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JP2007098285A - 粉体散布装置 - Google Patents

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JP2007098285A
JP2007098285A JP2005291783A JP2005291783A JP2007098285A JP 2007098285 A JP2007098285 A JP 2007098285A JP 2005291783 A JP2005291783 A JP 2005291783A JP 2005291783 A JP2005291783 A JP 2005291783A JP 2007098285 A JP2007098285 A JP 2007098285A
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Masanori Noda
雅典 野田
Mineo Hashimoto
峰夫 橋本
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Fujikoki Corp
KMEW Co Ltd
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Fujikoki Corp
Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd
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Abstract

【課題】搬送される基材の上面に粉体材料を散布して均一かつ薄厚に積層させることができる粉体散布装置を提供する。
【解決手段】
粉体材料1が供給されるホッパー2、ホッパー2内に配設され回転駆動することにより前記ホッパー2内の粉体材料1を下方へ落下させるロータリフィーダ3、ホッパー2から落下する粉体材料1を受け止めてこれを搬送するベルトフィーダ4、ベルトフィーダ4の上方に隙間をあけて配設されてこの隙間を通過する粉体材料1の搬送量を調整する搬送量調整器5、並びにベルトフィーダ4の下流側端部まで搬送された粉体材料1と接触しながら回転駆動することによりこの粉体材料1を下方に掻き落として散布する掻き落としロータ6を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉体材料を散布して積層する粉体散布装置に関し、特に連続的に搬送される基材の上面に粉体材料を薄厚に積層する際に好適なものに関するものである。
従来、セメント系成形材料等から形成される無機質成形板は、建築物の外装材や化粧板等に広く用いられており、このような場合、耐候性や外観の向上等のために表面に着色した塗膜を形成することが多い。このような塗膜は、長年の使用により剥離が生じることがあり、この場合には表面に再度塗装を施す必要がある。
しかし、このように無機質成形板の塗膜が剥離した後、再度塗装を施すまでの間は、塗膜が剥離した部分は下地である無機質成形板の表面が露出するために外観が悪くなってしまう。このとき無機質成形板自体を前記塗膜と同一の色に着色していれば塗膜の剥離が生じてもその部分が目立つことがなくなるが、無機質成形板の表面のみを着色するために無機質成形板全体を着色するためにはセメント系成形材料中に多量の顔料を含有させることが必要となり、この場合は無機質成形板の内奥に存在する顔料は何ら外観の向上に寄与せず、コスト面や省資源化の面などから問題がある。
そこで、無機質成形板を製造するにあたり、この無機質成形板の表面に着色された被覆層を積層成形することが考えられる。例えばセメント系成形材料を抄造等によりシート状に成形したグリーンシートを得た後に、このグリーンシートの上面に粉体材料として顔料を含有する成形材料を散布し、この状態で養生硬化等により一体に成形することで、表層に着色された被覆層を一体に有する無機質成形板を得ることができる。このようにすれば顔料の使用量を極力低減しつつ無機質成形板に着色を施すことができるものである。
このようにグリーンシートに着色された被覆層を形成するための粉体材料を散布するにあたっては、従来から種々の目的でグリーンシート等に粉体材料を散布する手法を採用することが考えられる。例えば特許文献1に記載のものでは、外周面に複数の凹部を設けた回転ドラム体の凹部に粉体材料を供給し、この回転ドラム体を回転させることで凹部内の粉体材料を下方に落下させ、更にこの粉体材料がすのこ状遮蔽体を通過するようにしてから基材の上面に到達するようにしている。
特開2005−34815号公報
しかし、上記特許文献1に記載のものは、粉体材料がすのこ状遮蔽体を通過することで基材上面に粉体材料を不均一に散布させるためのものであり、また仮にすのこ状遮蔽体を用いないとしても複数の凹部から粉体材料を落下させるため散布される粉体材料に粗密が生じやすくなって、均一に散布することは困難なものである。また、顔料の使用量の低減のためには粉体材料をできるだけ薄く積層させる必要があり、このように均一かつ薄厚に粉体材料を散布することは、従来からある手法では非常に困難なものであった。
