JP2007138663A - スライド・スイング式ドア - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアパネル上部と吊りレールとの間の間隙を塞いで、防火性能を有するスライド・スイング式ドアを提供する。
【解決手段】枠体の一方の縦枠に沿って固設された支柱の内部に配置された回転軸の上下端夫々に一端が剛接合され且つ夫々の他端が上記ドアパネルの上端面及び下端面の所定位置に軸支された上部回転アーム及び下部回転アームと、上記枠体の上枠下端に設けられ、上記ドアパネルをスライド可能に吊持する吊り車が内設された吊りレールと、上記吊りレールと上記ドアパネルとの間に生じる間隙を掩蔽するカバーとを備え、上記カバーは、上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠と異なる縦枠までにおいて吊りレール側面に取設される固定カバーと、上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠までにおいて上記ドアパネルに取設され、該ドアパネルの開閉に従って、該ドアパネルの幅方向に摺動する移動カバーとから構成される。
【選択図】 図8
【解決手段】枠体の一方の縦枠に沿って固設された支柱の内部に配置された回転軸の上下端夫々に一端が剛接合され且つ夫々の他端が上記ドアパネルの上端面及び下端面の所定位置に軸支された上部回転アーム及び下部回転アームと、上記枠体の上枠下端に設けられ、上記ドアパネルをスライド可能に吊持する吊り車が内設された吊りレールと、上記吊りレールと上記ドアパネルとの間に生じる間隙を掩蔽するカバーとを備え、上記カバーは、上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠と異なる縦枠までにおいて吊りレール側面に取設される固定カバーと、上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠までにおいて上記ドアパネルに取設され、該ドアパネルの開閉に従って、該ドアパネルの幅方向に摺動する移動カバーとから構成される。
【選択図】 図8
Description
本発明は、開口部を形成する枠体に、この開口部の幅方向にスライドしながら且つその前後方向にスイングして開閉するようにドアパネルを設けたスライド・スイング式ドアに係り、特に火災の延焼を防ぐ防火性能を有するスライド・スイング式ドアに関する。
一般の住居用家屋やビルなどの建物や構造物において使用されるドア開閉の方式には種々のものがあるが、これを開閉動作の様式から分類すると、スイング式、スライド式、折り畳み式、回転式などがある。特に、近年、開閉時に必要な占有面積が小さいこと、大きな通過幅を確保し易いこと、建て付けが比較的容易であること、バリアフリーに対応可能であること等により、スライド式とスイング式を併用した形式のスライド・スイング式のドア装置が脚光を浴びている。
もっとも、一口にスライド・スイング式ドアといってもその開閉方式によって種々のタイプがあるが、例えば竪軸回転型のドア装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このドア装置は、枠体の一方の縦枠に沿って支柱を固設し、この支柱の内部にその長手方向に沿って回動自在に回転軸体を配置し、この回転軸体の上下端夫々に一端が固着され且つ夫々の他端がドアパネルの上端面及び下端面の所定位置に回動自在に支持された上部回転アーム及び下部回転アームとを備える一方、ドアパネル上端面に吊り車(例えば6輪吊り車)の支軸を取り付け、この吊り車を開口部上部の吊りレールに沿わせる構造のものである。
この竪軸回転型のドア装置は、支柱を隠蔽するカバーが不要であり、また床面にガイドレールを設ける必要がないので、バリアフリー化できるとともに、ガイドレール内に塵や埃がたまらない等のメリットを有するものである。
特開2002−242524号公報
ところで、スライド・スイング式ドアを戸建住宅や集合住宅の玄関ドア、或いはホテルの客室ドアとして採用する場合に、防火性能が要求されることがある。
この場合、スライド・スイング式ドアでは、縦枠とドアパネル側面との間の間隙は、戸当りを設けることにより容易に塞ぐことができるが、吊りレールとドアパネル上面との間の間隙を塞ぐことが問題となる。
