JP2007141997A - 半導体基板の分断装置及び半導体基板の分断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断装置及び分断方法を実現する。
【解決手段】 付着物除去装置40は、静電気力により粉塵22を吸着する吸着部材41と、吸着部材41と電気的に接続され、吸着部材41に電圧を印加することにより、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させる静電気発生装置42とを備えている。まず、吸着部材41を、分断された半導体基板21の基板面21aから所定の距離だけ離れた上方に配置する。次に、静電気発生装置42により、吸着部材41に電圧を印加して、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させると、半導体基板21の基板面21aに付着していた粉塵22が静電気力によって上方に引き上げられて吸着部材41に吸着し、基板面21aから除去される。
【選択図】 図3
【解決手段】 付着物除去装置40は、静電気力により粉塵22を吸着する吸着部材41と、吸着部材41と電気的に接続され、吸着部材41に電圧を印加することにより、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させる静電気発生装置42とを備えている。まず、吸着部材41を、分断された半導体基板21の基板面21aから所定の距離だけ離れた上方に配置する。次に、静電気発生装置42により、吸着部材41に電圧を印加して、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させると、半導体基板21の基板面21aに付着していた粉塵22が静電気力によって上方に引き上げられて吸着部材41に吸着し、基板面21aから除去される。
【選択図】 図3
Description
この発明は、半導体基板をその厚さ方向に分断する半導体基板の分断装置及び分断方法に関する。
近年、半導体集積回路やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を形成したシリコンウェハ(以下、ウェハという)を各々の半導体チップに分離するダイシング工程では、レーザ光を用いたダイシング工程(レーザダイシング)の検討や研究が進められており、例えば、下記特許文献1にレーザによるウェハの加工技術が開示されている。図9は、レーザ光を用いたダイシング工程を示す説明図である。図9(A)はレーザ光の照射による改質領域形成工程の説明図であり、図9(B)は分断工程の説明図である。
図9(A)に示すように、レーザ光Lを照射するレーザヘッドHは、レーザ光Lを集光する集光レンズCVを備えており、レーザ光Lを所定の焦点距離で集光させることができる。改質領域形成工程では、レーザ光Lの集光点PがウェハWの基板面から深さdの箇所に形成されるように設定したレーザ光照射条件で、ウェハWを分断する分断予定ラインDL上に沿って(図中手前方向)レーザヘッドHを移動させ、レーザ光LをウェハWの基板面から照射する。これにより、レーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路には、多光子吸収による改質領域Kが形成される。分断予定ラインDL上に異物が付着しているとレーザ光Lの照射が妨げられるため、異物を除去する必要がある。
ここで、多光子吸収とは、物質が複数個の同種もしくは異種の光子を吸収することをいう。その多光子吸収により、半導体基板Wの集光点Pおよびその近傍では、光学的損傷という現象が発生し、これにより熱ひずみが誘起され、その部分にクラックが発生し、そのクラックが集合した層、つまり改質領域Kが形成される。
レーザ光Lがパルス波の場合、レーザ光Lの強度は、集光点Pのピークパワー密度(W/cm2)で決まり、例えばピークパワー密度が1×108(W/cm2)以上でパルス幅が1μs以下の条件で多光子吸収が発生する。レーザ光Lとしては、例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザによるレーザ光を用いる。そのレーザ光Lの波長は、例えば1064nmの赤外光領域の波長である。
続いて、図9(B)に示すように、半導体基板Wの面内方向(図中矢印F2、F3で示す方向)に応力を負荷することにより、改質領域Kを起点にして、基板厚さ方向にクラックCを進展させて、半導体基板Wを分断予定ラインDLに沿って分断する。分断時に半導体基板Wの一部が欠けて粉塵が発生し、基板面に付着した場合、製品に悪影響を及ぼすおそれがあるため、この粉塵を除去する必要がある。
上述のような粉塵や異物などの付着物を除去する方法として、吸引により除去する技術(特許文献2)やエア洗浄により吹き飛ばす技術(特許文献3)が開示されている。
特開2002−192367号公報
特開2003−10986号公報
特開2003−10992号公報
図9(A)に示すように、レーザ光Lを照射するレーザヘッドHは、レーザ光Lを集光する集光レンズCVを備えており、レーザ光Lを所定の焦点距離で集光させることができる。改質領域形成工程では、レーザ光Lの集光点PがウェハWの基板面から深さdの箇所に形成されるように設定したレーザ光照射条件で、ウェハWを分断する分断予定ラインDL上に沿って(図中手前方向)レーザヘッドHを移動させ、レーザ光LをウェハWの基板面から照射する。これにより、レーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路には、多光子吸収による改質領域Kが形成される。分断予定ラインDL上に異物が付着しているとレーザ光Lの照射が妨げられるため、異物を除去する必要がある。
ここで、多光子吸収とは、物質が複数個の同種もしくは異種の光子を吸収することをいう。その多光子吸収により、半導体基板Wの集光点Pおよびその近傍では、光学的損傷という現象が発生し、これにより熱ひずみが誘起され、その部分にクラックが発生し、そのクラックが集合した層、つまり改質領域Kが形成される。
レーザ光Lがパルス波の場合、レーザ光Lの強度は、集光点Pのピークパワー密度(W/cm2)で決まり、例えばピークパワー密度が1×108(W/cm2)以上でパルス幅が1μs以下の条件で多光子吸収が発生する。レーザ光Lとしては、例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザによるレーザ光を用いる。そのレーザ光Lの波長は、例えば1064nmの赤外光領域の波長である。
続いて、図9(B)に示すように、半導体基板Wの面内方向(図中矢印F2、F3で示す方向)に応力を負荷することにより、改質領域Kを起点にして、基板厚さ方向にクラックCを進展させて、半導体基板Wを分断予定ラインDLに沿って分断する。分断時に半導体基板Wの一部が欠けて粉塵が発生し、基板面に付着した場合、製品に悪影響を及ぼすおそれがあるため、この粉塵を除去する必要がある。