また、粉体材料をベルトフィーダに供給し、このベルトフィーダで搬送してその下流側端部から落下させることで粉体材料を散布することも考えられるが、ベルトフィーダにて少量の粉体材料を均一に搬送することは難しく、やはり粉体材料に粗密が生じやすいものである。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、搬送される基材の上面に粉体材料を散布して均一かつ薄厚に積層させることができる粉体散布装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る粉体散布装置は、粉体材料1が供給されるホッパー2と、このホッパー2内に配設され回転駆動することにより前記ホッパー2内の粉体材料1を下方へ落下させるロータリフィーダ3と、前記ホッパー2から落下する粉体材料1を受け止めてこれを搬送するベルトフィーダ4と、このベルトフィーダ4の上方に隙間をあけて配設されてこの隙間を通過する粉体材料1の搬送量を調整する搬送量調整器5と、このベルトフィーダ4の下流側端部まで搬送された粉体材料1と接触しながら回転駆動することによりこの粉体材料1を下方に掻き落として散布する掻き落としロータ6とを具備することを特徴とする。かかる粉体散布装置Aでは、ロータリフィーダ3を駆動することによりベルトフィーダ4上に供給された粉体材料1は、このベルトフィーダ4上を搬送される際に搬送量調整器5によってその搬送量が調整されると共にベルトフィーダ4上の搬送方向と直交する方向に均一に分散されることとなり、更にこの粉体材料1はベルトフィーダ4の下流側端部で掻き落としロータ6にて掻き落とされることでベルトフィーダ4に付着して残存することなく下方に落下して均一に散布されることとなる。
かかる粉体散布装置Aでは、上記ホッパー2内に上記ロータリフィーダ3よりも上方に配設され、一端側と他端側とで逆方向の螺旋翼8を有し上記ベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向と直交する水平方向の回転軸を中心に軸回転駆動する拡幅スクリュー7を具備することが好ましい。この場合、拡幅スクリュー7を回転駆動させると、ホッパー2内の粉体材料1をベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送方向と直交する方向へ拡げることができ、この粉体材料1がホッパー2からベルトフィーダ4上へこのベルトフィーダ4の幅方向へ拡がった状態で供給することができて、この方向の両端側における粉体材料1の供給量が不足するようなことがなくなるものである。
また、上記ホッパー2に振動を付与する振動付与手段9を具備することが好ましい。この場合、振動付与手段9を作動させることでホッパー2内の粉体材料1を均すことができ、ホッパー2からベルトフィーダ4に粉体材料1を供給する際に粉体材料1が均一に広がった状態で供給することができる。
また、上記搬送量調整器5の上流側で、上記ベルトフィーダ4の上方に隙間をあけて配設されてこの隙間を通過する粉体材料1の搬送量を調整する搬送量調整補助器10を具備することが好ましい。この場合、搬送量調整器5と搬送量調整補助器10にて二段階でベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送量を調整することができ、より正確に粉体材料の搬送量を調整することができる。
また、上記搬送量調整補助器10は、鉛直軸を中心に回動自在な複数の回動片11を上記ベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向と直交する方向に配列して構成されていることも好ましい。この場合、回動片11を回動させることで、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の粗密の分布を調整することができ、これにより粉体材料1をベルトフィーダ4上に更に均一に分布させて搬送することができる。
また、上記搬送量調整器5の上流側に、上記ベルトフィーダ4の上方で粉体材料1の搬送方向と直交する水平方向に往復駆動する均し器12を具備することが好ましい。この場合、搬送量調整器5による粉体材料1の搬送量の調整に伴ってこの搬送量調整器5の上流側に溜まった粉体材料1を、均し器12を作動させることで均すことができ、このためこの粉体材料1が搬送量調整器5を通過した際に粗密の発生が防止されると共にベルトフィーダ4の幅方向に均一に広がった状態で搬送させることができる。
また、上記搬送量調整器5の上記ベルトフィーダ4と対向する下端面5aを、前記ベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向に向けて上り傾斜するように形成することが好ましい。この場合、粉体材料1が搬送量調整器5を通過する際に、搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4との間で粉体材料1が圧縮されることがなくなり、粉体材料1が圧縮されてダマになったりベルトフィーダ4上で粉体材料1の分布に粗密が生じたりすることを防止することができる。
また、上記ベルトフィーダ4の下端部の下方に、水平一軸方向に振動駆動する第一の篩い13と、前記第一の篩い13の下方において前記一軸方向と直交する水平方向に振動駆動する第二の篩い14を具備することが好ましい。この場合、ベルトフィーダ4から下方に落下する粉体材料1がこれら第一の篩い13及び第二の篩い14を順次通過することで、粉体材料1が更に均一に分散した状態で散布される。
また、上記ベルトフィーダ4が、搬送ベルト15と、前記搬送ベルト15が掛架されるローラ16とを備え、前記搬送ベルト15が裏面に凸条17を有すると共に、前記ローラ16はその周面に前記凸条17が嵌合する凹溝18を有することが好ましい。この場合、搬送ベルト15の蛇行が防止されてこの搬送ベルト15にて搬送される粉体材料1のベルトフィーダ4への供給位置やこのベルトフィーダ4からの散布位置が一定し、粉体散布装置Aから粉体材料1を一定の位置及び分布で散布することができるようになる。
