JP2007100690A - 燃料噴射ノズル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ニードル5の内径寸法および第2ニードル6の外径寸法を、先端に向かい漸減するように設け、第1ニードル5の内周面と第2ニードル6の外周面とが径方向に対向することで形成されるニードル間クリアランスを、先端部および後端部が中間部よりも狭くなるように形成する。これにより、第1ニードル5の下穴加工、研磨加工のいずれの加工も、後端側のみから施すことができるとともに、中間部で第1ニードル5の内周面と第2ニードル6の外周面との間で空間32を形成しつつ、先端部および後端部で摺接部を形成することができる。以上により、第1、第2ニードル5、6の同軸度を下げることなく、第1ニードル5の加工の煩雑さを低減することができる。
【選択図】図2
Description
従来より、低回転域での噴霧微粒化や、高回転域での高噴射率化を促進するため、開放する噴孔数を噴射量に応じて変更することができる可変噴孔式の燃料噴射ノズルが考えられている。
ところで、第1ニードル104の内周面と第2ニードル105の外周面とは、図5に示すように、互いに対向することで径方向にクリアランスを形成する(以下、このクリアランスをニードル間クリアランスと呼ぶ)。そして、第1ニードル104と第2ニードル105との同軸度を保つため、ニードル間クリアランスは、先端部と後端部とで小さくなるように設定されている。つまり、第1、第2ニードル104、105は、先端部および後端部で互いに摺接することで同軸度が保たれている。
請求項1に記載の燃料噴射ノズルは、少なくとも前後2段階に分けて開放される複数の噴孔を先端部に有するボディと、ボディの内部に収容されるとともに、複数の噴孔の内で先に開放される第1噴孔を開閉する筒状の第1ニードルと、第1ニードルの内周側に収容されるとともに、第1ニードルと同軸方向に移動し、第1噴孔よりも後に開放される第2噴孔を開閉する第2ニードルとを備える。そして、第1ニードルの内径寸法および第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい一方向に変化するように設けられている。
請求項2に記載の燃料噴射ノズルによれば、第1ニードルは、軸方向に垂直な中空切断面が軸方向の一定区間で略一定の形状を呈する環状部を、軸方向に異なる少なくとも2箇所で有し、第2ニードルは、軸方向に垂直な切断面が軸方向の一定区間で略一定の形状を呈する柱状部を、軸方向に異なる少なくとも2箇所で有する。そして、第2ニードルの1つの柱状部が第1ニードルの1つの環状部に摺動自在に支持され、1つの柱状部と異なる他の柱状部が1つの環状部と異なる他の環状部に摺動自在に支持されている。
請求項3に記載の燃料噴射ノズルによれば、第1ニードルの内周面と第2ニードルの外周面とが径方向に対向することで形成されるクリアランス(ニードル間クリアランス)は、先端部および後端部の方が中間部よりも狭くなるように形成されている。
これにより、中間部において、第1ニードルの内周面と第2ニードルの外周面との間で空間を形成しつつ、先端部および後端部において、摺接部を形成することができる。このため、放電加工やホーニング加工等の特殊な加工を施すことなく、先端部および後端部で摺接部を形成することができる。
請求項4に記載の燃料噴射ノズルによれば、第1ニードルの内径寸法および第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい漸減するように設けられている。
第1ニードルの内径寸法および第2ニードルの外径寸法を先端に向かい漸減するように設けると、第1ニードルにおいて、第2ニードルを収容する内径部を反先端側で大きく開口させることができ、さらに、この内径部を反先端側から先端側にかけて順次に縮径させることができる。このため、第1ニードルの内径部を容易に精度よく加工できる。
請求項5に記載の燃料噴射ノズルによれば、第1ニードルの内径寸法および第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい漸増するように設けられている。
第1ニードルの内径寸法および第2ニードルの外径寸法を先端に向かい漸増するように設けると、第1ニードルにおいて、第2ニードルを収容する内径部を先端側で大きく開口させることができ、さらに、この内径部を先端側から反先端側にかけて順次に縮径させることができる。このため、第1ニードルの内径部を容易に精度よく加工できる。
そして、この燃料噴射ノズルによれば、第1ニードルの内径寸法および第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい漸減するように設けられている。
実施例1の燃料噴射ノズル1(以下、ノズル1と呼ぶ)の構成を図1および図2を用いて説明する。ノズル1は、エンジンの燃焼室に燃料を噴射供給するインジェクタの先端部分をなし、例えば、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレールから燃料の分配を受ける。また、ノズル1は、低回転域での噴霧微粒化や、高回転域での高噴射率化を促進するため、噴射量に応じて開放する噴孔数を変更することができる可変噴孔式である。
第2スプリング8は、鍔部23およびボディ4により軸方向に保持されて制御室15に収容され、第2ニードル6を閉弁方向に付勢する。
まず、第1ニードル5には制御室15の燃料が閉弁方向に圧力を及ぼすとともに、第1スプリング7が閉弁方向に第1ニードル5を付勢している。また、第1ニードル5には、高圧流路11および燃料流路12を通じて第1ニードル5の先端に供給された燃料が、開弁方向に圧力を及ぼしている。また、第2ニードル6には制御室15の燃料が閉弁方向に圧力を及ぼすとともに、第2スプリング8が閉弁方向に第2ニードル6を付勢している。
