JP2007145500A - 保守点検管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各現場での保守員の点検作業を効率的に管理すると共に乗客の非常呼びに対して迅速に対応することができる保守点検管理システムを提供する。
【解決手段】保守対象機器であるエレベータの乗りかご21内に保守用の第1の二次元コード27と乗客用の第2の二次元コード28を設けておく。第1の二次元コード27はスイッチボックス25の中に隔離されていて、保守員しか利用できない。保守員の情報発信機を用いて第1の二次元コード27を読み取ると、監視センタ側ではその第1の二次元コード27の読取り信号に基づいて保守員の点検作業に関する処理を実行する。また、乗客の通信端末装置を用いて第2の二次元コード28を読み取ると、監視センタ側ではその第2の二次元コード28の読取り信号に基づいて乗客の非常呼びに関する所定の処理を実行する。
【選択図】図2
【解決手段】保守対象機器であるエレベータの乗りかご21内に保守用の第1の二次元コード27と乗客用の第2の二次元コード28を設けておく。第1の二次元コード27はスイッチボックス25の中に隔離されていて、保守員しか利用できない。保守員の情報発信機を用いて第1の二次元コード27を読み取ると、監視センタ側ではその第1の二次元コード27の読取り信号に基づいて保守員の点検作業に関する処理を実行する。また、乗客の通信端末装置を用いて第2の二次元コード28を読み取ると、監視センタ側ではその第2の二次元コード28の読取り信号に基づいて乗客の非常呼びに関する所定の処理を実行する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば各地に点在するエレベータやエスカレータなどの保守点検作業に用いられる保守点検管理システムに関する。
一般に、昇降機(エレベータやエスカレータなど)を保守点検する保守員は、一日に複数の顧客の昇降機の設置現場を巡回して保守点検作業を行っている。その際、現場での作業開始や終了の連絡、さらに当該現場での点検項目の確認など、保守点検に関する情報を監視センタのオペレータとやり取りしながら作業を進めるのが一般的である。
しかしながら、保守員が各現場で点検作業を行う度に監視センタのオペレータに連絡していたのでは、監視センタ側では、各現場に派遣された多数の保守員の点検作業を効率的に管理できず、例えば地震等の広域的な災害が発生した場合などに対応が遅れるなどの問題がある。
また、地震のような広域災害が発生すると、一般の電話回線は輻輳状態となり、さらに、回線の遮断などにより監視センタへの連絡が非常に困難な状況になる。そのため、監視センタ側では、どの物件で閉じ込め事故が発生しているのか、かご室内がどのような状況にあるのかなどを把握できず、乗客への救出活動に遅れが生じるといった問題もある。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、各現場での保守員の点検作業を効率的に管理すると共に乗客の非常呼びに対して迅速に対応することができる保守点検管理システムを提供することを目的とする。
本発明の保守点検管理システムは、保守員が利用する第1の二次元コードと乗客が利用する第2の二次元コードとが区別された状態で設けられた保守対象機器と、この保守対象機器に設けられた上記第1または第2の二次元コードの読取り信号を判別する判別手段と、この判別手段によって上記第1の二次元コードの読取り信号が判別された場合に保守員の保守点検作業に関する所定の処理を実行し、上記第2の二次元コードの読取り信号が判別された場合に乗客の非常呼びに関する所定の処理を実行する処理実行手段とを具備して構成される。
本発明によれば、各現場での保守員の点検作業を効率的に管理すると共に乗客の非常呼びに対して迅速に対応することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る保守点検管理システムの構成を示す図である。なお、本実施形態では、保守対象機器としてエレベータを想定しているが、エスカレータやその他の機器(昇降機に限定されない)の保守にも適用できる。
