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JP2007158057A - 集積レーザ装置 - Google Patents

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JP2007158057A
JP2007158057A JP2005351745A JP2005351745A JP2007158057A JP 2007158057 A JP2007158057 A JP 2007158057A JP 2005351745 A JP2005351745 A JP 2005351745A JP 2005351745 A JP2005351745 A JP 2005351745A JP 2007158057 A JP2007158057 A JP 2007158057A
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Shinji Tsuji
伸二 辻
Hideo Arimoto
英生 有本
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Abstract

【課題】本発明は、波長切り替えの際に発生する不要光を遮断し、所望の波長のレーザ光のみを出力するコンパクトな波長可変光源を提供する。
【解決手段】本発明によれば、基板上の所定領域において発したレーザ光が少なくとも2つの光導波路に分岐され、その少なくとも一つの光導波路に、外部信号に基づいて動作する光ゲート機能を具備し、また他の光導波路は光の通過または増幅機能を具備することで、前者を通過した光を信号光として用い、また後者を通過する光を波長モニタに導くことにより、波長切り替え時において波長モニタを動作させながら不要信号光を遮断することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、集積レーザ装置に関し、特に、波長多重伝送装置において、高速波長切り替え時に発生する不要光の防止を図った、コンパクトな波長可変光源を有する集積レーザ装置に関する。
情報通信サービスの利用拡大に伴って、これを支える光通信システムにおいて信号変調速度の高速化や、空間、時間、波長の多重化による伝送容量の拡大が進められてきた。波長多重(WDM:Wavelength Domain Multiplexing)方式は一本の光ファイバ中に波長の異なる信号光を複数用いて情報を伝送する方式であり、光ファイバ増幅器の採用によって一括した信号増幅が可能であることから、コストを抑えながら通信容量を劇的に改善できるという利点を有しており、特に中長距離伝送システムにおいて広く適用されている。
波長可変光源は上記のWDM伝送装置においてレーザ装置が故障した場合に備えるバックアップ光源、あるいはITU規格に定められた波長グリッド毎にレーザ光源を準備する必要をなくすための在庫削減を当面の主たる適用目的としており、その開発例は、2001年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会、講演番号C−4−3(非特許文献1)や、電子工学論文、IEEE Journal of Lightwave Technology Vol.17、No.5(1999年)、918−923頁(非特許文献2)等に記載されている。
波長可変光源を上記のバックアップ用の光源として用いる場合には、切り替え途中における不要光が伝送システムに導入されないような仕組みが必要である。その一例として、光送受信モジュールの外部に光ゲートを設けることが特許公開2004−62105号に記載されている。また、2005年光ファイバ通信会議における電子工学論文、講演番号OtuE3(非特許文献3)では、波長切り替え時に波長制御が可能な程度までレーザ光出力を低下させることによって、システムへの不要光放出レベルを抑えながら6ミリ秒程度で波長切り替えを実現することが報告されている。
特開2004−62015号公報 「2001年電子情報通信学会エレクトロニクス・ソサイエティ大会」、講演番号C−4−3 「アイ・イー・イー・イー ジャーナル オブ ライトウエーブ テクノロジー(IEEE Journal of Lightwave Technology)」、 Vol.17、No.5(1999年)、p.918−923 「2005 オプティカル ファイバー コミュニケーションズ コンファレンス(2005 Optical Fiber Communications Conference)」,Paper OtuE3
