JP2007137311A - モータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法、および、車両駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータの回生を予測検知するとともに、回生による機器の破損を防止可能な保護方法を提供する。
【解決手段】モータの回転数と該モータを駆動すべき駆動トルクとを検出し(ステップS1,S2)、前記回転数と前記駆動トルクとに基づいて前記モータ制御用の電流推定値を算出し(ステップS3)、前記モータに実際に流れる制御用の実電流値が、前記電流推定値よりもあらかじめ定めた閾値以上に低下している場合(ステップS5のYES)、あるいは、さらに、前記実電流値の低下勾配があらかじめ定めた勾配閾値以上に大きかった場合は(ステップS6のYES)、前記モータは回生しているものと予測検知し、前記モータを駆動するための電力を発電する発電機の発電動作を抑止し、前記モータとの間の接続を遮断する。あるいは、さらに、クラッチを遮断する。
【選択図】図3
【解決手段】モータの回転数と該モータを駆動すべき駆動トルクとを検出し(ステップS1,S2)、前記回転数と前記駆動トルクとに基づいて前記モータ制御用の電流推定値を算出し(ステップS3)、前記モータに実際に流れる制御用の実電流値が、前記電流推定値よりもあらかじめ定めた閾値以上に低下している場合(ステップS5のYES)、あるいは、さらに、前記実電流値の低下勾配があらかじめ定めた勾配閾値以上に大きかった場合は(ステップS6のYES)、前記モータは回生しているものと予測検知し、前記モータを駆動するための電力を発電する発電機の発電動作を抑止し、前記モータとの間の接続を遮断する。あるいは、さらに、クラッチを遮断する。
【選択図】図3
Description
本発明は、モータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法、および、車両駆動力制御装置に関する。
特許文献1に示す特開2004−215499号公報「車両の駆動力制御装置」のような4輪駆動システム(4WDシステム)においては、前輪をエンジンで駆動し、後輪をモータで駆動することとし、当該モータは、発電機が発電した電力によって駆動されるように構成されている。また、発電機は、エンジンからの出力トルクによって駆動されて、電力を発電する。このようなバッテリレス式のモータを用いた4WDシステムにおいては、モータの回生が発生した場合に、当該4WDシステムを構成する機器を保護することが重要である。
特開2004−215499号公報
しかしながら、前記特許文献1の技術には、次のような問題点が存在している。
すなわち、坂道発進などの場合のように、車両が進行方向とは逆向きに動いてしまうような場合、モータが回生してしまう。従来の4WDシステムでは、バッテリ、コンデンサなどの回生エネルギーを吸収するような部品が存在していないため、モータの回生が発生したような場合、モータと発電機との間の電圧が跳ね上がり、4WDシステムの構成機器、特に、耐圧が低い電子部品(たとえば、トランジスタ、ダイオード、コンデンサなど)が破損してしまうおそれがある。
また、モータと発電機との間の電圧を常時監視するようにしても、モータの制御周期が、モータ回生時の電圧跳ね上がり速度が示す立ち上がり時間よりも長い周期であった場合、モータ回生に対する保護機構が動作する前に、機器の破損を招いてしまう可能性が高い。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、モータの回生を予測検知し、モータの回生動作による機器の破損を防止するためのモータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法、および、車両駆動力制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、前述の課題を解決するために、モータの回転数と駆動すべき駆動トルクとに基づいて推定される前記モータ制御用の電流推定値と、前記モータに実際に流れる実電流値とを比較して、前記実電流値が、前記電流推定値からあらかじめ定めた閾値以上に乖離しているか否かを判定することにより、前記モータに回生が発生していることを予測検知することを特徴としている。
本発明のモータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法、および、車両駆動力制御装置によれば、モータの回生による電圧の跳ね上がりを事前に予測検知することができるので、モータの回生動作に対して機器を確実に保護することができる。
以下に、本発明によるモータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法、および、車両駆動力制御装置の最良の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態の構成例)