上述のような粉塵や異物などの付着物を除去する方法として、吸引により除去する技術(特許文献2)やエア洗浄により吹き飛ばす技術(特許文献3)が開示されている。
しかし、吸引による除去では、吸引時に付着物が半導体基板に沿って広範囲に移動し、製品を傷つけるなどの悪影響を及ぼすおそれがあるという問題と、吸引部近傍の狭い領域しか付着物を除去できず効率が悪いという問題とがあった。また、エア洗浄では半導体基板に沿って付着物が広範囲に移動し、製品を傷つけるなどの悪影響を及ぼすおそれがあるという問題があった。
そこで、この発明は、半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断装置及び半導体基板の分断方法を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板をその厚さ方向に分断するための分断予定ラインに沿って分断して半導体チップを得る分断手段を備えた半導体基板の分断装置において、前記半導体基板の基板面に付着した付着物を静電気力により吸着する吸着手段と、この吸着手段に静電気を誘起し、静電気力の大きさを制御する静電気発生手段とを備えた付着物除去手段が設けられている、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体基板の分断装置において、レーザ光を照射するレーザヘッドを、前記分断予定ラインに沿って、前記半導体基板に対して相対移動させながら、前記半導体基板の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、前記集光点に多光子吸収による改質領域を形成する改質領域形成手段が設けられており、この改質領域形成工程を経た前記半導体基板を、前記改質領域を起点にして分断する、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の半導体基板の分断装置において、前記付着物除去手段は、少なくとも前記改質領域形成手段が前記レーザ光を照射したときに作動する、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項2または請求項3に記載の半導体基板の分断装置において、前記吸着手段は、前記レーザ光を透過し、前記レーザヘッドと前記基板面との間に配置されている、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記付着物除去手段は、前記分断手段により前記半導体基板を分断するときに発生する付着物を除去する、という技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記吸着手段の付着物を吸着する吸着面は、前記基板面の全面に対向して形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記吸着手段の前記基板面側の面には、前記吸着手段によって引き寄せられる付着物を捕獲する粘着層が前記基板面側に形成されている粘着部材が配置される、という技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記吸着手段は、網目状の部材である、という技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記付着物除去手段は、前記基板面側の吸着手段が網目状の部材である複数の吸着手段が所定の間隔で配置された吸着手段を備え、前記静電気発生手段により前記積層された吸着手段間の電位が可変である、という技術的手段を用いる。
請求項10に記載の発明では、請求項2ないし請求項9のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記吸着手段は、少なくとも一部が前記レーザ光の走査方向側に設けられており、前記レーザヘッドから前記レーザ光を照射するときに、前記レーザヘッドに連動して、前記半導体基板に対して相対移動する、という技術的手段を用いる。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記吸着手段により吸着した付着物を、前記吸着手段から離脱させる離脱手段を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項11に記載の半導体基板の分断装置において、前記離脱手段は、前記半導体基板に対向しない位置に前記吸着手段を移動し、前記静電気発生手段により前記吸着手段に発生している静電気力を遮断することにより、前記吸着手段が吸着した付着物を離脱させる、という技術的手段を用いる。
請求項13に記載の発明では、請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置において、前記半導体基板に振動を付与する振動手段を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項14に記載の発明では、半導体基板をその厚さ方向に分断するための分断予定ラインに沿って分断して半導体チップを得る分断工程を備えた半導体基板の分断方法において、前記半導体基板の基板面に付着した付着物を静電気力により吸着する吸着工程と、前記静電気力の大きさを制御する静電気発生工程とを備えた、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、半導体基板の基板面に付着した付着物を静電気力により吸着する吸着手段と、この吸着手段に静電気を誘起し、静電気力の大きさを制御する静電気発生手段とを備えた付着物除去手段が設けられているため、吸着手段が基板面に付着した付着物を引き寄せて吸着するので、付着物を広範囲に移動させることなく除去することができる。また、付着物を飛散させることがないため、付着物をエア洗浄などで吹き飛ばす場合と比べて、効率的に除去することができる。
したがって、半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断装置を実現することができる。
したがって、半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断装置を実現することができる。