光ファイバケーブルの敷設が進むとともに、特定の2ノード間を結ぶ光伝送を対象にするのではなくて、多ノード間を結ぶ光ネットワークという概念でのシステム設計がなされるようになってきた。ここにおいてノードは光信号の送受信だけではなくて、ルート設定が重要な機能である。全ての光信号を電気信号に変換してからルート設定し、再び光信号に変換して送出するのではなくて、光信号のままでその波長の切り替えを用いる。これにより、簡易な経路切り替え処理が可能となり、増加の一途にある情報量を処理可能となる。
信号パケットの集合体であるバーストあるいは、パケット単位に波長切り替えようとするとマイクロ秒、あるいはナノ秒程度の高速で波長を切り替えるとともに、波長の切り替え途中において不要光を発しないように、これに同期した光ゲート動作を有する波長可変光源が必要である。波長切り替えにあたっては目標とする波長に合わせこむため、波長モニタには波長弁別のために十分な光入力値を確保しなければならない。
また、光弁別機能を有する光回路と波長可変光源の組み合わせにより、ルート処理が実現できる。ノンブロッキングなルート処理を実現するには、使用する波長数と同数の波長可変光源が必要なため、装置の小型化を実現する上で波長可変光源の小型化が必要である。
一般に、高周波ケーブルを伝播する電磁波の伝播速度vは、光速をc、全誘電率をεとすればv=c/√εで与えられる。通常εは2程度であるため、伝播速度vは、ナノ秒あたり20センチメートルとなる。従って、ナノ秒での波長切り替えで同期させるには、信号間のケーブル長差が1センチメートル以下とする必要がある。
レーザの波長を可変にするには、レーザ共振器内に外部信号によって通過もしくは反射波長が変化し得る波長フィルタもしくは、共振器長を変化させる必要がある。これらの作用点と光ゲートの作用点とを同一の基板上に集積することによって、モジュール内のケーブル長差を数ミリメートル以下とすることが可能となる。これにより、特別な位相調整機構を設けることなしに、ナノ秒を十分に下回る位相差で同期が達成される。
さらに、レーザ共振器からのレーザ光を分岐し、主たるレーザ光はゲートを介して光ファイバに導き、副のレーザ光を波長モニタに導くことによって、ゲートが閉じた状況においても継続的な波長モニタ動作が可能となって波長チューニングできる。また、波長モニタにパワモニタ機能を付加することによって、光出力レベルも調整される。
本発明によれば、高速波長切り替えの途中において不要光の発生を防止した、コンパクトな波長可変レーザ装置を提供することができる。
以下に、実施の形態を図を用いて詳細に述べる。
<実施の形態1>
本発明の第一の実施例は、半導体光増幅器を光ゲートに用いた波長1.55μm帯の波長可変集積レーザ素子である。図1は、本発明の第一の実施例について見た上面図である。本実施例の装置は、波長可変レーザ発振器11、12、13、14と多モード干渉型(以下、MMI:Multi Mode Interferenceと記載)光結合器410と光増幅器31が集積された構造である。各レーザ発振器11、12、13、14は、各光導波路401、402、403、404によって光結合器の一辺に接続されている。光結合器の他辺に接続した光導波路421は光増幅器31を介して、他方の光導波路422は各々の光出力部71、72に接続されている。なお、本実施例においては、光出力端72を有する光導波路は端面の垂直方向に対して他の出力端側に傾けた構造とした。光出力端71からの光放射は端面に垂直である一方、光出力端72からの光はスネルの法則にしたがって、より光出力71側に傾いて光を放射することになる。
さらに、レーザ発振器11、12、13、14は、活性領域とこれを前後に挟む2つのブラッグ反射鏡(以下、DBR:Distributed Bragg Reflectorと記載)領域から形成され、それぞれ、活性部電極211、212、213、214と両DBR領域を電気的に接続したDBR部電極221、222、223、224が独立に形成されている。また、光増幅器31にも独立した電極231が形成されており、これら活性部とDBR部、また光増幅器の間は電気的に分離されている。