図1は、本発明のモータ回生予測検知方法を実現する車両駆動力制御装置の一構成例を示す装置構成図である。図1の装置構成図に示す車両駆動力制御装置100において、左右前輪1L、1Rが内燃機関であるエンジン2によって駆動され、左右後輪3L、3Rが電動機であるモータ4によって駆動可能とされる。本発明のモータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法は、かくのごときバッテリレス式の4輪駆動の車両の場合に好適に適用されるものである。
図1は、本発明のモータ回生予測検知方法を実現する車両駆動力制御装置の一構成例を示す装置構成図である。図1の装置構成図に示す車両駆動力制御装置100において、左右前輪1L、1Rが内燃機関であるエンジン2によって駆動され、左右後輪3L、3Rが電動機であるモータ4によって駆動可能とされる。本発明のモータ回生予測検知方法、モータ回生予測検知時の機器保護方法は、かくのごときバッテリレス式の4輪駆動の車両の場合に好適に適用されるものである。
まず、図1に示す車両駆動力制御装置100の各部の動作について説明する。エンジン2を始動すると、エンジン2の回転トルクTeが、トランスミッションおよびディファレンスギア5を通じて、左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。また、エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達される。
発電機7は、無端ベルト6を載架したプーリのプーリ比をエンジン2の回転数Neに乗じた回転数Nhで回転し、4WDコントローラ8によって電流値が調整される界磁電流Ifhに応じて、エンジン2に対する負荷となり、その負荷トルクに応じた電力を発電する。その発電機7が発電した電力は、電線9を介してモータ4に供給可能となっている。
その電線9の途中には、ジャンクションボックス10が設けられている。また、モータ4の駆動軸は、減速機11およびクラッチ12を介して後輪3L、3Rのシャフトに接続可能となっている。なお、図1の符号13はデフ(ディファレンスギア)を表している。
エンジン2の吸気管路14(たとえば、インテークマニホールド)には、メインスロットルバルブ15とサブスロットルバルブ16が介装されている。メインスロットルバルブ15は、アクセル開度指示部を構成するアクセルペダル17の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。
このメインスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量に機械的に連動するか、あるいは、当該アクセルペダル17の踏み込み量を検出するアクセルセンサの踏み込み量検出値に応じて、4WDコントローラ8からの制御指令に基づいて動作するエンジンコントローラ18により、電気的に調整制御されることにより、そのスロットル開度が調整される。前記アクセルセンサは、アクセルペダル17の踏み込み量を検出し、検出した踏み込み量検出値を、アクセル開度として、エンジンコントローラ18のみならず、4WDコントローラ8に対しても出力する。
また、サブスロットルバルブ16は、ステップモータ19をアクチュエータとし、ステップモータ19のステップ数に応じた回転角により、スロットル開度が調整制御される。ステップモータ19の回転角は、4WDコントローラ8からの制御指令に基づいて動作するモータコントローラ20からの駆動信号によって調整制御される。なお、サブスロットルバルブ16には、スロットルセンサが設けられており、このスロットルセンサで検出されるスロットル開度検出値に基づいて、ステップモータ19のステップ数がフィードバック制御される。
ここで、サブスロットルバルブ16のスロットル開度をメインスロットルバルブ15のスロットル開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダル17の操作とは独立に、エンジン2の出力トルクを減少させることができる。
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備えており、エンジン回転数検出センサ21は、検出したエンジン2の回転数を4WDコントローラ8に対して出力する。
次に、図1の車両駆動力制御装置100における4WDコントローラ8の入出力制御の一例について説明する。図2は、本発明のモータ回生予測検知方法を実現するための4WDコントローラ8の入出力制御システムの一例を示すシステム構成図である。
図2に示すように、発電機7は、出力電圧Vを調整するための電圧調整器(レギュレータ)22を備え、4WDコントローラ8によって発電機7の界磁電流Ifhの電流値が調整制御され、エンジン2に対する発電機負荷トルクTh及び発電する発電機7の出力電圧Vが制御される。すなわち、電圧調整器22は、4WDコントローラ8の発電機制御出力端子から出力される発電機制御指令(少なくとも、界磁電流値を含む)を入力し、該発電機制御指令に含まれる界磁電流値に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhの電流値を調整制御するとともに、発電機7の出力電圧Vを検出して、4WDコントローラ8の電圧モニタ端子に対して出力するように構成されている。
これにより、4WDコントローラ8は、発電機7の出力電圧Vを常時モニタリングし、発電機制御指令に含まれる界磁電流値を調整することが可能になっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neと両者のプーリ比とに基づいて演算することができる。
