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JP2007139261A - 防護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者を問わず効果的な防護ができるとともに、刺激剤を制約なく使用して攻撃者に対して正確に制圧ができ、かつ使用者に対して安全性を確保することができる防護具を提供すること。
【解決手段】刺股において、使用者が把持するための竿部201と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部101と、竿部に内蔵され、刺激剤を噴射する噴出部204とを備え、捕獲部101は、刺激剤を噴射する噴射口104を有し、噴出部204は、捕獲部101に対して竿部201の方向に押圧力が作用した場合に、刺激剤を噴射する。
【選択図】 図2

Description

使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具に関する。
現在、学校などの教育機関では、警備会社と契約し機械警備を実施することにより防犯対策を行っているが、非常事態が発生して警備員や警察が到着するまでの間の安全対策も種種考えられている。特に、近年、強盗や殺人などの凶悪犯罪が多発する社会状況の中、刺股等の防護具や催涙スプレー等を導入して防犯対策を行っている教育機関も多くなってきている。
しかしながら、実際に凶悪犯との攻防が行なわれた際に刺股を扱うのは、一般職員や生徒などであることが予想される。従って、刺股の扱いに不慣れな者や、非力な者が刺股を扱うことになる場面も充分に考えられ、効果的な防護が困難となる。そして、最悪の場合には、自己の身を護るために使用した刺股が攻防の最中に凶悪犯に奪い取られ、凶悪犯に更なる凶器を与えることにもなり兼ねない。このような場合を想定すると、現状の刺股では、刃物などの凶器を備えた凶悪犯に、学校の職員・生徒等の凶悪犯への対抗力が弱い者が、凶悪犯に対抗する手段として使用する際の防護具としては万全でない。
かかる問題点に鑑みて、制圧の目的を達成するために、袋状体のクッション体の中に人の耳鼻咽喉を刺激する香辛料又は催涙性の粉末を衝撃により四散する状態に配置した持凶器犯人対応の制圧防護用の盾が従来技術として知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−90697号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、香辛料又は催涙性の粉末を衝撃により四散させる性質のため、制圧防護用の盾等が犯人に避けられて当たらなかった場合や、香辛料又は催涙性の粉末が四散するために必要となる充分な衝撃が得られなかった場合等には、人の耳鼻咽喉を刺激することができず、制圧の目的を達成できなくなる懸念がある。
また、従来の制圧防護用の盾では、織り目の粗い布からなる袋状体を形成し、袋状体によりクッション体を包み、このクッション体の中に、刺激剤として人の耳鼻咽喉を刺激する香辛料等の粉末を衝撃により四散する状態に配置するものである。このため、刺激剤として液体状の香辛料又は催涙性の物質等を使用する場合には、織り目の粗い布からは衝撃が生じなくても刺激剤が漏れてしまうため、使用することが出来ないという制約がある。
更に、従来の制圧防護用の盾では、織り目の粗い布を用いた袋状体から衝撃により香辛料等の刺激剤を四散させているため、防護目的でない場合でも防護用の盾等を振り回すことで衝撃を生じた場合や、壁等に防護用の盾等がぶつかることにより衝撃を受けた場合にも刺激剤が四散してしまうおそれがある。すなわち、従来の制圧防護用の盾では、このように防護目的で使用しない場合でも、人の耳鼻咽喉を刺激する香辛料又は催涙性の粉末が四散してしまい、最悪の場合には、防護する側の使用者自身に降りかかってしまう場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、使用者を問わず効果的な防護ができるとともに、刺激剤を制約なく使用して攻撃者に対して正確に制圧ができ、かつ使用者に対して安全性を確保することができる防護具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具において、前記捕獲部は、刺激剤を