図2は、光軸に沿った素子の断面図であり、図2(a)は、その代表例として、レーザ発振器11から光導波路401、MMI光結合器410、光導波路421、光増幅器31を経て光出力部71に沿う断面図、図2(b)はレーザ発振器11から光導波路401、MMI光結合器410、光導波路422を経て光出力部72に沿う断面図である。異なるレーザ発振器12、13、14に対しても光導波路402、403、404を経る点は異なるが、断面構造としての差はない。
以下に、本実施例の装置の製造工程を説明する。この層構造はn型InP基板100上に、レーザ共振器の活性層111、回折格子126を含むDBR層121、光増幅器の活性層131ならびに光導波路層140を形成した後、p型クラッド層150、コンタクト層160を例えば有機金属気相成長(以下MOVPE法と記載)を用い、積層して形成される。光軸方向にパタン化された構造は、いわゆるバットジョイント成長を2回繰り返し用いて形成する。
ここで、バットジョイント成長とは、複数の導波路を突き合せて形成する結晶成長方法である。通例、第一の導波路構造の結晶成長、メサ形成工程、第二の導波路の結晶成長の3段階で構成される。第一の結晶成長工程では、半導体基板上に、第一の積層構造を形成する。第二段階では、第一の領域のみ前述の積層構造を残し、その他の領域をエッチングにより選択的に除去する。この後、第二の結晶成長工程において、所望の積層構造を成長させる。これにより、同一半導体基板上に、第一の領域と第二領域の積層構造が突き合せて形成される。
以下に、バットジョイント成長の具体的な工程を記載する。InP結晶100上にレーザ活性層111および光増幅器活性層131となる多層構造を形成する。多層構造は多重量子井戸構造をなし、厚さ6nmのInGaAsPウエル層、厚さ10nmのInGaAsPバリア層を7対が周期的に積層されており、レーザならびに光増幅器として充分な特性を実現できるよう設計されたものである。また、活性層のバンドギャップ波長は1550nmに設定した。
その結晶層の上部にチッ化珪素(以下SiNと略記)からなる薄膜を形成し、レーザ発振器および光増幅器の活性層部分が残るようにパタン化し、これをマスクとして、活性領域の多層構造をエッチング除去する。InGaAsPを選択的にエッチングするような気体もしくは溶液を用いることにより、n型InP基板上で選択的に停止させることが可能である。エッチングには、例えば、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)等のドライエッチング、又は、燐酸又は硫酸を主成分とする溶液を用いた選択性ウエットエッチング、さらには両者の併用、いずれの手法でもよい。
引き続き、露出したn型InP基板100の上に、DBR領域の多層構造を形成する。バンドギャップ波長が1.40μmから1.43μm程度のInGaAsP層121上に、p−InPスペーサ層125、例えばバンドギャップ波長1.15μmのInGaAsP回折格子126層を形成する。DBR領域で所望の反射率を得るため、回折格子に用いる層126のバンドギャップ波長は、1.15μmに設定した。
さらに、第三の結晶成長工程で、再びバットジョイント法を用いてInGaAsP光導波路層140を形成する。SiNマスクを剥離した後、再び全面にSiNを形成して活性部ならびにDBR部を残すようにパタン化し、これをエッチングのマスクに用いる。光導波路層の結晶組成は、湾曲した光導波路401、402、403、404、421、422からの放射損失をできるだけ少なくしつつ、レーザ光の吸収損失が生じない程度の組成に選ぶ。例えば1.15μmのバンドギャップ波長を有するInGaAsPを用いることができる。
光導波路層140を形成した後、描画技術とエッチング技術を適用し、回折格子に用いる層126を回折格子(grating)構造に加工する。回折格子の周期は、室温(25℃)でのブラッグ(Bragg)波長がレーザ11、12、13、14に対してそれぞれ1540、1545、1550、1555nmとなるよう調整した。本実施例では、電子線描画とドライエッチングによる形成手法を用いた。DBR領域の回折格子を形成した後、第四の結晶成長工程で、p−InPクラッド層150と、p−InGaAsオーミックコンタクト層160を形成する。