特に請求項1に記載の発明は、請求項2に記載の発明のように、レーザ光を照射するレーザヘッドを、分断予定ラインに沿って、前記半導体基板に対して相対移動させながら、半導体基板の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、集光点に多光子吸収による改質領域を形成する改質領域形成手段が設けられており、この改質領域形成工程を経た半導体基板を、改質領域を起点にして分断する構成を有するものに好適に用いられる。つまり、半導体基板から分断手段により半導体基板を分断するときに発生する付着物を吸着手段によって吸着することができるため、半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断装置を実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、付着物除去手段は、少なくとも改質領域形成手段がレーザ光を照射したときに作動するため、基板面に付着した付着物によりレーザ光の照射が妨げられることがない。
請求項4に記載の発明によれば、吸着手段はレーザ光を透過し、付着物除去手段はレーザヘッドと基板面との間に配置されているため、付着物を除去しながらレーザ光を照射することができるので、付着物によりレーザ光の照射が妨げられることがないとともに、レーザ光の照射により半導体基板から発生した付着物を除去することができる。
請求項5に記載の発明によれば、付着物除去手段は、分断手段により半導体基板を分断するときに発生する付着物を除去するため、付着物が製品に悪影響を及ぼすおそれがない。
請求項6に記載の発明によれば、吸着手段の付着物を吸着する吸着面は、前記基板面の全面に対向して形成されているため、基板面の全面に付着した付着物を
吸着手段に一度に吸着することができ、吸着手段を基板面と対向させて広範囲に移動させる必要がないので、付着物を除去する効率を高めることができる。また、付着物の取り残しがないため、付着物による製品への影響を一掃することができる。
吸着手段に一度に吸着することができ、吸着手段を基板面と対向させて広範囲に移動させる必要がないので、付着物を除去する効率を高めることができる。また、付着物の取り残しがないため、付着物による製品への影響を一掃することができる。
請求項7に記載の発明によれば、吸着手段の基板面側の面には、吸着手段によって引き寄せられる付着物を捕獲する粘着層が基板面側に形成されている粘着部材が配置されるため、付着物を粘着層で捕獲することができるので、吸着手段に発生する静電気力を消失させても付着物を捕獲した状態で維持でき、粘着部材を取り除くだけで付着物を回収できる。また、粘着部材が取り替え可能である場合には、基板面側の面の付着物を拭き取りなどで除去する手間が不要であり、効率的に付着物を除去することができる。
請求項8に記載の発明によれば、吸着手段は、網目状の部材であるため、半導体基板に網目を介してレーザ光を照射することができる。
請求項9に記載の発明によれば、付着物除去手段は、基板面側の吸着手段が網目状の部材である複数の吸着手段が所定の間隔で配置された吸着手段を備え、静電気発生手段により前記積層された吸着手段間の電位が可変であるため、基板面側の吸着手段と他方の吸着手段とで付着物の大きさを分別することができ、吸着手段間の電位を制御することにより吸着した付着物を吸着手段から効率よく回収することができる。
請求項10に記載の発明によれば、吸着部材は、少なくとも一部がレーザ光の走査方向側に設けられており、レーザヘッドからレーザ光を照射するときに、レーザヘッドに連動して、半導体基板に対して相対移動するため、レーザ光が照射される前にレーザ光の照射を妨げる付着物を除去することができるので、レーザ光の照射を適正に行うことができる。
請求項11に記載の発明によれば、吸着部材により吸着した付着物を、吸着部材から離脱させる離脱手段を備えているため、吸着部材の表面を清浄にすることができ、吸着力が低下することがないとともに、吸着手段から取り残された付着物が基板面に再付着することがない。
請求項12に記載の発明によれば、離脱手段は、半導体基板に対向しない位置に吸着手段を移動し、静電気発生手段により吸着手段に発生している静電気力を遮断することにより、吸着手段が吸着した付着物を離脱させるため、回収した付着物が基板面に再付着することを確実に防止でき、付着物を効率的に回収することができる。
請求項13に記載の発明によれば、半導体基板に振動を付与する振動手段を備えているため、半導体基板の振動により付着物の基板面への付着力を弱くすることができるので、効率的に付着物を除去することができる。
請求項14に記載の発明によれば、半導体基板の分断方法において、半導体基板の基板面に付着した付着物を静電気力により吸着する吸着工程と、前記静電気力の大きさを制御する静電気発生工程とを備えているため、吸着工程において基板面に付着した付着物を引き寄せて吸着するので、付着物を広範囲に移動させることなく除去することができる。また、付着物を飛散させることがないため、付着物をエア洗浄などで吹き飛ばす場合と比べて、効率的に除去することができる。
したがって、半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断方法を実現することができる。
したがって、半導体基板の基板面に付着した付着物を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板の分断方法を実現することができる。
[第1実施形態]
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第1実施形態について、図を参照して説明する。図1は、この発明の半導体基板の分断装置により分断する半導体基板の構成例を示す模式図である。図1(A)は、ウェハの表面の平面説明図であり、図1(B)は、図1(A)の1B−1B矢視断面拡大図である。図2は、半導体基板にレーザ光の照射を行う分断装置の説明図である。図3は、付着物除去装置の説明図である。図3(A)は、付着物除去装置を用いて基板面に付着した粉塵を除去する方法の説明図であり、図3(B)は、基板面から除去した粉塵を回収する方法の説明図である。
なお、いずれの図においても、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第1実施形態について、図を参照して説明する。図1は、この発明の半導体基板の分断装置により分断する半導体基板の構成例を示す模式図である。図1(A)は、ウェハの表面の平面説明図であり、図1(B)は、図1(A)の1B−1B矢視断面拡大図である。図2は、半導体基板にレーザ光の照射を行う分断装置の説明図である。図3は、付着物除去装置の説明図である。図3(A)は、付着物除去装置を用いて基板面に付着した粉塵を除去する方法の説明図であり、図3(B)は、基板面から除去した粉塵を回収する方法の説明図である。
なお、いずれの図においても、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