また、上記ベルトフィーダ4を構成する搬送ベルト15の表面の両端縁部に、粉体材料1の脱落防止用の堰26を設けることが好ましい。この場合、ベルトフィーダ4による搬送過程における粉体材料1の脱落を防止し、粉体材料1の飛散を防止すると共にベルトフィーダ4からの粉体材料1の散布量を安定化することができる。
また、上記ベルトフィーダ4上の粉体材料1の重量を測定する重量測定器19を具備することが好ましい。この場合、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の重量を管理することができて、この重量が過剰な場合にホッパー2からの粉体材料1の供給を低減若しくは停止し、前記重量が過少な場合はホッパー2からの粉体材料1の供給を増大させるなどしてベルトフィーダ4への粉体材料1の供給量を適正に保つことができる。
また、上記粉体散布装置がその下方に配設された基材搬送路20を搬送される基材21の上面に粉体材料1を散布するものであって、前記基材搬送路20における前記基材21の搬送速度の検出結果に基づき上記ロータリフィーダ3の回転速度及び上記ベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送速度を制御する制御部22を具備することも好ましい。この場合、基材21の上面に粉体材料1を均一かつ薄厚に積層することが可能となり、特に粉体材料1として顔料を含有する成形材料を用い、前記基材21に散布された粉体材料1にて基材21を被覆する被覆層を形成すると、顔料の使用量を低減しつつ基材21の表層に着色被覆層を形成することができる。また、このとき基材搬送路20における基材21の搬送速度と連動して粉体散布装置Aからの粉体材料1の散布量を調整することができて、基材21の面積あたりの粉体材料1の散布量を正確に制御することが可能となる。
本発明によれば、粉体散布装置からの粉体材料の散布量が小量の場合でも粉体散布装置からの粉体材料の散布量を安定化させ、且つ均一に分散させて散布することが可能となるものであり、特に搬送される基材の上面に粉体材料を散布して均一且つ薄膜に積層するために好適なものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図5は、粉体散布装置Aを設けたセメント系成形板の製造工程の一例である。
この工程では一端にスラリー状のセメント系成形材料が貯留されるフローボックス30が設けられており、このフローボックス30から抄造ベルト31上にセメント系成形材料が供給されるようになっている。
セメント系成形材料としては、適宜のものを用いることができ、例えばセメントを主成分とし、必要に応じて、パルプ、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維等の補強繊維や、シリカ(珪石粉、シリカヒューム、フライアッシュ等)、シラスバルーン等の骨材等を添加し、所要量の水と混合して所定の固形分濃度となるように調整したものを用いることができる。具体的には例えば普通ポルトランドセメント50重量%、パルプ5重量%、珪石粉40重量%、シリカヒューム5重量%を配合したもの100重量部に対して、水を100重量部混合してスラリー状とした固形分濃度50重量のものを用いることができる。
抄造ベルト31はたとえばフェルト製等の透水性を有するものであり、無端状に形成され駆動ロール及び従動ロール32に懸架されており、フローボックス30から一方向に向けて略水平状に引き出された後、工程の他端において下方に折り返されてフローボックス30側へと戻る周回軌道を周回移動するようになっている。このとき抄造ベルト31の上側の上面は基材21であるグリーンシート21a等が搬送される基材搬送路20となっている。この基材搬送路20の下方には、サクションボックス33a等の吸引手段33が設けられている。
また、上記基材搬送路20の上方のフローボックス30側寄りには、透水性シート35が配設されている。透水性シート35は無端状に形成され駆動ロール及び従動ロール36に懸架されており、周回軌道を抄造ベルト31とは反対方向に周回移動するようになっている。また抄造ベルト31の上流側の位置には透水性シート35を介して抄造ベルト31上の基材21に振動を加えるためのスラリー振動手段として機能する加振機37が配置されている。
粉体散布装置Aは、上記のようなセメント系成形板の製造工程における基材搬送路20の上方にこの基材搬送路20にて搬送されるグリーンシート21aへ粉体材料1を散布するように設けることができる。粉体材料1としては、適宜のものを用いることができるが、例えば上記セメント系成形材料と同様のセメント、パルプ、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維等の補強繊維、シリカ(珪石粉、シリカヒューム、フライアッシュ等)、シラスバルーン等を含有するものを用いることができ、更に適宜の顔料を含有させた着色粉体材料1を用いることができる。具体的には例えば普通ポルトランドセメント50重量%、セルロースパウダー2重量%、珪石粉40重量%、シリカサンド8重量%の割合で各成分を混合し、更にこれらの混合物100重量部に対して黒色顔料等を3重量部配合したものを用いることができる。
粉体散布装置Aは、図1に示すように、粉体材料1が供給されるホッパー2と、このホッパー2内に配設され回転駆動することにより前記ホッパー2内の粉体材料1を下方へ落下させるロータリフィーダ3と、前記ホッパー2から落下する粉体材料1を受け止めてこれを搬送するベルトフィーダ4と、このベルトフィーダ4上を搬送される粉体材料1に摺接することで粉体材料1の搬送量を調整する搬送量調整器5と、このベルトフィーダ4の下流側端部まで搬送された粉体材料1と接触しながら回転駆動することによりこの粉体材料1を下方に掻き落として散布する掻き落としロータ6とで構成される。