噴射する噴射口を有し、前記竿部は、刺激剤を内蔵し、前記捕獲部に対して押圧力が作用した場合に、前記噴射口を介して刺激剤を噴射することを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具において、前記捕獲部は、刺激剤を噴射する噴射口を有し、前記竿部は、刺激剤を内蔵し、前記捕獲部が取り付けられた端部と反対側の端部に回動可能なグリップ部を備え、前記グリップ部が回動した場合に、前記噴射口を介して刺激剤を噴射することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具において、前記捕獲部は、刺激剤を噴射する噴射口を有し、前記竿部は、前記捕獲部が取り付けられた端部と反対側の端部に、刺激剤を内蔵し、起動ボタンの操作により噴射ノズルから刺激剤を噴射する噴出装置を着脱可能とし、内部に前記捕獲部の前記噴射口と前記噴出装置の噴射ノズルとを接続する管路を有することを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、捕獲部に対して押圧力が作用した場合に、噴射口を介して刺激剤を噴射することで、攻撃者との距離を維持して使用者の安全性を確保しつつ、攻撃者への正確な制圧を行うことができるという効果を奏する。また、請求項1にかかる発明によれば、刺股を攻撃者に掴み取られた状態でも刺股を更に攻撃者に押し込むことにより、刺激剤を噴射させることができ、刺股を扱う者が攻撃者に比べて非力である場合等使用者を問わず、攻撃者への制圧を行うことができるという効果を奏する。また、請求項1にかかる発明によれば、刺股を振り回す等により衝撃が生じた場合でも、目的に反して刺激剤が噴射されることを回避でき、使用者自身にスプレーが降りかかってしまう恐れがなく、使用者の安全性を図ることができる。さらに、請求項1にかかる発明によれば、捕獲部に押圧力が作用することにより刺激剤が噴射されるので、刺激剤として粉末でも液体でも使用することができ、制約なく刺激剤を選択することができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、竿部は刺激剤を内蔵し、捕獲部が取り付けられた端部と反対側の端部に回動可能なグリップ部を備え、グリップ部が回動した場合に、噴射口を介して刺激剤を噴射することで、刺股の攻撃者に対する押し付けが回避された場合や不可能な場合でも、柄部を回動させることにより刺激剤の噴射ができ、攻撃者に対する制圧効果が削減されることを防止することができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、竿部は捕獲部が取り付けられた端部と反対側の端部に、刺激剤を内蔵し、起動ボタンの操作により噴射ノズルから刺激剤を噴射する噴出装置を着脱可能とし、内部に捕獲部の噴射口と噴出装置の噴射ノズルとを接続する管路を有することで、刺激剤の噴射のための新たな機能を搭載する際の製造工程が簡易となるとともに、刺激剤がなくなった場合には、噴出装置自体を交換すればよいため、刺股を反復して使用することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる防護具の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す各実施の形態では、本発明の防護具を刺股に適用した例を説明しているが、使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部を備えた防護具であれば、刺股以外にも適用することが可能である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる刺股の外観構成を示す模式図である。本実施の形態にかかる刺股は、図1に示すように、竿部201と略U字形状の捕獲部101とから構成される。本実施の形態の刺股は、使用者が竿部201を把持して捕獲部101を攻撃者に対向させて攻撃者の制圧を行うものであり、攻撃者との格闘中に攻撃者に対してスプレーを噴射可能となっている。
竿部201は、図1に示すように、棒状に形成されており、その一端に捕獲部101が取り付けられている。また、竿部201の他端近傍には、使用者が把持する部分である柄部としてのグリップ部203が設けられている。なお、グリップ部203の構造の詳細については後述する。さらに、竿部201のグリップ部203の捕獲部側近傍には鍔202が張り出して設けられている。
