JP2007100905A - 自動調心すべり軸受および該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法 - Google Patents
自動調心すべり軸受および該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007100905A JP2007100905A JP2005293931A JP2005293931A JP2007100905A JP 2007100905 A JP2007100905 A JP 2007100905A JP 2005293931 A JP2005293931 A JP 2005293931A JP 2005293931 A JP2005293931 A JP 2005293931A JP 2007100905 A JP2007100905 A JP 2007100905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- inner ring
- outer ring
- self
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 140
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims abstract description 21
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims abstract description 21
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 claims description 10
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 235000012489 doughnuts Nutrition 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C23/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
- F16C23/02—Sliding-contact bearings
- F16C23/04—Sliding-contact bearings self-adjusting
- F16C23/043—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings
- F16C23/045—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings for radial load mainly, e.g. radial spherical plain bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/20—Sliding surface consisting mainly of plastics
- F16C33/208—Methods of manufacture, e.g. shaping, applying coatings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2220/00—Shaping
- F16C2220/02—Shaping by casting
- F16C2220/04—Shaping by casting by injection-moulding
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C43/00—Assembling bearings
- F16C43/02—Assembling sliding-contact bearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
Abstract
【課題】外輪への内輪の組み付けが容易にできる自動調心すべり軸受を提供する。
【解決手段】自動調心すべり軸受1は、球面状の内周面11を有する外輪10の内側に、球面状の外周面21を有する内輪20を外輪10と円滑に相対回転可能に組み付けてなり、外輪10は合成樹脂であり、両端面12,12のうち少なくとも一方の端面12に該端面12の円周方向に沿って形成された溝13と、該溝13によって分けられた内周部14および外周部16とを備え、内輪20を組み付ける際に外輪10の内周面11が内輪20の外周面21に押されて内周部14が溝13側に歪み、内輪20が組み付けられた状態では、内周部14は、歪みが復元して内輪20の外周面21を保持する。
【選択図】図1
【解決手段】自動調心すべり軸受1は、球面状の内周面11を有する外輪10の内側に、球面状の外周面21を有する内輪20を外輪10と円滑に相対回転可能に組み付けてなり、外輪10は合成樹脂であり、両端面12,12のうち少なくとも一方の端面12に該端面12の円周方向に沿って形成された溝13と、該溝13によって分けられた内周部14および外周部16とを備え、内輪20を組み付ける際に外輪10の内周面11が内輪20の外周面21に押されて内周部14が溝13側に歪み、内輪20が組み付けられた状態では、内周部14は、歪みが復元して内輪20の外周面21を保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、球面状の内周面を有する外輪の内側に、該内周面に摺接する球面状の外周面を有する内輪を組み付けてなり、外輪と内輪とを円滑に相対回転可能とした自動調心すべり軸受に関し、さらに該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法に関する。