図示の例ではホッパー2の上面の略中央部にはこのホッパー2内に粉体材料1を供給するための供給口39が設けられている。またホッパー2の下端開口40の上方にはロータリフィーダ3が設けられている。このロータリフィーダ3はホッパー2内の下部に設けた配置空間41内に軸回転駆動可能なローラ42を配設して形成されている。前記配置空間41は水平方向に横倒しされると共にその両端が閉じた円筒状の空間に形成され、その上方がホッパー2内の上部に連通し、下方がホッパー2の下端開口40に連通するように形成されている。また前記ローラ42はその中心軸(回転軸)が前記配置空間41の中心軸と略一致するように水平方向に配置され、前記配置空間41の内面と若干の隙間をあけて設けられている。このローラ42の回転軸は、ベルトフィーダ4上での粉体材料1の搬送方向と直交することとなる。これにより、ホッパー2内に粉体材料1が貯留された状態でロータリフィーダ3のローラ42を回転駆動させると、一定量の粉体材料1がベルトフィーダ4の一端部の上方に供給されることとなる。またこのとき粉体材料1はローラ42の軸方向に沿ってカーテン状に下方に落下することとなる。
このホッパー2の内部には、軸回転駆動可能な拡幅スクリュー7を設けることができる。図2に示すように、拡幅スクリュー7はその一端側と他端側にそれぞれ逆方向の螺旋翼8が設けられており、その回転軸はベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向と直交する水平方向、すなわちロータリフィーダ3におけるローラ42の回転軸と同方向となっている。また、拡幅スクリュー7の軸回転方向は各螺旋翼8の端部から内側に向けての螺旋回転方向と同方向となっている。
このような拡幅スクリュー7を回転駆動させると、ホッパー2内の粉体材料1が拡幅スクリュー7の軸方向に広げられて均一化することがでる。特に上記のようにホッパー2の略中央部に設けた供給口39からホッパー2内に粉体材料1を供給することでホッパー1内の粉体材料1が山盛り状になっている場合でも、拡幅スクリュー7を作動させることで粉体材料1を横方向に均一に広げることができ、このホッパー1から粉体材料1をベルトフィーダ4の一端部の上方に供給する際に搬送方向の両端の粉体材料1が不足するようなことがなく均一に供給することができるようになる。また拡幅スクリュー7はブリッジブレーカーとしても機能し、このためホッパー2から粉体材料1を安定してベルトフィーダ4に供給することができるようになる。
また、ホッパー2には、このホッパー2に振動を付与する振動付与手段9が設けられる。振動付与手段9としては、適宜の振動モータ3aを例えばホッパー2の外面に設けることができる。このような振動付与手段9を作動させることにより、ホッパー2内の粉体材料1を均すことができ、ホッパー2の内部での粉体材料1の粗密の発生を防止して、ホッパー2からベルトフィーダ4に供給される粉体材料1を更に均一に分散させることができる。
ベルトフィーダ4は、その上面が上記ホッパー2の下端開口40の下方に配置されており、上記の通りホッパー2から供給された粉体材料1をこのベルトフィーダ4にて受け止めることができるようになっている。このときベルトフィーダ4の搬送方向と、上記ホッパー2におけるロータリフィーダ3のローラ42の回転軸とは直交するように配置され、これによりホッパー2からカーテン状に落下する粉体材料1が、ベルトフィーダ4における搬送方向と直交する方向に均一に広がるようにして供給されるようになっている。
このベルトフィーダ4は、無端状の搬送ベルト15と、この搬送ベルト15が掛架されるローラ16にて構成されている。ローラ16は間隔をあけて平行並列に少なくとも二本配設され、このうち少なくとも一本が、モータ等からの駆動力の伝達を受けて回転駆動する駆動ローラ16として形成されている。
図3に示すように、搬送ベルト15の裏面には、両側の端縁部付近に、それぞれ凸条17が突設されている。この凸条17は無端状の搬送ベルト15の端縁部に沿って同様に無端状に形成されている。一方、ローラ16には、その周面に、前記凸条17と合致する形状の凹溝18が全周に亘って設けられている。このため、搬送ベルト15はその凸条17がローラ16の凹溝18と嵌合した状態で、このローラ16に掛架されている。このため、ベルトフィーダ4を作動させた場合に、前記凸条17と凹溝18との嵌合により搬送ベルト15の蛇行が防止され、この搬送ベルト15にて搬送される粉体材料1のベルトフィーダ4への供給位置やこのベルトフィーダ4からの粉体材料1の散布位置が一定し、粉体散布装置Aから粉体材料1を一定の位置及び分布で散布することができるようになる。
また、図示のように搬送ベルト15の表面の両端縁部には、粉体材料1の脱落防止用の堰26を設けることも好ましい。このようにすると、ベルトフィーダ4に粉体材料1が供給されてこれがベルトフィーダ4上を搬送される過程において、粉体材料1がベルトフィーダ4から脱落することが防止することができて、粉体材料1の飛散を防止することができる。またこのような粉体材料1の脱落によりベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送量が減少することを防止することができて、このベルトフィーダ4からの粉体材料1の散布量を安定化することができるものである。
これらのホッパー2及びベルトフィーダ4は、図示はしていないが、適宜のフレーム材等の支持躯体に支持されるように設けることができる。
搬送量調整器5は、ベルトフィーダ4の上方に、このベルトフィーダ4への粉体材料1の供給位置よりも下流側に配設されている。搬送量調整器5は例えば平板状の板材をその下端面5aがベルトフィーダ4の上面と間隔をあけて対向する状態で、このベルトフィーダ4の上方に立設するように形成することができる。このとき、搬送量調整器5を通過する粉体材料1の搬送量は、搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4の間の隙間の寸法に規制され、これによりベルトフィーダ4にて搬送される粉体材料1の搬送量が調整される。
