[go: up one dir, main page]

JP2007154733A - 液体供給システム - Google Patents

液体供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007154733A
JP2007154733A JP2005350097A JP2005350097A JP2007154733A JP 2007154733 A JP2007154733 A JP 2007154733A JP 2005350097 A JP2005350097 A JP 2005350097A JP 2005350097 A JP2005350097 A JP 2005350097A JP 2007154733 A JP2007154733 A JP 2007154733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pump
liquid
discharge
pumps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005350097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4855056B2 (ja
Inventor
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
Tokuhide Nawata
徳秀 縄田
Hiroshi Bando
寛 板藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Octec Inc
Original Assignee
CKD Corp
Octec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp, Octec Inc filed Critical CKD Corp
Priority to JP2005350097A priority Critical patent/JP4855056B2/ja
Publication of JP2007154733A publication Critical patent/JP2007154733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4855056B2 publication Critical patent/JP4855056B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

【課題】複数のポンプを用いて液体の連続吐出を可能とする液体供給システムにおいて、各ポンプにおける液体吐出状態を安定化させ、ひいては高精度な吐出量制御を実現する。
【解決手段】本システムは、薬液の吸引及び吐出を繰り返し行う複数のシリンジポンプ11,31と、該シリンジポンプ11,31ごとに各々設けられ、空圧源55からエア通路56を通じて供給される加圧エアによってシリンジポンプ11,31を駆動する駆動シリンダ21,41とを備えている。空圧源55から各駆動シリンダ21,41へのエア圧力の切替を行うことにより、複数のシリンジポンプ11,31が順に動作し薬液の連続吐出が行われる。この場合、各駆動シリンダ21,41におけるエア圧力の切替が圧力徐変を伴いつつ実施される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のポンプを用いて液体の連続吐出を行うための液体供給システムに関するものである。具体的には、半導体製造装置等で使用する薬液の供給、成分分析装置等で使用する試液の供給、ガス圧縮機等で使用する加圧液体の供給などを行う際に適用されるものである。
例えば、半導体製造装置の薬液使用工程においては、薬液を半導体ウエハに所定量ずつ塗布するために薬液ポンプが用いられる。その薬液ポンプとして、薬液を充填したポンプ室と圧縮空気を導入する圧力作用室とをダイアフラム等の容積可変部材で仕切り、圧力作用室内の空気圧力を可変調整することにより容積可変部材を変位させて薬液の吸引及び吐出を行うようにしたものがある。またその他に、空気圧力に代えて電動モータにより容積可変部材を変位させ、その変位により薬液の吸引及び吐出を行うようにした薬液ポンプなどがある。
上記のような薬液ポンプの場合、所定量の薬液を吐出するたびにポンプ室内への薬液の吸引を行わなければならず、薬液を連続的に吐出することができなかった。そのため、薬液の連続吐出を行わせるべく、薬液の供給通路の途中に複数の薬液ポンプを並列に設け、その複数の薬液ポンプを交互に動作させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、薬液ポンプを駆動するための駆動手段として駆動シリンダを設け、その駆動シリンダに対して供給される空気圧力等によりシリンダピストンを変位させるとともに、該シリンダピストンの変位に連動させて薬液ポンプを駆動させるようにした技術が提案されている。その構成を図4に示す。図4では、2つのシリンジポンプ101,111が設けられるとともに、該ポンプごとに駆動シリンダ103,113が設けられている。駆動シリンダ103,113に対しては通路切替弁104,114を介して空圧源121から加圧エアが供給され、通路切替弁104,114の切替動作によって駆動シリンダ103,113へのエア圧力が切り替えられることにより、各シリンジポンプ101,111のピストン102,112が駆動され、それに伴い薬液の吸引又は吐出が行われる。この場合、薬液の吸引時には、ピストン102,112が図の下方に変化し、吸引通路122を介してシリンジポンプ101,111に薬液が吸引される。また、薬液の吐出時には、ピストン102,112が図の上方に変化し、吐出通路123を介してシリンジポンプ101,111から薬液が吐出される。
上記のようなシステムでは、シリンジポンプ及び駆動シリンダのピストン受圧面積の比に応じて駆動シリンダ103,113側のエア圧力を増幅させることができるため、各シリンジポンプ101,111の吐出圧力を容易に調整することができる。したがって、薬液の吐出圧力を制御する上で都合の良い構成となっていた。