図1(A)に示すように、ウェハ20aを用意する。ウェハ20aには、シリコンからなる薄板円盤形状の半導体基板21が備えられており、その外周の一部には、結晶方位を示すオリエンテーションフラットが形成されている。この半導体基板21の基板面21aには、拡散工程等を経て形成された複数のチップDevが碁盤の目のように整列配置されているが、これらのチップDevは、ダイシング工程により分断予定ラインDLに沿ってそれぞれ分断された後、マウント工程、ボンディング工程、封入工程等といった各工程を経ることによってパッケージされたICやLSIとして完成する。なお、本実施形態では、半導体基板21は、チップDevの支持基板となるシリコン層を形成し得るものである。
図1(B)に示すように、半導体基板21には、外周縁部Mの欠けを防止するために、外周に面取り加工が施された面取り部21bが形成されている。
図1(B)に示すように、半導体基板21には、外周縁部Mの欠けを防止するために、外周に面取り加工が施された面取り部21bが形成されている。
図2に示すように、半導体基板21の分断装置1には、レーザ光Lを照射するレーザヘッド31が設けられている。レーザヘッド31は、レーザ光Lを集光する集光レンズ32を備えており、レーザ光Lを所定の焦点距離で集光させることができる。ここでは、レーザ光Lの集光点Pが半導体基板21の基板面21aから深さdの箇所に形成されるように設定されている。
半導体基板21内部に改質層Kを形成するためには、まず、図1(A)に示す分断予定ラインDLの1つを、ウェハ検出用のレーザ光で走査し、図1(B)に示す外周端部21cを検出し、レーザ光Lの走査範囲を設定する。
続いて、図2に示すように、レーザヘッド31を分断予定ラインDLに沿って走査し(図中矢印F4方向)、レーザ光Lを基板面21aから照射することにより、レーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路に、改質領域Kが適正に形成される。
ここで、レーザ光Lの集光点Pの深さdを調整することにより、半導体基板21の厚さの範囲内で任意の深さに任意の層数の改質領域Kを形成することができる。例えば、厚さが比較的厚い場合は、その厚さ方向へ集光点Pを移動させて改質領域Kを厚さ方向に連続状、または複数箇所に形成することにより、半導体基板21の分断を容易にすることができる。
続いて、図9(B)に示した従来技術と同様に、半導体基板21の面内方向に応力を負荷することにより、改質領域Kを起点にして、基板厚さ方向にクラックを進展させて、半導体基板21を分断予定ラインDLに沿って容易に分断することができる(分断工程)。
続いて、図2に示すように、レーザヘッド31を分断予定ラインDLに沿って走査し(図中矢印F4方向)、レーザ光Lを基板面21aから照射することにより、レーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路に、改質領域Kが適正に形成される。
ここで、レーザ光Lの集光点Pの深さdを調整することにより、半導体基板21の厚さの範囲内で任意の深さに任意の層数の改質領域Kを形成することができる。例えば、厚さが比較的厚い場合は、その厚さ方向へ集光点Pを移動させて改質領域Kを厚さ方向に連続状、または複数箇所に形成することにより、半導体基板21の分断を容易にすることができる。
続いて、図9(B)に示した従来技術と同様に、半導体基板21の面内方向に応力を負荷することにより、改質領域Kを起点にして、基板厚さ方向にクラックを進展させて、半導体基板21を分断予定ラインDLに沿って容易に分断することができる(分断工程)。
続いて、図3(A)に示すように、付着物除去装置40を用いて、分断予定ラインDL近傍の半導体基板21から生じて基板面21aに付着した粉塵22を除去する。付着物除去装置40は、静電気力により粉塵22を吸着する吸着部材41と、吸着部材41と電気的に接続され、吸着部材41に電圧を印加することにより、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させる静電気発生装置42とを備えている。
吸着部材41は、導電性を有する部材、例えば、金属薄板、金属網目、導電性樹脂などを用いて、板状に形成されている。吸着部材41は、半導体基板21の基板面21aに対向して全体を覆う大きさに形成されており、基板面21に対向する面が付着物を吸着する面に設定されている。
吸着部材41は、導電性を有する部材、例えば、金属薄板、金属網目、導電性樹脂などを用いて、板状に形成されている。吸着部材41は、半導体基板21の基板面21aに対向して全体を覆う大きさに形成されており、基板面21に対向する面が付着物を吸着する面に設定されている。
まず、吸着部材41を、分断された半導体基板21の基板面21aから所定の距離だけ離れた上方に配置する。
次に、静電気発生装置42により、吸着部材41に電圧を印加して、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させる(静電気発生工程)。すると、半導体基板21の基板面21aに付着していた粉塵22が静電気力によって上方に引き上げられて吸着部材41に吸着し、基板面21aから除去される(吸着工程)。
次に、静電気発生装置42により、吸着部材41に電圧を印加して、吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力を発生させる(静電気発生工程)。すると、半導体基板21の基板面21aに付着していた粉塵22が静電気力によって上方に引き上げられて吸着部材41に吸着し、基板面21aから除去される(吸着工程)。
続いて、図3(B)に示すように、粉塵22が吸着部材41に吸着された状態で、吸着部材41を半導体基板21の上方から付着物回収部材43の上方に図示しない移動機構により移動させる。そして、吸着部材41に対する電圧の印加を解除することにより、吸着部材41の静電気力を消去して、粉塵22を付着物回収部材43に落下させて回収する。
ここで、吸着部材41に吸着時に印加した電圧と逆の極性の電圧を印加すると、帯電している粉塵22が吸着部材41と反発するため、更に効率的に粉塵22を回収することができる。また、吸着部材41に残存した粉塵22は、吸引により除去してもよい。また、粘着シートの粘着面を吸着部材41に押しつけて、粉塵22を粘着シートに粘着させて除去してもよい。
また、付着物回収部材43を静電気力により粉塵22を吸着する吸着部材で構成し、図示しない静電気発生装置により静電気力を発生させ、吸着部材41から粉塵22を吸着し、除去することもできる。
ここで、吸着部材41に吸着時に印加した電圧と逆の極性の電圧を印加すると、帯電している粉塵22が吸着部材41と反発するため、更に効率的に粉塵22を回収することができる。また、吸着部材41に残存した粉塵22は、吸引により除去してもよい。また、粘着シートの粘着面を吸着部材41に押しつけて、粉塵22を粘着シートに粘着させて除去してもよい。