従来の自動調心すべり軸受としては、例えば特許文献1に示すようなものがある。
すなわち、球面状に形成された内周面を有する外輪と、球面状に形成された外周面を有し、外輪の内側に配置された内輪とを備え、外輪の内周面と内輪の外周面とが摺接しながら円滑に相対的な回転が可能であり、これにより自動的に調心できるものである。
すなわち、球面状に形成された内周面を有する外輪と、球面状に形成された外周面を有し、外輪の内側に配置された内輪とを備え、外輪の内周面と内輪の外周面とが摺接しながら円滑に相対的な回転が可能であり、これにより自動的に調心できるものである。
しかしながら、このような従来の技術では、外輪の端面の内径が内輪の外周面の径よりも小さいので外輪に内輪を組み付けることが容易ではないという問題点があった。
また、外輪の内周面の径が端面の内径よりも大きいので、例えば外輪を合成樹脂による射出成形で製造するときは、外輪を金型から抜き取ることが容易ではないという問題点があった。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、外輪への内輪の組み付けが容易にできる自動調心すべり軸受を提供することを目的としている。
また、本発明は、自動調心すべり軸受の外輪が容易に製造できる外輪の製造方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]球面状の内周面(11)を有する外輪(10)の内側に、該内周面(11)に摺接する球面状の外周面(21)を有する内輪(20)を組み付けてなり、前記外輪(10)と内輪(20)とを円滑に相対回転可能とした自動調心すべり軸受(1)において、
前記外輪(10)は合成樹脂であり、両端面(12,12)のうち少なくとも一方の端面(12)に該端面(12)の円周方向に沿って形成された溝(13)と、該溝(13)によって分けられた内周部(14)および外周部(16)とを備え、
前記内周部(14)は、前記内輪(20)を組み付ける際に前記内周面(11)を前記内輪(20)の外周面(21)に押されて前記溝(13)側に歪み、前記内輪(20)が組み付けられた状態では、前記歪みが復元して前記内輪(20)の外周面(21)を保持することを特徴とする自動調心すべり軸受(1)。
[1]球面状の内周面(11)を有する外輪(10)の内側に、該内周面(11)に摺接する球面状の外周面(21)を有する内輪(20)を組み付けてなり、前記外輪(10)と内輪(20)とを円滑に相対回転可能とした自動調心すべり軸受(1)において、
前記外輪(10)は合成樹脂であり、両端面(12,12)のうち少なくとも一方の端面(12)に該端面(12)の円周方向に沿って形成された溝(13)と、該溝(13)によって分けられた内周部(14)および外周部(16)とを備え、
前記内周部(14)は、前記内輪(20)を組み付ける際に前記内周面(11)を前記内輪(20)の外周面(21)に押されて前記溝(13)側に歪み、前記内輪(20)が組み付けられた状態では、前記歪みが復元して前記内輪(20)の外周面(21)を保持することを特徴とする自動調心すべり軸受(1)。
[2]前記溝(13)は、一続きの輪状に形成されたことを特徴とする[1]に記載の自動調心すべり軸受(1)。
[3]前記外輪(10)の内周部(14)の周縁は、前記内輪(20)の外周面(21)の径よりも小さく、前記内輪(20)の端面(22)の径よりも大きい径を有する内輪導入面(18)が前記内周面(11)に続いて形成されたことを特徴とする[1]または[2]に記載の自動調心すべり軸受(1)。
[4]合成樹脂を射出成形した外輪(10)の内側に内輪(20)を円滑に相対回転可能に組み付けた自動調心すべり軸受(1)の外輪(10)の製造方法において、
両端面(12,12)のうち少なくとも一方の端面(12)で該端面(12)の円周方向に沿った溝(13)と、前記溝(13)によって分けられる内周面(11)側の内周部(14)と、外周面(15)側の外周部(16)と、を有する外輪(10)を成形するための金型(30)に合成樹脂を射出し、
前記射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されたときに、前記内周部(14)を拡径するように歪めながら前記外輪(10)を前記金型(30)から無理抜きすることを特徴とする自動調心すべり軸受(1)の外輪(10)の製造方法。
両端面(12,12)のうち少なくとも一方の端面(12)で該端面(12)の円周方向に沿った溝(13)と、前記溝(13)によって分けられる内周面(11)側の内周部(14)と、外周面(15)側の外周部(16)と、を有する外輪(10)を成形するための金型(30)に合成樹脂を射出し、
前記射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されたときに、前記内周部(14)を拡径するように歪めながら前記外輪(10)を前記金型(30)から無理抜きすることを特徴とする自動調心すべり軸受(1)の外輪(10)の製造方法。
[5]前記金型(30)は、前記外輪(10)の内周面(11)の周縁に前記内輪(20)の外周面(21)の径よりも小さく、前記内輪(20)の端面(22)の径よりも大きい径を有する内輪導入面(18)を形成するための内輪導入面形成部(38)を有することを特徴とする[4]に記載の自動調心すべり軸受(1)の外輪(10)の製造方法。
前記本発明は次のように作用する。