しかしながら、上記システムでは、通路切替弁104,114によって駆動シリンダ103,113へのエア圧力を切り替える際にそのエア圧力が急峻に変化する。この場合、エア圧力が変動すると、その圧力変動によって駆動シリンダ103,113の動作に影響が及び、シリンジポンプ101,111での薬液吐出が不安定になる。したがって、その改善が望まれている。
特開平8−182952号公報
本発明は、複数のポンプを用いて液体の連続吐出を可能とする液体供給システムにおいて、各ポンプにおける液体吐出状態を安定化させ、ひいては高精度な吐出量制御を実現することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.液体の吸引及び吐出を繰り返し行う複数のポンプ(シリンジポンプ11,31)と、該ポンプごとに各々設けられ、圧力発生源(空圧源55)から流体通路(エア通路56)を通じて供給される圧縮流体によって前記ポンプを駆動する駆動装置(駆動シリンダ21,41)とを有し、前記圧力発生源から各駆動装置への流体圧力の切替を行うことにより前記複数のポンプを順に動作させて液体の連続吐出を行わせる液体供給システムであって、
各駆動装置における流体圧力の切替を圧力徐変させつつ実施することを特徴とする液体供給システム。
手段1によれば、圧力発生源から各駆動装置への流体圧力を適時切り替えることにより複数のポンプが順に動作し、液体の連続吐出が行われる。この場合、液体の吐出が途切れることに伴い発生する液体の吐出圧力の脈動等が抑制できる。また特に、圧縮流体の圧力切替に際し、各駆動装置における流体圧力の切替を圧力徐変させつつ実施するようにしたため、各駆動装置の動作が安定し、適正なる液体吐出が実現できる。例えば、圧縮流体の圧力を切り替える際に流体圧力を漸増又は漸減させる。つまり、流体圧力の切替を急峻に行う場合(例えば、ON/OFF的な切替を行う場合)、その切替に伴い流体通路内で圧力変動(衝撃振動)が生じ、それにより各駆動装置の動作が乱れると考えられる。これに対し、上記のように圧力徐変させながら流体圧力の切替を行うことにより、流体通路内での圧力変動を抑制することができる。したがって、各ポンプにおける液体吐出状態が安定し、高精度な吐出量制御が実現できる。
手段2.前記圧力発生源と前記駆動装置との間に設けられ該駆動装置ごとに前記圧縮流体の圧力を調整する圧力調整手段(電空レギュレータRG1〜RG4)と、該圧力調整手段による圧力調整を行わせる制御手段(制御回路60)とを備え、
前記制御手段から前記圧力調整手段への指令によって前記流体圧力切替時の圧力徐変を行わせるようにしたことを特徴とする手段1に記載の液体供給システム。
手段2では、圧力調整手段により圧縮流体の圧力が調整されるようになっており、その圧力調整に伴い駆動装置によるポンプ駆動の状態が変わる。この場合、制御手段の指令に伴う圧縮流体の圧力調整により、ポンプによる液体の吐出圧力を可変に制御することができる。また、駆動装置ごとに設けた圧力調整手段によって圧力徐変を行うことにより、各駆動装置に対する細かな圧力制御が可能となる。
手段3.前記複数のポンプに、圧送媒体である液体を充填するポンプ室(ポンプ室13,33)と、該ポンプ室内の容積を可変とするピストン部材(ピストン12,32)とを設けた液体供給システムであって、
各ポンプにおけるピストン部材のストローク位置を検知するための位置検知手段(リミットスイッチLS1〜LS8)を備え、
液体吐出中のポンプにおいて前記ピストン部材がストロークエンド付近に到達したことを前記位置検知手段により検知した際、他のポンプで液体吐出を開始させるべく前記流体圧力の切替を行うことを特徴とする手段1又は2に記載の液体供給システム。
手段3では、各ポンプにおけるピストン部材のストローク位置を検知することによって、各ポンプにおける液体吐出の状態を監視することが可能となる。このとき、液体吐出中のポンプにおいてピストン部材がストロークエンド付近に到達したこと(すなわち、当該ポンプでの吐出終了直前であること)を検知した際に、流体圧力の切替を行って他のポンプで液体吐出を開始させるようにしたため、意に反して液体の吐出が途切れてしまうことが回避でき、液体の連続吐出を好適に実施することができる。
手段4.液体吐出順序が前後する2つのポンプにおいて液体吐出の時期を重複させ、かつ先行して液体吐出を開始したポンプ側を先に吐出状態から吸引状態に移行させることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の液体供給システム。
手段4によれば、液体吐出順序が前後する2つのポンプにおいて液体吐出の時期が重複するようになっており、2つのポンプで液体吐出が重複して行われる場合に、先行して液体吐出を開始したポンプ側が先に吐出状態から吸引状態に移行する。かかる場合、複数のポンプ間で液体吐出が好適に引き継がれるようになる。
手段5.前記ポンプ及び前記駆動装置は共にピストン式ポンプであり、それらの各ピストンの受圧面積を異なるものとしたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の液体供給システム。
手段5によれば、ポンプ及び駆動装置は共にピストン式ポンプであり、それらの各ピストンの受圧面積が異なっている。そのため、駆動装置によりポンプが駆動される際、駆動装置側での圧縮流体の圧力が各ピストンの面積比に応じて増圧又は減圧されることで、ポンプ側の液体圧力が制御される。つまりこの場合、駆動装置側での圧縮流体の圧力を調整することによって、液体吐出圧力を容易にかつ効率良く制御することができる。
手段6.前記複数のポンプに接続された吐出側通路に圧力検出器(圧力計53)を設け、該圧力検出器の検出結果に基づいて前記駆動装置の駆動状態を制御することを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の液体供給システム。
手段6によれば、都度の液体の吐出圧力に基づいて駆動装置をフィードバック制御でき、吐出圧力を高精度に制御することができる。したがって、液体の吐出先である液体使用装置に対して液体の安定供給が実現できる。
手段7.前記複数のポンプにより薬液の連続吐出を行う状態と、複数のポンプのいずれかを休止させて薬液の間欠吐出を行う状態とを切替可能としたことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の薬液供給システム。