また、付着物回収部材43を静電気力により粉塵22を吸着する吸着部材で構成し、図示しない静電気発生装置により静電気力を発生させ、吸着部材41から粉塵22を吸着し、除去することもできる。
本実施形態では、半導体基板の分断方法として、レーザ光を基板面から照射して、半導体基板内に改質領域を形成するレーザダイシング法を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、ダイヤモンドブレードにより半導体基板にノッチを形成した後に、応力を負荷して半導体基板を分断する分断装置にも本実施形態の付着物除去装置を適用することができる。また、ダイヤモンドブレードにより半導体基板にノッチを形成した後に、レーザダイシングを行い、応力を負荷して半導体基板を分断する分断装置にも本実施形態の付着物除去装置を適用することができる。
[第1実施形態の効果]
(1)第1実施形態に係る半導体基板21の分断装置1及び分断方法によれば、半導体基板21の基板面21aに付着した粉塵22を静電気力により吸着する吸着部材41と、この吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力の大きさを制御する静電気発生装置42とを備えた付着物除去装置40が設けられているため、半導体基板21の基板面21aに付着した粉塵22を広範囲に移動させることなく、効率的に除去することができる。
したがって、半導体基板21の基板面21aに付着した粉塵22を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板21の分断装置1及び分断方法を実現することができる。
(1)第1実施形態に係る半導体基板21の分断装置1及び分断方法によれば、半導体基板21の基板面21aに付着した粉塵22を静電気力により吸着する吸着部材41と、この吸着部材41に静電気を誘起し、静電気力の大きさを制御する静電気発生装置42とを備えた付着物除去装置40が設けられているため、半導体基板21の基板面21aに付着した粉塵22を広範囲に移動させることなく、効率的に除去することができる。
したがって、半導体基板21の基板面21aに付着した粉塵22を、製品に悪影響を及ぼすことなく、効率的に除去することができる半導体基板21の分断装置1及び分断方法を実現することができる。
(2)吸着部材41により吸着した粉塵22を、吸着部材41から離脱させる付着物回収部材43を備えているため、吸着部材41の表面を清浄にすることができ、吸着力が低下することがないとともに、回収した粉塵22が基板面21aに再付着することを確実に防止でき、粉塵22を効率的に回収することができる。
[第2実施形態]
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第2実施形態について、図を参照して説明する。
図4は、粘着部材を用いて粉塵22を除去する構成の説明図である。図4(A)は、基板面21aから除去した粉塵22を粘着部材に付着させる方法の説明図であり、図4(B)は、基板面21aから除去した粉塵22を回収する方法の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第2実施形態について、図を参照して説明する。
図4は、粘着部材を用いて粉塵22を除去する構成の説明図である。図4(A)は、基板面21aから除去した粉塵22を粘着部材に付着させる方法の説明図であり、図4(B)は、基板面21aから除去した粉塵22を回収する方法の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
図4(A)に示すように、まず、静電気力を遮蔽しない材料により形成されている粘着部材44を、吸着部材41と基板面21aとの間に配置する。粘着部材44は、基板面21a側の面に粉塵22を粘着する粘着層44aを有しており、吸着部材41の全面を覆う形状に形成されている。
次に、第1実施形態と同様に、静電気発生装置42により吸着部材41に静電気力を発生させて、粉塵22を上方に引き寄せる。このとき、吸着部材41と基板面21aとの間には、粘着部材44が配置されているため、粉塵22は粘着層44aに衝突し、粘着される。
続いて、図4(B)に示すように、粉塵22が粘着部材44に粘着された状態で、粘着部材44のみを吸着手段41の基板面21a側の面から移動させて回収する。粘着部材44を回収した後に、新しい粘着部材44を吸着部材41と基板面21aとの間に配置することにより、吸着部材41を移動させることなく、新しい半導体基板21を分断し、粉塵22の除去を行うことができる。
次に、第1実施形態と同様に、静電気発生装置42により吸着部材41に静電気力を発生させて、粉塵22を上方に引き寄せる。このとき、吸着部材41と基板面21aとの間には、粘着部材44が配置されているため、粉塵22は粘着層44aに衝突し、粘着される。
続いて、図4(B)に示すように、粉塵22が粘着部材44に粘着された状態で、粘着部材44のみを吸着手段41の基板面21a側の面から移動させて回収する。粘着部材44を回収した後に、新しい粘着部材44を吸着部材41と基板面21aとの間に配置することにより、吸着部材41を移動させることなく、新しい半導体基板21を分断し、粉塵22の除去を行うことができる。
[第2実施形態の効果]
下面に粉塵22を捕獲する粘着層44aを有する粘着部材44を、吸着部材41の下方を覆うように配置するため、吸着された粉塵22は粘着部材44に粘着され、粘着部材44を取り除くだけで回収できるので、効率的に粉塵22を除去することができる。
下面に粉塵22を捕獲する粘着層44aを有する粘着部材44を、吸着部材41の下方を覆うように配置するため、吸着された粉塵22は粘着部材44に粘着され、粘着部材44を取り除くだけで回収できるので、効率的に粉塵22を除去することができる。
[第3実施形態]
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第3実施形態について、図を参照して説明する。図5は、積層した2つの吸着部材を用いて粉塵22を除去する構成の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第3実施形態について、図を参照して説明する。図5は、積層した2つの吸着部材を用いて粉塵22を除去する構成の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
図5に示すように、まず、第2吸着部材45を、吸着部材41と基板面21aとの間に配置する。第2吸着部材45は、吸着部材41の全面を覆う形状に形成されている導電性を有する網目状部材であり、第2静電気発生装置46と電気的に接続されている。