また、ジャンクションボックス10内には、電流センサ23が設けられており、電流センサ23は、4WDコントローラ8の電流センサ電源出力端子から出力される電力によって駆動され、発電機7から電線9を介してモータ4に供給される電力の電流値すなわち電機子電流値Iaを検出し、検出した電機子電流値Iaを4WDコントローラ8の電機子電流端子に対して出力する。また、ジャンクションボックス10は、電線9の電圧値E(すなわち、モータ4の誘起電圧)も4WDコントローラ8のモータ電圧端子に対して出力する。符号24は、リレーであり、4WDコントローラ8の42V系リレー制御出力端子から出力されるリレー制御指令によって、発電機7からモータ4に対して供給される電圧(電流)の遮断および接続が制御される。
また、モータ4は、4WDコントローラ8の界磁制御出力P端子と界磁制御出力N端子とから出力される界磁電流制御指令によって、モータ4の界磁電流Ifmの電流値を制御する。この界磁電流Ifmの電流値を制御することによって、モータ4を駆動する駆動トルクTmが調整される。また、モータ4の制御用としてモータ4に実際に流れている実電流値は、4WDコントローラ8の制御用電流センサ端子に対して出力されている。なお、符号25はモータ4の温度を測定するサーミスタであり、測定したモータ4の温度を、4WDコントローラ8のモータ温度端子に対して出力する。
また、モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備えており、該モータ用回転数センサ26は、4WDコントローラ8の回転センサ電源出力端子からの電源供給により駆動され、検出されるモータ4の回転数Nmを、4WDコントローラ8のモータ回転センサ出力A相端子、モータ回転センサ出力B相端子に対して出力する。
また、クラッチ12は、油圧クラッチや電磁クラッチであって、4WDコントローラ8のクラッチ制御出力端子からのクラッチ制御指令に応じたトルク伝達率でトルクの伝達を行い、減速器11と後輪側の車輪3L、3Rのシャフト間を接続(ON)したり、遮断(OFF)したりする。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、図1にも示すように、それぞれ、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、それぞれに対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速値として検出して、4WDコントローラ8に対して出力する。
同様に、図1にも示すように、エンジン回転数検出センサ21は、エンジン2の回転数を検出し、検出したエンジン2の回転数を4WDコントローラ8に対して出力する。さらには、アクセルセンサによって検出されたアクセル開度、スロットルセンサによって検出されるサブスロットルバルブ16のスロットル開度も、4WDコントローラ8に対して出力されている。
4WDコントローラ8は、以上のようなセンサ出力結果により、車両を駆動すべき状態を判断し、車両駆動力制御装置100の各部の動作を制御している。
(実施形態例におけるモータ回生予測検知方法の説明)
次に、図1、図2に示したシステム構成からなる4WDコントローラ8におけるモータ回生予測検知方法と、モータ回生の予測検知時における機器保護方法の一例について、図3、図4の動作フローチャートを用いて説明する。図3は、本発明のモータ回生予測検知方法の一動作例を示す動作フローチャートである。図4は、本発明のモータ回生予測検知方法によるモータ回生予測検知時における機器保護動作の一例を示す動作フローチャートである。
次に、図1、図2に示したシステム構成からなる4WDコントローラ8におけるモータ回生予測検知方法と、モータ回生の予測検知時における機器保護方法の一例について、図3、図4の動作フローチャートを用いて説明する。図3は、本発明のモータ回生予測検知方法の一動作例を示す動作フローチャートである。図4は、本発明のモータ回生予測検知方法によるモータ回生予測検知時における機器保護動作の一例を示す動作フローチャートである。
まず、図3の動作フローチャートを用いて、本発明のモータ回生予測検知方法の一動作例について説明する。
図3において、4WDコントローラ8は、まず、図2に示すモータ用回転数センサ26により検出されたモータ4の回転数Nmをモータ回転センサA相端子、B相端子を読み取ることにより取得する(ステップS1)。次に、エンジン回転数検出センサ21によって検出されたエンジン2の回転数、アクセルセンサによって検出されたアクセル開度、各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRによって検出された各車輪の車輪速などに基づいて、モータ4を駆動すべきモータ4の駆動トルクTm指令値を取得する(ステップS2)。ステップS1で取得したモータ回転数NmとステップS2で取得した駆動トルクTm指令値とから、発電機7からモータ4への電線9に流れるべきモータ4制御用のDC電流値を演算より推定する(ステップS3)。