手段7によれば、複数のポンプにより薬液の連続吐出を行う状態と、複数のポンプのいずれかを休止させて薬液の間欠吐出を行う状態とが適宜切り替えられるため、システム全体として消費エネルギを最適に管理することができる。例えば、都度の吐出流量の目標値(指令値)をパラメータとして上記2つの状態を切り替えることとし、目標とする吐出流量が少ない場合に間欠吐出を行うようにすると良い。
以下、本発明を薬液供給システムに具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態における薬液供給システムは、例えば半導体製造に用いる薬液を薬液吐出ノズル等に給送するためのものである。本システムでは、2系統の薬液ポンプを有する構成となっており、各々の薬液ポンプでは薬液の吸引及び吐出が繰り返し行われる。そして、この吸引及び吐出の動作が各ポンプで互い違いに行われることで、薬液の連続吐出が可能となっている。その概要を図1に基づいて説明する。
図1では、2つのポンプ装置P1,P2が設けられている(便宜上、これらを第1ポンプ装置P1、第2ポンプ装置P2という)。これら各ポンプ装置P1,P2は主要な構成としてそれぞれ薬液を吸引及び吐出するためのシリンジポンプ11,31と、該シリンジポンプ11,31を駆動するための空圧式の駆動シリンダ21,41とを具備している。各ポンプ装置P1,P2は同様の構成を有するものであるため、以下には第1ポンプ装置P1について構成を詳述する。
第1ポンプ装置P1において、シリンジポンプ11は往復動可能なピストン12を有している。ピストン12によってポンプ室13が区画形成されており、ピストン12の位置に応じてポンプ室13の容積が可変とされる。ポンプ室13には薬液通路14が接続されている。薬液通路14は二方に分岐され、一方の分岐通路である吸入側通路14aには薬液タンク51が接続されている。吸入側通路14aには、薬液タンク51からポンプ室13への方向にのみ液体の通過を許容する逆止弁15が設けられている。薬液タンク51にはレジスト液等の薬液が貯留されており、同タンク51内の薬液は、図示しないポンプにより汲み上げられ、逆止弁15を介してポンプ室13に給送されるようになっている。
また、薬液通路14の他方の分岐通路は吐出側通路14bとなっており、その途中には、ポンプ室13から吐出口52側への方向にのみ液体の通過を許容する逆止弁16が設けられている。吐出側通路14bの最下流部には圧力計53と可変絞り54とが設けられている。
なお、シリンジポンプ11に設けられる薬液通路の他の構成として、シリンジポンプ11に吸引用及び吐出用の2つのポートを設けるとともに、それら各ポートに個別の薬液通路を設ける構成とすることも可能である。この場合、吸引用及び吐出用の各薬液通路にそれぞれ逆止弁又は流量制御弁が設けられる。
また、駆動シリンダ21において、シリンダケース22にはピストン23が収容されており、そのピストンヘッド23aは、シリンダケース22のピストンロッド側端部付近からピストンヘッド側端部付近までの範囲内で往復動可能となっている。ピストンヘッド23aによってシリンダケース22内が2つの圧力室24,25に区画されている。このうち一方の圧力室24はピストン23のロッド側に設けられる閉空間であり、以下これを「ロッド側圧力室24」と言う。また、他方の圧力室25はピストンヘッド23aの先端側に設けられる閉空間であり、以下これを「ヘッド側圧力室25」と言う。なお、説明の便宜上、ピストンロッド側の限界位置を「トップ点」、ピストンヘッド側の限界位置を「ボトム点」と言い、ピストン23がトップ点側に変位することを「上動」、ボトム点側に変位することを「下動」とも言うこととする。
駆動シリンダ21のピストン23とシリンジポンプ11のピストン12とは互いのロッド部が連結されており、駆動シリンダ21のピストン23が変位すると、それに連動してシリンジポンプ11のピストン12が変位する。ここで、シリンジポンプ11と駆動シリンダ21とでは、各ピストン12,23の受圧面積が相違している。本実施の形態では、「シリンジポンプ11側のピストン受圧面積<駆動シリンダ21側のピストン受圧面積」となっており、駆動シリンダ21の作動時には、そのピストン面積比(=駆動シリンダ21側のピストン受圧面積/シリンジポンプ11側のピストン受圧面積)に応じてシリンジポンプ11の薬液吐出圧力が増圧される。この場合、上記面積比により決まる増圧の度合と駆動シリンダ21側圧力とによって、シリンジポンプ11での薬液吐出圧力が決定されるようになっている。なお、「シリンジポンプ11側のピストン受圧面積>駆動シリンダ21側のピストン受圧面積」として構成することも可能であり、かかる構成においては、駆動シリンダ21の作動時に、そのピストン面積比(=シリンジポンプ11側のピストン受圧面積/駆動シリンダ21側のピストン受圧面積)に応じてシリンジポンプ11の薬液吐出圧力が減圧される。
各ピストン12,23の接続点には浮動ジョイント機構26が設けられており、この浮動ジョイント機構26により両ピストン12,23のコジリ等が防止されるようになっている(ただし、同浮動ジョイント機構を省略することも可能である)。
電空レギュレータRG1,RG2は駆動シリンダ21の駆動回路を構成するものであり、これら各電空レギュレータRG1,RG2にはそれぞれ、空圧源55よりエア通路56を通じて加圧エアが供給される。一方の電空レギュレータRG1は駆動シリンダ21のロッド側圧力室24に接続され、電空レギュレータRG1によってロッド側圧力室24内の圧力が調整される。また、他方の電空レギュレータRG2は駆動シリンダ21のヘッド側圧力室25に接続され、電空レギュレータRG2によってヘッド側圧力室25内の圧力が調整される。このとき、ロッド側圧力室24内の圧力がヘッド側圧力室25内の圧力を上回るとピストン23がボトム点側に変位し(下動し)、逆にヘッド側圧力室25内の圧力がロッド側圧力室24内の圧力を上回るとピストン23がトップ点側に変位する(上動する)。