次に、第2静電気発生装置46により第2吸着部材45に印加する電圧が、静電気発生装置42により吸着部材41に印加する電圧より高くなるように設定し、第2吸着部材45による静電気力が吸着部材41による静電気力より大きくなるように制御する。このとき、比較的大きな粉塵22は、第2吸着部材45により吸着され、第2吸着部材45の網目を通過する粉塵22は、吸着部材41に吸着される。
次に、第2静電気発生装置46により第2吸着部材45に印加する電圧が、静電気発生装置42により吸着部材41に印加する電圧より高くなるように設定し、第2吸着部材45による静電気力が吸着部材41による静電気力より大きくなるように制御する。このとき、比較的大きな粉塵22は、第2吸着部材45により吸着され、第2吸着部材45の網目を通過する粉塵22は、吸着部材41に吸着される。
続いて、吸着部材41及び第2吸着部材45を粉塵22が吸着された状態で、半導体基板21の上方から付着物回収部材43(図3(B))の上方に移動させる。そして、静電気発生装置42及び静電気発生装置42による電圧の印加を解除することにより、吸着部材41及び第2吸着部材45から粉塵22を落下させて、回収する。
ここで、静電気発生装置42及び第2静電気発生装置46による電圧の印加を制御することにより、種々の方法で粉塵22を回収することができる。例えば、第2静電気発生装置46による電圧の印加を解除し、比較的大きな粉塵22を回収した後に、静電気発生装置42による電圧の印加を解除し、小さな粉塵22を回収することができる。また、静電気発生装置42による吸着部材41への電圧の印加を解除し、第2静電気発生装置46により第2吸着部材45に電圧を印加することにより、吸着部材41に吸着された粉塵22を第2吸着部材45に吸着した後に、第2吸着部材45に印加した電圧と逆の極性の電圧を印加して、粉塵22を除去することもできる。
ここで、静電気発生装置42及び第2静電気発生装置46による電圧の印加を制御することにより、種々の方法で粉塵22を回収することができる。例えば、第2静電気発生装置46による電圧の印加を解除し、比較的大きな粉塵22を回収した後に、静電気発生装置42による電圧の印加を解除し、小さな粉塵22を回収することができる。また、静電気発生装置42による吸着部材41への電圧の印加を解除し、第2静電気発生装置46により第2吸着部材45に電圧を印加することにより、吸着部材41に吸着された粉塵22を第2吸着部材45に吸着した後に、第2吸着部材45に印加した電圧と逆の極性の電圧を印加して、粉塵22を除去することもできる。
[第3実施形態の効果]
第2吸着部材45が網目状の部材であるため、吸着部材41と第2吸着部材45とで粉塵22の大きさを分別することができる。また、静電気発生装置42及び第2静電気発生装置46により、吸着部材41と第2吸着部材45との間の電位が可変であるため、吸着部材41と第2吸着部材45との間の電位を制御することにより、吸着した粉塵22を吸着部材41および第2吸着部材45から効率よく回収することができる。
第2吸着部材45が網目状の部材であるため、吸着部材41と第2吸着部材45とで粉塵22の大きさを分別することができる。また、静電気発生装置42及び第2静電気発生装置46により、吸着部材41と第2吸着部材45との間の電位が可変であるため、吸着部材41と第2吸着部材45との間の電位を制御することにより、吸着した粉塵22を吸着部材41および第2吸着部材45から効率よく回収することができる。
以下に示す第4実施形態および第5実施形態においては、レーザ光Lの照射による改質層形成工程において異物を除去する方法を実施する半導体基板21の分断装置1について説明する。
[第4実施形態]
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第4実施形態について、図を参照して説明する。図6は、網目状の吸着部材を用いて異物を除去する構成の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第4実施形態について、図を参照して説明する。図6は、網目状の吸着部材を用いて異物を除去する構成の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
図6に示すように、レーザ光Lの照射前から基板面21aに付着している異物23を静電気力により吸着する吸着部材49を、レーザヘッド31と半導体基板21の基板面21aとの間に配置する。吸着部材49は、半導体基板21の基板面21aに対向して全体を覆う形状に形成されている導電性を有する網目状部材であり、静電気発生装置42と電気的に接続されている。
次に、静電気発生装置42により吸着部材49に電圧を印加し、静電気力を発生させた状態で、レーザヘッド31を分断予定ラインDLに沿って走査し(図中矢印F4方向)、吸着部材49の網目部を介して、レーザ光Lを基板面21aから照射する。これにより、半導体基板21内部のレーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路に、改質領域Kが適正に形成される。
ここで、レーザ光Lの集光点Pの深さdを調整することにより、半導体基板21の厚さの範囲内で任意の深さに任意の層数の改質領域Kを形成することができる。例えば、厚さが比較的厚い場合は、その厚さ方向へ集光点Pを移動させて改質領域Kを厚さ方向に連続状、または複数箇所に形成することにより、半導体基板21の分断を容易にすることができる。
上述のように、基板面21aにレーザ光Lを照射しながら、基板面21aに付着する異物23を除去することができるため、レーザ光Lの照射を妨げる異物23を除去することができる。
ここで、レーザ光Lの集光点Pの深さdを調整することにより、半導体基板21の厚さの範囲内で任意の深さに任意の層数の改質領域Kを形成することができる。例えば、厚さが比較的厚い場合は、その厚さ方向へ集光点Pを移動させて改質領域Kを厚さ方向に連続状、または複数箇所に形成することにより、半導体基板21の分断を容易にすることができる。
上述のように、基板面21aにレーザ光Lを照射しながら、基板面21aに付着する異物23を除去することができるため、レーザ光Lの照射を妨げる異物23を除去することができる。
続いて、第1実施形態と同様に、異物23が吸着部材41に吸着された状態で、吸着部材41を半導体基板21の上方から付着物回収部材43(図3(B))の上方に移動させて、吸着部材49に対する電圧の印加を解除することにより、吸着部材49から異物23を除去し、回収することができる。
また、第2実施形態で用いた粘着部材44(図4)を、吸着部材49と基板面21aとの間に配置してもよい。このとき、粘着部材44は、レーザ光Lを透過させる材料で形成されているものを用いる。この構成を用いた場合、吸着された異物23は粘着部材44に粘着され、粘着部材44を取り除くだけで回収できるので、効率的に異物23を除去することができる。