竿部201は、円筒形状で形成されており、その中空部には後述する噴出部としての防御スプレーが内蔵されている。
捕獲部101は、攻撃者に対して対向させて攻撃者の人体等を捕獲するものである。捕獲部101は、図1に示すように、防御スプレーからの液体スプレーを噴射する開口部である噴射口104が穿孔されている。この噴射口104は、捕獲部101を攻撃者に対向させたときにちょうど攻撃者の正面となる位置、すなわち、U字形状の凹部の最深部に相当する位置に設けられている。
また、捕獲部101には、ネオジム等の2個の強力な永久磁石105が捕獲部表面で対極となるように内蔵されている。これにより、攻撃者が磁性体の凶器(例えば、刃物、バール、拳銃等)を使用して犯行を試みた場合に、永久磁石105に凶器が吸着して、凶器を安全に奪い取ることができる。また、万一、凶器が刺股に吸着して刺股が攻撃者に奪い取られた場合でも、刺股から凶器を容易に取り外すことができず、刺股に凶器が吸着されたままの状態であるため、攻撃者が凶器を自在に操ることを不可能にすることができる。
さらに、捕獲部101には、竿部201の先端近傍を被覆し、捕獲部101と竿部201を結合するカバー部103が一体形成されている。
次に、防御スプレー204および竿部201と捕獲部101の防御スプレー内蔵機構について説明する。図2は、実施の形態1にかかる刺股の防御スプレーおよび防御スプレー内蔵機構の詳細を示す断面図である。図3は、捕獲部101の竿部201との接合部付近の詳細を示す断面図である。図4は、竿部201の防御スプレー204の内蔵部分の詳細を示す断面図である。
防御スプレー204は、その本体内部に刺激剤として催涙・マスタードオイル等が貯蔵されており、本体先端に取り付けられた起動ボタン205を押下することによって、催涙・マスタードオイル等のスプレーが本体内部の管路(図示せず)を通って起動ボタン205先端から噴出されるようになっている。
また、防御スプレー204は、竿部201の中空部に固定された支持台210によってその底部が支持され、さらに支持台210に形成された筒状体211によって底部周縁部を固定されている。このため、防御スプレー204の竿部中空部内におけるグリップ部側への移動が阻止される。また、この筒状体211には、後述するワイヤー107を貫通させる貫通孔(図示せず)が設けられている。
また、防御スプレー204の起動ボタン205は、図2に示すように、捕獲部101のカバー部103が形成されている側の面を貫通して捕獲部101の中空部に先端が露出している。そして、起動ボタン205は、その周面に突設された突起部206によって捕獲部101のカバー部103が形成されている側の面に係止されている。
捕獲部101は、その内部が中空構造となっており、内壁面に強力永久磁石105が装着されている。また、捕獲部101のカバー部103には、その内壁面に複数の凸部108が設けられており、この凸部108は、竿部外周面の凹部208と嵌合し、これによって竿部201と捕獲部101とが容易にはずれないようになっている。一方、捕獲部101が竿部201に一定の押圧力を越えて押しつけられることによって、凸部108と凹部208との嵌合がはずれ、捕獲部101のカバー部103と竿部201との嵌合状態が解除されるようになっている。
捕獲部101の竿部中空部に相当する外周面とグリップ部203とは、2本のワイヤー107で上述した筒状体211の貫通孔を介して接続されている。これらのワイヤー107は、グリップ部203が回動したときに、捕獲部101をグリップ部側に引っ張り、起動ボタン205をスプレー本体に押し込んで、スプレーを噴射させる役割を果たしている。
竿部201は、捕獲部101のカバー部103に挿入される先端部付近が先端部方向(図2の左方向)に向かって径が拡大するテーパ形状に形成され(テーパ状部207)、竿部201の先端部の外周径とカバー部103の内周径が同一径となっている。このため、上述した凸部108と凹部208による嵌合状態と相まって、竿部201と捕獲部101とが容易にはずれないようになっている。
