JP2007098937A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】濃度むらや飛行曲がりによって発生するバンディング現象を解消できる印刷装置およびプログラム、印刷方法並びに画像処理装置、プログラム、方法などの提供。
【解決手段】インクジェット方式の印刷装置であって、画像データを所定の領域ごとにN値化するに際し、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいてサイズの異なるドットの混合比率が変化するように、前記画像データをN値化する。これによって、複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットを適切に混在させることができるため、飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】インクジェット方式の印刷装置であって、画像データを所定の領域ごとにN値化するに際し、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいてサイズの異なるドットの混合比率が変化するように、前記画像データをN値化する。これによって、複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットを適切に混在させることができるため、飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ファクシミリ装置、複写機、OA機器のプリンタなどの印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体などに係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(印刷媒体)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体に好適なものである。
以下は、印刷装置、特にインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)について説明する。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジと称される移動体が、印刷媒体(用紙)上をその紙送り方向に対し垂直な方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色の印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印字ヘッドを紙送り方向に対し垂直な方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、ページ全体をきれいに印刷するために印字ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ(もしくは長い)寸法の長尺の印字ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印字ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1走査(1パス)での印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様な高速な印刷が可能となる。また、印字ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」または「シリアルプリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印字ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて1列、または印刷方向に複数列に配設してなるものであるため、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまい、そのノズルで形成されるドットの着弾位置が目標点よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。
この結果、その不良ノズルを用いて印刷された部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり現象」が発生すると、隣り合うノズルにより吐出されたドット間距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が長い部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が短い部分には、「濃いスジ」が発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」(シリアルプリンタ)の場合よりも、印字ヘッドもしくは印刷媒体が固定(1パス印刷)である「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生し易い(マルチパス型プリンタでは、印字ヘッドを何回も往復させることを利用してバンディングを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印字ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コスト、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印字ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下の特許文献1の「インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法」では、印字ヘッドのノズル配列方向のドットのサイズを同じくするのに対し、その印字ヘッドの駆動方向(ノズル配列方向に対して垂直方向)のドットの大きさを大きく変化させることで「バンディング現象」によるノズル配列方向に対して垂直方向に延びる「白スジ」を軽減するようにした方法が提案されている。
一方、このようなバンディング現象は、前述したような飛行曲がり現象によるものの他に、いわゆる「濃度むら」によっても発生することが知られている。
すなわち、この「濃度むら」とは、前記のような飛行曲がり現象による印字ずれとは異なり、印字位置は規定通りであるものの、印字ヘッドの各ノズルのインクが規定通りに吐出されないことにより、所定のサイズのドットが印字されなくなってしまう現象である。したがって、インクが全く吐出されなかったり(不吐出)、インク吐出量が規定値よりも少ない場合には、ドットが全く印字されないか、または所定サイズよりも小さいドットが印字されることによってそのノズルで印字されるラインのみの濃度が低くなってその部分に「白スジ」または「白スジ」に近い濃度むらが発生する。反対に、インク吐出量が規定値よりも多すぎると、所定サイズよりも大きいドットが印字されてそのノズルで印字されるラインの濃度が高くなってその部分に「濃いスジ」または「濃いスジ」に近い濃度むらが発生する。
すなわち、この「濃度むら」とは、前記のような飛行曲がり現象による印字ずれとは異なり、印字位置は規定通りであるものの、印字ヘッドの各ノズルのインクが規定通りに吐出されないことにより、所定のサイズのドットが印字されなくなってしまう現象である。したがって、インクが全く吐出されなかったり(不吐出)、インク吐出量が規定値よりも少ない場合には、ドットが全く印字されないか、または所定サイズよりも小さいドットが印字されることによってそのノズルで印字されるラインのみの濃度が低くなってその部分に「白スジ」または「白スジ」に近い濃度むらが発生する。反対に、インク吐出量が規定値よりも多すぎると、所定サイズよりも大きいドットが印字されてそのノズルで印字されるラインの濃度が高くなってその部分に「濃いスジ」または「濃いスジ」に近い濃度むらが発生する。
そのため、例えば、以下の特許文献2〜3などでは、印字ヘッドのノズルごとの濃度データに対して、そのばらつきを濃度ばらつきとみなして補正するようにしている。すなわち、インク吐出量が規定値よりも少ないノズルに対応する画像データの画素に対しては、その画素値(濃度値)を元の値よりも増加させるように補正し、反対にインク吐出量が規定値よりも多いノズルに対応する画像データの画素に対しては、その画素値(濃度値)を元の値よりも低下させるように補正することで濃度のばらつきを低減するような方法が提案されている。
また、インクが全く吐出されないといったノズルの不吐出現象に対しては、例えば、以下の特許文献4〜6などでは、濃度が濃い部分については他の色を用いて代用したり、不吐出ノズルに隣接するノズルのインク吐出量を増やすことで、その部分の濃度むらを低減するようにした方法が提案されている。
特開平6−340094号公報
特開平1−129667号公報
特開平3−162977号公報
特開2002−19101号公報
特開2003−136702号公報
特開2003−63043号公報
ところで、前記の従来技術では、「飛行曲がり」または、吐出不良による「濃度むら」のいずれか一方に起因するバンディング現象に対しては、ある程度の低減効果を発揮することは可能である十分とはいえなかった。また、両方の現象に起因するバンディング現象に対しては、十分に対応することが困難であることが分かった。
例えば、「飛行曲がり」に起因するバンディング現象に対しては、前述したようにドットの大きさを大きく変化させることによってノズル配列方向に対して垂直方向に延びる「白スジ」を軽減することは可能であるが、その部分の濃度が高くなって「濃度むら」が発生するといった問題がある。
例えば、「飛行曲がり」に起因するバンディング現象に対しては、前述したようにドットの大きさを大きく変化させることによってノズル配列方向に対して垂直方向に延びる「白スジ」を軽減することは可能であるが、その部分の濃度が高くなって「濃度むら」が発生するといった問題がある。
一方、吐出不良による「濃度むら」に起因するバンディング現象に対しては、前述したように濃度が濃い部分については他の色を用いて代用する方法では、色差を減らすことはできるものの、色相が変わってしまい、高画質が求められる印刷には適切であるとはいえない。また、不吐出ノズルに隣接するノズルのインク吐出量を増やす方法では、濃度が薄い部分では、有効であるが、濃度が高い部分では、それ以上隣接するノズルのインク吐出量を増やすことができず、依然としてバンディングが残ってしまうことになる。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、特に飛行曲がりや濃度むらによるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕 前記課題を解決するために形態1の印刷装置は、
サイズの異なるドットを印字できるノズルを複数配列した印字ヘッドと、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記印字ヘッドのノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
サイズの異なるドットを印字できるノズルを複数配列した印字ヘッドと、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記印字ヘッドのノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットを適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
ここで、本形態でいう「ドット」とは、印刷物の文字や図形を表す基本単位であり、1または複数のノズルから吐出されたインクが媒体上に着弾した1つの領域をいう。また、この「ドット」は、面積が「ゼロ」ではなく、一定の大きさ(面積)をもつことは勿論、大きさごとに複数種類存する。また、ドットの形状としては、必ずしも真円形であるとは限らず、楕円形などの真円形以外の形状のものも含むものとし、この場合には直径が一律でないことからドットが占める面積によって、あるいはその平均的な径に基づいてそのドットサイズが決定されるものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
なお、この「ドット径」をより厳密に定義すれば、ある量のインクを吐出して形成されたドットの面積と等しい面積を有する真円の等価ドットを想定し、その等価ドットの径をドット径とする。また、一般に、印刷媒体によってインクの吸収率なども変わってくることから、同じインク量であっても印刷媒体が変われば形成されるドット径は、様々に変化することは勿論である。また、この「ドット」は、必ずしも1回の吐出による1つのインク滴によって形成されたものに限定されるものでなく、極大ドットの場合などにように、2つ以上の吐出によるインク滴を組み合わせて形成されるものも含むものとする。
また、「N値(M>N≧2)化」とは、後の実施の形態で詳述するが、M値(M≧3)の濃度情報(例えば8ビット、256階調)を有する画像データをある閾値に基づいて各画素をN種類(M>N≧2)に分類する処理のことであり、ドットを打つ、打たないといったいわゆる「2値」の他に、画素値の大きさに応じてドットのサイズを数段階に変化させることも含む概念である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、この「N」の値を「M>N≧2」としたのは、印刷用データを生成するためには、ドットを打つか打たないかに関する2値化以上を少なくとも規定すると共に、印字ヘッドによる印字可能なドットサイズの都合上、処理対象となる画像データの元の画素値(M≧3)よりも小さくする必要があるためである(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「バンディング現象」とは、「飛行曲がり」によって発生する「白スジ」または「濃いスジ」が発生する印刷不良の他に、(印字ヘッドの)ノズルからのインク吐出量の過不足によるドットサイズのばらつきやインク不吐出によるドット印字不能に起因する「濃度むら」も含むものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「飛行曲がり」とは、前述したように単なる一部のノズルの不吐出現象とは異なり、インクは吐出するものの、その一部のノズルの吐出方向が傾くなどしてドットが目標位置よりずれて形成されてしまう現象をいう(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「白スジ」とは、「飛行曲がり」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)の他に、「濃度むら」によって濃度が低い部分がスジ状に目立ってしまう部分を含むものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「濃いスジ」とは、同じく「飛行曲がり」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも短くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色が見えなくなったり、あるいはドット間の距離が短くなることによって相対的に濃く見えたり、さらにはずれて形成されたドットの一部が正常なドットと重なり合ってその重なり合った部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分(領域)の他に、「濃度むら」によって濃度が高い部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分をも含むものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、濃度むら情報取得手段で取得される印字ヘッドの「濃度むら情報」とは、前述したような、ノズルごとの「濃度むら」に関する情報の他に、ノズルごとの「飛行曲がり」に関する情報、すなわち、少なくとも飛行曲がりによる想定印字位置からの印字ずれ量(差分量)および想定印字方向からの印字ずれ方向などに関する情報、想定印字ドットサイズと実際の印字ドットサイズとのずれ量(差分量)および想定インク吐出量と実際のインク吐出量とのずれ量(差分量)などに関する情報をも含むものとする。