この搬送量調整器5の下端面5aは、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向に向けて上り傾斜するように形成することが好ましく、例えばこの角度を45°に形成することができる。このようにすると、粉体材料1が搬送量調整器5を通過する際に、前記下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間で押圧力がかけられることがなく、このため粉体材料1が圧縮されてダマになったりベルトフィーダ4上で粉体材料1の分布に粗密が生じたりすることを防止することができる。ここで下端面5aの傾斜方向が前記と逆方向であると、この下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間の隙間は下流側ほど狭くなり、このため粉体材料1が下流側に搬送されるにつれて前記下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間から粉体材料1に押圧力がかけられることとなり、粉体材料1が圧縮されてダマになったりベルトフィーダ4上で粉体材料1の粗密が生じたりするおそれがあり、粉体散布装置Aから粉体材料1を均一に散布することができなくなるおそれがある。
この搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間の間隔は、調整すべき粉体材料1の搬送量に応じて適宜設定されるものであり、例えば20mm以下の所望の間隔、例えば10mmの間隔とすることができる。このとき搬送量調整器5の配置位置を上下動可能に形成すれば、前記間隔を変更して粉体材料1の搬送量を変更することができる。
また、この搬送量調整器5には、振動モータ等の振動付与手段44を設けることもできる。この場合、搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間の間隔が狭くても、振動付与手段44にて搬送量調整器5に振動を付与することで粉体材料1が停滞することを防ぎ、粉体材料1の均一な供給を確保することができる。
また、搬送量調整器5に対してベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送方向の上流側には、この搬送量調整器5と、ベルトフィーダ4における粉体材料1の供給位置との間に、搬送量調整補助器10を設けても良い(図4参照)。搬送量調整補助器10は、搬送量調整器5と同様に、例えば平板状の板材をその下端面がベルトフィーダ4の上面と間隔をあけて対向する状態で、このベルトフィーダ4の上方に立設するように形成することができ、搬送量調整器5と同様の手法により粉体材料1の搬送量の調整をなすことができる。これにより搬送量調整補助器10と搬送量調整器5にて粉体材料1の搬送量を二段階で調整することができて、より正確に搬送量の調整をなすことができる。
このとき搬送量調整補助器10の下端面とベルトフィーダ4の上面との間の間隔も適宜調整されるが、搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間よりも広い間隔とすると、搬送量調整補助器10にて一旦ある程度搬送量の調整を為した後、搬送量調整器5にて更に精密に搬送量の調整をすることができる。この隙間の間隔は例えば10〜20mmの範囲とすることができる。また搬送量調整補助器10についてもその配置位置を上下動可能に形成すれば、前記間隔を変更して粉体材料1の搬送量を変更することができる。
また、搬送量調整補助器10は、鉛直方向の回転軸45を中心に回動自在な複数の回動片11を、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向と直交する方向に配列して構成しても良い。この場合、各回動片11を回動させてその配置角度を調整し、粉体材料1の搬送方向に対して傾斜するように配置すると、粉体材料1がこの回動片11を通過する際に回動片11の傾斜に誘導されてこの傾斜方向に沿って粉体材料1の分布が密になる傾向が生じる。
これにより、粉体材料1の搬送方向と直交する方向の粉体材料1の分布を変化させることができる。また、各回動片11について、その下端面とベルトフィーダ4の上面との間の隙間の間隔を別個に調整することでも、粉体材料1の搬送方向と直交する方向の粉体材料1の分布を変化させることができる。このため、本発明に係る粉体散布装置Aを構成する部材の製造時の寸法誤差やこれらの部材の経時的な寸法の狂いの発生等の種々の要因により、粉体散布装置Aを実際に稼働させた際の粉体の散布量の分布に粗密が生じてしまう場合であっても、上記回動片11の配置角度を調整することで粉体散布装置Aからの粉体材料1の散布量の分布を微調整して均一な散布が可能となるものである。
また、搬送量調整器5に対してベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送方向の上流側には、この搬送量調整器5と、ベルトフィーダ4における粉体材料1の供給位置との間に均し器12を設けても良い(図4参照)。図示の例では搬送量調整器5と搬送量調整補助器10との間に均し器12を設けている。均し器12は下面が平坦な部材にて構成することができ、ベルトフィーダ4の上方に間隔をあけて配置され、このベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向と直交する水平方向に往復駆動可能に形成される。ベルトフィーダ5の上面と均し器12との間の間隔は適宜設定され、例えば20mm以下の範囲で所望の間隔とすることができるが、搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間の間隔よりも大きくすることが好ましい。また、均し器12の駆動機構は適宜のものを採用でき、例えばロッドレスシリンダ等の適宜のアクチュエータ43を設けることができる。