[第4実施形態の効果]
基板面21aにレーザ光Lを照射しながら、基板面21aに付着する異物23を除去することができるため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射が妨げられることがない。さらに、レーザ光Lの照射により半導体基板21から発生した付着物も除去することができる。
基板面21aにレーザ光Lを照射しながら、基板面21aに付着する異物23を除去することができるため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射が妨げられることがない。さらに、レーザ光Lの照射により半導体基板21から発生した付着物も除去することができる。
[第5実施形態]
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第5実施形態について、図を参照して説明する。図7は、吸着部材をレーザヘッド31に隣接して設ける構成の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
この発明に係る半導体基板の分断装置及び分断方法の第5実施形態について、図を参照して説明する。図7は、吸着部材をレーザヘッド31に隣接して設ける構成の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
図7に示すように、吸着部材47はレーザヘッド31の側面を囲む円筒状に形成されており、静電気発生装置48と電気的に接続されている。吸着部材47の下面47aは、幅がレーザヘッド31の直径と同程度で、基板面21aに対向して平坦に形成されている。
静電気発生装置48により吸着部材47に電圧を印加し、静電気力を発生させた状態で、レーザヘッド31を分断予定ラインDLに沿って走査し(図中矢印F4方向)、レーザ光Lを基板面21aから照射する。吸着部材47はレーザヘッド31とともに移動して、基板面21aに付着している異物23を吸着して除去するため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射が適正に行われる。これにより、半導体基板21内部のレーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路に、改質領域Kが適正に形成される。
さらに、レーザ光Lの照射により半導体基板21から発生した付着物も除去することができる。
さらに、レーザ光Lの照射により半導体基板21から発生した付着物も除去することができる。
続いて、異物23が吸着された状態で、吸着部材47をレーザヘッド31とともに半導体基板21の上方から付着物回収部材43(図3(B))の上方に移動させて、吸着部材47に対する電圧の印加を解除することにより、吸着部材47から異物23を除去し、回収することができる。
ここで、吸着部材47に印加した電圧と逆の極性の電圧を印加すると、帯電している異物23が吸着部材47と反発するため、更に効率的に異物23を除去することができる。また、吸着部材47に残存した異物23は、吸引により除去してもよい。また、粘着シートの粘着面を吸着部材47に押しつけて、異物23を粘着シートに粘着させて除去してもよい。
また、付着物回収部材43を静電気力により異物23を吸着する吸着部材で構成し、図示しない静電気発生装置により静電気力を発生させ、吸着部材47から異物23を吸着し、除去することもできる。
ここで、吸着部材47に印加した電圧と逆の極性の電圧を印加すると、帯電している異物23が吸着部材47と反発するため、更に効率的に異物23を除去することができる。また、吸着部材47に残存した異物23は、吸引により除去してもよい。また、粘着シートの粘着面を吸着部材47に押しつけて、異物23を粘着シートに粘着させて除去してもよい。
また、付着物回収部材43を静電気力により異物23を吸着する吸着部材で構成し、図示しない静電気発生装置により静電気力を発生させ、吸着部材47から異物23を吸着し、除去することもできる。
[第5実施形態の効果]
吸着部材47はレーザヘッド31と連動して移動し、レーザ光Lの走査方向の基板面21aに付着している異物23を除去するため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射を適正に行うことができる。さらに、レーザ光Lの照射により半導体基板21から発生した付着物も除去することができる。
なお、吸着部材47はレーザヘッド31と隣接せずに、離れた位置に設置してもよい。
吸着部材47はレーザヘッド31と連動して移動し、レーザ光Lの走査方向の基板面21aに付着している異物23を除去するため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射を適正に行うことができる。さらに、レーザ光Lの照射により半導体基板21から発生した付着物も除去することができる。
なお、吸着部材47はレーザヘッド31と隣接せずに、離れた位置に設置してもよい。
[その他の実施形態]
(1)図8に示すように、レーザヘッド31が固定されており、半導体基板21を水平方向(図中矢印F5方向)に移動させて改質層Kを形成する場合に、レーザヘッド31から見てレーザ光Lの走査方向側に隣接して、分断予定ラインDLの上方に吸着部材51を配置してもよい。
この構成を用いた場合、吸着部材51の下方の分断予定ラインDLには、レーザ光Lが照射されていないため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射を適正に行うことができる。
(1)図8に示すように、レーザヘッド31が固定されており、半導体基板21を水平方向(図中矢印F5方向)に移動させて改質層Kを形成する場合に、レーザヘッド31から見てレーザ光Lの走査方向側に隣接して、分断予定ラインDLの上方に吸着部材51を配置してもよい。
この構成を用いた場合、吸着部材51の下方の分断予定ラインDLには、レーザ光Lが照射されていないため、分断予定ラインDL上に異物23が付着していた場合でも、レーザ光Lを照射する前に除去することができるので、レーザ光Lの照射を適正に行うことができる。
(2)粉塵22および異物23を吸着部材にて除去するときに、吸着部材に印加する電位と逆極性の電位を半導体基板21に印加してもよい。この構成を用いると、粉塵22および異物23が基板面21aに付着する力を弱めることができるので、効率的に粉塵22および異物23を基板面21aから除去することができる。