図1に示すように、今、多数の建物11a〜11eが予め顧客契約された物件として存在し、これらの建物11a〜11eには、少なくとも1台のエレベータ12a〜12eが設置されているものとする。保守員14は、情報発信機15を所持して、これらの建物11a〜11eを予め決められた作業スケジュールに従って巡回し、エレベータ12a〜12eの保守点検作業を行う。保守員14の所持する情報発信機15は、例えば携帯電話などからなり、エレベータの監視センタ16に設置された監視装置17との通信機能を備えると共に、後述する二次元コードの読取り機能を有する。
また、図中の18はエレベータ12a〜12eを利用する乗客である。この乗客18は、例えば携帯電話などの通信端末装置19を持つ。この通信端末装置19は、通信機能などの基本的な機能の他に二次元コードの読取り機能を備える。
図2は保守対象エレベータの乗りかごの内部構成を示す図、図3は保守点検用のスイッチボックスの構成を示す図である。
図2に示すように、エレベータの乗りかご21内のかごドア22の隣に操作盤23が配設されている。この操作盤23には、各階の呼び釦や戸開釦、戸閉釦等の複数の操作釦24と、保守点検用のスイッチボックス25などが設けられている。
このスイッチボックス25内には、図3に示すように保守点検用の各種スイッチ類26が設置されている。ここで、操作盤23上の操作釦24は乗りかご21内の乗客18が任意に操作可能であるが、スイッチボックス25内のスイッチ類26は保守員14以外は操作できない。つまり、このスイッチボックス25には鍵25aが掛けられており、保守員14だけがそのスイッチボックス25を開けることができるようになっている。
ここで、乗りかご21内には、保守員14が利用する第1の二次元コード27と、乗客18が利用する第2の二次元コード28とが設けられている。具体的には、第1の二次元コード27は、乗客18が利用できないように、操作盤23のスイッチボックス25の中に隔離されて設けられている。一方、第2の二次元コード28は、乗客18が必要に応じて直ぐに利用できるように、例えば操作盤23の下側付近に設けられている。なお、二次元コード27,28は、それぞれに矩形状のシール部材27a,28a上に予め印刷されている。
図4は二次元コード27,28の一例を示す図である。
二次元コード27,28は、縦方向および横方向の情報を持ち、例えば商品管理などに用いられる線状バーコード(一次元コード)と比較して記録できる情報量が格段に多い。このような二次元コード27,28としては、例えばQRコード(登録商標)などが広く知られている。
本実施形態において、第1の二次元コード27には、当該ビルの住所、顧客名(会社名またはビルの所有者名)、当該エレベータの号機、個々のエレベータを特定する号機IDの各情報が含まれている。上述したように、この第1の二次元コード27は保守員用としてスイッチボックス25内に設けられている。保守員14は、この第1の二次元コード27を自分の所持する情報発信機15によって読み取ることで、監視センタ16に対して作業状況を通知することができる。
一方、第2の二次元コード28には、監視セン16を緊急連絡先としたアクセス情報が記述されている。詳しくは、監視センタ16が提供している連絡サイトにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が記述されている。この第2の二次元コード28は乗客用であるが、あまり目立つ場所に設けておくと、本来の目的とは異なる用途で使われてしまったり、剥がされたり、汚されたりする可能性がある。したがって、例えば操作盤23の下側などのように、普段は乗客が目を向けない場所であり、しかも、非常事態が発生した場合に直ぐに手の届く場所(携帯電話をかざすことができる場所)に設けておくことが好ましい。
また、停電によりかご室内が暗くなることを考慮して非常灯の近くに第2の二次元コード28を設けておくことでも良い。さらに、乗りかご21内の複数の箇所に第2の二次元コード28を設けておくことでも良い。
乗客18は乗りかご21内に閉じ込められた場合など、非常事態が発生した場合に自分の持つ通信端末装置19を用いて第2の二次元コード28を読み取ることで、監視センタ16と連絡を取ることができる。
次に、保守員14が所持する情報発信機15の構成について説明する。
図5は保守員14が所持する情報発信機15の外観構成の一例を示す図である。
