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JP2007090592A - 画像記録装置 - Google Patents

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JP2007090592A JP2005281247A JP2005281247A JP2007090592A JP 2007090592 A JP2007090592 A JP 2007090592A JP 2005281247 A JP2005281247 A JP 2005281247A JP 2005281247 A JP2005281247 A JP 2005281247A JP 2007090592 A JP2007090592 A JP 2007090592A
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Kiyoshi Ueda
清志 上田
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Brother Industries Ltd
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Priority to DE602006010788T priority patent/DE602006010788D1/de
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
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Abstract

【課題】画像記録部の正確な組立てを容易にしかも安価に行うことができる画像記録装置の提供。
【解決手段】この複合機はフレーム72を備え、このフレーム72は、フレーム本体73と、ガイド部材42、43とを備えている。フレーム本体73にプラテン及びインクジェット記録ヘッド等が組み付けられる。インクジェット記録ヘッドは、上記ガイド部材42、43に沿ってスライドする。ガイド部材42は、フレーム本体73の肩部76、83に載置される。肩部76、83に設けられた突片80、87がガイド部材42の貫通孔99、100に嵌合し、ガイド部材42の上面から突出する。バネ109が上記突片80、87に係合し、その弾性力によってガイド部材42がフレーム本体73に押しつけられる。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像記録装置の骨格を構成するフレームの構造に関するものである。
図13は、一般的なインクジェット記録装置の画像記録部の断面を模式的に示す図である。同図が示すように、インクジェット記録装置は、記録用紙をプラテン1上に配置し、このプラテン1上でインクジェット記録ヘッド2を所定方向(同図では、紙面に垂直な方向)に往復移動させながら当該インクジェット記録ヘッド2からインク滴を吐出させる。これにより、この被記録媒体上にインク滴が付着し、所望の画像が記録される。したがって、鮮明な画像が記録されるためには、プラテン1及びインクジェット記録ヘッド2が正確に位置決めされ、しかも、記録中においても両者の相対的位置が設計通りに保持されなければならない。そのため、従来から、インクジェット記録装置は、プラテン1及びインクジェット記録ヘッド2を支持するフレーム3を備えている。
このフレーム3は、本体4と、本体4の上部に取り付けられたスライドベース5、6とを備えている。本体4は、断面形状が略C字状に形成されており、同図において紙面に垂直な方向に延びるように配置されている。本体4はクロスメンバー7を備えており、これにより、本体4の剛性が向上されている。上記プラテン1は、この本体4に固定されている。また、スライドベース5、6は、本体4の上部、具体的にはクロスメンバー7の両端部に固定されている。各スライドベース5、6も断面形状が略C字状に形成されている。上記インクジェット記録ヘッド2は、同図が示すように、スライドベース5、6に架け渡すように配置されており、同図において紙面に垂直な方向に沿ってスライド可能となっている。
インクジェット記録ヘッド2がスライドする際に、当該インクジェット記録ヘッド2がプラテン1に対して正確に位置決めされるためには、スライドベース5、6が本体4に確実に固定されている必要がある。そのため、従来では、フレーム3は、プラテン1やインクジェット記録ヘッド2が組み付けられる前に予め組み立てられており、本体4に対してスライドベース5、6が正確に位置決めされていた。具体的には、従来のフレーム3では、例えば本体4に係合部が設けられると共にスライドベース5、6にそれぞれ被係合部が設けられ、これら係合部と被係合部とが係合された状態で本体4の係合部がかしめられ、これにより、本体4に対してスライドベース5、6が正確に位置決めされていた。そして、画像記録部の組立作業は、予め組み立てられたフレーム3にプラテン1等が組み付けられるという要領で行われていた。
なお、本願出願時において出願人が知っている画像記録装置や複合機のフレーム構造に関する特許文献は、下記の通りである。
実開平3−31565号公報 特開昭62−71679号公報
しかしながら、前述の要領で本体4にスライドベース5、6が固定されると、スライドベース5、6は、本体4に対していわゆる嵌め殺し状態となり、画像記録部の組立作業において、プラテン1やインクジェット記録ヘッド2の組付作業が困難となる。しかも、近年では、インクジェット記録装置の小型化の進展により、フレーム3も小型化されている。したがって、組み立てられたフレーム3に後付作業としてプラテン1等の組み付けを行うことは、ますます困難になってきている。
この問題が解決されるためには、フレーム3は、例えば本体4に対してスライドベース5、6がネジ止めされ、着脱自在に組み付けられ得るように構成されていればよい。この場合、プラテン1等が本体4に組み付けられた後にスライドベース5、6が本体4に締結され、このスライドベース5、6にインクジェット記録ヘッド2が取り付けられる。ところが、かかる要領で画像記録部が組み立てられると、ネジの締め付けに伴うフレーム3又はスライドベース5、6の局部的な変形が原因となって、プラテン1に対するスライドベース5、6の正確な位置決めが困難になるという新たな問題が発生する。加えて、ネジにより本体4とスライドベース5、6とを締結するためは、例えばネジに螺合する締結ナット等の部材をフレーム3に配置しなければならず、そのためのスペースが必要となり、その結果、画像記録装置のさらなる小型化が困難となる。
そこで、本発明の目的は、画像記録部の正確な組立てを容易に行うことができる画像記録装置を提供することである。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、第1の方向に間欠搬送される被記録媒体が載置されるプラテンと、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って往復移動されつつインク滴を被記録媒体上に吐出するインクジェット記録ヘッドと、プラテンを支持するフレーム本体及びフレーム本体の上部に設けられ、インクジェット記録ヘッドを前記第2の方向に沿ってスライド自在に支持するスライドベースを有するフレームとを備えた画像記録装置であって、上記フレーム本体に対して上記スライドベースを上下方向への変位を許容した状態で水平方向に位置決めする位置決め手段と、上記フレーム本体と上記スライドベースとの間に介在され、当該スライドベースの上面を弾性的に押圧して当該スライドベースを上記フレーム本体に付勢する弾性付勢手段とを備えている。
この画像記録装置では、フレームに対してプラテン及びインクジェット記録ヘッドが次のようにして組み付けられる。まず、フレーム本体にスライドベースが取り付けられる前にプラテンがフレーム本体の所定位置に組み付けられる。このとき、フレーム本体にスライドベースが取り付けられていないから、組立作業者にとって、プラテンをフレーム本体に取り付ける作業が容易となる。したがって、組立作業者は、プラテンをフレーム本体の所定位置(予め設計された所定の位置)に簡単にしかも正確に位置決めすることができる。
次に、組立作業者は、フレーム本体にスライドベースを取り付ける。このとき、スライドベースは、上記位置決め手段を介してフレーム本体に取り付けられるから、スライドベースは、上下方向への変位が許容されつつフレーム本体に対して水平方向に位置決めされた状態で取り付けられる。すなわち、スライドベースがフレーム本体に取り付けられると、このスライドベースは、上記プラテンに対して平行に(水平に)位置決めされる。