竿部201では、カバー部103の端部のグリップ部203側近傍の外周面には、複数のストッパー209が突設されている。このストッパー209は、捕獲部101が竿部201に一定の押圧力を越えて押しつけられることによって、捕獲部101のカバー部103と竿部201との嵌合状態が解除された場合に、捕獲部101がカバー部103とともに、竿部201のグリップ部側への必要以上に移動することを阻止するためのものである。
本実施の形態の刺股では、竿部201と捕獲部101とが上述のように構成されているので、攻撃者に対して刺股を押し付けて護身する際に、捕獲部101が竿部201に押し付けられて、一定の押圧力を越えると、カバー部103の凸部108と竿部201の凹部208との嵌合がはずれ、捕獲部101のカバー部103と竿部201との嵌合状態が解除される。図5は、捕獲部101のカバー部103と竿部201との嵌合状態が解除された状態を示す模式図である。
このとき、防御スプレー204は、支持台210と筒状体211によってグリップ部203側への移動が規制される一方、捕獲部101からの押圧力によって突起部206が押されて起動ボタン205がスプレー本体204に押し込まれることになり、催涙・マスタードオイル等のスプレーが起動ボタン105の先端から噴出される。噴出されたスプレーは、捕獲部101の菅路(点線部)を通って噴射口104から外部に噴射される。
このように本実施の形態にかかる刺股では、捕獲部101が竿部201に押しつけられることによりスプレーが噴射されるので、刺股で攻撃者との距離を取りながら、攻撃者の直近に寄る必要がなく、かつ、攻撃者の直近からスプレーを噴射することが可能となる。これにより、攻撃者との距離を維持して使用者の安全性を確保しつつ、直近でスプレーを噴射できることから攻撃者への命中率や噴射され命中したスプレーの濃度も上がり、スプレーの攻撃者を怯ませる効果の向上も期待できる。
また、攻撃者が刺股に対抗するべく刺股の捕獲部101を手で掴み取り、刺股の機能を無効化させようとした場合でも、捕獲部101が竿部201に押し付けられることによりスプレーが噴射されるので、刺股を掴み取られた状態でも刺股を更に攻撃者に押し込むことにより、スプレーを噴射させることが可能となる。従って、刺股を扱う者が攻撃者に比べて非力である場合でも、攻撃者への制圧を行うことが可能となる。
具体的に、捕獲部101が竿部201に押しつけられ、スプレーの噴射が行われる場面としては、次のような場合がある。凶悪犯などの攻撃者の胴体等を刺股の捕獲部101に確保した場合に、攻撃者が刺股からの脱出を試みることで、攻撃者が刺股の捕獲部101を竿部201に押し付けた場合や、攻撃者の胴体等を刺股の捕獲部101に確保している場合に使用者が更に強く攻撃者を押さえ付けることで、刺股の捕獲部101に刺股の竿部201が押し付けられる場合である。また、攻撃者の胴体等を刺股の捕獲部101に確保している状態で、使用者がスプレー噴出を目的に刺股の竿部201を刺股の捕獲部101に意図的に押し付ける場合や、刺股を取り払おうと刺股の捕獲部101を攻撃者が持った場合で、更に刺股を持った状態で攻撃者が使用者を押し返そうと試みた際に、刺股の捕獲部101が刺股の竿部201に押し付けられる場合である。さらに、刺股を取り払おうと刺股の捕獲部101を攻撃者が持った場合に、それに対抗して防護者が更に刺股を攻撃者に押し付ける場合や、刺股を取り払おうと刺股の捕獲部101を攻撃者が持った状態で、使用者がスプレー噴出を目的に刺股の竿部201を刺股の捕獲部101に意図的に押し付ける場合等である。
次に、グリップ部203の構造について説明する。図6は、実施の形態1にかかる刺股のグリップ部203の構造を示す拡大断面図である。グリップ部203は、その内周面に亘って2つの凸部が設けられており、かかる凸部が、竿部201の外周面に亘って設けられた2個の溝部601と摺動可能に嵌合している。このため、グリップ部203は、竿部201に対して回動可能となっている。
また、一端が捕獲部101の竿部中空部側の面に装着された2本のワイヤー107は、他端において、竿部201に設けられた方向変換ストッパー602を介してグリップ部203内壁面に固定されている。方向変換ストッパー602は、ワイヤー107の引張力の方向を90度変換するものである。すなわち、グリップ部203が回動すると、回動に伴うワイヤー107の図6における上下矢印方向の回転方向の引張力が、方向変換ストッパー602によって、図6における右矢印方向の引張力に変換される。このため、グリップ部203を回動させることによって、ワイヤー107が捕獲部101を右矢印方向に引っ張ることになる。一方、防御スプレー204は、支持台210と筒状体211によってグリップ部203側への移動が規制される。このため、捕獲部101に対するワイヤー107からの引張力によって突起部206を介して起動ボタン205がスプレー本体204に押し込まれるので、催涙・マスタードオイル等のスプレーが噴射口104から噴射される。