つまり、濃度むらが発生する要因としては、前記各想定値に対する実際値のずれがあり、このずれ量が印字濃度の大きくなる方向に大きくなればなるほど濃度むらも目立つようになる(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「N値化データ生成手段」は、例えば、濃度むらの判断基準として所定の閾値を設定し、取得した濃度むら情報がこの閾値を超えているか否か、および超えている場合は、どれくらい超えているかで各サイズのドットの発生比率を決定する。例えば、閾値よりも小さい場合は、通常(正常時)のドット発生比率となるように決定し、閾値を超えている場合は、通常のドット発生比率よりも、比較的大きなサイズのドットの発生比率が大きくなるように決定するようにしても良い。また、例えば、閾値を超える値が大きければ大きいほど比較的大きなサイズのドットの発生比率もそれに合わせて大きくなるように発生比率を決定するようにしても良い(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「発生比率」は、例えば、印字ヘッドが、小ドット、中ドット、大ドットの3種類のサイズのドットを打ち分けられる場合に、各濃度値において単位面積あたりに形成する総印字ドット数に対して、小ドットが形成されるドット数、中ドットが形成されるドット数、大ドットが形成されるドット数を規定したものが発生比率となる。例えば、ある濃度値に対して、通常では、小ドット120、中ドット10、大ドット30の比率が規定されている場合は、これらの数に従って、その濃度値に対してどのサイズのドットを形成するかを決定する。また、この発生比率を変えることで、各サイズのドットの混合比率も変わってくる。すなわち、本形態においては、取得した濃度むら情報に基づいて、濃度むらが目立たなくなるようなドットの混合比率になるように発生比率を決定する(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕 形態2の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
すなわち、濃度むらとは、印字ヘッドを構成するノズルの性能のばらつき等が原因で発生するものであり、実際に印字したドットの濃度が、想定していた濃度を超えていたり、下回っていたりしたときに発生する濃度変動が原因で生じるものである。従って、本形態においては、この濃度変動の解る濃度の実際値と想定値との差分値のデータを濃度むら情報として有するので、画像データの所定の領域ごとに、適切なドット発生比率を決定することが可能となる。これにより、複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
形態1に記載の印刷装置において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
すなわち、濃度むらとは、印字ヘッドを構成するノズルの性能のばらつき等が原因で発生するものであり、実際に印字したドットの濃度が、想定していた濃度を超えていたり、下回っていたりしたときに発生する濃度変動が原因で生じるものである。従って、本形態においては、この濃度変動の解る濃度の実際値と想定値との差分値のデータを濃度むら情報として有するので、画像データの所定の領域ごとに、適切なドット発生比率を決定することが可能となる。これにより、複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態3〕 形態3の印刷装置は、
形態1または2に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくするようになっていることを特徴とするものである。
形態1または2に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくするようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、濃度むらは、実際に印字したドットの濃度値と、想定された濃度値との差分値が大きくなればなるほど、濃度むらは目立つようになるので、例えば、小ドット、中ドット、大ドットの3つのサイズのドットを打ち分けられる場合に、差分値の大きさに応じて、大ドットの発生比率を大きくすることで、濃度むらが目立つのを抑制することが可能である。これにより、複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。つまり、濃度むらが大きい場合に、大きいサイズのドットの発生比率を大きくすることで、大きいサイズのドットが増えることで粒状性が悪化してしまうが、より大きな画質劣化の要因である濃度むらを目立たなくすることができる。
ここで、「比較的大きいサイズのドット」とは、例えば、上記したように、小ドット、中ドット、大ドットの3つのサイズの場合は、例えば、大ドットのみであったり、これよりも多種類のサイズのドットを打ち分けられる場合は、最大サイズと、その前のサイズのドットなど、最大サイズからその近辺の所定サイズのドットまでを示す場合もある(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態4〕 形態4の印刷装置は、
形態3に記載の印刷装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、本形態は、前記形態3の構成に加えて濃度むら補正手段をさらに備え、この濃度むら補正手段によって前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正してからN値化処理などを実施するようにしたものである。
形態3に記載の印刷装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、本形態は、前記形態3の構成に加えて濃度むら補正手段をさらに備え、この濃度むら補正手段によって前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正してからN値化処理などを実施するようにしたものである。
つまり、画像データの各画素値に対して、想定値との差分値を加減算するなどして濃度むらを予め補正してから発生比率を決定するようにしたので、濃度補正処理で補正しきれない部分に対して大きいサイズのドットの発生比率を大きくすることができるので、補正なしで発生比率を決定するよりも、濃度むらとして認識される部分が少なくなる(あるいは、濃度むらの大きさが小さくなる)ため比較的大きいサイズのドットの増加量を小さくすることが可能となる。これによって、飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態5〕 形態5の印刷装置は、
形態3に記載の印刷装置において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
形態3に記載の印刷装置において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、本形態は、前記形態3の構成に加えてドット比率情報記憶手段およびドット比率情報選択手段をさらに備え、このドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に規定された発生比率(ドット混合比率)になるように、前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値化処理などを実施するようにしたものである。
つまり、濃度むらの発生状況に合わせて複数種類のドット比率情報を予め用意し、取得した濃度むら情報に対応するドット比率情報を前記複数種類のなかから選択するだけで簡易に発生比率を決定することができる。これによって、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
つまり、濃度むらの発生状況に合わせて複数種類のドット比率情報を予め用意し、取得した濃度むら情報に対応するドット比率情報を前記複数種類のなかから選択するだけで簡易に発生比率を決定することができる。これによって、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
ここで、「ドット比率情報の選択方法」としては、予め濃度むらを示す数値に対し、正常値と異常値とを判断する閾値を設定し、閾値を超えるか否かで通常のドット比率情報を選択したり、異常用のドット比率情報を選択したりする。この閾値は、例えば、複数種類の各ドット比率情報ごとに設定し、例えば、超えたなかで最も大きい閾値のドット比率情報を選択するようにする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「ドット比率情報」は、例えば、ノズル単位ごとに用意しても良いし、複数ノズル単位(例えば、対象ノズル及びその周辺のノズル)ごとに用意しても良い。例えば、ノズル単位ごとに用意した場合は、対応する各画素ごとにドット比率情報を選択し、複数ノズル単位ごとに用意した場合は、対応する複数画素ごとにドット比率情報を選択する。(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態6〕 形態6の印刷装置は、
形態3に記載の印刷装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
形態3に記載の印刷装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、本形態は、前記形態3の構成に加えて濃度むら補正手段、ドット比率情報記憶手段およびドット比率情報選択手段をさらに備え、形態3のように予め濃度むらを起こしているノズルに対応する画像データの画素値を補正してから前記ドット比率情報に規定された発生比率(ドット混合比率)になるように、前記画像データ取得手段で取得された画像データのN値化処理などを実施するようにしたものである。
つまり、画像データの各画素値に対して、想定値との差分値を加減算するなどして濃度むらを予め補正してから発生比率を決定するようにしたので、濃度補正処理で補正しきれない部分に対して大きいサイズのドットの発生比率を大きくすることができるので、補正なしで発生比率を決定するよりも、濃度むらとして認識される部分が少なくなる(あるいは、濃度むらの大きさが小さくなる)ため比較的大きいサイズのドットの増加量を小さくすることが可能となる。これによって、飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。
また、濃度むらの発生状況に合わせて複数種類のドット比率情報を予め用意し、取得した濃度むら情報に対応するドット比率情報を前記複数種類のなかから選択するだけで簡易に発生比率を決定することができるので、これによって、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態7〕 形態7の印刷装置は、
形態4または5に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態4または5に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
つまり、対象ノズルのラインのみに大きいサイズのドットの発生比率が大きくなるように処理を行った場合に、その周辺のラインとの関係(例えば、ドット間距離が判断されなかったときよりも離れているなど)から濃度むらが解消しきれない場合がある。本形態では、このような場合でも、濃度むらの原因となるノズル(対象ノズル)の形成するラインと、その周辺のノズルの形成するラインとを含む領域ごとに発生比率を決定するようにしたので、対象ラインだけではなく、例えば、その両隣のラインに対しても比較的大きいサイズのドットが多く形成されるようになるので、これらの相乗効果によって、対象ラインのみでは解消しきれなかった濃度むらを解消することができる。
〔形態8〕 形態8の印刷装置は、
形態4〜6のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態4〜6のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態9〕 形態9の印刷装置は、
形態4〜6のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態4〜6のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
ここで、「2種類以上のドット比率情報に基づいて」とは、例えば、2種類のドット比率情報がある場合は、この2つのドット比率情報を混合することで、その中間の特性を有したドット比率情報を生成し、当該生成したドット比率情報に基づいてとなる。また、3種類以上のドット比率情報がある場合は、濃度むら情報に応じて、これらから2種類以上のドット比率情報を選択し、この選択した2つ以上のドット比率情報を混合して、これらの中間の特性を有するドット比率情報を生成する。また、ドット比率情報を混合して新たな情報を生成するだけでなく、2つ以上のドット比率情報の使用比率を決定して、この決定した使用比率で2種類以上のドット比率情報を用いるようにしても良い。例えば、2つのドット比率情報に対して、使用比率を50%と設定した場合は、この2つのドット比率情報を交互に用いて、画像データの所定の領域ごとに発生比率を決定する(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態10〕 また、前記課題を解決するために形態10の印刷プログラムは、
コンピュータを、画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様にいわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、インクジェットプリンタなどのような現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態11〕 形態11の印刷プログラムは、
形態10に記載の印刷プログラムにおいて、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
形態10に記載の印刷プログラムにおいて、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