さらに、上記弾性付勢手段がスライドベースの上面に弾性力を付与することにより、スライドベースは、フレーム本体に弾性的に付勢される。これにより、スライドベースは、フレーム本体に対して上下方向の変位が規制され、フレーム本体に対して固定される。このように、スライドベースは、弾性部材による弾性力によってフレーム本体に位置決め固定されるから、スライドベース及びフレーム本体に局部的な応力ないし変形が生じることはない。したがって、スライドベースがプラテンに対して傾斜することなく正確に平行に取り付けられる。
そして、このスライドベースにインクジェット記録ヘッドが取り付けられる。前述のように、このスライドベースが上記プラテンに対して水平に取り付けられているから、インクジェット記録ヘッドが上記スライドベースに沿ってスライドする際に、このインクジェット記録ヘッドは、上記プラテンに対して傾斜することなく当該プラテンに沿ってスライドする。
(2) 上記フレーム本体は、上記被記録媒体を搬送するための搬送ローラを軸支する軸受部を備えているのが好ましい。
この構成では、搬送ローラは、フレーム本体にスライドベースが組み付けられる前にフレーム本体に組み付けられる。このため、搬送ローラもフレーム本体に対して予め設計された位置に正確に取り付けられる。したがって、上記フレーム本体、プラテン、スライドベース及びインクジェット記録ヘッドは、それぞれ、予め設計された通りの相対的位置関係を維持することができる。
(3) 上記位置決め手段は、上記フレーム本体の上部に設けられ、上記スライドベースを支持する支持面が形成されたスライドベース支持部と、上記支持面に突設された係合凸部と、上記スライドベースに設けられ、上記係合凸部が嵌め合わされる係合凹部とを有して構成され得る。
この構成では、スライドベースは、フレーム本体のスライドベース支持部に支持される。具体的には、スライドベースがスライドベース支持部の支持面上に載置される。このとき、当該支持面に突設された係合凸部がスライドベースの係合凹部に嵌め合わされる。これにより、スライドベースとフレーム本体との相対的位置が決定される。このように、係合凸部と係合凹部との嵌合によりフレーム本体に対するスライドベースの位置決めが行われるので、上記位置決め手段の構造がきわめて簡単である。
(4) 上記弾性付勢手段は、水平方向に弾性変形する弾性部材と、上記フレーム本体に設けられ、水平面に対して所定の鋭角で傾斜する傾斜面が形成された弾性部材保持部とを有し、当該弾性部材保持部が上記スライドベースを貫通して当該スライドベースの上面に突出した状態で、水平方向に弾性変形された上記弾性部材が上記傾斜面に沿って変位するように上記傾斜面に当接されているのが好ましい。
この構成では、スライドベースがフレーム本体に取り付けられた状態で上記弾性部材保持部が上記スライドベースを貫通して当該スライドベースの上面に突出される。そして、上記弾性部材が予め水平方向に弾性変形された状態で上記弾性部材保持部に係合される。このとき、弾性部材の弾性変形は、水平方向に沿って復元しようとするから、当該弾性部材は、その弾性力により上記傾斜面に押し付けられる。この傾斜面は、水平面に対して鋭角に傾斜しているから、上記弾性部材は、この傾斜面に案内されながら移動する。したがって、この弾性部材は、その弾性変形による弾性力に起因する力で上記スライドベースを押圧することになり、このスライドベースは、上記フレーム本体に付勢される。また、この構成では、上記弾性部材は、上記傾斜面に沿って変位することができる。したがって、フレームの振動が吸収され、ひいては被記録媒体上に記録される画像の品質が向上する。
(5) 上記係合凸部が上記弾性部材保持部を兼ねていてもよい。そして、上記傾斜面は、上記係合凸部に設けられた貫通孔の内壁面から構成され得る。
この構成では、スライドベースがフレーム本体に嵌め込まれた状態で、上記係合凸部がスライドベースの係合凹部を貫通して上方に突出する。そして、この係合凸部が上記弾性部材保持部を兼ねており、この係合凸部に設けられた貫通孔の内壁面が上記傾斜面を構成しているから、上記弾性部材は、予め水平方向に弾性変形された状態で上記貫通孔内に嵌め込まれる。これにより、この弾性部材は、上記傾斜面に沿って移動し、その弾性力で上記スライドベースを上記フレーム本体へ押圧する。
(6) 上記弾性部材は、金属線材が一平面上で屈曲ないし湾曲されることにより構成されているのが好ましい。
これにより、弾性部材の構造がきわめて簡単であり、この弾性部材がコスト安価に製造され得る。したがって、画像記録装置の製造コストの上昇も抑えられるという利点がある。また、この構成では、金属線材が一平面上で屈曲ないし湾曲されているので、金属線材がスライドベース面上に平面的に押し付けられることにより、フレームの振動が吸収される。したがって、被記録媒体上に記録される画像の品質が向上する。
(7) 上記傾斜面は、左右対称位置に配置されており、上記弾性部材は、弾性変形が復元される際に上記各傾斜面に当接する部位が相反方向に変位するように形成されているのが好ましい。
この構成では、弾性部材が弾性部材保持部に係合されたときは、当該弾性部材の上記各傾斜面に当接する部位が相反方向に変位する。したがって、弾性部材の一方端部が一方の傾斜面に及ぼす弾性力は、弾性部材の他方端部が他方の傾斜面に及ぼす弾性力と釣り合う。つまり、弾性部材は、その弾性変形が復元する際の弾性力によって弾性部材保持部に保持されることになり、この弾性部材を弾性部材保持部に保持するための特別の部材が不要となる。
本発明では、プラテンを支持するフレーム本体に対してインクジェット記録ヘッドを支持するスライドベースが簡単且つ正確に位置決めされ得ることから、画像記録装置の組立時において、フレーム本体にスライドベースが取り付けられる前にプラテンがフレーム本体に組み付けられ、さらに、スライドベースの位置決めが行われた後にインクジェット記録ヘッドが組み付けられる。したがって、画像記録装置の正確な組立てが容易に行われる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機10(画像記録装置)の外観構成を示す斜視図である。
この複合機10は、下部にプリンタ部11を、上部にスキャナ部12を一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能を有する。本実施形態では、複合機10のうちプリンタ部11が本発明に係る画像記録装置に相当し、プリンタ機能以外の機能は任意のものである。したがって、本発明は、スキャナ部12が省略され、スキャナ機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして実施されても良いし、さらに通信部を備えたファクシミリ機能等を有する複合機として実施されても良い。
本発明が複合機として実施される場合には、本実施形態に係る複合機10のような小型のものであっても、複数の給紙カセットや自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)を備えた大型のものであってもよい。また、複合機10は、主に図示されていないコンピュータと接続されて、このコンピュータから送信される画像データや文書データに基づいて被記録媒体に画像や文書を記録することができる。さらに、複合機10は、デジタルカメラ等と接続されて、このデジタルカメラから出力される画像データに基づいて被記録媒体に画像を記録したり、各種記憶媒体が装填されることにより、この記憶媒体に記憶された画像データに基づいて被記録媒体に画像を記録することもできる。ここで、被記録媒体とは、A4サイズやB5サイズ等の定型サイズの記録用紙、樹脂フィルムその他の画像や文書が記録される媒体をいう。以下、被記録媒体は、単純に「記録用紙」と称される。
図1が示すように、複合機10の横幅寸法及び奥行き寸法は、高さ寸法よりも大きく設定されており、複合機の外形が幅広薄型の概ね直方体となっている。この複合機10の下部がプリンタ部11を構成している。このプリンタ部11は、正面に開口13が形成されており、この開口13に露出するようにして給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20は、記録用紙を貯蔵するためのものである。給紙トレイ20は、A4サイズ以下の、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容可能である。給紙トレイ20はスライドトレイ14を有しており、必要に応じてスライドトレイ14が引き出され、トレイ面が拡大されるようになっている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、後述のようにプリンタ部11の内部へ給送され、所望の画像が記録された後に排紙トレイ21へ排出されるようになっている。