第四の結晶成長工程に引き続き、図1の破線に示す光導波路を残すように、埋め込みヘテロ(BH:Buried Heterostructure)型の構造を形成する。形成した構造の光軸と垂直方向に相当する横断面図をレーザ、MMI光結合器、光増幅器のそれぞれについて図3の(a)(b)(c)に示す。これらの構造は一括して形成される。
まず、メタン系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を用いて、InP結晶基板100に至る深さのメサ構造を形成する。ドライエッチングで生じる結晶表面のダメージを除去するためエッチング表面を臭化水素(HBr)と臭素とを主成分とする溶液でわずかに処理した後、鉄(Fe)をドープした高抵抗InP結晶170で活性層および光導波路層を埋め込んだ。以上の工程を経て埋め込みヘテロ(BH:Buried Heterostructure)構造は完成する。
これに引き続き、ウエハ表面を酸化珪素(以下、SiOと略記する)180により結晶表面の絶縁化処理する。通電のため、電極部分の絶縁膜を除去し、活性領域用のp側電極211、212、213、214、DBR用のp側電極221、222、223、224、および光増幅器用のp側電極231を形成した。これらp電極の形成に引き続き、ウエハを100μm程度に薄く研磨加工し、InP基板の裏面にn側電極250を形成する。n側電極の形成後、個別の半導体レーザ装置毎に所望の長さにへき開、分離する。半導体レーザ装置の前後端面にはそれぞれ低反射膜181、182を形成した。
本実施の構造は、波長可変レーザの波長調整時に半導体増幅器31への順方向電流を低下または遮断、もしくは逆バイアス電圧を印加することにより、光出力点71からの光出力を抑圧し、一方で光出力端72からの光出力を保ち、これを波長設定用に使用することが可能となるという効果がある。これによって波長可変途中における不要光の放出を防止しつつ、適正な波長への設定が可能となる。
次に、第一の実施例の変形例を図4に示す。本実施例は、光増幅器を2分割し、電極231と232に分離した例である。この構造によって、光増幅器の増幅機能とゲート機能を独立に制御可能になる。この構造は第一の実施例と同様の製造工程により作製される。
さらに、第一の実施例の他の変形例を図5に示す。光導波路422に対しても光増幅器を設けることで、波長モニタ光の光強度を増幅する。これによって光導波路421への光強度の分配率を高めることが可能である。本実施例においては、4つのレーザ発振器からの出力をMMI光結合器にて光導波路421にまとめた後、光導波路422を光導波路421に接近させて構成した方向性結合方式の光結合器411により、波長モニタ光を取り出した。このタンデム型の電極構成では、電極231、232、233に流す電流値を一定にすることが可能なため、ゲート動作による素子の温度変化をなくすことができるという利点もある。
またさらに、第一の実施例の更なる変形例を図6に示す。光出力を3箇所となるようにMMI光結合器410の長さを調整し、両側の光導波路はそれぞれ光増幅器31、33に接続し、他のMMI光結合器412で合波して光出力端71に接続し、MMI光結合器410の中央の出力端を光出力端72に接続した構成である。この構成では、電極231と電極233の電流量を調整することによって、光増幅量ならびに光位相を調整できる。mを整数として光位相が(2m+1)πずれると、それぞれの光が打ち消しあうために、光出力端71からの光出力量は極小化する。2mπずらすと、逆に極大化する。このように位相変化による強度変調動作を用いることにより、上記と同様のゲート動作が実現できた。
次に、上記実施例のうち、図1に示した集積レーザ素子810を用いた光モジュールの光学系の構成例を図7に示す。光出力端71からのレーザ光は第一レンズ821によりコリメートされた後、第二レンズで光ファイバ860に集光され、光ファイバの他の端から出力される。第二レンズ823と光ファイバの間にアイソレータ850を設けて、外部からの反射光によってレーザの不安定動作が生じないよう工夫されている。ここで、第一レンズ821を通過したレーザ光のうち、5から10%程度は部分反射鏡831で反射し、フォトダイオード881に導かれている