駆動シリンダ21にはピストンヘッド23aの位置を検知するためのリミットスイッチが複数設けられている。本実施の形態では、4つのリミットスイッチLS1,LS2,LS3,LS4が設けられており、ピストンヘッド23aがトップ点付近に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS1又はLS2により検知され、ピストンヘッド23aがボトム点付近に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS3又はLS4により検知される。リミットスイッチLS1,LS4はピストン23のストロークエンドにほぼ対応した位置に設けられ、その内側にリミットスイッチLS2,LS3が設けられている。ピストンヘッド23aがボトム点からトップ点に変位する場合を想定すると、LS4→LS3→LS2→LS1の順に各リミットスイッチがONする。
かかる場合、駆動シリンダ21のピストン23に連動してシリンジポンプ11のピストン12が変位するため、リミットスイッチLS1〜LS4によれば、シリンジポンプ11のピストン12の変位位置が検知できることとなる。
第2ポンプ装置P2は第1ポンプ装置P1と同様の構成を有するため、簡単に説明する。第2ポンプ装置P2において、シリンジポンプ31は往復動可能なピストン32を有しており、ピストン32によってポンプ室33が区画形成されている。ポンプ室33には薬液通路34が接続されており、吸入側通路34aを介して薬液タンク51からポンプ室33に薬液が吸入されるとともに、吐出側通路34bを介して薬液が吐出口52側に吐出される。符号35,36は逆止弁である。
また、駆動シリンダ41において、シリンダケース42にはピストン43が収容されており、そのピストンヘッド43aによってシリンダケース42内がロッド側圧力室44とヘッド側圧力室45とに区画されている。駆動シリンダ41のピストン43とシリンジポンプ31のピストン32とは互いのロッド部が連結されており、駆動シリンダ41のピストン43が変位すると、それに連動してシリンジポンプ31のピストン32が変位する。各ピストン32,43の接続点には浮動ジョイント機構46が設けられている。
電空レギュレータRG3,RG4は駆動シリンダ41の駆動回路を構成するものであり、これら各電空レギュレータRG3,RG4にはそれぞれ空圧源55より加圧エアが供給される。一方の電空レギュレータRG3は駆動シリンダ41のロッド側圧力室44に接続され、電空レギュレータRG3によってロッド側圧力室44内の圧力が調整される。また、他方の電空レギュレータRG4は駆動シリンダ41のヘッド側圧力室45に接続され、電空レギュレータRG4によってヘッド側圧力室45内の圧力が調整される。
駆動シリンダ41にはピストンヘッド43aの位置を検知するためのリミットスイッチが複数設けられている。本実施の形態では、4つのリミットスイッチLS5,LS6,LS7,LS8が設けられており、ピストンヘッド43aがトップ点付近に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS5又はLS6により検知され、ピストンヘッド43aがボトム点付近に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS7又はLS8により検知される。リミットスイッチLS5,LS8はピストン43のストロークエンドにほぼ対応した位置に設けられ、その内側にリミットスイッチLS6,LS7が設けられている。ピストンヘッド43aがボトム点からトップ点に変位する場合を想定すると、LS8→LS7→LS6→LS5の順に各リミットスイッチがONする。
制御回路60は、CPUや各種メモリ等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、該制御回路60には各ポンプ装置P1,P2のリミットスイッチLS1〜LS8から検出信号が入力される。制御回路60は、リミットスイッチLS1〜LS8のON/OFF状態に応じて各ポンプ装置P1,P2の電空レギュレータRG1〜RG4に対して制御信号を出力し、駆動シリンダ21,41によるポンプ駆動状態を制御する。このとき、各ポンプ装置P1,P2の電空レギュレータRG1〜RG4の制御によって、空圧源55から駆動シリンダ21,41に供給されるエア圧力の切替が順次行われ、それに伴い両ポンプ装置P1,P2による薬液の連続吐出が実現されるようになっている。
次に、本薬液供給システムにおける薬液吐出の様子を図2のタイムチャートを用いて説明する。図2において、(a)は薬液の吐出圧力の推移を示す。(b)〜(d)は、第1ポンプ装置P1について、駆動シリンダ21のロッド側圧力(電空レギュレータRG1の操作圧力)の推移、駆動シリンダ21のピストンスロトーク、駆動シリンダ21のヘッド側圧力(電空レギュレータRG2の操作圧力)の推移をそれぞれ示す。また、(e)〜(g)は、第2ポンプ装置P2について、駆動シリンダ41のロッド側圧力(電空レギュレータRG3の操作圧力)の推移、駆動シリンダ41のピストンスロトーク、駆動シリンダ41のヘッド側圧力(電空レギュレータRG4の操作圧力)の推移をそれぞれ示す。(c),(f)では、ピストンストロークを示す縦軸に、各リミットスイッチLS1〜LS8のON作動点を併せて図示している。
図2では、各ポンプ装置P1,P2の初期状態として各駆動シリンダ21,41のピストン23,43がボトム点にある場合を想定しており、各シリンジポンプ11,31では、ポンプ室13,33の容積が最大となり同ポンプ室13,33内に液体が吸引された状態となっている。本例は、薬液吐出の開始に伴い先に第1ポンプ装置P1により薬液吐出が開始されるともに、その後は両ポンプ装置P1,P2にて交互に薬液吐出が行われるようになっている。ただし、制御開始の初期状態は任意である。
さてタイミングaでは、第1ポンプ装置P1側において電空レギュレータRG2が操作され、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が上昇する。これにより、駆動シリンダ21のピストン23が上動し始め、シリンジポンプ11では、ポンプ室13内の薬液がピストン面積比分増圧され、該増圧された薬液がポンプ室13から吐出される。このとき特に、駆動シリンダ21のヘッド側圧力は高圧側に徐々に変化し、エア通路56内における加圧エアの圧力変動が抑制されるようになっている。タイミングbでは、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が所定圧力(例えば200kPa)に達することに伴い、薬液の吐出圧力が目標圧力(例えば20MPa)に達する。