また、形態10と同様にインクジェットプリンタなどのような現在市場に出回っている殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態12〕 形態12の印刷プログラムは、
形態10または11に記載の印刷プログラムにおいて、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
形態10または11に記載の印刷プログラムにおいて、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
また、形態10と同様にインクジェットプリンタなどのような現在市場に出回っている殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
また、形態10と同様にインクジェットプリンタなどのような現在市場に出回っている殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態13〕 形態13の印刷プログラムは、
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段として機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段として機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態14〕 形態14の印刷プログラムは、
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
コンピュータを、異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
コンピュータを、異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態15〕 形態15の印刷プログラムは、
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。また、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態16〕 形態16の印刷プログラムは、
形態13または14に記載の印刷プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
形態13または14に記載の印刷プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態17〕 形態17の印刷プログラムは、
形態13〜15のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
形態13〜15のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態18〕 形態18の印刷プログラムは、
形態13〜15のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態13〜15のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
また、形態10と同様に現在殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態19〕 形態19のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態10〜18のいずれかに記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態10〜18のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
形態10〜18のいずれかに記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態10〜18のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態20〕 また、前記課題を解決するために形態20の印刷方法は、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様にいわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
〔形態21〕 形態21の印刷方法は、
形態20に記載の印刷方法において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
形態20に記載の印刷方法において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態22〕 形態22の印刷方法は、
形態20または21に記載の印刷方法において、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
形態20または21に記載の印刷方法において、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態23〕 形態23の印刷方法は、
形態22に記載の印刷方法において、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップを含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。
形態22に記載の印刷方法において、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップを含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態24〕 形態24の印刷方法は、
形態22に記載の印刷方法において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態22に記載の印刷方法において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態25〕 形態25の印刷方法は、
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップと、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正ステップで補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップと、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正ステップで補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。また、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態26〕 形態26の印刷方法は、
形態23または24に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態23または24に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態27〕 形態27の印刷方法は、
形態23〜25のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態23〜25のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態28〕 形態28の印刷方法は、
形態13〜15のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成ステップは、当該ドット比率情報選択ステップで選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
形態13〜15のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成ステップは、当該ドット比率情報選択ステップで選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態29〕 また、前記課題を解決するために形態29の画像処理装置は、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様にいわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たない印刷データを生成することができる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる(以下、画像処理装置に関する形態において同じである)。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる(以下、画像処理装置に関する形態において同じである)。
〔形態30〕 形態30の画像処理装置は、
形態29に記載の画像処理装置において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態29に記載の画像処理装置において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態31〕 形態31の画像処理装置は、
形態29または30に記載の画像処理装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態29または30に記載の画像処理装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態32〕 形態32の画像処理装置は、
形態31に記載の画像処理装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができる印刷データを生成することができる。
形態31に記載の画像処理装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができる印刷データを生成することができる。
〔形態33〕 形態33の画像処理装置は、
形態31に記載の画像処理装置において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態31に記載の画像処理装置において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態34〕 形態34の画像処理装置は、
形態31に記載の画像処理装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態31に記載の画像処理装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。また、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態35〕 形態35の画像処理装置は、
形態32または33に記載の画像処理装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態32または33に記載の画像処理装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態36〕 形態36の画像処理装置は、
形態32〜34のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態32〜34のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態37〕 形態37の画像処理装置は、
形態32〜34のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態32〜34のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態38〕 また、前記課題を解決するために形態38の画像処理プログラムは、
コンピュータを、画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様にいわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たない印刷データを生成することができる。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、形態29と同様にパソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる(以下、画像処理プログラムに関する形態において同じである)。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、形態29と同様にパソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる(以下、画像処理プログラムに関する形態において同じである)。
〔形態39〕 形態39の画像処理プログラムは、
形態38に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態38に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態40〕 形態40の画像処理プログラムは、
形態38または39に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態38または39に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態41〕 形態41の画像処理プログラムは、
形態40に記載の画像処理プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段として機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができる印刷データを生成することができる。
形態40に記載の画像処理プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段として機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができる印刷データを生成することができる。
〔形態42〕 形態42の画像処理プログラムは、
形態40に記載の画像処理プログラムにおいて、
コンピュータを、異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態40に記載の画像処理プログラムにおいて、
コンピュータを、異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態43〕 形態43の画像処理プログラムは、
形態40に記載の画像処理プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態40に記載の画像処理プログラムにおいて、
コンピュータを、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、して機能させ、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。また、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態44〕 形態44の画像処理プログラムは、