また、光出力端72からのレーザ光は第一レンズ821により3度から7度程度の角度をもってコリメートされた後、部分反射鏡831、832で反射され、エタロン870を介してフォトダイオード883に導かれ、また一部の光はエタロン870を介さずにフォトダイオード882に導かれる。エタロン870は石英ガラスの両端面を研磨し、両面に高反射膜を蒸着して作られるが、その長さを適切に設定することにより、フリースペクトル領域が国際電気通信連合(ITU)で定められた周波数間隔である50GHzあるいは100GHzといった周波数間隔で周期的な透過特性が得られた。また、エタロンの反射率を選ぶことによって、適切な波長選択の鋭さを持つ透過特性が得られた。エタロンをペルチエクーラで温度制御することによって、透過特性をITUの定める通信波長にあわせている。フォトダイオード882、883の出力比を計測し、その点でレーザ波長を固定されるよう、レーザの波長は調整される。
一般にエタロンは、構造的には二面の部分反射コーティングされた並行平板によって構成され、干渉効果によって波長選択する素子であり、波長選択性がビーム径やその強度分布にほとんどよらない。並行平板間の距離をd、屈折率がnであるエタロンに光がほぼ垂直入射する場合には、透過率Tと波長λは、並行平板の反射率をRとして、
T=(1−R)^2/{(1−R)^2+4Rsin^2(2πnd/λ)}
であらわされる。透過ピーク間の幅、すなわちフリースペクトル領域はδλ=λ^2/2dであり、波長と、並行平板の間隔で定まり、本実施例ではこれをITUで定められた周波数間隔にあわせた。また、波長選択能の鋭さをあらわすフィネスFは、フリースペクトル領域と透過率曲線の半値幅Δλの比率で表され、特にRが100%に近い場合には、F=π√(R/(1−R))となり、反射率Rで定まる。
図1に示したように、光出力端72に接続した光導波路を斜め配置した。これによって、光出力端72からの光はSnellの法則に従い、角度をもって放射され、光出力端71からの出力光と交差する。交差角度と出力端間の距離、対物レンズ821の焦点距離を適切に選ぶことにより、コリメートすることが可能である。例えば、光出力端71からの光出力方向を端面に垂直とし、これこれから65ミクロン程度の距離の離れた光出力端72からの光出力方向を垂直方向から5度光出力端71側に水平面内において傾けた。そこで、焦点距離が0.75ミリメートル程度の小型非球面レンズを用いることにより、光出力端71、72からの2つの出力光がレンズの中心で交差し、それぞれが同時にコリメートされる。
上記の条件では、レンズの中心から15から20ミリ後方において、2つのコリメート光の中心軸が1.3から1.75ミリメートル分離され、二光束の空間的な分離が可能となる。したがって、その位置に部分反射鏡831を設ける場合には、光モニタ光学系(光弁別機能を有する光回路)890に導く光に対してのみ部分反射鏡831の反射率を高め、これによってフォトダイオード882、883の信号レベルを高めることも可能である。
レーザモジュールの作製においては、まず集積レーザ素子810を搭載して電気配線を済ませた後、光出力端71、72からの出力光が平行光になるようにレンズ821を調芯し、固定する。レンズ821は金属枠に収納されており、枠をハンダで固定した。ついで部分反射鏡831、832を順次固定した後、エタロン870を光軸に対して平行になるよう取り付けた。その後、フォトダイオード881、882、883を固定した。固定に当たっては、光集積素子からレーザ光が出力されるようにした。次いで、レンズ823をモジュールの枠に取り付けた後、アイソレータ850をモジュール出力部に固定した。次に光出力が最大になるようファイバ860を調芯し、YAGレーザを用いたポイント溶接を用いて固定した。最後にレーザモジュールの上面にYAGレーザを用いたシーム溶接によって金属蓋を取り付け、電気的なシールドと気密を確保した。
図8に図1に示した集積レーザ素子を図7に示した光学配置の光ゲート付き波長可変光源モジュールの波長切り替え動作を示す。図8(a)は制御信号、図8(b)は波長可変レーザの波長可変特性、図8(c)に光出力特性を示す。図8(a)に示すように、ゲート信号は、波長制御信号の微分信号をトリガとして動作する。ゲート遮蔽時間は、波長可変光源の波長変化速度に応じ、0.1から数十ナノ秒程度に調整して用いた。図8(b)に示すように、波長の切り替え時は所望としない波長の光が発生し、○で示した波長グリッドの光を含むことになる。しかしながら、図8(c)に示すように、ゲート作用によって波長切り替え途中の不要光がファイバに入力されない状況で波長モニタを常に動作させ、所望の波長への調整が可能であった。