その後、タイミングcでは、リミットスイッチLS2がONし、それに伴い第2ポンプ装置P2側において電空レギュレータRG4が操作され、駆動シリンダ41のヘッド側圧力が徐々に上昇する。タイミングdでは、駆動シリンダ41のヘッド側圧力が所定圧力(例えば200kPa)に達することに伴い、駆動シリンダ41のピストン43が上動し始める。すると、第2ポンプ装置P2側のシリンジポンプ31では、ポンプ室33内の薬液がピストン面積比分増圧され、該増圧された薬液がポンプ室33から吐出される。つまり、タイミングd〜e(タイミングeはLS1=ONとなるタイミング)の期間では、両ポンプ装置P1,P2による薬液吐出が重複して行われる。
その後、タイミングeでは、第1ポンプ装置P1側において、リミットスイッチLS1がONし、それに伴い電空レギュレータRG1の操作により駆動シリンダ21のロッド側圧力が徐々に上昇するとともに、電空レギュレータRG2の操作により駆動シリンダ21のヘッド側圧力が徐々に下降する。これにより、第1ポンプ装置P1側において駆動シリンダ21のピストン23が下動し始め、それに伴うシリンジポンプ11のピストン12の動作によりポンプ室13への薬液吸引が開始される。タイミングeの後、第2ポンプ装置P2側のシリンジポンプ31によってのみ薬液の吐出が行われる。
その後、タイミングfでは、第1ポンプ装置P1側のリミットスイッチLS4がONし、それに伴い電空レギュレータRG1の操作により駆動シリンダ21のロッド側圧力が徐々に下降する。
タイミングgでは、リミットスイッチLS6がONし、それに伴い第1ポンプ装置P1側において電空レギュレータRG2が操作され、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が徐々に上昇する。タイミングhでは、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が所定圧力(例えば200kPa)に達することに伴い、駆動シリンダ21のピストン23が上動し始める。すると、第1ポンプ装置P1側のシリンジポンプ11では、ポンプ室13内の薬液がピストン面積比分増圧され、該増圧された薬液がポンプ室13から吐出される。つまり、タイミングh〜i(タイミングiはLS5=ONとなるタイミング)の期間では、両ポンプ装置P1,P2による薬液吐出が重複して行われる。
その後、タイミングiでは、第2ポンプ装置P2側において、リミットスイッチLS5がONし、それに伴い電空レギュレータRG3の操作により駆動シリンダ41のロッド側圧力が徐々に上昇するとともに、電空レギュレータRG4の操作により駆動シリンダ41のヘッド側圧力が徐々に下降する。これにより、第2ポンプ装置P2側において駆動シリンダ41のピストン43が下動し始め、それに伴うシリンジポンプ31のピストン32の動作によりポンプ室33への薬液吸引が開始される。タイミングiの後、第1ポンプ装置P1側のシリンジポンプ11によってのみ薬液の吐出が行われる。
以降、前記同様、各リミットスイッチの検出信号等に基づく第1ポンプ装置P1側での薬液吐出と、同じく各リミットスイッチの検出信号等に基づく第2ポンプ装置P2側での薬液吐出とが繰り返し行われる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
2つのポンプ装置P1,P2を設け、それらを順に動作させて薬液の連続吐出を行うようにしたため、薬液の吐出が途切れることに伴い発生する薬液の吐出圧力の脈動等が抑制できる。これにより、圧力の脈動を吸収するためにアキュームレータ等の脈動抑制手段を設置することが不要となり、システムの小型化や軽量化も実現できる。
また、電空レギュレータRG1〜RG4の圧力調整によりエア圧力を徐変させながら駆動シリンダ21,41におけるエア圧力の切替を行うようにしたため、各駆動シリンダ21,41の動作が安定する。仮にエア圧力の切替を急峻に行う場合(例えば、ON/OFF的に切替を行う場合)、その切替に伴いエア通路56内で圧力変動(衝撃振動)が生じ、それにより各駆動シリンダ21,41の動作が乱れると考えられる。これに対し、上記のように圧力徐変させながらエア圧力の切替を行うことにより、エア通路56内での圧力変動を抑制することができる。したがって、各シリンジポンプ11,31における薬液吐出状態が安定し、高精度な吐出量制御が実現できる。またこの場合、駆動シリンダごとに2つずつの電空レギュレータを設けたため、各駆動シリンダ21,41に対する細かな圧力制御が可能となる。
駆動シリンダ21,41においてピストンストローク位置を検知するためのリミットスイッチLS1〜LS8を設け、薬液吐出中のシリンジポンプにおいてピストンがストロークエンド付近に到達したことをリミットスイッチにより検知した際に他のシリンジポンプで薬液吐出を開始させるようにしたため、意に反して薬液の吐出が途切れてしまうこと等が回避できる。故に、薬液の連続吐出を好適に実施することができる。
2つのシリンジポンプ11,31において薬液吐出の時期を重複させ、かつ先行して薬液吐出を開始したシリンジポンプ側を先に吐出状態から吸引状態に移行させるようにしたため、2つのシリンジポンプ11,31間で薬液吐出の動作が好適に引き継がれるようになる。またこの場合、2つのシリンジポンプ11,31において薬液吐出の時期が重複しているため、各シリンジポンプ11,31での吐出圧力の違い等により一方のシリンジポンプが停止しても他方のシリンジポンプにて薬液の吐出を継続させることができる。
シリンジポンプ11,13及び駆動シリンダ21,41では各々のピストン受圧面積が相違しており、シリンジポンプ側と駆動シリンダ側とのピストン面積比に応じて薬液吐出圧力の増圧が可能となっている。したがって、薬液の吐出圧力を容易にかつ効率良く増圧することができる。
上記図2で説明した薬液の吸引及び吐出の動作例では、例えば、タイミングeにおいて、第1ポンプ装置P1側のリミットスイッチLS1がONすることをトリガとして駆動シリンダ21の上動→下動の切替を行うようにしたが、リミットスイッチLS1がONするよりも先に第2ポンプ装置P2側のリミットスイッチLS7がONする場合には、そのリミットスイッチLS7のONをトリガとして駆動シリンダ21の上動→下動の切替を行うようにしても良い。その動作例を図3により説明する。図3は、基本的に前記図2と同じ動作を説明するものであり、(a)〜(g)の各チャートは前記図2の(a)〜(g)に準ずる。図3では、機差や経時的な要因により、一方のシリンジポンプ11(先行動作シリンジポンプ)の薬液吐出が比較的少量となり、他方のシリンジポンプ31(後発動作シリンジポンプ)の薬液吐出が比較的多量となっている場合の動作を示している。つまり、シリンジポンプ31が吐出の主体となっている。