このように本実施の形態にかかる刺股では、グリップ部203を回転させることによりスプレーが噴射されるので、刺股を攻撃者に押し付けた場合において刺股を左右に払われた等の場合でも、グリップ部203を回転させることによりスプレー噴射ができ、攻撃者に対する制圧効果が削減されることを防止することができる。また、刺股を左右に払われた際に、使用者がグリップ部203を握っていれば、刺股が左右に払われることによりグリップ部203が回転し、これに伴うスプレー噴射が可能となる。
また、本実施の形態にかかる刺股では、刺股が攻撃者に届かない距離である場合でも、グリップ部203を回動させることによりスプレー噴射が可能となり、種々の場面を想定して有事に備えるために必要な刺股の防護性能を向上させることができる。
さらに、本実施の形態にかかる刺股では、捕獲部101が竿部201に押し付けられることによりスプレーが噴出し、また、グリップ部203を回動させることによりスプレーが噴射されるので、刺股を振り回した際に衝撃が生じたり、壁等に捕獲部101の側面が当たって衝撃が生じた場合でも、目的に反してスプレーが噴射されることを回避でき、使用者自身にスプレーが降りかかってしまう恐れがなく、使用者の安全性を図ることができる。
加えて、本実施の形態にかかる刺股では、捕獲部101が竿部201に押し付けられるあるいは、グリップ部203を回動させることによりスプレーが噴射されるので、スプレーとして粉末でも液体でも使用することができ、制約なくスプレーに用いる刺激剤を選択することができる。
なお、本実施の形態にかかる刺股において、捕獲部101の外周面にはグリース等の潤滑剤を塗布し、平常の刺股の不使用時には、グリースに埃等が付着することを防止するために、ビニールで被覆するように構成してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる刺股は、防御スプレーが予め内蔵されていたが、この実施の形態2にかかる刺股は、市販の防御スプレーを装着できるものである。図7は、実施の形態2にかかる刺股の外観構成を示す模式図である。本実施の形態にかかる刺股は、図7に示すように、実施の形態1と同様、竿部201とU字形状の捕獲部101とから構成される。
捕獲部101は、実施の形態1の刺股と同様に、スプレーを噴射するための噴射口104が設けられ、また、永久磁石105が内蔵されている。本実施の形態にかかる刺股の捕獲部101では、さらに外周面にはグリース等の潤滑剤が塗布されており、平常の刺股の不使用時には、グリースに埃等が付着することを防止するために、ビニール701で被覆されている。
これにより、攻撃者が刺股の防御効果を妨げる目的で刺股の捕獲部101を掴み取る行為に対して、ビニールが抜けることで刺股を掴み取ることを防止することが可能となる。また、ビニール701がはずれた後も、グリースが塗布されているために、攻撃者が捕獲部101を掴もうとした場合に手が滑り、刺股を掴み取ることを防止することができ、より一層の防御効果を向上させることができる。
竿部201は、実施の形態1と同様に、円筒形状で形成されており、鍔202とグリップ部を備えている。本実施の形態の刺股では、グリップ部に市販の防御スプレー装置702が着脱可能となっている。これにより、防御スプレーの起動スイッチを新たに製造する必要がなくなり、市販の防御スプレーの起動ボタンを活用することが可能となる。
ここで、本実施の形態の刺股では、市販の防御スプレー装置をそのまま装着して使用するため、捕獲部101と竿部201とは接合されており、実施の形態1の刺股のように、カバー部103や竿部201と捕獲部101とを仮固定するための凹部および凸部は竿部201と捕獲部101に設けられていない。また、同様の理由でグリップ部も回動しない構成となっている。
次に、本実施の形態にかかる刺股におけるスプレー噴出機構について説明する。図8は、実施の形態2にかかる刺股のスプレー噴出機構を説明するための捕獲部101、竿部201の断面図である。