自動調心すべり軸受(1)の外輪(10)は、合成樹脂を射出成形することによって製造される。この射出成形に使用する金型(30)は、外輪(10)の両端面(12,12)のうち少なくとも一方の端面(12)で該端面(12)の円周方向に沿った溝(13)と、この溝(13)によって分けられる内周面(11)側の内周部(14)と、外周面(15)側の外周部(16)と、を形成するための形状を有している。
自動調心すべり軸受(1)の外輪(10)は、合成樹脂を射出成形することによって製造される。この射出成形に使用する金型(30)は、外輪(10)の両端面(12,12)のうち少なくとも一方の端面(12)で該端面(12)の円周方向に沿った溝(13)と、この溝(13)によって分けられる内周面(11)側の内周部(14)と、外周面(15)側の外周部(16)と、を形成するための形状を有している。
この金型(30)内に射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されて外輪(10)が形成された後に、外輪(10)を金型(30)からはずす。金型(30)は、外輪(10)の内周面(11)を形成する中央部(39)の径が外輪(10)の端面(12)の内径よりも大きい。このため、外輪(10)を金型(30)から抜き取る際に金型(30)の中央部(39)が外輪(10)の端面(12)につっかえることになる。しかし、中央部(39)が外輪(10)の内周面(11)を押すとともに溝形成部(33)が中央部(39)とともに動くので、溝形成部(33)および中央部(39)と内周部形成空間(34)に形成された内周部(14)との間に隙間ができて、内周部(14)は拡径するように歪む。これにより、外輪(10)は金型(30)から容易に無理抜きすることができる。
このようにして製造した外輪(10)に内輪(20)を組み付けるときは、外輪(10)の端面(12)から外輪(10)の内側に内輪(20)を押し込むようにする。外輪(10)の端面(12)には円周方向に沿った溝(13)が形成されているので、外輪(10)の内周面(11)の周縁が内輪(20)の外周面(21)に押されて、外輪(10)の内周部(14)が溝(13)側に外周部(16)に向かって拡径するように歪む。これにより、内輪(20)を外輪(10)の内側に容易に組み付けることができる。
内輪(20)が完全に外輪(10)の内側に組み付けられると、内周部(14)の歪みが復元して外輪(10)の内周面(11)が内輪(20)の外周面(21)を包むように保持する。これにより自動調心すべり軸受(1)は、外輪(10)と内輪(20)とが円滑に摺接しながら相対回転することができる。
外輪(10)の端面(12)に形成した溝(13)が一続きの輪状である場合には、外輪(10)の内周部(14)はどこでも外周部(16)側に歪むので、外輪(10)への内輪(20)の組み付けが一層に容易になる。
外輪(10)が内周部(14)の周縁に内輪導入面(18)を有するものの場合には、内輪導入面(18)の径は内輪(20)の外周面(21)の径よりも小さく、内輪(20)の端面(22)の径よりも大きいので、内輪(20)を組み付ける際に内輪(20)を組み付け易い方向に外輪(10)の内周部(14)を歪ませるように内輪(20)を導くことができる。これにより、内輪(20)の組み付けがさらに容易になる。
本発明にかかる自動調心すべり軸受によれば、合成樹脂の外輪は、両端面のうち少なくとも一方の端面に該端面の円周方向に沿って形成された溝を有し、該溝によって分けられた内周部は、内輪を組み付ける際に内周面を内輪の外周面に押されて歪むので、内輪を容易に組み付けることができる。また、内周部が歪むことにより、射出成形によって製造する際に金型から抜き取ることが容易となる。
また、本発明にかかる自動調心すべり軸受によれば、外輪の端面に形成した溝が一続きの輪状になっているので、内輪は、外輪の内周面のどこの周縁からでも容易に組み付けることができる。
さらに、外輪の内周部の周縁に内周面に続いて形成された内輪導入面は、内輪の外周面の径よりも小さく、内輪の端面の径よりも大きい径を有するので、内輪を組み付ける際に内輪を組み付け易い方向に外輪の内周部を歪ませるように内輪を導けるので、内輪の組み付けを一層容易にすることができる。
本発明にかかる自動調心すべり軸受の外輪の製造方法によれば、金型に合成樹脂を射出することによって両端面のうち少なくとも一方の端面で該端面の円周方向に沿った溝と、該溝によって分けられる内周面側の内周部と外周面側の外周部とが成形され、射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されたときに外輪を金型から無理抜きする際に、金型の一部によって内周面を押された内周部が溝に向かって外周部側に拡径するように歪むので外輪を容易に無理抜きすることができ、もって、外輪の製造が容易になる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1から図3は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本実施の形態にかかる自動調心すべり軸受の縦断面図である。図2は、図1の自動調心すべり軸受の外輪の縦断面図であり、図3は、図1の自動調心すべり軸受の内輪の縦断面図である。
図1から図3は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本実施の形態にかかる自動調心すべり軸受の縦断面図である。図2は、図1の自動調心すべり軸受の外輪の縦断面図であり、図3は、図1の自動調心すべり軸受の内輪の縦断面図である。