図2は、複合機10の断面図である。
複合機10の上部がスキャナ部12を構成している。このスキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。図1及び図2が示すように、複合機10は、原稿カバー30を備えている。この原稿カバー30は、複合機10の天板として開閉自在に設けられている。この原稿カバー30の下側にプラテンガラス31及び画像読取キャリッジ32が設けられている。画像が読み取られる原稿は、プラテンガラス31上に載置される。画像読取キャリッジ32は、このプラテンガラス31の下方に配置されている。画像読取キャリッジ32の主走査方向は、複合機10の奥行き方向に一致されている。この画像読取キャリッジ32は、複合機10の幅方向にスライドすることによって上記原稿から画像を読み取るようになっている。
複合機10の正面上部に操作パネル15が設けられている。操作パネル15は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものである。操作パネル15は各種操作ボタンや液晶表示部から構成されており、複合機10は、操作パネル15からの操作指示に基づいて動作する。もっとも、複合機10に上記コンピュータが接続される場合には、複合機10は、このコンピュータからプリンタドライバを介して送信される指示によっても動作する。複合機10の正面の左上部にスロット部16が設けられている。このスロット部16に記憶媒体である各種小型メモリカードが装填されるようになっており、各種小型メモリーカードに記憶された画像データが複合機10に読み込まれる。各種小型メモリーカードから読み出された画像データは、液晶表示部によって表示されるようになっている。そして、複合機10のユーザーは、操作パネル15を操作することによって、液晶表示部に表示されている任意の画像を選択し、これをプリンタ部11により記録用紙に記録させることができる。
図3は、プリンタ部11の断面図である。
図2及び図3が示すように、上記給紙トレイ20の奥側(図2、図3において右側)に分離傾斜板22が設けられている。この分離傾斜板22は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を分離して上方へ案内するためのものである。この分離傾斜板22から上方へ向かって搬送路23が形成されている。図3が示すように、この搬送路23は、上方へ延びた後に正面側(同図において左側)へ湾曲し、さらに複合機10の背面側から正面側へと延びている。すなわち、この搬送路23は、複合機10の背面側から画像記録部24を通過して排紙トレイ21へ通じている。したがって、給紙トレイ20に収容された記録用紙は、搬送路23に沿って下方から上方へUターンするように搬送され、画像記録部24に案内される。この記録用紙は、画像記録部24によって画像が記録された後、排紙トレイ21に排出される。
図3が示すように、給紙トレイ20の上側に給紙ローラ25が設けられている。この給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を1枚ずつ分離して搬送路23へ供給する。給紙ローラ25は給紙アーム26の先端に軸支されており、給紙アーム26は、給紙トレイ20に接離可能に上下動するようになっている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27に連結されている。この駆動伝達機構27に図示されていないモータが連結されており、このモータの駆動力が給紙ローラ25に伝達されることにより、給紙ローラ25が回転するようになっている。
給紙アーム26は、基端軸17に支持されており、当該基端軸17の周りに回動可能となっている。これにより、給紙アーム26は、基端軸17を揺動中心として上下方向に揺動可能である。この給紙アーム26は、給紙トレイ20が装着された状態では、図示されていない給紙クラッチやバネ等により給紙トレイ20側に付勢されており、給紙トレイ20が取り外された状態で、上側へ跳ね上げられるようになっている。給紙アーム26が下側へ回動することにより、その先端に軸支された給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙の表面に圧接する。この状態で給紙ローラ25が回転すると、当該給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間に発生する摩擦力が最上位置の記録用紙を上記分離傾斜板22へ送り出す。この送り出された記録用紙は、その先端が分離傾斜板22に当接して上方へ案内され、搬送路23へ送り込まれる。なお、給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合がある。しかし、この記録用紙は分離傾斜板22に当接することによって制止される。
搬送路23は、画像記録部24等が配設されている箇所以外では、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とにより区画形成されている。この複合機10では、外側ガイド面は、プリンタ部11の筐体の内壁面により構成されており、内側ガイド面は、当該筐体内に設けられたガイド部材28の表面によって構成されている。また、特に搬送路23が曲がっている箇所には、図3が示すような搬送コロ29が設けられていてもよい。この搬送コロ29は、搬送路23の幅方向(同図において紙面に垂直な方向)を回転中心軸方向として回転自在に設けられている。搬送コロ29は、そのローラ面が上記外側ガイド面又は内側ガイド面に露出するように取り付けられる。この搬送コロ29が設けられることにより、記録用紙は、搬送路23が曲がっている箇所においてもガイド面に接触して円滑に搬送される。
図4は、プリンタ部11の平面図である。
上記画像記録部24は、搬送路23が下方から上方へUターンした後の下流側に設けられている(図3参照)。したがって、搬送路23に沿って搬送された記録用紙は、後述する駆動ローラ55(搬送ローラ)及び押さえローラ56により挟持され、さらに、所定の搬送方向(第1の方向)に沿って画像記録部24に向けて搬送されることとなる。この所定の搬送方向は、記録用紙の副走査方向と同方向である。図3及び図4が示すように、この画像記録部24は、主走査方向(第2の方向:図3において紙面に垂直な方向、図4において左右方向)にスライドされるインクジェト記録ヘッド40を備えている。このインクジェット記録ヘッド40と対向してプラテン41が設けられている。搬送される記録用紙は、このプラテン41上に送られる。また、図示されていないインクカートリッジが複合機10内に設置されている。インクカートリッジは、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)の各色インクを貯留しており、チューブ等の管路を通じてインクカートリッジから上記各色インクがインクジェット記録ヘッド40に供給される。
インクの供給を受けたインクジェット記録ヘッド40は、主走査方向(第2の方向であり、プラテン41の長手方向)にスライドされつつ供給されたインクをインク滴として吐出する。これにより、プラテン41上を間欠搬送される記録用紙に画像が記録される。記録用紙上にインクジェット記録ヘッド40からインク滴が吐出されることにより画像が記録される場合、記録用紙はプラテン41上に静止していなければならない。ただし、記録用紙の同じ位置に対して何度もインク滴が吐出されることが回避されなければならないので、インクジェット記録ヘッド40の主走査方向における往復動作と、記録用紙の副走査方向への所定量ずつの搬送とが繰り返し行われることとなる。本明細書では、このような記録用紙の搬送動作は、「間欠搬送」と称される。記録用紙の搬送についてさらに詳述すれば、図4が示すように、この複合機10は、プリンタ部11の筐体の内部に金属製のフレーム72を備えている。このフレーム72は、後述されるフレーム本体73(図8、図9参照)と、一対のガイド部材42、43(スライドベース)とを備えており、このガイド部材42、43は、上記搬送路23の上側に設けられている。これらガイド部材42、43は、記録用紙の搬送方向に所定間隔をあけて配置され、且つ搬送路23の幅方向(プラテン41の長手方向)に延びている。インクジェット記録ヘッド40はキャリッジ44に保持されており、このキャリッジ44が上記ガイド部材42、43に支持され、上記搬送路23の幅方向にスライド自在となっている。