すなわち、吊りレール下部には、吊り車とドアパネルを接続する支軸が垂下し摺動することから、吊りレール下面とドアパネルとの間に気密材を設けることができない。また、ドア開時においては、例えばドアパネルのドアハンドル側を室外側へ押すと、ドアパネルの支柱側は室内側へと突出するので、吊りレールの一方の側面又はドアパネル頂部の一方の側面にカバーを設けるとドアが開閉できなくなってしまう。
そこで、図12に示すように、カバー40を、ドアパネル13が吊り車17により軸支される位置より上部回転アーム18側においてはドアパネル13頂部側面に、反対側においては吊りレール14側面にと、分割して設けることが考えられる。しかしながら、この構成では、同図U部に示すように、ドアパネル13を開くときに、ドアパネル13側面に設けられたカバー40の吊り車17側端部が吊りレール14側面と干渉して、以降ドアが開かなくなるという問題が生じる。
この問題を解決できれば、開閉時のドアパネルの移動に伴う占有スペースが通常のスイングドアに比べて小さく、車椅子の利用者等にとっても開閉操作が容易なスライド・スイング式ドアの用途が更に拡大する。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、ドアパネル上部と吊りレールとの間の間隙を塞いで、防火性能を有するスライド・スイング式ドアを提供することを目的とするものである。
本発明に係るスライド・スイング式ドアは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、開口部を形成する枠体に、当該開口部の幅方向にスライドしながら且つその前後方向にスイングして開閉するようにドアパネルを設けたスライド・スイング式ドアにおいて、上記枠体の一方の縦枠に沿って固設された支柱の内部にその長手方向に沿って配置された回転軸の上下端夫々に一端が剛接合され且つ夫々の他端が上記ドアパネルの上端面及び下端面の所定位置に軸支された上部回転アーム及び下部回転アームと、上記枠体の上枠下端にその長手方向に沿って設けられ、上記ドアパネルを上記開口部の幅方向にスライド可能に吊持する吊り車が内設された吊りレールと、上記吊りレールと上記ドアパネルとの間に生じる間隙の、上記開口部の前後方向中、上記上部回転アームが回動する側を掩蔽するカバーとを備え、上記カバーは、上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠と異なる縦枠までにおいて吊りレール側面に取設される固定カバーと、上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠までにおいて上記ドアパネルに取設され、該ドアパネルの開閉に従って、該ドアパネルの幅方向に摺動する移動カバーとから構成されるものである。
前記スライド・スイング式ドアは、好適には、請求項2に記載したように、前記上部回転アームを前記ドアパネルの上端面に軸支する軸線と同一軸線を回動中心とし上記上部回転アームと一体に回動する歯車と、前記移動カバー裏面の上記歯車と歯合する位置に設けられた所定長さを有するラックとを備え、上記ドアパネルの開閉に伴う上記歯車の回転運動を上記ラックの摺動運動に変換させることにより上記移動カバーを上記ドアパネルの幅方向に摺動させることが望ましい。
また、前記移動カバーは、好適には、請求項3に記載したように、前記吊りレールと前記ドアパネルとの間に生じる間隙を掩蔽する垂直部と、前記ドアパネル頂部に摺動可能に取設される水平部とを備え、該水平部は、摺動に伴って前記上部回転アームが軸支される位置と干渉する部分を欠切した欠切部と、該欠切部を挟んだ両側に上記ドアパネルの幅方向に延びる一対のスリットとを有し、上記ドアパネル頂部には上記スリット内を摺動自在に係合する一対のスタッドが立設され、該スタッドが上記スリット内を摺動することにより上記ドアパネルの開閉に伴って、上記移動カバーを上記ドアパネルの幅方向に摺動させることができる。
さらに、好適には、請求項4に記載したように、前記水平部は、磁性体で形成される一方、前記ドアパネル頂部の上記水平部の前記欠切部を挟んだ両側のそれぞれと対向する位置に少なくとも1個のマグネットが取設され、該マグネットと上記磁性体との吸引力により上記水平部の浮き上がりを防止するようにしてもよい。
本発明に係るスライド・スイング式ドアによれば、ドアパネル上部と吊りレールとの間の間隙を塞いで、防火性能を有することが可能となる。
以下、本発明にかかるスライド・スイング式ドアの一つの実施形態を、添付図面に基づき説明する。図1は、本実施形態に係るスライド・スイング式ドアの概略構成を示す正面図であり、図2は、同図中V部分の拡大図、図3は、図2におけるA−A矢視からの見下げ図である。
