口が、射出スリーブ29の溶融金属注入口30と対向している。なお、図7は、溶融系ユニットが前進位置にある際の溶融系ユニットの切断要部斜視図である(図7では、金属材料35の図示を割愛してある)。なおまた、図6中には、キャップ手段40を拡大かつ半断面して斜視した状態が描いてあり、キャップ手段40の封止用部材42には、ノズル部15の第2ノズル部15bの先端開口と当接して、この先端開口を気密に封止するための耐熱性のある金属ウール部材42aが設けてある。
次に、本実施形態の溶融金属成形装置の動作について、図1〜図4を用いて説明する。型締め完了直後に、溶融系ユニットが後退位置から前進位置に移動させられ、この溶融系ユニットの移動動作の直前に、ノズル部15の先端開口が開放される。なお、溶融系ユニットが後退位置から前進位置に移動した直後には、図1に示されるように、直動体4は後退限位置におかれている。溶融系ユニットが後退位置から前進位置に移動すると、直ちに、図示せぬ予備加熱装置から予備加熱された所定長の円柱状の金属材料35が、システムコントローラ7からの指令によって、図示せぬ材料供給用ロボットにより取り出されて、この材料供給用ロボットに把持された円柱状の金属材料35が、加熱シリンダ14の後端の開口部と対向するように位置付けられる。このとき、加熱シリンダ14内およびノズル部15内の一部には、図1に示されるように、直動体4の押し込み部4aにより先に加熱シリンダ14内に押し込められた金属材料35が、略「ヘ」字形の第1ノズル部15aの上向き傾斜管状部から、加熱シリンダ14内の中途位置(加熱シリンダ14内の後端寄りの位置)まで、所定量だけ詰まっており、加熱シリンダ14内の後端寄りの位置からノズル部15に行くにしたがって、金属材料35は徐々に溶融化されており、ノズル14(第1ノズル部15aの上向き傾斜管状部)内では金属材料35は完全に溶融化された状態にある。また、このとき、射出プランジャ32は後退限位置にある。なお、不活性ガス供給手段19からは、先にも述べたように、加熱シリンダ14内には、加圧された不活性ガスが常時供給されていて、加熱シリンダ14の後端側の内部は不活性ガスで満たされており、また、ノズル部15の第2ノズル部15bの先端開口(下部開口)が開放されていることから、前記した差圧により自動的にオン/オフする制御弁24がオン(連通)状態となって、不活性ガス供給手段19から加圧された不活性ガスがノズル部15の内部にも供給されている。
次に、システムコントローラ7からの指令により、図示せぬ材料供給用ロボットが円柱状の金属材料35の把持力を緩めて、金属材料35を押し込み可能な状態におき(このとき、金属材料35の位置決め精度は維持されるのは言うまでもない)、また、システムコントローラ7からの指令により、モータドライバ6を介して電動サーボモータ5を所定方向に回転させて、直動体4を前進させ、図2に示すように、直動体4の押し込み部4aにより、円柱状の金属材料35を加熱シリンダ14の後端の開口部からに加熱シリンダ14内に押し込む。そして、この押し込みの際に、酸化皮膜剥ぎ取り部25によって金属材料35の酸化皮膜を剥ぎ取る。
システムコントローラ7からの指令により、直動体4がさらに前進駆動されると、これにより、直動体4の押し込み部4aに押されて、加熱シリンダ14内に新たに装填された金属材料35が、ガス供給口21を過ぎる位置まで加熱シリンダ14内に完全に押し込められる。つまり、従来技術のように給湯量に応じたストロークだけ新たに装填された金属材料を加熱シリンダ内に押し込むのではなく、本実施形態では、給湯量にかかわりなく、新たに装填された金属材料35を、常時不活性ガスが満たされた加熱シリンダ14内に、完全に押し込む。したがって、従来技術においては、給湯量が少ない場合には新たに装填された金属材料が加熱シリンダ内に完全に押し込められず、金属材料の一部が長時間空気にさらされて酸化が深刻に進行したり、金属材料の一部が長時間空気にさらされて温度が低下するといった事態が、本実施形態では全く生じないことになる。
新たに装填された金属材料35が加熱シリンダ14内に完全に押し込まれた後、システムコントローラ7からの指令により、直動体4がさらに前進駆動されると、直動体4の押し込み部4aに押された新たに装填された金属材料35が前の金属材料35に当接し、この後、さらに、直動体4がさらに前進駆動されると、新たに装填された金属材料35が、前の金属材料35を順次、前方へ押圧し、この押圧によって、図3に示すように、ノズル部15から吐出された溶融金属35(溶融化された金属材料(金属溶湯)35)が、射出スリーブ29の溶融金属注入口30から射出スリーブ29内に、急速に落下供給される(すなわち、給湯される)。