本実施形態の特徴とするところは、上記ガイド部材42、43の取付構造にある。すなわち、これらガイド部材42、43は、後述の位置決め手段によりフレーム本体73(図8、図9参照)に位置決めされ、且つ後述の弾性付勢手段によりフレーム本体73に固定されている。そして、かかる手段によってガイド部材42、43がフレーム本体42に取り付けられることにより、上記画像記録部24が容易且つ正確に組み立てられるようになっている。
また、下流側のガイド部材43にベルト駆動機構46が設けられている。このベルト駆動機構46は、タイミングベルト45を備えており、このタイミングベルト45が上記キャリッジ44に取り付けられている。このタイミングベルト45は、搬送路23の幅方向に無端環状に張設されており、図示されていないCRモータにより回転駆動される。タイミングベルト45が駆動されることにより、キャリッジ44は、ガイド部材42、43に支持されつつ上記主走査方向にスライドする。
図5は、インクジェット記録ヘッドの下面(ノズル面)の拡大図である。
同図が示すように、インクジェット記録ヘッド40は、複数のノズル50を備えている。各ノズル50は、インクジェット記録ヘッド40の下面に開口するインク吐出口を有する。これらノズル50は、CMYKの各カラーインクに対応するグループに分類されており、各カラーインクに対応するノズル50が記録用紙の搬送方向に列設されている。すなわち、同図において上下方向が記録用紙の搬送方向であり、最も左側にシアン(C)のカラーインクを吐出するための複数のノズル50が搬送方向に直列に設けられている。そして、当該ノズル50の列の隣に順次マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のカラーインクを吐出するための複数のノズル50が搬送方向に直列に設けられており、さらに、その隣にブラック(K)インクを吐出するための複数のノズル50が搬送方向に直列に設けられている。これらノズル50の列は、所定の間隔で形成されており、同図が示すように、CMYKに対応した4列のノズル50が形成されている。なお、各ノズル50の搬送方向のピッチや数は、記録画像の解像度等に応じて適宜設定されるものであり、また、カラーインクの種類数に応じてノズル50の列数が増減され得る。
図6は、インクジェット記録ヘッドの内部構造を模式的に示す断面図である。
前述のように、CMYKの各カラーインクに対応する各ノズル50は、記録用紙の搬送方向に列設されている。同図が示すように、インクジェット記録ヘッド40の下部に上記複数のノズル50が形成されており、同図では、複数のノズル50は、シアン(C)インクに対応している。各ノズル50の上端側にマニホールド51が形成されている。このマニホール51も各カラーインクごとに形成されている。このマニホールド51は、供給管52及びマニホールド室53とを有し、供給管52から供給されたインクは、マニホールド室53を通じて各ノズル50に分配されるようになっている。
上記マニホールド室53の各ノズル50と対向する面は、インクが流れる下流側へ向かって下降するように傾斜されている。すなわち、マニホールド室53の断面積が下流側へ向かって小さくなるように構成されている。本実施形態では、例えばノズル50の側壁が圧電材料で構成されており、この圧電材料の変形によりノズル50がインク滴を噴出させることができる。したがって、上記マニホールド51により分配されたインクは、各ノズル50のインク吐出口50aからインク滴として吐出される。なお、ノズル50からインク滴を噴出させる機構は、その他の公知の機構を採用することができる。
上記マニホールド51の上流側にはバッファタンク54が配設されている。このバッファタンク54は、上記ノズル50及びマニホールド51と同様にCMYKの各カラーインクに対応して設けられている。バッファタンク54は、上記供給管52を通じて上記マニホールド室53と連通している。図示されていないインクタンクとインク供給口54aとがチューブ等の管路で連結され、既知の手段により上記インクタンクからバッファタンク54へインクが供給されるようになっている。このように、インクは、インクタンクから直接ノズル50へ供給されずに、バッファタンク54に一旦貯留されるので、チューブ等の管路でインク内に発生した気泡が捕捉され得る。これにより、ノズル50に気泡が進入することが防止される。また、バッファタンク54内で捕捉された気泡は、気泡排出口54bから図示されていないポンプ機構により吸引除去される。
図3が示すように、搬送路23の上流側(インクジェット記録ヘッド40よりも上流側)に駆動ローラ55(搬送ローラ)及び押さえローラ56が設けられている。駆動ローラ55は、図示されていないLFモータにより回転駆動されるようになっている。これら駆動ローラ55及び押さえローラ56は、搬送路23を搬送される記録用紙を狭持する。駆動ローラ55が回転されることにより、記録用紙は、搬送路23の下流側へ送られ、上記プラテン41上に配置される。この記録用紙の搬送は、用紙搬送用エンコーダにより監視されている。具体的には、用紙搬送用エンコーダは、駆動ローラ55の回転軸に設けられたエンコーダディスク及び回転するエンコーダディスクからパルスを読み取るフォトセンサからなる。したがって、上記駆動ローラ55の回転数が用紙搬送用エンコーダによって検出されることにより、上記記録用紙の搬送距離が決定されるようになっている。
上記搬送路23の下流側(上記インクジェット記録ヘッド40よりも下流側)に排紙ローラ57(搬送ローラ)及び押さえローラ58が設けられている。排紙ローラ57は、上記駆動ローラ55を駆動するLFモータにより回転駆動されるようになっている。すなわち、排紙ローラ57は、図示されていない連動機構を介して駆動ローラ55と同期駆動されるようになっている。これら排紙ローラ57及び押さえローラ58は、インク滴が吐出された記録用紙を狭持する。排紙ローラ57が回転されることにより、上記記録用紙は搬送路23の下流側へ送られる。この場合の記録用紙の搬送についても、上記用紙搬送用エンコーダが監視している。したがって、この用紙搬送用エンコーダが上記排紙ローラ57の回転数を上記駆動ローラ55を介して検出することにより、上記記録用紙の搬送距離が決定される。
上記押さえローラ56は、上記駆動ローラ55を所定の押圧力で押圧するように駆動ローラ55に対して弾性付勢されている。したがって、駆動ローラ55と押さえローラ56との間に記録用紙が進入した場合には、押さえローラ56は、記録用紙の厚み分だけ弾性的に退避しつつ駆動ローラ55と協働して記録用紙を狭持する。このように記録用紙が駆動ローラ55と押さえローラ56とによってニップされるので、駆動ローラ55の回転力は、確実に記録用紙へ伝達される。また、上記押さえローラ58も上記排紙ローラ57に対して同様に設けられている。ただし、本実施形態では、押さえローラ58は、記録済みの記録用紙に圧接されるので、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に形成されている。
駆動ローラ55及び押さえローラ56に狭持された記録用紙は、所定の改行幅で上記プラテン41上を間欠的に搬送される。インクジェット記録ヘッド40は、記録用紙の改行ごとにスライドされ、記録用紙の先端側から画像記録を行う。画像記録が行われた記録用紙は、その先端側から排紙ローラ57及び押さえローラ58に狭持される。すなわち、記録用紙は、その先端側を排紙ローラ57及び押さえローラ58に、その後端側を駆動ローラ55及び押さえローラ56にそれぞれ狭持された状態で所定の改行幅で間欠して搬送され、このように搬送されつつインクジェット記録ヘッド40によって画像の記録が行われる。記録用紙の所定領域に画像が記録された後は、排紙ローラ57が連続的に回転駆動され、排紙ローラ57及び押さえローラ58により狭持された記録用紙は、排紙トレイ21へ排出される。
図4が示すように、画像記録部24の主走査方向の両側にパージ機構47及び廃インクトレイ48が配設されている。この「主走査方向の両側」とは、同図の左右両端側であって、インクジェット記録ヘッド40による画像記録範囲外の領域(記録用紙が通過しない領域)をいう。