<実施の形態2>
本発明の第二の実施例は電界吸収型光変調器を光ゲートに用いた波長1.55μm帯の波長可変レーザ装置である。素子構造の上面図ならびに光軸に沿った断面図を9図(a)ならびに(b)に示す。本例の装置は、波長可変レーザ発振器11、12、13、14と多モード干渉型(以下、MMI:Multi Mode Interferenceと記載)光結合器410、412と光増幅器31、光ゲート41、光変調器42、フォトデテクタ43が集積された構造である。各レーザ発振器11、12、13、14は、各光導波路401、402、403、404によって光結合器の一辺に接続されている。光結合器の他辺は光導波路を介して光増幅器31に接続され、その出力は光結合器412で二分岐された後、一方は、光ゲート41と光変調器42を介して光出力端71に接続され、他方は導波路型フォトデテクタ43を介して光出力端72に接続された構造である。
この構造は、バットジョイント結晶成長法によって作成した。異なる点は、光ゲート41、光変調器42、フォトデテクタ43のために新たな光吸収層141、142、143を設けた点にある。これらは同一の結晶構造であり、第一の実施例に加えて、光吸収層をバットジョイント成長することで図9(b)に示すような断面構造を得た。
レーザ部から出力されたレーザ光は、光増幅器で増幅された後、光ゲート141を通過する。光ゲートの光吸収層のバンドギャップ波長をレーザ波長より50から100ナノメートル程度短波長側にセットすると、光ゲートに逆バイアスを印加した場合にのみ光吸収を生じさせることができて、電圧のオンオフによって、光ゲート作用が生じる。光変調器も同様に動作し、ゲート長を短縮して、低容量化することによって、電極242に加えた電気信号に従って、10ギガビット毎秒程度の高速光変調信号を発生することができた。また、電極243に逆方向の低電圧を印加することにより、わずかな光吸収が発生するため、これをパワモニタとして用いた。
図10は第二の実施例に用いたモジュールの光学系の配置を示す。パワモニタが集積レーザ素子810上に構成したため、光モニタ光学系890が簡素化できた。なお、光出力端71、72に対応するよう、平板ガラス822表面上に、二次元的な凹凸を形成してフレネルレンズを設け、第一の実施例と同様に光ファイバ860への結合光学系とモニタ光学系に分離したコリメート光を発生させた。
なお、上記のレーザ集積素子において、これらを構成する材料や素子の導波路構造についても、本発明の対象は、本実施例の材料系や構造に限定するものではない。活性領域、DBR領域を構成する材料系について言えば、本実施例ではInGaAsP系材料を取り上げているが、前記活性領域やDBR領域の一部又は全体にInAlAs系材料やInGaAlAs系材料等を用いることも可能である。導波路構造については、本実施例で示した埋め込みヘテロ構造以外にもリッジ導波路型構造にも適用可能である。
<従来技術との比較検討>
従来技術は、ミリ秒程度の波長可変光源における不要光の発生を防止することを対象としており、光伝送モジュールの外部に光ゲートを設けることを想定していた。本発明は、光パケットスイッチに要求されるナノ秒程度の波長切り替えに対しても、無調整での光ゲート機能を実現するため、波長調整機能を損なうことなく、レーザ集積素子上に光ゲートを設ける方式を提案したものである。さらに、光学系の工夫によって、コンパクトな光モジュールを実現したものである。
本発明の第一の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の上面図である。 本発明の第一の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の断面図であり、(a)はレーザ部から第1の光出力部に到る光軸に沿った素子の断面図、(b)はレーザ部から第2の光出力部に到る光軸に沿った素子の断面図である。 第一の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の共振器方向に垂直な断面図であり、(a)はレーザ活性部を通る断面図、(b)は光結合部を通る断面図、(c)はゲートとなる光増幅部を通る断面図である。 