このような均し器12を設けると、搬送量調整器5にて粉体材料1の搬送量を調整する際に、その上流側にこの搬送量調整器5を通過しなかった粉体材料1が山盛り状に溜まってその部分に粉体材料1の粗密が発生しても、均し器12を往復駆動することで前記山盛り状になった粉体材料1を均すと共に粗密を解消することができ、搬送量調整器5を通過させる際の粉体材料1の分布の粗密発生を抑制することができるようになる。
また、ベルトフィーダ4の下流側端部の上方には、軸回転駆動可能な掻き落としロータ6が配設されている。掻き落としロータ6の周面は、好ましくは複数の溝や複数のスパイク状の突起を設けるなどした凹凸状に形成されており、その回転軸がベルトフィーダ3上の粉体材料1の搬送方向と直交する水平方向となっている。このとき図示の例では掻き落としロータ6の下端がベルトフィーダ4の下流側端縁の上方に配置されている。この掻き落としロータ6とベルトフィーダ4との間は、ベルトフィーダ4上における粉体材料1の堆積厚みよりも小さくなるような、すなわち搬送量調整器5の下端面5aとベルトフィーダ4の上面との間の間隔よりも小さくなるような隙間をあけ、或いは掻き落としロータ6とベルトフィーダ4とが接触するように配置することが好ましい。例えば掻き落としロータ6とベルトフィーダ4との間隔を、5mm以下の範囲で所望の間隔に設定することができる。また掻き落としロータ6の回転駆動方向は、その下側に配置される周面の移動方向がベルトフィーダ4上の粉体材料1の搬送方向と一致する方向となるようにする。
この掻き落としロータ6は、ベルトフィーダ4の下流側端部まで搬送された粉体材料1と接触しながら回転駆動することで、この接触した粉体材料1を掻き取ってこれをベルトフィーダ4における粉体材料1の搬送方向に向けて付勢するものであり、このためベルトフィーダ4の下流側端縁から下方へ散布される粉体材料1を分散させながら、粉体材料1を確実且つ安定してベルトフィーダ4の下流側端縁から散布することができる。一方、かかる掻き落としロータ6を設けないと粉体材料1が塊になって散布されたり、ベルトフィーダ4に付着したまま散布されなかったりするおそれがあり、散布される粉体材料1の分散性が悪かったり、不均一な分散になるおそれがある。
また、ベルトフィーダ4の下端部の下方には篩いを設けることが好ましく、これによりベルトフィーダ4から散布される粉体材料1を更に均一に分散して散布することができる。このような篩いとして特に振動駆動するものを設ければ、粉体材料1をより均一に分散して散布することができる。図示の例では水平一軸方向に振動駆動する第一の篩い13と、前記第一の篩い13の下方において前記一軸方向と直交する水平方向に振動駆動する第二の篩い14が設けられている。各篩い13,14の振動駆動は、例えばこれら各篩い13,14に振動を付加する振動モータ等を設けることでなすことができる。このように互いに直交する方向にそれぞれ振動駆動する篩いを設ければ、第一の篩い13を通過する際に粉体材料1を一軸方向に均一に分散させ、更に第二の篩い14を通過する際に前記一軸方向と直交する軸方向に均一に分散させることができ、粉体材料1の分散性がより高くなる。
上記のような篩い13,14は金属メッシュ等で形成することができ、その目開きは適宜設定されるが、例えば0.5〜5mmの範囲とすることができる。
また、この各篩い13,14は、それぞれ目開きがより大きい篩い(支持篩い)の上面に支持された状態で配設することができる。この支持篩いは、前記各篩い13,14が弛んだり変形したりしないように支持する機能を有する。すなわち、目開きの小さい篩い13,14はこれを形成するためのワイヤの線径も小さくなって、特に上記のように各篩い13,14を振動駆動させる場合にはその形状を維持することが困難であるが、より目開きが大きく線径の大きなワイヤで構成される支持篩いにて支持することにより、各篩い13,14の形状を維持し、弛みや変形が生じないようにすることができる。これにより、各篩い13,14を通過する粉体材料1の均一分散性が更に向上する。
また、このような粉体散布装置Aを、上述のようにその下方に配設された基材搬送路20を搬送される基材21の上面に粉体材料1を散布するものとして形成する場合には、基材搬送路20における基材21の搬送速度を検出し、この検出結果に基づいて、ロータリフィーダ3の回転速度及び上記ベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送速度を制御すれば、基材21に対して、予め設定された所定量の粉体材料1を散布することができる。
すなわち、ロータリフィーダ3の回転速度を調整することで、ホッパー2からベルトフィーダ4へ供給される粉体材料1の供給量を調整し、更にベルトフィーダ4による粉体材料1の搬送速度を調整することでベルトフィーダ4の下流側端部から散布される粉体材料1の散布量を調整し、このときこの散布量を基材21の搬送速度と連動して設定することができて、基材21の面積あたりの散布量が所定量となるように制御することができるものである。