自動調心すべり軸受1は、外輪10の内側に内輪20を組み付けた構成を有している。外輪10の内側には、球面状の内周面11が形成されている。一方、内輪20には、球面状の外周面21が形成されている。外輪10の内周面11の球面半径と内輪20の外周面21の球面半径とは、ほとんど同一であるが、内周面11の球面半径よりも外周面21の球面半径の方が僅かに小さい。この外輪10に組み付けられた内輪20は、その外周面21を外輪10の内周面11によって保持される。内周面11と外周面21とは滑らかであり、この状態で外輪10と内輪20とは円滑に摺接しながら相対回転することができる。相対回転に際しては、相対的な回転方向によっては回転量が制限される。これにより、自動調心すべり軸受1は動作中に自動的に調心される。
内輪20は、両端面22,22の中心部を貫通する開口23を有するドーナツ形に形成されている。この内輪20の素材は、合成樹脂でもよいし、金属でもよい。
外輪10は、合成樹脂を射出成形して製造したものである。外輪10も、両端面12,12の中心部を貫通する開口19を有するドーナツ形に形成されている。外輪の端面12,12には、それぞれの端面12,12の円周方向に沿って溝13,13が形成されている。この溝13,13は、一続きの輪状に形成されており、それぞれ外輪10の両端面12,12から外輪10の厚み方向に向かって略1/3の所まで達している。したがって、溝13と溝13との間には、外輪10の厚みの略1/3程度の厚みの連続部17が内周面11側と外周面15側との間に連続している。なお、図示した溝13の深さが外輪10の厚みの略1/3であることは単なる例示であり、これよりも浅くても深くても良い。
また、溝13,13の幅は、深くなるにしたがって狭くなっている。このような溝13,13は、図示したように外輪10の両端面12,12に形成してもよいし、一方の端面12だけに形成してもよい。
溝13は、外輪10を内周面11側の内周部14と外周面15側の外周部16とに分けている。内周部14は、溝13側の面が球面状に形成されている。
外輪10の内周部14の周縁は、内輪20の外周面21の径よりも小さく、内輪20の端面22の径よりも大きい径を有する内輪導入面18が球面に続いて形成されている。このため、内周部14は、内輪導入面18の形成されている部分の厚さが周縁に向かって薄くなっている。このように形成された内周部14は、内周面11に外力が加わったときに周縁に近くなるほど溝13側に歪み易くなっている。
図4は、外輪を射出成形する金型の内部形状を説明する断面図である。
外輪10は、金型30を使用した合成樹脂の射出成形によって製造される。
外輪10は、金型30を使用した合成樹脂の射出成形によって製造される。
金型30の内側には、外輪10の端面12に溝13を形成するための溝形成部33と、溝13の内側の内周部14を形成するための内周部形成空間34と、溝13の外側の外周部16を形成するための外周部形成空間36とが形成されている。内周部形成空間34は、溝形成部33と金型30の中央部39との間に形成され、外周部形成空間36は、金型30の外枠37と溝形成部33との間に形成されている。
金型30の中央部39は、内輪20が組み付けられる外輪10に内側の空間を形成する。中央部39は、金型30の中心から周縁に向かう球面31を有しており、この球面31によって内周部14の内周面11が形成される。球面31には、内輪導入面18を形成するための内輪導入面形成部38が続いている。
外輪10の製造方法は、次の2つの工程を有している。
第1工程:両端面12,12のうち少なくとも一方の端面12で該端面12の円周方向に沿った溝13と、この溝13によって分けられる内周面11側の内周部14と外周面15側の外周部16と、外輪10の周縁の内輪導入面18と、を成形するように形成された上記の金型30内に合成樹脂を射出する。
第1工程:両端面12,12のうち少なくとも一方の端面12で該端面12の円周方向に沿った溝13と、この溝13によって分けられる内周面11側の内周部14と外周面15側の外周部16と、外輪10の周縁の内輪導入面18と、を成形するように形成された上記の金型30内に合成樹脂を射出する。
第2工程:金型30内に射出した合成樹脂の温度が所定温度以下になった後に、外輪10を金型30から無理抜きする。
このようにして、上記のような形状を有する外輪10を製造することができる。
このようにして、上記のような形状を有する外輪10を製造することができる。
次に作用を説明する。
金型30内に射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されて外輪10が形成された後に、外輪10を金型30から抜くようにしてはずすときは、中央部39の径が外輪10の端面12の内径よりも大きいので、中央部39が外輪10の端面12につっかえてしまう。しかし、中央部39が外輪10の内周面11を押すとともに溝形成部33が中央部39とともに動くので、溝形成部33および中央部39と内周部形成空間34に形成された内周部14との間に隙間ができて、内周部14が溝13側へ拡径するように歪む。これにより、外輪10を金型30から容易に無理抜きすることができる。
金型30内に射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されて外輪10が形成された後に、外輪10を金型30から抜くようにしてはずすときは、中央部39の径が外輪10の端面12の内径よりも大きいので、中央部39が外輪10の端面12につっかえてしまう。しかし、中央部39が外輪10の内周面11を押すとともに溝形成部33が中央部39とともに動くので、溝形成部33および中央部39と内周部形成空間34に形成された内周部14との間に隙間ができて、内周部14が溝13側へ拡径するように歪む。これにより、外輪10を金型30から容易に無理抜きすることができる。