なお、以下の説明において、ドアパネルを建て付ける開口部の横幅方向を単に「幅方向」と、開口部の縦(上下)方向を単に「縦方向」と、開口部の開口面に直交する方向を単に「前後方向」と称し、それぞれ、図1に表したX,Y,Z軸の方向に対応させる。
図1に示すように、3方枠体11および床面12により部屋の出入り口を成す開口部OPが画成される。3方枠体11は、上枠11uと、その両側の縦枠11s,11sとが一体に形成されて成る。3方枠体11の内側に、本実施形態に係るスライド・スイング式ドアが建て付けられる。
このスライド・スイング式ドアは、ドアパネル13と、このドアパネル13をスライド・スイング可能に支持するドアパネル支持体とを備える。このドアパネル支持体は、吊りレール14、支持装置15、6輪吊り車17、上部回転アーム18、および下部回転アーム19を含む。ドアパネル13は、その室外側および室内側に、レバーハンドル20を備える。
そして、3方枠体11の上枠11uの下面には、図1に示すように、その幅方向の2/3以上の所定領域において、吊りレール14が吊設される。本実施形態では、上枠11uの全長に亘って吊りレール14が吊設されている例を示す。
ドアパネル13及び支持装置15は、それらの全体として、ドア閉時には所定厚さを有する板状体を成して、ドア閉時には外観上、極力一体的に見えるようになっている。ドアパネル13及び支持装置15の全体のサイズは、開口部OPの矩形形状に適宜なマージンで収まるように形成されている。
この内、ドアパネル13は開口部OPを開閉する開閉体を成すもので、その幅方向の長さは開閉に十分なサイズに設定されている。ドアパネル13は、アルミニウム材、ステンレス鋼などの金属材のほか、木材、樹脂、ガラスなど、適宜な材質の部材で形成される。勿論、ドアパネル13の中央にガラス面を入れたかまち戸とすることもできる。
支持装置15は、上部回転アーム18及び下部回転アーム19によりドアパネル13をスイング可能に支持する機能を担うもので、その幅方向のサイズは短く(例えば25mm)形成されている。この支持装置15の支柱31部分は、以下に説明するように、外観上、常に静止したままであり、ドアパネル13を開閉させても、これ自体が回転することはない。
この支持装置15は、金属材料(例えば、アルミニウム型材等)で成る支柱31と、この支柱31の内側のスペースにその長手方向に沿って配置された軸体としての金属製(例えばステンレス鋼など)の回転軸32とを有し、この回転軸32を支柱31の内側で回動自在に支持する軸受手段として、上端、下端及び必要に応じて中間に、スリーブ33を有する。
なお、回転軸32は、支柱31の断面方向における中心位置に配置されている。また、ドアパネル13及び支柱31(回転軸32)は、吊りレール14の真下の位置、すなわち上部回転アーム18の真下の位置にそれら吊りレール14及び上部回転アーム18と前後方向の中心位置を合わせて配置される。
支柱31は、下部回転アーム19から上部回転アーム18まで到達する長さを有し、その上端と吊りレール14の下端との間に上部回転アーム18が設けられるスペースを残し、また、その下端と床面12との間は、下部回転アーム19が設けられるスペースを残している。すなわち、床面12から吊りレール14下端までの全長に亘って存在するものではない。また、前後方向の厚さ(建付け時の奥行き:例えば25mm)はドアパネル13のそれと同じ又は略同等に形成されている。なお、支柱31の表面塗装、仕上げ色、模様、面材なども、ドアパネル13のそれと調和させることが望ましい。
また、図3に示すように、支柱31の、ドアパネル13の支柱31側が開く側と反対側の一端は側面より外側へ延出し、その先端はドアパネル13側へ折曲されて、戸当たり31cが形成される。この戸当たり31cに設けられた凹溝31dに隙間封止材(ゴム、モヘヤなど)35を取り付ければ、開口部の封止性が向上する。
もう一方の、すなわち、レバーハンドル20側の縦枠11sには、ドアパネル13の支柱31側が開く側と反対側(室内側)に、通常のスイングドアと同様の戸当り22が取り付けられ、開口部の封止性が確保される。
回転軸32は、支柱31と同じく、下部回転アーム19から上部回転アーム18まで到達する長さを有し、その下端及び上端の高さも支柱31と略一致する。