図8は、直動体4の押し込み部4aによって新たに装填された金属材料35を加熱シリンダ14内に完全に押し込んだ状態を示す要部断面図であり、図9は、直動体4の押し込み部4aによって新たに装填された金属材料35が前の金属材料35を前方に押圧している状態を示す切断要部斜視図である。本実施形態では、図8に示すように、直動体4の一度の押し込み動作により、給湯量にかかわりなく、新たに装填された金属材料35を加熱シリンダ14内に必ず完全に素早く押し込むようにしているので、新たな金属材料35が酸化される虞を可及的に低減でき、また、新たな金属材料35の温度が低下する虞もほぼなくなる。射出スリーブ29内への溶融金属35の給湯量は、当然ながら、新たに装填された金属材料35が前の金属材料35と当接した以後の直動体4の前進ストロークで決定されるが、本実施形態では、直動体4の一度の押し込み動作により、新たに装填された金属材料35を加熱シリンダ14内に必ず完全に押し込むようにしているので、1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料35の量未満である場合、例えば、1つの円柱状の金属材料35の半分の給湯量である場合には、2回の給湯動作毎に1回、新たな金属材料35の加熱シリンダ14内への押し込みを行うようにされる。そして、この場合には、2回の給湯動作の最初の給湯動作完了から次の給湯動作の開始までは、直動体4の押し込み部4aは加熱シリンダ14内で停止しておくようにされ、これにより、押し込み部4aの外周と加熱シリンダ14の内周との間の微少隙間(図示では隙間を誇張してあるが、隙間は相対摺動を許容する程度のごく小さい隙間である)とそれに吹き込まれる不活性ガスにより、加熱シリンダ14内の金属材料35は外気と完全に遮断され、かつ、この際の不活性ガスの供給量を減ずることが可能となる。反対に、1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料35の量を超える場合、例えば、1つの円柱状の金属材料35の2倍の給湯量である場合には、各給湯動作毎に、2つの新たな金属材料35の加熱シリンダ14内への押し込みを連続して行うようにされる(この場合には、押し込み部4aを長尺にして、直動体4の全移動ストロークを大きくすることは、言うまでもない)。本実施形態の溶融金属成形装置では、このように1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料35の量を超えるような場合にも、容易に対応可能となっているので、重量の嵩む大型の製品も容易に鋳造可能である。
上記したように、射出スリーブ29内に1ショット分の溶融金属35が給湯されると、直動体4の前進駆動は停止される。上記の射出スリーブ29内への溶融金属35の給湯は高速に行われ、これは、電動サーボモータ5を予め定められた速度制御条件で、直動体4がストローク(位置)に応じた速度で前進移動するように、電動サーボモータ5を速度フィードバック制御により駆動することで行われる。このように、直動体4の駆動源を電動サーボモータ5とし、電動サーボモータ5を、直動体4のストロークに応じて速度フィードバック制御するので、直動体4の前進位置を精緻にコントロールすることが可能となって、これにより、ノズル部15から吐出する1ショット分の溶融金属35の量を安定させることが可能となる。
また、ノズル部15の先端開口(下部開口)が開放されている間は、ノズル部15内には、上部のガス供給口23から加圧された不活性ガスが供給されており、ノズル部15内には不活性ガスが満たされていると共に、ノズル部15の先端開口から溶融金属注入口30を通じて射出スリーブ29内にも不活性ガスが供給されているので、射出スリーブ29内にも不活性ガスが満たされており、上記した射出スリーブ29内への溶融金属35の給湯過程でも、金属材料に酸化が生じる虞は全くないようになっている。
射出スリーブ29内に1ショット分の溶融金属35の供給が完了すると、直ちに、システムコントローラ7からの指令により、油圧シリンダ31が駆動制御されて、これにより、射出プランジャ32がまず低速で前進駆動されて公知のガス抜きを行った後、続いて、射出プランジャ32が高速で前進駆動されて、これにより、射出スリーブ29内から溶融金属35が、キャビティ28内に急速に射出・充填される。また、射出スリーブ29内への1ショット分の溶融金属35の給湯が完了すると、直ちに、システムコントローラ7からの指令により、電動サーボモータ16が駆動制御されて、これにより、溶融系ユニットは前記した後退位置まで迅速に後退駆動されて、溶融系ユニットは後退位置で停止する。溶融系ユニットが後退位置で停止すると、直ちに、システムコントローラ7からの指令により、キャップ手段40のエアシリンダ41が駆動制御されて、これにより、キャップ手段40の封止用部材42が前進駆動(上昇駆動)され、ノズル部15の先端開口(下部開口)が封止用部材42が封止される。そして、ノズル部15の先端開口が封止状態に移行すると、ノズル部15内への不活性ガスの供給は停止される。