本実施の形態の刺股に使用する防御スプレー装置702としては、市販されているものを使用し、本体にスプレーを貯蔵し、起動ボタン703を押下することにより噴射ノズルからスプレーが噴射する機構のものであればよい。
本実施の形態の刺股では、図8に示すように、竿部201の中空部にグリップ部側端部に開口する管路801が設けられている。この管路801は、捕獲部101の竿部中空部側の面を貫通して、捕獲部101の中空部まで延在し、捕獲部101内部の点線で示された管路に接続されている。
防御スプレー装置702を刺股に装着する場合には、管路801の竿部グリップ側開口に噴射ノズル704が当接するように防御スプレー装置702を竿部201に嵌める。防御スプレー装置702の竿部201への装着は、竿部201に嵌合部を設け、かかる嵌合部に防御スプレー装置702を嵌めることにより行えばよい。なお、ビニールテープや接着剤により、防御スプレー装置702を竿部201に固定してもよい。
防御スプレー装置702を竿部201に装着した状態で、起動ボタン703を押下すると、スプレーが噴射ノズル704から噴出する。噴出したスプレーは、管路801を通って捕獲部101の噴射口104から刺股外部に噴射される。
このように本実施の形態にかかる刺股では、市販の防御スプレー装置が着脱可能であるため、スプレー噴射のための新たな機能を搭載する際の製造工程が簡易となる。また、防御スプレー装置内部の刺激剤等がなくなった場合には、防御スプレー装置自体を交換すればよいため、刺股を反復して使用することが可能となる。
なお、実施の形態1および2の刺股において、攻撃者に対する刺股の使用の状況に応じてスプレーの刺激剤の種類やスプレーの噴射強度を変更するように構成してもよい。
実施の形態1にかかる刺股の外観構成を示す模式図である。 実施の形態1にかかる刺股の防御スプレーおよび防御スプレー内蔵機構の詳細を示す断面図である。 捕獲部101の竿部201との接合部付近の詳細を示す断面図である。 竿部201の防御スプレー装置の内蔵部分の詳細を示す断面図である。 捕獲部101のカバー部103と竿部201との嵌合状態が解除された状態を示す模式図である。 実施の形態1にかかる刺股のグリップ部203の構造を示す拡大断面図である。 実施の形態2にかかる刺股の外観構成を示す模式図である。 実施の形態2にかかる刺股のスプレー噴出機構を説明するための捕獲部101、竿部201の断面図である。
符号の説明
101 捕獲部
103 カバー部
104 噴射口
105 永久磁石
107 ワイヤー
108 凸部
201 竿部
202 鍔
203 グリップ部
204 防御スプレー
205 起動ボタン
206 突起部
207 テーパ状部
208 凹部
210 支持台
211 筒状体
601 溝部
602 方向変換ストッパー
702 防御スプレー装置
703 起動ボタン
704 噴射ノズル
801 管路

Claims (3)

  1. 使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具において、
    前記捕獲部は、刺激剤を噴射する噴射口を有し、
    前記竿部は、刺激剤を内蔵し、前記捕獲部に対して押圧力が作用した場合に、前記噴射口を介して刺激剤を噴射することを特徴とする防護具。
  2. 使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具において、
    前記捕獲部は、刺激剤を噴射する噴射口を有し、
    前記竿部は、刺激剤を内蔵し、前記捕獲部が取り付けられた端部と反対側の端部に回動可能なグリップ部を備え、前記グリップ部が回動した場合に、前記噴射口を介して刺激剤を噴射することを特徴とする防護具。
  3. 使用者が把持するための竿部と、該竿部の先端に取り付けられ、攻撃者を捕獲するための捕獲部とを備えた防護具において、
    前記捕獲部は、刺激剤を噴射する噴射口を有し、
    前記竿部は、前記捕獲部が取り付けられた端部と反対側の端部に、刺激剤を内蔵し、起動ボタンの操作により噴射ノズルから刺激剤を噴射する噴出装置を着脱可能とし、内部に前記捕獲部の前記噴射口と前記噴出装置の噴射ノズルとを接続する管路を有することを特徴とする防護具。
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