上記パージ機構47は、インクジェット記録ヘッド40のノズル面を覆うキャップ49と、このキャップ49を介してインクジェット記録ヘッド40に接続される吸引ポンプと、上記キャップ49をインクジェット記録ヘッド40のノズル面に接離させるための移動機構とを有する。同図では、上記吸引ポンプ及び移動機構は図示されていない。上記移動機構が作動することにより、キャップ49がインクジェット記録ヘッド40のノズル面を密封する。さらに上記吸引ポンプが作動することにより、インクジェット記録ヘッド40からインクが吸引されるようになっている。なお、上記吸引ポンプは、例えば可撓性のチューブがローラ等で順次押し潰されることによりチューブ内の空気が流動される形式のものや、その他の公知のポンプ機構が採用され得る。また、上記廃インクトレイ48は、インクジェット記録ヘッド40のノズル面に対応して上側が開口したトレイである。この廃インクトレイ48は、インクジェット記録ヘッド40からインクが空吐出される際に、この空吐出されたインクを溜め受けるためのものである。
図7は、インクタンクからインクジェット記録ヘッド40へのインクの供給経路、及びインクジェット記録ヘッド40の動作位置を模式的に示す図である。
前述のように、インクタンク59から管路を通じてインクジェット記録ヘッド40に供給されたインクは、一旦バッファタンク54(図6参照)に貯留され、インク中の気泡が捕捉される。さらに、インクは、供給管52からマニホールド室53を経てノズル50に分配され、各ノズル50のインク吐出口50aからインク滴として吐出される。このようにしてインクジェット記録ヘッド40が各カラーインクのインク滴を吐出しながら画像記録範囲W1をスライドすることにより、このインクジェット記録ヘッド40の下方を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。
図7が示すように、上記パージ機構47及び廃インクトレイ48は、それぞれ、インクジェット記録ヘッド40の画像記録範囲W1外であってスライド可能範囲W2の両端側に配置されている。前述のようにパージ機構47は、インクジェット記録ヘッド40のノズル50等からインクを吸い出してノズル50内の気泡や異物を吸引除去する。その際に、インクジェット記録ヘッド40がスライド可能範囲W2の右端に移動され、パージ機構47の移動機構によってキャップ49が上方へ移動される。これにより、キャップ49は、インクジェット記録ヘッド40の下面に密着し、ノズル50を囲繞する。そして、上記吸引ポンプが作動することにより、インクジェット記録ヘッド40とキャップ49との間に形成される空間の圧力が低下され、これにより、インクジェット記録ヘッド40のノズル50等からインクが吸引される。
本実施形態では、キャップ49は、カラーキャップ部70と、ブラックキャップ部71とを備えており、これらが一体的に形成されている。カラーキャップ部70は、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)の各カラーインクを吐出するノズル50(図5参照)を一体に密閉し、ブラックキャップ部71は、ブラック(K)インクを吐出するノズル50のみを密閉する。このようにカラーキャップ部70とブラックキャップ部71とが別に設けられているので、インクジェット記録ヘッド40からインクが吸引された際に、キャップ49内でCMYのカラーインクとKインクとが混合せず、ノズル50内でインクの混色が生じないようになっている。
廃インクトレイ48は、フラッシングと呼ばれるインクジェット記録ヘッド40からのインクの空吐出を受けるためのものである。フラッシングが行われる際には、インクジェット記録ヘッド40がスライド可能範囲W2の左端に移動され、その位置で各インクが廃インクトレイ48へ向かって空吐出される。なお、パージ機構47及び廃インクトレイ48の左右の配置は特に限定されるものではなく、スライド可能範囲W2において、前述と左右反対に配置されても、あるいは左右のいずれか一方に両者が配置されてもよい。
図8は上記フレーム72の斜視図であり、図9は、当該フレーム72の分解斜視図である。また、図10は、図8におけるX−X断面図である。
図8及び図9が示すように、フレーム72は、上記フレーム本体73と、ガイド部材42、43とを有する。これらは例えばアルミニウム合金その他の非鉄金属や鉄鋼材料から構成され得る。フレーム本体73は、上面が開放された直方体の器状に形成されている。このフレーム本体73の内部に上記プラテン41が取り付けられる。プラテン41は、その長手方向がフレーム本体73の長手方向と一致するように当該フレーム本体に位置決め固定される。これにより、プラテン41は、水平方向に沿って正確に配置される(図4参照)。
このフレーム本体73の長手方向の両端に端板74、75が設けられている。この端板74、75は、フレーム本体73と一体的に形成されている。具体的には、この端板74、75は、フレーム本体73の底部の両端部分が上方へ折り曲げられることにより構成されている。もっとも、端板74、75がフレーム本体73と別に構成され、これがフレーム本体に溶接その他固着手段により取り付けられてもよい。
図9が示すように、端板74は、肩部76、77(スライドベース支持部)を備えている。この肩部76、77の上面は、それぞれ、上記ガイド部材42、43を支持する支持面78、79を構成している。この支持面78、79は、正確に水平となるように形成されている。この支持面78に突片80(係合凸部)が肩部76と一体的に設けられ、上記支持面79に一対の突片81、82(係合凸部)が肩部77と一体的に設けられている。同様に、端板75は、肩部83、84(スライドベース支持部)を備えている。この肩部83、84の上面は、それぞれ、上記ガイド部材42、43を支持する支持面85、86を構成している。この支持面85、86も、正確に水平となるように形成されている。この支持面85に突片87(係合凸部)が肩部83と一体的に設けられ、上記支持面86に一対の突片88、89(係合凸部)が肩部84と一体的に設けられている。上記突片80〜82及び突片87〜89は、後述のようにガイド部材42、43に嵌め込まれるようになっている。
上記端板74の所定位置に切欠凹部90、91(軸受部)が設けられている。また、上記端板75の所定位置にも切欠凹部92、93(軸受部)が設けられている。切欠凹部90と切欠凹部92とは、フレーム本体73の長手方向に沿う仮想軸線上に配置されており、互いに対向している。また、切欠凹部91と切欠凹部93とは、フレーム本体73の長手方向に沿う他の仮想軸線上に配置されており、互いに対向している。切欠凹部90及び切欠凹部92は、上記駆動ローラ55(図3参照)の中心軸を支持する軸受部として機能し、切欠凹部91及び切欠凹部93は、上記排紙ローラ57(図3参照)の中心軸を支持する軸受部として機能する。すなわち、フレーム本体73は、上記プラテン41を支持するほか、上記駆動ローラ55及び排紙ローラ57も位置決め保持する。
なお、フレーム本体73には切欠部94、95のほか、多数の孔が設けられている。これらは、例えばフレーム本体73と、これの周辺に取り付けられる機能部品との物理的干渉を避けるために、あるいは、他の機能部品を固定するためのブラケット等を取り付けるために、また、当該フレーム72をプリンタ部11又はスキャナ部の筐体に固定するための固定具を取り付けるために設けられている。
ガイド部材42は細長板状の部材であって、断面形状が略C字状に形成されている。このガイド部材42は、上記フレーム本体73の長手方向に沿って配置される。ガイド部材42は、基底部96と、基底部96の両側(短手方向の両端)に設けられた側壁部97、98とを備えている。上記基底部96の上面に上記インクジェット記録ヘッド40を保持するキャリッジ44の一端部がスライド自在に載置されるようになっている。なお、この基底部96の上記キャリッジ44が摺動する部分に摺動テープ128が設けられている。これにより、キャリッジ44の円滑なスライドが可能となっている。
上記基底部96に細長の貫通孔99、100(係合凹部)が設けられている。図10が示すように、フレーム本体73の上記突片80、87は、それぞれ、この貫通孔99、100に嵌め込まれるようになっている。この貫通孔99、100の大きさは、上記突片80、87のサイズに対応されており、両者が嵌合されると、ガイド部材42の基底部96が上記支持面78、85上に載置され、ガイド部材42が上記肩部76、83上で位置決めされる。このとき、上記突片80、87は、上記貫通孔99、100に上方から嵌め込まれているだけであるから、ガイド部材42は、フレーム本体73に対して上下方向への変位が許容された状態で水平方向に位置決めされている。このように、上記肩部76、83と、これらに設けられた突片80、87と、この突片80、87が嵌め込まれる貫通孔99、100とによって、ガイド部材42をフレーム本体73に対して前述のように位置決めする位置決め手段が構成されている。なお、本実施形態では、上記突片80、87及び貫通孔99、100の嵌合によりガイド部材42の位置決めが行われるが、これら突片80、87及び貫通孔99、100がガイド部材42をフレーム本体73に載置する際の単なる位置合わせのために使用され、上記位置決めは、他の位置決め手段により行われてもよいことは勿論である。