情報発信機15は、持ち運びが容易な小型軽量の筐体30を有し、その筐体30に無線電波を送受信するためのアンテナ31の他、表示部32、入力部33、撮影部34が設けられている。
表示部32は、例えば液晶ディスプレイ装置からなり、画面上に各種データの表示を行う。入力部33は、複数の操作ボタンなどからなり、例えば電話電号、メールアドレスなどの入力操作の他、二次元コードの読込み指示を含む各種指示操作を行うためのユーザインタフェースとして用いられる。撮影部34は、カメラ機能として一般的に使用される他に、ここでは、図4に示した第1の二次元コード27の読取り手段として利用される。
図6は情報発信機15の機能構成を示すブロック図である。
情報発信機15は、上述したアンテナ31、表示部32、入力部33、撮影部34の他に、制御部41、記憶部42、通信インタフェース43を備える。
制御部41は、情報発信機15の全体の制御を司るCPUからなる。この制御部41は、記憶部42に記憶されたプログラムを読み込むことで、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。また、この制御部41は、撮影部34を通じて読み取られた二次元コード20を復号化するための機能を備えている。
記憶部42は、例えばROM、RAMなどからなり、プログラムを含む各種データが記憶される。この記憶部42には、情報発信機15に固有のID(端末ID)などが記憶されている。この端末IDは、第1の二次元コード27の読み取りによって得られる情報に付加されて監視センタ16に送られる。
通信インタフェース43は、所定の通信プロトコルに従ってアンテナ31を介して無線電波を送受信することで、監視センタ16内の監視装置17を含む外部装置との間の無線通信を実現する。
なお、乗客18が所持する通信端末装置19の構成については省略するが、基本的には上記情報発信機15と同様である。すなわち、無線通信のためのアンテナ、データ表示のための表示部32、データ入力のための入力部などを備えると共に、二次元コードを読み取るための撮影部を備える。さらに、通信端末装置19内には、制御部、記憶部、通信インタフェースなどが設けられている。
次に、監視センタ16の構成について説明する。
監視センタ16は、公衆回線等を利用して、図1に示したエレベータ12a〜12eを遠隔的に監視している。この監視センタ16には、監視装置17が設置されており、オペレータにより各種指示が行われる。また、保守員14からの連絡を監視装置17を介して受け付けると共に、相互に連絡を交わして適宜指示を与える。この監視装置17は、所定のプログラム演算を行う計算機からなる。
図7は監視センタ16内の監視装置17の機能構成を示すブロック図である。
監視装置17は、制御部51、記憶部52、通信インタフェース53、入力部55および表示部56を備える。
制御部51は、監視装置17の全体の制御を司るCPUからなる。この制御部51は、記憶部52に記憶されたプログラムを読み込むことで、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。記憶部52は、例えばROM、RAMなどからなり、プログラムを含む各種データが記憶される。また、この記憶部52には、保守用データベース(以下、保守用DBと称す)52aおよび非常呼び用データベース(以下、非常呼び用DBと称す)52bが設けられている。
保守用DB52aは、保守員の保守点検作業に関する情報を記憶したデータベースである。図8に示すように、この保守用DB52aには、点検作業時に保守員14が所持する情報発信機15の管理番号(端末ID)、保守員14の識別番号(保守員ID)、氏名、所属先(営業所名,役職)などの情報と共に、各現場での作業状況を管理するための作業情報が記憶されている。
非常呼び用DB52bは、乗客の非常呼びに関する情報を記憶したデータベースである。図9に示すように、この非常呼び用DB52bには、各現場を特定する物件IDと、各現場に対応したガイダンス情報が記憶されている。上記ガイダンス情報は、かご室内の状況確認を行うための複数の項目データが段階的に構成されており、乗客用の第2の二次元コード28の読取りによってアクセス要求があったときに、質問形式で選択的に通信端末装置19に送信される。
次に、本実施形態に係る保守点検管理システムの動作を監視センタ16側の処理に着目して説明する。