実施例1のノズル1の特徴を、図2を用いて説明する。ノズル1では、第1ニードル5の内径寸法および第2ニードル6の鍔部23よりも先端側の部分の外径寸法は、先端に向かい漸減するように設けられ、第1ニードル5の内周面と第2ニードル6の外周面とが径方向に対向することで形成されるクリアランス(ニードル間クリアランス)は、先端部および後端部の方が中間部よりも狭くなるように形成されている。具体的には、第1ニードル5と第2ニードル6とが径方向に対向している部分において、第1ニードル5の内径寸法および第2ニードル6の外径寸法は、先端に向かい3段階に縮径するように設けられている。
実施例1のノズル1によれば、第1ニードル5の内径寸法および第2ニードル6の外径寸法は、先端に向かい漸減するように設けられている。
これにより、第1ニードル5の下穴加工、研磨加工のいずれの加工も、後端のみから施すことができる。これにより、第1先端ガイド部27と第1後端ガイド部28との軸ずれの発生を防止することができるとともに、加工の煩雑さを低減することができる。このため、第1、第2ニードル5、6の同軸度を下げることなく、第1ニードル5の加工の煩雑さを低減することができる。
これにより、第2ニードル6は、軸方向に異なる2箇所で第1ニードル5に摺動自在に支持される。このため、第1ニードル5と第2ニードル6との同軸度を確実に保つことができる。
第1ニードル5の内径寸法および第2ニードル6の外径寸法を先端に向かい漸減するように設けると、第2ニードル6を収容する第1ニードル5の内周側の空間(内径部と呼ぶ)を反先端側で大きく開口させることができる。さらに、この内径部を反先端側から先端側にかけて順次に縮径させることができる。このため、第1ニードル5の内径部を容易に精度よく加工できる。
これにより、中間部で第1ニードル5の内周面と第2ニードル6の外周面との間で空間32を形成しつつ、先端部および後端部で摺接部を形成することができる。このため、放電加工やホーニング加工等の特殊な加工を施すことなく、先端部および後端部で摺接部を形成することができる。
本実施例のノズル1では、第1ニードル5の内径寸法および第2ニードル6の外径寸法が、先端に向かい漸減するように設けられていたが、図3に示すように、先端に向かい漸増するように設けてもよい。
2 噴孔、第1噴孔
3 噴孔、第2噴孔
4 ボディ
5 第1ニードル
6 第2ニードル
27 第1先端ガイド部(環状部)
28 第1後端ガイド部(環状部)
29 第2先端ガイド部(柱状部)
30 第2後端ガイド部(柱状部)
Claims (5)
- 少なくとも前後2段階に分けて開放される複数の噴孔を先端部に有するボディと、
このボディの内部に収容されるとともに、前記複数の噴孔の内で先に開放される第1噴孔を開閉する筒状の第1ニードルと、
この第1ニードルの内周側に収容されるとともに、前記第1ニードルと同軸方向に移動し、前記第1噴孔よりも後に開放される第2噴孔を開閉する第2ニードルとを備えた燃料噴射ノズルにおいて、
前記第1ニードルの内径寸法および前記第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい一方向に変化するように設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記第1ニードルは、軸方向に垂直な中空切断面が軸方向の一定区間で略一定の形状を呈する環状部を、軸方向に異なる少なくとも2箇所で有し、
前記第2ニードルは、軸方向に垂直な切断面が軸方向の一定区間で略一定の形状を呈する柱状部を、軸方向に異なる少なくとも2箇所で有し、
前記第2ニードルの1つの柱状部が、前記第1ニードルの1つの環状部に摺動自在に支持され、前記1つの柱状部と異なる他の柱状部が前記1つの環状部と異なる他の環状部に摺動自在に支持されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項1および請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記第1ニードルの内周面と前記第2ニードルの外周面とが径方向に対向することで形成されるクリアランスは、先端部および後端部の方が中間部よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項1ないし請求項3に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記第1ニードルの内径寸法および前記第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい漸減するように設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 請求項1ないし請求項3に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
前記第1ニードルの内径寸法および前記第2ニードルの外径寸法は、先端に向かい漸増するように設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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JPS615368U (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-13 | 日産自動車株式会社 | デイ−ゼル機関の燃料噴射ノズル |
WO2005015003A1 (de) * | 2003-08-01 | 2005-02-17 | Robert Bosch Gmbh | Kraftstoff-einspritzvorrichtung für eine brennkraftmaschine |
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2006
- 2006-04-06 JP JP2006105299A patent/JP2007100690A/ja active Pending
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