図3においてタイミングAでは、第1ポンプ装置P1側において電空レギュレータRG2が操作され、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が上昇する。これにより、駆動シリンダ21のピストン23が上動し始め、シリンジポンプ11では、ポンプ室13内の薬液がピストン面積比分増圧され、該増圧された薬液がポンプ室13から吐出される。このとき特に、駆動シリンダ21のヘッド側圧力は高圧側に徐々に変化し、エア通路56内における加圧エアの圧力変動が抑制されるようになっている。タイミングBでは、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が所定圧力(例えば200kPa)に達することに伴い、薬液の吐出圧力が目標圧力(例えば20MPa)に達する。
その後、タイミングCでは、リミットスイッチLS2がONし、それに伴い第2ポンプ装置P2側において電空レギュレータRG4が操作され、駆動シリンダ41のヘッド側圧力が徐々に上昇する。タイミングDでは、駆動シリンダ41のヘッド側圧力が所定圧力(例えば200kPa)に達することに伴い、駆動シリンダ41のピストン43が上動し始める。また、同タイミングDでは、第1ポンプ装置P1側において駆動シリンダ21のピストンストロークが停止する。これにより、タイミングDの後、第2ポンプ装置P2側のシリンジポンプ31では、ポンプ室33内の薬液がピストン面積比分増圧され、該増圧された薬液がポンプ室33から吐出される。このとき、シリンジポンプ31を主体とする薬液吐出では、摩擦抵抗の減少など、何らかの要因により発生圧力に僅かなばらつきが生じ、その吐出圧力が若干高い圧力(例えば20.1MPa)となっている。
かかる場合において詳細には、シリンジポンプ11からの圧力(20MPa)と、シリンジポンプ31からの圧力(20.1MPa)がそれぞれ吐出側通路14b,34bに作用するが、僅かにシリンジポンプ31の発生圧力(20.1MPa)の方が高いため、吐出側通路14bに流入しようとするシリンジポンプ11からの薬液が逆止弁16で止められる。よって、シリンジポンプ11からの吐出が止まり、駆動シリンダ21の動作が停止する。つまり、シリンジポンプ31のみの吐出となり、駆動シリンダ41のみの動作する。この間、同時加圧されているため、吐出側に対し圧力の供給が継続される。
その後、タイミングEでは、第2ポンプ装置P2側において、リミットスイッチLS7がONし、それに伴い第1ポンプ装置P1側の電空レギュレータRG1の操作により駆動シリンダ21のロッド側圧力が徐々に上昇するとともに、電空レギュレータRG2の操作により駆動シリンダ21のヘッド側圧力が徐々に下降する。これにより、第1ポンプ装置P1側において駆動シリンダ21のピストン23が下動し始め、それに伴うシリンジポンプ11のピストン12の動作によりポンプ室13への薬液吸引が開始される。この時点では、第2ポンプ装置P2側のシリンジポンプ31によってのみ薬液の吐出が行われる。
その後、タイミングFでは、第1ポンプ装置P1側のリミットスイッチLS4がONし、それに伴い電空レギュレータRG1の操作により駆動シリンダ21のロッド側圧力が徐々に下降する。
タイミングGでは、リミットスイッチLS6がONし、それに伴い第1ポンプ装置P1側において電空レギュレータRG2が操作され、駆動シリンダ21のヘッド側圧力が徐々に上昇する。タイミングHでは、第2ポンプ装置P2側において、リミットスイッチLS5がONし、それに伴い電空レギュレータRG3の操作により駆動シリンダ41のロッド側圧力が徐々に上昇するとともに、電空レギュレータRG4の操作により駆動シリンダ41のヘッド側圧力が徐々に下降する。これにより、第2ポンプ装置P2側において駆動シリンダ41のピストン43が下動し始め、それに伴うシリンジポンプ31のピストン32の動作によりポンプ室33への薬液吸引が開始される。また、タイミングHの後、駆動シリンダ21のピストン23が上動し始め、第1ポンプ装置P1側のシリンジポンプ11では、ポンプ室13内の薬液がピストン面積比分増圧され、該増圧された薬液がポンプ室13から吐出される。
以降、前記同様、各リミットスイッチの検出信号等に基づく第1ポンプ装置P1側での薬液吐出と、同じく各リミットスイッチの検出信号等に基づく第2ポンプ装置P2側での薬液吐出とが繰り返し行われる。
以上図3の如くポンプ動作が行われる場合にも、前記同様、各シリンジポンプ11,31における薬液吐出状態が安定し、高精度な吐出量制御が実現できる。また、先行動作シリンジポンプが停止した状態でも後発動作シリンジポンプによる薬液吐出が継続される。したがって、吐出シーケンスが薬液吐出の途中で中断されてしまうようなシーケンスの破綻を防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、電空レギュレータRG1〜RG4の圧力調整によりエア圧力を徐変させる際に、圧力変化の初めから終わりまでの範囲(0〜200kPa)で圧力徐変させたが、これを変更し、少なくとも終わり値付近で圧力徐変する構成としても良い。また、圧力変化の形態は、単位時間の変化量を一定とする変化以外に、単位時間の変化量を可変とする変化であっても良い。
2つのポンプ装置P1,P2を用いて薬液の連続吐出を行う状態と、1つのポンプ装置のみを用いて薬液の間欠吐出を行う状態とを切替可能とする構成としても良い。例えば、都度必要とする薬液の吐出流量に応じて、連続吐出の状態と間欠吐出の状態を切り替えるようにする。この場合、制御回路60により薬液吐出状態の切替を行うこととし、所望とする薬液の吐出流量が比較的少なければ間欠吐出を行わせ、同吐出流量が増やされると連続吐出を行わせるようにする。これにより、消費エネルギを最適に管理することができる。