図10は監視センタ16内の監視装置17の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、マイクロコンピュータである制御部51が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
保守対象機器であるエレベータの乗りかご21内に設けられた第1の二次元コード27または第2の二次元コード28の読取り信号を受信すると(ステップA11)、監視装置17は、まず、その読取り信号がどちらの二次元コードに対応したものであるかを判別する(ステップA12)。これは、読取り信号に保守員14の端末IDが付加されているか否かをチェックすることで判別できる。
すなわち、保守員14が情報発信機15を用いて第1の二次元コード27を読み取った場合には、その情報発信機15を特定する端末IDが第1の二次元コード27の読取り信号に付加されて監視装置17に送られる。したがって、この端末IDが付加されていれば、第1の二次元コード27の読取り信号であると判別できる。
第1の二次元コード27の読取り信号であれば(ステップA13のYes)、監視装置17は、記憶部52に設けられた保守用DB52aを参照して(ステップA14)、保守員14の保守点検作業に関する所定の処理を行う(ステップA15)。
具体的に説明すると、まず、保守員14の持つ情報発信機15には、例えば図11に示すようなスケジュール画面61が表示される。このスケジュール画面61には、各現場の保守点検の順番や住所などを示した作業スケジュールが所定の形式で記述されている。なお、作業スケジュールの作成方法や取得方法については、本発明とは直接関係しないため、ここではその説明を省略する。
保守員14が上記作業スケジュールに従って最初の現場に出向くと、まず、情報発信機15を用いて作業開始を監視センタ16に通知し、さらに、作業が終了した時点で、再び情報発信機15を用いて作業開始を監視センタ17に通知する。
ここで、現場での作業の開始と終了のタイミングを通知する手段として、当該現場に設けられた第1の二次元コード27が用いられる。図3に示したように、この第1の二次元コード27はスイッチボックス25内に設けられている。保守員14が現場で作業を開始するときと作業を終了するときに、このスイッチボックス25の中に設けられている第1の二次元コード27を情報発信機15の撮影部34を通じて読み取る。
この第1の二次元コード27には、例えば現場の住所やエレベータ号機に関する情報などが含まれており、これらの情報が情報発信機15内でデコードされて監視センタ16内の監視装置17に送信される。このとき、情報発信機15に固有の端末IDが同時に送信される。これにより、どの現場で、どの端末から送られてきた情報なのかが特定され、さらに、保守用DB52aを参照することで、その端末を所持する保守員14が特定される。
また、監視装置17では、当該現場に設けられた第1の二次元コード27の読み取りにより最初に送られてきた信号を「作業開始信号」、二度目に送られてきた信号を「作業終了信号」として認識する。結果として、どの保守員14がどの現場でどのような作業状況にあるのかが把握される。
この場合、監視装置17は、上記「作業開始信号」により保守員14が点検作業を開始することを認識すると、当該現場を特定するIDを付して、点検作業を開始したことを示す作業情報を保守用DB52aに記憶する。また、監視装置17は、上記「作業終了信号」により当該保守員14が点検作業を終了したことを認識すると、当該現場での点検作業を終了したことを示す作業情報を保守用DB52aに記憶する。これにより、監視センタ16側では、特にオペレータを介在させずに、各現場での保守員14の作業状況を管理することができる。
一方、第2の二次元コード28の読取り信号であった場合には(ステップA13のNo)、監視装置17は、記憶部52に設けられた非常呼び用DB52bを参照して(ステップA16)、乗客18の非常呼びに関する所定の処理を行う(ステップA17)。
具体的に説明すると、今、例えば地震等の広域災害により乗りかご21内に乗客18が閉じ込められたものとする。乗りかご21内には、図2に示したように第2の二次元コード28が視認しやすい場所に設けられている。この第2の二次元コード28を乗客18の通信端末装置19に備えられた撮像機能を利用して読み取ると、上記二次元コードがデコード処理され、そのデコード処理にて得られた緊急連絡先情報(アクセス情報)に基づいて、監視センタ16内の監視装置17に対する接続処理が実行される。