ここで、基材搬送路20における基材21の搬送速度の検出には適宜の手法を採用することができるが、例えば抄造ベルト31の駆動ロールに回転駆動力を伝達するモータに供給されている駆動電流量に基づいて搬送速度を検出し、その結果に基づいて基材21の搬送速度を検出することができる。また、この検出結果に基づくロータリフィーダ3及びベルトフィーダ4の制御は、例えば適宜の検出器によって検出された前記搬送速度の検出結果の信号が入力され、これに基づいてロータリフィーダ3及びベルトフィーダ4の駆動機構へ制御信号を出力するCPU等の制御部22を設けることで行うことができる。
また、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の重量を測定する重量測定器19を設けることもできる。重量測定器19としてはロードセル(荷重センサ)等の適宜のものを設けることができ、またこのとき例えば重量測定器19としてベルトフィーダ4全体の重量を測定するものを設けることで、その測定される重量変化に基づきベルトフィーダ4上の粉体材料1の重量を測定するようにすることができる。この場合、重量測定器19による測定結果に基づいて、ベルトフィーダ4上に存在する粉体材料1の量が適正な範囲となるように、ベルトフィーダ4への粉体材料1の供給量を調整することが可能となる。
例えばこのベルトフィーダ4上の粉体材料1の量が適正な範囲よりも過剰となった場合にホッパー2からの粉体材料1の供給量を低減し或いはこの供給を停止することができる。この場合、上記のようにベルトフィーダ4へ供給される粉体材料1が搬送量調整器5を通過する際にその搬送量が調整され、この搬送量調整器5を通過しなかった粉体材料1が搬送量調整器5の上流側に溜まっても、この溜まった粉体材料1の量が過剰となった際に、ホッパー2からの粉体材料1の供給量を低減し、或いは供給を一時停止することで、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の粗密が生じて搬送量調整器5を通過した粉体材料1にも粗密が発生することを防いだり、或いは溜まった粉体材料1がベルトフィーダ4からこぼれ落ちてしまったりすることを防止することができる。逆にこの粉体材料1の量が適正な範囲よりも過少となった場合にホッパー2からの粉体材料1の供給量を増大し或いはこの供給を停止することで、搬送量調整器5を通過してベルトフィーダ4上を搬送される粉体材料1の搬送量が過少となることを防止することができ、粉体散布装置Aからの粉体材料1の散布量が過少となることを防止することができる。これにより、ベルトフィーダ4上の粉体材料1の量を適正な範囲に調整することが可能となるものである。
重量測定器19による測定結果に基づくベルトフィーダ4への粉体材料1の供給量の調整は種々の手法で行うことができるが、例えば重量測定器19からの検出信号が入力され、それに基づいてロータリフィーダ3の駆動機構へ制御信号を出力するCPU等の制御部22を設けることで行うことができる。この制御部22は上記の基材21の搬送速度に基づきロータリフィーダ3及びベルトフィーダ4を制御する制御部22と同一のものとすることができる。このとき制御部22としては、例えば重量測定器19にて検出されるベルトフィーダ4上の粉体材料1の重量が所定範囲を超えた場合にロータリフィーダ3の駆動機構に制御信号を出力してこのロータリフィーダ3による粉体材料1のベルトフィーダ4への粉体材料1の供給を一定時間停止し、或いはこの供給量を一定時間低減するようにし、またベルトフィーダ4上の粉体材料1の重量が所定範囲未満となった場合にロータリフィーダ3の駆動機構に制御信号を出力してこのロータリフィーダ3による粉体材料1のベルトフィーダ4への粉体材料の供給量を一定時間増大させるような制御を行うものを設けることができる。
このように形成される粉体散布装置Aは、図6に示すように、上記ベルトフィーダ4の下流側端縁が、上記セメント系成形板の製造工程における基材搬送路20の、透水性シート35の配設位置よりも下流側における上方に位置するように配置され、これにより基材搬送路20を搬送されるグリーンシート21aがベルトフィーダ4の下流側端縁の下方を通過するようになっている。このとき、篩い13,14を設ける場合には、ベルトフィーダ4の下流側端縁と基材搬送路20との間に設けるようにする。
このようにして構成される粉体散布装置Aを設けたセメント系成形板の製造工程によりセメント系成形板を成形するにあたっては、まずフローボックス30からセメント系成形材料が基材搬送路20を構成する抄造ベルト31上に供給され、このセメント系成形材料は周回駆動する抄造ベルト31と透水性シート35との間で挟持されながら基材搬送路20を搬送されることでシート状に成形されてグリーンシート21aが形成され、このグリーンシート21aは基材搬送路20を搬送されながら吸引手段33であるサクションボックス33aにて水分が吸引される。このときグリーンシート21aには加振機37によって振動が加えられるため、グリーンシート21aからはその内部に含まれていた水分が効率的に放出される。
この基材搬送路20を搬送されるグリーンシート21aは透水性シート35を通過した後、上記粉体散布装置Aにおけるベルトフィーダ4の下流側端縁2aの下方を通過し、その上面に粉体材料1が散布される。
このときの粉体散布装置Aの動作は既に述べた通りであり、この粉体散布装置Aが作動することにより、まずホッパー2内の粉体材料1がロータリフィーダ3によりベルトフィーダ4上に供給される。粉体材料1はベルトフィーダ4上を搬送されながら、まず搬送量調整補助器10を通過して搬送量が予備的に調整された後、均し器12を通過することにより均され、次いで搬送量調整器5を通過することにより最終的に搬送量が調整される。
次いで、この粉体材料1はベルトフィーダ4の下流側端縁から下方に散布され、更にこの粉体材料1が第一の篩い13及び第二の篩い14を順次通過した後、基材搬送路20上を搬送されるグリーンシート21a等の基材21の表面に均一に散布されるものである。このためグリーンシート21a上には粉体材料1が薄く均一に積層した層が形成される。