次に、既存のモータ制御用電流センサより検出されるモータ4制御用の実電流値を、4WDコントローラ8の制御用電流センサ端子を読み取ることにより取得する(ステップS4)。次いで、ステップS3にてモータ4へ流れるべきDC電流値として推定されたモータ4制御用の電流推定値と、ステップS4にて実測されたモータ4制御用の実電流値との比較を行う(ステップS5)。
ここで、モータ4が回生している場合は、図1の車両駆動力制御装置100の説明においても前述したように、バッテリレスの構成とされているため、モータ4の回生動作の結果として、電流の行き場がなくなり、電線9に流れる制御用の実電流値が著しく低下してしまう状態を引き起こす。したがって、前記の電流推定値に比して、前記の実電流値が大幅に低下してしまい、
電流推定値 ≫ 実電流値
の関係が成立する状態になる。而して、電流推定値と実電流値とが、あらかじめ定めた閾値以上に乖離している場合は(ステップS5のYES)、モータ4が回生しているものと予測検知することができる(ステップS7)。
電流推定値 ≫ 実電流値
の関係が成立する状態になる。而して、電流推定値と実電流値とが、あらかじめ定めた閾値以上に乖離している場合は(ステップS5のYES)、モータ4が回生しているものと予測検知することができる(ステップS7)。
さらに、モータ4の回生発生を、より正確に予測検知可能とするために、電流推定値と実電流値とが、あらかじめ定めた閾値以上に乖離している場合(ステップS5のYES)であり、かつ、実電流(DC電流)の電流値が低下していく時間的な勾配を算出して、実電流値の低下勾配があらかじめ設定した勾配閾値以上に大きい場合は(ステップS6のYES)、モータ4は回生しているものとして予測検知するようにしても良い。
一方、電流推定値と実電流値とが、あらかじめ定めた閾値以上には乖離していない場合は(ステップS5のNO)、あるいは、実電流値の低下勾配があらかじめ設定した勾配閾値よりも小さい場合は(ステップS6のNO)、モータ4の回生は発生していないものと判定して、ステップS1に復帰し、引き続き、モータ4の回生の予測検知動作を継続する。
(実施形態例におけるモータ回生予測検知時の機器保護方法の説明)
次に、図4の動作フローチャートを用いて、モータ回生予測検知時における機器保護動作の一例について説明する。図4は、前述したように、本発明のモータ回生予測検知方法によるモータ回生予測検知時における機器保護動作の一例を示す動作フローチャートであり、図4の動作フローチャートにおいて、まず、図3にて説明したような条件が成立して、モータ4が回生していることを予測検知したか否かを判定する(ステップS11)。
次に、図4の動作フローチャートを用いて、モータ回生予測検知時における機器保護動作の一例について説明する。図4は、前述したように、本発明のモータ回生予測検知方法によるモータ回生予測検知時における機器保護動作の一例を示す動作フローチャートであり、図4の動作フローチャートにおいて、まず、図3にて説明したような条件が成立して、モータ4が回生していることを予測検知したか否かを判定する(ステップS11)。
モータ4が回生していることを予測検知した場合(ステップS11のYES)、4WDコントローラ8は、発電機制御出力端子から「0」レベル(OFF)の発電機制御指令(界磁電流値「0」を含む)を電圧調整器22に対して出力し、発電機7の界磁電流Ifhを「0」にするように制御することにより、発電機7が電力を発電しないようにする(ステップS12)。さらに、42V系リレー制御出力端子からジャンクションボックス10内のリレー24を遮断(OFF)するリレー制御指令を出力することにより、発電機7とモータ4との間の接続を遮断する。
この結果、モータ4の回生が発生しても、電線9とアース間の電圧値が大きく跳ね上がり、4WDシステムの構成機器、特に、耐圧が低い電子部品を破損してしまうような事態を防ぐ機器保護措置を講ずることができる。
次に、機器保護対策をさらにより確実に施したい場合は、前述のステップS12におけるような保護措置に加えて、4WDコントローラ8は、クラッチ制御出力端子から、クラッチ12を遮断するクラッチ制御指令を出力することにより、モータ4と駆動車輪のシャフトとの間に設けられたクラッチ12、すなわち、減速器11とドライブシャフト間に設けられたクラッチ12を遮断(OFF)状態にし(ステップS13)、モータ4の駆動軸が路面からの入力を受けて回転しないようにすることも可能である。
これによって、モータ4が回生した場合であっても、電線9とアース間の電圧が跳ね上がることを、より確実に防止することができ、もって、機器の破損を未然に防止することができる。
1L、1R… 前輪、2…エンジン、3L、3R…後輪、4…モータ、5…トランスミッションおよびディファレンスギア、6…無端ベルト、7…発電機、8…4WDコントローラ、9…電線、10…ジャンクションボックス、11…減速機、12…クラッチ、13…ディファレンスギア、14…吸気管路、15…メインスロットルバルブ、16…サブスロットルバルブ、17…アクセルペダル、18…エンジンコントローラ、19…ステップモータ、20…モータコントローラ、21…エンジン回転数検出センサ、22…電圧調整器、23…電流センサ、24…リレー、25…サーミスタ、26…モータ用回転数センサ、27FL、27FR、27RL、27RR…車輪速センサ、100…車両駆動力制御装置、E…モータの誘起電圧、Ia…電機子電流値、Ifh…発電機の界磁電流、Ifm…モータの界磁電流、Ne…エンジンの回転数、Nh…発電機の回転数、Nm…モータの回転数、Te…エンジンの回転トルク、Tm…モータの駆動トルク、V…発電機の出力電圧。