図4は、キャビティ28内への溶融金属35の充填が完了し、溶融系ユニットが後退位置にある状態を示している。なお、直動体4は、射出スリーブ29内への溶融金属35の給湯が完了した後の適宜のタイミングで、後退駆動開始することが可能であるが、本実施形態では、直動体4は、新たな円柱状の金属材料35を加熱シリンダ14内に押し込む直前のタイミングで後退駆動される。このする所以は、直動体4の押し込み部4aが加熱シリンダ14内にある間は、先にも述べたように、押し込み部4aの外周と加熱シリンダ14の内周との間の微少隙間とそれに吹き込まれる不活性ガスにより、加熱シリンダ14内の金属材料35は外気と完全に遮断され、かつ、この際の不活性ガスの供給量を減ずることが可能となるからである。
上述したキャビティ28内への溶融金属35の射出・充填は、コールドチャンバー式のダイカストマシンと同様の溶融金属の成形(鋳造)であるので、図11に示した従来技術と比較すると、製品ごとに射出・充填速度やその湯道の通過面積の大きさを最適なものとすることができるので、汎用性に優れたものとなり、重量の嵩む製品も鋳造可能となる。さらに、本実施形態では、1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料35の量を超える製品の鋳造も可能であるので、より大型の重量の嵩む製品も鋳造可能となる。さらにまた、従前から多用されているコールドチャンバー式の制御手法を採ることで、射出・充填の挙動も安定したものにできる。また、コールドチャンバー式の溶融金属の成形(鋳造)では、金型からの鋳造製品の取り出し時に、鋳造製品と連なったビスケット(図4において符号45がビスケットを示している)も、鋳造製品と同時に取り出すので、1ショット毎に金型内に射出・充填する溶融金属35を、加熱→冷却→加熱という熱サイクルを受けない、フレッシュな(熱履歴の少ない)材料とすることができ、鋳造製品の品質向上に寄与することが可能となる。
図10は、本実施形態の溶融金属成形装置における1鋳造(成形)サイクルの各工程の遷移を示している。図10から明らかなように、1鋳造サイクル中において、ノズル部15の先端開口が開放されている期間とその前後のノズル開放動作期間およびノズル封止動作期間とを足し合わせた期間t1は、ノズル部15の先端開口が封止されている期間t2よりも大幅に短く、期間t1の間だけノズル部15の内部に不活性ガスを送り込むようにしているので、前記した特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置に比べると、ノズル部15への不活性ガスの供給量を大幅に削減でき、その分だけランニングコストを低減できる。
以上のように、本実施形態では、溶解炉を用いる必要がなく、装置全体をコンパクトにできるという、加熱シリンダ14によって金属材料35を溶融するようにした構成の利点と、汎用性に優れ、かつ、重量の嵩む製品の成形(鋳造)も可能あるという、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置において、射出スリーブ29に給湯を行うときのみノズル部15の先端開口を開放するようにしているので、ノズル部15の先端開口がキャップ手段40の封止用部材42によって封止されているときには、ノズル部15の内部に不活性ガスを送り続ける必要はなく、したがって、1鋳造サイクル中でのほぼ給湯工程期間のみに、ノズル部15の内部に不活性ガスを送り込めばよいので、不活性ガスの消費量を大幅に低減することが可能となると共に、ノズル部15の先端開口が封止されているときには、ノズル部15の内部には空気が入り込む虞はなく、ノズル部15の内部は不活性ガス雰囲気に保たれて、ノズル部15内の溶融金属35の酸化を確実に防止できる。
1 第1の保持プレート
2 第2の保持プレート
3 連結軸
4 直動体
4a 押し込み部
5 電動サーボモータ
6 モータドライバ
7 システムコントローラ
8 駆動小プーリ
9 被動プーリ
10 ボールネジ機構
11 ネジ軸
12 ナット体
13 ロードセル
14 加熱シリンダ
15 ノズル部
15a 第1ノズル部
15b 第2ノズル部
16 電動サーボモータ
17 ボールネジ機構
18 モータドライバ
19 不活性ガス供給手段
20 ガス配管
21 ガス供給口
22 ガス配管
23 ガス供給口
24 制御弁
25 酸化皮膜剥ぎ取り部
26 固定金型
27 可動金型
28 キャビティ
29 射出スリーブ
30 溶融金属注入口
31 油圧シリンダ
32 射出プランジャ
32a プランジャチップ