形態41または42に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態41または42に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態45〕 形態45の画像処理プログラムは、
形態41〜43のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態41〜43のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態46〕 形態46の画像処理プログラムは、
形態41〜43のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態41〜43のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態47〕 形態47のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態38〜46のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態38〜46のいずれかに記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
形態38〜46のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態38〜46のいずれかに記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態48〕 また、前記課題を解決するために形態48の画像処理方法は、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様にいわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たない印刷データを生成することができる。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
また、濃度むらに応じてノズルごとに各サイズのドットの適切な発生頻度を決定し、ドットの混合比率を濃度むらが無いときに対して変化させることによって、濃度むらが発生している部分のみに対して、バンディング現象の解消またはほとんど目立たなくさせることを効果的に作用させることが可能である。
〔形態49〕 形態49の画像処理方法は、
形態48に記載の画像処理方法において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態48に記載の画像処理方法において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とするものである。
これにより、形態2と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態50〕 形態50の画像処理方法は、
形態48または49に記載の画像処理方法において、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態48または49に記載の画像処理方法において、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくすることを特徴とするものである。
これにより、形態3と同様に複数のドットからなる印刷画像中に、サイズの異なるドットをより適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態51〕 形態51の画像処理方法は、
形態50に記載の画像処理方法において、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップを含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら補正ステップで補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができる印刷データを生成することができる。
形態50に記載の画像処理方法において、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップを含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら補正ステップで補正された画像データをN値化してN値化データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができる印刷データを生成することができる。
〔形態52〕 形態52の画像処理方法は、
形態50に記載の画像処理方法において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態50に記載の画像処理方法において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態53〕 形態53の画像処理方法は、
形態50に記載の画像処理方法において、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップと、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正ステップで補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態50に記載の画像処理方法において、
前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得ステップで取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正ステップと、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶ステップと、
当該ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記ドット比率情報選択ステップで選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正ステップで補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすると共に、粒状性の悪化も低減することができるため、より高品質な印刷物を得ることができる。また、選択されたドット比率情報に規定された発生比率にしたがって効率的にN値化処理を実行することが可能となるため、バンディング現象をより効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態54〕 形態54の画像処理方法は、
形態51または52に記載の画像処理方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態51または52に記載の画像処理方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に印字ヘッドの対象ノズルを含む前後2〜10程度の複数のノズル単位で発生比率(ドット混合比率)を決定することができるため、飛行曲がりは勿論、濃度むらに起因するバンディング現象をより効果的且つ効率的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態55〕 形態55の画像処理方法は、
形態51〜53のいずれか1に記載の画像処理方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
形態51〜53のいずれか1に記載の画像処理方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に飛行曲がり量(想定印字位置からのずれ量)に基づいた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
〔形態56〕 形態56の画像処理方法は、
形態51〜53のいずれか1に記載の画像処理方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成ステップは、当該ドット比率情報選択ステップで選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
形態51〜53のいずれか1に記載の画像処理方法において、
前記ドット比率情報選択ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶ステップで記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成ステップは、当該ドット比率情報選択ステップで選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に1つの処理領域内にバンディング現象が複数箇所で発生している場合には、それぞれの程度に応じた最適な処理を実施することができるため、画質劣化を回避しつつバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能な印刷データを生成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図26は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図1〜図26は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、サイズの異なるドットを印字できるノズルを複数配列した印字ヘッド200と、画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段10と、前記印字ヘッド200のノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段12と、この濃度むら情報取得手段12で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段10で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段14と、異なるサイズのドットの混合比率(各サイズのドット発生比率)を規定したドット比率テーブル300を複数記憶するドット比率情報記憶手段16と、このドット比率情報記憶手段16に記憶されたドット比率テーブル300のなかから所定のドット比率テーブル300を選択するドット比率情報選択手段18と、この濃度むら補正手段14で補正された画像データをN値(M>N≧2)化してN値のN値化データを生成するN値化データ生成手段20と、このN値化データ生成手段20で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段22と、この印刷データ生成手段22で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッド200を用いて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段24と、から主に構成されている。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が印刷方向(ノズル配列方向に対して垂直方向)に多段に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)のみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタやライトシアンなどを加えた6色や7色のインクを用いる場合もある。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が印刷方向(ノズル配列方向に対して垂直方向)に多段に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)のみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタやライトシアンなどを加えた6色や7色のインクを用いる場合もある。
そして、図4は、例えばこれら4つのノズルモジュール50、52、54、56のなかの1つであるブラックノズルモジュール50を側面(印刷方向)から示したものであり、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしてそのノズルN6からインクが斜め方向に吐出されてその隣の正常なノズルN7により吐出されたドット側にドットが印字されてしまっている状態(印字位置ずれ)を示している。
従って、このブラックノズルモジュール50を用いて印刷を実行すると、飛行曲がりを発生していない状態では、図6に示すように、いずれのドットも規定の印字位置に印字されるのに対し(理想的なドットパターン)、図5に示すように例えば左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしていると、そのドット印字位置が目的とする印字位置から距離aだけその隣の正常なノズルN7側にずれて印字される結果となる。
また、このような構造をした印字ヘッド200は、各ノズルN1、N2、N3…ごとにそれぞれ設けられた図示しないインクチャンバー内に供給されたインクをそれら各インクチャンバーごとに設けられた図示しないピエゾ素子(piezo actuator)などの圧電素子によって各ノズルN1、N2、N3…から吐出することで、白色の印刷用紙上に円形のドットを印字すると共に、さらに、この圧電素子に加える電圧を多段階に制御することによってインクチャンバーからのインクの吐出量を制御して各ノズルN1、N2、N3…ごとにサイズの異なるドットが印字可能となっている。また、時系列的に短時間で2段階でノズルに電圧を加え、印刷用紙上にて2つの吐出を組み合わせて1つのドットを構成する場合もある。この場合、ドットのサイズによって吐出速度が異なることを利用して、小さいドットに続いて大きいドットを吐出することによって、紙面上でほぼ同位置にインクを着弾させて1つのさらに大きいドットを構成させることが可能である。1つのドットを実現することを目的として印字することを1ドット印字と呼ぶことにする。
このような構造をした印字ヘッド200にあっては、前述したような飛行曲がり現象の他に、製造段階における各ノズルN1、N2、N3…のノズル孔の大きさのバラツキやインクの供給圧の差などにより、規定量通りにインクが吐出されない場合がある。
例えば、図3に示すような印字ヘッド200の場合、あるノズルモジュールのノズルN6〜N11がそれぞれ同じインク吐出量(同じドットサイズ)となるように制御されているにもかかわらず、図7に示すようにノズルN7では、ノズルN6などの正常なノズルの吐出量に比べて多くのインクが吐出されてしまい(吐出量大)、反対にノズルN10は、正常なノズルの吐出量に比べてインク吐出量が不足してしまうことがある(吐出量小)。
例えば、図3に示すような印字ヘッド200の場合、あるノズルモジュールのノズルN6〜N11がそれぞれ同じインク吐出量(同じドットサイズ)となるように制御されているにもかかわらず、図7に示すようにノズルN7では、ノズルN6などの正常なノズルの吐出量に比べて多くのインクが吐出されてしまい(吐出量大)、反対にノズルN10は、正常なノズルの吐出量に比べてインク吐出量が不足してしまうことがある(吐出量小)。