(3)粉塵22および異物23を吸着部材にて除去するときに、超音波振動子などの振動手段を用いて、半導体基板21に振動を付与してもよい。この構成を用いた場合、半導体基板21の振動により粉塵22および異物23の基板面21aへの付着力を弱くすることができるので、効率的に粉塵22および異物23を除去することができる。
(4)半導体基板21には、シリコンのみで構成された半導体基板を用いたが、本発明の適用はこれに限られることはなく、例えば、酸化シリコンからなる酸化膜を半導体基板21の基板面21aに形成したものやSOI(Silicon On Insulator)のウェハについて適用することも可能である。
[各請求項と実施形態との対応関係]
分断装置1が請求項1に記載の分断手段に、吸着部材41、47、49および第2吸着部材45が吸着手段に、静電気発生装置42、48および第2静電気発生装置46が静電気発生手段に、付着物除去装置40が付着物除去手段に、粉塵22および異物23が付着物にそれぞれ対応する。付着物回収部材43が請求項10に記載の離脱手段に対応する。
分断装置1が請求項1に記載の分断手段に、吸着部材41、47、49および第2吸着部材45が吸着手段に、静電気発生装置42、48および第2静電気発生装置46が静電気発生手段に、付着物除去装置40が付着物除去手段に、粉塵22および異物23が付着物にそれぞれ対応する。付着物回収部材43が請求項10に記載の離脱手段に対応する。
1 分断装置(分断手段)
21 半導体基板
21a 基板面
22 粉塵(付着物)
23 異物(付着物)
31 レーザヘッド
32 集光レンズ
40 付着物除去装置(付着物除去手段)
41、47、49 吸着部材(吸着手段)
42、48 静電気発生装置(静電気発生手段)
43 付着物回収部材(離脱手段)
44 粘着部材
44a 粘着層
45 第2吸着部材(吸着手段)
46 第2静電気発生装置(静電気発生手段)
CV 集光レンズ
DL 分断予定ライン
K 改質領域
L レーザ光
P 集光点
21 半導体基板
21a 基板面
22 粉塵(付着物)
23 異物(付着物)
31 レーザヘッド
32 集光レンズ
40 付着物除去装置(付着物除去手段)
41、47、49 吸着部材(吸着手段)
42、48 静電気発生装置(静電気発生手段)
43 付着物回収部材(離脱手段)
44 粘着部材
44a 粘着層
45 第2吸着部材(吸着手段)
46 第2静電気発生装置(静電気発生手段)
CV 集光レンズ
DL 分断予定ライン
K 改質領域
L レーザ光
P 集光点
Claims (14)
- 半導体基板をその厚さ方向に分断するための分断予定ラインに沿って分断して半導体チップを得る分断手段を備えた半導体基板の分断装置において、
前記半導体基板の基板面に付着した付着物を静電気力により吸着する吸着手段と、この吸着手段に静電気を誘起し、静電気力の大きさを制御する静電気発生手段とを備えた付着物除去手段が設けられていることを特徴とする半導体基板の分断装置。 - レーザ光を照射するレーザヘッドを、前記分断予定ラインに沿って、前記半導体基板に対して相対移動させながら、前記半導体基板の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、前記集光点に多光子吸収による改質領域を形成する改質領域形成手段が設けられており、この改質領域形成工程を経た前記半導体基板を、前記改質領域を起点にして分断することを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の分断装置。
- 前記付着物除去手段は、少なくとも前記改質領域形成手段が前記レーザ光を照射したときに作動することを特徴とする請求項2に記載の半導体基板の分断装置。
- 前記吸着手段は、前記レーザ光を透過し、前記レーザヘッドと前記基板面との間に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体基板の分断装置。
- 前記付着物除去手段は、前記分断手段により前記半導体基板を分断するときに発生する付着物を除去することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記吸着手段の付着物を吸着する吸着面は、前記基板面の全面に対向して形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記吸着手段の前記基板面側の面には、前記吸着手段によって引き寄せられる付着物を捕獲する粘着層が前記基板面側に形成されている粘着部材が配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記吸着手段は、網目状の部材であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記付着物除去手段は、前記基板面側の吸着手段が網目状の部材である複数の吸着手段が所定の間隔で配置された吸着手段を備え、前記静電気発生手段により前記積層された吸着手段間の電位が可変であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記吸着手段は、少なくとも一部が前記レーザ光の走査方向側に設けられており、前記レーザヘッドから前記レーザ光を照射するときに、前記レーザヘッドに連動して、前記半導体基板に対して相対移動することを特徴とする請求項2ないし請求項9のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記吸着手段により吸着した付着物を、前記吸着手段から離脱させる離脱手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 前記離脱手段は、前記半導体基板に対向しない位置に前記吸着手段を移動し、前記静電気発生手段により前記吸着手段に発生している静電気力を遮断することにより、前記吸着手段が吸着した付着物を離脱させることを特徴とする請求項11に記載の半導体基板の分断装置。
- 前記半導体基板に振動を付与する振動手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載の半導体基板の分断装置。
- 半導体基板をその厚さ方向に分断するための分断予定ラインに沿って分断して半導体チップを得る分断工程を備えた半導体基板の分断方法において、
前記半導体基板の基板面に付着した付着物を静電気力により吸着する吸着工程と、前記静電気力の大きさを制御する静電気発生工程とを備えたことを特徴とする半導体基板の分断方法。
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- 2005-11-16 JP JP2005331214A patent/JP2007141997A/ja active Pending
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