詳しくは、上記緊急連絡先情報として、監視センタ16が提供している連絡サイトのURLが第2の二次元コード28に含まれている。この第2の二次元コード28を通信端末装置19で読み取ると、通信端末装置19から上記URLに従って連絡サイトにアクセス要求が出される。
その際、例えば図12に示すようなアクセス要求画面71を表示し、そのアクセス要求画面71に設けられたID入力欄72に所定のID番号を入力させることで、目的以外のアクセスを防止するようにしても良い。ただし、このようなID番号を求めるアクセス要求画面71は必ずしも必要不可欠という訳ではなく、通信端末装置19で第2の二次元コード28を読み取るだけで、直ぐに連絡サイトつまり監視センタ16に繋がるような仕組みであっても良い。
監視センタ16内の監視装置17では、上記アクセス要求を非常呼びとして受け取る。そして、例えば通信端末装置19の電話番号やメールアドレスに基づいて、当該通信端末装置19を要求元として特定した後、かご室内の状況確認のためのガイダンス情報を送信する。この場合、通信端末装置19が読み取った第2の二次元コード28には、建物の名前、住所などの情報が含まれている。監視装置17では、これらの情報を通信端末装置19から取得することにより、図9に示した非常呼び用DB52bを検索して非常事態にあるエレベータ物件を判別し、そのエレベータの機種に対応したガイダンス情報を質問形式化した画面データを送信する。
なお、図12の例のように、アクセス要求に際し、所定のID番号を求める方式では、そのID番号を用いた照合処理によって正規の利用者からのアクセス要求であることが判明した場合にのみ応答することになる。
通信端末装置19では、この画面データを受信することにより、図13に示すような初期メニュー画面81を表示する。この初期メニュー画面81には、建物名称、エレベータ号機などの情報を含む物件項目82、連絡サイトへアクセスした日付、ログイン時間などの情報を含むアクセス項目83に加え、故障連絡事項84が設けられている。この故障連絡事項84は、乗客18の選択操作によりかご室内の状況を質問形式で連絡するための項目であって、閉じ込め事故の有無を確認するための項目や、閉じ込め以外の故障確認を行うための項目などを有する。監視装置17では、この故障連絡事項84に対する乗客18の回答に従って救出処理などの所定の処理を実行する。
なお、上記救出処理としては、(a)監視センタ16内で閉じ込め事故が発生した旨の警告をランプ表示等により出力してオペレータを呼び出す、(b)当該物件の近くを巡回している保守員を検索して、その保守員に救出指示を出す、(c)乗りかご21のドアロックを解除するためのリセット信号を出力するなどがある。
以上のように本システムによれば、乗りかご21内に保守員用の第1の二次元コード27と乗客用の第2の二次元コード28の2種類を設けておくことで、各現場での保守員14の保守点検作業の効率的な管理と共に乗客18の非常呼びに対する迅速な対応を実現することができる。これにより、例えば地震等の広域的な災害が生じた場合でも、保守員14の作業状況を把握しながら迅速に対応することができ、また、乗客18の救出活動を適切に行うことができる。
さらに、第1の二次元コード27と第2の二次元コード28は区別された状態に設けられ、特に第1の二次元コード27については、保守員14以外の者が利用できないように、スイッチボックス25内に隔離されている。したがって、保守員14以外の者が勝手に第1の二次元コード27を利用して監視センタ16にアクセスすることを防止できる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、第1の二次元コード27をスイッチボックス25内に設けておくことで、保守員14以外の者の利用を防止するものとしたが、以下のような方法でも良い。
なお、上記実施形態では、第1の二次元コード27をスイッチボックス25内に設けておくことで、保守員14以外の者の利用を防止するものとしたが、以下のような方法でも良い。
(1)ブラックライトを利用する方法