そして、このような印字ヘッド200を用いてドットを印字すると、吐出量が規定値よりも多い(吐出量大)ノズルでは、印字されるドットのサイズが目的とするドットサイズよりも大きくなってしまい、反対に吐出量が規定値よりも少ない(吐出量小)ノズルでは、印字されるドットのサイズが目的とするドットサイズよりも小さくなってしまう。すなわち、例えば、図8に示すように、「ドットなし」を含めた8つのサイズの異なるドットを打ち分けるパターンでは、それぞれ通常のノズルで形成されるドットサイズに比べて、吐出量が多いノズルでは、それぞれ通常のノズルに比べて1〜2サイズ大きめのドットが形成され、吐出量が少ないノズルでは、通常のノズルに比べて1〜2サイズ小さめのドットが形成されてしまうことになる。
この結果、図6に示すようなサイズが均一なドットパターンを印字すべく印字ヘッド200を制御しているにもかかわらず、図9に示すようなドットパターンが印字され、ノズルN7に対応するドットラインが濃いスジとなって目立ったり、あるいはノズルN10に対応するドットラインの部分に下地(白色)が現れてこれが白いスジとなって目立ってしまうといった濃度ムラによる印刷不良を招くことになる。
なお、図9のドットパターンは、説明を分かりやすくするために、1種類のサイズのドットのみを用いたものであるが、実際のカラーあるいはモノクロ印刷物のように、複数のサイズのドットや複数色のドットが混在しているドットパターンの場合でも同様な不都合を発生することは勿論である。また、図7や図9では、インク吐出量のバラツキがランダムに発生した例で説明したが、一般にこのようなインク吐出量のバラツキは、ヘッド端部や中央部側に位置するノズルなどに発生しやすく、ヘッド端部側のノズルでは規定量以上のインクが吐出されて所定サイズ以上のドットが印字され、また、ヘッド中央部側のノズルでは規定量未満のインクが吐出されて所定サイズに満たないドットが印字されやすいといった傾向にある。
また、このような印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられているが、インク吐出量は、経時劣化などによるインクの粘度変化やノズル孔の径の変化、あるいは圧電素子の動作変化などいった様々な要因によって各ノズルごとに変化することが知られている。また、前述したように、本形態でいう「ドット」とは、印刷物の文字や図形を表す基本単位であり、1ドット印字によりインクが媒体上に着弾した領域をいう。
次に、画像データ取得手段10は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供するM値の画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっており、さらに取得した画像データが多値のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(濃度値)が8ビット(0〜255)で表現される画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
次に、濃度むら情報取得手段12は、このような印字ヘッド200のノズルの濃度むらの情報を取得する機能を提供するものであるが、この濃度むらの情報には、インク吐出量不良に伴う「濃度むら」の他に、前述したようなノズルの「飛行曲がり」に関する情報も含まれている。
すなわち、この「濃度むらの情報」とは、後に詳述するが例えば規定サイズ通りのドットが印字されずに濃度むらを発生するノズルがあるか否か、ある場合はそのノズルを特定すると共に、その濃度むらの程度に関する情報の他、飛行曲がり現象を起こしているノズルがあるか否か、ある場合はそのノズルを特定すると共に、その飛行曲がり量などに関する情報が少なくとも含まれるようになっている。なお、この濃度むら情報取得手段12で取得した「濃度むらの情報」は、本発明の印刷装置100の製造時、あるいは製造後の適当な時期に取得、更新されて書換自在なRAMなどからなる情報記憶部12aに読み出し自在に保存されている。
すなわち、この「濃度むらの情報」とは、後に詳述するが例えば規定サイズ通りのドットが印字されずに濃度むらを発生するノズルがあるか否か、ある場合はそのノズルを特定すると共に、その濃度むらの程度に関する情報の他、飛行曲がり現象を起こしているノズルがあるか否か、ある場合はそのノズルを特定すると共に、その飛行曲がり量などに関する情報が少なくとも含まれるようになっている。なお、この濃度むら情報取得手段12で取得した「濃度むらの情報」は、本発明の印刷装置100の製造時、あるいは製造後の適当な時期に取得、更新されて書換自在なRAMなどからなる情報記憶部12aに読み出し自在に保存されている。
次に、濃度むら補正手段14は、この濃度むら情報取得手段12で取得した濃度むら情報のうち、特にインク吐出量不良に伴う「濃度むら」に関する情報に基づいて前記画像データ取得手段10で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する機能を提供するようになっている。
例えば、前記画像データ取得手段10で取得される画像データの各画素の濃度値が8ビット256階調で表現され、そのうちのある画素の濃度値が「210」であるにも拘わらず、その画素に対応するノズルの印字吐出不良(吐出量「小」)により、そのノズルで実際に印字されるドットサイズが濃度値「126」に相当するドットしか印字されない場合には、元の濃度値に対応する正常なサイズのドットが印字されるように、その画素の濃度値を高く補正するようになっている。反対に、前記画像データ取得手段10で取得される画像データの各画素の濃度値が8ビット256階調で表現され、そのうちのある画素の濃度値が「126」であるにも拘わらず、その画素に対応するノズルの印字吐出不良(吐出量「大」)により、そのノズルで実際に印字されるドットサイズが濃度値「256」に相当するドットが印字される場合には、元の濃度値に対応する正常なサイズのドットが印字されるように、その画素の濃度値を低く補正するようになっている。
そして、図10および図11は、この濃度むら補正手段14による濃度むら補正処理および前記濃度むら情報取得手段12による濃度むら情報取得処理の一例を示したものである。
すなわち、前記濃度むら情報取得手段12による濃度むら情報取得処理としては、例えば図10に示すように、濃度が異なる数種の濃度パッチ(濃度データ)を用い、これを前述した印字ヘッド200を用いて実際に印刷媒体上に印字し、その印字結果をスキャナなどの光学的濃度読み取り装置によって読み取ってノズルごとの濃度むらの程度を測定してその濃度むら情報を取得する。そして、濃度むら補正手段14による濃度むら補正処理としては、この濃度むら情報に基づいて各ノズル毎の補正データを作成し、この補正データに基づいて前記画像データ取得手段で取得された画像データの各画素の濃度値を調整して濃度むらを補正するようになっている。
すなわち、前記濃度むら情報取得手段12による濃度むら情報取得処理としては、例えば図10に示すように、濃度が異なる数種の濃度パッチ(濃度データ)を用い、これを前述した印字ヘッド200を用いて実際に印刷媒体上に印字し、その印字結果をスキャナなどの光学的濃度読み取り装置によって読み取ってノズルごとの濃度むらの程度を測定してその濃度むら情報を取得する。そして、濃度むら補正手段14による濃度むら補正処理としては、この濃度むら情報に基づいて各ノズル毎の補正データを作成し、この補正データに基づいて前記画像データ取得手段で取得された画像データの各画素の濃度値を調整して濃度むらを補正するようになっている。
次に、ドット比率情報記憶手段16は、前記画像データの濃度値に応じて異なるサイズのドットの混合比率を規定した複数のドット比率テーブル300(ドット比率テーブル1、2、3…)を記憶(保存)する機能を提供するようになっており、具体的には、コンピュータシステムのRAM(主記憶装置)やHDD(ハードディスクドライブ)などの補助記憶装置(ストレージ)などの電磁気的な記録媒体に電子情報として読み出し自在に記録されている。
図12(A)〜(C)は、このドット比率テーブル300の一例を示したものである。
図示するように、これら各ドット比率テーブル300は、「小ドット(Sdot)」と、「大ドット(Ldot)」といった2種類のドットの発生比率(縦軸)と濃度(横軸)との関係(混合比率)を示したものであり、処理対象となる領域の画素の平均濃度に基づき、その平均濃度が低いときは、「小ドット」が優先的に発生するように規定され、その平均濃度が上昇するにしたがって「小ドット」の発生比率が低くなると共に「大ドット」の発生比率が高くなるように規定されている。
図示するように、これら各ドット比率テーブル300は、「小ドット(Sdot)」と、「大ドット(Ldot)」といった2種類のドットの発生比率(縦軸)と濃度(横軸)との関係(混合比率)を示したものであり、処理対象となる領域の画素の平均濃度に基づき、その平均濃度が低いときは、「小ドット」が優先的に発生するように規定され、その平均濃度が上昇するにしたがって「小ドット」の発生比率が低くなると共に「大ドット」の発生比率が高くなるように規定されている。
そして、先ず、図12(A)に示すドット比率テーブル300は、「小ドット(Sdot)」を最大限活用することによって粒状性能、すなわち、ざらつき感を最低限に抑えた画像が得られるように規定したものである。
すなわち、この図12(A)のドット比率テーブル300にあっては、処理対象領域の画素の平均濃度がAおよびBのときは、「小ドット」のみが発生し、平均濃度が「125(8ビット、256階調)」付近を越えたあたりの平均濃度がCのときでは、「小ドット」と共に「大ドット」が発生してその領域の濃度を表現するようになっている。
すなわち、この図12(A)のドット比率テーブル300にあっては、処理対象領域の画素の平均濃度がAおよびBのときは、「小ドット」のみが発生し、平均濃度が「125(8ビット、256階調)」付近を越えたあたりの平均濃度がCのときでは、「小ドット」と共に「大ドット」が発生してその領域の濃度を表現するようになっている。
一方、図12(B)のドット比率テーブル300は、処理対象となる領域にバンディングが発生している場合におけるドット混合比率を規定したテーブルである。すなわち、この図12(B)のドット比率テーブル300にあっては、処理対象領域の画素の平均濃度がAのときは、図12(A)のドット比率テーブル300と同様に、「小ドット」のみが発生するが、平均濃度がBでは、既に「大ドット」が発生し始め、平均濃度Cのときには、その発生比率が「小ドット」とほぼ同じになることによってその領域の濃度を表現するようになっている。
さらに、図12(C)のドット比率テーブル300は、処理対象領域にさらに大きなバンディングが発生して場合におけるドット混合比率を規定したテーブルである。
すなわち、この図12(C)のドット比率テーブル300にあっては、処理対象領域の画素の平均濃度がAおよびBのときは、「小ドット」と「大ドット」が同時に且つ同じ発生比率で発生することでその領域の濃度を表現するようになっているが、処理対象領域の画素の平均濃度がCのときでは「小ドット」よりも「大ドット」の発生比率が高くなることによってその領域を濃度を表現するようになっており、図12(B)から(C)へとなるに従ってざらつき感は増加するものの、大ドットが発生しやすくなることから濃度むらやバンディングなどのノズル固有の特性を回避しやすくなっている。
すなわち、この図12(C)のドット比率テーブル300にあっては、処理対象領域の画素の平均濃度がAおよびBのときは、「小ドット」と「大ドット」が同時に且つ同じ発生比率で発生することでその領域の濃度を表現するようになっているが、処理対象領域の画素の平均濃度がCのときでは「小ドット」よりも「大ドット」の発生比率が高くなることによってその領域を濃度を表現するようになっており、図12(B)から(C)へとなるに従ってざらつき感は増加するものの、大ドットが発生しやすくなることから濃度むらやバンディングなどのノズル固有の特性を回避しやすくなっている。
ここで、画像データの処理対象となる領域の決定方法としては、少なくとも濃度むら・飛行曲がりが発生しているノズルが生成するドットを含んでいれば特に限定されるものではなく、そのノズルを含む前後2〜10画素の単位あっても良い。例えば、対象となるノズルのみであっても良いし、図14に示すような、4×4(pixel)サイズ程度(実質的には4ライン)の単位(領域)であっても良いし、また、それ以上の単位(領域)であっても良い。
次に、ドット比率情報選択手段18は、このドット比率情報記憶手段16に保存された複数のドット比率テーブル300のなかから、前記濃度むら情報取得手段12で取得された濃度むら情報に基づいて所定のドット比率テーブル300を選択する機能を提供するようになっている。
ここで、このドット比率情報選択手段18によるドット比率テーブル300の選択基準としては特に限定するものではないが、例えば、濃度むらの補正量や飛行曲がり量などの濃度むら情報に基づいて1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いたり、あるいは各ノズルごとにそれぞれ最適なドット比率テーブル300が選択されて用いられることになり、その具体例については後に詳述する。
ここで、このドット比率情報選択手段18によるドット比率テーブル300の選択基準としては特に限定するものではないが、例えば、濃度むらの補正量や飛行曲がり量などの濃度むら情報に基づいて1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いたり、あるいは各ノズルごとにそれぞれ最適なドット比率テーブル300が選択されて用いられることになり、その具体例については後に詳述する。
次に、N値化データ生成手段20は、前記濃度むら補正手段14で補正された画像データの各画素を、「ディザ法」などの画像処理の分野で通常に利用されている通常の2値化処理法に基づいてN値(N≧2)化してN値の画像データを生成する機能を基本的な機能として提供するようになっているが、さらに、このN値化データ生成手段20は、前記ドット比率情報選択手段18で選択されたドット比率テーブル300に規定されたドット混合比率になるように前記濃度むら補正手段14で補正された画像データをN値(M>N≧2)化するようになっている。
図14は、このN値化データ生成手段20で行われる2値化に際して用いられるディザマトリクス(ディザテーブル)400の一例を示したものである。
図示するように、このディザマトリクス400の各マス目は処理対象となる画像データの各画素にそれぞれ対応しており、図15に示すように、画像データの各画素の濃度値とディザマトリクス400の各マス目の数値(閾値)とを比較し、濃淡画像の値の方が大きければ黒(ドットを打つ)、小さければ白(ドットを打たない)という2値化決定(ドットのオン・オフ)を行うことで多値の画像データを2値化処理するようになっている。
図示するように、このディザマトリクス400の各マス目は処理対象となる画像データの各画素にそれぞれ対応しており、図15に示すように、画像データの各画素の濃度値とディザマトリクス400の各マス目の数値(閾値)とを比較し、濃淡画像の値の方が大きければ黒(ドットを打つ)、小さければ白(ドットを打たない)という2値化決定(ドットのオン・オフ)を行うことで多値の画像データを2値化処理するようになっている。