このように粉体材料1が散布されたグリーンシート21aは更に基材搬送路20上を搬送されてサクションボックス33aにて水分が吸引される。
次いで、グリーンシート21aは養生工程へと送られ、蒸気養生等により硬化成形され、セメント系の無機質成形板24が形成される。
このようにして得られた無機質成形板24には、図6に示すようにその表層に粉体材料1が成形硬化した薄く均一な被覆層25が一体に形成されることとなる。このように形成される無機質成形板24は厚み6.2〜7.2mmの範囲とすることが好ましく、また被覆層25の厚みは0.14〜0.2mmの範囲とすることが好ましい。これらの厚みは上記工程におけるラインスピードやフローボックス30からのセメント系無機質成形材料の供給量、粉体散布装置Aからの粉体材料1の散布量等を調整することで適宜調整される。
粉体散布装置の一例の概略を示す側面図である。 同上の一部の正面図である。 同上の一部の断面図である。 同上の一部の平面図である。 無機質成形板の製造工程の一例を示す概略図である。 無機質成形板の一例を示す断面図である。
符号の説明
A 粉体散布装置
1 粉体材料
2 ホッパー
3 ロータリフィーダ
4 ベルトフィーダ
5 搬送量調整器
6 掻き落としロータ
7 拡幅スクリュー
8 螺旋翼
9 振動付与手段
10 搬送量調整補助器
11 回動片
12 均し器
13 第一の篩い
14 第二の篩い
15 搬送ベルト
16 ロール
17 凸条
18 凹溝
19 重量測定器
20 基材搬送路
21 基材
26 堰

Claims (12)

  1. 粉体材料が供給されるホッパーと、このホッパー内に配設され回転駆動することにより前記ホッパー内の粉体材料を下方へ落下させるロータリフィーダと、前記ホッパーから落下する粉体材料を受け止めてこれを搬送するベルトフィーダと、このベルトフィーダの上方に隙間をあけて配設されてこの隙間を通過する粉体材料の搬送量を調整する搬送量調整器と、このベルトフィーダの下流側端部まで搬送された粉体材料と接触しながら回転駆動することによりこの粉体材料を下方に掻き落として散布する掻き落としロータとを具備することを特徴とする粉体散布装置。
  2. 上記ホッパー内に上記ロータリフィーダよりも上方に配設され、一端側と他端側とで逆方向の螺旋翼を有し上記ベルトフィーダ上の粉体材料の搬送方向と直交する水平方向の回転軸を中心に軸回転駆動する拡幅スクリューを具備することを特徴とする請求項1に記載の粉体散布装置。
  3. 上記ホッパーに振動を付与する振動付与手段を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体散布装置。
  4. 上記搬送量調整器の上流側で、上記ベルトフィーダの上方に隙間をあけて配設されてこの隙間を通過する粉体材料の搬送量を調整する搬送量調整補助器を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉体散布装置。
  5. 上記搬送量調整補助器は、鉛直軸を中心に回動自在な複数の回動片を上記ベルトフィーダ上の粉体材料の搬送方向と直交する方向に配列して構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉体散布装置。
  6. 上記搬送量調整器の上流側に、上記ベルトフィーダの上方で粉体材料の搬送方向と直交する水平方向に往復駆動する均し器を具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の粉体散布装置。
  7. 上記搬送量調整器の上記ベルトフィーダと対向する下端面を、前記ベルトフィーダ上の粉体材料の搬送方向に向けて上り傾斜するように形成して成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の粉体散布装置。
  8. 上記ベルトフィーダの下端部の下方に、水平一軸方向に振動駆動する第一の篩いと、前記第一の篩いの下方において前記一軸方向と直交する水平方向に振動駆動する第二の篩いを具備することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の粉体散布装置。
  9. 上記ベルトフィーダが、搬送ベルトと、前記搬送ベルトが掛架されるローラとを備え、前記搬送ベルトが裏面に凸条を有すると共に、前記ローラはその周面に前記凸条が嵌合する凹溝を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の粉体散布装置。
  10. 上記ベルトフィーダを構成する搬送ベルトの表面の両端縁部に、粉体材料の脱落防止用の堰が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の粉体散布装置。
  11. 上記ベルトフィーダ上の粉体材料の重量を測定する重量測定器を具備することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の粉体散布装置。
  12. 上記粉体散布装置がその下方に配設された基材搬送路を搬送される基材の上面に粉体材料を散布するものであって、前記基材搬送路における前記基材の搬送速度の検出結果に基づき上記ロータリフィーダの回転速度及び上記ベルトフィーダによる粉体材料の搬送速度を制御する制御部を具備することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の粉体散布装置。
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