回転軸32は、例えばステンレス鋼により上下両端が閉じられた円筒状に形成され、その直径は、支柱31内に必要なマージンを残して収まる大きさ、具体的には、スリーブ33を嵌挿可能な間隙を残した大きさに設定される。このように回転軸32は、支柱31内に収納可能な最大の直径を有するので、質実な棒状体でなくても、捩りに対して一定以上の強度を有し、上部回転アーム18の回転量と下部回転アーム19の回転量とを一致させるのに十分な剛性が確保される。
一方、上部回転アーム18は、例えばステンレス鋼の板材により形成され、図2に示すように、回転軸32の上端部に、回転軸32に対して真横方向に延びるように、上部回転アーム18の一端が固設される。下部回転アーム19も同様にして回転軸32に取り付けられる。これにより、回転軸32が回動すると、この回動に応じて上部及び下部回転アーム18,19も水平面内で揺動できる。
このように、回転軸32と上部回転アーム18及び下部回転アーム19とは一体化した構造となっている。このため、上部回転アーム18及び下部回転アーム19は回転軸32に対してがたつくことなく取り付けられる。
この結果、回転軸32を回転中心とした回転運動が上部及び下部回転アーム18,19を介してドアパネル13と回転軸32との間で同時に伝達され、回転軸32がその軸中心の周りに回動すると、これと一体に上部回転アーム18及び下部回転アーム19も揺動する。
したがって、上部回転アーム18の回転量と下部回転アーム19の回転量との間に差が生じることはなく、ドアパネル13は垂直性を保持したままスライド・スイングするので、ドアをスムーズに開閉することができる。
上部及び下部回転アーム18、19の他端は、それぞれドアパネル13の上端部及び下端部を軸支する。これにより、上部及び下部回転アーム18,19が揺動すると、ドアパネル13はそれとは反対の向きに揺動し、ドアパネル13のスイング動作を許容する。
上部回転アーム18のドアパネル13側端部には、図2及び図3に示すように、歯車43が固設される。この歯車43は、上部回転アーム18がドアパネル13の上端面に軸支される軸線と同一軸線を回動中心とし、上部回転アーム18と一体となって回動する。そして、後述する移動カバー40裏面に取設されたラック44と歯合して、上部回転アーム18の回転運動をラック44の摺動運動へと変換する。
この歯車43は、図3に示すように、全周には設けられておらず、その半周(180°)と若干の余裕分の範囲にだけ設けられている。ドアパネル13が全閉から全開へと90°の範囲で回動すると、歯車43は、上部回転アーム18の長軸と直交する位置から反対側の直交する位置までにおいてラック44と歯合する(図3及び図9参照。)。したがって、歯車43の歯の範囲は原理的にはその円周の180°分で間に合う。しかし、本実施形態では、余裕分を見込むことにより、ドアパネル13の回転に伴う噛合状態の確実性を保証している。
吊りレール14内には、図2及び図4に示すように、6輪吊り車17が収容される。6輪吊り車17は、吊りレール14の長手方向に沿って自在に移動できるように配設されている。この6輪吊り車17からは回動自在な車軸17aが垂下されている。この車軸17aはドアパネル13の上端面の所定位置に固設される。この固設位置も、支柱31とは反対側の側端部からみて、支柱31及びドアパネル13を合わせたドア幅の略1/3に設定されている。
ドアパネル13の幅方向の移動に伴って、6輪吊り車17も吊りレール14内を摺動して移動し、ドアパネル13のスライド動作を許容するとともに、車軸17aの回転がドアパネル13のスイング動作を許容する。
このため、ドアパネル13をスライドさせると、その動きは上部及び下部回転アーム18,19並びに6輪吊り車17を介してスライドしながらスイングする動作に変換される。このとき、上部回転アーム18及び6輪吊り車17による、ドアパネル13の幅方向の1/3ずつの支点配置により、ドア開閉時に必要な力を必要最小限に止めることができる。
また、ドアパネル13及び支持装置15と上枠11uとの間には、図4〜図7に示すように、上部回転アームが揺動してこない側(室外側)に室外側カバー24が、揺動してくる側(室内側)には室内側カバー25が取り付けられている。
室外側カバー24は、一方の縦枠11sから他方の縦枠11sまでの全長に亘って吊りレール下に固設され、6輪吊り車17の車軸17aが室外側から見えないように掩蔽する。なお、本実施形態においては、同図に示すように、吊りレール14と一体に形成されている。
これに対して室内側カバー25は、図3に示すように、ドアパネル13の全閉状態における6輪吊り車17の位置からレバーハンドル20側(図3では左側)の固定カバー39、及び支柱31側(図3では右側)の移動カバー40に分割して構成される。