図14に示すように、第1の二次元コード27の読取りに際し、ブラックライト100を利用する。ブラックライト100は、300〜450nmの近紫外線101の光を照射する照明機器であり、ここでは、例えば保守員14が携帯しているものとする。保守員用の第1の二次元コード27には、このブラックライト100から照射される近紫外線101によって発光する蛍光物質が使われている。したがって、保守員14のみがブラックライト100を用いて読み取ることができる。
図14に示すように、第1の二次元コード27の読取りに際し、ブラックライト100を利用する。ブラックライト100は、300〜450nmの近紫外線101の光を照射する照明機器であり、ここでは、例えば保守員14が携帯しているものとする。保守員用の第1の二次元コード27には、このブラックライト100から照射される近紫外線101によって発光する蛍光物質が使われている。したがって、保守員14のみがブラックライト100を用いて読み取ることができる。
なお、保守員14が所持する情報発信機15の撮影部34は、上記第1の二次元コード27が発光した状態でも撮影可能な感度を有するものとする。
(2)エレベータの意匠を利用する方法
図15に示すように、乗りかご21の壁面などに使われている意匠110に保守員用の第1の二次元コード27を紛らわすようにして設けておく。この場合、上記意匠110としては、図4に示した第1の二次元コード27の白黒パターンに近いものが好ましい。
図15に示すように、乗りかご21の壁面などに使われている意匠110に保守員用の第1の二次元コード27を紛らわすようにして設けておく。この場合、上記意匠110としては、図4に示した第1の二次元コード27の白黒パターンに近いものが好ましい。
保守員14には、第1の二次元コード27が乗りかご21内のどこに設けられているかが知らされており、保守点検の際にその場所に近づいて読み取ることができるが、他の者はどこに設けられているのかは直ぐには分からない。したがって、保守員14以外の者による第1の二次元コード27の利用を防ぐことができる。
(3)ディスプレイを利用する方法
図16に示すように、乗りかご21内に二次元コード表示用のディスプレイ120と切替えスイッチ121を設置する。このディスプレイ120は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の小型の表示装置からなり、切替えスイッチ121の操作により第1の二次元コード27または第2の二次元コード28を表示する。この場合、切替えスイッチ121の操作者が保守員14であるときに第1の二次元コード27を表示するために、制御装置122によって以下のような表示切り替え処理を行うものとする。
図16に示すように、乗りかご21内に二次元コード表示用のディスプレイ120と切替えスイッチ121を設置する。このディスプレイ120は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の小型の表示装置からなり、切替えスイッチ121の操作により第1の二次元コード27または第2の二次元コード28を表示する。この場合、切替えスイッチ121の操作者が保守員14であるときに第1の二次元コード27を表示するために、制御装置122によって以下のような表示切り替え処理を行うものとする。
図18は制御装置122による二次元コードの表示切り替え処理を示すフローチャートである。
通常は、ディスプレイ120の画面上に乗客用の第2の二次元コード28が表示されている(ステップB11)。この第2の二次元コード28が表示されている状態で、切替えスイッチ121の操作により切替え指示があると(ステップB12のYes)、制御装置122は、そのときの操作者が保守員14であるか否かを判別する(ステップB13)。具体的には、例えば切替えスイッチ121の操作時に保守員14のみが知るパスワードを要求し、そのパスワードが正しく入力された場合に保守員14であると判別する。
保守員14であることを確認できた場合には(ステップB14のYes)、制御装置122は、ディスプレイ120の画面上に第1の二次元コード27を表示する(ステップB15)。一方、保守員14であることを確認できなかった場合には(ステップB14のYes)、制御装置122は、第1の二次元コード27の表示を禁止する(ステップB15)。これにより、保守員14以外の者が第1の二次元コード27を利用することを防ぐことができる。