図8及び図9が示すように、上記基底部96に一対のバネ収容部101が設けられている。このバネ収容部101は、上記貫通孔99、100に隣接して配置されている。各バネ収容部101は、アーチ状に形成されている。このバネ収容部101は、アーチ状に形成された平板が上記基底部96に固定されることにより構成され得るが、上記基底部96が切り起こされることにより構成されていてもよい。バネ収容部101は、後述のようにバネ109(弾性部材)を収容するようになっており、このバネ109によってガイド部材42がフレーム本体73に取り付けられている。なお、上記基底部96にも適宜孔が設けられているが、これらも、例えばガイド部材42と、これの周辺に取り付けられる機能部品との物理的干渉を避けるために、あるいは、他の機能部品を固定するためのブラケット等を取り付けるために設けられている。
ガイド部材43もガイド部材42と同様に細長板状の部材であって、断面形状が略C字状に形成されている。このガイド部材43は、上記ガイド部材42に対して記録用紙の搬送方向に対向配置されている。ガイド部材43は、上記フレーム本体73の長手方向に沿って配置されており、基底部102と、基底部102の両側(短手方向の両端)に設けられた側壁部103、104とを備えている。上記インクジェット記録ヘッド40を保持するキャリッジ44の所定部が上記側壁部103をスライド自在に挟持し、且つこのキャリッジ44の他端部がガイド部材43の基底部102の上面にスライド自在に載置されるようになっている。なお、この基底部102の上記キャリッジ44が摺動する部分及び上記側壁部103の上記キャリッジ44が摺動する部分に、摺動テープ129が設けられている。これにより、キャリッジ44の円滑なスライドが可能となっている。したがって、インクジェット記録ヘッド40のキャリッジ44は、図4が示すようにガイド部材42、43間に架け渡すように配置され、上記ベルト駆動機構46(図4参照)が作動することによってインクジェット記録ヘッド40が上記主走査方向すなわちプラテン41の長手方向に沿ってスライドする。
図9が示すように、上記基底部102に細長の貫通孔105、106及び貫通孔107、108(係合凹部)が設けられている。図10が示すように、フレーム本体73の上記突片81、82は、それぞれ、上記貫通孔105、106に嵌め込まれ、上記突片88、89は、それぞれ、上記貫通孔107、108に嵌め込まれるようになっている。これら貫通孔105、106及び貫通孔107、108の大きさは、それぞれ、上記突片81、82及び上記突片88、89のサイズに対応されており、対応する貫通孔105〜108と突片81、82、88、89とが嵌合すると、ガイド部材43の基底部102が上記支持面79、86上に載置され、ガイド部材43が上記肩部77、84上で位置決めされる。このとき、上記突片81、82は、上記貫通孔105、106に上方から嵌め込まれているだけであり、また、上記突片88、89は、上記貫通孔107、1089に上方から嵌め込まれているだけであるから、ガイド部材43は、フレーム本体73に対して上下方向への変位が許容された状態で水平方向に位置決めされている。このように、上記肩部77、84と、これらに設けられた突片81、82、88、89と、これら突片81、82、88、89が嵌め込まれる貫通孔105〜108とによって、ガイド部材43をフレーム本体73に対して前述のように位置決めする位置決め手段が構成されている。後述されるが、このガイド部材43もバネ114(弾性部材)によってフレーム本体73に取り付けられている。なお、本実施形態では、上記突片81、82、88、89及び貫通孔105〜108の嵌合によりガイド部材43の位置決めが行われるが、これら突片81、82、88、89及び貫通孔105〜108がガイド部材43をフレーム本体73に載置する際の単なる位置合わせのために使用され、上記位置決めは、他の位置決め手段により行われてもよいことは勿論である。
上記基底部102にも複数の孔110〜112等のほか、立設板113が設けられている。これらも、例えばガイド部材43とこれの周辺に取り付けられる機能部品との物理的干渉を避けるために、あるいは、上記ベルト駆動機構46のプーリを保持するプーリーホルダやその他の機能部品を固定するためのブラケット等として使用されるために設けられている。
図11は、図10における要部拡大図であって、ガイド部材42が上記端板75の肩部83に載置されている状態を示している。
前述のように、ガイド部材42に設けられた貫通孔100とフレーム本体73の上記肩部83に設けられた突片87とが位置合わせされ、嵌合されることにより(図9参照)、図11が示すように、上記肩部83の支持面85上にガイド部材42の基底部96の下面115が載置される。なお、同様に、ガイド部材42に設けられた貫通孔99(図9参照)とフレーム本体73の上記肩部76に設けられた突片80とが位置合わせされ、嵌合されることにより、上記肩部76の支持面78上にガイド部材42の基底部96の下面115が載置される。
図11が示すように、上記突片87が上記貫通孔100に嵌め込まれる。また、突片80についても上記突片87と同様であり、図9が示すように上記突片80が上記貫通孔99に嵌め込まれる。これにより、ガイド部材42は、前述のようにフレーム本体73に位置決めされる。このとき、ガイド部材42が載置されている支持面85及び支持面78は、正確に水平となるように形成されているから、ガイド部材42も正確に水平に配置される。したがって、ガイド部材42は、上記プラテン41に対して平行に配置される。
図11が示すように、上記突片87は、略五角形状の貫通孔106が設けられている。この貫通孔106によって一対の傾斜面117、118が形成されている。この傾斜面117、118は、同図が示すように、水平方向に対して所定の鋭角θで交差しており、左右対称に配置されている。この鋭角θは、本実施形態においては約15°(degree)に設定されている。ただし、この鋭角θは、10°〜20°の間で設定され得る。上記突片87がガイド部材42の貫通孔100に嵌め合わされると、この突片87がガイド部材42の上方へ突出し、上記傾斜面117、118がガイド部材42の基底部96の上方に位置する。なお、突片80にも上記貫通孔106と同一形状の貫通孔が設けられており、当該貫通孔に上記傾斜面117、118と同様の傾斜面が形成されている。
上記突片87、80の貫通孔106に上記バネ109が嵌め込まれている。このバネ109は、図9が示すように、金属線材(典型的にはバネ鋼)からなり、水平面内において左右対称に略V字状に湾曲されることにより形成されている。詳述すれば、このバネ109は、上記傾斜面117、118に当接する一対の脚部119、120を備えており、これら脚部119、120同士が接離するように(相反方向に変位するように)弾性変形が可能である。
そして、図8が示すように、このバネ109は、予め脚部119、120同士が近接するように水平方向に沿って弾性変形された後、当該脚部119、120が上記バネ収容部101に挿通され、上記貫通孔106(図11参照)に嵌め込まれる。このように本実施形態では、バネ109は、上記突片87に係合されるようになっており、したがって、この突片87は、バネ109を保持する部材(弾性部材保持部)としても機能するようになっている。
バネ109が貫通孔106に嵌め込まれると、このバネ109の弾性変形が復元され、上記脚部119、120同士は、水平方向に沿って、すなわちガイド部材42の基底部96の上面121に沿って互いに離反するように変位する。これにより、図11が示すように、脚部119が上記傾斜面117に押圧され、脚部120が上記傾斜面118に押圧される。この傾斜面117、120は、前述のように傾斜しているから、この傾斜面117、118に押圧された上記脚部119、120は、当該傾斜面117、118に案内されながらガイド部材42の基底部96側へ移動する。換言すれば、バネ109は、自己の弾性力にする押圧力で上記脚部119、120をガイド部材42の基底部96の上面121に押し付けることになり、このガイド部材42は、当該押圧力で上記肩部83、76に弾性付勢される。
上記バネ109及び突片87、80は、ガイド部材42をフレーム本体73に弾性的に付勢する弾性付勢手段を構成している。上記バネ109が前述のように取り付けられることにより、フレーム本体73に対してガイド部材42が正確に、すなわち、フレーム本体73に位置決めされたプラテン41に対して正確に平行に取り付けられる。しかも、上記バネ109は、簡単に取り外されるから、ガイド部材42は、フレーム本体73に対して着脱自在となっている。