固定カバー39は、図4に示すように、その上部が吊りレール14側面に固設され、下部はドアパネル13上部の側面まで垂下して、ドアパネル13全閉時には、ドアパネル13の側面に当接して、室内側と室外側との空気の流通を遮断する。
移動カバー40は、図5及び図6に示すように、ドアパネル13に取設され、ドアパネル13全閉時には、上部が吊りレール14側面を掩蔽し、この移動カバーを取り付ける取付アングル42(後述)が吊りレール14側面に当接して、室内側と室外側との空気の流通を遮断する。
移動カバー40は、移動カバー40裏面(吊りレール14側)に取設された取付アングル42を、ドアパネル13頂部に固設された取付用フラットバー41の長幅方向に沿って摺動自在に係合させてドアパネル13に取り付けられる。
取付用フラットバー41は、ドアパネル13頂部に設けられた凹溝内に、上面がドアパネル13頂部より突出しないように嵌設され、その長さは、ドアパネル13の支柱31近傍から6輪吊り車17の車軸17aを受ける位置を越えて延設される。これにより、取付用フラットバー41は、車軸17a受け部の機能も果たす(図4参照。)。
取付アングル42は、支柱13から車軸17aの間においてその垂直辺42bが移動カバー40裏面に固着され、水平辺aはドアパネル頂部に載置される。そのレバーハンドル20側端部は、ドアパネル13全閉時において車軸17aに当接しないように、支柱13側端部は、ドアパネル13全開時において、ドアパネル13の支柱側端部より突出しないように、取付アングル42の長さ及び取付位置は調整される(図3及び図9参照)。
そして、水平辺42aは、その長さ方向中央部が、移動カバー40が摺動しても上部回転アーム18の軸受け部と干渉しないように、一定の長さ欠切された欠切部42cが設けられる。
その欠切部42cの両側の水平部42aには、図3に示すように、ドアパネル13の幅方向に沿って各々スリット42dが形成される。車軸17a側のスリット42dには、図5に示すように、なべねじ45が挿通され、このなべねじ45は取付用フラットバー41に螺嵌され、これにより、取付アングル42がドアパネル13上の幅方向に沿って摺動可能に、且つ浮き上がったりドアパネル13の厚さ方向がたついたりすることなく取り付けられる。
支柱31側のスリット42dも同様であるが、図6に示すように、上を揺動する上部回転アーム18との干渉を回避すべく、取り付けにはさらねじ46が用いられる。これらなべねじ45及びさらねじ46は、本発明のスタッドを構成する。
垂直辺42bの裏面、すなわち吊りレール14の内部に面する側には、図7に示すように、上部回転アーム18先端に固設された歯車43と歯合するラック44が取り付けられる。このラック44は歯車43の周長(歯車の半周(180°)と若干の余裕分の範囲)と略同じ長さを有し、ドアパネル13閉時においては支柱31側端部近傍で歯車43と歯合し、ドアパネル13が開かれるに従って歯合位置がレバーハンドル20側へ移行し、ドアパネル13全開時にはレバーハンドル20側端部近傍で歯合する。これにより、上部回転アーム18の回転運動がラック44の摺動運動へと変換され、その結果、移動カバー40がドアパネル13の幅方向に沿って摺動する。
次に、本実施形態に係るスライド・スイング式ドアの移動カバー40の作動について図3、図8及び図9を参照して説明する。
図3に示したドアパネル13が閉じた状態から、ドアパネル13を開き始めると、図8に示すように、上部回転アーム18の回転と同時に歯車43も回転する。すると、この歯車43と歯合するラック44の歯合位置が図3に示す(イ)点、すなわち、ドアパネル13閉時においては支柱31側端部近傍で歯車43と歯合していたのが、ドアパネル13が開かれるに従って歯合する位置がレバーハンドル20側(図8における(ロ)点)へ移行し、ドアパネル13全開時には、レバーハンドル20側端部近傍(図9における(ハ)点)へと移行する。
つまり、ドアパネル13全閉時には、上部回転アーム18のドアパネル13側の軸受け部近傍におけるラック44の位置が(イ)点から(ロ)点を経由して(ハ)点へと移動する。このとき、移動カバー40のドアパネル13の厚さ方向の動きは、スリット42dに嵌合されたなべねじ45及びさらねじ46により拘束されるので、移動カバー40は、ドアパネル13の支柱31側側端へと移動する。