なお、ここでは特定のスイッチ操作とパスワード入力により表示切り替えを行うものとしたが、例えば保守員14が乗りかご21に入ってきたことを検知して、第2の二次元コード28から第1の二次元コード27に切り替えるようにしても良い。その場合の保守員14の検知方法としては、例えば保守員14の持つ情報発信機15から特定の無線電波を発信させ、これを乗りかご21内に設置された図示せぬ検知器にて検知する方法などがある。
以上のように、第1の二次元コード27と第2の二次元コード28の2種類を設けておく場合に、保守員用の第1の二次元コード27については、他の者が勝手に利用しない工夫を施しておくことで、監視センタ16への誤報を防いて安定した遠隔監視を行うことができる。
なお、上記実施形態では、乗客用の第2の二次元コード28の読取りよって非常呼びの処理を行うものとしたが、その他に、例えば乗客18に対して何らかの広告情報や避難経路情報などを提供することも可能である。
また、保守員14が所持する情報発信機15は、携帯電話に限定されず、二次元コードの読取り機能を備えたものであれば、どのような端末装置であっても良い。乗客18が所持する通信端末装置19についても同様である。
また、情報発信機15内で二次元コードをデコードするものとしたが、撮影した二次元コードの画像をそのまま監視装置17に送信し、監視装置17側でデコードするようにしても構わない。
また、二次元コードは上述したQRコード(登録商標)であっても良いし、PDF417,Maxi Code,Data Matrix,Veri Code,Code49,Code1,Aztec Code,RSS(Reads reduced Space Symbology),Super Code(登録商標を含む)などであっても良い。
さらに、上記実施形態では、昇降機の保守点検作業を例にとって説明したが、昇降機に限らず、各種機器や物件の保守点検作業に適用することができる。また、昇降機としては、エレベータを例示したが、エスカレータなどであっても同様の効果を期待できる。
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11a〜11e…建物、12a〜12e…エレベータ、14…保守員、15…情報発信機、16…監視センタ、17…監視装置、18…乗客、19…通信端末装置、21…乗りかご、22…かごドア、23…操作盤、24…操作釦、25…スイッチボックス、25a…鍵、26…スイッチ類、27…第1の二次元コード、27a…コードシール、28…第2の二次元コード、28a…コードシール、31…アンテナ、32…表示部、33…入力部、34…撮影部、41…制御部、42…記憶部、43…通信インタフェース、51…制御部、52…記憶部、52a…保守用DB、52b…非常呼び用DB、53…通信インタフェース、54…通信回線、55…入力部、56…表示部、61…スケジュール、71…アクセス要求画面、72…ID入力欄、81…初期メニュー画面、82…物件項目、83…アクセス項目、84…故障連絡事項、100…ブラックライト、101…近紫外線、110…意匠、120…ディスプレイ、121…切替えスイッチ、122…制御装置。
Claims (4)
- 保守員が利用する第1の二次元コードと乗客が利用する第2の二次元コードとが区別された状態で設けられた保守対象機器と、
この保守対象機器に設けられた上記第1または第2の二次元コードの読取り信号を判別する判別手段と、
この判別手段によって上記第1の二次元コードの読取り信号が判別された場合に保守員の保守点検作業に関する所定の処理を実行し、上記第2の二次元コードの読取り信号が判別された場合に乗客の非常呼びに関する所定の処理を実行する処理実行手段と
を具備したことを特徴とする保守点検管理システム。 - 上記第1の二次元コードは、上記保守対象機器の特定の場所に隔離して設けられていることを特徴とする請求項1記載の保守点検管理システム。
- 上記保守対象機器に設置された表示装置を備え、
上記第1の二次元コードは、保守員によって上記表示装置の画面上に表示されることを特徴とする請求項1記載の保守点検管理システム。 - 上記保守対象機器は、昇降機であることを特徴とする請求項1記載の保守点検管理システム。
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