上記実施の形態では、シリンジポンプ11のピストンストローク位置を検知するための位置検知手段として、駆動シリンダ側に複数のリミットスイッチLS1〜LS8を設けたが、この構成を変更しても良い。例えば、リミットスイッチに代えて、リニアポテンションメータ又はリニアスケール等のリニアセンサを用いる構成とする。この場合、リニアポテンションメータやリニアスケールによれば、ピストンの移動速度を求めることができ、その移動速度によって都度の液体流量を正確に把握することができる。また、リミットスイッチ等の位置検知手段を、駆動シリンダ側でなくシリンジポンプ側に設け、それによりシリンジポンプ側におけるピストンストロークを直接的に検知する構成としても良い。
上記実施の形態では、駆動シリンダ21,41の駆動回路として、ピストンロッド側及びピストンヘッド側に電空レギュレータRG1〜RG4をそれぞれ設け、それら各電空レギュレータRG1〜RG4の作動によりピストン位置を制御したが、この構成を変更する。例えば、駆動シリンダ21,41においてピストンヘッド側にのみ電空レギュレータ(図1のRG2,RG4)を設けるとともに、ピストン23,43を常にヘッド側(図1の下側)に付勢するバネ等の付勢手段を設ける構成とする。この場合、電空レギュレータRG2,RG4のエア圧力を調整することで付勢手段の付勢力に抗してピストンを移動させることができ、その際ピストンストローク位置を任意に制御することができる。
吐出側通路14bに設けた圧力計53の計測信号を制御回路60に入力し、該制御回路60において吐出圧力のフィードバック制御を行うようにしても良い。具体的には、目標とする吐出圧力と実際の吐出圧力(圧力計53による計測値)との偏差に基づいて駆動シリンダ21,41の駆動状態(電空レギュレータのエア圧力)を制御する。これにより、薬液の吐出圧力を高精度に制御することができる。したがって、薬液の吐出先である薬液吐出ノズル等に対して液体の安定供給が実現できる。
上記実施の形態では、2つのポンプ装置P1,P2を用いて薬液供給システムを構築したが、3つ以上のポンプ装置を用いて薬液供給システムを構築することも可能である。例えば、3つのポンプ装置を用い、所定の順序で各ポンプ装置の吸引及び吐出動作を互い違いに行わせる。ポンプ装置の数(すなわち、シリンジポンプ及び駆動シリンダの数)を増やすことにより、薬液の連続吐出を実施する際のより一層の安定化を図ることができる。また、薬液の多重吐出が可能となり、薬液吐出量を十分に確保することができる。
発明の実施の形態における薬液供給システムの概略を示す構成図である。 本システムにおける薬液の吸引及び吐出等の動作を示すタイムチャートである。 本システムにおける薬液の吸引及び吐出等の動作を示すタイムチャートである。 従来システムにおける薬液の吸引及び吐出等の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
11…シリンジポンプ、12…ピストン、13…ポンプ室、21…駆動シリンダ、23…ピストン、31…シリンジポンプ、32…ピストン、33…ポンプ室、41…駆動シリンダ、43…ピストン、53…圧力計、55…空圧源、56…エア通路、60…制御回路、P1…第1ポンプ装置、P2…第2ポンプ装置、RG1〜RG4…電空レギュレータ、LS1〜LS8…リミットスイッチ。

Claims (7)

  1. 液体の吸引及び吐出を繰り返し行う複数のポンプと、該ポンプごとに各々設けられ、圧力発生源から流体通路を通じて供給される圧縮流体によって前記ポンプを駆動する駆動装置とを有し、前記圧力発生源から各駆動装置への流体圧力の切替を行うことにより前記複数のポンプを順に動作させて液体の連続吐出を行わせる液体供給システムであって、
    各駆動装置における流体圧力の切替を圧力徐変させつつ実施することを特徴とする液体供給システム。
  2. 前記圧力発生源と前記駆動装置との間に設けられ該駆動装置ごとに前記圧縮流体の圧力を調整する圧力調整手段と、該圧力調整手段による圧力調整を行わせる制御手段とを備え、
    前記制御手段から前記圧力調整手段への指令によって前記流体圧力切替時の圧力徐変を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の液体供給システム。
  3. 前記複数のポンプに、圧送媒体である液体を充填するポンプ室と、該ポンプ室内の容積を可変とするピストン部材とを設けた液体供給システムであって、
    各ポンプにおけるピストン部材のストローク位置を検知するための位置検知手段を備え、
    液体吐出中のポンプにおいて前記ピストン部材がストロークエンド付近に到達したことを前記位置検知手段により検知した際、他のポンプで液体吐出を開始させるべく前記流体圧力の切替を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体供給システム。
  4. 液体吐出順序が前後する2つのポンプにおいて液体吐出の時期を重複させ、かつ先行して液体吐出を開始したポンプ側を先に吐出状態から吸引状態に移行させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体供給システム。
  5. 前記ポンプ及び前記駆動装置は共にピストン式ポンプであり、それらの各ピストンの受圧面積を異なるものとしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体供給システム。
  6. 前記複数のポンプに接続された吐出側通路に圧力検出器を設け、該圧力検出器の検出結果に基づいて前記駆動装置の駆動状態を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体供給システム。
  7. 前記複数のポンプにより薬液の連続吐出を行う状態と、複数のポンプのいずれかを休止させて薬液の間欠吐出を行う状態とを切替可能としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薬液供給システム。