移動カバー40は、移動せず全閉時におけるドアパネル13との相対的位置関係を保ったまま開かれたとすると、図8において2点鎖線で示す位置にあることになり、これでは、吊りレール14と干渉してドアパネル13が開かない、移動カバー40が破損する等の不都合が生じるところ、このように、移動カバー40を摺動させることにより、斯かる不都合を回避することができる。
ドアパネル13が開いた状態から閉じる場合は、上述の作用と逆の作用が働き、歯車43とラック44との歯合により、移動カバー44は元の状態に復する。
次に、本発明に係るスライド・スイング式ドアの一変形例について、図10及び図11を参照して説明する。本変形例のスライド・スイング式ドアは、図に示すように、なべねじ45及びさらねじ46に代えてそれぞれ六角穴付き止めねじ47及びマグネット48のセットが設けられ、取付アングルが磁性体で形成される点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
六角穴付き止めねじ47は、上述した例のなべねじ45及びさらねじ46と取付用フラットバー41の同じ位置に設けられ、マグネット48は、取付用フラットバー41の一部を切除して、ドアパネル13頂部に設けられた凹溝内に、上面がドアパネル13頂部より突出しないように嵌設される。
ここで、六角穴付き止めねじ47は、取付アングル42がドアパネル13上の幅方向に沿って摺動可能に、且つドアパネル13の厚さ方向にがたつかないよう案内する機能を果たし、マグネット48は、取付アングル42に対して吸引力を作用して浮き上がりを防止する。
なべねじ45やさらねじ46では、長期間の使用によりねじが緩み、取付アングル42ががたついたり浮き上がったりする虞があるが、このようにマグネット48を用いればその吸引力は永久に衰えることがないので、浮き上がりやがたつきをより確実に防ぐことが可能となる。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
11 3方枠体
11u 上枠
11s 縦枠
12 床面
13 ドアパネル
14 吊りレール
15 支持装置
16 下部ピボット
17 6輪吊り車
17a 車軸
18 上部回転アーム
19 下部回転アーム
20 レバーハンドル
22 戸当り
24 室外側カバー
25 室内側カバー
31 支柱
31c 戸当たり
31d 凹溝部
32 回転軸
33 スリーブ
35 隙間封止材
39 固定カバー
40 移動カバー
41 取付用フラットバー
42 取付アングル
42a 水平辺
42b 垂直辺
42c 欠切部
42d スリット
43 歯車
44 ラック
45 なべねじ
46 さらねじ
47 六角穴付き止めねじ
48 マグネット
OP 開口部
11u 上枠
11s 縦枠
12 床面
13 ドアパネル
14 吊りレール
15 支持装置
16 下部ピボット
17 6輪吊り車
17a 車軸
18 上部回転アーム
19 下部回転アーム
20 レバーハンドル
22 戸当り
24 室外側カバー
25 室内側カバー
31 支柱
31c 戸当たり
31d 凹溝部
32 回転軸
33 スリーブ
35 隙間封止材
39 固定カバー
40 移動カバー
41 取付用フラットバー
42 取付アングル
42a 水平辺
42b 垂直辺
42c 欠切部
42d スリット
43 歯車
44 ラック
45 なべねじ
46 さらねじ
47 六角穴付き止めねじ
48 マグネット
OP 開口部
Claims (4)
- 開口部を形成する枠体に、当該開口部の幅方向にスライドしながら且つその前後方向にスイングして開閉するようにドアパネルを設けたスライド・スイング式ドアにおいて、
上記枠体の一方の縦枠に沿って固設された支柱の内部にその長手方向に沿って配置された回転軸の上下端夫々に一端が剛接合され且つ夫々の他端が上記ドアパネルの上端面及び下端面の所定位置に軸支された上部回転アーム及び下部回転アームと、
上記枠体の上枠下端にその長手方向に沿って設けられ、上記ドアパネルを上記開口部の幅方向にスライド可能に吊持する吊り車が内設された吊りレールと、
上記吊りレールと上記ドアパネルとの間に生じる間隙の、上記開口部の前後方向中、上記上部回転アームが回動する側を掩蔽するカバーとを備え、
上記カバーは、
上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠と異なる縦枠までにおいて吊りレール側面に取設される固定カバーと、
上記ドアパネル閉時における吊り車の位置から上記支柱が固設された縦枠までにおいて上記ドアパネルに取設され、該ドアパネルの開閉に従って、該ドアパネルの幅方向に摺動する移動カバーと、