図12は、図10における要部拡大図であって、ガイド部材43が上記端板75の肩部84に載置されている状態を示している。
上記ガイド部材42と同様に、ガイド部材43に設けられた貫通孔107、108とフレーム本体73の上記肩部84に設けられた突片88、89とが位置合わせされ、嵌合されることにより(図9参照)、図12が示すように、上記肩部84の支持面86上にガイド部材43の基底部102の下面122が載置される。なお、ガイド部材43に設けられた貫通孔105、106(図9参照)とフレーム本体73の上記肩部77に設けられた突片81、82とが位置合わせされ、嵌合されることにより、上記肩部77の支持面79上にガイド部材43の基底部102の下面122が載置される。
図12が示すように、上記突片88、89が上記貫通孔107、108に嵌め込まれる。また、突片81、82についても上記突片88、89と同様であり、図9が示すように上記突片81、82が上記貫通孔105、106に嵌め込まれる。これにより、ガイド部材43は、前述のようにフレーム本体73に位置決めされる。このとき、ガイド部材43が載置されている支持面86及び支持面79は、正確に水平となるように形成されているから、ガイド部材43も正確に水平に配置される。したがって、ガイド部材43は、上記プラテン41に対して平行に配置される。
図12が示すように、上記突片88、89は、鍵形に形成されており、一対の傾斜面123、124が形成されている。この傾斜面123、124は、同図が示すように、水平方向に対して所定の鋭角θで交差しており、左右対称に配置されている。この鋭角θは、本実施形態においては約15°に設定されている。ただし、この鋭角θは、10°〜20°の間で設定され得る。上記突片88、89がガイド部材43の貫通孔107、108に嵌め合わされると、これら突片88、89がガイド部材43の上方へ突出し、上記傾斜面123、124がガイド部材43の基底部102の上方に位置する。なお、突片81、82も上記突片88、89と同様に鍵形に形成されており、上記傾斜面123、124と同様の傾斜面が形成されている。
上記突片88、89及び突片81、82に上記バネ114が係合されている。このバネ114は、図9が示すように、金属線材(典型的にはバネ鋼)からなり、水平面内において略S字状に湾曲されることにより形成されている。詳述すれば、このバネ114は、上記傾斜面123、124に当接する一対の脚部125、126を備えており、これら脚部125、126同士が接離するように(相反方向に変位するように)弾性変形が可能である。
そして、図8が示すように、このバネ114は、予め脚部125、126同士が離反するように水平方向に沿って弾性変形された後、当該脚部125、126が上記傾斜面123、124(図12参照)に係合される。このように本実施形態では、バネ114は、上記突片88、89及び突片81、82に係合されるようになっており、したがって、この突片88、89及び突片81、82は、バネ114を保持する部材(弾性部材保持部)としても機能するようになっている。
バネ114が上記突片88、89及び上記突片81、82に係合されると、このバネ114は、その弾性変形が復元される方向に変位するから、上記脚部125、126同士は、水平方向に沿って、すなわちガイド部材43の基底部102の上面127に沿って互いに近接しようとする。これにより、図12が示すように、脚部125が上記傾斜面123に押圧され、脚部126が上記傾斜面124に押圧される。この傾斜面123、124は、前述のように傾斜しているから、この傾斜面123、124に押圧された上記脚部125、126は、当該傾斜面123、124に案内されながらガイド部材43の基底部102側へ移動する。換言すれば、バネ114は、自己の弾性力にする押圧力で上記脚部125、126をガイド部材43の基底部102の上面127に押し付けることになり、このガイド部材43は、当該押圧力で上記肩部84、77に弾性付勢される。
上記バネ114並びに突片88、89及び突片81、82は、ガイド部材43をフレーム本体73に弾性的に付勢する弾性付勢手段を構成している。上記バネ114が前述のように取り付けられることにより、フレーム本体73に対してガイド部材43が正確に、すなわち、フレーム本体73に位置決めされたプラテン41に対して正確に平行に取り付けられる。しかも、上記バネ114は、簡単に取り外されるから、ガイド部材43は、フレーム本体73に対して着脱自在となっている。
本実施形態に係る複合機10では、画像記録部24が次のようにして組み立てられる。まず、フレーム本体73にガイド部材42、43が組み付けられ、フレーム72が組み立てられる。そして、組み立てられたフレーム72が設計通りの精度を達成しているかどうか、すなわち、ガイド部材42、43がフレーム本体73に対して正確に取り付けられているかどうかが確認される。もし、ガイド部材42、43がフレーム本体73に対して正確に取り付けられていない場合であって、これの修正が不可能であるときは、当該フレーム72は、不良品として処理される。
組み立てられたフレーム72は、一旦分解され、フレーム本体73とガイド部材42、43とに分離される。この状態で、プラテン41がフレーム本体43の所定位置に組み付けられる。プラテン41の取付作業において、フレーム本体73にガイド部材42、43が取り付けられていないから、組立作業者は、プラテン41をフレーム本体73に取り付ける作業を容易に行うことができる。したがって、プラテン41は、フレーム本体73の所定位置に簡単にしかも正確に位置決めされ得る。
次に、フレーム本体73にガイド部材42、43が取り付けられる。このとき、ガイド部材42、43は、上記各位置決め手段及び弾性付勢手段を介してフレーム本体73に取り付けられるから、ガイド部材42、43は、上記プラテン41に対して正確に平行に位置決め固定される。ガイド部材42、43は、上記バネ109及びバネ114による弾性力によってフレーム本体73に位置決め固定されるから、ガイド部材42、43及びフレーム本体73に局部的な応力ないし変形が生じることはない。したがって、ガイド部材42、43がプラテン41に対して傾斜することなく常に正確な平行状態が維持される。なお、ガイド部材42、43は、ボルト・ナットを用いることなくフレーム本体73に固定されるから、ガイド部材42、43を取り付けるためにボルト・ナットを配置するためのスペースをフレーム72内に確保する必要がない。したがって、複合機10のコンパクト設計に支障がない。
続いて、上記ガイド部材42、43にインクジェット記録ヘッド40が取り付けられる。各ガイド部材42、43が上記プラテン41に対して平行に取り付けられているから、このガイド部材42、43に沿ってスライドするインクジェット記録ヘッド40は、上記プラテン41に対して傾斜することなく当該プラテン41に沿ってスライドすることができる。
このように本実施形態では、複合機10の組立時、特に画像記録部24の組立時において、フレーム72が予め組み立てられ、その精度が確認される。したがって、複合機10の組立時にフレーム72の不良品が確実に排除され、複合機10の高度な品質管理が可能となる。また、フレーム72の精度が確認された後にフレーム72が分解され、フレーム本体73からガイド部材42、43が取り外された状態で、プラテン41がフレーム本体73に組み付けられる。そして、ガイド部材42、43がフレーム本体73に対して位置決め固定されると共にインクジェット記録ヘッド40が組み付けられる。したがって、複合機10の組立作業、特に画像記録部24の組立作業が容易となり、しかも、プラテン41及びインクジェット記録ヘッド40の正確な組み付けが可能となる。
特に本実施形態では、上記フレーム72に切欠凹部90〜93が設けられており(図9参照)、これによって駆動ローラ55及び排紙ローラ57が支持される。したがって、駆動ローラ55及び排紙ローラ57は、前述のようにフレーム72の精度が確認された後に、フレーム本体73からガイド部材42、43が取り外された状態でフレーム本体73に組み付けられる。このため、駆動ローラ55及び排紙ローラ57もフレーム本体73に対して予め設計された位置に正確に取り付けられることになり、その結果、上記フレーム本体73、プラテン41、ガイド部材42、43、インクジェット記録ヘッド40、駆動ローラ55及び排紙ローラ57を含む画像記録部24の組立精度が向上する。