JP2005350097A 2005-12-05 2005-12-05 液体供給システム Active JP4855056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005350097A JP4855056B2 (ja) 2005-12-05 2005-12-05 液体供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005350097A JP4855056B2 (ja) 2005-12-05 2005-12-05 液体供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007154733A true JP2007154733A (ja) 2007-06-21
JP4855056B2 JP4855056B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=38239430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005350097A Active JP4855056B2 (ja) 2005-12-05 2005-12-05 液体供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4855056B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8033801B2 (en) 2006-11-24 2011-10-11 Ckd Corporation Liquid chemical supply system and liquid chemical supply control device
JP2013515928A (ja) * 2009-12-24 2013-05-09 ジェネラル コンプレッション インコーポレイテッド 液圧作動システムの効率を最適化するシステム及び方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181584A (ja) * 1984-09-28 1986-04-25 Shimadzu Corp 送液ポンプ
JPS62218665A (ja) * 1986-03-19 1987-09-26 Riken Kiki Seizo Kk 超高圧水発生装置
JPH073836A (ja) * 1993-06-11 1995-01-06 Komatsu Ltd ブルドーザの作業機コントロール装置
JP2005042619A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Asahi Sunac Corp 液体圧送装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181584A (ja) * 1984-09-28 1986-04-25 Shimadzu Corp 送液ポンプ
JPS62218665A (ja) * 1986-03-19 1987-09-26 Riken Kiki Seizo Kk 超高圧水発生装置
JPH073836A (ja) * 1993-06-11 1995-01-06 Komatsu Ltd ブルドーザの作業機コントロール装置
JP2005042619A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Asahi Sunac Corp 液体圧送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8033801B2 (en) 2006-11-24 2011-10-11 Ckd Corporation Liquid chemical supply system and liquid chemical supply control device
JP2013515928A (ja) * 2009-12-24 2013-05-09 ジェネラル コンプレッション インコーポレイテッド 液圧作動システムの効率を最適化するシステム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4855056B2 (ja) 2012-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4694377B2 (ja) 薬液供給システム
JP7123968B2 (ja) 医療流体のための容積式ポンプおよび医療流体のための容積式ポンプを備える血液処理装置ならびに医療流体のための容積式ポンプを制御するための方法
KR101305982B1 (ko) 유압 액추에이터 및 유압 진동 시험 장치
JP2004150402A (ja) 液体クロマトグラフ用ポンプ
JP2009198518A (ja) 液圧増幅ポンプ
JP7118581B2 (ja) 二重ダイヤフラムポンプ
JP5779324B2 (ja) 薬液供給システム
US9752566B2 (en) Air mass control for diaphragm pumps
RU2006141599A (ru) Многоцилиндровый насос с гидроприводом
SG186589A1 (en) Continuous liquid feed system and control method thereof
JP6362535B2 (ja) ベローズポンプ装置
JP2016035241A (ja) ベローズポンプ装置
JP4934647B2 (ja) 液体クロマトグラフ用ポンプ
JP4855056B2 (ja) 液体供給システム
JP3863292B2 (ja) 液体供給装置
JP5816726B2 (ja) 薬液供給システム
JP2018021503A (ja) 往復動ポンプ
JP4358569B2 (ja) 液体圧送装置
JP2008291865A (ja) シリンダ駆動装置
JP2008298226A (ja) 油圧駆動装置
JP6734704B2 (ja) ベローズポンプ装置
JP2008014278A (ja) 増圧可能なエア駆動による往復動ポンプ
JP7195557B2 (ja) 液圧駆動装置
JP5989881B2 (ja) 薬液供給システム
JP2008291864A (ja) シリンダ駆動ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4855056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250