から構成されることを特徴とするスライド・スイング式ドア。 - 前記スライド・スイング式ドアは、
前記上部回転アームを前記ドアパネルの上端面に軸支する軸線と同一軸線を回動中心とし上記上部回転アームと一体に回動する歯車と、
前記移動カバー裏面の上記歯車と歯合する位置に設けられた所定長さを有するラックとを備え、
上記ドアパネルの開閉に伴う上記歯車の回転運動を上記ラックの摺動運動に変換させることにより上記移動カバーを上記ドアパネルの幅方向に摺動させることを特徴とする請求項1記載のスライド・スイング式ドア。 - 前記移動カバーは、
前記吊りレールと前記ドアパネルとの間に生じる間隙を掩蔽する垂直部と、
前記ドアパネル頂部に摺動可能に取設される水平部とを備え、
該水平部は、
摺動に伴って前記上部回転アームが軸支される位置と干渉する部分を欠切した欠切部と、
該欠切部を挟んだ両側に上記ドアパネルの幅方向に延びる一対のスリットとを有し、
上記ドアパネル頂部には上記スリット内を摺動自在に係合する一対のスタッドが立設され、
該スタッドが上記スリット内を摺動することにより上記ドアパネルの開閉に伴って、上記移動カバーを上記ドアパネルの幅方向に摺動させることを特徴とする請求項2記載のスライド・スイング式ドア。 - 前記水平部は磁性体で形成される一方、
前記ドアパネル頂部の上記水平部の前記欠切部を挟んだ両側のそれぞれと対向する位置に少なくとも1個のマグネットが取設され、該マグネットと上記磁性体との吸引力により上記水平部の浮き上がりを防止することを特徴とする請求項3記載のスライド・スイング式ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005337365A JP2007138663A (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | スライド・スイング式ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005337365A JP2007138663A (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | スライド・スイング式ドア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007138663A true JP2007138663A (ja) | 2007-06-07 |
Family
ID=38201865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005337365A Pending JP2007138663A (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | スライド・スイング式ドア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007138663A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010095184A1 (ja) * | 2009-02-19 | 2010-08-26 | スガツネ工業株式会社 | ヒンジ装置及び扉開閉装置 |
KR101063840B1 (ko) | 2009-02-23 | 2011-09-15 | 이네스트 주식회사 | 양방향 개방 창 구조 |
KR20160001296U (ko) * | 2016-04-01 | 2016-04-20 | 박준표 | 슬라이딩 여닫이문 |
KR20210106717A (ko) * | 2020-02-21 | 2021-08-31 | 최원겸 | 양방향 자동 발란스 도어 |
KR102526960B1 (ko) * | 2022-06-21 | 2023-04-28 | (주) 문다소 | 용이한 조립성을 갖는 스윙 도어 |
-
2005
- 2005-11-22 JP JP2005337365A patent/JP2007138663A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010095184A1 (ja) * | 2009-02-19 | 2010-08-26 | スガツネ工業株式会社 | ヒンジ装置及び扉開閉装置 |
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