Claims (10)
- エンジンの出力トルクを用いて発電した電力で駆動するモータの回生を予測検知するモータ回生予測検知方法において、前記モータの回転数と前記モータを駆動すべき駆動トルクとに基づいて推定される前記モータ制御用の電流推定値と、前記モータに実際に流れる前記モータ制御用の実電流値とを比較して、前記実電流値が、前記電流推定値よりも、あらかじめ定めた閾値以上に低下しているか否かを判定することにより、前記モータに回生が発生していることを予測検知することを特徴とするモータ回生予測検知方法。
- 請求項1に記載のモータ回生予測検知方法において、前記実電流値が、前記電流推定値よりも、前記閾値以上に低下し、かつ、前記実電流値が低下する勾配が、あらかじめ定めた勾配閾値以上であった場合に、前記モータに回生が発生しているものとすることを特徴とするモータ回生予測検知方法。
- エンジンの出力トルクを用いて発電する発電機から出力される電力で駆動するモータの回生を予測検知した際に、前記モータの回生動作による機器の破損を防止するモータ回生予測検知時の機器保護方法において、前記モータの回転数と前記モータを駆動すべき駆動トルクとに基づいて推定される前記モータ制御用の電流推定値と、前記モータに実際に流れる前記モータ制御用の実電流値とを比較して、前記実電流値が、前記電流推定値よりも、あらかじめ定めた閾値以上に低下していた場合、前記モータの回生を予測検知して、前記発電機の界磁電流を流さない状態にし、前記発電機が電力を発電しないように制御することを特徴とするモータ回生予測検知時の機器保護方法。
- 請求項3に記載のモータ回生予測検知時の機器保護方法において、さらに、前記発電機と前記モータとを接続する電線上に設けられたリレーを開放し、前記発電機と前記モータとの接続を遮断状態に制御することを特徴とするモータ回生予測検知時の機器保護方法。
- 請求項3または4に記載のモータ回生予測検知時の機器保護方法において、さらに、前記モータと駆動車輪のシャフトとの間に設けられたクラッチを遮断状態に制御することを特徴とするモータ回生予測検知時の機器保護方法。
- エンジンの出力トルクにより前輪、後輪のいずれか一方の車輪を駆動し、該エンジンの出力トルクを用いて発電機を駆動して発電した電力によりモータを回転駆動させて他方の車輪を駆動する車両駆動力制御装置において、前記モータの回転数と前記モータを駆動すべき駆動トルクとに基づいて推定される前記モータ制御用の電流推定値と、前記モータに実際に流れる前記モータ制御用の実電流値とを比較して、前記実電流値が、前記電流推定値よりも、あらかじめ定めた閾値以上に低下しているか否かを判定することにより、前記モータに回生が発生していることを予測検知することを特徴とする車両駆動力制御装置。
- 請求項6に記載の車両駆動力制御装置において、前記実電流値が、前記電流推定値よりも、前記閾値以上に低下し、かつ、前記実電流値が低下する勾配が、あらかじめ定めた勾配閾値以上であった場合に、前記モータに回生が発生しているものとすることを特徴とする車両駆動力制御装置。
- 請求項6または7に記載の車両駆動力制御装置において、前記モータの回生を予測検知した場合、前記発電機の界磁電流を流さない状態にし、前記発電機が電力を発電しないように制御することを特徴とする車両駆動力制御装置。
- 請求項8に記載の車両駆動力制御装置において、さらに、前記発電機と前記モータとを接続する電線上に設けられたリレーを開放し、前記発電機と前記モータとの接続を遮断状態に制御することを特徴とする車両駆動力制御装置。
- 請求項8または9に記載の車両駆動力制御装置において、さらに、前記モータと駆動車輪のシャフトとの間に設けられたクラッチを遮断状態に制御することを特徴とする車両駆動力制御装置。
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JP (1) | JP2007137311A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008152761A1 (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Panasonic Corporation | モータ駆動装置、モータ装置、および集積回路装置 |
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2005
- 2005-11-21 JP JP2005335629A patent/JP2007137311A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008152761A1 (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Panasonic Corporation | モータ駆動装置、モータ装置、および集積回路装置 |
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