33 シリンダ制御バルブ
34 バルブドライバ
40 キャップ手段
41 エアシリンダ
42 封止用部材
42a 金属ウール部材
43 溶融系ユニット用のベース部材
45 ビスケット
2 第2の保持プレート
3 連結軸
4 直動体
4a 押し込み部
5 電動サーボモータ
6 モータドライバ
7 システムコントローラ
8 駆動小プーリ
9 被動プーリ
10 ボールネジ機構
11 ネジ軸
12 ナット体
13 ロードセル
14 加熱シリンダ
15 ノズル部
15a 第1ノズル部
15b 第2ノズル部
16 電動サーボモータ
17 ボールネジ機構
18 モータドライバ
19 不活性ガス供給手段
20 ガス配管
21 ガス供給口
22 ガス配管
23 ガス供給口
24 制御弁
25 酸化皮膜剥ぎ取り部
26 固定金型
27 可動金型
28 キャビティ
29 射出スリーブ
30 溶融金属注入口
31 油圧シリンダ
32 射出プランジャ
32a プランジャチップ
33 シリンダ制御バルブ
34 バルブドライバ
40 キャップ手段
41 エアシリンダ
42 封止用部材
42a 金属ウール部材
43 溶融系ユニット用のベース部材
45 ビスケット
Claims (4)
- 加熱シリンダの後端側から該加熱シリンダ内に、予備加熱された円柱状の金属材料を順次供給して、直動体により前記金属材料を前記加熱シリンダの前端側に順次押し込むと共に、前記加熱シリンダに装着されたヒータからの加熱によって、前記金属材料を、前記加熱シリンダの後端側から前端側に行くにしたがって徐々に溶融化するようにし、前記加熱シリンダの前端側に設けたノズル部から射出スリーブ内に溶融金属を落下供給して給湯を行い、前記射出スリーブ内に供給された溶融金属を射出プランジャにより金型内に射出・充填するようにした溶融金属成形装置であって、
前記ノズル部内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記ノズル部の先端開口を封止可能なキャップ手段とを有し、該キャップ手段は、給湯工程の前に、前記ノズル部の先端開口を封止状態から開放状態とすると共に、前記給湯工程の後に、前記ノズル部の先端開口を開放状態から封止状態とすることを特徴とする溶融金属成形装置。 - 請求項1に記載の溶融金属成形装置において、
前記ノズル部の先端開口が封止状態にある際には、前記ノズル部内への不活性ガスの供給を行うことなく前記ノズル部内を不活性ガス雰囲気に保つようにしたことを特徴とする溶融金属成形装置。 - 請求項1または2に記載の溶融金属成形装置において、
前記加熱シリンダは前後進可能とされ、前記加熱シリンダの後退位置において、前記ノズル部の先端開口と前記キャップ手段とが対向するようにされたことを特徴とする溶融金属成形装置。 - 請求項3に記載の溶融金属成形装置において、
前記加熱シリンダの前後進の駆動源として電動サーボモータを用いたことを特徴とする溶融金属成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005372667A JP2007167941A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 溶融金属成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005372667A JP2007167941A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 溶融金属成形装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007167941A true JP2007167941A (ja) | 2007-07-05 |
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ID=38295180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005372667A Pending JP2007167941A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 溶融金属成形装置 |
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-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005372667A patent/JP2007167941A/ja active Pending
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