外輪10に内輪20を組み付けるときは、外輪10の端面12から外輪10の内側に内輪20を押し込むようにすればよい。内輪20の端面22を外輪10の端面12に平行になるようにして押し当てると、外輪10の内輪導入面18が外周面21の端面22付近を受ける。内輪導入面18の径は、内輪20の外周面21の径よりも小さく、内輪20の端面22の径よりも大きいので、内輪20は、外周面21の端面22付近が容易に内輪導入面18に収まるように内輪20を導くことができる。同時に、内輪導入面18は、内輪20を組み付ける際に内輪20を組み付け易い方向に外輪10の内周部14を歪ませるように内輪20を導くことができる。
内輪20を外輪10の内側に向けて押し込むように力を加えると、外輪10の内周面11の周縁が内輪20の外周面21に押される。外輪10の内周部14の厚さは、内輪導入面18の周縁に向かうほど薄くなっているので、内輪20の外周面21に押された内周部14は、溝13側に外周部16に向かって拡径するように歪む。これにより、内輪20を外輪10の内側に容易に組み付けることができる。
内輪20が完全に外輪10の内側に組み付けられると、内輪20の外周面21の径は外輪10の内周面11の径よりも僅かに小さいので、外周面21が内周面11を溝13側に押すことが無くなる。これにより、内周部14の歪みが復元して外輪10の内周面11が内輪20の外周面21を包むように保持する。これにより自動調心すべり軸受1は、外輪10と内輪20とが円滑に摺接しながら相対回転することができる。
内輪20を外輪10に組み付ける際、上記のように内輪20の端面22を外輪10の端面12に平行となるようにして内輪20を外輪10の内側に押し込んでも良いし、端面22を端面12に対して傾けて押し込んでもよい。この場合、溝13が一続きの輪状に形成されている場合には、外輪10の内周部14はどこでも外周部16側に歪むので、外輪10への内輪20の組み付けが容易である。
前記実施の形態においては、溝13が一続きの輪状に形成されているものとしたが、輪状の一部が途切れたように形成してもよい。
1…自動調心すべり軸受
10…外輪
11…内周面
12…端面
13…溝
14…内周部
15…外周面
16…外周部
17…連続部
18…内輪導入面
19…開口
20…内輪
21…外周面
22…端面
23…開口
30…金型
31…球面
33…溝形成部
34…内周部形成空間
36…外周部形成空間
37…外枠
38…内輪導入面形成部
39…中央部
10…外輪
11…内周面
12…端面
13…溝
14…内周部
15…外周面
16…外周部
17…連続部
18…内輪導入面
19…開口
20…内輪
21…外周面
22…端面
23…開口
30…金型
31…球面
33…溝形成部
34…内周部形成空間
36…外周部形成空間
37…外枠
38…内輪導入面形成部
39…中央部
Claims (5)
- 球面状の内周面を有する外輪の内側に、該内周面に摺接する球面状の外周面を有する内輪を組み付けてなり、前記外輪と内輪とを円滑に相対回転可能とした自動調心すべり軸受において、
前記外輪は合成樹脂であり、両端面のうち少なくとも一方の端面に該端面の円周方向に沿って形成された溝と、該溝によって分けられた内周部および外周部とを備え、
前記内周部は、前記内輪を組み付ける際に前記内周面を前記内輪の外周面に押されて前記溝側に歪み、前記内輪が組み付けられた状態では、前記歪みが復元して前記内輪の外周面を保持することを特徴とする自動調心すべり軸受。 - 前記溝は、一続きの輪状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動調心すべり軸受。
- 前記外輪の内周部の周縁は、前記内輪の外周面の径よりも小さく、前記内輪の端面の径よりも大きい径を有する内輪導入面が前記内周面に続いて形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動調心すべり軸受。
- 合成樹脂を射出成形した外輪の内側に内輪を円滑に相対回転可能に組み付けた自動調心すべり軸受の外輪の製造方法において、
両端面のうち少なくとも一方の端面で該端面の円周方向に沿った溝と、前記溝によって分けられる内周面側の内周部と、外周面側の外周部と、を有する外輪を成形するための金型に合成樹脂を射出し、
前記射出した合成樹脂が所定温度以下に冷却されたときに、前記内周部を拡径するように歪めながら前記外輪を前記金型から無理抜きすることを特徴とする自動調心すべり軸受の外輪の製造方法。 - 前記金型は、前記外輪の内周面の周縁に前記内輪の外周面の径よりも小さく、前記内輪の端面の径よりも大きい径を有する内輪導入面を形成するための内輪導入面形成部を有することを特徴とする請求項4に記載の自動調心すべり軸受の外輪の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005293931A JP2007100905A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 自動調心すべり軸受および該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005293931A JP2007100905A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 自動調心すべり軸受および該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007100905A true JP2007100905A (ja) | 2007-04-19 |