また、ガイド部材42、43は、フレーム本体73の肩部76、77、83、84に支持され、これら肩部76、77、83、84の支持面78、79、85、86上に載置される。そして、支持面78、79、85、86に設けられた突片80、81、82、87、88、89がガイド部材42、43の貫通孔99、105、106、100、107、108に嵌め合わされ、これにより、ガイド部材42、43とフレーム本体73との相対的位置が決定される。したがって、フレーム本体73に対するガイド部材42、43の位置決め構造がきわめて簡単であり、フレーム72の製造コストが抑えられるという利点がある。
さらに、ガイド部材42、43がフレーム本体73に取り付けられた状態で上記バネ109、114が取り付けられることによって、当該バネ109、114の弾性力に基づく付勢力によってガイド部材42、43がフレーム本体73に付勢される。そして、この弾性力は、上記傾斜面117、118、123、124によって簡単に上記付勢力に変換される。すなわち、上記弾性付勢手段の構造が簡単であり、フレーム72の製造コストが一層抑えられるという利点がある。また、上記バネ109、114は、傾斜面117、118、123、124に沿って変位することができるので、フレーム72の振動が吸収されるという利点がある。ひいては記録用紙上に記録される画像の品質が向上する。
特に、本実施形態では、ガイド部材42、43を位置決めするための上記突片87、81、82、88、89が上記バネ109、114を保持する部材を兼ねている。したがって、上記弾性付勢手段及び位置決め手段の構造がさらに簡略化されている。
また、上記バネ109、114は、バネ鋼等の金属線材が一平面上で屈曲ないし湾曲されることにより構成されているから、ガイド部材42、43をフレーム本体73側へ付勢するための部材の構造が簡単であり、しかも安価に構成される。その結果、画像記録部24の製造コストの上昇も抑えられる。また、金属線材からなるバネ109、114がガイド部材42、43上に平面的に押し付けられるので、フレーム72の振動が吸収される。したがって、記録用紙上に記録される画像の品質が向上する。
加えて、上記ガイド部材42、43を上記フレーム本体73に付勢するための手段として、上記バネ109、114は、弾性変形が復元される際に上記脚部119、120、125、126が互いに相反する方向に変位するように形成され、この脚部119、120、125、126が当接する傾斜面117、118、123、124は、左右対称に配置されている。この場合、バネ109において(図11参照)、脚部119が傾斜面117に及ぼす弾性力は、脚部120が傾斜面118に及ぼす弾性力と釣り合う。したがって、バネ109は、その弾性変形が復元する際の弾性力によって突片87に保持されることになり、このバネ109を保持するための特別の部材は不要である。したがって、フレーム72の構造がさらに簡単になり、画像記録部24の製造コストもなお一層抑えられる。
なお、本実施形態では、上記バネ109及びバネ114は対称形状に形成されているが、バネ109、114の形状はこれに限定されるものではない。バネ109、114の形状は、要するに、弾性変形が復元されるときに、上記傾斜面117、118及び傾斜面123、124に当接する部位が相反方向に変位するように形成されていればよい。
本発明は、インクジェット記録ヘッドがスライドされつつ画像が記録される画像記録装置ないしこれを備えた複合機に適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る複合機の断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る複合機のプリンタ部の断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る複合機のプリンタ部の平面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る複合機のインクジェット記録ヘッドの下面(ノズル面)の拡大図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る複合機のインクジェット記録ヘッドの内部構造を模式的に示す断面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る複合機のインクの供給経路及びインクジェット記録ヘッドの動作位置を模式的に示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る複合機のフレームの斜視図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る複合機のフレームの分解斜視図である。 図10は、図8におけるX−X断面図である。 図11は、図10における要部拡大図である。 図12は、図10における要部拡大図である。 図13は、一般的なインクジェット記録装置の画像記録部の断面を模式的に示す図である。
符号の説明
10・・・複合機
40・・・インクジェット記録ヘッド
55・・・駆動ローラ
57・・・排紙ローラ
72・・・フレーム
73・・・フレーム本体
74・・・端板
75・・・端板
76・・・肩部
77・・・肩部
78・・・支持面
79・・・支持面
80・・・突片
81・・・突片
82・・・突片
83・・・肩部
84・・・肩部
85・・・支持面
86・・・支持面
87・・・突片
88・・・突片
89・・・突片
90・・・切欠凹部
91・・・切欠凹部
92・・・切欠凹部
93・・・切欠凹部
94・・・当接部
99・・・貫通孔
100・・・貫通孔
105・・・貫通孔
106・・・貫通孔
107・・・貫通孔
108・・・貫通孔
109・・・バネ
116・・・貫通孔
117・・・傾斜面
118・・・傾斜面
119・・・脚部
120・・・脚部
121・・・基底部の上面
123・・・傾斜面
124・・・傾斜面
125・・・脚部
126・・・脚部
127・・・基底部の上面

Claims (7)

  1. 第1の方向に間欠搬送される被記録媒体が載置されるプラテンと、
    前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って往復移動されつつインク滴を被記録媒体上に吐出するインクジェット記録ヘッドと、
    プラテンを支持するフレーム本体及びフレーム本体の上部に設けられ、インクジェット記録ヘッドを前記第2の方向に沿ってスライド自在に支持するスライドベースを有するフレームとを備えた画像記録装置であって、
    上記フレーム本体に対して上記スライドベースを上下方向への変位を許容した状態で水平方向に位置決めする位置決め手段と、
    上記フレーム本体と上記スライドベースとの間に介在され、当該スライドベースの上面を弾性的に押圧して当該スライドベースを上記フレーム本体に付勢する弾性付勢手段とを備えた画像記録装置。
  2. 上記フレーム本体は、上記被記録媒体を搬送するための搬送ローラを軸支する軸受部が設けられている請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記位置決め手段は、
    上記フレーム本体の上部に設けられ、上記スライドベースを支持する支持面が形成されたスライドベース支持部と、
    上記支持面に突設された係合凸部と、
    上記スライドベースに設けられ、上記係合凸部が嵌め合わされる係合凹部とを有する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記弾性付勢手段は、
    水平方向に弾性変形する弾性部材と、
    上記フレーム本体に設けられ、水平面に対して所定の鋭角で傾斜する傾斜面が形成された弾性部材保持部とを有し、
    当該弾性部材保持部が上記スライドベースを貫通して当該スライドベースの上面に突出した状態で、水平方向に弾性変形された上記弾性部材が上記傾斜面に沿って変位するように上記傾斜面に当接されている請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記係合凸部が上記弾性部材保持部を兼ねており、
    上記傾斜面は、上記係合凸部に設けられた貫通孔の内壁面からなる請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 上記弾性部材は、金属線材が一平面上で屈曲ないし湾曲されることにより構成されている請求項4又は5に記載の画像記録装置。
  7. 上記傾斜面は、左右対称位置に配置されており、
    上記弾性部材は、弾性変形が復元される際に上記各傾斜面に当接する部位が相反方向に変位するように形成されている請求項4から6のいずれかに記載の画像記録装置。

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