本発明の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の図であり、(a)は上面図、(b)はレーザ部から第一の光出力部に到る光軸に沿った素子の断面図である。 本発明の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の上面図である。 本発明の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の上面図である。 本発明の第一の実施例における光モジュールの光学系の構成図である。 本発明の動作に示す波長可変集積レーザ素子の図であり、(a)は制御信号、(b)はレーザの波長可変動作、(c)は光出力動作を示す図である。 本発明の第二の実施例に示す波長可変集積レーザ素子の図であり、(a)は上面図、(b)はレーザ部から第一の光出力部に到る光軸に沿った素子の断面図である。 本発明の第二の実施例における光モジュールの光学系の構成図である。
符号の説明
31…光増幅器、71,72…光出力部、
11,12,13,14…波長可変レーザ共振器、211,212,213,214…活性層電極、221,222,223,224…波長制御電極、231,232,233…光増幅器電極、241…光ゲート電極、242…光変調器電極、243…フォトデテクタ電極、31,32,33…光増幅器、410,411,412…光結合器、401,402,403,404,421,422…光導波路、71,72…光出力端、100…n型InP基板、111,112,113,114…レーザ活性層、121,122,123,124…DBR層、125…スペーサ層、126…回折格子、131,132…光増幅器活性層、140…光導波層、141,142,143…光吸収層、150…p型InPクラッド層、160…p型InGaAsコンタクト層、170…高抵抗InP埋め込み層、180…SiN保護膜、181,182…無反射膜、810…集積レーザ素子、821…非球面レンズ、822…フレネルレンズ、823…レンズ、831,832…部分反射鏡、850…アイソレータ、860…光ファイバ、870…エタロン、881,882,883…フォトデテクタ、890…光モニタ光学系(光弁別機能を有する光回路)。

Claims (9)

  1. 複数の互いに異なる波長を発振する少なくとも一つのレーザ共振器と、前記レーザ共振器に光学的に接続された第1の光導波路と、前記レーザ共振器から発せられた光が前記第1の光導波路を介して導入される光結合器と、前記光結合器から出力される光を伝播する第2の光導波路とが集積された基板を有し、
    前記第2の光導波路は、前記光結合器から出力される光を少なくとも二つに分岐し、前記分岐した光を前記基板の外部に出力する光出力点を有し、
    前記分岐した第2の光導波路の少なくとも一つを伝播する光に対して、電気信号に基づいて光強度変化を生じせしめる手段を具備する集積レーザ装置。
  2. 前記光強度変化を生じせしめる手段が、光増幅器もしくは吸収層を有する素子である請求項1に記載の集積レーザ装置。
  3. 前記光強度変化を生じせしめる手段が、前記光結合器から分岐した少なくとも二つの第2の光導波路が対峙するように配置され、それぞれの第2の光導波路上に光干渉機能を有する光結合器が設けられた請求項1に記載の集積レーザ装置。
  4. 前記レーザ共振器のうち少なくとも一つは、その出力光の波長が外部信号に従って可変である請求項1に記載の集積レーザ装置。
  5. 前記第2の光導波路は、前記基板の端面において、互いに位置を異にする少なくとも二つの光出力点を有する請求項1記載の集積レーザ装置。
  6. 前記少なくとも二つの光出力点から出力される光のそれぞれの光軸方向が互いに異なる請求項5記載の集積レーザ装置。
  7. 少なくとも一つの前記光出力点から発せられた出力光が、光学系を介して導入される波長弁別機能を有する光回路を具備する請求項6に記載の集積レーザ装置。
  8. 前記光出力点からの出力光の一つが前記光学系を介して光ファイバに伝送される請求項7に記載の集積レーザ装置。
  9. 前記光出力点から出力される複数の出力光が、一つのレンズを介して異なる光学系に導かれる請求項7に記載の集積レーザ装置。
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