そして、さらにこのN値化データ生成手段20は、このような基本的な2値化処理に際して、前記印字ヘッド200の各ノズルごとに前述したドット比率テーブル300が選択されているときは、そのドット比率テーブル300に規定したドット混合比率になるようにさらにその処理領域ごとにN値化を実施するようになっている。
そのため、このN値化データ生成手段20は、前記ドット比率情報選択手段18で選択されたドット比率テーブル300を用いて濃度値を変換し、その値をディザマトリクス400と比較するようにしている。
そのため、このN値化データ生成手段20は、前記ドット比率情報選択手段18で選択されたドット比率テーブル300を用いて濃度値を変換し、その値をディザマトリクス400と比較するようにしている。
具体的には、各画素ごとに、L_val=L_Conv(画素濃度)、S_val=S_Conv(画素濃度)を実行する。ここで、L_Convは、ドット比率テーブル300の
大ドット(Ldot)の発生量を意味しており、例えば、図12(A)のドット比率テーブル300を用いた場合は、入力濃度「0」〜「127」までは常に「0」になり、「127」〜「255」にかけては、「0」〜「128」まで線形に上昇する値になる。一方、S_Convは小ドット(Sdot)の発生量を意味しており、同様に図12(A)のドット比率テーブル300を用いた場合は、入力濃度「0」〜「127」までは線形に上昇する関数となる。ただし、大ドットに用いたディザマトリクス400と同様のディザマトリクス400を用いても閾値処理を行うので、大ドットが発生した位置に対しては、小ドットがオンになっても小ドットは印字されない状況が発生する。そこで、S_Convについては小ドットと大ドットとの発生比率を合計した値を出力することによって、ドット比率テーブル300のドット混合比率を守ることができる。
大ドット(Ldot)の発生量を意味しており、例えば、図12(A)のドット比率テーブル300を用いた場合は、入力濃度「0」〜「127」までは常に「0」になり、「127」〜「255」にかけては、「0」〜「128」まで線形に上昇する値になる。一方、S_Convは小ドット(Sdot)の発生量を意味しており、同様に図12(A)のドット比率テーブル300を用いた場合は、入力濃度「0」〜「127」までは線形に上昇する関数となる。ただし、大ドットに用いたディザマトリクス400と同様のディザマトリクス400を用いても閾値処理を行うので、大ドットが発生した位置に対しては、小ドットがオンになっても小ドットは印字されない状況が発生する。そこで、S_Convについては小ドットと大ドットとの発生比率を合計した値を出力することによって、ドット比率テーブル300のドット混合比率を守ることができる。
なお、濃度から発生比率を元にした変換を実行するにあたって、ドットの最大印字量を「128」と設定し、また濃度最大値は「255」とした場合は、濃度からドット比率テーブル300をベースに変換された値を2倍にすることでデータの整合性を保つことができる。
次に、印刷データ生成手段22は、このN値化データ生成手段20によってN値化処理されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定してインクジェット方式の印刷手段24において利用可能な印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
次に、印刷データ生成手段22は、このN値化データ生成手段20によってN値化処理されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定してインクジェット方式の印刷手段24において利用可能な印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
図16(A)、(B)は、濃度値とドットサイズとの例を示したものである。
例えば、図16(A)では、各画素に対して図示するような「小ドット」、「中ドット」、「大ドット」をそれぞれ割り当てることによって平均濃度「84」、「168」、「255」を表現することが可能となり、また、図16(B)では、「小ドット」と「大ドット」をそれぞれ割り当てることによって平均濃度「128」、「255」を表現することが可能となる。なお、以下の実施の形態では、説明を分かりやすくするために、図16(B)に示すように「小ドット」と「大ドット」といった2種類のドットを用いた例で説明する。
例えば、図16(A)では、各画素に対して図示するような「小ドット」、「中ドット」、「大ドット」をそれぞれ割り当てることによって平均濃度「84」、「168」、「255」を表現することが可能となり、また、図16(B)では、「小ドット」と「大ドット」をそれぞれ割り当てることによって平均濃度「128」、「255」を表現することが可能となる。なお、以下の実施の形態では、説明を分かりやすくするために、図16(B)に示すように「小ドット」と「大ドット」といった2種類のドットを用いた例で説明する。
また、上記のように1つの印刷物においてドットサイズを打ち分ける技術自体は、従来公知の技術であり、特に印刷速度と印刷画質を高いバランスで実現する印刷物を得る際に、MSDT(Multi Size Dot Technology)という名称で従来から多用されている技術である。
つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。そこで、高詳細な画像部分はドットサイズを小さくし、ベタ画像部分はドットサイズを大きくするなどといったドットサイズ打ち分け技術を利用することによって印刷速度と画質を高いバランスで実現するものである。
つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。そこで、高詳細な画像部分はドットサイズを小さくし、ベタ画像部分はドットサイズを大きくするなどといったドットサイズ打ち分け技術を利用することによって印刷速度と画質を高いバランスで実現するものである。
なお、このようにドットサイズの打ち分けを実現する技術的方法としては、例えば、前述したように印字ヘッド200にピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
次に、印刷手段24は、印刷媒体(用紙)Sまたは印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50、52、54、56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
ここで、この印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記画像データ取得手段10、濃度むら情報取得手段12、濃度むら補正手段14、ドット比率情報記憶手段16、ドット比率情報選択手段18、N値化データ生成手段20、印刷データ生成手段22、印刷手段24などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段24やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を図18のフローチャート図を主に参照しながら説明する。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明をわかり易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印字ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明をわかり易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印字ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
先ず、この印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、最初のステップS100において、画像データ取得手段10がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、この印刷指示と処理対象の多値の画像データが送られてきたと判断したときは、次のステップS102においてその画像データを取得する。
なお、このとき前記画像データ取得手段10で取得した画像データが多値のRGBデータであるときは、前述したようにこれを所定の変換アルゴリズムに基づいて使用インクに対応した多値のCMYKデータなどに変換してから、その多値のCMYKデータを処理対象の画像データとして扱うことになる。
次に、このようにして処理対象となる画像データを取得したならば、次のステップS104に移行して濃度むら情報取得手段12の情報記憶部12aなどに記憶された印字ヘッド200に関する濃度むら情報を取得してから次の判断ステップS106に移行し、その印字ヘッド200に、インク吐出量不良による「濃度むら」が発生しているノズルが存在するか否かを判断する。
次に、このようにして処理対象となる画像データを取得したならば、次のステップS104に移行して濃度むら情報取得手段12の情報記憶部12aなどに記憶された印字ヘッド200に関する濃度むら情報を取得してから次の判断ステップS106に移行し、その印字ヘッド200に、インク吐出量不良による「濃度むら」が発生しているノズルが存在するか否かを判断する。
この結果、「濃度むら」が発生しているノズルが存在しない(濃度むらが発生していない)と判断したとき(No)は、ステップS110までジャンプすることになるが、「濃度むら」が発生しているノズルが存在すると判断したとき(Yes)は、そのまま次のステップS108に移行してその「濃度むら」を発生しているノズルに対応する画素(列)の濃度値を補正する。すなわち、例えば、前述したように「濃度むら」を発生しているノズルの印字濃度が規定値より少ない場合(インク吐出量が規定量よりも少なくて印字されるドットサイズが小さくなる場合)は、そのノズルの印字濃度が規定値となるようにそのノズルに対応する画素(列)の濃度値を増加させるように補正する。これによって、「濃度むら」に起因するバンディング現象に関してはこれを効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
次に、このようにして濃度値の補正処理が終了したならば、次の判断ステップS110に移行して、前記ステップS104で取得した濃度むら情報に基づいてさらに前記印字ヘッド200の各ノズルについてバンディング現象を招くような所定量以上の飛行曲がり現象を起こしているノズルが存在するか否かを判断する。
この結果、飛行曲がり現象を起こしているノズルが存在していないと判断したとき(No)は、ステップS116側に移行して前述したようなディザ法によって所定の処理対象領域ごとに通常のN値化データ生成処理を実行することになるが、これとは反対に飛行曲がり現象を起こしているノズルが存在していると判断したとき(No)は、そのまま次のステップS112に移行してその飛行曲がり量に応じたドット比率テーブル300を選択する。
この結果、飛行曲がり現象を起こしているノズルが存在していないと判断したとき(No)は、ステップS116側に移行して前述したようなディザ法によって所定の処理対象領域ごとに通常のN値化データ生成処理を実行することになるが、これとは反対に飛行曲がり現象を起こしているノズルが存在していると判断したとき(No)は、そのまま次のステップS112に移行してその飛行曲がり量に応じたドット比率テーブル300を選択する。
図19及び図20は、このステップS112におけるドット比率テーブル300の選択基準および選択方法の一例を示したものである。
図19のドット比率テーブル300の選択基準は、飛行曲がり量(濃度むらの大きさを示す濃度変動量に対応)に応じて3種類のドット比率テーブル300(具体的には、図12の(A)〜(C)をテーブル1、テーブル2、テーブル3とする)を組み合わせて選択するようにしたものであり、飛行曲がり量が第1の閾値よりも小さい場合は「テーブル1」が、飛行曲がり量が第2の閾値よりも大きい場合は「テーブル3」が、飛行曲がり量が第1の閾値と第2の閾値との中間に位置するときは「テーブル2」がそれぞれ選択されるようになっている。
図19のドット比率テーブル300の選択基準は、飛行曲がり量(濃度むらの大きさを示す濃度変動量に対応)に応じて3種類のドット比率テーブル300(具体的には、図12の(A)〜(C)をテーブル1、テーブル2、テーブル3とする)を組み合わせて選択するようにしたものであり、飛行曲がり量が第1の閾値よりも小さい場合は「テーブル1」が、飛行曲がり量が第2の閾値よりも大きい場合は「テーブル3」が、飛行曲がり量が第1の閾値と第2の閾値との中間に位置するときは「テーブル2」がそれぞれ選択されるようになっている。
一方、図20のドット比率テーブル選択方法では、各ノズルごとにその飛行曲がり量に選択するドット比率テーブル300が選択されるように規定されている。
そして、このようにして所定のドット比率テーブル300が選択されたならば次のステップS114に移行してそのドット比率テーブル300に規定されたドット比率になるように、前記画像データを所定の領域ごとにN値化処理し、その後、次のステップS118に移行してその所定の領域ごとにN値に対応したドットを割り当てた印刷データを生成し、最後のステップS120において前記印字ヘッド200を用い、その印刷データに基づいて印刷を実行して処理を終了することになる。
そして、このようにして所定のドット比率テーブル300が選択されたならば次のステップS114に移行してそのドット比率テーブル300に規定されたドット比率になるように、前記画像データを所定の領域ごとにN値化処理し、その後、次のステップS118に移行してその所定の領域ごとにN値に対応したドットを割り当てた印刷データを生成し、最後のステップS120において前記印字ヘッド200を用い、その印刷データに基づいて印刷を実行して処理を終了することになる。
そして、図21はこのようにして印刷処理された印刷物の各処理対象領域のうち、「濃度むら」も「飛行曲がり」も発生していない理想的なドットパターンの一例を、また、図22は、同じ印刷物のうち、一部のノズルが「飛行曲がり」も発生してそのノズルで印字されるドットが正規の位置よりも距離「a」だけずれて印字されているドットパターンの一例をそれぞれ示したものである。
そして、この図22に示すような「飛行曲がり」が発生している場合において、その印字ずれを起こしているノズルに対応する画素列に対して濃度むら補正処理を施したのが図23であるが、このように白スジが発生している画素列に対して単に濃度むら補正処理を施したのみでは、ドット密度が高くなっただけで依然としてその部分に白スジが残ってしまい、飛行曲がりに起因するバンディングを解消することができないばかりでなく、却ってその画素列の濃度が高くなってその白スジの近傍の濃いスジがより目立ってしまうことになる。
これに対し、図24は前述したようにその処理領域のドット混合比率を飛行曲がりを発生している場合のドット比率テーブル300に従って変更したものであり、これによって、その部分の粒状性はやや低下するもののバンディングによる白スジを効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、その処理領域の平均濃度値に基づいてドット混合比率を変化させるようにしたため、その処理領域本来の面積階調も損なうことがない。
また、その処理領域の平均濃度値に基づいてドット混合比率を変化させるようにしたため、その処理領域本来の面積階調も損なうことがない。