Family
ID=38028052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005293931A Pending JP2007100905A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 自動調心すべり軸受および該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007100905A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010270842A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Ntn Corp | 球面滑り軸受 |
CN102401008A (zh) * | 2011-07-08 | 2012-04-04 | 中国航空动力机械研究所 | 自润滑关节轴承及其定位装置和定位方法 |
WO2012117938A1 (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-07 | Ntn株式会社 | 滑り軸受 |
JP2013079714A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-05-02 | Ntn Corp | 滑り軸受および画像形成装置 |
-
2005
- 2005-10-06 JP JP2005293931A patent/JP2007100905A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010270842A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Ntn Corp | 球面滑り軸受 |
WO2012117938A1 (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-07 | Ntn株式会社 | 滑り軸受 |
CN103403376A (zh) * | 2011-03-01 | 2013-11-20 | Ntn株式会社 | 滑动轴承 |
US8998495B2 (en) | 2011-03-01 | 2015-04-07 | Ntn Corporation | Sliding bearing |
CN102401008A (zh) * | 2011-07-08 | 2012-04-04 | 中国航空动力机械研究所 | 自润滑关节轴承及其定位装置和定位方法 |
JP2013079714A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-05-02 | Ntn Corp | 滑り軸受および画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6468816B2 (ja) | ローラ部材の製造方法、ローラ部材金型、ローラ部材、複写機、およびプリンタ | |
JP2022121031A (ja) | インサート成形品及びその製造方法 | |
JP2006021357A (ja) | タイヤ成型用金型及びそれにより成型された空気入りタイヤ | |
JP2007100905A (ja) | 自動調心すべり軸受および該自動調心すべり軸受の外輪の製造方法 | |
WO2017082329A1 (ja) | カバーの製造方法 | |
JP4081240B2 (ja) | ディスク型情報記録用担体製造用の射出成形装置 | |
JP7218703B2 (ja) | 両円環型樹脂保持器の製造方法 | |
JP5244426B2 (ja) | 表皮材インサート成形装置および成形方法 | |
US20170326759A1 (en) | Die for molding roller | |
JP2012013047A (ja) | 燃料噴射弁の燃料供給口用フィルタ | |
JP2002242620A (ja) | 弁回転装置 | |
JP6295699B2 (ja) | 軸受装置及び軸受装置の製造方法 | |
JP2005145024A (ja) | タイヤ成形用金型 | |
JP2702643B2 (ja) | シールリング及びその製造方法 | |
JPS5926381B2 (ja) | 締め付けロ−ラ式コ−スタ型カツプリング用スリ−ブの製法 | |
JP4854766B2 (ja) | タイヤ成型用金型 | |
JP2007040449A (ja) | ころ軸受の保持器、ころ軸受およびころ軸受の製造方法 | |
JPS63246517A (ja) | レリ−ズベアリングユニツト | |
JP2011137517A (ja) | 樹脂製プーリ | |
JPH09271895A (ja) | 筒状体用の鋳造型 | |
EP3551442B1 (fr) | Elément de moule pour moule de pneumatique comprenant un insert amovible | |
JP2007130655A (ja) | フランジ付きリングの変形防止機能を有するポンチ | |
JP4352231B2 (ja) | アウターレースの製造方法 | |
JP6041017B2 (ja) | ニードル保持具 | |
JP2005040798A (ja) | 鍛造ケースの成形方法 |