このように本発明は、複数のドットからなる印刷画像中に、ドット比率テーブル300に基づいてサイズの異なるドットを適切に混在させることができるため、いわゆる飛行曲がりや濃度むらによって発生する白スジや濃いスジなどのバンディング現象を効果的に解消または殆ど目立たなくすることが可能となって高品質な印刷物を容易に得ることができる。
なお、図24に示すドット混合比率が変更されたドットパターンでは、図12などに示すような2種類のサイズの異なるドットの混合比率を規定したドット比率テーブル300に従って変化させたものであるが、図13(C)のドット比率テーブル300などに示すような3種類のサイズの異なるドットの混合比率を規定したドット比率テーブル300を用いても良いことは勿論であり、この場合には3種類のサイズの異なるドットの組み合わせによってその処理領域の濃度が表現されることになる。
また、本実施の形態では、濃度むらの有無判断(ステップS106)と、飛行曲がり現象の有無(ステップS110)を別々に判断するようにしたが、濃度むら現象の発生そのものを飛行曲がり現象によるものと考えることも可能であり、また、その逆のケースも考えられる。
従って、濃度むらまたは飛行曲がり現象のいずれか一方のみに基づいてステップS112などに示すようなドット比率テーブル300の選択処理などを行っても良い。
従って、濃度むらまたは飛行曲がり現象のいずれか一方のみに基づいてステップS112などに示すようなドット比率テーブル300の選択処理などを行っても良い。
すなわち、例えば、図25のフローに示すように、4つめのステップS106における濃度むらの有無に関する判断処理において濃度むらがないと判断したとき(No)は、直ちにステップS116側に移行して通常のN値化データ生成処理を実行し、反対に、このステップS106における濃度むらの有無に関する判断処理において濃度むらがあると判断したとき(Yes)は、次のステップS108において前記と同様な濃度値補正処理をした後、図18のフローのステップS110に示すような飛行曲がり現象の有無に関する判断ステップS110を省略し、直ちに次のステップS112に移行してその濃度値補正量に応じたドット比率テーブル300を選択することになる。
このようにドット比率テーブル300の選択処理を実行するトリガに前記のような飛行曲がり現象に関する情報を使用しない形態であっても良い。なお、このようにドット比率テーブル300の選択処理に際して濃度むら情報のみを使用し、飛行曲がり現象に関する情報を使用しない場合には、図1に示すように、濃度むら情報取得手段12からドット比率情報選択手段18に取得される情報としては、濃度むらの情報のみとなるため、取得する情報量も大幅に削減することが可能となる。従って、その情報を取得するための時間やその情報処理に要する時間などについても大幅な短縮が可能となるという効果が得られる。
また、本実施の形態における、印字ヘッド200は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における印字ヘッドに対応し、画像データ取得手段10、濃度むら情報取得手段12、濃度むら補正手段14、ドット比率情報記憶手段16、ドット比率テーブル、ドット比率情報選択手段18、N値化データ生成手段20、印刷データ生成手段22、印刷手段24などは、同じく形態6などの印刷装置における画像データ取得手段、濃度むら情報取得手段、濃度むら補正手段、ドット比率情報記憶手段、ドット比率情報、ドット比率情報選択手段、N値化データ生成手段、印刷データ生成手段、印刷手段などにそれぞれ対応する。
また、前記実施の形態で実現される本発明の印刷装置100などは、既存の印字ヘッド200および印刷手段24そのものには殆ど手を加えることなくその印字ヘッドの濃度むら情報に合わせてドット混合比率を変化させるようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段24として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段24(プリンタ)をそのまま活用することができる。
従って、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段24とを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明の印刷装置100は、その機能のすべてを1つに筐体内に収容した形態に限定されるものでないことはいうまでもなく、その機能の一部、例えば画像データ取得手段10からN値化データ生成手段20までをパソコン側で実現し、印刷データ生成手段22および印刷手段24をプリンタ側で実現するように機能分割した構成であっても良い。
また、本発明の印刷装置100は、その機能のすべてを1つに筐体内に収容した形態に限定されるものでないことはいうまでもなく、その機能の一部、例えば画像データ取得手段10からN値化データ生成手段20までをパソコン側で実現し、印刷データ生成手段22および印刷手段24をプリンタ側で実現するように機能分割した構成であっても良い。
また、本発明は濃度むらや飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。
さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタ(シリアルプリンタ)にも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物が1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。例えば、1印刷で所望の画質が実現できる場合、K回の往復印字で印刷していた場合と比較すると、印刷時間を1/Kに短縮できる。
図26は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sに印刷される画像データを対象とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sをノズル配列方向に対する垂直方向に移動させることでいわゆる1走査(1パス)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をノズル配列方向に対する垂直方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200をノズル配列方向に対する垂直方向に位置させ、これをノズル配列方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつノズル配列方向に対する垂直方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタ(シリアルプリン)の場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印字ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sに印刷される画像データを対象とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sをノズル配列方向に対する垂直方向に移動させることでいわゆる1走査(1パス)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をノズル配列方向に対する垂直方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200をノズル配列方向に対する垂直方向に位置させ、これをノズル配列方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつノズル配列方向に対する垂直方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタ(シリアルプリン)の場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印字ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色に設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図27に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56に複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、図3では、印字ヘッド200の各色に設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図27に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56に複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本実施の形態の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図28に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
次に、図29および図30は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第2の実施の形態を示したものである。
先ず、図29は、本発明に係る印刷装置100の第2の実施の形態を示す機能ブロック図である。
先ず、図29は、本発明に係る印刷装置100の第2の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、サイズの異なるドットを印字できるノズルを複数配列した印字ヘッド200と、画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段10と、前記印字ヘッド200のノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段12と、異なるサイズのドットの混合比率を規定したドット比率テーブル300を複数記憶するドット比率情報記憶手段16と、このドット比率情報記憶手段16に記憶されたドット比率テーブル300のなかから所定のドット比率テーブル300を選択するドット比率情報選択手段18と、この濃度むら補正手段14で補正された画像データをN値(M>N≧2)化してN値のN値化データを生成するN値化データ生成手段20と、このN値化データ生成手段20で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段22と、この印刷データ生成手段22で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッド200を用いて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段24と、から主に構成されている。
すなわち、本実施の形態は、前記第1の実施の形態における、濃度むら補正手段14を省略した構成としたものであり、特に濃度むら現象は殆ど発生していないが、飛行曲がり現象が発生しているような印字ヘッド200を備えた印刷装置100について有効な印刷処理の一例を示したものである。
したがって、本実施の形態に係る印刷処理は、図30に示すように最初のステップS100から3つめのステップS104までは、前記第1の実施の形態と同様であるが、その次のステップS110において飛行曲がりが存在するか否かの判断処理が行われ、その判断結果に応じて前記第1の実施の形態と同様な処理を実施するようにしたものである。
したがって、本実施の形態に係る印刷処理は、図30に示すように最初のステップS100から3つめのステップS104までは、前記第1の実施の形態と同様であるが、その次のステップS110において飛行曲がりが存在するか否かの判断処理が行われ、その判断結果に応じて前記第1の実施の形態と同様な処理を実施するようにしたものである。
これによって、濃度むらに対する補正処理などが不要となるため、より効率的にバンディング解消処理を実現することができる。
そして、本実施の形態における、印字ヘッド200は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における印字ヘッドに対応し、画像データ取得手段10、濃度むら情報取得手段12、ドット比率情報記憶手段16、ドット比率テーブル、ドット比率情報選択手段18、N値化データ生成手段20、印刷データ生成手段22、印刷手段24などは、同じく形態4などの印刷装置における画像データ取得手段、濃度むら情報取得手段、ドット比率情報記憶手段、ドット比率テーブル、ドット比率情報選択手段、N値化データ生成手段、印刷データ生成手段、印刷手段などにそれぞれ対応する。
そして、本実施の形態における、印字ヘッド200は、課題を解決するための手段の形態1などの印刷装置における印字ヘッドに対応し、画像データ取得手段10、濃度むら情報取得手段12、ドット比率情報記憶手段16、ドット比率テーブル、ドット比率情報選択手段18、N値化データ生成手段20、印刷データ生成手段22、印刷手段24などは、同じく形態4などの印刷装置における画像データ取得手段、濃度むら情報取得手段、ドット比率情報記憶手段、ドット比率テーブル、ドット比率情報選択手段、N値化データ生成手段、印刷データ生成手段、印刷手段などにそれぞれ対応する。
なお、前記第1及び第2の実施の形態では、濃度において同じ種類のドット比率が変動するのみであったが、特定の条件においてのみ特殊サイズのドットが発生するように設定することが可能である。これは特に飛行曲がり量が大きいノズルにおいて通常設計されているドットサイズでは発生する白スジを回避できないことがあるからである。
図31は、飛行曲がり量が非常に大きく、ドットサイズ変更のみでは白スジが回避できないドットパターンの一例を示したものである。
図31は、飛行曲がり量が非常に大きく、ドットサイズ変更のみでは白スジが回避できないドットパターンの一例を示したものである。
これに対し、図32は、さらに通常の大ドットよりもさらに大きな特殊大ドットを印字したものであり、このような特殊大ドットを印字することによって白スジを目立たなくすることが可能となることが分かる。また、全面にインクを塗布するベタ画像をターゲットとする場合に、飛行曲がり量が大きいノズル位置に注目すると、通常ドットでは塗布できないことがあるが、このような特殊大ドットを用いることにより、このような問題を解決することができる。
そして、図33はこのような特殊大ドットの濃度値を示した例である。このように通常は必要のない濃度を実現するドットを付与している。また、図34は、このような特殊大ドットを使用する場合のドット比率テーブル300の一例を示したものであり、このような非常に大きい大ドットを加えることによって非常に大きいバンディングが発生しても、効果的に視覚的なバンディングを解消することができる。なお、図34に示すドット比率テーブルは、S dotとL dotとの発生比率が双方とも同じ比率に設定されているために両グラフが完全に重なってしまい、2本のグラフから構成されているように見えるが、実際は、S、L、SL dotにそれぞれ対応する3本のグラフから構成されている。
また、前述した各実施の形態では、N値化で指示した濃度に対して、ドットの混合比率は変動しても常に出力される濃度は同じになるように設定して出力することを前提とし、ドットサイズの違いによって濃度変動が必要な場合は、前記実施の形態のように濃度むらを補正するモジュールを別途用意して処理するようにしたものであるが、さらに他の実施の形態としてこの濃度むらを予めドット比率テーブル300に混合させておくようにしても良い。
すなわち、全体的にドットサイズが大きくなる傾向にあるノズルに対してそのドットサイズの大きさを考慮したドット比率テーブル300を設定して処理するようにすれば、ドット比率テーブル300のみを選択することでノズルのばらつきをすべて吸収することが可能である。
例えば、図20に示すように各ノズルごとに使用するドット比率テーブル300を予め設定しておき、印刷時にノズルごとに設定されたドット比率テーブル300を選択しながら処理を実施する。
例えば、図20に示すように各ノズルごとに使用するドット比率テーブル300を予め設定しておき、印刷時にノズルごとに設定されたドット比率テーブル300を選択しながら処理を実施する。
図35(A)、(B)は、図17(A)、(B)に示すように、ドットが大きく吐出されるドットに対して設定するドット比率テーブル300のそれぞれの例を示したものであり、それぞれ前述した図16(B)の図12のドット比率テーブル300に対応するものである。図35(A)、(B)では、各サイズのドットがカバーする範囲を変えずにドットサイズが大きくなる分だけ各濃度におけるドット印字量を減らしている。
また、他に濃度軸を変更することも考えられ、この方法で行う場合は、濃度変更とドット比率テーブル300を一体化した場合と結果が同じになり、この場合のドット比率テーブルは、図13(A)、(B)のようになる。
また、他に濃度軸を変更することも考えられ、この方法で行う場合は、濃度変更とドット比率テーブル300を一体化した場合と結果が同じになり、この場合のドット比率テーブルは、図13(A)、(B)のようになる。
なお、図13(A)のドット比率テーブル300にあっては、図12(A)、(B)と同様に処理対象領域の平均濃度が低いときは、「小ドット」のみが発生し、その領域の平均濃度が高いときは、この「小ドット」に代わって「大ドット」が発生してその領域の濃度を表現するようになっているが、その「大ドット」の発生比率が図12(A)、(B)よりも多くなるように規定されており、また、図13(C)のドット比率テーブル300にあっては、「小ドット」と「大ドット」の他に、その中間のサイズである「中ドット(Mdot)」といった3種類のサイズのドットを組み合わせてその領域の濃度を表現するように規定したものである。
ただし、図35のドット比率テーブル300を用いた方が、基準となる他の領域と同様に各ドットサイズを有効に利用できるので、急激な画質変化が発生せず、自然な画像が得られる。
ちなみに、図13(C)は、飛行曲がりが発生し、かつドットサイズが大きくなる傾向にあるノズルに対するドット比率テーブル300の一例を示したものであり、図35と同様にドット比率テーブル300の形状は変えない(各ドットサイズが発生するが、各濃度において発生量が少なくなる)考え方で設計したものである。
ちなみに、図13(C)は、飛行曲がりが発生し、かつドットサイズが大きくなる傾向にあるノズルに対するドット比率テーブル300の一例を示したものであり、図35と同様にドット比率テーブル300の形状は変えない(各ドットサイズが発生するが、各濃度において発生量が少なくなる)考え方で設計したものである。
そして、これらのドット比率テーブル300をノズルの濃度(インク吐出量)と飛行曲がり量に応じて設定し、ドット比率テーブル300の選択のみでバンディング回避を実現するように設計することも可能である。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、飛行曲がり量(濃度むらの大きさに対応)に応じて3種類のドット比率テーブル300から、飛行曲がり量が第1の閾値よりも小さい場合は「テーブル1」が、飛行曲がり量が第2の閾値よりも大きい場合は「テーブル3」が、飛行曲がり量が第1の閾値と第2の閾値との中間に位置するときは「テーブル2」がそれぞれ選択されるようにしたが、これに限らず、飛行曲がり量または濃度変動量(濃度むらの大きさ)の大きさに応じて、3種類のテーブルのうちいずれか2種類のドット比率テーブル(例えば、テーブル1及びテーブル2)を組み合わせて用いるようにしても良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、飛行曲がり量(濃度むらの大きさに対応)に応じて3種類のドット比率テーブル300から、飛行曲がり量が第1の閾値よりも小さい場合は「テーブル1」が、飛行曲がり量が第2の閾値よりも大きい場合は「テーブル3」が、飛行曲がり量が第1の閾値と第2の閾値との中間に位置するときは「テーブル2」がそれぞれ選択されるようにしたが、これに限らず、飛行曲がり量または濃度変動量(濃度むらの大きさ)の大きさに応じて、3種類のテーブルのうちいずれか2種類のドット比率テーブル(例えば、テーブル1及びテーブル2)を組み合わせて用いるようにしても良い。
以下、図36に基づき、2種類のドット比率テーブルを組み合わせて使用する方法について具体的に説明する。ここで、図36は、飛行曲がり量(濃度変動量)と、図12(A)〜(C)に示すドット比率テーブル1〜3の使用比率との関係を示す図である。
図12(A)〜(C)において、テーブル1(図12(A))のSドットとLドットとの発生比率をそれぞれS1,L1、テーブル2(図12(B))のSドットとLドットとの発生比率をそれぞれS2,L2、テーブル3(図12(C))のSドットとLドットとの発生比率をそれぞれS3,L3とする。ここでは、図36に示す、テーブル使用比率を用いて、対象ノズル(処理領域)に対するSドット及びLドットの発生比率を決定する場合を説明する。なお、図36中の第1の閾値及び第2の閾値は、図19における閾値である。
図12(A)〜(C)において、テーブル1(図12(A))のSドットとLドットとの発生比率をそれぞれS1,L1、テーブル2(図12(B))のSドットとLドットとの発生比率をそれぞれS2,L2、テーブル3(図12(C))のSドットとLドットとの発生比率をそれぞれS3,L3とする。ここでは、図36に示す、テーブル使用比率を用いて、対象ノズル(処理領域)に対するSドット及びLドットの発生比率を決定する場合を説明する。なお、図36中の第1の閾値及び第2の閾値は、図19における閾値である。
対象ノズル(処理領域)の濃度変動量(飛行曲がり量)が、図36に示すP1であったとする。図36に示すように、P1は、テーブル1及びテーブル2の2種類を組み合わせて用いる値となっている。以下、テーブル1とテーブル2との使用比率が7:3であるとして説明する。この場合は、下式(1)に示すように、濃度変動量(飛行曲がり量)P1における、テーブル1のSドットの発生比率に0.7を乗算した結果と、テーブル2のSドットの発生比率に0.3を乗算した結果との和がテーブル1及びテーブル2を組み合わせたときのSドットの発生比率となる。同様に、下式(2)に示すように、濃度変動量(飛行曲がり量)P1における、テーブル1のLドットの発生比率に0.7を乗算した結果と、テーブル2のLドットの発生比率に0.3を乗算した結果との和がテーブル1及びテーブル2を組み合わせたときのLドットの発生比率となる。
1及び2組み合わせ時のSドットの発生比率=0.7S1+0.3S2・・・・(1)
1及び2組み合わせ時のLドットの発生比率=0.7L1+0.3L2・・・・(2)
同様に、対象ノズル(処理領域)の濃度変動量(飛行曲がり量)が、図36に示すP2であった場合を説明する。図36に示すように、P2は、テーブル2及びテーブル3の2種類を組み合わせて用いる値となっている。以下、テーブル2とテーブル3との使用比率が4:6であるとして説明する。この場合は、下式(3)に示すように、濃度変動量(飛行曲がり量)P2における、テーブル2のSドットの発生比率に0.4を乗算した結果と、テーブル3のSドットの発生比率に0.6を乗算した結果との和がテーブル2及びテーブル3を組み合わせたときのSドットの発生比率となる。同様に、下式(4)に示すように、濃度変動量(飛行曲がり量)P2における、テーブル1のLドットの発生比率に0.4を乗算した結果と、テーブル3のLドットの発生比率に0.6を乗算した結果との和がテーブル2及びテーブル3を組み合わせたときのLドットの発生比率となる。
2及び3組み合わせ時のSドットの発生比率=0.4S2+0.6S3・・・・(3)
2及び3組み合わせ時のLドットの発生比率=0.4L2+0.6L3・・・・(4)
上記したように、対象ノズル(処理領域)の濃度変動量(飛行曲がり量)が、図36に示すP1のように第1の閾値より小さく且つ第1の閾値に近い値の場合に、上記第1及び第2の実施の形態のように、テーブル1だけを用いるのではなく、所定の比率に応じて、テーブル1及びテーブル2を組み合わせて用いるようにすることで、より適切なドット発生比率でN値化データを生成することができる。図36のP2についても同様である。これによって、より適切な混合比率でドットを形成することができるので、濃度むらをより効果的に解消することができる。
また、対象ノズル(処理領域)の濃度変動量(飛行曲がり量)が、図36に示すP0,P3のような場合は、P0は第1の閾値より小さく且つ第1の閾値とは離れた値であるのでテーブル1のみを使用し、P3は第2の閾値より大きく且つ第2の閾値とは離れた値であるのでテーブル3のみを使用して、それぞれSドット及びLドットの発生比率を決定する。
100…印刷装置、200…印字ヘッド、300…ドット比率テーブル、400…ディザマトリクス、10…画像データ取得手段、12…濃度むら情報取得手段、14…濃度むら補正手段、16…ドット比率情報記憶手段、18…ドット比率情報選択手段、20…N値化データ生成手段、22…印刷データ生成手段、24…印刷手段、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュールS…印刷媒体(用紙)、N…ノズル、R…記録媒体。
Claims (16)
- サイズの異なるドットを印字できるノズルを複数配列した印字ヘッドと、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記印字ヘッドのノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記濃度むらの情報は、前記印字ヘッドのノズルで形成されたドットの濃度値と想定濃度値との差分値の情報を含むことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1または2に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むらの情報に基づいて、前記印字ヘッドのノズルの形成するドットの濃度値の差分値が所定閾値以上であると判断されたときに、大きいサイズのドットの発生比率を判断されなかったときよりも大きくするようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記濃度むら補正手段で補正された画像データをN値化してN値化データを生成するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて前記画像データ取得手段で取得した画像データの各画素の濃度値を補正する濃度むら補正手段と、
異なるサイズのドットの発生比率を規定したドット比率情報を記憶するドット比率情報記憶手段と、
当該ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて所定のドット比率情報を選択するドット比率情報選択手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記ドット比率情報選択手段で選択されたドット比率情報に基づいて、前記濃度むら補正手段で補正された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項4または5に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記印字ヘッドの対象ノズル及びその周辺のノズルを含む複数のノズルごとに、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項4〜6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから所定のドット比率情報を選択するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項4〜6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ドット比率情報選択手段は、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報のうち、印字ヘッドの印字位置ずれ量に関する情報に基づいて、前記ドット比率情報記憶手段に記憶されたドット比率情報のなかから2種類以上のドット比率情報を選択し、
前記N値化データ生成手段は、当該ドット比率情報選択手段で選択された2種類以上のドット比率情報に基づいて、前記画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - コンピュータを、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とする印刷プログラム。 - 請求項10に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とする印刷方法。 - 画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するようになっていることを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを、
画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記濃度むら情報取得手段で取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得手段で取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項14に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 画素ごとにM値(M≧3)の濃度情報を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
サイズの異なるドットを印字できるノズルの濃度むらの情報を取得する濃度むら情報取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データをN値(M>N≧2)化してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データから印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記濃度むら情報取得ステップで取得した濃度むら情報に基づいて、前記画像データ取得ステップで取得された画像データの所定の領域ごとに、前記サイズの異なるドットの発生比率を決定し、当該決定した発生比率に基づいて前記画像データをN値(M>N≧2)化するように機能させることを特徴とする画像処理方法。
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